JP2005030096A - コンクリート製埋込式型枠保持具の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 埋込式型枠保持具を使用して施工されるコンクリート構造物にコンクリート打設後に誰もが容易に且つ均一な面落ち仕上げ施工が出来き、高い圧縮強度の得られるコンクリート製埋込式型枠保持具を、常温常圧で水中養生をすること無く早期に(短い時間で)量産性良く簡単に作る方法。
【解決手段】 セメント原料100%重量部に対し細骨材を150%重量部配合した物に、予めセメント重量の1%重量程度の減水剤を添加した練り混ぜ水を水セメント比42%の割合で加えて混ぜ合わされた未だ固まらないコンクリーを主原料にして作られた埋込式型枠保持具の仕上げ面に、片側が両面テープなどのシール構造で容易に剥がす事の出来る面落ちパッキンを予め貼り付けておく事により型枠との間に適切な隙間を設け、型枠脱型後にパッキンを剥がす事で誰にでも容易に均等な面落ち仕上げをする事が出来る器具を製作する事。
【選択図】 図1
【解決手段】 セメント原料100%重量部に対し細骨材を150%重量部配合した物に、予めセメント重量の1%重量程度の減水剤を添加した練り混ぜ水を水セメント比42%の割合で加えて混ぜ合わされた未だ固まらないコンクリーを主原料にして作られた埋込式型枠保持具の仕上げ面に、片側が両面テープなどのシール構造で容易に剥がす事の出来る面落ちパッキンを予め貼り付けておく事により型枠との間に適切な隙間を設け、型枠脱型後にパッキンを剥がす事で誰にでも容易に均等な面落ち仕上げをする事が出来る器具を製作する事。
【選択図】 図1
Description
本発明は、型枠を用いてコンクリート建造物を製作する際に使用するコンクリート製埋込式型枠保持具に関し、更に詳しくはコンクリート打設するに際して型枠を一定間隔に保持する為に用いられる型枠固定用のセパレーターの両端部に取付けられる埋込式型枠保持具であって、その仕上り面を平滑又は任意の面落ちにする事が可能な構造を持つコンクリート製型枠保持具の製造方法に関するものである。
従来、コンクリート型枠の組み付け構造は各種のものが知られており、またコンクリート打設に際し用いられる型枠合板を所定の距離で固定する型枠保持具や保持コーンは様々な発明と開発が加えられている。
セパレーターと呼ばれる距離を定める為の長ボルトの端部に型枠を保持する為の器具としては、接続ナットを埋め込んだプラスチック製のコーンが一般的に使われているが、脱型後の仕上り面に残る抜き取り跡をモルタル等により補修するといった煩雑な補修作業が必要で有った。
近年では、上述の補修作業を無くす為及び抜き取った器具の処分に際しての産業廃棄物化を減らす事を目的とした、埋込式型枠保持具の使用が増えてきている。
従来、この種の埋込式型枠保持具には、例えば、特開平2−194273号に広報されるものが知られている。
しかし、上述の埋込式型枠保持具を使用すると意匠的には、仕上り面に残る痕跡を面落ちにする事が出来なという不便さが有り、また型枠保持具の締め付け過ぎにより型枠に保持具の食い込みが発生し仕上り面に凸部が残る等の技術的な問題も発生した。
しかし、上述の埋込式型枠保持具を使用すると意匠的には、仕上り面に残る痕跡を面落ちにする事が出来なという不便さが有り、また型枠保持具の締め付け過ぎにより型枠に保持具の食い込みが発生し仕上り面に凸部が残る等の技術的な問題も発生した。
また特開平9−217485号に広報される製造方法では、養生時間が長く掛って生産性が悪く、圧縮強度も早期には十分な値が得られないと言う問題が有りさらに加圧成型を要するものであるからプレス機の設置を必要とするなど設備面の問題も有った。
この他この種のコンクリート製埋込式型枠保持具の製造方法として、本発明に使用される材料と同材質の材料を用いて単位質量を限定し、水中養生することによって早期に強度を得ようとする製造方法もあるが、セメントの性質により水中養生する事によって、石灰が溶融し強度の低下または、製品に亀裂を生じるなどの弊害も発生するため、適切ではない。
また本発明と同様な材料を主原料とするコンクリート製埋込式型枠保持具においても、単位質量のセメント100%重量に対して100%重量以下の細骨材を使用する配合においては、セメントの水和反応による発熱影響により硬化後の亀裂破壊などが発生する場合もあるので適切ではない。
更に練り混ぜ水に関しては、セメント100%重量に対し45%重量以上の水を加えると製品の強度が下がり、また35%重量以下であると水和反応に十分な水量とならないため、適切ではない。
特開平2−194273号
特開平9−217485号
本発明は上記問題点に鑑み、コンクリート打設後に誰もが容易に且つ均一な面落ち仕上げ施工ができ、高い圧縮強度の得られるコンクリート製埋込式型枠保持具を、常温常圧で水中養生をすること無く、早期に(短い時間で)量産性良く簡単に製造する事を目的とする。
この課題を解決するために本発明に係るコンクリート型枠保持の組み立て構造は、仕上り面となる各種埋込式型枠保持具とコンクリート型枠の間に隙間を設けることが必要となり、更には型枠の脱型後に容易に取り外せる構造である事が要求される。
かかる構造とするには、コンクリート製埋込式型枠保持具の型枠接地面に容易に取り外す事の出来るスペーサーを予め取り付けておくことにより、コンクリート打設後に型枠を外す際これを剥がす事によって均一な面落ちを簡単に作り出す事ができる。
またこのスペーサーの厚さを任意に変更することによって、面落ちの深さを変更する事も可能と成る。
さらに主原料であるモルタルの配合において、セメント100%重量に対し35%〜45%重量の練り混ぜ水と同じくセメント100%重量に対して100%〜200%重量の細骨材を使用することで、高い圧縮強度の得られるコンクリート製埋込式型枠保持具を硬化後に亀裂破壊などを起こすこと無く製造する事が出来る。
このモルタルコンクリート複合材料には、アモルファスシリカを主成分とする添加材をセメント100%重量に対し5%重量〜15%重量の範囲で添加することにより、製品の防水性を高める効果が得られる。単位容積におけるアモルファスシリカの容積質量は細骨材の一部であるとの解釈により、予め細骨材の単位容積質量より加えようとするアモルファスシリカ添加剤の容積質量に相当する量を比重換算によって重量で減じておく事でセメント細骨材率を変えること無く補正する事が出来る。
請求項1に係る発明によれば、高い圧縮強度の得られるコンクリート製埋込式型枠保持具を水中養生すること無く、常温常圧で自然硬化させる事により早期に量産性良く製造する事が可能である。
そして請求項2に記載の発明によれば、このコンクリート製埋込式型枠保持具を使用してコンクリート構造物を施工する際においても、技術の差に関わる事無く誰にでも容易且つ均一に面落ち仕上げを施す事が可能な構造を備えた、コンクリート製埋込式型枠保持具を製造できる。
以下に本発明の好適な実施の形態を図を参照にして詳細に説明する。
図1の2.は一般的に用いられる埋込式製型枠保持具の代表的な物でbはコンクリートで出来ており、コンクリート打設後に型枠を脱型するとcが仕上り面になり軸足を抜き去った痕跡dのみが残る構造と成っている物で、予めcの直径に合わせdの径で穴を明けたゴム製の面落ちパッキン1.を貼り付けておく事によって、施工後にこれを剥す事で容易に仕上り面に面落ちを施工する事が出来る構造と成っている。
図1の2.は一般的に用いられる埋込式製型枠保持具の代表的な物でbはコンクリートで出来ており、コンクリート打設後に型枠を脱型するとcが仕上り面になり軸足を抜き去った痕跡dのみが残る構造と成っている物で、予めcの直径に合わせdの径で穴を明けたゴム製の面落ちパッキン1.を貼り付けておく事によって、施工後にこれを剥す事で容易に仕上り面に面落ちを施工する事が出来る構造と成っている。
2.の材質にはコンクリートの他プラスチック製・木製・樹脂製などが用いられているが1.には予め片面に紙製などの両面テープを貼り付けてあるなどシール構造になっておりcに容易に取り付けることが出来る為bの材質を特に限定する事無く本製品を使用することが可能である。
また1.の面落ちパッキンの材質は、型枠の締め付けによって形が極端に変形若しくは崩壊する物でなければ、硬質ゴム・軟質ゴム・硬質塩ビ・軟質塩ビ・ポリエチレン・ポリプロピレン・木・紙・硝子・その他板状にした樹脂など材質を限定する事無く使用する事が可能である。
さらに、1.のサイズはbの寸法にみあったもので有れば特に限定せず、厚さを変える事で面落ちの深さを変更したり調節したりする事が可能である。
図2に本発明の面落ちパッキン1.を取り付けた2.埋込式型枠保持具を3.コンクリート型枠に組み付けた様子を表した。4.セパレーターの端部に取り付けられた2.埋込式型枠保持具にと3.コンクリート型枠の間には1.面落ちパッキンが挟まれており5.軸足を介して6.ホームタイ金物で固定されている。
図3はコンクリート打設後、型枠を脱型した後の躯体断面を表した。8.躯体表面には1.面落ちパッキンが表面に貼り付けられた2.埋込式型枠保持具が現れている。
図4では面落ちパッキンを剥がした後の仕上り面として10.の面落ち部分が出来ており9.仕上用キャップなどにより軸足を抜き去った痕跡を補修すれば、面落ち仕上施工が完成する。
図5では、コンクリート製埋込式型枠保持具を量産性良く製造する為の型枠とその構造について説明する。コンクリート製埋込式型枠保持具を製造するための型枠は、予め複数の金属性接続ナットを取り付けることの出来る構造になっており、これにモルタルセメント複合材料を流し込み、常温常圧にて自然硬化させた後取り外す事で量産性良く製造できる構造と成っている。また、作業性を向上させるために軽量でなおかつ丈夫な材質として、ABS樹脂製またはポリエチレン製、ポリプロピレン製、などを材料として作る事が最も効果的である。
次いで表1にこのコンクリート製埋込式型枠保持具を製作する際の、最適なモルタルセメント複合材料の配合割合を示す。この表1に示されるように主材料となるモルタルセメント複合材料は、セメント原料100%重量部に対し細骨材を150%重量部配合した物に、予めセメント重量の1%重量程度の減水剤を添加した練り混ぜ水を水セメント比42%の割合で加えて、未だ固まらないコンクリートの流動性を高めワーカビリチーの高い配合としている。
1.面落ちパッキン
2.埋込式型枠保持具
b 埋込式型枠保持具本体
c 埋込式型枠保持具のコンクリート型枠との接地面
d 埋込式型枠保持具に軸足を取り付けるための孔
3.コンクリート型枠
4.ホームタイ金物
5.軸足
6.セパレーター
7.コンクリート構造物
8.躯体表面
9.埋込式型枠保持具の仕上げ用キャップ
10.完成された面落ち仕上り部分
2.埋込式型枠保持具
b 埋込式型枠保持具本体
c 埋込式型枠保持具のコンクリート型枠との接地面
d 埋込式型枠保持具に軸足を取り付けるための孔
3.コンクリート型枠
4.ホームタイ金物
5.軸足
6.セパレーター
7.コンクリート構造物
8.躯体表面
9.埋込式型枠保持具の仕上げ用キャップ
10.完成された面落ち仕上り部分
Claims (2)
- CaO 及びAl2O3を主成分とするセメント原料に、この原料100%重量に対して35%〜45%重量の水、少量の高性能減水剤、100〜200%の細骨材、3%〜15%重量のアモルファスシリカ添加剤、及び少量のコンクリート補強用繊維を混練したまだ固まらないコンクリート合材を金属製接続ナットの周囲に水中養生すること無く、常温常圧下で自然硬化させる事によってなる事を特徴とするコンクリート製埋込式型枠保持具の製造方法。
- 埋込式型枠保持具を用いて、コンクリート建造物を製作する際、コンクリートの打設後に取り外しが可能なスペーサーを、予め取り付ける事により、コンクリート仕上り面に均一な面落ち仕上げを作り出す事が可能な構造を持つ事を特徴とする、コンクリート製埋込式型枠保持具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271681A JP2005030096A (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | コンクリート製埋込式型枠保持具の製造方法 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2005030096A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103288470A (zh) * | 2012-02-24 | 2013-09-11 | 江苏尼高科技有限公司 | 带蜂窝结构的发泡水泥复合材料及其制备方法 |
JP5832689B1 (ja) * | 2015-08-05 | 2015-12-16 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート構造物の製造方法、摩擦低減部材、及びコンクリート構造物用の型枠構造 |
CN114872186A (zh) * | 2022-04-30 | 2022-08-09 | 杭州钱江新城市政园林建设有限公司 | 一种透光混凝土砌块制备工艺 |
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2003
- 2003-07-08 JP JP2003271681A patent/JP2005030096A/ja active Pending
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