JPH1052628A - ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒装置

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JPH1052628A
JPH1052628A JP9126933A JP12693397A JPH1052628A JP H1052628 A JPH1052628 A JP H1052628A JP 9126933 A JP9126933 A JP 9126933A JP 12693397 A JP12693397 A JP 12693397A JP H1052628 A JPH1052628 A JP H1052628A
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catalyst
exhaust gas
sof
amount
sulfate
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JP9126933A
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Ichiro Hachisuga
一郎 蜂須賀
Tetsuo Nagami
哲夫 永見
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/92Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
    • B01D53/94Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases by catalytic processes
    • B01D53/944Simultaneously removing carbon monoxide, hydrocarbons or carbon making use of oxidation catalysts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/19Catalysts containing parts with different compositions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2257/00Components to be removed
    • B01D2257/30Sulfur compounds
    • B01D2257/302Sulfur oxides

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Abstract

(57)【要約】 【課題】広い温度領域でSOFを浄化するとともに、サ
ルフェートの生成を抑制する。 【解決手段】SOFをクラッキング可能でSO2 を酸化
しにくい第1触媒2を排ガス流路の上流側に配置し、第
1触媒2より酸化活性が高く第1触媒2でクラッキング
されて低分子量化したSOFを酸化浄化可能な第2触媒
3を下流側に配置する。SOFは第1触媒2でクラッキ
ングされて酸化されやすくなり、第2触媒3で酸化浄化
される。一方SO2 は、第1触媒2では酸化されず、第
2触媒3でも排ガス温度が低くなっているため酸化され
にくいので、サルフェートの生成が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン(以下DEという)の排ガス中に含まれるHC(炭化
水素)及びSOF(Soluble Organic Fraction)を酸化
浄化するとともに、ディーゼルパティキュレートの排出
量を低減するDEの排ガス浄化用触媒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンについては、排ガスの
厳しい規制とそれに対処できる技術の進歩により、排ガ
ス中の有害物質は確実に減少している。しかしDEにつ
いては、有害成分が主としてパティキュレートとして排
出されるという特異な事情から、規制も技術の開発もガ
ソリンエンジンに比べて遅れており、確実に浄化できる
排ガス浄化触媒の開発が望まれている。
【0003】現在までに開発されているDE排ガス浄化
装置としては、大きく分けてトラップを用いる方法(触
媒無しと触媒付き)と、オープン型SOF分解触媒とが
知られている。このうちトラップを用いる方法は、ディ
ーゼルパティキュレートを捕捉してその排出を規制する
ものであり、特にドライスーツの比率の高い排ガスに有
効である。しかしながらトラップを用いる方法では、捕
捉されたディーゼルパティキュレートを焼却するための
再生処理装置が必要となり、再生時の触媒構造体の割
れ、アッシュによる閉塞あるいはシステムが複雑になる
など、実用上多くの課題を残している。
【0004】一方オープン型SOF分解触媒は、例えば
特開平3−38255号公報に示されるように、ガソリ
ンエンジンと同様に活性アルミナなどの担持層に白金族
金属などの触媒金属を担持した触媒が利用され、COや
HCとともにSOFを酸化分解して浄化している。この
オープン型SOF分解触媒は、ドライスーツの除去率が
低いという欠点があるが、ドライスーツの量はDEや燃
料自体の改良によって低減することが可能であり、かつ
再生処理装置が不要という大きなメリットがあるため、
今後の一段の技術の向上が期待されている。
【0005】ところがオープン型SOF分解触媒は、高
温下ではSOFを効率良く分解可能であるが、低温条件
では触媒金属の触媒作用が低くSOFの浄化性能が低下
するという欠点がある。そのためエンジン始動時やアイ
ドリング運転時などには、排ガスの温度が低く、未分解
のSOFが煤となってハニカム通路内に堆積する現象が
起こる。そして堆積した煤により触媒に目詰まりが生
じ、触媒性能が低下するという不具合があった。
【0006】さらに近年では、排ガス中のNOx を還元
浄化するために、還元剤として軽油などの炭化水素を排
ガス中に添加することが行われている。しかしDEから
の排ガス中には酸素が多量に含まれているために、NO
x の還元反応は比較的生じにくい条件にある。そのため
NOx の還元に使用されなかった炭化水素が排出され、
SOFの排出量が増大する場合もあった。
【0007】またオープン型SOF分解触媒において
は、高温域で排ガス中のSO2 までも酸化されてSO3
やSO4 が生成し、サルフェートとなって逆にパティキ
ュレート量が増大するという問題がある。これは、SO
2 はパティキュレートとして測定されないが、SO3
SO4 はパティキュレートとして測定されるためであ
る。特にDEにおいては排ガス中に酸素ガスが多く存在
し、SO2 の酸化反応が生じやすい。
【0008】そこで本願出願人は、特開平6−1981
81号公報において、排ガス流の上流側にPtを担持
し、下流側にPdを担持したディーゼルエンジン排気浄
化用触媒を提案している。この触媒によれば、排ガス温
度が300℃程度の低温時には上流側に担持されたPt
がHC及びSOFを酸化浄化し、この程度の低温であれ
ばSO2 の酸化が生じない。また触媒反応の反応熱によ
り排ガスが高温となって下流側に流れても、下流側には
酸化活性の低いPdが担持されているため、下流側の排
ガス温度が約450℃になるまではSO2 の酸化が生じ
ずサルフェートの生成が防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した触媒
においては、排ガス温度が高温となると、上流側に担持
されたPtによるSO2 の酸化が生じ、サルフェートが
排出されるという不具合がある。また始動時やアイドリ
ング時などの低温時にはSOFの完全な酸化浄化が困難
となり、上流側で過剰分のSOFがアルミナなどの担体
に吸着される。そして排ガス温度が高温になって吸着さ
れていたSOFが脱離すると、下流側に担持されている
Pdは酸化活性が低いためSOFは不完全燃焼状態で排
出され、これが白煙となって放出されるという不具合も
ある。
【0010】さらに、この触媒を搭載する位置がDEに
近い排ガス流路の上流部であると、高温の排ガスが流入
するためPtによりSO2 が酸化されてサルフェートが
生成し、DEから遠い下流部に配置するとSOFの浄化
が困難となる。つまり上記公報に開示された触媒におい
ては、SOFの浄化とサルフェートの生成抑制の両方を
満足できる温度範囲が狭いという不具合がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、広い温度領域でSOFの浄化とサルフェー
トの生成抑制の両性能をもつようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のDEの排ガス浄化用触媒装置の特徴は、DEの排ガ
ス流路の上流側に配置され排ガス中のSOFをクラッキ
ング可能でSO2 を酸化しにくい第1触媒と、第1触媒
より下流側に配置され第1触媒より酸化活性が高く第1
触媒でクラッキングされて低分子量化したSOFを酸化
浄化可能な第2触媒と、からなることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の触媒装置では、DEから
の排ガスは先ず第1触媒に流入し、排ガス中のSOFは
クラッキングにより低分子量化されて下流側へ流れる。
第1触媒は排ガス流路の上流側に配置されているため、
アイドリング時や低速走行の場合においても流入する排
ガスの温度が比較的高くなりSOFのクラッキング温度
に達しやすい。また第1触媒はSO2 を酸化しにくいも
のである。したがって排ガス中のSO2 は、排ガス温度
が高温であってもほとんど酸化されず、そのまま下流側
へ流れる。
【0014】そして第2触媒では、第1触媒によるクラ
ッキングにより低分子量化されたSOFが酸化され、H
2 O及びCO2 となって浄化される。SOFは低分子量
化されているため酸化浄化されやすくなっており、高い
浄化率で浄化される。一方、第2触媒は排ガス流路の下
流側に配置されているため、流入する排ガスの温度が低
くなっている。例えば排ガス流路が1m長くなれば排ガ
ス温度は約100℃低下する。したがって第2触媒の酸
化活性が高くともSO2 は酸化されにくく、サルフェー
トの生成が抑制される。
【0015】上記した作用により、本発明の触媒装置
は、SOFの浄化とサルフェートの生成抑制の両方を満
足できる温度範囲が広くなる。第1触媒としては、SO
Fをクラッキング可能でSO2 を酸化しにくいものが用
いられ、例えば担体としては、SiO2 、SiO2 −A
2 3 混合物又は複合酸化物、SiO2 −MgO混合
物又は複合酸化物、USYなどのクラッキング性能をも
つゼオライト、Fe2 3 、Fe3 4 、CeO2 、C
eO2 −ZrO 2 混合物又は複合酸化物、SO4 −Zr
2 超強酸、WO3 −ZrO2 超強酸、WO3 −SnO
2 超強酸、WO3 −TiO2 超強酸、WO3 −Fe2
3 超強酸、MoO3 −ZrO2 超強酸などの少なくとも
一種あるいは二種以上の組み合わせからなる担体を用い
ることができる。これらの担体のみから第1触媒を構成
してもよいし、触媒貴金属を担持して用いることもでき
る。
【0016】用いられる触媒貴金属としては、Pt、R
h、Pdなどの一種又は複数種が例示されるが、酸化活
性の低いPdが特に望ましい。またPtやRhであって
も、例えば担体1リットル当たり0.01〜5gの範囲
で、後段の第2触媒に用いられる量より少ない量で担持
させることにより、酸化活性を低くすることができSO
2 の酸化を防止することができる。
【0017】第2触媒としては、従来用いられている酸
化触媒が利用できる。その担体としては、SiO2 、A
2 3 、TiO2 、ZrO2 、CeO2 、Fe
2 3 、Fe3 4 などが例示され、これらの少なくと
も一種あるいは二種以上の組み合わせからなる担体を用
いることができる。また用いられる触媒貴金属として
は、Pt、Rh、Pdなどの一種又は複数種が例示され
るが、酸化活性の高いPtが特に好ましい。なお第1触
媒に触媒貴金属を担持した場合には、第2触媒に第1触
媒の触媒金属より活性の高い触媒貴金属を用いるか、触
媒貴金属の担持量を担体1リットル当たり0.1〜5g
の範囲で第1触媒より多くして、酸化活性を高くするこ
とが望ましい。
【0018】第1触媒は、エンジンのエキゾーストマニ
ホールド直下など、できるだけエンジンに近い位置に搭
載することが望ましい。また第2触媒は、排ガス温度が
触媒貴金属のSOF酸化活性が発揮される温度にある範
囲で、エンジンからできるだけ遠い位置に搭載すること
が望ましい。なお本発明の触媒装置は、排ガス中に軽油
などの炭化水素を供給するシステムにも適用することが
できる。この場合には、第1触媒におけるSOFのクラ
ッキング時に同時にNOx が還元され、また第2触媒に
おいても低分子量化されたSOFとNOx との反応が生
じ易いため、NOx の浄化性能が向上するとともにSO
Fの浄化率が向上する。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。表1に各触媒装置の構成を示す。
【0020】
【表1】 (実施例1)容積1.7リットルのコーディエライト質
のハニカム担体基材を用意し、アルミナ粉末10重量%
とシリカ粉末90重量%からなるコート層を担体基材1
リットル当たり100g形成してハニカム担体とした。
このハニカム担体を所定濃度の硝酸パラジウム水溶液に
浸漬し、引き上げて余分な水分を吹き払った後焼成して
Pdを担持させ、第1触媒を調製した。Pdの担持量は
ハニカム担体1リットル当たり0.025gである。
【0021】一方、容積1.7リットルのコーディエラ
イト質のハニカム担体基材を用意し、シリカ粉末からな
るコート層を担体基材1リットル当たり100g形成し
てハニカム担体とした。このハニカム担体を所定濃度の
ジニトロジアンミン白金硝酸水溶液に浸漬し、引き上げ
て余分な水分を吹き払った後焼成してPtを担持させ、
第2触媒を調製した。Ptの担持量はハニカム担体1リ
ットル当たり1.0gである。
【0022】次に図1に示すように、排気量2.6リッ
トルのディーゼルエンジン1のエキゾーストマニホール
ド10直下に第1触媒2を配置し、第1触媒2から12
00mm離れた排気管11下流側に第2触媒3を配置し
た。そしてこのエンジン1を2000rpm,70Nm
の条件(新ECモード)で運転した場合に、第1触媒2
の前後の排ガス中のSOFの組成をガスクロマトグラフ
ィーにて分析し、各炭素数の成分毎にSOF中の割合を
算出した分子量分布図を図2に示す。
【0023】図2より、第1触媒2の出ガス中のSOF
は第1触媒2の入りガス中のSOFより低分子化されて
いることがわかり、第1触媒2によって入りガス中のS
OFがクラッキングされていることが明らかである。次
に第2触媒3からの出ガス中のパティキュレート物質
(PM)の量を希釈トンネルによって希釈後、フィルタ
ーに捕集することにより測定し、後述の比較例1の触媒
装置から排出されるPM量に対する比率として図3に示
す。
【0024】また第2触媒3からの出ガス中のHC量及
びCO量を排ガス分析計により測定し、後述の比較例3
の触媒装置から排出されるHC量及びCO量に対する比
率として図4に示す。 (実施例2)容積1.7リットルのコーディエライト質
のハニカム担体基材を用意し、Y型ゼオライト(「US
Y200」(株)東ソー製,SiO2/Al2O3=200)からなる
コート層を担体基材1リットル当たり100g形成して
ハニカム担体とした。このハニカム担体をジニトロジア
ンミン白金硝酸水溶液に浸漬し、引き上げて余分な水分
を吹き払った後焼成してPtを担持させ、第1触媒2を
調製した。Ptの担持量はハニカム担体1リットル当た
り0.1gである。
【0025】一方、容積1.7リットルのコーディエラ
イト質のハニカム担体基材を用意し、チタニア粉末から
なるコート層を担体基材1リットル当たり100g形成
してハニカム担体とした。このハニカム担体を所定濃度
のジニトロジアンミン白金硝酸水溶液に浸漬し、引き上
げて余分な水分を吹き払った後焼成してPtを担持さ
せ、第2触媒3を調製した。Ptの担持量はハニカム担
体1リットル当たり1.5gである。
【0026】そして実施例1と同様にしてPM量、HC
量及びCO量を測定し、結果を図3及び図4に示す。 (比較例1)Ptをハニカム担体1リットルに対して
1.5g担持したこと以外は実施例1の第2触媒と同様
に調製された触媒を実施例1の第1触媒2と同じ位置に
配置し、下流側には何も触媒を配置せずに本比較例の触
媒装置を調製した。
【0027】そして実施例1と同様にしてPM量、HC
量及びCO量を測定し、結果を図3及び図4に示す。 (比較例2)第2触媒3を配置せず、第1触媒2のみを
配置したこと以外は実施例1と同様にして、本比較例の
触媒装置を調製した。
【0028】そして実施例1と同様にしてPM量、HC
量及びCO量を測定し、結果を図3及び図4に示す。 (比較例3)第1触媒2及び第2触媒3を用いなかった
こと以外は実施例1と同様にして、本比較例の触媒装置
とした。つまりエンジン1からの排ガスはそのまま排出
された。
【0029】そして排気管からの排ガス中のPM量、H
C量及びCO量を実施例1と同様にして測定し、結果を
図3及び図4に示す。 (比較例4)実施例1の第1触媒2を下流側に配置し、
実施例1の第2触媒3を上流側に配置した。すなわち第
1触媒2と第2触媒3の配置位置を実施例1と逆にした
こと以外は実施例1と同様にして、本比較例の触媒装置
とした。
【0030】そして排気管からの排ガス中のPM量、H
C量及びCO量を実施例1と同様にして測定し、結果を
図3及び図4に示す。 (評価)図4より、比較例1は比較例3に比べてHC量
及びCO量が少なく、実施例1の第2触媒3(Pt/S
iO2 )のみを用いてもHC及びCOを効率よく酸化浄
化できることがわかる。しかしながら図3より比較例1
は比較例3に比べてPM量が多く、第2触媒3だけでは
サルフェートが生成していることがわかる。
【0031】また比較例2については、PM量が比較例
3に比べて少なく、サルフェートの生成が防止されてい
ることがわかる。しかしHC及びCO量が比較例3と比
べて僅かに減少しているだけである。これは、実施例1
の第1触媒2(Pd/SiO 2 −Al2 3 )のみで
は、SO2 の酸化は防止できるものの、HC及びCOの
酸化浄化も困難であることを意味している。
【0032】ところが実施例1の触媒装置によれば、S
OF、HC及びCOの全部が効率よく浄化され、サルフ
ェートの生成も防止されていることが明らかであり、こ
れは第1触媒2と第2触媒3を排ガス流路にこの順に配
置したことによる効果であることが明らかである。また
図3及び図4から明らかなように、実施例2の触媒装置
は実施例1と同様の優れた浄化性能を示している。すな
わち第1触媒及び第2触媒ともにPtを担持した場合に
おいても、第2触媒のPt担持量を第1触媒より多くし
て酸化活性を高くし、かつ第1触媒の担体にSOFの吸
着性に優れクラッキング性能をもつゼオライトを用いる
ことにより、SOF、HC及びCOの全部が効率よく浄
化され、サルフェートの生成も防止されることが明らか
である。
【0033】なお、実施例2において第1触媒2に微量
のPtを担持したのは、SOFによる第1触媒2の被毒
劣化(コーキング)を防止するためであり、初期段階に
おいては第1触媒2にPtを担持しなくとも同様の浄化
性能を有することがわかっている。さらに比較例4のよ
うに実施例1と全く逆の構成としたのでは、サルフェー
トの生成量が多く、HC及びCOの浄化も不十分である
ことが明らかである。
【0034】次に、実施例2と比較例1の触媒装置につ
いて、SOFのクラッキング能を調査した。すなわち1
50℃のディーゼル排気雰囲気(O2 10%/N2 )で
40mgのn−C1634をそれぞれの触媒装置の第1触
媒のみに通し、炭素数が10以上の化合物をコールドト
ラップで除去して残りのガスをそれぞれガスパックに採
取した。そしてガスパック中の成分をガスクロマトグラ
フィーにて分析し、それぞれのクロマトグラムを図5〜
図8に示す。
【0035】図5〜8より、比較例1の触媒装置の第1
触媒では、n−C1634はほとんどクラッキングされて
いないのに対し、実施例2の触媒装置の第1触媒ではC
2 4 、C2 6 ,C3 8 、C3 6 、n−C
6 14、トルエン、キシレンなど種々の低分子化合物に
クラッキングされていることが明らかである。
【0036】
【発明の効果】すなわち本発明のDEの排ガス用浄化装
置によれば、第1触媒と第2触媒の配置位置を適宜設定
することにより、広い温度領域でSOFの浄化とサルフ
ェートの生成抑制の両性能を発揮し、広い温度領域でD
Eの排ガスを浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の触媒装置の構成を示す説明
図である。
【図2】本発明の一実施例の触媒装置の第1触媒前後の
SOFの組成(分子量分布)を示すグラフである。
【図3】実施例及び比較例におけるPM排出量を示すグ
ラフである。
【図4】実施例及び比較例におけるHC及びCO排出量
を示すグラフである。
【図5】実施例2の触媒装置の第1触媒にn−C1634
を通した時の排ガス中の炭素数2〜5の成分のガスクロ
マトグラムである。
【図6】実施例2の触媒装置の第1触媒にn−C1634
を通した時の排ガス中の炭素数6〜10の成分のガスク
ロマトグラムである。
【図7】比較例1の触媒装置の第1触媒にn−C1634
を通した時の排ガス中の炭素数2〜5の成分のガスクロ
マトグラムである。
【図8】比較例1の触媒装置の第1触媒にn−C1634
を通した時の排ガス中の炭素数6〜10の成分のガスク
ロマトグラムである。
【符号の説明】
1:DE 2:第1触媒 3:第
2触媒 10:エキゾーストマニホールド 11:
排気管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排ガス流路の上流
    側に配置され該排ガス中のSOFをクラッキング可能で
    SO2 を酸化しにくい第1触媒と、該第1触媒より下流
    側に配置され該第1触媒より酸化活性が高く該第1触媒
    でクラッキングされて低分子量化したSOFを酸化浄化
    可能な第2触媒と、からなることを特徴とするディーゼ
    ルエンジンの排ガス浄化用触媒装置。
JP9126933A 1996-06-07 1997-05-16 ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒装置 Pending JPH1052628A (ja)

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JP9126933A JPH1052628A (ja) 1996-06-07 1997-05-16 ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒装置
EP97109233A EP0811419A3 (en) 1996-06-07 1997-06-06 Catalytic apparatus purifying exhaust gas emitted from diesel engine

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JP8-145672 1996-06-07
JP14567296 1996-06-07
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