JPH1052478A - 脱臭剤、それを用いた脱臭フィルタおよび脱臭装置 - Google Patents

脱臭剤、それを用いた脱臭フィルタおよび脱臭装置

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JPH1052478A
JPH1052478A JP9032995A JP3299597A JPH1052478A JP H1052478 A JPH1052478 A JP H1052478A JP 9032995 A JP9032995 A JP 9032995A JP 3299597 A JP3299597 A JP 3299597A JP H1052478 A JPH1052478 A JP H1052478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タバコ臭や低級脂肪酸臭を代表とする生活環
境における不快臭を効率的に除去するための新規な脱臭
剤、それを用いた脱臭フィルタおよび脱臭装置の提供。 【解決手段】 ハイドロタルサイト類および/または光
半導体を有効成分とする脱臭剤、それを用いた脱臭フィ
ルタおよび脱臭装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭剤、脱臭フィ
ルタおよび脱臭装置に関し、詳しくはタバコ臭、低級脂
肪酸臭を代表とする生活環境における不快臭の除去に有
効な脱臭剤、脱臭フィルタおよび脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活大国の実現を目指す活動が盛
んになるにつれ、工業的に発生する悪臭のみならず、生
活環境で発生する不快臭の除去が切実に望まれるように
なってきた。人間生活の中では様々な臭いが発生する
が、とりわけ汗の発酵に伴う酢酸、酪酸等の低級脂肪酸
の臭い、生ごみや屎尿等から漂い出るアンモニア、アミ
ン類、硫化水素およびメルカプタン類のいわゆる4大生
活悪臭に加えて嫌煙の趨勢下にあって、タバコの煙の臭
いが代表的な不快臭とされるようになった。
【0003】このようなタバコ臭を代表とする生活環境
の不快臭の除去のための脱臭剤として従来活性炭、ゼオ
ライトなどの吸着剤が使われていた。しかし、吸着剤
は、水蒸気やトルエン等の有機物質の蒸気が吸着される
と著しく脱臭能が低下する欠点を有しており、また、タ
バコ臭の脱臭には効果が小さいものである。
【0004】これらの、臭いの物理的吸着の他に化学的
吸着や抗菌能を加味した脱臭剤として銅、亜鉛、アルミ
ニウム等の硫酸塩、硝酸塩等と有機酸とを含有するする
担体(特公平6−22540号公報)、鉄酸塩含浸体と
吸着剤からなるもの(特開昭63−161967号公
報)、銀酸化物と吸着剤からなるもの(特開昭63−2
64137号公報)等が提案されているが、これらの方
法では脱臭はまだ不十分である。また、2価遷移金属イ
オンを担持させたモンモリロナイト(特開昭64−47
445号公報)や銅(II)塩を担持させたアルミナやシ
リカゲル(特開平6−319938号)は、脱臭性が改
善されてはいるが低級脂肪酸臭やタバコ臭の脱臭には効
果が小さいものである。
【0005】他方、光半導体を用いた脱臭技術として、
波長250nmで紫外線強度が2mW/cm2以上の紫
外線を半導体触媒に照射し、大気中の悪臭成分を脱臭す
る方法(特開平2−280818)、細孔を有する酸化
チタン多孔質薄膜光触媒(特開平8−99041)、多
孔体の表面に細孔を有する酸化チタン膜で被覆したこと
を特徴とする多孔質光触媒(特開平8−196903)
等が提案されている。
【0006】しかし、これらの方法によってもタバコ臭
の除去は不十分であるばかりか、タバコ臭の主成分であ
るアセトアルデヒドが光触媒で酸化されて酢酸になるの
で別の悪臭を発生させる事態になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タバ
コ臭や低級脂肪酸臭を代表とする生活環境における不快
臭を効率的に除去するための新規な脱臭剤、それを用い
た脱臭フィルタおよび脱臭装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、ハイド
ロタルサイト類を有効成分とする脱臭剤に関する。
【0009】本発明の第二は、ハイドロタルサイト類と
光半導体とを有効成分とする脱臭剤に関する。
【0010】本発明の第三は、請求項1または2記載の
脱臭剤をフィルタ基材に担持させたことを特徴とする脱
臭フィルタに関する。
【0011】本発明の第四は、請求項1または2記載の
脱臭剤あるいは請求項3記載の脱臭フィルタおよび処理
用空気が前記脱臭剤または脱臭フィルタを通過するよう
にするための手段よりなることを特徴とする脱臭装置に
関する。
【0012】本発明の第五は、請求項2記載の脱臭剤ま
たはこれをフィルタ基材に担持させた脱臭フィルタ、前
記脱臭剤または脱臭フィルタを照射するための光源およ
び処理用空気が前記脱臭剤または脱臭フィルタを通過す
るようにするための手段よりなることを特徴とする脱臭
装置に関する。
【0013】本発明において使用するハイドロタルサイ
ト類とは、 ハイドロタルサイト 過ハロゲン酸化合物を担持させた過ハロゲン酸型ハイ
ドロタルサイト 銅(II)塩を担持させたハイドロタルサイト 前記〜よりなる群から選択された少なくとも2種
の混合物 を意味する。
【0014】前記のハイドロタルサイトは、一般式
〔Mg1-xAlx(OH)2x+〔(CO3x/2・mH
2O〕x-で表される不定比化合物で、プラスに荷電した
基本層〔Mg1-xAlx(OH)2x+と、マイナスに荷
電した中間層〔(CO3x/2・mH2O〕x-とからなる
層状の結晶構造をもつ無機物質である。ここで、xは0
より大で0.33以下の範囲の数である。天然品ではM
6Al2(OH)16CO3・4H2Oとして得られ、合成
品では主にMg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2
の形のものが市販されている。
【0015】ハイドロタルサイトは、発酵した汗や靴で
蒸れた足から発せられる酢酸、酪酸、イソ吉草酸等の低
級脂肪酸に基づく臭気の除去に効果があり、更に、タバ
コ臭をとり除くのにも有効である。
【0016】ハイドロタルサイトに過ハロゲン酸化合物
を担持させることにより、前記のハイドロタルサイトの
特定の臭気に対する脱臭能に加えて、アンモニア、アミ
ン類などの塩基性悪臭に対する強化された脱臭能を備え
たものにすることができる。
【0017】前記過ハロゲン酸化合物としては、過塩素
酸または過塩素酸塩、過臭素酸または過臭素酸塩、過よ
う素酸または過よう素酸塩、過ふっ素酸または過ふっ素
酸塩を挙げることができ、塩としては、カリウム塩、ナ
トリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、バ
リウム塩などのアルカリ土類金属塩などを挙げることが
できる。
【0018】ハイドロタルサイトに過塩素酸または過塩
素酸金属塩等の過ハロゲン酸化合物を担持させる方法と
しては、例えば、ハイドロタルサイトを懸濁させた水
に、所定量の過ハロゲン酸や過ハロゲン酸金属塩の水溶
液を加えてよく撹拌し、次いで濾過、乾燥すればよい。
ハイドロタルサイトに対する過ハロゲン酸または過ハロ
ゲン酸金属塩の添加量は特に限定されないが、ハイドロ
タルサイト中の炭酸根に対し、過ハロゲン酸または過ハ
ロゲン酸金属塩の添加量が0.05〜1.0等量の範囲
に設定することが好ましい。過ハロゲン酸または過ハロ
ゲン酸金属塩の添加量が過度に少ないとアンモニア、ア
ミン類等の塩基性悪臭の脱臭能が少なくなり、また、過
度に多いと未担持の過ハロゲン酸または過ハロゲン酸金
属塩が存在し、不経済であるばかりか、安全上も好まし
くない。
【0019】ハイドロタルサイトに銅(II)塩を担持さ
せると、上記ハイドロタルサイトの脱臭能に加えて硫化
水素、メルカプタン類などの硫黄系悪臭の脱臭能を持た
せることができる。
【0020】ハイドロタルサイトに銅(II)塩を担持さ
せる方法としては、ハイドロタルサイトを懸濁させた水
に所定量の銅(II)塩の水溶液を加えてよく撹拌し、次
いで濾過、乾燥する方法が例示される。銅(II)塩は水
溶性の塩であればよく、例えば硫酸塩、塩酸塩、硝酸
塩、酢酸塩等が挙げられる。ハイドロタルサイトに対す
る銅(II)塩の添加量は特に限定されないが、ハイドロ
タルサイト100重量部に対し、含有銅(II)が0.1
〜15重量部になる銅(II)塩量を設定することが好ま
しい。銅(II)塩の添加量が過度に少ないと硫化水素、
メルカプタン類等の硫黄系悪臭の脱臭能が少なくなり、
また、過度に多いと未担持の銅(II)塩が存在し、不経
済であるばかりか、安全上も好ましくない。
【0021】さらに、前記〜のハイドロタルサイト
類に光半導体を併用すると、タバコ臭、アセトアルデヒ
ド、メチルメルカプタン、酢酸などに対する脱臭効果を
一層強化することができる。
【0022】本発明に用いる光半導体は、好ましくはそ
の禁止帯が0.5〜5eVのものであり、更に好ましく
は1〜4eVのものである。この半導体は、エネルギー
を有する光を照射することにより、価電子帯から伝導帯
へ電子励起が生じて、価電子帯に正孔が、伝導帯に電子
が生成し、この正孔および電子が半導体表面に拡散等に
より現れて、気相または液相において光触媒として反応
を促進するものである。
【0023】この半導体の具体例としては、二酸化ス
ズ、酸化亜鉛、三酸化タングステン、酸化セリウム、二
酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化第二鉄などの金属
酸化物;硫化亜鉛、硫化カドミウム、硫化鉛、セレン化
亜鉛、セレン化カドミウムなどの金属カルコゲナイト;
シリコン、ゲルマニウム等の第IV族元素;ガリウムリ
ン、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの第III族元素
と第V族元素との化合物;ポリアセチレン、ポリピロー
ル、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリビニルカルバ
ゾールなどの有機半導体が挙げられる。これらのなかで
も、好適に用いられるものは、酸化亜鉛、三酸化タング
ステン、二酸化チタン、酸化セリウムなどの金属酸化物
であり、特に好適に用いられるものは二酸化チタンであ
る。
【0024】ハイドロタルサイト類と光半導体の使用比
は特に限定されるものではないが、ハイドロタルサイト
100重量部に対し、光半導体が200〜0.1重量部
が好ましく、さらに好ましくは100〜1重量部であ
る。光半導体の比率が過度に大きいとアセトアルデヒド
を分解できても酢酸が残存しやすく、充分な脱臭ができ
ない傾向があり、逆に光半導体の比率が過度に小さいと
アセトアルデヒドが残存しやすく、充分な脱臭がしにく
い傾向がある。
【0025】本発明の脱臭剤は不快臭を除去しようとす
る生活空間に粉末のまま設置して使用することができ
る。また、これらの粉末を水溶性樹脂バインダーや油溶
性樹脂バインダーを利用して水系または有機溶剤系の塗
料として、塗布して用いることもできる。あるいは、上
記粉末を塩化ビニル樹脂等の合成樹脂や、硫酸カルシウ
ム等の水硬性化合物に配合剤として混合して成形加工
し、脱臭能のある成形品として利用することも可能であ
る。
【0026】本発明の脱臭剤のより好ましい用い方は、
これをフィルター基材に保持させて脱臭フィルタとし
て、不快臭を有する空気をこれに強制通過せしめて脱臭
する方法である。
【0027】前記脱臭フィルタに用いるフィルタ基材
は、通気性を有するものであれば特に限定されるもので
はなく、例えば各種繊維より成形される不織布および
紙、樹脂、セラミック、金属により形成される連続気泡
体状、ハニカム形状、コルゲート形状などのものが挙げ
られる。経済性の面からは不織布、ポリウレタン連続気
泡体、紙コルゲートなどが好ましく、耐久性の面からは
セラミックフォーム、セラミックハニカム、アルミニウ
ムコルゲートなどが好ましく用いられる。
【0028】本脱臭剤をフィルタ基材に保持させる方法
は特に限定されるものでないが、例えばフィルタ基材の
表面に粘着剤または接着剤を塗布した後、乾燥状態の脱
臭剤粉体を付着させる方法、脱臭剤粉体の水または溶剤
中の懸濁混合液にバインダー成分を添加した後、フィル
タ基材に付着乾燥させる方法、脱臭剤を漉き込んだ紙を
用いてフィルタ基材に成形する方法、脱臭剤を練り込ん
だ樹脂繊維、シートを用いてフィルタ基材に成形する方
法などが挙げられる。
【0029】本発明において、ハイドロタルサイト類に
光半導体を併用するときは、光半導体の機能を発現させ
るために、光半導体を光源、好ましくは紫外線照射灯の
照射下に置く必要がある。特に400〜200nmの波
長を含む光を発する照射灯が有効である。このような紫
外線照射灯としては、超高圧水銀灯、キセノン灯、低圧
水銀灯等が例示される。
【0030】本発明の脱臭剤を用いた脱臭装置を構成す
るには、該脱臭剤を粉末、塗膜、成形品、フィルタ等の
いずれかの態様で用いる。
【0031】脱臭剤中に光半導体を併用したときは、そ
の脱臭剤またはそれを保持した脱臭フィルタを照射する
ための光源を設ける。脱臭フィルタと光源の距離は通常
1〜500mm、好ましくは5〜100mmである。
【0032】処理用空気を流通させる手段としては、遠
心ファン、軸流ファン、差圧送風機等の送風機が例示さ
れる。
【0033】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。尚、部数または%は特に表記しない限
り重量基準である。生活環境の悪臭の原因物質として
の、酢酸、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、
メチルメルカプタンおよびタバコ煙の臭気の強さを下記
により測定する。
【0034】(酢酸脱臭性能測定法)前処理として脱臭
剤を硫酸亜鉛7水和物過飽和水溶液入りデシケータ中に
密封し、室温20℃でデシケータ内相対湿度85%以上
に達するまで放置し、湿気を十分吸着させる。脱臭剤
0.10gをデシケータから取り出し、直ちに120m
l容量のガラス製バイアル瓶に採り密封する。バイアル
瓶中の空気を真空ポンプにて脱気し、直ちに10000
ppmの酢酸ガスを注入する。室温にて2時間放置後、
ガスタイトシリンジにてバイアル瓶中のガスを500μ
lサンプリングし、残存濃度をガスクロマトグラフィー
により求める。
【0035】(アンモニア脱臭性能測定法)酢酸ガスの
代わりに10000ppmのアンモニアガスを用いる以
外は酢酸脱臭性能測定法と同様にして残存濃度を求め
る。
【0036】(トリメチルアミン脱臭性能測定法)酢酸
ガスの代わりに6000ppmのトリメチルアミンガス
を用いる以外は酢酸脱臭性能測定法と同様にして残存濃
度を求める。
【0037】(硫化水素脱臭性能測定法)酢酸ガスの代
わりに1000ppmの硫化水素ガスを用いる以外は酢
酸脱臭性能測定法と同様にして残存濃度を求める。
【0038】(メチルメルカプタン脱臭性能測定法)酢
酸ガスの代わりに1000ppmのメチルメルカプタン
ガスを用いる以外は酢酸脱臭性能測定法と同様にして残
存濃度を求める。
【0039】(タバコ煙脱臭性能測定法)前処理として
脱臭剤を硫酸亜鉛7水和物過飽和水溶液入りデシケータ
中に密封し、室温20℃でデシケータ内相対湿度85%
以上に達するまで放置し、湿気を十分吸着させる。脱臭
剤0.30gをデシケータから取り出し、直ちに10リ
ットル容量のテドラーバックに採り密封する。次に、バ
ック中の空気を真空ポンプにて脱気し、1m3アクリル
ボックス中でタバコ(商品名マイルドセブン)の紙巻部
の0.12本分を燃焼させたタバコ煙10リットルをダ
イヤフラムポンプにてテドラーバック中に注入する。室
温にて2時間放置後、テドラーバック中のガスを5名
(平成7年9月13日環境庁告示第63号の別表に定め
るパネル試験に合格した者)に嗅がせ、臭気強度0から
5の6段階臭気強度で判断させた結果の平均値を臭気強
度として求める。 臭気強度0:無臭 臭気強度1:やっと感知できるにおい 臭気強度2:何のにおいであるかわかるにおい 臭気強度3:楽に感知できるにおい 臭気強度4:強いにおい 臭気強度5:強烈なにおい
【0040】実施例1 ハイドロタルサイト〔協和化学工業株式会社製DHT−
6(合成ハイドロタルサイト、Mg4.5Al2(OH)13
CO3・3.5H2O、平均粒径0.5μm)〕の白色粉
体(イ)を用い、上記6種の臭気の脱臭性能を測定し
た。結果を表1に示す。
【0041】実施例2 ハイドロタルサイト(実施例1のものと同一)100部
を脱イオン水900部中に撹拌懸濁させた状態で10%
過塩素酸水溶液120部を徐々に加えた後、1時間撹拌
した。吸引ろ過、水洗し、取り出した固形物を150℃
オーブン中で乾燥した後、乳鉢にて粉砕して白色粉体
(ロ)を得た。白色粉体(ロ)の上記6種の臭気の脱臭
性能を測定した。結果を表1に示す。
【0042】実施例3 10%過塩素酸水溶液120部の代わりに10%過塩素
酸水溶液を240部加えた以外は実施例2と同様にして
白色粉体(ハ)を得、その上記6種の臭気の脱臭性能を
測定した。結果を表1に示す。
【0043】実施例4 10%過塩素酸水溶液120部の代わりに10%硫酸第
二銅5水和物水溶液を20部加えた以外は実施例2と同
様にして青白色粉体(ニ)を得、その上記6種の臭気の
脱臭性能を測定した。結果を表1に示す。
【0044】実施例5 10%過塩素酸水溶液120部の代わりに10%硫酸第
二銅5水和物水溶液を200部加えた以外は実施例2と
同様にして青白色粉体(ホ)を得、その上記6種の臭気
の脱臭性能を測定した。結果を表1に示す。
【0045】実施例6 白色粉体(イ)100部と白色粉体(ハ)100部とを
乳鉢にて混合して白色粉体(ヘ)を得、その上記6種の
臭気の脱臭性能を測定した。結果を表2に示す。
【0046】実施例7 白色粉体(イ)100部と白色粉体(ハ)100部と青
白色粉体(ホ)100部を乳鉢にて混合して青白色粉体
(ト)を得、その上記6種の臭気の脱臭性能を測定し
た。結果を表2に示す。
【0047】比較例1 空試験として、脱臭剤を何も用いない場合について上記
6種の臭気測定を行った。結果を表2に示す。
【0048】比較例2 ゼオライト〔水澤化学工業株式会社製ミズカシーブス4
A(合成ゼオライト、平均粒径5μm)〕の白色粉体
(チ)を用い、上記6種の臭気の脱臭性能を測定した。
結果を表2に示す。
【0049】比較例3 10%硫酸第二銅5水和物水溶液20部のほかに10%
グルタル酸20部をも加える以外は実施例4と同様にし
て青白色粉体(リ)を得、その上記6種の臭気の脱臭性
能を測定した。結果を表2に示す。
【0050】比較例4 ハイドロタルサイトに代えてNa−モンモリロナイト
(クニミネ工業株式会社製クニピアG)100部を用い
る以外は実施例5と同様にして灰色粉体(ヌ)を得、そ
の上記6種の臭気の脱臭性能を測定した。結果を表3に
示す。
【0051】比較例5 ハイドロタルサイトに代えてシリカゲル(富士シリシア
化学株式会社製マイクロビーズ3A)100部を用いる
以外は実施例5と同様にして青白色粉体(ル)を得、そ
の上記6種の臭気の脱臭性能を測定した。結果を表3に
示す。
【0052】比較例6 白色粉体(イ)100部と硫酸第二銅5水和物粉末2部
とを乳鉢にて混合して青白色粉体(ヲ)を得、その上記
6種の臭気の脱臭性能を測定した。結果を表3に示す。
【0053】
【表1】 (注)表中の酢酸、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプ タンの項は、各脱臭剤の臭気成分脱臭性能を臭気成分残存濃度(ppm) で示す。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】実施例1の結果から、ハイドロタルサイト
は、低級脂肪酸とタバコ煙の臭気に対し脱臭効果が大き
いことが判る。ただし、塩基性悪臭のアンモニア、トリ
メチルアミン、硫黄系悪臭の硫化水素およびメチルメル
カプタンに対する脱臭能は余り見られない。
【0057】実施例2および3の結果から、過塩素酸化
合物を担持させた過塩素酸型ハイドロタルサイトは、低
級脂肪酸とタバコ煙に加え、アンモニアおよびトリメチ
ルアミン等の塩基性物質に対して脱臭能が大きいことが
判る。
【0058】実施例4および5の結果から、銅(II)塩
担持ハイドロタルサイトは、低級脂肪酸とタバコ煙の臭
気に加え、硫黄系悪臭に対して極めて大きな脱臭能を有
することが判る。
【0059】実施例6より、粉体(イ)および(ハ)を
混合してなる粉体(ヘ)は、粉体(イ)の脱臭能と粉体
(ハ)の脱臭能とを併せ持ち、しかもその各々の臭気に
対する脱臭能は、粉体(イ)または(ハ)の大きい方の
脱臭能が維持されることが判る。
【0060】実施例7より、粉体(イ)、(ハ)および
(ホ)を混合してなる粉体(ト)は、粉体(イ)、
(ハ)および(ホ)のそれぞれの持つ脱臭能を併せ持
ち、しかもその各々の臭気に対する脱臭能は、粉体
(イ)、(ハ)または(ホ)の粉体の大きい脱臭能が維
持されることが判る。
【0061】比較例2は、ゼオライトではハイドロタル
サイトとは異なり、全6種の臭気に対して脱臭能がない
ことを示している。比較例3は、ハイドロタルサイトは
銅(II)塩と有機酸との両者を同時に担持させると脱臭
能を損うことを示している。
【0062】比較例4および5では銅(II)イオンを担
持させたモンモリロナイトやシリカゲルは、銅(II)イ
オンを担持させたハイドロタルサイトのような脱臭能を
有さないことを示している。
【0063】比較例6から、銅(II)塩を単にハイドロ
タルサイトと共存させただけでは、硫黄系悪臭の脱臭能
は小さく、銅(II)塩を担持させたハイドロタルサイト
を用いることにより、飛躍的にこの脱臭能が生ずること
が判る(実施例4、5参照)。
【0064】前段の実施例および比較例における試験で
は、1m3当りタバコ0.12本分であったのに較べ
て、以下の後段の実施例、比較例では、タバコ5本分の
煙を発生させて試験を行っているので、測定方法も下記
のように変更した。
【0065】(1)脱臭剤のタバコ臭脱臭性能測定法 10リットル容量のテドラーバック中に脱臭剤を塗布し
た紙よりなる脱臭剤付着紙を塗布面が上側になるように
置いて密封し、バック中の空気を真空脱気する。次に、
1m3のアクリル樹脂板製ボックス中でタバコ(商品名
マイルドセブン)5本の紙巻部全てを燃焼させて得たタ
バコ煙をダイヤフラムポンプにてテドラーバック中に1
0リットル注入する。紫外線照射する場合は、直ちにテ
ドラーバックの上側から紫外線ランプ10ワット(主波
長352nm、テーブルから20cmの高さに設置)に
より紫外線を照射する。タバコ煙注入から30分経過後
にガス検知管(ガステック製)にてテドラーバック中の
アセトアルデヒドと酢酸の濃度を測定する。更にタバコ
煙注入から2時間経過後にテドラーバック中のガスを5
名(パネル試験に合格した者)に嗅がせ、臭気強度0か
ら5の6段階で判断させた結果の平均値を臭気強度とし
て求める。 臭気強度0:無臭 臭気強度1:やっと感知できる程度のにおい 臭気強度2:何のにおいであるか分かる程度のにおい 臭気強度3:容易に感知できる程度のにおい 臭気強度4:強いにおい 臭気強度5:強烈なにおい
【0066】(2)脱臭剤のアンモニア脱臭性能測定法 5リットル容量のテドラーバック中に脱臭剤を塗布した
紙よりなる脱臭剤付着紙を塗布面が上側になるように置
いて密封し、バッグ中の空気を真空脱気する。次に、1
000ppm濃度アンモニア含有空気3リットルをテド
ラーバック中に注入し、紫外線照射する場合は、直ちに
テドラーバッグの上側から10ワットの紫外線ランプ
(主波長352nm、テーブルから20cmに設置)に
より紫外線を照射する。30分経過後にテドラーバッグ
中のアンモニア濃度をガス検知管(ガステック社製)に
て測定する。
【0067】(3)脱臭剤のメチルメルカプタン脱臭性
能測定法 1000ppm濃度アンモニア含有空気の代わりに10
0ppm濃度メチルメルカプタン含有空気を用いる以外
は前項(2)のアンモニア脱臭性能測定法と同様にし
て、30分経過後のテドラーバッグ中のメチルメルカプ
タン濃度をガス検知管(ガステック社製)にて測定す
る。
【0068】(4)脱臭フィルタのタバコ臭脱臭性能測
定法 内部空間35cm×15cm×25cmを持つ鋼板製の
箱の中央部に脱臭フィルタ(サイズ35cm×15c
m)を水平に設置し、フィルタ下方5cmの位置に紫外
線ランプ10ワット(主波長352nm)を水平に保持
させ、また、フィルタの上方にクロスフローファンを設
置することにより、前面下端に設けた吸気口から吸込ま
れた空気が紫外線の照射するフィルタを経て上端前面に
設けた排気口から排出するようにした脱臭装置を準備す
る。この脱臭装置を1m3アクリル樹脂板製のボックス
中に設置し、このボックス中でタバコ(商品名マイルド
セブン)5本に一度に火を付け、紙巻部全てを燃焼させ
た。タバコの燃焼終了直後に脱臭装置の作動(紫外線ラ
ンプ点灯と送風)を開始する。脱臭装置作動開始から3
0分経過後にガス検知管(ガステック社製)によりボッ
クス中のアセトアルデヒドと酢酸の濃度を測定する。更
に脱臭装置作動開始から2時間経過後にボックス中のガ
スを5名(平成8年2月22日環境庁告示第7号臭気指
数の算定の方法、別表に規定するパネル試験に合格した
者)に嗅がせ、前記臭気強度0から6段階で判断させた
結果の平均値を臭気強度として求める。
【0069】実施例8 ハイドロタルサイト〔協和化学工業株式会社製DHT−
6(合成ハイドロタルサイト、Mg4.5Al2(OH)13
CO3・3.5H2O、平均粒径0.5μm)〕と二酸化
チタン(アナターゼ型、平均粒径0.02μm)を10
0:10の重量比で10%濃度で水に懸濁した。この懸
濁液2.0gを白色のPPCコピー用紙(サイズ15c
m×20cm)の片面に均一に塗布し、150℃オーブ
ン中で5分間乾燥し脱臭剤付着紙(ワ)を得た。この脱
臭剤付着紙(ワ)を用い、脱臭剤のタバコ臭脱臭性能測
定法により脱臭性能を測定した。結果を表4に示す。
【0070】実施例9 ハイドロタルサイトと二酸化チタンの混合比を100:
200とする以外は実施例8と同様にして脱臭剤付着紙
(カ)を得た。この脱臭剤付着紙(カ)を用い、脱臭剤
のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表4に示す。
【0071】実施例10 ハイドロタルサイトと二酸化チタンの混合比を100:
100とする以外は実施例8と同様にして脱臭剤付着紙
(ヨ)を得た。この脱臭剤付着紙(ヨ)を用い、脱臭剤
のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表4に示す。
【0072】実施例11 ハイドロタルサイトと二酸化チタンの混合比を100:
1とする以外は実施例1と同様にして脱臭剤付着紙
(タ)を得た。この脱臭剤付着紙(タ)を用い、脱臭剤
のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表4に示す。
【0073】実施例12 ハイドロタルサイトと二酸化チタンの混合比を100:
0.1とする以外は実施例8と同様にして脱臭剤付着紙
(レ)を得た。この脱臭剤付着紙(レ)を用い、脱臭剤
のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表4に示す。
【0074】比較例7 ハイドロタルサイトを配合せずに二酸化チタンのみを用
いるほかは実施例8と同様にて脱臭剤付着紙(ソ)を得
た。この脱臭剤付着紙(ソ)を用い、脱臭剤のタバコ臭
脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。結果を表4
に示す。
【0075】比較例8 脱臭剤付着紙(ワ)を用い、紫外線ランプを点灯させず
に脱臭剤のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測
定した。結果を表4に示す。
【0076】比較例9 空試験として、脱臭剤付着紙を何も入れずに、脱臭剤の
タバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。結
果を表4に示す。
【0077】
【表4】
【0078】本発明の脱臭剤を付着させた脱臭剤付着紙
(ワ)〜(レ)を用いた実施例8〜12では、空試験の
比較例9に対比していずれも30分の経過でアセトアル
デヒド濃度および酢酸濃度共に0〜3ppmと低く、ま
た2時間経過後の臭気も十分に除去されていると言え
る。これに対し、二酸化チタンのみを脱臭剤とする脱臭
剤付着紙を用いた比較例7は30分経過後の酢酸の除去
が不十分で、また、2時間経過後の臭気も容易に感知で
きる程度といずれも不十分な脱臭性能を示す結果を与え
た。ハイドロタルサイトと二酸化チタンとを併用した脱
臭剤の付着紙を用いても、紫外線を照射しなかった比較
例8は、二酸化チタンの光触媒効果が全く発現されなか
ったためにアセトアルデヒドの除去が不充分で、また2
時間経過後の臭気も強く、不充分な脱臭性能であった。
【0079】実施例13 ハイドロタルサイト[協和化学工業株式会社製、キョー
ワード500SH〔合成ハイドロタルサイト、Mg4.5
Al2(OH)13CO3・3.5H2O、粒度250メッ
シュ篩全通〕]と二酸化チタン(アナターゼ型、平均粒
径0.02μm)を100:10の割合で脱イオン水中
に10%濃度分加え、更にバインダー〔第一工業製薬
(株)、エラストロンBN−08(末端カルバモイルイ
ソシアネート基含有水溶性ウレタンプレポリマー)〕を
固形分で2%濃度分を水に加えて懸濁、混合した。この
懸濁液20gを不織布(15デニールポリエステル製、
目付150g/m3、厚み5mm、サイズ35cm×1
5cm)に均一に塗布し、120℃オーブン中で20分
間乾燥し脱臭フィルタ(ツ)を得た。この脱臭フィルタ
(ツ)を用い、脱臭フィルタのタバコ臭脱臭性能測定法
により脱臭性能を測定した。結果を表5に示す。
【0080】実施例14 ハイドロタルサイト〔協和化学工業株式会社製、キョー
ワード500SH〕と二酸化チタン(アナターゼ型、平
均粒径0.02μm)を100:100の割合で10%
濃度分加え、更にバインダー〔第一工業(株)製、エラ
ストロンBN−08〕を固形分で2%濃度分を水に加え
て懸濁、混合した。この懸濁液20gをコルゲート状基
材(アルミ製、波ピッチ2.6mm、波高さ1.4m
m、厚み5mm、サイズ35cm×15cm)に均一に
塗布し、120℃オーブン中で20分間乾燥し脱臭フィ
ルタ(ネ)を得た。この脱臭フィルタ(ネ)を用い、脱
臭フィルタのタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を
測定した。結果を表5に示す。
【0081】比較例10 ハイドロタルサイトを配合せずに二酸化チタンのみを用
いるほかは実施例14と同様にして脱臭フィルタ(ナ)
を得た。この脱臭フィルタ(ナ)を用い、脱臭フィルタ
のタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表5に示す。
【0082】比較例11 空試験として、脱臭フィルタを何も入れずに、脱臭フィ
ルタのタバコ臭脱臭性能測定法により脱臭性能を測定し
た。結果を表5に示す。
【0083】
【表5】
【0084】本発明の脱臭フィルタを用いた実施例13
および14は、空試験の比較例11に対比していずれも
30分の経過でアセトアルデヒド濃度および酢酸濃度共
に十分除去された低い値を示し、また2時間後の臭気も
十分低い結果を与えた。これに対し、二酸化チタンのみ
をフィルタに保持させた脱臭フィルタを用いた比較例1
0は、30分経過後の酢酸の除去が不十分で、また、2
時間経過後の臭気も容易に感知できる程度と不十分な脱
臭性能を示す結果を与えた。
【0085】実施例15 ハイドロタルサイト〔協和化学工業株式会社DHT−
6〕100部を脱イオン水900部に撹拌懸濁させて1
0%過塩素酸水溶液120部を徐々に加えた後、1時間
撹拌して得られる過塩素酸型ハイドロタルサイトを用い
る以外は実施例8と同様にして脱臭剤付着紙(ラ)を得
た。この脱臭剤付着紙(ラ)を用い、脱臭剤のタバコ臭
脱臭性能測定法およびアンモニア脱臭性能測定法、メチ
ルメルカプタン脱臭性能測定法により脱臭性能を測定し
た。結果を表6に示す。
【0086】実施例16 ハイドロタルサイト〔協和化学工業株式会社DHT−
6〕100部を脱イオン水900部に撹拌懸濁させて1
0%硫酸第二銅5水和物20部を徐々に加えた後、1時
間撹拌して得られる銅(II)塩担持型ハイドロタルサイ
トを用いる以外は実施例8と同様にして脱臭剤付着紙
(ム)を得た。この脱臭剤付着紙(ム)を用い、脱臭剤
のタバコ臭脱臭性能測定法およびアンモニア脱臭性能測
定法、メチルメルカプタン脱臭性能測定法により脱臭性
能を測定した。結果を表6に示す。
【0087】比較例12 比較例7で得た脱臭剤付着紙(ソ)を用い、脱臭剤のタ
バコ臭脱臭性能測定法およびアンモニア脱臭性能測定
法、メチルメルカプタン脱臭性能測定法により脱臭性能
を測定した。結果を表6に示す。
【0088】比較例13 空試験として、脱臭剤付着紙を入れずに、タバコ臭脱臭
性能測定法およびアンモニア脱臭性能測定法、メチルメ
ルカプタン脱臭性能測定法により脱臭性能を測定した。
結果を表6に示す。
【0089】
【表6】
【0090】過塩素酸型ハイドロタルサイトと二酸化チ
タンとの混合物を紫外線照射下で用いた実施例15は、
タバコ臭の脱臭効果に加えてアンモニアの除去効果が大
きいことを示している。銅(II)塩担持型ハイドロタル
サイトと二酸化チタンとの混合物を紫外線照射下で用い
た実施例16は、タバコ臭の脱臭効果に加えてメチルメ
ルカプタンの除去効果が大きいことが判る。これに対
し、二酸化チタンのみを脱臭剤とする脱臭剤付着紙を用
いた比較例12はタバコ臭脱臭性能、アンモニア脱臭性
能およびメチルメルカプタン脱臭性能が不充分な結果を
与えた。
【0091】
【発明の効果】本発明の脱臭剤、脱臭フィルタおよび脱
臭装置はタバコ臭を代表とする生活環境の悪臭を除去す
る顕著な効果を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロタルサイト類を有効成分とする
    脱臭剤。
  2. 【請求項2】 ハイドロタルサイト類と光半導体とを有
    効成分とする脱臭剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の脱臭剤をフィル
    タ基材に担持させたことを特徴とする脱臭フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の脱臭剤あるいは
    請求項3記載の脱臭フィルタおよび処理用空気が前記脱
    臭剤または脱臭フィルタを通過するようにするための手
    段よりなることを特徴とする脱臭装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の脱臭剤またはこれをフィ
    ルタ基材に担持させた脱臭フィルタ、前記脱臭剤または
    脱臭フィルタを照射するための光源および処理用空気が
    前記脱臭剤または脱臭フィルタを通過するようにするた
    めの手段よりなることを特徴とする脱臭装置。
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