JPH105214A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH105214A
JPH105214A JP16276896A JP16276896A JPH105214A JP H105214 A JPH105214 A JP H105214A JP 16276896 A JP16276896 A JP 16276896A JP 16276896 A JP16276896 A JP 16276896A JP H105214 A JPH105214 A JP H105214A
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Yuichi Miwa
祐一 三和
Yutaka Masuzawa
裕 鱒沢
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像対象の2次元断層像を構成することができ
るとともに、1つの超音波ビーム位置における超音波ビ
ームの更新間隔が、超音波送受信間隔に等しく、高フレ
ームレートで画面を書き替えることができる超音波診断
装置を実現する。 【解決手段】超音波送受素子を選択する口径選択部2
と、素子に送波パルスを与える送波部3と、2通りの超
音波ビーム走査方法を指示する走査方法選択部7と、第
1のビーム走査を選んだときにディジタル加算部出力を
格納する第1の記憶部9と、第2のビーム走査を選んだ
ときにはディジタル加算部出力を格納する第2の記憶部
10と、第1の記憶部9のデータと第2の記憶部10の
データとの相関演算を行い、第2の記憶部10のデータ
で第1の記憶部9のデータを補間する相関補間部11
と、相関補間部出力を格納する第3の記憶部12とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療診断に用いる
超音波診断装置に関し、特に超音波断層像を高フレーム
レートで書き替えることができる超音波診断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来文献である『医用超音波機器ハンド
ブック』pp.129−161(コロナ社,1985年
発行)には、リアルタイムの超音波ビーム走査方法とし
てBモード走査とMモード走査が紹介されている。図2
は、Bモード走査での超音波ビーム形成とMモード走査
での超音波ビーム形成を示す説明図である。図2(a)
はBモード走査、図2(b)はMモード走査である。B
モード走査では、超音波ビームを移動させながら撮像対
象の2次元断層像を得る。簡単のために、図2(a)で
は4本の超音波ビームで1画像を構成している。探触子
はA,B,C,Dの位置に超音波ビームを順次形成す
る。ビームが形成される順にビーム1,ビーム2・・・
と表す。超音波送受の間隔をTとおくと、例えばAの位
置では4T間隔で新しいビームが構成される。撮像対象
の2次元断層像も4T間隔で更新される。一方、Mモー
ド走査は超音波ビームを1つの位置、例えばAに固定す
る。探触子は、Aの位置でビーム1,ビーム2・・・と
T間隔で超音波ビームを形成する。なお、図2(a)の
超音波ビーム移動方法はリニア走査であるが、この他に
も口径上の1つの固定位置から扇方向にビームを送出す
るセクタ走査、口径から離れた1つの固定位置から扇方
向にビームを送出するコンベックス走査等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のBモード走査と
Mモード走査は、それぞれ異なる利点を有している。す
なわち、Bモード走査には撮像対象の2次元断層像を構
成できる利点がある。しかし、1つの超音波ビーム位置
に着目すると、超音波ビームの更新間隔が4Tであるた
め、その間の撮像対象の変化がわからないという問題が
ある。一方、Mモード走査には1つの超音波ビーム位置
での撮像対象の変化を、超音波の送受信間隔Tで観察で
きる利点がある。しかしながら、撮像対象の2次元断層
像を構成できないという問題がある。これら2つの利点
を併せ持つ走査方法が得られるならば、最も望ましい。
そこで本発明の目的は、これら従来の課題を解決し、撮
像対象の2次元断層像を構成することができるととも
に、1つの超音波ビーム位置における超音波ビームの更
新間隔を超音波送受信間隔に等しくして、高フレームレ
ートで断層像を書き替えることができる超音波診断装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の超音波診断装置は、被検体内に超音波パル
スを送受信する配列素子からなる探触子(図1の1)
と、該探触子(1)中の超音波を送受信する素子を選択
する口径選択部(同2)と、該口径選択部(2)によっ
て選択された探触子送信素子(1)に送波パルスを与え
る送波部(同3)と、該口径選択部(2)によって選択
された探触子受信素子(1)からの信号を並列にアナロ
グ・ディジタル変換する並列A/D変換部(同4)と、
該並列A/D変換部(4)の出力に遅延を与えるディジ
タル遅延部(同5)と、該ディジタル遅延部(5)の出
力信号を加算し、超音波ビームを形成するディジタル加
算部(同6)とから構成される超音波診断装置におい
て、該口径選択部(2)に対し2通りの超音波ビーム走
査方法を指示する走査方法選択部(同7)を有し,該走
査方法選択部(7)が第1の超音波ビーム走査方法(例
えば、Bモード)を選択した場合には、該ディジタル加
算部(6)の出力が切換部(同8)により第1の記憶部
(同9)に格納され、該走査方法選択部(7)が第2の
超音波ビーム走査方法(例えば、Mモード)を選択した
場合には、該ディジタル加算部(6)の出力が切換部
(8)により第2の記憶部(同10)に格納され、該第
1の記憶部(9)のデータと該第2の記憶部(10)の
データとの相関演算を実施すると共に、該第2の記憶部
(10)のデータを用いて該第1の記憶部(9)のデー
タを補間する相関補間部(同11)を有し、該相関補間
部(11)の出力を第3の記憶部(同12)に格納する
ことを特徴としている。これにより、撮像対象の2次元
断層像を構成することができるとともに、1つの超音波
ビーム位置における超音波ビームの更新間隔を超音波送
受信間隔に等しくすることができる。すなわち、2次元
断層像を高フレームレートで書き替え可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より説明する。図1は、本発明の第1の実施例における
超音波診断装置の構成図である。図1において、1は被
検体内に超音波パルスを送信し、反射波を受信する探触
子、2は探触子中の超音波を送受信する素子を選択する
口径選択部、3は探触子の送信素子に送波パルスを与え
る送波部、4は探触子の受信素子からの信号を並列にア
ナログ・ディジタル変換する並列A/D変換部、5は並
列A/D変換部4の出力に遅延を与えるディジタル遅延
部、6はディジタル遅延部5の出力信号を加算して超音
波ビームを形成するディジタル加算部、7は口径選択部
2に対して2通りの超音波ビーム走査方法を指示する走
査方法選択部、8はディジタル加算部6の出力を第1ま
たは第2の記憶部に切替え接続する切換部、9は第1の
記憶部、10は第2の記憶部、11は第1の記憶部9の
データと第2の記憶部10のデータとの相関演算を行う
とともに、第2の記憶部10のデータを用いて第1の記
憶部9のデータを補間する相関補間部、12は相関補間
部11の出力を格納する第3の記憶部である。
【0006】走査方法選択部7は、最初に口径選択部2
に対しBモード走査を指定する。ここでは、図2(a)
を用いて動作を説明しているので、断層像1枚を構成す
るために必要な超音波送受信回数を4とする。図2
(a)の位置Aに送波ビームを形成するように、口径選
択部2で選択された送信素子群に対して送波部3から打
ち出しパルス(パルス電圧)を与える。撮像対象からの
反射信号を口径選択部2で選択した受信素子群が受ける
と、並列A/D変換部4により素子ごとにA/D変換さ
れる。なお、口径選択部2が選択する送信素子群と受信
素子群が一致する必要はない。例えば、小さい口径の送
信素子で送出して、大きい口径の受信素子で受信して
も、また大きい口径の送信素子で送出して、小さい口径
の受信素子で受信しても、差し支えない。A/D変換さ
れた各信号は、ディジタル遅延部5でフォーカス用遅延
が与えられ、その後にディジタル加算部6で加算されて
位置Aに受波ビームが形成される。ディジタル加算部6
の出力は、切換部8により第1の記憶部9に接続され
る。以上の操作により、第1の記憶部9に超音波ビーム
位置Aでの反射信号が格納される。口径選択部2が送受
信素子群を順次切り換えて、上述と同様の動作を繰り返
すことにより、位置B,C,Dに超音波ビームを形成
し、その反射信号を第1の記憶部9に格納する。これに
より、断層像1枚を構成するために必要なデータが第1
の記憶部9に蓄えられる。
【0007】図3は、図1において、Bモード走査時に
第1の記憶部に格納されたデータの図である。装置の使
用者は、超音波ビーム位置A,B,C,Dでの反射信号
を繰り返し第1の記憶部9に格納して、自分が撮像対象
を観察したい時間分の断層像構成に必要な全データを第
1の記憶部9に蓄える。ここでは、A→B→C→D→A
→B→C→D→A→B→C→Dと3枚の断層像構成に必
要なデータを格納したとする。このときの第1の記憶部
9でのデータ配置は、図3に示すように、A〜Dの反射
データが3回ずつ配列される。ここでは、格納された反
射信号をs1〜s12とする。1つの反射信号のデータ
数をNとおけば、第1の記憶部9の総データ数は12N
である。例えば、位置Aでの反射信号はs1,s5,s
9,位置Bでの反射信号はs2,s6,s10である。
またs1,s2,s3,s4を輝度変調して2次元表示
すると1枚目の断層像,s5,s6,s7,s8を輝度
変調して2次元表示すると2枚目の断層像が得られる。
この断層像は、一般にBモード画像と呼ばれる。超音波
送受の間隔をTとおけば、断層像間の同一位置における
反射信号(例えば位置Aでは、s1,s5,s9)の時
間間隔は4Tである。時間間隔が4Tでは、その間の変
化がわからないので、本発明では、相関を用いたデータ
補間によりこの断層像間の同一位置における反射信号の
時間間隔をTとして、断層像の書き替えを高速に行い、
高フレームレートにするものである。
【0008】図4は、図3に示す第1の記憶部のデータ
から作成されたBモード行列の図である。第1の記憶部
9に12Nのデータが格納されると、次に相関補間部1
1が第1の記憶部9に格納された反射信号データを、超
音波ビームの位置ごとに行列に変換する。位置Aでの変
換方法を、図4に示す。s1,s5,s9をゼロづめに
より9行N列の行列に変換する。変換後の行列は、再び
第1の記憶部9に保存される。この行列を、以降の説明
ではBモード行列と呼ぶことにする。Bモード行列は、
位置Aでの反射信号を行方向に時間間隔Tで配列したも
のである。ゼロづめされた行は、データの存在しない時
刻の反射信号である。同様に位置B,C,Dにおいて
も、Bモード行列を作成する。例えば、位置BのBモー
ド行列では、図4においてs1,s5,s9がs2,s
6,s10となる。一般に、1つの反射信号のデータ数
がN個、格納した断層像がL枚、断層像間の同一位置に
おける反射信号の時間間隔がKTのとき、Bモード行列
の大きさはK・(L−1)+1行N列となる。次に、走
査方法選択部7は、口径選択部2に対しMモード走査を
指定する。この動作は、上記第1の記憶部9での行列変
換と並列に実行できる。すなわち、Bモード走査を行っ
た後、第1の記憶部9の行列変換を行うのと並行してM
モード走査を行う。あるいは、上記第1の記憶部9での
行列変換より先に実行することもできる。すなわち、B
モード走査を行った後、Mモード走査を行い、次にBモ
ード行列を作成してもよい。
【0009】図5は、Mモード走査時に第2の記憶部に
格納されたデータの説明図である。図2(b)の位置A
に送波ビームを形成するように、口径選択部2で選択し
た送信素子群に送波部3が打ち出しパルスを与える。こ
れ以降、並列A/D変換部4,ディジタル遅延部5,お
よびディジタル加算部6の動作は、Bモード走査のとき
と全く同様である。ディジタル加算部6の出力は、切換
部8により第2の記憶部10に接続され、第2の記憶部
10に超音波ビーム位置Aでの反射信号が格納される。
なお、反射信号のデータ数は、Bモード走査のときと同
じNとする。Mモード走査のため、口径選択部2は送受
信素子群を固定して同様の動作を繰り返し、図4に示す
位置AにおけるBモード行列の第1行と最終行の時間間
隔(ここでは8T)よりも十分に長い時間にわたり、位
置Aでの反射信号を第2の記憶部10に格納する。ここ
では、160本の反射信号を格納したとする。このとき
の第2の記憶部10でのデータ配置は、図5に示すよう
になる。ここでは、格納された反射信号をr1〜r16
0とする。従って、第2の記憶部10の総データ数は1
60Nである。r1〜r160を輝度変調して2次元表
示すると、位置Aにおいて、一般にMモード画像と呼ば
れる断層像が構成できる。図5における隣接反射信号の
時間間隔はTである。
【0010】図6は、図5における第2の記憶部のデー
タから作成したMモード行列の図である。第2の記憶部
10に160Nのデータが格納されると、次に相関補間
部11が第2の記憶部10に格納された反射信号データ
を160行N列の行列に変換する。変換後の行列は、再
び第2の記憶部10に保存される。この行列を、これ以
降の説明ではMモード行列と呼ぶ。Mモード行列は、B
モード行列と同様に位置Aでの反射信号を行方向に時間
間隔Tで並べたものである。Bモード行列との相違は、
Tごとの全時刻でデータが存在するために、ゼロづめの
行が存在しない点である。一般に、1つの反射信号のデ
ータ数がN個、1つの超音波ビーム位置において格納し
たMモード走査の反射信号数がK個のとき、Mモード行
列の大きさはK行N列である。位置AにおけるMモード
行列を作成した後、位置B,C,Dでの反射信号160
本を同様に第2の記憶部10に格納し、それぞれの位置
でのMモード行列を作成する。これにより、断層像の高
フレームレート化に必要な2つの行列が第1の記憶部9
と第2の記憶部10に用意される。ここで、相関補間部
11が2つの行列の相関をとる。位置Aを例にとり、B
モード行列の要素をBij、Mモード行列の要素をMi
jとおく。相関補間部11は、次式(1)により行列間
の相関係数を計算する。
【数1】 ここで、aは0≦a≦151の整数であり、各aにつき
相関係数を計算する。なお、式(1)における前のΣは
図4の1行〜9行の値の積分、後のΣは図4の1列〜N
列の値の積分、Bijは図4のBモード行列の要素であ
り、M(i+a)jは図6のMモード行列の要素であって、M
モードが160行存在するため、a=0〜151にする
ことにより、約18倍の大きさを有するMモード行列の
上をBモード行列が1行ずつ移動しながら、両要素が掛
算され、移動毎の要素積の総和が求められる。
【0011】図7は、Bモード行列とMモード行列の相
関計算を示す図であり、図8は、Bモード行列をMモー
ド行列で補間する方法を示す図である。前式(1)の相
関演算は、図7に模式的に示されている。先ず、図7に
示すように、Mモード行列とBモード行列を列番号が一
致するように重ね合わせ、次にBモード行列を行方向に
1つずつ移動しながら、移動毎に重なった部分の要素積
の総和を求めている。例えばa=100のときに、前式
(1)の相関演算結果が最大になったとする。このと
き、図8に示す方法で、Mモード行列を用いてBモード
行列を補間するのである。図8では、Bモード行列ゼロ
づめ行の各要素を、相関係数が最大となった個所におけ
る乗算相手のMモード行列の各要素で入れ換えている。
すなわち、s1の次のゼロづめの行をr102に、s1
の2行下のゼロづめの行をr103に、s5の前のゼロ
づめの行をr104に、それぞれ置き換える。なお、図
8では、補間後のBモード行列の第1,5,9行をs
1,s5,s9としたが、(s1+r101)/2,
(s5+r105)/2,(s9+r109)/2とす
ることも可能である。補間後のBモード行列は、第3の
記憶部12に保存される。また、相関係数が最大となっ
た個所における乗算相手のMモード行列各要素を用いる
のではなく、相関係数最大の個所と、2番目に大きい個
所の2つのMモード行列の各要素を用いることも可能で
ある。これは、例えば相関係数最大個所がa=100、
2番目に大きい個所がa=50のときには、補間後のB
モード行列第2行を(r102+r52)/2,第3行
を(r103+r53)/2とすることである。
【0012】以上により、位置AでのBモード行列の補
間が完了した。同様の方法で位置B,C,DにおけるB
モード行列も補間する。その結果、図3における1枚目
の断層像と2枚目の断層像の間、2枚目の断層像と3枚
目の断層像の間にそれぞれ新たに3枚の断層像が挿入さ
れて、合計9枚の断層像を構成するのに必要なデータが
第3の記憶部12に格納された。これらの9枚の断層像
においては、断層像間の同一位置における反射信号の時
間間隔がTとなっているので、輝度変調して表示するこ
とにより高フレームレートの断層像を得ることができ
る。また、前式(1)では、列要素を一致させBモード
行列とMモード行列の相関を計算したが、他の方法とし
て列方向にもBモード行列を移動して相関を計算するこ
とも可能である。この場合の計算式を、次式(2)に示
す。
【数2】 ここで、aの範囲は前式(1)と同様であり、bは−N
+1≦b≦N−1の整数である。すなわち、先ず同じ行
番号のMモード行列の左側にBモード行列を1列だけ重
ね合った位置に配列し、順次1列ずつ右側に移動させ
る。そして、Mモード行列の右側にBモード行列を1列
だけ重ね合っただけの位置まで移動させ、それぞれの移
動毎に要素積の総和を求める。Bモード行列で乗算の対
象となる最初の列番号がmax(1,1−b)であり、
最後の列番号がmin(N,N−b)である。次に、前
式(1)と同じように、Bモード行列を行方向に1行ず
つ移動しながら、上述の列方向の移動を行って移動毎の
要素積の総和を求めていく。この計算方式は、撮像対象
の深さ方向の平行移動を考えない場合に用いる。なお前
式(2)を用いる場合も、Bモード行列ゼロづめ行の各
要素に新たに代入する値は、あくまでも相関係数が最大
となった個所における乗算相手のMモード行列各要素で
ある。
【0013】以上述べた補間方法は、撮像物体の各超音
波ビームの位置における反射信号が、周期的に同じ変化
を繰り返すことを仮定している。つまり、最初に作成し
たBモード行列と同じ反射信号パターンが、十分に長い
時間Mモード走査を行い、収集した反射信号から作成し
たMモード行列の中に現れることを前提にしている。生
体での代表的な周期としては、心拍,呼吸がある。
【0014】図9は、本発明の第2の実施例における超
音波診断装置の構成図である。図9において、1は探触
子、2は口径選択部、3は送波部、7は走査方法選択
部、8は切換部、9は第1の記憶部、10は第2の記憶
部、11は相関補間部、12は第3の記憶部、13はア
ナログ遅延部、14はアナログ加算部、15はA/D変
換部15である。図1の診断装置では、探触子1の全素
子信号がディジタル化され、以降の信号処理がディジタ
ルで行われるのに対して、図9の診断装置では、加算に
よる超音波ビームの形成まではアナログ信号処理で行
い、その先をディジタル信号処理とするものである。こ
の方式では、補間処理に移る前まではアナログ信号のま
ま処理を行うが、補間処理はディジタル処理を行うの
で、精度的には前述の方式と何等変わらない。従って、
高フレームレートの断層像を求めるアルゴリズムは、図
1の診断装置と全く同様である。以上の実施例では、ビ
ームの移動方法としてリニア走査を例にとって説明した
が、その他にもセクタ走査,コンベックス走査があり、
これらにも本発明が適用できることは明らかである。な
お、セクタ走査とは、同位置の送受信素子から扇方向に
超音波ビームを送出する方式であり、コンベックス走査
とは、円弧状に並んだ送受信素子を移動させながら扇方
向にビームを送出する方式である。また、第1の記憶部
9、第2の記憶部10、第3の記憶部12を共通のディ
ジタルメモリとして、アドレスを分割して使うことも可
能である。なお、高フレームレート化が実現される本発
明の効果としては、断層画像を形成するラスタ数で決ま
り、例えば1枚の画像が128本のラスタで形成される
場合には、128倍の書き替え速度となり、またラスタ
数が64本、300本の場合には、それぞれ64倍、3
00倍の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像対象の断層像を構成する超音波診断装置において、
Mモード走査で得られた信号とBモード走査で得られた
信号の相関演算から、Bモード走査で得られた信号を補
間することにより、超音波送受信間隔で画面の書きかわ
る高フレームレートの超音波診断装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す超音波診断装置の
構成図である。
【図2】Bモード走査での超音波ビーム形成とMモード
走査での超音波ビーム形成を表す図である。
【図3】Bモード走査時に第1の記憶部に格納されたデ
ータを示す図である。
【図4】図3における第1の記憶部のデータから作成さ
れたBモード行列の図である。
【図5】Mモード走査時に第2の記憶部に格納されたデ
ータを示す図である。
【図6】図5における第2の記憶部のデータから作成さ
れたMモード行列の図である。
【図7】Bモード行列とMモード行列の相関計算を表す
図である。
【図8】Bモード行列をMモード行列で補間する方法を
表す図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す超音波診断装置の
構成図である。
【符号の説明】
1…探触子、2…口径選択部、3…送波部、4…並列A
/D変換部、5…ディジタル遅延部、6…ディジタル加
算部、7…走査方法選択部、8…切換部、9…第1の記
憶部、10…第2の記憶部、11…相関補間部、12…
第3の記憶部、13…アナログ遅延部、14…アナログ
加算部、15…A/D変換部、s1〜s12…Bモード
走査時の反射信号、r1〜r160…Mモード走査時の
反射信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内に超音波パルスを送受信する配列
    素子からなる探触子と、該探触子中の超音波を送受信す
    る素子を選択する口径選択部と、該口径選択部によって
    選択された探触子送信素子に送波パルスを与える送波部
    と、該口径選択部によって選択された探触子受信素子か
    らの信号を並列にアナログ・ディジタル変換する並列A
    /D変換部と、該並列A/D変換部の出力に遅延を与え
    るディジタル遅延部と、該ディジタル遅延部の出力信号
    を加算して超音波ビームを形成するディジタル加算部と
    を備えた超音波診断装置において、 該口径選択部に対し、超音波ビームを移動させながら撮
    像対象の2次元断層像を得るBモード走査方法、あるい
    は該超音波ビームを1つの位置に固定して走査するMモ
    ード走査方法を指示する走査方法選択部と、 該走査方法選択部が該Bモード走査方法を選択した場合
    には、該ディジタル加算部の出力を格納する第1の記憶
    部と、 該走査方法選択部が該Mモード走査方法を選択した場合
    には、該ディジタル加算部の出力を格納する第2の記憶
    部と、 該第1の記憶部のデータと該第2の記憶部のデータとの
    相関演算を実施すると共に、該第2の記憶部のデータを
    用いて該第1の記憶部のデータを補間する相関補間部
    と、 該相関補間部の出力を格納する第3の記憶部とを有する
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】被検体内に超音波パルスを送受信する配列
    素子からなる探触子と、該探触子中の超音波を送受信す
    る素子を選択する口径選択部と、該口径選択部によって
    選択された探触子送信素子に送波パルスを与える送波部
    と、該口径選択部によって選択された探触子受信素子か
    らの信号に遅延を与えるアナログ遅延部と、該アナログ
    遅延部の出力信号を加算して超音波ビームを形成するア
    ナログ加算部と、該アナログ加算部の出力をアナログ・
    ディジタル変換するA/D変換部とを備えた超音波診断
    装置において、 該口径選択部に対し、超音波ビームを移動させながら撮
    像対象の2次元断層像を得るBモード走査方法、あるい
    は該超音波ビームを1つの位置に固定して走査するMモ
    ード走査方法を指示する走査方法選択部と、 該走査方法選択部が該Bモード走査方法を選択した場合
    には、該A/D変換部の出力を格納する第1の記憶部
    と、 該走査方法選択部が該Mモード走査方法を選択した場合
    には、該A/D変換部の出力を格納する第2の記憶部
    と、 該第1の記憶部のデータと該第2の記憶部のデータとの
    相関演算を実施すると共に、該第2の記憶部のデータを
    用いて該第1の記憶部のデータを補間する相関補間部
    と、 該相関補間部の出力を格納する第3の記憶部とを有する
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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