JPH105203A - 医用診断システム,医用診断情報生成方法及び3次元画像再構成方法 - Google Patents

医用診断システム,医用診断情報生成方法及び3次元画像再構成方法

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JPH105203A
JPH105203A JP8162145A JP16214596A JPH105203A JP H105203 A JPH105203 A JP H105203A JP 8162145 A JP8162145 A JP 8162145A JP 16214596 A JP16214596 A JP 16214596A JP H105203 A JPH105203 A JP H105203A
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JP8162145A
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Satoru Oishi
悟 大石
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歪補正処理を境界抽出処理等の処理の後処理と
して行なうことにより、臨床解析においては演算時間を
短縮するとともに輪郭抽出を容易にする。 【解決手段】放射線源と、この放射線源から放射され被
検体の対象部位を透過してきた放射線を投影画像として
検出する検出部とを有する画像撮影装置1を備え、投影
画像には検出部に起因した歪が混在しており、歪の混在
した歪投影画像に基づいて対象部位の診断情報を生成す
る医用診断システム。歪の無い状態の投影画像に対する
検出部の歪分布特性を表す歪補正データを記憶するメモ
リ15と、歪投影画像から対象部位に係わる所定の領域
を抽出する処理(図2のステップS2),抽出された領
域を歪補正データに基づいて歪補正する処理(図2のス
テップS3),及び歪補正された抽出領域に基づいて臨
床解析データ等の診断情報を生成する処理(図2のステ
ップS4)をそれぞれ行なう医用診断情報生成装置2の
処理プロセッサ12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線源から放射
され被検体の対象部位を透過してきた放射線を検出部に
より投影画像として検出し、検出された投影画像に基づ
いて当該対象部位の3次元画像等の診断情報を生成する
医用診断システム、医用診断情報生成方法及び3次元画
像再構成方法に係わり、特に、前記検出部に起因して投
影画像に混在する歪を補正する医用診断システム、医用
診断情報生成方法及び3次元画像再構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元検出器としてイメージインテンシ
ファイヤ(以下、I.I.と呼ぶ)及びTVカメラ
(I.I./TV系)を用いたX線TV装置等のX線画
像撮影装置では、そのI.I.のX線検出面が円形であ
ることや地磁気の影響を受けるため、収集されたX線透
過像には、糸巻き型歪やS字状歪などの幾何学的形状の
歪が混在してしまった。例えば金属ワイヤが平面上で正
方格子状(メッシュ状)に配列して形成されたファント
ム(クロスバーファントム)を、例えばI.I.のX線
検出面(前面)に取り付けて撮影を行なうと、その投影
像は、歪が無ければ上記クロスバーファントムに対応す
る等間隔の格子状の像(図20(a)参照)となるが、
上記理由のため歪んだ像(図20(b)参照)となる。
【0003】一方、X線画像撮影装置で収集されたデー
タに基づくX線画像(以下、投影画像ともいう)を用い
て、例えば血管狭窄率計算,左心室容積計算等の臨床解
析や3次元再構成演算処理等を行なって新たな診断情報
を生成することが盛んに行なわれているが、上記投影像
に混在する歪みは、これらの解析や演算処理等に含まれ
る誤差の大きな要因となる場合があり、特に上記臨床解
析や3次元再構成演算処理等では、その影響が顕著であ
った。
【0004】このような背景から、血管狭窄率計算,左
心室容積計算等の臨床解析や3次元再構成演算処理等を
行なう場合には、歪を補正する処理(歪補正処理)が必
要不可欠であり、上記解析処理や演算処理を行なう際の
前処理としてその歪補正処理が行なわれていた。
【0005】ここで、歪補正処理について簡単に説明す
る(図20〜図23参照)。まず、上述したようにクロ
スバーファントムをI.I.のX線検出面に取り付けて
撮影を行なうと、前掲図20(b)に示したような歪を
有する投影画像が収集される。もし歪が無ければ、クロ
スバーファントムを撮影して得られた投影画像(歪みの
無い画像)は、図20(a)に示したような等間隔の格
子状の像となることから、図20(b)に示す歪を有す
る投影画像(歪画像)から歪んだ格子点(ワイヤとワイ
ヤとの交点)の位置データを抽出し、当該格子点位置と
実際の(歪の無い)投影画像の格子点位置との対応関係
を求める。そして、その対応位置データに基づいて歪投
影像の格子点のデータ(濃度値)を実際の格子点(のデ
ータ)に再配置して当該歪を補正していた。つまり、格
子点は画像上の座標であり、歪画像内の各座標位置は、
座標変換処理されて歪の無い画像内の各座標位置に再配
置されていた。また、格子点以外の点が再配置される位
置は、周囲の格子点が再配置された位置から補間処理に
より近似的に求めていた。。
【0006】この補間処理による格子点以外のデータの
求め方について、図面を参照して説明する。なお、図2
0(a)において歪の無い画像上のピクセル(2次元画
像では、ピクセルであり、3次元画像ではボクセルであ
る。以下、総称して記述する場合はピクセルとする)を
m、ピクセルmの周囲の格子点をa〜d、図20(b)
においてピクセルをmに対応する歪画像上の画素をM、
格子点a〜dに対応する歪画像上の格子点をA〜Dとす
る。今、画素mのデータを求める場合、最初に格子点a
〜dとピクセルmとの位置関係を求める(図21、ステ
ップS100)。そして、求められた格子点a〜dとピ
クセルmとの位置関係と、格子点a〜dに対応する歪画
像上の格子点A〜DとピクセルMとの位置関係とが略同
等になるように、当該歪画像上の点Mを決定する(ステ
ップS101)。そして、ピクセルmに対応する点Mの
データ値を補間処理(2次元補間処理)により求める
(ステップS102)。すなわち、歪み画像上での各格
子点A〜Dに対応するピクセルのデータをV11〜V22と
すると(図22参照)、最初にデータV11及びV12と点
Mの位置とからリニア補間(1次補間)によりデータV
1 を求める(図23、ステップ102a)。同じくデー
タ値V21及びV22と点Mの位置とから1次補間によりデ
ータV2 を求める(ステップ102b)。最後に、デー
タV1 及びV2と点Mの位置とから1次補間により点M
のデータVを求めている(ステップ102c)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、歪補正処理
を血管狭窄率計算,左心室容積計算等の臨床解析や三次
元再構成演算処理等の前処理として行なう場合、次のよ
うな問題が生じていた。
【0008】問題点(1)臨床解析の前処理として行な
った場合。 血管狭窄率計算や左心室容積計算の臨床解析では、計算
に使用されているのは画像中の一部のデータであるにも
関わらず、前処理で画像全体の歪を補正しているため、
解析結果を得るまでに非常に多くの処理時間がかかって
しまった。また、上記臨床解析では、その解析過程にお
いて輪郭(境界あるいはエッジ)を抽出する処理(輪郭
抽出処理(境界抽出処理))を行なっているが、歪補正
処理において各画素の濃度値を求める際に行なわれる2
次元補間処理によって、輪郭抽出に大きく貢献する(画
像(各画素の濃度分布)に含まれる)高周波成分が失な
われてしまうため、輪郭抽出が正確に行なえない場合が
生じてしまった。
【0009】高周波成分を失う程度は、補間関数の種類
によって異なるが、画像(各画素の濃度値)が例えばも
っともポピュラーなリニア補間を用いた2次元補間処理
(前掲図22、図23参照)により求められた場合、こ
のリニア補間はフーリエ面において図24のsinc2
(dω)(dはサンプリングピッチ)という低域通過フ
ィルタに類似した形のフィルタ(以下、類似低域通過フ
ィルタともいう)をかけることに相当するため、得られ
た画像に含まれる高周波成分は明らかに減少してしまっ
た。
【0010】(2)3次元再構成の前処理として行なっ
た場合。 3次元再構成処理は、一般的に図25〜図27に示した
手順で行なわれている。
【0011】すなわち、図25に示すように、例えば回
転アーム(例えばCアーム)の両端にそれぞれX線管と
I.I.を設置し、同回転アームを被検体の回りで回転
させるコーンビームCT(I.I.CT)等のX線画像
撮影装置により被検体の2次元X線強度データ(投影画
像)を収集する(ステップS201)。そして、収集さ
れたX線強度データに基づいて、高速画像処理演算を行
なう処理プロセッサにより上述した歪補正処理が行なわ
れる(ステップS202)。続いて、同じく処理プロセ
ッサにより、歪補正されたX線強度データに基づいて画
像再構成処理が行なわれ、再構成画像が生成される(ス
テップS203)。
【0012】ステップS203の画像再構成処理の手順
を図26及び図27で説明する。
【0013】処理プロセッサは、歪補正されたX線強度
データに対して対数変換(log変換)処理等の前処理
を行なって、線減衰係数(Linear Attenuation)を表す
2次元投影データを収集する(ステップS203a)。
次いで処理プロセッサは、2次元投影データを所定の重
み関数で重み付けし、その後所定のフィルタ関数により
フィルタリングする(ステップS203b)。続いて処
理プロセッサは、フィルタリングされた2次元投影デー
タに基づいて再構成演算を行ない、再構成画像を生成す
る(ステップS203c)。このステップS203cの
再構成演算処理を図27を参照して説明する。
【0014】処理プロセッサは、あるボクセル(i,
j,k)のある投影方向lの投影点を求め(ステップS
301)、続いて投影点の濃度値を2次元補間により求
める(ステップS302)。そして、処理プロセッサ
は、ボクセル(i,j,k)の値(初期値=”0”)に
投影点の濃度値にある係数(補正係数)を掛けたものを
加える(ステップS303)。この結果、投影方向lの
フィルタ逆投影が終了する。
【0015】続いて処理プロセッサは、全ての投影方向
について上記フィルタ逆投影処理が終了しているか否か
判断し(ステップS304)、終了していない場合(判
断結果”NO”)にはステップS301の処理に戻り、
以下上述したステップS301〜S303の処理を繰り
返す。
【0016】ステップS304の判断の結果、全ての投
影方向について上記フィルタ逆投影処理が終了している
と判断された場合(判断結果”YES”)、処理プロセ
ッサは、さらに全てのボクセルについて上記フィルタ逆
投影処理が終了しているか否か判断し(ステップS30
5)、終了していない場合(判断結果”NO”)にはス
テップS301の処理に戻り、以下上述したステップS
301〜S304の処理を繰り返す。
【0017】一方、ステップS305の判断の結果、全
てのボクセルについて上記フィルタ逆投影処理が終了し
ていると判断された場合(判断結果”YES”)、処理
プロセッサは、再構成処理を終了する。この結果、再構
成画像が生成される。
【0018】以上3次元再構成処理について説明した
が、その3次元再構成の処理過程において、図25のス
テップS202の歪補正処理と図27のステップS30
2の処理について注目すると、ステップS202の歪補
正処理では、前掲図21及び図22のステップS102
(ステップS102a〜ステップS102c)で説明し
たように2次元補間処理が行なわれ、同じくステップS
302の処理でも2次元補間処理が行なわれている。つ
まり、収集したデータに対し2次元補間を2度行なって
いることになる。
【0019】先に問題点(1)で述べたように、リニア
補間はフーリエ面において図24のsinc2 (dω)
(dはサンプリングピッチ)という低域通過フィルタを
掛けることに相当するため、2次元補間を2度行なって
いるということは、最終的な再構成画像が得られるまで
に、データに対し少なくとも2度低域通過フィルタを掛
けていることになる。したがって、最終的に得られた画
像に含まれる高周波成分が明らかに減少し、当該再構成
画像の画質が劣化してしまった。
【0020】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、歪補正処理を、例えば再構成演算処理等の処理に
組み込むか、あるいは境界抽出処理等の処理の後処理と
して行なうことにより、臨床解析においては演算時間を
短縮するとともに輪郭抽出を容易にすること、また3次
元再構成においては再構成画像に含まれる高周波成分を
維持して当該再構成画像の画質を向上させることをその
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した発明は、放射線源と、この放射線源
から放射され被検体の対象部位を透過してきた放射線を
投影画像として検出する検出部とを有する画像撮影装置
を備え、前記投影画像には前記検出部に起因した歪が混
在しており、当該歪の混在した歪投影画像に基づいて前
記対象部位の診断情報を生成する医用診断システムにお
いて、歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪
分布特性を表す歪補正データを記憶する記憶手段と、前
記歪投影画像から前記対象部位に係わる所定の領域を抽
出する抽出手段と、抽出された領域を前記歪補正データ
に基づいて歪補正する歪補正手段と、歪補正された抽出
領域に基づいて前記診断情報を生成する診断情報生成手
段とを備えている。
【0022】また、請求項2に記載した発明では、前記
歪補正手段は、前記歪補正データに基づいて前記抽出領
域の座標位置を前記歪の無い状態の投影画像における座
標位置に変換する手段であり、請求項3に記載した発明
では、前記抽出領域の少なくとも一部は、前記対象部位
とその対象部位の周囲との境界上の点である。
【0023】さらに、請求項4に記載した発明では、前
記歪投影画像上で求められた領域の少なくとも一部は、
幅を表す線分の2点であり、請求項5に記載した発明で
は、前記抽出手段は、前記歪の無い状態の投影画像上で
定義された直線を所定幅で分割し、この分割した線分の
両端の点を抽出する手段であり、前記歪補正手段は前記
分割した線分の両端の点の前記歪投影画像上の位置を前
記歪補正データに基づいて求める手段であり、前記生成
手段は、求められた前記歪投影画像上の各分割点を繋ぐ
折れ線を前記診断情報として当該歪投影画像上に表示す
る手段である。さらにまた、請求項6に記載した発明で
は、前記直線の分割幅を、前記歪投影画像の中心部では
長く周辺部では短くしている。
【0024】また、前記目的を達成するため請求項7に
記載した発明は、放射線源と、この放射線源から放射さ
れ被検体の対象部位を透過してきた放射線を投影画像と
して検出する検出部とを有する画像撮影装置を備え、前
記投影画像には前記検出部に起因した歪が混在してお
り、当該歪の混在した歪投影画像に基づいて前記対象部
位の診断情報を生成する医用診断情報生成方法におい
て、歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分
布特性を表す歪補正データを記憶するステップと、前記
歪投影画像から前記対象部位に係わる所定の領域を抽出
するステップと、抽出された領域を前記歪補正データに
基づいて歪補正するステップと、歪補正された抽出領域
に基づいて前記診断情報を生成するステップとを備えて
いる。
【0025】一方、前記目的を達成するため請求項8に
記載した発明は、放射線源と、この放射線源から放射さ
れた放射線を検出する検出部とを少なくとも1組有し、
前記放射線源から放射された放射線により被検体の対象
部位を複数方向から投影して前記検出部により当該対象
部位の複数の投影画像を得る画像撮影装置を備え、前記
複数の投影画像には前記検出部に起因した歪が混在して
おり、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基づいて前
記対象部位の3次元画像を再構成する医用診断システム
において、歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部
の歪分布特性を表す歪補正データを記憶する記憶手段
と、前記複数の歪投影画像におけるある歪投影画像上の
少なくとも1点を指定する第1の指定手段と、この第1
の指定手段により指定された第1の指定点の座標位置を
前記歪補正データに基づいて歪補正する第1の歪補正手
段と、歪補正された第1の指定点に対応し且つ前記対象
部位の同一領域から投影したと想定される他の歪投影画
像上での対応点を通るラインを設定する設定手段と、設
定されたラインを複数に分割し、分割した線分の両端の
点の座標位置を前記歪補正データに基づいて前記他の歪
投影画像上での座標位置に変換する変換手段と、座標位
置が変換された各分割点を繋ぐ折れ線を設定し、この折
れ線を前記他の歪投影画像上に表示する設定表示手段
と、前記折れ線上において前記第1の指定点に対応する
点を指定する第2の指定手段と、この第2の指定手段に
より指定された第2の指定点の座標位置を歪補正する第
2の歪補正手段と、少なくとも前記第1の歪補正手段に
より歪補正された第1の指定点及び前記第2の歪補正手
段により歪補正された第2の指定点に基づいて、前記第
1の指定点が指定された歪投影画像の座標系及び前記第
2の指定点が指定された他の歪投影画像の座標系を同一
の座標系として関連付ける関連付け手段と、この関連付
けた座標上で前記対象部位を再構成する再構成手段とを
備えている。
【0026】特に、請求項9に記載した発明では、前記
対象部位は、前記被検体の血管等の3次元管状体であ
る。
【0027】特に、請求項10に記載した発明では、前
記第2の歪補正手段は、前記第2の指定点の座標位置を
前記歪補正データに基づいて補正するようになってお
り、請求項11に記載した発明では、前記第2の歪補正
手段は、前記歪補正された第2の指定点の座標位置を、
前記第2の指定手段により指定された第2の指定点の位
置及びこの第2の指定点と当該指定点に隣接する分割点
との距離に基づいて補正するようになっている。
【0028】そして、前記目的を達成するため請求項1
2に記載した発明では、放射線源と、この放射線源から
放射された放射線を検出する検出部とを少なくとも1組
有し、前記放射線源から放射された放射線により被検体
の対象部位を複数方向から投影して前記検出部により当
該対象部位の複数の投影画像を得る画像撮影装置を備
え、前記複数の投影画像には前記検出部に起因した歪が
混在しており、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基
づいて前記対象部位の3次元画像を再構成する医用診断
システムにおいて、歪の無い状態の投影画像に対する前
記検出部の歪分布特性を表す歪補正データを記憶する記
憶手段と、前記複数の歪投影画像及び前記歪補正データ
に基づいて前記3次元画像を再構成する再構成演算手段
とを備え、前記再構成演算手段は、歪補正処理及び逆投
影演算処理を含んでいる。
【0029】特に、請求項13に記載した発明によれ
ば、前記再構成演算手段は、前記3次元画像を構成する
各ボクセルの各投影方向に沿った投影面上の投影点を求
める手段と、求められた投影点の座標位置を前記歪補正
データに基づいて前記歪投影画像における座標位置に変
換する変換手段と、この変換手段により求められた座標
位置の濃度値を求める手段と、濃度値が求められた各投
影点を逆投影して前記各ボクセルの濃度値を求めて前記
3次元画像を再構成する逆投影演算手段とを備えてい
る。
【0030】また、請求項14に記載した発明によれ
ば、前記放射線はX線であり、前記検出部はI.I.
(イメージインテンシファイヤ)及びTVカメラを有す
るとともに、前記投影画像に混在する歪は、前記I.
I.の構造及び地磁気の少なくとも一方に起因して発生
する幾何学的歪である。
【0031】さらに、前記目的を達成するため請求項1
5に記載した発明では、放射線源と、この放射線源から
放射された放射線を検出する検出部とを少なくとも1組
有し、前記放射線源から放射された放射線により被検体
の対象部位を複数方向から投影して前記検出部により当
該対象部位の複数の投影画像を得る画像撮影装置を備
え、前記複数の投影画像には前記検出部に起因した歪が
混在しており、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基
づいて前記対象部位の3次元画像を再構成する3次元画
像再構成方法において、歪の無い状態の投影画像に対す
る前記検出部の歪分布特性を表す歪補正データを記憶す
るステップと、前記3次元画像を構成する各ボクセルの
各投影方向に沿った投影面上の投影点を求めるステップ
と、求められた投影点の座標位置を前記歪補正データに
基づいて前記歪投影画像における座標位置に変換するス
テップと、このステップにより求められた座標位置の濃
度値を求めるステップと、濃度値が求められた各投影点
を逆投影して前記各ボクセルの濃度値を求めて前記3次
元画像を再構成するステップとを備えている。
【0032】請求項1乃至7、及び14に記載した発明
によれば、画像撮影装置の放射線源及び検出部により得
られた被検体の対象部位の投影画像には、検出部の例え
ばI.I.の構造等に起因して発生した幾何学的歪が混
在している。このような歪が混在した歪投影画像を用い
て対象部位の医用診断情報を生成する場合、記憶手段に
より予め歪の無い状態の投影画像に対する検出部の歪分
布特性を表す歪補正データが記憶されている。続いて、
歪投影画像を歪補正するのではなく、まず、抽出手段に
より、歪投影画像から対象部位に係わる所定の領域が抽
出される。そして、歪補正手段により抽出された領域の
例えば座標位置が歪補正データに基づいて、例えば歪の
無い状態の投影画像における座標位置に変換される(歪
補正される)。つまり、歪補正されるのは、抽出手段に
より抽出された領域であって、歪投影画像全体ではな
い。最後に、診断情報生成手段により、歪補正された抽
出領域に基づいて対象部位の診断情報が生成される。
【0033】また、請求項8乃至11、及び14記載の
発明によれば、画像撮影装置の少なくとも1組の放射線
源及び検出部により得られた被検体の対象部位(例えば
血管等の3次元管状体)の投影画像には、検出部の例え
ばI.I.の構造等に起因して発生した幾何学的歪が混
在している。このような歪が混在した歪投影画像を用い
て3次元管状体の3次元画像を再構成する場合、記憶手
段により予め歪の無い状態の投影画像に対する検出部の
歪分布特性を表す歪補正データが記憶されている。そし
て、第1の指定手段により、複数の歪投影画像における
ある歪投影画像上の少なくとも1点が指定される。しか
し、この指定点は、歪画像上の点であるため歪を含んで
いる。したがって、第1の歪補正手段により、指定され
た第1の指定点の座標位置が歪補正データに基づいて歪
補正される。次いで、歪補正された第1の指定点に対応
し且つ管状体の同一領域から投影したと想定される他の
歪投影画像上での対応点を通るライン(エピポーラライ
ン)が設定手段により設定される。このとき、設定され
たラインは、歪補正された(歪の無い状態での)ライン
であるため、このラインは前記他の歪投影画像上におい
ては歪むはずである。したがって、当該ラインの歪投影
画像上における正確な位置を求めるためには、そのライ
ンを他の投影画像の歪分布に合わせて歪ませなければな
らない。したがって、変換手段により、設定されたライ
ンが複数に分割され、分割された線分の両端の点の座標
位置が歪補正データに基づいて当該他の歪投影画像上で
の座標位置に変換される。そして、設定表示手段によ
り、座標位置が変換された各分割点を繋ぐ折れ線が設定
される。つまり、上記設定手段により設定されたライン
を歪投影画像に適合するように折れ線近似され、この折
れ線が他の歪投影画像上に表示される。
【0034】そして、第2の指定手段により、当該折れ
線上において第1の指定点に対応する点が指定される。
なお、この指定点も、歪画像上の点であるため歪を含ん
でいるため、指定された第2の指定点の座標位置が、例
えば前記歪補正データに基づいて補正される。こうし
て、歪補正された第1の指定点及び歪補正された第2の
指定点が得られたため、関連付け手段により、その第1
の指定点及び第2の指定点に基づいて、当該第1の指定
点が指定された歪投影画像の座標系及び第2の指定点が
指定された他の歪投影画像の座標系が同一の座標系とし
て関連付けられ、この関連付けられた座標上で前記3次
元管状体が再構成される。
【0035】さらに、請求項12乃至15記載の発明の
作用を図28に基づいて説明する。画像撮影装置の少な
くとも1組の放射線源及び検出部により得られた(デー
タ収集された)被検体の対象部位の投影画像には、検出
部の例えばI.I.の構造等に起因して発生した幾何学
的歪が混在している。このような歪が混在した歪投影画
像を用いて対象部位の3次元画像を再構成する場合、記
憶手段により予め歪の無い状態の投影画像に対する検出
部の歪分布特性を表す歪補正データが記憶されている。
続いて、歪投影画像を歪補正してから再構成を行なうの
ではなく、再構成手段により、歪補正処理及び逆投影演
算処理の両方を同時に行なって、複数の歪投影画像及び
歪補正データに基づいて3次元画像が再構成されるよう
になっている。
【0036】すなわち、再構成演算手段は、3次元画像
を構成する全てのボクセルの全ての投影方向に沿った投
影面上の投影点(この投影点は、歪の無い投影画像のも
のである)を求め、求めた投影点の座標位置を歪補正デ
ータに基づいて歪投影画像における座標位置を求める。
そして、変換した座標位置の濃度値を求める。
【0037】最後に濃度値が求められた各投影点が逆投
影演算手段により逆投影されて各ボクセルの濃度値が求
められ、3次元画像が再構成される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0039】(第1実施形態)図1は、本発明に基づく
医用診断システムを示すブロック図である。図1に示す
システムは、2次元X線検出器としてI.I.を用いた
X線画像撮影装置1と、このX線画像撮影装置1に接続
され、X線画像撮影装置1により撮影(収集)された投
影画像(X線画像)から臨床解析情報等の医用診断情報
を生成する医用診断情報生成装置2とを備えている。
【0040】X線画像撮影装置1は、例えば被検体を載
置可能且つ当該被検体の体軸方向にスライド可能な天板
を備えた寝台と、CアームやΩアーム等の屈曲アームを
1系統有し、当該アームの両端に、X線管と略円形のX
線検出面を有するI.I.及びTVカメラを有するI.
I./TV系(撮像部)とが被検体を挟んで互いに対向
するように配置されたシングルプレーン撮影部とを備え
ており、X線管から曝射され被検体を透過したX線を撮
像部により検出して投影画像(X線画像)を撮影するよ
うになっている。
【0041】一方、医用診断情報生成装置2は、図1に
示す如く、投影画像を格納する画像データ格納ユニット
10と、撮影条件(I.I.−X線管焦点間距離、拡大
率、I.I.サイズ、撮影位置、撮影角度等)等の画像
に付帯する情報(付帯情報)を格納する付帯情報格納ユ
ニット11と、被検体の投影画像から当該被検体の臨床
解析情報を生成するCPUを備えた処理プロセッサ12
と、後述するTVモニタ24a上の位置情報を入力可能
なマウス、トラックボールや数値情報等を入力可能なキ
ーボードを有した入力器13と、TVモニタ14aを備
えた表示器14と、この装置2の処理に必要なプログラ
ムメモリ領域、ワークメモリ領域、表示メモリ領域、及
び投影画像データを付帯情報付きで記憶可能な画像情報
メモリ領域等の種々のメモリ領域を有する例えばハード
ディスクや光ディスク等の大容量メモリ(メモリ)15
とを備え、処理プロセッサ12、入力器13、表示器1
4、及びメモリ15は、バス16により互いに通信可能
に接続されている。
【0042】また、メモリ15のワークメモリ領域に
は、従来例で述べたように、例えばクロスバーファント
ムをI.I.のX線検出面(前面)に取り付けて撮影を
行なうことにより撮影角度毎に求められた、I.I.の
歪分布特性を表す歪補正データが撮影角度毎に記憶され
ている。すなわち、この歪補正データとして、歪の無い
格子点(座標)の位置データ及び歪んだ格子点(座標)
の位置データとがそれぞれ対応して記憶されている。
【0043】なお、画像データ格納ユニット10及び付
帯情報格納ユニット11は基本的に画像や付帯データを
一時的に記憶する一時記憶媒体であり、保存する必要が
あれば、各撮影もしくは検査終了時に画像データ格納ユ
ニット10に格納された画像データを付帯情報格納ユニ
ット11に格納された付帯情報付きでメモリ15に記憶
させるようになっている。
【0044】次に本実施形態の全体動作について説明す
る。
【0045】本実施形態においては、目的の部位に対し
て臨床解析を行なう場合について説明する。
【0046】上述した臨床解析を行なうにあたり、目的
の部位を強調した画像を生成するために、X線画像撮影
装置1により被検体の造影剤注入撮影を行なうとする。
すなわち、X線画像撮影装置1により被検体の造影剤注
入前のX線画像及び造影剤注入後のX線画像がそれぞれ
撮影される。これらのX線画像は、画像データ格納ユニ
ット10に送られ、格納される。また、造影剤注入前X
線画像撮影及び造影剤注入後X線画像撮影に係わる撮影
条件(なお、この場合、同一の撮影条件で撮影されてい
る)も、それぞれ付帯情報格納ユニットに送られ、格納
される。
【0047】X線画像撮影装置1により造影剤注入前X
線画像及び造影剤注入後X線画像が撮影された後、例え
ば入力器13からの処理指令に応じて、処理プロセッサ
12は、全体として図2に示す処理を行なう。すなわ
ち、処理プロセッサ12は、前処理(ステップS1)、
境界抽出処理(ステップS2)、歪補正処理(ステップ
S3)、臨床解析(ステップS4)を順次行なって、目
的の部位の臨床解析を行なう。
【0048】以下、目的部位の臨床解析として血管の狭
窄率計算及び左心室の容積計算を行なう場合での図2に
示した処理プロセッサ12の処理を図3及び図7を用い
て説明する。
【0049】(1)血管の狭窄率計算を行なう場合。 処理プロセッサ12は、最初に、次段の境界抽出処理を
容易に行なうための前処理であるサブトラクション処理
及びスムージング処理を行なう。すなわち、処理プロセ
ッサ12は、画像データ格納ユニット10から、同一撮
影条件で撮影された造影剤注入後X線画像I1 及び造影
剤注入前X線画像I2 をそれぞれ読み出し、当該造影剤
注入後X線画像I1 と造影剤注入前X線画像I2 との差
分演算処理(サブトラクション処理;DSA(Digital
Subtraction Angiography ))を行なう。この結果、血
管以外の領域が消去され、血管が強調された画像が得ら
れる。なお、このサブトラクション処理は主として血管
や食道等が目的部位であるときに行なわれる。サブトラ
クション処理を行なった後で処理プロセッサ12は、サ
ブトラクション画像に対してノイズの影響を抑制するた
めのスムージング処理を行ない、前処理を終了する(ス
テップS10)。なお、ステップS10(前処理)にお
けるサブトラクション処理及びスムージング処理は、上
述したように次段の境界抽出処理を容易に行なうための
処理であり、その目的の部位によっては、前処理(サブ
トラクション処理及びスムージング処理)のどちらか一
方あるいは両方とも省略することができる。また、この
前処理後のX線画像(血管のサブトラクション画像;但
し歪がある)は、必要に応じて表示器14のTVモニタ
14aに送られ、表示される(図4参照)。
【0050】続いて処理プロセッサ12は、前処理が施
されて血管が強調された画像に対し、境界抽出処理(輪
郭抽出処理)を行なう。境界抽出には、これまでに種々
のアルゴリズムが提案されているが、本実施形態では、
オーソドックスなものを用いて行なう。すなわち、処理
プロセッサ12は、前処理後の強調画像に対し、各ピク
セルの濃度値の微分(差分)をとってその微分値(差分
値)が所定レベル以上の領域(ピクセル)を例えば閾値
処理により抽出する。そして、抽出された領域を細線化
して当該目的部位の輪郭(境界)を抽出する(ステップ
S11)。但し、一般的には上述したオーソドックスな
アルゴリズムで実際の画像から境界を抽出すると、正確
に抽出することができない場合も多い。そこで、前処理
後のX線画像が表示されたモニタ14a上で境界の一部
を入力器13のマウスやトラックボール等で指定し、そ
の指定された位置情報(データ)に基づいて境界の存在
範囲を限定する方法や、境界の連続性を利用する方法、
及び局所的に閾値を変化させて場所による濃度値の変化
に対応させる方法等多くのアルゴリズムが提案されてお
り、どのアルゴリズムに基づいて境界抽出処理を行なっ
てもよい。
【0051】そして、処理プロセッサ12は、ステップ
S11の処理により抽出された境界(歪画像上の境界)
上における狭窄率を計算するために必要な狭窄部の境界
点(図4中J,K)及びその狭窄部近傍での正常部の境
界点(F,G,H,I)のみを歪補正して、上述した狭
窄部の境界点J,K及び正常部の境界点F,G,H,I
の歪補正後の境界点(Ja ,Ka 及びFa ,Ga ,Ha
,Ia )を求める。なお、上記狭窄部の境界点及び狭
窄部近傍の正常部の境界点は、境界抽出処理を行なって
処理プロセッサ12が自動的に設定してもよく、また、
オペレータが例えばマウスやトラックボール等の入力器
13でモニタ14a上で指定し、処理プロセッサ12が
その指定データを読み込むようにしてもよい(ステップ
S12)。ステップS12の歪補正処理について、特に
歪画像上の境界点Jに対応する歪の無い画像上での境界
点Ja (の位置)を求める手順を図5(a)及び図5
(b)並びに図6用いて説明する。なお、図5(a)
は、歪画像上の境界点J及びそのJの周囲の格子点A
(J)〜D(J)を示し、図5(b)は、歪画像上での
格子点A(J)〜D(J)に対応する歪の無い画像上で
の格子点a(J)〜d(J)及び歪の無い画像上での点
Jに対応する点Ja をそれぞれ示す。
【0052】すなわち、処理プロセッサ12は、歪画像
が得られた撮影条件(撮影角度)に応じてメモリ15に
記憶された歪補正データから当該撮影角度に対応する歪
補正データを選択し、当該歪画像上での境界点Jと、境
界点Jの周囲の歪画像上の格子点A(J)〜D(J)と
の位置関係を選択した歪補正データに基づいて求める
(ステップS12a)。
【0053】続いて、処理プロセッサ12は、歪の無い
画像上の格子点a(J)〜d(J)と歪の無い画像上で
の点Jaとが、求められた格子点A(J)〜D(J)と
境界点Jとの位置関係と略同等の位置関係となるよう
に、当該点Ja の位置を決定する(ステップS12
b)。
【0054】この処理を所要数の境界点(J,K,F,
G,H,I)に対して行なうことにより、歪補正された
境界点(Ja ,Ka ,Fa ,Ga ,Ha ,Ia )の位置
が求まる。
【0055】そして、処理プロセッサ12は、歪補正さ
れた狭窄部の境界点Ja ,Ka 及び正常部の境界点Fa
,Ga ,Ha ,Ia に基づいて狭窄部の血管幅Ls 及
び正常部の血管幅Ln を求め(ステップS13)、求め
られた狭窄部の血管幅Ls 及び正常部の血管幅Ln に基
づいて狭窄率(Sa :単位%)を次に示す(1)式によ
り算出する(ステップS14)。
【0056】
【数1】 この結果、血管の狭窄率が求められる。
【0057】(2)左心室の容積計算を行なう場合。 処理プロセッサ12は、血管の狭窄率計算を行なう場合
と同様に、次段の境界抽出処理を容易に行なうための前
処理を行なう。すなわち、造影剤注入後X線画像I1 と
造影剤注入前X線画像I2 との差分演算処理(サブトラ
クション処理)を行なって、左心室以外の領域を消去
し、左心室が強調された画像を得る。そして、そのサブ
トラクション画像に対しスムージング処理を施す(図
7、ステップS20)。なお、サブトラクション画像
は、表示器14のTVモニタ14aに送られ、表示され
ている(図8(a)参照)。
【0058】続いて処理プロセッサ12は、ステップS
11と同様に、前処理後のサブトラクション画像に対
し、各ピクセルの濃度値の微分(差分)をとってその微
分値(差分値)が所定レベル以上の領域(ピクセル)を
例えば閾値処理により抽出し、抽出された領域を細線化
して左心室の境界を抽出する(ステップS21)。
【0059】次いで、処理プロセッサ12は、例えばオ
ペレータからマウスやトラックボール等の入力器13で
サブトラクション画像上で指定されることにより認識さ
れた心尖部及び大動脈弁の位置を認識し、それらの位置
から当該左心室の長軸を決定する。そして、予め定めら
れた、あるいはオペレータからキーボード等の入力器1
3により入力された分割数(本実施形態では20とす
る)に基づいて左心室を長軸に垂直な断面で分割するた
めの境界点(T1 〜T20及びS1 〜S20)を求める(ス
テップS22)。
【0060】続いて処理プロセッサ12は、ステップS
22の処理により抽出された境界点(T1 〜T20及びS
1 〜S20)のみを、上述したステップS12(ステップ
S12a〜ステップS12b)と同様に歪補正して、上
述した境界点(P1 〜P20及びT1 〜T20)の歪補正後
の境界点(P1a〜P20a 及びT1a〜T20a )を求める。
【0061】そして、処理プロセッサ12は、歪補正さ
れた境界点(P1a〜P20a 及びT1a〜T20a )に基づい
て長軸に垂直な20個の断面の直径(R1 〜Rn 〜R2
0)をそれぞれ求め(ステップS24)、求められた直
径(R1 〜Rn 〜R20)から各断面の面積(S1 〜Sn
〜S20)を求める。次いで、図8(b)に示すように、
これらの断面をそれぞれ微小高さΔhを有する円柱もし
くは円錐台として重ね合わせることにより、左心室の容
積Va を求める(ステップS25)。この結果、左心室
の容積が求められる。
【0062】以上述べたように、本実施形態によれば、
(1)血管の狭窄率計算及び(2)左心室の容積計算等
の臨床解析を行なう場合において、当該臨床解析の前処
理として歪補正を行なうのではなく、歪補正より先に目
的の部位の輪郭(境界)を抽出し、その境界上において
臨床解析(狭窄率計算、容積計算)に必要な点(境界点
等)を抽出しているため、歪補正処理に伴う高周波成分
の劣化の無い画像に基づいて輪郭抽出処理(境界抽出処
理)を行なうことができる。この結果、目的部位のより
正確な輪郭が得られる。
【0063】また、輪郭抽出処理を行なった後に行なう
歪補正処理は、臨床解析に必要な点(境界点)のみに対
して行なっているため、従来のような画像全体に対して
歪補正を行なった場合に比べて、非常に高速に歪補正を
行なうことができ、その結果、臨床解析全体も非常に高
速に行なうことができる。
【0064】なお、臨床解析として単純に2点(X,
Y)間の距離を求める場合には、上述した狭窄率計算等
の場合と同様に、点X及びYのみに歪補正を施し、その
後2点(X,Y)間の距離を求めればよい。
【0065】また、本実施形態では、造影像に対する臨
床解析を中心に説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば胆道のような他の臓器にも適用可
能である。
【0066】(第2実施形態)図9は、本発明に基づく
医用診断システムを示すブロック図である。本実施形態
の医用診断システムは、被検体を少なくとも2方向から
撮影して得られた少なくとも2方向の投影像の互いの対
応関係と撮影系の幾何学的条件とから、被検体の対象部
位(血管のような管状物体、動脈瘤のような楕球形又は
球形物体、あるいは動脈瘤の入り口のような1点等)を
再構成する際に用いられる。
【0067】上述した2方向の投影像を「F(Frontal)
像」及び「L(Lateral) 像」という。なお、その他にも
「投影像1,投影像2」や「Projection1 ,Projection
2 」等とも呼ばれる。
【0068】したがって、図9に示したX線画像撮影装
置1aは、最低2方向からの投影像を撮影可能な装置で
なければならず、第1実施形態で述べたシングルプレー
ン撮影部を備えたX線画像撮影装置1では、そのシング
ルプレーン撮影部の屈曲アームが被検体の回りに回転可
能な構成であればよい。また、X線画像撮影装置1aと
して、シングルプレーン撮影部におけるX線管,I.
I./TV系,及び屈曲アームを2系統有するバイプレ
ーン撮影部を備えた装置でもよい。なお、本実施形態に
おけるX線画像撮影装置1aは、バイプレーン撮影部を
有する撮影装置とし、F像を撮影する撮影系を撮影系F
1 ,L像を撮影する撮影系を撮影系L1 とする。また、
撮影系F1 におけるX線管をX線管X1 とし、撮影系L
1 におけるX線管をX線管X2 とする。
【0069】また、表示器14は、本実施形態ではF像
及びL像を同時に表示可能なように2つのTVモニタ1
4A(F像表示用)及びTVモニタ14B(L像表示
用)を有し、メモリ15には、撮影系F1 及びL1 毎
に、それぞれの撮影角度に応じて上述した歪補正データ
が記憶されている。
【0070】次に本実施形態の全体動作について説明す
る。なお、本実施形態では説明を簡単化するために、異
なる2方向の投影像を用いて管状物体(血管)の再構成
を行なうものとする。
【0071】上述した管状物体として例えば血管を再構
成する場合、予め上記血管の投影像は、造影の後、X線
画像撮影装置1aの撮影系F1 及び撮影系L1 により異
なる2方向から撮影される(図10参照)。撮影された
異なる2方向の投影像(F像及びL像)は、それぞれ画
像データ格納ユニット10に送られ、格納される。ま
た、F像及びL像に係わる撮影条件も、それぞれ付帯情
報格納ユニットに送られ、格納される。
【0072】X線画像撮影装置1によりF像及びL像が
撮影された後、医用診断システムは、全体で図11に示
す処理を行なう。すなわち、診断装置の処理プロセッサ
12は、画像データ格納ユニット10から、F像及びL
像をそれぞれ読み出して表示器14のTVモニタ14A
及び14Bに送る。この結果、TVモニタ14AにはF
像が、TVモニタ14BにはL像がそれぞれ表示される
(ステップS30、なお、これらの画像には歪があ
る)。このとき、オペレータは、F像及びL像の内のど
ちらか一方の投影像(以下、本実施形態ではF像を選択
したとする)上において、入力器13のマウスやトラッ
クボール等を操作して血管中心軸上の1点A1aを指定す
る。また、F像上において例えばオペレータが実測する
ことにより点A1aにおける血管の幅Rf を求め、入力器
13のキーボード等から入力する。処理プロセッサ12
は、指定された点A1aの位置データ及び血管幅データR
f を読み込む(ステップS31)。
【0073】続いて処理プロセッサ12は、第1実施形
態のステップS12a及びステップS12bで述べた手
順により、F像の撮影角度に対応する歪補正データをメ
モリ15から選択し、この歪補正データに基づいて歪画
像であるF像上の点A1aを歪補正して、I.I.での収
集により歪む前の点A1 を求める(ステップS32)。
なお、この歪んだF像上での点A1a及び歪む前の(歪の
無い)F像上での点A1aに対応する点A1 を図12
(a)及び(b)に示す(図12(a)は歪の無いF像
を仮想的に示している)。そして、X線画像撮影装置1
aは、歪補正された点A1 と撮影系F1 のX線管X1 の
焦点を結ぶ線を撮影系L1 のX線管X2 で投影し、投影
された線分(なお、この線分をエピポーラライン(Epip
olar Line )と呼ぶ)の投影データを得る。この投影デ
ータは、処理プロセッサ12に送られる(ステップS3
3)。
【0074】ここで、上記エピポーララインを歪の無い
L像上で仮想的に示す(図12(c)参照)。すなわ
ち、L像に歪が無ければ、オペレータにより指定され、
ステップS31で読み込まれた点A1aはこのエピポーラ
ライン上にあり、そのエピポーララインをそのまま用い
て後述する投影点A2 を求めることができる。しかしな
がら、L像にも歪が生じているため、以下の処理により
歪画像上でのエピポーララインを求め、そのエピポーラ
ラインから後述する投影点A2 を求めている。
【0075】すなわち、処理プロセッサ12は、投影さ
れたエピポーラライン(の投影データ)を所定の長さ
(ΔL)で分割し、分割した端点vn (n=1,2,…)の位
置データを求める。そして、各端点vn の位置データに
基づいて、当該各端点vn の歪画像上での位置をそれぞ
れ求める(ステップS34)。
【0076】ステップS34の処理について、特に歪の
無いエピポーラライン上のある分割点vn に対応する歪
画像上での分割点Wn の位置を求める手順を図12
(c)及び図12(d)並びに図13用いて説明する。
なお、図12(c)には、歪の無いエピポーラライン上
の点vn 及びその周囲の格子点Av 〜Dv が示され、図
12(d)には、格子点Av 〜Dv に対応する歪画像上
での格子点Aw 〜Dw 及び歪画像上での点vn に対応す
る点wn がそれぞれ示されている。
【0077】すなわち、処理プロセッサ12は、L像の
撮影角度に対応する歪補正データをメモリ15から選択
し、この歪補正データに基づいてエピポーラライン上の
点vn と、点vn の周囲の格子点Av 〜Dv との位置関
係を求める(ステップS34a)。
【0078】続いて、処理プロセッサ12は、歪画像上
の格子点Aw 〜Dw と歪画像上での点wn とが、求めら
れた格子点Av 〜Dv と点vn との位置関係と略同等の
位置関係となるように、当該点wn の位置を決定する
(ステップS34b)。
【0079】この処理をエピポーラライン上の点vn (n
=1,2, …) に対して行なうことにより、歪画像上での点
wn (n=1,2, …) の位置が求まる。
【0080】そして、処理プロセッサ12は、L像上に
上記歪画像上の点wn (n=1,2, …)を結ぶ折れ線として
歪エピポーララインを表示する(ステップS35、図1
2参照)。ここで、オペレータは、入力器13のマウス
やトラックボール等を操作して、歪エピポーラライン上
においてステップS31で指定された血管中心A1aと同
一の位置から投影した点A2aを指定する。処理プロセッ
サ12は、指定された点A2aの位置データを読み込む
(ステップS36)。
【0081】続いて処理プロセッサ12は、第1実施形
態のステップS12a及びステップS12bで述べた手
順により、L像の撮影角度に対応する歪補正データをメ
モリ15から選択し、この歪補正データに基づいて歪画
像であるL像上の点A2aを歪補正して、I.I.での収
集により歪む前の点A2 を求める(ステップS37、図
12(d)参照)。このとき、L像上において例えばオ
ペレータが実測することにより、点A2aにおける血管の
幅RL を求め、入力器13のキーボード等から入力す
る。処理プロセッサ12は、入力された血管幅データR
L を読み込む(ステップS38)。
【0082】次いで、処理プロセッサ12は、図14に
示すように、求められた点A1 及び点A2 をそれぞれの
X線パスに沿って逆投影し、その交点Y1 の三次元座標
を求める(ステップS39)。続いて、求められた交点
Y1 の三次元座標を中心に、血管の幅Rf 、RL のどち
らか一方を直径とする円もしくはRf 、RL を長軸、短
軸とする楕円として血管断面を再構成する(ステップS
40)。
【0083】そして、医用診断情報生成装置2は、上述
したステップS30〜ステップS40の処理を血管に沿
って必要な数だけ繰り返すことにより(ステップS4
1)、血管は、図14に破線で示すようなパイプを繋げ
た形状として再構成される。
【0084】以上述べたように、本実施形態によれば、
血管を再構成する場合、歪画像であるF像上で指定され
た血管中心点A1aを歪補正して歪が生じる前の血管中心
点A1 を求め、この血管中心点A1 に基づいて歪が生じ
る前のエピポーララインを求めることができる。そし
て、求められたエピポーララインが表示されるL像も歪
画像であることを考慮して、当該エピポーララインが歪
画像上でどのように歪んで表示されるかを分割点の歪補
正処理により求めて歪エピポーララインを表示し、この
歪エピポーラライン上の上記指定点A1aに対応する点A
2aを再度歪補正することにより、L像における歪が生じ
る前の血管中心点A2 を求めることができる。この結
果、歪が生じる前の血管中心点A1 (F像)及びA2
(L像)を用いて逆投影により正確な交点の三次元座標
を求めることができ、この三次元座標に基づいて血管断
面を再構成することができる。
【0085】すなわち、従来は、画像全体を補正するの
に時間がかかったが、本発明によれば、目的の領域
(点)のみを補正するだけでよいため、処理が大幅に軽
減され、高速化が可能になる。
【0086】なお、本実施形態では、最初のステップS
31において、F像上で血管中心軸上の1点を指定した
が、本発明はもちろんこれに限定されるものではなく、
L像上で血管中心軸上の1点を指定してもよい。この場
合、上述した説明でF像とした部分はL像となり、L像
とした部分はF像となる。
【0087】また、第1実施形態の血管の狭窄率計算に
おいて血管の幅を歪を考慮して補正したように、本実施
形態においても、血管の幅Rf ,RL を歪を考慮して補
正してもよい。このように補正することにより、より正
確な血管の幅を求めることができ、その結果、血管再構
成の精度がより向上する。
【0088】さらに、本実施形態の図11のステップS
37の処理において、L像上の点A2aを歪補正データに
基づいて再度歪補正しているが、図15(a)及び
(b)に示すように、分割した線分内で補間を用いて近
似してもよい。すなわち、図15(a)に示すように、
点A2aは、ステップS34で求められた互いに隣接する
分割点wk 及びwk+1 (k,k+1<n )の間にあり、点A2a
〜分割点wk 間の距離をs1 ,点A2a〜分割点wk+1 間
の距離をt1 とすると、
【数2】 の関係にあるとする。
【0089】このとき、点A2 は、分割点wk に対応す
る分割点vk と分割点wk+1 に対応する分割点vk+1 と
の間にあり、その位置は、点A2 〜分割点vk 間の距離
をs2 ,点A2 〜分割点vk+1 間の距離をt2 とする
と、
【数3】 を満足すると推定される。したがって、分割点vk 及び
分割点vk+1 の位置,及びm,nを用いて1次補間を行
なうことにより、点A2 が近似的に求められる。
【0090】ステップS37の処理と上述した線分比に
よる1次補間(1回)を用いた近似処理とを比較する
と、ステップS37の処理では、従来のステップS10
1〜ステップS102cの処理で説明したように1次補
間の数が3回必要であるが、上述した線分比による近似
処理では1次補間の数は1回ですむので、非常に高速な
処理が可能になる。
【0091】さらにまた、本実施形態では、図11のス
テップS34に示したように、エピポーララインの分割
幅(間隔)を一定値ΔLとしているが、歪量は投影像上
での位置(場所)によって変わってくるため、ΔLを、
その分割位置が投影像上においてどの位置にあたるかに
よって変化させることも可能である。一般に、歪量は、
投影像の中心では小さく、周辺にいくに連れて大きくな
るので、投影像中心付近では分割間隔ΔLを大きくして
も、描かれる歪エピポーララインには、ほとんど影響を
与えないと推定できる。つまり、一定のΔLで分割して
図11のステップS35の処理により得られる歪エピポ
ーララインと、例えば投影像中心付近で分割間隔ΔLを
大きくして得られた歪エピポーララインとの間には、大
きな誤差は生じない。
【0092】したがって、図16に示すように、ΔLの
間隔を投影像上での位置(図16では、画像中心からの
距離R(mm)をパラメータとしている)によって変化さ
せる(ΔL(R))ことにより、演算量を減らすことが
でき、高速処理が可能になる。
【0093】なお、本実施形態では、対象部位として管
状物体(血管)を再構成する場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、上述したよう
に、動脈瘤のような楕球形又は球形物体等の各種形状物
体や、動脈瘤の入り口のような所定の1点を対象部位と
して再構成を行なう場合についても適用可能である。
【0094】(第3実施形態)本実施形態では、X線画
像撮影装置で収集された投影画像を用いて3次元再構成
演算処理を行なって新たな診断情報を生成する医用診断
システムについて説明する。本実施形態におけるX線画
像撮影装置1は、複数方向からの投影像を撮影可能な装
置でなければならず、第1実施形態で述べたシングルプ
レーン撮影部及び第2実施形態で述べたバイプレーン撮
影部を備えたX線画像撮影装置1では、その撮影部の屈
曲アームが被検体の回りに回転可能な構成のものを用い
ており、その他の構成は第1実施形態と略同様であり、
その説明は省略する。
【0095】次に本実施形態の全体動作について、図1
7〜図19を参照して説明する。
【0096】最初に、X線画像撮影装置1により被検体
の複数の投影画像を撮影する。すなわち、X線管から被
検体へX線ビームを照射した状態で屈曲アームを例えば
180度回転させる。この回転中に当該X線管から曝射
され被検体のあるボリューム位置を透過したX線を、撮
像部のI.I.及びTVカメラにより投影データ(投影
画像)として収集する(図17、ステップS50)。
【0097】続いて、従来では、歪補正処理を行なって
いたが(図25参照)、本実施形態における処理プロセ
ッサ12は、直ちに三次元再構成処理を行なって再構成
画像を生成し(ステップS51)、歪補正処理は、その
再構成処理の中で行なっている。
【0098】すなわち、処理プロセッサ12は、収集さ
れた複数の投影データ(複数の投影画像)に対して対数
変換(log変換)処理等の前処理を行なう(図18、
ステップS51a)。
【0099】例えば、X線の初期強度をI0 、被検体を
透過したX線の強度をIとすると、log変換した投影
データg(y,z,θ)は、次のように表される。
【0100】
【数4】 ただし、θは投影角度、(y,z)は、投影角度に基づ
く投影面の座標系、(X,Y,Z)は、被検体上の投影
面を決定する直交座標系、rは、位置(y,z)に投影
するX線の軌跡、及びf(X,Y,Z)は、被検体上の
線減衰係数分布をそれぞれ示している。なお、上記
(4)式は、簡単にするためにX線ビームの広がりは無
視している。
【0101】一般には、I0 は対象物体を何も置かない
で撮影したもの(ヌル画像と呼ばれる)を使用し、寝台
の吸収分やI.I.の濃度歪(濃度ムラ)を同時に補正
する。また、血管等を造影剤で強調して撮影する場合、
造影剤を注入する前の画像をI0 とし、造影剤注入後の
画像をIとして上式(4)の処理を実行することによ
り、血管(造影剤)のみの投影画像を収集することがで
きる(第1実施形態で述べたDSAである)。次いで処
理プロセッサ12は、2次元投影像g(y,z,θ)
(含む幾何学的歪)を、まず最初に重み関数W1 (y,
z)で補正し、その後でフィルタ関数g(y)を用いて
フィルタリングを行なう。なお、フィルタ関数g(y)
には、RamachandranやShapp and Logan のフィルタが使
用される(ステップS51b)。
【0102】次いで処理プロセッサ12は、フィルタリ
ングされた2次元投影データに基づいて歪補正処理及び
再構成演算処理を行ない、再構成画像を生成する(ステ
ップS51c)。このステップS51cの歪補正処理及
び再構成演算処理を図19を参照して説明する。
【0103】処理プロセッサ12は、あるボクセル
(i,j,k)のある投影方向lの投影点を求める(ス
テップS60)。このステップS60の処理で求められ
た投影点の位置は歪の無い画像上での位置であり、実際
に収集された投影画像は歪画像であるので、処理プロセ
ッサ12は、次の処理において、上述したステップS1
01〜ステップS102(ステップS102a〜ステッ
プS102d)の処理と同様の処理を行なうことにより
(2次元補間処理を行なうことにより)、ステップS6
0で得られた各投影点(歪無し)の位置に対応する歪画
像上での位置を求め、その座標位置の濃度値を求める
(ステップS61)。すなわち、本実施形態では、この
ステップS61の処理のみ(1度の2次元補間処理の
み)において、各投影点の実際の濃度値を求めることが
できる。
【0104】続いて、処理プロセッサは、ボクセル
(i,j,k)の値(初期値=”0”)に投影点の濃度
値にある係数{補正係数W2 (X,Y,Z,θ)}を掛
けたものを加える(ステップS62)。この結果、投影
方向lのフィルタ逆投影が終了する。
【0105】続いて処理プロセッサは、全ての投影方向
について上記フィルタ逆投影処理が終了しているか否か
判断し(ステップS63)、終了していない場合(判断
結果”NO”)にはステップS60の処理に戻り、以下
上述したステップS60〜S62の処理を繰り返す。
【0106】ステップS63の判断の結果、全ての投影
方向について上記フィルタ逆投影処理が終了していると
判断された場合(判断結果”YES”)、処理プロセッ
サは、さらに全てのボクセルについて上記フィルタ逆投
影処理が終了しているか否か判断し(ステップS6
4)、終了していない場合(判断結果”NO”)にはス
テップS60の処理に戻り、以下上述したステップS6
0〜S63の処理を繰り返す。
【0107】一方、ステップS64の判断の結果、全て
のボクセルについて上記フィルタ逆投影処理が終了して
いると判断された場合(判断結果”YES”)、処理プ
ロセッサ12は、再構成処理を終了する。この結果、被
検体の線減衰係数分布f(X,Y,Z)(再構成画像)
が生成される。なお、上述した再構成方法は、直接再構
成法の一種で、2次元で定式化されたFiltered Backpro
jection (フィルタ付き逆投影法)を3次元に拡張した
ものである。その中でも特にFeldkamp(フェルトカン
プ)によって提案されたもの(参考文献(2)〜(4)
参照)が最も有名である。
【0108】以上述べたように、本実施形態によれば、
3次元再構成処理中に歪補正処理を行ないながら各投影
点の実際の(歪画像上での)濃度値を求めることができ
るため、従来少なくとも2度必要であった2次元補間処
理を、ステップS61の処理においての1度に抑えるこ
とができる。この結果、2次元補間処理を2度行なうこ
とに伴う高周波成分の減少を大幅に抑制し、再構成画像
の画質劣化を防止することができる。
【0109】なお、上述した実施形態において、X線画
像撮影装置は、略円形のX線検出面を有するI.I.及
びTVカメラを有するI.I./TV系(撮像部)を備
えていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
円形や楕円形等、検出面が曲面形状のX線検出器を備え
たX線画像撮影装置に適用できる。
【0110】また、上述した実施形態では、2次元補間
法としてBi-Linear 補間を用いる方法について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、あらゆる
補間法について適用可能である。
【0111】さらに、上述した各実施形態において、歪
分布特性を表す歪補正データを収集する際の撮影角度を
ある程度ラフにしてもよい。この場合において、実際の
撮影角度に対応する歪補正データが存在しない際には、
近傍の撮影角度の歪補正データを近似的に用いればよ
い。
【0112】○参考文献 (1)東芝ディジタルフルオログラフィシステム CL
INICAL ANALYSIS、株式会社東芝、東芝
メディカル株式会社。 (2)「医用画像工学ハンドブック」日本医用画像工学
会監修、日本医用画像工学会・医用画像工学ハンドブッ
ク編集委員会編集、篠原出版。 (3)L. A. Feldkamp他、"Practical cone-beam algor
ithm", J. Opt. Soc. Am. A, Vol. 1, No. 6, 612-619
(1984)。 (4)大石 悟他、「コーンビーム投影系を用いた三次
元再構成」、Med. Imag.Tech., Vol. 8, No. 2, 127-13
0 (1990) 。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至7、及
び14に記載した発明によれば、被検体の対象部位の臨
床解析等の医用診断情報を生成する場合において、歪補
正より先に対象部位に係わる所定の領域を抽出し、その
抽出された領域を歪補正しているため、歪補正処理に伴
う高周波成分の劣化の無い画像に基づいて前記抽出処理
を行なうことができる。この結果、対象部位に係わる領
域がより正確に得られる。また、抽出処理を行なった後
に行なう歪補正処理は、医用画像診断情報生成に必要な
対象部位に係わる領域に対して行なっているため、歪画
像全体に対して歪補正を行なった場合に比べて、非常に
高速に歪補正を行なうことができ、その結果、医用診断
情報生成処理全体も非常に高速に行なうことができる。
【0114】一方、請求項8乃至11、及び14に記載
した発明によれば、歪が混在した歪投影画像を用いて3
次元管状体の3次元画像を再構成する場合、ある歪投影
画像で指定され、歪補正された第1の指定点、この第1
の指定点に基づいて他の歪投影画像上に表示されたエピ
ポーラライン、及びこのエピポーララインに基づいて第
1の指定点に対応し、歪補正された第2の指定点を得る
ことができる。そして、第1の指定点及び第2の指定点
に基づいて、当該第1の指定点が指定された歪投影画像
の座標系及び第2の指定点が指定された他の歪投影画像
の座標系を同一の座標系として関連付け、この関連付け
た座標上で前記3次元管状体を再構成することができ
る。したがって、従来のように、歪投影画像上の指定点
及びエピポーララインをそのまま用いて3次元管状体を
再構成する場合と比べて、非常に正確な3次元管状体を
再構成することができ、診断精度が向上する。
【0115】また、請求項12乃至15記載に記載した
発明によれば、被検体の対象部位の3次元画像を再構成
する場合において、歪投影画像を歪補正してから再構成
を行なうのではなく、再構成処理に歪補正処理を組み込
んで行なっているため、従来少なくとも2度必要であっ
た2次元補間処理を1度に抑えることができる。この結
果、2次元補間処理を2度行なうことに伴う高周波成分
の減少を大幅に抑制し、再構成画像の画質劣化を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる医用診断情報生
成システムを示すブロック図。
【図2】第1実施形態における処理プロセッサの全体処
理の一例を示す概略フローチャート。
【図3】血管の狭窄率計算を行なう場合の処理プロセッ
サの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図4】血管の狭窄部、正常部、及び境界を模式的に示
す図。
【図5】(a)は、歪画像上の境界点J及びそのJの周
囲の格子点A(J)〜D(J)を概念的に示す図、図5
(b)は、歪画像上での格子点A(J)〜D(J)に対
応する歪の無い画像上での格子点a(J)〜d(J)及
び歪の無い画像上での点Jに対応する点Ja をそれぞれ
概念的に示す図。
【図6】図5のステップS12の歪補正処理を詳しく説
明するフローチャート。
【図7】左心室の容積計算を行なう場合の処理プロセッ
サの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図8】(a)は、左心室及びその境界を示す図、
(b)は、左心室の分割されたある断面を模式的に示す
図。
【図9】本発明の第2実施形態に係わる医用診断情報生
成システムを示すブロック図。
【図10】第2実施形態におけるバイプレーン撮影系,
対象血管,及び各投影系における各投影像をそれぞれ模
式的に示す図。
【図11】第2実施形態における医用診断情報生成シス
テム全体の処理の一例を示す概略フローチャート。
【図12】(a)は歪の無いF像を仮想的に示す図、
(b)は歪画像であるF像を示す図、(c)は歪の無い
L像上でのエピポーラライン及びそのエピポーラライン
上の分割点vn 並びに分割点の周囲の格子点Av 〜Dv
をそれぞれ示す図、及び(d)は歪画像であるL像上で
の歪エピポーラライン及びその歪エピポーラライン上で
のvn に対応する点wn 並びに点wn 周囲の格子点Av
〜Dv に対応する歪画像上での格子点Aw 〜Dw をそれ
ぞれ示す図。
【図13】図11のステップS34の分割点の歪補正処
理を詳しく説明するフローチャート。
【図14】対象血管の血管断面の再構成を模式的に示す
図。
【図15】(a)及び(b)は、L像上の点A2aの再度
の歪補正処理の一例である線分補間処理を説明するため
の模式図。
【図16】エピポーララインの分割幅ΔLの画像中心か
らの距離Rに応じた変化曲線を示すグラフ。
【図17】第3実施形態における3次元再構成処理全体
を説明する概略フローチャート。
【図18】図17のステップS51の再構成処理を詳し
く説明するフローチャート。
【図19】図18のステップS51cの歪補正処理及び
再構成演算を詳しく説明するフローチャート。
【図20】(a)は、歪の無い画像上での点m、及びそ
のmの周囲の格子点a〜dをそれぞれ概念的に示す図、
(b)は、歪画像上の点mに対応する点M及びそのMの
周囲の格子点a〜dに対応する格子点A〜Dをそれぞれ
概念的に示す図。
【図21】歪補正処理を示す概略フローチャート。
【図22】点Mの濃度値V、及びその周囲の格子点A〜
Dの各濃度値V11〜V22をそれぞれ模式的に示す図。
【図23】図21におけるステップS102の2次元補
間処理を詳しく説明するフローチャート。
【図24】フィルタ関数sinc2 (dω)を示すグラ
フ。
【図25】従来における3次元再構成処理全体を説明す
る概略フローチャート。
【図26】図25のステップS203の再構成処理を詳
しく説明するフローチャート。
【図27】図26のステップS203cの再構成演算を
詳しく説明するフローチャート。
【図28】本発明の作用を説明するための図。
【符号の説明】
1、1a X線画像撮影装置 2 医用診断情報生成装置 10 画像データ格納ユニット 11 付帯情報格納ユニット 12 処理プロセッサ 13 入力器 14 表示器 14a、14A、14B TVモニタ 15 メモリ 16 バス

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線源と、この放射線源から放射され
    被検体の対象部位を透過してきた放射線を投影画像とし
    て検出する検出部とを有する画像撮影装置を備え、前記
    投影画像には前記検出部に起因した歪が混在しており、
    当該歪の混在した歪投影画像に基づいて前記対象部位の
    診断情報を生成する医用診断システムにおいて、 歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分布特
    性を表す歪補正データを記憶する記憶手段と、前記歪投
    影画像から前記対象部位に係わる所定の領域を抽出する
    抽出手段と、抽出された領域を前記歪補正データに基づ
    いて歪補正する歪補正手段と、歪補正された抽出領域に
    基づいて前記診断情報を生成する診断情報生成手段とを
    備えたことを特徴とする医用診断システム。
  2. 【請求項2】 前記歪補正手段は、前記歪補正データに
    基づいて前記抽出領域の座標位置を前記歪の無い状態の
    投影画像における座標位置に変換する手段である請求項
    1記載の医用診断システム。
  3. 【請求項3】 前記抽出領域の少なくとも一部は、前記
    対象部位とその対象部位の周囲との境界上の点である請
    求項2記載の医用診断システム。
  4. 【請求項4】 前記歪投影画像上で求められた領域の少
    なくとも一部は、幅を表す線分の2点である請求項3記
    載の医用診断システム。
  5. 【請求項5】 前記抽出手段は、前記歪の無い状態の投
    影画像上で定義された直線を所定幅で分割し、この分割
    した線分の両端の点を抽出する手段であり、前記歪補正
    手段は前記分割した線分の両端の点の前記歪投影画像上
    の位置を前記歪補正データに基づいて求める手段であ
    り、前記生成手段は、求められた前記歪投影画像上の各
    分割点を繋ぐ折れ線を前記診断情報として当該歪投影画
    像上に表示する手段である請求項4記載の医用診断シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記直線の分割幅を、前記歪投影画像の
    中心部では長く周辺部では短くした請求項5記載の医用
    診断システム。
  7. 【請求項7】 放射線源と、この放射線源から放射され
    被検体の対象部位を透過してきた放射線を投影画像とし
    て検出する検出部とを有する画像撮影装置を備え、前記
    投影画像には前記検出部に起因した歪が混在しており、
    当該歪の混在した歪投影画像に基づいて前記対象部位の
    診断情報を生成する医用診断情報生成方法において、 歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分布特
    性を表す歪補正データを記憶するステップと、前記歪投
    影画像から前記対象部位に係わる所定の領域を抽出する
    ステップと、抽出された領域を前記歪補正データに基づ
    いて歪補正するステップと、歪補正された抽出領域に基
    づいて前記診断情報を生成するステップとを備えたこと
    を特徴とする医用診断情報生成方法。
  8. 【請求項8】 放射線源と、この放射線源から放射され
    た放射線を検出する検出部とを少なくとも1組有し、前
    記放射線源から放射された放射線により被検体の対象部
    位を複数方向から投影して前記検出部により当該対象部
    位の複数の投影画像を得る画像撮影装置を備え、前記複
    数の投影画像には前記検出部に起因した歪が混在してお
    り、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基づいて前記
    対象部位の3次元画像を再構成する医用診断システムに
    おいて、 歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分布特
    性を表す歪補正データを記憶する記憶手段と、前記複数
    の歪投影画像におけるある歪投影画像上の少なくとも1
    点を指定する第1の指定手段と、この第1の指定手段に
    より指定された第1の指定点の座標位置を前記歪補正デ
    ータに基づいて歪補正する第1の歪補正手段と、歪補正
    された第1の指定点に対応し且つ前記対象部位の同一領
    域から投影したと想定される他の歪投影画像上での対応
    点を通るラインを設定する設定手段と、設定されたライ
    ンを複数に分割し、分割した線分の両端の点の座標位置
    を前記歪補正データに基づいて前記他の歪投影画像上で
    の座標位置に変換する変換手段と、座標位置が変換され
    た各分割点を繋ぐ折れ線を設定し、この折れ線を前記他
    の歪投影画像上に表示する設定表示手段と、前記折れ線
    上において前記第1の指定点に対応する点を指定する第
    2の指定手段と、この第2の指定手段により指定された
    第2の指定点の座標位置を歪補正する第2の歪補正手段
    と、少なくとも前記第1の歪補正手段により歪補正され
    た第1の指定点及び前記第2の歪補正手段により歪補正
    された第2の指定点に基づいて、前記第1の指定点が指
    定された歪投影画像の座標系及び前記第2の指定点が指
    定された他の歪投影画像の座標系を同一の座標系として
    関連付ける関連付け手段と、この関連付けた座標上で前
    記対象部位を再構成する再構成手段とを備えたことを特
    徴とする医用診断システム。
  9. 【請求項9】 前記対象部位は、前記被検体の血管等の
    3次元管状体である請求項8記載の医用診断システム。
  10. 【請求項10】 前記第2の歪補正手段は、前記第2の
    指定点の座標位置を前記歪補正データに基づいて補正す
    る請求項9記載の医用診断システム。
  11. 【請求項11】 前記第2の歪補正手段は、前記歪補正
    された第2の指定点の座標位置を、前記第2の指定手段
    により指定された第2の指定点の位置及びこの第2の指
    定点と当該指定点に隣接する分割点との距離に基づいて
    補正する請求項10記載の医用診断システム。
  12. 【請求項12】 放射線源と、この放射線源から放射さ
    れた放射線を検出する検出部とを少なくとも1組有し、
    前記放射線源から放射された放射線により被検体の対象
    部位を複数方向から投影して前記検出部により当該対象
    部位の複数のの投影画像を得る画像撮影装置を備え、前
    記複数の投影画像には前記検出部に起因した歪が混在し
    ており、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基づいて
    前記対象部位の3次元画像を再構成する医用診断システ
    ムにおいて、 歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分布特
    性を表す歪補正データを記憶する記憶手段と、前記複数
    の歪投影画像及び前記歪補正データに基づいて前記3次
    元画像を再構成する再構成演算手段とを備え、 前記再構成演算手段は、歪補正処理及び逆投影演算処理
    を含むことを特徴とする医用診断システム。
  13. 【請求項13】 前記再構成演算手段は、前記3次元画
    像を構成する各ボクセルの各投影方向に沿った投影面上
    の投影点を求める手段と、求められた投影点の座標位置
    を前記歪補正データに基づいて前記歪投影画像における
    座標位置に変換する変換手段と、この変換手段により求
    められた座標位置の濃度値を求める手段と、濃度値が求
    められた各投影点を逆投影して前記各ボクセルの濃度値
    を求めて前記3次元画像を再構成する逆投影演算手段と
    を備えた請求項11記載の医用診断システム。
  14. 【請求項14】 前記放射線はX線であり、前記検出部
    はI.I.(イメージインテンシファイヤ)及びTVカ
    メラを有するとともに、前記投影画像に混在する歪は、
    前記I.I.の構造及び地磁気の少なくとも一方に起因
    して発生する幾何学的歪である請求項1、8又は12記
    載の医用診断システム。
  15. 【請求項15】 放射線源と、この放射線源から放射さ
    れた放射線を検出する検出部とを少なくとも1組有し、
    前記放射線源から放射された放射線により被検体の対象
    部位を複数方向から投影して前記検出部により当該対象
    部位の複数のの投影画像を得る画像撮影装置を備え、前
    記複数の投影画像には前記検出部に起因した歪が混在し
    ており、当該歪の混在した複数の歪投影画像に基づいて
    前記対象部位の3次元画像を再構成する3次元画像再構
    成方法において、 歪の無い状態の投影画像に対する前記検出部の歪分布特
    性を表す歪補正データを記憶するステップと、前記3次
    元画像を構成する各ボクセルの各投影方向に沿った投影
    面上の投影点を求めるステップと、求められた投影点の
    座標位置を前記歪補正データに基づいて前記歪投影画像
    における座標位置に変換するステップと、このステップ
    により求められた座標位置の濃度値を求めるステップ
    と、濃度値が求められた各投影点を逆投影して前記各ボ
    クセルの濃度値を求めて前記3次元画像を再構成するス
    テップとを備えたことを特徴とする3次元画像再構成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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