JPH1051985A - 高速同期発電機のロータシュリンクリングとその製造方法 - Google Patents
高速同期発電機のロータシュリンクリングとその製造方法Info
- Publication number
- JPH1051985A JPH1051985A JP8219087A JP21908796A JPH1051985A JP H1051985 A JPH1051985 A JP H1051985A JP 8219087 A JP8219087 A JP 8219087A JP 21908796 A JP21908796 A JP 21908796A JP H1051985 A JPH1051985 A JP H1051985A
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- Japan
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- shrink ring
- rotor
- carbon fiber
- outer periphery
- permanent magnets
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 永久磁石式の高速同期発電機のロータのシュ
リンクリングにおける炭素繊維布層の皺や弛みを無くし
て安定した強度を得ることを目的とする。 【解決手段】 （ｉ）炭素繊維糸１６を直接永久磁石及
びスペーサの外周に巻き付けるか、（ii）炭素繊維糸１
６を治具に巻き付けて円筒形とし、永久磁石及びスペー
サの外周に組み込むかの何れかの製造方法を採用する。
リンクリングにおける炭素繊維布層の皺や弛みを無くし
て安定した強度を得ることを目的とする。 【解決手段】 （ｉ）炭素繊維糸１６を直接永久磁石及
びスペーサの外周に巻き付けるか、（ii）炭素繊維糸１
６を治具に巻き付けて円筒形とし、永久磁石及びスペー
サの外周に組み込むかの何れかの製造方法を採用する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高速同期発電機に関
し、特に永久磁石式の高速同期発電機における高速ロー
タのシュリンクリングとその製造方法の改良に関する。
し、特に永久磁石式の高速同期発電機における高速ロー
タのシュリンクリングとその製造方法の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は、従来の永久磁石式の高速同期発
電機における高速ロータの半体断面を示し、図５のＡ−
Ａ断面を図６に示す。これらの図において、 回転軸１の
外周に円周角１２０°の２個の永久磁石２と、これらの
永久磁石２相互の間を分離する空間を画定する円周角６
０°の２個のスペーサ３とが円周方向に交互に取り付け
られ、これらの永久磁石２とスペーサ３との軸方向の
左、右端部にバランス板４、４’が取り付けられ、左右
のバランス板４、４’の間で永久磁石２及びスペーサ３
の外周にシュリンクリング５が巻かれる。このシュリン
クリング５は、図６に示されるように、織物状のＣＦＲ
Ｐ（炭素繊維強化プラスチック）６の複数枚が積層して
巻かれたもので、層間には樹脂材７が配置されて固定さ
れる。
電機における高速ロータの半体断面を示し、図５のＡ−
Ａ断面を図６に示す。これらの図において、 回転軸１の
外周に円周角１２０°の２個の永久磁石２と、これらの
永久磁石２相互の間を分離する空間を画定する円周角６
０°の２個のスペーサ３とが円周方向に交互に取り付け
られ、これらの永久磁石２とスペーサ３との軸方向の
左、右端部にバランス板４、４’が取り付けられ、左右
のバランス板４、４’の間で永久磁石２及びスペーサ３
の外周にシュリンクリング５が巻かれる。このシュリン
クリング５は、図６に示されるように、織物状のＣＦＲ
Ｐ（炭素繊維強化プラスチック）６の複数枚が積層して
巻かれたもので、層間には樹脂材７が配置されて固定さ
れる。
【０００３】ＣＦＲＰは比重が軽く強度が高いので、金
属材料に比較して容積、重量を考慮した比強度が高く、
それによってシュリンクリングの積層厚さを薄くでき、
また導電率が低く、軸方向には不連続となっているた
め、漂遊損の発生が少なく、回転機の効率を向上させ
て、高速回転による強大な遠心力に対し永久磁石を保持
できる。
属材料に比較して容積、重量を考慮した比強度が高く、
それによってシュリンクリングの積層厚さを薄くでき、
また導電率が低く、軸方向には不連続となっているた
め、漂遊損の発生が少なく、回転機の効率を向上させ
て、高速回転による強大な遠心力に対し永久磁石を保持
できる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、織物状のＣ
ＦＲＰを積層して何層にも巻き付けるため、皺や弛みが
発生して強度の低下を招き、製品強度に安定性を欠きや
すい。
ＦＲＰを積層して何層にも巻き付けるため、皺や弛みが
発生して強度の低下を招き、製品強度に安定性を欠きや
すい。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による永久磁石式
の高速同期発電機のロータのシュリンクリングは、従来
使用した織物状のＣＦＲＰの代わりに、糸状の炭素繊維
又は非金属高強度材を （ｉ）直接永久磁石及びスペーサの外周に巻き付けて製
造するフィラメントワインディング法。 （ii）治具に巻き付けて円筒形を作り、この円筒形体を
永久磁石及びスペーサの外周に組み込み、バランス板を
取り付ける。以上の２手段により上記の課題を解決し
た。
の高速同期発電機のロータのシュリンクリングは、従来
使用した織物状のＣＦＲＰの代わりに、糸状の炭素繊維
又は非金属高強度材を （ｉ）直接永久磁石及びスペーサの外周に巻き付けて製
造するフィラメントワインディング法。 （ii）治具に巻き付けて円筒形を作り、この円筒形体を
永久磁石及びスペーサの外周に組み込み、バランス板を
取り付ける。以上の２手段により上記の課題を解決し
た。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の第１の実施の形態として
の永久磁石式の高速同期発電機における高速ロータの半
体断面を図１に、図１のＡ−Ａ断面を図２に示し、図４
及び図５と同じ部品には同じ符号を付し、異なる点のみ
を説明する。図１、図２および図３に示すシュリンクリ
ング１５は図１と図２にその製造方法を、説明図として
の図３に示すように、回転軸１、永久磁石２、スペーサ
３、バランス板４、４’とが組み立てられたロータに炭
素繊維糸１６を直接巻き付けられる。
の永久磁石式の高速同期発電機における高速ロータの半
体断面を図１に、図１のＡ−Ａ断面を図２に示し、図４
及び図５と同じ部品には同じ符号を付し、異なる点のみ
を説明する。図１、図２および図３に示すシュリンクリ
ング１５は図１と図２にその製造方法を、説明図として
の図３に示すように、回転軸１、永久磁石２、スペーサ
３、バランス板４、４’とが組み立てられたロータに炭
素繊維糸１６を直接巻き付けられる。
【０００７】製造方法の第２の実施の形態は、説明図と
しての図４に示すように、少くとも一方のフランジ２０
ａが分解できるボビン状の治具２０に、炭素繊維糸１６
を巻き付けて円筒形のシュリンクリング１５ａを形成
し、このシュリンクリング１５ａを、治具２０から取り
外して、片側のバランス板４が外してあるロータに組み
込んだ後、前記のバランス板４を組み立てて、図１のよ
うに完成させる。
しての図４に示すように、少くとも一方のフランジ２０
ａが分解できるボビン状の治具２０に、炭素繊維糸１６
を巻き付けて円筒形のシュリンクリング１５ａを形成
し、このシュリンクリング１５ａを、治具２０から取り
外して、片側のバランス板４が外してあるロータに組み
込んだ後、前記のバランス板４を組み立てて、図１のよ
うに完成させる。
【０００８】
【発明の効果】上記に示した本発明のシュリンクリング
製造方法によれば、炭素繊維糸を巻回したシュリンクリ
ングは、皺や弛みが発生することなく、安定した強度が
得られ、高温で高速回転の強大な遠心力にも耐えられ、
更に炭素繊維糸が導電率が軸方向に不連続であるため
に、漂遊損の発生が低く、回転機の効率を向上させるこ
とができる。
製造方法によれば、炭素繊維糸を巻回したシュリンクリ
ングは、皺や弛みが発生することなく、安定した強度が
得られ、高温で高速回転の強大な遠心力にも耐えられ、
更に炭素繊維糸が導電率が軸方向に不連続であるため
に、漂遊損の発生が低く、回転機の効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の永久磁石式の高速同期発電機における
高速ロータシュリンクリングの製造方法によるロータの
半体断面図である。
高速ロータシュリンクリングの製造方法によるロータの
半体断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】本発明の高速ロータシュリンクリングの製造方
法を示す第１の実施の形態を示す説明図である。
法を示す第１の実施の形態を示す説明図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態を示す説明図であ
る。
る。
【図５】従来の永久磁石式の高速同期発電機における高
速ロータの半体断面図である。
速ロータの半体断面図である。
【図６】図５のＡ−Ａ断面図である。
１：回転軸 ２：永久磁石 ３：スペーサ ４、４’：バランス板 １５、１５ａ：シュリンクリング １６：炭素繊維糸 ２０：治具 ２０ａ：フランジ
Claims (3)
- 【請求項１】 回転軸の外周に、空間を画定するスペー
サを介して円周方向に分割されて交互に配置された複数
個の永久磁石と、これらの永久磁石とスペーサとの半方
向長さを越え、軸方向の左右両端部に装着されたバラン
ス板と、これら左右のバランス板に挟まれて前記永久磁
石及びスペーサの外周に炭素繊維強化プラスチックの織
布が積層して巻回され、層間に樹脂材が配置されて固定
されたシュリンクリングとを含んで成る高速同期発電機
のロータシュリンクリングにおいて；前記シュリンクリ
ングに代わり、層間に炭素繊維糸が巻回された高速同期
発電機のロータシュリンクリング。 - 【請求項２】 請求項１記載のロータシュリンクリング
の製造方法として、前記回転軸の外周の、軸方向左右両
端のバランス板を配置し、 これらのバランス板の軸方向
内側に複数個の永久磁石とスペーサとを交互に配置し、
次に、これらの永久磁石とスペーサとが交互に配置され
た外周に炭素繊維糸の複数層を、巻回することを特徴と
する高速同期発電機のロータシュリンクリングの製造方
法。 - 【請求項３】 請求項２のロータシュリンクリングの製
造方法において；永久磁石とスペーサとが交互に配置さ
れた外周に、炭素繊維糸を直接巻回するのに代えて、少
なくとも一方のフランジが分解可能にされた組立治具の
外周に炭素繊維糸を巻回して中空円筒状のロータシュリ
ンクリングの中間体を形成し、この中間体を前記の組立
治具から取り外して、あらかじめ片側のバランス板が取
り外してあるロータに組み込んで、前記の取り外された
バランス板を取り付けることを特徴とする高速同期発電
機のロータシュリンクリングの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219087A JPH1051985A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 高速同期発電機のロータシュリンクリングとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219087A JPH1051985A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 高速同期発電機のロータシュリンクリングとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1051985A true JPH1051985A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16730063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8219087A Pending JPH1051985A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 高速同期発電機のロータシュリンクリングとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1051985A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1126577A1 (de) * | 2000-02-16 | 2001-08-22 | Franz Kessler KG | Elektrische Maschine |
| JP2008011695A (ja) * | 2006-05-31 | 2008-01-17 | Sanyo Denki Co Ltd | モータ用回転子 |
| KR100921243B1 (ko) | 2007-11-02 | 2009-10-12 | 윤상기 | 분할 마그네트 배열을 적용한 영구자석식 교류 발전기의회전자 |
| JP2009239988A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式モータ |
| JP2015091202A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 川崎重工業株式会社 | 磁石浮上り及び飛散防止部材並びにロータ |
| CN111835111A (zh) * | 2019-04-15 | 2020-10-27 | 本田技研工业株式会社 | 转子及表面磁铁型旋转电机 |
| JP2021044877A (ja) * | 2019-09-09 | 2021-03-18 | トヨタ紡織株式会社 | ロータ及びロータの製造方法 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP8219087A patent/JPH1051985A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1126577A1 (de) * | 2000-02-16 | 2001-08-22 | Franz Kessler KG | Elektrische Maschine |
| JP2008011695A (ja) * | 2006-05-31 | 2008-01-17 | Sanyo Denki Co Ltd | モータ用回転子 |
| US7569961B2 (en) | 2006-05-31 | 2009-08-04 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Rotor for motors |
| KR100921243B1 (ko) | 2007-11-02 | 2009-10-12 | 윤상기 | 분할 마그네트 배열을 적용한 영구자석식 교류 발전기의회전자 |
| JP2009239988A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式モータ |
| JP2015091202A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 川崎重工業株式会社 | 磁石浮上り及び飛散防止部材並びにロータ |
| CN111835111A (zh) * | 2019-04-15 | 2020-10-27 | 本田技研工业株式会社 | 转子及表面磁铁型旋转电机 |
| JP2020178386A (ja) * | 2019-04-15 | 2020-10-29 | 本田技研工業株式会社 | ロータ及び表面磁石型回転電機 |
| JP2021044877A (ja) * | 2019-09-09 | 2021-03-18 | トヨタ紡織株式会社 | ロータ及びロータの製造方法 |
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