JPH105179A - 眼科撮影装置 - Google Patents

眼科撮影装置

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Publication number
JPH105179A
JPH105179A JP8178582A JP17858296A JPH105179A JP H105179 A JPH105179 A JP H105179A JP 8178582 A JP8178582 A JP 8178582A JP 17858296 A JP17858296 A JP 17858296A JP H105179 A JPH105179 A JP H105179A
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JP
Japan
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image
optical system
fundus
photographing
observation
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Application number
JP8178582A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Matsumoto
和浩 松本
Takashi Masuda
高 増田
Motoya Takai
元也 高井
Yutaka Nishihara
裕 西原
Takeshi Kitamura
健史 北村
Tetsuji Ogawa
哲司 小川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH105179A publication Critical patent/JPH105179A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画観察時には高感度かつ高頻度の連続観察
を可能とし、静止画撮影時には高精細撮像を可能とす
る。 【構成】 観察撮影用光源1からの光束は、シャッタ部
材5の赤外フィルタ5aにより可視光成分が取り除かれ
て被検眼Eの眼底Erを照明し、その反射光は縮小光学系
11等を通って撮影手段13に結像し、テレビモニタ1
7に縮小された動画眼底像が映出される。一方、撮影ス
イッチ18を操作すると、縮小光学系11が光路から退
避し、シャッタ部材5のフィルタ5aと遮光部材5bが
瞬時に切換ることによってスリット状に透過した可視光
が眼底Erを照明し、その反射光は赤外フィルタ12によ
り赤外光成分が完全に除去されて撮影手段13にそのま
まの大きさで結像し、テレビモニタ17上には大きな静
止画眼底像が映出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院において
眼底像等の撮影に使用される眼科撮影装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】
(1) 従来の眼科撮影装置として、1台のテレビカメラを
用いて赤外光による動画観察と可視光による静止画撮影
を行う装置が特開昭62−94134号公報に開示され
ている。
【0003】(2) また、実開昭49−136227号公
報、特開昭61−185246号公報には、対物レンズ
の後方にレンズを挿入して前眼部を観察し、対物レンズ
光軸と被検眼光軸との概略の位置合わせ(アライメン
ト)及び距離合わせ(ワーキング調整)を行い、更に瞳
孔が撮影に必要な大きさまで散瞳しているかの確認を行
う装置が開示されている。
【0004】(3) 更に、特開平6−254055号公報
には、前眼部観察時に撮影光学系中に拡大レンズを挿入
して、光学的に拡大結像した画像を観察するように構成
し、前眼部は白黒画像で観察する装置が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(イ) しかしながら上述の従来例(1) においては、高精細
な静止画を得ようとすると、例えば横1280×縦10
24のように多くの画素を配置した撮像素子を用いなけ
ればならないが、このような撮像素子で動画の読み出し
を行う場合には、非常に高速で読み出す必要があるため
に回路が高価で複雑なものになる。また、水平走査線の
数が通常のビデオ信号の規格と異なってしまうために、
表示手段として特殊なものが必要となり、同様に高価な
装置となる。
【0006】更に、4画素から1画素を選択して読み出
したり、複数のラインをまとめて1走査線として読み出
すことにより、通常のビデオ信号の規格に変換して、通
常のテレビモニタを表示手段として用いることができる
方式も知られているが、この場合も撮像効率が悪くなる
ために画質が低下する。
【0007】(ロ) また、上述の従来例(2) においては、
前眼部像を対物レンズの後方の眼底像の一次結像面に結
像する場合には、対物レンズの後方に凸レンズを挿入し
前眼部像を縮小して結像しなければならず、図16に示
すように画像が小さくなりモニタMの画面を有効に使う
ことができず、正確な位置合わせが難しくなり、瞳孔径
の大きさが判定し難い。
【0008】また、近年の液晶モニタは小型かつ軽量で
消費電力も少ないという長所があるが、解像力及びコン
トラストがCRTに劣り特に小さい画像が見難いため
に、前眼部像のような小さい画像を見るには特に不向き
である。
【0009】(ハ) また、上述の従来例(3) においては、
光学的に拡大するためのレンズ及びそれを駆動する機構
が必要となるために、装置の構造が複雑になりかつコス
トも高くなり、更に像を拡大することにより像面での単
位画素当りの光量が少なくなるので、画像のS/N比が
劣化する。
【0010】また、前眼部を白黒画像で観察しているた
めに、虹彩と瞳孔の境界が分かり難く、瞳孔径の確認が
難しく、更に睫毛と虹彩の模様の区別が困難である。
【0011】本発明の第1の目的は、上述の問題点(イ)
を解消し、動画観察時には高感度かつ高頻度の連続観察
を可能とし、静止画撮影時には高精細撮像を可能とする
眼科撮影装置を提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、上述の問題点(ロ)
を解消し、簡素な構成で前眼部の拡大観察を可能とし、
精度の良い位置合わせが可能な眼科撮影装置を提供する
ことにある。
【0013】本発明の第3の目的は、上述の問題点(ハ)
を解消し、前眼部のカラー観察が可能で、その色情報を
得ることができる眼科撮影装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る眼科撮影装置は、静止画撮影が可能で
かつ一部の領域の画像を動画読み出し可能な撮像手段
と、該撮像手段に少なくとも2種類の倍率で眼底像を導
く結像光学系と、前記静止画撮影に連動して2種類の結
像倍率の内の大なる倍率を選択する選択手段とを有する
ことを特徴とする。
【0015】第2発明に係る眼科撮影装置は、撮像手段
と、該撮像手段に眼底像又は前眼部像を選択的に導く観
察光学系と、該観察光学系の観察部位を選択する選択手
段と、前記撮像手段上の有効領域の全て又は一部に対応
する映像信号を選択的に生成する映像信号生成手段と、
前記選択手段の選択動作に連動して前記映像信号生成手
段の出力する映像信号を前記撮像手段上の有効領域の全
てに対応する映像信号から前記撮像手段上の有効領域の
一部に対応する映像情報に切換える切換手段とを有する
ことを特徴とする。
【0016】第3発明に係る眼科撮影装置は、前眼部を
可視光で照明する前眼部照明手段と、眼底を赤外光で照
明する眼底照明手段と、赤外光に感度を有するカラー撮
像手段と、該カラー撮像手段に眼底像又は前眼部像を選
択的に導く光学系を有する観察手段と、撮像した前眼部
像をカラー表示し撮像した眼底像を白黒表示する表示手
段とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図15に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
構成図を示し、ランプ等の可視光及び赤外光を定常的に
発する観察撮影用光源1から対物レンズ2に至る光路上
には、リング状開口を有する絞り3、レンズ4、シャッ
タ部材5、リレーレンズ6、リング状開口を有する絞り
7、孔あきミラー8が順次に配列されている。なお、シ
ャッタ部材5は赤外光を透過するフィルタ5aと可視光
を遮断する遮光部材5bとがそれぞれ先幕と後幕を構成
し、駆動手段5c及び弾性体5dにより撮影時にシャッ
タとして駆動するようになっている。孔あきミラー8の
後方の光路上には、フォーカシングを行う合焦レンズ
9、撮影レンズ10、観察時に撮影光路内に挿入される
縮小光学系11又は赤外光を遮断し可視光を透過してカ
ラー撮影が可能なフィルタ12、撮像素子13aの一部
領域を動画読み出し可能なテレビカメラなどの撮像手段
13が順次に配列されている。
【0018】図2は縮小光学系11のレンズの構成図を
示し、凹レンズ11a及び凸レンズ11bが撮影レンズ
10側から順次に配置されており、縮小光学系11を挿
入することにより図2(a) の光路が図2(b) の光路とな
り、撮像面13a上にピントが移動することなく縮小結
像されるようになっている。
【0019】撮像手段13の出力は画像処理部14を介
してCPU(中央演算処理部)15に接続され、CPU
15の出力は画像データ及び演算データを記憶するメモ
リ手段16、テレビモニタ17に接続され、撮影スイッ
チ18の出力がCPU15に接続されている。画像処理
部14は撮像手段13からの信号をデジタル信号に変換
するA/D変換を行ったり、デジタルデータをアナログ
信号に変換して映像信号を発生するようになっている。
【0020】このような構成において、観察撮影用光源
1を発した光束は、リング状絞り3の開口、レンズ4を
通り、シャッタ部材5のフィルタ5aにより可視光成分
が取り除かれ、更にリレーレンズ6、リング状絞り7の
開口を通り、孔あきミラー8のミラー部により左方に反
射され、対物レンズ2を通って被検眼Eの瞳孔Epを介し
て眼底Erを照明する。このように照明された眼底像は、
瞳孔Epから対物レンズ2、孔あきミラー8の孔部、合焦
レンズ9、撮影レンズ10、縮小光学系11を通り、撮
像手段13の撮像面13aに結像する。
【0021】図3は撮像面13a上に結像している縮小
された眼底像を示し、撮像素子13は横1280×縦1
024画素の素子で構成されているが、眼底像は中央部
に縮小されて結像している。そして、図4に示すように
テレビモニタ17には撮像素子13の中央部の横640
×縦480画素の領域が動画表示され、表示部に対して
眼底像が上下一杯に大きく表示されている。撮影者はこ
のテレビモニタ17に映った被検眼Eの眼底像又は図示
しないフォーカス及びアライメント用指標等を見て、撮
影部位、アライメント、ピントの状態を確認する。そし
て、ピントが良好でない場合には、図示しないフォーカ
スつまみ等のピント調整手段を用いて合焦レンズ9を光
軸方向に位置調整する。
【0022】検者はテレビモニタ17に映った眼底像の
ピントが良好であることを確認した後に、撮影スイッチ
18を操作し撮影動作に移る。ここで、縮小光学系11
が光路外に退避し、フィルタ12が光路内に挿入され、
撮像手段13は静止画撮影のための蓄積を開始する。
【0023】更に、シャッタ部材5のフィルタ5aは規
制が解除されて弾性体5dにより引っ張られ、瞬時に光
路から退避し、若干時間をおいて遮光部材5bの規制が
解除され、遮光部材5bは弾性体5dに引っ張られて瞬
時に光路内に配置される。このようにして、フィルタ5
aと遮光部材5bとの間に、スリット状の可視光を透過
する開口が生じて照明光路を横切ることになり、フィル
タ5aと遮光部材5bがシャッタの先幕と後幕となって
極く短時間だけ可視光が透過可能となる。
【0024】シャッタ部材5を透過した可視光は、レン
ズ6、リング状絞り7の開口を通り、孔あきミラー8の
ミラー部により左方に反射され、対物レンズ2を通って
被検眼Eの瞳孔Epを介して眼底Erを照明する。このよう
に照明された眼底像は、瞳孔Epから対物レンズ2、孔あ
きミラー8の孔部、合焦レンズ9、撮影レンズ10、フ
ィルタ12を通って赤外光成分が取り除かれ、撮像手段
13の撮像面13aに結像する。そして、駆動手段5c
はフィルタ5aと遮光部材5bを撮影前の配置に戻し、
フィルタ12が光路外に退避して縮小光学系11が光路
内に戻され、撮影は終了する。
【0025】撮像手段13は蓄積を終了すると共に画像
データを出力し、この画像データは画像処理部14でA
/D変換されてメモリ手段16に蓄えられた後に、テレ
ビモニタ17に静止画としてカラー表示される。図5は
撮像手段13の撮像面13a上に結像している眼底像を
示し、この眼底像は縮小光学系11を介さないので撮像
面13a上に大きく結像し、そして図6に示すようにテ
レビモニタ17上にも大きく静止画として表示される。
【0026】このように、縮小光学系11が退避して大
きな倍率で撮像する構成とすることにより、静止画撮影
時に光学系の移動に伴う振動の影響を受けることなく撮
影が可能になるために、画質の劣化を防止することがで
き高精細な撮像が可能となる。
【0027】上述の実施例においては、動画観察時には
縮小光学系11を用いて撮像素子13上に縮小結像させ
ているが、逆に静止画撮影時に拡大光学系を挿入するよ
うにしてもよいし、またレンズを光軸方向に移動して倍
率を変更する形式の光学系を用いてもよい。更に、撮影
レンズ10と撮像手段13の間に縮小光学系を挿脱する
ようにしたが、図7(a) 、(b) に示すように合焦レンズ
9と撮影レンズ10との間に縮小光学系11を挿脱する
ようにしてもよい。
【0028】図8は第2の実施例の斜視図を示し、画像
処理部やメモリ等を収納する固定基台20上には前後左
右に移動可能な可動ステージ21が載置され、固定基台
20の被検者側には顎台22及び額当て23が設置され
ている。可動ステージ21上には光学系を収納する本体
部24及びテレビモニタ25が載置され、可動ステージ
21の検者側には前後左右方向と共に上下方向の調整を
行う操作桿26が設けられている。
【0029】図9は光学系の構成図を示し、ランプ等の
観察撮影用光源30から対物レンズ31に至る光路上に
は、リング状開口を有する絞り32、レンズ33、可視
光を遮断し赤外光のみを透過し光路に挿脱自在な赤外フ
ィルタ34、リレーレンズ35、リング状開口絞り3
6、孔あきミラー37が順次に配列されており、孔あき
ミラー37と対物レンズ31の間には、光路に挿脱自在
な前眼部観察用レンズ系38が配置されている。
【0030】前眼部観察用レンズ系38は2枚のレンズ
38a、38bから構成され、レンズ38bの左側面に
は図10に示すような撮影可能な最小瞳孔径を表す指標
38cが印刷されている。また、対物レンズ31の近傍
にはランプ等の前眼部照明用光源39とその前面に赤外
光カットフィルタ40が配置されている。孔あきミラー
37の後方の光路上には、フォーカシングを行う合焦レ
ンズ41、撮影レンズ42、二次元CCD等の観察撮影
用カメラで可視光に対してカラー撮影可能な撮像手段4
3が順次に配列されている。
【0031】撮像手段43の出力は、撮像手段43から
の信号をデジタル信号に変換しA/D変換を行ったり、
デジタルデータをアナログ信号に変換して映像信号を発
生する画像処理部44に接続され、画像処理部44の出
力はテレビモニタ25、CPU45、画像データ及び演
算データを記憶するメモリ手段46にそれぞれ接続さ
れ、前眼部観察と眼底観察を選択する選択スイッチ47
と撮影スイッチ48の出力がCPU45に接続されてい
る。
【0032】このような構成において、被検者の顔を顎
台22及び額当て23に固定し、選択スイッチ47で前
眼部観察を選択すると、対物レンズ31の後方に前眼部
観察用レンズ系38が挿入される。前眼部観察用光源3
9を発した光束は、赤外光カットフィルタ40を透過し
て被検眼Eの前眼部を可視光で照明する。照明された前
眼部像は対物レンズ31、レンズ38aにより指標38
cの付近に一旦結像し、レンズ38bを透過し、孔あき
ミラー38の孔部、合焦レンズ41、撮影レンズ42を
通り、撮像手段43の撮像面43aに結像する。この像
は逐次に電気信号に変換されて画像処理手段44に入力
されると共に、テレビモニタ25に入力されて前眼部の
カラー動画像が映出される。
【0033】図11に示すように、撮像手段43の撮像
面43a上の中央付近には、指標38cの像と共に前眼
部像Efが結像する。撮像手段43からの出力信号は画像
処理部44に入力され、同時に画像処理部44はその出
力信号から領域Aを選択して、映像信号としてテレビモ
ニタ25に出力し、テレビモニタ25には図12に示す
ように前眼部像が指標38cの像と共に表示される。領
域Aの選択は、撮像面43aの全ての領域からの出力信
号を画像処理部44でデジタル信号に変換してメモリ手
段46に一旦蓄えた後に、その中から領域Aに相当する
部分の読み出し映像信号を生成するようにしてもよい
が、後述するように予め読み出す画素を選択することが
できる撮像手段を用いて、領域Aに相当する部分のみを
読み出すようにした方が、簡素な回路で構成することが
できる。
【0034】テレビモニタ25に映った前眼部像Efを見
ながら、被検眼Eの瞳孔Epが対物レンズ31の光軸上に
あり、更に対物レンズ31と被検眼Eが所定の距離を保
つように、操作桿26を操作して位置合わせを行う。位
置合わせが完了した後に選択スイッチ15を操作する
と、前眼部照明用光源39は消灯し、前眼部観察用レン
ズ系38は光路外に退避し、観察撮影用光源30が点灯
する。
【0035】観察撮影用光源30を発した光束は、リン
グ状絞り32の開口、レンズ33、光路内に配置された
赤外フィルタ24を通って可視光成分が取り除かれ、更
にリレーレンズ35、リング状絞り36の開口を通り、
孔あきミラー37のミラー部により左方に反射され、対
物レンズ31を通り、被検眼Eの瞳孔Epを介して眼底Er
を照明する。このように照明された眼底像は、瞳孔Epか
ら対物レンズ31、孔あきミラー37の孔部、合焦レン
ズ41、撮影レンズ42を通り、撮像手段43の撮像面
43aに結像する。この像は電気信号に変換されて画像
処理手段44に入力されると共に、テレビモニタ25に
眼底Erの動画像が映出される。
【0036】図13は撮像面43a上に結像した眼底像
を示し、点線で示した眼底像の周辺部分Dはフレアの混
入等により境界が不鮮明となるので、テレビモニタ25
上では眼底像周辺の不要部分を電子的にマスクすること
により、図14に示すように撮像面43aに結像してい
る眼底像の全体を映し出すようにしている。
【0037】撮像素子43上の一部の領域の表示と全領
域の表示との切換えは次のように行う。即ち、撮像素子
43は図15に示すように縦1050×横1200画素
の光電変換素子を有し、任意の番地の画素に蓄積された
電荷量を直接読み出し可能である。従って、撮像面43
a全体の画像を観察動画像として読み出す場合は、水平
の2列をまとめて読み出して、一般の映像信号に等しい
525本の走査線の映像信号を生成する。また、撮像面
43a上の一部の領域の画素のみを観察動画像として読
み出す場合には、525本の水平走査線とそれに相当す
る水平の約600画素を選択して、この領域の信号から
映像信号を生成する。そして、静止画を撮影するときに
は、これら1画素ごとの情報を独立に読み出すことによ
り高精細な画像を得ることができる。
【0038】撮影者はテレビモニタ25に映った眼底像
又は図示しないフォーカス及びアライメント用指標等を
見て、撮影部位、アライメント、ピントの状態を確認す
る。そして、ピントが良好でない場合には図示しないフ
ォーカスつまみ等のピント調整手段を用いて合焦レンズ
41を光軸方向に位置調整する。撮影者はテレビモニタ
25に映った眼底像のピントが良好であることを確認し
た後に、撮影スイッチ48を操作し撮影動作に移る。観
察撮影用光源30の発光量が増加し、赤外フィルタ34
が光路から離脱し、撮像手段43は静止画撮影のための
蓄積を開始する。
【0039】観察撮影用光路30からの可視光は、レン
ズ35、リング状絞り36の開口を通り、孔あきミラー
37のミラー部により左方に反射され、対物レンズ31
を通って被検眼Eの瞳孔Epより眼底Erを照明する。この
ように照明された眼底像は、瞳孔Epから対物レンズ3
1、孔あきミラー37の孔部、合焦レンズ41、撮影レ
ンズ42を通り、撮像手段43の撮像面43aに結像す
る。そして、撮像手段43の1画素ごとに出力する画像
データは、画像処理部44でA/D変換されてメモリ手
段46に蓄えられた後に、テレビモニタ25にカラー静
止画が表示される。
【0040】前眼部像及び眼底像は、装置に内蔵された
テレビモニタ25に表示してもよいが、眼底カメラから
ケーブルで接続した外部のテレビモニタに表示してもよ
く、また、液晶テレビモニタ等の小型軽量な表示手段を
使用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼科
撮影装置は、撮像素子に結像した像を間引いたりするこ
となく効率良く動画の読み出しができるので、少ない照
明光量で眼底の動画観察が可能となり、アライメント時
の被撮影者の負担を軽減することができる。また、観察
時には縮小光学系を介して観察し、撮影時には大きく撮
像することができ、1つの撮像素子を用いて高精細な静
止画撮影と高感度で連続性の高い動画観察が可能になる
ので、装置の構造を簡素化することができる。更に、高
精細な撮像素子を用いて、通常のテレビ規格に沿ったビ
デオ信号を取り出すことができ、通常の安い価格のテレ
ビモニタによる動画表示が可能となり、装置の価格を安
く押さえることができる。また、通常にオーバスキャン
のモニタによる動画観察と撮像素子上の情報を全て再生
するコンピュータディスプレイを用いた静止画再生を効
率良く行うことができる。
【0042】第2発明に係る眼科撮影装置は、拡大光学
系を用いることなく、簡素な構成で前眼部を大きく観察
できるので、正確な位置合わせが可能で、撮影の効率を
向上することができる。また、液晶モニタ等の小型軽量
でも詳細な観察が可能になるため、装置全体を小型軽量
にして装置の可搬性及び操作性が向上させることができ
る。更に、光学的に拡大していないので撮像面における
照度が低下せず、より少ない照明光量でS/N比の高い
画像を得ることができる。
【0043】第3発明に係る眼科撮影装置は、カラーで
前眼部を観察可能になり、前眼部を現実に近い映像で鮮
明に観察可能になるために、効率良くアライメントする
ことができ、瞳孔径の確認及び睫毛の有無の確認が容易
となり、効率の良い撮影をすることができる。また、着
色しているコンタクトレンズを装着している被撮影者の
発見が容易になり、撮影画像の色のトラブルを事前に防
止することができ、被検眼の混濁を容易に発見すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】縮小光学系の構成図である。
【図3】撮像面上の縮小結像している眼底像の説明図で
ある。
【図4】テレビモニタ上の眼底像の説明図である。
【図5】撮像面上の拡大結像している眼底像の説明図で
ある。
【図6】テレビモニタ上の眼底像の説明図である。
【図7】変形例の縮小光学系の構成図である。
【図8】第2の実施例の斜視図である。
【図9】構成図である。
【図10】前眼部観察用指標の正面図である。
【図11】撮像素子上の前眼部像の説明図である。
【図12】テレビモニタ上の前眼部像の説明図である。
【図13】撮像素子上の眼底像の説明図である。
【図14】テレビモニタ上の眼底像の説明図である。
【図15】光電変換素子の画素の説明図である。
【図16】従来例の前眼部像の説明図である。
【符号の説明】
1、30 観察撮影用光源 5 シャッタ部材 5a、34 赤外光透過フィルタ 5b 遮光部材 11 縮小光学系 12 赤外光カットフィルタ 13、43 撮像手段 14、44 画像処理部 15、45 CPU 16、46 メモリ手段 17、25 テレビモニタ 18、48 撮影スイッチ 38 前眼部観察用レンズ系 39 前眼部照明用光源 47 前眼部/眼底観察選択スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 北村 健史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小川 哲司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止画撮影が可能でかつ一部の領域の画
    像を動画読み出し可能な撮像手段と、該撮像手段に少な
    くとも2種類の倍率で眼底像を導く結像光学系と、前記
    静止画撮影に連動して2種類の結像倍率の内の大なる倍
    率を選択する選択手段とを有することを特徴とする眼底
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記結像光学系は挿脱可能な縮小光学系
    を有する請求項1に記載の眼底カメラ。
  3. 【請求項3】 撮像手段と、該撮像手段に眼底像又は前
    眼部像を選択的に導く観察光学系と、該観察光学系の観
    察部位を選択する選択手段と、前記撮像手段上の有効領
    域の全て又は一部に対応する映像信号を選択的に生成す
    る映像信号生成手段と、前記選択手段の選択動作に連動
    して前記映像信号生成手段の出力する映像信号を前記撮
    像手段上の有効領域の全てに対応する映像信号から前記
    撮像手段上の有効領域の一部に対応する映像情報に切換
    える切換手段とを有することを特徴とする眼科撮影装
    置。
  4. 【請求項4】 前眼部を可視光で照明する前眼部照明手
    段と、眼底を赤外光で照明する眼底照明手段と、赤外光
    に感度を有するカラー撮像手段と、該カラー撮像手段に
    眼底像又は前眼部像を選択的に導く光学系を有する観察
    手段と、撮像した前眼部像をカラー表示し撮像した眼底
    像を白黒表示する表示手段とを有することを特徴とする
    眼科撮影装置。
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