JPH1051698A - 走査型画像読み取り装置 - Google Patents

走査型画像読み取り装置

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JPH1051698A
JPH1051698A JP8219429A JP21942996A JPH1051698A JP H1051698 A JPH1051698 A JP H1051698A JP 8219429 A JP8219429 A JP 8219429A JP 21942996 A JP21942996 A JP 21942996A JP H1051698 A JPH1051698 A JP H1051698A
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JP
Japan
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line sensor
sensor
image
lens
scanning
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JP8219429A
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English (en)
Inventor
Takayuki Iizuka
隆之 飯塚
Hirotaka Maki
裕香 牧
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次元の撮像素子を利用した装置では、撮
像面を湾曲させることができないため、像面を平坦にす
るためには非点収差が大きくなり、あるいは、非点収差
をも補正しようとするとレンズ構成が複雑でコストが高
くなる。 【解決手段】 ラインセンサ2を走査させることにより
撮影レンズ1により形成された被写体像を走査して画像
を読み取る構成を前提とし、撮影レンズ1が有する像面
湾曲を補正するように、ラインセンサ2の走査経路を像
面の湾曲に合わせて設定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDイメージ
センサ等の電気的な撮像素子を利用した画像読み取り装
置に関し、特に、一次元型のセンサを用いた走査型の画
像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読み取り装置は、撮影レンズにより
形成された被写体像をCCDイメージセンサにより撮影
して画像信号として出力する。画像を正確に読み取るた
めには、一般のフィルムカメラと同様に撮影レンズの収
差をできる小さく抑え、結像性能を良好に保つことが望
ましい。
【0003】ただし、全ての収差を同時に補正するため
にはレンズの構成枚数が増加してコスト的に不利になる
ため、ペッツバール像面の湾曲を容認しつつ、非点収差
を補正した撮影レンズが従来から知られている。3次収
差の範囲では、任意の像高において、メリディオナル、
サジタルの各像面がペッツバール像面から同一方向に
3:1の距離に位置するという法則があり、非点収差を
補正してメリディオナル、サジタルの像面を一致させる
ことは比較的容易であるが、同時にペッツバール像面を
平坦にすることは困難だからである。
【0004】上記のような撮影レンズを利用する場合、
残存する像面湾曲は他の手段で補正する必要がある。例
えば、シュミットカメラは、フィルムを球面に吸着させ
て残存する像面湾曲を除去しており、いわゆるレンズ付
フィルムのような構成枚数の少ない撮影レンズを持つカ
メラでは、フィルムを円筒面状に湾曲させることによ
り、撮影画面の長手方向の像面湾曲を補正している(例
えば、特開平5−281468号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CCD
エリアセンサ等の二次元の撮像素子を利用した装置で
は、上述した従来のカメラのフィルムのように撮像面を
湾曲させることができないため、像面を平坦にするため
には非点収差が大きくなり、あるいは、非点収差をも補
正しようとするとレンズ構成が複雑でコストが高くなる
という問題を有している。
【0006】この発明は、上述した従来技術の課題に鑑
み、電気的な撮像素子を利用した場合にも、撮影レンズ
に残存する像面湾曲を補正することができる画像読み取
り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる走査型
画像読み取り装置は、上記の目的を達成させるため、ラ
インセンサを走査させることにより撮影レンズにより形
成された被写体像を走査して画像を読み取る構成を前提
とし、撮影レンズが有する像面湾曲を補正するように、
ラインセンサの走査経路を像面の湾曲に合わせて設定
し、あるいは、ラインセンサを直線的に移動させる場合
には、センサ上に像面が一致するようラインセンサの走
査位置に応じて撮影レンズを光軸方向に移動させること
を特徴とする。なお、この明細書では、「走査」は、二
次元的な画像を読み取るためにラインセンサをその画素
配列方向に対して垂直な成分を含む方向に移動させる動
作を意味する。
【0008】このように撮影レンズが持つ像面湾曲に合
わせてラインセンサの移動経路を湾曲させ、あるいは撮
影レンズをラインセンサの移動位置に応じて光軸方向に
移動させることにより、撮影レンズが有する像面湾曲を
相殺させることができ、撮影レンズの設計に当たっては
像面湾曲の残存を容認することができ、非点収差を良好
に補正することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる走査型画
像読み取り装置の実施形態を説明する。図1(a)(b)
(c)は、この発明の走査型画像読み取り装置の第1、第
2、第3の実施形態の原理をそれぞれ示す説明図であ
る。第1、第2の実施形態では、撮影レンズが有する像
面湾曲を補正するように、ラインセンサの走査の経路が
像面の湾曲に合わせて設定されており、第3の実施形態
では、ラインセンサを直線的に走査させると共に、その
走査位置に応じてセンサ上に像面が一致するよう撮影レ
ンズを光軸方向に移動させる。
【0010】第1の実施形態にかかる走査型画像読み取
り装置は、図1(a)に示されるように、図中左側となる
図示せぬ被写体の像を形成する撮影レンズ1と、被写体
像の一次元的な画像情報を電子的に読み取るラインセン
サ2とを備える。ラインセンサ2は、図中の矢印で示さ
れるように被写体像の湾曲に合わせて設定された湾曲し
た経路に沿ってラインセンサの画素配列方向に対して垂
直な成分を含む方向に被写体像を走査する。
【0011】センサ制御回路10は、センサ駆動機構1
1を制御してラインセンサ2を走査させ、ラインセンサ
2に画像の二次元的な情報を取り込ませ、これを画像信
号として出力する。第1の実施形態では、センサ駆動機
構11は、ラインセンサ2の受光面が、何れの走査位置
においても撮影レンズ1の光軸Axに対してほぼ垂直に
なるよう保持しつつラインセンサ2を走査させる。セン
サ駆動機構11の詳細については後述する。
【0012】第2の実施形態にかかる走査型画像読み取
り装置は、図1(b)に示されるように、撮影レンズ1、
ラインセンサ2、センサ制御回路10、そしてセンサ駆
動機構11aから構成される。センサ駆動機構11a
は、ラインセンサ2の受光面が湾曲した移動経路の接線
方向に対してほぼ平行となるよう保持しつつラインセン
サ2を走査させる。すなわち、ラインセンサ2の受光面
は、いずれの走査位置においても、当該走査位置でライ
ンセンサの法線方向が第1の実施形態と比べてレンズの
射出瞳側に向くよう保持されている。他の構成は第1の
実施形態と同一である。
【0013】第3の実施形態にかかる走査型画像読み取
り装置は、図1(c)に示されるように、撮影レンズ1、
ラインセンサ2、センサ制御回路10、そしてラインセ
ンサ2の画素配列方向および光軸Axの双方に対してほ
ぼ垂直な方向にラインセンサ2を走査させるセンサ駆動
機構11bを備えると共に、撮影レンズ1をその光軸方
向に直線的に移動させるレンズ駆動機構13、レンズ駆
動機構13を制御して撮影レンズの位置を変化させるレ
ンズ駆動制御回路12とを備える。センサ駆動機構11
bは、ラインセンサ2の受光面が光軸Axに対して垂直
となる状態を保持しつつ、ラインセンサ2を直線的に走
査させる。レンズ駆動制御回路12は、センサ駆動機構
11bからラインセンサの走査位置に関する情報を入力
し、像面がラインセンサ2の受光面に一致するように、
ラインセンサ2の移動位置に応じて撮影レンズ1の光軸
方向の位置を制御する。
【0014】次に、上述した原理により作用する各実施
形態のセンサ駆動機構11、11a、11b、レンズ駆
動機構13の具体的な構成例について説明する。以下の
説明では、図中に光軸Axと平行なx軸、ラインセンサ
の画素配列方向と平行なy軸、そして、x,y両軸に垂
直でラインセンサの走査方向と平行なz軸を定義する。
【0015】図2および図3は、第1の実施形態の装置
に利用されるセンサ駆動機構11の具体的な構成を示
す。センサ駆動機構11は、ラインセンサ2を撮影レン
ズの光軸Axに垂直な方向(z方向)に移動させる直線駆
動機構30と、ラインセンサ2を保持するセンサユニッ
ト20に取り付けられた突起21に係合するガイド溝4
1を有し、直線駆動機構30による駆動に伴ってライン
センサ2の光軸方向(x方向)の位置を変更させる上下一
対の板状のガイド部材40、40とを備える。
【0016】直線移動機構30は、図示せぬパルスモー
タにより回転制御されるドライブシャフト31と、この
ドライブシャフト31に形成されたネジに螺合する移動
ホルダー32とから概略構成されている。移動ホルダー
32には、図3に示されるように、センサユニット20
の背面に位置する背面壁32aと、この背面壁32aの
上下両端から撮影レンズ側に向かって延設された腕部3
2bとが形成されている。上下の腕部32bには、それ
ぞれ突起21が係合する長孔33,33が形成されると
共に、ガイド部材40を摺動可能に保持する凹部32
c,32cが形成されている。
【0017】突起21は、x方向に長径を有する長円状
の断面を有しており、同様にx方向に長い長孔33に係
合することにより、センサユニット20は移動ホルダー
32に対して光軸方向(x方向)にのみスライド可能な状
態で移動ホルダー32により保持される。長孔33のz
方向の内径は、突起21のz方向の外径にほぼ一致して
おり、センサユニットの突起21回りの回転は制限され
るため、センサユニット20はラインセンサ2の受光面
が常に光軸Axに垂直となるよう保持される。一方、ガ
イド部材40,40は、ドライブシャフトを駆動するパ
ルスモータと同様に固定部に固定されており、そのガイ
ド溝41,41はx方向の幅がセンサユニット20に形
成された突起21のx方向の外径にほぼ一致している。
【0018】突起21は、図3に示されるように、ガイ
ド部材40のガイド溝41を貫通して移動ホルダー32
の長孔33に係合しており、ドライブシャフト31を回
転させて移動ホルダー32がガイド部材40に沿ってz
方向に直線的に移動すると、センサユニット20は移動
ホルダー32により駆動されてz方向に走査しつつ、ガ
イド部材40に案内されてz方向の走査位置に合わせて
x方向の位置を変化させる。これにより、ラインセンサ
2は撮影レンズ1により形成された湾曲した像面に沿っ
てその受光面を光軸Axに対して垂直に保ちつつ走査す
ることとなり、z方向について撮影レンズ1の像面湾曲
を相殺することができ、全体にピントのあった画像を得
ることができる。
【0019】図4および図5は、第2の実施形態の装置
に利用されるセンサ駆動機構11aの具体的な構成を示
す。センサ駆動機構11aは、ラインセンサ2をその画
素配列方向に対して垂直な方向(z方向)に移動させる直
線駆動機構30と、直線駆動機構30による駆動に伴っ
てラインセンサ2の光軸方向(x方向)の位置を変更させ
る上下一対の板状のガイド部材40a、40aとを備え
る。
【0020】直線移動機構30の構成は、第1の実施形
態と同一である。ガイド部材40a,40aには、ライ
ンセンサ2を保持するセンサユニット20aに取り付け
られた主突起22、および副突起23,23に係合する
ガイド溝41aが像面の湾曲に沿って形成されている。
主突起22および副突起23,23は、すべて同一径の
円形状の断面を有しており、主突起22は、図5に示さ
れるように、ガイド部材40a,40aのガイド溝41
a,41aを貫通して移動ホルダー32の長孔33に係
合するよう高さが定められており、副突起23,23
は、ガイド溝41a,41aにのみ係合するよう主突起
22より突出量が低く設定されている。
【0021】ドライブシャフト31を回転させて移動ホ
ルダー32がガイド部材40aに沿ってz方向に直線的
に移動すると、センサユニット20aは移動ホルダー3
2により駆動されてz方向に走査しつつ、ガイド部材4
0aに案内されてz方向の走査位置に合わせてx方向の
位置を変化させる。これにより、ラインセンサ2は撮影
レンズ1により形成された湾曲した像面に沿って移動す
ることとなり、z方向について撮影レンズ1の像面湾曲
を相殺することができる。ラインセンサ2は、何れの走
査位置においても、その受光面が湾曲した走査経路の接
線方向、すなわちガイド溝41a,41aの接線方向に
対してほぼ平行となるよう保たれる。
【0022】図6は、第3の実施形態の装置に利用され
るセンサ駆動機構11bと、レンズ駆動機構13との具
体的な構成を示す。センサ駆動機構11bは、ラインセ
ンサ2が取り付けられたセンサユニット20を保持する
移動ホルダー34と、この移動ホルダー34の下端部3
4aに螺合する回転可能なセンサ用ドライブシャフト3
5と、このセンサ用ドライブシャフト35と平行に設け
られ、移動ホルダー34の上端部34bに挿通されるガ
イド軸36とから構成されている。センサ用ドライブシ
ャフト35を回転駆動させることにより、移動ホルダー
34がガイド軸36に沿って移動し、ラインセンサ2を
z方向に直線的に走査させる。
【0023】レンズ駆動機構13は、撮影レンズ1を保
持するレンズホルダー13aと、このレンズホルダー1
3aを光軸方向に移動可能に支持するレンズガイド部材
13bと、互いに平行にレンズガイド部材13bに架設
されたレンズ用ドライブシャフト13c、およびガイド
軸13dとから構成されている。レンズ用ドライブシャ
フト13cを図示せぬモータにより回転させることによ
り、レンズホルダー13aをスライドさせて撮影レンズ
1を光軸方向に移動させることができる。その移動量を
形成される像面の湾曲に合わせて制御することにより、
z方向の像面湾曲を相殺することができる。
【0024】
【実施例】次に、上記の実施形態に用いられる撮影レン
ズ1の具体的な実施例を説明する。図7は、実施例にか
かる撮影レンズの具体的なレンズ構成を示すためのレン
ズ図であり、その数値構成は表1に示されている。図
中、および表中、FNo.はFナンバー、fは焦点距離、
fbは無限遠の物体に焦点を合わせた際のバックフォー
カス、ωは半画角、rはレンズ各面の曲率半径、dはレ
ンズ厚またはレンズ間隔、ndは各レンズのd-line(588n
m)での屈折率、νdは各レンズのアッベ数である。第
1、第2面が第1レンズ、第3、第4面が第2レンズ、
第5、第6面が第3レンズ、そして、第7、第8面がフ
ィルター、第8、第9面がラインセンサのカバーガラス
を示す。バックフォーカスは、フィルター、カバーガラ
スを含む値である。
【0025】
【表1】
【0026】図8は、上記実施例の撮影レンズの倍率−
0.1299倍における諸収差を示し、(a)はd線にお
ける球面収差SAおよび正弦条件SC、(b)はd線、g
線(436nm)、C線(656nm)、F線(486nm)、e線(586nm)の
各波長における球面収差によって示される色収差、(c)
は同様に示される倍率色収差、(d)は非点収差(S:サジ
タル、M:メリディオナル)、(e)は歪曲収差を示してい
る。歪曲収差量を示す横軸の単位はパーセント(%)、他
の収差量を示す横軸の単位はmmである。また、球面収
差を示す(a)(b)のグラフの縦軸はFナンバー、他のグ
ラフの縦軸は像高yである。
【0027】図8(d)の非点収差のグラフから、サジタ
ル、メリディオナルの各像面はほぼ一致しており、非点
収差は少ないことが理解できる。また、両像面がグラフ
の縦軸で示される光軸上の像点を含む理想的な像平面か
らは大きく離れているため、光軸から離れるにしたがっ
て像面が物体側に近づく負の像面湾曲が大きく発生して
いることが理解できる。
【0028】図9は、実施例の撮影レンズを利用して形
成される像面の評価に用いられる座標を示す。ここで
は、ラインセンサの画素配列方向であるy方向の幅が2
0mm、ラインセンサの移動方向であるz方向の幅が3
0mmの範囲を撮影範囲としている。図10は、実施例
の撮影レンズの像面湾曲と、これを補正するための第
1、第2の実施形態によるラインセンサの移動経路とを
示す。図10の破線は、像の範囲中、y方向の中心(ラ
インセンサの中心)からの像高0mmの線上で画面中心
からz方向に3,6,9,12,15mm離れた点A,
B,C,D,E,Fでのピント位置(軸上の像点を基準
とした理想的な像平面からのズレ量)、y方向の中心か
らの像高10mmの線上で画面中心からz方向に3,
6,9,12,15mm離れた点A',B',C',D',
E',F'でのピント位置をそれぞれ示す。
【0029】実施例の撮影レンズを用いて第1、第2の
実施形態の方式によりラインセンサを像面の湾曲に沿っ
た経路に沿って移動させる場合、移動軌跡は図10に実
線で示すような曲線とすることが望ましい。図10の座
標は、実線に対しては縦軸が光軸上の像点を基準とした
ラインセンサのx方向の移動位置、横軸がラインセンサ
のz方向の走査位置を示している。
【0030】図10の破線で示されるように、y方向の
像高が異なれば、z方向の像高が同一であってもピント
位置は異なる。そこで、ラインセンサのx方向の移動位
置は、y方向の軸上の中心点と最大像高でのピントのズ
レの双方が改善されるように、かつ、主たる被写体が位
置する可能性の高い中心側に重点をおいて決定されてい
る。すなわち、ラインセンサの受光面は、y方向の像高
0mmの線上での点A,B,C...のピント位置と、
像高10mmの線上の点A',B',C',...のピン
ト位置との中間であって、前者の点A,B,C...と
後者の点A',B',C',...とを結ぶ直線を約2:
3に内分する位置に配置されるよう移動軌跡が定められ
ている。
【0031】上記の図10に実線で示される移動軌跡に
沿ってラインセンサを移動させるようガイド部材のガイ
ド溝を形成することにより、ラインセンサは光軸からz
方向に離れるにしたがって−x方向(撮影レンズに近づ
く側)に移動するよう制御され、実施例の撮影レンズの
持つ像面湾曲を相殺することができる。
【0032】なお、第3の実施形態の方式により撮影レ
ンズを光軸方向に移動させる場合には、実線で示される
ラインセンサの移動軌跡の縦軸方向の符号を反転させ、
ラインセンサが光軸からz方向に離れるにしたがって撮
影レンズをx方向(ラインセンサに近づく方向)に移動さ
せるよう制御すれば、同様にピントズレを相殺して像面
湾曲を補正することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ラインセンサの走査位置に応じてラインセンサ、あ
るいは撮影レンズの光軸方向の位置を変化させることに
より、撮影レンズが持つ像面湾曲を補正することができ
るため、撮影レンズの設計に際して像面湾曲の補正を考
慮する必要が無くなり、少ないレンズ枚数で非点収差を
良好に補正することができ、結果的に構成枚数の少ない
製造容易な低コストの撮影レンズを利用した場合にも、
良好な撮影画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1、第2、第3の実施形態にかかる走査型
画像読み取り装置の原理を示す説明図である。
【図2】 第1の実施形態の装置のセンサ駆動機構の分
解斜視図である。
【図3】 第1の実施形態の装置のセンサ駆動機構の側
面から見た断面図である。
【図4】 第2の実施形態の装置のセンサ駆動機構の分
解斜視図である。
【図5】 第2の実施形態の装置のセンサ駆動機構の側
面から見た断面図である。
【図6】 第3の実施形態の装置のセンサ駆動機構とレ
ンズ駆動機構との斜視図である。
【図7】 実施例にかかる撮影レンズの構成を示すレン
ズ図である。
【図8】 図7に示される撮影レンズの諸収差図であ
る。
【図9】 実施例における撮影範囲の座標を示す説明図
である。
【図10】 実施例におけるラインセンサの移動経路を
示すグラフである。
【符号の説明】 1 撮影レンズ 2 ラインセンサ 11,11a,11b センサ駆動機構 13 レンズ駆動機構 20 センサユニット 21,22,23 突起 30 直線駆動機構 40,40a ガイド部材 41,41a ガイド溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を形成する撮影レンズと、 前記被写体像の画像情報を電子的に読み取るラインセン
    サと、 前記被写体像の像面の湾曲に合わせて設定された湾曲し
    た経路に沿って前記ラインセンサを該ラインセンサの画
    素配列方向に対して垂直な成分を含む方向に走査させる
    センサ駆動手段と、 前記センサ駆動手段を制御して前記ラインセンサを走査
    させ、前記ラインセンサに画像の二次元的な情報を取り
    込ませるセンサ制御手段とを備えることを特徴とする走
    査型画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記センサ駆動手段は、前記ラインセン
    サに対し、前記撮影レンズの光軸に垂直な方向の直線的
    な駆動力を与える直線駆動機構と、前記ラインセンサに
    取り付けられた突起に係合するガイド溝を有し、前記直
    線駆動機構により移動される前記ラインセンサの走査位
    置に応じて前記ラインセンサの光軸方向の位置を変化さ
    せるガイド部材とを備えることを特徴とする請求項1に
    記載の走査型画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ラインセンサの受光面が、いずれの
    走査位置においても前記撮影レンズの光軸に対してほぼ
    垂直になるよう前記ラインセンサが保持されていること
    を特徴とする請求項2に記載の走査型画像読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ラインセンサの受光面が、前記湾曲
    した移動経路の接線方向に対してほぼ平行となるよう保
    持されていることを特徴とする請求項2に記載の走査型
    画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 被写体像を形成する撮影レンズと、 前記撮影レンズをその光軸方向に移動させるレンズ駆動
    手段と、 前記被写体像の画像情報を電子的に読み取るラインセン
    サと、 前記ラインセンサを該ラインセンサの画素配列方向に対
    して垂直な方向に走査させるセンサ駆動手段と、 前記センサ駆動手段を制御して前記ラインセンサを走査
    させ、前記ラインセンサに画像の二次元的な情報を取り
    込ませるセンサ制御手段と、 前記ラインセンサの走査位置に応じ、前記被写体像の像
    面が前記ラインセンサに一致するように前記レンズ駆動
    手段を制御して前記撮影レンズの少なくとも一部の位置
    を変化させるレンズ駆動制御手段とを備えることを特徴
    とする走査型画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ駆動手段は、前記ラインセン
    サを前記撮影レンズの光軸に垂直な方向に直線的に移動
    させ、前記レンズ駆動手段は、前記撮影レンズの少なく
    とも一部を光軸方向に直線的に移動させることを特徴と
    する請求項5に記載の走査型画像読み取り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297131C (zh) * 2001-01-19 2007-01-24 佳能株式会社 图象阅读设备
KR100868024B1 (ko) * 2007-01-11 2008-11-10 한국표준과학연구원 리니어 촬상소자를 이용한 고해상도 카메라 장치 및구현방법

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