JPH1051427A - Fm多重放送受信機 - Google Patents

Fm多重放送受信機

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JPH1051427A
JPH1051427A JP8201451A JP20145196A JPH1051427A JP H1051427 A JPH1051427 A JP H1051427A JP 8201451 A JP8201451 A JP 8201451A JP 20145196 A JP20145196 A JP 20145196A JP H1051427 A JPH1051427 A JP H1051427A
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antenna
unit
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Koichi Tsunekawa
剛一 恒川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンテナ切換によるダイバーシティの場合、
1ブロック内のアンテナ切換を制限することにより受信
性能の向上を図る。 【構成】 複数個のアンテナと、アンテナの1つを選択
し、出力信号を出力する切換部と、FM放送を受信復調
しコンポジット信号を出力すると同時に、受信信号が良
否を表す受信状態信号を検出、出力するFM復調部と、
該FM復調部からのコンポジット信号からFM放送多重
のデータ信号を復調するFM多重データ復調部と、受信
状態信号を基にアンテナの切換の可否を判定し切換え制
御信号を生成、該切換え部を制御する切換え制御部とか
ら成るFM多重放送受信機において、該切換制御部が受
信信号の良否を判定する受信状態判定部とアンテナ切換
えの可否を示す切換え許可信号を生成出力する切換え許
可信号生成部と切換え部の制御を行うための信号を生成
する切換信号生成部とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重放送受信
機に関し、更に詳しくはラジオ放送に多重されたデータ
信号を受信し、見えるラジオ・VICS情報・DGPS
補正情報などを得るFM多重放送受信機に関するもので
あり、特にダイバーシティアンテナを用いたFM多重放
送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、FMラジオ放送にデータ放送を多
重し、番組情報・交通情報・ニュースなどをサービスす
るFM多重放送が開始され注目を集めている。車両で移
動中に交通情報を入手できるVICSサービスなどもあ
り、車載用のFM多重放送受信機を利用する機会が増え
ている。しかし、FM放送に限らず移動体で放送を受信
する場合、マルチパスフェージングによる受信品質の劣
化が問題となる。通常の音楽放送では、マルチパスノイ
ズによる受信信号の劣化は、音声のノイズとしてユーザ
ーに不快感を与える。データ放送に関しては、受信デー
タに誤りが生じデータの欠落が発生する。
【0003】このような障害を解決するための手段とし
て、ダイバーシティ受信技術が利用されている。FM多
重放送を受信するときのダイバーシティ受信機の従来例
を、図3に示す。ダイバーシティ受信機は、その受信信
号レベルの相関が小さくなるように一定の距離をもって
設置されているFM放送を受信するためのアンテナ1及
びアンテナ2と、2本のアンテナを切り替えて使用する
ためのアンテナ選択部3、アンテナ切換え部で選択され
た受信信号が入力され、FM復調をおこなうFM復調部
4、FM復調部で受信信号を復調し得られたコンポジッ
ト信号を受け多重されているデータ信号を復調するFM
多重データ復調部5、復調したデータ信号を液晶ディス
プレイなどに表示する表示部6、FM復調部から出力さ
れた受信信号レベルを基にアンテナの切換え制御を行う
切換え制御部7からなる。また、切換制御部7は受信信
号をしきい値と比較し受信信号の良否を判定する比較部
71、比較部の判定結果を基にアンテナ選択部3の切換
制御信号を生成しアンテナの切換を行なう制御信号生成
部72とからなる。
【0004】以上のような構成において、どのように動
作するかを簡単に説明する。今、たとえば、アンテナ1
がアンテナ選択部3により選択されているものとする。
アンテナ1で受信されたFM多重放送波は、FM復調部
4にアンテナ選択部3を介して導かれる。FM復調部4
ではこれを復調し、そのコンポジット信号をFM多重デ
ータ復調部5に出力する。同時にその受信信号レベル検
波し、切換え制御部7に導入する。FM多重データ復調
部5ではコンポジット信号からデータ信号をフィルタに
よって切り出し、L−MSK(Level contr
olled Minimum Shift Keyin
g)復調することによってデータを再生する。このデー
タは、表示部6により液晶テレビなどで表示される。
【0005】切換え制御部7では、FM復調部4より入
力された受信信号レベルをあらかじめ設定し保持してい
るしきい値と比較する。もし、しきい値より高ければア
ンテナ1による受信信号は良好なレベルを保たれている
ことであり、そのままアンテナ1の受信を継続する。逆
に低ければアンテナ1の受信信号レベルが劣化し、受信
に支障をきたすものと考え、アンテナ2に切り換える。
アンテナ2はアンテナ1と相関が無いようにしてあるの
で、アンテナ2に変更することにより、大部分の場合、
受信信号レベルを向上させることができる。このように
アンテナを切り換えることにより、良好な受信信号レベ
ルでFM多重放送を受信することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アンテ
ナを切り換える場合、その切換え時のノイズにより受信
信号にもノイズが入ってしまう。たとえばFM多重デー
タであれば、切換えノイズによりデータ信号に誤りが発
生してしまう。DARC(Data RadioCha
nnel)方式のFM多重放送では、272ビットで1
ブロックが構成されており、1ブロック内で9ビット程
度迄の誤りであれば誤り訂正により正しくデータを取得
する事が出来る。しかし、これ以上の誤りが発生するよ
うであれば訂正不能となり、このブロックのデータは縦
訂正を行なった後のデータを利用するか、それでも訂正
できない場合はデータの欠落が生じる。
【0007】従来の方法でのアンテナ切換により、1回
の切換で数ビット程度のデータ誤りが生じる。このた
め、アンテナの切換が1、2回ならば数ビット強程度の
誤りであり、誤り訂正により訂正が可能であるが、それ
以上の切換えが起こるような場合アンテナの切換えノイ
ズによりデータの誤り訂正が実現できない。そして、従
来のダイバーシティ受信方式では、1ブロック内で切換
回数が制限されていないため、1ブロック内でアンテナ
の切換が多発し、その切換ノイズによってデータが良好
に再生できないという問題があった。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、アンテナ切換によるダイバーシティ受
信方式のFM多重放送受信機の場合に、1ブロック内の
アンテナ切換を制限することにより、切換ノイズによる
FM多重放送受信性能の劣化を防ぐことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために 本発明のうち、請求項1記載の発明のFM多重
放送受信機は、FM多重放送を受信するための複数個の
アンテナと、FM放送を受信してこれを復調し、コンポ
ジット信号を出力すると同時に、受信信号が良好である
か否かを表す受信状態信号を検出し出力するFM復調部
と、該復調部からのコンポジット信号を受け、FM放送
に多重されたデータ信号を復調するFM多重データ復調
部と、該FM復調部から出力された受信状態信号を基に
アンテナの切換を行なうかどうかを判定し、切換え制御
信号を生成、該切換え部を制御する切換え制御部と、か
らなるFM多重放送受信機において、該切換え制御部が
受信状態信号とあらかじめ設定されたしきい値を比較
し、受信信号の良否を判定する受信状態判定部と、アン
テナ切換えの可否を示す切換え許可信号を生成出力する
切換え許可信号生成部と、該受信状態判定部からの出力
と切換え許可信号生成部からの出力を受け切換え部の制
御を行うための信号を生成する切換え信号生成部とから
なることを特徴とする。
【0010】そして、請求項1記載の発明によれば、切
換部は複数個のアンテナのうち1つのアンテナの受信信
号を選択しFM復調部に導き、FM復調部では、導入さ
れた受信信号を復調しコンポジット信号を得て、これを
FM多重データ復調部に出力する。これと同時に復調に
際して、受信状態が良好であるか否かを判定するための
信号、例えば受信信号レベルやコンポジット信号の高域
側のノイズ信号レベル等を表す受信状態信号を生成し、
切換制御部に出力する。切換制御部では受信状態信号を
受信するとこれを受信状態判定部に導入する。受信状態
判定部は、現在使用しているアンテナの受信状態が良好
であるかどうかを予め設定し保持しているしきい値と比
較することにより判定する。しきい値より高ければ、受
信状態は良好であると判定し、現在使用しているアンテ
ナを継続して使用する事を、しきい値より低ければ、受
信状態は劣悪であると判定し、別のアンテナに切換え使
用することを示す信号を切換信号生成部に出力する。切
換許可信号生成部では、アンテナの切換が1ブロック内
で多発しないようアンテナの切換を可能とするか否かを
示す切換許可信号を生成し、切換信号生成部に出力す
る。切換信号生成部では切換許可信号生成部で生成され
た切換許可信号が、アンテナの切換を許可しており、か
つ、受信状態判定部によりアンテナ切換を要求する受信
状態信号が送出されている時には切換部を制御しアンテ
ナの切換を行い、それ以外の時は、アンテナの切換は起
こらないような信号を出力する。このようにして選定さ
れたアンテナの受信信号を復調したFM復調部はコンポ
ジット信号をFM多重データ復調部に出力する。FM多
重データ復調部では、FM復調部から導かれたコンポジ
ット信号からバンドパスフィルタ等によりデータ信号を
切り出す。データ信号はL−MSK変調がかけられてい
るので、これを復調する。こうして得られたデータ情報
は、必要に応じてディスプレイ上に表示したり、カーナ
ビゲーションシステムで利用するために通信ポートから
出力したりする。
【0011】請求項2記載の発明のFM多重放送受信機
では、請求項1記載の切換え許可信号生成部がFM多重
データのブロックの変わり目を検出するブロック先頭検
出部と、ブロック先頭検出部で検出されたブロック先頭
部でアンテナ切換えを可能とし、アンテナ切換えが起こ
った後は、次のブロックの先頭部までアンテナの切換え
を行わないようにする許可信号生成部とからなることを
特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、切換許可信
号生成部において、ブロック先頭検出部においてDAR
C方式FM多重放送のブロックの変わり目をアンテナに
て受信しているタイミングにおいてブロック先頭を示す
検出信号を出力する。この検出信号は、許可信号生成部
に出力される。許可信号生成部では、該検出信号を受信
すると同時にアンテナ切換を可能とする切換許可信号を
出力する。このブロック内においてアンテナの切換が起
こらなければ、次のブロックまでこの切換許可信号が維
持される。ブロックの途中でアンテナの切換が起こった
場合は、切換が起こった時点で切換許可信号を切換不可
の状態に変更する。この不可の状態は次のブロックの先
頭が検出され、切換許可信号が切換可能の状態に変更さ
れるまで維持される。この切換許可信号を基に、請求項
1記載のFM多重放送受信機は動作する。
【0013】請求項3記載の発明のFM多重放送受信機
では、請求項1記載の切換え許可信号生成部が、FM多
重データのブロックの変わり目を検出するブロック先頭
検出部と、該ブロックの先頭からあらかじめ決められた
データ数をカウントするカウンタ部と、ブロック先頭検
出部で検出されたブロック先頭部でアンテナ切換えを可
能とし、アンテナ切換えが起こった後は、カウンタが定
められた数値をカウントするまでカウントし、カウント
が終了した時点でアンテナの切換えを可能とし、もしそ
こで切換えが起こった場合には、次のブロックの先頭部
までアンテナの切換えを行わないようにする許可信号生
成部とからなることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、切換制御信
号生成部において、ブロック先頭検出部では、請求項2
の場合と同様にブロックの先頭を検出し、許可信号生成
部に出力する。これと同時に検出信号をカウンタ部にも
出力する。カウンタ部ではこの検出信号を基にブロック
の最終ビットの数ビット〜十数ビットの部分を検出す
る。この検出結果も許可信号生成部に出力される。許可
信号生成部ではブロック先頭検出部での検出信号を受信
するとアンテナの切換許可信号をアンテナ切換可能の状
態にする。これはアンテナの切換が起こらなければ、カ
ウンタ部での検出信号が受信されるまで維持される。ア
ンテナの切換が発生した場合、切換と同時にアンテナの
切換許可信号を不可の状態に変更する。不可の状態はカ
ウンタ部での検出信号が入力されるまで維持される。カ
ウンタ部での検出信号が切換許可信号生成部に入力され
ると、アンテナの切換が不可となっている場合、切換可
能の状態に変更される。これにより、切換先のアンテナ
の受信信号レベルが良くない場合においては、次のブロ
ックの受信が始まる前にアンテナの切換が終了し、次の
ブロックにおいて良好なデータの受信が期待される。こ
の切換許可信号を基に請求項1記載のFM多重放送受信
機は動作する。
【0015】請求項4記載の発明のFM多重放送受信機
では、請求項3記載の許可信号生成部でブロック先頭に
おいてアンテナ切換えを許可したときの受信状態信号に
対するしきい値が、該許可信号生成部でカウンタによっ
てカウントされたのち、アンテナ切換えを許可されたと
きの受信状態信号に対するしきい値と異なることを特徴
とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、切換制御部
における受信状態判定部が、値の異なる2つのしきい値
を保持しており、ブロック先頭検出部がブロック先頭を
検出しアンテナの切換を許可した時には1つめのしきい
値を使用し、受信状態信号がしきい値より高いか低いか
により、アンテナ切換すべきかどうかを判定する。この
判定条件は、カウンタによる切換許可信号が生成される
までは維持される。カウンタによる切換許可信号が発生
した場合には、直ちに使用するしきい値を2つめのしき
い値に変更する。2つめのしきい値と比較しアンテナ切
換をすべきかどうかを判定する。この判定条件は次にブ
ロックの先頭を検出し切換許可信号を受信するまで維持
される。このようなアンテナ切換判定を用いて、請求項
3記載のFM多重放送受信機は動作する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照にして説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
である。図1で、1、2はFM多重放送を受信するため
のアンテナ、3はアンテナ1、アンテナ2を適宜選択し
て使用するための切換部、4は選択部3を介し導出され
るアンテナ1あるいはアンテナ2で受信された受信信号
を復調しコンポジット信号を出力するFM復調部、5は
FM多重データをコンポジット信号から切り出して復調
し、データ情報を出力するFM多重データ復調部、6は
データ情報を表示するための表示部、7はFM復調部で
得られる受信状態に応じてアンテナの切換を制御する切
換制御部である。
【0018】また、切換制御部7は受信信号レベルの良
否を判定するための受信信号レベル比較部74、マルチ
パスレベルの良否を判定するためのマルチパスレベル比
較部75で構成される比較部71、DARC方式FM多
重放送の各ブロックの先頭を検出するブロック先頭検出
部79、ブロック先頭検出部の出力に応じて切換許可信
号を生成する許可信号生成部78からなる切換許可信号
発生部73、比較部71、切換信号発生部73の信号を
基に切換制御信号を生成し切換部3の制御を行なう切換
信号生成部72からなる。
【0019】アンテナ1とアンテナ2はその受信信号が
無相関となるよう、例えば自動車のフロントとリア等に
設置されている。最初、切換部3はアンテナ1を選択し
ているものと仮定すると、FM多重放送波はアンテナ1
により受信される。受信された受信信号は、切換部3を
介して、FM復調部4に導入される。FM復調部4は、
通常ダウンコンバータによりアンテナで受信されたRF
信号をIF信号に変換する。このIF信号の受信信号レ
ベルは、電界強度測定部にて測定され、そのレベルに比
例した電圧信号として出力される。その後、IF信号は
検波部にて復調され、コンポジット信号を出力する。コ
ンポジット信号は、マルチパスの影響により、信号に歪
みが生じたりノイズ成分が増大したりしている。特に、
データ情報が多重されている高域側においては、音声の
(L−R)信号により、多大にその影響を受けている。
これによりデータ情報の信号レベルが十分に確保されて
いてもS/Nが劣化する。これを判定するため、例えば
95kHz付近のノイズ信号レベルを測定する。この測
定結果に比例する値は、ノイズ信号レベルとして出力さ
れる。前述した受信信号レベル、ノイズ信号レベルは切
換制御部7の比較部71に導入される。受信信号レベル
は、受信信号レベル比較部74において、予め設定され
ているしきい値と比較され、しきい値よりも低い時はア
ンテナを切り換えるべく切換信号を出力する。ノイズ信
号レベルは、ノイズ信号レベル比較部75において予め
設定されているノイズレベルのしきい値と比較され、し
きい値よりも低い時はアンテナを切り換えるべく切換信
号を出力する。これらの切換信号は、ともに切換信号生
成部72に入力される。
【0020】一方、切換許可信号発生部73ではFM多
重データ復調部5からの信号を基に、ブロックの先頭の
検出を行なう。FM多重データを復調する場合、ブロッ
クのプリアンブルとなるBIC(ブロック識別符号)を
確認することにより、ブロックが検知される。また、デ
ータが出力されるのは、ブロックを受信し誤り訂正を行
った後であるため、そのデータを実際にアンテナで受信
している時とは異なる。このため、ブロック同期の信号
がブロック先頭検出部79に入力されると、データ取得
後ブロック同期の信号タイミングとデータ受信タイミン
グの差分に応じた時刻分ディレイをかけ、ブロック先頭
検出信号として許可信号生成部78に出力する。許可信
号生成部78では、このブロック先頭検出信号を受け取
ると、アンテナの切換を可能とするアンテナ切換許可信
号を切換データ生成部72に出力する。切換データ生成
部72ではアンテナ切換許可信号が切換可能を示す時
に、比較部71からアンテナの切換を要求する切換信号
を受け取ると、切換部3を制御しアンテナを他方、つま
り、アンテナ1からアンテナ2に切換を行なう。アンテ
ナを切換えたことを示す信号が許可信号生成部78に導
入される。許可信号生成部78では、アンテナの切換が
発生すると、切換許可信号がアンテナの切換を不可とす
る信号に変更する。こうすることにより、アンテナの切
換はこのブロック内で切換が停止し不要な切換が生じな
いものとなる。
【0021】一方、FM復調部4で復調され得られたコ
ンポジット信号は、FM多重データ復調部5に導入され
る。DARC方式FM多重放送においてはデータ信号は
L−MSK変調をかけ76kHzを中心とする帯域に多
重されている。そこで、フィルターによりこのデータ信
号を切り出し、復調することによりデータ情報を得るこ
とが出来る。データ情報は例えば見えるラジオの文字情
報であれば表示部6によりユーザーに提供される。ま
た、ここには示していないが、VICS交通情報やDG
PS補正情報であれば、例えば、カーナビゲーションに
導入され必要に応じた処理をすることにより、有効に活
用することが出来る。以上のような構成を取ることによ
り、アンテナの切換を1ブロック中に1回のみ行なうこ
ととなり、アンテナの不要な切換を防止することが出来
る。不要な切換を抑えることにより、切換雑音によるデ
ータの誤りを最少に抑えることができ、データの受信率
を向上させることが出来る。
【0022】他の実施形態を図2に示す。図中、同一の
番号は同一の機能を有するものを示す。また、図中、7
61は第1のしきい値を、762は第2のしきい値を、
77はカウンタを示す。第1の実施形態同様、アンテナ
1あるいはアンテナ2で受信されたFM放送の受信信号
は切換部3を介して、FM復調部4に導入される。FM
復調部4ではFM放送信号を復調しコンポジット信号を
FM多重データ復調部5に出力すると同時に受信信号レ
ベルを切換制御部7に出力する。切換制御部7に導入さ
れた受信信号レベルは、比較部71に入力される。受信
信号レベル比較部76では、受信信号レベルとしきい値
を比較するのであるが、ここでは、しきい値が2種類存
在する。これは、詳細は後述するが、切換許可信号発生
部73からの信号によって使い分ける。切換許可信号発
生部73での許可信号が、ブロック先頭検出によるもの
であれば、比較部76は第1のしきい値761を使用し
て受信状況の判定を行なう。切換許可信号発生部73か
らの切換許可信号が、ブロック先頭から一定時刻カウン
トされたものである時には第2のしきい値を用いて受信
状況の判定を行なう。このようにして判定された受信状
況により、アンテナ切換を要求するか否かの信号が受信
信号レベル比較部76で生成され、切換信号生成部72
に入力される。
【0023】一方、切換許可信号発生部73では、FM
多重データ復調部5によって出力されたブロック同期信
号によりカウンタ77がリセットされる。カウンタ77
はブロック同期信号によりリセットされた後、カウント
を開始する。そして、カウンタがブロック先頭を示すタ
イミングにおいてブロック先頭検出信号を、ブロックの
264ビットめを出力する時には第2の切換許可信号を
許可信号生成部78に出力する。許可信号生成部78で
はブロック先頭検出信号、第2の切換許可信号を受け取
ると切換信号生成部72に対し、アンテナの切換を許可
する事を示す切換許可信号を出力する。切換許可信号
は、第1の実施形態同様、アンテナの切換が発生すると
同時に切換を不可とする信号に変更される。許可信号生
成部78は、これと同時に現在ブロック先頭検出により
アンテナの切換が許可しているのか、第2の切換許可信
号によりアンテナ切換が許可されているのかを、受信信
号レベル比較器76に出力する。このようにして得られ
た切換要求に関する信号とアンテナの切換許可信号を基
に切換信号生成部72は切換部3を制御し、アンテナの
的確な切換がなされる。
【0024】また、FM復調部4で得られたコンポジッ
ト信号はFM多重データ信号復調部5に出力する。FM
多重データ復調部5は、コンポジット信号からデータ信
号を切り出し、復調することによりデータ情報を取得す
る。このようにして得られたデータ情報は、表示部6に
必要に応じて表示される。以上のような構成を取ること
により、アンテナ切換後においても受信状況が改善され
ず、データの受信が不能である場合、次のブロックに移
行する以前に、アンテナを切換え受信状況を改善するこ
とが出来る。また、ブロックの先頭とブロック途中での
アンテナの切換において、しきい値をかえることができ
るので、ブロック先頭ではしきい値を高めに設定してお
き早めの切換を行い、ブロック途中ではしきい値を低め
に設定してアンテナの受信状況がより劣化している状態
の時のみ切換を行なうというような操作を行い、FM多
重放送の受信率を高めることが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、DAR
C方式FM多重放送受信機において、1ブロック中のア
ンテナ切換回数を制限し、切換ノイズによるビット誤り
を防ぐことが出来る。切換後に受信状況が改善されてい
ない場合は、ブロックの途中で再度アンテナ切換を行な
うことにより、次のブロックでの受信を損なわずに、ダ
イバーシティ効果を得ることが出来る。
【0026】このような構成にすることにより、各ブロ
ックにおける誤り訂正のみによるブロックのFM多重放
送受信率を高めることが出来、この事は、また、縦訂正
により得られる受信データの受信確率を大きく向上させ
ることにもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】FM多重放送を受信する場合の従来のダイバー
シティ切換方式を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、2 アンテナ 3 切換部 4 FM復調部 5 FM多重データ復調部 6 表示部 7 切換制御部 71 比較部 72 切換信号生成部 73 切換許可信号発生部 74 受信信号レベル比較部 75 ノイズレベル比較部 76 受信信号レベル比較部 761、762 しきい値 77 カウンタ 78 許可信号生成部 79 ブロック先頭検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM多重放送を受信するための複数個の
    アンテナと、該複数個のアンテナのうち1つのアンテナ
    を選択しその出力信号を出力する切換部と、FM放送を
    受信してこれを復調しコンポジット信号を出力すると同
    時に受信信号が良好であるか否かを表す受信状態信号を
    検出し出力するFM復調部と、該復調部からのコンポジ
    ット信号を受けFM放送に多重されたデータ信号を復調
    するFM多重データ復調部と、該FM復調部から出力さ
    れた受信状態信号を基にアンテナの切換を行なうかどう
    かを判定し切換え制御信号を生成、該切換え部を制御す
    る切換え制御部と、から成るFM多重放送受信機におい
    て、該切換え制御部が受信状態信号とあらかじめ設定さ
    れたしきい値を比較し受信信号の良否を判定する受信状
    態判定部と、アンテナ切換えの可否を示す切換え許可信
    号を生成出力する切換え許可信号生成部と、該受信状態
    判定部からの出力と切換え許可信号生成部からの出力を
    受け切換え部の制御を行うための信号を生成する切換え
    信号生成部と、からなることを特徴とするFM多重放送
    受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切換え許可信号生成部
    が、FM多重データのブロックの変わり目を検出するブ
    ロック先頭検出部と、ブロック先頭検出部で検出された
    ブロック先頭部でアンテナ切換えを可能とし、アンテナ
    切換えが起こった後は次のブロックの先頭部までアンテ
    ナの切換えを行わないようにする許可信号生成部と、か
    らなることを特徴とするFM多重放送受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の切換え許可信号生成部
    が、FM多重データのブロックの変わり目を検出するブ
    ロック先頭検出部と、該ブロックの先頭からあらかじめ
    決められたデータ数をカウントするカウンタ部と、ブロ
    ック先頭検出部で検出されたブロック先頭部でアンテナ
    切換えを可能とし、アンテナ切換えが起こった後はカウ
    ンタが定められた数値をカウントするまでカウントし、
    カウントが終了した時点でアンテナの切換えを可能と
    し、もしそこで切換えが起こった場合には次のブロック
    の先頭部までアンテナの切換えを行わないようにする許
    可信号生成部とから成る事を特徴とするFM多重放送受
    信機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の許可信号生成部でブロッ
    ク先頭においてアンテナ切換えを許可したときの受信状
    態信号に対するしきい値が、該許可信号生成部でカウン
    タによってカウントされたのちアンテナ切換えを許可さ
    れたときの受信状態信号に対するしきい値と異なること
    を特徴とするFM多重放送受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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