JPH10513372A - 人工心臓駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポンプ筐体内に配置され、モータによって駆動可能な圧力プレートによって周期的に血液を吸引、排出する、少なくとも１つの血液室を有する人工心臓駆動装置に関する。モータ（８）は、駆動歯車（９）またはカム構成要素（３６）に直接接続される。少なくとも１枚の圧力プレート（７）を作動する運動構成要素（１０、３１）は、駆動歯車（９）またはカム構成要素（３６）と噛み合い、駆動歯車（９）またはカム構成要素（３６）が回転するにつれ、往復運動を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】 人工心臓駆動装置 本発明は、主請求項の前文に記載の人工心臓の駆動装置に関する。 欧州特許出願第０ ５３１ ８５６号から、脈動方式で作動し、封入された三 角形の内転サイクロイド路の結合ポイントで駆動されて血液室を定期的に圧縮、 解放する少なくとも１個のピストンが血液ポンプ筐体内に配置された血液ポンプ が知られている。閉じた三角形の内サイクロイド路の一つの隅は、ピストンの方 向に整列し、それによって生じるピストン運動は、前ストローク段階、戻りスト ローク段階および静止ストローク段階で構成される。この既知の血液ポンプは、 構造がきわめて複雑で、多数の個々の部品を含む。運動は、多数の軸受けを介し て伝達しなければならず、その結果、損失が多くなる。複雑な構造のため、この ポンプの駆動装置の寿命は満足できるものではない。 本発明の目的は、構造が単純で、動力を直接伝達でき、寿命を長くした人工心 臓の駆動装置を提供することである。 この目的は、主請求項の独特の特徴を前文の特徴と組み合わせることによって 達成される。 モータを駆動歯車またはカム構成要素と直接接続し、少なくとも１枚の駆動プ レートを起動する運動構成要素が、駆動歯車またはカム構成要素と噛み合い、歯 車またはカム構成要素が回転すると、往復運動を実行することにより、モータか らの動力が歯車またはカム構成要素、運動構成要素を介して少なくとも１枚の圧 力プレートに直接伝達される。動力を直接伝達するので、駆動装置の構造を単純 化することができ、従って寿命が長くなる。 従属項に記載された処置により、さらなる有利な開発および改善が可能である 。 有利な方法では、２枚の圧力プレートが運動要素と有効接続し、モータが１方 向にしか動かないので、往復運動を両方の圧力プレートに伝達することができる 。 有利な方法では、運動構成要素は内歯歯車の形で、内歯付きの長円を有し、内 歯付きの長円が駆動歯車と噛み合う。駆動歯車の回転によって、内歯歯車が、縦 方向に対して垂直にある程度ずれた縦方向で、圧力プレートに直接伝達される往 復運動を実行する。 案内装置によって、案内が制限されたシステム内の駆動歯車と内歯歯車との噛 み合いが確保される。 圧力プレート上にゲル状クッションを配置することにより、方向転換中の圧力 プレートの上下運動を吸収することができる。 さらなる好ましい実施態様では、運動構成要素は振子の形で、これは一方端を 旋回可能な状態で取り付け、他方端にはカム軌道を通るカム従動子を有し、振子 に対して垂直に形成されたアームに、旋回するようピストンを取り付ける。この 実施態様でも単純な構造が可能で、モータの駆動力を大きな損失なくピストンに 直接伝達することができる。 例証により提供する本発明の実施形態を、図面類で示し、以下でさらに詳細に 説明する。 第１図は、本発明の第１の実施形態の概略図で、第１ａ図は、第１ｂ図の線Ａ −Ａで切り取った断面図を示し、第１ｂ図は第１ａ図のＢ−Ｂで切り取った立面 図を示し、第１ｃ図は第１ａ図のＣ−Ｃで切り取った立面図を示し、第１ｄ図は 第１ａ図のＤ−Ｄで切り取った立面図を示す。 第２図は、本発明による駆動システムの運動の構成である。 第３ａ図ないし第３ｄ図は、本発明の第２の実施形態による駆動システムの概 略断面図である。 第４ａ図、第４ｂ図および第４ｃ図は、第３図の実施形態に垂直な面の概略断 面図で、第４ａ図は第４ｃ図に対応するが、駆動システムをこれよりわずかに詳 細に示す。 第５ａ図および第５ｂ図は、本発明の第３の実施形態による駆動システムの概 略断面図である。 第６ａ図および第６ｂ図は、本発明の第４の実施形態による駆動システムの概 略断面図である。 第７図は、本発明の第５の実施形態による駆動システムの概略断面図である。 第１ａ図ないし第１ｄ図は、人工心臓の駆動システムの例によって与えられた 実施形態の様々な図を示し、第２図は、血液ポンプに対する駆動装置の基本的部 分の運動の構成を理論的に示す。 第２図では、ポンプ筐体を参照番号１で示し、これは血液入口および出口３、 ４を有する血液室２を含む。血液室は膜５に囲まれ、これはポリウレタン製であ ることが好ましく、ポンプ運動に従って運動する。膜５間には駆動システム６が 設けられ、これが圧力プレート７に作用し、圧力プレートは膜５とともに血液室 ２の容積を変化させるピストンを形成する。 第１ａ図ないし第１ｄ図によると、駆動システム６はモータ８を有し、これは ＤＣモータの形でよく、１つの回転方向に回転し、筐体１１またはフレームに取 り付けられる。モータ軸には駆動歯車９があり、これが内歯歯車１０と噛み合う 。内歯歯車１０は内歯付きの長円を有し、その長辺は互いに平行で、それぞれ弧 と相互接続する。 駆動歯車９と内歯歯車１０の内歯との永続的な積極的接続を確保するため、案 内装置を設ける。これは筐体１１に接続された玉軸受け１２および玉軸受け１２ が通る案内軌道１３を含む。案内軌道１３は形状が楕円で、駆動歯車８および内 歯付きの長円に寸法を合わせてある。内歯歯車１０および案内軌道１３は、１つ のブロック１４から形成され、これは図では２つのしっかり相互接続された部分 で構成されている。 圧力プレート７は、４本の縦棒１５、１６を介して相互接続され、そのうち平 行な縦棒１６は、筐体１１にしっかり接続されたスリーブ１７内で、移動可能な 状態で案内される。縦棒１５は、それそれ２本の横棒１８にしっかり接続され、 それに、内歯歯車１０および案内軌道１３を有するブロック１４が、スリーブ１ ９を介して移動可能な状態で取り付けられる。 第１図および第２図に示す人工心臓の駆動システムの作動方法は、次のとおり である。 内歯歯車１０の内歯と噛み合う駆動歯車９が、たとえば第２図によると時計回 りの方向に回転し、横棒１８上の内歯歯車１０とともに運動するブロック１４が 、 同時に右に動く。この方法で、圧力プレート７は、棒１５、１６、１８および内 歯歯車１０付きのブロック１４とともに右側に押されて、膜５に押し付けられ、 その結果、右側の血液室２の容量が減少し、第２ｂ図により排出が生じる。玉軸 受け１２はブロック１４の案内軌道１３に沿って移動し、歯車９、１０間の噛み 合いを確保する。歯車９が第１ｃ図に従ってさらに回転するにつれ、内歯歯車１ ０および案内軌道付きのブロック１４は左側に戻るが、第２ａ図、第２ｂ図によ り圧力プレートが左側の血液室の容量を最小限まで圧縮すると、左側の室２の排 出が生じ、右側の室が充填される。 第２図の右側から分かるように、内歯歯車１０はブロック１４とともに上下方 向にもシフトし、垂直方向の運動はそれぞれ、最終心収縮期に生じる。この方向 転換によって、圧力プレート７と膜５との間に摩擦が生じる。これは、圧力プレ ート７と膜５との間にゲル状クッションを設けることによって回避することがで き、これは圧力プレート上に配置され、内歯歯車の縦方向に対して直角の運動を 吸収し、補償することができる。摩擦および磨耗の少ない動力伝達を確保するた め、他の媒質を設けてもよい。 第３図および第４図は、人工心臓の駆動システムのさらなる実施形態を示し、 第３図では、運動の構成が第２図の構成に対応する。同じ部品には同じ参照番号 を使用する。この場合、駆動歯車９と内歯歯車１０の内歯との積極的接続を確保 する案内装置は、駆動歯車９またはモータ軸上に配置されたローラ１００と、取 付ブロックまたは取付パッド１０１とを有し、取付パッドは、駆動歯車８および 内歯歯車１０の寸法に合う寸法になっている。取付パッド１０１は、内歯歯車１ ０に対して旋回するように取り付けられている。この旋回取付けは、第４図て示 すように、内歯歯車１０にしっかり接続された枠または支持体１０２を有し、支 持体１０２に湾曲した溝を設けることによって実現することができる。取付パッ ド１０１上には案内ピン１０３を設け、これは支持体に設けた湾曲溝と噛み合っ て、第３図に従って取付パッド１０１の旋回路または旋回範囲を予め決定するが 、第３図ではわかりやすくするため、湾曲溝付きの支持体１０２を図示していな い。当然、案内ピンの代わりに玉軸受けを使用することもでき、それは対応する 案合溝に沿って移動する。モータ８を支持する「静止位置」の筐体１１上には、 上下 のデフレクタ・レール１０４があり、弓形領域における駆動歯車９または内歯歯 車１０の運動を強化するために、案内ピン１０３上に配置されたローラ１０５が 、デフレクタ・レール１０４に沿って転動する。取付パッド１０１および内歯歯 車１０は、最終心収縮において、取付パッド１０１がデフレクタ・レールによっ て強制的に内側の長円に対する位置を変更するよう配置されている。駆動歯車９ が内側長円の半円セグメントを移動する間、取付パッド１０１は長円の他方の広 い辺にもたれかかり、従って長円に沿って戻るときに駆動歯車９と内歯歯車１０ との噛み合いが確保される。 それ以外は、この実施形態の作動方法は、第１図の方法に対応する。 第５ａ図および第５ｂ図は、別の方法で内歯歯車１０に対する駆動歯車９の案 内を制限するよう設計された、さらなる実施形態を示す。この場合も同じ部品に は、第１図ないし第４図に従って同じ参照番号を付けてある。第５ｂ図から分か るように、筐体２０が設けられ、これも同様にモータ８を収容する働きをするこ とができる。内歯歯車１０は、それぞれその上下の内歯付き長円の長辺に平行に 、両側に案内レール２１を有する。この案内レール２１にはローラ２２が付随し 、これは筐体２０にしっかり接続された軸上に配置される。内歯付き長円の弓形 領域における偏向運動を強化するため、筐体にデフレクタ・ローラ２３が接続さ れ、これは内歯歯車１０の周囲に沿って転動し、そこにはそれぞれ２本のカム軌 道２４が設けてある。 第５ａ図で示すように、内歯歯車は、左側の血液室２の容量が減少する位置に ある。この場合、筐体に接続するローラ２２は、内歯歯車１０に沿って案内レー ル２１上を転動する。上側デフレクタ・ローラ２３は、上側のカム軌道２４に沿 って移動し、案内レール２１の周囲でローラ２２を案内して弓形領域の周囲に制 限された案内を確保するため、デフレクタ・ローラ２３が内歯歯車１０に下方向 に圧力をかけ、さらに運動を継続すると内歯歯車１０がゆっくり右側に押され、 下側カム軌道２４が下側ローラ２３上を転動し、ローラ２２が第５ａ図で示すよ うに案内レール２１の下に沿って移動するよう、カム軌道はその端部でわずかに 湾曲する。 さらなる実施形態では、ローラ２２を内歯歯車１０上に配置し、案内レール２ １を筐体上に設けることができる。 第６ａ図および第６ｂ図は、第５ａ図および第５ｂ図と同様の実施形態を示す が、この場合は、内歯歯車１０内に、ローラ２２および案内レール２１の代わり に、内歯付き長円の駆動歯車９の路に従って内歯付き長円の上下に連続案内溝２ ５を設ける。対応する案内溝を、筐体２０内に配置することができる。筐体２０ と案内溝２５との間に、内歯歯車の玉２６が移動し、デフレクタ・ローラ２３お よびカム軌道２４と共に内歯歯車１０の制限された案内システムを形成する。そ の他の作動方法は、第５ａ図および第５ｂ図による実施形態と同じである。 上述した実施形態では、内歯歯車１０を内歯付き長円として述べていた。しか し、この位置では内歯開口部を、所望の運動を規定する任意選択の円周線ととも に使用することができる。 図示されていないさらなる実施形態では、外歯を有する外歯歯車を設け、駆動 歯車９が外歯上を移動することができる。内歯歯車に対応する案内装置が、外歯 車と駆動歯車との噛み合いを確保する。 第７図は、人工心臓の駆動システムのピストンを作動する運動構成要素が振子 ３１の形である、さらなる実施形態を示す。棒形の振子３１は、ジョイント３２ を介して、詳細に図示していないポンプ筐体１の一方端に旋回するよう取り付け られる。他方端には、ローラの形のカム従動子３２を設ける。棒形の振子３３は 、横方向の棒形延長部３４に接続され、その端部には接続ジョイント３５を介し て圧力プレート７を設ける。この実施形態では、膜５が圧力プレート７に静止状 態で接続される。カム従動子３３は、外周に一体モータを有する回転ドラムに設 けたカム軌道３７に沿って移動し、カム軌道３７は、ドラム３６が回転すると、 カム軌道３７内にカム従動子３３の案内が制限されているために、振子が矢印３ ８に従って往復運動を実行するよう形成される。血液室２は、振子の運動によっ てもたらされる容積の変化に従って、充填されるか、空にされる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１月７日 【補正内容】 補正明細書 米国特許第４，７１８，９０３号は、駆動装置として可動部材を使用し、それに 圧力プレートが固定されて、可動部材が転動運動を実行する人工心臓について記 載している。可動部材は、モータ筐体のある双方向モータおよび外転サイクロイ ド歯車構成を有し、筐体付きモータが、圧力プレートに担持されて摺動運動を実 行する案内手段およびクロージャ部品とによって誘導された転動運動を実行する よう、後者は、筐体を閉じてそれに対して回転する２つのクロージャ部品の一方 とモータとの間に配置される。往復運動は、複数のモータを反転させることによ って達成される。このような人工心臓は、内転サイクロイド歯車構成のために複 雑で、多数の回転部品を有する。さらに、運動の反転のために死点が存在し、モ ータを制御するために端位置を認識しなければならない。 本発明の目的は、構造が単純で、動力を直接伝達でき、寿命を長くした人工心 臓の駆動装置を提供することである。 この目的は、独立請求項１および１２の特徴によって達成される。 モータが１方向に回転し、駆動歯車に直接接続されて、駆動プレートを作動す る運動構成要素が、内歯または外歯と直接噛み合い、歯車が回転すると、運動構 成要素が往復運動を実行することにより、動力が、駆動歯車および運動構成要素 を介してモータから圧力プレートへと直接伝達される。動力を直接伝達するため 、駆動装置の構造を単純化することができ、従って寿命が延びる。これは、さら なる従属請求項の特徴での解決策にも当てはまる。 従属請求項に示す処置により、さらなる有利な開発および改良が可能である。 有利な方法では、運動構成要素は内歯歯車の形で、内歯付きの長円を有し、内 歯付きの長円が駆動歯車と噛み合う。駆動歯車の回転によって、内歯歯車が、縦 方向に対して垂直にある程度ずれた縦方向で、圧力プレートに直接伝達される往 復運動を実行する。 案内装置によって、案内が制限されたシステム内の駆動歯車と内歯歯車との噛 み合いが確保される。 圧力プレート上にゲル状クッションを配置することにより、方向転換中の圧力 プレートの上下運動を吸収することができる。 さらなる好ましい実施形態では、運動構成要素は振子の形で、これは一方端を 旋回可能な状態で取り付け、他方端にはカム軌道を通るカム従動子を有し、振子 に対して垂直に形成されたアームに、旋回するようピストンを取り付ける。この 実施形態でも単純な構造が可能で、モータの駆動力を大きな損失なくピストンに 直接伝達することができる。 例証により提供する本発明の実施形態を、図面類で示し、以下でさらに詳細に 説明する。 補正請求の範囲 １．ポンプ筐体内に配置された血液室がある人工心臓用駆動装置で、前記室は、 モータで駆動可能な圧力プレートによって周期的に血液を吸引、排出し、１方向 に回転するモータ（８）が駆動歯車（９）に直接接続され、内または外歯歯車（ １０、３１、３３）を設けた運動構成要素が、駆動歯車（９）と直接噛み合い、 駆動歯車（９）が回転すると往復運動を実行し、接続された圧力プレートを直接 作動する駆動装置。 ２．運動構成要素が、駆動歯車（９）と噛み合う内歯歯車を有し、外周線が予め 決定された内歯付きの穴の形をとることを特徴とする、請求項１に記載の駆動装 置。 ３．内歯歯車は内歯付きの長円の形であることを特徴とする、請求項２に記載の 駆動装置。 ４．圧力プレート（７）が縦および横棒（１５、１６、１８）を介して相互接続 され、内歯歯車（１０）を含むブロック（１４）が、横棒上で移動可能な状態で 案内され、少なくとも１本の縦棒（１６）が、モータ（８）を収容する筐体（１ １）内に移動可能な状態で取り付けられることを特徴とする、請求項１ないし３ のいずれか一項に記載の駆動装置。 ５．案内装置（１２、１３、１００、１０１、２１、２２、２４、２５）が設け られ、これによって駆動歯車（９）と内歯歯車（１０）との噛合いが確保される ことを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか一項に記載の駆動装置。 ６．案内装置が、内歯歯車（１０）の内歯付き開口部の縦方向に平行に配置され た案内レール（２１）、および案内レール（２１）上を転がる玉軸受け（２２） として設計され、案内レール（２２）が静止筐体（２０）上に配置され、玉軸受 けが内歯歯車（１０）上に配置され、あるいはその逆配置されることを特徴とす る、請求項１ないし５のいずれか一項に記載の駆動装置。 ７．案内装置が、内歯歯車（１０）内に設けた案内溝（１３、２６）として設計 され、それぞれが内歯付き開口部の形状に従う形状を有し、筐体（１１、２０） と接続する転がり部材（１２、２６）が案内溝（１３、２５）に沿って転がるこ とを特徴とする、請求項２ないし５のいずれか一項に記載の駆動装置。 ８．案内部材が、長円の取付パッド（１０１）、および駆動歯車（９）の軸上に 配置された玉軸受け（１００）の形をとり、玉軸受け（１００）が取付パッド（ １０１）の外周上を転動し、取付パッド（１０１）が内歯歯車（１０）に旋回可 能な状態で接続されることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか一項に記 載の駆動装置。 ９．案内装置がデフレクタ部材（１０４、２３）を有し、これが駆動歯車と内歯 歯車（９、１０）との間の制限された案内システムを強化することを特徴とする 、請求項１ないし８のいずれか一項に記載の駆動装置。 １０．デフレクタ部材が、筐体に接続されるデフレクタ・ローラ（２３）および 内歯歯車（１０）の外周に配置されたカム軌道（２４）として設計され、デフレ クタ・ローラ（２３）の一方が、それぞれ、それに伴うカム軌道（２４）に沿っ て転動することを特徴とする、請求項９に記載の駆動装置。 １１．デフレクタ部材が、筐体（１１）に接続されたデフレクタ・レール（１０ ４）および取付パッド（１０１）に接続された軌道ローラ（１０５）として設計 されることを特徴とする、請求項９に記載の駆動装置。 １２．ポンプ筐体内に配置された血液室を備えた人工心臓用駆動装置で、前記室 は、モータで駆動可能な圧力プレートによって周期的に血液を吸引、排出し、モ ータ（８）が１方向に回転し、カム部材（３６、３７）と直接接続され、これは 、カム部材（３６）が回転すると往復運動を実行する振子状の運動構成要素（１ ０、３１、３３）と噛み合い、圧力プレートが振子状の運動部材と接続される駆 動装置。 １３．振子状の運動構成要素（３１）の一方端が、静止して旋回するよう取り付 けられ、他方端がカム従動子（３３）を有して、これがカム軌道（３７）の形の カム部材に沿って転動して、振子運動を生じ、振子（３１）上に、圧力プレート （７）に旋回状に接続された横方向に延在する延長部（３９）が配置されること を特徴とする、請求項１２に記載の駆動装置。 １４．カム軌道（３７）が、モータで駆動されるドラム（３７）の円周面上に連 続的に形成され、モータが好ましくはドラムと一体であることを特徴とする、請 求項１２または１３に記載の駆動装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ザウアー，イゴール・マキシミリアン ドイツ連邦共和国・デ−14057・ベルリ ン・ノイエ カントシュトラーセ・21 (72)発明者 ビュッヒエル，セバスティアン ドイツ連邦共和国・デ−14193・ベルリ ン・バンゲンハイマーシュトラーセ・26 (72)発明者 フランク，イエルン ドイツ連邦共和国・デ−13435・ベルリ ン・シュタインキルヒエナー シュトラー セ・22 (72)発明者 シュピーゲルベルク，アンドレアス ドイツ連邦共和国・デ−21079・ハンブル ク・テンポヴェルクリング・４ (72)発明者 ザウアー，イゴール・マキシミリアン ドイツ連邦共和国・デ−14057・ベルリ ン・ノイエ カントシュトラーセ・21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ポンプ筐体内に配置された少なくとも１つの血液室がある人工心臓用駆動装 置で、前記室は、モータで駆動可能な圧力プレートによって周期的に血液を吸引 、排出し、モータ（８）が駆動歯車（９）またはカム構成要素（３６）に直接接 続されて、少なくとも１枚の圧力プレート（７）を作動する運動構成要素（１０ 、３１）が、駆動歯車（９）またはカム構成要素３６と噛み合い、駆動歯車（９ ）またはカム構成要素（３６）が回転すると、往復運動を実行することを特徴と する駆動装置。 ２．モータ（８）が１方向にしか回転しないことを特徴とする請求項１に記載の 駆動装置。 ３．２つの血液室（２）が設けられ、２枚の圧力プレート（５、７）が運動構成 要素（１０、３１）と有効接続することを特徴とする、請求項１または２に記載 の駆動装置。 ４．運動構成要素が内歯歯車を有し、内歯歯車が、駆動歯車（９）と噛み合って 、外周線が予め決定された内歯開口部の形であることを特徴とする、請求項１な いし３のいずれか一項に記載の駆動装置。 ５．内歯歯車が内歯付き長円の形であることを特徴とする、請求項４に記載の駆 動装置。 ６．圧力プレート（７）が縦および横棒（１５、１６、１８）を介して相互接続 され、内歯歯車（１０）を含むブロック（１４）が、横棒上で移動可能な状態で 案内され、少なくとも１本の縦棒（１６）が、モータ（８）を収容する筐体（１ １）内に移動可能な状態で取り付けられることを特徴とする、請求項１ないし５ のいずれか一項に記載の駆動装置。 ７．案内装置（１２、１３、１００、１０１、２１、２２、２４、２５）が設け られ、これによって駆動歯車（９）と内歯歯車（１０）との噛合いが確保される ことを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか一項に記載の駆動装置。 ８．案内装置が、内歯歯車（１０）の内歯付き開口部の縦方向に平行に配置され た案内レール（２１）、および案内レール（２１）上を転がる玉軸受け（２２） として設計され、案内レール（２２）が静止筐体（２０）上に配置され、玉軸受 けが内歯歯車（１０）上に配置され、あるいはその逆配置されることを特徴とす る、請求項１ないし７のいずれか一項に記載の駆動装置。 ９．案内装置が、内歯歯車（１０）内に設けた案内溝（１３、２６）として設計 され、それそれが内歯付き開口部の形状に従う形状を有し、筺体（１１、２０） と接続する転がり部材（１２、２６）が案内溝（１３、２５）に沿って転がるこ とを特徴とする、請求項２ないし７のいずれか一項に記載の駆動装置。 １０．案内部材が、長円の取付パッド（１０１）、および駆動歯車（９）の軸上 に配置された玉軸受け（１００）の形をとり、玉軸受け（１００）が取付パッド （１０１）の外周上を転動し、取付パッド（１０１）が内歯歯車（１０）に旋回 可能な状態で接続されることを特徴とする、請求項１ないし７のいずれか一項に 記載の駆動装置。 １１．案内装置がデフレクタ部材（１０４、２３）を有し、これが駆動歯車と内 歯歯車（９、１０）との間の制限された案内システムを強化することを特徴とす る、請求項１ないし１０のいずれか一項に記載の駆動装置。 １２．デフレクタ部材が、筐体に接続されるデフレクタ・ローラ（２３）および 内歯歯車（１０）の外周に配置されたカム軌道（２４）として設計され、デフレ クタ・ローラ（２３）の一方が、それぞれ、それに伴うカム軌道（２４）に沿っ て転動することを特徴とする、請求項１１に記載の駆動装置。 １３．デフレクタ部材が、筐体（１１）に接続されたデフレクタ・レール（１０ ４）および取付パッド（１０１）に接続された軌道ローラ（１０５）として設計 されることを特徴とする、請求項１１に記載の駆動装置。 １４．運動構成要素が、一方端が静止しているが旋回するよう取り付けられ、他 方端がカム軌道（３７）として設計されたカム構成要素（３６）に沿って転動し て振子運動を生じるカム従動子（３３）を有する振子（３１）の形をとり、振子 （３１）から横方向に延在する延長部（３９）が配置され、これか圧力プレート （７）に旋回するよう接続されることを特徴とする、請求項１に記載の駆動装置 。 １５．カム軌道（３７）が、モータで駆動されるドラム（３７）の外周面上に連 続的に形成され、モータが好ましくはドラムと一体であることを特徴とする、請 求項１４に記載の駆動装置。