JPH10513166A - セラミック材料から作られた歯修復または補てつ部分及びその製法 - Google Patents

セラミック材料から作られた歯修復または補てつ部分及びその製法

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JPH10513166A JP8523276A JP52327696A JPH10513166A JP H10513166 A JPH10513166 A JP H10513166A JP 8523276 A JP8523276 A JP 8523276A JP 52327696 A JP52327696 A JP 52327696A JP H10513166 A JPH10513166 A JP H10513166A
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Abstract

(57)【要約】 セラミックの歯修復部分(34)内の亀裂形成を阻止し、場合によっては存在している亀裂の成長を防止するために、歯修復部分(34)の特に応力を受ける表面領域に保護層(52)を設けることが提案されており、その保護層がセラミック材料と密に結合されており、好ましくはこのセラミック材料に引っ張り応力が作用する。この保護層(52)は歯修復部分を組み込む前に完全に完成され、その露出した表面は残根(10)の下準備面(12)に対して相補的である。

Description

【発明の詳細な説明】 セラミック材料から作られた歯修復または補てつ部分及びその製法 本発明は、請求項1ないし37の前提部分に記載のセラミック材料からなる歯 修復部分または人工補装具(補てつ)部分に関するものである。 以下の説明においては、読みやすくするために主として歯修復部分について説 明する。しかし実施形態は、セラミック材料からなる他の人工補装具(補てつ) 部分にも該当する。 この種の歯修復部分が形成される、セラミックの歯代用材料は、原理的に高い 耐圧性、摩耗耐性並びに良好な生体互換性を特徴としている。その材料は歯垢蓄 積する傾向がわずかしかなく、その材料から美学的に好感を与える歯修復を個別 的な色彩並びに透明度推移で形成することができる。 この種の歯修復部分においては、実際にはそれ自体与えられているセラミック 材料の良好な機械的特性にもかかわらず、しばしば亀裂形成が観察され、それが 修復部分の破損をもたらす恐れがある。 したがって本発明によって、請求項1の前提部分に記載のセラミック材料から なる歯修復部分を、亀裂形成と亀裂によってもたらされる破損の危険が回避され るように、形成しなければならない。 この課題は本発明によれば、請求項1に記載された特徴を有する歯修復部分に よって、ないしは請求項19、25、27、28ないし29に記載された特徴を 有するこの種の歯修復部分を形成する方法によって解決される。 本発明による歯修復部分は、詳細にはどのようにまたはどのような固定手段を 用いて組み込みが実施されるかには関係なく、亀裂形 成に対する保護が行われるという利点を有する。というのは、亀裂形成を阻止す る保護層は正確に設定された条件の元で組み込み前に形成されるからである。し たがって歯修復部分は長期間の使用においても確実である。 本発明による歯修復部分の形成は、歯科実験室装置を使用して行うことができ る。 本発明による歯修復部分は、高い填め合い精度と好感を与える外見を特徴とし ている。 本発明による歯修復部分は、極めてわずかな肉厚でも形成され、その場合にそ れにもかかわらず確実な機能と完璧な色構成が保証されるので、組み込みの前に 行われる残根の下準備の場合に、歯の硬い物質の除去をきわめて小さく抑えるこ とができる。 本発明により歯修復部分上に設けられる保護層によって、歯修復部分の臨界的 な箇所から始まる疲労折れが防止される。対立する歯が接触し、ないしは咀嚼応 力によって常に負荷がかかる場合に、この種の疲労折れがもたらされる場合があ る。というのは切欠き応力効果が微細亀裂を誘導し、その臨界未満の成長を促進 し、それが加水分解効果、水分伸張並びにイオン交換機構(唾液、象牙質液)に よっても促進されるからである。セラミック材料の弾性限界は受容体制御される 保護反射に基づいて通常咀嚼負荷の元では越えられることはないが、連続する臨 界未満の引っ張りまたは剪断応力により、存在している微細亀裂の増大がもたら される。その場合に臨界的な微細亀裂深さに達した後には、歯修復部分の比較的 小さい負荷でも、顕微鏡的な亀裂とそれに伴って歯補修部分の不具合をもたらす には十分である。 歯修復部分の臨界的な箇所から始まる微細亀裂の発生および/または成長に、 本発明により設けられる保護層が対抗する。好ましく は保護層は、咀嚼応力の元でもたらされる引っ張りおよび/または剪断および/ または圧縮応力に対する永続的な抵抗を有する。 本発明により歯修復部分の臨界的な箇所に設けられる保護層は、加水分解安定 である。 亀裂形成に対して保護された本発明による歯修復部分は、フルセラミックの歯 クラウン、特に個別クラウンとしての、またはクラウン複合体内のポーセレンフ ルクラウン、ブリッジクラウン、クラウン台、部分クラウンまたはダブルクラウ ンとすることができる。しかしまたインレイであってもよく、その場合には保護 層は中央の縦裂溝に沿って設けられており、好ましくは少なくとも部分的にイン レイの表面に隣接する体積内へ突出している。 本発明の好ましくは実施形態が、従属請求項に記載されている。 本発明の好ましい実施形態によれば、保護層材料は可塑的または弾性的に変形 可能であって、その場合に好ましくは成形後に硬化しており、または硬化可能で ある。保護層は歯修復部分の保護すべき表面上に隙間なしで取り付けられており 、少なくとも部分的にその表面に摩擦結合で付着しており、それによって負荷誘 導される応力集中が防止される。 本発明の他の実施形態によれば、保護層の少なくとも一部をセラミック材料か ら形成することができる。そのためにシリコン有機のポリマーが歯修復部分の内 面上へ塗布されて、硬化後に少なくとも部分的にセラミック化される。これはた とえば酸素の少ない気体雰囲気内で、歯修復部分を形成するために使用されるセ ラミック材料の可塑化温度より低い温度で、ポリマー相を熱分解することによっ て行うことができる。 本発明の他の実施形態によれば、保護層の少なくとも一部をプラスチックある いは人工または天然の樹脂から形成することができ、 それらは一般的に適した無毒の、可塑変形可能かつ硬化可能または硬化する材料 から選択される。そのうちで特に適しているのが、熱可塑性または熱硬化性のプ ラスチック、樹脂またはポリマーである。 特に適した保護層材料はさらに、ポリスルフォン、アクリル酸塩またはシリコ ン有機のポリマー、たとえばポリシロキサンである。 適した保護層材料はさらに、2つまたはそれ以上の異なるプラスチックまたは 樹脂の混合物である。 保護層自体は、種々の部分層から構成することができる。 本発明の他の実施形態によれば、後に保護層を形成するプラスチックまたは樹 脂体積の少なくとも一部に、たとえば歯科用充填材料または光重合可能なガラス イオマーセメントまたは新しい「コンポマー(Kompomer)」において一 般的であるような、不活性または反応性の充填物質が設けられる。その表面が好 ましくはシラノ化されている、この大抵は無機の、非金属の充填物質を添加する ことによって、もたらされる複合体の機械的特性がその硬化後に改良される。充 填物質含有量を介して複合体が硬化する際の残留収縮が調節される。このように して特に、それによって接しているセラミックの境界面に誘導される圧縮応力を コントロールすることができる。この圧縮応力はさらに、負荷誘導される亀裂開 口効果に対する保護層の抵抗特性に効果的に作用する。 使用される充填物質の種類、形状、濃度または大きさ分布に関しては、保護層 の機械的な耐性を大きく、特に引っ張り弾性限界を大きくして、かつ脆弱性をで きる限り小さくして、保護層材料が硬化する際に接しているセラミック表面に圧 縮応力を形成するのに十分な体積収縮が得られるように、努力される。同時に、 保護層は、強化された歯修復部材の咀嚼応力の元で破壊されないようにするため に、十分な強度と耐圧性を持たなければならない。 好ましくは、無機および/または有機の粒子、短いおよび/または長い繊維お よび/またはそれから形成される半製品、特に繊維編み物を有する保護層材料が 使用される。それによって保護層の強化が得られる。 充填物質としては、たとえばチタンからなる、金属の粒子および/または金属 の短いおよび/または長い繊維を使用することができ、その場合にしかし歯修復 部分の色に関しては譲歩が必要である。 さらに、特にアクリルベースまたはシリコン有機ポリマーベースのプラスチッ クにおいては、保護層材料にさらに光または熱活性化可能な反応開始剤および/ または触媒を混加することが、評価されている。 所望に重合化を行わせるために、保護層の形成に用いられる材料に室温におい て硬化可能なペースト−ペーストシステムを考慮して、重合化禁止剤とその拮抗 剤を添加することができ、それは使用の直前に混合される。 保護層を形成する、充填されていない、または充填された、または繊維強化さ れた材料を容易に加工するために、歯科技術または歯科医療において一般的な稠 度と粘性を有するペーストの形状でそれを使用することが評価されている。ペー ストの代わりに、保護層材料から形成される可塑変形可能な、たとえば箔状の中 間製品を使用することもできる。これはたとえばタブレット状の既製半製品の形 状を有することができる。 保護層を形成する他の好ましい方法は、部分的に前もって重合化されている半 製品(プリプラグ)に基づくものであって、それは熱を供給されるとまずその粘 性が著しく減少し、それによって簡単に変形可能となり、成形が行われた後は急 速に硬化し、あるいは光お よび/または熱の作用を受けて硬化する。 本発明により歯修復部分上に設けられる保護層によって保証される保護作用は 、特に本来の歯修復部分と保護層の弾性係数が異なる結果である。保護層は、歯 修復部分が残根上にどのように固定されているかに関係なく、コーティングされ ているセラミック表面に圧縮応力を作用させる。本発明による歯修復部分、たと えば人工的な残根が負荷を受けた場合に発生される応力ピークは、歯修復部分の 臨界的な箇所で局在化され、そこでたとえば保護層の弾性および/または可塑変 形によって、あるいはポリマー構造におけるオフセットによって、完全または部 分的に非能動化される。 保護層材料として充填されない、および/または充填された、特に粒子または 繊維強化されたプラスチックを使用する場合には、保護層材料はセラミック材料 に比較して負荷誘導される亀裂開効果に対してずっと大きい抵抗を有する。それ にもかかわらず微細亀裂が形成される場合には、保護層によって負荷誘導される 亀裂成長に対する抵抗が得られる。特に臨界未満の亀裂成長に対する抵抗は、純 粋な歯科用セラミックに対して著しく大きい。 歯修復部分の保護すべき箇所は保護層によってさらに、分解的な加水分解およ び/または腐蝕効果から保護され、これらの効果はそうでない場合には表面へ達 する象牙質液により、ないしは漏れるように拡散する唾液によってもたらされる 恐れがある。 本発明による歯修復部分において設けられる保護層の保護作用は、その重合化 (熱硬化性樹脂)または冷却(熱可塑性樹脂)の途中でプラスチック相の収縮に 基づいて隣接のセラミックの境界面にもたらされる圧縮応力によって、促進され る。セラミックと保護層との間の内側の境界面並びにそれぞれ隣接する材料端縁 ゾーンの内部のこの種の圧縮応力の形成は、セラミック材料上での保護層の少な くとも部分的に力結合の適合ないしは吸着に基づいている。発生された圧縮応力 は、保護層に隣接するセラミック領域に咀嚼応力によって誘導される引っ張り応 力にも対抗する。保護層は、歯修復部分の臨界的な箇所の、場合によっては製造 または加工によって誘導される表面エラーを封止するものであって、それによっ て切欠き応力効果を阻止する。このことは、残根を包囲する歯修復部分(クラウ ンなど)にとっても、歯冠内の歯空隙に使用される歯修復部分(インレイ)の場 合にも同様に該当する。 次に、図面を参照して、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。図面におい て、 図1から7は、セラミックの歯修復部分を形成する際の種々のステップ、すな わち: 図1:前処理された残根のネガ型の形成; 図2:残根のネガ型から形成された、スペースホルダ層をかぶせられたポジモ デルの断面; 図3:スペースホルダ層を有するポジモデルのネガ型の形成; 図4:図3に示すネガ型を用いて形成された作業モデル上でのセラミックの歯 クラウン形成; 図5:残根のポジモデル上に成形されて焼き付けられた歯クラウンの内面に保 護層を形成; 図6:出来上がったセラミック歯クラウンの一部切断された側面 図7:残根上にセメント付けされた歯クラウンの断面; 図8:図7に示す組込まれた歯クラウンのVIIIの領域の拡大された部分断面; 図9から11:図8と同様の断面図であり、ここでは異なったセラミックの歯 クラウンが図示されており; 図12:図11に示す歯クラウンの XII領域の一部を拡大したもの; 図13から17:図12と同様の側面図であるが、ここでは異なったセラミッ クの歯クラウンが図示されており; 図18と19:保護層を有するセラミックの歯クラウンを形成する異なった方 法における2つの部分ステップ、すなわち: 図18:取外し可能なスペースホルダ層を有する、残根のポジモデル上に後か らセラミックの歯修復部分のモデルを成形; 図19:図18に示すように成形され、続いて形成された歯クラウン原型上に 保護層を形成; 図20から22:セラミック材料を成形する際に使用され、残根に対して過大 寸法を有する作業モデルを形成する、他の方法;すなわち: 図20:残根から形成されたポジモデルのネガ型の形成開始; 図21:ネガ型の形成に使用される型取り材料の硬化後の状況; 図22:出来上がった作業モデルの側面図; 図23:残根のポジモデルの外側輪郭に相当する内側輪郭を有する保護層部分 を形成する装置のブロック回路図; 図24:セラミックの歯クラウンの一部となるべきこの種の保護層部分の形成 を概略的に図示; 図25:セラミックのブリッジの一部となるべき保護層部分の形成を概略的に 図示; 図26:ブリッジが係留される残根の作業モデル上に、図25にしたがって形 成された保護層部分を取り付け; 図27:残根作業モデルと保護層部分上でセラミック材料を構築; 図28:図27に示すブリッジ原型のXXVIII部分の拡大された部 分断面; 図29:ブリッジが係留された残根の下準備された面およびブリッジの特に負 荷のかかる他の箇所に対応する付加的な保護層を形成 図30:図29の領域 XXXに該当する、第1の部分拡大図; 図31:図29の領域XXXIに該当する、第2の部分拡大図; 図32:組み込まれたセラミックのブリッジの断面; 図33:亀裂形成を防止する保護層を設けられた、挿入されたインレイの側面 図; 図34:ブリッジ係留インプラントおよびそれと結合された歯修復部分の結合 箇所の横断面 を示している。 図1において全体を符号10で示されるのは、下準備された残根である。下準 備面12は周方向に延びる湾曲された段部面14で終わっており、その段部面は 歯肉乳頭16の領域に位置している。このフルクラウンを形成するために残根の 上方部分からネガ型が形成される。そのために、プラスチックの型取り材料22 を充填された型取りスプーン20が使用される。 硬化した型取り材料によって形成されるネガ型は、次にたとえば石膏を流し込 まれる。このようにして得られた残根10のポジモデルは通常のように処理され て(鋸切断セグメントモデル)、相手顎モデルと一緒に咬合器へ挿入される。 図2は、このようにして得られたポジモデル24を示している。その上に保護 層−スペースホルダ層26が取り付けられ、これは下準備面12の輪郭にしたが っており、本実施例においては一貫して同じ厚みを有する。スペースホルダ層2 6は段部面14のすぐ上で終了する。 等しい厚みのスペースホルダ層26の代わりに、その厚みが種々の表面領域の 応力に応じて変化するスペースホルダ層を取り付けることも可能である:より大 きい応力を受ける表面領域上では、応力の少ない表面領域におけるよりもスペー スホルダ層26は厚い。 スペースホルダ層26はワックス、合成樹脂材料または、後にポジモデル24 から物理的な作用によって機械的に、あるいは化学的な作用によって外すことの できる他の材料のひとつから形成することができる。選択的にポジモデル24か らダブレットを形成して、その後ポジモデルまたはダブレットに取り外すことの できないスペースホルダ層を設けることができ、その場合には後に実施すべき製 造ステップにはスペースホルダ層のないモデルが使用される。 一般的にスペースホルダ層26の形状、層厚み、局在化および広がりは、後に セラミックの個別クラウンの内面に設けるべき保護層に対応する。通常スペース ホルダ層26は下準備面12全体にわたって延びており、その場合にその厚みは 形成すべきクラウンの具体的個別的な形状とクラウンの後の機能負荷に合わせら れている。平均的なフロントまたはサイドの歯クラウンには、約0.3mmのス ペースホルダ層26の厚みが適している。たとえば左右対称にバランスされた咬 合を有する患者の場合の、咀嚼機能的に著しい負荷のかかるサイド歯クラウンに は、あるいはブリッジアンカーを形成するクラウンには、0.6mmの領域の層 厚が評価されている。 好ましくは、図2に示すように、下準備面12の直接段部面14に隣接する領 域にはスペースホルダ層26は設けられず、あるいはそこには減少された厚みの スペースホルダ層(約0.1mmから0.3mm)が設けられる。 ポジモデル上へのスペースホルダ層26の取り付けは、ワックス層を使用して 、たとえば漬浸処理および/またはワックスのモデリ ングによって行うことができる。その代わりにまた、適合された深絞り箔または 引き剥がし可能なラッカーを使用することができる。他の変形例においては、上 述の種類の1つまたは多数の層を組み合わせた多数の部分層からスペースホルダ 層26を組み立てることができる。重要なことは、スペースホルダ層26がまず 十分に安定的であって、それによってスペースホルダ層を有するポジ型から型を 形成することができること、そしてポジモデル24を損傷せずにスペースホルダ 層26をポジモデルから取り外すことができることである。 スペースホルダ層26を有するポジモデルから、次にネガ型が形成され、その ために(図3を参照)型取り材料30、たとえば付加架橋結合されたシリコン、 たとえばポリシリコンを充填された、型取りカップ28が使用される。 このようにして得られたネガ型に、石膏または好ましくは耐火性の材料とする ことのできる成形材料が注入される。 図4には、このようにして得られた作業モデル32が図示されており、この作 業モデルはスペースホルダ層26を有するポジモデル24のポジ型である。 作業モデル32は鋸切断セグメントモデル内でポジモデル24と同じ位置に位 置決めされ、その場合に前もって作成されている、たとえばシリコンから形成さ れた位置決めキー(Jusierschluessel)が使用される。その場 合にこの位置決めキーは、ポジモデル24の、スペースホルダ層26が設けられ ていない表面に関係する。 作業モデル32上にこんどはセラミック材料(たとえば歯科技術加工に適した 、成形焼結技術用の長石ポーセレン)が構築され、それが後に歯クラウンを形成 することになる。この構築は歯科技術者 に知られた方法で行われ、その場合にクラウンの構造は隣接の歯と特に反対顎内 の対向する対立歯を個々に考慮して行われる。 通常は歯クラウン34は多数の層で構築されて、焼成され、機能的に咬合器状 況に適合されて、研磨される。次に、歯クラウン34が作業モデル32から取り 外されて、入念に残滓サ (たとえば作業モデル32を形成している材料)を清掃 される。スペースホルダ層2が慎重に取り除かれる。 スペースホルダ層26によってもたらされる、ポジモデル34上での歯クラウ ン34の比較的ゆるいだけの填め合いが、機能的な歯クラウン表面の構造の誤り のなさと共に咬合器内で試験される。所望どおりである場合には、たとえば端縁 領域における填め合いまたは色彩構造のチェックが、歯クラウンを患者で試すこ とによって行われる。場合によっては修正を行うことができる。 この段階で患者の残根上にクラウンを載せた場合に、填め合いを損なう不正確 さが検出された場合には、クラウンを従来の型取り材料で充填して、患者の残根 上で整復することができる。その場合にはクラウン(またはブリッジ)は個別的 な型取りスプーンとして用いられ、それによって患者の顎全体の最初の全体型取 りに対して型取り精度が向上する。その後新しいモデル台が形成されて、それが それ以降の処理、特に後で詳細に説明するように、後に保護層を取り付けるため の基礎となる。 作業モデル32の下準備面の寸法が過大であることによって、図5に符号36 で示される歯クラウン34の内面がポジモデル24の外面と共に、その幾何学配 置がスペースホルダ層26に相当する中空室を画成する。この中空室は本発明に よれば、セラミックにおける亀裂形成とセラミックに場合によっては存在してい る亀裂の成長に拮抗する保護層材料で充填される。 焼成された歯クラウン34上への保護層の取付けは、次のように実施すること ができる: ポジモデル24上にセメント・スペースホルダ層40が塗布される。その厚み は、後に残根10上に歯クラウンを固定するために用いられる結合材料(セメン ト)の厚みにしたがって選択され、実際には約10から20μmである。 モデル台24の、後の保護層(下方を参照)と接触する表面に、好ましくはさ らに分離層41が設けられる。特別な場合に、セメント・スペースホルダ層自体 が分離手段層として作用することができる場合には、この種の分離層を省くこと ができる。 適当な分離材料が、シリコン溶液またはアルギン酸塩溶液として提供されてい る。 歯クラウン34の保護層を設けるべき内面36は次に、アルコールによって脱 脂される。その後それぞれ歯クラウン34のセラミック材料の種類と組成にした がって、内面36が後に取り付けるべき保護層との結合を良好にするために、細 かい酸化アルミニウム粒子をていねいに吹き付けることにより清掃され、そして 場合によっては機械的に粗面化され、かつ/またはたとえばフッ化水素酸によっ てエッチングされる。それに加えて、あるいはその代わりに、たとえば摩擦化学 的なコーティングによって、表面的なケイ酸塩富化を行うことができる。 たとえば長石セラミックまたはガラスセラミック材料など、歯クラウンを形成 するために従来の歯科用ポーセレンを使用する場合には、歯クラウンの内面にま ず酸化アルミニウム粒子(好ましくは約25μmの中くらいの粒子大きさ)が吹 き付けられて、次にたとえば重フッ化物溶液またはフッ化水素酸溶液でエッチン グされる。 たとえば水スプレイ内の、エッチング剤並びに溶融された沈殿物 の残りを入念に除去した後に、あるいはたとえば空気流内の、摩擦化学的表面コ ーティング後の吹付け材料の残滓を除去した後に、そして次に乾燥した後に、コ ーティングすべき内面36が従来の方法で、たとえばオルガノシラン溶液の投与 によってシラン化され、その後保護層を取り付ける準備が完了する。 保護層の取付けは、歯クラウンを患者の口内に組み込む前に、従ってセメント などの結合材料を使用しての歯クラウンと残根との結合とは関係なく、行われる 。上述したように前準備された、シラン化された内面に十分な体積の可塑性の保 護層材料が充填される。その代わりに、粘可塑性材料としての保護層材料、ペー スト、成形可能な箔、溶融可能なタブレットまたは変形可能なプリプレグをポジ モデル24上に取り付けることができる。最後の場合には、ポジモデル24上に 保護層の異なる部分層を順次取り付けることができる。 変形例においては、保護層材料の一部をモデル台上に取り付けて、保護層材料 の他の部分を歯クラウンの内面に取り付けることができる。 次に歯クラウン34がポジモデル24上へ完全にかぶせられる。このようにか ぶせることは、高い粘性を有する保護層材料、特に揺変性の保護層材料の場合に は、振動する、好ましくは超音波作動される工具によって付加的に支援しながら 行われる。そのために歯クラウン34の上側で、図5に示すように、超音波発生 器46の従動部分44と結合されている押圧器具42が歯クラウン34の表面に 作用する。超音波発生器は供給装置48から給電され、軸方向の圧力(図5中の 矢印を参照)をもたらすのに適したハンドグリップ50を有する。 変形例においては、歯クラウン34をかぶせるために保護層材料 の粘性を熱作用によって一時的に減少させることができ、その場合に好ましくは 歯クラウン4またはポジモデル24が前もって適当な温度に加熱される。場合に よってはポジモデル24上へ歯クラウン34をかぶせることを分離ステップで行 うことも可能であって、その分離ステップの間で歯クラウンがそれぞれまた取り 出されるので、保護層材料を再度直接加熱することができる。最後に挙げた方法 は特に、熱可塑性の保護層材料を加工する場合に使用される。 一般に使用される保護層材料の体積は大きいので、歯クラウン34がポジモデ ル24上に完全に押圧された場合に、余分な材料が押し出される。押し出された 材料全体を入念に除去した後に歯クラウンの填め合い、隣接の歯との接点並びに 機能的な咬合および関節接触が検査される。 アクリル酸塩を含む保護層を使用する場合には、好ましくはクラウン端縁領域 に対応するまだ硬化されていない保護層の端縁領域上に、グリセリンジェルを投 与することによって、酸素誘導される表面的なポリマー化阻害層が形成されない ことが、保証される。それによってその端縁領域にいたるまでの、保護層の再現 可能な機械的特性が得られる。 保護層材料のポリマー化は、たとえば適切な波長の光を照射することおよび/ または熱を作用させることによって、または自触作用によって行われる。熱可塑 性の保護層材料の場合には、冷却により保護層の固化が行われる。 上述した技術を使用することによって、歯クラウンまたは他の歯修復部分の薄 く流れ出やすい端縁も再現可能に修復することができ、それは従来の歯科セラミ ック技術では不可能であった。というのは薄く流れ出やすい端縁においてはセラ ミックの脆性破壊特性によって端縁破壊が発生するからである。 歯クラウン34をポジモデル24上にかぶせる場合に、残根面に関する歯クラ ウンの軸方向と角度位置が正しいことを保証するために、好ましくはしばしばキ ーと称される位置決め補助手段が用いられる。この種のキーは、段部面14また はスペースホルダ層26によって覆われていない他の表面部分がすでに十分に特 徴的に形成されているところでは、省くことができる。通常はこの種のキーは石 膏または硬質シリコンから形成され、クラウンとモデル台の表面刻印を有する。 クラウンをその位置に取り付けるために、このキーが、たとえばポジモデルのリ ップ状面と結合され、そしてクラウンが、その表面が正確にキーの相補的な表面 刻印内に嵌入するまで、ポジモデル上で(すでに挿入されている保護層材料を排 除しながら)回動され、揺動され、かつ移動される。 キーの代わりに、小さい位置決めノッチとそれに対応するポジモデルとクラウ ン上の位置決めリブを使用することも可能であり、その場合に歯クラウンによっ て支持されている位置決め手段が歯クラウン形成の最後のステップで除去される 。 保護層が完全に硬化した後に、歯クラウンの端縁領域が処理されて、研磨され る。出来上がった歯クラウンをポジモデル24から取り外して歯クラウンから分 離手段残滓を清掃した後に、歯クラウンは歯科医によって組み込めるようになる 。この状態が図6に図示されている。図から明らかなように、本発明による歯ク ラウンは従来のセラミックの歯クラウンから、内面36に保護層52が設けられ ていることによって区別され、その保護層の露出した表面はポジモデル24とそ れに伴って残根10に対して正確に相補的である。 歯クラウン34の残根10への固定は、好ましくは酸化亜鉛−リン酸塩セメン トまたはガラスイオノマーセメントまたはコンポマー(Kompomer)また は同様なセメントを使用して、従来のセ メント固定によって行われる。歯クラウンの固定はポリマーを含む固定複合体に よっても行うことができ、その場合にここでは、その他の場合にはセラミックの 歯修復部分において必要な、クラウン内面のエッチングとシラン化を省くことが できる。しかし従来のセメント固定は、組み込みをずっと速くかつ簡単に実施す ることができ、かつ固定材料の残滓を確実に回避できるために、より効果的であ る。 図7は、組み込まれた歯クラウン34と残根10を、歯クラウンと下準備面1 2との間に位置するセメント層54と共に示す断面図である。 図8は、図7の一部を拡大して示している。図から明らかなように、保護層5 2の外側面56と歯クラウン34のセラミック体積58の内面が互いに相補的な 不規則な粗さを有するので、保護層材料とセラミック材料58が局所的に互いに 良好に係止される。この係止は、保護層からセラミック体積に加わる接線状の圧 縮応力に関して効果的である。保護層材料とセラミック材料の噛合は、この2つ の材料間の接触面の拡大に関しても効果的である。 図1から8を参照してその形成について上で説明した、歯クラウン34におい ては、保護層52が段部面14の近傍まで延びているが、段部面までは延びてい ない。 図9に示す変形例においては、歯クラウン34の保護層52は段部面14まで 引き伸ばされている。 図10に示す実施例においては、保護層52の下方の端部は段部面14に対し て平行に歯クラウン34の外側まで引き伸ばされている。 図11に示す実施例においては、保護層52自体はセラミックの発泡材料から なり、こその発泡材料が歯修復部分の形成前にスペー スホルダ層の代わりに、あるいはそれに加えてモデル台上に、あるいはこのモデ ル台を型取った後に、好ましくは耐火性の材料から形成される他のモデル台上に 塗布されている。その場合にそれは、たとえばセラミック、特に酸化アルミニウ ムセラミック、酸化ジルコンセラミック、炭化ケイ素セラミックなど無機材料と することができる。セラミックの泡は好ましくは既製構成部品として存在し、そ れがたとえば手動で研磨することにより、あるいは小柱の破損をコントロールし ながらモデル台を泡内へ圧入することによって、モデル台に適合される。広がり と厚みは手動の加工によって、たとえば彫刻手動器具を用いて、または回転する ダイアモンド器具を用いて形成される。あるいはまた、後述するように、機械的 な加工を行うことも可能である。 その後、クラウンを形成するセラミック材料を少なくとも部分的に泡構造内へ 浸潤させて修復が完成される。泡構造は最終的な修復の構成部分として残り、好 ましくは台とは反対の側にさらに保護層材料が浸潤される。熱分解によって発生 される泡または金属泡を使用する場合には、泡を最初に(クラウンの焼成の前に )あるいは後から(でき上がったクラウンの中へ)形成することができる。 この種の保護層を、次のようにして形成できることも知られている。すなわち 、上述の方法で歯クラウン34とポジモデル24によって画成される成形空間内 に少なくとも部分的にケイ素有機的な材料を挿入し、その材料が熱分解後に少な くとも部分的にセラミックの発泡材料を生じる。その場合にたとえばそれはポリ シラザン、ポリシロキサンないし、またはそれから形成され、熱分解によってセ ラミック化する複合体である。 そしてまた、保護層をたとえばチタンまたは金粉など金属粉末から構成するこ とができ、それが上述したように、ペーストの形状で 挿入され、その後熱作用によって直接、あるいは空隙を形成しながら、たとえば 泡構造として一緒に焼結され、あるいはスパッタリングまたは金属層をもたらす 他の公知の方法によって取り付けられる。その場合に高融点の金属の場合には、 場合によってはより低い温度で溶融する金属またはセラミックの結合剤を添加す ることができる。 図12に示す実施例においては、保護層52はここでもセラミックの発泡材料 からなり、その場合に開放孔の保護層の、内面36に隣接する部分層60の一つ はプラスチック材料で浸潤されており、保護層のセラミック体積に隣接する部分 層61はセラミック材料で浸潤されている。 この種の材料の形成は、次のように行われる。すなわち、まずポジモデル上に 保護層52を形成し、既製部品から形成し、あるいはそれを少なくとも部分的に 焼成し、焼結し、あるいは熱分解し、その結果開放孔のセラミックの発泡材料が 得られ、このようにして得られた開放孔の保護層52の上にその後歯クラウン3 4が形成され、その場合にスリップ状の稠度を有することのできる、セラミック 材料の最初の成分が保護層52の外側の領域へ浸入する。あるいはまた、適合後 にモデル台から泡構造を取り外して、その上に、たとえば長石セラミックからな るクラウンを形成することができ、その場合には耐火性の台を省くことができる 。 ガラスセラミックの製造ルートないしはクラウン材料の場合に、クラウンのモ デルがたとえばワックスまたはプラスチックから泡を取り入れながら形成され、 それがネガ型へ埋め込まれて、モデル材料の焼失後にガラスないしセラミックが 少なくとも部分的に泡を浸透させてマッフル内へ圧入され、ないしは遠心流し鋳 込みされる。 歯クラウン34の焼成後に、開放孔の保護層52の内面36側の 領域にプラスチック材料が浸透する。 図13に示す実施例は、図12に示す実施例に似ているが、ただ保護層52は 、図4に示されているように、スペースホルダ層を使用して形成された作業モデ ル上に構成されている。このようにして得られたクラウンをポジモデル24上に かぶせて、歯クラウンとポジモデルの間に画成される成形空間にプラスチックを 充填することによって、図13に示す構造が得られ、この構造においては開放孔 の保護層52の内面36に隣接する部分層60にプラスチック材料が浸透されて おり、このようにして浸潤された開放孔の保護層52の上に、プラスチック(場 合によっては充填剤を有する)のみからなる他の部分層62が設けられている。 図14に示す実施例においては、ここでも一方の側からセラミック材料が、他 方の側からはプラスチック材料が含浸された開放孔の保護層52は、異方性の孔 構造を有する。内面36の隣においてはより大きい孔63が、セラミック材料体 積に隣接する領域においては小さい孔64が得られる。 酸化物セラミック泡の形成は、発泡材料が圧縮されて、スリップ材料内へ浸さ れ、浸された状態において発泡材料が膨張することによって、行われる。その場 合にスリップが孔に吸引される。次に、燃焼を所定に案内することによって(非 常に高温)発泡材料が密に焼結された発泡材料構造を発生させながら燃焼される 。この泡は現在ではフィルタとして、たとえばアルミニウムを鋳造する場合に使 用され、市場に既製構成部品として出ている。 異方性の酸化物セラミックの泡は、相補的な孔構造の異方性の発泡材料化合物 から形成される。 この種の泡材料はさらに、たとえば大きい直径ないしは小さい直径の粒子を一 緒に焼結することによって得られる部分層から保護層 52を形成することによって、得ることができる。その代わりに、熱分解の際に 孔の大きさが異なるセラミック泡を発生する異なるプラスチック材料の部分層を 重ね合わせて形成することができる。 図15に示す実施例は図14に示す実施例に似ているが、大きな泡63がセラ ミック体積の隣に、そして小さい泡64が内面36に隣接している。さらに内面 の部分領域には再びプラスチックだけからなる部分層60を有する。 保護層52を形成する際に泡材料を使用することによって、保護層に望まれる 弾性の一部が、関与する材料の泡構造から得られ、材料の体積特性にわたって用 意する必要がない、という利点がもたらされる。 このことは特に、泡、特に金属の中空球を形成するために中心が空の粒子を使 用する場合に当てはまることである。 泡構造を使用する他の利点は、 −一種の台を比較的容易に形成し、その上なしいはその中へ修復が組み込まれ る; −多部材のグラデーション構造の形成、その場合に泡材料はわずかな体積しか 要求しない(クラウンは制限された層厚しかもたない); −浸潤させるべき物質、たとえばセラミックまたはプラスチック材料による修 復の個別的に多色の構成(色彩効果は奥行からも来るが、従来は色に関係するの は歯修復の表面層のみであった)、 である。 大きな孔と小さい孔を有する異方性の泡材料は効果的である。というのはそれ によってそれぞれ浸潤させるべき材料にとって好ましい条件を設定できるからで ある。その場合に異なる大きさの孔によって、浸透しにくい材料が大きい孔を確 実かつほぼ完全に満たし、 個々の泡小柱を確実にランダムに湿潤し、他の材料を浸透させるべき小さい孔は 最初は満たされずに残ることが、保証される。最初は満たされていないこの孔に 後から、その粘性または小柱に対する湿潤特性が異なるように調節されている他 の材料が、場合によっては特殊な湿潤剤の助けをかりて、そして同様に場合によ っては圧力、熱または超音波による付加的な支援のもとで、充填される。 保護層に泡材料を使用する他の利点は、セラミッククラウンの内面のエッチン グを省くことができることである。 特に適した泡材料は、酸化アルミニウムからなる泡である。その場合にインチ 当り30孔からインチ当り120孔(12−48孔/cm)、好ましくは50P PI(インチ当り孔)から90PPI(20−35孔/cm)の領域、そしてさ らに好ましくは65PPIから80PPI(25−32孔/cm)の領域の孔密 度が特に適している。 上述の実施例においては、保護層の少なくとも一部はさらにプラスチック材料 からなる。 図16と17に示す実施例においては、保護層は泡材料からなり、その泡材料 は内面36の近傍までセラミック材料が浸透しており、そのセラミック材料はま たセラミック体積58を形成している。上述したように、泡材料はここでもセラ ミックの泡材料または金属の泡材料とすることができる。 図16および17に示す実施例の代わりに、泡構造を使用することができ、そ の場合に泡材料、たとえば金属の泡材料またはケイ素有機的(silizium organisch)な泡材料が部分的に熱分解で、少なくとも部分的に形成時 並びにクラウンの焼成時ないしは後からそれを焼きなます時に変換され、あるい は燃焼され、あるいは体積を焼失する。このようにして歯クラウン内に泡構造の レリーフのネガが残る。 保護層を持たないセラミックの修復部の残根側に、少なくとも部分的に開放し た多孔部がある場合には、あるいはこの種の多孔部がたとえば物理的な処理によ って、たとえばサンドブラストによって、かつ/または化学的な処理によって、 たとえば酸または塩基溶液の投与によって、かつ/または電気化学的な処理によ って、好ましくはこの境界面へ挿入された、たとえば金属、有機または無機の成 分またはセラミックの泡構造を、その他においては通常の厚みの保護層の最小に 相当する深さまで溶け出させることによって、形成できる場合には、このセラミ ックの修復部材の形成前のスペースホルダ層の適用を省くことができる。この場 合には保護層は、好ましくは互いに連通する多孔部の浸潤によって生じる。境界 面を、保護層が良好に付着するように、浸潤の前に条件調節し、特にシラン化す ることができる。その場合には浸潤可能な材料として、好ましくはあまり多く充 填されないプラスチックが評価されている。セラミック相とこの多孔の境界面へ 浸透ないしは浸潤された層との間の接触ゾーンの表面が比較的大きいことによっ て、その層厚を修復部分の保護すべき箇所上に取り付けられる層に比較して、同 じ機能安全性において減少させることができる。一般に浸潤すべき境界面の全体 積に関して孔割合が50%である場合に、浸潤深さは0.1から0.2mmで十 分である。 また、多孔のセラミック境界面へ浸透される保護層をこの境界面上へ設けられ る層と組み合わせることも可能である。これらの層の取り付けは、好ましくはそ れぞれモデル台上へ修復部分を完全に整復しながら、唯一の共通の、あるいは多 数の作業工程で行うことができる。 本発明による修復部分を形成する他の方法は、モデル台上または 形状並びに寸法の等しい複製モデル上でこのモデルから形成されたスペースホル ダ層が、セラミックの修復部分を形成するために必要な燃焼温度の元で形状の安 定した、かつ寸法の正確な材料からなることにある。この種の材料の熱膨張係数 は、選択されたセラミック材料に対応しなければならず、スペースホルダ層は遅 滞なくモデル台から取り外すことができ、かつマスキング材料を焼結する途中で 手の力に耐えなくてはならない。その場合にセラミックの修復部分は、歯クラウ ン用にほぼキャップ状に形成されているこのスペースホルダ層上に直接形成する ことができる。このスペースホルダ層用の材料に、たとえば白金ないし白金合金 からなる箔が適している。また、たとえばケイ素有機的(siliziumor ganisch)な材料前段階から形成されたスペースホルダ層も適しており、 そのスペースホルダ層は第1の歯用セラミック層の焼付けと同時に、あるいは先 行する周辺サイクルで熱分解によりセラミック化される。 同様な効果を、小柱の一部をたとえばエッチングによって選択的に除去するこ とによっても、得ることができる。 泡はその場合に、たとえばポリマー、金属または無機材料または複合材料を、 完成したクラウンを有するこのネガレリーフへ挿入することによって形成される 。 泡構造はまた、通常の歯科用セラミック材料を耐火性のモデル台上で燃焼さえ ることによっても得られ、その場合に台材料は温度が高くなると気泡、たとえば 窒素泡を発生させる(尿素から窒素など)。この気泡がクラウンの端縁ゾーンで 開放した多孔部を形成し、それにプラスチック、金属またはセラミックを浸透さ せることができ、かつその多孔部がそれらの材料と複合材料形成する。泡構造は 、それが熱分解可能である限りにおいて、少なくとも部分的にセラ ミック化できる。 図18と19には、後に保護層を収容するための空間を形成する他の変形例が 図示されている。ポジモデル24上にワックスまたはプラスチックからなるスペ ースホルダ層26が取り付けられている。その上に歯クラウン34が取り付けら れる。成形された歯クラウンを取り外し、スペースホルダ層を除去した後に、そ のスペースホルダ層が耐火性の埋込み材料内へ埋め込まれる。ワックスまたはプ ラスチック材料は熱処理の間に流出または焼失し、修復部分がガラスセラミック またはセラミックの圧入または遠心流し鋳込みの元で形成され、そして場合によ っては次に体積に内蔵された結晶を形成または成長させるために焼きなましされ る。 図19に示す実施例においては、すでにポジモデル24は耐火性材料からは形 成されておらず、スペースホルダ層26が耐火性の材料、たとえば白金からなる 。このスペースホルダ層26の上に歯クラウン34のセラミック材料が塗布され る。歯クラウンはポジモデル24なしでスペースホルダ層26だけの上で焼成さ れる。焼成後にスペースホルダ層26が機械的に除去される。その後歯クラウン 34上に、図5を参照して説明したように、保護層52が取り付けられる。 図20と21は、過大寸法作業モデル32を形成する他の方法を示している。 型取りスプーン28内に型取り材料30が収容されており、その型取り材料は 硬化する際に体積が収縮する。この材料を使用して、ポジモデル24からネガ型 が形成される。図21は型取り材料30の硬化後の状況を示している。ネガ型と ポジモデル24の外側面との間に間隙66が見られ、その間隙が後にクラウン上 に形成すべき保護層の幾何学配置を決定する。型取りスプーンは孔によって、ま たはコーティングによって、材料が収縮するように、構成されている。 型取りスプーン28は、下準備終端部に隣接する部分における間隙の収縮によ って得られる厚みが、ポジモデル24の咬合表面に隣接する領域におけるよりも 小さいように、構成され、かつ寸法決めされている。 図21に示すネガ型に耐火性の複製材料を注入すると、図22に示す作業モデ ル32が得られ、その作業モデルはその輪郭を破線で記載されているポジモデル 24に対して、間隙66に相当する過大寸法を有する。図22に示す作業モデル 32はその後、図4に示す作業モデルと同様に、使用することができる。 その代わりに、正確な寸法のネガ型を形成し、膨張するモデル材料で作業モデ ル32を形成することができる。この種のモデル材料は、たとえば熱処理の枠内 で結晶化によって体積が増大する材料である。 図面には図示されていない、作業モデルを形成する他の方法は、図3と同様で あるが、スペースホルダ層を設けないで、ポジモデル24のネガ型を形成するこ とにある。このネガ型に基づいてその後特殊なモデル材料を使用して作業モデル が形成される。このモデル材料は、まずネガ型による型締めにおいて、取り扱い 可能であるってかつその幾何学配置を維持できる程度に硬くなる特性を有する。 その後続く熱処理によって、結晶化または化学処理によって、作業モデルの材料 が膨張される。この膨張は、たとえば発泡工程の残りの部分とすることができる 。その場合に過大寸法作業モデルは、図4以降を参照して上述したのと同様に使 用される。 本発明の他の変形例においては、作業モデルの過大寸法の一部を、ポジモデル 24のネガ型を収縮する材料によって上述したように 形成し、そのようにして得られた過大寸法ネガ型内に、型にしたがって膨張する モデル材料を充填することによって、発生させることができる。このようにして 特に大きい過大寸法が実現される。 原理においてはまた、修復部分のモデルを患者の口内で残根10上に直接形成 することも可能であって、少なくともそれは内面36に該当する。その場合には 残根10上に好ましくは分離剤が塗布される。保護層52用の空間を形成するた めに、その後修復部分の前もって硬化された原型から切削で材料が除去される。 望ましい場合にはこのように材料を除去する代わりに、残根10上にスペースホ ルダ層26を形成して、その後上述したように処理することができる。その代わ りに、あるいはそれに加えて過大寸法作業モデルを、ネガ型から材料化学的に、 あるいは化学機械的に除去することによって、形成することも可能である。この 種の除去をネガ型の異なる面領域において異なるように行おうとする場合には、 ネガ型を感光性の保護ラッカーで被覆することができ、その後保護ラッカーの現 像後に残った領域が該当する箇所における化学機械的または化学的な材料除去を 阻止する。 保護層52が泡材料からなる場合には、すでにスペースホルダ層26をこの材 料から形成して、次にセラミック材料と結合させることができる。 この種の泡材料は、可塑的に変形可能な箔の形状でも得られ、したがってその 箔を曲げて押圧することによってモデル台に適合させることができる。 しかしまた、保護層に適した泡材料、特に切削加工によく適した酸化アルミニ ウムセラミック泡材料を、市場で入手することができる。その場合にはスペース ホルダ部分または後にセラミック内へ浸潤させるべき保護層部分を形成するため に、図23を用いて以下で 詳細に説明するように、行われる。 図23は、ポジモデル24に基づいて過大寸法作業モデルを形成する装置を概 略的に示すものであって、ポジモデルはスピンドル68上に固定されており、ス ピンドルは電気的なギヤモータ70によって回転される。スピンドル位置を検出 するために、角度センサ72が設けられている。 ギヤモータ70はキャリッジ74上に取り付けられており、キャリッジはガイ ドロッド76上で走向し、かつねじスピンドル78によって駆動される。ねじス ピンドルにギヤモータ80が作用する。ギヤスピンドル78の角度位置とそれに 伴ってキャリッジ74の軸位置を検出するために他の角度センサ82が用いられ る。ギヤモータ80はプレート84上に配置されており、プレートは装置の固定 のフレーム部分86によって支持されている。 第1のリニア位置センサ88がポジモデル24の周面と協働し、リニア位置セ ンサは装置フレームのフレーム部分90によって支持されている。ポジモデル2 4のフロント幾何学配置を検出するために、キャリッジ94上に配置された他の リニア位置センサ92が用いられ、キャリッジはガイドロッド96上で走向し、 かつねじスピンドル98によって移動される。そのねじスピンドルにギヤモータ 100が作用する。スピンドル68の軸に関するリニア位置センサ92の半径方 向位置が、ねじスピンドル98と協働する角度センサ102によって測定される 。 種々の位置センサと角度センサの出力信号がプロセス計算機のインターフェイ スと接続され、プロセス計算機はポジモデル24の表面を走査した際に得られた 種々の位置信号からポジモデル24の表面のデジタルの画像を形成し、それを大 容量メモリ106、たとえばハードディスクに格納する。大容量メモリには種々 のプログラム も格納されており、そのプログラムにしたがってプロセス計算機が制御を行い、 プログラムにはまずポジモデル24のデジタル画像を形成するために用いられる プログラムと、さらに定められた方法で移動される、ポジモデル24の表面の過 大寸法輪郭を形成し、それによってスペースホルダ層ないしは保護層の外面のデ ジタル画像を形成するプログラムがある。 プロセス計算機104はさらに、制御命令を受け取って、実施される作業の遂 行に関するデータを表示するために、モニタ108並びにキーボード110と協 働する。 プロセス計算機104によって、外側面を加工するのに特に適した工具114 に作用する第1のスピンドル駆動装置112が制御される。さらにプロセス計算 機104は、内面を加工するのに特に適した工具118を駆動するスピンドル駆 動装置116を制御する。工具114を空間内で、スペースホルダ層ないしは保 護層の外側面を形成するのに必要とされるように、移動させるために、プロセス 計算機104によって5つのコーディネート駆動装置120、122、124、 126、128が制御される。この移動制御は、大容量メモリ116に格納され ている計算されたこの面のデジタルの画像を使用して行われる。 さらにプロセス計算機104は5つのプロセス駆動装置130、132、13 4、136、138を制御し、これらは同様に大容量メモリ106に格納されて いる、ポジモデル24の外側輪郭のデジタル画像に相当する面上で工具118を 案内するために用いられる。 したがってこのようにして、図23に示す装置が全体として、その幾何学配置 が図1から8に示す実施例のスペースホルダ層26ないしは保護層52に相当す る、形状の安定した部品を形成すること ができる。 上述した、保護層部分またはスペースホルダ層部分の数値制御形成の変形例に おいては、これらを機械的な複製研磨方法でも形成することができ、その場合に モデルが工作片へ分割される。多数の半製品、たとえば泡からなる半製品がしば しば直接手動で成形される。 図24には、セラミック泡部分からなるブロック形状の原型40に基づいて円 錐台形状の保護層部分142を形成することが、概略的に図示されおり、その場 合にこの材料はブロックの下方半分においてブロックの上方半分よりも孔が大き い。 保護層部分142は、浸潤させるべき材料とのより良好な結合を形成するため に、次に化学処理またはコーティングされ、その場合に保護層部分の異なる部分 を異なるように処理することができる。この種の処理は、たとえばシラン化とす ることができる。 保護層部分142上に次にセラミック歯クラウンをかぶせることができる。こ れは、セラミック材料が保護層材料を少なくとも部分的に浸潤するように、行わ れる。その後保護層部分に内側からプラスチック材料または金属を浸潤させ、ま たは場合によってはシリコン有機材料を(浸潤させて)、すでに上述したように 、少なくとも部分的に熱分解する。 しかし図23に示す装置によって数値制御の元で形成された部品は、スペース ホルダ部分として使用することも可能である。その場合には歯クラウン34が出 来上がった後に、保護層52のための自由空間を形成するために泡材料が除去さ れる。熱分解可能な材料を使用する場合には、それは温度処理によって、熱安定 的な泡材料を使用する場合には、スペースホルダ層部分を少なくとも部分的に除 去することによって行われる。その場合に完全に除去した後に、図 8に示すように、除去された泡材料の孔に応じて極めて不規則で粗く形成された 、歯クラウンの内面が残る。 スペースホルダ層の完全な除去は、たとえば内面36の化学的な融解またはサ ンドブラストによって行うことができる。上述したように、その後歯クラウン3 4の内面が、保護層材料を歯クラウンとポジモデルとの間に画成される成形空間 へ挿入する前に、好ましくは摩擦化学的に表面コーティングされ、またはエッチ ングされて、シラン化される。 図23に示す装置によって形成された部分が、後に歯クラウン34から完全に 除去されるスペースホルダ層部分として機能する場合には、ポジモデルの測定が 大きな精度で行われる必要はない。スペースホルダ部分の外面と内面が下準備面 の推移に大まかにしたがっていれば、十分である。場合によっては、外面と内面 を設定するために、手動または光学的(ビデオ画像の正確な測定)に行うことの できる、ポジモデルのおおまかな分析を実施するだけで十分であり、その場合に はその後設定された基準面のセットからそれぞれもっとも合ったものが求められ る。 なお、切削加工の代わりに切削なしで成形する加工も考慮することができる。 すなわち、泡材料の場合には異なる局所的な圧縮によっても成形を行うことがで きる。材料の除去は、超音波腐蝕装置まはた火花腐蝕装置を使用して行うことも 可能である。そして多数の泡材料部分を化学電気的処理によって、たとえば局所 的な酸処理によっても成形することができる。これらすべての作業を、上述した 機械的切削加工と同様に数値制御の元で行うことができる。また、適合と仕上げ を技術者ハンドツールを使用しての切削加工によって手動で行うこともできるの は、言うまでもないことである。 非常に軽いまたは不安定な泡材料から自己支持のスペースホルダ 部分または保護層部分を形成しようとする場合には、この泡材料に成形加工のた めに一時的に安定化材料、たとえばワックスまたは再び除去可能なプラスチック を浸潤させることができる。これはその後保護層部分の場合にはセラミッククラ ウンの形成前に、少なくともセラミック材料がこの泡材料内へ浸潤する分だけ、 成形された泡材料から除去される。除去の程度は、たとえば選択された温度推移 によって設定される。スペースホルダ部分の場合には、強化材料はスペースホル ダ層を除去するまで、泡材料内に残留することができる。強化材料としてシリコ ンが使用される場合には、これは部分的に熱分解によって再び除去される。 上述の実施例は、歯クラウンに関するものである。もちろん、上述の方法にし たがって、亀裂の恐れのある領域に保護層が設けられる、より大きい歯修復部分 も形成できる。例として、以下に3関節のブリッジの形成について説明する。 図25において符号140で示すものはブリッジ継ぎ台−保護層部分142の ための原型である。これは充填材料として、浸潤とコーティングにより補修材料 を形成するための手本として、かつ亀裂形成と亀裂成長に対する保護として用い られる。これは酸化アルミニウム・セラミック・泡材料から形成されている。原 型140の大きさと幾何学配置は、普及している組み込みブリッジに同様に使用 することができるように、寸法決めされている。 歯間(歯槽鞍部)と隣接する2つの係止残根(ブリッジ支柱)のポジモデルを 使用して、図1−4を参照して上述したのと同様に、過大寸法作業モデル144 が形成され、それが図26に図示されている。原型140は手動で、図26に示 す保護層部分142が得られるように切削加工され、その保護層部分は相補形状 で残根146、148に添接し、その下側は抜けている歯の鞍部150上に予め 設定された距離で延びている。ブリッジ台はこのようにして、表面部分が場合に よっては縮小された、後のブリッジ中間部材の形状を得て、そのブリッジ中間部 材がセラミック材料の浸潤ないし被覆によって形状、色彩、透明度、歯の位置お よび表面に関して隣接のブリッジアンカーと共に個別に成形され、焼成され、か つ仕上げ加工される。 あるいはまた、保護層部分142の作業モデル144への填め込みを、工具1 14を手動で案内して加工することによって、行うことも可能である。 その後耐火性の作業モデル144上および保護層部分158の回りに、組み込 まれるブリッジのセラミック材料が、図27に示すように構成される。その場合 にセラミック材料の下側と作業モデル144の上側との間に、中央と、小臼歯ブ リッジ支柱に付設された右のブリッジセグメントとの間の移行領域に、図27と 28に詳細に図示されているように、作業モデル144の上側に対して間隙16 2が残される。 セラミック材料の焼成後にブリッジ部分152が補修領域のポジモデル156 上にかぶせられ、このポジモデルは残根158、160上の作業モデル144か らはスペースホルダ層で区別されている。このようにして左のブリッジセグメン トと残根158の間および右のブリッジセグメントと残根160の間にも成形間 隙が形成され、それに図5を参照して詳細に説明したのと同様にプラスチック材 料が充填されて、それによって保護層162、164が得られる。このプラスチ ック材料の一部が図28に詳細に示す間隙154へ流入して、それによって中央 と右のブリッジセグメントの間の移行領域において、ここではより厚く示されて いる付加的な保護層166により亀裂形成に対する増大された保護がもたらされ る。完成した ブリッジ152のそれに対応する部分が、図30に拡大して図示されている。 それに対して左と中央のブリッジセグメントの間の移行領域においては、セラ ミック材料はブリッジの下側までしか進んでいない。 ポジモデル156の鞍セグメントは鋳込み型または成形すべき材料に直接作用 するその他の型ではなく、ゲージであって、それを用いて歯科技巧士がブリッジ の下側の形状を構成する。その場合に彼は図面に記載された、ブリッジ下側と鞍 部材の上側との間の距離を維持する。 図32は、残根170、172上に装着されたブリッジを示している。残根へ のブリッジの固定は、結合材料層174、176、たとえばセメント層を介して 行われる。 上述したブリッジにおいては、中央のブリッジセグメントの大きいセラミック 体積(保護層部分142による)と、残根170、172への固定面の近傍とに おける応力破壊は、保護層162、164によって防止されている。その場合に 中央と、小臼歯のブリッジ支柱に付設された右のブリッジセグメントとの間の、 特に負荷のかかる移行領域に、特別な補強が設けられている(保護層166)。 両側に特に負荷がかかるブリッジにおいては、左と中央のブリッジセグメント との間の移行領域にも、保護層166に相当するこの種の保護層を設けることが できる。 逆に、あまり負荷がかからないブリッジの場合には、中央のブリッジセグメン トと端縁側のブリッジセグメントとの間の移行領域の付加的な保護層166を省 くことができる。 上述したセラミックの歯修復部分においては、保護層はセラミック体積の内部 に設けられるか(図29に示すブリッジの中央のブリッジセグメント)、あるい はクラウン部分の杯状の内面あるいはク ラウン状のブリッジセグメントに設けられた。特に亀裂が生じやすい材料領域が 異なるように延びている、他の歯修復部分においては、それに応じて保護層も異 なるように延びる。この種の異なる歯修復部分の例として、図33に歯科用セラ ミックから形成されたインレイが図示されている(オンレイ、オーバーレイ、部 分クラウンの場合にも同様である)。これは、大臼歯の咀嚼面から始まる凹部( キャビティ)178内へセメント層180を使用して挿入固定されている。mo d−縦裂溝内には大体においてほぼくさび状の凹部182が設けられており、そ の凹部に保護層材料が充填されている。したがって保護層184は咀嚼面へ自由 に延びており、そこで所望の裂溝レリーフにしたがって形成されている。 好ましくはインレイ、オンレイまたは部分クラウンのmod−縦裂溝の少なく とも一部には、保護層が設けられている。 クラウンの場合には、保護層はたとえば外部(付加的)において裂溝の領域( 側歯と前歯)あるいは外部(たとえば前歯の口蓋側領域)に設けることができる 。 保護層を有する歯修復部分の上述の例は、天然の残根に組み込むように定めら れている。なお、この種の保護層は、たとえば移植された残根のように人工の残 根上に固定される歯修復部分にも同様に使用することができることは言うまでも ないことである。インプラント残根は、たとえば台構造または他の超構造と結合 するための既製の外側面を有するので、スペースホルダ層部分または保護層部分 を標準的な部品として用意することができる。すなわち、その場合にはこれらの 部品の少なくとも内面を特殊に成形することは不要であって、外側面は場合によ っては個別的に遭遇する状況にしたがって加工される。本発明は、上述したよう に、歯補修部分に関して説明して来た。もちろん、説明した原理にしたがって他 の医療用のセ ラミックインプラントまたは人工補装具も実現することができる。これらは、従 来のインプラントよりも軽く、コンパクトな幾何学配置を持つことができること を特徴としている。本発明は特に、骨格のインプラントにも使用することができ る。 インプラントの場合には、保護層は弾性変形を背景にして、たとえばそれぞれ 移植長手軸に関して問題となるトルクを不活性にするために、緩衝部材として形 成することができる。すなわち、たとえばインプラントの内側六稜または外側六 稜を修復部品の相補的な保護層と結合して、それが同時に緩衝機能を満たすよう にすることができることが多い。 図34は、概略的に示すインプラント186とそれに結合された人工補装具部 分188との間の結合箇所の横断面を概略的に示すものである。 インプラントの端部には内側六稜190が設けられており、人工補装具部分1 88は外側六稜を有する。外側六稜192上に保護層194が設けられており、 この保護層はその弾性によって内側六稜190と外側六稜192との間にわずか なねじれを許可し、その場合に保護層194の内部緩衝によってこの種の相対移 動が著しく緩衝される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つの外側面と、天然または移植された歯部分(10)の下準 備された面(12)と結合可能な少なくとも1つの固定面(36)とを有するセ ラミック材料(58)からなる歯修復部分において、 引っ張りおよび/または応力を受ける表面および/または表面端縁ゾーンが少 なくとも部分的に、セラミック材料(58)内の亀裂形成および/または亀裂の 成長に拮抗する保護層(52)と結合されていることを特徴とするセラミックか らなる歯修復部分。 2.保護層(52)が弾性的および/または可塑的に変形可能であることを特 徴とする請求項1に記載の歯修復部分。 3.保護層(52)が加水分解安定性であることを特徴とする請求項1または 2に記載の歯修復部分。 4.歯修復部分が、単独で存在する、あるいはクラウン複合体内に存在する個 別歯クラウン(34)、あるいはダブルクラウンまたはブリッジアンカーとして 存在して、その内面(36)に少なくとも部分的に保護層(52)が設けられて いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯修復部分。 5.保護層(52)とセラミック材料(58)の接触面(36、56)が、相 補的な表面粗さを介して互いに係留されていることを特徴とする請求項1〜4の いずれか1項に記載の歯修復部分。 6.保護層(52)が金属またはセラミックの泡材料を有することを特徴とす る請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯修復部分。 7.保護層(52)が酸化アルミニウム保護材料からなることを特徴とする請 求項6に記載の歯修復部分。 8.酸化アルミニウム泡材料が、密に焼結された酸化アルミニウ ム材料であることを特徴とする請求項7に記載の歯修復部分。 9.センチメートル当りの孔(63、64)の数が12と48の間、好ましく は20と35の間、さらに好ましくは25と32の間であることを特徴とする請 求項5〜8のいずれか1項に記載の歯修復部分。 10.孔(63、64)の大きさが、歯修復部分(34)の内面(36)に対 して垂直な方向に増大または減少することを特徴とする請求項5〜9のいずれか 1項に記載の歯修復部分。 11.歯修復部分(34)を形成するセラミック材料(58)が、泡材料の孔 (63、64)の少なくとも一部を充填していることを特徴とする請求項5〜1 0のいずれか1項に記載の歯修復部分。 12.保護層材料が、泡材料の孔(63、64)の少なくとも一部を充填して いることを特徴とする請求項5〜11のいずれか1項に記載の歯修復部分。 13.保護層(52)が少なくとも部分的に、少なくとも1つのプラスチック および/または天然および/または人工の樹脂からなることを特徴とする請求項 1〜10のいずれか1項に記載の歯修復部分。 14.プラスチックが熱可塑性または熱硬化性プラスチックであることを特徴 とする請求項13に記載の歯修復部分。 15.プラスチックが、ポリスルフォンのグループ、アクリル酸塩から、また はシリコン有機的なポリマーから選択されていることを特徴とする請求項14に 記載の歯修復部分。 16.プラスチックが種々のプラスチックの混合物であることを特徴とする請 求項13〜15のいずれか1項に記載の歯修復部分。 17.保護層(52)の少なくとも一部が、粒子および/または繊維で強化さ れたプラスチックおよび/または樹脂からなることを 特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の歯修復部分。 18.保護層(52)の厚みが0.1mmと1.0mmの間、好ましくは0. 1mmと0.6mmの間、さらに好ましくは0.3mmと0.6mmの間である ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の歯修復部分。 19.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)下準備された面のポジモデルを形成する; b)ポジモデルの、歯修復部分の引っ張りおよび/または剪断応力がかかる表 面および/または表面端縁ゾーンに相当する部分上に、スペースホルダ層を取り 付ける; c)スペースホルダ層を有するポジモデル上で、場合によっては互いに重なり 合った多数の部分層で、セラミック材料を成形してセラミック材料を焼成、; d)スペースホルダ層を除去; e)焼成されたセラミック成形部分をポジモデル上にかぶせる; f)可塑変形可能で硬化する、または硬化可能な保護層材料を、焼成されたセ ラミック成形部分とポジモデルとの間に画成される成形空間内へ挿入; g)保護層材料の硬化、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 20.スペースホルダ層が、燃焼条件において安定な材料、特に白金合金から なることを特徴とする請求項19に記載の方法。 21.スペースホルダ層が金属またはセラミックの泡材料からなり、セラミッ ク成形部分の焼成後かつ保護層をかぶせるまえに、部分的または完全に除去され ることを特徴とする請求項20に記載の 方法。 22.スペースホルダ層が金属またはセラミックの泡材料からなり、セラミッ ク成形部分上に残留することを特徴とする請求項21に記載の方法。 23.スペースホルダ層ないしはそれを除去した後にセラミック成形部分の表 面に残留するレリーフに、少なくとも部分的に保護層材料が浸潤されることを特 徴とする請求項21または22に記載の方法。 24.セラミック材料をスペースホルダ層上で構成する場合に、スペースホル ダ層に少なくとも部分的にセラミック材料が浸潤されることを特徴とする請求項 21〜23のいずれか1項に記載の方法。 25.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)下準備された面のポジモデルを形成; b)ポジモデルの、修復部分の引っ張りおよび/または剪断応力のかかる表面 および/または表面端縁ゾーンに相当する部分上にスペースホルダ層を取り付け る; c)スペースホルダ層を有するポジモデルのダブレットを形成; d)場合によっては重なり合った多数の部分層で、ポジモデルのダブレット上 でセラミック材料を成形し、セラミック材料を焼成; e)スペースホルダ層をポジモデルから除去; f)セラミック成形部分をポジモデル上へかぶせる; g)可塑変形可能で硬化する、または硬化可能な保護層材料を、セラミック成 形部分とポジモデルとの間に画成される成形空間内へ挿入; h)保護層材料の硬化、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 26.スペースホルダ層が溶融可能または溶解可能な材料からなり、スペース ホルダ層の除去が温度または融剤の作用によって行われることを特徴とする請求 項25に記載の方法。 27.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)歯面のポジモデルを形成; b)ポジモデルの実測ダブレットを形成; c)ポジモデルのダブレット上でセラミック材料を成形; d)セラミック材料を焼成; e)ポジモデル上へセラミック成形部分をかぶせる; f)可塑変形可能で硬化する、または硬化可能な保護層材料を、セラミック成 形部分とポジモデルとの間に画成される空間へ挿入; g)保護層材料の硬化、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 28.実測ダブレットを形成するために、硬化する際に体積が減少するモデリ ング材料によるポジモデルのネガ型が使用され、実測ダブレットがネガ型の注入 により行われることを特徴とする請求項26に記載の方法。 29.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)歯面のポジモデルを形成; b)ポジモデル上でセラミック材料の成形; c)セラミック材料の焼成; d)セラミック成形部分の、セラミックの歯修復部分の引っ張り および/または剪断応力を受ける表面および/または表面端縁ゾーンに相当する 部分上のセラミック材料を除去; e)セラミック材料をポジモデル上へかぶせる; f)可塑変形可能で硬化する、または硬化可能な保護層材料を、セラミック成 形部分とポジモデルとの間に画成される空間へ挿入; g)保護層材料の硬化、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 30.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)下準備された面のポジモデルを形成; b)ポジ型上で下準備された面を測定し、測定された面輪郭を格納; c)数値制御の元で保護層部分またはスペースホルダ部分を成形、その場合に その第1の終端面が格納されている面輪郭に相当し、その第2の終端面が、第1 の面輪郭からたとえば平行移動によって導き出された第2の離れた面輪郭に相当 し; d)成形された保護層上でセラミック材料を成形; e)セラミック材料の焼成、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 31.請求項1〜18のいずれか1項に記載のセラミックの歯修復部分を形成 する方法において、 次の処理ステップ、すなわち: a)下準備された面のポジモデルを形成; b)ポジモデルを正確に測定して、その面輪郭を格納; c)好ましくは金属またはセラミックの泡材料からなる保護層材料上でセラミ ック材料を成形; そして d)セラミック材料を焼成; e)格納されている面輪郭にしたがって数値制御の元で保護層材料の内面を仕 上げ加工; または d’)格納されている面輪郭にしたがって数値制御の元で保護層材料の内面を 仕上げ加工; e’)セラミック材料の焼成、 を特徴とするセラミックの歯修復部分を形成する方法。 32.泡材料からなる保護層材料部分の孔に、少なくとも部分的にプラスチッ ク材料が浸潤されることを特徴とする請求項30または31に記載の方法。 33.セラミック成形部分の保護層材料でコーティングすべき面が少なくとも 部分的に摩擦化学的な表面処理によってケイ酸塩で富化され、またはエッチング され、かつ/またはシラン化されることを特徴とする請求項19〜32のいずれ か1項に記載の方法。 34.セラミック成形部分をかぶせて、保護層材料を成形する前に、ポジモデ ルに分離剤が設けられることを特徴とする請求項19〜33のいずれか1項に記 載の方法。 35.保護層材料の成形が、セラミック成形部分とポジ型とによって画成され る空間内で、同時に熱および/またはたとえば超音波など機械的な振動および/ または圧力を作用させて行われることを特徴とする請求項19〜34のいずれか 1項に記載の方法。 36.保護層材料が少なくとも部分的にシリコン有機的なポリマーからなり、 少なくとも部分的にセラミック化されることを特徴とする請求項19〜35のい ずれか1項に記載の方法。 37.医療用の人工補装具において、 少なくとも部分的に浸潤材料(60;61;58;166)を含浸されている 泡材料体積(52;152)を有することを特徴とする医療用の人工補装具。 38.泡材料体積(52;142)がセラミックまたは金属の泡材料からなる ことを特徴とする請求項37に記載の人工補装具。 39.浸潤材料がプラスチック材料(60;166)またはセラミック材料( 61;58)であることを特徴とする請求項37または38に記載の方法。 40.浸潤材料が弾性的または可塑的に変形可能であることを特徴とする請求 項37〜39のいずれか1項に記載の方法。
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