JPH10511285A - 塗料で汚れた衣類の洗濯方法 - Google Patents

塗料で汚れた衣類の洗濯方法

Info

Publication number
JPH10511285A
JPH10511285A JP8520089A JP52008996A JPH10511285A JP H10511285 A JPH10511285 A JP H10511285A JP 8520089 A JP8520089 A JP 8520089A JP 52008996 A JP52008996 A JP 52008996A JP H10511285 A JPH10511285 A JP H10511285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
clothing
solvent
garment
ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8520089A
Other languages
English (en)
Inventor
ナイチンゲール,ロバート,イアン
バーン,チャールズ,ウィリアム
Original Assignee
エクスフォリエーション システムズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エクスフォリエーション システムズ リミテッド filed Critical エクスフォリエーション システムズ リミテッド
Publication of JPH10511285A publication Critical patent/JPH10511285A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M23/00Treatment of fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, characterised by the process
    • D06M23/10Processes in which the treating agent is dissolved or dispersed in organic solvents; Processes for the recovery of organic solvents thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/18Hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
    • C11D3/2093Esters; Carbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/02Inorganic compounds
    • C11D7/04Water-soluble compounds
    • C11D7/06Hydroxides
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06LDRY-CLEANING, WASHING OR BLEACHING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR MADE-UP FIBROUS GOODS; BLEACHING LEATHER OR FURS
    • D06L1/00Dry-cleaning or washing fibres, filaments, threads, yarns, fabrics, feathers or made-up fibrous goods
    • D06L1/02Dry-cleaning or washing fibres, filaments, threads, yarns, fabrics, feathers or made-up fibrous goods using organic solvents
    • D06L1/08Multi-step processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D2111/00Cleaning compositions characterised by the objects to be cleaned; Cleaning compositions characterised by non-standard cleaning or washing processes
    • C11D2111/10Objects to be cleaned
    • C11D2111/12Soft surfaces, e.g. textile
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D2111/00Cleaning compositions characterised by the objects to be cleaned; Cleaning compositions characterised by non-standard cleaning or washing processes
    • C11D2111/40Specific cleaning or washing processes
    • C11D2111/44Multi-step processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 1成分塗料、2成分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料またはこれらの混合物で汚れた衣類を洗濯する方法であって、汚れた衣類を酸のエステルに曝し、次いで、少なくとも一種の洗剤と少なくとも一種のアルカリとに衣類を曝し、洗濯して衣類に付着した塗料固形分を除去し、この際、洗濯を洗剤およびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐための塗料溶剤の存在下で行い、最後に、衣類を乾燥させる段階を含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 塗料で汚れた衣類の洗濯方法発明の分野 本発明は自動車塗装施設の作業員が着用する作業服(オーバーオール)等のよ うな塗料で汚れた衣類を洗濯する方法に関するものである。従来の技術 各種の製造作業では、作業員にオーバーオールや外衣等の衣類が支給される。 これらの衣類は作業過程で汚れてくる。一般的には、これらの衣類は毎回着用し た後に洗濯しなければならない。その典型的な例が自動車製造工場である。 自動車の外側塗料層は自動車の防錆系では必要不可欠な一部である。この外側 塗料層が正しく形成されるために、自動車は一般に厳密に制御された環境で塗装 される。微粒子は塗装の完全性を損なう恐れがあるため、塗装施設の作業員は、 環境の汚染を防ぎ、あるいは制限するために、製造業者から支給された外衣を着 用する。一般に、この衣類は塗料で汚れた時と作業員が交替する毎に洗濯する必 要がある。 この種の衣類を洗濯するための方法は様々な開発されている。例えば、塗料で 汚れた衣類を収集し、クリーニング業者へ送り、そこで、漂白剤もしくはアルカ リ溶液を含む洗剤で洗濯する。そして、最後にこれらの衣類は塗装施設に戻って くる。このような方法の問題点は衣類の汚れが完全に取れていないことである。 洗濯された衣類には一般に残留塗料が依然として残ったままである。このような 残留物は衣類の寿命を縮めることになる。 何回も洗濯している間に、この残留塗料は積み重なっていく。一般には、この種 の衣類はたった30回前後の着用と洗濯で廃棄される。発明の要約 本発明は、下記の段階を含むことを特徴とする1成分塗料、水性塗料、粉末被 覆塗料またはこれらの混合物で汚れた衣類を洗濯する方法を提供する: (a) 汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、衣類を少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種のアルカリとに曝し て洗濯して衣類に付着した塗料固形分を除去し、この洗濯時には、これら洗剤お よびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐため の塗料溶剤を存在させ、 (c) 最後に、衣類を乾燥させる。 上記のエステルは塩基酸のエステル、好ましくは二塩基酸のエステル、最も好 ましくは脂肪族二塩基酸のエステルであるのが好ましい。 洗剤は非イオン系洗剤であるのが好ましく、溶剤は芳香族溶剤、好ましくは弱 芳香族溶剤、最も好ましくはソルベントナフサであるのが好ましい。 乾燥段階の後に、塗料をはじく量の溶剤を衣類に含ませるのが好ましい。 衣類はその上に付着した塗料が硬化する前に上記エステルに曝すのが好ましい 。また、最初に塗料で汚れる前に、塗料をはじく量の芳香族溶剤を衣類に含ませ る処理をするのが好ましい。 本発明の変形例では、下記の段階を含むことを特徴とする1成分塗料、2成分 塗料、水性塗料、粉末被覆塗料またはこれら の混合物で汚れた衣類を洗濯する方法が提供される: (a) 衣類上で塗料が硬化する前に、汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、少なくとも一種の洗剤と少なくとも一種のアルカリに衣類を曝し、洗 濯することによって衣類に付着した塗料固形分を除去し、この際に選択を洗剤お よびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐため の塗料溶剤の存在下で行い、 (c) 次に、衣類を乾燥させる。好ましい実施例の説明 本発明方法は、塗料で汚れた衣類の洗濯に使用される。 工業的には種々の塗料が用いられ、例えば、自動車産業では1成分塗料、2成 分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料を含む多数の塗料が使用されている。1成分塗 料は一般に固形分の比率が高く、室温で約48時間内に乾燥(または硬化)する。 2成分塗料は一般に塗料固形分を含む第1成分と、定着液といわれる第2成分と で構成され、定着液は触媒として作用し、乾燥速度を高める。この2成分塗料は 一般に室温で約18〜24時間内に乾燥する。水性塗料は固形分の比率が低く、一般 に室温で約24時間内に乾燥する。同様に、粉末被覆塗料も室温で約24時間内に硬 化する。 本発明方法は1成分塗料、2成分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料またはこれら の混合物で汚れた衣類で使用するのが好ましい。 塗料によって汚される衣類は各種材料で製造されたものでよい。例えば合成繊 維織(ナイロンまたはポリエステル等)や天然繊維織(綿またはレーヨン等)で 作られたのもにすることが できる。さらに、TYVEK TM(不織オレフィン)のような不織布の衣類でもよい。 積層物にも本発明は適用できるが、本発明法で使用される薬品のいくつかは積層 材料に有害作用を及ぼす恐れがある。特に、薬品が積層体を結合させている接着 剤を侵食して洗濯の過程で積層体を構成する層をバラバラにしてしまう危険性が ある。TETRATEX TM 等の特定の積層に使用されている接着剤は本発明で使用され る薬品によって侵食されないので、本発明方法で洗濯することができる。工場で 使用可能な多数の積層品がある。当業者は本発明方法で使用できる積層品は用意 に知ることができる。 汚れた衣類は、塗料が完全に乾燥(硬化)する前に洗濯することが望ましい。 塗料がまだ粘着性である間に衣類を洗濯することができない場合でも、この塗料 が1成分塗料、水性塗料、粉体被覆塗料またはこれらの混合物である場合には、 本発明の洗濯方法で大部分(例えば約60%)の量を除去することができるが、こ の方法が必ずしも付着した塗料の全てを除去するわけではない。塗料が2成分塗 料で、その触媒が完全に硬化した場合には本発明方法では硬化した塗料は除去で きない。 衣類が汚れる工場の近くに洗濯施設が位置している場合には衣類が汚れる作業 の交替時に衣類を洗濯施設に直ちに搬送して洗濯する。それ以外の場合で、洗濯 施設が工場から離れていたり、衣類が汚れた後すぐに洗濯することができない場 合もある(例えば、洗濯施設が週末または休日閉まっている)。 塗料がまだ粘着性を有する間に衣類を洗濯できない場合には塗料の硬化を遅ら せるような処理を衣類に施すのが好ましい。このような場合には、衣類をパッケ ージ(例えば、1ミルのポリエチレン)に密封してから、洗濯施設に搬送する。 1成分塗料、水性塗料または粉粉末覆塗料で汚れた衣類は約100 °F以 下の温度且つ約35%以上の水分率で保存するのが好ましい。2成分塗料で汚れた 衣類は約50°F以下の温度(さらに望ましくは約40°F以下)で且つ約40%以上 、さらに望ましくは約45%以上の水分率で保存するのが好ましい。 着用した衣類をパッケージに収納した後、好ましくは余分な空気をパッケージ から除去し、次いでパッケージを密封して上記条件で保存する。このように処理 した衣類は密封してから洗濯するまで48時間、好ましくは24時間、最も好ましく は約12時間の間保存することができる。ここで、衣類に付着した塗料は付着して から8時間経過しているものもあることに留意されたい。 洗濯施設では、衣類をエステルで予備処理し、次に、洗濯し、すすぎ、乾燥さ せる。乾燥させた衣類は塗装施設へ戻す。 既に述べたように、汚れた衣類は先ず酸のエステルに曝して予備処理する。こ のエステルは塩基酸のエステル、好ましく二塩基酸のエステル、最も好ましくは 脂肪族二塩基性酸エステルであるのが好ましい。このエステルは下記一般式で表 される: R1 OOR2 OOR3 (ここで、R1とR3は水素および1〜10個の炭素を有する低アルキル基から成 る群の中から選択され、互いに同一でも異なっていてもよく、R2は、1〜10個 の炭素を有する低アルキル基である) この二塩基酸のエステルの例としてはグルタル酸ジメチル、琥珀酸ジメチル、 アシピン酸ジメチルが挙げられる。 衣類が少ししか汚れていない(例えば、衣類の二三箇所に塗料が付着している にすぎない)場合には、エステルを含む溶液を処理すべき箇所に吹付ける。逆に 、衣類が非常に汚れている場合には、エステルを含む溶液中に衣類全体を浸す。 この溶液 は約20〜約100 重量%、好ましくは約45〜約100 重量%、最も好ましくは約85〜 約100 重量%のエステルを含むのが好ましい。このエステルは塗料が硬化するの を阻止する働きをする。理論を限定するのではないが、このエステルは硬化(重 合)過程を阻止する働きをすると考えられている。さらに、エステルは塗料の化 学結合を分解する。これが、塗料が衣類から除去される洗濯過程の予備段階とな る。 エステルは種々の温度で汚れた衣類に使用することができる。エステルは揮発 性であるので、エステルを約60〜約150 °Fの温度で使用するのが好ましい。さ らに好ましくはエステルを室温(約60〜約72°F)で使用する。 衣類をエステルに曝した後に衣類の洗濯段階を開始する。洗濯段階は、繊維に 残った追加の塗料の固形分を分解し、塗料の固形分を溶液状にする働きをする。 衣類はエステルが揮発する前に、予備段階後の直ぐ後(例えば1時間後9に洗濯 するのが好ましい。このとき、繊維を少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種 のアルカリ配合物との存在下で洗濯する。洗剤は塗料固形分に対する当業者に公 知の任意のタイプのものでよく、陰イオン系または非イオン系洗剤でよい。洗剤 はエトキシル酸塩およびリン酸塩で構成される群の中から選択するのが好ましい 。 一般に、洗剤が固体塗料粒子を溶液状にするためには、洗剤に補足の溶剤を追 加しなければならない。この溶剤は有機溶剤、好ましくは芳香族溶剤、最も好ま しくはソルベントナフサのような弱芳香族溶剤にするのが好ましい。 アルカリは当業者に公知の任意のアルカリでよい。このアルカリは塗料の分子 構造を分解する作用をして、洗剤によって可溶化できるようにする。アルカリは 水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)または珪酸塩(例えば、オルト珪酸塩) にするこ とができる。 洗剤、アルカリ、衣類を任意の順序で混合し、洗濯技術で公知の任意の方法で 衣類に含ませることができる。衣類の全ての部分を洗剤とアルカリに完全にさら すためには衣類を水に浸した後に、水に洗剤とアルカリを添加する。薬品と衣類 との混合を促進するためには洗濯の間衣類を攪拌することができる。従って、衣 類を水を入れた適当な洗濯機械に入れた後に、衣類に上記の洗剤とアルカリとを 添加することができる。 洗濯水中のアルカリ濃度は約 0.5〜約1.5 g/l、さらに好ましくは約0.9 〜 約1.5 g/l、最も好ましくは約1〜約1.5g/lにするのが好ましい。洗剤濃 度は約1〜約3g/l、好ましくは約1.5 〜約3g/l、最も好ましくは約2〜 約3g/lである。洗剤用の溶剤は塗料固形分を可溶化するのに十分な量だけ存 在する。溶剤濃度は 0.5〜2容量%、好ましくは約1〜約2容量%、最も好まし くは約1.5 〜約2容量%にする。 アルカリと洗剤を衣類に繰り返し含ませて、衣類を複数回洗濯することもでき る。衣類を洗濯する回数は塗料の硬化度、塗料の付着(汚れ)度および塗料の種 類によって異なる。好ましくは、洗濯サイクル中にアルカリと洗剤とで衣類を少 なくとも2回、さらに好ましくは3回洗濯する。 洗剤の効果を高めるために、さらに高い温度(例えば、90°F以上で、しかも 繊維を傷めないよう十分に低い温度)で洗濯段階を実施することもできる。洗濯 段階は約90〜約160 °F、好ましくは約130 〜約160 °F、最も好ましくは約14 5 °Fで実施するのが好ましい。高い温度範囲の方が洗剤およびアルカリの可溶 性を促進するので、高い温度範囲を使用するのが好ましいが、アルカリ濃度が高 い場合に高温を使用すると、ポリエステルのような繊維を傷めることになる。従 って、このような 繊維ではこれより低い温度を使用するのが望ましい。さらに、衣類が2成分塗料 で汚れている場合には、少なくとも初期洗濯段階または全洗濯段階を低い方の温 度範囲の(約90〜約145 °F)で実施するのが好ましい。少なくとも洗濯段階の 一方を温度範囲の高い方で実施した場合には、衣類の温度を徐々に下げて、ポリ エステルのような繊維が被りやすい温度衝撃を避けるようにする。 洗濯段階の後は、衣類を水ですすぎ、残留する薬品の全てまたはほぼ全てを除 去する。そのために衣類を繰り返し水に曝すこともできる。例えば、衣類を洗濯 機械中で複数のすすぎサイクルにかけ、各すすぎサイクルで、衣類を水に浸し、 次に排水し、衣類に高いrpm の遠心作用(洗濯機械の脱水機等)を加えて水を除 去する。 すすぎ段階の後に衣類を乾燥する。衣類に遠心作用(洗濯機械の脱水サイクル 等)を加え、繊維の劣化温度以下の高温に衣類を加熱(乾燥機等)することの組 合せで衣類を乾燥することができる。衣類を乾燥させる温度は使用されている繊 維に依存する。例えば衣類がポリエステルを含む場合には、約145 °Fまでの温 度に乾燥するのが好ましい。これより高い温度ではポリエステル繊維は劣化して しまう。 望ましくは、衣類を芳香族溶剤に曝し、次回衣類を着用するときに少なくとも 芳香族溶剤の一部が衣類に残るようにする。驚くべきことに、衣類に芳香族溶剤 の残留量を残すことによって繊維に対する汚れを弾く性質が向上することがわか っている。理論を限定するものではないが、繊維自体の織目(隙間)に存在する 芳香族溶剤が、塗料と衣類の繊維との間の付着力を低下させる再付着防止剤の役 目を用する。乾燥した衣類における芳香族溶剤の残留量は約 0.1〜約1容量%、 好ましくは約0.3 〜 約1容量%、最も好ましくは約 0.5〜約1容量%にするのが好ましい。1容量% 以上を残留させた場合には、溶剤が衣類を着用している人の皮膚を刺激する危険 性がある。 芳香族溶剤は洗濯過程で添加する。この有機溶剤は洗濯段階で洗剤と共に添加 したものと同じであるのが好ましい。従って、衣類は完全に乾燥しないのが好ま しく、約1〜5重量%、好ましくは約3〜約5重量%、最も好ましくは約5%の 水分を含むように衣類を乾燥させるのが好ましい。 すすぎ段階後の衣類のpHは、使用した薬品に応じて、例えば約4〜約12のよ うな広範囲を示す。衣類の寿命を長くし、作業員の皮膚への刺激作用を減し、あ るいは無くすように衣類のpHを調節するのが好ましい。好ましくはpHを皮膚 の通常のpH(約5.5 〜約6.5)に中和する。すすぎサイクル後の衣類のpHが酸 性の場合には、pHを水酸化ナトリウム等の塩基性配合物を添加して中和する。 逆に、すすぎサイクル後の衣類のpHが塩基性の場合には、衣類をケイフッ化水 素酸またはリン酸のような酸性配合物で中和することができる。 乾燥段階後に、衣類は使用可能な状態になる。洗濯段階後間もなく衣類を使用 する場合には、使用すべき工場へすぐに搬送することができる。時間が経過する と芳香族溶剤が衣類から蒸発し、衣類の汚れ忌避性が低下する。防汚性の劣化速 度は使用した芳香族溶剤の揮発性と、衣類の保存温度とによって違ってくる。あ る種の芳香族溶剤を使用した場合には、一般に約1週間保存しても防汚性が好ま しくない程度まで劣化することはない。衣類を直ちに使用しない場合には、衣類 を密封するのが好ましい(余分な空気を除去し、1ミル厚さのポリエチレンバッ グに収める等)。 別の実施例形態では、衣類が最初に汚れる前に芳香族溶剤に 曝して衣類を処理する。洗濯段階に関して述べたように、この芳香族溶剤は繊維 に対する防汚性を高め、衣類への塗料の付着力を低下させる。この芳香族溶剤は ソルベントナフサのような弱芳香族溶剤にするのが好ましい。衣類を芳香族溶剤 に曝して芳香族溶剤の一部が繊維の織目に留まるようにする。好ましくは、繊維 が約0.1 〜約1容量%、好ましくは約0.3 〜約1容量%、最も好ましくは約0.5 〜約1容量%の芳香族溶剤を含むようにする。芳香族溶剤は衣類を予備洗濯する ことによって繊維に浸透させることができる。この予備段階では芳香族溶剤を好 ましくは攪拌しながら洗濯機械中の衣類へ添加する。 既に述べたように、芳香族溶剤は揮発性であるので、衣類が汚れる前の時間に 応じて、例えば1ミル厚さのポリエチレンバッグに衣類を密封して、芳香族溶剤 が繊維中に留まるようにするのが好ましい。 大抵の場合、塗装施設はクリーンルームとして操作され、使用する塗料被覆に 含まれる汚染物質が減るようにしている。特に、塗装施設には持ち込まれる全て の物品(衣類を含む)が満たさなければならない各種のクリーンルーム基準があ る。例えば、自動車会社では塗装施設で使用する衣類から一般に粒度が10μ以下 の粒子を約1%以下まで除去することを要求している。従って、本発明で洗濯す る衣類をクリーンルームで使用する場合には、衣類をクリーンルーム環境で洗濯 し、洗濯/乾燥段階後に密封するのが好ましい。さらに、衣類の汚染を防止する ために、汚れた後の衣類は密封した容器に収めるのが好ましい。 一般に、新しい衣類は製造工程からの種々の汚れや緩んだ繊維や糸等を含んで いる。このような場合のクリーンルーム環境で使用する新しい衣類のための予備 洗濯段階でも、衣類を前述の洗濯/乾燥段階にかけることが含まれる。これらの 段階は衣 類がクリーンルーム基準を満たすように、製造工程からの汚れや、残留する繊維 を衣類から除去するのを助ける。 本発明の上記およびその他の利点は、以下の実施例の説明によってさらに明瞭 かつ具体的に理解されるであろう。実施例1 (比較例) 40着のカバーロール(全てポリエステル100 %製)を、PPGCanada社製の1成 分ハイソリッド自動車塗料で汚した。そのために、これらのカバーロールを作業 員が塗料吹付け施設で着用し、標準的な8時間交替制で上記塗料を使用した。交 替後、作業員がカバーロール(各々約20%が塗料で覆われていた)を脱ぎ、これ らを洗濯のために直ちに搬送した。衣類の洗濯は、交替から約3時間以内に開始 した。 マイクロプロセッサ制御の蠕動ポンプによって液体薬品の供給を行う業務用洗 濯機Wascomat FL184TMに衣類を入れる。カバーロールを三つの洗濯サイクルにか ける。第1サイクルでは温度86°Fの14ガロンの水と、16ozの溶液Aと、4ozの 固形混合物Bとを洗濯機に導入した。溶液A : ソルベントナフタ 60重量% エトクソル酸ノニルフェノール 40重量%固形混合物 : トリポリリン酸ナトリウム 16.5重量% NaOH 10重量% CaCl2 3.5 重量% ソーダ灰 21重量% オルト珪酸ナトリウム 36.5重量% ノニフェニロール 12.5重量% カバーロールをこの混合物中で10分間攪拌した後、洗濯水を洗濯機から排水す る。 第2サイクルでは、8ozの溶液Aと、4ozの固形混合物Bとを含む温度160 ° Fの14ガロンの水を洗濯機に導入した。カバーロールは洗濯機中で5分間攪拌、 洗濯し、それが終ってから排水した。 第3サイクルでは、温度160 °Fの14ガロンの水と、8ozの固形混合物Bとを 洗濯機に導入した。カバーロールを洗濯機で5分間攪拌、洗濯し、それが終って から洗濯機から排水した。 次に、カバーロールを4回のサイクルですすぐ。第1サイクルでは、160 °F の16ガロンの水を洗濯機に導入した。カバーロールを洗濯機中で2分間攪拌し、 それが終わると、水を洗濯機から排水する。このサイクルを3回繰り返す。追加 のすすぎサイクルで使用する水の温度は、それぞれ、140 °F、120 °F、100 °Fであった。 次に、カバーロールをpH調節すすぎにかける。この段階では、86°Fの14ガ ロンの水と、ケイフッ化水素酸20重量%を含む2ozの溶液Aとを洗濯機に導入す る。カバーロールを洗濯機中で2分間攪拌し、それが終わると、すすぎ水を洗濯 機から排水する。カバーロールのpHは約 5.5〜約6.5 であった。 カバーロールを蒸気噴射式の業務用乾燥機Heubsch に22分間入れて乾燥させる 。これが終わると、約10%の水分(湿度計で測定)を含むカバーロールを乾燥機 から取り出し、検査した。塗装施設から受け取ったときにカバーロールに付着し ていた硬質塗装の約80%しか除去されていなかった。また、各カバーロールの約 15%に、塗料中に存在する赤色および黒色の顔料を依然として見ることができた (約50%の除去にすぎない)。衣類に残った硬質塗料は衣類の着用回数を制限す ることになる。さ らに、硬質塗料は使用中に剥離し、塗装中の自動車を汚染する恐れがある。従っ て、これらの衣類は、廃棄されるまで約75回しか着用することはできないであろ う。実施例2 同じ実験を次の変更を加えて行った。10着の100 %ポリエステル製カバーロー ルを8時間交替制で同じ塗装施設において使用し、カバーロールが洗濯のため搬 送するときに、先ず最初にポリエチレン製のたらいに入れて二塩基酸のエステル 溶液(66重量%のグルタル酸ジメチルと、17重量%のアジピン酸ジメチルと、16 .5重量%の琥珀酸ジメチル)に24時間浸漬し、次に、カバーロールを実施例1と 同じ洗濯および乾燥段階にかけた。 この場合には硬質塗料のほぼ全て(約99%)が10着のカバーロールから除去さ れていた。さらに、顔料の大部分(約75%)も10着のカバーロールから除去され ていた。特に、塗料中に存在する赤色および黒色顔料はカバーロールにわずかに 見える程度であった。従って、この衣類は平均して約200 〜300 回着用すること ができる。実施例3 以前は汚れていなかった2着の100 %ポリエステル製カバーロールを実施例1 に記載の方法で洗濯した。カバーロールを一度乾燥させ、それぞれ1ミル厚さの プラスチックバッグに収納した。余剰空気をバッグから排除した後、バッグを密 封した。 密封したバッグを、実施例1に記載した自動車塗装施設に搬送した。カバーロ ールをひどく汚すためにカバーロールを塗料で汚れた吹付け室の壁に押し付けた 。このようにして各カバーロールの約50%に1成分塗料を付着させた。この後、 衣類を洗 濯のために回収した。 カバーロールをステンレス鋼製の浸漬タンクに入れ、実施例2に記載した1ガ ロンの二塩基性エステル溶液中に攪拌しながら10分間浸漬した。次に、カバーロ ールを二塩基性エステル溶液から取り出し、実施例1の方法に従って洗濯した。 衣類がひどく塗料で汚れていたにもかかわらず、硬質塗料と顔料のほぼ全部( 約95%)が2着のカバーロールから除去された。実施例4 以前は汚れていなかった1着のきれいな100 %ポリエステル製カバーロールを 実施例1に記載の方法で洗濯し、乾燥させた後に、それぞれ1ミル厚さのプラス チックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除し、密封した。きれいな衣類 を自動車塗料吹付け施設に搬送し、2段階(有色の下塗りと、透明な仕上塗り) で2成分低固体含有自動車塗料を付着させた。塗料はRed Spot Paint and Varni sh社で製造されたものである。カバーロールを8時間交替制で塗料吹付け室作業 員が着用した。汚れた衣類を1ミル厚さのプラスチックバッグに収納し、低温ポ リエチレン容器(温度約40°F)に入れてて洗濯施設へ返した。 汚れたカバーロールをステンレス鋼製の浸漬タンク中で実施例2に記載の1ガ ロンの二塩基性酸エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後に実施例1と同じ洗 濯機にカバーロールを入れ、86°Fの16ガロンの水で2分間すすぐ。 次に、カバーロールを3回の洗濯サイクルにかける。 第1洗濯サイクルでは、86°Fの14ガロンの水を16ozの溶液Aと4ozの固形混 合物Bと一緒に洗濯機に導入した。カバーロールを攪拌しながら12分間洗濯し、 それが終った時に洗濯機を 排水した。 第2洗濯サイクルでは、86°Fの14ガロンの水と、8ozの溶液Aと、4ozの固 形混合物Bとを使用した。カバーロールを攪拌しながら6分間洗濯し、それが終 った時に洗濯機を排水した。 第3洗濯サイクルでは、140 °Fの14ガロンの水と、8ozの固形混合物Bとを 使用した。カバーロールを攪拌しながら10分間洗濯し、それが終った時に洗濯機 を排水した。 次に、カバーロールを2回のすすぎサイクルにかける。各サイクルでは16ガロ ンの水を使用し、2分間攪拌した。第1サイクルのすすぎ水は125 °Fであり、 第2すすぎサイクルの水温は105 °Fである。 その後、カバーロールを、実施例1で使用したのと同じpH調節すすぎにかけ 、実施例1で使用したのと同じ方法で乾燥した。 カバーロールの約33%に塗料が付着していた。洗濯作業の結果、衣類に付着し ていた大部分(約90%)の硬質塗料が除去された。さらに、顔料(の約90%)も カバーロールから除去された。実施例5 以前は塗料で汚れていなかった3着のきれいな100 %ポリエステル製カバーロ ールを実施例1に記載の方法で予備洗濯し、乾燥させた後、それぞれ個別に1ミ ルのプラスチックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除して密封した。密 封した衣類を自動車塗装施設に搬送し、そこで衣類をプラスチックバッグから取 り出し、塗料吹付け室の壁に押し付けて、BASF TM 水性自動車塗料でひどく汚し た(約50%の付着)。汚した衣類は1ミルのプラスチックバッグに個別に収納し 、約45°Fのポリ エチレン容器に入れて、洗濯施設へ返した。 汚れた衣類をプラスチックバッグから取り出し、実施例2に記載した2ガロン の二塩基性エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後、実施例1で使用したもの と同じ洗濯機に浸漬したカバーロールを入れ、86°Fの16ガロンの水で2分間す すぐ。次に、第2洗濯サイクルの洗濯水の温度が86°Fであることを除き、実施 例1と同じ方法で、カバーロールを洗濯し、乾燥させた。 洗濯作業の結果、硬質塗料および顔料のほぼ全部(約95%)が除去された。実施例6 以前は塗料で汚れていなかった1着のきれいな100 %ポリエステル製カバーロ ールを実施例1に記載の方法で予備洗濯し、乾燥させた後、それぞれ個別に1ミ ルのプラスチックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除して密封した。密 封した衣類を自動車塗装施設に搬送し、そこで、PPG Canada社製の粉体被覆自動 車用塗料で衣類を汚した。衣類を汚すために、標準の8時間交替制で塗料吹付け 作業員にカバーロールを着せた。交替時には、カバーロールの約25%に塗料が付 着していた。汚れたカバーロールを1ミル厚さのプラスチックバッグに個別に収 納し、約45°Fのポリエチレン容器に入れて、洗濯施設へ返した。 汚れた衣類をプラスチックバッグから取り出し、実施例2に記載した2ガロン の二塩基性エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後、実施例1で使用したもの と同じ洗濯機にカバーロールを入れ、実施例1と同じ方法でカバーロールを洗濯 し、乾燥させた。 乾燥サイクル終了時の目視検査では、硬質塗料および顔料の全部(約99%)が カバーロールから除去されていた。従って、この除去レベルでは、衣類は、廃棄 するまで約200 回着用することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年12月12日 【補正内容】 明細書 塗料で汚れた衣類の洗濯方法発明の分野 本発明は自動車塗装施設の作業員が着用する作業服(オーバーオール)等のよ うな塗料で汚れた衣類を洗濯する方法に関するものである。従来の技術 各種の製造作業では、作業員にオーバーオールや外衣等の衣類が支給される。 これらの衣類は作業過程で汚れてくる。一般的には、これらの衣類は毎回着用し た後に洗濯しなければならない。その典型的な例が自動車製造工場である。 自動車の外側塗料層は自動車の防錆系では必要不可欠な一部である。この外側 塗料層が正しく形成されるために、自動車は一般に厳密に制御された環境で塗装 される。微粒子は塗装の完全性を損なう恐れがあるため、塗装施設の作業員は、 環境の汚染を防ぎ、あるいは制限するために、製造業者から支給された外衣を着 用する。一般に、この衣類は塗料で汚れた時と作業員が交替する毎に洗濯する必 要がある。 この種の衣類を洗濯するための方法は様々な開発されている。例えば、塗料で 汚れた衣類を収集し、クリーニング業者へ送り、そこで、漂白剤もしくはアルカ リ溶液を含む洗剤で洗濯する。そして、最後にこれらの衣類は塗装施設に戻って くる。このような方法の問題点は衣類の汚れが完全に取れていないことである。 洗濯された衣類には一般に残留塗料が依然として残ったままである。このような 残留物は衣類の寿命を縮めることになる。 何回も洗濯している間に、この残留塗料は積み重なっていく。一般には、この種 の衣類はたった30回前後の着用と洗濯で廃棄される。発明の要約 本発明は、下記の段階を含むことを特徴とする1成分塗料、水性塗料、粉末被 覆塗料またはこれらの混合物で汚れた衣類を洗濯する方法を提供する: (a) 汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、衣類を少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種のアルカリとに曝し て洗濯して衣類に付着した塗料固形分を除去し、この洗濯時には、これら洗剤お よびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐため の塗料溶剤を存在させ、 (c) 最後に、衣類を乾燥させる。 上記のエステルは塩基酸のエステル、好ましくは二塩基酸のエステル、最も好 ましくは脂肪族二塩基酸のエステルであるのが好ましい。 洗剤は非イオン系洗剤であるのが好ましく、溶剤は芳香族溶剤、好ましくは弱 芳香族溶剤、最も好ましくはソルベントナフサであるのが好ましい。 乾燥段階の後に、塗料をはじく量の溶剤を衣類に含ませるのが好ましい。 衣類はその上に付着した塗料が硬化する前に上記エステルに曝すのが好ましい 。また、最初に塗料で汚れる前に、塗料をはじく量の芳香族溶剤を衣類に含ませ る処理をするのが好ましい。 本発明の変形例では、下記の段階を含むことを特徴とする1成分塗料、2成分 塗料、水性塗料、粉末被覆塗料またはこれら の混合物で汚れた衣類を洗濯する方法が提供される: (a) 衣類上で塗料が硬化する前に、汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、少なくとも一種の洗剤と少なくとも一種のアルカリに衣類を曝し、洗 濯することによって衣類に付着した塗料固形分を除去し、この際に選択を洗剤お よびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐため の塗料溶剤の存在下で行い、 (c) 次に、衣類を乾燥させる。好ましい実施例の説明 本発明方法は、塗料で汚れた衣類の洗濯に使用される。 工業的には種々の塗料が用いられ、例えば、自動車産業では1成分塗料、2成 分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料を含む多数の塗料が使用されている。1成分塗 料は一般に固形分の比率が高く、室温で約48時間内に乾燥(または硬化)する。 2成分塗料は一般に塗料固形分を含む第1成分と、定着液といわれる第2成分と で構成され、定着液は触媒として作用し、乾燥速度を高める。この2成分塗料は 一般に室温で約18〜24時間内に乾燥する。水性塗料は固形分の比率が低く、一般 に室温で約24時間内に乾燥する。同様に、粉末被覆塗料も室温で約24時間内に硬 化する。 本発明方法は1成分塗料、2成分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料またはこれら の混合物で汚れた衣類で使用するのが好ましい。 塗料によって汚される衣類は各種材料で製造されたものでよい。例えば合成繊 維織(ナイロンまたはポリエステル等)や天然繊維織(綿またはレーヨン等)で 作られたのもにすることが できる。さらに、TYVEK TM(不織オレフィン)のような不織布の衣類でもよい。 積層物にも本発明は適用できるが、本発明法で使用される薬品のいくつかは積層 材料に有害作用を及ぼす恐れがある。特に、薬品が積層体を結合させている接着 剤を侵食して洗濯の過程で積層体を構成する層をバラバラにしてしまう危険性か ある。TETRATEX TM 等の特定の積層に使用されている接着剤は本発明で使用され る薬品によって侵食されないので、本発明方法で洗濯することができる。工場で 使用可能な多数の積層品がある。当業者は本発明方法で使用できる積層品は用意 に知ることができる。 汚れた衣類は、塗料が完全に乾燥(硬化)する前に洗濯することが望ましい。 塗料がまだ粘着性である間に衣類を洗濯することができない場合でも、この塗料 が1成分塗料、水性塗料、粉体被覆塗料またはこれらの混合物である場合には、 本発明の洗濯方法で大部分(例えば約60%)の量を除去することができるが、こ の方法が必ずしも付着した塗料の全てを除去するわけではない。塗料が2成分塗 料で、その触媒が完全に硬化した場合には本発明方法では硬化した塗料は除去で きない。 衣類が汚れる工場の近くに洗濯施設が位置している場合には衣類が汚れる作業 の交替時に衣類を洗濯施設に直ちに搬送して洗濯する。それ以外の場合で、洗濯 施設が工場から離れていたり、衣類が汚れた後すぐに洗濯することができない場 合もある(例えば、洗濯施設が週末または休日閉まっている)。 塗料がまだ粘着性を有する間に衣類を洗濯できない場合には塗料の硬化を遅ら せるような処理を衣類に施すのが好ましい。このような場合には、衣類をパッケ ージ(例えば、1ミルのポリエチレン)に密封してから洗濯施設に搬送する。1 成分塗料、水性塗料または粉粉末覆塗料で汚れた衣類は約100 °F(38℃) 以下の温度且つ約35%以上の水分率で保存するのが好ましい。2成分塗料で汚れ た衣類は約50°F(10 ℃)以下の温度(さらに望ましくは約40°F(4.5℃)以 下)で且つ約40%以上、さらに望ましくは約45%以上の水分率で保存するのが好 ましい。 着用した衣類をパッケージに収納した後、好ましくは余分な空気をパッケージ から除去し、次いでパッケージを密封して上記条件で保存する。このように処理 した衣類は密封してから洗濯するまで48時間、好ましくは24時間、最も好ましく は約12時間の間保存することができる。ここで、衣類に付着した塗料は付着して から8時間経過しているものもあることに留意されたい。 洗濯施設では、衣類をエステルで予備処理し、次に、洗濯し、すすぎ、乾燥さ せる。乾燥させた衣類は塗装施設へ戻す。 既に述べたように、汚れた衣類は先ず酸のエステルに曝して予備処理する。こ のエステルは塩基酸のエステル、好ましく二塩基酸のエステル、最も好ましくは 脂肪族二塩基性酸エステルであるのが好ましい。このエステルは下記一般式で表 される: R1 OOR2 OOR3 (ここで、R1とR3は水素および1〜10個の炭素を有する低アルキル基から成 る群の中から選択され、互いに同一でも異なっていてもよく、R2は、1〜10個 の炭素を有する低アルキル基である) この二塩基酸のエステルの例としてはグルタル酸ジメチル、琥珀酸ジメチル、 アシピン酸ジメチルが挙げられる。 衣類が少ししか汚れていない(例えば、衣類の二三箇所に塗料が付着している にすぎない)場合には、エステルを含む溶液を処理すべき箇所に吹付ける。逆に 、衣類が非常に汚れている場合には、エステルを含む溶液中に衣類全体を浸す。 この溶液 は約20〜約100 重量%、好ましくは約45〜約100 重量%、最も好ましくは約85〜 約100 重量%のエステルを含むのが好ましい。このエステルは塗料が硬化するの を阻止する働きをする。理論を限定するのではないが、このエステルは硬化(重 合)過程を阻止する働きをすると考えられている。さらに、エステルは塗料の化 学結合を分解する。これが、塗料が衣類から除去される洗濯過程の予備段階とな る。 エステルは種々の温度で汚れた衣類に使用きる。エステルは揮発性であるので エステルを約60〜約150 °F(約15.5〜65.5℃)の温度で使用するのが好ましい 。さらに好ましくはエステルを室温(約60〜約72°F(約15.5〜22℃))で使用する 。 衣類をエステルに曝した後に衣類の洗濯段階を開始する。洗濯段階は、繊維に 残った追加の塗料の固形分を分解し、塗料の固形分を溶液状にする働きをする。 衣類はエステルが揮発する前に、予備段階後の直ぐ後(例えば1時間後9に洗濯 するのが好ましい。このとき、繊維を少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種 のアルカリ配合物との存在下で洗濯する。洗剤は塗料固形分に対する当業者に公 知の任意のタイプのものでよく、陰イオン系または非イオン系洗剤でよい。洗剤 はエトキシル酸塩およびリン酸塩で構成される群の中から選択するのが好ましい 。 一般に、洗剤が固体塗料粒子を溶液状にするためには、洗剤に補足の溶剤を追 加しなければならない。この溶剤は有機溶剤、好ましくは芳香族溶剤、最も好ま しくはソルベントナフサのような弱芳香族溶剤にするのが好ましい。 アルカリは当業者に公知の任意のアルカリでよい。このアルカリは塗料の分子 構造を分解する作用をして、洗剤によって可溶化できるようにする。アルカリは 水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)または珪酸塩(例えば、オルト珪酸塩) にするこ とができる。 洗剤、アルカリ、衣類を任意の順序で混合し、洗濯技術で公知の任意の方法で 衣類に含ませることができる。衣類の全ての部分を洗剤とアルカリに完全にさら すためには衣類を水に浸した後に、水に洗剤とアルカリを添加する。薬品と衣類 との混合を促進するためには洗濯の間衣類を攪拌することができる。従って、衣 類を水を入れた適当な洗濯機械に入れた後に、衣類に上記の洗剤とアルカリとを 添加することができる。 洗濯水中のアルカリ濃度は約 0.5〜約1.5 g/l、さらに好ましくは約0.9 〜 約1.5 g/l、最も好ましくは約1〜約1.5g/lにするのが好ましい。洗剤濃 度は約1〜約3g/l、好ましくは約1.5 〜約3g/l、最も好ましくは約2〜 約3g/lである。洗剤用の溶剤は塗料固形分を可溶化するのに十分な量だけ存 在する。溶剤濃度は 0.5〜2容量%、好ましくは約1〜約2容量%、最も好まし くは約1.5 〜約2容量%にする。 アルカリと洗剤を衣類に繰り返し含ませて、衣類を複数回洗濯することもでき る。衣類を洗濯する回数は塗料の硬化度、塗料の付着(汚れ)度および塗料の種 類によって異なる。好ましくは、洗濯サイクル中にアルカリと洗剤とで衣類を少 なくとも2回、さらに好ましくは3回洗濯する。 洗剤の効果を高めるために、さらに高い温度(例えば90°F(32 ℃)以上で 且つ繊維を傷めないよう十分に低い温度)で洗濯段階を実施することもできる。 洗濯段階は約90〜約160 °F(約32〜71℃)、好ましくは約 130〜約160 °F( 約54℃〜約71℃)、最も好ましくは約145 °F(63 ℃)で実施するのが好まし い。高い温度範囲の方が洗剤およびアルカリの可溶性を促進するので、高い温度 範囲を使用するのが好ましいが、アルカリ濃度が高い場合に高温を使用すると、 ポリエステルのような 繊維を傷めることになる。従って、このような繊維ではこれより低い温度を使用 するのが望ましい。さらに、衣類が2成分塗料で汚れている場合には、少なくと も初期洗濯段階または全洗濯段階を低い方の温度範囲の(約90〜約145 °F)(約3 2℃〜約63℃)で実施するのが好ましい。少なくとも洗濯段階の一方を温度範囲の 高い方で実施した場合には、衣類の温度を徐々に下げて、ポリエステルのような 繊維が被りやすい温度衝撃を避けるようにする。 洗濯段階の後は、衣類を水ですすぎ、残留する薬品の全てまたはほぼ全てを除 去する。そのために衣類を繰り返し水に曝すこともできる。例えば、衣類を洗濯 機械中で複数のすすぎサイクルにかけ、各すすぎサイクルで、衣類を水に浸し、 次に排水し、衣類に高いrpm の遠心作用(洗濯機械の脱水機等)を加えて水を除 去する。 すすぎ段階の後に衣類を乾燥する。衣類に遠心作用(洗濯機械の脱水サイクル 等)を加え、繊維の劣化温度以下の高温に衣類を加熱(乾燥機等)することの組 合せで衣類を乾燥することができる。衣類を乾燥させる温度は使用されている繊 維に依存する。例えば衣類がポリエステルを含む場合には、約145 °F(63 ℃ )までの温度に乾燥するのが好ましい。これより高い温度ではポリエステル繊維 は劣化してしまう。 望ましくは、衣類を芳香族溶剤に曝し、次回衣類を着用するときに少なくとも 芳香族溶剤の一部が衣類に残るようにする。驚くべきことに、衣類に芳香族溶剤 の残留量を残すことによって繊維に対する汚れを弾く性質が向上することがわか っている。理論を限定するものではないが、繊維自体の織目(隙間)に存在する 芳香族溶剤が、塗料と衣類の繊維との間の付着力を低下させる再付着防止剤の役 目を用する。乾燥した衣類における芳 香族溶剤の残留量は約 0.1〜約1容量%、好ましくは約0.3 〜約1容量%、最も 好ましくは約 0.5〜約1容量%にするのが好ましい。1容量%以上を残留させた 場合には、溶剤が衣類を着用している人の皮膚を刺激する危険性がある。 芳香族溶剤は洗濯過程で添加する。この有機溶剤は洗濯段階で洗剤と共に添加 したものと同じであるのが好ましい。従って、衣類は完全に乾燥しないのが好ま しく、約1〜5重量%、好ましくは約3〜約5重量%、最も好ましくは約5%の 水分を含むように衣類を乾燥させるのが好ましい。 すすぎ段階後の衣類のpHは、使用した薬品に応じて、例えば約4〜約12のよ うな広範囲を示す。衣類の寿命を長くし、作業員の皮膚への刺激作用を減し、あ るいは無くすように衣類のpHを調節するのが好ましい。好ましくはpHを皮膚 の通常のpH(約5.5 〜約6.5)に中和する。すすぎサイクル後の衣類のpHが 酸性の場合には、pHを水酸化ナトリウム等の塩基性配合物を添加して中和する 。逆に、すすぎサイクル後の衣類のpHが塩基性の場合には、衣類をケイフッ化 水素酸またはリン酸のような酸性配合物で中和することができる。 乾燥段階後に、衣類は使用可能な状態になる。洗濯段階後間もなく衣類を使用 する場合には、使用すべき工場へすぐに搬送することができる。時間が経過する と芳香族溶剤が衣類から蒸発し、衣類の汚れ忌避性が低下する。防汚性の劣化速 度は使用した芳香族溶剤の揮発性と、衣類の保存温度とによって違ってくる。あ る種の芳香族溶剤を使用した場合には、一般に約1週間保存しても防汚性が好ま しくない程度まで劣化することはない。衣類を直ちに使用しない場合には、衣類 を密封するのが好ましい(余分な空気を除去し、1ミル厚さのポリエチレンバッ グに収める等)。 別の実施例形態では、衣類が最初に汚れる前に芳香族溶剤に曝して衣類を処理 する。洗濯段階に関して述べたように、この芳香族溶剤は繊維に対する防汚性を 高め、衣類への塗料の付着力を低下させる。この芳香族溶剤はソルベントナフサ のような弱芳香族溶剤にするのが好ましい。衣類を芳香族溶剤に曝して芳香族溶 剤の一部が繊維の織目に留まるようにする。好ましくは、繊維が約0.1 〜約1容 量%、好ましくは約0.3 〜約1容量%、最も好ましくは約0.5 〜約1容量%の芳 香族溶剤を含むようにする。芳香族溶剤は衣類を予備洗濯することによって繊維 に浸透させることができる。この予備段階では芳香族溶剤を好ましくは攪拌しな がら洗濯機械中の衣類へ添加する。 既に述べたように、芳香族溶剤は揮発性であるので、衣類が汚れる前の時間に 応じて、例えば1ミル厚さのポリエチレンバッグに衣類を密封して、芳香族溶剤 が繊維中に留まるようにするのが好ましい。 大抵の場合、塗装施設はクリーンルームとして操作され、使用する塗料被覆に 含まれる汚染物質が減るようにしている。特に、塗装施設には持ち込まれる全て の物品(衣類を含む)が満たさなければならない各種のクリーンルーム基準があ る。例えば、自動車会社では塗装施設で使用する衣類から一般に粒度が10μ以下 の粒子を約1%以下まで除去することを要求している。従って、本発明で洗濯す る衣類をクリーンルームで使用する場合には、衣類をクリーンルーム環境で洗濯 し、洗濯/乾燥段階後に密封するのが好ましい。さらに、衣類の汚染を防止する ために、汚れた後の衣類は密封した容器に収めるのが好ましい。 一般に、新しい衣類は製造工程からの種々の汚れや緩んだ繊維や糸等を含んで いる。このような場合のクリーンルーム環境で使用する新しい衣類のための予備 洗濯段階でも、衣類を前述 の洗濯/乾燥段階にかけることが含まれる。これらの段階は衣類がクリーンルー ム基準を満たすように、製造工程からの汚れや、残留する繊維を衣類から除去す るのを助ける。 本発明の上記およびその他の利点は、以下の実施例の説明によってさらに明瞭 かつ具体的に理解されるであろう。実施例1 (比較例) 40着のカバーロール(全てポリエステル100 %製)を、PPGCanada社製の1成 分ハイソリッド自動車塗料で汚した。そのために、これらのカバーロールを作業 員が塗料吹付け施設で着用し、標準的な8時間交替制で上記塗料を使用した。交 替後、作業員がカバーロール(各々約20%が塗料で覆われていた)を脱ぎ、これ らを洗濯のために直ちに搬送した。衣類の洗濯は、交替から約3時間以内に開始 した。 マイクロプロセッサ制御の蠕動ポンプによって液体薬品の供給を行う業務用洗 濯機Wascomat FL184TMに衣類を入れる。カバーロールを三つの洗濯サイクルにか ける。第1サイクルでは温度86°F(30 ℃)の14ガロン(64 l)の水と、16oz(473 ml)の溶液Aと、4oz(118 ml)の固形混合物Bとを洗濯機に導入した。溶液A : ソルベントナフタ 60重量% エトクソル酸ノニルフェノール 40重量%固形混合物 : トリポリリン酸ナトリウム 16.5重量% NaOH 10重量% CaCl2 3.5 重量% ソーダ灰 21重量% オルト珪酸ナトリウム 36.5重量% ノニフェニロール 12.5重量% カバーロールをこの混合物中で10分間攪拌した後、洗濯水を洗濯機から排水す る。 第2サイクルでは、8oz(237 ml)の溶液Aと、4oz(118ml)の固形混合物 Bとを含む温度160 °F(71 ℃)の14ガロン(64 l)の水を洗濯機に導入した。 カバーロールは洗濯機中で5分間攪拌、洗濯し、それが終ってから排水した。 第3サイクルでは、温度160 °F(71 ℃)の14ガロン(64 l)の水と、8oz(23 7 ml)の固形混合物Bとを洗濯機に導入した。カバーロールを洗濯機で5分間攪 拌、洗濯し、それが終ってから洗濯機から排水した。次に、カバーロールを4回 のサイクルですすぐ。第1サイクルでは160 °F(71 ℃)の16ガロン(73l)の水 を洗濯機に導入した。カバーロールを洗濯機中で2分間攪拌し、それが終わると 、水を洗濯機から排水する。このサイクルを3回繰り返す。追加のすすぎサイク ルで使用する水の温度はそれぞれ140 °F(60℃)、120 °F(49 ℃)、100 °F( 38 ℃)であった。 次に、カバーロールをpH調節すすぎにかける。この段階では、86°F(30 ℃ )の14ガロン(64 l)の水と、ケイフッ化水素酸20重量%を含む2oz(59 ml)の溶 液Aとを洗濯機に導入する。カバーロールを洗濯機中で2分間攪拌し、それが終 った時に、すすぎ水を洗濯機から排水する。カバーロールのpHは約5.5 〜約6. 5 であった。 カバーロールを蒸気噴射式の業務用乾燥機Heubsch に22分間入れて乾燥させる 。これが終わると、約10%の水分(湿度計で測定)を含むカバーロールを乾燥機 から取り出し、検査した。塗装施設から受け取ったときにカバーロールに付着し ていた硬 質塗装の約80%しか除去されていなかった。また、各カバーロールの約15%に、 塗料中に存在する赤色および黒色の顔料を依然として見ることができた(約50% の除去にすぎない)。衣類に残った硬質塗料は衣類の着用回数を制限することに なる。さらに、硬質塗料は使用中に剥離し、塗装中の自動車を汚染する恐れがあ る。従って、これらの衣類は、廃棄されるまで約75回しか着用することはできな いであろう。実施例2 同じ実験を次の変更を加えて行った。10着の100 %ポリエステル製カバーロー ルを8時間交替制で同じ塗装施設において使用し、カバーロールが洗濯のため搬 送するときに、先ず最初にポリエチレン製のたらいに入れて二塩基酸のエステル 溶液(66重量%のグルタル酸ジメチルと、17重量%のアジピン酸ジメチルと、16 .5重量%の琥珀酸ジメチル)に24時間浸漬し、次に、カバーロールを実施例1と 同じ洗濯および乾燥段階にかけた。 この場合には硬質塗料のほぼ全て(約99%)が10着のカバーロールから除去さ れていた。さらに、顔料の大部分(約75%)も10着のカバーロールから除去され ていた。特に、塗料中に存在する赤色および黒色顔料はカバーロールにわずかに 見える程度であった。従って、この衣類は平均して約200 〜300 回着用すること ができる。実施例3 以前は汚れていなかった2着の100 %ポリエステル製カバーロールを実施例1 に記載の方法で洗濯した。カバーロールを一度乾燥させ、それぞれ1ミル厚さの プラスチックバッグに収納した。余剰空気をバッグから排除した後、バッグを密 封した。 密封したバッグを、実施例1に記載した自動車塗装施設に搬送した。カバーロ ールをひどく汚すためにカバーロールを塗料で汚れた吹付け室の壁に押し付けた 。このようにして各カバーロールの約50%に1成分塗料を付着させた。この後、 衣類を洗濯のために回収した。 カバーロールをステンレス鋼製の浸漬タンクに入れ、実施例2に記載した1ガ ロンの二塩基性エステル溶液中に攪拌しながら10分間浸漬した。次に、カバーロ ールを二塩基性エステル溶液から取り出し、実施例1の方法に従って洗濯した。 衣類がひどく塗料で汚れていたにもかかわらず、硬質塗料と顔料のほぼ全部( 約95%)が2着のカバーロールから除去された。実施例4 以前は汚れていなかった1着のきれいな100 %ポリエステル製カバーロールを 実施例1に記載の方法で洗濯し、乾燥させた後に、それぞれ1ミル厚さのプラス チックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除し、密封した。きれいな衣類 を自動車塗料吹付け施設に搬送し、2段階(有色の下塗りと、透明な仕上塗り) で2成分低固体含有自動車塗料を付着させた。塗料はRed Spot Paint and Varni sh社で製造されたものである。カバーロールを8時間交替制で塗料吹付け室作業 員が着用した。汚れた衣類を1ミル厚さのプラスチックバッグに収納し、低温ポ リエチレン容器(温度約40°F(4.5℃))に入れてて洗濯施設へ返した。 汚れたカバーロールをステンレス鋼製の浸漬タンク中で実施例2に記載の1ガ ロンの二塩基性酸エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後に実施例1と同じ洗 濯機にカバーロールを入れ、 86°F(30 ℃)の16ガロン(73 l)の水で2分間すすぐ。 次に、カバーロールを3回の洗濯サイクルにかける。 第1洗濯サイクルでは、86 °F(30 ℃)の14ガロン(64 l)の水を16oz(473ml) の溶液Aと4oz(119ml)の固形混合物Bと一緒に洗濯機に導入した。カバーロ ールを攪拌しながら12分間洗濯し、それが終った時に洗濯機を排水した。 第2洗濯サイクルでは、86°F(30℃)の14ガロン(64 l)の水と、8oz(237 ml )の溶液Aと、4oz(118 ml)の固形混合物Bとを使用した。カバーロールを攪 拌しながら6分間洗濯し、それが終った時に洗濯機を排水した。 第3洗濯サイクルでは、140 °F(60 ℃)の14ガロン(64 l)の水と、8oz(237 ml)の固形混合物Bとを使用した。カバーロールを攪拌しながら10分間洗濯し、 それが終った時に洗濯機を排水した。 次に、カバーロールを2回のすすぎサイクルにかける。各サイクルでは16ガロ ン(73 l)の水を使用し、2分間攪拌した。第1サイクルのすすぎ水は125 °F( 52 ℃)であり、第2すすぎサイクルの水温は105 °F(40.5 ℃)である。 その後、カバーロールを、実施例1で使用したのと同じpH調節すすぎにかけ 、実施例1で使用したのと同じ方法で乾燥した。 カバーロールの約33%に塗料が付着していた。洗濯作業の結果、衣類に付着し ていた大部分(約90%)の硬質塗料が除去された。さらに、顔料(の約90%)も カバーロールから除去された。実施例5 以前は塗料で汚れていなかった3着のきれいな100 %ポリエ ステル製カバーロールを実施例1に記載の方法で予備洗濯し、乾燥させた後、そ れぞれ個別に1ミルのプラスチックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除 して密封した。密封した衣類を自動車塗装施設に搬送し、そこで衣類をプラスチ ックバッグから取り出し、塗料吹付け室の壁に押し付けて、BASF TM 水性自動車 塗料でひどく汚した(約50%の付着)。汚した衣類は1ミルのプラスチックバッ グに個別に収納し、約45°Fのポリエチレン容器に入れて、洗濯施設へ返した。 汚れた衣類をプラスチックバッグから取り出し、実施例2に記載した2ガロン の二塩基性エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後、実施例1で使用したもの と同じ洗濯機に浸漬したカバーロールを入れ、86°Fの16ガロンの水で2分間す すぐ。次に、第2洗濯サイクルの洗濯水の温度が86°Fであることを除き、実施 例1と同じ方法で、カバーロールを洗濯し、乾燥させた。 洗濯作業の結果、硬質塗料および顔料のほぼ全部(約95%)が除去された。実施例6 以前は塗料で汚れていなかった1着のきれいな100 %ポリエステル製カバーロ ールを実施例1に記載の方法で予備洗濯し、乾燥させた後、それぞれ個別に1ミ ルのプラスチックバッグに収納し、余剰空気をバッグから排除して密封した。密 封した衣類を自動車塗装施設に搬送し、そこで、PPG Canada社製の粉体被覆自動 車用塗料で衣類を汚した。衣類を汚すために、標準の8時間交替制で塗料吹付け 作業員にカバーロールを着せた。交替時には、カバーロールの約25%に塗料が付 着していた。汚れたカバーロールを1ミル厚さのプラスチックバッグに個別に収 納し、約45°Fのポリエチレン容器に入れて、洗濯施設へ返した。 汚れた衣類をプラスチックバッグから取り出し、実施例2に記載した2ガロン の二塩基性エステル溶液に24時間浸漬した。24時間後、実施例1で使用したもの と同じ洗濯機にカバーロールを入れ、実施例1と同じ方法でカバーロールを洗濯 し、乾燥させた。 乾燥サイクル終了時の目視検査では、硬質塗料および顔料の全部(約99%)が カバーロールから除去されていた。従って、この除去レベルでは、衣類は、廃棄 するまで約200 回着用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06L 1/08 D06L 1/08 D06M 11/38 D06M 13/07 13/07 13/224 13/224 23/10 23/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記の段階を含むことを特徴とする1成分塗料、水性塗料、粉末被覆塗料ま たはこれらの混合物で汚れた衣類を洗濯する方法: (a) 汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、衣類を少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種のアルカリとに曝し て洗濯して衣類に付着した塗料固形分を除去し、この洗濯時には、これら洗剤お よびアルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐため の塗料溶剤を存在させ、 (c) 最後に、衣類を乾燥させる。 2.上記エステルが塩基酸のエステルである請求項1に記載の方法。 3.上記エステルが二塩基酸のエステルである請求項1に記載の方法。 4.上記エステルが脂肪族二塩基酸のエステルである請求項1に記載の方法。 5.洗剤が非イオン系洗剤である請求項3に記載の方法。 6.溶剤が芳香族溶剤である請求項5に記載の方法。 7.溶剤が弱芳香族溶剤である請求項5に記載の方法。 8.溶剤がソルベントナフサである請求項5に記載の方法。 9.衣類上で塗料が硬化する前に、この衣類を上記エステルにさらす請求項1に 記載の方法。 10.段階(c)の後の衣類が塗料をはじく量の溶剤を含む請求項6に記載の方法。 11.衣類が最初に塗料で汚れる前に、塗料をはじく量の芳香族溶剤を衣類に含ま せる処理を衣類に行う段階をさらに含む請求項1に記載の方法。 12.下記段階を含むことを特徴とする1成分塗料、2成分塗料、水性塗料、粉末 被覆塗料またはこれらの混合物で汚れた衣類を洗濯する方法: (a) 衣類上で塗料が硬化する前に、汚れた衣類を酸のエステルに曝し、 (b) 次に、少なくとも一種の洗剤と、少なくとも一種のアルカリとに衣類を曝し 、洗濯して衣類に付着した塗料固形分を除去し、この洗濯は、上記洗剤およびア ルカリによって衣類から除去された塗料固形分が再付着するのを防ぐ塗料溶剤の 存在下で行い、 (c) 最後に、衣類を乾燥させる。 13.上記エステルが塩基酸のエステルである請求項12に記載の方法。 14.上記エステルが二塩基酸のエステルである請求項12に記載の方法。 15.上記エステルが脂肪族二塩基酸のエステルである請求項12に記載の方法。 16.洗剤が非イオン系洗剤である請求項14に記載の方法。 17.溶剤が芳香族溶剤である請求項16に記載の方法。 18.溶剤が弱芳香族溶剤である請求項16に記載の方法。 19.溶剤がソルベントナフサである請求項16に記載の方法。 20.段階(c)の後に、塗料をはじく量の溶剤を衣類が含む請求項17に記載の方法 。 21.衣類が最初に塗料で汚れる前に、塗料をはじく量の芳香族溶剤を含ませる処 理を衣類に行う段階をさらに含む請求項12に記載の方法。 22.塗料で汚れた衣類を洗濯する方法において、汚れた衣類を衣類上で塗料が硬 化する前に、エステルにさらす段階。 23.塗料で汚れた衣類を洗濯するための方法において、衣類が最初に塗料で汚れ る前に塗料をはじく量の芳香族溶剤を衣類に含ませる段階。 24.塗料で汚れた衣類を洗濯するための方法において、衣類を乾燥させた後に、 洗濯工程中に塗料をはじく量の芳香族溶剤を 含ませる処理を衣類に行う段階。 25.溶剤が弱芳香族溶剤である請求項23または24に記載の方法。 26.溶剤がソルベントナフサである請求項23または24に記載の方法。
JP8520089A 1994-12-23 1995-12-21 塗料で汚れた衣類の洗濯方法 Ceased JPH10511285A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/362,642 1994-12-23
US08/362,642 US5613984A (en) 1994-12-23 1994-12-23 Process for laundering paint soiled garments
PCT/CA1995/000710 WO1996020307A1 (en) 1994-12-23 1995-12-21 Process for laundering paint soiled garments

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10511285A true JPH10511285A (ja) 1998-11-04

Family

ID=23426938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8520089A Ceased JPH10511285A (ja) 1994-12-23 1995-12-21 塗料で汚れた衣類の洗濯方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5613984A (ja)
EP (1) EP0799345B1 (ja)
JP (1) JPH10511285A (ja)
AT (1) ATE190682T1 (ja)
AU (1) AU4250796A (ja)
CA (1) CA2222736C (ja)
DE (1) DE69515696T2 (ja)
WO (1) WO1996020307A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR9708214A (pt) * 1996-03-18 2000-10-24 R R Street & Co Inc Método para a remoção de contaminantes a partir de têxteis
US7052556B1 (en) 2003-03-10 2006-05-30 Montie-Targosz Enterprises, Llc Process for removal of paint from plastic substrates
ITBO20040665A1 (it) 2004-10-27 2005-01-27 Mario Ciucani Macchina per la cucitura di articoli vari, in particolare una tomaia aperta ad un elemento sagomato associato ad un fondo di una calzatura
DE202014010587U1 (de) * 2014-03-25 2016-03-14 Anne Trautwein Modeartikel, Accessoires und Kleidungsstücke ohne funktionalen Anspruch aus Vliesstoff aus Polyethylen hoher Dichte (PE-HD)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3309166A (en) * 1963-08-23 1967-03-14 Moncada Alfonso Method of purifying dry cleaning solvents
BE762930A (fr) * 1971-02-15 1971-08-16 Solvay Procede pour enlever les taches de peintures sur les textiles.
US3764544A (en) * 1971-08-06 1973-10-09 L Haworth Spot remover for wearing apparel
US3772205A (en) * 1971-11-01 1973-11-13 A Dongas Cleaning agent for textiles
US3872021A (en) * 1972-11-13 1975-03-18 Audrey M Mcknight Cleaning composition
US4013575A (en) * 1975-11-28 1977-03-22 Fmc Corporation Dry cleaning with peracids
US4295845A (en) * 1979-06-18 1981-10-20 Lever Brothers Company Pretreatment composition for stain removal
US4266938A (en) * 1980-03-28 1981-05-12 Ward Will A Method of removing paint from cloth
JPS59157166A (ja) * 1983-02-25 1984-09-06 Asahi Glass Co Ltd 水性分散液型防汚加工剤
US4612141A (en) * 1985-07-01 1986-09-16 Faurote Jr Dolph Paint removing cleaning compositions
US4637892A (en) * 1986-02-04 1987-01-20 Merryman Ora S Cleaning solution
US4673524A (en) * 1986-05-16 1987-06-16 Dean Ralph R Cleaner composition
GB2233339A (en) * 1989-06-23 1991-01-09 Lancashire Polytechnic Stain removing composition
US5082692A (en) * 1990-07-23 1992-01-21 David Cavill Method for the touch up of scratched painted metal products
EP0629226A1 (en) * 1992-03-06 1994-12-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Composition containing lactone and ester for removing coatings
EP0680501A1 (en) * 1993-01-19 1995-11-08 Unichema Chemie B.V. Cleaning composition

Also Published As

Publication number Publication date
DE69515696T2 (de) 2000-10-26
CA2222736A1 (en) 1996-07-04
CA2222736C (en) 2006-03-14
ATE190682T1 (de) 2000-04-15
WO1996020307A1 (en) 1996-07-04
AU4250796A (en) 1996-07-19
US5613984A (en) 1997-03-25
DE69515696D1 (de) 2000-04-20
EP0799345A1 (en) 1997-10-08
EP0799345B1 (en) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3900606A (en) Temporary soil release resins applied to fabrics by spraying
CA1239326A (en) Method for cleaning textiles with cyclic siloxanes
KR101281136B1 (ko) 신규의 클리닝 방법
JP3046918B2 (ja) 塗装面の洗浄方法
WO2004024857A1 (en) Cleaning composition and cleaning of vehicles
US4077770A (en) Textile cleaning process including soil-repellent finish
JPH10511285A (ja) 塗料で汚れた衣類の洗濯方法
US3925231A (en) Water dispersable chlorinated solvent and method
JPH02129299A (ja) ガラス汚れ除去法およびガラスクリーナー
CN115340911B (zh) 一种微水环保汽车清洗剂及其制备方法
US20210284861A1 (en) Aqueous tire dressing composition and method of treating a surface with the same
US6862767B2 (en) Method for dry cleaning with binary vapor
JP2002292329A (ja) 硬表面の艶だし防汚処理方法
JPH03165872A (ja) プラスチック成形品の塗装前処理方法および塗装前処理用脱脂洗浄剤
WO2024200490A1 (en) Detergent composition for interior parts of vehicles having a ph comprised between 3 and 5
JPS6312196B2 (ja)
JP4028631B2 (ja) 塗料移送配管内洗浄剤組成物及び洗浄方法
US5314546A (en) Process for enhanced drainage of residual aqueous rinse on the external surface of plastic parts
US5354494A (en) Reactive silane composition and process for enhanced drainage of residual aqueous rinse on the external surfaces of plastic parts
WO2022094996A1 (zh) 一种汽车清洁剂及其制备方法
JPS6328982A (ja) 洗濯物の加工仕上げ方法
JP4028630B2 (ja) 塗料移送配管内洗浄剤組成物及び洗浄方法
JPH11181496A (ja) 塗料移送配管内洗浄剤組成物及び洗浄方法
CN108914540A (zh) 一种纺织废料回收后的除渍方法
JPS63552B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 19930819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20070626