JPH10511277A

JPH10511277A - 改善された糞便物の収納を行う吸収性物品

Info

Publication number: JPH10511277A
Application number: JP8519867A
Authority: JP
Inventors: マイケルジョンフォークス; アレンフランシスシュラインツ
Original assignee: キンバリークラークワールドワイドインコーポレイテッド
Priority date: 1994-12-21
Filing date: 1995-12-14
Publication date: 1998-11-04
Also published as: ZA9510851B; FR2746638A1; FR2728460B1; WO1996019167A3; KR100426287B1; FR2746638B1; MX9704556A; PE8397A1; UY24119A1; AR010455A2; GB9526200D0; GB2296192A; GB2296192B; AU4598396A; TW349387U; US5676661A; FR2728460A1; WO1996019167A2; US5776122A; SV1995000083A

Abstract

(57)【要約】防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）を有する吸収性物品（２０）について開示する。１つの具体例において、吸収性物品の糞便収納部材（６０）が、吸収組立体（４２）と、物品の各長手方向側縁（２８）との間で、吸収組立体（４２）の外側に沿って配置される。糞便収納部材は、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率と、少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】改善された糞便物の収納を行う吸収性物品本発明は、体液を吸収する物品に関し、特に、糞便物の収納を改善する吸収性物品に関する。従来の使い捨て吸収性物品は、通常、液体透過性体側ライナ、液体不透過性バッキングシートと、体側ライナ及びバッキングシートの間にある吸収性材料を備えていた。吸収性物品が着用者に与えるフィット感を改良し、排泄物の収納を向上するために、このような製品は弾性材料をも含んでいる。通常は、これらの弾性材料が、製品の長手方向の側部か長手方向の端部かのいずれかに沿ってバッキングシートに弾性結合される糸、ストランド又はリボンを含む。吸収性物品は、液体排泄物及び糞便物の両方を収納するものをいう。糞便物はかなり流動的であって、高速で放出されることがある。従来のフィット及び収納構造は、液体排泄物を吸収し収納するには優れた機能を示すが、糞便物に関しては必ずしも効果的には機能しない。特に、着用者が座った姿勢にあるときには、従来の収納構造では、非常に流動的な高速で放出される糞便物の横漏れの頻度が大きな問題となる。このように、糞便物、特に高速で放出される非常に流動的なものを収納するのに適した吸収性物品は、該分野において無かったものであり、切望されていたものである。本発明は、上述した問題を解消することを目的とする。この目的は、独立項１及び１８に基づいた吸収性物品によって解決される。本発明の更なる利点、特徴、態様及び詳細は、従属項、明細書の記載、及び添付図面から明らかとなる。請求の範囲は、本発明を一般的な用語で定める第１の制限的でない手法として理解されたい。従来技術において議論された欠点に対応して、新しい吸収性物品が開発されてきた。この吸収性物品は、糞便物の漏れ防止性を向上する。１つの態様において、本発明は、長手軸、横断軸、長手端縁、及び長手端縁の間に延びる長手側縁を有する吸収性物品に関する。この吸収性物品は、防湿層、防湿層に配置される吸収組立体、及び吸収組立体と各長手側縁の間で吸収組立体の外側に沿って配置された糞便収納部材とを備える。糞便収納部材は、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率と、少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズを有する。糞便収納部材は、糞便物の横方向の動きを妨げる機能をする。糞便収納部材は、多孔性材料で形成され、非常に流動的な糞便物を収集するのに十分な空隙容積を提供する。又、糞便収納部材は、乾燥しても、湿潤しても弾性を有し、おむつに尿が入れられて、着用者が座った姿勢にあっても、空隙容積を維持することが望ましい。別の態様において、本発明が、長手軸及び横断軸を有し、防湿層、防湿層上に配置される吸収組立体、及び防湿層に結合され、吸収組立体を間に挟む体側ライナとを備える。収納フラップは、吸収組立体の外側に沿って防湿層上に配置され、各収納フラップは、ベース及び末端を有し、それらの間でフラップ高さを形成する。このベースは、少なくともおよそ５ミリメートルは吸収組立体から離される。吸収性物品の糞便物通路部材の各々が、体側ライナに結合される内側部分と、フラップ高さのおよそ25から95％だけベースから離された取付点で収納フラップの１つに結合される外側部分とを有する。結果として、糞便容器が、吸収組立体、収納フラップ、糞便通路部材、及び防湿層の間に形成される。この態様は、おむつに、長手方向に延びる一対の糞便容器を備えさせる。この容器は、糞便物を収納するための吸収組立体の外側に沿って延びる空隙空間を提供する。この糞便通路部材は、吸収組立体及び体側ライナから離して収納フラップの部分を維持することによって糞便容器の一部を形成する。この糞便通路部材は、糞便物をその中を通じて糞便容器に通すのに適している。本発明の多くの特徴及び利点が、以下の説明から明らかになるであろう。本明細書において、本発明の好適な具体例を示す添付図面を参照する。この具体例は、本発明の全ての範囲を表すものではない。本発明の全ての範囲を解釈するためには、請求の範囲を参照するべきである。図１は、本発明による使い捨て吸収性物品を、引っ張って平坦にした状態の頂面であって、説明のために一部を破断した状態を示している。図２は、引っ張った状態ではなく弛緩した状態で、図１のライン２−２の平面から全体として切られた拡大横断面を示す。図３は、弛緩した状態の本発明による別の吸収性物品の一部を示す拡大横断面を示す。図４は、弛緩した状態の本発明によるさらに別の吸収性物品の一部を示す拡大横断面を示す。図５は、弛緩した状態の本発明によるさらに別の吸収性物品の一部を示す拡大横断面を示す。図６は、弛緩した状態の本発明によるまたさらに別の吸収性物品の一部を示す拡大横断面を示す。本明細書の文脈の中で、以下の各用語又は句が、以下の意味を含む。 (a) 「結合」は、２つの要素を接合、接着、接続、取り付け等することを意味する。２つの要素は、互いに直接結合されたとき、又は各々が中間要素に直接結合されるように間接的に結合されるときに、共に結合されたと考えられる。 (b) 「使い捨て」は、使用後に処分されることを意味し、洗浄して再使用することを意図するものではない。 (c) 「配置された」、「上に配置された」、「共に配置された」、「で配置された」、「近くに配置された」及びこれらを変形したものは、１つの要素が別の要素と一体となることを意味し、又は１つの要素が、別の要素に結合されるか、もしくは別の要素の所に配置されるか、もしくは別の要素の近くに配置されることを意味する。 (d) 「弾性」、「弾性化された」は、変形を生じさせる力を除いた後に、その原サイズ及び形状を回復させる傾向がある材料の特性を意味する。 (e) 「エラストマ」は、その弛緩した長さの少なくとも25％を伸ばすことができ、与えた力を解放するときに、その伸びの少なくとも10％を回復する材料又は複合材料を示す。エラストマ材料又は複合材料は、その弛緩した長さの少なくとも 100％、より好ましくは少なくとも 300％を伸ばすことができ、与えた力を解放するときに、その伸びの少なくとも50％を回復することができることが好ましい。 (f) 「延び」、「延びる」及び「延ばされた」は、長さの単位で、引っ張ることによる材料の長さの変化を意味する。 (g) 「布地」は、織布、編物及び不織布ウェブの全てを指して使われる。 (h) 「可撓性」は、順応性があり、着用者の体の全体的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を示す。 (i) 「力」は、自由に動くことのできるボディに対しては加速させ、自由に動くことのできないボディに対しては変形を生じさせる、１つのボディにより別のボディに及ぼされる物理的影響を含む。 (j) 「親水性」は、繊維に接触する水性の液体により湿潤される繊維又は繊維表面を示す。材料の湿潤の程度は、接触角、液体の表面張力及び含まれる材料の観点から示される。特定の繊維材料又は繊維材料の配合物の湿潤性の測定に適した装置及び技術は、Cahn SFA-222 Surface Force Analyzer System又は実質的に等価なシステムにより提供される。このシステムを用いて測定されるとき、90°よりも小さい接触角を有する繊維は、「湿潤可能」又は親水性と示され、一方で90 °よりも大きい接触角を有する繊維は、「湿潤不能」又は疎水性と示される。 (k) 「内側」及び「外側」は、吸収性下着の中心に相対的な位置を意味し、特に吸収性下着の長手方向及び横断方向の中心に、横断方向及び／又は長手方向に近い、又は離れていることを意味する。 (l) 「層」は、単数形で用いるときには、単一要素と複数の要素という二重の意味を有する。 (m) 「液体不透過性」は、層又はラミネートを説明するために用いるときには、尿のような液体が、通常の使用状態の下で、液体が接触する点で層又はラミネートの平面にほぼ垂直な方向に層又はラミネートを透過しないことを意味する。 (n) 「部材」は、単数形で用いるときには、単一要素と複数の要素という二重の意味を有する。 (o) 「不織ウェブ」は、織ったり、編んだりせずに形成される材料のウェブを意味する。 (p) 「動作的に結合された」及び「動作的に接続された」は、弾性部材を別の要素に取り付ける場合には、引っ張ったりすることによって、要素に取り付けられ又は接続され、又は熱的にもしくは化学的に処理された時の弾性部材が要素弾性特性を与えることを意味し、非弾性部材を別の要素に取り付ける場合には、接合部の所望の又は所定の機能を実現できるように、部材及び要素が適切に取り付けられることを意味する。接合、取り付け、接続等は、一方の部材を直接的に要素に結合するものであったり、第１部材と第１要素の間に配置される別の部材によって間接的に結合するものであったりしてもよい。 (q) 「引っ張り結合」は、弾性部材がその弛緩した長さの少なくともおよそ25％を延ばされて、弾性部材が別の部材に結合されていることを意味する。望ましくは、用語「引っ張り結合」は、別の部材に結合されるときに、弾性部材が、その弛緩した長さの少なくともおよそ 100％、特に望ましくは少なくともおよそ 300 ％延ばされた状況を示す。 (r) 「引っ張り結合されたラミネート」は、少なくとも２層を有した複合材料を意味し、１層はギャザー可能層であり、別の層は弾性層である。この層は、弾性層が延ばされた状態にあるときに共に結合され、この層を弛緩すると、ギャザー可能層がギャザーされる。これらの用語は、明細書の別の部分で別の用語により定められていることもある。図１及び２を参照すると、本発明によって形成された吸収性物品が、使い捨ておむつ２０として例示のために示される。本発明は、大人用失禁下着、子供用トレーニングパンツ等の別のタイプの吸収性物品において具現化されてもよい。このおむつ２０は、糞便物を収集するように位置決めされ適合された糞便収納部材６０を備え、それによって漏れの可能性を最小限にする。例示されたおむつ２０は、図１において、矢印２２で示される長手軸と、矢印２４で示される横断軸とを有する。このおむつ２０は、対向する前側長手方向端縁２６と後側長手方向端縁２７と、これらの長手方向端縁の間に延びる長手方向側縁２８とを有する。おむつ２０は、第１すなわち前側ウェスト領域３０と、第２すなわち後側ウェスト領域３２と、前側ウェスト領域と後側ウェスト領域の間にあってこれらを相互連結する股領域３４とを備える。おむつ２０の外縁は、周部３６を形成し、その周部３６に、長手方向に延びる側マージン３８と横方向に延びる端マージン３９とが示される。側縁２８は、おむつ２０に関する脚開口部を形成し、任意的に曲線で作られ、又は所定の形状に作られる。端縁２６及び２７が、全体として直線的に示されるが、任意的に曲線から成ってもよい。前側ウェスト領域３０が、前端縁２６に隣接して、そこからおむつ２０の横断方向中心線に向かって内側長手方向に延びる。後側ウェスト領域３２が、後側端縁２７に隣接して、そこから横断方向中心線に向かって内側長手方向に延びる。ウェスト領域３０及び３２は、着用されるときに、着用者のウェストすなわち胴の真ん中下方部分を全体的に又は部分的に被う又は取り囲むおむつ２０の上方部分である。中間の股領域３４は、着用される時に、着用者の脚の間にあり、着用者の胴の下方部分を被うおむつ２０の部分である。従って、股領域３４は、尿及び糞便物がおむつ又は別の使い捨て吸収性物品で典型的に排泄される場所である。おむつ２０は、実質的に液体不透過性の防湿層４０と、防湿層上にある吸収組立体４２と、防湿層に結合して吸収組立体を中に挟む実質的に液体透過性の体側ライナ４４とを備える。防湿層４０と体側ライナ４４は、吸収組立体４２よりも長く、幅広いものが望ましく、防湿層及び体側ライナの周部が、超音波結合、熱結合、接着剤又は別の適切な手段によって共に結合される。防湿層４０及び体側ライナ４４の周部は、通常、おむつ２０の側マージン３８及び端マージン３９とを形成する。吸収組立体４２は、超音波結合、熱結合、接着剤又は別の適切な手段を用いて、防湿層４０及び／又は体側ライナ４４に直接結合されてもよい。防湿層４０は、液体不透過性となるように形成され又は処理された材料からなるのが好ましい。代わりに、防湿層４０は液体透過性材料からなってもよく、吸収組立体４２に関連する液体不透過性層のような別の適切な手段（図示せず）が設けられて、吸収組立体からの液体の流れを妨げてもよい。防湿層４０は、また気体透過性であって、吸収性下着の使用中に生じた気体が、その表面領域の全体又は一部にわたって通常の使用状態の下で材料を透過可能であってもよい。防湿層４０は、材料の単一層又は材料の２つ以上の別の層からなるラミネートであってもよい。適切な防湿層材料は、フィルム、織布、不織布、又はフィルム、織布及び／又は不織布のラミネート等からなってもよい。例えば、防湿層４０は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル塩化物又は同様の材料による実質的に液体不透過性の薄いウェブ又はシートからなってもよい。防湿層材料は、透明であっても不透明であってもよく、エンボシングされた又は艶消面を有してもよい。防湿層４０に対する１つの特定の材料は、およそ 0.025ミリメートルの公称厚さと規律正しい艶消エンボシングパターンを有し、両面をコロナ処理されたポリエチレンフィルムである。別の適切な防湿層材料が、ポリプロピレン、ポリエチレン等で形成されるキャスト又はインフレートフィルムからなる接着剤又は熱ラミネートと、ポリプロピレン繊維又はポリプロピレンとポリエチレンが 50/50 の共存した構成で材料クリンプした複合繊維で形成されるスパンボンドウェブである。この吸収組立体４２は、液体排泄物を吸収し、保持するのに適した材料からなる。この吸収組立体４２は、セルロース繊維のエア形成バット（すなわち木材パルプ毛羽）又はセルロース繊維と合成ポリマ繊維の混合物からなる共形成材料のような様々な吸収性材料からなってもよい。この吸収組立体４２は、自身の重量の少なくともおよそ15倍、望ましくは25倍以上の水を吸収することができる有機又は無機高吸収性材料を０〜95重量％含む配合物であり、その吸収性を向上する。適切な高吸収性材料は、Kellenberger等に1987年10月13日に発行された米国特許第 4,699,823号、Kellenbergerに1992年９月15日に発行された米国特許第 5,1 47,343号に開示されており、いずれも本明細書の一部として組み込まれている。高吸収性材料は、Dow Chemical Company，Hoechst Celanese Corporation及びAl lied Colloids，Incのような多くの販売者より手に入れることができる。吸収組立体４２は、繊維接着剤の結合性を維持し、又は液体の移送に役立つように、薄葉紙層又は獲得もしくは分散層を含んでもよい（図示せず）。体側ライナ４４は、液体透過性材料で形成され、液体排泄物、及びある場合には同様に半固形排泄物も、ライナを透過して、吸収組立体４２により吸収されることができる。適切な体側ライナ４４が、湿潤強度をもつ薄葉紙の不織布ウェブ又はシート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等のような合成ポリマフィラメントもしくは繊維で構成されるスパンボンド、メルトブローもしくはボンドカードウェブ、又はレーヨンもしくは綿のような天然ポリマフィラメントもしくは繊維のウェブである。さらに、体側ライナ４４は非弾性であるのが望ましく、液体移送に役立つように界面活性剤で処理されてもよい。本発明の特別な具体例においては、ライナ４４が、およそ22g/m²(gsm)の基本重量とおよそ0.06g /cm³(gm/cc)の密度とを有するウェブに形成されるおよそ0.31〜0.36テックス(2. 8〜3.2 デニール）からなる不織スパンボンドポリプロピレン布地からなる。この布地は、商標Triton X-102でRohm and Haas Co. から商業的に入手可能な、およそ0.28重量％の表面活性剤で表面処理される。おむつ２０は、図１において引っ張られて平坦な状態にされており、砂時計状又はＩ形状である周部３６を有する様子が示されている。当然のことながら、おむつ２０は、任意的にＴ形状であっても、矩形であっても、不規則な形状を有していてもよい。吸収組立体４２の全体の形状はおむつ２０の形状に対応してもよいが、図１においてはＴ形状のような別の形状を想定している。必ずしも必要ではないが、おむつ２０は、様々な位置に弾性部材を備え、おむつ２０の周部３６を着用者に対して保持し、漏れに対する潜在性を最低限にするのが望ましい。伸長された脚弾性部材４６が、前部端縁２６と後部端縁２７の間に延びる各側マージン３８内で長手方向に向けられる。脚弾性部材４６は、この具体例においては、防湿層４０と体側ライナ４４の間に置かれる。超音波結合、接着剤、熱結合又は別の適切な手段を用いて、脚弾性部材４６が、引っ張られた状態で、防湿層４０、体側ライナ４４又はその両方に、直線又は曲がった形態のいずれかで取り付けられる。脚弾性部材４６は、着用者の脚に対しておむつ２０の側マージン３８を引っ張って保持し、そこにシールを形成するように構成されることができる。おむつ２０は、端マージン３９にウェスト弾性部材４８（図１）を備えてもよい。ウェスト弾性部材４８は、おむつ２０の横断軸２４に並行に向けられ、弾性化されたウェスト部分を提供する。ウエスト弾性部材４８は、防湿層４０と体側ライナ４４の間に配置され、超音波結合、接着剤、熱結合又は別の適切な手段を用いて、延びた状態で防湿層及びライナの両方に固定される。弾性部材４６及び４８は、LYCRA の商標名で E.I. Du Pont de Nemours and C ompanyから入手可能であるドライスパン融合マルチフィラメントエラストマ糸で形成されてもよい。代わりに、弾性部材４６及び４８が、おむつ製造分野で利用される、天然ゴムの薄いリボン、一対のスパンボンドポリプロピレン不織布ウェブの間に挟まれて結合された予め伸長された弾性メルトブロー内側層を有する延伸結合されたラミネート材料などのような別の典型的な弾性材料で形成されてもよい。弾性は、防湿層４０とライナ４４の間にホットメルトエラストマ接着剤を押し出すことによって吸収性物品に付与される。別の適切な弾性ギャザー手段が、Mesek による米国特許第 4,938,754号および Mesek等による米国特許第 4,3 88,075号に開示されている。再締結可能テープ部材５０（図１）が、おむつ２０の後部ウェスト領域３２内の側マージン３８に動作的に接続される。各テープ部材５０は、前部ウェスト領域３０内に位置する任意のテープ接合パッド５２に剥離可能に取り付けられたファスナストリップを含む。接合パッド５２は、接着剤又は別の適切な手段で、吸収組立体４２から離れた防湿層４０の表面に固定される。テープ部材５０及び接合パッド５２は、おむつ２０が赤ん坊に着せられるときにファスナストリップが接合パッドに取り付けられるように配置される。テープ部材５０及び接合パッド５２は、ポリプロピレン、２軸延伸ポリプロピレン、ポリエステル等で形成されてもよく、Pazdernik に1988年６月28日に発行された米国特許第 4,753,649号に開示された方法で構成され、この特許の内容は、矛盾のない範囲で本明細書の一部として組み込まれている。フック、スナップ、粘着ストリップ等のような別の適切なファスナ装置が、テープ部材５０及び接合パッド５２の代わりに用いられてもよい。一般に、おむつ２０の防湿層４０、吸収組立体４２、体側ライナ４４、弾性部材４６及び４８、及びファスナシステム要素５０及び５２が、よく知られたおむつの様々な構成で組み立てられることができる。さらに、おむつ２０は、特に例示された要素に加えて、別の構成要素を備えてもよい。特に、別の特徴を含んだ別のおむつの構成が、1993年12月16日にT．Roessler 等により出願された米国特許出願第08/168,615号 "Dynamic Fitting Diaper"(アトーニードケットNo.10,96 1)、及び1994年８月12日に E．D．Johnson等により出願された米国特許出願第08 /168,615号”Diaper With Improved Lateral Elongation Characteristics”(アトーニードケットNo.11,629)に開示されている。以前に参照したように、図１及び２のおむつ２０は、速い速度の糞便物の横方向の動きを妨げる機能を有する糞便収納部材６０を備える。糞便収納部材６０は、多孔性弾性材料で形成されるのが望ましく、糞便収納部材６０が、非常に流動的な糞便物を収集する空隙容積を提供する。糞便収納部材６０は、おむつ２０に尿が排泄された場合であっても、又、着用者が、糞便収納部材上に圧力をかける座った姿勢にあるときであっても、乾燥弾性及び湿潤弾性の両方を有して、十分な空隙容積を維持するのが望ましい。糞便収納部材６０は、超音波結合、熱結合、接着剤又は別の適切な手段を用いて、体側ライナ４４に結合される。例示された糞便収納部材６０は、全体的に直線のバーの形状であるが、円筒形、ストリップ形、立方体等の形状や、曲線の、又は部分的に曲線の形状であってもよい。糞便収納部材６０の形状は、糞便物の横方向の動きを妨げる優れた空隙容積を提供するのが望ましい。従って、糞便収納部材６０は、およそ５から50ミリメートルの横断軸２４に平行に測定された幅寸法を有し、改良された性能のためには特におよそ15から25ミリメートルの幅寸法を有するのが望ましい。更に、糞便収納部材６０は、長手軸２２と横断軸２４を含んだ平面に垂直な、吸収組立体４２の高さ寸法よりも大きい高さ寸法を有するのが好ましい。例えば、糞便収納部材６０は、吸収組立体４２の高さ寸法よりも少なくともおよそ５ミリメートル大きい高さ寸法を有する。特別な具体例においては、幅及び高さは、糞便収納部材６０が、横断軸２４に平行に測定された少なくともおよそ 2.5平方センチメートルの横断面積、特に改良された性能のためにはおよそ 7.5平方センチメートルから12.5平方センチメートルの横断面積を有するように選択される。糞便収納部材６０は、前部端縁２６と後部端縁２７の間の全体の距離よりも短いのが望ましく、吸収組立体４２が位置する領域において選択的に配置される。例示された具体例においては、糞便収納部材６０が、股領域３４、及び少なくとも吸収組立体４２の後部端縁近くの後部ウェスト領域３２において配置される。代わりに、糞便収納部材６０が、おむつ２０の全体の長さ寸法にわたって延びてもよい（図示せず）。特別な具体例においては、糞便収納部材６０が、およそ24 センチメートルから34センチメートルの長さ寸法を有する。図１に示されるように、糞便収納部材６０は、股領域３４にある吸収組立体４２の外側の横方向と、前部ウェスト領域３０の吸収組立体の頂部に存在する。代わりに、糞便収納部材６０が、吸収組立体４２の頂部にない状態で、又は吸収組立体の横方向の外側にない状態で存在してもよい。いずれにしても、糞便収納部材６０は、互いに間隔を開けて、長手軸２２から離れて配置されるのが望ましく、糞便物が、部材６０の間の位置で放出されるようにする。特に、糞便収納部材６０は、少なくともおよそ５センチメートル、例えばおよそ５センチメートルから12センチメートルだけ互いに離されるのが望ましい。おむつ２０の吸収組立体４２は、およそ５から９センチメートルの比較的狭い股領域３４の幅寸法を有するのが望ましい。様々な材料が、糞便収納部材６０を構成するのに用いられることができる。例えば、糞便収納部材６０は、繊維、フォーム又は所望の機能をもたらす別の適切な材料の不織布ウェブであってよい。糞便収納部材６０は、疎水性材料であってよく、界面活性剤又は所望のレベルの湿潤性及び親水性を与える別の方法で処理されることができる。糞便収納部材６０がフォーム材料からなる場合、発泡されることができ、所望の機能をもたらす全てのタイプのポリマが用いられることができる。例えば、糞便収納部材６０が、ポリスチレン、ポリビニル塩化物、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリイソシアネート、ポリフェノール、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等から生成される連続気泡フォーム材料からなってもよい。フォーム材料は、硬質、半硬質又は可撓性であってよい。本発明の特別な態様においては、糞便収納部材６０が、半硬質のポリウレタン連続気泡フォーム材料からなってもよい。このようなフォーム材料を形成する方法が、当業者によく知られている。当業者に知られるように、結果的なフォーム材料の物理特性は、フォーム材料の成分及び処理を制御することによって幅広く変化する。ポリマの発泡に続いて、フォームの構造が、当業者に知られた処理によって修正されることができ、気泡構造内に多数の連続気泡を提供する。例えば、フォーム材料内の連続気泡の割合は、 99％又はそれ以上に大きくすることができる。95％以上の連続気泡を有するフォーム材料は、一般に「網状」フォームとして知られる。増加した数の連続気泡を有するフォーム材料は、本発明の糞便収納部材６０に特に望ましい。本発明の特別な態様においては、糞便収納部材６０が、ポリウレタンフォーム材料からなり、フォーム材料中に存在する少なくとも80％、望ましくは少なくとも95％の気泡が連続気泡である。例えば、糞便収納部材６０が、ミネソタ州ミネアポリスにオフィスを有するIllbruck Inc．から商業的に入手でき、Style #80,000 Federal Foamと呼ばれるポリウレタンフォーム材料からなってもよい。本発明の特別な態様においては、糞便収納部材６０が、立方センチメートルあたりおよそ0.050 グラム以下、望ましくは改良された性能をもたらすために立方センチメートルあたりおよそ0.010 〜0.030 グラムの密度（1.38kPa(0.2psi)の負荷の下で測定）を有する。望ましくは、糞便収納部材６０が、平方メートルあたりおよそ 100グラムから 200グラムの、望ましくは平方メートルあたりおよそ 125グラムから 175グラムの基本重量を有する。さらに、糞便収納部材６０は、吸収性ゲル化材料のような高吸収性材料を実質的に有さずに、糞便収納部材６０が大量の液体を保持しないことが望ましい。糞便収納部材６０は、少なくともおよそ 1.5ミリメートル、望ましくはおよそ 2.0から4.0 ミリメートルの平均孔サイズを有するように構成されてもよい。平均孔サイズが、小さ過ぎる場合、糞便物が、糞便収納部材６０により提供される空隙容積に入り込めない。平均孔サイズは、当業者に知られるいずれかの方法に従って定められる。１つの方法は、以下の試験手続きで説明される孔サイズ試験である。本発明の糞便収納部材６０は、おむつ２０が取り除かれるまで、放出された糞便物を保持する機能を果たす。本発明の１つの態様においては、糞便収納部材６０が、負荷を受けている場合であっても十分な量の空隙容積を維持できることが特に有用である。例えば、着用者の姿勢が、収納部材上に圧力を及ぼすものであったとき、糞便物が糞便収納部材６０から力を受けるべきではない。又、糞便収納部材６０は、負荷を受けているときであっても、糞便物の横方向の動きを阻止し続けるべきである。糞便収納部材６０の空隙容積は、それに及ぼされる負荷の変化に応じて変化する。本明細書で用いられる用語「空隙容積」は、以下の試験手続きの湿潤圧縮回復試験で説明される空隙容積方程式に従って定められた空隙容積値を示す。本発明の特別な態様においては、糞便収納部材６０が、圧縮負荷のない状態で、少なくともグラムあたりおよそ20立方センチメートル、望ましくはグラムあたりおよそ30から50立方センチメートルの空隙容積を有する。さらに、おむつ２０は、十分な大きさの糞便収納部材６０を備えることができ、負荷のない状態で、少なくともおよそ 3.0立方センチメートル、改良された性能を得るためにはおよそ 5.0から9.0 立方センチメートルの空隙容積を提供するのが望ましい。例えば、糞便収納部材６０は、グラムあたりおよそ36立方センチメートルの空隙容積（負荷のない状態で）を有するポリウレタンフォーム材料をおよそ 0.2グラムを含み、負荷のない状態で、およそ 7.2立方センチメートルの空隙容積を提供してもよい。糞便収納部材６０は、尿に曝された後、また着用者により圧縮された後であっても、空隙容積を維持するために湿潤及び乾燥した両方の状態において弾性を有するのが望ましい。糞便収納部材６０のレジリエンスは、圧縮された後に、その最初の容積を回復する材料の能力により表すことができる。特別な態様においては、糞便収納部材６０が、少なくともおよそ85％、望ましくはおよそ90から100 ％、さらに望ましくはおよそ95から100 ％の湿潤圧縮回復率を有する。本明細書で用いられる用語「湿潤圧縮回復率」は、以下の試験手続きで説明される湿潤圧縮回復試験に従って定められる圧縮回復値を示す。糞便収納部材６０が、平方センチメートルあたり0.673 ニュートンの負荷（平方インチあたり0.975 ポンド）の下で、（負荷のない状態の）空隙容積の少なくともおよそ25％、望ましくはおよそ30から100 ％、さらに望ましくはおよそ50から100 ％を維持するのが望ましい。尿の収納および吸収を向上させ、糞便物の収納を容易にするために、図１及び２のおむつ２０は、任意的に一対の収納フラップ７０を備えることができる。おむつ２０の前部端縁２６と後部端縁２７の間に長手方向に延びるフラップ７０が、防湿層４０上に配置され、側縁２８と脚弾性部材４６の内側に沿って配置されている。糞便収納部材６０は、収納フラップ７０のすぐ内側に沿って配置されるのが望ましい。例示されたおむつ２０上で使用するのに適した収納フラップ７０の構造が、Enloe による米国特許第 4,704,116号、4,846,823号、及び1994年３月４日にR.Everett 等により出願された米国特許出願第 208,816号“ABSORBENT AR TICLE HAVING AN IMPROVED SURGE MANAGEMENT”(アトーニードケットNo.11,375) に開示されており、これらの開示内容は、矛盾のない範囲で本明細書の一部として組み込まれる。図２を特に参照すると、収納フラップ７０が、折り重ねられて伸長されたストリップ材料として形成されてもよい。収納フラップ７０は、例えば一方の長手方向端部に沿った取り付け部分７２と、対向する長手方向端部に沿った折り重ね部分７３とからなる。弾性部材７４は、折り重ね部分７３内で収納フラップ７０に動作的に結合され、おむつ２０が着用されるときにフラップが体側ライナ４４から立つようにする。収納フラップ７０あたりの弾性部材７４の特定の数と、弾性材料のタイプは変化してもよい。適切な材料は、弾性材料の薄いリボン又は弾性ストリングの複数のストランドを含む。各弾性部材７４は、例えば、E．I．Du P ont de Nemours and Companyから入手可能な商標名LYCRA として売られるドライスパン融合マルチフィラメントエラストマ糸であってよい。各収納フラップ７０の取り付け部分７２は、連続的な超音波結合、連続的な接着剤ストリップ、一連のスポット結合、又は別の適切な手段を用いて体側ライナ４４に取り付けられることができる。代わりに、収納フラップ７０が、体側ライナの一部において形成されることができる（図示せず）。各収納フラップ７０の長手方向端部は、長手軸２２の方向に体側ライナ４４上で平坦にされて、体側ライナに結合されるのが望ましい。体側ライナ４４に結合されない収納フラップ７０の中間部分に最も近い取り付け部分７２の領域を、フラップのベース７６と呼ぶ。反対に、おむつ２０が着用されるとき、体側ライナ４４から離れて延びる収納フラップの部分を、フラップの末端７８と呼ぶ。ベース７６と末端７８の間の距離が、収納フラップ７０のフラップ高さを形成し、これは、糞便収納部材６０の高さ寸法よりも少なくともおよそ５ミリメートルは高いのが望ましい。使用中、おむつ２０は、着用者に着せられ、テープ部材５０で定位置に固定される。糞便収納部材６０は、最初に糞便物の横方向の動きを阻止し、それから糞便物に対する収納機構を提供することによって、糞便物の漏れを防止する機能を行う。収納部材６０の大きな孔サイズは、高速で、非常に流動的な糞便物の受入れによく適している。さらに、収納部材６０のレジリエンスは、負荷を受けている場合でも、これらを効率的に保つ。この収納フラップ７０は、用いられると、糞便物の横方向の動きを制限する補助を果たす。本発明の別の具体例が、図３の部分的な横断面に示されるおむつ８０に例示される。前述したものと同様の構成要素は、同一の符号で与えられている。この具体例においては、体側ライナ４４が、糞便収納部材６０にわたって配置され、糞便収納部材が、体側ライナと防湿層４０との間に配置される。少なくともおむつ２０の股領域３４においては、糞便収納部材６０が、収納フラップ７０の内側に沿って配置されるのが望ましい。この具体例の体側ライナ４４は、非常に流動的な糞便物がその中を通り抜けるように形成され又は処理されるのが望ましい。特に、体側ライナ４４は、比較的開いた孔構造を伴って形成され、又はピン開口、スリット及び横延伸、ニードルパンチング、又は別の適切な手段によって処理され、流動的な糞便物の通り抜けを可能にする。この処理は、体側ライナ４４全体、又は、例えば糞便収納部材６０上及びその近くの体側ライナの特定の部分のみに行われてもよい。更なる別の具体例が、図４の部分的な横断面に示されるおむつ８２に例示されている。このおむつ８２は、一対の糞便通路部材８４を備え、各々が体側ライナ４４と、隣接する収納フラップ７０とに結合され、一対の長手方向に延びる糞便容器８６を形成する。この糞便容器８６は、糞便物を収納するために吸収組立体４２の外側に沿った空隙空間を形成する。１つの糞便通路部材８４と１つの容器８６のみが図４に例示されているが、おむつ８２の反対側も同様に構成されており、２つの糞便容器のうちの第２の容器を提供するものであることを理解されたい。糞便通路部材８４が、吸収組立体４２及び体側ライナ４４から収納フラップ７０の一部をある程度離すことによって、糞便容器８６の一部を形成するように機能する。各糞便容器８６が、容器の側壁として吸収組立体４２と１つの収納フラップ７０、容器の底として防湿層４０、及び容器の天井として１つの糞便通路部材８４の１つを有して形成される。当然のことながら、この具体例においては、体側ライナ４４の一部が容器８６内に存在することを認識されたい。糞便通路部材８４は、図１〜３に関連して説明された糞便収納部材６０と同じ材料で形成される。糞便通路部材８４は、例えば繊維、フォーム又は全体として弾性を有し且つ糞便物の通り抜けを可能にする別の適切な材料の不織布ウェブからなってもよい。糞便通路部材８４は、実質的に疎水性材料であって、任意的には、界面活性剤で、又は所望のレベルの湿潤性と親水性を与える別の方法で処理されることができる。１つの具体例においては、糞便通路部材８４が、フォーム中に存在する気泡の少なくとも80％、望ましくは少なくとも95％が連続気泡である、半硬質のポリウレタンフォーム材料からなる。このような具体例においては、糞便通路部材８４が、およそ 1.5センチメートルの幅と、(1.38kPa(0.2psi)の負荷の下で測定された)およそ0.5 センチメートルの厚さと、およそ10センチメートルの長さとを有する。糞便通路部材８４は、糞便物が容易にその中を通り抜けられる平均孔サイズを有するように構成されるのが好ましい。特にこの孔サイズは、少なくともおよそ 1.5ミリメートルであり、好ましくは少なくともおよそ 2.0から4.0 ミリメートルである。更に、糞便通路部材８４は、少なくともおよそ85％、望ましくはおよそ90から100 ％、さらに望ましくはおよそ95から100 ％の湿潤圧縮回復率を有して、湿潤及び乾燥した状態の両方に弾性を有するのが望ましい。本明細書で用いられる用語「湿潤圧縮回復率」は、以下の試験手続きで説明される湿潤圧縮回復試験に従って定められる圧縮回復値を示す。更に、糞便通路部材８４は、実質的に高吸収性材料を有さずに、大量の液体を保持しないのが望ましい。糞便通路部材８４の各々が、体側ライナ４４に結合される内側部分８７と、収納フラップ７０の１つに結合される外側部分８８とを備える。この内側部分８７は、図４に示されるように、吸収組立体４２の体側面の頂部上であって吸収組立体の側縁に沿った第１取付点８９で体側ライナ４４に取り付けられるのが望ましく、内側部分８７と防湿層４０の間の領域が、糞便容器８６の側壁を形成する。同様に、外側部分８８が、ベース７６と末端７８の間にある第２取付点９０で収納フラップ７０に結合されるのが望ましい。特に、外側部分８８は、ベース７６から、フラップ高さのおよそ25から95％離れた、特にフラップ高さのおよそ50から75％離れた取付点９０で収納フラップ７０に結合されるのが望ましい。結果として、外側部分８８と防湿層４０の間の収納フラップ７０の領域は、糞便容器８６の別の側壁を形成する。又、外側部分８８は、収納フラップの弾性部材７４が、第２取付点９０と末端７８の間に配置されるように、収納フラップ７０に取り付けられるのが望ましい。糞便容器のサイズは、一部には、収納フラップ７０が防湿層４０に直接的に（図示せず）又は間接的に（図４）どこで結合されるのかという関係に基づいている。特に、容器８６のサイズは、吸収組立体４２の側縁から各収納フラップ７０のベース７６までの間隔によって一部定められる。各収納フラップ７０のベース７６は、少なくともおよそ５ミリメートル、特に少なくともおよそ８ミリメートルは吸収組立体４２から離され、改良された性能を得るためには、およそ10から 50ミリメートルだけ離される。本発明の別の具体例が、図５の部分的な横断面のおむつ９２として示される。おむつ９２は、吸収組立体４２上にある糞便通路層９４を備える。糞便通路層９４は、吸収組立体４２上方にある内側部分８７と、内側部分のいずれかの側部にある外側部分８８とを有する。図５では１つしか示されていない外側部分８８の各々が、フラップのベース７６と末端７８の間にある取付点９０で収納フラップ７０の１つに結合される。外側部分８８は、ベース７６から、フラップ高さのおよそ25から95％、好ましくはフラップ高さのおよそ50から75％だけ離れた取付点９０で収納フラップ７０に適切に結合される。各収納フラップ７０のベース７６が吸収組立体４２から、少なくともおよそ５ミリメートル、また好ましくは少なくともおよそ８ミリメートル、例えばおよそ10ミリメートルから50ミリメートルだけ離されるために、糞便容器８６が、糞便物を収納するために吸収組立体４２の外側に沿って形成される。図４に関連して説明された糞便通路部材８４と同じ材料で形成される糞便通路層９４は、糞便物を容易に通過させて、糞便容器８６の空隙容積に入れるようにする。説明された具体例は、糞便通路層９４と吸収組立体４２の間に配置される任意の体側ライナ４４をも備える。代わりに、糞便通路層９４が、吸収組立体４２上に直接配置され、体側ライナとして機能してもよい（図示せず）。糞便通路層９４の内側部分８７が、接着剤、熱結合、超音波結合又は別の適切な手段によって体側ライナ４４に結合されてもよい。図６に例示される別の具体例のおむつ９６は、一対の漏れガード９８（１つのみ図示）が体側ライナ４４に置き換わったことを除けば、図５のおむつ９２と同様のものである。１つのみが示される漏れガード９８の各々は、吸収組立体４２の頂部にある内側縁９９を有する。内側縁９９は、糞便通路層９４と吸収組立体４２の間であって、吸収組立体の周部の近くにある。漏れガード９８は、液体不透過性材料で形成されるのが望ましく、結果として液体の横方向の動きを阻止するようになる。湿潤圧縮回復試験この試験は、湿潤したときの材料の圧縮回復を測定することを意図する。この湿潤圧縮回復は、圧縮力を受けた後にその元の容積に回復する材料の能力を意味する。湿潤圧縮回復は、空隙容積測定値から定められ、インストロン又はシンテック引張試験機を用いて測定される。この試験機は、材料が、一定の力を用いて一定の速度で可動プラテンと固定ベースの間で圧縮され、実質的に等速で力を解放するときの抵抗力を測定する。この試験用の適切な装置は、以下のものを含む。圧縮試験機：英国 Bucksの Instronにより作られた圧縮試験ソフトウェア及び１kNロードセルを備えるインストロンモデル6021 秤り：ニュージャージー州Highstown の MettlerのモデルPM4600 好ましくは、圧力または力およびプラテン位置が記録される。力のみが記録される場合、圧力が以下の式を用いて計算される。Ｐ＝圧力（パスカル）Ｆ＝プラテンを押し返す力（ニュートン）Ａ_p ＝プラテンの面積（平方センチメートル 18.9cm²）任意の材料に対する空隙容積が、以下のように計算される。ＶＶ＝材料サンプルの空隙容積（立方センチメートル／グラム） Vol ＝材料サンプルの容積（立方センチメートル）Ｍ＝材料サンプルの質量（グラム）Ｐfiber ＝繊維密度（グラム／立方センチメートル）多くの繊維タイプで作られる材料については、材料繊維密度が個々の繊維密度の重量平均である。Ｐfiber 合計＝重量％繊維１×Ｐfiber１＋重量％繊維２×Ｐfiber２＋・・重量％＝その材料における繊維のタイプの重量パーセント、すなわち、フォーム材料が測定されているとき、Ｐfiber は、フォームを形成する材料の密度である。例えば、フォーム材料がポリウレタンフォームである場合、Ｐfibe rはポリウレタンの密度である。フォーム材料に対して、前の等式を用いて計算された空隙容積（ＶＶ）は近似であり、実際の空隙容積は、フォーム材料内の独立気泡の数が多くなるために、計算された空隙容積（ＶＶ）よりも少なくなる。材料の空隙容積は、材料上の負荷が変化するときに変わる。任意のプラテン位置に対する材料の空隙容積が、前述した空隙容積の等式を用いて計算される。 Vol ＝（ｘ₀−ｘ）×Ａ_m×0.1 cm/mm ここで、 Vol ＝材料の容積（立方センチメートル）ｘ₀＝ベースからのプラテン初期位置（ミリメートル）ｘ＝初期位置からのプラテン位置（ミリメートル）Ａ_m＝サンプル材料の面積（平方センチメートル）このベースは、プラテンよりもサイズが大きくなければならない。プラテンとベースの間のゼロ高さは、プラテンがベースにかろうじて接するまでプラテンを下げることによって設定された。プラテンは、ゼロ位置から所望の初期高さまで上昇された。このプラテン初期位置は、サンプル材料の初期厚さよりも大きくなければならず、その結果、試験が、サンプル上の圧力がゼロの状態で開始される。サンプル材料は、プラテンと同じサイズであっても、又はそれより大きくてもよい。本明細書に関する湿潤空隙容積を測定するために、4.9 cm径円形プラテンが、 5.08mm/分の速度で1.32kgの負荷(6,900パスカルすなわち1.00 lb/インチ²圧力) までベースに対して材料を圧縮するために用いられた。プラテンは、等速で初期開始位置に戻された。プラテンに対する初期開始位置は、ベースからサンプル材料の厚さ＋１mmの地点であった。材料サンプルは、50.4mm径の円形に切られ、その中心で検査された。力および位置データは、0.05から0.01分の間の一定の時間周期で記録された。この試験は、５つの材料サンプルで行われ、結果は平均化された。湿潤空隙容積は、材料サンプルが試験中に 0.9％水性食塩水に完全に浸漬されたときに測定された。ペンシルバニア州ピッツバーグの Fischer Scientific による六角形ポリスチレン秤量皿カタログ#02-202Dのような底の平らな容器が、ベース上に置かれ、プラテンがゼロ位置にされ、上述の初期位置にセットされた。 0.9％水性食塩水溶液が容器に加えられて、その初期位置でプラテンの底部に正確なレベルまでその水溶液を充填する。適切な食塩水が、ニュージャージー州リバーデール(Riverdale) の Stephens Scientificにより作られたＳ／Ｐ認証された貯蔵血液塩水であって、イリノイ州マグローパークのBaxter Healthcare によりカタログ#B3158-1で流通されたものであってよい。本明細書に関して空隙容積を測定するために、120mlの塩水が容器中に入れられ、プラテンが、ベースから試験材料サンプルの厚さよりも１mmだけ高い高さに初期設定された。ロードセルは、容器内のこのレベルの流体を差し引いた。このサンプルは、プラテンの下方で流体内に配置され、試験が上述のように行われた。浮力は、圧力的に無視できることが分かったが、望むのであれば、以下の式を用いて各プラテン位置で圧力の読取値から引くことができる。Ｐ_B ＝浮力による圧力（パスカル） Psaline ＝塩水（流体）密度（グラム／立方センチメートル）Ａ_p＝プラテンの面積（平方センチメートル 18.9cm²）Ａ_d＝皿の面積（平方センチメートル）ｘ₀＝ベースからのプラテン初期位置（ミリメートル）ｘ＝プラテン位置（ミリメートル）ｇ＝重力の標準加速度（981cm/秒²） 0.01＝変換係数＝0.1cm/mm×0.001kg/gm×100cm/m サンプル上の全体圧力は、Ｐ_sample＝Ｐ_reading −Ｐ_B となる。Ｐ_sample＝プラテンによるサンプルの圧力（パスカル）Ｐ_reading ＝シンテック又はインストロンからの圧力読取値（パスカル）Ｐ_B＝ 0.9％塩水からの浮力圧（パスカル）湿潤圧縮回復が、68.9パスカルの初期圧縮時のプラテン位置と、圧力が68.9パスカルに等しくなったときの回復時のプラテン位置とを用いて計算された。 VV_recovery 68.9 Pa＝68.9パスカル圧力での回復時の空隙容積 VV_compress 68.9 Pa＝68.9パスカル圧力に初期圧縮した時の空隙容積孔サイズ試験この試験は、幼児用おむつのような吸収性物品に用いられる材料のサンプルの平均孔サイズを測定することを目的とする。材料のサンプルが、およそ0.64センチメートル（0.25インチ）の厚さ、およそ 5.1センチメートル（2.0インチ）の幅及びおよそ6.35センチメートル（2.5インチ）の長さを有する。このサンプルは、5.1センチメートル（2.0インチ）の幅と7.62センチメートル（3.0インチ）の長さを有するガラスマイクロスライド上に配置される。サンプルの表面は、ペンテル（商標）修正液とイソプロピルアルコールの２：１で希釈された溶液でコーティングされる。ペンテル（商標）修正液は、日本にオフィスを有するペンテル社から商業的に販売されている。この希釈された溶液は、サンプルを通って移動し、乾燥状態になる。この乾燥する溶液は、サンプルをガラスマイクロスライドに結合する。乾燥されコーティングされたサンプルをその上に接着されたマイクロスライドが、マクロビューアスタンド上に置かれ、50MM ElNikkor f/2.8 拡大レンズを通して観測される。レンズを囲む８−電球の８角形リング照明器により光が供給され、「入射暗視野」状態が与えられる。材料のサンプルの平均孔サイズが、イリノイ州のディアフィールドにオフィスを有する Leica Instruments社から商業的に販売されている Quantimet 970 Image Analyzer を用いて測定される。大きいカットされたポリゴンと小さいウィンドウ面が、これらが視野面にほぼ垂直であるときに、「光ペン」を用いて手動で選択される。個々の測定値を分析し、これらを孔の全体数、平均孔サイズ及び孔サイズの標準偏差を示すヒストグラムに編成するプログラムが開発された。以上の詳細な説明は、本発明を例示するためのものである。従って、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、数多くの修正及び変更がなされることが可能である。例えば、１つの具体例の一部として説明される別の又は任意的な特徴を用いると、別の具体例を作りだすことが可能である。更に、２つの構成要素が、同一の構造の部分に対応することもある。本発明は、記載された特定の具体例に制限されるべきではなく、請求の範囲によってのみ特定されるべきである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年４月２８日【補正内容】請求の範囲１．長手軸（２２）及び横断軸（２４）と、長手方向端縁（２６、２７）と、長手方向端縁の間に延びる長手方向側縁（２８）を有する吸収性物品であって、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）と各長手方向側縁（２８）との間で、吸収組立体（４２）の外側に沿って配置された糞便収納部材（６０）とを備え、該糞便収納部材（６０）が、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率と、少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズとを有することを特徴とする吸収性物品。２．糞便収納部材（６０）が、およそ90から100 ％の湿潤圧縮回復率を有することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。３．糞便収納部材（６０）が、負荷のない状態で、グラムあたり少なくともおよそ20立方センチメートルの空隙容積を有することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。４．糞便収納部材（６０）が、およそ２から４ミリメートルの平均孔サイズを有することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。５．糞便収納部材（６０）が、互いに少なくともおよそ５センチメートル離れていることを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。６．長手軸（２２）及び横断軸（２４）と、長手方向端縁（２６、２７）と、長手方向端縁の間に延びる長手方向側縁（２８）を有する吸収性物品であって、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）と各長手方向側縁（２８）との間で、吸収組立体（４２）の外側に沿って配置された糞便収納部材（６０）とを備え、該糞便収納部材（６０）が、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率と、負荷のない状態でグラムあたり少なくともおよそ20立方センチメートルの空隙容積と、およそ２から４ミリメートルの平均孔サイズとを有することを特徴とする吸収性物品。７．糞便収納部材（６０）が、実質的に高吸収性材料を含まないことを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。８．糞便収納部材（６０）の各々が、少なくともおよそ 2.5平方センチメートルの横断面積を有することを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。９．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記体側ライナが、糞便収納部材（６０）と防湿層（４０）の間に配置されることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。 10．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記糞便収納部材（６０）が、体側ライナと防湿層（４０）の間に配置されることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。 11．糞便収納部材（６０）上に配置される体側ライナ（４４）の一部が、流動性糞便物の通り抜けを可能とするような孔構造を有することを特徴とする請求項１０に記載の吸収性物品。 12．長手軸（２２）及び横断軸（２４）と、長手方向端縁（２６、２７）と、長手方向端縁の間に延びる長手方向側縁（２８）を有する吸収性物品であって、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）と各長手方向側縁（２８）との間で、吸収組立体（４２）の外側に沿って配置された糞便収納部材（６０）とを備え、該糞便収納部材（６０）が、およそ90から100 ％の湿潤圧縮回復率と、圧縮負荷のない状態でグラムあたりおよそ30から50立方センチメートルの空隙容積と、およそ２から４ミリメートルの平均孔サイズとを有し、各糞便収納部材（６０）が、少なくともおよそ 2.5平方センチメートルの横断面積を有し、実質的に高吸収性材料を含まないことを特徴とする吸収性物品。 13．糞便収納部材（６０）が、実質的に疎水性であることを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 14．糞便収納部材（６０）が、平方センチメートルあたり 0.673ニュートンの負荷のかかった状態で、その空隙容積の少なくともおよそ25％を維持できることを特徴とする請求項１、６又は１２のいずれかに記載の吸収性物品。 15．糞便収納部材（６０）の各々が、およそ 7.5から12.5平方センチメートルの横断面積を有することを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 16．糞便収納部材（６０）が、吸収組立体（４２）の高さ寸法よりも大きい高さ寸法を有することを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 17．糞便収納部材（６０）の各々が、およそ15から25ミリメートルの幅寸法を有することを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 18．糞便収納部材（６０）の外側に沿って防湿層（４０）上に配置された収納フラップ（７０）を備えることを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 19．糞便収納部材（６０）が、ポリウレタンフォーム材料からなることを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 20．糞便収納部材（６０）が、立方センチメートルあたりおよそ 0.010から0.03 0 グラムの密度を有するフォーム材料からなることを特徴とする請求項１、６又は１２に記載の吸収性物品。 21．長手軸（２２）と横断軸（２４）とを有し、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）の外側に沿って防湿層（４０）上に配置された収納フラップ（７０）とを備え、前記収納フラップの各々が、ベース（７６）及び末端（７８）とを備え、それらの間にフラップ高さを形成し、前記ベース（７６）は、吸収組立体（４２）から少なくともおよそ５ミリメートル離され、糞便通路要素の各々が、内側部分（８７）と外側部分（８８）とを有し、該外側部分（８８）が、ベース（７６）から、フラップ高さのおよそ25から95％を離された取付点で収納フラップ（７０）の１つに結合され、糞便容器（８６）が、吸収組立体（４２）と、収納フラップ（７０）と、糞便通路要素と、防湿層（４０）の間で形成されることを特徴とする吸収性物品。 22．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記糞便通路要素が糞便通路部材（８４）を有し、糞便通路部材（８４）の前記内側部分（８７）が、体側ライナ（４４）に結合されていることを特徴とする請求項２１に記載の吸収性物品。 23．前記糞便通路要素が、吸収組立体（４２）上に配置される糞便通路層（９４）であって、内側部分（８７）と、内側部分（８７）の両側に位置する外側部分（８８）とを有することを特徴とする請求項２１に記載の吸収性物品。 24．糞便通路部材（８４）が、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率を有することを特徴とする請求項２２に記載の吸収性物品。 25．糞便通路部材（８４）が、少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズを有することを特徴とする請求項２２に記載の吸収性物品。 26．取付点が、ベース（７６）から、フラップ高さのおよそ50から75％だけ離されていることを特徴とする請求項２１、２２又は２３のいずれかに記載の吸収性物品。 27．ベース（７６）が、吸収組立体（４２）から少なくともおよそ８ミリメートル離されていることを特徴とする請求項２１、２２又は２３のいずれかに記載の吸収性物品。 28．ベース（７６）が、吸収組立体（４２）から、およそ10から50ミリメートル離されていることを特徴とする請求項２１、２２又は２３のいずれかに記載の吸収性物品。 29．弾性部材（７４）が、取付点（７２）と末端（７８）の間で、収納フラップ（７０）の各々に動作的に結合されることを特徴とする請求項２１、２２又は２３のいずれかに記載の吸収性物品。 30．糞便通路層（９４）と吸収組立体（４２）の間に液体透過性ライナを備えることを特徴とする請求項２１に記載の吸収性物品。 31．防湿層（４０）に結合される一対の液体不透過性漏れガード（９８）を備え、該漏れガード（９８）が、糞便通路層（９４）と吸収組立体（４２）の間に配置される内側縁（９９）を有することを特徴とする請求項２３に記載の吸収性物品。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者シュラインツアレンフランシスアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54914 アップルトンウェストシダーストリート 1312

Claims

【特許請求の範囲】１．長手軸（２２）及び横断軸（２４）と、長手方向端縁（２６、２７）と、長手方向端縁の間に延びる長手方向側縁（２８）を有する吸収性物品であって、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置される吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）と各長手方向側縁（２８）との間で、吸収組立体（４２）の外側に沿って配置された糞便収納部材（６０）とを備える吸収性物品。２．糞便収納部材（６０）が、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率、及び／又は少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズを有することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。３．糞便収納部材（６０）が、吸収組立体（４２）の高さ寸法よりも大きい高さ寸法を有することを特徴とする請求項１又は２に記載の吸収性物品。４．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記体側ライナ（４４）が、糞便収納部材（６０）と防湿層（４０）の間に配置されることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の吸収性物品。５．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記糞便収納部材（６０）が、体側ライナ（４４）と防湿層（４０）の間に配置されることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の吸収性物品。６．糞便収納部材（６０）上に配置される体側ライナ（４４）の一部が、流動性糞便物の通り抜けを可能とするような孔構造を有することを特徴とする請求項５に記載の吸収性物品。７．糞便収納部材（６０）の各々が、少なくともおよそ 2.5平方センチメートルの横断面積を有することを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。８．糞便収納部材（６０）の各々が、およそ 7.5から12.5平方センチメートルの横断面積を有することを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の吸収性物品。９．糞便収納部材（６０）の各々が、およそ15から25ミリメートルの幅寸法を有することを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載の吸収性物品。 10．糞便収納部材（６０）の外側に沿って防湿層（４０）上に配置された収納フラップ（７０）を備えることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載の吸収性物品。 11．糞便収納部材（６０）が、およそ90から100％の湿潤圧縮回復率を有することを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに記載の吸収性物品。 12．糞便収納部材（６０）が、負荷のない状態で、グラムあたり少なくともおよそ20立方センチメートルの空隙容積を有することを特徴とする請求項１ないし１１のいずれかに記載の吸収性物品。 13．糞便収納部材（６０）が、ポリウレタンフォーム材料からなることを特徴とする請求項１ないし１２のいずれかに記載の吸収性物品。 14．糞便収納部材（６０）が、実質的に疎水性であることを特徴とする請求項１ないし１３のいずれかに記載の吸収性物品。 15．糞便収納部材（６０）が、およそ２から４ミリメートルの平均孔サイズを有することを特徴とする請求項１ないし１４のいずれかに記載の吸収性物品。 16．糞便収納部材（６０）が、平方センチメートルあたり 0.673ニュートンの負荷のかかった状態で、その空隙容積の少なくともおよそ25％を維持できることを特徴とする請求項１ないし１５のいずれかに記載の吸収性物品。 17．糞便収納部材（６０）が、互いに少なくともおよそ５センチメートル離れていることを特徴とする請求項１ないし１６のいずれかに記載の吸収性物品。 18．長手軸及び横断軸とを有し、請求項１ないし１７のいずれかに記載した吸収性物品であって、防湿層（４０）と、防湿層（４０）上に配置された吸収組立体（４２）と、吸収組立体（４２）の外側に沿って防湿層（４０）上に配置された収納フラップ（７０）とを備え、前記収納フラップの各々が、ベース（７６）及び末端（７８）とを備え、それらの間にフラップ高さを形成し、前記ベース（７６）は、吸収組立体（４２）から少なくともおよそ５ミリメートル離され、糞便通路要素の各々が、内側部分（８７）と外側部分（８８）とを有し、該外側部分（８８）が、ベース（７６）から、フラップ高さのおよそ25から95％を離された取付点で収納フラップ（７０）の１つに結合され、糞便容器（８６）が、吸収組立体（４２）と、収納フラップ（７０）と、糞便通路要素と、防湿層（４０）の間で形成されることを特徴とする吸収性物品。 19．防湿層（４０）に結合して、防湿層（４０）との間に吸収組立体（４２）を挟む体側ライナ（４４）を備え、前記糞便通路要素が糞便通路部材（８４）を有し、前記糞便通路部材（８４）の前記内側部分（８７）が体側ライナ（４４）に結合されていることを特徴とする請求項１８に記載の吸収性物品。 20．前記糞便通路要素が、吸収組立体（４２）上に配置される糞便通路層（９４）であって、内側部分（８７）と、内側部分（８７）の両側に位置する外側部分（８８）とを有することを特徴とする請求項１８に記載の吸収性物品。 21．糞便通路部材（８４）が、少なくともおよそ85％の湿潤圧縮回復率を有することを特徴とする請求項１９に記載の吸収性物品。 22．糞便通路部材（８４）が、少なくともおよそ 1.5ミリメートルの平均孔サイズを有することを特徴とする請求項１９又は２１に記載の吸収性物品。 23．弾性部材（７４）が、取付点（７２）と末端（７８）の間で、収納フラップ（７０）の各々に動作的に結合されることを特徴とする請求項１８ないし２２のいずれかに記載の吸収性物品。 24．取付点が、ベース（７６）から、フラップ高さのおよそ50から75％だけ離されていることを特徴とする請求項１８ないし２３のいずれかに記載の吸収性物品。 25．ベース（７６）が、吸収組立体（４２）から少なくともおよそ８ミリメートル離されていることを特徴とする請求項１８ないし２４のいずれかに記載の吸収性物品。 26．ベース（７６）が、吸収組立体（４２）から、およそ10から50ミリメートル離されていることを特徴とする請求項１８ないし２５のいずれかに記載の吸収性物品。 27．糞便通路層（９４）と吸収組立体（４２）の間に液体透過性ライナを備えることを特徴とする請求項２０又は２３ないし２６のいずれかに記載の吸収性物品。 28．防湿層（４０）に結合される一対の液体不透過性漏れガード（９８）を備え、該漏れガード（９８）が、糞便通路層（９４）と吸収組立体（４２）の間に配置される内側縁（９９）を有することを特徴とする請求項２０又は２３ないし２７のいずれかに記載の吸収性物品。