JPH10511274A - 人間の老廃物の収集袋、特にはストーマバッグ、そして袋を閉鎖するための閉鎖クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 人間の老廃物の収集袋、特にはストーマバッグであって、結合された縁部を有する二つの変形長円状のプラスチックフィルムブランク（１、２）によって形成される袋部材を備え、そのブランクのうち一つのブランク（１）は、人間の開口部、特にはストーマと接続するための入口穴（３）を有している。前記の結合されたフィルムブランク（１、２）の縁部（６、７）の間には、狭められた出口穴（５）が形成され、その出口穴（５）は、閉鎖クリップ（８）によって閉じることができ、その閉鎖クリップ（８）は、一つのフィルムブランク（１）に取り付けられた中央部（９）と、突出する端部（１０、１１）を有している。少なくとも閉鎖クリップ（９）の中央部（９）は、長手方向の側縁の少なくとも一つに沿って、相対的に柔らかく弾力のある縁部領域（１７、１８）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 人間の老廃物の収集袋、特にはストーマバッグ、 そして袋を閉鎖するための閉鎖クリップ 本発明は、結合された縁部を有する二つの変形長円状のプラスチックフィルム ブランクによって形成される袋部材を備える人間の老廃物の収集袋であって、そ のブランクのうち一つのブランクが人間の開口部、特にはストーマ、との接続の ための入口穴を有しており、そのブランクには前記の穴から離れて対向するその 縁部の間に狭められた出口穴が形成され、その出口穴は、一つのフィルムブラン クに取り付けられた中央部を有し突出する端部を有する閉鎖クリップによって閉 じることができ、その端部は折りたたみ部によって中央部と一体になっている、 収集袋に関している。 米国特許第４４０３９９１号および４４６５４８６号から、上に記述されたタ イプのストーマバッグは公知であり、それによれば、ストーマバッグを空にして 再び閉じるかなり簡単な手順がその再利用のために達成されており、それは特に 、幾分流動粘度のある排泄物の排泄が制御できない回腸フィステル患者や結腸フ ィステル患者にとって利点がある。使用中の袋の閉鎖は、狭められた袋の出口端 をたたむことによって達成され、出口端の開口付近には閉鎖クリップが、好まし くは外側に面する側に、取り付けられており、二、三回閉鎖クリップを回転し、 その後閉鎖クリップの両端がたたまれた出口部の周囲にたたまれる。 特に、袋がほとんど収容能力一杯まで満たされた場合、袋の壁のフィルム物質 はかなりの荷重を受け、例えば閉鎖クリップを巻き上げた部分を含む出口部にお けるしわの形成の結果として、これら公知の袋はより満足できない閉鎖の密閉性 という危険を伴うであろう。その袋が再利用されるなら、この危険は出口穴にお ける排泄物質の存在の結果として増加するかもしれない。 このように公知の袋は、汚濁や、悪臭による不快について、むしろかなりの危 険を伴う。 本発明によれば、これらの不便が、少なくとも前記の長手方向の側縁の一つに 沿って閉鎖クリップに相対的に柔らかく弾力のある縁部領域を与えることによっ て回避され得る。 柔らかく弾力のある縁部領域を有し一つあるいは、好ましくは、両方の長手方 向の側縁に沿って閉鎖クリップを設計することは、クリップがその縁部領域で弾 力効果を達成し、自動係止効果を提供し、同時に出口部のフィルム物質をきつく 維持してしわの形成が本質的に回避され、それによって改良された密閉性が達成 される、という結果を生じる。 この弾力効果はまた、それが残留する排泄物質の周囲の出口部のフィルム物質 の圧縮を導くから、袋の再利用と関連して重要な利点である。 本発明による収集袋の好ましい実施例では、閉鎖クリップはまた、前記の折り たたみ部の周囲に、相対的に柔らかく弾力のある縁部領域を備えることができる 。これは、袋の使用中に袋の出口部から突出する閉鎖クリップの折りたたみ縁部 が相対的に柔らかく不快感がかなり少ない感じを与えるであろうから、上述の公 知の構成を越える改良された快適さを提供する。 さらなる発展によれば、袋を空にすることに関連して閉鎖クリップ自体の排泄 物質での汚濁の危険は、閉鎖クリップを前記の一つのフィルムブランクに出口穴 の口から距離をおいて取り外し可能に取り付けることよって、そして前記の一つ のフィルムブランクに、閉鎖クリップと穴との間に、袋の出口部の狭められた部 分を巻くための薄いバンドを取り外し可能に取り付けることよって、さらに減ら され得る。狭められた出口部は、薄いバンドの周囲にたたまれ、その手順によっ て、たたまれた部分は閉鎖クリップによって完全に取り巻かれ、その後後者が閉 ざされる。 本発明はまた、袋の穴の近くの壁の周囲にそれをしっかり留めることによって 袋を閉じるための閉鎖クリップであって、中央部と、折りたたみ部によって中央 部に一体に設けられた中央部から突出する端部とを備える閉鎖クリップに関して いる。 閉鎖クリップは、少なくとも中央部が、長手方向の側縁の少なくとも一つに沿 って、相対的に柔らかく弾力のある縁部領域を有することを特徴としている。 閉鎖クリップが、そのような柔らかく弾力のある縁部領域を、一つあるいは好 ましくは両方の長手方向の側縁に沿って備えることによって、そのクリップは前 記の領域で弾力効果を達成し、それはまたストーマバッグ以外の他の形態の袋、 例えば、相対的に重く部分的に流動性のある内容物のために意図された袋、に適 用され、さらには自動係止効果が達成され、同時に袋物質がきつく維持され、そ れによって本質的にしわの形成が防止され、結果として改良された密閉性効果が 得られる。 以下では、本発明が図式的な図を参照しつつ、さらに詳細に説明される。そこ では、 図１は、ストーマバッグのように作られた本発明による収集袋の実施例を示す 。 図２は、図１のII−II線に沿った、閉鎖クリップに垂直な袋の出口部の断面図 を示す。 図３は、閉じている状態の、閉鎖クリップの部分的な長手方向の断面図を示す 。 図４および図５は、収集袋の他の実施例を示し、それぞれ出口部が開いている 時と閉じている時を示している。 図６は、図４及び図５に示された実施例における閉鎖クリップの横断面図を示 す。 図１は、それ自体は従来の構成のストーマバッグのように構成され、袋部材を 供え、その袋部材は図２に示されるように結合された縁部を有する二つの大きな 変形長円状のプラスチックフィルムブランク１および２によって形成された、本 発明による収集袋の実施例を示す。一つのフィルムブランク１は、袋の背面を形 成し、入力穴３が形成され、その入力穴３は、ストーマの周囲の使用者の肌に袋 を固定するためのそれ自体従来の粘着性プレート４によって取り囲まれている。 入力穴３から距離をおいて、袋は、フィルムブランク１および２の端縁部６お よび７の間に形成される出口穴５を有する狭められた出口部を備えている。袋を 閉じるために、出口穴近傍で使用者に直面する背面フィルム１の外面に、細長い 形状の閉鎖クリップ８が付けられており、その閉鎖クリップは、袋フィルム１に 粘着力によって接合された中央部９と、折りたたみ部１２および１３によって中 央部９と一体に形成された端部１０および１１とを有する。端部１０および１１ は、それ自体公知の方法で構成され協同する係止部、例えば、穴１４と留め具１ ５という形態、を有している。 袋を閉じるために、出口穴５のところの閉鎖クリップの中央部の外側に位置づ けられた縁部領域１６は、閉鎖クリップ８の周囲にたたまれ、後者は上方に二、 三回巻いてたたまれ、その後端部１０および１１がたたまれた袋の出口部をまた がって好ましくは使用者から離れた前面においてたたまれて、閉鎖クリップは係 止部１４および１５によって係止される。 閉鎖機構の密閉性を改良するために、実施例に示された閉鎖クリップ８の中央 部は、図２に示されるように、長手方向の側縁に沿ってむしろ柔らかく弾力のあ る縁部領域１７および１８を有している。閉鎖クリップは、相対的に固いプラス チック物質、例えばポリエチレンの射出成形によって作成され得、一方、柔らか く弾力のある縁部領域１７および１８は、その後弾力のあるポリウレタンの一体 多孔性プラスチックの成形層を加えることよって付加され得る。 閉鎖クリップ９の中央部の長手方向の両方の縁部が、弾力のある縁部領域を有 し、クリップに弾力効果を与え、自動係止効果が達成されることは、全然必要で ない。改良された密閉性は、弾力のある一体多孔性プラスチック１７を出口穴５ から離れた面の中央部９の長手方向の縁部にのみ付け加えることによって達成さ れ得るのである。 実施例に示された閉鎖クリップは８は、折りたたみ部１２および１３の周囲に 柔らかく弾力のある縁部領域１９を有しており、よって閉鎖クリップのこれら端 部が、袋が閉じている場合に突出するため、相対的に柔らかく不快感がより少な い感じを与えるであろう。 図４から図６は他の実施例を示し、それによれば、袋自体は上で説明したのと 同様の方法で作製され得るが、一方、全体として、閉鎖クリップ２１は、弾力の ある一体発泡プラスチックの外部層２３によって取り囲まれたやや固いプラスチ ック物質、例えばナイロン、の芯体２２を有する成形された二つの成分要素から なっており、芯体はしかし、閉鎖クリップの側方へ延長されそこで係止部２４お よび２５を形成している。 閉鎖クリップ２１はまた、図１および図２に示された実施例よりも出口穴５か らずっと離れたところに位置づけられており、一方、袋の出口部の巻き上げのた めに、ナイロンのような相対的に固いプラスチック物質の薄いバンド２６が、袋 の少なくとも一つのフィルムの壁に付けられている。このバンドによって袋の出 口部を巻き上げた時、巻き上げられた部分は、袋が閉じているとき、それが図５ に示されるように閉鎖クリップ２１によって完全に取り囲まれるように配置され 得、閉鎖クリップの弾力効果の結果としてさらに改良された密閉性を提供する。 両方の実施例において、閉鎖クリップ８あるいは２１はそれぞれ、それ自体は 従来の粘着剤によって、好ましくは非破壊的な方法で閉鎖クリップから取り外す ことや位置を変えることができるようなもので、袋の背面フィルム１に付けられ 得る。 本発明は、ストーマバッグに関連してのみ上で記述されているが、原則として 、それは収集袋の他の形態に、人間の老廃物例えば小便袋や廃液袋のため、外科 手術と関連した利用のため、あるいは相対的に重い流動物の袋での収集を含む他 の目的のため、のいずれが意図されているかにかかわらず、適用することが可能 である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１１月１１日 【補正内容】 本発明は、結合された縁部を有する２つの変形長円状のプラスチックフィルム ブランクによって形成される袋部材を備える人間の老廃物の収集袋であって、そ のブランクのうち１つのブランクが人間の開口部、特にはストーマ、との接続の ための入口穴を有しており、そのブランクには前記の穴から離れて対向するその 縁部の間に狭められた出口穴が形成され、その出口穴は、１つのフィルムブラン クに取り付けられた中央部を有し突出する端部を有する閉鎖クリップによって閉 じることができ、その端部は折りたたみ部によって中央部と一体になっている、 収集袋に関している。 米国特許第４４０３９９１号および４４６５４８６号から、上に記述されたタ イプのストーマバッグは公知であり、それによれば、ストーマバッグを空にして 再び閉じるかなり簡単な手順がその再利用のために達成されており、それは特に 、幾分流動粘度のある排泄物の排泄が制御できない回腸フィステル患者や結腸フ ィステル患者にとって利点がある。使用中の袋の閉鎖は、狭められた袋の出口端 をたたむことによって達成され、出口端の開口付近には閉鎖クリップが、好まし くは外側に面する側に、取り付けられており、２、３回閉鎖クリップを回転し、 その後閉鎖クリップの両端がたたまれた出口部の周囲にたたまれる。 米国特許第４９８８３４３号は、収集袋と閉鎖クリップとを開示しているが、 その閉鎖クリップは、クリップが袋に接続され続けるために、そしてクリップが 老廃物物質によって汚されないことを保証するためにシート物質で囲まれている 。 特に、袋がほとんど収容能力一杯まで満たされた場合、袋の壁のフィルム物質 はかなりの荷重を受け、例えば閉鎖クリップを巻き上げた部分を含む出口部にお けるしわの形成の結果として、これら公知の袋はより満足できない閉鎖の密閉性 という危険を伴うであろう。その袋が再利用されるなら、この危険は出口穴にお ける排泄物質の存在の結果として増加するかもしれない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 結合された縁部を有する二つの変形長円状のプラスチックフィルムブラ ンク（１、２）によって形成される袋部材を備え、 そのブランクのうち一つのブランク（１）は、人間の開口部、特にはストーマ 、と接続するための接続部（４）によって囲まれた入口穴（３）を有しており、 その袋部材には前記の穴から離れて対向するその縁部（６、７）の間に狭められ た出口穴（５）が形成され、その出口穴（５）は、一つのフィルムブランク（１ ）に取り付けられた中央部（９）を有し突出する端部（１０、１１）を有する閉 鎖クリップ（８）によって閉じることができ、その端部（１０、１１）は折りた たみ部（１２、１３）によって中央部（９）と一体になっている、人間の老廃物 の収集袋であって、 長手方向の側縁の少なくとも一つに沿って、閉鎖クリップ（８）の少なくとも 中央部（９）が相対的に柔らかく弾力のある縁部領域（１７、１８）を有してい ることを特徴とする収集袋。 ２． 閉鎖クリップ（８）が、さらに前記折りたたみ部（１２、１３）の周囲 に相対的に柔らかく弾力のある縁部領域（１９）を有していることを特徴とする 請求項１による収集袋。 ３． 閉鎖クリップ（８）が相対的に固いプラスチック芯で作製され、そのプ ラスチック芯は前記縁部領域で弾力のある一体発泡プラスチックの外層（１７、 １８）で覆われていることを特徴とする請求項１または２による収集袋。 ４． 閉鎖クリップ（２１）は全体として弾力のある一体発泡プラスチックの 層（２５）で囲まれたやや固いプラスチック物質の芯体（２２）を有する成形さ れた２成分要素からなっていることを特徴とする請求項３による収集袋。 ５． 閉鎖クリップ（８）の中央部（９）は、前記一つのブランクに取り外し 可能に取り付けられていることを特徴とする前記請求項のいずれかによる収集袋 。 ６． 閉鎖クリップ（８）の端部（１０、１１）が、相互に協同する係止部（ １４、１５）を有することを特徴とする請求項５による収集袋。 ７． 閉鎖クリップ（２１）は前記一つのフィルムブランク（１）に出口穴（ ５）の口から距離をおいて取り外し可能に取り付けられ、前記一つのフィルムブ ランク（１）に閉鎖クリップ（２１）と穴（５）との間に薄いバンド（２６）が 袋の狭められた出口部を巻き上げるために取り外し可能に取り付けられているこ とを特徴とする請求項５または６による収集袋。 ８． 袋の穴の近くの袋の壁の周囲に圧迫することによって袋を閉じるための 閉鎖クリップにおいて、閉鎖クリップ（８）は中央部（９）とそれから突出する 端部（１０、１１）とを有し、それは折りたたみ部（１２、１３）によって中央 部（９）に一体に形成されているものであって、 少なくとも中央部（９）が、長手方向の側縁の少なくとも一つに沿って、相対 的に柔らかく弾力のある縁部領域（１７、１８）を有することを特徴とする閉鎖 クリップ。 ９． 前記折りたたみ部（１２、１３）の周囲に相対的に柔らかく弾力のある 縁部領域（１９）をさらに有していることを特徴とする請求項８による閉鎖クリ ップ。 １０． 相対的に固いプラスチック芯で形成され、そのプラスチック芯は前記 縁部領域で弾力のある一体発泡プラスチックの外層（１７、１８）で覆われてい ることを特徴とする請求項８または９による閉鎖クリップ。 １１． 全体として弾力のある一体発泡プラスチックの層（２５）で囲まれた やや固いプラスチック物質の芯体（２２）を有する成形された２成分要素からな っていることを特徴とする請求項１０による閉鎖クリップ。 １２． 中央部（９）は、袋の壁に取り外し可能に取り付けられていることを 特徴とする請求項８から１１のいずれかによる閉鎖クリップ。 １３． 端部（１０、１１）が、相互に協同する係止部（１４、１５）を有す ることを特徴とする請求項１２による閉鎖クリップ。