JPH10511287A - 人間の老廃物の、特には人工小孔患者のための、収集袋と、そのような袋を有する収集袋システムと、そのようなシステムのための袋拡張手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 人間の老廃物の収集袋システムであって、結合された縁部と人間の開口部、特にはストーマと接続するための接続要素（４）によって囲まれた入口穴（３）とを有する二つの略変形長円状のプラスチックフィルムブランク（１、２）と、一つのプラスチックブランク（２）の端部の閉鎖可能な出口穴（５）と、によって形成される袋要素を有する収集袋からなる。その出口穴（５）は、外側に面する係合フランジ（７）を有する結合リング（６）によって囲まれており、そのシステムはさらに出口穴（５）の結合リング（６）と取り外し可能で気密に結合するために対応する内側に面する係合要素（１０）を有する結合リング（９）を有する袋拡張手段（２１、２３）からなる。出口穴（５）の結合リング（６）の内側には、環状の結合要素（１６）を有する閉鎖膜が配設され、これによって気密であるが取り外し可能に出口穴（５）の結合リング（６）の内側に面する係合要素（１８）とシールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 人間の老廃物の、特には人工小孔患者のための、収集袋と、そのような袋を 有する収集袋システムと、そのようなシステムのための袋拡張手段 人間の老廃物の、特には人工小孔患者のための、収集袋と、そのような袋を有 する収集袋システムと、そのようなシステムのための袋拡張手段。 本発明は、結合された縁部と、人間の開口部、特にはストーマと接続するため の接続要素によって囲まれた入口穴と、入口穴から離れて配置された閉鎖可能な 出口穴と、を有する二つの大きな変形長円状のプラスチックフィルムブランクに よって形成される袋部材の形の収集袋からなる人間の老廃物の収集袋に関してい る。 英国特許第１４４７３１４号からストーマバッグは公知であり、それは特に新 たに手術されて床についた患者のために意図され、接続チューブを通って収集タ ンクに接続される出口穴を有している。袋の出口穴とこの穴に接続されるチュー ブ端との間の結合は、この目的のために、むしろ連結する簡単なリブや留め具と して構成されており、汚濁に対する十分な保護や悪臭の排出に対する満足な気密 性がいずれも得られていない。 本発明の目的は、新しい出口結合の構成と、前記タイプの収集袋と袋の拡張手 段との結合のための完全に新しい概念とを提供することである。その袋拡張手段 は結合チューブとして構成され得るし、他の構成もあり得るし、収集袋は袋拡張 手段との結合なしでそれ自身で使用され得るし、汚濁や悪臭の排出に対する十分 な気密性を有するものである。 これを達成するため、最初の特徴によって、上記タイプの収集袋は、出口穴が 一つのプラスチックフィルムブランクの端部に設けられ、かつ、対応する内側に 面する係合部分を有する第２の結合リングと取り外し可能な気密の結合を与える 外側に面する係合フランジを有する第１の結合リングに囲まれていることを特徴 とし、そして第１の結合リングの内側には、環状の結合要素を有する閉鎖膜が配 設され、これによって第１の結合リングの内側に面する係合要素との間で気密で あるが取り外し可能なシールを形成し、その結合要素を有する閉鎖膜は他のプラ スチックフィルムブランクに堅く接続されており、そのプラスチックフィルムブ ランクの外側にはその結合要素と反対側にキャッチャーフラップが、閉鎖膜の結 合部材と第１の結合リングとの間の結合の取り外しのために取り付けられている ことを特徴としている。 袋の出口穴の配置とその周囲の第１の結合リングの構成は、出口穴を通して袋 を空にすることと関連して確実な作業を提供する、というのは、出口穴を通る袋 の中身のための通路が閉鎖膜を外すことによって完全に開通するからである。第 ２の結合リングは、第１の結合リングと同じ袋のプラスチックフィルムブランク の外側に取り付けられ得て、袋の端部が使用中に畳まれ、第１と第２の気密のリ ングを結合することによってしっかり閉められ得る。 発明の別の特徴によれば、上記タイプの収集袋を有する収集袋システムは、袋 拡張手段を含み得て、その袋拡張手段においては第２の結合リングが取り付けら れる。そのような袋拡張手段を取り外した後、結合リングと閉鎖膜との結合は、 収集袋の端部の中身、例えば沈殿物や空気、が拡張手段に押し込まれた後に、相 対的に回復することが容易である。袋拡張手段の結合と変更は、このように本質 的に汚濁や悪臭の不快なしで行われ得る。 本発明による収集袋システムは、新たに手術されて床についた患者や、療養所 での利用、相対的に流動性の粘度の排泄物の排泄を制御できない回腸フィルテル 患者、のために特によく適している。 袋拡張手段なしでの収集袋の利用を容易にするために、そのようなシステムで 収集袋を利用する時、本発明の好適な実施例によって、前記端部の上の前記の第 １のプラスチックフィルムブランクに外部結合リングを取り付けることが可能で 、これによって端部が畳まれた場合第１の結合リングを固定することができる。 本発明による収集袋システムは、袋拡張手段の異なる形態からなることもある 。 前記の英国特許公報によるストーマバッグと同様に、袋拡張手段は、一端に前 記の結合リングを有するプラスチックフィルムのチューブとして構成され得る。 チューブの他端は、好適な方法で、好ましくは結合される結合リングによって、 より大きい容量を有する収集袋あるいはタンクの入口穴に接続され得る。 袋拡張手段自身も、より大きい容量を有する収集袋、いわゆるベッドサイドバ ッグとして構成され得て、それは前記結合リングが、患者によって移動する収集 袋の出口穴の周囲の結合リングと直接接続することができる。 選択的な可能性として、袋拡張手段は患者の足に取り付けるための収集袋とし て、あるいはトイレに流せて生物による分解可能な物質の結合リングを備えた使 い捨ての水溶性フィルム物質の排出袋として構成され得る。 本発明による収集袋と袋システムは、全体に結果として、病院や療養所での、 同様に在宅看護中の看護作業をかなり軽減させる、というのも、従来のストーマ バッグを交換したりできるだけ空にすることに関する作業がかなり減少される一 方、衛生のレベルがベッドリネンの交換を要する汚濁の発生率の減少を通して改 良されるからである。 前記の英国特許公報で利用された結合の原理に関連して、本発明はさらに次の 利点を有する、すなわち、結合のために、結合リングが、従来の結合プレートに よって患者のストーマ開口部に結合するストーマバッグと関連してすでに知られ たものに対応する構成で利用される。このように、本発明による収集袋と袋シス テムの利用は、患者あるいは看護職員の特別で完全な指導を必要としない。 以下では、本発明が図式的な図を参照しつつ、さらに詳細に説明される。そこ では、 図１と図２は、本発明による収集袋の実施例としてのストーマバッグの平面図 と断面図を示す。 図３は、袋の出口穴の周囲の結合リングを袋拡張手段の別の結合リングと結合 するための協働する係合要素の拡大断面図である。 図４は、結合チューブとして構成された袋拡張手段である。 図５は、より大きい容量を有する収集袋として構成された袋拡張装置である。 本発明のシステムによる収集袋の実施例として、図１は、それ自体従来の構成 の、結合された縁部を有する二つの大きな変形長円状のプラスチックフィルムブ ランク１および２によって形成された袋部材を有するストーマバッグを示してい る。そのうち一つのプラスチックフィルムブランク１は、使用者に面する袋の後 壁を構成して、袋を患者のストーマ付近の肌に固定するためのそれ自体公知の粘 着プレート４によって囲まれた入口穴３を有している。 入口穴３に関して反対の端部には、袋は狭められた端部を有しており、そこで は袋の前壁を構成する第２のプラスチックフィルムブランク２に出口穴５が形成 されており、それは袋拡張手段と袋とを結合するための結合リング６によって囲 まれている。この目的のために、図３からもっとも明確であるように、結合リン グ６は外側に面する結合フランジ７を有しており、このフランジと結合するため に収集袋システムの袋拡張手段は第２の結合リング９に囲まれた入口穴８を有し ている。その第２の結合リング９は、出口穴５の結合リング６と取り外し可能に 気密に結合するために、対応する内側に面する係合部分を有しており、その部分 は、示された実施例においては、結合リング６の外側に面する係合フランジ７の 横断面形の形に適合する横断面形を有する環状トラック１０として構成されてい る。 結合リング６と９とが弾性変形能力を有する時、例えば、ポリエチレンや同様 の物質の射出成形リングである時、改良された緊密性を達成するためのトラック １０は、好ましくは結合リング６の係合フランジ７と関連してやや小型、すなわ ち、その最大直径が係合フランジ７のそれより小さい。 その結合は、収束するくさび形状を形成するためにトラック１０と係合フラン ジ７とが傾斜接触側面１１および１２をそれぞれ有するよう構成することによっ て、さらに安定にされ得る。 二つの結合リング６および９の確実な気密性を提供するために、溝１３がトラ ック１０の底部に設けられ、これによって係合フランジ７の最も外側の外側周縁 に位置づけられた緊密玉１４を受容する。その緊密玉は溝１３よりわずかに大き い曲率半径を有している。 本発明の重要な特徴として、袋の出口穴５の結合リング６の内側に閉鎖膜１５ が配置されており、それは結合リング６の内側に面する係合要素との間で気密で あるが取り外し可能なシールを形成する環状の結合要素１６を有している。 示された実施例においては、閉鎖膜１５の結合要素１６は外側に面するフラン ジ１７を有しており、出口穴５の結合リング６の対応する係合要素は気密にフラ ンジ１７を受容する溝１８として構成されている。 結合要素１６を有する閉鎖膜１５は、例えば粘着力や溶着によって、永久に袋 の後側面を構成するプラスチックフィルムブランク１と接続されている。このプ ラスチックフィルムブランクの外側には、キャッチャーフラップ１９が結合要素 １６と出口穴５の結合リング６の溝１８との間の結合の取り外しのために取り付 けられている。 前述のように、閉鎖膜１５は、通路が出口穴５を通って袋拡張手段へと与えら れる前に、袋拡張手段が緊密な結合を形成して袋に結合され得ることを意味する 。 袋拡張手段なしでの収集袋の利用を可能にするために、外部の結合リング２０ は袋の前壁２の出口穴５を有する端部の上に取り付けられ得て、その結合リング ２０は大体袋拡張手段の結合リング９の横断面形に対応する横断面形を有し、袋 の端部が畳まれた時の出口穴の結合リング６の結合を容易にする。本発明による 収集袋は従来の袋よりも、使用中においてずっと不快感が少ない。 上述したように、本発明による収集袋システムの袋拡張手段は、異なった構成 でもよい。図４は、結合リング９が一端に取り付けられたプラスチックフィルム のチューブ部材２１として構成された拡張手段を示す。 そのような拡張手段は、例えば、汚濁や悪臭の不快の危険を減らすため、袋の ための排出チューブとして使われ得る。そのような排出チューブは、生物による 分解可能な材質で作られた結合リング９を有する水溶性の物質の使い捨ての製品 として生産され得て、その結果排出チューブを使用後にトイレに流すことが可能 になる。 図４に示されたようにチューブ部材は、収集袋とより大きい容量を有する収集 袋またはタンクとの結合のために利用され得る。この目的のために、チューブ２ １はその反対の端に、より大きい収集袋またはタンク（図示されない）の対応す る結合リングとの結合のための結合リング２２を備え得る。 図５に示すように、袋拡張手段は様々な長さの入口２４を有する収集袋２３と して構成され得て、その入口２４には結合リング９が取り付けられている。その ような袋は、新たに手術されて床についた患者や看護を必要とする患者のための ベッドサイドバッグとしてよく適している。またそれは、頻繁に袋を空にするこ との必要を減らすために、患者の足に取り付けるように構成され得る。 図示して述べた袋拡張手段の例は、本発明を限定するものと考えられてはなら ず、袋拡張手段のいかなるタイプのものも、袋の出口穴の周囲の結合リングとの 結合のための結合リングとともに使われ得る。 本発明はストーマバッグと関連して図示され述べられたが、収集袋および袋シ ステムはこの応用に限定されず、結合リングの構成の適した改良を従属させ得る 。 また、尿袋や人間の老廃物の他の形態の収集袋と関連して使用され得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 結合された縁部と、 人間の開口部、特にはストーマと接続するための接続要素によって囲まれた入 口穴（３）と、 入口穴（３）から離れて配置された閉鎖可能な出口穴（５）と、 を有する二つの大きな変形長円状のプラスチックフィルムブランク（１，２） によって形成される袋部材を有する人間の老廃物用収集袋であって、 出口穴（５）が、一つのプラスチックフィルムブランク（２）の端部に形成さ れ、対応する内側に面する係合部分（１０）を有する第２の結合リング（９，２ ０）との取り外し可能な気密の結合を提供するために外側に面する係合フランジ （７）を有する第１の結合リング（６）によって囲まれており、 第１の結合リング（６）の内側に、環状の結合要素（１６）を有する閉鎖膜（ １５）が配設され、これによって第１の結合リング（６）の内側に面する結合要 素（１８）との間で気密であるが取り外し可能なシールを形成し、結合要素（１ ６）を有するその閉鎖膜（１５）は、第２のプラスチックフィルムブランク（１ ）に堅く結合されており、そのプラスチックブランク（１）の外側の結合要素（ １６）の反対側にはキャッチャーフラップ（１９）が、閉鎖膜（１５）の結合要 素（１６）と第１の結合リング（６）との間の結合の取り外しのために取り付け られていることを特徴とする収集袋。 ２． 第２の結合リング（９）は前記端部の反対側の前記一つのプラスチック フィルムブランク（２）の外側に取り付けられ、これによって収集袋の使用中に 端部が畳まれた場合に第１の結合リング（６）をしっかり閉めることを特徴とす る請求項１記載の収集袋。 ３． 閉鎖膜（１５）の環状の結合要素（１６）は、外側に面するフランジ （１７）を有しており、 出口穴（５）の結合リング（６）の内側に面する係合要素は、気密に前記フラ ンジ（１７）を受容するための溝（１８）からなることを特徴とする請求項１ま たは２記載の収集袋。 ４． 第２の結合リング（９）の内側に面する係合部分（１０）は、第１の結 合リング（６）の外側に面する係合フランジ（７）の横断面形に適合される形の 横断面形を有する環状トラックからなることを特徴とする請求項１乃至３のいず れかに記載の収集袋。 ５． 前記トラック（１０）の最大直径は、第１の結合リング（６）の係合フ ランジ（７）の最大直径より小さいことを特徴とする請求項４記載の収集袋。 ６． 前記トラック（１０）と係合フランジ（７）とは、外側に収束するくさ び形状を形成するために傾斜接触側面を有することを特徴とする請求項４または ５記載の収集袋。 ７． 溝（１３）が前記トラック（１０）の底部に設けられ、これによって係 合フランジ（７）の外側周縁において緊密玉（１４）を受容することを特徴とす る請求項４乃至６記載の収集袋。 ８． 請求項１乃至７のいずれか記載の収集袋と袋拡張手段（２１，２３）と を備え、前記拡張手段に前記第２の結合リング（９）が取り付けられていること を特徴とする収集袋システム。 ９． 外部結合リング（２０）が収集袋の前記端部の上の前記一つのプラスチ ックフィルムブランク（２）に取り付けられ、これによって袋拡張手段を用いな い収集袋の使用中に端部が畳まれた場合に、第１の結合リング（６）をしっかり 閉めることを特徴とする請求項８による収集袋システム。 １０． 請求項８または９のいずれか記載の収集袋システムに用いられる袋拡 張手段であって、袋拡張手段が一端に前記第２の結合リング（２３）が取り付け られたプラスチックフィルムのチューブ部材（２１）として構成されたことを特 徴とする収集袋システムのための袋拡張手段。 １１． チューブ部材（２１）は反対側の端部に、結合リング（２２）を有し 、これによって人間の開口部に接続された袋より大きい容量を有する収集袋また はタンクのための入口穴周囲の対応する結合リングに接続することを特徴とする 請求項１０記載の袋拡張手段。 １２． 請求項８または９のいずれか記載の収集袋システムに用いられる袋拡 張手段であって、袋拡張手段は人間の開口部に接続された収集袋の第１の結合リ ング（６）に直接取り付け可能な前記第２の結合リング（９）を有し、前記収集 袋より大きい容量を有する収集袋（２３）として構成されることを特徴とする請 求項８または９による収集袋システムのための袋拡張手段。 １３． 前記の付加的な収集袋（２３）は、患者の足に取り付けるための手段 を有することを特徴とする請求項１２記載の袋拡張手段。 １４． 付加的な収集袋（２３）は、水溶性のフィルム物質の使い捨て排出袋 として構成され、生物による分解可能な物質の結合リング（９）を有しているこ とを特徴とする請求項１２記載の袋拡張手段。