JPH10511127A - 洗剤組成物で汚れ放出剤として適したエステルオリゴマー - Google Patents

洗剤組成物で汚れ放出剤として適したエステルオリゴマー

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JPH10511127A JP8518988A JP51898896A JPH10511127A JP H10511127 A JPH10511127 A JP H10511127A JP 8518988 A JP8518988 A JP 8518988A JP 51898896 A JP51898896 A JP 51898896A JP H10511127 A JPH10511127 A JP H10511127A
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Abstract

(57)【要約】 (1)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート(例えば、グリセリンのスルホエチルエーテル)、少くとも三官能性である単位(エステル結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖になる)(例えば、グリセロール)又はそれらの混合から選択される単位、(2)テレフタロイル単位、及び(3)オキシアルキレンオキシ単位を含んだエステル主鎖と、1以上のキャッピング単位(好ましくは、アニオン系)を含んでなる汚れ放出剤。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤組成物で汚れ放出剤として適したエステルオリゴマー 技術分野 本発明は、布帛ケア組成物及びプロセスで汚れ放出成分として有用なエステル 組成物、特に洗濯洗剤に関する。 発明の背景 洗濯、熱風衣類乾燥機で布帛乾燥などのような家庭内布帛処理プロセスで使用 向けの様々な汚れ放出剤(soil release agent:s.r.a.)は当業界で公知である 。様々なs.r.a.が市販されており、洗剤組成物と布帛柔軟剤/静電気防止品及び 組成物で現在用いられている。このようなs.r.a.は、典型的にはオリゴマーエス テル“主鎖”と1以上の“末端キャッピング”単位からできている。 ノニオン系及びアニオン系s.r.a.は文献で知られており、これら各々のタイプ のs.r.a.の一部は商業上重要である。アニオン系s.r.a.は典型的には、様々なア ニオン系置換基を場合によりそれ自体含み、しかもアニオン系である1以上の末 端キャッピング単位で通常終わる、オリゴエステル主鎖をもっている。例えば、 スルホアロイル置換基で末端キャッピングされた様々なオキシアルキレン/テレ フタレート/スルホイソフタロイルオリゴマーが、洗濯洗剤及び布帛コンディシ ョナーで使用上公知で重要なクラスのs.r.a.である。 議論の余地があるが、洗濯洗剤と布帛コンディショナーとの間で、汚れ放出剤 を配合する目的にとり消費洗濯製品で困難な方は洗濯洗剤組成物である。特にこ のような洗剤組成物に普通存在するアルカリ性アニオン系洗剤環境との汚れ放出 剤の適合性要件からは、実質的な技術的挑戦を求めている。 加えて、あるs.r.a.が用いられている布帛コンディショニング環境とは対照的 に、消費洗濯製品中の汚れ放出剤はアニオン系界面活性剤、アルカリ性ビルダー などのような様々な洗浄成分に通常暴露される。このような化合物は、例えば布 帛への付着を妨げることにより、汚れ放出剤の有効性を減少させることがある。 反面、汚れ放出剤は洗浄成分の洗濯効果を減少させる。“スルー・ザ・ウォッシ ュ”(thru-the-wash )方式だと、汚れ放出剤を含めた処方成分は洗濯液中で懸 濁された汚れの再付着を促進させないことが特に重要であり、これは洗濯された 布帛の外観を悪くする。 更に、s.r.a.の物理的安定性は洗剤組成物の処方業者への考慮事項である。液 体洗剤処方物及び濃縮水溶液のような水の存在は、多くの公知s.r.a.にとり許容 されない。本発明s.r.a.の増大された物理的安定性が、水に溶解しにくい(多分 結晶)相としての分離によりそれらの性能を失わすことなしに、有意量の水を含 む重質液体洗剤及び固形洗濯洗剤でオリゴマーを処方する自由さをかなり大きく させることができる。それらの物理的安定性により、多くのケースにおいて、濃 縮水性ストック溶液としてこれらのs.r.a.を取り扱うこともできる。高い性能と 良い物理的安定性とのこの組合せは、顆粒、液体及び固形のような広範囲の製品 形態での使用にとりこれらのs.r.a.を特に魅力的にする。 これらの性質は、オリゴマーの主鎖を変更して、ジヒドロキシ又はポリヒドロ キシスルホネート及び/又は分岐オリゴマー主鎖を形成できる単位を含ませるこ とにより得られることが発見された。これら主鎖構造の使用は更にエステルを安 定化させて、(理論に制限されず)加工処理、貯蔵又は使用中にオリゴマーの望 ましい非晶質形が可溶性でない結晶形に変わることを阻止すると考えられる。 このため、本発明の目的は、顆粒及び液体洗剤組成物のような消費製品で更に 有効及び/又は更に安定な新規s.r.a.、安定なs.r.a.を含有した新規洗剤組成物 と、それらの製造方法を提供することである。 これら及び他の目的は、下記開示からわかるように、本発明で達成される。 背景技術 1988年1月26日付で発行されたGosselink の米国特許第4,721,5 80号明細書では、汚れ放出オリゴマーエステルとそれらの混合物を開示してい る。更に、1990年11月6日付で発行されたScheibelらの米国特許第4,9 68,451号明細書参照。1988年8月16日付で発行されたTrinh の米国 特許第4,764,289号明細書では、アニオン系ポリマー汚れ放出剤を利用 した乾燥機添加布帛品について開示している。更に、1989年4月4日付で発 行されたTrinh らの米国特許第4,818,569号明細書参照。 1987年10月27日付で発行されたGosselink の米国特許第4,702, 857号明細書では、洗剤組成物で汚れ放出剤として有用なブロックコポリマー エステルとそれらの混合物を開示している。更に、1989年8月29日付で発 行されたGosselink の米国特許第4,861,512号明細書参照。 1989年10月31日付で発行されたMaldonado らの米国特許第4,877 ,896号明細書では、テレフタレートエステルを含有した洗剤組成物及び布帛 コンディショナー品で汚れ放出剤として有用な末端キャッピングエステルを開示 している。 1994年10月13日付で公開されたWO94/03740は、洗剤組成物 で分散剤として適したスルホン化エステルオリゴマーに関する。 1979年4月17日付で発行されたQuack らの米国特許第4,150,21 6号は、分岐スルホ基保有コポリエステルからのヘアトリートメント剤に関する 。 本発明で有用なタイプの合成及び分析法は Odian,Principles of Polymeriza tion,Wiley,NY,1981で詳しく説明されており、参考のため本明細書に組み込まれ る。"Process Conditions"と題するOdian 参考文献の2.8章,pp.102-105は ポリ (エチレンテレフタレート)の合成に関する。 発明の要旨 本発明は、汚れ放出剤として有効な新規オリゴマー、好ましくは分岐エステル に関する。上記エステルは: (1)(a)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート、少くとも三官能 性である単位(エステル結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖になる)及びそれ らの組合せからなる群より選択される少くとも1つの単位 (b)テレフタロイル部分である少くとも1つの単位、及び (c)1,2‐オキシアルキレンオキシ部分である少くとも1つの非スルホ ン化単位 を含んだ主鎖と、 (2)1以上の(ノニオン系及び/又はアニオン系)キャッピング単位 を含んでなる。 本エステルは、典型的には約8000以下(好ましくは約500〜約5000 )ドルトンの数平均分子量を有した、比較的低分子量(即ち、通常、繊維形成ポ リエステルの範囲以下)のものである。 本発明で提供される洗剤組成物は: (i)少くとも約1%の洗浄界面活性剤 (ii)少くとも約1%の洗浄ビルダー、及び (iii)(1)(a)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート、少くとも 三官能性である単位(エステル結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖を形成する )及びそれらの組合せからなる群より選択される少くとも1つの単位 (b)テレフタロイル部分である少くとも1つの単位、及び (c)1,2‐オキシアルキレンオキシ部分である少くとも1つの非スル ホン化単位 を含んだ主鎖と、 (2)1以上のキャッピング単位 を含んでなる、少くとも約0.01%のオリゴマー(好ましくは分岐)エステ ル汚れ放出剤 を含んでなる。 他の任意洗剤成分も、本発明により提供される完全処方洗剤組成物により包含 される。 布帛を洗濯して、それに汚れ放出仕上げを施す方法も、本発明に含まれる。好 ましい洗濯方法では、好ましくは慣用的な洗剤成分と上記汚れ放出剤を含む洗剤 組成物少くとも約300ppmを含有した液体媒体(好ましくは洗浄液;例えば 布帛を保護するために洗浄前に布帛の前処理あるいは製造プロセス中又は後の処 理として浸漬も含む)と約5分間〜約1時間にわたり布帛を接触させる。次いで 布帛は水ですすいで、ライン又はタンブル乾燥させることができる。好ましくは 、液体媒体は約900〜約20,000ppmの慣用的洗剤成分と、約0.25 〜約200ppm、最も好ましくは約1〜約50ppmの汚れ放出剤を含んでい る。 本明細書におけるすべてのパーセンテージ、比率及び割合は、他で指摘されな いかぎり重量ベースによる。引用されたすべての文献は、参考のため本明細書に 組み込まれる。 発明の具体的な説明 本発明は、液体又は顆粒洗剤又は固形洗濯洗剤のような消費布帛ケア製品で使 用に適した新規汚れ放出剤と新規洗剤組成物に関する。本エステルは、簡単には 、エステル“主鎖”(直鎖又は好ましくは分岐)及び末端キャッピング単位から できているオリゴマーとして特徴付けできる。エステル主鎖を含んだ構造単位の 適正な選択と、末端キャッピング単位の十分量の使用により、これら物質の望ま し い汚れ放出と物理的性質を得る。組成物の必須及び任意成分とエステルは、以下 で詳細に記載されている。オリゴマーエステル 本汚れ放出剤は樹脂性、高分子量、高分子又は繊維形成ポリエステルでないが 、代わりに比較的低分子量であって、ポリマーよりもむしろ更に適切にはオリゴ マーとして記載された種類を含んでいると理解されるべきである。末端キャッピ ング単位を含んだ本発明の個別エステル分子は、好ましくは約500〜約500 0ドルトン、更に好ましくは約500〜約3500ドルトン、最も好ましくは約 1000〜約3000ドルトン範囲の分子量を有している。比較すると、グリコ ールテレフタレート繊維ポリエステルは、典型的には平均で分子量15,000 以上である。したがって、本発明の汚れ放出剤は、繊維ポリエステルのような高 ポリマーを表すために通常用いられるその用語の口語的意味での“ポリエステル ”というよりも、むしろ“オリゴマーエステル”として言及されている。オリゴ マーでは、ポリマーよりもかなり多く、末端基の性質がその本質に重大な影響を 与えることに留意せよ。この理由から、本発明の重要な部分では、選択されたキ ャッピング単位を利用することにより、オリゴマーの末端基の性質のコントロー ルを行う。 本発明のエステルは、それらが3以上のエステル結合形成部位を有した単位の それら構造中への組込みにより有意に分岐又は架橋されていないという意味で“ 実質的に直鎖状”であってもよい。しかしながら、本発明で好ましいエステルは 、少くとも三官能性である(それによりエステル結合が形成されて,分岐オリゴ マー主鎖を形成する)少くとも1つの単位の組込みにより“分岐”されているが 、これらの単位は以下で更に詳細に記載されるように有意の架橋を形成するレベ ルでは用いられない。ポリエスエル分岐の例は、1985年11月19日付で発 行されたSinkerらの米国特許第4,554,328号及び1979年4月17 日付で発行されたQuack らの米国特許第4,150,216号明細書でみられる 。更に、環状エステルは本発明の目的にとり必須でないが、エステル合成中にお ける副反応の結果として低レベルで本発明の組成物中に存在してもよい。好まし くは、環状エステルは汚れ放出剤の約2重量%を超えず、最も好ましくはそれら はその剤に全く存在しない。 しかしながら、上記と対照的に、本明細書でエステルに適用される“実質的に 直鎖状”という用語には、エステル形成又はエステル交換反応で非反応性である 側鎖を含んだ物質を明らかに包含しており、このような単位を含むオリゴマーは オリゴマーでのそれら組込みによっても“分岐”とは考えられない。このため、 オキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位は非対称置換タイプであり、それらのメ チル基はポリマー技術で慣習的に“分岐”とみなされるものを構築せず(Odian, Principles of Polymerization,Wiley,N.Y.,1981,pages 18-19参照、それと本定 義とは完全に一致している)、エステル形成反応で非反応性である。 本エステルは、“主鎖”と1以上の“キャッピング単位”からなる構造を有す るとして通常考えられる。本明細書で用いられる“キャッピング単位”とは、1 つのエステル結合だけを形成できる(例えば、1つのヒドロキシル基又は1つの カルボキシレート基だけを有する)ノニオン系又はアニオン系単位を意味し、そ のためその単位はオリゴマーの主鎖中に組み込まれず、末端単位としてだけ組み 込まれる。好ましいオリゴマーはアニオン系キャッピング単位を含み、ノニオン 系キャッピング単位はオリゴマーに存在しても又はそうでなくてもよい。本汚れ 放出剤のエステル“主鎖”には、定義によると、キャッピング単位以外のすべて の単位を含む。エステル中に組み込まれるすべての単位は、エステル結合により 相互連結される。 本明細書で開示されたエステル分子の構造の関係から、本発明には分子レベル での単位の配列だけでなく、反応スキームに起因して望ましい範囲の組成及び性 質を有するエステルの全体混合物をも包含していると認識すべきである。したが って、モノマーの数又は単位の比率が示されているとき、数値は汚れ放出剤のオ リゴマーに存在する単位の平均量に関する。 (1)主鎖単位 本発明で有用なエステルは、(a)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネ ート、少くとも三官能性である単位(エステル結合が形成されて分岐オリゴマー 主鎖となる)及びそれらの組合せからなる群より選択される少くとも1つのモノ マー単位;(b)テレフタロイル部分である少くとも1つの単位;及び(c)1 ,2‐オキシアルキレンオキシ部分である少くとも1つの非スルホン化単位を含 んでなる。 (a)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネートモノマーから誘導される 単位: エステル主鎖内に組み込まれたこれらのモノマーは主鎖に負電荷を付与する。 好ましい単位は下記構造を有するアルコール誘導単位である: 上記式中nは1以上の整数である(“O‐”基の“n”数はペルオキシド部分を 表さず、むしろオリゴマーの主鎖内でエステル結合を形成できるヒドロキシル誘 導酸素部分の数であると認識すべきである);mは1以上の整数である;Rは少 くとも2つの炭素原子を有した含アルキル部分である;Zはアルキル(例えば、 Z=少くとも1つの炭素原子を有したアルキル部分であるR′)、オキシアルキ ル(例えば、Z=R部分からR′部分までのエーテル結合を有したOR′部分) 、アルキルオキシアルキル(例えば、Z=R′部分を結ぶ1以上のエーテル結合 を有したR′OR′部分)、アリール(例えば、Z=フェニル、ベンジル)、オ キ シアリール(例えば、Z=R部分をアリール部分に結ぶエーテル結合を有したフ ェノール誘導部分)、アルキルオキシアリール(例えば、Z=含アルキル及びア リール部分を結ぶ1以上のエーテル結合を有した側鎖部分)及びそれらの組合せ からなる群より選択される側鎖部分であるか、又はZはRが3以上の炭素原子を 有するときに単結合であってもよい(即ち、スルホネート部分はRに直接結合さ れている);Mは好ましくは水素、アルカリ金属塩、アンモニウム塩などから選 択されるカチオン部分である。これらの単位が誘導されるモノマーは、いかなる 炭素原子上にも2以上のヒドロキシル基を有さず、いかなる炭素原子上にもヒド ロキシル基及びスルホネート基を有しない。 このような単位を形成できるモノマーの例には以下がある: 本明細書で“SCExG”単位(xは約0〜約20である)として記載される: 本明細書で“SPExG”単位(xは約0〜約20である)として記載される: 及び本明細書で“SExG”単位(xは約0〜約20である)として記載される : これには例えば下記構造を有する(x=0)2,3‐ジヒドロキシプロパンスル ホネートを含む: 本明細書で記載されたこれらの“SCExG”、“SExG”及び“SPExG ”単位には、側鎖部分が1,3‐ジオール単位の2位に結合された、前記のもの に対する異性体構造も含む。 最も好ましいモノマーは、下記構造を有するグリセリンのスルホエチルエーテ ル(“SEG”)であるジヒドロキシスルホネートモノマーである: SEGは、例えば熱及び塩基の存在下でグリセリンをイセチオン酸ナトリウム (HOCH2CH2SO3Na)と反応させることで、容易に製造される。意外に も、この塩基触媒反応では適度の時間で高品質のSEGに変換させるために異常 に高レベルの塩基触媒を要する。少くとも約12モル%、典型的には少くとも約 15モル%、好ましくは約20モル%の水酸化物塩基(好ましくはNaOH)が イセチオネートに対して要求される。本発明の好ましいオリゴマーは、その後 で、後の例で記載されるように、好ましくは高温でSEGを含テレフタロイル反 応剤と反応させることにより製造される。 この反応では少量のSEGジスルホネートを生じるが、これは下記のようにグ リセリンが2モルのイセチオネートと反応した結果であることに留意すべきであ る: HO−CH2CH(OH)CH2OH+2[HOCH2CH2SO3Na] → NaO3S(CH22OCH2CH(OH)CH2O(CH22SO3Na + NaO3S(CH22OCH2CH(OCH2CH2SO3Na)CH2OH これらのSEGジスルホネート基は、後記されるいずれかのキャッピング基と 同様にして、ポリマー中に組み込まれることがある。 重合反応中に、一部のSEGモノマーは他のモノマーと反応して低分子量物質 を作り、その後更にポリマー中に組み込まれることがあることも認識されるべき である。例えば: (i)SEGダイマーが下記のように2つのSEGモノマーの反応により形成 される: 2〔NaO3S(CH22O−CH2CH(OH)CH2OH〕 → 〔NaO3S(CH22OCH2CH(OH)CH22O + 位置異性体 “SEGダイマー” 上記SEGダイマーは、2つのSEGモノマーの反応から可能ないくつかの異 なる位置異性体のうちほんの1つであることに留意すべきである。 (ii)下記のようなSEG+エチレングリコール及び/又はプロピレングリコ ールモノマー: 上記式中R=H及び/又はCH3 これらの上記含SEG反応産物〔上記(a)及び(b)から〕は、2つの遊離 ヒドロキシ部分を介してポリマー主鎖中に組み込まれることがある。 (iii)下記のようなSEG+いずれかのキャッピング基: これは、遊離ヒドロキシ部分を介して、いずれかのキャッピング基と同様にし て、ポリマー中に組み込まれることがある。 (b)マルチ官能性エステル分岐単位: 少くとも三官能性であるこれらのモノマーはエステル結合を形成して、分岐オ リゴマー主鎖となる。好ましい単位は下記構造を有する: (‐O)a‐R″‐(CO2‐)b 上記式中a+bは少くとも3であって、a及びbは0以上であり、好ましくはa =2以上、最も好ましくはa=3以上で、b=0である;R″は少くとも3つの 炭素原子を有するアルキル、アリール又はアルキルアリール部分であり、更にア リール部分からなるR″の場合には、エステル主鎖結合を形成できるヒドロキシ 基の数“a”にフェノールヒドロキシル基を含まない。これらの単位が誘導され るモノマーは、いかなる炭素原子上にも、2以上のヒドロキシル基を有していな い。少くとも1つの1,2‐ジオール(例えば、HOCH2CH(OH)‐R″ ) 部分を有した分岐形成モノマーが更に好ましい。グリセリンが最も好ましい。 マルチ官能性エステル分岐単位の他の例は、トリメリット酸: から誘導される単位、及びジヒドロキシ酸 から誘導される単位であり、それには本発明で用いられるような示された酸形の モノマーからだけでなく、対応エステルモノマーからも誘導される単位を含む。 分岐誘導モノマーが含まれるとき、そのレベルはオリゴマー中への相当な架橋 の導入を避ける上で十分に低くなければならない。一般的に、これは下記の関係 に従うことを要する: Σni≧Σmi〔pi‐2〕; 好ましくは、Σni≧1+Σmi〔pi‐2〕; 更に好ましくは、Σni≧2+Σmi〔pi‐2〕; 上記式中:ni=組み込まれるキャッピング単位の各種iの数;mi=組み込まれ る分岐誘導モノマーの各種iの数;pi=反応条件下で他のモノマーと結合を形 成できる分岐誘導モノマーi当たりの官能基数 (c)テレフタロイル単位: 本発明で有用なエステルには、式-CO‐C64‐CO‐を有するテレフタロ イル単位を更に含む。これらのアリールジカルボニル単位は、そのエステルのポ リエステル布帛永続性(substantivity)が有意な程度まで損われないならば、 専らテレフタロイル単位だけである必要はないことに留意すべきである。このた め、例えば、相当量の異性ジカルボニル単位、イソフタロイルなどは、エステル 中への組込みに許容される。更に、オリゴマーは少くともわずかな未荷電テレフ タロイル単位を含むことが要求されるが、荷電置換基(例えば、“SI”単位と して本明細書で記載されるスルホイソフタレート部分のようなスルホネート置換 基)を有した相当量のアリールジカルボニル単位は、布帛永続性が有意な程度ま で損われないかぎり、エステル主鎖に存在してもよいことが認識されるべきであ る。SIが本オリゴマーで使用上好ましい荷電ジアロイル単位である。 ポリマー当たりのテレフタロイル単位の平均数は少くとも約2、好ましくは少 くとも約2.5である。テレフタロイル単位の平均数は、典型的には約2〜約2 0、好ましくは約3〜約11、更に好ましくは約3〜約9の範囲である。 更に、好ましいオリゴマーは、約0.25〜約4、好ましくは約0.5〜約3 、最も好ましくは約0.6〜約2の範囲内で、分子当たりの負電荷の平均数対分 子当たりのテレフタロイル単位の平均数の比率を有する。 (d)1,2‐オキシアルキレンオキシ単位: 本発明のエステルは、エチレングリコール及び/又はプロピレングリコールか ら誘導されるような1,2‐オキシアルキレンオキシ単位を更に含んでいる。こ のような単位には、例えばオキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位〔即ち、‐O CH(CH3)CH2O‐又は‐OCH2CH(CH3)O‐〕、オキシエチレンオ キシ単位(即ち、‐OCH2CH2O‐)及びそれらの混合がある。しかしながら 、これには、2以上の連続オキシアルキレン単位を含んだポリ(オキシアルキレ ン)オキシ鎖の一部である、オキシエチレンオキシ単位を含まない。 オキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位も存在するエステルにおいて、オキシ ‐1,2‐プロピレンオキシ単位は隣接‐CH2‐水素原子の1つと交互にラン ダムでそれらのメチル基を有して、エステル鎖の対称性を低下させうることは、 明らかであろう。このように、オキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位は‐OC H2CH(CH3)O‐向きを有するか、又は反対の‐OCH(CH3)CH2O‐ 向きを有するとして表すことができる。更にメチル基が結合されたオキシ‐1, 2‐プロピレン単位における炭素原子は不斉、即ちキラルであり、それらは4つ の非同等な化学部分を結合させている。 組み込まれるオキシエチレンオキシ及びオキシプロピレンオキシ単位(E/P )の比率は0〜無限大(即ち、すべてE)でもよいが、好ましくは約0.5〜無 限大、更に好ましくは約0.7〜約3である。更に、顆粒洗剤処方物で使用の場 合、約1〜無限大の高いE/P比が最も好ましい。 (e)ジ(オキシエチレン)オキシ及びポリ(オキシエチレン)オキシ単位: 場合により、ジ(オキシエチレン)オキシ単位は、好ましくは主鎖単位が8以 上のテレフタロイル単位を含むときに存在するが、しかしながら少くともわずか なジ(オキシエチレン)オキシ単位は1.5と少ないテレフタロイル単位のとき エステルに存在してもよい。 汚れ放出剤組成物中における任意ポリ(オキシエチレン)オキシ単位の全平均 重量%は、約50℃以下で剤の望ましい物理的性質を維持しながら、許容される 溶融粘度(即ち、230℃で約40,000cPs以下、200℃で約160, 000cPs以下)を与えるようにバランスがとられる。典型的には、存在する とき、全平均重量%はエステル当たり約2.5〜約5の平均アニオン単位を有し たアニオン系汚れ放出剤組成物で約1〜約25%である。 主鎖で許容されるポリ(オキシエチレン)オキシ単位の量は、その重合度と関 連している。例えば、3の重合度を有する(トリエチレングリコールから形成さ れた)オキシエチレンオキシエチレンオキシエチレンオキシ単位は、主鎖で0〜 75モル%の全オキシアルキレンオキシ単位を含むことができる。もう1つの例 において、約13のオリゴマー度でPEG‐600から誘導されるポリ(オキシ エチレン)オキシ単位は、主鎖に存在する全オキシアルキレンオキシ単位のうち 0〜約50モル%である。約45のオリゴマー度でPEG‐2000から誘導さ れるようなもっと長いポリ(オキシエチレン)オキシ単位は、主鎖の全オキシア ルキレンオキシ単位のうち0〜約20モル%である。 一般的に、様々な洗剤処方物の中で最良の汚れ放出性のためには、望ましい溶 融粘度及び処方性に達する上で必要な量までエステルにおいてポリ(オキシエチ レン)オキシ単位の量を最少に抑えることが最善である。しかも一般的には、主 鎖よりもむしろキャッピング基にポリ(オキシエチレン)オキシ単位を組み込む ことが好ましい。加えて、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位の量は、冷却中あ るいはその後の貯蔵又は使用中に、主鎖セグメント結晶化の過剰促進を避けうる ように選択されねばならない。これは高割合のオキシアルキレンオキシ単位がオ キシエチレンオキシであるとき特に重要である。好ましいポリ(オキシエチレン )オキシ単位は、約2〜約10、好ましくは約2〜約6の範囲内でオリゴマー度 を有する。低分子量ポリ(オキシエチレン)オキシ単位を供給するモノマーは真 空縮合ステップ中に反応混合物から部分的に除去されることに留意すべきである 。 (2)キャッピング単位 本発明のエステルには、本明細書で開示された末端キャップオリゴマーと、不 可避的に一部の非キャップ種を含んだ上記末端キャップオリゴマーの混合物とを 含む。しかしながら、後者のレベルは高度に好ましい汚れ放出剤のすべてにおい てゼロであるか又は最少である。このため、本明細書で“エステル”又は“オリ ゴマー”へ単に言及するとき、定義によると、いずれか単独の製造に起因したキ ャップ及び非キャップエステル分子の混合物に包括的に関する。 ノニオン系キャッピング単位の例は、ポリエチレングリコールのモノメチルエ ーテル(“MPEG”)である。 好ましいアニオン系キャッピング単位には以下がある: a)下記構造を有するエトキシル化イセチオネート誘導体: M+-3S(CH2CH2O)x‐ 上記式中xは1以上、好ましくは約1〜約20、更に好ましくは約2〜約10、 最も好ましくは約2〜約5であり、Mは前記のようなカチオン部分である; b)下記構造を有するエトキシル化プロパンスルホネート誘導体: M+-3SCH2CH2CH2O(CH2CH2O)x‐ 上記式中xは0以上、好ましくは約1〜約20、更に好ましくは約1〜約15、 最も好ましくは約1〜約10であり、Mは前記のようなカチオン部分である; c)下記構造を有するエトキシル化プロパンジスルホネート誘導体: M+-3SCH2CH(SO3 -+)CH2O(CH2CH2O)x‐ 上記式中xは0以上、好ましくは約1〜約20、更に好ましくは約1〜約15、 最も好ましくは約1〜約10であり、Mは前記のようなカチオン部分である; d)下記構造を有するエトキシル化フェノールスルホネート誘導体: ‐(OCH2CH2x‐O‐Ph‐SO3 -+ 上記式中xは1以上、好ましくは約1〜約20、更に好ましくは約2〜約10、 最も好ましくは約2〜約5であり、Mは前記のようなカチオン部分であり、スル ホネート基は好ましくはパラ位置換されている; e)スルホアロイル誘導体、好ましくは3‐ソジオスルホ安息香酸又は適切な エステルモノマーから誘導された3‐ソジオスルホベンゾイルモノマー単位;及 び f)前記のようなSEG‐ジスルホネート 本発明のエステルで用いられるキャッピング単位は、エトキシル化又はプロポ キシル化ヒドロキシ‐エタン及びプロパンスルホネート(又はプロパンジスルホ ネート)基、スルホアロイル基、修正ポリ(オキシエチレン)オキシ単位と、エ トキシル化又はプロポキシル化フェノールスルホネート単位の混合であってもよ い。 酸形を排除するつもりはないが、最も一般的にはエステルは本発明でナトリウ ム塩、他のアルカリ金属の塩、含窒素カチオン(特に、テトラアルキルアンモニ ウム)との塩、又は水性環境で解離イオンとして用いられる。 エトキシル化又はプロポキシル化ヒドロキシ‐エタン及びプロパンスルホネー ト末端キャッピング基の例には、イセチオン酸ナトリウム、2‐(2‐ヒドロキ シエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキ シ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム、2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキ シエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム、2‐〔2‐〔 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エトキシ〕エタン スルホン酸ナトリウム、3‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕プロ パンスルホネート及び平均エトキシル化度2〜20のα‐3‐スルホプロピル‐ ω‐ヒドロキシポリ(オキシ‐1,2‐エタンジイル)ナトリウムとそれらの混 合物がある。 好ましいスルホアロイルキャッピング単位は式(MO3S)(C64)C(O )‐、特にオルト及びメタ異性体であり、式中MはNa又はテトラアルキルアン モニウムのような塩形成カチオンである。好ましい修正ポリ(オキシエチレン) オキシモノアルキルエーテル単位の例には、エトキシル化度約5〜約100のポ リ(エチレングリコール、メチルエーテル)及びポリ(エチレングリコール、エ チルエーテル)がある。エトキシル化フェノールスルホネート単位の例には、4 ‐(2‐ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、4‐(2‐ヒド ロキシプロポキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリ ウム、4‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕ベンゼンスルホン酸ナ トリウム及び4‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ 〕ベンゼンスルホン酸ナトリウムがある。 ポリ(オキシエチレン)オキシ単位のモノエーテルは、それらの分子量と反比 例して、広範囲の揮発性を有する。オリゴマー度5以下の単位は真空縮合ステッ プ中に部分的に揮発するが、オリゴマー度5を超えるオリゴマーは主に不揮発物 として挙動する。結果的に、オリゴマー度5以下のポリ(オキシエチレン)オキ シ単位を含めたキャッピング単位のあるオリゴマーエステルを合成するときには 、過剰のポリエチレングリコール、モノアルキルエーテルが揮発により生じる喪 失を補うために用いられねばならない。 本発明により提供される汚れ放出剤は、 (SI)z (SEG)q(B)mを有するエステル約25〜約100重量%を含 んだものでよく示される: i):(CAP)は上記キャッピング単位(好ましくはアニオン/ノニオン混 合、更に好ましくはアニオン)を表す; ii):(EG/PG)は上記オキシエチレンオキシ及びオキシ‐1,2‐プロ ピレンオキシ単位を表す; iii):(DEG)は上記任意のジ(オキシエチレン)オキシ単位を表す; iv):(PEG)は上記任意のポリ(オキシエチレン)オキシ単位を表す; v):(T)は上記テレフタロイル単位を表す; vi):(SI)は上記スルホイソフタロイル単位を表す; vii):(SEG)はグリセリンのスルホエチルエーテルから誘導される単位 と関連単位を表す;及び viii):(B)は分岐単位を表す。 更に、xは約1〜約12、好ましくは約1〜約4である;y′は約0.5〜約 25、好ましくは約1〜約15である;y″は0〜約12、好ましくは約0〜約 は合計で約0.5〜約25である;zは約1.5〜約25、好ましくは約2.5 〜約15である;z′は約0〜約12、好ましくは約0〜約7である;z+z′ は合計で約1.5〜約25である;qは約0.05〜約12、好ましくは約0. 25〜約7である;mは約0.01〜約10、好ましくは約0.1〜約2で で対応する単位の平均モル数を表す。優れた汚れ放出剤は、上記エステルの少く とも約50重量%が約500〜約5000範囲の分子量を有したものである。 好ましい態様において、本発明により提供される汚れ放出剤は、実験式(CA P)x(EG/PG)y (T)z(SI)z (SEG)q(B)mを有するエステ ル約25〜約100重量%を含んだもので示される:(CAP)、(EG/PG )、(T)、(SI)、(SEG)及び(B)は前記のとおりである;オキシエ チレンオキシ:オキシ‐1,2‐プロピレンオキシモル比は約0.5:1〜無限 大(即ち、PGなし)である;xは約2〜約7である;y′は約1〜約15であ る;zは約2〜約20である;z′は約0〜約7である;qは約0.2〜約8で ある;mは約0.05〜約3である。これら汚れ放出剤の高度に好ましい態様に おいて、xは約2、y′は約3〜約5、zは約5、z′は約0、qは約1及びm は約0.2である。 下記構造は前記の好ましい態様内に属するエステル分子の構造例であり、各単 位がどのように結合されているかを示している: 上記式中R=1.7:1比でH、CH3 これは、オリゴマー構造中に3つのSE3キャッピング単位、1つのSEG単位 及び1つのグリセリン単位を組み込んだオリゴマーの例である。典型的には、モ ノマーとして加えられた一部のグリセリンは真空縮合中に揮発物として失われる か、又は反応プロセス中に変換のせいで失われることに留意せよ。このため、平 均して1つの組込みグリセリン誘導単位を有するオリゴマーを得るためには、1 モル以上のグリセリンが用いられねばならない。 もう1つは、1つのグリセリンが組み込まれて、SEG単位がない、下記構造 を有したSE2キャップ付加“グリセリンスター”の例である: 上記式中nは約0〜約5であり、mは約0〜約5である。 別な例は、2つのSE2キャッピング単位、4つのテレフタレート、1つの SEGを有して、分岐単位を有しない、分子“(SE2)2 4PE/PT、1 SEG”である: 上記式中R=H、CH3 (C)エステルの製造方法‐本発明のエステル汚れ放出剤は、いくつかの代替 しうる一般的反応タイプのうちいずれか1つ又は組合せを用いて製造することが でき、各々当業界で周知である。多くの異なる出発物質と、多様な周知の実験及 び分析技術が合成に有用である。メカニズム的に、本発明のエステルを製造する 上で適した一般的反応タイプには、以下のように分類できるものがある: 1.アシルハライドのアルコール分解 2.有機酸のエステル化 3.エステルのアルコール分解(エステル交換)、及び 4.アルキレンカーボネートと有機酸との反応 上記の中では、反応タイプ2〜4が高度に好ましく、その理由はそれらが高価 な溶媒及びハロゲン化反応剤の使用を不要にするからである。反応タイプ2及び 3は最も経済的であるため特に好ましい。 本発明のエステルを作る上で適した出発物質又は反応剤は、エステルの前記す べての単位を正確な割合で有したエステル供給するために、反応タイプ1〜4に 従い組み合わせられる反応剤(特にエステル化又はエステル交換しうる反応剤) 又はそれらの組合せである。このような反応剤は“単純”反応剤、即ちエステル を作る上で必要な1種だけの単位を単独で供給できるものとして、あるいはエス テルを作る上で必要な2以上の異なるタイプの単位を単独で含んだ単純反応剤の 誘導体として分類することができる。単純種の反応剤の例は、テレフタロイル単 位だけを供給できるジメチルテレフタレートである。逆に、ビス(2‐ヒドロキ シプロピル)テレフタレートは、ジメチルテレフタレート及び1,2‐プロピレ ングリコールから製造できて、本エステルを作るために2種の単位、即ちオキシ ‐1,2‐プロピレンオキシ及びテレフタロイルを供給する上で望ましく使用で きる反応剤である。 原則として、本発明の反応剤としてオリゴエステル、又はポリ(エチレンテレ フタレート)のようなポリエステルを用いることと、分子量を減少させながら末 端キャッピング単位を組込む目的でエステル交換を行うことも可能である。それ にもかかわらず、更に高度に好ましい操作は、分子量増加(本発明により許容さ れる限度まで)及び末端キャッピングを伴うプロセスで最も簡単なモノマー反応 剤からエステルを作ることである。 “単純”反応剤が最も好ましくかつ好都合に用いられるものであるため、この 種の反応剤を更に詳細に説明することは有益である。このため、2‐〔2‐(2 ‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホネートが本発明で1つのキャッ ピング単位源として使用できる。金属カチオンは、カリウム、あるいはオリゴマ ーの結晶化を過度に促進しないか又は合成中に未反応性であるという条件付きで 含窒素カチオン、例えばテトラアルキルアンモニウムで置き換えてもよいことに 留意せよ。もちろん、合成後に本発明のエステルをカチオン交換に付して、それ により更に隠れた又は反応性のカチオンをエステル組成物中に導入する手段を与 えることも可能である。 適切なグリコール又はその環状カーボネート誘導体はオキシ‐1,2‐アルキ レンオキシ単位を形成するために使用でき、このため1,2‐プロピレングリコ ール又は(出発カルボキシル基が酸性形で存在する場合)下記環状カーボネート (III): が本発明で使用に適したオキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位源である。 オキシエチレンオキシ単位は、最も好都合にはエチレングリコールにより与え られる。けれども代わりに、エチレンカーボネートも、遊離カルボン酸基がエス テル化されるときに使用できる。オキシジエチレンオキシ単位は、最も好都合に はジエチレングリコールにより与えられる。ポリ(オキシエチレン)オキシ単位 は、最も好都合にはトリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、それ より高級のポリエチレングリコール及びそれらの混合物により与えられる。加え て、少量のポリ(オキシエチレン)オキシもエステル合成で副反応として形成さ れてもよい。 アリールジカルボン酸又はそれらの低級アルキルエステルが必須アリールジカ ルボニル単位を与えるために用いることができ、そのためテレフタル酸又はテレ フタル酸ジメチルが適切なテレフタロイル単位源である。 エステルの他の単位は周知の容易に同定しうる反応剤により作られ、例えば5 ‐スルホイソフタル酸ジメチルが本発明のエステル中への任意の組込みで5‐ス ルホイソフタロイル単位を形成できる反応剤の例である。一般的に好ましくは、 すべてのこのような単位はエステル又はジカルボン酸形で反応剤により作られる べきである。 上記のように最も簡単な反応剤から出発したとき、全体の合成は通常マルチス テップであり、最初のエステル化又はエステル交換(エステル相互交換としても 知られる)段階と、その後にエステルの分子量が本発明により許容される限度ま で増加されるオリゴマー化段階のような、少くとも2つの段階からなる。 反応タイプ2及び3におけるエステル結合の形成では、水(反応2)又は単純 アルコール(反応3)のような低分子量副産物の排除を行う。反応混合物から後 者の完全な除去は、前者の除去よりも通常やや容易である。しかしながら、エス テル結合形成反応は通常可逆的であるため、これらの副産物を除去することによ り双方の場合で反応を“前進させる”ことが必要である。 実際には、第一段階(エステル相互交換)において、反応剤は適度な割合で混 合され、(好ましくは窒素又はアルゴンのような不活性ガスの)大気圧又はやや 大気圧より上で溶融物を作るために加熱される。水及び/又は低分子量アルコー ルは遊離されて、約200℃以内の温度で反応器から蒸留される(約150〜2 00℃の温度範囲が通常この段階で好ましい)。 第二(即ち、オリゴマー化)段階において、真空及び第一段階よりやや高い温 度が適用され、慣用的なスペクトル測定技術でモニターしながら反応が完了する まで、揮発性副産物及び過剰反応剤の除去が続けられる。典型的には約10mmHg 以下の連続的な真空が使用できる。 上記反応段階の双方において、一方で速やかで完全な反応(より高温でより短 時間が好ましい)についての希望と、他方で熱分解(望ましくないことに、変色 及び副産物を生じる)を避ける必要性とでバランスをとる必要性がある。特に反 応器のデザインが過熱又は“ホットスポット”を最少に抑えるときにはより高い 反応温度を用いることが通常可能であり、しかもエチレングリコールが存在する エステル形成反応だと高温にもっと耐えられる。このため、オリゴマー化に適し た温度は、最も好ましくは、高いEG/PG比が存在するときには約150〜約 260℃の範囲、低いEG/PG比が存在するときには約150〜約240℃の 範囲である(反応器デザインのような特別な予防処置が熱分解を制限するために とられていないと仮定する)。テトラアルキルアンモニウムカチオンが存在する とき、縮合温度は好ましくは150〜240℃である。 反応剤はいつもよく接触しているように継続的な混合を用いることが、上記操 作で非常に重要であり、高度に好ましい操作では上記温度範囲で反応剤のよく撹 拌された均一溶融物を形成させる。特にオリゴマー化ステップで揮発物の除去を 促進するために真空又は不活性ガスに暴露される反応混合物の表面積を最大にす ることも高度に好ましく、良好な気体‐液体接触を行う高剪断渦巻き形成タイプ のミキシング装置がこの目的に最も良く適している。 エステル化、エステル交換、オリゴマー化及びそれらの組合せに適した触媒及 び触媒レベルはポリエステル化学においてすべて周知であり、通常本発明で用い られるが、前記のように単一触媒で十分である。適切な触媒金属はChemical Abs tracts,CA83:178505v で報告されており、そこではエチレングリコールによるカ ルボキシベンゼンスルホン酸K及びNaの直接エステル化中における遷移金属イ オンの触媒活性がSn(最良)、Ti、Pb、Zn、Mn、Co(最悪)の順序 で減少すると述べている。 反応は確実に完了させる上で十分な時間にわたり続けられるか、又は様々な慣 用的分析モニタリング技術が前進反応の経過をモニターするために使用できて、 このようなモニタリングによれば進行をやや加速させて、最低限で許容される組 成を有した生成物が形成されたらすぐに反応を停止することができる。一般的に 、テトラアルキルアンモニウムカチオンが存在するときには、熱不安定さの可能 性を減少させるために、ナトリウムカチオン形と比較して完全に終了しない段階 で反応を停止させることが好ましい。 適切なモニタリング技術には、相対及び固有粘度、ヒドロキシル数、1H及び1 3 C核磁気共鳴(n.m.r)スペクトル、キャピラリーゾーン電気泳動と液体 クロマトグラムの測定がある。 最も便利には、揮発性の反応剤(例えばグリコール)と比較的不揮発性の反応 剤(例えばテレフタル酸ジメチル)との組合せを用いるとき、反応は存在する過 剰のグリコールで開始される。Odian(前掲)により報告されたエステル相互交 換の場合のように、“化学量論的バランスがプロセスの第二ステップの最終段階 で本来的にとられる”。過剰のグリコールは蒸留により反応混合物から除去でき 、このため用いられる正確な量は重要でない。 エステル組成物の最終化学量論量は反応混合物中に留められてエステル中に組 み込まれる反応剤の相対的割合に依存しているため、テレフタロイル保有種を有 効に留めて、それらを蒸留又は昇華から防ぐように縮合を行うことが望ましい。 テレフタル酸ジメチルと、それより少ない程度でテレフタル酸の単純グリコール エステルとは、反応装置のクーラー部分に対して時折“昇華”を示す上で十分な 揮発性を有している。望ましい化学量論量を確かに達成させるために、この昇華 物は反応混合物に戻されるか、又は昇華喪失は少し過剰のテレフタレートの使用 により補われることが望ましい。 一般的に、テレフタル酸ジメチルのような昇華タイプ喪失は、1)装置デザイ ン;2)上限の反応温度に達する前に大きな割合のテレフタル酸ジメチルをもっ と低揮発性のグリコールエステルに変換させる上で十分にゆっくり反応温度を上 昇させる;3)低〜中圧力下で初期段階のエステル交換を行う(特に、真空を適 用する前に理論的収率の少くとも約90%のメタノールを放出させるために十分 な反応時間をもたせた操作が有効である);4)ほとんどのテレフタレートがモ ノマー段階を過ぎたところに縮合が進むまで約20mmHg以下の圧力の使用を避け るために縮合中に真空をコントロールすることにより最少に抑えられる。 他方、本発明で用いられる“揮発性”グリコール成分は、過剰に用いられるな らば真に揮発性でなければならない。一般的に、大気圧で約350℃以下の沸点 を有する低級グリコール又はそれらの混合物が本発明で用いられ、これらは典型 的な反応条件下で事実上除去しうるほど十分揮発性である。 本発明で典型的には、用いられる反応剤の相対モル割合を計算するとき、反応 剤2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウ ム(A)、エチレングリコール(B)、テレフタル酸ジメチル(C)及びグリセ リンのスルホエチルエーテル(D)の組合せについて説明すると、下記ルーチン に従う: 1.望ましい末端キャッピング度が選択される;本例では値2が用いられる; 2.望ましいエステルの主鎖におけるテレフタロイル単位の平均計算数が選択 される;本例では、本発明によると最も高度に好ましい値の範囲内に入る値5が 用いられる; 3.望ましいエステルの主鎖におけるグリセリン単位のスルホエチルエーテル の平均計算数が選択される;本例では、本発明によると最も高度に好ましい値の 範囲内に入る値1が用いられる; 4.このため、(A)対(C)対(D)のモル比は2:5:1となるべきであ り、それに応じて反応剤(A)、(C)及び(D)の量が決められる; 5.適度に過剰のグリコールが選択される;典型的にはテレフタル酸ジメチル のモル数の合計の2〜10倍が適切である。 用いられるグリコールは、エステル結合により他のすべての単位の相互連結を 行えるほど十分な量で計算される。適度に過剰量を加えると、一緒に加えられる 非グリコール有機反応剤の各モル当たりで通常約1〜約10モル範囲のグリコー ルの全相対量となる。 オキシエチレンオキシ及びオキシプロピレンオキシ単位の混合物がオリゴマー 中特定の比率で望まれるときには、やや低いEG:PGモル比がPGの大きな揮 発性を補うために出発モノマーとして用いられるべきである。 最後に、結晶化問題のリスクを更に減少させるために、エステルの合成中に (又は溶融エステルと混合された)反応剤と共にアルキルベンゼンスルホネート 又はトルエンスルホネートのようなスルホネートタイプヒドロトロープ又は安定 剤も含有させることが望ましい。これらの安定剤ヒドロトロープはオリゴマーエ ステルとの共有結合をそれらに形成させる官能基を含んでいない。用いられるな らば、典型的には汚れ放出剤の約0.5〜約20重量%のスルホネートタイプ安 定剤が汚れ放出剤に加えられる。 以下は本発明における汚れ放出剤の典型的合成について記載している。例の略語 SE2=HOCH2CH2OCH2CH2SO3Na SE3=HOCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SO3Na SE4=HOCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2‐ SO3Na SCEX=H(OCH2CH2xCH2SO3Na T=テレフタル酸ジメチル SI=ジメチルスルホイソフタレート一ナトリウム塩 SEG=HOCH2CH(OH)CH2OCH2CH2SO3Na及び (HOCH22CHOCH2CH2SO3Na EG=エチレングリコール PG=プロピレングリコール G=グリセロール GEI=HOCH2CH(OH)CH2OCH2CH2OH GE2=平均度2までエトキシル化されたグリセロール TG=トリグリセロール TEG=トリエチレングリコール BT=1,2,4‐ブタントリオール THME=1,1,1‐トリス(ヒドロキシメチル)エタン STS=トルエンスルホン酸ナトリウム LAS=C12アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム SXS=キシレンスルホン酸ナトリウム SCS=クメンスルホン酸ナトリウム 例1 2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリウム(“SE G”)モノマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した500ml三首丸 底フラスコにイセチオン酸ナトリウム塩(Aldrich、50.0g、0.338mol )、水酸化ナトリウム(2.7g、0.0675mol)及びグリセリン(Baker、 310.9g、3.38mol)を加える。溶液をアルゴン下190℃で一夜加熱 しながら、水を反応混合物から蒸留させる。13C‐NMR(DMSO‐d6)で は、反応が〜53.5ppm及び〜57.4ppmでイセチオネートピークの事 実的消失と〜51.4ppm(‐2SO3Na)及び〜67.5ppm(‐2CH2SO3Na)で生成物ピークの出現により完了したことを示している。 溶液を〜100℃に冷却し、メタンスルホン酸(Aldrich)でpH7に中和する 。望ましいニート物質は緩衝剤として0.8 mol%の一塩基性リン酸カリウムを 加え、Kugelrohr 装置(Aldrich)において200℃、〜1mmHgで〜3時間加熱 することにより得られ、黄色ロウ状固体物77gを得る。一方、すべてのグリセ リンがオリゴマーを作る上で使用前に除去されるわけではない。SEGのグリセ リン溶液の使用もSEGモノマーを取扱う便利な方法である。 例2 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム (“SE3”)モノマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した1l三首丸底フラ スコにイセチオン酸ナトリウム塩(Aldrich、100.0g、0.675mol)及 び蒸留水(〜90ml)を加える。溶解後、過酸化水素(Aldrich、水中30w t%)1滴を加えて、痕跡量のビサルファイトを酸化させる。溶液を1時間撹拌 する。過酸化物指示片は非常に弱い陽性反応を示す。水酸化ナトリウムペレット (MCB、2.5g、0.0625mol)、その後ジエチレングリコール(Fishe r、303.3g、2.86mol)を加える。溶液をアルゴン下190℃で一夜加 熱しながら、水を反応混合物から蒸留させる。13C‐NMR(DMSO‐d6) では、反応が〜53.5ppm及び〜57.4ppmでイセチオネートピークの 事実的消失により完了したことを示している。溶液を室温まで冷却し、ジエチレ ングリコール中p‐トルエンスルホン酸一水和物の16.4%溶液57.4gで pH7に中和する(代わりに、メタンスルホン酸も用いてよい)。生成物の13C ‐NMRスペクトルでは、〜51ppm(‐2SO3Na)、〜60ppm( ‐2OH)と、残留する4種のメチレンについて〜69ppm、〜72pp m及び〜77ppmで共鳴を示す。小さな共鳴も中和時に形成されるp‐トルエ ンスルホン酸ナトリウムについてみられる。反応ではジエチレングリコール中2 ‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウムの 35.3%溶液451gを得る。過剰のジエチレングリコールは、緩衝液として 0.8mol%の一塩基性リン酸カリウム(Aldrich)を加え、Kugelrohr 装置(Al drich)において150℃、〜1mmHgで〜3時間加熱することにより除去され、 極端に粘稠な油状物又はガラス状物として望ましい“SE3” を得る。 例3 2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エタンスル ホン酸ナトリウム(“SE4”)モノマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した1l三首丸底フラ スコにイセチオン酸ナトリウム塩(Aldrich、205.0g、1.38mol)及び 蒸留水(〜200ml)を加える。溶解後、過酸化水素(Aldrich、水中30w t%)1滴を加えて、痕跡量のビサルファイトを酸化させる。溶液を1時間撹拌 する。過酸化物指示片は非常に弱い陽性反応を示す。水酸化ナトリウムペレット (MCB、5.5g、0.138mol)、その後トリエチレングリコール(Aldri ch、448.7g、3.0mol)を加える。場合により、トリエチレングリコー ルは色が安定するまでNaOHのような強塩基と共に加熱して、その後合成で使 用向けに精製グリコールを留去することにより精製できる。溶液をアルゴン下1 90℃で一夜加熱しながら、水を反応混合物から蒸留させる。13C‐NMR(D MSO‐d6)では、反応が〜53.5ppm及び〜57.4ppmでイセチオ ネートピークの消失と、〜51ppm(‐2SO3Na)、〜60ppm(‐2OH)と残留メチレンについて〜67ppm、〜69ppm及び〜72p pmで生成物ピークの出現により完了したことを示している。溶液を室温まで冷 却し、メタンスルホン酸(Aldrich)でpH7に中和する。反応では、トリエチ レングリコール中2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エト キシ〕エタンスルホン酸ナトリウムの59.5%溶液650gを得る。過剰のト リエチレングリコールは、緩衝液として0.8 mol%の一塩基性リン酸カリウム (Aldrich)を加え、Kugelrohr 装置(Aldrich)において180℃、〜1mmHgで 〜5.5時間加熱することにより除去され、褐色固体物と して望ましい物質を得る。可溶性の緩衝剤ほど過剰トリエチレングリコールのス トリッピング中にpHをコントロールする上で有効であることがわかった。この ようなより可溶性な緩衝剤の1例は、メタンスルホン酸とのN‐メチルモルホリ ンの塩である。一方、pHは過剰グリコールのストリッピング中に中性に近いp Hを維持するためにメタンスルホン酸のような酸の何回かの又は連続的な添加に よりコントロールできる。 物質はトリエチレングリコールの両末端とイセチオネートとの反応から生じる 低レベルのジスルホネートを含有していると考えられる。しかしながら、粗製物 質はポリマー製造のためにアニオン性キャップ基として更に精製せずに用いられ る。 他の製法ではイセチオネート1モル当たり5〜10モルのように大過剰のトリ エチレングリコールを用いる。 例4 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 及び2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エタン スルホン酸ナトリウムモノマーの等モル混合物(“1:1SE3:SE4”)の合 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した500ml三首丸 底フラスコにイセチオン酸ナトリウム塩(Aldrich、51.3g、0.346mol )、水酸化ナトリウムペレット(Baker、1.7g、0.043mol)、トリエチ レングリコール(Aldrich、151.7g、1.04mol)及びジエチレングリコ ール(Aldrich、110.4g、1.04mol)を加える。(合成中の発色は色形 成不純物を含まないグリコールを用いることで減少させてもよい。これを行う1 方法は、100〜180℃でグリコールを強塩基で前処理して、その 後精製グリコールを留去することである。もう1つの代替法は、グリコールを水 素化ホウ素ナトリウムで前処理することである。)反応混合物をアルゴン下19 0℃で一夜加熱しながら、水を反応混合物から蒸留させる。13C‐NMR(DM SO‐d6)では、反応が〜53.5ppm及び〜57.4ppmでイセチオネ ートピークの消失と〜51ppm(‐2SO3Na)及び〜60ppm(‐2OH)で生成物ピークの出現により完了したことを示している。溶液を室温 まで冷却し、メタンスルホン酸(Aldrich)でpH7に中和する。ニート物質は (水に前溶解された)2 mol%の一塩基性リン酸カリウムを加え、Kugelrohr 装 置(Aldrich)において150℃、〜1mmHgで〜4時間加熱することにより得ら れ、褐色固体物90gを得る。分析では0.96:1モル比のSE3:SE4に達 したことを示す。 例5 〜2:1比で2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン 酸ナトリウム及び2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナ トリウムの同時合成(“SE3/SEG”同時合成) 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した500ml三首丸 底フラスコにイセチオン酸ナトリウム塩(Aldrich、30.0g、0.203mol )、水酸化ナトリウム(Baker、1.6g、0.040mol)、ジエチレングリコ ール(Aldrich、143.3g、1.35mol)及びグリセリン(Baker、62. 2g、0.675mol)を加える。溶液をアルゴン下190℃で一夜加熱しなが ら、水を反応混合物から蒸留させる。13C‐NMR(DMSO‐d6)では、反 応が〜53.5ppm及び〜57.4ppmでイセチオネートピークの事実的消 失と〜51.2ppm(‐2SO3Na)で生成物ピークの出現により完了し たことを示している。溶液を〜100℃まで冷却し、メタンスルホン 酸(Aldrich)でpH7に中和する。過剰グリセリン及びジエチレングリコール を含まない2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸 ナトリウム及び2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナト リウムの混合物は、2 mol%の一塩基性リン酸カリウムを加え、Kugelrohr 装置 (Aldrich)において150℃、〜0.5mmHgで〜4時間加熱することにより得 られ、橙色固体物51gを得る。キャピラリーゾーン電気泳動によるこの物質の 分析では、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸 ナトリウム対2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリ ウムのモル比が2.2:1であることを示す。 製造は、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸 ナトリウム、2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ 〕エタンスルホン酸ナトリウム及び2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エ タンスルホン酸ナトリウムの望ましい約1:1:1モル比混合物を得るために、 1:1:1モル比のジエチレングリコール、トリエチレングリコール及びグリセ リンを用いて繰返す。 例6 平均エトキシル化度5のα‐3‐スルホプロピル‐ω‐ヒドロキシ‐ポリ(オキ シ‐1,2‐エタンジイル)ナトリウム(“SCE6”)モノマーの合成 a)エトキシル化度5までアリルアルコールのエトキシル化 磁気撹拌棒、コンデンサー、温度計及び温度コントローラー(Therm-O-WatchT M ,I2R)を装備した250ml三首丸底フラスコにアルゴン下でアリルアルコ ール(Aldrich、24.5g、0.422mol)を加える。ナトリウム金属 (Al drich、0.78g、0.034mol)を3回に分けて加える。発熱(〜60℃) が生じ、ナトリウムが溶解した後、溶液を80℃に加熱する。エチレンオキシド ガスを急速撹拌下でスパージングチューブから加える。系の温度を エチレンオキシドの添加中130℃以下に保ち、4.2エトキシ単位に相当する 77.3gの重量増が得られたときに停止させる。1H‐NMR(CDCl3)で は、〜5.9ppm(CH2=C‐)、〜5.2ppm(C 2=CH‐)及び 〜4ppm(CH2=CHC 2‐)でアリルピークの共鳴と、〜3.5‐3.8 ppmでエトキシ基からの水素の大きな共鳴を示す。これらピークの積分では現 実のエトキシル化度が5であることを示し、わずかなアリルアルコールがエトキ シル化中に揮発で失われたことを示唆している。物質をメタンスルホン酸(Aldr ich)でpH7に中和する。得られた塩はニート物質の重力ロ過により除去する 。b)モノスルホン化 500mlエルレンマイヤーフラスコに重亜硫酸ナトリウム(Baker、26. 2g、0.251mol)、水酸化ナトリウム(Baker、2.7g、0.068mol )及び蒸留水(80g)を加える。得られる溶液のpHは〜6である。上記アリ ルエトキシレート物質(50.0g、0.180mol)を溶液に加え、2相系を 得る。蒸留水(65g)を加え、均一な溶液を得る。この溶液に蒸留水〜30g に溶解された過硫酸ナトリウム(Aldrich、6.5g、0.027mol)と硫酸鉄 七水和物(Aldrich、0.04g、0.00014mol)を加える。強い発熱が生 じ、溶液は色が淡橙になる。約15分間後、溶液は酸性になり、水酸化ナトリウ ム(Baker、水中50%溶液)で中和する。(同様の製造において、pHを酸性 側に移さないように少量の緩衝剤を加えることが時には有用とわかった。pHの 慎重なコントロールが熱安定性でないスルフィネート‐スルホネート又はジスル ホネート副産物の形成を最少に抑える上で必要である。)溶液を室温で2日間撹 拌する。13C‐NMR(D2O)ではアリルエトキシレートピークの消失と〜2 4.6ppm(‐2CH2SO3Na)及び〜48.2ppm(‐2SOR3 Na)で生成物ピークの出現により反応の完了 を示し、〜60.8ppm(‐2OH)でピークの保持がある。スルフィネ ート‐スルホネート官能基〔‐OCH2CH(SO2Na)CH2SO3Na〕の小 さなピークも〜44.4ppm及び〜62.9ppmでみえる。少量の過酸化水 素(Aldrich、水中30%溶液)を溶液に加えて、少量のスルフィネート‐スル ホネートをジスルホネートに、更に過剰のビサルファイトをビサルフェートに酸 化させる。一夜撹拌後、過酸化物について非常に弱い陽性反応(<0.5ppm )を過酸化物指示片で得る。水をロータリーエバポレーターでアスピレーター真 空下において〜60℃で除去して、無機塩を沈殿させる。メタノール(〜1倍容 量)をミックスしながら加えてスラリーを形成させ、混合物をロ過する。濾液を ロータリーエバポレーターにより〜60℃で1時間加熱し、その後Kugelrohr に おいて〜120℃、約1mmHgで1時間加熱して、淡橙色ロウ状固体物として望ま しいスルホプロパノールポリエトキシレート61gを得る。1H‐NMR(CD Cl3)は過剰の誘導剤トリクロロアセチルイソシアネートを加えて行う。これ によりイオウに近いメチレン水素(‐C 2SO3Na及び‐C 2CHSO3Na )と末端エトキシ基(‐C 2OH)のメチレン水素との積分を比較できる。不 一致がみられ、末端メチレンピークが他のメチレンピークより〜42%大きな面 積であって、スルホネート基より多くエトキシ基があることを示している。末端 メチレンピークの積分では〜4.9のエトキシル化度を示し、イオウに近いメチ レンの面積を用いると〜6.5のエトキシル化度を示す。末端ヒドロキシメチレ ン基はエステル化しうる部位の数に直接関すると考えられるため、更に質量スペ クトル測定による分析では副産物としてやや低分子量のポリ(エチレングリコー ル)が存在することを示すにしても、エトキシル化度が〜4.9であるとして、 その物質はポリマー製造で更に精製せずに用いられる。 例7 平均エトキシル化度3.5のα‐3‐スルホプロピル‐ω‐ヒドロキシ‐ポリ( オキシ‐1,2‐エタンジイル)ナトリウム(“SCE4.5”)モノマーの合 a)アリルアルコールのエトキシル化 磁気撹拌棒、ドライアイスコンデンサー、温度計及び温度コントローラー(Th erm-O-WatchTM,I2R)を装備したオーブン乾燥250ml三首丸底フラスコに アルゴン下でアリルアルコール(Aldrich、40.3g、0.694mol)を加え る。ナトリウム金属(Aldrich、1.4g、0.061mol)を3回に分けて加え る。発熱(〜60℃)が生じ、ナトリウムが溶解した後、溶液を80℃に加熱す る。エチレンオキシドガスを急速撹拌下でスパージングチューブから加える。系 の温度をエチレンオキシドの添加中130℃以下に保ち、原アリルアルコール1 モル当たりで2.9エトキシ単位に相当する87.3gの重量増が得られたとき に停止させる。1H‐NMR(CDCl3)では、〜5.9ppm(CH2=C ‐)、〜5.2ppm(C 2=CH‐)及び〜4ppm(CH2=CHC 2‐ )でアリルピークの共鳴と、〜3.5‐3.8ppmでエトキシ基からの水素の 大きな共鳴とを示す。物質のガスクロマトグラフィー質量スペクトル測定の分析 では、平均エトキシル化度が実際に3.48であることを示す。物質をメタンス ルホン酸(Aldrich)でpH7に中和する。得られた塩をニート物質の重力ロ過 により除去し、きれいなアリルエトキシレートをラジカル触媒スルホン化に直接 用いる。b)モノスルホン化 500mlエルレンマイヤーフラスコに重亜硫酸ナトリウム(Baker、42. 0g、0.404mol)、水酸化ナトリウム(Baker、12.7g、0.318mo l)、一塩基性リン酸カリウム(緩衝剤;Aldrich、5.2g、 0.037mol)及び蒸留水(80g)を加える。得られる溶液のpHは〜6で ある。上記アリルエトキシレート物質(60.0g、0.289mol)を溶液に 加え、2相系を得る。蒸留水(100g)を加え、均一な溶液を得る。この溶液 に蒸留水50gに溶解された過硫酸ナトリウム(Aldrich、17.9g、0.0 75mol)と硫酸鉄七水和物(Aldrich、0.064g、0.00023mol)を 加える。(他の製造では過硫酸塩を少量ずつ数分間隔で加えるが、これにはスル ホン化を完了させる上で全体的に少ない過硫酸塩ですむ。)強い発熱が生じ、溶 液は色が淡橙になる。約15分間後、pH変化は生じない。溶液を2時間撹拌す る。溶液のpHはこのとき〜4である。溶液を水酸化ナトリウム(Aldrich、水 中50%)で中和する。1H‐NMR(D2O)では、〜5.2ppm及び〜5. 9ppmでアリル基のピークの消失と、〜2.2ppm(‐C 2CH2SO3N a)及び〜3.2ppm(‐CH2 2SO3Na)で生成物ピークの出現によ り反応の完了を示す。少量の過酸化水素(Aldrich、水中30%溶液)を溶液に 加えて、過剰のビサルファイトをビサルフェートに、更に痕跡量のスルフィネー ト基をスルホネート基に酸化させる。一夜撹拌後、過酸化物について非常に弱い 陽性反応(<0.5ppm)を過酸化物指示片で得る。水をロータリーエバポレ ーターでアスピレーター真空下において〜60℃で除去して、無機塩を沈殿させ る。クロロホルム(〜1倍容量)をミックスしながら加えてスラリーを形成させ 、混合物をロ過する。濾液をロータリーエバポレーターにより〜60℃で1時間 加熱し、その後Kugelrohr において〜120℃で1時間加熱して、橙色ロウ状固 体物として望ましいスルホプロパノールポリエトキシレート65gを得る。13C ‐NMR(D2O)では、〜24.7ppm(‐2SO3Na)、〜48.3 ppm(‐2CH2SO3Na)及び〜60.8ppm(‐2OH)の生成 物ピークを示している。1H‐NMR(CDCl3)は、誘導剤トリクロロアセチ ルイソシアネートを加えて行う。こ れによりイオウに近いメチレン水素(‐C 2SO3Na及び‐C 2CH2SO3 Na)とエトキシレート鎖のヒドロキシル保有末端メチレン(‐C 2OH)の 水素との積分を比較できる。不一致がみられ、末端メチレンピークが他のメチレ ンピークより〜50%大きな面積であって、スルホネート基より多く末端ヒドロ キシル基があることを示している。末端ヒドロキシル保有メチレンピーク面積を 用いると〜3.1のエトキシル化度を得るが、イオウに近いメチレンの面積を用 いると〜5.0のエトキシル化度を示す。ポリマーを形成する上でこの物質を用 いるときには、アリルエトキシレート段階で示されるエトキシル化度と一致する 中間エトキシル化度3.5が分子量を計算する上で用いられる。即ち、分子量計 算に用いられる平均組成は ‐H(OCH2CH23.5OCH2CH2CH2SO3Naである。 例8 平均エトキシル化度3.5のα‐3‐スルホプロピル‐ω‐ヒドロキシ‐ポリ( オキシ‐1,2‐エタンジイル)ナトリウム(“SCE4.5”)、テレフタル 酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリ ウム、グリセリン、エチレングリコール及びプロピレングリコール(“2SCE 4.54PE/PT、1SEG、2G”)のオリゴマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、例6のような平均エトキシル化度3.5のα‐3‐スルホプロピ ル‐ω‐ヒドロキシ‐ポリ(オキシ‐1,2‐エタンジイル)ナトリウム(“S CE4.5”)(8.0g、0.025mol)、テレフタル酸ジメチル(9.8g、 0.050mol)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸 ナトリウム(2.3g、0.013mol)、グリセリン(Baker、1.2g、0. 013mol)、エチレングリコール(Baker、11.7g、 0.189mol)、プロピレングリコール(Baker、14.7g、0.193mol )及びチタン(IV)プロポキシド(Aldrich、0.01g、全反応物重量の0. 02%)を加える。この混合物を180℃に加熱し、アルゴン下その温度で一夜 維持しながら、メタノールを反応容器から蒸留させる。物質を250ml単首丸 底フラスコに移し、Kugelrohr 装置(Aldrich)において240℃、約0.5mmH gで約20分間かけて徐々に加熱し、そこで1.5時間維持する。次いで反応フ ラスコを真空下でほぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分間)。反 応では褐色ガラス状物として望ましいオリゴマー14.3gを得る。13C‐NM R(DMSO‐d6)では〜63.2ppmで‐C(O)OCH2 2O(O) C‐(ジエステル)の共鳴を示す。〜59.4ppmにおける‐C(O)O2 CH2OH(モノエステル)の共鳴は検出されず、ジエステルピークより少くと も14倍小さい。スルホエトキシキャップ基(‐2SO3Na)を表す〜51 .0ppmの共鳴も存在する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレ ート芳香族水素を表す〜7.9ppmの共鳴を示す。加水分解‐ガスクロマトグ ラフィーによるこの物質の分析は、組み込まれるエチレングリコール対プロピレ ングリコールの比率が1.5:1であることを示す。溶解度は、少量の物質を秤 量してバイアルに加え、35重量%溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイア ルを激しく撹拌することにより試験する。物質はこれらの条件下で易溶性である 。 例9 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホネート、グリセリン、エチレングリコール及びプロピレングリコール(“2S E3 5PE/PT、1SEG、1G(E/P=1.7)”)のオリゴマーの合 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(7.0g、0.030mol)、テレフタル酸ジメチル(14. 4g、0.074mol)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホネート(3.3g、0.015mol)、グリセリン(Baker、1.4g、0.0 15mol)、エチレングリコール(Baker、14.0g、0.225mol)、プロ ピレングリコール(Fisher、17.5g、0.230mol)及びチタン(IV)プ ロポキシド(0.01g、全反応物重量の0.02%)を加える。この混合物を 180℃に加熱し、アルゴン下その温度で一夜維持しながら、メタノール及び水 を反応容器から蒸留させる。物質を500ml単首丸底フラスコに移し、Kugelr ohr 装置(Aldrich)において240℃、約2mmHgで約20分間かけて徐々に加 熱し、そこで1.5時間維持する。次いで反応フラスコを真空下でほぼ室温まで かなり急速に空気冷却させる(〜30分間)。反応では褐色ガラス状物として望 ましいオリゴマー21.3gを得る。13C‐NMR(DMSO‐d6)では、〜 63.2ppmで‐C(O)O2 2O(O)C‐(ジエステル)の共鳴と 、〜59.4ppmで‐C(O)O2CH2OH(モノエステル)の共鳴を示 す。ジエステルピーク高さ対モノエステルピーク高さの比率は約10である。ス ルホエトキシ基(‐2SO3Na)を表す〜51.5ppm及び〜51.6p pmの共鳴も存在する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレート芳 香族水素を表す〜7.9ppmで共鳴を示す。加水分解‐ガスクロマトグラフィ ーによる分析では、組み込まれるエチレングリコール対組み込まれるプロピレン グリコールのモル比が1.7:1であることを示す。それは最終ポリマー重量の 約0.9%がグリセリンからなることも示している。すべてのグリセリンモノマ ーがグリセリンのエステルとして組み込まれるならば、最終オリゴマー重量の約 4%を表す。溶解度は、少量の物質を秤量してバイアルに加え、 35重量%溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激しく撹拌すること により試験する。物質はこれらの条件下で易溶性である。 例10 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホン酸ナトリウム、エチレングリコール及びプロピレングリコール(“2SE3 5PE/PT、2SEG(E/P=1.6)(CI=8)”)のオリゴマーの 合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(7.0g、0.030mol)、テレフタル酸ジメチル(14. 4g、0.074mol)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホン酸ナトリウム(6.6g、0.030mol)、エチレングリコール(Baker、 14.0g、0.225mol)、プロピレングリコール(Fisher、18.3g、 0.240mol)及びチタン(IV)プロポキシド(0.01g、全反応物重量の 0.02%)を加える。この混合物を180℃に加熱し、アルゴン下その温度で 一夜維持しながら、メタノールを反応容器から蒸留させる。物質を500ml単 首丸底フラスコに移し、Kugelrohr 装置(Aldrich)において240℃、約0. 1mmHgで約20分間かけて徐々に加熱し、そこで110分間維持する。次いで反 応フラスコを真空下でほぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分間) 。反応では褐色ガラス状物として望ましいオリゴマー24.4gを得る。13C‐ NMR(DMSO‐d6)では、〜63.2ppmで‐C(O)O2 2O (O)C‐(ジエステル)の共鳴と、〜59.4ppmで‐C(O)O2C H2OH(モノエステル)の共鳴を示す。ジエステルピ ーク対モノエステルピークの比率は8であることが測定された。スルホエトキシ 基(‐2SO3Na)を表す〜51.5ppm及び〜51.6ppmの共鳴も 存在する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレート芳香族水素を表 す〜7.9ppmで共鳴を示す。加水分解‐GCによる分析では、組み込まれる エチレングリコール対組み込まれるプロピレングリコールのモル比が1.6:1 であることを示す。溶解度は、少量の物質を秤量してバイアルに加え、35重量 %溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激しく撹拌することにより試 験する。物質はこれらの条件下で易溶性である。 例11 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホン酸ナトリウム、グリセリン、エチレングリコール及びプロピレングリコール (“3SE3 5PE/PT、1SEG、2G(E/P=1.6)”)のオリゴ マーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(7.0g、0.030mol)、テレフタル酸ジメチル(9.6 g、0.049mol)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホ ン酸ナトリウム(2.2g、0.010mol)、グリセリン(Baker、1.8g、 0.020mol)、エチレングリコール(Baker、6.1g、0.100mol)、 プロピレングリコール(Fisher、7.5g、0.100mol)及びチタン(IV) プロポキシド(0.01g、全反応物重量の0.02%)を加える。この混合物 を180℃に加熱し、アルゴン下その温度で一夜維持しながら、メタノールを反 応容器から蒸留させる。物質を250ml単首丸底フラスコに移 し、Kugelrohr 装置(Aldrich)において240℃、約3mmHgで約20分間かけ て徐々に加熱し、そこで1.5時間維持する。次いで反応フラスコを真空下でほ ぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分間)。反応では褐色ガラス状 物として望ましいオリゴマー18.1gを得る。13C‐NMR(DMSO‐d6 )では、〜63.2ppmで‐C(O)O2 2O(O)C‐(ジエステル )の共鳴を示す。〜59.4ppmで‐C(O)O2CH2OH(モノエステ ル)の共鳴は検出できず、ジエステルピークより少くとも12倍小さい。スルホ エトキシ基(‐2SO3Na)を表す〜51.5ppm及び〜51.6ppm の共鳴も存在する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレート芳香族 水素を表す〜7.9ppmで共鳴を示す。加水分解‐GCによる分析では、組み 込まれるエチレングリコール対組み込まれるプロピレングリコールのモル比が1 .6:1であることを示す。組み込まれたグリセリンは最終ポリマーの0.45 重量%であることがわかった。溶解度は、少量の物質を秤量してバイアルに加え 、35重量%溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激しく撹拌するこ とにより試験する。物質はこれらの条件下で易溶性である。 例12 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホン酸ナトリウム、グリセロール、エチレングリコール及びプロピレングリコー ル(“2SE3 11PE/PT、4SEG、1G(E/P=1.42)”)の オリゴマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(2.7g、0.011mol、例2)、テレフタル酸ジメチル (12.0g、0.062mol、Aldrich)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポ キシ)エタンスルホン酸ナトリウム(5.0g、0.022mol、例1)、グリ セロール(Baker、0.50g、0.0055mol)、エチレングリコール(Bake r、6.8g、0.110mol)、プロピレングリコール(Baker、8.5g、0 .112mol)及びチタン(IV)プロポキシド(0.01g、全反応物重量の0 .02%)を加える。この混合物を180℃に加熱し、アルゴン下その温度で一 夜維持しながら、メタノール及び水を反応容器から蒸留させる。物質を500m l単首丸底フラスコに移し、Kugelrohr 装置(Aldrich)において240℃、約 0.5mmHgで約20分間かけて徐々に加熱し、そこで150分間維持する。次い で反応フラスコを真空下でほぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分 間)。反応では褐色ガラス状物として望ましいオリゴマー16.7gを得る。13 C‐NMR(DMSO‐d6)では、〜63.2ppmで‐C(O)O2 2 O(O)C‐(ジエステル)の共鳴と、〜59.4ppmで‐C(O)O2 CH2OH(モノエステル)の共鳴を示す。ジエステル共鳴のピーク高さ対モノ エステル共鳴のピーク高さの比率は6.1であることが測定された。スルホエト キシ基(‐2SO3Na)を表す〜51.5ppm及び〜51.6ppmの共 鳴も存在する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレート芳香族水素 を表す〜7.9ppmで共鳴を示す。加水分解‐ガスクロマトグラフィーによる 分析では、組み込まれるエチレングリコール対組み込まれるプロピレングリコー ルのモル比が1.42:1であることを示す。溶解度は、少量の物質を秤量して バイアルに加え、35重量%溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激 しく撹拌することにより試験する。物質はこれらの条件下で易溶性である。この 物質のサンプル〜9gをKugelrohr 装置において240℃、約0.5mmHgで更に 加熱し、そこで80分間維持する。13C‐NMR(DMSO‐d6)では、〜5 9.4ppmでモノエステルについて検出しう るピークを示さない。〜63.2ppmにおけるジエステルのピークはモノエス テルピークの場合より少くとも11倍大きい。この物質の溶解度を上記のように 試験すると、これらの条件下で易溶性であることもわかった。 例13 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスル ホン酸ナトリウム、グリセロール及びエチレングリコール(“2SE3 5PE T、1SEG、1G+12%ヒドロトロープ(E/P〜1.7)”)のオリゴマ ーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した250ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(7.0g、0.030mol、例2)、テレフタル酸ジメチル( 14.4g、0.074mol、Aldrich)、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキ シ)エタンスルホン酸ナトリウム(3.3g、0.015mol、例1)、グリセ ロール(1.4g、0.015mol、Baker)、エチレングリコール(27.9g 、0.450mol、Baker)、トルエンスルホン酸ナトリウム(1.0g、ポリマ ーの4wt%、Ruetgers-Nease)、クメンスルホン酸ナトリウム(1.0g、ポ リマーの4wt%、Ruetgers-Nease)、キシレンスルホン酸ナトリウム(1.0 g、ポリマーの4wt%、Ruetgers-Nease)及びチタン(IV)プロポキシド(0 .01g、全反応物重量の0.02%、Aldrich)を加える。この混合物を18 0℃に加熱し、アルゴン下その温度で一夜維持しながら、メタノールを反応容器 から蒸留させる。物質を500ml単首丸底フラスコに移し、Kugelrohr 装置( Aldrich)において240℃、約0.5mmHgで約20分間かけて徐々に加熱し、 そこで150分間維持する。次いで反応フラスコを真空下でほ ぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分間)。反応では褐色不透明固 体物として望ましいオリゴマー22.4gを得る。13C‐NMR(DMSO‐d6 )では、〜63.2ppmで−C(O)O2 2O(O)C‐(ジエステ ル)の共鳴と、〜59.4ppmで‐C(O)O2CH2OH(モノエステル )の共鳴を示す。ジエステル共鳴のピーク高さ対モノエステル共鳴のピーク高さ の比率は15であることが測定された。スルホエトキシ基(‐2SO3Na) を表す〜51.5ppm及び〜51.6ppmの共鳴も存在する。1H‐NMR (DMSO‐d6)では、テレフタレート芳香族水素を表す〜7.9ppmで共 鳴を示す。溶解度は、少量の物質を秤量してバイアルに加え、35重量%溶液を 作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激しく撹拌することにより試験する。 物質はこれらの条件下で易溶性である。溶液は非常に濃厚であり、約3時間でほ ぼゲル化する。 例14 2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム 、2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エタンス ルホン酸ナトリウム、テレフタル酸ジメチル、2‐(2,3‐ジヒドロキシプロ ポキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、グリセロール、プロピレングリコール及 びエチレングリコール(“SE3.55.5PE/PT、2.5SEG、0.5G (E/P=1.70)”)のオリゴマーの合成 磁気撹拌棒、改良Claisen ヘッド、コンデンサー(蒸留用セット)、温度計及 び温度コントローラー(Therm-O-WatchTM,I2R)を装備した500ml三首丸 底フラスコに、2‐〔2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エタンスルホ ン酸ナトリウム(8.0g、0.034mol)、2‐〔2‐〔2‐(2‐ヒドロ キシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〕エタンスルホン酸ナトリウム(9.5g、 0.034mol)、テレフタル酸ジメチル(36.2g、0.186mol)、 2‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリウム(18. 8g、0.085mol)、グリセロール(Baker、1.6g、0.017mol)、 エチレングリコール(Baker、31.7g、0.511mol)、プロピレングリコ ール(Baker、39.6g、0.520mol)及びチタン(IV)プロポキシド(0 .03g、全反応物重量の0.02%)を加える。この混合物を180℃に加熱 し、アルゴン下その温度で一夜維持しながら、メタノールを反応容器から蒸留さ せる。この物質の一部35gを250ml単首丸底フラスコに移し、Kugelrohr 装置(Aldrich)において180℃、約50mmHgで約10分間かけて徐々に加熱 し、そこで30分間維持してから、温度を1時間で230℃に上昇させる。次い で真空度を約1mmHgまで増加させ、230℃での加熱を2.5時間続ける。反応 フラスコを真空下でほぼ室温までかなり急速に空気冷却させる(〜30分間)。 反応では褐色ガラス状物として望ましいオリゴマー17.9gを得る。13C‐N MR(DMSO‐d6)では、〜63.2ppmで‐C(O)O2 2O( O)C‐(ジエステル)の共鳴と、〜59.4ppmで‐C(O)O2CH2 OH(モノエステル)の共鳴を示す。ジエステル共鳴のピーク高さ対モノエステ ル共鳴のピーク高さの比率は10であることが測定された。スルホエトキシ基( ‐2SO3Na)を表す〜51.5ppm及び〜51.6ppmの共鳴も存在 する。1H‐NMR(DMSO‐d6)では、テレフタレート芳香族水素を表す〜 7.9ppmで共鳴を示す。加水分解‐GCによる分析では、組み込まれるエチ レングリコール対組み込まれるプロピレングリコールのモル比が1.70:1で あることを示す。溶解度は、少量の物質を秤量してバイアルに加え、35重量% 溶液を作る上で十分な蒸留水を加え、バイアルを激しく撹拌することにより試験 する。物質はこれらの条件下で易溶性である。 上記操作を繰返すが、但し0.203モルのテレフタル酸ジメチル39.5g 及び0.010モルのグリセロール0.96gを用いる。分子当たり理論平均で 6つのテレフタレートを有する望ましいポリマーを得る。 例15〜40 例15〜40のオリゴマーは、示されたモル数の反応剤を用いて、上記方法に より製造する。 試験方法‐下記試験方法は本発明のs.r.a.の“完全指数”(completion index)を調べるために用いることができる。 1.代表的サンプリングを保証するために溶融物としてs.r.a.をよくミ ックスし、融点以上の温度からガラス化温度よりかなり下、例えば45℃以下ま で急冷させる。 2.バルクs.r.a.の固体サンプルを取り出す。 3.1%v/vテトラメチルシラン(Aldrich Chemical Co.)を含有した(メ チルスルホキシド)‐d6中でs.r.a.の10%溶液を作る。必要ならば、 90〜100℃に加温して、s.r.a.の実質的完全溶解を果たす。 4.溶液を180×5mm NMRチューブ(Wilmad Scientific Glass,507- pp-7 Royal Imperial 薄壁5mm NMRサンプルチューブ、8″)に入れる。 5.13C‐NMRスペクトルを下記条件下で得る: a.General Electric QE‐300NMR装置 b.プローブ温度=25℃ c.1パルスシーケンス d.パルス幅=6.00マイクロ秒 =30度 e.捕捉時間=819.20msec f.リサイクル時間=1.00sec g.捕捉no.=5000 h.データサイズ=32768 i.ラインブロードニング(line broadening)=3.00Hz j.スピン速度=13rps k.観察: 周波数=75.480824MHz スペクトル幅=20,000Hz ゲイン=60*8 l.デカップラー: 標準ブロードバンド、64モジュレーション 周波数=4000ppm パワー=2785/3000 m.プロットスケール: 510.64Hz/cm 6.7652ppm/cm 225.00〜−4.99ppm 6.63.0〜63.8ppm領域で観察される最高共鳴の高さ(“63ピー ク”と称され、エチレングリコールのジエステルに関する)を測定する。(これ は特定条件下で単一ピークとしてしばしば観察されるが、分解能に乏しいマルチ プレットとして出現することもある。) 7.58.9ppm(“60ピーク”と称される)で観察されてエチレングリ コールのモノエステルに関する共鳴の高さを測定する。(これはベースラインか ら区別する上で十分大きいとき、特定条件下で通常単一ピークとなるらしい。) 8.完全指数は“63ピーク”/“60ピーク”の高さ比として計算する。 汚れ放出剤として本発明のエステルの使用‐本発明のエステルは、顆粒又は液 体洗濯洗剤でみられるような慣用的洗剤成分と共に、洗濯物に適合するタイプの 汚れ放出剤として特に有用である。加えて、そのエステルは必須の汚れ放出剤及 び任意の洗剤成分を含んだ洗濯添加物又は前処理組成物で有用である。本発明で 提供されるような汚れ放出剤は、典型的には洗剤の少くとも約0.01重量%、 好ましくは約0.1〜約10%、最も好ましくは約0.1〜約3.0%である。 洗浄界面活性剤‐本発明により提供される完全処方洗剤組成物中に含有される 洗浄界面活性剤は、用いられる具体的な界面活性剤及び望まれる効果に応じて、 洗剤組成物の少くとも1重量%、好ましくは約1〜約99.8%である。高度に 好ましい態様において、洗浄界面活性剤は組成物の約5〜約80重量%である。 洗浄界面活性剤には、ノニオン系、アニオン系、両性、双極性又はカチオン系 がある。これら界面活性剤の混合物も使用できる。好ましい洗剤組成物は、アニ オン系洗浄界面活性剤、あるいはアニオン系界面活性剤と他の界面活性剤、特に ノニオン系界面活性剤との混合物を含んでいる。 本発明で有用な界面活性剤の非制限例には、慣用的C11‐C18アルキルベンゼ ンスルホネートと一級、二級及びランダムアルキルサルフェート、C10‐C18ア ルキルアルコキシサルフェート、C10‐C18アルキルポリグリコシド及びそれら の対応硫酸化ポリグリコシド、C12‐C18α‐スルホン化脂肪酸エステル、C12 ‐C18アルキル及びアルキルフェノールアルコキシレート(特に、エトキシレー ト及び混合エトキシ/プロポキシ)、C12‐C18ベタイン及びスルホベタイン( “スルタイン”)、C10‐C18アミンオキシド等がある。他の慣用的に有用な界 面活性剤は標準テキストに掲載されている。 本発明の洗剤組成物で特に有用なノニオン系界面活性剤の1クラスは、5〜1 7、好ましくは6〜14、更に好ましくは7〜12の範囲で平均親水性‐親油性 バランス(HLB)を有する界面活性剤を供給する疎水性部分とのエチレンオキ シドの縮合物である。疎水性(親油性)部分は性質上脂肪族でも又は芳香族で あってもよい。いずれか特定の疎水基と縮合されるポリオキシエチレン基の長さ は、親水性及び疎水性要素間で望ましいバランス度を有した水溶性化合物を得る ために、容易に調整することができる。 このタイプの特に好ましいノニオン系界面活性剤は、1モルのアルコール当た り3〜8モルのエチレンオキシドを有したC9‐C15一級アルコールエトキシレ ート、特に1モルのアルコール当たり6〜8モルのエチレンオキシドを有したC14 ‐C15一級アルコール、1モルのアルコール当たり3〜5モルのエチレンオキ シドを有したC12‐C15一級アルコール及びそれらの混合物である。 ノニオン系界面活性剤のもう1つの適切なクラスには、下記式のポリヒドロキ シ脂肪酸アミドがある: R2C(O)N(R1)Z 上記式中:R1はH、C1‐C8ヒドロカルビル、2‐ヒドロキシエチル、2‐ヒ ドロキシプロピル又はそれらの混合、好ましくはC1‐C4アルキル、更に好まし くはC1又はC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(即ち、メチル)である ;R2はC5‐C32ヒドロカルビル部分、好ましくは直鎖C7‐C19アルキル又は アルケニル、更に好ましくは直鎖C9‐C17アルキル又はアルケニル、最も好ま しくは直鎖C11‐C19アルキル又はアルケニル、あるいはそれらの混合である; Zはヒドロカルビル直鎖とその鎖に直接結合された少くとも2つ(グリセルアル デヒドの場合)又は少くとも3つ(他の還元糖の場合)を有するポリヒドロキシ ヒドロカルビル部分、あるいはそのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化又 はプロポキシル化)誘導体である。Zは好ましくは還元アミノ化反応で還元糖か ら誘導され、更に好ましくはZはグリシチル部分である。適切な還元糖にはグル コース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース及 びキシロースとグリセルアルデヒドがある。原料として、高デキストロースコー ンシロップ、高フルクトースコーンシロップ及び高マルトースコーンシ ロップと上記された個別の糖が利用できる。これらのコーンシロップはZについ て糖成分のミックスを生じることがある。他の適切な原料を除くつもりでは決し てないと理解されるべきである。Zは好ましくは‐CH2‐(CHOH)n‐CH2 OH、‐CH(CH2OH)‐(CHOH)n-1‐CH2OH、‐CH2‐(CH OH)2(CHOR′)(CHOH)‐CH2OHからなる群より選択され、ここ でnは1〜5の整数であり、R′はH又は環式単糖もしくは多糖、及びそれらの アルコキシル化誘導体である。最も好ましいのは、nが4であるグリシチル、特 に‐CH2‐(CHOH)4‐CH2OHである。 式(I)において、R1には例えばN‐メチル、N‐エチル、N‐プロピル、 N‐イソプロピル、N‐ブチル、N‐イソブチル、N‐2‐ヒドロキシエチル又 はN‐2‐ヒドロキシプロピルがある。最大起泡性のためには、R1は好ましく はメチル又はヒドロキシアルキルである。それより低い起泡性が望まれるならば 、R1は好ましくはC2‐C8アルキル、特にn‐プロピル、イソプロピル、n‐ ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル及び2‐エチルヘキシルである。 R2‐CO‐N<には、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラ ミド、ミリストアミド、カプリカミド、パルミトアミド、タロウアミド等がある 。 洗浄ビルダー‐本発明で用いられる任意の洗浄成分には、ミネラル硬度コント ロールを補助する無機及び/又は有機洗浄ビルダーがある。用いられるならば、 これらのビルダーは洗浄組成物の少くとも1重量%、好ましくは約5〜約80% である。 無機洗浄ビルダーには、ポリホスフェート(トリポリホスフェート、ピロホス フェート及びガラス状ポリマーメタホスフェートで例示される)、ホスホネート 、フィチン酸、シリケート、カーボネート(ビカーボネート及びセスキカーボネ ートを含む)、サルフェート及びアルミノシリケートのアルカリ金属、アンモニ ウム及びアルカノールアンモニウム塩があるが、それらに限定されない。しかし な がら、非ホスフェートビルダーが一部の地域では必要とされる。 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属シリケート、特に1.6:1〜3. 2:1範囲のSiO2:Na2O比を有するものと、積層シリケート、例えば商標 名“SKS”でHoechst から市販される1987年5月12日付でH.P.Rieckに 発行された米国特許第4,664,839号明細書で記載される積層ケイ酸ナト リウムであり、SKS‐6が特に好ましい積層シリケートビルダーである。 アルミノシリケートビルダーは、本発明で特に有用である。好ましいアルミノ シリケートは下記式を有するゼオライトビルダーである: Naz〔(AlO2z(SiO2y〕xH2O 上記式中z及びyは少くとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約0. 5の範囲であり、xは約15〜約264の整数である。 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は市販されている。これらのアルミ ノシリケートは構造上結晶でも又は非晶質でもよく、天然アルミノシリケートで も又は合成してもよい。アルミノシリケートイオン交換物質の製造方法は、19 76年10月12日付で発行されたKrummel らの米国特許第3,985,669 号及び1986年8月12日付で発行されたCorkill らの米国特許第4,605 ,509号明細書で開示されている。本発明で有用な好ましい合成結晶アルミノ シリケートイオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)(EPO 3 84,070で開示されたものを含む)及びゼオライトXという名称で市販され ている。好ましくは、アルミノシリケートは直径約0.1〜10ミクロンの粒度 を有する。 本発明の目的に適した有機洗浄ビルダーには、様々なポリカルボキシレート化 合物、例えば1964年4月7日付で発行されたBergの米国特許第3,128, 287号及び1972年1月18日付で発行されたLambertiらの米国特許第3, 635,830号明細書で開示されたようなオキシジサクシネートを含めたエー テルポリカルボキシレートがあるが、それらに限定されない。更に、1987年 5月5日付でBushらに発行された米国特許第4,663,071号の“TMS/ TDS”ビルダー参照。 他の有用な洗浄ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無 水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5 ‐トリヒドロキシベンゼン‐2,4,6‐トリスルホン酸及びカルボキシメチル オキシコハク酸と、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢 酸の様々なアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩と、メリット酸 、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン‐1,3,5‐トリ カルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸及びそれらの可溶性塩のようなポ リカルボキシレートがある。 シトレートビルダー、例えばクエン酸及びその可溶性塩(特にナトリウム塩) は、特にゼオライト及び/又は積層シリケートビルダーと組合せて顆粒組成物で も使用できる、好ましいポリカルボキシレートビルダーである。 本発明の洗剤組成物では、1986年1月28日付で発行されたBushの米国特 許第4,566,984号明細書で開示された3,3‐ジカルボキシ‐4‐オキ サ‐1,6‐ヘキサンジオエート類と関連化合物も適している。 リンベースビルダーが使用できる状況と手洗い洗濯操作に用いられる固形石鹸 の処方において、周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム及び オルトリン酸ナトリウムのような様々なアルカリ金属ホスフェートが使用できる 。エタン‐1‐ヒドロキシ‐1,1‐ジホスホネート及び他の公知ホスホネート (例えば、米国特許第3,159,581号、第3,213,030号、第3, 422,021号、第3,400,148号及び第3,422,137号明細書 参照)のようなホスホネートビルダーも使用できる。 任意の洗浄補助剤‐好ましい態様として、本発明で用いられる慣用的洗浄成分 は洗浄界面活性剤及び洗浄ビルダーのような典型的な洗剤組成物成分から選択す ることができる。場合により、洗剤成分にはクリーニング性能、クリーニングさ れる基材の処理を助けるか又は高めるために、あるいは洗剤組成物の美的な面を 変えるために、1種以上の他の洗浄補助剤又は他の物質を含有させることができ る。洗剤組成物の通常の洗浄補助剤には、Baskerville らの米国特許第3,93 6,537号明細書で記載された成分がある。本発明で用いられる洗剤組成物中 にも含有させることができる補助剤には、使用上それらの慣例的に業界で確立さ れたレベル(洗剤成分の通常0〜約20%、好ましくは約0.5〜約10%)で 、酵素、特にプロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ、カラースペクル(color speckle)、起泡増進剤、起泡抑制剤、曇り及び/又は腐食防止剤、汚れ懸濁剤 、染料、フィラー、蛍光増白剤、殺菌剤、アルカリ源、ヒドロトロープ、酸化防 止剤、酵素安定剤、香料、溶媒、溶解剤、土汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー 分散剤、染料移動阻止剤(ポリビニルピロリドンのようなポリアミンN‐オキシ ド、N‐ビニルイミダゾール及びN‐ビニルピロリドンのコポリマーを含む)、 加工助剤、布帛柔軟化成分、静電気防止剤などがある。 漂白剤‐場合により、本発明で用いられる洗剤組成物は、本発明の汚れ放出組 成物と反応しない、1種以上の慣用的な漂白剤、活性剤又は安定剤、特にペルオ キシ酸を含むことができる。一般的に、処方業者であれば、用いられる漂白化合 物が洗剤処方物と確かに適合するようにさせる。別々な又は完全な処方成分の存 在下での貯蔵における漂白活性の試験のような慣用的試験が、この目的のために 使用できる。 ペルオキシ酸には、予め形成されたペルオキシ酸、あるいは無機過酸塩(例え ば、過ホウ酸ナトリウム又は過炭酸ナトリウム)と有機ペルオキシ酸前駆体との 組合せ(過酸塩及び前駆体の組合せが水に溶解されたときペルオキシ酸に変換さ れる)がある。有機ペルオキシ酸前駆体は、当業界でしばしば漂白活性剤として 称される。 適切な有機ペルオキシ酸の例は、1983年2月15日付で発行されたBossu の米国特許第4,374,035号;1987年7月21日付で発行されたHard y らの米国特許第4,681,592号;1987年1月6日付で発行されたBu rns らの米国特許第4,634,551号;1987年8月11日付で発行され たBurns の米国特許第4,686,063号;1986年8月19日付で発行さ れたBurns の米国特許第4,606,838号;1987年6月9日付で発行さ れたHartman の米国特許第4,671,891号明細書で開示されている。ペル ボレート漂白剤とそのための活性剤とを含有した洗濯物漂白に適する組成物の例 は、1983年11月付で発行されたChung 及びSpadini の米国特許第4,41 2,934号;1985年8月20日付で発行されたHardy らの米国特許第4, 536,314号;1987年7月21日付で発行されたDivoの米国特許第4, 681,695号;1985年9月3日付で発行されたThompsonらの米国特許第 4,539,130号明細書で開示されている。 本発明で配合できる好ましいペルオキシ酸の具体例には、ジペルオキシドデカ ン二酸(DPDA)、ペルオキシコハク酸のノニルアミド(NAPSA)、ペル オキシアジピン酸のノニルアミド(NAPAA)及びデシルジペルオキシコハク 酸(DDPSA)がある。ペルオキシ酸は、上記米国特許第4,374,035 号明細書に記載された方法に従い、可溶性顆粒中に配合されることが好ましい。 好ましい漂白顆粒は、1〜50重量%の発熱コントロール剤(例えば、ホウ酸) ;1〜25%のペルオキシ酸適合性界面活性剤(例えば、C13LAS);0. 1〜10%の1種以上のキレート化安定剤(例えば、ピロリン酸ナトリウム); 10〜70%の水溶性加工助剤塩(例えば、Na2SO4)を含んでいる。 ペルオキシ酸漂白剤は、すべて重量で組成物の約0.1〜約10%、好ましく は約0.5〜約5%、最も好ましくは約1〜約4%で有効酸素(AvO)の量を 供給するレベルで用いられる。 例えば16〜60℃の水65lを含有した典型的洗濯液で用いられる本発明の 組成物の単位用量当たりで有効量のペルオキシ酸漂白剤は、約1〜約150pp m、更に好ましくは約2〜約20ppmの有効酸素(AvO)を供給する。洗濯 液は有効ペルオキシ酸漂白のために7〜11、好ましくは7.5〜10.5のp Hも有しているべきである。米国特許第4,374,035号明細書の第6欄1 〜10行目参照。 一方、組成物は水溶液中でアルカリ性過酸化水素と反応したときに上記ペルオ キシ酸の1つを発生する適切な有機前駆体を含有していてもよい。過酸化水素源 には、水溶液に溶解して過酸化水素を発生する無機ペルオキシゲン化合物、例え ば過ホウ酸ナトリウム(一水和物及び四水和物)及び過炭酸ナトリウムがある。 本発明の組成物内におけるペルオキシゲン漂白剤のレベルは、約0.1〜約9 5%、好ましくは約1〜約60%である。本発明に属する漂白組成物が完全処方 洗剤組成物であるときには、ペルオキシゲン漂白剤のレベルが約1〜約20%で あることが好ましい。 本発明の組成物内における漂白活性剤のレベルは、約0.1〜約60%、好ま しくは約0.5〜約40%である。本発明に属する漂白組成物が完全処方洗剤組 成物であるときには、漂白活性剤のレベルが約0.5〜約20%であることが好 ましい。 本発明のペルオキシ酸及び汚れ放出エステルは、好ましくは約4:1〜約1: 30、更に好ましくは約2:1〜約1:15、最も好ましくは約1:1〜約1: 7.5のペルオキシ酸対汚れ放出エステルにより供給される有効酸素の重量比で 存在する。その組合せは完全処方独立製品中に配合しても、あるいはそれは洗濯 洗剤と組み合わせて用いられる添加物として処方してもよい。 酵素‐場合により、本発明で用いられる洗剤組成物は、本発明の汚れ放出組成 物と反応しない1種以上の慣用的酵素を含むことができる。酵素は、例えば洗濯 で遊離染料移動の防止のためと布帛再生のために、テクスタイル又は皿のような 表面からタンパク質ベース、炭水化物ベース又はトリグリセリドベース汚れの除 去を含めた様々な目的で、本洗剤組成物中に含有させることができる。適切な酵 素には、植物、動物、細菌、真菌及び酵母源のようないずれか適切な起源のプロ テアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼ及びそれらの 混合物がある。好ましい選択は、pH活性及び/又は最良安定性、熱安定性と、 活性洗剤、ビルダー等への安定性のようなファクターにより影響される。この点 において、細菌アミラーゼ及びプロテアーゼと真菌セルラーゼのような細菌又は 真菌酵素が好ましい。 本明細書で用いられる“洗浄酵素”とは、洗濯、硬質表面クリーニング又はパ ーソナルケア洗剤組成物でクリーニング、汚れ除去又は他の有益な効果を有する 酵素を意味する。好ましい洗浄酵素はプロテアーゼ、アミラーゼ及びリパーゼの ようなヒドロラーゼである。洗濯目的で好ましい酵素にはプロテアーゼ、セルラ ーゼ、リパーゼ及びペルオキシダーゼがあるが、それらに限定されない。自動皿 洗いで特に好ましいのはアミラーゼ及び/又はプロテアーゼであり、一層漂白剤 適合性で逐次的な改善にもかかわらず漂白剤失活感受性が残存した現行市販タイ プ及び改良タイプの双方を含む。 酵素は“クリーニング有効量”を供給するために十分なレベルで洗剤又は洗剤 添加組成物中に通常配合される。“クリーニング有効量”という用語は、布帛、 皿類などのような基材でクリーニング、しみ取り、汚れ除去、ホワイトニング、 脱臭又はフレッシュさ改善効果を出せる量に関する。現行市販品に関して、典型 的な量は洗剤組成物1g当たり重量で約5mg以内、更に典型的には0.01〜 3mgの活性酵素である。換言すれば、本組成物は典型的には0.001〜5重 量%、好ましくは0.01〜1%の市販酵素品を含む。プロテアーゼ酵素は、組 成物1g当たり0.005〜0.1Anson 単位(AU)の活性を供給するために 十分なレベルで、このような市販品中に通常存在する。自動皿洗いにおけるよう なある洗剤では、非触媒活性物質の総量を最少に抑えることでスポッティング/ フィルミング又は他の最終結果を改善するために、市販品の活性酵素含有量を増 加させることが望ましい。それより高い活性レベルでも、高濃縮洗剤処方物では 望ましいかもしれない。 プロテアーゼの適切な例は、B.subtilis及びB.licheniformis の特定株から得 られるズブチリシンである。1つの適切なプロテアーゼは8〜12のpH範囲で 最大活性を有するBacillusの株から得られ、デンマークのNovo Industies A/S 類似酵素の製品はNovoのGB第1,243,784号明細書で記載されている。 5年1月9日付EP130,756Aに開示されたプロテアーゼA、1987年 4月28日付EP303,761A及び1985年1月9日付EP130,75 6Aに開示されたプロテアーゼBがある。更に、NovoのWO9318140Aに 記載されたBacillus sp.NCIMB40338由来の高pHプロテアーゼ参照。 プロテアーゼ、1種以上の他の酵素と可逆的プロテアーゼインヒビターを含んだ 酵素洗剤は、NovoのWO9203529Aに記載されている。他の好ましいプロ テアーゼにはProcter & GambleのWO9510591Aの場合がある。所望であ れば、減少した吸着性と増加した加水分解性を有するプロテアーゼは、Procter & GambleのWO9507791に記載されたように入手できる。本発明に適した 洗剤向けの組換えトリプシン様プロテアーゼは、NovoのWO9425583で記 載されている。 更に詳しくは、“プロテアーゼD”と称される特に好ましいプロテアーゼは、 天然でみられないアミノ酸配列を有したカルボニルヒドロラーゼ変種であり、双 方とも1994年10月13日付で出願された、USSN第08/322,67 6号の“プロテアーゼ含有クリーニング組成物”と題されたA.Baeck らと、US SN第08/322,677号の“プロテアーゼ酵素を含む漂白組成物”と題さ れたC.Ghosh らの特許出願の中で記載されたように、好ましくはBacillus amylo liquefaciensズブチリシンの番号付けに従い+99、+101、+103、+1 04、+107、+123、+27、+105、+109、+126、+128 、+135、+156、+166、+195、+197、+204、+206、 +210、+216、+217、+218、+222、+260、+265及び /又は+274からなる群より選択されるものに相当する1以上のアミノ酸残基 位置と組合せて、上記カルボニルヒドロラーゼで+76位に相当する位置のアミ ノ酸残基の代わりに異なるアミノ酸を用いることにより、前駆カルボニルヒドロ ラーゼから誘導される。 限定されないが、特に自動皿洗い目的に本発明で適したアミラーゼには、例え ばNovoのGB1,296,839で記載されたα‐アミラーゼ、International 素の工学処理が知られている。例えば、J.Biological Chem.,Vol.260,No.11,Jun e 1985,pp.6518-6521 参照。本組成物のある好ましい態様では、自動皿洗いタイ プのような洗剤で改良された安定性を有する、特に1993年市販 を用いることができる。これらの好ましいアミラーゼは、上記参照アミラーゼと 比較して測定すると、例えばpH9〜10の緩衝液で過酸化水素/テトラアセチ ルエチレンジアミンに対する酸化安定性;例えば約60℃のような通常洗浄温度 における熱安定性;又は例えば約8〜約11のpHでのアルカリ安定性のうち1 以上の測定しうる改良により最小限で特徴付けられる、“安定性増強”アミラー ゼであるという特徴を共有している。安定性はいずれかの業界開示技術試験を用 いて測定できる。例えば、WO9402597で開示された文献参照。安定性増 強アミラーゼはNovo又はGenencor Internationalから得られる。本発明で高度に 好ましいアミラーゼの1クラスは、1、2又は多数のアミラーゼ株が直接の前駆 体であるかどうかにかかわらず、1種以上のBacillusアミラーゼ、特にBacillus α‐アミラーゼから部位特異的変異誘発を用いて誘導される共通性を有している 。上記参照アミラーゼに対する酸化安定性増強アミラーゼは、特に漂白、更に好 ましくは塩素漂白と異なる酸素漂白の洗剤組成物で使用上好ましい。このような 好 アミラーゼの197位に存在するメチオニン残基においてアラニン又はトレオニ ン、好ましくはトレオニンを用いて置換が行われた変異体、あるいはB.amyloliq uefaciens、B.subtilis又はB.stearothermophilusのような類似親アミラーゼの 相同的位置変異により更に示されるような、前記1994年2月3日付NovoのW O9402597によるアミラーゼ;(b)207th American Chemical Society National Meeting,March 13-17,1994,C.Mitchinsonで提示された“耐酸化性α‐ アミラーゼ”と題する論文でGenencor Internationalにより記載されたような安 定性増強アミラーゼがある。そこでは、自動皿洗い洗剤中の漂白剤はα‐アミラ ーゼを不活化するが、改良された酸化安定性アミラーゼはB.licheniformis NC IB8061からGenencorにより作られたことに注目された。メチオニン(Me t)は最も修飾しやすい残基として特定されていた。Metは8、15、197 、256、304、366及び438位で一度に1つ置換されて特定の変異体と なるが、特に重要なのはM197L及びM197Tであり、 603Aで記載されたような直接の親で追加修飾を有したアミラーゼ変種を含み 、 アミラーゼには、Genencor InternationalのWO9418314及びNovoのWO 9402597に記載されたものがある。例えば公知キメラ、ハイブリッド又は 単純変異親形の市販アミラーゼから部位特異的変異誘発により誘導されるような 、いかなる他の酸化安定性増強アミラーゼも使用できる。他の好ましい酵素修飾 にもアクセスしてよい。NovoのWO9509909参照。 本発明で使用しうるセルラーゼは細菌及び真菌タイプの双方を含み、好ましく は5〜9.5の至適pHを有する。1984年3月6日付Barbesgoard らの米国 特許第4,435,307号明細書では、Humicola insolens 又はHumicola株D SM1800、あるいは Aeromonas属に属するセルラーゼ212産生真菌からの 適切な真菌セルラーゼと、海洋軟体動物Dolabella Auricula Solander の肝膵臓 から抽出されたセルラーゼとを開示している。適切なセルラーゼは、GB‐A‐ 2,075,028、GB‐A‐2,095,275及びDE‐OS‐2,24 更に、NovoのWO9117243参照。 洗剤使用向けに適切なリパーゼ酵素には、GB1,372,034に開示され る、Pseudomonas stutzeri ATCC19.154のような Pseudomonas属の微 生物により産生されるものがある。更に、1978年2月24日付で公開された 日本特許出願第53/20487号明細書のリパーゼ参照。このリパーゼは商品 名リパーゼP"Amano"として日本、名古屋のAmano Pharmaceutical Co.Ltd.から 市販され、以下"Amano-P"と称される。他の適切な市販リパーゼには、Amano‐C ES、リパーゼ ex Chromobacter viscosum、例えば日本、田方郡の東洋醸造社 からのChromobacter viscosum var.lipolyticum NRRLB 3673;USA のU.S.Biochemical Corp.及びオランダのDisoynth Co.からのChromobacter viscosum リパーゼ;リパーゼ ex Pseudomonas gladioliがある。Humicola 947参照)が本発明で使用上好ましいリパーゼである。ペルオキシダーゼ酵素 に対して安定化されたリパーゼ及びアミラーゼ変種は、NovoのWO941495 1で記載されている。更にWO9205249及びRD94359044参照。 本発明で使用に適したクチナーゼ酵素は、GenencorのWO8809367Aで 記載されている。 ペルオキシダーゼ酵素も、“溶液漂白”のために、即ち洗浄中に基材から落ち た染料又は顔料の洗浄液中に存在する他の基材への移動の防止のために、酸素源 、例えばペルカーボネート、ペルボレート、過酸化水素等と組合せて用いてよい 。公知のペルオキシダーゼには、西洋ワサビペルオキシダーゼ、リグニナーゼと 、クロロ又はブロモペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼがある。ペ ルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、Novoの1989年10月19日付WO890 99813Aと、NovoのWO8909813Aで開示されている。 様々な酵素物質と合成洗剤組成物中へのそれらの配合手段も、Genencor Inter nationalのWO9307263A及びWO9307260A、NovoのWO890 8694Aと、McCarty らの1971年1月5日付米国特許第3,553,13 9号明細書で開示されている。酵素は、Place らの1978年7月18日付米国 特許第4,101,457号及びHughesの1985年3月26日付米国特許第4 ,507,219号明細書で更に開示されている。液体洗剤処方で有用な酵素物 質と、このような処方中へのそれらの配合は、Horaらの1981年4月14日付 米国特許第4,261,868号明細書で開示されている。洗剤で有用な酵素は 様々な技術により安定化できる。酵素安定化技術は、Gedge らの1971年8月 17日付米国特許第3,600,319号、EP199,405及びVenegas の 1986年10月29日付EP200,586で開示及び例示されて いる。酵素安定化系は、例えば米国特許第3,519,570号明細書でも記載 されている。プロテアーゼ、キシラナーゼ及びセルラーゼを与える有用なBacill us sp.AC13は、NovoのWO9401532Aで記載されている。 酵素安定化系‐限定されないが、本発明の酵素含有液体組成物は約0.001 〜約10重量%、好ましくは約0.005〜約8%、最も好ましくは約0.01 〜約6%の酵素安定化系を含んでもよい。酵素安定化系は洗浄酵素と適合するい かなる安定化系であってもよい。このような系は他の処方活性剤に最初から入れ ても、あるいは例えば処方業者又は洗剤用酵素の製造業者で別に加えてもよい。 このような安定化系は、例えばカルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコー ル、短鎖カルボン酸、ボロン酸及びそれらの混合物があり、洗剤組成物のタイプ 及び物理的形態に応じて異なる安定化問題を扱えるように考えられている。 1つの安定化アプローチは最終組成物中におけるカルシウム及び/又はマグネ シウムイオンの水溶性源の使用であって、それはこのようなイオンを酵素に供す る。カルシウムイオンは通常マグネシウムイオンより有効であって、1タイプの カチオンだけが用いられるときに好ましい。典型的な洗剤組成物、特に液体は、 最終洗剤組成物1l当たり約1〜約30、好ましくは約2〜約20、更に好まし くは約8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含むが、配合される酵素の多重 性、タイプ及びレベルを含めたファクターに応じて変更が可能である。好ましく は、例えば塩化カルシウム、水酸化カルシウム、ギ酸カルシウム、リンゴ酸カル シウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシウム及び酢酸カルシウムを含めた 水溶性カルシウム又はマグネシウム塩が用いられ、更に一般的には硫酸カルシウ ム又は例示されたカルシウム塩に対応するマグネシウム塩が用いられる。例えば あるタイプの界面活性剤のグリースカッティング作用を促進するためには、更に 高レベルのカルシウム及び/又はマグネシウムも勿論有用である。 もう1つの安定化アプローチはボレート種の使用による。Seversonの米国特許 第4,537,706号明細書参照。ボレート安定剤は用いられるとき組成物の 10%以内か又はそれ以上のレベルであるが、更に典型的には約3重量%以内の レベルのホウ酸やホウ砂又はオルトボレートのような他のボレート化合物が液体 洗剤使用に適している。フェニルボロン酸、ブタンボロン酸、p‐ブロモフェニ ルボロン酸などのような置換ホウ酸もホウ酸の代わりに使用でき、洗剤組成物中 における全ホウ素のうち低レベルであっても、このような置換ホウ素誘導体の使 用が可能である。 あるクリーニング組成物、例えば自動皿洗い組成物の安定化系は0〜約10重 量%、好ましくは約0.01〜約6%の塩素漂白剤スカベンジャーを更に含んで いてもよく、特にアルカリ性条件下で酵素の攻撃及び不活化を多くの給水中に存 在する塩素漂白剤種から防ぐために加えられる。水中の塩素レベルは典型的には 約0.5〜約1.75ppmの範囲と小さくてもよいが、例えば皿又は布帛洗浄 中に酵素と接触する水の総容量中での有効塩素は比較的大きく、したがって使用 時の塩素に対する酵素安定性が時には問題となる。塩素漂白剤と反応する能力を 有したペルボレート又はペルカーボネートは安定化系とは別な量で本組成物のあ るものに存在することがあるため、塩素に対する追加安定剤の使用はほとんど一 般的には必須ではないが、改善された結果がそれらの使用から得られる。適切な 塩素スカベンジャーアニオンは広く知られて容易に入手でき、用いられるのであ れば、サルファイト、ジサルファイト、チオサルファイト、チオサルフェート、 ヨージド等と共にアンモニウムカチオンを含む塩がある。カルバメート、アスコ ルベート等のような酸化防止剤、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)又はその アルカリ金属塩、モノエタノールアミン(MEA)のような有機アミンと、それ らの混合物も同様に使用できる。同様に、特定の酵素阻害系も異なる酵素が最大 適合性を有するように配合できる。ビサルフェート、ニトレート、クロリドのよ うな他の慣用的スカベンジャーと、過ホウ酸ナトリウム四水和物、過ホウ酸ナト リウム一水和物及び過炭酸ナトリウムのような過酸化水素源と、ホスフェート、 縮合ホスフェート、アセテート、ベンゾエート、シトレート、ホルメート、ラク テート、マレート、タートレート、サリチレート等と、それらの混合物も、所望 であれば使用できる。一般的に、塩素スカベンジャー機能は良く認識された機能 に基づき別に掲載された成分(例えば、過酸化水素源)により行えるため、その 機能を望ましい程度まで発揮する化合物が本発明の酵素含有態様に存在しないの でないかぎり別な塩素スカベンジャーを加える絶対的必要性はなく、必要なとき でもスカベンジャーは最良結果のためだけに加えられる。更に、処方業者であれ ば、用いられるならば、処方すると他の反応成分とかなり適合しない、いかなる 酵素スカベンジャー又は安定剤の使用も避ける上で、化学者の標準的技能を働か せる。アンモニウム塩の使用に関して、このような塩は洗剤組成物と簡単に混合 できるが、貯蔵中に水を吸着及び/又はアンモニアを発生しやすい。したがって 、このような物質は、存在するならば、Baginskiらの米国特許第4,652,3 92号明細書で記載されたような粒子で保護されることが望ましい。 本発明の汚れ放出剤は、約1〜約50ppm、更に好ましくは約2.5〜約3 0ppm範囲の水性布帛洗濯液中での濃度で、典型的顆粒洗剤成分の存在下にお いて、水性、好ましくはアルカリ(約7〜約11、更に好ましくは約7.5〜約 10.5のpH範囲)環境下で洗浄されるポリエステル、ポリエステル‐コット ンブレンド及び他の合成布帛にとり有効な組合せクリーニング及び汚れ放出処理 を行う。意外にも(特に、pH及びアニオン系界面活性剤が関係するかぎりにお いて)、上記洗剤成分はエステルの汚れ放出性への悪影響なしに、例えば布帛な どをクリーニング及び漂白する上でそれら本来の作用を発揮するために、それら の業界開示レベルで洗浄水中に存在することができる。 このように、本発明には布帛を洗濯して、同時に汚れ放出仕上げをそれに施す 方法を包含している。その方法では、好ましくは上記慣用的洗剤成分と上記有効 レベルの汚れ放出剤(即ち、本発明のエステルを少くとも10重量%含んだオリ ゴマー組成物約0.25〜200ppm)を含有した水性洗濯液に上記布帛を単 に接触させることからなる。この方法はpH及び存在する界面活性剤タイプのよ うなファクターに関して特に限定されないが、布帛の最良クリーニングのために は、慣用的直鎖アルキルベンゼンスルホネートのようなアニオン系界面活性剤を 洗濯プロセスで用いて、しかも上記のような高いpH範囲を用いることがしばし ば特に望ましいことは明らかである。これらの界面活性剤及びpHの使用によれ ば、意外にも、本発明のエステルが汚れ放出剤として有効に作用することを妨げ ない。このため、本発明により得られるクリーニング及び汚れ放出仕上げの最良 な組合せにとり好ましい方法では、下記のすべて: ‐好ましいレベルの汚れ放出剤(2.5〜30ppm) ‐アニオン系界面活性剤 ‐約7〜約11のpH と、汚れ放出剤については本発明の好ましい組成物を用いる。 好ましい方法ではポリエステル、ポリエステル‐コットンブレンド及び他の合 成布帛が用いられ、最良の汚れ放出結果はそこで達成されるが、他の布帛タイプ も存在してよい。 同時クリーニング及び汚れ放出処理にとり最も高度に好ましい方法は“マルチ サイクル”法であり、効果は単一の洗濯/使用サイクルのようなわずかな処理後 でも意外と得られるが、最良の結果は下記ステップ: a)慣用的洗濯機か又は手洗いで約5分間〜約1時間にわたり上記布帛を上記 水性洗濯液と接触させる; b)上記布帛を水ですすぐ; c)上記布帛をライン又はタンブル乾燥させる;及び d)通常の着用又は家庭内使用による汚れに上記布帛をさらす; という順序からなるサイクルを2回以上用いて得られる。 もちろん、この“マルチサイクル”法にステップa)〜d)のうちいずれか1 つから出発する方法を含むことは明らかであるが、但し汚れ放出処理ステップ( a)は2回以上用いられる。場合により、更に“浸漬”ステップが洗濯/使用サ イクルに含まれる。典型的には、ユーザーは上記布帛を上記水性洗濯液と接触さ せることにより5分ほどの短時間から一夜以上もの長時間にわたり洗濯物を浸漬 又は前浸漬させる。 上記において、ステップ(a)には手洗いと、時間、温度、布帛量、水の量及 び洗濯製品濃度の慣用的条件下で操作する米国、日本又は欧州洗濯機との双方を 含む。しかも、ステップ(c)において、特に関係ある“タンブル乾燥”では、 それらの慣用的な布帛量、温度及び操作時間を用いて、慣用的な家庭向けブラン ドのプログラミングしうる洗濯乾燥機(これらは時には洗濯機に不可欠である) を用いる。 下記非制限例では、ポリエステル布帛へのスルー・ザ・ウォッシュ適用向け汚 れ放出剤として、本発明の典型的エステル組成物の使用を示している。 例41&42 以下は本発明による高密度液体洗剤組成物について記載している: 本発明の組成物は、示されたオリゴマーの代わりに例9〜40のオリゴマーを 単独で又は組み合わせて利用して、この例による高密度液体処方物を製造するこ とによっても製造される。 例43〜46 下記成分からなる顆粒洗剤組成物を製造する。 100%までの残部には、例えば蛍光増白剤、香料、起泡抑制剤、汚れ分散剤 、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、キレート化剤、染料移動阻止剤、追加 水と、CaCO3、タルク、シリケート等を含めたフィラーのようなその他を含 有 することができる。 洗剤組成物の熱及びアルカリ安定性成分の水性クラッチャーミックスを作り、 スプレードライし、それらが提示レベルで表示された成分を含有するように他の 成分を混合させる。例8の汚れ放出剤を微粉砕し、0.5重量%のレベルで使用 上十分な量で洗剤組成物と混合する。 洗剤顆粒を汚れ放出剤と共に(各々重量で99.5部/0.5部)、既に洗濯 された布帛(その組成:10wt%ポリエステル布帛/50wt%ポリエステル ‐コットン/40wt%コットン布帛)6 lb(約3kg)と一緒に、Sears KENMORE 洗濯機に加える。洗剤及びエステル組成物の実際の重量は、17ガロン (65l)満水機械で995ppm濃度の前者と5ppm濃度の後者を供給する ように定める。用いられる水は、洗剤及びエステル組成物の添加前に7グレン/ ガロン硬度と7〜7.5(後で約9〜約10.5)のpHを有する。 布帛を35℃(95°F)でフルサイクル(12分間)洗濯し、21℃(70 °F)ですすぐ。次いで布帛をライン乾燥して、(着用又はコントロールされた 適用により)様々な汚れにさらす。洗濯及び汚れの全サイクルを各々の洗剤組成 物について数回繰返す。別な布帛束を各々の洗剤組成物での使用向けにとってお く。すべてのポリエステル含有布帛は、本発明のエステルにさらされなかった布 帛と比較して、洗濯中に有意に改善された汚れ(特に、親油性タイプ)除去を示 す。 本発明の組成物は、示されたオリゴマーの代わりに例9〜40のオリゴマーを 単独で又は組み合わせて利用して、この例による顆粒洗剤組成物を製造すること によっても製造される。 本発明の汚れ放出剤は、顆粒洗剤又は固形洗濯洗剤で典型的にみられるような 慣用的洗濯洗剤組成物で特に有用である。1965年4月13日付で発行された Okenfussの米国特許第3,178,370号明細書では、固形洗濯洗剤とそれら の製造方法について記載している。1980年9月23日付で発行された Andersonのフィリピン特許第13,778号明細書では、固形合成洗濯洗剤につ いて記載している。様々な押出法により固形洗濯洗剤を作る方法は当業界で周知 である。 例47 汚れた布帛を手洗いする上で適した固形洗濯洗剤は標準押出プロセスにより製 造し、以下からなる: 成 分 重量%12直鎖アルキルベンゼンスルホネート 30 ホスフェート(トリポリリン酸ナトリウムとして) 7 炭酸ナトリウム 25 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10ミクロン) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 エチレンジアミンジサクシネートキレート化剤(EDDS) 0.4 ポリアクリレート(mw1400) 0.2 ノナノイルオキシベンゼンスルホネート 5 過炭酸ナトリウム* 5 増白剤、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO4 1 MgSO4 1 オリゴマー(例8) 0.5 水 4 フィフー** 残部100%まで* 400〜1200ミクロンの平均粒径** CaCO3、タルク、クレー、シリケート等のような慣用物質から選択できる 固形洗濯洗剤は、当業界で常用されるような慣用的石鹸又は固形洗剤製造装置 で加工処理する。例8の汚れ放出剤を微粉砕し、0.5重量%のレベルで使用上 十分な量で洗剤組成物と混合する。試験は例43〜46の試験方法に従い行う。 すべてのポリエステル含有布帛は、本発明のエステルにさらされなかった布帛と 比較して、洗濯中に有意に改善された汚れ(特に、親油性タイプ)除去を示す。 本発明の組成物は、示されたオリゴマーの代わりに例9〜40のオリゴマーを 単独で又は組み合わせて利用して、この例による固形処方物を製造することによ っても製造される。 例48及び49 汚れた布帛を手洗いする上で適した固形洗濯洗剤は標準押出プロセスにより製 造し、以下からなる: 本発明の組成物は、示されたオリゴマーの代わりに例9〜40のオリゴマーを 単独で又は組み合わせて利用して、この例による固形処方物を製造することによ っても製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ローボー,ロバート ヘンリー アメリカ合衆国オハイオ州、インディア ン、スプリングス、サイテーション、ドラ イブ、3692 (72)発明者 テールミッジ,マーガレット ロビンソン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 バス、コート、12187 (72)発明者 ツァン,シュリン アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト−チ ェスター、ラコタ、スプリングス、ドライ ブ、7585

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (1)(a)ジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート、少くとも 三官能性である単位(エステル結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖になる)及 びそれらの組合せからなる群より選択される少くとも1つの単位 (b)テレフタロイル部分である少くとも1つの単位、及び (c)1,2‐オキシアルキレンオキシ部分である少くとも1つの非スルホ ン化単位 を含んだ主鎖と、 (2)ノニオン系キャッピング単位、アニオン系キャッピング単位及びそれらの 組合せから選択される1以上のキャッピング単位 を含んでなる、汚れ放出剤として有効なオリゴマーエステル。 2. 下記構造を有したジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート単位: (上記式中nは1以上の整数である;mは1以上の整数である;Rは少くとも2 つの炭素原子を有した含アルキル部分である;Zはアルキル、オキシアルキル、 アルキルオキシアルキル、アリール、オキシアリール、アルキルオキシアリール 及びそれらの組合せからなる群より選択される側鎖部分であるか、又はZはRが 3以上の炭素原子を有するときに単結合である;Mはカチオン部分である)を含 んでいる、請求項1に記載のオリゴマーエステル。 3. (1)下記構造を有するSCExG: (上記式中xは0〜20である); (2)下記構造を有するSExG: (上記式中xは0〜20である);及び (3)下記構造を有するSPExG: (上記式中xは0〜20である); と、(1)、(2)及び(3)の異性体構造と、それらの混合物からなる群より 選択されるジヒドロキシ又はポリヒドロキシスルホネート単位を含んでいる、請 求項1又は2に記載のオリゴマーエステル。 4. 下記構造を有するグリセリンのスルホエチルエーテルであるジヒドロキ シスルホネートモノマー: 及びそれらの混合物からなる群より選択されるジヒドロキシ又はポリヒドロキシ スルホネート単位を含んでいる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオリゴマ ーエステル。 5. 下記構造を有した少くとも三官能性である単位(そのためにエステル結 合が形成されて、分岐オリゴマー主鎖となる): (‐O)a‐R″‐(CO2‐)b (上記式中a+bは少くとも3であって、a及びbは0以上である;R″は少く とも3つの炭素原子を有するアルキル、アリール又はアルキルアリール部分であ り、更にアリール部分からなるR″の場合には、エステル主鎖結合を形成できる ヒドロキシ基の数“a”にフェノールヒドロキシル基を含まない)を含んでいる 、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオリゴマーエステル。 6. エステル結合が形成されて、構造HOCH2CH(OH)‐R″を有す る少くとも1つの1,2‐ジオール部分を含んだモノマーから誘導される単位か らなる群より選択される分岐オリゴマー主鎖となる、少くとも三官能性である単 位を含んでいる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオリゴマーエステル。 7. エステル結合が形成されて、a=2以上、好ましくはa=3以上で、b =0である分岐オリゴマー主鎖となる、少くとも三官能性である単位を含んでい る、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオリゴマーエステル。 8. オリゴマーがグリセロールからなる、請求項1〜7のいずれか一項に記 載のオリゴマーエステル。 9. 1以上のアニオン系キャッピング単位を含んでいる、請求項1〜8のい ずれか一項に記載のオリゴマーエステル。 10. アニオン系キャッピング単位が: a)下記構造を有するエトキシル化イセチオネート誘導体: M+-3S(CH2CH2O)x‐ (上記式中xは1以上であり、Mはカチオン部分である); b)下記構造を有するエトキシル化プロパンスルホネート誘導体: M+-3SCH2CH2CH2O(CH2CH2O)x‐ (上記式中xは0以上であり、Mはカチオン部分である); c)下記構造を有するエトキシル化プロパンジスルホネート誘導体: M+-3SCH2CH(SO3 -+)CH2O(CH2CH2O)x‐ (上記式中xは0以上であり、Mはカチオン部分である); d)下記構造を有するエトキシル化フェノールスルホネート誘導体: ‐(OCH2CH2x‐O‐Ph‐SO3 -+ (上記式中xは1以上であり、Mはカチオン部分である);及び e)スルホアロイル誘導体; とそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記 載のオリゴマーエステル。 11. 実験式(CAP)x(EG/PG)y (DEG)y 〔上記式中 i):(CAP)はキャッピング単位を表す; ii):(EG/PG)はオキシエチレンオキシ及びオキシ‐1,2‐プロピレ ンオキシ単位を表す; iii):(DEG)は任意のジ(オキシエチレン)オキシ単位を表す; iv):(PEG)は任意のポリ(オキシエチレン)オキシ単位を表す; v):(T)はテレフタロイル単位を表す; vi):(SI)は任意のスルホイソフタロイル単位を表す; vii):(SEG)はグリセリンのスルホエチルエーテルから誘導される単位 と関連部分単位を表す;及び viii):(B)は少くとも三官能性である分岐単位(エステル結合が形成され て分岐オリゴマー主鎖になる)を表す; 更に上記式中xは1〜12である;y′は0.5〜25である;y″は0〜 ある;zは1.5〜25である;z′は0〜12である;z+z′は合計で1. 5〜25である;qは0.05〜12である;mは0.01〜10である; する単位の平均モル数を表す; 上記エステルは500〜5000範囲の分子量を有する〕 25〜100重量%を含む、汚れ放出剤として有効であるオリゴマーエステル。 5〜15、z′が0〜7、qが0.25〜7及びmが0.1〜2である、請求項 11に記載のオリゴマーエステル。 13. (CAP)がアニオン系キャッピング単位からなる、請求項12に記 載のオリゴマーエステル。 14. 1)テレフタル酸ジメチル 2)場合により、5‐スルホイソフタル酸ジメチル 3)下記からなる群より選択される1以上のグリコール反応剤: a)エチレングリコール b)プロピレングリコール及び c)a)及びb)の混合物 4)グリセリンのスルホエチルエーテル、及び 5)場合により、グリセロール を反応させる少くとも1つのステップからなるプロセスにより誘導される、汚れ 放出剤として有効なオリゴマーエステル。 15. (i)少くとも1%の洗浄界面活性剤 (ii)少くとも1%の洗浄ビルダー、及び (iii)請求項1〜14のいずれか一項に記載されたオリゴマーエステル汚れ放 出剤少くとも0.01% を含んでなる洗剤組成物。 16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載された汚れ放出剤少くとも0. 25〜200ppmを含有した液体媒体と布帛を接触させることからなる、汚れ 放出仕上げを布帛に施すための布帛の処理方法。 17. 布帛が、各々が下記順序のステップ: a)慣用的洗濯機か又は手洗いで5分間〜1時間にわたり上記布帛を水性洗濯 液と接触させる; b)上記布帛を水ですすぐ; c)上記布帛をライン又はタンブル乾燥させる;及び d)通常の着用又は家庭内使用による汚れに上記布帛をさらす; からなるサイクルに2回以上付される、請求項16に記載の方法。 18. 少くとも12モル%の水酸化物塩基の存在下でグリセリンをイセチオ ネートと反応させるステップからなる、グリセリンのスルホエチルエーテルの製 造方法。
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