JPH10510786A - 繰り返して密封することが可能な容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、繰り返して密封することが可能な容器(1)に関する。この容器(1)は、ケーシング(11)にある開口部を広げるために開口することができるフラップ(14)と、フラップ(14)を被覆し、これに接着され、かつこれを越えて延出する被覆フォイル(16)とからなる。被覆フォイル(16)は、フラップ(14)の外側にある第１の区域(20)において、第１の接着力により剥離自由にケーシング(11)に接着されるとともに、一方ではフラップ(14)に基端部(30)において、他方では前記第１の区域(20)の外側に位置する第２の区域(22)において、第１の接着力よりも大きい第２の接着力によってケーシング(11)に実質上永久に接着されている。この発明によれば、被覆フォイル(16)は、第1および第２の区域(20,22)の間にただ１つのミシン目線(17)を備えており、ミシン目線(17)全体が延出する第３の区域(21)内においては、ケーシング(11)には接着されていない。

Description

【発明の詳細な説明】 繰り返して密封することが可能な容器 この発明は、開封されているかどうかを示す手段を有する繰り返して密封する ことが可能な容器に関する。より特定すれば、この発明は、ケーシングと、ケー シングに剥離自由に接着された被覆フォイルとからなり、開封されているかどう かを示す手段を有する繰り返して密封することが可能な容器に関する。 文献には多くの異なった繰り返して密封することが可能な容器が記載されてい る。これらの容器に対して要求される重要なことは、容器が開封されているかど うかを容易に見分けることができなければならない点である。このことは繰り返 して密封することが可能な食材容器にとって特に重要である。なぜならば、開封 済みの容器は必ず密封性が低下しているので、異質の微生物などが容器に侵入す る危険が生じるからである。 濡れた製品、例えば濡れた紙タオルを収容する容器についても、開封されたパ ッケージ内部の液体が容易に蒸発するので、容器が開封済みであるという目に見 える証拠に対するニーズが存在する。これらの容器においても、それが例えば滅 菌圧縮などにかけようとすれば、これらが開封済みであれば望ましくない微生物 に関する問題がある。 US-A-4,679,693号は、ケーシングと、２本の平行ミシン目線によって規定され 、容器の開封を予定する引っ張りタブを備えるラベルとからなる繰り返して密封 することが可能な容器を開示しており、この引っ張りタブが取り除かれていれば 容器が開封済みであることを示す。引っ張りタブが配置されている場所以外の場 所からはラベルを開封することができないように容器の状態を維持するには、永 久接着剤をラベルの周縁部に付与するか、スリットをラベルの周縁部に設けるか のいずれかを採用することになるが、誰かがこれらに沿って容器を開封しようと すれば、そのようなスリットは断裂する。永久接着されたラベル周縁部またはス リットの内側には、ラベルの範囲内で開口部を規定するミシン目線が存在する。 EP-A1-0,249,337 号は、容器開封用の引っ張りタブを備える剥離自由に接着さ れた被覆フォイルを有する繰り返して密封することが可能な容器を開示している 。この場合もまた、引っ張りタブが剥離されていることによって、容器が開封済 み であることを示す。引っ張りタブ配置されている場所以外の場所で容器が開封さ れないようにするために、被覆フォイルの周縁部に斜めのカット部が設けられる 。これによって、このことによって、もし誰かがこれらの方向から容器を開封し ようとすれば、被覆フォイルの周縁部に小さな三角形の部分が形成されることと なって、誰かがこれらのカット部に隣接する容器を開封したか、または手を付け たことを明らかに示すのである。 多くの場合、ラベルまたは被覆フォイルの付与対象となる面は限られている。 したがって、引っ張りタブのために必要となる余分のスペースを確保することは 困難である。さらには、被包装物品にてが届くように容器に充分に大きな開口部 を広げることが可能でなければならず、これに伴って容器の開口部の域外には、 ラベルまたは被覆フォイルを剥離自由に接着するための面がほんの少しに限られ るという問題が派生する。上に述べた技術の欠点はしたがって、引っ張りタブと カット部がケーシング面に広いスペースを必要とすることである。 したがって、この発明の一般的な目的は、この欠点に悩まされない序論で論じ たタイプの容器を提供することである。 この発明の特定化された目的は、狭隘な限られた区域内にあって、容器が開封 済みであることを明示する被覆フォイルを有する繰り返して密封することが可能 な容器を提供することである。 この発明の別の目的は、断裂の明示を逃れようとするすべての試みに対して安 全である上記タイプの容器を提供することである。 これら、および、その他の目的は請求の範囲１記載の容器によって達成される 。特に好ましい具体例は従属クレームに記述される。 端的に表現すれば、この発明は、ケーシング内の開口部を広げるために開封す ることができるフラップを備えるケーシングと、フラップを覆ってこれに接着さ れ、フラップを越えて突出する被覆フォイルとからなる繰り返して密封すること が可能な容器に関する。この被覆フォイルは、フラップ外の第１の区域において 、第１の接着力によって、剥離自由にケーシングに接着され、そして、一方では フラップの基端部区域において、他方では前記第１の区域外の第２の区域におい て、前記第１の接着力よりも大きい第２の接着力によって実質的に永久にケーシ ング に接着される。この発明によれば、被覆フォイルは、第１および第２の区域の間 にただ一本のミシン目線を備えており、ミシン目線全体が延出する第３の区域に おいては、ケーシングに接着されない。 この発明の１つの利点は、被覆フォイルを剥離自由に接着する区域が最小限度 に小さいにもかかわらず、容器が開封済みである可動かを明示することができる 繰り返して密封することが可能な容器を提供することができる点である。 容器が最初に開封されるときは、ただ一本だけ存在するミシン目線が断裂する 。被覆フォイルをケーシングに再び接着することによって、容器が次に閉じられ るときは、断裂したミシン目線すなわち前記第３の区域の部分の両側およびこれ に直接隣接する被覆フォイルの部分が、容器の最初の開封に起因して、ケーシン グから僅かに外側に向かって折れ曲がるか湾曲するかして残る。前記第３の区域 は接着性がないので、ミシン目線が断裂したことを隠そうとしてこれらの部分を ケーシングに貼着する人は誰もいない。 この発明の好ましい具体例を添付図面を参照して説明する。これらの具体例は この発明の技術的範囲を制限するものと解釈すべきではない。 図１−７は、接着性のある区域と接着性のない区域とが異なる割合である区域 が、ケーシングに向き合う被覆フォイル側において、これら両区域に亘って延出 するミシン目線とともに、どのように変化して設けられるかをこの発明の具体例 にしたがって示す。 図８は、図４の被覆フォイルを備えるこの発明の未開封容器の好ましい具体例 の斜視図である。 図９は、図８の容器を完全に開封された状態で示す。 図１０は、図９の容器を密封し直した状態で示す。容器が開封済みであること が明白である。 この発明によれば、容器のケーシングは様々な態様で設計することができる。 符号１で一般的に示す図８−１０の容器は、そのケーシング１１が、比較的剛直 なコップ状のフランジ付き下体部１２と、前記フランジに永久的に接着されたフ ラットな上体部１３とで構成されており、前記上体部は、容器内部に手が届くた めの開口フラップ１４を規定する（両端部が）閉じていないミシン目１５を有す る。このミシン目の代わりにすべてを打ち抜き線で形成してもよい。容器１はさ らに、被覆フォイルすなわちラベル１６からなっており、フォイルは上体部１３ の上面に取り付けられ、図９に示すように、フラップ１４と一緒に開封されるこ とを予定しており、それによって容器の内部に手が届くようになる。下体部１２ の平面フランジは、以下の述べる理由によって弾力があって可撓性を持つことが 好ましい点に注目すべきである。ミシン目は容器１を最初に開封する最中に断裂 する。なぜならば、容器の開封中に、フラップ１４に実質上永久的に接着されて いるフォイル１６の移動がフラップの移動を伴うからである。 容器のケーシングは、例えば、EP-A2-0,193,130 号とPCT/DE86/00176号に図示 され開示されている所謂「フロ−パック」型(flow-pack)として設計することが できる。 図１−７を参照すると、これらの図は、図８−１０における被覆フォイル１６ として用いることができる被覆フォイルの異なる変形例を概略的に示す。図８− １０の被覆フォイルは、図４の変形例に対応する。 ケーシング１１と向かい合う被覆フォイルの側における接着区域と非接着区域 の割合を異にする区域の変形を示す図１−７において、濃い陰影を施した部分は ケーシングに実質上永久的に接着される区域を示し、薄い陰影を施した部分は、 繰り返して接着することができる区域、すなわち弱い接着力を有する区域を示し ており、陰影を施していない区域は、被覆フォイルとケーシングの間に接着性が ない区域を示す。点線はミシン目線を、実線は完全な打ち抜き線を示す。 すべての具体例において、被覆フォイル１６は、フラップ１４の外側にある第 １の区域２０において第１の接着力によってケーシング１１に剥離自由に接着さ れ、一方ではフラップ１４の基端部区域３０において、他方では第１の区域２０ の外側に位置する１つまたはそれ以上の第２の区域２２において、比較的大きな 接着力によって、ケーシング１１に実質的に永久接着される。被覆フォイル１６ は、この発明によれば、第１、第２の区域、２０、２２の間には１つのミシン目 線を備えており、このミシン目線は、容器１を最初に開封するとき断裂する。さ らに、被覆フォイル１６は、第３の区域２１においてはケーシング１１に接着さ れず、ミシン目線１７の全長がこの区域に延出しており、この第３の区域は前記 第１、第２の区域２０、２２の間に設けられる。 被覆フォイル１６は、間隔を置いて設けられた複数の第２の区域２２において ケーシング１１に実質上永久的に接着される。この第２の区域２２は、第１の区 域２０の外側に、これを囲んで、そして付属している第３の区域２１と隣接して 分布している。被覆フォイル１６は、それぞれの第３の区域２１内に１つのミシ ン目線を有する。 もし、被覆フォイル１６が長方形であるならば、前記複数の第２区域２２のう ちの少なくとも２つが、被覆フォイル１６のコーナーに位置することが好ましい 。 図１−７から明らかなように、被覆フォイル１６は、実質的にフラップ１４全 体に永久接着されることが好ましく、この区域３１は、フラップ１４の基端部区 域３０へと連続して移行する実質上の永久接着部分を含む。もし、フラップ１４ が、図１−３のみならず、図６、７に示すように、被覆フォイル１６の１つの側 縁部Ｓから垂直に延出する場合には、フラップ１４の基端部３０は、前記１つの 側縁部Ｓの全長に実質的に沿って延出する１つの区域３２へと連続して移行する ことができる。 フラップ１４は、さらにまた、図４、５に示すように被覆フォイル１６の対角 線上のコーナーＨ３の方向に延出することができる。したがって、フラップ１４ の基端部３０は、フラップ１４が突出するコーナーＨ１を備える。 図８−１０の容器１を参照すれば、上に説明したとおり、図４の被覆フォイル １６を備えている。この被覆フォイル１６は、フラップ１４の外側にある第１の 区域２０において第１の接着力によってケーシング１１に剥離自由に接着される とともに、被覆フォイル１６の、一方においては全コーナー部であり、他方にお いてはフラップ１４の隣接部でもあるＨ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４においてケーシン グ１１に実質上永久的に接着される。被覆フォイル１６は、これによって、フラ ップ１４と、フラップ１４が突出する被覆フォイル１６のコーナーＨ１とにおい て繋がってケーシング１１に永久的に接着される。残りのコーナーＨ２、Ｈ３、 Ｈ４には、前記タイプの第３の区域２１があり、ケーシング１１と被覆フォイル １６の間に接着剤は付与されない。第３の区域２１には、それぞれ、１つのミシ ン目線１７が延出している。コーナーＨ３に隣接する第３の区域２１ａ内に延出 する符号１７ａで示すミシン目線は、フラップ１４がこれに向かって突出してお り、完全な打ち抜き線１８を含む。この線１８は、ミシン目線１７ａの残部と同 様に、前記第３の区域２１ａ内に完全に延出しており、容器１を開封するための グリップ用タブ１９を規定する。 図１０においては、容器１は図９に示すように開封されてから後に、再び密封 されており、容器１が開封済みである事実は、２つのミシン目線１７と１つのミ シンン目線１７ａに形成されている上に向かって曲がった縁部５によって明らか である。被覆フォイル１６は、容器１が最初に開封されたとき、ケーシング１１ から上記のような上への永久的な転向が生じ、これらの部分が、ミシン目線１７ ａ、１７が断裂する前にケーシング１１から立ち上がるような素材で形成される 。内部にミシン目線１７ａ、１７が延出する前記第３の区域２１ａ、２１には接 着剤が付与されていないので、形成されたような曲がった縁部５は、あたかも容 器１が開封されなかったかのように押し返すことは不可能である。 線１８によって規定されるグリップタブは省略することができ、その代わりに 、容器を開封しようとする場合に、人がコーナーを曲げてこれを押し下げること によって該当するミシン目線を断裂することができる点に注目すべきである。被 覆フォイル１６は、ミシン目線１７と第１の区域２０の間の第３の区域２１には 接着剤が付与されていないので、被覆フォイル１６のこの部分は、自然に容器を 開封するためのグリップタブを構成するようになる。 ミシン目線１７ａ、１７および第３の区域２１ａ、２１は、それぞれ、被覆フ ォイル１６の周縁部に通じるように延出しているので、永久接着区域の中間部で 、例えば、図４のコーナーＨ３とＨ４との間で容器１を開封しようと試みれば、 ミシン目線１７ａ、１７は断裂される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ケーシング(11)にある開口部を広げるために開口することができるフラ ップ(14)と、フラップ(14)を被覆し、これに接着され、かつこれを越えて延出す る被覆フォイル(16)とからなり、 被覆フォイル(16)は、フラップ(14)の外側にある第１の区域(20)において、第 １の接着力により剥離自由にケーシング(11)に接着されるとともに、一方におい てはフラップ(14)に基端部(30)において、他方において前記第１の区域(20)の外 側に位置する第２の区域(22)において、第１の接着力よりも大きい第２の接着力 によってケーシング(11)に実質上永久に接着されており、 被覆フォイル(16)は、第１および第２の区域(20,22)の間にミシン目を備えて おり、 前記ミシン目は、容器が最初に開封されるとき断裂する、下記の(i)、(ii)に 特徴を有する、繰り返して密封することが可能な容器。 (i) 被覆フォイル(16)は、前記第１および第２の区域(20,22)の間に前記ミシン 目で形成されたただ１つのミシン目線(17)を備える、 (ii)被覆フォイル(16)は、ミシン目線全体が延出する第３の区域(21)内において は、ケーシング(11)には接着されていない、 ２． 被覆フォイル(16)は、 間隔を置いて設けられ、前記第１の区域(20)を囲んで分散配置され、上記タイ プの第３の区域(21)に付属する部分に隣接する上記タイプの複数の第２の区域(2 2)において、 ケーシング(11)に実質上永久的に接着される点に特徴を有する請求の範囲１記 載の容器。 ３． 被覆フォイル(16)が長方形状をなす点、および、前記複数の第２の区域 (22)の少なくとも２つが、それぞれ、被覆フォイル(16)のコーナー(H1,H2 H3,H4 )に配置される点に特徴を有する請求の範囲２記載の容器。 ４． ケーシング(11)のフラップ(14)が、その基端部区域(30)から、被覆フォ イル(16)の対角線上にある被覆フォイル(16)の側縁部に延出する点、および、被 覆フォイルの前記コーナーは前記側縁部のコーナーである点に特徴を有する請求 の範囲３記載の容器。 ５． その区域において被覆フォイル(16)が、実質上永久的にケーシング(11) に接着されるフラップの基端部(30)は、被覆フォイル(16)の１つの側縁部(S)の 全長または実質上の全長に沿って延出する区域(32)であり、フラップ(14)は、前 記側縁部(S)から突出する点に特徴を有する請求の範囲１−４のいずれか１記載 の容器。 ６． ケーシング(11)のフラップ(14)は、その基端部(30)から、被覆フォイル (16)の対角線上のコーナー(H3)の方向に突出する点に特徴を有する請求の範囲１ −３のいずれか１記載の容器。 ７． フラップ(14)の基端部(30)は、被覆フォイル(16)のコーナー(H1)からな っており、フラップ(14)が前記コーナー(H1)から突出する点に特徴を有する請求 の範囲６記載の容器。 ８． 被覆フォイル内のミシン目線(17)またはミシン目線(17a,17)が、完全な 打ち抜き線(18)を含み、前記打ち抜き線(18)もまた、前記第３の区域(21a,21)内 に延出しており、容器(1)を開封するタブ(19)を規定する点に特徴を有する請求 の範囲１−７のいずれか１記載の容器。 ９． 被覆フォイル(16)が、フラップ(14)に実質上永久的に接着されている点 に特徴を有する請求の範囲１−８のいずれか１記載の容器。 １０． ケーシング(11)のフラップ(14)が、容器(1)を最初に開封するときに断 裂されるミシン目(15)によって規定される点に特徴を有する請求の範囲１−９の いずれか１記載の容器。