JPH10510112A - 信号処理 - Google Patents

信号処理

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JPH10510112A
JPH10510112A JP8518409A JP51840996A JPH10510112A JP H10510112 A JPH10510112 A JP H10510112A JP 8518409 A JP8518409 A JP 8518409A JP 51840996 A JP51840996 A JP 51840996A JP H10510112 A JPH10510112 A JP H10510112A
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ロバート ケネディー マッキューアン
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ジーイーシー マルコニ リミテッド
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
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    • H04N5/33Transforming infrared radiation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
    • H04N25/671Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response for non-uniformity detection or correction

Abstract

(57)【要約】 信号プロセッサ(10)は、検出器(11)の開及び閉の両フィールド値を受信し、アナログ・ディジタル変換器(15)を介して信号をディジタル信号に変換する前に、素子間のオフセットレスポンスの非均一性を補正する。次いで、補正された信号は、素子のレスポンスの線形及び高次の非均一性を補償するためにディジタル的に処理される。本発明は、所与の出力信号放射に対するアナログ・ディジタル変換器の分解能を比較的低くすることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 信号処理 本発明は、検出器の素子のアレイから受信した信号を処理する装置及び方法に 関し、特定的には赤外の線形及び二次元スターリングアレイ、特に非冷却型スタ ーリングアレイセンサに適用可能である。 近代的な赤外センサは、多数の検出器素子を使用して放射を検出して電子信号 を発生し、その信号から熱イメージまたは他の情報を得ることができる。これら の多素子システムに伴う主たる問題は、検出器内の各素子がそれぞれのレスポン ス及びそれに伴うオフセットを有しており、さらなる処理またはイメージ表示を 遂行するためには、これらをある共通レベルに正規化しなければならないことで ある。素子間のレスポンスは50%以上まで、オフセットは数千等価摂氏度まで変 化していることが多い。更に、素子間には若干の高次の非線形変化が存在するこ とも多い。非均一補正処理回路は、信号内に付加的な雑音またはひずみを導入す ることなく、これらの広範囲の変化に対処できるものでなければならない。 検出器の非均一性を補正する若干の方法がここ数年の間に開発されている。C MT及びInSb材料のような冷却型検出器技術と共に屡々使用される最も簡易 な方法は、検出器出力を高分解能(典型的には12乃至14ビット)に直接ディジタ ル化することである。次いで、各素子に対応するディジタルデータに、対応する オフセット係数が加算され、対応するレスポンス係数が乗算されてアレイ内の各 素子毎に正規化された信号が求められる。この信号には、総合オフセット及び利 得に対してさらなる処理がなされ、熱イメージまたは他の信号処理が生成される 。 非冷却型検出器のために開発された一つの技術は、多くのこのような検出器が シーン温度の変化のみに応答すること、従って検出器から信号を誘起させるため には検出器上への放射入射を中断させる、即ち「チョップ」しなければならない という事実を利用している。信号を発生させるための変調を必要としないこれら の検出器でさえ、システムのための規則的な安定した参照を与える中断手段、即 ちチョッパを使用しなければ便益を得ることができない。これらのシステムにお いては、チョッパ即ち参照を見ている(チョッパ即ち参照にスイッチした)時の 各素子の出力を、シーンを見ている時に発生する出力から減算することによって 各検出器からの信号を導出することができる。この「イメージ差処理法」(ID P)は、素子間のレスポンス変動を補正するだけで素子間の個々のオフセット変 動が直接打ち消され、正規化された結果が得られる。このIDPプロセスにおい ては、一般に検出器がチョッパ即ち参照を見る時間を「閉」フィールドと称し、 一方検出器がシーンを見る時間を「開」フィールドと呼んでいる。通常の環境の 下では開及び閉フィールドは順次に動作するが、若干のシステムでは時々チョッ パまたはシーンを見るようにし、連続する閉フィールドの間に幾つかの開フィー ルドを発生させる、またはその逆にするだけでよいようになっている。チョップ しないシステムとは、開フィールドだけが存在し、比較的少数の(多分システム の寿命中に1回の)閉フィールドが発生するというような極端な場合である。 不幸にも、非冷却型検出器システムの殆どの応用は、質量及び電力消費が重要 視される携帯形動作を含んでいる。更に、非冷却型検出器は一般にそれらと対照 される冷却型検出器よりも低価格であり、従って支援エレクトロニクスの価格が システム価格の大部分を占めている。これらの理由から、一般に非冷却型検出器 の出力を直接量子化することは回避されている。それは、直接量子化を行うのに 十分な分解能及び帯域幅を有するアナログ・デジタル変換器が電力を消費し、ま た高価であるからである。電力消費が大きいと、必要な電池電力が増加するため にシステムの質量も増加し、結果として動作費用が増加するようになる。 低分解能アナログ・デジタル変換器を縦続するか、またはアナログ前処理と組 合わせて使用してこれらの問題を解消しようとする幾つかの新しい処理アーキテ クチャが開発されている。図1は非冷却型検出器システムのための、このような アーキテクチャの一つを示している。検出器1からの出力は、乗算アナログ・デ ジタル変換器(MDAC)2を介してレスポンスの第1補正がなされる。通常、 これは製造中に、検出器を均一に2つのレベル(一方は「暗」またはチョッパで あることができる)に曝し、これから各素子の乗算係数を求め、その後に素子か ら受信した値にMDAC 2によってこの乗算係数を乗算してレスポンスの非均 一性を補正することによって達成される。これらの乗算係数はランダムアクセス メモリ(RAM)9内に格納される。各素子毎の補正された出力値は加算増幅器 3へ供給され、加算増幅器3において1またはそれ以上のディジタル・アナログ 変換器(DAC)4、5の出力が、上記各素子毎の補正された出力値から減算さ れる。得られた信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC)6によって表示す るのに必要なレベルにディジタル化される。 検出器1が参照表面(閉フィールド)を見ている間にオフセットRAM 7の 内容が更新され、この期間中にDAC 5及びADC 6に接続されているフィ ードバックループがADC 6への入力を中間の範囲、または0に駆動するよう に安定化させる。これは、DAC 5とレスポンス補正済信号を含んでいるMD AC 2との間の差をディジタル化し、その結果をオフセットRAM 7内のデ ータに加算することによって達成される。従って、更新された後のオフセットR AM 7は閉フィールド中の検出器レスポンスのディジタル等価値を含み、RA M 7内の各位置は検出器1内の個々の素子に対応している。もし、ADC 6 のLSBがオフセットDAC 5のLSBに正確に対応するようにループ利得を 正確に1に調整すれば、ループが収束した時に、検出器オフセットのどのような 変化も正確に0にされる。開フィールド中は、このオフセットデータが再びDA C 5へ、従って加算増幅器へ供給され、レスポンス補正済信号から減算されて IDPデータが直接生成される。このデータは、普通のビデオ標準に適合させる べく、時再順序付け(テンポラルリシーケンシング)のような爾後処理のために ADC 6を使用してディジタル化することができる。 ディジタル化される熱ウィンドウを調整するために、加算増幅器において信号 にグローバルオフセットを加算し、それによってディジタイザ範囲を観測中の熱 シーンに整合させることができる。図1では、DAC 4を使用して手動で、ま たはカスタムIC 8内に組み込まれているある自動アルゴリズムの制御の下に の何れかで調整してこのグローバルオフセットを達成している。 熱イメージングセンサの場合、MDAC 2及びオフセットDAC 5の典型 的な分解能はそれぞれ12及び16ビットであり、一方ADC 6はビデオ表示 システムに通常使用されている8ビットに制限することができる。 オフセットループは自己補正型であり、温度ドリフトまたは1/f雑音を原因 とするオフセットの変化は、閉フィールド中にオフセットRAM 7が更新され る度に自動的に補正される。電源投入時のオフセットRAM 7内のランダムデ ータは、フィードバックループの動作によって正しい値に迅速に収束する。正確 なオフセット値への収束の速度、及び爾後の追尾は、オフセットデータに対する 連続更新の間の最大ステップを決定するADC 6のダイナミックレンジによっ てのみ制限される。 この信号処理アルゴリズム及びアーキテクチャは、100×100素子のアレイをベ ースとする低価格熱イメージングセンサに成功裏に適用されてきた。 この方法は価格、容積及び電力消費が何れも低いという便益を提供はするが、 限界も有している。詳しく述べれば、レスポンス補正段階(MDAC)は、類似 回路の合計電力にほぼ近い電力を消費するにも拘わらず帯域幅が制限される。こ れは、より広い帯域幅が要求されるより大きい、そしてより高速な検出器アレイ と共に動作させる場合に特に問題であり、一般には単一のディジタルカスタム集 積回路の管理の下に多重アナログ処理チェーンを動作させることによって解消し ている。 更に、適切に機能させるためにはオフセットフィードバックループはアレイ内 の各素子毎に同一の利得を有していなければならないから、処理チェーン内のM DAC 2及びオフセット補正DAC 5の相対位置は固定されている。もしM DACをオフセット補正DAC 5の後に配置すれば、このループ利得は各素子 毎に異なることになり、スミアリングのようなイメージアーチファクトを導入す ることになる。この固定されたアーキテクチャの結果として、応答性(レスポン シビティ)補正MDAC 2はオフセット範囲を大幅に増加させ、そのためオフ セットDAC 5の必要ダイナミックレンジが増加することになる。 この方法の別の限界は、要求されるアナログ処理回路の精度が現在のアナログ ASIC機能の能力を超えていることである。従って、アナログ処理は入手可能 なDAC及びMDACから製造しなければならないので、可能な集積及び小型化 の程度が制約される。この制約のために、特に多重アナログチャネルシステムに おける達成可能な最低価格及び容積が制限される。 明らかに、これらの限界及び制約の全ては、先ず第1に代替直接ディジタル化 と比較して処理アーキテクチャが提供する便益を損ねる。 理想的には、信号をディジタル化した後にレスポンス補正をディジタルドメイ ン内で実行してMDACを回路から排除し、レスポンス整合機能をASIC技術 内の残余のディジタル処理と統合できるようにする。しかしながら、このように すると検出器からのレスポンス変動が直接ディジタル化され、システムが機能す るシーン温度範囲を大幅に制限するようになる。図2にこれを示してあり、AD Cへの入力が温度に対してプロットされている。上述したように、閉フィールド 中はオフセット補正ループがADCへの入力を0に維持するが、回路内にMDA Cが設けられていない場合にはレスポンス変動は補正されないままとなる。従っ て、赤外シーンを見る場合、ADCへの入力はレスポンス変動によって支配され 得る。大きい検出器アレイには典型的に±50%のレスポンス変動が存在すること があり得、チョッパまたは参照との温度差が小さい場合であっても、レスポンス 範囲の端に近い素子が飽和する。図2に、±50%のレスポンス変動を有するシス テムの動作範囲を破線ボックス(A)で示してある。 もし、図1のDAC 4のようなグローバルオフセットコントロールを使用し てより極端な温度を見れば、問題はより深刻になる。DACの出力はADCの入 力電圧範囲を実効的にシフトさせ、より極端な電圧を、従って温度をディジタル 化することを可能にする。これらの環境の下では、極端なレスポンスの素子はA DCを飽和させ、チョッパまたは参照との温度差が増加するにつれて、ディジタ ル化される素子の出力は益々少数になり得る。図2はこれを示しており、オフセ ット調整によって若干の素子が常に飽和するようなADCの入力範囲をもたらし ている。T2よりも低い温度では最低レスポンスの素子が負に飽和させ、一方、 T1よりも高い温度では高レスポンスの素子が正に飽和させる。T1とT2との間 の温度では、正規化されたレスポンスに極めて近い素子を除く全ての素子がAD C入力を飽和させる。 従って、もし飽和問題を回避するのであれば、応答性整合はアナログ・デジタ ル変換に先立って遂行しなければならず、この制約は、潜在的な便益をもたらす レスポンス補正をディジタル的に実現することを妨げる。EP 0138579は、アナロ グ・デジタル変換器による変換の前に暗フィールド値を開フィールド値から減算 するようなシステムを採用することによって、アナログ・デジタル変換器の制限 された分解能の問題を部分的に取扱っている。しかしながら、それでも開フィー ルドに使用可能な分解能は、アナログ・デジタル変換器の分解能を超えていない 。本発明は、この限界を打破し、上述した便益を付加的な機能と共に実現可能に することを目指すものである。 本発明の第1の面によれば、検出器の素子の出力値に対応するアナログ信号を 受信する信号処理装置が提供され、本装置は、素子のオフセットレスポンス内の 何等かの非均一性を補正するために上記アナログ信号を変更するアナログ処理手 段と、変更された信号をディジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と 、このディジタル信号を受信して素子のレスポンスの線形及び/または高次の非 均一性を補正するディジタル処理手段とを備えている。 本発明を使用することによって、レスポンスの線形及び高次の非均一性の補正 がディジタルプロセッサ内で達成されるので、最早図2のMDACを使用する必 要はなくなる。 有利なのは、信号処理装置は、(a)検出器素子の出力値から導出した信号を 受信するアナログ・デジタル変換器と、(b)この変換器からのディジタル出力 信号を受信し、各検出器素子毎にこの変換器の出力信号から導出した視認シーン を表す連続値を加算し、各検出器素子毎の合計値を担持する出力信号を生成する ディジタル処理手段と、(c)この合計値を表すディジタル値を受信して格納す るメモリと、(d)このメモリ内に格納されているディジタル値をアナログ信号 に変換するディジタル・アナログ変換器と、(e)この信号をアナログ・デジタ ル変換器へ伝送する前に、特定の検出器素子に関連する合計値を対応する検出器 出力値から減算する信号変更手段とを備えていることである。これにより、閉及 び開フィールド値を「追尾」し、アナログ・デジタル変換器の入力から減算する ことが可能になり、装置の分解能がアナログ・デジタル変換器の分解能によって 制限されることがなくなる。これによって、高分解能アナログ・デジタル変換器 の価格、及びこれらの変換器の電力消費は共にかなり節約される。ここでは、加 算回路は、各検出器毎の連続開フィールドと連続閉フィールドとの間の変化だけ を決定し、閉フィールドと開フィールドとの間の差はディジタル処理手段によっ て決定されている。 好ましいのは、アナログ・デジタル変換器は検出器よりも低い分解能を有し、 アレイ内の各素子による信号出力を変換器の分解能よりも高い分解能までディジ タル処理手段によって決定できるように、ディジタル処理手段は特定の素子に対 応する連続値を追尾してアナログ・デジタル変換器処理手段を制御することであ る。有利なのは、アレイからの信号は閉及び開フィールドの両方について受信さ れ、ディジタル処理手段は開及び閉フィールドの両方に関して何れか1つの素子 の強度に関連する連続値を追尾することである。これにより、閉及び開フィール ドの両方のための分解能をアナログ・デジタル変換器の分解能よりも遥かに高く することができる。 若干の検出器では、連続フレーム読み出しの間に閉フィールドを必ずしも必要 としない。この場合「閉」フィールド値は、製造者によって1回だけ求めればよ いか、または例えばイメージャの動作開始時に、定期的にリセットしてもよい。 代替として、幾つかの閉フィールドを各開フィールドの間に求めてもよい。 本発明は、検出器、及び検出器に入射する放射を中断する手段を有し、放射が 中断されている間の閉フィールドと、放射が検出器に入射している間の開フィー ルドの両方において検出器の各素子を読み出すようになっているイメージャ内に 使用する場合に特に有利である。 若干の非冷却形赤外検出器の場合のIDPプロセスは、単に開フィールドから 閉フィールドを減算するよりも複雑である。例えば、開フィールドから先行閉フ ィールドの半分と、後続閉フィールドの半分を減算する場合には、3点IDPプ ロセスが必要になる。開フィールドデータから減算される項は後続閉フィールド の更新中に容易に計算できるから、このアルゴリズムを本発明で実現するのに特 に簡単である。図1の原形アーキテクチャは2点IDP信号を必要とし、この信 号は開フィールド中に加算増幅器によって生成され、RAMの付加的なブロック 内に格納され、そして後続閉フィールドが発生すると3点IDPデータに変換さ れる。本発明では開及び閉フィールドデータは別々に格納されるから、本発明で はこの付加的なフィールド格納RAMは不要である。 IDP及びレスポンス整合機能に加えて、グローバルオフセット及び利得調整 もディジタル的に実現することができ、従って図1のアナログ処理アーキテクチ ャから別のDACも排除される。ディジタルプロセスの全ては、単一のディジタ ル特定用途向け集積回路(ASIC)デバイスに容易に統合することができる。 それにより、信号処理エレクトロニクスの価格、電力消費、及び容積はかなり減 少し、より経済的な、且つ市場性の高いシステムが得られる。 線形及び/または高次の応答性の補正を、アナログドメインではなくディジタ ル的に遂行すると、高分解能応答性係数を使用することができる。前述したよう に、図1のMDACの典型的な分解能は、十分な帯域幅内の使用可能なデバイス 性能によって制限され、12ビット程度である。ディジタル応答性補正は、使用可 能にされる格納容量によってのみ制限され、16ビットまたはそれ以上の精度を実 現することができる。この増加したレスポンス補正ダイナミックレンジは、幾つ かの便益を提供する。第1に、レスポンス補正係数の精度は、もし必要ならば高 めることができ、参照とはかなり異なる温度のシーンの場合でさえも、最終イメ ージの均一性を潜在的に増加させることが可能である。代替として、より広範囲 のレスポンス変動を許容することができ、それによって均一性がより低い検出器 でさえシステム内に使用することが可能になる。従って、有用検出器の歩留りが 増加し、システムの価格が低下する。 本発明の小さい制限は、飽和が発生するのを回避するために順次開フィールド 間の、または閉フィールド間の差をADCのダイナミックレンジよりも大きくす ることができないことであり、換言すれば、トランジェント信号処理能力が制限 されることである。検出器からの爾後のフレームが開または閉フィールドデータ を正しいレベルに収束させ、これを達成するのに必要なフレームの数が、信号内 のトランジェント変化と、使用するADCのダイナミックレンジとの比によって 決定されるので、このような飽和は(もし発生したとしても)一時的なものであ る。例えば8ビットのADCの量子化雑音によって0.1°Cに制限された感度を 有し、飽和が発生するのを回避するためにフレーム間のどの素子のシーン温度の 最大変化も25.6°Cであるような赤外センサを設計するためのアーキテクチャ を実際に実現することを考えよう。もし周囲上の領域75°を含むシーンを横切っ てイメージャでパン撮りするものとすれば、シーンのその部分のイメージは、最 終値に収束するためのほぼ3フレームと、シーンのホット領域を通ってパンした 時に背景レベルに戻るための別の3フレームとを必要とする。得られたスミアは 、可視帯域ビデオカメラが輝く光を横切った時に生ずるスミアと(同一ではない にしても)類似している。ビデオカメラの場合はスミアは徐々に減衰するが、こ の場合のスミアは、加算増幅器へのフィードバック信号がADCへの入力信号を そのADCの範囲内にすると急速に終了する。 このスミアリングは多くの応用にとって特定の問題ではないかも知れないが、 若干の環境の下では好ましくはない。この問題を排除するのではなく、減少させ る一つの簡単な解決法は、ADCの分解能及びダイナミックレンジを増加させる ことである。上例において10ビットのADCを使用すれば、爾後のフレーム間に 102.4°Cの温度トランジェントを受入れるようになり、これは飽和欠陥を発生 させることなく殆どの熱イメージング応用に適している。 代替として、または分解能を高めたADCに加えて、開及び/または閉フィー ドバックディジタルデータ間の差が、表示されているデータ範囲を超えた時にそ れらの更新を制限することができる。このようにすると、開及び閉フィードバッ クループはADC及び表示の両方を飽和させる信号を追尾しようとせず、従って 飽和が発生した時に飽和からより迅速に回復するようになる。このような飽和状 態は、開及び閉フィールドに関するディジタルデータ、ADC出力、及びグロー バル利得及びオフセット調整データを使用して比較的簡単に検出できる。 このような飽和は偶発的に発生するものであり、また視覚効果が制限されてい ること、及び補正が容易であることから、トランジェント性能が制限されること は殆どの応用にとって重大な欠陥とはならない。 本発明の第2の面によれば、検出器内のセンサ素子のアレイの出力値を担持す るアナログ信号を処理する方法が提供され、本方法は、素子のオフセットレスポ ンスの何等かの非均一性を補正するためにアナログ信号を変更する段階と、変更 した信号をディジタル信号に変換する段階と、素子のレスポンスの線形及び/高 次の非均一性を補正するために信号を更に処理する段階とを備えている。 以下に、本発明による信号プロセッサを組み入れたイメージャの概要を示す図 3を参照して本発明の一実施例を焼成に説明する。 イメージャ10は、検出器11内に128×256のセンサ素子のアレイと、検出器 11からの信号を増幅する増幅器12とを備え、増幅器12の出力は加算増幅器 13の入力へ供給される。加算増幅器13の出力は、8ビットのアナログ・デジ タル変換器(ADC)15を介して特定用途向け集積回路(ASIC)14の入 力に印加される。 ASICはランダムアクセスメモリ(RAM)16(その機能に関しては後述 する)と関連付けられている。 ASIC 14にはビデオディジタル・アナログ変換器(VDAC)17も関 連付けられている。VDAC 17は線形及び高次の非均一性を補正した後に、 時間再順序付けされたデータを普通のビデオフォーマットアナログ信号に変換す る。 ASIC 14は、RAM 18にも接続されており、ASICは、各セルが 検出器の素子に対応しているRAMの記憶アレイ内の値をセットする。RAMは 2つの区分18A、18Bを有しており、これらの2つの部分に開フィールド値 及び閉フィールド値をそれぞれ格納する。これらの値はディジタル・アナログ変 換器(DAC)19を介して加算増幅器13に供給され、加算増幅器は各素子毎 に増幅器12から受信した値と、RAM 18内に格納されている値(開及び閉 の両フィールドに関して)との差に等しい出力信号をADCに供給する。 動作中、検出器の各素子の閉フィールド中の出力が読み出される。閉フィール ドRAM 18Aの対応するセル内の値が検出器の出力信号から減算され、得ら れた値は変換器15によってディジタル化される。ASICは検出器の各素子毎 のディジタル化された値を受信し、もし各素子毎の次の閉フィールド値が同一に 維持されていれば、RAMの各セルをセットし、ADCの出力はその範囲の中間 点にある。もしADCへの初期値入力がADCの範囲外にあれば、RAM 18 内に格納される値は、加算増幅器の出力がADCの範囲内に到達するまで、各閉 フィールド読み出しを有する検出器からの信号に値に迅速に収束する。次いで、 RAMに印加される信号は検出器の出力を追尾するようになる。 イメージャ10は、開フィールドに関して正確に同じように機能し、加算増幅 器に印加されるオフセットをRAMの開フィールド部分18B内に格納する。R AMに印加される閉及び開フィールドと、ADCから受信する開及び閉フィール ドの両フィールドを知るASICは、開及び閉フィールド値の差を取ることによ って、検出器の素子によって受信された放射の強度に関係する値を計算する。検 出器の何れか1つの素子に入射する放射の強度が閉及び開フィールドの差から導 出されるから、素子間のオフセットレスポンスにどのような非均一性があっても それは取るに足らないことである。しかしながら、レスポンスの線形及び/また は高次の非均一性はこの手法では補償されない。これは、全ての素子を2つの異 なる放射強度に均一に曝すことによって補正しなければならない。ASICは受 信した2つの結果値から各素子毎の定数を決定し、この定数を各素子の値に乗算 してレスポンスの線形変動を補正しなければならない。これはRAM 16内に 格納され、ASICによって受信される爾後の値に適用される。高次の非均一性 は同じようにして補正することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年12月11日 【補正内容】 明細書 信号処理 本発明は、検出器の素子のアレイから受信した信号を処理する装置及び方法に 関し、特定的には赤外の線形及び二次元スターリングアレイ、特に非冷却型スタ ーリングアレイセンサに適用可能である。 近代的な赤外センサは、多数の検出器素子を使用して放射を検出して電子信号 を発生し、その信号から熱イメージまたは他の情報を得ることができる。これら の多素子システムに伴う主たる問題は、検出器内の各素子がそれぞれのレスポン ス及びそれに伴うオフセットを有しており、さらなる処理またはイメージ表示を 遂行するためには、これらをある共通レベルに正規化しなければならないことで ある。素子間のレスポンスは50%以上まで、オフセットは数千等価摂氏度まで変 化していることが多い。更に、素子間には若干の高次の非線形変化が存在するこ とも多い。非均一補正処理回路は、信号内に付加的な雑音またはひずみを導入す ることなく、これらの広範囲の変化に対処できるものでなければならない。 検出器の非均一性を補正する若干の方法がここ数年の間に開発されている。C MT及びInSb材料のような冷却型検出器技術と共に屡々使用される最も簡易 な方法は、検出器出力を高分解能(典型的には12乃至14ビット)に直接ディジタ ル化することである。次いで、各素子に対応するディジタルデータに、対応する オフセット係数が加算され、対応するレスポンス係数が乗算されてアレイ内の各 素子毎に正規化された信号が求められる。この信号には、総合オフセット及び利 得に対してさらなる処理がなされ、熱イメージまたは他の信号処理が生成される 。 非冷却型検出器のために開発された一つの技術は、多くのこのような検出器が シーン温度の変化のみに応答すること、従って検出器から信号を誘起させるため には検出器上への放射入射を中断させる、即ち「チョップ」しなければならない という事実を利用している。信号を発生させるための変調を必要としないこれら の検出器でさえ、システムのための規則的な安定した参照を与える中断手段、即 ちチョッパを使用しなければ便益を得ることができない。これらのシステムにお いては、チョッパ即ち参照を見ている(チョッパ即ち参照にスイッチした)時の 各素子の出力を、シーンを見ている時に発生する出力から減算することによって 各検出器からの信号を導出することができる。この「イメージ差処理法」(ID P)は、素子間のレスポンス変動を補正するだけで素子間の個々のオフセット変 動が直接打ち消され、正規化された結果が得られる。このIDPプロセスにおい ては、一般に検出器がチョッパ即ち参照を見る時間を「閉」フィールドと称し、 一方検出器がシーンを見る時間を「開」フィールドと呼んでいる。通常の環境の 下では開及び閉フィールドは順次に動作するが、若干のシステムでは時々チョッ パまたはシーンを見るようにし、連続する閉フィールドの間に幾つかの開フィー ルドを発生させる、またはその逆にするだけでよいようになっている。チョップ しないシステムとは、開フィールドだけが存在し、比較的少数の(多分システム の寿命中に1回の)閉フィールドが発生するというような極端な場合である。 不幸にも、非冷却型検出器システムの殆どの応用は、質量及び電力消費が重要 視される携帯形動作を含んでいる。更に、非冷却型検出器は一般にそれらと対照 される冷却型検出器よりも低価格であり、従って支援エレクトロニクスの価格が システム価格の大部分を占めている。これらの理由から、一般に非冷却型検出器 の出力を直接量子化することは回避されている。それは、直接量子化を行うのに 十分な分解能及び帯域幅を有するアナログ・デジタル変換器が電力を消費し、ま た高価であるからである。電力消費が大きいと、必要な電池電力が増加するため にシステムの質量も増加し、結果として動作費用が増加するようになる。 低分解能アナログ・デジタル変換器を縦続するか、またはアナログ前処理と組 合わせて使用してこれらの問題を解消しようとする幾つかの新しい処理アーキテ クチャが開発されている。図1は非冷却型検出器システムのための、このような アーキテクチャの一つを示している。検出器1からの出力は、乗算アナログ・デ ジタル変換器(MDAC)2を介してレスポンスの第1補正がなされる。通常、 これは製造中に、検出器を均一に2つのレベル(一方は「暗」またはチョッパで あることができる)に曝し、これから各素子の乗算係数を求め、その後に素子か ら受信した値にMDAC 2によってこの乗算係数を乗算してレスポンスの非均 一性を補正することによって達成される。これらの乗算係数はランダムアクセス メモリ(RAM)9内に格納される。各素子毎の補正された出力値は加算増幅器 3へ供給され、加算増幅器3において1またはそれ以上のディジタル・アナログ 変換器(DAC)4、5の出力が、上記各素子毎の補正された出力値から減算さ れる。得られた信号は、アナログ・デジタル変換器(ADC)6によって表示す るのに必要なレベルにディジタル化される。 検出器1が参照表面(閉フィールド)を見ている間にオフセットRAM 7の 内容が更新され、この期間中にDAC 5及びADC 6に接続されているフィ ードバックループがADC 6への入力を中間の範囲、または0に駆動するよう に安定化させる。これは、DAC 5とレスポンス補正済信号を含んでいるMD AC 2との間の差をディジタル化し、その結果をオフセットRAM 7内のデ ータに加算することによって達成される。従って、更新された後のオフセットR AM 7は閉フィールド中の検出器レスポンスのディジタル等価値を含み、RA M 7内の各位置は検出器1内の個々の素子に対応している。もし、ADC 6 のLSBがオフセットDAC 5のLSBに正確に対応するようにループ利得を 正確に1に調整すれば、ループが収束した時に、検出器オフセットのどのような 変化も正確に0にされる。開フィールド中は、このオフセットデータが再びDA C 5へ、従って加算増幅器へ供給され、レスポンス補正済信号から減算されて IDPデータが直接生成される。このデータは、普通のビデオ標準に適合させる べく、時再順序付け(テンポラルリシーケンシング)のような爾後処理のために ADC 6を使用してディジタル化することができる。 ディジタル化される熱ウィンドウを調整するために、加算増幅器において信号 にグローバルオフセットを加算し、それによってディジタイザ範囲を観測中の熱 シーンに整合させることができる。図1では、DAC 4を使用して手動で、ま たはカスタムIC 8内に組み込まれているある自動アルゴリズムの制御の下に の何れかで調整してこのグローバルオフセットを達成している。 熱イメージングセンサの場合、MDAC 2及びオフセットDAC 5の典型 的な分解能はそれぞれ12及び16ビットであり、一方ADC 6はビデオ表示 システムに通常使用されている8ビットに制限することができる。 オフセットループは自己補正型であり、温度ドリフトまたは1/f雑音を原因 とするオフセットの変化は、閉フィールド中にオフセットRAM 7が更新され る度に自動的に補正される。電源投入時のオフセットRAM 7内のランダムデ ータは、フィードバックループの動作によって正しい値に迅速に収束する。正確 なオフセット値への収束の速度、及び爾後の追尾は、オフセットデータに対する 連続更新の間の最大ステップを決定するADC 6のダイナミックレンジによっ てのみ制限される。 この信号処理アルゴリズム及びアーキテクチャは、100×100素子のアレイをベ ースとする低価格熱イメージングセンサに成功裏に適用されてきた。 この方法は価格、容積及び電力消費が何れも低いという便益を提供はするが、 限界も有している。詳しく述べれば、レスポンス補正段階(MDAC)は、類似 回路の合計電力にほぼ近い電力を消費するにも拘わらず帯域幅が制限される。こ れは、より広い帯域幅が要求されるより大きい、そしてより高速な検出器アレイ と共に動作させる場合に特に問題であり、一般には単一のディジタルカスタム集 積回路の管理の下に多重アナログ処理チェーンを動作させることによって解消し ている。 更に、適切に機能させるためにはオフセットフィードバックループはアレイ内 の各素子毎に同一の利得を有していなければならないから、処理チェーン内のM DAC 2及びオフセット補正DAC 5の相対位置は固定されている。もしM DACをオフセット補正DAC 5の後に配置すれば、このループ利得は各素子 毎に異なることになり、スミアリングのようなイメージアーチファクトを導入す ることになる。この固定されたアーキテクチャの結果として、応答性(レスポン シビティ)補正MDAC 2はオフセット範囲を大幅に増加させ、そのためオフ セットDAC 5の必要ダイナミックレンジが増加することになる。 この方法の別の限界は、要求されるアナログ処理回路の精度が現在のアナログ ASIC機能の能力を超えていることである。従って、アナログ処理は入手可能 なDAC及びMDACから製造しなければならないので、可能な集積及び小型化 の程度が制約される。この制約のために、特に多重アナログチャネルシステムに おける達成可能な最低価格及び容積が制限される。 明らかに、これらの限界及び制約の全ては、先ず第1に代替直接ディジタル化 と比較して処理アーキテクチャが提供する便益を損ねる。 理想的には、信号をディジタル化した後にレスポンス補正をディジタルドメイ ン内で実行してMDACを回路から排除し、レスポンス整合機能をASIC技術 内の残余のディジタル処理と統合できるようにする。しかしながら、このように すると検出器からのレスポンス変動が直接ディジタル化され、システムが機能す るシーン温度範囲を大幅に制限するようになる。図2にこれを示してあり、AD Cへの入力が温度に対してプロットされている。上述したように、閉フィールド 中はオフセット補正ループがADCへの入力を0に維持するが、回路内にMDA Cが設けられていない場合にはレスポンス変動は補正されないままとなる。従っ て、赤外シーンを見る場合、ADCへの入力はレスポンス変動によって支配され 得る。大きい検出器アレイには典型的に±50%のレスポンス変動が存在すること があり得、チョッパまたは参照との温度差が小さい場合であっても、レスポンス 範囲の端に近い素子が飽和する。図2に、±50%のレスポンス変動を有するシス テムの動作範囲を破線ボックス(A)で示してある。 もし、図1のDAC 4のようなグローバルオフセットコントロールを使用し てより極端な温度を見れば、問題はより深刻になる。DACの出力はADCの入 力電圧範囲を実効的にシフトさせ、より極端な電圧を、従って温度をディジタル 化することを可能にする。これらの環境の下では、極端なレスポンスの素子はA DCを飽和させ、チョッパまたは参照との温度差が増加するにつれて、ディジタ ル化される素子の出力は益々少数になり得る。図2はこれを示しており、オフセ ット調整によって若干の素子が常に飽和するようなADCの入力範囲をもたらし ている。T2よりも低い温度では最低レスポンスの素子が負に飽和させ、一方、 T1よりも高い温度では高レスポンスの素子が正に飽和させる。T1とT2との間 の温度では、正規化されたレスポンスに極めて近い素子を除く全ての素子がAD C入力を飽和させる。 従って、もし飽和問題を回避するのであれば、応答性整合はアナログ・デジタ ル変換に先立って遂行しなければならず、この制約は、潜在的な便益をもたらす レスポンス補正をディジタル的に実現することを妨げる。EP 0138579は、アナロ グ・デジタル変換器による変換の前に暗フィールド値を開フィールド値から減算 するようなシステムを採用することによって、アナログ・デジタル変換器の制限 された分解能の問題を部分的に取扱っている。しかしながら、それでも開フィー ルドに使用可能な分解能は、アナログ・デジタル変換器の分解能を超えていない 。本発明は、この限界を打破し、上述した便益を付加的な機能と共に実現可能に することを目指すものである。 EP-0 554 802は、アナログ・デジタル変換器の出力をアナログ・デジタル変換 器の入力において加算増幅器へフィードバックし、隣接する素子の平均値をある 検出器素子の出力から減算することによってその素子の非線形を補償するシステ ムを開示している。US 4 428 352は、異なる検出器素子間の閉フィールドレスポ ンスの非均一性を、信号のアナログ・デジタル変換及び爾後の処理の前に補償す るシステムを開示している。GB 2 195 855は、開フィールド信号をディジタル信 号に変換する前に、周囲エネルギパターンを開フィールド信号から減算するシス テムを開示している。これらのシステムの全てにおいては、受信した最小及び最 大強度の信号を伝送するのに十分な範囲にアナログ・デジタル変換器をセットし なければならない。 本発明の第1の面によれば、検出器の素子の出力値を担持するアナログ信号を 受信する信号処理装置が提供され、本装置は、 (a)検出器素子の出力値から導出した信号を受信するアナログ・デジタ 変 換器と、 (b)変換器からディジタル出力信号を受信し、変換器の出力信号から導出し た視認シーンを表す連続値を各検出器素子毎に加算し、合計値を担持する出力信 号を各検出器素子毎に生成し、そして上記素子のレスポンスの線形及び/または 高次の非均一性を補正するディジタル処理手段と、 (c)合計値を表すディジタル値を受信して格納するメモリと、 (d)メモリ内に格納されたディジタル値をアナログ信号に変換するディジタ ル・アナログ変換器と、 (e)信号をアナログ・デジタル変換器へ伝送する前に、ある特定の検出器素 子に関連する合計値を対応する検出器出力値から減算する信号変更手段と、 を備えている。 本発明を使用することによって、レスポンスの線形及び高次の非均一性の補正 がディジタルプロセッサ内で達成することができるので、最早図1のMDACを 使用する必要はなくなる。更に、本発明は、装置の分解能がアナログ・デジタル 変換器の分解能によって制限されないように、閉及び開フィールド値を「追尾」 し、アナログ・デジタル変換器の入力から減算することを可能にする。これによ って、高分解能アナログ・デジタル変換器の価格、及びこれらの変換器の電力消 費は共にかなり節約される。ここでは、加算回路は、各検出器毎の連続する開フ ィールド間の変化、及び連続閉フィールド間の変化だけを決定し、閉フィールド と開フィールドとの間の差はディジタル処理手段によって決定される。 好ましいのは、アナログ・デジタル変換器は検出器よりも低い分解能を有し、 アレイ内の各素子による信号出力を変換器の分解能よりも高い分解能までディジ タル処理手段によって決定できるように、ディジタル処理手段は特定の素子に対 応する連続値を追尾してアナログ・デジタル変換器処理手段を制御することであ る。有利なのは、アレイからの信号は閉及び開フィールドの両方について受信さ れ、ディジタル処理手段は開及び閉フィールドの両方に関して何れか1つの素子 の強度に関連する連続値を追尾することである。これにより、閉及び開フィール ドの両方のための分解能をアナログ・デジタル変換器の分解能よりも遥かに高く することができる。 若干の検出器では、連続フレーム読み出しの間に閉フィールドを必ずしも必要 としない。この場合「閉」フィールド値は、製造者によって1回だけ求めればよ いか、または例えばイメージャの動作開始時に、定期的にリセットしてもよい。 代替として、幾つかの閉フィールドを各開フィールドの間に求めてもよい。 本発明は、検出器、及び検出器に入射する放射を中断する手段を有し、放射が 中断されている間の閉フィールドと、放射が検出器に入射している間の開フィー ルドの両方において検出器の各素子を読み出すようになっているイメージャ内に 使用する場合に特に有利である。 若干の非冷却形赤外検出器の場合のIDPプロセスは、単に開フィールドから 閉フィールドを減算するよりも複雑である。例えば、開フィールドから先行閉フ ィールドの半分と、後続閉フィールドの半分を減算する場合には、3点IDPプ ロセスが必要になる。開フィールドデータから減算される項は後続閉フィールド の更新中に容易に計算できるから、このアルゴリズムを本発明で実現するのに特 に簡単である。図1の原形アーキテクチャは2点IDP信号を必要とし、この信 号は開フィールド中に加算増幅器によって生成され、RAMの付加的なブロック 内に格納され、そして後続閉フィールドが発生すると3点IDPデータに変換さ れる。本発明では開及び閉フィールドデータは別々に格納されるから、本発明で はこの付加的なフィールド格納RAMは不要である。 IDP及びレスポンス整合機能に加えて、グローバルオフセット及び利得調整 もディジタル的に実現することができ、従って図1のアナログ処理アーキテクチ ャから別のDACも排除される。ディジタルプロセスの全ては、単一のディジタ ル特定用途向け集積回路(ASIC)デバイスに容易に統合することができる。 それにより、信号処理エレクトロニクスの価格、電力消費、及び容積はかなり減 少し、より経済的な、且つ市場性の高いシステムが得られる。 線形及び/または高次の応答性の補正を、アナログドメインではなくディジタ ル的に遂行すると、高分解能応答性係数を使用することができる。前述したよう に、図1のMDACの典型的な分解能は、十分な帯域幅内の使用可能なデバイス 性能によって制限され、12ビット程度である。ディジタル応答性補正は、使用可 能にされる格納容量によってのみ制限され、16ビットまたはそれ以上の精度を実 現することができる。この増加したレスポンス補正ダイナミックレンジは、幾つ かの便益を提供する。第1に、レスポンス補正係数の精度は、もし必要ならば高 めることができ、参照とはかなり異なる温度のシーンの場合でさえも、最終イメ ージの均一性を潜在的に増加させることが可能である。代替として、より広範囲 のレスポンス変動を許容することができ、それによって均一性がより低い検出器 でさえシステム内に使用することが可能になる。従って、有用検出器の歩留りが 増加し、システムの価格が低下する。 本発明の小さい制限は、飽和が発生するのを回避するために順次開フィールド 間の、または閉フィールド間の差をADCのダイナミックレンジよりも大きくす ることができないことであり、換言すれば、トランジェント信号処理能力が制限 されることである。検出器からの爾後のフレームが開または閉フィールドデータ を正しいレベルに収束させ、これを達成するのに必要なフレームの数が、信号内 のトランジェント変化と、使用するADCのダイナミックレンジとの比によって 決定されるので、このような飽和は(もし発生したとしても)一時的なものであ る。例えば8ビットのADCの量子化雑音によって0.1°Cに制限された感度を 有し、飽和が発生するのを回避するためにフレーム間のどの素子のシーン温度の 最大変化も25.6°Cであるような赤外センサを設計するためのアーキテクチャを 実際に実現することを考えよう。もし周囲上の領域75°を含むシーンを横切って イメージャでパン撮りするものとすれば、シーンのその部分のイメージは、最終 値に収束するためのほぼ3フレームと、シーンのホット領域を通ってパンした時 に背景レベルに戻るための別の3フレームとを必要とする。得られたスミアは、 可視帯域ビデオカメラが輝く光を横切った時に生ずるスミアと(同一ではないに しても)類似している。ビデオカメラの場合はスミアは徐々に減衰するが、この 場合のスミアは、加算増幅器へのフィードバック信号がADCへの入力信号をそ のADCの範囲内にすると急速に終了する。 このスミアリングは多くの応用にとって特定の問題ではないかも知れないが、 若干の環境の下では好ましくはない。この問題を排除するのではなく、減少させ る一つの簡単な解決法は、ADCの分解能及びダイナミックレンジを増加させる ことである。上例において10ビットのADCを使用すれば、爾後のフレーム間に 102.4°Cの温度トランジェントを受入れるようになり、これは飽和欠陥を発生 させることなく殆どの熱イメージング応用に適している。 代替として、または分解能を高めたADCに加えて、開及び/または閉フィー ドバックディジタルデータ間の差が、表示されているデータ範囲を超えた時にそ れらの更新を制限することができる。このようにすると、開及び閉フィードバッ クループはADC及び表示の両方を飽和させる信号を追尾しようとせず、従って 飽和が発生した時に飽和からより迅速に回復するようになる。このような飽和状 態は、開及び閉フィールドに関するディジタルデータ、ADC出力、及びグロー バル利得及びオフセット調整データを使用して比較的簡単に検出できる。 このような飽和は偶発的に発生するものであり、また視覚効果が制限されてい ること、及び補正が容易であることから、トランジェント性能が制限されること は殆どの応用にとって重大な欠陥とはならない。 本発明の第2の面によれば、検出器内のセンサ素子のアレイの出力値を担持す るアナログ信号を処理する方法が提供され、本方法は、素子のオフセットレスポ ンスの何等かの非均一性を補正するためにアナログ信号を変更する段階と、変更 した信号をディジタル信号に変換する段階と、素子のレスポンスの線形及び/高 次の非均一性を補正するために信号を更に処理する段階とを備えている。 以下に、本発明による信号プロセッサを組み入れたイメージャの概要を示す図 3を参照して本発明の一実施例を焼成に説明する。 イメージャ10は、検出器11内に128×256のセンサ素子のアレイと、検出器 11からの信号を増幅する増幅器12とを備え、増幅器12の出力は加算増幅器 13の入力へ供給される。加算増幅器13の出力は、8ビットのアナログ・デジ タル変換器(ADC)15を介して特定用途向け集積回路(ASIC)14の入 力に印加される。 ASICはランダムアクセスメモリ(RAM)16(その機能に関しては後述 する)と関連付けられている。 ASIC 14にはビデオディジタル・アナログ変換器(VDAC)17も関 連付けられている。VDAC 17は線形及び高次の非均一性を補正した後に、 時間再順序付けされたデータを普通のビデオフォーマットアナログ信号に変換す る。 ASIC 14は、RAM 18にも接続されており、ASICは、各セルが 検出器の素子に対応しているRAMの記憶アレイ内の値をセットする。RAMは 2つの区分18A、18Bを有しており、これらの2つの部分に開フィールド値 及び閉フィールド値をそれぞれ格納する。これらの値はディジタル・アナログ変 換器(DAC)19を介して加算増幅器13に供給され、加算増幅器は各素子毎 に増幅器12から受信した値と、RAM 18内に格納されている値(開及び閉 の両フィールドに関して)との差に等しい出力信号をADCに供給する。 動作中、検出器の各素子の閉フィールド中の出力が読み出される。閉フィール ドRAM 18Aの対応するセル内の値が検出器の出力信号から減算され、得ら れた値は変換器15によってディジタル化される。ASICは検出器の各素子毎 のディジタル化された値を受信し、もし各素子毎の次の閉フィールド値が同一に 維持されていれば、RAMの各セルをセットし、ADCの出力はその範囲の中間 点にある。もしADCへの初期値入力がADCの範囲外にあれば、RAM 18 内に格納される値は、加算増幅器の出力がADCの範囲内に到達するまで、各閉 フィールド読み出しを有する検出器からの信号に値に迅速に収束する。次いで、 RAMに印加される信号は検出器の出力を追尾するようになる。 イメージャ10は、開フィールドに関して正確に同じように機能し、加算増幅 器に印加されるオフセットをRAMの開フィールド部分18B内に格納する。R AMに印加される閉及び開フィールドと、ADCから受信する開及び閉フィール ドの両フィールドを知るASICは、開及び閉フィールド値の差を取ることによ って、検出器の素子によって受信された放射の強度に関係する値を計算する。検 出器の何れか1つの素子に入射する放射の強度が閉及び開フィールドの差から導 出されるから、素子間のオフセットレスポンスにどのような非均一性があっても それは取るに足らないことである。しかしながら、レスポンスの線形及び/また は高次の非均一性はこの手法では補償されない。これは、全ての素子を2つの異 なる放射強度に均一に曝すことによって補正しなければならない。ASICは受 信した2つの結果値から各素子毎の定数を決定し、この定数を各素子の値に乗算 してレスポンスの線形変動を補正しなければならない。これはRAM 16内に 格納され、ASICによって受信される爾後の値に適用される。高次の非均一性 は同じようにして補正することができる。 請求の範囲 (1) 検出器(11)の素子の出力値を担持するアナログ信号を受信する信号処 理装置(10)であって、 (a)上記検出器素子(11)の出力値から導出した信号を受信するアナログ ・デジタル変換器(15)と、 (b)上記変換器(15)からディジタル出力信号を受信し、上記変換器(15) の出力信号から導出した視認シーンを表す連続値を各検出器素子毎に加算し、合 計値を担持する出力信号を各検出器素子毎に生成し、そして上記各素子のレスポ ンスの線形及び/または高次の非均一性を補正するディジタル処理手段(14) と、 (c)上記合計値を表すディジタル値を受信して格納するメモリ(18)と、 (d)上記メモリ内に格納された上記ディジタル値をアナログ信号に変換する ディジタル・アナログ変換器(19)と、 (e)上記信号を上記アナログ・デジタル変換器(15)へ伝送する前に、あ る特定の検出器素子に関連する上記合計値を上記対応する検出器出力値から減算 する信号変更手段(13)と、 を備えていることを特徴とする信号処理装置(10)。 (2) 上記アナログ・デジタル変換器(15)は上記検出器(11)よりも低い 分解能を有し、上記ディジタル処理手段(14)は、上記アレイ内の各素子から の出力信号を上記ディジタル処理手段(14)によって上記変換器(15)の分 解能よりも高い分解能で決定できるように、ある特定の素子に対応する連続値を 追尾して上記変換器(15)に印加される信号を上記変換器の範囲内に維持する ように上記アナログ処理手段(13)を制御する請求項(1)に記載の装置。 (3) 上記検出器からの信号は開及び閉の両フィールドについて受信され、上記 ディジタル処理手段(14)は開及び閉の両フィールドにおける何れか1つの素 子の強度に関連する連続値を追尾するようになっている請求項(1)または(2)に記 載の装置。 (4) 上記検出器の各素子毎の閉フィールド値及び開フィールド値の両方が格納 さ れ、上記アナログ処理手段(13)は上記格納された値と次に続く閉及び開フィ ールドについて受信した値との差を上記変換器へ伝送するようになっている先行 請求項の何れかに記載の装置。 (5) 上記アナログ処理手段は、上記検出器から受信した値と、ディジタル・ア ナログ変換器(19)を介して受信した格納済値とを組合わせる加算増幅器(1 3)を備えている請求項(4)に記載の装置。 (6) 上記ディジタル処理回路(14)は、特定用途向け集積回路を備えている 先行請求項の何れかに記載の装置。 (7) 上記ディジタル処理回路(14)は、開及び閉フィールド間の値の差を各 素子毎に決定することによって、上記検出器によって受信されたイメージに対応 する信号を生成するようになっている先行請求項の何れかに記載の装置。 (8) 先行請求項の何れかに記載の装置を備えていることを特徴とするイメージ ャ。 (9) 検出器と、上記検出器に入射する放射を中断させる手段とを備え、上記放 射が中断されている時の閉フィールドと、上記検出器に上記放射が入射している 時の開フィールドの両方中に上記検出器の各素子が読み出されるようになってい る請求項(8)に記載のイメージャ。 (10) 添付図面の図3に図示し、それを参照して詳細に説明したイメージャ。 (11) 検出器内のセンサ素子のアレイの出力値を担持するアナログ信号を処理す る方法において、上記方法は、上記素子のオフセットレスポンスの何らかの非均 一性を補正するために上記アナログ信号を変更する段階と、上記変更された信号 をディジタル信号に変換する段階と、上記素子のレスポンスの線形及び/または 高次の非均一性を補正するために上記信号を更に処理する段階とを備えており、 上記方法が、比較的低い分解能を有する変換器を介して上記アナログ信号をディ ジタル信号に変換する段階と、上記検出器の特定の素子の出力値に関連する上記 変換器からの出力値を追尾する段階と、上記変換器に印加される信号を上記変換 器の範囲内に維持するように上記アナログ信号を変更し、それによって上記アレ イ内の各素子によって出力される信号の分解能を上記変換器の分解能よりも高く 決定する段階とを備えていることを特徴とする方法。 (12) 開及び閉の両フィールドについて上記アレイから信号を受信する段階と、 上 記開及び閉の両フィールドにおける何れか1つの素子の出力に対応する連続値を 追尾する段階とを更に備えている請求項(11)に記載の方法。 (13) 上記アレイの各素子毎に閉フィールド値及び開フィールド値をランダムア クセスメモリ内に格納する段階と、上記素子のレスポンスの線形及び/または高 次の非均一性を補正するために、上記信号のさらなる処理の前に上記格納された 値と次に続く閉フィールド及び開フィールドについて各素子から受信した値との 差を決定する段階を備えている請求項(11)または(12)に記載の方法。 (14) 上記開及び閉の両フィールド値の差を決定し、それに依存する出力信号を 生成する段階を備えている請求項(11)乃至(13)の何れか1つに記載の方法。 (15) 添付図面の図3を参照して詳細に説明した方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 検出器の素子の出力値に対応するアナログ信号を受信する信号処理装置で あって、上記信号処理装置は、上記アナログ信号を変更して上記素子のオフセッ トレスポンスの何等かの非均一性を補正するアナログ処理手段と、上記変更され た信号をディジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、上記ディジタ ル信号を受信して上記素子のレスポンスの線形及び/または高次の非均一性を補 正するディジタル処理手段とを備えていることを特徴とする信号処理装置。 (2) 検出器の素子の出力値を担持するアナログ信号を受信し、 (a)上記検出器素子の出力値から導出した信号を受信するアナログ・デジタ ル変換器と、 (b)上記変換器からディジタル出力信号を受信し、上記変換器の出力信号か ら導出した視認シーンを表す連続値を各検出器素子毎に加算し、合計値を担持す る出力信号を各検出器素子毎に生成し、そして上記素子のレスポンスの線形及び /または高次の非均一性を補正するディジタル処理手段と、 (c)上記合計値を表すディジタル値を受信して格納するメモリと、 (d)上記メモリ内に格納された上記ディジタル値をアナログ信号に変換する ディジタル・アナログ変換器と、 (e)上記信号を上記アナログ・デジタル変換器へ伝送する前に、ある特定の 検出器素子に関連する上記合計値を上記対応する検出器出力値から減算する信号 変更手段と、 を備えている請求項(1)に記載の信号処理装置。 (3) 上記アナログ・デジタル変換器は上記検出器よりも低い分解能を有し、上 記ディジタル処理手段は、上記アレイ内の各素子からの出力信号を上記ディジタ ル処理手段によって上記変換器の分解能よりも高い分解能で決定できるように、 ある特定の素子に対応する連続値を追尾して上記変換器に印加される信号を上記 変換器の範囲内に維持するように上記アナログ処理手段を制御する請求項(1)ま たは(2)に記載の装置。 (4) 上記アレイからの信号は開及び閉の両フィールドについて受信され、上記 ディジタル処理手段は開及び閉の両フィールドにおける何れか1つの素子の強度 に関連する連続値を追尾するようになっている請求項(1)、(2)、または(3)に記 載の装置。 (5) 上記アレイの各素子毎の閉フィールド値及び開フィールド値の両方が格納 され、上記アナログ処理手段は上記格納された値と次に続く閉及び開フィールド について受信した値との差を上記変換器へ伝送するようになっている先行請求項 の何れかに記載の装置。 (6) 上記アナログ処理手段は、上記検出器から受信した値と、ディジタル・ア ナログ変換器を介して受信した格納済値とを組合わせる加算増幅器を備えている 請求項(5)に記載の装置。 (7) 上記ディジタル処理回路は、特定用途向け集積回路を備えている先行請求 項の何れかに記載の装置。 (8) 上記ディジタル処理回路は、開及び閉フィールド間の値の差を各素子毎に 決定することによって、上記検出器によって受信されたイメージに対応する信号 を生成するようになっている先行請求項の何れかに記載の装置。 (9) 先行請求項の何れかに記載の装置を備えていることを特徴とするイメージ ャ。 (10) 検出器と、上記検出器に入射する放射を中断させる手段とを備え、上記放 射が中断されている時の閉フィールドと、上記検出器に上記放射が入射している 時の開フィールドの両方中に上記検出器の各素子が読み出されるようになってい る請求項(9)に記載のイメージャ。 (11) 添付図面の図3に図示し、それを参照して詳細に説明したイメージャ。 (12) 検出器内のセンサ素子のアレイの出力値を担持するアナログ信号を処理す る方法であって、上記方法は、上記素子のオフセットレスポンスの何らかの非均 一性を補正するために上記アナログ信号を変更する段階と、上記変更された信号 をディジタル信号に変換する段階と、上記素子のレスポンスの線形及び/または 高次の非均一性を補正するために上記信号を更に処理する段階とを備えているこ とを特徴とする方法。 (13) 比較的低い分解能を有する変換器を介して上記アナログ信号をディジタル 信 号に変換する段階と、上記検出器の特定の素子の出力値に関連する上記変換器か らの出力値を追尾する段階と、上記変換器に印加される信号を上記変換器の範囲 内に維持するように上記アナログ信号を変更し、それによって上記アレイ内の各 素子によって出力される信号の分解能を上記変換器の分解能よりも高く決定する 段階とを備えている請求項(12)に記載の方法。 (14) 開及び閉の両フィールドについて上記アレイから信号を受信する段階と、 上記開及び閉の両フィールドについて何れか1つの素子の出力に対応する連続値 を追尾する段階とを更に備えている請求項(12)または(13)に記載の方法。 (15) 上記アレイの各素子毎に閉フィールド値及び開フィールド値をランダムア クセスメモリ内に格納する段階と、上記素子のレスポンスの線形及び/または高 次の非均一性を補正するために、上記信号のさらなる処理の前に上記格納された 値と次に続く閉フィールド及び開フィールドについて各素子から受信した値との 差を決定する段階とを備えている請求項(12)、(13)、または(14)に記載の方法。 (16) 上記開及び閉の両フィールド値の差を決定し、それに依存する出力信号を 生成する段階を備えている請求項(12)乃至(13)の何れか1つに記載の方法。 (17) 添付図面の図3を参照して詳細に説明した方法。
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