JPH10509985A - 胃腸障害の重篤度を低減させるための方法 - Google Patents

胃腸障害の重篤度を低減させるための方法

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JPH10509985A JP9512145A JP51214597A JPH10509985A JP H10509985 A JPH10509985 A JP H10509985A JP 9512145 A JP9512145 A JP 9512145A JP 51214597 A JP51214597 A JP 51214597A JP H10509985 A JPH10509985 A JP H10509985A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、GI障害を発症しやすい個体へのサイトカイン調節剤の投与によって個体のGI障害の重篤度を低減させる方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 胃腸障害の重篤度を低減させるための方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般的には、分子薬剤の分野に関し、そしてより詳細には、個体の 胃腸障害の重篤度を低減させるためのサイトカイン調節剤の使用に関する。 背景情報 ロイド系抗炎症剤(NSAID)は、一般的に、炎症および疼痛を処置するために処 方される。NSAIDは、例えば、慢性関節リウマチのような関節炎疾患に関係する 慢性的な疼痛を軽減するために選択される処置法(treatment)である。しかし 、NSAIDが副作用を有することは、公知である。特に、NSAIDを用いて処置された 患者は、突然発症し、そして生命を脅かし得る胃腸潰瘍の徴候について日常的に モニターされなければならない。 NSAIDで処置された個体の胃腸障害(GI)の発症を導く炎症性応答におけるプ ロスタグランジンの機能により、研究者は、GI障害を防ぐ手段としてのプロスタ なプロスタグランジン類似体の中には、NSAIDの投与が原因となるGI障害の重篤 度を低減させ得るものもある。 残念なことに、プロスタグランジン類似体の投与は、処置される個体に許容さ れ得ない副作用を及ぼし得る。例えば、これらの類似体は、妊婦の流産につなが る腹部痙攣を誘発し得、それ故出産年齢の女性を処置するためには、禁忌とされ る。従って、所望され得ない副作用を引き起こすことなく被験体のGI障害の重篤 度を低減させ得る薬剤を同定する必要性がある。本発明は、この必要性を満足し 、そしてさらに関連した利点を提供する。 発明の要旨 本発明は、胃腸(GI)障害を発症しやすい個体におけるGI障害の重篤度を低減 させるためのサイトカイン調節剤(CRA)の使用方法を提供する。例えば、本発 明は、CRA-1のようなCRAを、NSAIDを服用する個体に投与する方法を提供し、こ こで、CRAの投与により、NSAIDによって誘発されるGI障害の重篤度を低減する。 発明の詳細な説明 本発明は、胃腸(GI)障害を発症しやすい個体におけるGI障害の重篤度を低減 させるためのサイトカイン調節剤(CRA)の使用方法を提供する。CRAは、当該分 野において公知であり、そして例えば、1995年5月30日に発行された米国特許第 5,420,109号(本明細書中で参考として援用されている)に記載されている(CRA は、以前は、「サイトカイン抑制剤」として公知であった)。 本明細書中に開示されるように、CRAは、GI障害を発症しやすい個体に起こり 得るGI障害の重篤度を低減させ得る。一般的に、CRAは以下の構造を有する: X1-X2-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-X3、ここで、 ここで、Y1およびY2は、独立して水素原子であるか、あるいは一緒になってカル ボニルまたはチオカルボニルを形成し;R1は、H、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、 COO-t-ブチル、COOCH2Ph、CH2CO-(ポリエチレングリコール)またはAであり;R2 は、HまたはCOCH3であり;R3は、1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状または 分枝状のアルキル基、あるいは3個〜6個の炭素原子を有する環状アルキル基で あり;R4は、(CH2)m-CONH2、(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり;R5は、O H、OR3、NH2、SH、NHCH3、NHCH2PhまたはAであり;そしてR6は、HまたはR3であ り; そしてここで、「Ph」はC6H5であり;「m」は、1、2または3であり;「n 」は、0、1、2、または3であり;そして「A」は、以下の一般式を有する炭 水化物である: (米国特許第5,420,109号;上記、1995年)。 さらに、CRAは、以下の構造を有し得る: X4-X5-(D)Phe-Arg-(D)Trp-X3、ここで、 X5は、His、HまたはCOCH3であり;そして ここで、Y1およびY2は、独立して水素原子であるか、あるいは一緒になってカル ボニルまたはチオカルボニルを形成し;R1は、H、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、 COO-t-ブチル、COOCH2Ph、CH2CO-(ポリエチレングリコール)またはAであり;R2 は、HまたはCOCH3であり;R4は、(CH2)m-CONH2、(CH2)m-CONHR1または (CH2)m-CONHAであり;R5は、OH、OR3、NH2、SH、NHCH3、NHCH2PhまたはAであり ;そしてR6は、HまたはR3であり; そしてここで、「Ph」は、C6H5であり;「m」は、1、2または3であり;「 n」は、0、1、2、または3であり;そして「A」は、以下の一般式を有する 炭水化物である: (米国特許第5,420,109号、上記、1995年を参照のこと。これはさらにCRAの製造 方法についても開示している)。 一般的に、CRAは、ペプチド、あるいは擬ペプチド(peptidemimetic)またはペ プトイド(peptoid)のようなペプチド様構造体である(EckerおよびCrooke、Biot echnology 13:351〜360(1995)、ならびにBlondelleら、Trends Anal .Chem. 14 :83〜92(1995)、ならびにそれらで引用される参考文献を参照のこと;これらの 文献は各々、本明細書中で参考として援用される)。アミノ酸は、本明細書中で は一般に公知の3文字記号によって表記される。ここで、「(D)」は、(天然に 生じる(L)-アミノ酸と比較して)「D」型の立体配置を有するアミノ酸を示し; 「Nle」は、ノルロイシンに対する3文字記号である。特定の立体配置が示され ない場合、当業者によって、アミノ酸が(L)-アミノ酸であると理解される。上記 のCRAの構造において、「Ph」は「フェニル」基(C6H5)を示す。CRAペプチドは 、従来の方法で表記されており、アミノ末端(N-末端)は左に示され、そしてカ ルボキシ末端(C-末端)右側に示される。 当業者により、ペプチドに組み込まれるアミノ酸またはアミノ酸類似体の選択 は、CRAに要求される特定の物理的、化学的または生物学的特徴にある程度依存 することが知られている。このような特徴は、例えば、CRAを投与する経路によ って決定される。 ペプチド中の反応基の選択的な修飾もまた、CRAに所望の特徴を与え得る。例 えば、N-末端はアセチル化によって修飾され得るか、またはC-末端はアミド化に よって修飾され得る。ペプチドのN-末端またはC-末端を修飾する方法は、当該分 野では周知である(例えば、米国特許第5,420,109号、上記、1995年を参照のこ と)。CRAに要求される所望の特徴によって、ペプチドに存在する反応基に対し て行われる修飾が選択される。構造Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2 を有するCRA(CRA-1)は、N-末端とC-末端との両方で修飾されるCRAの一例であ る。 環状ペプチドもまた、有効なCRAであり得る。環状ペプチドは、例えば、ペプ チドのN-末端のアミノ基とC-末端のカルボキシル基との間に共有結合の形成を生 じることによって得られ得る。例えば、環状(His-(D)Phe-Arg-(D)Trp)ペプチド は、Hisと(D)Trpとの間に共有結合の形成を生じることよって生成され得る。あ るいは、環状ペプチドは、末端の反応基と反応性を有するアミノ酸側鎖との間、 または2つの反応性を有するアミノ酸側鎖の間に共有結合を形成することよって 得られ得る。特定の環状ペプチドの選択が、ペプチドに存在する反応基およびペ プチドの所望される特徴によって決定されることは、当業者に理解される。例え ば、CRAペプチドの環化は、CRAにインビボでの安定性を増加させ得る。 本明細書中に開示されるように、GI障害を発症しやすい個体へのCRAの投与は 、このような障害の重篤度を低減させ得る。CRAがサイトカイン調節剤であると いわれるが、GI障害の重篤度を低減させるCRAの有効性について、本明細書では 作用の機構が提案されないことを認識するべきである。従って、CRAは、サイト カイン活性の調節またはサイトカインに関連され得ない他の機構によって、GI障 害の重篤度を低減させ得る。 用語「胃腸障害」および「潰瘍」は、本明細書中では、GI管(胃、小腸または 大腸を含む)の1つまたはそれ以上の部分、またはGI管の部分の間の移行部(食 道と胃との移行部を含む)における炎症または表皮剥脱の部位を意味するために 相互交換的に使用される。このような障害は、臨床上重要である。なぜなら、障 害は突然起こり得、そして腹痛および下痢を引き起こし得、そして早急に処置し なければ、致命的となり得るからである。 GI障害は、種々の薬剤(例えば、GI管の一部分の粘膜の内層に炎症を起こすか 、あるいはそれを浸食する薬剤もしくは化学物質を含む)によって起こり得る。 例えば、GI障害は、インドメタシンまたはイブプロフェンのような非ステロイド 系抗炎症剤(NSAID)を用いて処置される個体において起こり得る。GI障害はまた 、酸またはタンパク質分解酵素の分泌を増加させ得る身体的または精神的ストレ スか、あるいは粘膜潰瘍の原因となり得る細菌感染によっても起こり得る。さら に、GI障害は、潰瘍性大腸炎またはクローン病のような慢性または遺伝性疾患の 結果として起こり得る。 本明細書中に使用されるように、用語「GI障害を発症しやすい個体」は、上記 で定義されるようなGI障害を起こす危険性のある哺乳類の被験体、一般的にはヒ トを意味する。例えば、関節炎疾患に関連する症状を和らげるためにNSAIDを用 いて処置される人は、クローン病のような疾患を有する人であるので、このよう な個体の一例である。 本明細書中で使用されるように、用語「GI障害の重篤度の低減」は、このよう な障害の程度の軽減、あるいはこのような障害に関連する臨床的徴候または症状 の軽減を意図するための最も広義の意味で使用される。CRAの投与は、個体がNSA IDの影響を受けて、下痢を起こすか、または死に至る可能性を低減させる(実施 例Iを参照のこと)。従って、CRAは、GI障害を発症しやすい個体のこのような障 害の重篤度を低減させる薬剤として有用である。GI障害の重篤度の低減は、例え ば、腹痛または下痢の低減を観察することによって、または内視鏡検査のような 種々の医学的手法を利用するGI管の粘膜の検査によって決定され得る。 本明細書に開示されるように、CRAの投与は、インドメタシン処置したラット のGI障害の重篤度を減少させた。ラットに対するGI障害のインドメタシン投与の 効果は、GI障害に影響し得る薬剤の有効性を研究するためのモデルとして十分認 識されている(例えば、Perkinsら、J .Pharmacol.Expt.Ther. 269:151〜156( 1994)を参照のこと)。実施例Iにて記述される実験で使用されたモデル系にお いて、下痢の様子および動物の生存を、インドメタシンの単独投与か、またはサ イトカイン調節剤を用いる併用処置によって決定した。 CRAは、CRAと薬学的に許容され得るキャリアとを含有する薬学組成物として個 体に投与され得る。薬学的に許容され得るキャリアは当該分野で周知であり、そ して水、生理緩衝食塩水または他の溶媒のような水溶液、あるいはグリコール、 グリセロール、オイル(例えば、オリーブ油)、または注射可能な有機エステル のようなビヒクルを包含する。 薬学的に許容され得るキャリアは、例えば、CRAを安定化させるか、または薬 剤の吸収を増加させるために作用する、生理学的に許容され得る化合物を含有し 得る。このような生理学的に許容され得る化合物には、例えば、炭水化物(例え ば、グルコース、スクロースまたはデキストラン)、抗酸化剤(例えば、アスコ ルビン酸またはグルタチオン)、キレート化剤、低分子量タンパク質、あるいは 他の安定化剤または賦形剤が挙げられる。生理学的に許容され得る化合物を含む 薬学的に許容され得るキャリアの選択は、例えば、CRAの投与経路および特定のC RAの特別な物理化学的特徴に依存することが当業者に知られている。 CRAは、経口もしくは非経口(例えば、静脈内、筋肉内、皮下、眼窩内、嚢内 、腹腔内、直腸内、槽内)を含む種々の経路によって、あるいは受動的経皮吸収 または促進経皮吸収(例えば、それぞれスキンパッチまた経皮的イオン導入法を 用いる)によって個体に投与され得る。さらに、組成物は、注射、挿管、経口ま たは局所により投与され得、後者は、例えば、軟膏剤または粉剤の直接投与によ って受動的になり得るか、あるいは、例えば、鼻内噴霧または吸入剤の使用によ って能動的になり得る。好ましくは、CRAは、経口的にまたは注射によって投与 される。CRAはまた、局所噴霧として投与され得る。この場合、組成物の1つの 成分は適切な噴射剤である。所望されるならば、薬学組成物もまた、リポソーム 、マイクロスフェアまたは他のポリマーマトリックスに取り込まれ得る(Gregor iadis、Liposome Technology、第1巻(CRC Press、Boca Raton、FL 1984)、こ れは本明細書中で参考として援用される)、例えば、リン脂質または他の脂質か らなるリポソームは、比較的簡単に製造され、そして投与される非毒性で生理学 的に許容され得、かつ代謝可能なキャリアである。 GI障害の重篤度を低減させるために、CRAは有効用量(体重1kg当たり約0.01m g〜100mg)で投与されなければならない。有効用量の総量は、丸薬または比較的 短時間にわたる点滴のいずれかによって一回分の用量として被験体に投与され得 るか、あるいは複数の用量をより長い時間にわたって投与する分割処置プロトコ ルを使用することによって投与され得る。被験体の有効用量を得るために必要と されるCRAの濃度が、被験体の年齢および一般的な健康状態、ならびに投与経路 および処置回数を含む多くのファクターに依存することは、当業者に知られてい る。これらのファクターの観点において、GI障害の重篤度を低減させるための有 効用量を得るために特定の用量が、当業者によって調節される。 以下の実施例は例示を目的とするが、本発明を限定しない。 実施例I GI 障害の重篤度を低減させるためのCRAの使用 本実施例は、CRAの投与がGI障害による下痢および死亡を効果的に減少させる ことを示す。 CRA(Ac-Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2(CRA-1))を、米国特許第 5,420,109号(上記、1995年)に記載のように調製した。成体の雄のHarlan Spra gue-Dawleyラット(325g〜425g)を4つの群(1群当たり6匹のラット)に分け た。ラットの体重を毎朝量り、そして処置を受ける前の食餌を除いた。2つのラ ット群を無菌生理食塩水の腹腔内(ip)注射単独(「コントロール」)によって 前処置し、そして残りの2つの群をCRA-1のip注射(生理食塩水中100μg/kg)に よって前処置した。前処置の注射を8:00 am〜9:00 amの間に行った。 前処置から1時間後、1方のコントロールラット群には、最初の注射とは反対 側に生理食塩水でip注射し(Sal-コントロール)、そして他方のコントロール群 には、インドメタシンを注射した(Ind-コントロール;生理食塩水中10mg/kg、N aOHを用いてpH 7.5〜pH 8.5に調節した)。同様に、2つのCRA-1処置したラット 群には、生理食塩水(Sal-CRA-1)またはインドメタシン(Ind-CRA-1)のいずれ かを投与した。前処理から8時間後および16時間後で、コントロールラットおよ びCRA-1ラットに、生理食塩水またはCRA-1をそれぞれ投与した。注射後8時間で 、 ラットに再び食餌を行った。このプロトコルを7日間繰り返した。 処置の4日目で、6匹のInd-生理食塩水ラットのうちの5匹(83.3%)が下痢 を起こした。7日目までに、6匹のInd-生理食塩水ラットのうちの3匹が死亡し 、そして生存する3匹のラットは下痢を起こした。8日目までに、6匹のInd-生 理食塩水ラットのうちの4匹が死亡した(死亡率66.7%)。対照的に、Ind-CRA-1 ラットはいずれも4日目で下痢を起こさなかった。7日目までには、6匹のInd- CRA-1ラットのうちの1匹が死亡し、そして生存する5匹のラットのうちの2匹 (40%)は下痢を起こした。8日目までには、Ind-CRA-1処置したラットのさらな る死亡はなく(生存率83.3%;5/6)、そして1匹のみのさらなるラットが下痢を 起こした(60%;3/5)。これらの結果は、CRAがNSAIDによって誘発されるGI障害 の重篤度を低減させ得ることを示す。 本発明は上記の実施例を参照して記述されているが、種々の改変は、本発明の 精神から逸脱することなく行われ得ることを理解すべきである。従って、本発明 は、以下の請求の範囲によってのみ限定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オムホルト, ポール アメリカ合衆国 カリフォルニア 92128, サン ディエゴ,チャロン レーン 11988 (72)発明者 タットル, ロナルド アール. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92025, エスコンディド,ビスタ デル サンブ ラド 2704

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.胃腸(GI)障害を発症しやすい個体におけるGI障害の重篤度を低減させる方 法であって、以下の構造を有する有効用量のサイトカイン調節剤(CRA): X1-X2-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-X3、 ここで: ここで、Y1およびY2は、独立して水素原子であるか、あるいは一緒になってカル ボニルまたはチオカルボニルを形成し; R1は、H、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COOCH2Ph、COO-t-ブチル、CH2CO-(ポ リエチレングリコール)またはAであり; R2は、HまたはCOCH3であり; R3は、1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状のアルキル基、ある いは3個〜6個の炭素原子を有する環状アルキル基であり; R4は、(CH2)m-CONH2、(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり; R5は、OH、OR3、NH2、SH、NHCH3、NHCH2PhまたはAであり; そして R6は、HまたはR3であり; そしてここで、「Ph」は、C6H5であり;「m」は、1、2または3であり;「n 」は、0、1、2、または3であり;そして「A」は、以下の一般式を有する炭 水化物である: を該個体に投与する工程を包含する、方法。 2.前記GI障害が、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)の被験体への投与による 、請求項1に記載の方法。 3.前記CRAのアミノ末端がアセチル化によって修飾される、請求項1に記載の 方法。 4.前記CRAのカルボキシ末端がアミド化によって修飾される、請求項1に記載 の方法。 5.R1がC2H5およびCH2Phからなる群より選択され、そしてR2がHおよびCOCH3か らなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 6.R1とR2とが同一の部分であり、そして該部分がH、C2H5およびCH2Phからなる 群より選択される、請求項1に記載の方法。 7.X1がノルロイシン、ノルバリン、ロイシンまたはイソロイシンからなる群よ り選択される、請求項1に記載の方法。 8.R5がX1に共有結合し、そして該共有結合が環状ペプチドを形成する、請求項 1に記載の方法。 9.前記CRAが以下の構造を有する、請求項1に記載の方法: Nle-Gln-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2。 10.前記CRAのアミノ末端がアセチル化される、請求項9に記載の方法。 11.前記CRAが以下の構造を有する、請求項1に記載の方法: Ac-(シクロヘキシル)Gly-Gln-(D)Phe-Arg-(D)Trp-Gly-NH2。 12.GI障害を発症しやすい個体においてGI障害の重篤度を低減させる方法であ って、以下の構造を有する有効用量のCRA: X4-X5-(D)Phe-Arg-(D)Trp-X3、ここで、 5はHis,HまたはCOCH3であり;そして ここで、Y1およびY2は、独立して水素原子であるか、あるいは一緒になってカル ボニルまたはチオカルボニルを形成し; R1は、H、COCH3、C2H5、CH2Ph、COPh、COOCH2Ph、COO-t-ブチル、CH2CO-(ポ リエチレングリコール)またはAであり; R2は、HまたはCOCH3であり; R4は、(CH2)m-CONH2、(CH2)m-CONHR1または(CH2)m-CONHAであり; R5は、OH、OR3、NH2、SH、NHCH3、NHCH2PhまたはAであり; そして R6は、HまたはR3であり; そしてここで、「Ph」は、C6H5であり;「m」は、1、2または3であり;「n 」は、0、1、2、または3であり;そして「A」は、以下の一般式を有する炭 水化物である: を該個体に投与する工程を包含する、方法。 13.前記GI障害が、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)の被験体への投与によ る、請求項12に記載の方法。 14.前記CRAのアミノ末端がアセチル化によって修飾される、請求項12に記 載の方法。 15.前記CRAのカルボキシ末端がアミド化によって修飾される、請求項12に 記載の方法。 16.R1がC2H5およびCH2Phからなる群より選択され、そしてR2がHおよびCOCH3 からなる群より選択される、請求項12に記載の方法。 17.R1とR2とが同一の部分であり、そして該部分がH、C2H5およびCH2Phからな る群より選択される、請求項12に記載の方法。 18.R5がX4に共有結合し、そして該共有結合が環状ペプチドを形成する、請求 項12に記載の方法。 19.前記CRAが以下の構造を有する、請求項12に記載の方法: His-(D)Phe-Arg-(D)-Trp-Gly。 20.前記CRAのカルボキシ末端がアミド化によって修飾される、請求項19に 記載の方法。 21.前記CRAのアミノ末端がアセチル化によって修飾される、請求項19に記 載の方法。 22.前記CRAが以下の構造を有する、請求項12に記載の方法: His-(D)Phe-Arg-(D)-Trp。 23.前記CRAのアミノ末端がアセチル化によって修飾される、請求項22に記 載の方法。 24.前記CRAのカルボキシ末端がアミド化によって修飾される、請求項22に 記載の方法。 25.前記CRAが以下の構造を有する、請求項12に記載の方法: シクロ(His-(D)Phe-Arg-(D)Trp)。 26.前記CRAが以下の構造を有する、請求項12に記載の方法: Ac-His-(D)Phe-Arg-(D)Trp-(CH2NHAc)-Gly-NH2
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