JPH10509982A - 高等植物から獲得できる粉末ヒドロコロイドゴムを利用するnsaidの導入 - Google Patents

高等植物から獲得できる粉末ヒドロコロイドゴムを利用するnsaidの導入

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JPH10509982A
JPH10509982A JP8519077A JP51907796A JPH10509982A JP H10509982 A JPH10509982 A JP H10509982A JP 8519077 A JP8519077 A JP 8519077A JP 51907796 A JP51907796 A JP 51907796A JP H10509982 A JPH10509982 A JP H10509982A
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エイチ. クルツ,エリック
アール. フレンド,デビッド
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サイバス ファーマシューティカル,インコーポレイティド
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物における薬剤の持放を達成せしめるための経口導入薬理組成物。この組成物は(a)適量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容されるヒドロコロイドゴム(例えば、約20〜90重量%)、(b)持放を補助する他の賦形剤(例えば約5〜30重量%)及び(c)治療的に有効な量の薬剤、を含む。好ましくは、このゴムの平均粒子サイズは約150μ以下とする。また、当該組成物の製造のための方法及びそれを必要とする被検者への当該組成物の投与により薬剤の持放を達成せしめるための方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 高等植物から獲得できる粉末ヒドロコロイドゴムを利用するNSAIDの導入 技術分野 本発明はNSAID、ヒドロコロイドゴム及びその他の賦形剤を含んで成る粘膜保 護薬理組成物に関する。本発明は更にかかる組成物を調製するための方法及びか かる組成物を投与することによるヒトの一定の症状を処置するための方法に関す る。 背 景 アスピリン等の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は関節炎(リウマチ様及び変 形性関節症等)並びに月経困難症を有する数多くの患者に軽度から中度に至る痛 みを緩和するために効果的に利用されている。NSAIDは高発症率の胃腸(GI)副 作用を及ぼすことがよく知られている。重篤なGI有害作用、例えば出血、潰瘍及 び搾孔が、通常の用量のアスピリン又はその他のNSAIDで処置した患者において いつでも生じうる。かかる有害な作用現象の発症率は、内視鏡サーヴェイランス 抜きでの研究に関する1〜4%から、患者が通常の内視鏡評価を受けた場合の研 究における約16%にまで範囲する。 NSAIDの有害なGI作用はそれがないとしたならば効果的であるこのような治療 法の利用における重大な関心事である。今日まで、このようなGI副作用のないNS AIDを製造する試みはほんのわずかな改良しか生み出していない。プロスタグラ ンジン類似体であるミソプロストールはNSAID誘導型粘膜損傷を予防する治療薬 として承認されている。残念ながら、この化合物はその用途にそれ自身の制約を 伴う。従って、粘膜保護はアスピリン及びその他のNSAIDの問題であり続けてい る。 胃障害を緩和するための慣用の製剤は通常pH緩衝剤の利用、薬剤粒子の消化に 対して耐性である様々な物質によるコーティング、及びそれらの錠剤マトリック スへの包埋を包含するか、又は胃の中での分解に耐性であるカプセル製剤化を包 含する。この後者の製剤化は通常薬剤の放出を、それが胃を通過し、そしてそれ が放出される空腸へと更に下降するまで遅らせる。しかしながら、一部の集団に おけるNSAIDの潰瘍原性作用を緩和するような容易に許容される即放性組成物を 提供する手法はない。従って、それを投与した被検体に対して即効作用及び粘膜 保護効果を供する、即ち、それを必要とする被検体に投与されたときにNSAIDの 胃障害及び/又は潰瘍原性効果を抑制するであろうNSAID製剤を見い出すことが 所望される。 ヒドロコロイドの多糖ゴムは親水性であり、且つ水と接触したときに膨潤する 物質のクラスである。水和したとき、それは様々な度合いの粘度を示す。多糖ヒ ドロコロイドはガラクトース、ガラクツロン酸残基、マンノース、並びに時折り キシロース及びアラビノースを含みうる。構造的には、それらはヘミセルロース に似ており、そして水に溶解したとき、ゴムのみ又はゲルを生成する。食品及び 薬理産業において使用されるいくつかの一般の多糖類はペクチン、ガラクトマン ナンゴム、例えばグアーゴム及びイナゴマメゴム、藻類多糖類、例えば寒天及び カラギーナン、改質セルロース、例えばセルロースエーテル及びエステル、並び に細菌ゴム、例えばキサンタンである、このような様々な物質の粘度はその分子 量及び構造に依存して異なるであろう。 Harju and Sajantiは、大量のグアーゴムの経口投与がラットにおけるストレ ス誘導型潰瘍に対する保護を司ったことを報告してい る(In vivo 5:397-400,1991)。更に、Rafatullahらは、グアーのエタノール抽 出物(グアーそのものではない)が、エタノール、ストレス、塩化ナトリウム、 インドメタシン及び水酸化ナトリウムを包括するラットにおける粘膜損傷のいく つかのモデルに対する保護を供したことを報告した(Int.Jugaslov.Pharmacy 32:163-170,1994)。 高粘度水溶性ポリマーに関わる重要な問題はその水和する能力にある。水和は これらのポリマーを固体投与形態に圧搾したとき、極めて困難となる。薬理投与 形態において賦形剤として使用されているポリマーのほとんどがかなり低レベル (例えば2〜5重量%)において、且つ主として充填剤又は希釈剤として使用さ れている。全ての水溶性ポリマーのうちで、おそらくグアーゴムが最高の分子量 をもち、そして水和したときに最大の粘度を示す。グアーゴムは様々な製品、例 えばQuinidex(登録商標)ブランド硫酸キニジン、Sine-Off(登録商標)ブラン ドアスピリン及びアセトアミノフェン、Bayer(登録商標)ブランドアスピリン、 並びにPremarin(登録商標)ブランドエストロゲン錠剤においてかかる低レベル において使用されている。グアーゴムの分子量は1〜2×106ダルトンの範囲に あると報告されている(J.Chromatogr.1981;206,410及びGarbohyd .Polymer s ,1984;4,299)。上記の制限値内に属するその他のヒドロコロイドには約5重 量%の高粘度ゲル形成多糖類を含み、そして表面ゲル化し、且つ投与形態を完全 に水和することのできない固体投与形態が含まれる。高レベルの高粘度多糖類を 含む錠剤はゲル化及び水和し始めるが、一定の地点で水和は停止する。錠剤の中 心は乾燥したままであり続け、それ故薬剤全てが放出されないことがある。かか る錠剤の溶解試験は、8時間経過後に薬剤の40%〜70%しか事実上放出されない ことを示し、そして多くの場合、24時 間以降であっても、かなりの量の薬剤が放出されないままである。他の極端な場 合において、大量の高粘度多糖類を含む錠剤は投与物の投げ出し(ダンピング) 又は薬剤の即放性をもたらし得、それ故徐放製剤のためには利用できないことが あり、その理由はそれらが胃又は溶解管に到達すると直ちに分解してしまうから である。 従って、即効作用のためのNSAIDの放出を可能にし、しかも胃腸管に対する粘 膜保護作用を供する、即ちNSAIDの潰瘍原性効果が抑制されている新規の経口製 剤(特に錠剤又はカプセル)を開発することにおける多大な関心がある。 発明の目的 本発明の目的は、現在入手できるNSAID組成物と比べ、被検体に経口導入され たときに、抑制された胃刺激を示すNSAIDを含む薬理組成物の提供にある。 本発明の別の目的は、商業的に入手できるNSAID組成物と本質的に同等の速度 及びレベルにおいてNSAIDを放出するNSAID含有薬理組成物、即ち、NSAIDの薬理 動力学的プロフィールが変えられない組成物の提供にある。 本発明の別の目的は、NSAIDの放出を確実にするように迅速に胃及び上部GI管 において分散し、且つ同時に粘膜保護を提供するNSAID含有薬理組成物の提供に ある。 本発明の別の目的は上記の目的に合い、そして錠剤又はカプセルとして調製さ れうるNSAID含有薬理組成物の提供にある。 本発明の別の目的は上記の目的に合い、そして固有の態様で組合せる安価な市 販の材料を利用して容易に調製されるNSAID含有薬理組成物の提供にある。 本発明の更なる別の目的は、本発明の組成物の取り扱い性及び貯 蔵の困難性を高めてしまう成分を利用することなく調製されるNSAID含有薬理組 成物の提供にある。 本発明の更なる別の目的は、粘膜を保護する量の高等植物由来のヒドロコロイ ドを組成物の中に含ませることによりNSAID含有組成物の胃刺激性を抑制するた めの方法の提供にある。 本発明のその他の目的は以降の詳細及び請求の範囲を参照することで当業者に 明らかとなるであろう。 発明の概要 本発明の一の観点は単位投与形態としての非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の 経口導入に適する薬理組成物にあり、この組成物は粘膜保護効果を示し、そして (a)粘膜を保護する量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)分散促進量のその他の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量のNSAID を含んで成る。 本発明の別の観点はNSAIDを経口投与しながらNSAIDの胃刺激効果を抑制するた めの方法にあり、この方法は (a)粘膜を保護する量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)分散促進量のその他の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量の薬剤; を含んで成る単位投与形態組成物を経口投与することを含んで成る。 本発明の更なる別の観点は、抑制された胃刺激性を有するNSAIDの経口投与可 能単位投与形態の調製のための方法にあり、この方法 は治療的に有効な量のNSAIDを、NSAID含有組成物を経口投与したときにNSAIDの 胃刺激効果を低下するのに十分な量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容さ れるヒドロコロイドと組合せることを含んで成る。 本発明の別の観点は本明細書を更に読むことにより当業者に明らかとなるであ ろう。 詳細な態様の説明 本発明に従い粘膜保護製剤を提供する。この製剤は、(a)生理学的に所望さ れる量のNSAID、(b)単独の高粘度の実質的に線形の多糖ヒドロコロイド(一 般にいくつかの側鎖付加物を有する長いマンナン分子より成り、例えばグアーゴ ム及びイナゴマメゴム又はその他の多糖類、例えばトラガカンスゴム又はカラヤ ゴム)又はそれと(c)その他の分散性増強賦形剤、の固体投与体を含んで成り 、ここでNSAID及び高粘度ヒドロコロイドは双方とも低粘度ヒドロコロイド、特 にセルロース類によりコーティングされていてよい。 本発明の別の広義な観点はNSAID薬理組成物であって、それを経口投与する脊 椎動物において粘膜保護特性を示し、そして(a)上部胃腸管を通じて吸収可能 な治療的に有効な量のNSAID、(b)被検体の血流に至る薬剤輸送に伴い胃腸系 において粘膜保護効果をもたらす量の高等植物から獲得できる粉末ヒドロコロイ ドゴム並びに(c)所望の粘膜保護効果を供するよう胃の中での薬剤及びヒドロ コロイドの分散を促進するその他の薬理学的に許容される賦形剤を含んで成る組 成物にある。 本発明の別の観点はヒト被検体に投与するための固体投与形態のNSAID薬理組 成物であって、(a)15〜90重量(w/w)%の高等植物から獲得できる粉末ヒ ドロコロイドゴム(一般に、25℃の1% の中性水性溶液に関して、完全に水和したときに少なくとも75cpsの粘度を有す る)、(b)10〜75重量(w/w)%のその他の薬理学的に許容される分散促進 賦形剤、及び(c)上部胃腸管を通じて吸収可能な治療的に有効な量のNSAIDを 含んで成る組成物にある。 または、本発明は適当な薬理賦形剤と組合さった、それを必要とするヒト被検 体に対する経口投与に適する治療的に有効な量のNSAIDを含んで成る組成物の改 良と考慮することができる。この改良は、NSAIDと、細胞保護作用を供するのに 、即ち、NSAIDの潰瘍原性効果を抑制するのに十分な量の高等植物から獲得でき る粉末ヒドロコロイドゴムとの組合せを含んで成る。 本発明において利用するヒドロコロイドは、水和により発揮される高い粘度を 有し、通常は線形であり(この化合物の少なくとも50%が骨格鎖である)、そし て通常は高分子量、一般には5×105ダルトン以上、より一般には約1×106ダル トン以上の分子量を有するであろう。一般に、ヒドロコロイドは、高等植物から 獲得でき、且つBrookfield Viscometer #3スピンドルの備ったBrookfield粘度 計(モデル LVF)を用い、90rpmにおいて、24時間経過後、中性水性溶液の中で 1%の濃度において、25℃にて秒当り約75センチポアズ(cps)以上の粘度を、好 ましくは1×103センチポアズ(cps)以上の、そして最も好ましくは約2×103cps 以上の粘度を示す粉末ヒドロコロイドゴムである。Meer Corp.,An Introductio n to Plant Hydrocolloids 参照のこと。 「高等植物」とは、運動能力を欠き、セルロース細胞壁を有し、無機物質の合 成により成長する生物を意味し、そして種子植物門の維管束植物類、特に被子植 物網に属するものが含まれる。ゴムは根、豆、さや、果実、樹皮等から抽出され うる。従って、高等植物には藻類、鞭毛虫、細菌、変形菌、菌類、こけ類、しだ 類、とくさ等 が含まれない。高等植物から獲得できる代表的なヒドロコロイドゴムにはグアー ゴム、トラガカンスゴム、カラヤゴム(カラヤガムとも呼ばれる)及びイナゴマ メゴムが含まれる。最も有用なヒドロコロイドゴムは、ヒドロコロイドがガラク トマンナンと化学的に命名されている多糖ヒドロコロイドであるものである。ガ ラクトマンナンは、α−D−ガラクトピラノシルの側鎖が(1→6)結合により 連結されている(1→4)−β−D−マンノピラノシル単位の長鎖より成る多糖 類である。ガラクトマンナンは様々な植物において見い出されるが、分子量及び D−ガラクトシル側鎖の数において相違する。本発明において有用なガラクトマ ンナンは一般にマメ科の内乳の中に見い出せる。マメ科の例を表1に示し、それ は科及びマメ科種子の%内乳含有量を示す。 表2はマメ科植物由来のいくつかのガラクトマンナンのおよその組成及び無水 マンノース残基、対、無水ガラクトース残基のパーセンテージを示す。表2から わかる通り、無水マンノースのパーセンテージはガラクトマンナンの組成物の約 50%から約90%の間で変動し得(例えば86%)、パーセント無水ガラクトースは 約10%(例えば14%)から約50%の間で変動する。 好ましくは、本発明において最も有用なガラクトマンナンはシアモプシス・テ トラゴノロブス、通称グアーに由来する。これは約64%のマンノース残基率と約 36%のガラクトース残基率を示す。市販のグアーゴムは約66〜82%のガラクトマ ンナン多糖と、タンパク質、脂肪抽出性材料、灰分、水分及び組成の残りを成す 不純物とより成る。一般にグアーはNF基準に合う純度で市販され、即ち15重量% 以下の水、10重量%のタンパク質、7重量%以下の不溶性材料及び約1.5%の灰 分を含みうる。市販のグアーゴムのソースはAqualon Company,Wilmington,Del aware;Meer Corporation,Cincinnati;Ohio;Stein Hall & Company;及びTIC Gums,Inc.である。その他も当業者に明らかであろう。例えばA.C.S.Monograp h series,#141,1959,Reinhold Publishing Co.由来のSmith and Montgomery による「The Chemistry of Plant Gums and Mucilages」を参照のこと。 本組成物中のヒドロコロイドの量は、標準の放出プロフィールを供する薬剤の 製剤と比較して粘膜保護効果を供するような量であろう。粘膜保護は、組成物が 粘膜層を保護するメカニズムが細胞レベルであるなら、時折り細胞保護とも呼ぶ 。この用途の目的のために粘膜保護なる語を利用しており、なぜなら保護が生じ ている細胞レベルでの作用メカニズムが明確でないからである。粘膜保護は胃の 粘膜層の保護、即ち胃刺激の抑制を一層正確に反映する。胃刺激には有害な胃腸 (GI)副作用、胃及び上部GI管の粘膜の例えば出血、潰瘍及び搾孔が含まれる。 粘膜保護はNSAID投与の結果とに生じうる胃粘膜の損傷又は障害に対して防御又 はそれらを予防する組成物の能力である。一般に、粘膜保護を供する高等植物か ら獲得できるヒドロコロイドの量は、薬理組成物全体に基づいて約15〜約90重量 %であろう。好ましくは、ヒドロコロイドの量は約20〜約75重量% 、そしてより好ましくは約40〜約60重量%であろう。上記の通り、グアーゴムが 特に好ましく、それは本発明の様々な観点において極めて有用である。 一般に、本組成物において使用されるヒドロコロイド、特にグアーゴムの粒子 サイズは約125ミクロン(μ)の中央直径サイズを有するであろう。即ち、この 組成物中の粒子塊の約50%が直径125μ未満であり、そして粒子塊の約50%が約1 25μの直径より大きいであろう。好ましくは、ヒドロコロイドの中央粒子サイズ は約150μより大きく、約75から約300μに至る分布を有するであろう。より好ま しくは、この粒子は約150μより大きく、300μ以下、即ち、粒子塊の約90%が12 5μ以上、約300μ以下の粒子サイズを有するであろう。グアーゴムの起源は容易 に商業的に入手できるが、約75から約300ミクロンに至る粒子サイズを有するSUP ERCOL(登録商標)G3と称される商品が極めて有用であることが認められた。S UPERCOLグアーゴムはAqualon Company,Wilmington,Delawareより入手できる。 その他の起源には、Emery Group,Cincinnati,OHの子会社Henkel又はMeer Corp orationが含まれる。所望の粒子サイズは大きめのグアーゴム粒子を破砕し、そ して粒子を所望のサイズにするようにシフトする、又は大きめの粒子サイズを得 るようにシフトすることにより得られうる。粒子のサイズ分布は標準の篩分離法 により、即ち、グアー粒子を既知のメッシュサイズ(及び既知の開口)を有する 篩に通し、そして抑留又は非抑留画分を集めることにより決定されうる。この方 法は、本発明の組成物の製造において利用するための所望のサイズのグアー粒子 を獲得するために有用である。 ヒドロコロイド(例えばグアーゴム)の粒子サイズ分布を上記範囲内で変える ことにより、本発明の組成物の放出特性は変わりうる 。一般に、粒子サイズが小さいほど、NSAIDはゆっくりと分散する。逆に、粒子 サイズが大きいほど(粗いほど)、NSAIDはより早く分散する。粒子サイズの混 合物の利用及び使用するNSAIDに従う調節により、極めて有用な導入特性を有す る組成物が獲得される。その他の賦形剤のタイプ及び量も本発明の組成物の特性 に影響を及ぼすであろう。 一般に、本発明の薬理組成物は経口投与される固体投与形態の粒子塊である。 即ち、この組成物は液体でも気体でもなく、固体であり、それは水懸濁用の粒末 、錠剤又はカプセル、好ましくは最後の二つである。一般に、固体投与形態中の 総量は単位用量と称される量であろう。一般に、カプセル又は錠剤に関し、これ はヒト被検体によりのみこまれうる量であってよく、そして全部で約100mg〜約1 ,500mg、好ましくは約1,200mg以下、そして特に1,000mg以下で変えてよい。一般 に、粘膜保護作用が供されるのに十分なヒドロコロイドが存在するために約350m g以下であろう。一般に、単位投与形態においては、約240mgのヒドロコロイド、 例えばグアーゴムが好ましいが、一般に約1g未満である。子供のためには、錠 剤又はカプセルのサイズは成人のためよりも有意に少なく、そしてのみこみが困 難な高齢の患者にとっては、全量は成人にとって通常の量と考えられているであ ろう量よりも少ないであろう。単位投与体中の物質の総量は組成物の中に用いら れる薬剤の活性にある程度依存する。ピルをのみこむのが困難な患者にとって極 めて有用な組成物は約8オンスの水の中での懸濁に適する単位投与体である。こ の単位投与量は一般に約5g未満、好ましくは約2.5g未満である。 単位投与形態中のNSAIDの治療的に有効な量は、物質の経口投与により所望の 治療効果を供するように計算された物質の量であろう。もしNSAIDが高度に活性 であり(又はアスピリンについての発作 もしくは血栓を予防するための低用量処置の如きのとき)、且つ非常に少量の物 質が必要とされるとき、単位投与形態の全サイズは、所望の生理効果を達成する ために薬剤がより多くの量を必要とする場合よりも少ないであろう。従って、本 組成物中のNSAIDの量はNSAIDの活性に依存し、そしてこの量は約0.1〜約75重量 %で変えてよく、一般に錠剤又はカプセル単位投与形態においては、約45重量% 以下、好ましくは約5〜約45重量%(一般に35重量%以下)、そしてより好まし くは約10〜約25重量%であろう。非錠剤又は非カプセル単位投与形態、例えば水 懸濁用粉末にとっては、%重量活性体は約10〜約75重量%、好ましくは約15〜約 50重量%であろう。 多種多様なNSAIDが採用されうるが、本製剤はアスピリンに関して特に生理学 的な長所を有する。組成物において使用するために適する個々のNSAIDはGoodman & Gilman Pharmaceutical Basis for Therapeutics ,(Goodman and Gilman)第 8版(1990),第26章;The Physicians Desk Reference(1994-PDR);及びBe rger's Medicinal Chemistry の如き公開物に記載されている。かくして、かか る公開物は引用することで本明細書に組入れる。本発明の組成物において有用な 代表的なNSAID及びNSAIDの種類にはサルチレート、ピラゾロン、インドメタシン 、スリンダク、フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体等が含まれる。 特定の化合物には、サリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン 、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン 、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エトドラク、アセクロ フェナク、ナブメトン等が含まれる。アスピリンが好ましい。 一般に、NSAID、対、ヒドロコロイドの重量比は約1:0.6〜1:500の比とす る。好ましくは、薬剤、対、前記ヒドロコロイドの比は約1:1〜1:15であり 、そしてより好ましくは約1:1〜1:3である。 一般に、粘膜保護性の低い又はない市販の製品と比べ、NSAID(例えばアスピ リン)の薬理動力学プロフィール(即ち、吸収の速度及び程度)が有意に変わら ない組成物をデザインするのが好ましい。そこで、本組成物は迅速に分散する又 は迅速にNSAIDを放出するように膨潤するようにデザインされるであろう。この 組成物の正確な特性はその他の分散促進賦形剤の合体により調節し得る。その他 のかかる賦形剤を、分散性を改善するのを助けるため、即ち、NSAIDの一箇所で の集中を避けるための組成物の崩壊性を改善するのを助けるために本発明の組成 物の中に含ませる。これは、例えばチャンネリングにより水の侵入を可能にする 高溶解性成分、又はその組成物を膨張及び崩壊させる膨潤性成分を含ませること により達成し得る。一般に、実施例3に記載の通り、分散は標準の試験条件下で 約5分以内に起こるであろう。本明細書において用いる「賦形剤」なる語は投与 形態の中に存在する全ての賦形剤を含み得、薬剤本体及び高等植物由来のヒドロ コロイドゴム以外の全ての成分を含む。複数の賦形物質が任意の投与形態に存在 していてよく、そして類似の薬理機能(例えば潤滑剤、風味料、分解剤、結合剤 、希釈剤)又は類似の構造(例えば単糖類の混合物)を有する複数の物質が含ま れうる。かかる賦形剤は、所望の特性を有する組成物を供するのに、即ち、薬剤 及びヒドロコロイドの分散性を高めるのに十分な量で存在していてよく、そして 一般に約5〜約75重量%、好ましくは約10〜約50重量%、そしてより好ましくは 約10〜25重量%のレベルにおいて存在するであろう。懸濁に適する投与体につい ては、約5〜 10重量%以下で十分である。賦形剤は薬理業界において既知の数多くのカテゴリ ーから選定され得るが、しかし一般には容易に水を吸収し、そして分散を補助す るために水との接触により溶解又は膨張する親水性物質であろう。前者の例には 炭水化物、例えば単糖及び二糖類(即ち、ラクトース、スクロース、グルコース 、フルクトース、ガラクトース);オリゴ糖、例えばデキストリン;ヒドロコロ イド多糖類、例えばセルロース、微結晶セルロース、半合成セルロースエーテル 及びその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシポリメ チレンセルロース(CPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシ プロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムCMC及びメチルセルロース(MC );ポリビニルピロリドン(PVP)、クロスポビドン(架橋化PVP)、ナトリウムデン プングリコレート及びSyloid(登録商標)ブランドコロイド状二酸化珪素で代表 されるコロイド状二酸化珪素が含まれる。一般に、高等植物から獲得できるヒド ロコロイドが本組成物の最重量成分であるが、ある状況においては、又は複数種 のその他の成分がより大きい重量%で存在していてよい。NSAIDの分散性を高め るために極めて有用である認められた代表的な分解剤には以下のものが含まれ、 それらは単独で、又は互いと組合さって利用されうる:Avicel(登録商標)ブラ ンド微結晶セルロース、Crospovidone(登録商標)ブランドPVP、ラクトース、E xplotab(登録商標)ブランドナトリウムデンプングリコレート(少量で、且つ 一般に他の賦形剤と組合さって)、Syloid(登録商標)ブランドコロイド状二酸 化珪素、等。 賦形剤、例えばその他のヒドロコロイドの組合せが、固体投与製剤の水和速度 を調節するため、及び高等植物から獲得できる低レベルの粉末ヒドロコロイドゴ ムを利用することができるようにするた め、それ故、あるケースにおいてはかさ高さの小さい錠剤をもたらすため、使用 されうる。更に、ヒドロコロイドの組合せは薬剤導入についての一層の制御の度 合いを供しうるが、しかし組合せの調製においては注意を払わねばならず、なぜ ならその他の賦形剤に依存して、それらは有害な作用を及ぼしうるからである。 この有害な作用には不完全な水和、薬剤の投げ出し等が含まれうる。賦形剤の量 及び選定は製剤中に存在するその他の成分によっても影響され得、従ってその他 のヒドロコロイドの効果をその他の成分により調節することができうる。 その他の分散促進性賦形剤として有用なその他の炭水化物の分類は、細菌、菌 類又は藻類起源に由来する「下等生物」ヒドロコロイドゴム、例えば寒天、キサ ンタン及びカラギーナンである。これらは高等植物に由来する高粘度ヒドロコロ イドゴム、例えば本明細書に記載のグアーと一緒に利用されうる。 かかる下等生物ゴムを含ませるとき、これらは一般に重量ベースで高等植物由 来のゴムの量より少ない量で存在し、そして通常は高等植物由来のヒドロコロイ ドゴムの量の75%以下、往々にして50%以下、10〜25%以下であろう。 本組成物の中に存在しうるその他の賦形剤は薬理業界において結合剤として知 られる分類に属する。一般に、結合剤は粒子を結合又は凝集させる傾向をもち、 そして往々にして脆砕性を下げ、そして組成物に硬さを与えるように錠剤化にお いて利用されうる。かくして、本組成物の分散促進観点が著しく損われず、しか し同時に硬度が改善されるように、存在させる結合剤の量には慎重な考慮を払わ なければならない。一般に、錠剤の硬度等評価は、錠剤を、貯蔵、取扱い、包装 、及び輸送にとって十分であり、全加工工程において有意な割合の錠剤の損傷の ないものにする。通常、最小硬度評点は 約6kP、そして好ましくは約8kP以上である。表示「kP」は錠剤を破壊するのに かかる力であり、一般にキログラムで表わされる。結合剤は数多くの起源、例え ばRemington's Pharmaceutical Sciences に記載されている。一般に強力な結合 剤は少量で、通常は投与形態の重量の約10重量%未満、往々にして約5重量%未 満、しばしば約2重量%未満、そして時折り0.5重量%未満で採用されるであろ う。強力な結合剤の典型的なグループはCARBOPOL及びCARBOMERと称されるカルボ キシポリメチレンである。大量では、それらは投与形態の分解を妨害し、従って 少量で使用するか又は全て避けるべきである。 気体非形成材料又は希釈剤は一般には粒子塊内に化合物を分散させるために不 活性な物質であり、しかも胃の中の移動中にこの塊の水和を誘導する。かかる希 釈剤は単に薬剤の希釈並びにNSAIDの加工及び/又は分散の補助を担いうる。胃 液の中で溶ける鉱物塩を使用してよく、これにより投与形態の分解及びヒドロコ ロイドの水和が補助されうる。従来、腸内で気体を発生する塩、例えば炭酸塩及 び炭酸水素塩がグアーゴムを有する投与形態において必要とされることが示され た。本発明は気体非形成鉱物塩、例えばアルカリ土類(例えばCs+2,Ma+2)のリ ン酸塩及び硫酸塩を採用してよいが、しかし好ましくは本発明の組成物は気体形 成鉱物は含んではならず、その理由はそれらは容易に水を吸収し、そして組成物 を一層取り扱いにくく及び貯蔵しにくくするからである。 錠剤化プレスから解放を助けるため及び組成物を一層よく流動させるのを補助 するため、この組成物に潤滑特性を授けるようにその他の賦形剤を含ませてよい 。かかる成分には脂肪酸又はその塩(例えばステアリン酸又はステアリン酸マグ ネシウム)及びワックスが含まれる。その他の賦形剤には合成乳化剤(例えばラ ウリル硫酸ナ トリウム)及び界面活性剤、例えばポリアルキレングリコール(例えばポリエチ レングリコール−PEG)が含まれうる。一定の態様において、ポリエチレングリコ ールの量は、特に2,000ダルトンより大きい平均分子量のPEGに関し、薬剤の重量 に対して20%未満で存在するように制限してよい。 以下の表3には、錠剤及びカプセル製剤のために有用な本発明の代表的な組成 物を示す。この表は使用できうる各成分のおよその相対重量%を示す。この組成 物中の総量は約100mg〜約1,500mgであるが、しかし一般には1,200mg未満、そし て好ましくは約1,000mg未満である。第一列の「ヒドロコロイド」は本発明に係 る高等植物から獲得できるヒドロコロイドゴムを意味する。これは本明細書に記 載の好適な粒子サイズ、好ましくは約150μ〜約300μを有する。賦形剤は前述の 通り、単独賦形剤又は賦形剤の混合物であってよい。その数は単に使用した成分 のおよその割合を意味する。 この粒子塊は標準の方法により、即ち、特定の成分を組合せ、そしてそれらを グラニュレーター又はその他のタイプのブレンダーの中で混合することにより配 合する。 以下の表4には錠剤及びカプセル製剤についての本発明の組成物の成分に関す る広域、好適及びより好適な%重量域のまとめを示す。 粘膜保護効果を提供するため、前述の粒子塊は封入により混合するか、又は錠 剤として、任意的に非腸用コーティング材によりコーティングを施して圧縮され うる。この錠剤又はカプセルは(i)この粒子塊が胃に到達するまでその粒子塊 の分散が防げるように;(ii)水和ゲル層が粒子塊のまわり全体に形成され、グ アー化合物ボーラスが形成されるように胃の中で溶けるように、及び(iii)こ のボーラスからの化合物の放出が可能となるように水和ゲル層の形成後比較的早 く溶解するように、調製する。 一の態様において、この保持手段はカプセル、例えばElanco Qualicaps(Indi anapolis,IN)又はCapsugel(Wamer Lambert,Morris Plans,NJ)より入手でき るゼラチンカプセルとする。その他の適当なカプセルには軟質弾性カプセルが含 まれる。 封入又はコーティングの前に、粒子塊を乾燥顆粒化工程において静かに圧搾し 、製造工程を促進するか又は塊の溶解特性を改質させてよい。この工程は錠剤粒 薬の形成をもたらす。 粒子塊を錠剤形態に結合させるとき、この粒子塊の組成は一般に上記の封入形 質についてと同一のものとする。錠剤は慣用の手段により、約3,000〜約5,000ps iの圧縮圧力で形成させる。一般に、錠剤は錠剤の表面を覆う水和ゲル層の胃の 中での形成を可能にし、且つ錠剤が完全に水和及び完全に分散するまで錠剤を単 一ボーラスとしてまとめるのに十分なほどに粘着性であるべきである。 任意的に、錠剤化粒子塊に、のみこみ易さを改善し、膨潤を防ぎ 、そして薬剤の外観を良くするラクトース又はセルロース誘導体の如きコーティ ングを施してよい。かかるコーティングは単純な糖類、例えばラクトース、スク ロース等であるか、又は高粘性ヒドロコロイドもしくはその他の、特に低粘度ヒ ドロコロイド、特にイオン性ヒドロコロイド、より詳しくはセルロース系誘導体 、例えばエチルセルロースであってよい。他方、ヒドロコロイドは単独使用して も、又は中性セルロース系ヒドロコロイドと一緒に使用してもよい。コーティン グは包装前の流動層グラニュレーターで達成されうる。 本発明の組成物は、特にそれをアスピリン又はケトプロフェンに適用するとき 、懸濁物を形成するように水を加えるのに適切な単位投与形態の粉末として極め て有効である。一般に、このヒドロコロイドは水性懸濁物が粘稠となりすぎない ように粘度が低めのものであろう。即ち、ヒドロコロイド、例えば粗めの粒子及 び低めの粘度を有するグアーゴムがヒドロコロイドとして好ましい。その例はSU PERCOL G3グアーゴム(約75ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布であり、 約150μ以上の中央粒子サイズをもつ)である。懸濁に適する粒末としての単位 投与体の量は約800mg〜約5g、一般には約4g未満、そして好ましくは2.5g未 満である。一般に、NSAID、例えばアスピリンは約10〜約75重量%、好ましくは 約15〜50重量%の量で存在する;ヒドロコロイドは約20〜約90重量%の量、好ま しくは約50〜85重量%の量で存在する;そしてその他の賦形剤(例えば風味料、 風味助剤、糖、等)は5重量%未満の量で存在する。製造方法 本発明の別の観点は本発明の組成物を調製するための方法である。一般に、本 発明に係る組成物は本発明の組成物の成分を徹底的に 混合し、そして経口投与に適し、且つそれを投与すべき被検体への粘膜保護効果 を示す単位投与形態を調製する。これらの成分は調製品の中で乾燥粒状材料とし て混合し、そして組成物全体にわたり均一に分散した成分を有する組成物が供さ れるように前述の粒子サイズ分布を有する。一般に、混合はRemington's (第18 版)p1627-1629に記載の如き当業界公知の標準混合技術を利用して成し遂げる。 代表的な装置には回転式シェルミキサー(例えば交流ブレンダー)、固定式シェ ルミキサー、Mullerミキサー、鉛直インメペラーミキサー、不動ミキサー等が含 まれる。得られる混合物を次に単位投与体、例えば錠剤、又は好ましくはカプセ ルに、例えば引用することで本明細書に組入れるRemington's (第18版)第89章 に記載の公知の技術に従って調製する。 他方、乾燥顆粒化工程を本発明の組成物の調製のために利用してよい。この工 程において、NSAID及び(所望の粒子サイズの)ヒドロコロイドの成分を前述の 分散促進賦形剤とよく混合する。得られるブレンドを約8〜12Kp、好ましくは約 10Kpの平均硬度評点を有する大型カプレットが形成されるように圧搾する。これ らのカプレットを次に破砕し、そして18及び40メッシュスクリーンを用いて篩に かけ、そして40メッシュスクリーン上に抑留された粒子(例えば425μのサイズ の粒子、しかし一般には約400〜500μのサイズの粒子)を潤滑剤と混合し、そし て錠剤化する。 本発明の別の観点は改良として考慮される。治療的に有効な量のNSAIDと適当 な薬理賦形剤とを組合せることを含んで成るヒトへの投与に適するNSAIDの経口 投与形態を調製するための方法において、この改良はNSAIDを、NSAIDの潰瘍原性 効果を抑制するのに十分な量の高等植物から獲得できる粉末ヒドロコロイドゴム と組合せることを含んで成る。投与の方法 本発明の更なる別の観点は、それを必要とする哺乳被検体(好ましくはヒト) にNSAIDを経口投与する方法にあり、ここで薬剤は本発明の組成物として単位投 与体として経口導入する。本方法を別の観点でみると、本発明は改良である。そ れを必要とするヒト被検体に治療的に有効な量のNSAIDを経口投与する方法にお いて、この改良はNSAIDを、被検体に粘膜保護効果を供するのに十分な量の高等 植物から獲得できる粉末ヒドロコロイドゴムと組合せて経口投与することを含ん で成る。一般に、かかる粘膜保護効果を供するのに足りる量は本発明の組成物の 説明において上述した。NSAIDについての用量は「Physician's Desk Reference 」又は「Goodman and Gilman」において容易に見い出され、そしてそれらは引用 することで本明細書に組入れる。 本発明を特定の態様に関して説明したが、様々な改良及び変更が本発明の範囲 を逸脱することなく施せることが明らかであろう。以下の代表的な実施例は本発 明をどのようにして実施及び利用するかの更なる指針を供するが、それらは何ら 本発明の範囲を限定するものでもない。 実施例1 本例はラットに投与するNSAID(アスピリン)製剤中の高等植物(グアーゴム )から獲得できるヒドロコロイドゴムの粘膜保護効果を示す。 試験はアスピリン誘導胃潰瘍モデルで行った。ラットに以下の表示の投与を施 した。投与の5時間後、ラットを犠牲にし、そして胃の損傷の存在について胃を 検査した。全部で6通りの処置を試験した。各処置は12匹のラットで試験した。 1.アスピリン単独−コントロール 2.アスピリンと0.1%のグアーゴム 3.アスピリンと1.0%のグアーゴム 4.アスピリンと5.0%のグアーゴム 5.5.0%のグアーゴム単独 6.処置なし 処置物は使用直前に調製した。アスピリン処置物は2.00gの微細メッシュアス ピリンを100mlの水(と0.1%のTween80)の中に懸濁し、次いで特定量(即ち、0 ,0.10,1.00又は5.00g)のグアーゴムを加えることにより用意した。5.0%の グアーゴムのみの処置物はアスピリンを省いたことを除き、上記の通りに調製し た。全ての投与用調製品を約100℃に温めた;懸濁物の均一性は定常撹拌により 確実にした。 148〜198gのSprague-Dawleyの雄ラットを標準のビバリウム条件下で個別に飼 育した。到着後、ラットは試験開始前、最低5日間飼育箱の中に馴れさせた。試 験前18時間、ラットを絶食させた(適宜水を与え)。ランダムにラットに割り当 てた処置物1〜6を10ml/キログラム(kg)の割合で経口(ガーベージ)投与し た。 処置の5時間後、各ラットを二酸化炭素吸引により犠牲にした。腹部を開いた 。胃袋を取り出し、大弯に沿って開き、損傷の存在について検査し、そして以下 のスケールに従って症重の級を割り当てた: 0 損傷なし 1 <5つの損傷:少なくとも1つの損傷<2mm 2 <5つの損傷:少なくとも1つの損傷>2mm 3 5〜10の損傷:全て<2mm 4 5〜10の損傷:少なくとも1つの損傷>2mm 5 >10の損傷 :全て<2mm 6 >10の損傷 :少なくとも1つの損傷>2mm 先入観をなくすため及び主観的な変動を抑えるため、この研究における全ての 潰瘍等級付けは同一のよく熟練された等級付け者によりシングル・ブラインド式 に行った。各胃について、症度評価で記録した。 データーは絶対値を用いて表わす。各処置グループにつき、結果は平均±平均 標準誤差(s.e.m.)で表わす。平均値間の統計学的有意差はNeumann-Kuels多重 比較試験に従う変動分析により決定した。 平均±s.e.m.で表わす結果を表3にまとめた。この結果は、グアーゴムがアス ピリン誘導した胃の損傷を保護することを示す。コントロールラットにおいて、 平均潰瘍症度は5.8であった。0.1%,1.0%,及び5.0%のグアーゴムを受容した ラットそれぞれにおいて、平均症度は4.0,3.6及び2.7であった。従い、コント ロールと比べ、潰瘍症度の抑制はそれぞれ30,38及び54%であった。差は全て統 計学的に有意であった(p<0.05)。 アスピリンコントロールグループにおいて、平均(±s.e.m.)潰瘍症度は5.75 ±0.18であった。12匹のラットのうちの11匹由来の胃が5以上の潰瘍症度を有し ていた。 0.1%,1.0%及び5.0%のグアーゴムをアスピリンと共に受容したラットにお いては、平均症度は4.00±0.51,3.58±0.71及び2.67±0.50のそれぞれであった 。コントロールと比べ、これらの値は30,38及び54%の潰瘍症度抑制を示した。 差は全て統計学的に有意であった(p<0.05)。0.1%,1.0%及び5.0%のグア ーゴムをアスピリンと共に受容したラットにおいては、全てのラットの胃粘膜は 完全な状態と認められた。12匹のラットのうちの2匹がごく小さな不全を示し( 損傷症度等級1)、従ってこのグループについての平均症度は0.17±0.11であっ た(むろん、p<0.05;アスピリンコントロール参照)。 処置を受けていないラットにおいては、ラット全ての胃粘膜は完全な状態と認 められた。12匹のラットのうちの1匹が1つのごく小さな不全を示し(損傷症度 等級1)、従ってこのグループについての平均症度は0.08±0.08であった(むろ ん、p<0.05;アスピリンコントロール参照)。 実施例2 本例はヒトに投与するNSAID(アスピリン)製剤中の高等植物(グアーゴム) から獲得できるヒドロコロイドゴムの粘膜保護効果(即ち、胃腸刺激の抑制)を 示す。 これは、アスピリン単独又は3通りのアスピリン/グアー組合せの1つによる 処置にランダムに割り当てた全部で44人の健康な被検体に対して行ったシングル ブラインド平行グループ多重投与試験とした。11人の被検体を以下の各処置グル ープのいづれかに割り当てた: 処置A:アスピリン 650mg(錠剤) 処置B:アスピリン 650mg/0.1重量%のグアーゴム(粉末) 処置C:アスピリン 650mg/0.6重量%のグアーゴム(粉末) 処置D:アスピリン 650mg/1.4重量%のグアーゴム(粉末) 各被検体は72時間の間に試験医薬品を含む8オンスの水で全部で12回の経口投 与を受けた。評価は、試験医薬品の1回目の投与の4時間後及び第四日目の試験 日での試験医薬品の最終投与の3時間後に実施する胃十二指腸刺激の内視鏡検査 に主に基づく。全ての研究被検体が基底値において正常な胃十二指腸粘膜を有す ることを確実にするため、被検体をランダムに分ける前にも内視鏡検査を行った 。18〜45才(平均30才)の健康ボランティアに処置を施した。試験医薬品の投与 は食事をとる少なくとも1時間前の空腹時に基づくQID療法で投与した。 内視鏡検査は胃及び十二指腸損傷の程度及び症度を評価するために用いた。胃 及び十二指腸の内視鏡検査の際、粘膜下出血、びらん及び潰瘍の数及び位置が内 視鏡医により決定された。その者は被検体に投与する製剤を知らなかった。これ らの発見に基づき、月経過多損傷を0−4のスケールで等級付けし、そしてびら ん損傷は別の0−4のスケールで等級付けした。胃及び十二指腸は独立に等級付 けした。内視鏡検査は急性刺激を評価するために1日目の第一回目の投与の4時 間後に、そして4日目に全体の又は「薬理学的」定常状態刺激を評価するために 行った。 アセチルサリチル酸及びサリチル酸の血漿濃度を試験製剤からのアスピリンの 吸収性を評価するために利用した。 Kruskal-Wallis検定を、処置にわたる評点の分布を比較するために用いた。Wi lcoxonの等級総合検定(Rank Sum test)をアスピリン/グアー製剤、対、アスピ リン単独のそれぞれの間での対合対比の ために利用した。刺激の存在、対、非存在、及び重症、対、非重症損傷を決定す るためにこれらの評点を分類するとき、Mantel-Haenszel検定を、グアー用量の 上昇に伴う刺激の低下について試験するために利用した。Fisher抽出検定もアス ピリン/1.4%のグアー用量、対、アスピリン単独間での対合差を決定するため に用いた。 グアーゴムがアスピリンの吸収に影響を及ぼすかを決定するため、血液サンプ ルを研究期間の第1回目の投与後の様々な時期において採取した。この薬理動力 学的採取例において、アセチルサリチル酸の薬理動力学プロフィールは、サリチ ル酸のプロフィールと同様、処置製剤間で類似していた。 正常ボランティアにおけるアスピリン等のNSAIDにより生ずる粘膜損傷の内視 鏡検査は、被検体集団におけるこれらの化合物の胃腸効果を指標となることが示 された。急性(1日目)及び総合的(4日目)胃粘膜下出血についての5点スケ ールの分析に基づく内視鏡検査結果は、全てのアスピリン/グアー製剤がアスピ リン単独よりも胃粘膜下出血及び総合的胃腸びらんについて有意に低い評点をも たらすことを示した。 ごくわずかな被検体しか急性(1日目)胃びらんを有さず、従って処置の差は 認められなかった。しかしながら、総合的胃びらんに ついての結果は、全てのアスピリン/グアー製剤が、表7により示される通り、 アスピリン単独よりも総合的胃びらんについて有意に低い評点をもたらした。 数人の被検体が十二指腸の中に出血又はびらん組織を患った。従って、急性及 び総合的十二指腸出血及びびらんについての内視鏡検査結果は、処置間で有意な 差を示さなかった。 胃腸刺激の存否に基づく結果(任意の刺激、対、刺激なし)は処置グループ間 で差を示したが、有意な差ではなく、しかしながら1日目において、アスピリン 、対、アスピリン/1.4%のグアーの対比は境界線の有意差を示した(p=0.074) 。 損傷の存否の分析はグアー濃度の上昇に伴う急性胃粘膜下出血の存在の有意な 減少を示した(p=0.013)。アスピリン/1.4%のグアー製剤はアスピリン単独よ りも有意に少ない急性胃粘膜下出血をもたらした(p=0.012)。存否の分析は、 グアー濃度の上昇に伴う急性胃びらんの存在の有意な減少も示した(p=0.035) 。アスピリン/1.4%のグアー製剤はアスピリンに単独よりも有意に少ない急性 胃びらんをもたらした(p=0.032)。 重症、対、非重症組織損傷の外挿分析は、1日目において、全てのアスピリン /グアーグループがアスピリン単独グループよりも有 意に軽い症度の出血を示すことを示した。数人の被検体しか1日目に胃びらんを 有さず、従って処置グループ間での差は認められなかった。4日目に、アスピリ ン/0.6%のグアー及びアスピリン/1.4%のグアーグループはアスピリン単独グ ループよりも有意に軽い症度の胃出血及びびらんを有していた。 上記の研究から以下が結論づけられる: 1.アスピリン/グアー製剤はアスピリン単独と比べ、著しく低い度合いの急 性及び総合的胃刺激を示す。 2.グアー濃度を高めると、胃びらん及び粘膜下出血は著しく低下する。 3.外挿分析は、アスピリン/0.6%のグアー及びアスピリン/1.4%のグアー グループが、アスピリン単独グループよりも、1日目及び4日目の双方において 、有意に低い症度の胃出血及びびらんを示すことを示した。 4.アスピリン/グアー製剤についてのアスピリン吸収性の速度及び程度はア スピリン単独のそれと似ていた。 5.アスピリン/グアー製剤は温和から中程度の症度の、一過性の下痢をもた らした(高繊維消費に由来する結果として知られる)。 6.アスピリン/グアー製剤はアスピリン単独と比べて改善された利点/危険 性プロフィールを有する。 実施例3 本例は、粘膜保護量の高等植物から獲得できるヒドロコロイド(グアーゴム) 、NSAID(アスピリン−ASA)及びその他の賦形剤を含む本発明の代表的な組成物 を提供する。最も効果的には、この組成物は約5分以内(好ましくは約2分以内 、そしてより好ましくは約1分以内)の分解時間(DT)及び約5以上、好ましく は約7以上、 最も好ましくは約9以上の硬度レートを有する。 表8及び9に記載の成分を有する組成物を調製した。この組成物の調製におい て、アスピリンをまず40メッシュスクリーンの篩にかけた。30gのバッチサイズ を得るように粉末を秤量し、そして幾何学的希釈を利用しながらマニュアル混合 した。錠剤をStokes B-2ロータリー錠剤プレスを用いてマニュアルでできるだけ 圧搾した。18%のその他の賦形剤(CP-04-01,-13及び-14)を使用しない製剤につ いては、パーセンテージを表8に示し、そしてその差は適宜のグアーによる置換 である。 CP-04-18以降の製剤はアスピリン錠剤の総重量を下げることができるかどうか を決定するために作った。評価した追加の賦形剤にはAvicel PH302,Syloid及び ラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。錠剤のサイズは1g,950mg,900mg又は85 0mgとした。錠剤は全て325mgのASA及び500mgのグアーをそれぞれ含むようにデザ インした。個々の成分及び錠剤の重量を表9にまとめた。製剤18−19において、 錠剤の当りのグアー及びアスピリンの量は一定に保ち、そしてCrospovidoneは少 なくした。その他の製剤には2及び4%のExplotab(ナトリウムデンプングリコ レート)又はAcDi-Sol(登録商標)(ナトリウムカルボキシメチルセルロース) と組合せたCrospovidone及びAvicelを含ませた。 CP-04-19については乾燥顆粒化についても評価した。グアー(TIC Gum,Co. 由来のTic 822/A)及びASA部を予備秤量し、そして一緒に混合させた。この混 合物の大型カプレットを平均10Kpの硬度へと圧搾した。製剤CP-04-49及びCP-04- 50はCrospovidone入り及び抜きでのASA及びグアーの乾燥顆粒化を利用した。カ プレットを乳鉢で慎重に砕き、そして18及び40メッシュスクリーンで定期的に篩 にかけた。40メッシュスクリーン上に残った顆粒をその他の成分 と混合した。 第一グループの製剤ができたら、それらを静置条件下で分解時間(DT)につい て試験した。錠剤を37℃の酵素抜きの100mlのUSP刺激胃液(SGF)を含むBio-Dis溶 解槽の中に入れた。浸漬メカニズムを作動させることなく、錠剤が分解するのに かかる時間を記録した。錠剤が消失したものと認められたら、その槽をかきまわ して中心が残っているかを確認した。中心が見えたら、その中心が消失する時間 を記録した。いくつかの製剤はパドル法も利用して分解時間について評価した。 パドルスピードは50rpmに設定し、そして見かけ上の分解にかかる時間を記録し た。これは37℃の500mlのSGFの中で行った。 第二グループの製剤に関しては(表9)、分解時間は静置条件下で低温及び高 温水道水(35〜40℃)の中で決定した。この方法は迅速スクリーニングのために 利用した。アスピリン錠剤についてのUSP溶解アッセイをいくつかのグアーに対 して行った。溶解は500mlの0.05Mの酢酸バッファーの中で行った。媒質は2.99 の酢酸ナトリウムの混合により調製した。 表8の組成物は全てが本発明の組成物の中に含ませることを必要とする好適な 特徴を有するものではないことを認識しておくべきである。例えば、組成物#CP -04-03,-04及び-05は長すぎる分解時間を示し、なぜなら賦形剤が十分に分散促 進性でないからである。一定の条件下で、例えばその他の成分との組合せにおい て、並びに組成物#CP-04-12,-22,-24,-26,-28,-30,-32,-34及び-36中の 如く少量において、これらの成分は使用できうる。 実施例4 本実施例はNSAID(ケトプロフェン)製剤中の高等植物から獲得できるヒドロ コロイドゴム(グアーゴム)の粘膜保護効果を示し、そして実施例1において行 った試験と類似のものである。 本例においては、ケトプロフェン(100mg/kg)の投与体をラットに投与して胃 損傷を誘導し、そしてグアーゴムをその効果を決定するために一緒に投与した。 ケトプロフェン及びグアーゴムの双方とも水性混合物として投与した。 それぞれ生後約6週であり、且つ206g〜233gの体重の範囲の75匹の雄のWist arラットをワイヤーグリッドフロアーの付いた支持ポリプロピレンケージの中で ケージ当り5匹飼育した。ラットに水道水を与え、そして標準の認定研究用げっ 歯動物飼料(RMI(E)SQC)を任意に与えた。動物室の照明は1日当り12時間の明(70 0〜1900時間)及び12時間の暗闇を供するようにコントロールした。室温及び相対 湿度管理は21℃±3℃及び50%±15%のそれぞれに設定した。 到着の翌日から3日間の馴らし期間の後、動物を舌数表を用いて体重に従って ランダムにグループ分けし、グループの平均体重がほぼ同じとなるようにした。 ランダム分けの日を含め、投与前に更に3日間の馴らし期間を設けた。各ケース において、各動物は尾のマーキングにより個別表示した。 投与製剤は試験の日にケトプロフェンを0.1%のTween80に懸濁することにより 調製した。グアーゴムをケトプロフェン懸濁物の中に1分間の強力撹拌により製 剤化し、必要な濃度を得た。調製及び投与は処置グループ内の動物全てへの投与 が製剤を調製して3分以内に終了するように統一した。ラットは試験の約18時間 前に絶食させた。この間、ラットは約16℃の温度に保った室の中で一匹で飼育し た。 試験の日、ラットにビヒクル又は試験製品のいづれかを10mg/kgの一定の投与 容量で、以下の処置表に従って経口投与した: 各処置グループには15匹のラットがいる。 投与の5時間後、ラットを二酸化炭素窒息により犠牲にし、そして胃袋を取り 出した。各胃袋を大弯に沿って開き、そして腺部分における損傷について巨視検 査した。任意の損傷を以下の系を利用して主観的に採点した。 0=正常 1=分離性の出血のない全体的な赤味 1=少量大出(>1mm) 2=大量出血(>1mm) 3=小潰瘍 (>2mm) 4=大潰瘍 (>2mm) 5=搾孔潰瘍 適宜、ビヒクルグループ及び処置グループを変動分析又はStudent t検定を利 用して比較した。 表10に示す結果は1%及び2%のレベルにおいて同時投与するグアーゴムがケ トプロフェン誘導胃損傷の約40%の阻害を供することを示した(即ち、約1:1 又は1:2のケトプロフェン:グアーのw:w比)。 実施例5 実施例3及び本明細書のどこかに記載の一般原理に従い、その他のNSAID、例 えばサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサル、サルサレー ト、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アパゾン、メフェナミン酸、メ クロフェナメートナトリウム、インドメタシン、イブプロフェン、ナプロキセン ナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキ シカム、ジクロフェク、エトドラク、ケトロラク、アセクロフェナク及びナブメ トンに関する本発明の類似の組成物が調製される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月20日 【補正内容】 請求の範囲 1.それを必要とする被検体に対する単位投与形態としての非ステロイド系抗 炎症薬(NSAID)の経口投与に適する薬理組成物であって、(i)粘膜保護効果を 示し、(ii)気体形成鉱物塩を含まず、(iii)藻類、鞭毛虫、細菌、変形菌、 菌類、こけ類、しだ類及びとくさから獲得できるヒドロコロイドを含まず、そし て(iv) (a)粘膜保護量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末ヒドロ コロイドゴム; (b)分散促進量の別の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る組成物。 2.前記投与形態がヒト被検体に対する経口投与用のサイズのカプセル又は錠 剤である、請求項1記載の組成物。 3.前記ゴムがグアーゴムであり、そして前記粘膜保護量が約240mg以上であ る、請求項2記載の組成物。 4.前記グアーゴムが約1g未満の量で存在している、請求項3記載の組成物 。 5.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体又は薬理学的に許容される塩で ある、請求項4記載の組成物。 6.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェブタゾン、 アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン、 ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、 フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エトドラク、ケトロラク 、アセクロフェナク又はナブメトンである、請求項5記載の組成物。 7.前記NSAIDがアスピリン、ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナ ク又はケトプロフェンである、請求項6記載の組成物。 8.前記NSAIDがケトプロフェンである、請求項7記載の組成物。 9.単位投与形態としての非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の経口投与に適す る薬理組成物であって、(i)粘膜保護効果を示し、(ii)気体形成鉱物塩を含 まず、(iii)藻類、鞭毛虫、細菌、変形菌、菌類、こけ類、しだ類及びとくさ から獲得できるヒドロコロイドを含まず、そして(iv) (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る組成物。 10.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴム、イナゴマ メゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項9記載の組成物。 11.前記ゴムがグアーゴムである、請求項10記載の組成物。 12.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項9記載の組成物。 13.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシ ン、オキシフェンブタゾン、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナ トリウム、イブプロフェン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプ ロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナ ク、エドトラク、ケトロラク、アクセロフェナク又はナブメトンである、請求項 12記載の組成物。 14.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項13記載の組成物。 15.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして前記粉末ヒド ロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布を有するグア ーゴムである、請求項14記載の組成物。 16.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項15記載の組成物。 17.それを必要とする被検体に対するNSAIDの経口投与の後にNSAIDの胃刺激効 果を抑制するための方法であって、気体形成鉱物塩を含まず、藻類、鞭毛虫、細 菌、変形菌、菌類、こけ類、しだ類及びとくさから獲得できるヒドロコロイドを 含まず、 (a)粘膜保護量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末ヒドロ コロイドゴム; (b)分散促進量の別の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る単位投与形態の組成物を経口投与することを含んで成る方法。 18.前記組成物が (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る、請求項17記載の方法。 19.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴム、イナゴマ メゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項18記載の方法。 20.前記ゴムがグアーゴムである、請求項19記載の方法。 21.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項20記載の方法。 22.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン 、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン 、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エドトラク、ケトロラ ク、アクセロフェナク又はナブメトンである、請求項21記載の方法。 23.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項22記載の方法。 24.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして 前記粉末ヒドロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布 を有するグアーゴムである、請求項23記載の方法。 25.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項24記載の方法。 26.NSAIDの経口投与用単位投与形態を調製するための方法であって、治療的 に有効な量のNSAIDと、NSAIDの胃刺激効果を下げ、且つ気体形成鉱物塩を含まず 、そして藻類、鞭毛虫、細菌、変形菌、菌類、こけ類、しだ類及びとくさから獲 得できるヒドロコロイドを含まない単位投与形態を形成するのに十分量の高等植 物から獲得できる薬理学的に許容されるヒドロコロイドとを組合せることを含ん で成る方法。 27.前記単位投与形態が (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る、請求項26記載の方法。 28.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴム、イナゴマ メゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項27記載の方法。 29.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項28記載の方法。 30.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフ ェナメートナトリウム、イブプロフェン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウ ム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキシカム、 ジクロフェナク、エドトラク、ケトロラク、アクセロフェナク又はナブメトンで ある、請求項29記載の方法。 31.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項30記載の方法。 32.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして前記粉末ヒド ロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布を有するグア ーゴムである、請求項31記載の方法。 33.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項32記載の方法。 34.NSAIDの水性懸濁物の調製のために適当な薬理組成物であって(i)気体 形成鉱物塩を含まず、(ii)藻類、鞭毛虫、細菌、変形菌、菌類、こけ類、しだ 類及びとくさから獲得できるヒドロコロイドを含まず、そして(iii) (a)約20〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5重量%以上の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)約10〜75重量%のNSAID; を含んで成る組成物。 35.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンである、請求項34記載の組成 物。 36.前記ヒドロコロイドが約50〜約85重量%の量で存在し、そしてアスピリン が約15〜約50重量%の量で存在する、5グラム以下の単位投与体としての請求項 35記載の組成物。 37.2.5グラム以下の単位投与体としての請求項36記載の組成物。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.それを必要とする被検体に対する単位投与形態としての非ステロイド系抗 炎症薬(NSAID)の経口投与に適する薬理組成物であって、粘膜保護効果を示し、 且つ (a)粘膜保護量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末ヒドロ コロイドゴム; (b)分散促進量の別の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る組成物。 2.前記投与形態がヒト被検体に対する経口投与用のサイズのカプセル又は錠 剤である、請求項1記載の組成物。 3.前記ゴムがグアーゴムであり、そして前記粘膜保護量が約240mg以上であ る、請求項2記載の組成物。 4.前記グアーゴムが約1g未満の量で存在している、請求項3記載の組成物 。 5.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体又は薬理学的に許容される塩で ある、請求項4記載の組成物。 6.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェブタゾン、 アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン、 ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン、 フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エトドラク、ケトロラク 、アセクロフェナク又はナブメトンである、請求項5記載の組成物。 7.前記NSAIDがアスピリン、ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナ ク又はケトプロフェンである、請求項6記載の組成物。 8.前記NSAIDがケトプロフェンである、請求項7記載の組成物。 9.単位投与形態としての非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の経口投与に適す る薬理組成物であって、粘膜保護効果を示し、且つ (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る組成物。 10.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴム、イナゴマ メゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項9記載の組成物。 11.前記ゴムがグアーゴムである、請求項10記載の組成物。 12.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項9記載の組成物。 13.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン 、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン 、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エドトラク、ケトロラ ク、アクセロフェナク又はナブメトンである、請求項12記載の組成 物。 14.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項13記載の組成物。 15.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして前記粉末ヒド ロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布を有するグア ーゴムである、請求項14記載の組成物。 16.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項15記載の組成物。 17.それを必要とする被検体に対するNSAIDの経口投与の後にNSAIDの胃刺激効 果を抑制するための方法であって、 (a)粘膜保護量の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末ヒドロ コロイドゴム; (b)分散促進量の別の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る単位投与形態の組成物を経口投与することを含んで成る方法。 18.前記組成物が (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る、請求項17記載の方法。 19.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴ ム、イナゴマメゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項18記載の方 法。 20.前記ゴムがグアーゴムである、請求項19記載の方法。 21.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項20記載の方法。 22.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン 、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン 、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エドトラク、ケトロラ ク、アクセロフェナク又はナブメトンである、請求項21記載の方法。 23.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項22記載の方法。 24.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして前記粉末ヒド ロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布を有するグア ーゴムである、請求項23記載の方法。 25.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項24記載の方法。 26.NSAIDの経口投与用単位投与形態を調製するための方法であって、治療的 に有効な量のNSAIDと、NSAIDの胃刺激効果を下げ、且つ単位投与形態を形成する のに十分量の高等植物から獲得できる 薬理学的に許容されるヒドロコロイドとを組合せることを含んで成る方法。 27.前記単位投与形態が (a)約15〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5〜約75重量%の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及 び (c)治療的に有効な量のNSAID; を含んで成る、請求項26記載の方法。 28.前記粉末ヒドロコロイドゴムがグアーゴム、トラガカンスゴム、イナゴマ メゴム、カラヤゴム又はそれらの混合物である、請求項27記載の方法。 29.前記NSAIDがサリチレート、ピラゾロン、インドメタシン、スリンダク、 フェナメート、トルメチン、プロピオン酸誘導体、又はその薬理学的に許容され る塩である、請求項28記載の方法。 30.前記NSAIDがサリチル酸、アスピリン、メチルサリチレート、ジフルニサ ル、サルサレート、フェニルブタゾン、インドメタシン、オキシフェンブタゾン 、アパゾン、メフェナミン酸、メクロフェナメートナトリウム、イブプロフェン 、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、フェノプロフェン、ケトプロフェン 、フルルビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナク、エドトラク、ケトロラ ク、アクセロフェナク又はナブメトンである、請求項29記載の方法。 31.前記組成物が、 (a)約20〜約75重量%のヒドロコロイドゴム; (b)約10〜約50重量%の賦形剤;及び (c)約5〜約45重量%のNSAID; を含んで成る、請求項30記載の方法。 32.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンであり、そして前記粉末ヒド ロコロイドゴムが約70ミクロン〜約300ミクロンの粒子サイズ分布を有するグア ーゴムである、請求項31記載の方法。 33.前記組成物が錠剤であるか、又は互いとカプセルの中でまとまっているも のである、請求項32記載の方法。 34.NSAIDの水性懸濁物の調製のために適当な薬理組成物であって (a)約20〜約90重量%の高等植物から獲得できる薬理学的に許容される粉末 ヒドロコロイドゴム; (b)約5重量%以上の別の分散促進性の薬理学的に許容される賦形剤;及び (c)約10〜75重量%のNSAID; を含んで成る組成物。 35.前記NSAIDがアスピリン又はケトプロフェンである、請求項34記載の組成 物。 36.前記ヒドロコロイドが約50〜約85重量%の量で存在し、そしてアスピリン が約15〜約50重量%の量で存在する、5グラム以下の単位投与体としての請求項 35記載の組成物。 37.2.5グラム以下の単位投与体としての請求項36記載の組成物。
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