JPH10509905A - 磁気共鳴により動体の速度を測定する方法及び装置 - Google Patents

磁気共鳴により動体の速度を測定する方法及び装置

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JPH10509905A JP9513252A JP51325297A JPH10509905A JP H10509905 A JPH10509905 A JP H10509905A JP 9513252 A JP9513252 A JP 9513252A JP 51325297 A JP51325297 A JP 51325297A JP H10509905 A JPH10509905 A JP H10509905A
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ベッカー,ヤン フランス ロデヴィーク デ
レオ マリア ホーゲンボーム,トマス
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Abstract

(57)【要約】 磁気共鳴により動体の速度を判定する方法は、速度を判定するため少なくとも一つの測定方向に位相コントラスト法が適用される。フェーズ・コントラストMRAによる速度の判定の際に、位相の循環特性により速度判定に曖昧さが生じる。本発明によれば、この曖昧さは、付加的な方向で付加測定を行い、かつ、付加的な方向で測定された速度を先に判定された速度と比較することにより除去される。更に、この付加測定には最適な方向が在ることがわかった。本発明の方法の利点は、速度が三つの基本方向で判定、補正されることによる。その結果として、低い流れ速度が測定されるので、細い血管内の低速の液体流を磁気共鳴画像に可視化することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気共鳴により動体の速度を測定する方法及び装置 本発明は、磁気共鳴を用いて動体の速度を判定する方法であって、一つの測定 方向で、符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を判定するため、位相コントラ スト法が少なくとも一つの測定方向に適用される方法に係る。 本発明は、更にかかる方法を実施する磁気共鳴装置に関する。 上記の種類の方法は、米国特許第Re32,701号により公知である。この 従来の方法は、医療診断、例えば、位相コントラスト磁気共鳴血管造影法に使用 される。フェーズ・コントラストMRAにおいて、位相コントラスト法は、身体 の多数の体素中の動体の三つの独立した方向の速度成分を判定するため適用され 、上記三方向の符号化速度は、好ましくは、一致するように選定される。次に、 選択されるべき方向の速度成分が画像中に可視化される。 従来の方法の欠点は、測定方向で測定された速度成分が測定方向の符号化速度 の2倍の倍数以外だけで判定されることである。そのため、従来の方法は、測定 方向で符号化速度を上回る実際の速度成分を測定し得ない。従って、符号化速度 は、このような誤差を伴わずに測定可能な最高の実際速度として定義される。 本発明の目的は、特に、実際の速度が符号化速度よりも高い場合にも、測定方 向の実際の速度成分を判定することである。かかる目的を達成するため、磁気共 鳴を用いて動体の速度を判定する本発明の方法は、 位相コントラスト法が、デラップ(dewrap)と称される付加的な方向に適用され 、デラップ符号化速度の2倍の倍数を除いた速度成分だけを判定し、 測定方向の速度成分とデラップ方向の速度成分との判定結果を結 合することにより実際の速度成分が測定方向で判定されることを特徴とする。 本発明の概念は、方程式の数よりも多数の未知数を有する方程式の組を解くこ とは不可能であり、かつ、デラップ方向で付加測定を行うことにより、同一の未 知数を有する付加的な方程式が形成され、付加的な方程式を上記の方程式の組に 追加されることにより上記の方程式の組が解かれることに基づいている。 本発明の更なる利点は、例えば、フェーズコントラストMRAに適用されたと き、実際の速度の判定、即ち、測定方向の実際の速度成分の判定により、測定方 向の符号化速度が低下され、従って、磁気共鳴画像内の細い血管内の遅い流れの 可視化が改良される点である。 ワイ マチダ他の論文“2重速度感応形四面体流れ符号化磁気共鳴血管造影(D ual Velocity Sensitive Tetrahedral Flow Encoding MR Angiography)”、SM RM1992予稿集、2810に、付加測定を用いて位相コントラスト測定を拡 張する方法が提案されていることに注意する必要がある。しかし、従来の方法に おいて、付加測定は、遅い速度に対する感度を有する第1のMR−A画像と、速 い速度に対する感度を有する第2のMR−A画像とからなる二つの磁気共鳴血管 造影画像を得るため使用される。この方法は、符号化速度の2倍の倍数に達する 誤差に対する速度測定値を補正しない。 好ましくは、本発明による方法は、符号化速度の2倍の倍数に達する測定方向 速度成分の投影がデラップ方向の軸と一致しないことを特徴とする。これにより 、デラップ方向の軸上の実際の速度の結果との一致が回避される。 本発明の他の方法は、第1の速度成分が第1の符号化速度V1 encを有する第1 の方向で判定され、第2の速度成分が第1の方向と実質的に垂直に延在する第2 の符号化速度V2 encを有する第2の方向で判定され、mが正の整数を表わすとき 、デラップ方向の方向係数 は、 により決定されることを特徴とする。数値mはデラップされるべき位相ラップ(p hase wrap)の数により決定され、即ち、そのmに対し、符号化速度の(2m+1 )倍は、測定方向で測定されるべき実際の速度成分よりも大きい。更に、デラッ プ方向は測定方向により画成された平面内に在る。デラップ方向の方向係数が以 下の比 に従って選定されるならば、速度成分に対する実現可能な結果は、デラップ方向 の座標系の原点を通る線上に異なる投影を有することが保証される。その上、符 号化速度の倍数の投影は、デラップ方向の線上に等間隔で存在する。 本発明の方法の他のバージョンは、位相コントラスト測定が、実質的に相互に 直交した三方向について、第1の位相化速度V1 encを有する第1の方向の第1の 速度成分、第2の位相化速度V2 encを有する第2の方向の第2の速度成分及び第 3の位相化速度V3 encを有する第3の方向の第3の速度成分を判定するため適用 され、デラップ方向の方向係数は、mが正の整数を表わすとき、 により定められることを特徴とする。数値mはデラップされるべき位相ラップの 数により決められ、即ち、そのmに対し、符号化速度の(2m+1)倍は測定方 向で測定されるべき実際の速度成分よりも大きい。この段階は、二つの実質的に 直交した方向の2個の速度成分を測定することにより、実際の速度を判定する測 定の拡張を構成する。この段階は、原点を通る線上の実現可能な速度成分の結果 の投影がデラップ方向で異なることを保証する。更に、測定の方向 の符号化速度の倍数の投影はデラップ方向の線上に等間隔で存在する。 本発明は、符号化値の2倍の倍数を除いて測定された速度の微係数の成分を測 定方向で判定するため、位相コントラスト法が少なくとも一つの測定方向で適用 される、磁気共鳴を用いて速度の微係数を判定する方法に係り、上記方法は、 位相コントラスト法が、デラップ符号化値の2倍の倍数を除いた速度の微係数 の成分を判定するため、デラップ方向である付加的な方向に適用され、 実際の微係数の値は、速度の微係数の成分の判定と、デラップ方向の微係数の 成分の判定との結合により判定されることを特徴とする。位相コントラスト測定 を使用することにより、動体の速度の1次及び高次の微係数が判定され、例えば 、加速度、動体の一次微係数及びジャーク、動体の二次微係数が判定され得る。 速度の微係数はベクトル量であるため、速度の1次又は高次微係数の実際の値は 、動体の実際の速度と同じ方法で決定される。速度の測定と同様に、位相の循環 的な特性に起因した曖昧さは、付加的な方向の付加測定により除去される。かく して、符号化値は、符号化値の2倍の倍数に達する誤差を伴うことなく測定可能 な最大の実際の値である。 本発明による磁気共鳴を用いて動体の速度を決定する磁気共鳴装置は、 a)静止磁界を維持する手段と、 b)無線周波パルスを発生する手段と、 c)時間的な傾斜磁界を発生する手段と、 d)無線周波パルスを発生する手段及び時間的な傾斜磁界を発生する手段のため の制御信号を発生する制御ユニットと、 e)磁気共鳴信号を受信、復調、標本化する手段と、 f)標本化された磁気共鳴信号を処理する処理手段とにより構成され、 制御ユニットが、符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を測定方向で判定す るため位相コントラスト法を少なくとも一つの測定方向に適用するため設けられ ている磁気共鳴装置であって、 上記制御ユニットは、更に、符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を判定す べく、付加的な方向に位相コントラスト法を適用するため設けられ、 実際の速度成分は、測定方向の速度成分の判定と、デラップ方向の速度成分の 判定との結合により判定されることを特徴とする。 以下、添付図面を参照して本発明の上記及び他の面を説明する。 図面において、 図1は対象の画像化用の磁気共鳴装置を表わす図であり、 図2は傾斜エコーを発生するパルスシーケンスを表わす図であり、 図3は、実際の速度と測定方向で測定された速度とを表わす図であり、 図4は、2次元座標系の軸方向の速度と、デラップ方向αとを表わす図であり 、 図5は2次元アプリケーションにおける最適なデラップ方向を表わす図であり 、 図6は精度の判定を示す図であり、 図7は2次モーメントを有する双極の時間的傾斜磁界を表わす図である。 図1に示された磁気共鳴装置は本質的に公知である。磁気共鳴装置100は、 静止磁界を発生する第1の磁石系101と、三つの直交方向に時間的傾斜磁界を 発生する第2の磁石系102、103、104と、第2の磁石システム102、 103、104用の電源ユニット110とからなる。第1の磁石系101用の電 源は図示しない。システムは、検査を受ける身体106の一部を十分に収容し得 る大きさの検査空間を含む。慣例に従って、図面及び説明において、座標系のz 方向は静止磁界の向きを示す。無線周波送信コイル105は、無線周波場を発生 するため機能し、無線周波源及び変調器107に接続される。無線周波送信コイ ル105は、検査空間内の身体の一部の周辺に、接して、或いは、近傍に設けら れる。受信コイル114は、磁気共鳴信号の受信のため使用される。このコイル は無線周波コイル105と同じコイルでも構わない。無線周波送信−受信コイル 105は、送信−受信回路108を介して、信号増幅器及び復調ユニット109 に接続される。信号増幅器及び復調ユニット109において、標本化された位相 及び標本化された振幅が受信された磁気共鳴信号から得られる。次に、標本化さ れた位相及び標本化された振幅は、処理ユニット112に供給される。処理ユニ ット112は、画像を形成するため、例えば、2次元フーリエ変換を用いて、供 給された位相及び振幅を処理する。この画像はモニタ113を用いて表示される 。磁気共鳴装置100は、制御ユニット111を更に有する。制御ユニット11 1は、無線周波送信器107、電源ユニット110及び処理ユニット112のた めの制御信号を発生する。 身体106が磁界内に置かれている間に磁気共鳴装置がスイッチオンされたと き、身体内の少数の核スピンは磁界の方向に向けられる。平衡状態において、こ の結果として、身体106の物質の正味の磁化M0が磁界の向きと平行に生じる 。この巨視的な磁化M0は核スピンのラーモア周波数と等しい周波数の無線周波 パルスを身体106に当てることにより変更される。かくして、核スピンは励起 され、磁化M0の向きが変更される。身体に適当な無線周波パルスが照射された とき、巨視的な磁化ベクトルが回転し、その回転角はフリップ角と称される。時 間的な傾斜磁界の印加による磁界の変化の発生は、共鳴周波数及び磁化に局部的 に影響を与える。無線周波パルス及び時間的傾斜磁界からなる適当に選定された パルスシーケ ンスが使用されたとき、磁気共鳴信号が体内に発生させられる。磁気共鳴信号は 、所定のタイプの核、例えば、水素核と、水素核を含有する物質とに関する情報 を与える。身体の内部構造に関する情報は、磁気共鳴信号の解析と、その画像形 式の表示とにより得られる。磁気共鳴画像化及び磁気共鳴装置の詳細な説明は、 エム エー フォスター(M.A Forster)及びジェー エム エス ハッチソン(J. M.S.Hutchison)による文献“実用核磁気共鳴画像化(Practical NMR Imaging)” 、IRLプレス、1987年に記載されている。 図2は、画像を形成するため磁気共鳴信号を発生する一般的なパルスシーケン スを表わす図である。パルスシーケンス200は、身体の一部の核スピンを励起 する励起無線周波パルス201を発生する。励起パルスは、第1の時間的傾斜磁 界210を用いて空間的に選択性が与えられるので、z方向と垂直に延在するス ライスが選択される。第2の時間的傾斜磁界220を用いることにより、位相符 号化が磁気共鳴信号240に誘導される。連続的なパルスシーケンス中の第2の 時間的傾斜磁界の強度を、例えば、最小値から最大値まで256段階で増加させ ることにより、空間的符号化がエコー信号中で全体のスライスに対し得られる。 x方向に延在する傾斜方向を有する第3の時間的傾斜磁界230は、間隔τ1の 後、核スピンの位相をずらし、再度同期させるので、磁気共鳴信号240が発生 する。更に、第3の時間的傾斜磁界230は、磁気共鳴信号240に周波数符号 化を生じさせる。受信された磁気共鳴信号240は、受信器及び復調装置106 において標本化される。実際上、64乃至512の値が標本の個数として選択さ れる。各標本は、標本化された位相及び標本化された振幅からなる。2次元フー リエ変換を用いることにより、例えば、選択されたスライスの密度の画像が標本 化された位相及び振幅から得られる。 公知の位相コントラスト測定において、例えば、引用された特許明細書第Re .32,701号の場合に、磁気共鳴信号240の流 れ感応性位相を得るため、第3の傾斜磁界230を用いて磁気共鳴信号を発生す る双極の時間的傾斜磁界250がパルスシーケンス200に与えられる。第1の 双極傾斜磁界の傾斜方向は、体素内で測定されるべき流れの速度成分に対応する 測定方向、例えば、x方向270、y方向260又はx方向250に延在するよ うに選択される。測定された位相は、選択された方向の速度成分の振幅に依存す る。双極の時間的傾斜磁界が1次モーメントM1を含むならば、位相偏移は、以 下の式: φ=γM1 v (1) により与えられ、式中、φは位相偏移であり、γは、例えば、動体の水素核の核 スピンの回転磁気定数である。他の要因による位相誤差を防止するため、第1の 双極傾斜磁界の傾斜方向と対応した傾斜方向を有する第2の双極時間的傾斜磁界 を用いて基準測定が行われる。この第2の双極時間的傾斜磁界は、第1の双極傾 斜磁界の1次モーメントから外れた1次モーメントを有する。次に、体素の速度 成分が、基準測定と位相コントラスト測定との間の複素数の差により測定方向で 判定される。測定方向の体素の速度成分は、以下の式: v=(φ−φref)/γM1 (2) により与えられる。従来の位相コントラスト測定の欠点は、測定方向の速度成分 が符号化速度の2倍の倍数を除いた場合しか判定できないことである。この符号 化速度は、 により決められる。 本発明の方法の一バージョンによれば、付加的な位相コントラスト測定が、デ ラップ方向である付加的な方向に挿入され、デラップ符号化速度は、デラップ方 向の体素に期待される速度成分よりも高くなるように選定される。測定されたデ ラップ方向の速度成分は、 次に、測定方向で実際の速度成分を決めるため使用されるので、実際の速度が分 かる。以下、図3を参照して、測定方向及びデラップ方向で測定された速度成分 からの実際の速度の判定を詳細に説明する。 方向αの速度成分vα m(以下、va m)と、測定されたx方向の速度成分vx mと が示されている。実現可能な値の無限集合がx方向で判定されるべき実際の速度 成分vxに対し存在する。従って、実際の速度成分vxに対し以下の式: vx∈{(vx m+2lxemc)} (4) が成立し、式中、lxは整数を表わし、Vemc は測定方向の符号化 りva mが得られる。va mとvx mが既知であるならば、実際の 値 vx m+2Vemc を有し、そのデラップ方向の軸上の投影は、測定されたva mと一致する。2次元 の例の実際の速度は同様に決定される。この2次元の例は図4に示されている。 図4は、x方向で測定された成分vx mと、y方向で測定された成分vy mと、デ ラップ方向αで測定された成分va mとを有する の符号化速度が一致するように選択されるが、一致させなくても構わない。その 上、x方向の符号化速度の2倍の倍数 vx m+2lxemc と、y方向の符号化速度の2倍の倍数 vy m+2lyemc 上の投影は値 vx m+2Vemcを有し、そのy軸上の投影は値vy m+2Vemcを有 し、デラップ方向の軸上の投影は、va mに対応する。 更に、本発明の方法の他のバージョンは、選択されたスライス中の体素の三つ の実質的に直交した方向の速度成分を測定するため使用される。このため、3方 向、例えば、直交座標系x,y,zの軸に対応した方向の位相を決定するため、 位相コントラスト測定が行われる。更に、基準位相測定が再度行われる。3軸に 沿った速度成分は、基準測定と三つの各位相コントラスト測定との間の複素数の 差により決定される。x方向、y方向及びz方向の速度成分は、 夫々、以下の式: vx=(φx−φref)/γMx (5) vy=(φy−φref)/γMy (6) vz=(φz−φref)/γMz (7) により与えられる。 4通りの位相コントラスト測定を使用することにより、連続的な測定方向の速 度成分が関連した測定方向の符号化速度の2倍の倍数を除いて判定される。上記 実施例において、三つの直交方向の符号化速度は一致するよう選択される。本発 明の方法において、付加的な位相コントラスト測定は、デラップ方向である付加 的な方向で行われ、デラップ符号化速度はデラップ方向で期待される速度成分よ りも大きい。次に、デラップ方向で測定された速度成分は、x方向、y方向又は z方向の夫々で実際の速度成分を判定するため使用される。 実際の速度成分の判定は、2次元の例の実際の速度成分と同一 速度が与えられ、vx m、vy m及びvz mがx方向、y方向及びz方向の各方向で体 素と関係した測定された速度成分を表わす場合 v∈{(vx m+2lxx emc,vy m+2lyy emc, vz m+2lzz emc)} (8) が成立し、式中、lx、ly、lzは整数であり、Vx emc、Vy emc、Vz emc は、夫 々、x方向、y方向、z方向の符号化速度である。 デラップ方向αの付加測定の結果va mは、実際の速度ベクトル 及びva mが既知であるならば、実際の速度成分vx、vy、vzは簡単に判定され る。位相誤差が1回の位相サイクルだけに起因して発生する場合を考えると、 vxは区間[−3Vx emc,3Vx emc] vyは区間[−3Vy emc,3Vy emc] vzは区間[−3Vz emc,3Vz emc]にあり、 lx,ly,lz∈{−1,0,1}である。更に、位相誤差は、デラップ方向 の速度Vemcよりも高い速度に起因して付加的な方向の測定に生じないと考えら れるので、va m=vaである。 デラップ方向αの最適な選択は、デラップ測定の実行のため重要である。一般 的に言うと、デラップ方向αは、軸方向の種々の符号化速度の実現可能な合成の デラッブ方向αで座標系の原点を通る軸上の投影が一致しないように選定される 。デラップ方向は測定されるべき実際の速度の振幅、従って、符号化速度が測定 された速度に加算される回数に依存する。以下、デラップ方向を判定する一つの 方法を3次元のアプリケーションに基づいて説明する。3次元アプリケーション の場合に、デラップ方向(αx,αy,αz,)は以下のように定められる。デラ ップ方向αの測定された速度は、以下の式: により与えられる。更に、デラップ方向で測定された速度は、デラップ方向の符 号化速度よりも低い。その速度は、直交系X,Y,Zの3軸X,Y,Z方向の速 度成分vx m、vy m、vz mにより定められる。次に、3軸X,Y,Zに沿って測定 された速度成分の合成がデラップ方向の座標系の原点を通る線上に符号化速度の 2倍 により表わされる。vaの2個の値の間の関係は、次式: により与えられる。上記式は、合計 が値lx、ly、lzを明白に定める を判定することにより解かれる。 の値が等しい場合、投影は一致しているので、解が得られない。従って、以下の 式 が仮定される。この仮定は、一般性を失うことなく行われ、この不等式に関する 罰の仮説も可能である。例えば、 ly=lz=0 に対し、 の実現可能な値は、−1,0,1である。 lz=0に対し、以下の実現可能な値 が存在する。 速度成分vx m、vy m、vz mの種々の投影の適当な分離のため、上記の値(12 )が等距離になるよう選択され、かつ、2個の連続した値の間の差は1であるの で、 である。同様にαxに対する値が判定される。従って、投影は、相互に、1にな るように選定された一定距離にあり、投影の値は以下の実現可能な値 lx,ly,lz∈[−1,0,1]に対し によって定められる。上記の値は、 と表わされるとき、-4-p,-3-p,-2-p,-1-p,-p,1-p,2-p,3-p,4-p,-4,-3 ,-2,-1,0,1,2,3,4,-4+p,-3+p,-2+p,-1+p,p,1+p,2+p,3+p,4+pで ある。相互の等間隔が1であるならば、 が得られる。 符号化速度の3倍よりも低い実際の速度を判定し、並びに、測定方向の符号化 速度の一致が成立するためには、測定方向が (αx,αy,αz)=(1,3,9) 又は、それらの置換により決められる一つの付加測定を行うだけで十分である。 一般的に言うと、i=x,y又はzに対し、速度成分viが区間 −(2m+1)Vi emc,(2m+1)Vi emc に在るならば、αx,αy,αzの比は、以下の式 により定められる。上記の導出は3次元測定に対して行われているが、2次元測 定又は1次元測定の場合にも同様である。2次元測定の場合に、方向係数は、符 号化速度の3倍よりも低い実際の速度成分に対し1:3であり、5倍よりも低い 実際の速度成分に対し1:5である。2次元測定の好ましい方向αは図5に示さ れている。 図5には、直交系X,Yがx方向の符号化速度Vemc及びy方向の符号化速度 Vemcと、それらの倍数と共に示されている。この例の場合に、最大の実際の速 度は符号化速度の3倍に達するので、lx,ly=−1,0,1に対する速度成分 0+2lxemc,0+2lyemc の合成だけが示されている。更に、測定方向αの線上の投影“×”を用いて表わ されている。1次元測定に対し、最適なデラップ方向は測定方向と同じである。 1次元測定又は2次元測定の3次元測定に対する利点は、精度に関する要求が非 常に容易に達成される点である。以下、図6を参照して、位相コントラスト測定 に課される精度要求条件の判定を説明する。 図6には、直交系X,Yがx方向の符号化速度及びy方向の符号化速度と共に 示されている。デラップ方向の最小符号化速度は、軸 方向の符号化速度の(2m+1)倍のデラップ方向の線上の投影により決められ る。x方向、y方向又はz方向の実際の速度成分は、符号化速度の(2m+1) 倍により制限される。図6において、デラップ方向αの方向係数は、 tanα により決められる。デラップ方向上の投影は、x方向の符号化速度とy方向の符 号化速度とのベクトル和であり、 cos(45°−α).{(2m+1)√2Venc} と一致する。この速度は、デラップ方向の最小符号化速度に対応する。デラップ 方向の線上の二つの隣接した投影の適切な区別のため、最小距離Sが必要とされ る。距離Sは、 sin(α).Vemc により与えられる。デラップ方向の実際の精度は、距離Sの半分のデラップ符号 化速度の値に対する比により決められ、以下の式: により表わされる。 比1:3:9が成り立つ最適なデラップ方向を有する3次元測定に対し、即ち 、直交軸に沿った最大の実際の速度成分が符号化速度の3倍よりも低い場合に、 上記の値(12)から速度測定はデラップ方向の符号化速度の1.7%の精度を 必要とすることが分かる。最大で符号化速度の5倍に達する測定されるべき実際 の速度成分は、1:5:25の比を意味し、上記(12)に従って、符号化速度 の0.4%による測定が要求される。この要求条件は、2次元測定に対する要求 より厳しくはない。上記(12)から生じる要求条件は、符号化速度の3倍まで の測定に対し4.2%であり、符号化速度の5倍までの測定に対し1.7%であ る。3次元測定に対するSN比が非常に悪い磁気共鳴装置の場合に、精度の要求 条件を満たすため2次元測定を行ってもよい。或いは、1次元測定を3回行って もよ い。1次元測定は、符号化速度の3倍までの測定に対し16.7%、並びに、符 号化速度の5倍までの測定に対し10%の精度しか必要としない。 更に、本発明の方法は、高次のモーメント、例えば、2次モーメントを有する 双極の時間的傾斜磁界を利用する位相コントラスト測定にも使用可能である。か かる位相コントラスト測定により、物体の動きの加速度の測定が可能になる。こ の種の加速度測定は、引用した特許第Re.32,701号により公知であり、 2次モーメントを有する双極の時間的傾斜磁界の波形の一例が図7に示される。 図7には、2次モーメントM2を有する双極の時間的傾斜磁界700が示される 。位相は、以下の式: φ=γM2 a (15) のように加速度に依存し、式中、φは位相であり、γは回転磁気係数であり、a は加速度である。2次モーメントM2を有する双極の時間的傾斜磁界700は、 双極の時間的傾斜磁界250の代わりにパルスシーケンス200に使用してもよ い。双極の時間的傾斜磁界700は、対称線701に関して対称的である。実際 の加速度は、図4を参照して説明した方法と同じ方法で判定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フューデラー,ミハ オランダ国,5656 アーアー アインドー フェン,プロフ・ホルストラーン 6番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 測定方向の符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を測定方向で判定する ため、位相コントラスト法が少なくとも一つの測定方向に適用される磁気共鳴を 用いて動体の速度を判定する方法であって、 デラップ符号化速度の2倍の倍数を除いた速度成分を判定するため、位相コン トラスト法がデラップ(dewrap)方向と称される付加的な方向に適用され、 上記測定方向の速度成分の判定と、上記デラップ方向の速度成分の判定とを結 合することにより、実際の速度成分が上記測定方向で判定されることを特徴とす る方法。 2. 上記測定方向の符号化速度の2倍の倍数の投影が上記デラップ方向の線と 一致しないことを特徴とする請求項1記載の方法。 3. 第1の速度成分が第1の符号化速度V1 encを有する第1の方向で判定され 、 第2の速度成分が第2の符号化速度V2 encを有する第2の方向で判定され、 上記第2の方向は上記第1の方向と実質的に垂直に延在し、 mが正の整数を表わすとき、上記デラップ方向の方向係数は、 により決定されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 4. 実質的に相互に直交した第1、第2及び第3の方向について、第1の位相 化速度V1 encを有する第1の方向の第1の速度成分と、第2の位相化速度V2 encを 有する第2の方向の第2の速度成分と、 第3の位相化速度V3 encを有する第3の方向の第3の速度成分とを判定するため 、位相コントラスト測定が適用され、 mが正の整数を表わすとき、上記デラップ方向の方向係数は、 により定められることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 5. 測定方向の符号化値の2倍の倍数を除いた速度の微係数の成分を測定方向 で判定するため、位相コントラスト法が少なくとも一つの測定方向に適用される 磁気共鳴を用いて速度の微係数を判定する方法であって、 デラップ符号化値の2倍の倍数を除いた速度の微係数の成分を判定するため、 位相コントラスト法がデラップ方向である付加的な方向に適用され、 実際の微係数の値は、上記速度の微係数の上記測定方向の成分の判定と、上記 デラップ方向の微係数の成分の判定との結合により判定されることを特徴とする 方法。 6. a)静止磁界を維持する手段と、 b)無線周波パルスを発生する手段と、 c)時間的な傾斜磁界を発生する手段と、 d)上記無線周波パルスを発生する手段及び上記時間的な傾斜磁界を発生する 手段のための制御信号を発生する制御ユニットと、 e)磁気共鳴信号を受信、復調、標本化する手段と、 f)標本化された磁気共鳴信号を処理する処理手段とにより構成され、 上記制御ユニットは、符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を測定方向で判 定するため、位相コントラスト法を少なくとも一つの測定方向に適用するため設 けられ、磁気共鳴を用いて動体の速度を 決定する磁気共鳴装置であって、 デラップ符号化速度の2倍の倍数を除く速度成分を判定するため、位相コント ラスト法が、デラップ方向である付加的な方向に適用され、 実際の速度成分は、上記測定方向と上記デラップ方向の速度成分の判定を結合 することにより判定されることを特徴とする磁気共鳴装置。
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