JPH10508810A - 閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ確保する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 閉デッキおよび船（１）積みされた貨物をそれぞれ、例えば車両用デッキ（２）または貨物倉内貨物を確保するための装置であって、デッキスペースの天井のローラ装置に取り付けられる、膨張可能かつガス充填可能な高弾性バッグ（４）からなる装置。弾性バッグは、通常の船貨物、より詳しくは車両（３）の幅に対応する距離だけ互いに隔てて配置される。バッグ（４）間の領域に貨物（３）が位置決めされた後、バッグが引き下げられて、デッキの床の適当な取付け手段に固定される。次に、バッグ（４）が低ゲージ圧に膨張され、かくして広げられて、貨物（３）の側方から、少なくとも一部は貨物（３）の上方から貨物（３）を包み込む。これにより、バッグ（４）はデッキ上の開放空間の大部分を充満する。

Description

【発明の詳細な説明】 閉デッキおよび船積みされた貨物を確保する方法および装置 本発明は、閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ、例えば車両用デッキ 、貨物倉内貨物を確保する（または固定する、securing）方法および装置に関す る。高弾性ゴムバッグ／ゴム膜からなり、膨張状態で貨物を貨物倉内に確保する 貨物確保装置は、本件出願人のノールウェー国特許出願第942529号から知られて おり、貨物は、貨物倉内の「自由」空間が、空気で充満された高弾性ゴムバッグ で置換されると所定位置に確保されるようになっている。上記特許出願第942529 号に開示のこの装置の場合にはゴムバッグが使用され、該ゴムバッグは、貨物倉 の天井に予め取り付けられておりかつ空気ポンピング装置からの空気が充填され る。空気圧力は、ゴムバッグが、貨物の移動を防止する圧力にのみ膨張されるよ うに調節されかつ制御される。ゴムバッグは、非常に高い伸び弾性率（最小でも ５００％の伸び弾性率）をもつものが使用される。この貨物確保装置は、自動車 、ボート、航空機、および鉄道車両で使用できる。 船積みされた貨物例えば車両を輸送する場合に、車両すなわち貨物が大きな開 デッキ上に置かれるとき、および車両を含む大形物品を大きな貨物倉内に位置決 めするときにも、積荷を簡単に確保することに加え、載荷面またはデッキをより 細かく分割し、貨物を確保するだけでなく、大きな空間および表面を小さなセク ションに分割することにより、船全体に安全性を付与している。セクションとし てこの種の隔室に仕切るすなわち分割することの効果は、貨物倉および貨物デッ キの双方への水の侵入を一定領域に制限でき、かつ、荒海で、多量の水が船体を 横切る方向に移動することを防止できることである。 従って本発明の目的は、大きな開放空間をこのようにセクションとして仕切る ことにより、閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ確保する方法および装 置を提供することにある。 この目的は、請求の範囲に記載された特徴を有する方法および装置により達成 される。 本発明では、貨物が所定位置に置かれた後は、貨物倉またはデッキ（該貨物倉 またはデッキは、載荷中および降荷中には開かれる）が、非常に簡単な態様で小 さな単位に分割され、同時に、貨物が、簡単かつ信頼できる態様で確保される。 本発明によれば、デッキまたは貨物倉の開放空間も充満され、これにより、事故 が生じた場合に水の侵入を許容する空間が最小になる。また、侵入する水の量が 少ないため、水は制限された範囲内で移動できるに過ぎず、従って船の安全性を 大幅に改善できる。 上記以外に、本発明は、他の多くの長所を有している。 本発明による膨張バッグは、事故の場合に船に付加浮力を付与し、従って、緊 急時に、通常の場合よりも長時間船を浮いた状態に維持し、沈没を防止できるこ ともある。従って、救助を求めることができる機会が非常に大である。本発明の １つの特徴によれば、充填形ガスバッグに難燃性ガスを充填でき、従って、何ら かの小火災が生じても自動的に消火するであろう。 本発明により得られる他の長所は、チェーンおよびストラップのような伝統的 な確保具を使用する必要なくして、貨物を自動的に確保できることである。この ことは、載荷および降荷に関連する大きな合理化を意味し、同時に、貨物は、貨 物の全表面に亘って均一に分散された確保効果により確実に確保される。貨物は 、確保圧力を調節することにより、輸送中に自動的に緊締できる。また、貨物の 確保状態は、センサにより常時モニタリングすることができる。 本発明により得られる他の特徴は、貨物倉またはデッキが満載されない場合に 、車両すなわち貨物を船の最も好ましい位置に載せることができることである。 なぜならば、バッグを膨張させることにより、貨物を貨物面上の所望の位置に確 保しかつ維持できるからである。 本発明の装置は、船の機械的特性を変化させるような広範囲の機械的改造を行 なう必要なくして、既存の船またはカーフェリーに組み込むことができる。本発 明の装置は非常に容易に使用できかつ船の載荷能力を低減させることはない。バ ッグを格子状に配置することにより、空間を分割できかつ船の外縁部に対して、 例えば船の端部で車両のドアに対して確保を行なうことができ、このため安全性 が更に付加される。デッキの回し板(driving plate)の固定手段は、カーデッキ 上での車両の駆動レーンを確立するように、従って車両の正しい位置決めが行な えるように有効に配置される。 以下、カーフェリーの車両デッキの形態をなす実施例および添付図面に関連し て、本発明をより詳細に説明する。 第１図は、本発明の装置を示す、フェリーのカーデッキの平面図である。 第２図は、２つのフェリーデッキを備えたカーフェリーを示す断面図である。 第３図は、カーデッキを隔室に分割したときに中間位置にある本発明の装置を 詳細に示す図面である。 第４図は、第３図のカーデッキが確保位置にあるところを示す図面である。 第５図は、本発明によるバッグが伸長位置にありかつその下縁部が取り付けら れた状態にあるところを示す斜視図である。 第６図は、本発明による装置のバッグ巻取り装置を示す斜視図である。 添付図面は、車両の確保に関連して本発明をカーデッキに使用したものを示す けれども、本発明はこれより遙かに広い概念に使用でき、あらゆる種類の貨物を 、カーデッキだけでなく貨物倉内にも確保することができる。 第１図には、船すなわちフェリー１の、参照番号２で示すカーデッキが示され ている。このデッキ２上には、参照番号３で示す車両、自動車が、慣用的な態様 で互いに前後に並べられている。これらの自動車列間の領域で、デッキスペース の天井からは、参照番号４で示す伸長可能なガス充填形高弾性バッグが吊下げら れている。このスペースを更に安全にしかつ仕切るため、対応する弾性バッグを 、例えば参照番号５で示す位置において船体を横切る方向に設けることもできる 。この種類の伸長可能なバッグを船の両端部に設けることにより、車両ドア等の 特別な確保が行なえる。 第２図は、本発明による装置が確保状態にあるところを示すカーデッキの断面 図である。 第３図および第４図は、デッキ上の車両間の弾性バッグの位置を極めて概略的 に示すものである。ここでは、バッグ４が伸長位置にあるところが示されており 、バッグ４は、固定手段７により、車両間のデッキの床に固定される。この位置 ではカーデッキの長手方向のセクション分割が達成され、これにより、船内に侵 入 した水が船体の横方向面間で前後に流れることが防止される。 第４図は、本発明の装置が確保位置にあるところを示し、弾性バッグは膨張さ れており、これにより貨物（すなわち車両）を確保しかつ車両間のスペースを上 方および側方で充満する。この充満作業は、車両の横方向に行なわれ、従って車 両を互いに確保して保持するけれども、バッグの膨張が進行すると、車両は頂部 からも確保され、このためクッション態様で確実に保持されるであろう。車両の 下の空間８のみが自由空間である。 第５図および第６図には、バッグ４の吊り具および確保具（固定具）が示され ている。バッグ４の伸長位置では、バッグは一種のカーテンとして機能する。バ ッグの下縁部には、バッグをカーテンのように長手方向にぴんと張った状態に保 持するウェイト荷重すなわち梁構造９が設けられた設計になっており、図示の例 では、梁９がデッキ床６の凹部１３内に配置されるようにしてバッグが引き下げ られているが、これは絶対的条件ではない。なぜならば、梁９は実際のデッキ床 ６に当接するようにも構成できるからである。この領域１３の両側には、丸端部 を備えた回転可能な板要素が設けられている。板要素は、適当な駆動手段により 互いに近づく方向に回転でき、カーテンまたは梁９の頂部をグリップすることに よりカーテンを所定位置に保持する。かくして、この位置では、自動車の各列間 に、上下が確保されたカーテンすなわち壁が形成され、これにより、例えば水が 船の横方向に移動することが防止される。 第６図には、バッグすなわちカーテン４を巻き上げる機構が示されている。デ ッキまたは貨物倉の天井には、例えば回転可能なローラ１１がブラケット１０に より取り付けられる。ローラ１１はモータ駆動され、従って、回転方向に従って カーテン４の巻上げまたは引下げを行なうことができる。カーテン４が引き下げ られるとき、梁９は下方への付加的牽引力を付与するであろう。船の載荷中また は降荷中は、バッグ４は、例えば第４図に示すように巻き上げられた状態にある 。第６図の下方および第５図にも示すように、ローラ１１には、バッグを膨張さ せるための１つ以上の孔列またはスロット列１２が設けられた設計になっている 。このため、ローラ１１はその両端部がシールされかつコンプレッサその他の空 気供給源からの空気取入れ口に連通している。空気供給源は、孔１２を通してバ ッ グ４を充満させる空気を吹き込み、第４図に示すようにバッグを膨張させて、車 両を包み込む。バッグを収納するとき、同じ装置を用いて空気が抽出され、バッ グがカーテンの形態に収縮された後に巻き上げられる。指摘すべき本質的特徴は 、バッグが非常に高い弾性率を有し、従ってバッグを５００％ほど膨張できるこ とである。かくして、バッグは自動車の表面に対して摺動することなく該表面の 回りで膨張し、従って、自動車の表面に対する摺動作用すなわち引っ掻き作用が 完全に防止される。 本発明の作動モードは、次のように要約される。 １．貨物倉内には、高弾性材料からなる幾つかの気密バッグ４が取り付けられ 、これらのバッグは自動車の列間の中間に取り付けられる。 ２．車両が船から陸揚げされるときおよび船に積み込まれるときは、バッグ４ は、巻上げ可能な中空管１１上に配置される（第６図参照）。 ３．自動車が船に積み込まれたならば、バッグ４が巻き解かれ、装置７、９に より床に機械的にクランプされる。次に、バッグが、中空管１１から、空気また はガスにより膨張される。 ４．これにより、バッグ４が全ての貨物を徐々に包み込み、バッグ内の圧力の 上昇につれて貨物を確保する。正しい圧力に達すると、圧力調整弁が解除される 。 ５．貨物は、空気を閉じ込めた状態に維持する包囲体により包囲される。バッ グの内部と外部との間には圧力差があり、貨物は確実に確保される。圧力は貨物 の表面全体に均一に分散される。圧力により貨物を確保する強さは、調節できる 。 ６．バッグをその底部および頂部で固定することにより、長手方向の水密性隔 室が形成される。 本発明によれば、それぞれのバッグ内の圧力をモニタリングすることにより、 車両デッキ上または貨物倉内の安全状態を完全制御することができる。また、船 にはバッグにより付加浮力が付与されるため、デッキまたは貨物倉内に水が侵入 した場合の安全性がさらに高められる。同時に、貨物は、固定ストラップ等を用 いないで確保されるため、従来よりも一層容易かつ迅速に確保され得る。 本発明は非常にフレキシブルな解決方法を提供する。なぜならば、本発明の装 置は、船の機械的特性を変化させるような広範囲の機械的改造を行なうことなく 、 既存のフェリーに組み込むことができるからである。また、本発明の確保方法は 極めてフレキシブルであり、デッキの一部のみに載荷される場合でも使用できる 。なぜならば、荒天候であっても、残余の空スペースをエアバッグで完全に充満 できるからである。本発明の範囲内で多くの変更が可能である。また、車両デッ キの状況を一定に維持するセンサ、圧力調整器により装置のモニタリングを行な うことができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１２月２日 【補正内容】 『 明細書 閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ確保する方法および装置 本発明は、貨物が船積みされた閉デッキをそれぞれ、例えば車両用デッキまた は貨物倉内貨物を確保する（または固定する、securing）方法および装置であっ て、デッキまたは貨物倉の天井に、好ましくは船の長手方向に吊り下げられた膨 張可能かつガス充填可能な弾性バッグにより確保する方法および装置に関する。 高弾性ゴムバッグ／ゴム膜からなり、膨張状態で貨物を貨物倉内に確保する貨 物確保装置は、本件出願人に係るノルウェー国特許出願第942529号（PCT/NO 95/ 00120（国際公開番号WO96/01194））から知られており、貨物は、貨物倉内の「 自由」空間が、空気で充満された高弾性ゴムバッグで置換されると所定位置に確 保されるようになっている。上記特許出願第942529号に開示のこの装置の場合に は、ゴムバッグが使用され、該ゴムバッグは、貨物倉の天井に予め取り付けられ ておりかつ空気ポンピング装置からの空気が充填される。空気圧力は、ゴムバッ グが、貨物の移動を防止する圧力にのみ膨張されるように調節されかつ制御され る。ゴムバッグは、非常に高い伸び弾性率（最小でも５００％の伸び弾性率）を もつものが使用される。この貨物確保装置は、自動車、ボート、航空機、および 鉄道車両で使用できる。 英国特許（GB 2181997）からは、一定体積をもつコンテナ内の貨物安定化装置 が知られている。貨物は、コンテナの壁と貨物との間および／または２つの貨物 の間に１つ以上のバッグを配置することにより安定化される。膨張されたバッグ は、貨物に圧力を加え、従って貨物を確保する。 日本国公開特許(JP-A-52 135 187)には、運搬船の下方デッキ上に自動車をロ ックする装置であって、デッキ天井の下に設けられたバッグを膨張させ、これに より自動車を下方に押圧して確実に保持する構成の装置が開示されている。船積 みされた貨物例えば車両を輸送する場合に、車両すなわち貨物が大きな開デッキ 上に置かれるとき、および車両を含む大形物品を大きな貨物倉内に位置決めする ときにも、積荷を簡単に確保することに加え、載荷面またはデッキをより細かく 分割し、貨物を確保するだけでなく、大きな空間および表面を小さなセクション に分割することにより、船全体に安全性を付与している。セクションとしてこの 種の隔室に仕切るすなわち分割することの効果は、貨物倉および貨物デッキの双 方への水の侵入を一定領域に制限でき、かつ、荒海で、多量の水が船体を横切る 方向に移動することを防止できることである。 従って本発明の目的は、大きな開放空間をこのようにセクションとして仕切る ことにより、閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ確保する方法および装 置を提供することにある。 この目的は、請求の範囲に記載された特徴を有する方法および装置により達成 される。』 請求の範囲 １．貨物が船積みされた閉デッキをそれぞれ、例えば車両用デッキまたは貨物倉 内貨物を確保する方法であって、デッキまたは貨物倉の天井に、好ましくは船の 長手方向に吊り下げられた膨張可能かつガス充填可能な弾性バッグにより確保す る方法において、 前記バッグを、船に積む通常の貨物、より詳しくは車両の幅に対応する距離だ け互いに隔てて配置し、貨物、より詳しくは車両をバッグ間の領域に位置決めし た後、これらのバッグを、天井の下に収縮されている位置から引き下げてデッキ の適当な固定手段に固定することにより、空間を、主として水密性の別々の隔室 に分割し、次に高度に弾性であるバッグを、最大５００mm水柱に相当する低ゲー ジ圧に膨張させ、かくしてバッグを広げて、貨物の側方から、少なくとも一部は 貨物の上方から貨物を包み込み、デッキ上の開放空間の大部分を充満させること を特徴とする方法。 ２．前記バッグが難燃性ガスで膨張されることを特徴とする請求の範囲第１項に 記載の方法。 ３．複数のバッグが船の長手方向に互いに前後に配置され、必要な場合、例えば 長デッキの場合には、長手方向に配置されるバッグ間のギャップ内で、船体を横 切る方向にもバッグを設け、横方向バッグは車両ドアの前方の端部に設けること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ４．貨物が船積みされた閉デッキをそれぞれ、例えば車両用デッキまたは貨物倉 内貨物を確保する装置であって、デッキの天井に、その長手方向に、弾性材料か らなる収縮性バッグの吊下げ手段が設けられ、更に、バッグを、実際のデッキの 位置まで伸長させかつ実際のデッキの位置から収縮させる駆動手段が設けられた 装置において、 前記吊下げ手段の真下のデッキにはバッグの固定手段が設けられ、バッグは、 ガスが充満されたとき、５００％程膨張できる高弾性材料、好ましくはゴムまた はプラスチックからなり、バッグにガスを充満しかつガス抜きする、これ自体は 既知の手段が設けられ、該手段はガス圧を調節しかつ制御する制御部材を備えて おり、バッグは、デッキの長手方向に、個々の別々のセクションに分割されてい ることを特徴とする装置。 ５．前記バッグセクションの間で、より詳しくはデッキの端領域には、対応する 伸長可能なバッグ装置が、横方向に適当な距離を隔てて設けられていることを特 徴とする請求の範囲第４項に記載の装置。 ６．前記バッグを伸長させかつ収縮させる手段は回転可能な駆動ローラ等からな り、バッグの自由端には、細長いビードまたは梁状補強部材の形態をなすウェイ ト荷重が設けられていることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の装置。 ７．前記デッキへのバッグ固定手段が、バッグの両側からバッグの端縁部に沿っ てビードまたは補強部材と協働する回転可能なクランプ梁からなり、また好まし くはデッキに凹部を設けて、バッグの端縁部を制御しかつ固定することを特徴と する請求の範囲第４項に記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ、例えば車両用デッキまたは貨 物倉内貨物を確保する方法において、 デッキまたは貨物倉の天井に、好ましくは船の長手方向に、膨張可能かつガス 充填可能な吊下げ形の高弾性バッグを、船に積む通常の貨物、より詳しくは車両 の幅に対応する距離だけ互いに隔てて配置し、貨物、より詳しくは車両がバッグ 間の領域に位置決めされた後、これらのバッグを引き下げてデッキの適当な固定 手段に固定し、次にバッグを低ゲージ圧に膨張させ、かくしてバッグを広げて、 貨物の側方から、少なくとも一部は貨物の上方から貨物を包み込み、デッキ上の 開放空間の大部分を充満させることを特徴とする方法。 ２．前記バッグが、最大５００mm水柱に相当する圧力まで膨張されることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ３．前記バッグが難燃性ガスで膨張されることを特徴とする請求の範囲第１項に 記載の方法。 ４．複数のバッグが船の長手方向に互いに前後に配置され、必要な場合、例えば 長デッキの場合には、長手方向に配置されるバッグ間のギャップ内で、船体を横 切る方向にもバッグを設け、横方向バッグは車両ドアの前方の端部に設けること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ５．閉デッキおよび船積みされた貨物をそれぞれ、例えば車両用デッキまたは貨 物倉内貨物を確保する装置において、 デッキの天井には、デッキの長手方向に、高弾性材料からなる収縮形バッグの 吊下げ手段が設けられ、バッグを、実際のデッキの位置まで伸長させかつ実際の デッキの位置から収縮させる駆動手段を有し、前記吊下げ手段の真下のデッキに はバッグの固定手段が設けられ、バッグは、ガスが充満されたとき、５００％程 膨張できる材料、好ましくはゴムまたはプラスチックからなり、バッグにガスを 充満しかつガス抜きする手段が設けられ、該手段はガス圧を調節しかつ制御する 制御部材を備えていることを特徴とする装置。 ６．前記バッグが、デッキの長手方向に、個々の別々のセクションに分割されて いることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の装置。 ７．前記バッグセクションの間で、より詳しくはデッキの端領域には、対応する 伸長可能なバッグ装置が、横方向に適当な距離を隔てて設けられていることを特 徴とする請求の範囲第６項に記載の装置。 ８．前記バッグを伸長させかつ収縮させる手段は回転可能な駆動ローラ等からな り、バッグの自由端には、細長いビードまたは梁状補強部材の形態をなすウェイ ト荷重が設けられていることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の装置。 ９．前記デッキへのバッグ固定手段が、バッグの両側からバッグの端縁部に沿っ てビードまたは補強部材と協働する回転可能なクランプ梁からなり、また好まし くはデッキに凹部を設けて、バッグの端縁部を制御しかつ固定することを特徴と する請求の範囲第５項に記載の装置。