JPH10507739A - 炎症性サイトカインの阻害剤として有用な、n−置換−(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体 - Google Patents

炎症性サイトカインの阻害剤として有用な、n−置換−(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 新規なN-置換−(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体は、炎症性サイトカインの阻害剤として有用であることが分かっている。これら誘導体は、特に敗血症性ショック、カヘキシー、リウマトイド関節炎、炎症性腸疾患、多発性硬化症およびAIDSの治療に使用できる。これら化合物は、典型的にはブロモアルキルボロン酸とプリン、インドールおよびピリミジン塩基との反応によって調製される。

Description

【発明の詳細な説明】 炎症性サイトカインの阻害剤として有用な、N-置換-(ジヒドロキシボリル)アル キルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体 発明の背景 カケクチンとしても知られる、腫瘍壊死因子α(TNF−α)は、好中球、活性化 リンパ球、マクロファージ、NK細胞、LAK 細胞、星状細胞、内皮細胞、平滑筋細 胞および幾つかの形質転換細胞によって生産される17 kDaのタンパク質である。 TNF-αが、主としてマクロファージによって生産され、これがインビトロ並びに インビボで生産できることを、多数の研究が明らかにしている。このサイトカイ ンは、腫瘍細胞に対する細胞毒性作用、好中球の活性化、正常細胞の成長促進、 および免疫炎症性、免疫調節、および抗−ウイルス性応答等を包含する広範囲に 渡る生物学的活性を媒介する。TNF-αは、またインターロイキン-1(IL-1)の分泌 を誘発し、しかも炎症および内毒素−誘発性ショックの一次媒介体である。26 k Daの膜型のTNF-αが、単球および活性化T細胞の表面上に表示されている。この 分子は細胞内の連絡並びに細胞毒性活性に関与している可能性があり、またリン パ球活性化に関する表面マーカーである。種々の技術によって、TNF は水性溶液 中で三量体として存在することが示されており、ヒトTNF 分子のほんの僅かな部 分のみが、生理的イオンpHにおいてモノマーとして存在するに過ぎない。 2つの別々のTNF-α受容体、即ち75 kDaの受容体および55 kDaの受容体(それ ぞれTNFR−αおよびTNFR−β)が同定されている。これら2つのTNF 受容体型の 細胞内ドメインは見掛け上無関係であり、このことはこれらが異なるシグナル変 換経路を利用することを示唆している。両受容体はTNF を結合し、かつ転写因子 NFkBを活性化するが、各受容体の発現は独立かつ特異的に調節されているものと 考えられる。ヒトTNF-αは、ヒト細胞上で、等しいアフィニティーでこれら両型 の受容体と結合するであろう。 TNF は、様々な多数の侵入性の諸疾患、感染症、および炎症状態の病態生理学 的作用の重要な媒介体であることが分かっている。組織内でのその生産(または 過剰生産)および細胞環境における他のサイトカインの存在の結果として、TNF は、最終的に宿主に利益供与するか、あるいはこれを害する可能性がある。例え ば、これが急激に生産され、かつ重度の細菌感染の際に、その循環系に大量に放 出された場合、TNF は極めて高い死亡率(30〜90%)を伴う、ショック状態および 組織傷害(敗血症性ショック症候群)の状態を引き起こす。3つの主な証拠は、 TNF が敗血症性ショックの発症において中心的な役割を演じていることを示して いる。該3つの証拠とは、(1)哺乳動物への該サイトカインの投与が、殆ど敗血 症性のショックと識別不可能なショックおよび組織傷害状態を誘発すること、(2 )敗血症性ショックにおけるTNF の阻害が、これらショックおよび組織傷害両者 の発症を防止し、かつ有意な生存性を与えること、および(3)TNF が、実験的お よび臨床的敗血症性ショック症候群の発症中に、動物およびヒト体内で生産され ることである。 慢性的疾患状態にある際に生産される場合、TNF はカヘキシー、食欲不振によ って特徴付けられる症候群、促進された異化作用、体重減少、貧血、および体組 織の喪失を媒介する。体重減少は、しばしば慢性疾患中に生じ、体重増加がみら れなければ、該疾患が根絶される前に、該宿主は死亡する恐れがある。例えば、 AIDS癌に苦しめられた患者にとっては、体重の50%を喪失することおよび栄養不 良の合併症に冒されることは、異常なことではない。タンパク質−保存性適合応 答が最大の効力を発揮する飢餓とは対照的に、カヘキシー性宿主は、抑制された 取り込みにも拘らず、身体エネルギーの蓄えを異化作用し、かくしてその死を早 める傾向がある。 敗血症性ショックおよびカヘキシーに加えて、TNF は、リウマトイド関節炎(R A)、炎症性腸疾患(IBD)、多発性硬化症(MS)およびAIDSの病態生理学に関連性が あり、かつ恐らくアルツハイマー病(AD)および/またはAD患者に関連する体重減 少の発生において重要な役割を演じているものと示唆されている。 例えば、リウマトイド関節炎においては、血清における多量の2種のモノカイ ン、即ちTNF-αおよびIL-1の表示を伴う、マクロファージの活性化の証拠がある が、滑液中ではより顕著である。TNF-α、即ちIL-1の誘発物質は、リウマトイド 関節炎において有意に増大するが、反応性関節炎においては増大しない。更に、 RA中のTNF-α濃度は、該滑液中の白血球数およびESR(赤血球沈降速度)と相関関 係をもつ。TNF は、免疫性および炎症の重要な媒介体であり、また生物学的活性 (好中球の活性化、滑膜細胞からのアラキドン酸代謝産物の遊離、軟骨再吸収の 誘発および軟骨におけるプロテオグリカン遊離の阻害の故に、マクロファージ走 化性活性化タンパク質([MCAP])は、慢性関節炎における可能な媒介体の1種であ る。種々の研究は、TNF に対するモノクローナル抗体が、ハツカネズミのコラー ゲン−誘発性関節炎における関節疾患を改善できることを示した。これらの研究 においては、疾患の発症前に投与された抗-TNFが、脚の腫れおよび組織学的な関 節炎の重度を減じた。但し、関節炎の発生率または循環抗−タイプIIコラーゲン IgG 濃度を減じることはなかった。ヒト疾患に対してより関連性の高いのは、臨 床的な関節炎の発症後に注入した場合においてさえ、臨床的評点、脚の腫れ、お よび疾患の組織学的な重度を減じる、該抗体の能力であった。 極最近、活動性のリウマトイド関節炎に罹った20名の患者を、8週間に渡るオ ープンフェイズI/IIトライアル(open phase I/II trial)において、20 mg/kgの キメラヒト/マウスモノクローナル抗−TNF-αで処置した。この処置は十分に許 容され、かつ有意な改善が、リッチーアーティキュラーインデックス(Ritchie A rticular Index)、腫れをもつ関節数、および他の主な臨床的評価において見ら れた。有意な減少が、血清アミロイドA、IL-6およびc-反応性タンパク質に見ら れた。 多発性硬化症(MS)は、中枢神経系(CNS)の慢性で炎症性の脱髄疾患である。該 脱髄部位における浸潤細胞の大部分は、マクロファージおよびT-細胞である。CS F 中のIL-1およびTNF は、不活性MSまたは他の神経学的疾患に罹った患者におけ るよりも、激しい多発性硬化症に罹った患者中において高濃度でかつより高頻度 で検出される。MS患者の研究において、ベック(Beck)とその共同研究者等は、疾 患の再燃の2週間前における、抹消血単核細胞によるTNF およびインターフェロ ン産生の増加を見出した。実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)が、動物における 該CNS の最も良く特徴付けされた脱髄性疾患である。EAE およびMSは多くの特徴 を共有している。ルドゥル(Ruddle)およびその共同研究者等は、マウス内のEAE を治療するために、TNF を中和するモノクローナル抗体を使用した。これについ ては、ルドゥル(Ruddle)等,J.Exp.Med.,1990,172:1193-1200 を参照。この 抗体で治療したマウス内のEAE の発病率およびその重度は画期的に減じられ、か つ該疾患の発症は遅延された。その上、該著者は、予防的治療は長期間維持され て、観測した5カ月間に及んだことを報告した。 TNF-α濃度を、73名のHIV-1 血清反応陽性患者由来の血清サンプルおよび2つ のコントロール群由来のサンプルについて測定した。HIV-1-感染患者の全臨床群 は、併発疾患とは無関係に、両型の可溶性TNF 受容体(sTNFRs)および免疫反応性 TNF-αの、有意に高い濃度を有していた。最高の濃度はAIDS患者中に見られた。 これらのTNF パラメータは減少したCD4+リンパ球数と有意な相関関係を有してい た。免疫反応性のTNF およびsTNFRsの高い濃度は、HIV-1 感染中の、該TNF-α系 の活性化を強く示唆している。濃度は疾患の進行および免疫不全の度合いに応じ て増大する。TNF-α合成の選択的阻害剤であるサリドマイドは、単球様(U1)細胞 系内の潜在的HIV-1 の活性化を抑制することが示されている。HIV-1 の阻害に関 連して、作用物質−誘発TNF-αタンパクおよびmRNA産生における減少があった。 また、サリドマイドの存在は、進行性HIV-1 感染およびAIDSに罹った17名の患者 中16名の抹消血単核細胞中でウイルスの活性化を阻止することが示された。最近 の研究では、ホモジナイズした脳組織について、逆転写酵素−ポリメラーゼ連鎖 反応を利用して、TNF-αに対するmRNAの相対的発現と、認識的損傷およびHIV 感 染患者中の神経病理的変化とを相関付けた。前頭の皮質下白質由来のTNF-αに対 するmRNAの濃度は、痴呆を伴わないAIDS患者または血清反応陰性コントロールに おけるよりも、HIVD(HIV関連痴呆症)に罹った患者において、有意に高かった。H IVDにおける、TNF-αに対するmRNA濃度が高いことは、異常なサイトカイン発現 がHIVDの病因に寄与していることを示している。TNF-αの遊離を遮断することが 知られている薬物であるペントキシフィリン(PTX)を、HIV-血清反応陽性患者の フェイズI/IIクリニカルトライアルにおいて、単独でまたはジドブジン(ZDV)と の組み合わせでテストした。定量的ポリメラーゼ連鎖反応技術によって測定され るような、平均HIV-1 ウイルス負荷(viral load)は、一方の試薬のみを投与した 患者(p<0.05)における8-〜9-倍もの高い濃度に比して、PTX およびZDV を投与し た12週間後のベースライン値上1.9-倍の値であった。TNF-α濃度は、組み合わせ 薬物治療が施された患者におけるウイルス負荷(p<0.0001)と相関している。 クローン病および潰瘍性大腸炎は、病因未知の慢性炎症性腸疾患であるが、免 疫機構が該腸の病巣の病因において重要な役割を演じており、またリンパ球様細 胞により生産されるサイトカインが、該疾患の腸管外続発症にとって重要であり 得るという、情況証拠がある。これらクローン病および潰瘍性大腸炎両者におい ては、マクロファージの活性化が重要な特徴であると考えられ、かつマクロファ ージに誘導されたサイトカインTNF-α、IL-1およびIL-6の高い生産性が、これら 両疾患において報告されている。最近の研究により、慢性の炎症性腸疾患に罹っ た24名の患者(15名はクローン病、9名は潰瘍性大腸炎)および11名のコントロ ール(14)由来の腸の検体中での、TNF-αに対する免疫反応性の細胞の位置および 組織密度が測定された。これら潰瘍性大腸炎およびクローン病両者の固有層にお いて、TNF-α免疫反応性細胞の有意に高い密度が見られ、このことはこの程度の TNF-α生産性が、上皮および内皮膜の保全性を損ない、炎症性細胞のリクルート メントの増大、および血管内皮に及ぼすプロトロンビン作用によって、これら潰 瘍性大腸炎およびクローン病両者の病因に対して有意に寄与するものと考えられ る。 発明の概要 本発明は、IL-1b、IL-6、IL-8、TNF-αあるいは組織因子等の炎症性サイトカ インの阻害剤として有用な、N-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、イ ンドールおよびピリミジン誘導体に関するものである。更に詳しく言えば、本発 明は、新規な炎症性サイトカインの阻害剤、即ち以下の一般式Iで示される化合 物および製薬上許容されるその塩に関する: P - (CH2) n- B(OR1)(OR2) (I) ここで、R1およびR2両者は水素原子を表すか、あるいは一緒に該2個の酸素原子 を架橋するプロピレン鎖を表し、nは2〜6であり、またPはプリン塩基の場合 にはN9を、インドールまたはピリミジン塩基の場合にはN1を介して結合したプリ ン、インドールまたはピリミジン塩基の残基を表す。 従って、本発明の目的の一つは、N-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルプリ ン、インドールおよびピリミジン誘導体を提供することにあり、該誘導体はその 炎症性サイトカイン阻害能のために、侵襲性諸疾患、感染および炎症状態、特に 敗血症性ショック、カヘキシー、リウマトイド関節炎、炎症性腸疾患、多発性硬 化症、AIDSおよびアルツハイマー病の治療のための治療薬として有用である。 本発明の更なる目的は、これらの新規なN-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキ ルプリン、インドールおよびピリミジン誘導体の調製のための合成手順を提供す ることにある。 更に別の本発明の目的は、敗血症性ショック、カヘキシー、リウマトイド関節 炎、炎症性腸疾患および多発性硬化症に罹った哺乳動物を治療するための方法を 提供することにあり、該方法は炎症性サイトカインの阻害剤、即ちN-置換-(ジヒ ドロキシボリル)アルキルプリン、N-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルインド ールまたはN-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルピリミジンを投与する工程を 含む。 従って、本発明の更なる目的は、AIDS療法を提供することにあり、該方法では 炎症性サイトカイン阻害作用をもつ、N-置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルプ リン、インドールまたはピリミジンを投与することにより、カヘキシーを減ずる と共に、ウイルス負荷をも低下させる。 本発明の更に他の目的は、治療薬、即ちカヘキシーの媒介体であるTNF および 他の炎症性サイトカインを阻害することによって、該疾患の発症を阻止する、N- 置換-(ジヒドロキシボリル)アルキルプリン、インドールまたはピリミジンを提 供することにある。 本発明のもう一つの局面においては、上記式Iの化合物と、1種以上の製薬上 許容された担体、賦形剤または希釈剤とを含む製剤を提供する。 発明の詳細な説明 ピリミジン塩基構造において、その置換基の公知の番号付けは以下の通りであ る。 上記式Iの化合物のピリミジン塩基部分は、その1-位(N1)において、窒素原子 を介して該構造の残りの部分に結合している。 プリン塩基構造における置換基の公知の番号付けは、以下の通りである。 上記式Iの化合物のプリン塩基部分は、その9-位(N9)において、窒素原子を介 して該構造の残りの部分に結合している。 同様に、インドール塩基構造において、その置換基の公知の番号付けは以下の 通りである。 上記式Iの化合物のインドール塩基部分は、(その1-位において)窒素原子を 介して該構造の残りの部分に結合している。 上記式Iの化合物におけるピリミジン、プリンまたはインドール塩基残基は、 天然産のピリミジン塩基、即ちウラシル、チミンまたはシトシン、天然産のプリ ン塩基、即ちアデニンおよびグアニン、または市販品として入手可能なインドー ル塩基から誘導できる。ここで、「プリン、インドールまたはピリミジン塩基」 なる用語はこれら塩基並びにプリンおよびピリミジン、並びにその類似体、例え ばアルキル、アラルキル、ハロゲン、アセチル、ヒドロキシメチル、アミド、お よび/またはカルバメート置換基を含む誘導体等を意味するものとする。従って 、本発明のジヒドロキシボリル塩基は天然産の塩基、例えばアデニン、チミン、 シ トシン、グアニン、ウラシル、キサンチン、またはハイポキサンチン(後者の2 つは天然の分解生成物である)、インドールまたは当分野で公知の化学的に合成 された種々のその類似体から誘導することができる。 6-置換および2,6-ジ置換プリン誘導体の幾つかの例は、米国特許第4,199,574 号に記載された最終生成物のための出発物質として記載されているものであり、 該特許の開示事項を本発明の参考とする。これらプリンは以下の式で表される: ここで、R*は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アルコキシ、アジド、チ オ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を表し、 R**は水素原子、ハロゲン原子、アルキルチオ、アシルアミノ、アミノまたはア ジド基である。この式において、ハロゲン原子はフッ素、塩素、臭素およびヨウ 素を包含し、アルキル基は1〜6個の炭素原子を含み、またアシル基は2〜7個 の炭素原子を含む。 他の有用なプリンおよびピリミジン塩基は、「核酸化学(Nucleic Acid Chemist ry)」,レロイB.タウンゼント(Leroy B.Townsend)& R.スチュアートギブソン(R.S tuart Gibson)編,ウイリーインターサイエンス社(Wiley Interscience)の第I 〜III 巻に記載されているものである。 本発明の実施に際して、好ましいプリンおよびピリミジン塩基は、シトシン、 チミン、ウラシル、6-クロロプリン、2-アミノ-6-クロロプリン、アデニン、グ アニン、キサンチンおよびハイポキサンチンからなる群から選ばれる。勿論、2- アミノ-6- クロロプリンが、本発明の化合物の調製に際して使用するのに極めて 好ましいプリン塩基である。 上記式Iにおいて、基-(CH2)n-(ここで、nは2〜6の整数である)は2〜6個 の炭素原子をもつアルキレン基である。このような基の代表例は、エチル、プロ ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、およびその対応する分枝鎖をもつ異性体 である。 従って、好ましい式Iの化合物は、ピリミジン塩基部分がシトシン、チミン、 ウラシルを由来とし、プリン塩基部分が6-クロロプリン、2-アミノ-6- クロロプ リン、アデニン、グアニン、キサンチンまたはハイポキサンチンを由来とし、あ るいはインドール塩基部分がインドールを由来とする、ジヒドロキシボリループ リン、インドールまたはピリミジン誘導体である。 式Iの化合物と等価なものは、該化合物の生体適合性かつ製薬上許容される塩 である。 該式Iの新規な化合物は以下の化学反応式IおよびIIに示された合成経路によ って製造できる。 反応式Iにおける合成工程は、R1およびR2が両者共に水素原子である、式Iの 化合物の調製のために与えられる。 反応式IIにおける合成工程は、R1およびR2が一緒に2個の酸素原子を架橋する プロピレン鎖であるような、式Iの化合物の調製のために与えられる。 反応式I: P - H (II) + (HO)2-B-(CH2)n- Br (III)---〉 P -(CH2)n- B(OR1)(OR2) (I) ここで、R1およびR2は両者共に水素原子であり、かつPおよびnは上記定義通り である。 この反応式Iにおいて、式IIのプリン、インドールまたはピリミジン塩基は、 式III のジヒドロキシボリルアルキルブロミドと反応して、塩基および酸受容体 の存在下で、R1およびR2が両者共に水素原子であるような、上記式Iの化合物を 与える。典型的には、該塩基は無機塩基、例えば炭酸カリウムまたは水素化ナト リウムであり、該酸受容体は炭酸カリウムである。反応時間は12〜48時間の範囲 内で変えることができ、また通常反応温度は室温である。 反応式II: この反応式IIにおいては、R1およびR2が両者共に水素原子であり、かつPおよ びnが上記定義通りであるような式Iの化合物を、極性の無水溶媒、例えばテト ラヒドロフラン中でプロパンジオールと反応させ、R1およびR2が一緒に2個の酸 素原子を架橋するプロピレン鎖であるような、式Iの所定の化合物を得る。典型 的には、この反応は約4〜16時間、室温にて実施する。 該出発物質、即ち式III のジヒドロキシボリルアルキルブロミドは、有利には γ−ブロモ-1- アルケンとカテコールボランとの反応によって調製される。典型 的には、この反応は約2〜6時間の期間に渡り、約80〜100 ℃の温度にて、窒素 雰囲気下で行われ、この反応に次いで、水性媒体中で加水分解することにより所 定の生成物を得る。必要ならば、この出発物質ジヒドロキシボリルアルキルブロ ミドは、クロロホルムから再結晶することができる。 該式Iの化合物の有用性は、以下に説明する、標準化されたアッセイにおける 活性によって立証することができる。 特に述べない限り、使用したヒト細胞培養アッセイ用の培地は以下に規定する ものである:即ち、RPMI-1640 であり、これには100U/ml のペニシリン、100 μ g/mlのストレプトマイシン、2mMのL-グルタミン、1mMのNaピルベート、1%MEM 非−必須アミノ酸および25mMのHEPES(これらは全てMD州ガイザースバーグのギブ コ(GIBCO)社から入手したものである)が補充されている。完全培地とは、5%のプ ールし、加熱−不活性化した(56℃、30分)ヒトAB血清(WI州、ブラウンディア ーのペル−フリーズ(Pel-freeze)社)を補充した培地として定義される。 全血中でのLPS-刺激によるサイトカイン産生の阻害 クエン酸処理した(citrated)静脈血液を瀉血した正常なドナーから入手し、1 mlづつ、1.5 mlのエッペンドルフ(Eppendorf)微量遠心管(NY州、ウエストバリ ーのブリンクマンインストルメンツ(Brinkman Instruments)社製)中にアリコー トとして分配した。テスト化合物は、100%DMSOに溶解した100 mMの原液を作成す ることにより調製し、全ての以下の1/10希釈物も100%DMSOで調製した。次いで、 テスト化合物(1.0μl)またはDMSOのみを1mlの全血に添加して、最終的なDMSOの 含有率を0.1%とした。次いで、該サンプルを37℃にて1時間遠心処理し、それか らLPS(S.ティフォザ(typhosa),MO州、セントルイスのシグマ(SIGMA)社)を、最終 濃度10 ng/mlとなるように、適当なサンプルに添加した。全てのサンプルを、37 ℃にて更に14時間遠心処理し、それから微量遠心装置内で2〜3分間高速で旋回 させて、血漿を収穫した。次いで、サンプルをPBS 中に1/25、1/100 および1/25 0 に希釈し、それぞれTNF-α、IL-1βおよびIL-6について、ELISA(MN州、ミネア ポリスのR & D システムズ(Systems)社)によってアッセイした。内毒素テスト 媒体および試薬の全てのバッチをテストして、これらを使用する前に、これら が内毒素を含まないことを確かめる。この実験では、内毒素の測定のために、速 度論的色素法(カイネティック(Kinetic)QCL;ウイッタカーバイオプローダクツ( Whittaker Bioproducts)社)を使用し、モレキュラーデバイスズ(Molecular Dev ices)社から入手したサーモマックスプレートリーダー(Thermomax Plate reader )を利用して実施した。このプレートリーダーには、あらゆるデータのコンピュ ータ解析用の専用のソフトウエアが組み込まれている。サンプルを、該製造業者 等の指示に従って、3つの異なる濃度にて、3回づつテストする。10,000内毒素 ユニット/ml の濃度にて入手した、リファレンススタンダードエンドトキシン(R eference Standard Endotoxin)(ユナイテッドステーツファルマコペイア(Unite d States Pharmacopeia))を使用して、標準曲線を作成し、サンプル中の内毒素 の実際の濃度を測定する(感度=/>0.005内毒素ユニット/ml)。ヒト抹消血単核細胞(PBMC)の単離 静脈血を健康なボランティアから入手し、等体積の無菌等張塩水/10mM HEPES と混合し、30mlのアリコートとして、50mlの円錐型ポリプロピレン管に入れる。 希釈した血液の各アリコートの下には、20-25 mlの無菌リンホサイトセパレーシ ョンメディウム(Lymphocyte Separation Medium)(LSM,NC州、ダラムのオルガノ ン−テクニカ(Organon-Technika)社)を敷く。これら管を、室温にて400gで40分 間遠心処理する。界面におけるこの単核細胞を、取り出し、無菌等張塩水/10mM HEPESで2回洗浄し、意図した用途に応じて、ハンクスバランストソルトソリュ ーション(Hank's Balanced Salt Solution(HBSS))または血清を含まないRPMIで 洗浄する。各ドナーについての細胞濃度は、血液学的分析器(セロノ−ベーカー (Serono-Baker)社)内で計数することにより測定する。マイトジェンに対するPBMC増殖(PHA) PBMCを、完全培地内で、4×106/mlに調節する。96ウエルをもつ平底組織培養 プレート(ファルコン(Falcon)3072)の各ウエルに、50μlの細胞懸濁液を添加す る。テスト物質(所定の最終濃度の2倍まで、完全培地中に希釈)を、各ウエル に100 μlの体積で添加する。全てのサンプルを、4種の濃度(3 logs10に渡る )にて、4回テストする。コントロールウエルには、完全培地のみを入れる。バ ックグラウンド応答用のウエルには、付随的な50μlの完全培地を入れ、一方で その他の全てのウエルには、50μlのマイトジェン(所定の最終濃度の4倍まで 、完全培地中に希釈)を入れる。最終濃度10nMのデキサメタゾン(50 μl)を、 阻害の内部標準として、各アッセイ中に含める。使用した該マイトジェンおよび その最終濃度は、OKT3(抗-CD3抗体; 100ng/ml; オルト(Ortho))およびPHA(フィ トヘムアグルチニンA; 1.0μg/ml; シグマ(Sigma))である。次いで、これらプレ ートを、加湿した5%CO2中にて、37℃で3日間インキュベートし、最後の6時間 を3H−チミジン(6.7 Ci/mM; IL州、アーリントンハイツのアマーシャム(Amersha m)社)の0.5 μCi/ウエルによって、50μlの完全培地内でパルス処理する。こ れらウエルの内容物を、多重自動化サンプル収穫装置(トムテック(Tomtec)社製 )を使用して、ガラス繊維フィルタ上に収穫し、その組み込まれた3H-チミジ ンを、液体シンチレーション分光光度法によって測定し、ウエル当たり組み込ま れたcpm(カウント/分)で表す。2−方向(Two-Way)混合リンパ球反応(MLR) PBMCは上記マイトジェンアッセイについて説明したように調製したが、完全培 地中に2×106細胞/ml にて再懸濁する。次いで、2種の異なる個体由来の細胞 懸濁液50μlを、96−ウエルの平底組織培養プレートの各ウエルに添加する。次 に、追加の100 μlの完全培地、デキサメタゾンまたはテスト化合物を各ウエル に添加し、該プレートを37℃にて6日間インキュベートし、次いで3H-チミジン でパルス処理し、前に説明した如く収穫する。サイトカインおよび成長因子の単球の遊離 NC州、ダラム(Durham)のデュークホスピタル(Duke Hospital)にあるフォレシ ス(Phoresis)研究所において、正常なボランティア(ロイコパック(leukopaks) )の白血球伝動(leukophoresis)により得た、抹消血単核細胞からの遠心向流式 エルトリエーシヨン(centrifugal counterflow elutriation)によって調製され る。我々は現在、24名の健康なドナーのパネルを蓄積しており、該ドナーは、予 めスクリーニングされており、かつその抹消血単核細胞(PBMC)は、マイトジェン 刺激に対しておよび特定の抗原(破傷風トキソイド)による刺激に対して正常な 様式で応答することが分かっているものである。その単球も、またインビトロで リポポリサッカライド(LPS)で活性化した場合に、正常な様式で応答することが 分かっている。 全細胞はエルトリエーション前にロイコパックから採取され、マイトジェンお よび抗原に対するヒトPBMC応答を測定するインビトロアッセイを実施するために 使用する。(上記のように)LSM 勾配上で分離することにより得たPBMCを、PBS 中に再懸濁し、ベックマン(Beckman)エルトリエータを使用して、リンパ球と単 球とに分離する。90% を越える純度をもつ109個の単球を日常的に得る。 上記のようにして調製し精製した単球を、完全培地中に、4×106細胞/ml な る密度にて懸濁する。48−ウエルの平底組織培養プレートの各ウエルに、0.125m l の細胞懸濁液を添加する。テスト物質(所定の最終濃度の2倍にまで、完全培 地で希釈)を、各ウエルに250 μlづつ添加する。コントロールウエルには、25 0 μlの完全培地または250 μlのIL-4(50ng/mlなる所定の最終濃度の2倍にま で希釈)を入れる。全てのサンプルは、100 ng/ml LPS(125 μlなる所定の最終 添加濃度の4倍)の存在下または不在下で、4種の濃度にてテストし、加湿した5 % CO2中で、37℃にて16時間インキュベートする。この時点において、培養物上 澄を吸引除去し、かつ未付着細胞および細胞デブリスを、10,000 g.lにて微量遠 心装置内で2分間遠心処理することにより除去する。サイトカインおよび成長因 子の放出を、ELISA キャプチャー(capture)アッセイを利用して、細胞を含まな い上澄中で測定する。このようにして、IL-1β、TNF-α、IL-1受容体アンタゴニ スト、IL-6、IL-8、GM-CSFおよびPDGFについてのテストを実施する。単球凝結促進活性(組織因子) 上記の上澄の除去後の、該48−ウエル組織培養プレート上に残留している、付 着した単球を使用して、組織因子(Tissue Factor)産生のレベルを測定する。該 細胞を、PBS 中に分散させた10% トライトン(Triton)-X100 中で4℃にて一夜可 溶化し、PBS で1%トライトン-X100 まで希釈し、次いで組織因子についてELISA 法によりアッセイする。PGE2 、LTB4およびPAF の単球の遊離 上記のように単離した単球を洗浄し、5mg/mlのHSA を含有するRPM1中に、2× 106細胞/ml なる密度にて再懸濁し、48−ウエルのプレートの各ウエルに添加し た。これら細胞を2時間付着させ、次いでHBSS-BSA-HEPESバッファー中で洗浄し た。テスト物質を4種の濃度にて60分間添加(175μl)し、次いで該単球を、300m g/mlのジモサン(zymosan)A(175μl、即ち所定の最終添加濃度の2倍)の添加に より刺激した。インキュベーションの90分後に、上澄培地をこれらウエルから集 め、かつアッセイまで-20 ℃にて保存した。上澄を、特異的シンチレーション近 接アッセイ(specific scintillation proximity assays(SPA))を利用して、PGE2 、LTB4またはPAF につきアッセイした。単球スーパーオキサイド(Superoxide)アニオン(O2)放出 単球を上記のように調製し、かつ10mMの HEPES、2g/lのグルコース、0.1%のBS A を含有し、pH 7.2のHBSS中に、5×106細胞/ml なる密度にて再懸濁する。96 −ウエルの平底型組織培養プレートの各ウエルに、100 μlの細胞懸濁液と、10 0 μlのバッファーまたはテスト物質とを添加する。サンプルを4回に渡りテス トする。該プレートを60分間37℃にてインキュベートし、シトクロームC(5 mg/ ml; タイプVI,ウマ心臓,シグマ(Sigma)社)を含有するバッファー50μlを添加 し、次いでジモサンA(ZYM; 750 μg/ml; シグマ(Sigma)社)の存在下で、ウシ肝 臓カタラーゼ(1500 U/ml; シグマ(Sigma)社)を添加する。該プレートを、37℃に て、更に120 分間インキュベートし、その間550 nmにおける吸光度を、速度論的 分析用の専用ソフトウエアを組み込んだ、マイクロプレートリーダー(CA州、メ ンローパークのモレキュラーデバイスズ(Molecular Devices)社)を使用して監 視する。単球走化性の阻害 単球を上記のように調製し、0.1%のBSA を含有するHBSS(HBSS-BSA)中に、5× 106 細胞/ml なる密度にて再懸濁する。最終濃度2μMにて、上記細胞にカルセ イン(calcein)-AMを添加することにより、該細胞の発蛍光団による標識を実施す る。加湿した5% CO2中37℃での30分間に渡るインキュベーションの後、該標識し た単球を2度洗浄し、該テスト物質の種々の希釈率範囲内で、湿潤した5% CO2中 で37℃にて60分間インキュベートする。この予備処理した、カルセイン−AM処理 した細胞を、次にニューロプローブ(NeuroProbe;キャビン(Cabin),ジョン(John) ,M.D.)96-ウエル走化性チャンバーの上部区画のウエルに3個宛て添加(2×105細 胞/ウエル)し、10μmの厚みをもつ結合ポリカーボネート膜(5μm の多孔度、 ニューロプローブ(NeuroProbe)社、キャビン(Cabin),ジョン(John),M.D.)を介し て、5×10-9Mで化学吸引物質(FMLP)を含有する下方の区画のウエルに向けて移 動させる。加湿したチャンバー内で、37℃にて90分間インキュベーションした後 、該上部チャンバーのウエルを吸引して、該単球−関連膜を除去し、移動しなか っ た細胞を拭い取り、該フィルタを15分間風乾する。該膜を介して移動した細胞の 数を、蛍光マイクロプレートリーダー(サイトフルオア(CytoFluor)2300,MA州、 ベッドフォードのミリポア社(Millipore Corp.))内で該移動細胞の蛍光強度を測 定することにより定量化する。血管内皮細胞への単球の付着 ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)をクロネティックス社(Clonetics; CA州サンジ エゴ)から入手する。上皮細胞の融合層を、96−ウエルのプレートに、2×104細 胞/ウエルにて接種し、加湿した5% CO2中で37℃にて24時間インキュベートする ことにより調製する。次いで、TNF-α(50μg)を、単球の添加前に各ウエルに添 加(5ng/mlの原液10μl)した。単球を蛍光標識し、上記の如くテスト物質で予備 処理し、完全培地中に最終濃度2×106細胞/ml にて再懸濁し、加湿した5% CO2 中で37℃にて60分間ウエル中で各3個宛て(100μl/ウエル)インキュベートする 。次いで、プレートを封止し、250gにて5分間遠心処理して、付着しなかった単 球を除去し、付着した細胞の数を、蛍光マイクロプレートリーダー上でプレート を読み取ることにより測定する。 上記の標準化されたアッセイでテストした場合、上記式Iの代表的な化合物、 即ち2-アミノ-6-クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリルブチル)プリンは、以下の第1 表に与えられた結果を与えることが分かった。 上記式Iの化合物の、種々の炎症性サイトカインの作用を阻害する能力は、広 範囲の治療法において該化合物を有用なものとしている。具体的には、TNF-αの 作用を媒介または阻害する能力は、種々の侵襲性の諸疾患、感染症、および炎症 状態の治療において、これら化合物を有用なものとしている。特に重要なのは、 重度の細菌感染中に大量に生産され、ショック状態および組織傷害(敗血症性シ ョック症候群)を誘発する可能性のあるTNF を阻害することにある。 上記式Iの化合物の更に重要な用途の一つは、慢性疾患状態において生産され るカヘキシーを媒介することが知られているTNF を阻害することである。かくし て、これらの化合物は、AIDSおよび癌患者の、これら慢性疾患状態中に生産され るカヘキシーによる結果を低減および/または改善するための付随的な治療にお いて特に有用である。 本発明の化合物が特に有用な、更に特定の治療法の一つは、多量の炎症性のサ イトカイン、TNF-αおよびIL-1が存在する、リウマトイド関節炎の治療である。 これらサイトカインの作用を媒介および/または阻害するその能力によって、炎 症および該疾患状態の重度を低減しもしくは排除することができる。 本発明の化合物は、また多発性硬化症(MS)、クローン病およぴ潰瘍性大腸炎の 基となる炎症性サイトカインの活性を阻害することにより、これら諸疾患の治療 においても利用できる。 本発明の化合物は、同様に腫瘍壊死因子のアンタゴニストとして機能するその 能力のために、米国特許第5,306,732 号に記載されている治療法においても有用 である。本発明の方法において使用するための化合物は、薬剤即ち薬理組成物と して投与することができ、またそうすることが好ましい。 動物およびヒトに投与する本発明の方法において使用する該薬理組成物は、製 薬担体または賦形剤との組み合わせで、上記式Iの化合物を含む。 この医薬は、本発明の化合物を含有する錠剤(トローチ剤および顆粒剤を包含 する)、糖剤、カプセル剤、ピル、アンプル剤または坐剤の剤形であり得る。 本発明明細書で使用する「医薬」なる用語は、医療上の投与に適した、物理的 に別々の、凝集性の部分を意味する。本発明明細書で使用する「投与単位形状の 医薬」とは、医療上の投与に適した、物理的に別々の凝集性の部分であって、そ の各々が、担体との組み合わせでおよび/または包封体内に封入された本発明の 活性化合物の1日の投与量を、あるいは1日当たりの投与量の多数回分(4倍ま で)またはその分割量(1/40までの量)を含有することを意味する。該医薬が1 日当たりの投与量または例えば1日当たりの投与量の1/2、1/3 または1/4 を含 有するか否かは、該医薬がそれぞれ1日に1回あるいは例えば2回、3回投与さ れるかどうかに依存するであろう。 有利には、該組成物は投与単位形として処方され、その各単位は、活性成分の 一定の投与量を供給するのに適したものである。錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、 アンプル剤および坐剤が、本発明による好ましい投与剤形の例である。唯一の要 件は、該活性成分が有効量を構成する、即ち適当な有効投薬量が、一回のまたは 多数回の単位投薬形において使用される投薬形状と一致するであろうことである 。正確な個々の投薬量並びに1日の投薬量は、勿論医師または獣医師の指示の下 に標準的な医療原理に従って決定されるであろう。上記式Iの化合物は、また水 性または非−水性希釈剤中に本発明の活性化合物を分散させた懸濁剤、溶液およ びエマルション、シロップ剤、顆粒剤または粉剤として投与することもできる。 本発明の活性化合物を含有し、錠剤、糖剤、カプセル剤およびピルに成形され る薬理組成物(例えば、顆粒剤)で使用することができる希釈剤は以下の例を包 含する:即ち、(a)フィラーおよび増量剤、例えば澱粉、糖、マンニトールおよ び珪酸、(b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロースおよび他のセルロース 誘導体、アルギネート、ゼラチンおよびポリビニルピロリドン、(c)保湿剤、例 えばグリセリン、(d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウムおよび重炭酸ナトリ ウム、(e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、(f)吸収促進剤、例えば四級アンモニ ウム化合物、(g)界面活性剤、例えばセチルアルコール、グリセロールモノステ アレート、(g)吸着性担体、例えばカオリンおよびベントナイト、(i)滑剤、例え ばタルク、ステアリン酸カルシウムおよびマグネシウムおよび固体ポリエチレン グリコール等である。 本発明の活性化合物を含有する上記の錠剤、糖剤、カプセル剤およびピルは、 通常の被覆、薬袋および保護マトリックス(これらは不透明化剤を含むことがで きる)を含むことができる。これらは、該活性成分を、可能ならばある一定の期 間に渡り、腸管の特定の部分のみに、あるいは好ましくは該特定部分に放出する ように構成することも可能である。該被覆、薬袋および保護マトリックスは、例 えばポリマー物質またはワックスから作ることができる。 上記式Iの化合物は、また1種または数種の上記希釈剤と共に、マイクロカプ セル化形状で作成することも可能である。 坐剤に形成するのに適した薬理組成物で使用する該希釈剤は、例えば通常の水 溶性希釈剤、例えばポリエチレングリコールおよび脂質(例えば、ココア油およ び高級エステル(例えば、C14-アルコールとC16-脂肪酸とのエステル))またはこ れら希釈剤の混合物であり得る。 溶液またはエマルション状態にある該薬理組成物は、例えば通常の希釈剤(勿 論、界面活性剤の存在を除き、200 以下の分子量を有する溶媒に関する上記例外 がある)、例えば溶媒、溶解剤および乳化剤を含むことができる。このような希 釈剤の具体的かつ非−限定的な例は、水、エチルアルコール、イソプロピルアル コール、エチルカーボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベン ゾエート、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムア ミド、油類(例えば、粉砕ナッツ油、グリセロール、テトラヒドロフルフリルア ルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビトールの脂肪酸エステルまたは その混合物である。 非経口投与に対しては、溶液および懸濁液、例えばアンプル中に含まれる水ま たは落花生油は滅菌し、かつ適当な場合には血液−等張性とすべきである。 懸濁剤としての該薬理組成物は、通常の希釈剤、例えば水、エチルアルコール 、プロピレングリコール等の液状希釈剤、界面活性剤(例えば、エトキシル化イ ソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエ ステル)、微晶質セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、 寒天およびトラガカンスゴム、またはその混合物を含むことができる。 本発明の薬理組成物は、また着色剤および保存剤並びに香料および矯味・矯臭 剤(例えば、ペパーミント油およびユーカリ油)および甘味料(例えば、サッカ リンおよびアスパルテーム)を含むこともできる。 本発明の薬理組成物は、一般的に該組成物全重量基準で、0.5 〜90% の範囲の 該活性成分を含むであろう。 上記式Iの化合物に加えて、本発明の薬理組成物および医薬は、また他の薬理 活性成分を含むこともできる。 本発明の医薬中の任意の希釈剤は、本発明の薬理組成物に関連して上記したも のの何れであってもよい。このような医薬は、唯一の希釈剤として200 未満の分 子量をもつ溶媒を含むことができる。 本発明では、上記式I化合物を、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、皮 下、経皮または静脈内)経路で、経直腸であるいは局所的に、好ましくは経口 または非経口、特に舌下または静脈内投与することを意図する。 例えば、体重1kg当たり0.05〜20mgなる投与割合は、治療すべきヒトまたは動 物の性質および体重、一般的治療対象の個々の反応性、該活性成分を投与する処 方の型、該投与を実施する様式(投与形式)および該疾患の進行における位置ま たは該薬物を投与する間隔の関数である。従って、幾つかの場合においては、最 小の投与割合未満を使用することで十分であるが、他の場合には所定の結果を達 成するために、上限を越えて使用する必要性もあり得る。より大量の該薬物を投 与する場合、該薬物を1日のクールに渡り投与する数個の部分に分割することが 推奨される。 以下の実施例は、本発明の例示的な化合物および組成物を詳細に説明するもの である。当業者には物質並びに方法両者において、本開示の目的並びに意図を逸 脱することなしに、多くの変更を実施することが可能であると理解されよう。 実施例 全ての融点は、トーマスフーバー(Thomas Hoover)融点測定装置を使用して測 定され、補正されていない値である。赤外吸収(IR)は、パーキン−エルマー(Per kin-Elmer)1320 分光光度計により記録されたものである。1H NMRスペクトルは ブルッカー(Bruker)AC-300 NMR 装置を使用して得た。複雑な NMRシグナルの帰 属は、既知の標準スペクトルとの比較により行った。化学シフトは、内部標準物 質としてのテトラメチルシランに相対的なppm 単位で与えた。元素分析は、アト ランティックマイクロラボ社(Atlantic Microlab Inc.)(ノークロス,GA)によ り行われ、エレクトロスプレイ(electrospray)マススペクトルは、Dr.デービッ ドミリングトン(David Millington),スクールオブメディシン(School of Medic ine),デュークユニバーシティー(Duke University),NCダラムによって行われた 。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、13インチの蛍光予備被覆ファットマンシリ カゲル(Whatman Silica Gel)60Å TLCプレート上で実施した。該 TLCプレートは UV光、ヨウ素蒸気、あるいは硫酸の噴霧後の炭化によって可視化した。フィッシ ャーサイエンティフィック(Fisher Scientific)社から入手したシリカゲル(70-2 30 メッシュ)をカラムクロマトグラフィーのために使用した。試薬はアルドリッ チ(Aldrich)社から購入した。アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF) 、塩化メチレンおよびテトラヒドロフラン(THF)を包含する溶媒は、使用前に分 子篩(4Å)上に2週間置くことにより乾燥させた。 実施例A 4- ブロモブチルボロン酸(boronic acid) 4-ブロモ-1- ブテン(5.4 g; 40mM)をカテコールボラン(5.76 g; 48 mM)に添加 した。この反応混合物を窒素雰囲気下で攪拌し、95℃にて4時間加熱した。未反 応の出発物質を室温にて高真空下(1 mmHg)で蒸留した。水(70ml)を、得られた僅 かに黄色の液状残渣に添加し、2時間攪拌した。白色の固体を濾別し、クロロホ ルムから再結晶化した。結晶(5.6g)が得られ、これを更に精製することなしに次 の工程で使用した。収率 78%;mp 81-83℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.58-0.67(t,B CH 2 ),1.40-1.52(m,BCH2 CH 2),1.61-1.85(m,CH2 CH2Br),3.48-3.58(t,CH2 CH2 Br),7.40-7.48(s,(HO)2B)。 実施例1 1-(4- ジヒドロキシボリルブチル)チミン 炭酸カリウム(0.6 g; 4.4mM)を、ジメチルホルムアミド(15ml)に溶解したチミ ン(0.56 g; 4.4 mM)の溶液に添加し、30分間攪拌した。この反応混合物に、ジメ チルホルムアミド(5 ml)に溶解した4-ブロモブチルボロン酸(0.4 g; 2.2mM)を滴 下し、室温にて2日間攪拌を続けた。該炭酸カリウムを濾別した後、ジメチルホ ルムアミドを高真空下で蒸発させた。得られた残渣をシリカゲルカラム上で、ク ロロホルム/メタノール(95:5,85:15)の不連続勾配で溶出することにより精製 した。適当なTLC-均質画分をプールし、蒸発させて、0.22gの純粋な生成物を得 た:収率 44%;mp 130-132℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.22-1. 35(m,BCH2 CH 2),1.42-1.60(m,B CH2CH2 CH 2),1.72-1.78(s,CH 3C5 チミン),3. 52-3.63(CH2 CH 2N),7.40-7.43(s,(HO)2B),7.48-7.51(s, H C6 チミン),11.12 -11.18(s, HN チミン)。元素分析(C9H15BO4N2); 理論値 C 47.82%,H 6.69%,N 12.40%;実測値 C 47.71%,H 6.72%,N 12.35%。 実施例2 6- クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリルブチル)プリン 水素化ナトリウム(0.22g; 7.2mM)を、ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解した 6-クロロプリン(0.93g; 6.0mM)の溶液に添加し、10分間攪拌した。4-ブロモブチ ルボロン酸(1.1g; 6.0mM)をジメチルホルムアミド(5 ml)に溶解した溶液を、該 反応混合物に添加し、室温にて16時間攪拌した。高真空下でジメチルホルムアミ ドを除去した後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メ タノールの不連続勾配(95:5,9:1)により精製して、0.78gの純粋な生成物を得 た:収率 51%;mp 135-138℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.22-1. 35(m,BCH2 CH 2),1.78-1.91(m,B CH2CH2 CH 2),4.26-4.32(t,CH2 CH 2N),7.40-7 .42(s,(HO)2B),8.68-8.70(s, H C8 プリン),8.80-8.81(s, HC2プリン)。 素分析 (C9H12BO2N4Cl); 理論値 C 42.47%,H 4.75%,N 22.02%;実測値 C 42.48% ,H 4.80%,N 22.06%。 実施例3 2- アミノ-6- クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリルブチル)プリン ジメチルホルムアミド(20ml)中で、2-アミノ-6- クロロプリン(1.36g; 8mM)、 4-ブロモブチルボロン酸(1.45g; 8mM)および炭酸カリウム(1.66g; 12mM)を使用 して、実施例1の化合物と同様な方法で、表記化合物を合成した:収率 56%;Wt .1.2 g;mp 154-156℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.20-1.32(m,B CH2 CH 2),1.68-1.77(m,B CH2CH2 CH 2),4.00-4.08(t,CH2 CH 2N),6.85-6.92(s,H 2N C2 プリン),7.40-7.42(s,(HO)2B),8.10-8.12(s, H C8 プリン);エレクト ロスプレイマススペクトル (MH)+(低解像度);理論値 270.09(C9H13O2N5BCl);実測 値 270.10(37 ppm)。 実施例4 9-(4- ジヒドロキシボリルブチル)グアニン 実施例3で調製した化合物、即ち2-アミノ-6- クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリ ルブチル)プリン(0.5g; 1.85mM)を、水性HCl(5 ml; 2N)に添加し、この反応混合 物を5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、水性NaOH(10%)を添加して、該 反応混合物を中和し、pHを7とした。高真空下で水を蒸発させ、得られた残渣に メタノールを添加し、未反応の出発物質を除去した。残された固体を水洗(3X20m l)し、次いで水中にて一夜攪拌した。濾過後、生成物を2日間風乾した:収率81 %;Wt.0.38g;mp 202-205℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.20-1.3 2(m,BCH2 CH 2),1.62-1.75(m,B CH2CH2 CH 2),3.88-3.98(t,CH2 CH 2N),6.33-6. 50(s,H 2N C2 グアニン),7.40-7.45(s,(HO)2B),7.68-7.71(s, H C8 グアニン ),10.47-10.53(H N3グアニン);エレクトロスプレイマススペクトル(MH)+(低解 像度);理論値 252.12(C9H14O3N5B);実測値 252.10(79 ppm)。 実施例5 9-(4- ジヒドロキシボリルブチル)ハイポキサンチン (実施例2で調製したような)6-クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリルブチル)プ リン(88mg; 0.35mM)から、実施例4の手順に従って表記化合物を合成した:収率 82%;Wt.67mg;mp 182-184 ℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.22-1 .35(m,BCH2 CH 2),1.70-1.82(m,B CH2CH2 CH 2),4.05-4.16(t,CH2 CH 2N),7.38- 7.40(s,(HO)2 B),8.01-8.03(s, H C8 ハイポキサンチン),8.04-8.10(s, H C2 ハイポキサンチン),12.20-12.30(H N3ハイポキサンチン);エレクトロスプレイ マススペクトル (MH)+(低解像度);理論値 236.11(C9H13O4N4B);実測値 236.10(42 ppm)。 実施例6 6- クロロ-9-[4-(1,3- プロピルジオキサボリルブチル]プリン (実施例2で調製したような)6-クロロ-9-(4-ジヒドロキシボリルブチル)プ リン(70mg; 0.28mM)および1,3-プロパンジオール(22mg; 0.28mM)をテトラヒドロ フラン(10ml)中に溶解し、室温にて一夜攪拌した。テトラヒドロフランを窒素の 吹き込みによって蒸発させた。ヘキサン−エーテル(95:5)を使用して、該生成物 を溶解させた。固体残渣を捨て、純生成物(60mg)は該溶媒の蒸発後に得られた: 収率 74%;Wt.60mg;mp 85-87 ℃;1H NMR(DMSO-D6): 0.55-0.68(t,B CH 2),1.2 2-1.35(m,BCH2 CH 2),1.80-1.90(m,B CH2CH2 CH 2; OCH2 CH 2CH2O),3.82-3.95(m ,O CH 2CH2 CH 2O),4.22-4.36(t,CH2 CH 2N),8.68-8.70(s, H C8 プリン),8.80- 8.81(s, H C2 プリン)。 実施例7 出発物質としてインドールを使用して、実施例4に詳述した手順を繰り返して 、1-(4- ジヒドロキシボリルブチル)インドールを得る。 実施例8 錠剤処方 成分 mg /錠剤 式Iの化合物 50 澱粉 50 マンニトール 75 ステアリン酸マグネシウム 2 ステアリン酸 5 式Iの化合物、該澱粉の一部および該ラクトースを併合し、スターチペースト と共に湿式造粒した。この湿った顆粒をトレーに入れ、45℃の温度にて一夜乾燥 させた。この乾燥した顆粒を、粒径約20メッシュとなるまで、微粉砕機内で微粉 砕する。ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸および該澱粉の残部を加え、 適当な打錠機上で圧縮する前に、全混合物をブレンドする。11/32 インチのパン チを使用して、4kgの硬度をもつ重量232 mgの錠剤に圧縮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/69 ACJ A61K 31/69 ACJ ADY ADY AED AED AGZ AGZ (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,IS,JP,KP,KR,KZ,LK,LU ,LV,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SK,TM,U A,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ベンソン ブラッドリー ジェイ アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27514 チャペル ヒル ウィートフィー ルド ロード 3306 (72)発明者 チェン シアンノン アメリカ合衆国 ジョージア州 30603 アシンズ キャビン レーン イクステン ション 148 (72)発明者 チャンチオロ ジョージ ジェイ アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27514 チャペル ヒル エイムズバリー ドライヴ 7704 (72)発明者 ディーアース ホセ ルイス アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27713 ダーラム ウェノナー ウェイ 112 (72)発明者 イサーク カーリド エス アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27514 チャペル ヒル ハンター ヒル プレイス 105 (72)発明者 モーリス ナチェク スーザン エル アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27502 アペックス マザーズ チャペル ロード 1226 (72)発明者 ユーイング ロナルド ジェイ アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27703 ダーラム タイン ドライヴ 4508 (72)発明者 ウォン ヘンリー アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27560 モーリスヴィル アイヴィー ハ ロー コート 106

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の一般式Iで示される化合物および製薬上許容されるその塩: P -(CH2n- B(OR1)(OR2) (I) ここで、R1およびR2両者は水素原子を表すか、あるいは一緒に該2個の酸素原子 を架橋するプロピレン鎖を表し、nは2〜6であり、またPはプリン、インドー ルまたはピリミジン塩基の残基を表し、該塩基がプリン塩基の場合にはN9を、イ ンドールまたはピリミジン塩基の場合にはN1を介して結合している。 2.R1およびR2が共に水素原子である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 3.nが4である、請求の範囲第2項に記載の化合物。 4.該ピリミジン塩基の残基がチミン由来のものである、請求の範囲第3項に記 載の化合物。 5.該プリン塩基の残基がグアニン由来のものである、請求の範囲第3項に記載 の化合物。 6.該プリン塩基の残基がハイポキサンチン由来のものである、請求の範囲第3 項に記載の化合物。 7.該プリン塩基の残基が6-クロロプリン由来のものである、請求の範囲第3項 に記載の化合物。 8.該プリン塩基の残基が2-アミノ-6- クロロプリン由来のものである、請求の 範囲第3項に記載の化合物。 9.治療上有効な量の、以下の一般式Iで示される化合物と、担体とを含むこと を特徴とする薬理組成物: P -(CH2n- B(OR1)(OR2) (I) ここで、R1およびR2両者は水素原子を表すか、あるいは一緒に該2個の酸素原子 を架橋するプロピレン鎖を表し、nは2〜6であり、またPはプリン、インドー ルまたはピリミジン塩基の残基を表し、該塩基がプリン塩基の場合にはN9を、イ ンドールまたはピリミジン塩基の場合にはN1を介して結合している。 10.R1およびR2が共に水素原子である、請求の範囲第9項に記載の組成物。 11.nが4である、請求の範囲第10項に記載の組成物。 12.該ピリミジン塩基の残基がチミン由来のものである、請求の範囲第11項に記 載の組成物。 13.該プリン塩基の残基がグアニン由来のものである、請求の範囲第11項に記載 の組成物。 14.該プリン塩基の残基がハイポキサンチン由来のものである、請求の範囲第11 項に記載の組成物。 15.該プリン塩基の残基が6-クロロプリン由来のものである、請求の範囲第11項 に記載の組成物。 16.該プリン塩基の残基が2-アミノ-6- クロロプリン由来のものである、請求の 範囲第11項に記載の組成物。 17.炎症性サイトカインの阻害による治療を必要とする哺乳動物における、該サ イトカインの阻害方法であって、治療上有効な量の、以下の一般式Iで示される 化合物および製薬上許容されるその塩を投与することを含む上記方法: P -(CH2n- B(OR1)(OR2) (I) ここで、R1およびR2両者は水素原子を表すか、あるいは一緒に該2個の酸素原子 を架橋するプロピレン鎖を表し、nは2〜6であり、またPはプリン、インドー ルまたはピリミジン塩基の残基を表し、該塩基がプリン塩基の場合にはN9を、イ ンドールまたはピリミジン塩基の場合にはN1を介して結合している。 18.R1およびR2が共に水素原子である、請求の範囲第17項に記載の方法。 19.nが4である、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.該ピリミジン塩基の残基がチミン由来のものである、請求の範囲第19項に記 載の方法。 21.該プリン塩基の残基がグアニン由来のものである、請求の範囲第19項に記載 の方法。 22.該プリン塩基の残基がハイポキサンチン由来のものである、請求の範囲第19 項に記載の方法。 23.該プリン塩基の残基が6-クロロプリン由来のものである、請求の範囲第19項 に記載の方法。 24.該プリン塩基の残基が2-アミノ-6- クロロプリン由来のものである、請求の 範囲第19項に記載の方法。 25.該治療中の哺乳動物が敗血症性ショックに冒されている、請求の範囲第17項 に記載の方法。 26.該治療中の哺乳動物がカヘキシーに冒されている、請求の範囲第17項に記載 の方法。 27.該治療中の哺乳動物がリウマトイド関節炎に冒されている、請求の範囲第17 項に記載の方法。 28.該治療中の哺乳動物が炎症性腸疾患に冒されている、請求の範囲第17項に記 載の方法。 29.該治療中の哺乳動物が多発性硬化症に冒されている、請求の範囲第17項に記 載の方法。 30.該治療中の哺乳動物が、AIDSに冒されている、請求の範囲第17項に記載の方 法。 31.該治療中の哺乳動物がアルツハイマー症に冒されている、請求の範囲第17項 に記載の方法。 32.該阻害すべき炎症性サイトカインが腫瘍壊死因子(TNF)である、請求の範囲 第17項に記載の方法。 33.該治療中の哺乳動物が敗血症性ショックに冒されている、請求の範囲第32項 に記載の方法。 34.該治療中の哺乳動物がカヘキシーに冒されている、請求の範囲第32項に記載 の方法。 35.該治療中の哺乳動物がリウマトイド関節炎に冒されている、請求の範囲第32 項に記載の方法。 36.該治療中の哺乳動物が炎症性腸疾患に冒されている、請求の範囲第32項に記 載の方法。 37.該治療中の哺乳動物が多発性硬化症に冒されている、請求の範囲第32項に記 載の方法。 38.該治療中の哺乳動物が、AIDSに冒されている、請求の範囲第32項に記載の方 法。 39.該治療中の哺乳動物がアルツハイマー症に冒されている、請求の範囲第32項 に記載の方法。
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