JPH10507404A - 持ち上げ手段を与えるフィルタセル及び関連する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ハウジング内部(102,136)へアクセスするための除去可能部材(101,130)，入口(108,134)及び出口(109,135)を有するハウジング用の取り外し可能なフィルタカートリッジ組立体(10)であって，該組立体は，中央アパーチャ(18)を有する少なくとも一つのフィルタセル(12)と，互いに離隔されセルの上側面(16Ｕ)及び下側面(16Ｌ)を画成する濾過媒体の対向ディスク(16)と，セルの外周を囲む外周エッジ(14)と，セルの上側面及び下側面上に固定されかつ中央アパーチャと同軸に配置された第１及び第２リテーナリング(22)であって該第１リテーナリングがハウジングの出口と連続しているところの手段と，セルをハウジング内に及び外へ移動するためのリテーナリングの一つと連結可能な持ち上げ手段(42,50,80,90)とから成る。セル(12)を持ち上げかつ担持するための装置はまたリテーナリング(22)と連結する持ち上げ装置または外周エッジ(14)と連結する持ち上げ装置(70)のいずれかからなる。関連する方法もまた与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 持ち上げ手段を与えるフィルタセル及び関連する方法 関連する出願の表示 本出願は，１９９４年１０月４日に出願の米国出願番号第０８／３１７９２２ 号の一部継続出願である。 技術分野 本発明は，セル型フィルタカートリッジに関し，このカートリッジを保持する フィルタハウジングからカートリッジの取り出しを補助する手段を有する。特に ，本発明は，カートリッジを重ねたまま，フィルタハウジングからセル型カート リッジの取り出しを補助するハンドルを与える。このようなフィルタカートリッ ジハンドルの使用が，効果的にフィルタカートリッジの損傷を防ぐ。セル型フィ ルタカートリッジ装置の組立方法及びフィルタハウジングからセル型フィルタカ ートリッジを取り出すための方法もまた与えられる。 セル型フィルタカートリッジは，従来より知られており，様々な機会でその使 用が増加している。このような型のフィルタカートリッジは，典型的に，相互に 分離したフィルタ媒体の２つの層を一般的に有する個々のセルから組立て製造さ れる。流体は，典型的に，フィルタ媒体の外部からセルの中心部に向けてフィル タ媒体の層の間の空間 へと流れ込む。セル型フィルタカートリッジの顕著な利点は，組み立てたセル型 フィルタカートリッジの全体積と比較すると，フィルタ材の表面積が非常に大き いことである。 典型的にスポーク状のパターンで中心開口部から放射状に伸張するリブを有す るディスクの形状に形成されるセパレータが，各々のフィルタ媒体の間に配置さ れる。また，フィルタ媒体の２つの層を分離すると，フィルタ媒体からフィルタ 媒体の中心開口部に向けて流体が流れる。 このセパレータデイスクは，セルの中央開口部に形成された補強部材を有し， この補強部材は，複数の別々のリブに取り付けられ，実質的なカンチレバー強度 をリブに与えるに十分な剛性の箱状構造を与える。さらに，濾過媒体の媒体貫入 (media intrusion)を防ぎかつ濾過された流体が流路領域を塞いでしまうことを 防止するための負荷面として作用するべく，これら補強部材の１つがセパレータ リブの端部直近に配置されている。したがって，この型のセパレータの他にない 利点の一つは，逆流（つまり，流体がフィルタセルの中心開口部からフィルタ媒 体の表面に向けて流れ出す）中にフィルタ媒体への損傷を最小限にできるという ことである。 フィルタカートリッジは，多くの流体を濾過するための様々なフィルタ媒体を 使用する。このような媒体及びその使用の例が，例えば，Ｏstreicherの米国特 許第４６１７１２８号「Ｐarticulate Ｆilter Ａid,Ｆilter Ｂed Ｐrocess」 （１９８６年１０月１４日，Ｈouらの米国特許第４３０９２４７号「 Ｆilter and Ｍethod of Ｍaking Ｓame」（１９８２年１月５日），Ｏstreiche rらの米国特許第４３０５７８２号「Ｆilter and Ｍethod of Ｍaking Ｓame」 （１９８１年１２月１５日），Ｏstreicherの米国特許第４００７１１３号「Ｐa rticulate Ｆilter Ｍedium and Ｐrocess」（１９７７年２月８日），及びＯst reicherの米国特許第４００７１１４号「Ｆibrous Ｆilter Ｍedium and Ｐroce ss」（１９７７年２月８日）に開示されている。上記の特許全部は，ここに参照 される。 セル型フィルタカートリッジの使用はまた，Ｈouらの米国特許第４３６１４８ ６号「Ｆilter Ｍedia,Ｍethod for Ｏxidizing and Ｒemoving Ｓoluble Ｉron ,Ｍethod for Ｒemoving Ｉnactivating Ｍicroorganisms and Ｐariculate Ｆi lter Ａid」（１９８２年１１月３０日）で見られ，ここに参照される。 フィルタセルを製造するための方法は，Ｓouthallの米国特許第４３４７２０ ８号「Ｍethod for Ｍaking filter Ｃell Ｈaving Sealed Ｐeriphery」（１９ ８２年８月３１日）に開示されている。この特許には，複数のフィルタセルから 成るフィルタセルカートリッジが開示されている。フィルタセルの各々はフィル タ媒体から成り，フィルタ媒体は，これらの間に円錐状のセパレータを有し，フ ィルタの周縁又は端部が相互に保持され，射出成形したフランジによって密閉さ れている。 ネット又はメッシュをフィルタ材の外側に配置するための方法が，Ａrtinyan らの米国特許第４８８１３１３号「Ｍethod of Ｆorming a Ｃell Ｆilter Ｗit h an Ｅxposed Ｓurface」に 開示されている。この特許には，濾過されていない流体に晒されたフィルタの表 面領域がネットをその上に配置し，逆流又はクリーニング動作中のフィルタ媒体 の剥離，ひび割れ等を防いでいる。このネットは，成形した周円リテーナ及び中 心に配置された周円リングによってセルに固定されている。 一般に，上述したすべてのフィルタカートリッジは，通常の動作条件の下で所 定の動作をする。予想されるように長く使用すると，フィルタ媒体の濾過能力が 低下する。フィルタカートリッジは，最上部のフィルタセルの周縁又は端部をし っかりと掴み，取り付けられているフィルタをフィルタハウジングの外へ慎重に 持ち上げることによって交換される。この方法は，取り付けられているいずれの フィルタセルもが離脱しないように，多重のフィルタセルを相互に接続するバン ドの強度に頼ることと同様に個々のウェットセルの強度に頼っている。他に，フ ィルタハウジングの構造によっては，底部のフィルタの周縁の周りをしっかりと 掴み，カートリッジを慎重に持ち上げてハウジングの外へと取り出すこともでき る。ドライフィルタカートリッジの重量と比較してウェットフィルタカートリッ ジの重量が増加しているため，上述の方法のいずれにも問題がある。この増加し た荷重は，一般に，カートリッジの中心部へと向かって集中するので，持上げ動 作中に，カートリッジが分離するという危険性がある。 ウェットフィルタカートリッジが，フィルタハウジングからの取り出し中に離 脱してしまうと，様々な問題を引き 起こす。主に，カートリッジが，ハウジング内にあるときに離脱してしまった場 合，フィルタによって除去された微細物が，ハウジング内へと再度入り込み，ハ ウジング内外のクリーニングを付加的に行わなければならない。 大きな物を持ち上げかつ担持するためにハンドルを設けることは共通している が，従来技術は，使用済みの大きな湿ったフィルタカートリッジにハンドルを取 り付ける方法を与えるハンドルを開示していない。また，従来技術では，ハンド ルを一体的に与えたフィルタカートリッジを与えてもいない。本発明は，このよ うなハンドルを提供することで，本発明を利用する技術者の利便性及び生産性を 増大させる。 発明の開示 したがって，本発明の目的は，フィルタハウジングからフィルタセルカートリ ッジ組立体を取り出すための便利な方法を提供することである。 本発明の他の目的は，フィルタカートリッジを持ち上げ，担持するためのハン ドルを提供することであり，ここで，ハンドルは，フィルタカートリッジと一体 になっている。 本発明のその他の目的は，フィルタカートリッジを持ち上げ，担持するための ハンドルを提供することであり，ここで，ハンドルは，カートリッジをフィルタ ハウジングから取り出す前に，フィルタカートリッジに固定される。 本発明のその他の目的は，フィルタハウジングにセル型 フィルタカートリッジ装置を装着するための便利な方法を提供することである。 本発明のその他の目的は，フィルタカートリッジの持ち上げ手段を提供するこ とであり，これにより，フィルタハウジングでのフィルタカートリッジの交換を 容易にする。 フィルタカートリッジを持ち上げ，担持するための方法及びハンドルに関係す る周知技術にわたり，明細書から明らかとなる本発明の利点とともに少なくとも １つ以上の上述の目的が，添付の請求の範囲及び以下で説明される本発明によっ て達成される。 概して，本発明は，ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，そ の内部への入口，及び内部からの出口を有するハウジング用の取り出し可能なフ ィルタカートリッジ組立体を提供する。フィルタカートリッジ組立体は，流体の 濾過のために通過させる少なくとも１つのフィルタセルであって，ハウジング内 の流体から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互いに離隔されかつ中 央アパーチャから放射状を成す上側面及び下側面を画成する濾過媒体の対向ディ スクと，該セルの外周を形成する外周エッジとを有するところのフィルタセルと ，フィルタセルの上側及び下側面上に固定して及び中央アパーチャに対し開放さ れかつ同軸に配置された第１及び第２リテーナリング手段であって，該第１リテ ーナリング手段はハウジングの出口と連続しているところの手段と，フィルタセ ルをフィルタハウジング内に及び外へ移動するためのリテーナリングのひとつと 連結される持ち上げ手段と，から成る。 本発明は，また，ハウジング内へアクセスするための除去可能部材，内部への 入口，及び出口を有するハウジング用の取り外し可能フィルタカートリッジ組立 体を与え，当該組立体は，複数のカートリッジであって，各カートリッジは濾過 用に流体が通過する少なくとも一つのフィルタセルを有し，該セルはハウジング 内部の流体から分離された流体の通過用の中央アパーチャと，互いに離隔されか つ中央アパーチャから放射状を成すセルの上側面及び下側面を画成し，セルの上 側面及び下側面を与える濾過媒体の対向するディスクと，各セルの周囲を形成す る外周エッジとを有するところのカートリッジと，各カートリッジ内の少なくと も一つのフィルタの上側及び下側面に固定して配置された第１及び第２リテーナ リング手段であって，それぞれの中央アパーチャに対し開放されかつ同軸であり ，一つのカートリッジにより与えられる第１リテーナリング手段がハウジングの 出口と連続しているところのリテーナリング手段と，フィルタハウジング内への フィルタセルの出し入れ移動のためにひとつのリテーナリング手段と連結する持 ち上げ手段と，から成る。 本発明は，また，ハウジング内へアクセスするための除去可能部材，内部への 入口，及び出口を有するハウジング用の取り外し可能フィルタカートリッジ組立 体を与え，当該組立体は，濾過用に流体が通過する少なくとも一つのフィルタセ ルであって，該セルはハウジング内部の流体から分離された流体の通過用の中央 アパーチャと，濾過媒体の対向するディスクであって，互いに離隔されかつ中央 ア パーチャから放射状を成すセルの上側面及び下側面を画成し，カートリッジの上 側面及び下側面をそれぞれ与えるところのディスクと，セルの周囲を形成する外 周エッジとを有するところのフィルタセルと，フィルタハウジング内へのフィル タセルの出し入れ移動のために外周エッジから伸張する持ち上げ手段と，から成 る。 本発明はまた，フィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であって，リ テーナリング手段及び該リテーナリングと連結する持ち上げ手段から成るところ の手段を与える。 本発明はまた，フィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であって，フ ィルタセルによってもたらされる外周エッジ及び外周エッジと連結する持ち上げ 手段から成るところの手段を与える。 本発明はまたハウジング内へアクセスするための除去可能部材，内部への入口 ，及び出口を有するフィルタハウジング内に配置されたセルタイプのフィルタカ ートリッジ装置の組立方法を与え，当該方法は，濾過用に流体が通過する少なく とも一つのフィルタセルであって，該セルはハウジング内部の流体から分離され た流体の通過用の中央アパーチャと，濾過媒体の対向するディスクであって，互 いに離隔されかつ中央アパーチャから放射状を成すセルの上側面及び下側面を画 成するところのディスクと，セルの周囲を形成する外周エッジとを有するところ のフィルタセル，及び，該フィルタセルの上側及び下側面に固定して配置された 第１及び第２リテーナリング手段であって，中央 アパーチャに対し開放されかつ同軸であり，第１リテーナリング手段がハウジン グの出口と連続しているところのリテーナリング手段を与える工程と，フィルタ ハウジング内へのフィルタセルの出し入れ移動のためにひとつのリテーナリング 手段と連結可能な持ち上げ手段を与える工程と，フィルタセルを持ち上げ手段に よってフィルタハウジング内へ配置する工程と，除去可能部材をフィルタハウジ ングへ締め付ける工程と，第２リテーナリング手段に対しシールを与える工程で あって，それによって中央アパーチャ内の流体が出口方向へ向けられるところの 工程と，から成る。 本発明はまたハウジング内へアクセスするための除去可能部材，内部への入口 ，及び出口を有するフィルタハウジング内に配置されたセルタイプのフィルタカ ートリッジ装置の組立方法を与え，当該方法は，濾過用に流体が通過する少なく とも一つのフィルタセルを与える工程であって，該セルはハウジング内部の流体 から分離された流体の通過用の中央アパーチャと，濾過媒体の対向するディスク であって，互いに離隔され中央アパーチャから放射状にを成すセルの上側面及び 下側面を画成するところのディスクと，セルの周囲を形成する外周エッジとを有 するところの工程と，フィルタハウジング内へのフィルタセルの出し入れ移動の ための外周エッジから伸張した持ち上げ手段を与える工程と，フィルタセルを持 ち上げ手段によってフィルタハウジング内へ配置する段階と，除去可能部材をフ ィルタハウジングへ締め付ける工程と，から成る。 本発明はまたハウジング内へアクセスするための除去可能部材，内部への入口 ，及び出口を有するフィルタハウジングからフィルタセルカートリッジ組立体を 取り除くための方法を与え，当該カートリッジ組立体は，濾過用に流体が通過す る少なくとも一つのフィルタセルであって，該セルはハウジング内部の流体から 分離された流体の通過用の中央アパーチャと，濾過媒体の対向するディスクであ って，互いに離隔され中央アパーチャから放射状を成すセルの上側面及び下側面 を画成するところのディスクと，セルの周囲を形成する外周エッジとを有すると ころのフィルタセルと，フィルタセルの上側及び下側面に固定して配置された第 １及び第２リテーナリング手段であって，中央アパーチャに対し開放されかつ同 軸であり，第１リテーナリング手段がハウジングの出口と連続しているところの リテーナリング手段とを与えるところの方法であって，除去可能部材をフィルタ ハウジングから分離する工程と，持ち上げ手段を一つのリテーナリングへ固定す る工程と，持ち上げ手段によってフィルタセルをフィルタハウジングから持ち上 げる工程と，から成る。 図面の簡単な説明 図１は，本発明の実用型のフィルタセルカートリッジ組立体の斜視図である。 図２は，ハンドルを有する本発明の実用型のフィルタセルカートリッジ組立体 の部分斜視図である。 図３は，フィルタセルカートリッジ組立体の最上部のフィルタと相互結合され ，リテーナリングに取り付けるこ とができ，また，リテーナリングと一体成形可能なハンドルの平面図である。 図４は，フィルタセルカートリッジ組立体の底部リテーナリングに連結するハ ンドルを有する本発明の実用型フィルタセルカートリッジ組立体の部分側面図で ある。 図５は，フィルタセルカートリッジ組立体の底部リテーナリングに連結したハ ンドルの破断図である。 図６は，フィルタセルカートリッジ組立体の上部フィルタの外部周縁部に一体 成形されたハンドルストラップの斜視図である。 図７は，フィルタセルカートリッジ組立体を持ち上げかつ担持する際に使用さ れる持ち上げハンドルが付設された上側リテーナリングの部分断面図である。 図８は，リテーナリングに取り付けられ，フィルタセルカートリッジ組立体の 頂上セルと連結するハンドルの他の実施例の平面図である。 図９は，図８の線9-9に沿って取られた断面図である。 図１０は，濾過媒体によって濾過するために採用されたタイプの従来のハウジ ング内の２つのフィルタセルカートリッジ組立体を示す部分断面立面図である。 図１１は，図１０に類似の従来のハウジング内の２つのフィルタセルカートリ ッジ組立体を示す部分断面立面図であって，各フィルタセルカートリッジ組立体 の底部リテーナリングと連結するハンドルを示したものである。 図１２は，図１０に類似の従来のハウジング内の２つのフィルタセルカートリ ッジ組立体を示す部分断面立面図で あって，各フィルタセルカートリッジ組立体の上部リテーナリングと連結するハ ンドルを示したものである。 図１３は，他のハウジング内の２つのフィルタセルカートリッジ組立体を示す 部分断面立面図であって，各フィルタセルカートリッジ組立体の上部リテーナリ ングと連結するハンドルを示したものである。 発明を実施するための好適実施例 特に図１及び２の図面を参照して，本発明の実施用に採用される装置は概して 符号10で示されるフィルタカートリッジ組立体である。組立体10は少なくとも一 つのフィルタセル12を含み，典型的には図１に示されるように相互に連結された 複数のフィルタセルから成る。 図１に示される従来技術として周知のごとく，フィルタセル12は濾過媒体16の 折れやすい端部をしっかり締め付けるために外周の回り全体に伸張するエッジ14 を有する。濾過媒体16は同一の対向する媒体16のディスクであって，一つはセル の上側面16Ｕを形成しもう一つはセルの下側面16Ｌを形成するディスクから成る 。好適実施例において，エッジ14はプラスチック製の射出成形部品である。フィ ルタセル12は円形構造をしているが，それは所望の濾過処理を達成するのに必要 なあらゆる形状をとり得ることが理解できる。組み込まれた参考文献に示される ように，濾過媒体16はそれを通過しかつ中央アパーチャまたはコアから出る未濾 過流体（図示せず）を導入するのに使用される。組立体10のいずれかの端部には ，概して符号22で示されしば しばリテーナリング22と呼ばれるリテーナリング組立体が配置されている。エッ ジ14は間にスペーサ部26を有する複数の細長いスロットまたはアパーチャ24を有 する。フィルタカートリッジ組立体10の全体は，チャンバ用の未濾過流体入口及 びいずれかまたは両方のリテーナリング組立体22と結合する濾過済み流体の出口 を有するチャンバ又はフィルタハウジング28内に配置される。 図２を参照すると，フィルタ組立体10のいずれかの端部に配置されるリテーナ リング組立体22の斜視図が示されている。リテーナリング組立体22は，典型的に 環状部品で，内側32を有し，アパーチャ18と同軸のエンド部材30から成る。該エ ンド部材はまたガスケット35を受ける環状スルー34を有する。ガスケット35はリ テーナリング22とフィルタハウジングの入口または出口との間のシーリングイン ターフェースを与える。環状スルー34を有するエンド部材の反対側には，エンド 部材と濾過媒体16の表面との間の連続シーリングエッジ及び流体密着を与えるべ く複数の環状リブ36（図４，５及び７参照）が配置されている。 複数のバンド38がリテーナリング組立体22内のスロット40と係合し，上部リテ ーナリング組立体から底部リテーナリング組立体へ伸張し，堅固なフィルタセル 組立体10を形成するのに使用される。バンド38は好適にはステンレススチールか ら作られているが，他の適当な材料を利用することもできる。さらに，フィルタ セル組立体を通って伸張しかつ堅固なフィルタセル組立体10を形成するべくリテ ーナリング組立体22に適宜取り付けられた複数の螺刻されたボ ルト等を利用することも可能である。 さらに図２及び３を参照すると，上部リテーナリング組立体22の要素をなすの が，一緒に持ち上げ手段42をもたらす持ち上げストラップ41である。典型的にプ ラスチックである持ち上げストラップ用の材料は，湿ったフィルタカートリッジ 組立体10の重量を支えるのに十分なほど堅固であると同時に，フィルタハウジン グ28から組立体を持ち上げるよう動かす際ストラップが柔軟であるようなもので ある。好適実施例において，持ち上げストラップ41は卵形状を有するが，湿った カートリッジ組立体10を持ち上げるのを補助するあらゆる形に形成され得ること が理解できる。さらに，ストラップ41はリテーナリング22と一体成形されるよう に示されているが，カートリッジ組立体10を持ち上げるのに使用される柔軟な持 ち上げストラップを受け取るために側面穴がエンド部材30を通じて伸張すること も考えられる。そのような持ち上げストラップの対向端は電気的コネクタまたは 他の同等な手段によって一緒に接合される。 好適実施例の上記説明から，従来技術に対する利点は容易に明らかとなる。背 景技術で議論したように，湿ったフィルタカートリッジ組立体は，フィルタセル のエッジをつかみ持ち上げることによってフィルタハウジングから取り除かれる 。不運にも，湿ったフィルタセルはつかむのが困難であり，そのような動きが強 いられると壊れる可能性が高い。持ち上げる力は組立体の周囲に向けられ，大部 分のカートリッジの負荷はその中心方向に向いているため， この方法で持ち上げる間にカートリッジが破壊される可能性は増加する。 フィルタカートリッジが除去中に壊れると，いくつかの不都合な結果が生じる 。主に，不所望なフィルタ材料がフィルタハウジングの入口または出口のいずれ かに入り込んでしまう。その結果ハウジングを清掃する付加的時間を費やすこと の技術者責任が要求される。さらに，全濾過装置は水洗されなければならず，そ の結果，付随する製造工程に対し高価なダウンタイムを付加してしまう。本願は これらの問題を解決するだけでなく，もっと重要なことはフィルタカートリッジ の取り外しをより簡単にする手段を与える点である。 もちろん，フィルタカートリッジの単純除去の所望の成果を得るために類似の 実施例が利用され得る。図４及び５に示されるように，カートリッジ組立体10を 底部リテーナリング22によって持ち上げるための他の持ち上げ手段が概して符号 50で示されている。 図５に最も良く示されているように，底部リテーナリング22の内部32は複数の 内側に伸張するボス52を有する。フィレット54はボス52の各側面から内部32への 間で転移領域をもたらす。内部32上には偶数のボス52が配置され，その好適な数 は４であり，最小２つあれば十分であることが理解できる。さらに，各ボスは穴 56を保持する。 少なくとも１つのストラップまたはハンドル58が穴56を通じてボスに挿着され ，アパーチャ18の全長を通じて伸張する。図５に示されるように，単一ストラッ プから成るハ ンドル58はアパーチャ18を通じてループ形状をなし，両端は対向する穴56内に挿 着される。もちろん，各ハンドル58の長さはフィルタカートリッジ組立体10の長 さに依存する。理想的には，ハンドル58は，フィルタカートリッジ組立体10を扱 うのに適当な長さを与えるよう上部リテーナリング組立体22から十分な長さだけ 伸張する。典型的に，各ハンドル58は湿ったフィルタ組立体10を持ち上げるのに 必要な引っ張り強度を有するフレキシブルなプラスチックロッドである。さらに ，該プラスチックロッドの直径は穴56の直径よりも小さい。ハンドル58はストラ ンデッド若しくはソリッドスチールワイヤまたは他の同様な材料であることが理 解できるはずである。ハンドル58の各端部は穴56を通じて挿入され，穴56より大 きな直径を有するヘッド60を作成するべく変形されている。結び目を作るかまた は突起をクリンプするようなハンドル58を変形する他の方法が使用され得る。ハ ンドル58が滑り落ちないようにするために，ステンレススチールクリップのよう な（図示せず）プラスチック摩擦防止軸受けが当業者に周知のようにボス52のす ぐ上に配置され得る。 各端部が変形された後，ハンドル58がつかまれて，フィルタカートリッジ組立 体10がフィルタハウジングから持ち上げられる。ハンドルを使ってカートリッジ 組立体10を持ち上げる上記利点に加え，このような底持ち上げバリエーションに より底部フィルタセルがフィルタハウジングの入口または出口のいずれかにくっ つく可能性が減少する。当業者に周知なように，もしカートリッジ組立体10が底 部 フィルタセルからはずれると，濾過された材料がフィルタハウジングの回りに分 散する可能性が非常に増加する。さらに，底部リテーナリング22によりカートリ ッジ組立体10を持ち上げることにより，持ち上げ工程の間の組立体の強度が非常 に増加する。 図６に示される第３の好適実施例において，上部フィルタセル12のエッジ14と 一体成形されるのが概して符号70で示される持ち上げストラップである。該持ち 上げストラップ70は相互接続ハンドル74によりエッジ14へ一体的に結合される端 部72から成る。図６に示されるように，ハンドル74のカーブは，カートリッジ組 立体10をフィルタハウジングから持ち上げるために技術者が手を入れるのに十分 なクリアランスがハンドル74と濾過領域16との間に存在するように形成されてい ることが理解できるはずである。外側エッジ14へ一体成形されたひとつ以上の持 ち上げストラップ70が存在してもよいことも理解できる。さらに，両端において エッジ14へ結合されたハンドル74に加え，ハンドルの中央部はまたリテーナリン グ22へ結合され得る。この中央部結合が持ち上げ動作中の付加的安定性を与える 。もちろん，持ち上げストラップ70はエッジ14と同一材料から成るが，典型的に はこの材料は堅いフレキシブルなプラスチックからできている。さらに，持ち上 げストラップ70はフィルタハウジングの通常の動作と干渉しないように構成され ている。 第４の実施例において，概して符号80で表されるリングストラップまたはハン ドルが図７に示されている。上部リ テーナリング22は上記実施例と同様に構成されているが，しかし一対の直径方向 に対置された凹部82がその外面上に与えられる。凹部82は持ち上げハンドル84の 対向端83を受けるように構成されている。持ち上げハンドル84は凹部82内に挿入 されかつそれにより受けとられる。したがって，フィルタカートリッジ組立体10 はそれと協同している入口または出口から離れて持ち上げられる。持ち上げハン ドル84はスプリングスチールまたはプラスチックのような適当な材料から成る。 言い換えれば，持ち上げハンドル84は凹部82に挿入するのに十分にフレキシブル で，湿ったフィルタカートリッジ組立体10を持ち上げるのに十分に強い材料から 作られている。 もちろん，リング22はハンドルの端部83をその中に挿入するのに十分にフレキ シブルである。使用中，持ち上げストラップはカートリッジのアセンブリ及びク ロージャを調節するために回転可能であるか，またはカートリッジから完全に除 去され次にカートリッジがハウジングから除去されるべき時に再挿着され得る。 図８または９を参照して，図２及び３といくらか似ている持ち上げストラップ の第５の実施例が与えられる。特に，持ち上げ手段90は２つの持ち上げストラッ プ91及び変形上部リテーナリング組立体22から成る。後者は上部リテーナリング 22の外側面93から外側に半径方向へ伸張した複数のタブ92から成り，その各々は 先細った足部材95を受けるためのアパーチャ94を保持する。足部材95は持ち上げ ストラップ91の対向端96から垂直に伸張し，アパーチャ94 と嵌合することによりリテーナリング22へ連結される。典型的にプラスチックで ある持ち上げストラップ91の材料は，湿ったフィルタカートリッジ組立体10の重 量を支持するのに十分に堅く，同時に組立体をフィルタハウジングから持ち上げ るのに伴う動作に対しストラップ91がフレキシブルであるようなものである。好 適実施例において，持ち上げストラップ91は２つの対向する長円形を与えるよう に載置されるが，ストラップ91は湿ったカートリッジ組立体10を持ち上げる助け となる他のあらゆる形状に形成され得ることが理解できる。さらに，ストラップ 91はリテーナリング22へ取り外し可能に取り付けられているが，それらは一体成 形することも可能であることは容易に理解でき，したがってそのような実施例に ついては図示していない。 本願発明にしたがって採用されるさまざまな持ち上げ手段が説明されてきたが ，フィルタカートリッジ組立体10用の従来のハウジングのより詳細な説明が次に 与えられる。まず図１０及び図１１を参照すると，ハウジング28が断面で示され ている。それは円筒形ボディまたは液だめ100及び内部102へのアクセスを得るた めのハウジング28の除去可能カバー101を含む。カバー101は，外周クランプ部材 によりボディ及びカバー部材のそれぞれ対向する円周フランジ部材104及び105が かみ合うような従来のさまざまな方法で固定される。図示されたハウジングが上 部カバーの除去により開放されるが，一方ボディ部材は上部エンクロージャを含 み，ベース部材に除去可能に固定されかつ適当に一緒に締め付けられる。図示さ れるように，ハウジング28 のベース106はハウジング内への入口パイプ108及び濾過液の除去のための出口パ イプ109を与え，その両方はハウジング28へ溶接されまたは他の方法でシール結 合される。 より詳細な図１１を追加して参照すれば，出口パイプ109が堅いベースプレー ト110を支持し，その上にフィルタ媒体がハウジング内に支持されている。ベー スプレート110は，ハウジングの設計された多くのフィルタカートリッジ組立体 （図１０〜１３では２つ）を受け取るのに十分なようにハウジング内で上方へ伸 張する螺刻されたシャフト111を受け取るための螺刻されたボアを与える。螺刻 されたシャフトは中空ロッド112を貫通し，そこから３つまたはそれ以上の中央 フィン113が半径方向に伸張する。フィン113の最外側エッジはリテーナリング組 立体22の内径（32）に対応する直径を画成し，それは各フィルタセル12の中央コ ア18と同軸である。したがって，カートリッジ組立体10がハウジング内にスタッ クされるに従い，それらは適正にアライメントされる。 ベースプレート110と下側のフィルタカートリッジ組立体10Ａの最も下のリテ ーナリング22との間に挿入されているのはデフレクタまたはバッフル114及びリ テーナリング組立体22の環状ガスケット35であり，後者は組立体10Ａの中央コア 18と出口パイプ109との間のシール結合を実行する。バッフルはハウジング内へ の流入ストリームを分散させ，最下端のセル12を典型的に加圧された流入液によ るダメージから保護するべく採用される。ベースプレート110及びバッフル114は ろ液が組立体10Ａ及び10Ｂから出て出口 パイプ109へ入るように，適当に開口116されている。 正しい数のフィルタカートリッジ組立体10がハウジング内に配置された後，フ ォロアチューブ118が最上部リテーナリング22内に配置され，ロックナット119が ロッド111上に螺嵌される。ロックナット119は螺刻されたロッド111を受け取る ためのボア121を与えるケージ120を与える。該ケージはフォロアチューブ118内 にフィットする伸張部122を与える。圧縮スプリング123は伸張部122の回りに配 置され，ケージ120のヘッドがフォロアチューブ118の上部と完全に接触している とき，それは環状凹部124内に完全に圧縮されている。スプリング123はセルのス タック上への圧力を維持し，セルが湿った後全体の厚さ（高さ）を上下させるこ とができる。ケージ伸張部122とフォロアチューブ118をシールするＯリング125 がフォロアチューブ118内に与えられ，ロックナット119が所定の位置に固定され たとき，中央アパーチャ18内の濾過された流体はハウジング内部102に逃げ込む ことができず，その代わり他端から出て出口109内へ入ることが保証される。 適正にロックナットにトルクを与えることにより，ガスケット35及び各リテー ナリング22のガスケット35は，組立体10Ａ及び10Ｂ，ロックナット並びに出口の 間のリークプルーフシールを形成するのに十分に圧縮される。ロックナット119 及び付随する部品はそれと連結するセルの一端においてシール126を与えるため の手段を形成する。そのようなシールは流体機密であって，中央アパーチャに入 った流体が出口方向へ方向付けられることを保証する。最後 に，ハウジング28は流体が流入するに従いシールされたハウジングから空気を排 気するためのバルブ用（図示せず）の管継手127を与える。 大部分について，上記説明は現存のハウジング技術及びフィルタセル組立体へ 応用できる。各組立体10を形成するのに６つのフィルタセルが示されてきたが， 組立体はそれに限定されないことが理解できる。典型的に，このタイプの組立体 は８個から１６個のセルを含み，より少ないセルまたはより多いセルを使用する ことは重要ではなく，最も広い意味で，セル組立体またはフィルタセルカートリ ッジはひとつのみのセルから成ることもまたは１６個以上のセルから成ることも できる。 本願に従い，少なくとも２つのセル組立体10Ａ及び10Ｂの配列が図１１から１ ３に示され，以下に説明される。しかしながら，まず，注意すべきは，各フィル タカートリッジ組立体10が２つのリテーナリング組立体22を含み，ひとつはカー トリッジの最上部セル12Ｕの上側面16Ｕにより支持されたカートリッジの頂上に あるもので，もうひとつはカートリッジの最下部セル12Ｌの下側面16Lにより支 持されたカートリッジの底部にあるものである。ハウジング内の各カートリッジ 10は，実際に採用されるカートリッジの数（例えば，一つ，二つ，三つ，四つま たはそれ以上）に無関係に，この様式で上側及び下側リテーナリング組立体22を 与える。また，カートリッジが一つのフィルタセル12のみから成るところの実施 例において，そのセル12の上側面16Ｕはリテーナリング組立体22のひとつを支持 するカート リッジの上側面10Ｕであり，そのセル12の下側面16Ｌは残りのリテーナリング組 立体22を支持するカートリッジ10Ｌの下側面である。 上記説明を心に留めて，図１１には図４及び５の持ち上げ手段50が示されてい る。下側セル組立体10Ａのリテーナリング22により支持されたストラップ58が中 央アパーチャ18を通って上方に伸び，上側セル組立体10Ｂのアパーチャ18内に伸 張する。他に，ストラップ58は下側セル組立体10Ａのアパーチャ18内に押し込ま れることもできる。同様に，上側セル組立体10Ｂのリテーナリング22により支持 されたストラップ58が中央アパーチャ18を通って上方に伸び，下側チューブ118 へ伸張するか，またはストラップ58は組立体10Ｂのアパーチャ18内に押し込まれ ることもできる。 ロックナットが除去され，ハウジングが開放されたとき，持ち上げストラップ の第１セットがつかまれ，上側のセル組立体10Ｂが取り外される。次に，下側の セル組立体10Ａの持ち上げストラップがつかまれ，取り外される。もちろん，シ ールが壊れ及び組立体の除去が始まる前に未濾過の流体が出口109内のろ液を汚 染しないように，まず入口108が閉められ，ハウジングが排水される。必要によ りハウジングが提供された後，さっきの手順とは逆に，２つの新しい組立体10ま たはハウジングが収容可能なあらゆる数の組立体が配置され，ロックナットが固 定され，その後再びハウジングは閉められ流体が流れ始める。 図１２において，図２及び３の持ち上げ手段42が示され ている。下側のセル組立体10Ａのリテーナリング22により支持されたストラップ 41は，下側及び上側セル組立体10Ａ及び10Ｂの間に形成される必要があるシール と干渉しないように最上部フィルタセル12Ｕの頂上を横切って配置される。同様 に，上側のセル組立体10Ｂのリテーナリング22により支持されたストラップ41は ，上側セル組立体10Ｂのリテーナリング22とロックナット119の間に形成される 必要があるシールと干渉しないように最上部フィルタセル12Ｕの頂上を横切って 配置される。 図１３において，図２及び３の持ち上げ手段42が再び示されているが，ハウジ ングが異なっている。ハウジング128は，ボディまたは液だめ129，及びクランプ 131により固定される除去可能カバー130，またはその他の適当な手段を与える。 ハウジング128は流体が流入した時に空気を排気するためのバルブ用管継手132及 びカートリッジ除去中に流体を除去するためのドレイン133を与える。ハウジン グ28と違って，このハウジング128はベースではなくトップカバーを通じて入口 及び出口134，135をそれぞれ与える。ベースプレート138はハウジング内部136内 にあり，その上に中央アパーチャ18をシールするように下側セル組立体10Ａが載 置される。中央ロッド（図示せず）もまた上記したように与えられる。 出口135は圧縮プレート139を支持し，入口134を通じて流入する流体を分散さ せるバッフル140がそれに取付けられている。ハウジング128内に必要なシーリン グ機構を与えるために，ハウジング28内のロッド111と類似の螺刻さ れたロッドが，上側カートリッジ10Ｂ上に適当に保持された係合ナットを締め付 けることによって必要な圧力を与えるよう採用される。図を単純化するために， そのような機構は詳細に記載されないが，図１１について説明されたものと同様 であると理解できる。その他に，シーリングを実行するために圧力プレート139 とベースプレート138との間にスプリング機構（図示せず）が与えられる。図１ ３に示されるように，当業者に周知のごとく，カバーが締められるに従い組立体 の十分な圧縮を与えるべく，入口は適当な大きさでカバー130内に配置される。 機構とは無関係に，ベースプレート138は上記手段126と同等に機能するシール14 5を実行するための手段を形成する。 明白であるように，下側セル組立体10Ａのリテーナリング22により支持された ストラップ41は，下側及び上側セル組立体10Ａ及び10Ｂの間に形成される必要が あるシールと干渉しないように，最上部フィルタセル12Ｕの頂上を横切って配置 される。同様に，上側セル組立体10Ｂのリテーナリング22により支持されたスト ラップ41は，上側セル組立体10Ｂのリテーナリング22とバッフル140及び圧縮プ レート139の間に形成される必要があるシールと干渉しないように，最上部フィ ルタセル12Ｕの頂上を横切って配置される。 上記説明から，本願発明により与えられる持ち上げ手段は，図６以外のすべて の実施例においてハンドルが与えられるリテーナリング組立体の間に形成される べきシールと干渉しないため，部分的にユニークである。したがって， 持ち上げ手段を支持するリテーナリングとハウジングからの出口の間にシールが 形成される場合に，持ち上げ手段は干渉しない。同様に，持ち上げ手段を支持す るリテーナリングと隣のフィルタセルまたはフィルタセルカートリッジ組立体10 の間にシールが形成される場合に，持ち上げ手段は干渉しない。また，持ち上げ 手段を支持するリテーナリングとフィルタセルまたはフィルタセル組立体10の一 端で中央アパーチャをシールする必要がある手段との間にシールが形成される場 合にも，持ち上げ手段は干渉しない。すべての場合に，セル及びカートリッジの 中央を通過するろ液流とハウジング内の未濾過流体との間で持ち上げ手段の存在 により生じる汚染の危険性が存在しなくなる。 したがって，当業者が認識するように，本願発明を使用することにより湿った フィルタカートリッジ組立体の除去が非常に簡単になる。また一体的にまたは後 から取り付けられた持ち上げストラップによりオペレータが流体及び濾過された 汚染物にさらされることが減少することも理解できる。 上記開示に基づいて，ここに記載された装置及び方法の使用により，上記目的 が実行されることが理解できる。本願発明の方法はさまざまな異なるサイズのフ ィルタカートリッジ及びハンドル形状により実行可能であることは当業者の知る ところである。 したがって，カートリッジ組立体の選択及びカートリッジ組立体と連結する持 ち上げ手段の形状は，ここに開示された発明の思想及び態様の範囲内で決定され 得ることが理 解できる。さらに，発明の態様は請求の範囲の態様の範囲内ですべての修正及び 変形を含むものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャンスキイ，ドナルド アメリカ合衆国コネチカット州06226，ウ ィリマンチック，ウィンドハム・ロード 148 (72)発明者 レペッチ，ロナルド・ブイ アメリカ合衆国コネチカット州06437，ギ ルフォード，ロック・ポイント・レーン18 (72)発明者 ウィロウバイ、ドリュー アメリカ合衆国コネチカット州06067，ロ ッキー・ヒル，バックス・クロッシング46

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，その内部への入口 及びその内部からの出口を有するハウジング用の取り外し可能なフィルタカート リッジ組立体であって， 濾過のために流体が通過する少なくとも１個のフィルタセルであって，ハウジ ング内の流体から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互いに離隔され かつ前記中央アパーチャから半径方向へ放射状を成すセルの上側及び下側面を画 成する濾過媒体の対向ディスクと，前記セルの周囲を囲む外周エッジとを有する ところのフィルタセルと， 前記フィルタセルの前記上側及び下側面上に固定可能に配置され，前記中央ア パーチャに対し開放されかつ同軸である第１及び第２リテーナリング手段であっ て，該第１リテーナリング手段がハウジングの出口と連続しているところの手段 と，及び 前記リテーナリング手段の一つと連結可能であり，前記フィルタセルをフィル タハウジング内へ及び外へ移動するための持ち上げ手段と， から成るフィルタカートリッジ組立体。 ２． 請求項１記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記第２リテーナ リング手段は，流入してきた流体を出口を通過するように方向付ける流体タイト シールをもた らす手段と前記中央アパーチャの一端において連結する， ところのフィルタカートリッジ組立体。 ３． 請求項２記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記持ち上げ手段 は前記第１リテーナリング手段と連結し，そこから伸張する少なくともひとつの ハンドルループから成る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 ４． 請求項２記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記持ち上げ手段 は前記第２リテーナリング手段と連結し，そこから伸張する少なくともひとつの ハンドルループから成る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 ５． 請求項１記載のフィルタカートリッジ組立体であって，さらに 同軸のアパーチャを有する複数の相互結合フィルタセルと， 前記複数のフィルタセルを締め付けるための少なくとも一つのバンド手段であ って，前記中央アパーチャが前記セルの連続アパーチャに対し開放されかつ連結 されているところのバンド手段と， から成るフィルタカートリッジ組立体。 ６． 請求項１記載のフィルタカートリッジ組立体であっ て，前記第１リテーナリング手段は内側面を与え，そこから内側に複数のボスが 伸張し，該ボスはアパーチャを有する， ところのフィルタカートリッジ組立体。 ７． 請求項６記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記ハンドルは， 前記カートリッジ組立体の除去のための，前記ボスアパーチャと結合する対向端 を有する少なくとも一つのプラスチック製ストランドから成る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 ８． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，その内部への入口 及びその内部からの出口を有するハウジング用の取り外し可能なフィルタカート リッジ組立体であって， 複数のフィルタカートリッジであって，各カートリッジは濾過のために流体が 通過する少なくとも１個のフィルタセルを有し，該セルは，ハウジング内の流体 から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互いに離隔されかつ前記中央 アパーチャから半径方向へ放射状を成すセルの上側及び下側面を画成する濾過媒 体の対向ディスクと，前記セルの周囲を囲む外周エッジとを有するところのフィ ルタカートリッジと， 前記カートリッジのそれぞれの内部の少なくともひとつの前記フィルタセルの 前記上側及び下側面上に固定可能に配置され，それぞれの中央アパーチャに対し 開放されかつ 同軸である第１及び第２リテーナリング手段であって，該第１リテーナリング手 段が前記カートリッジのひとつにより与えられ，ハウジングの出口と連続してい るところの手段と，及び 前記カートリッジのそれぞれにより与えられる前記リテーナリング手段の一つ と連結可能であり，前記カートリッジをフィルタハウジング内へ及び外へ移動す るための持ち上げ手段と， から成るフィルタカートリッジ組立体。 ９． 請求項８記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記第１カートリ ッジの前記第２リテーナリング手段と前記第２カートリッジの前記第１リテーナ リング手段とは，お互いの間にシールを与えながら連結する， ところのフィルタカーリッジ組立体。 １０． 請求項９記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記持ち上げ手 段は前記第１リテーナリング手段と連結し，そこから伸張する少なくとも一つの ハンドルループから成る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 １１． 請求項８記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記第２カート リッジの第２リテーナリング手段が，流れ込む流体を出口を通過するように方向 づける前記セルにより与えられる前記中央アパーチャの一端において シールを与える手段と連結する， ところのフィルタカートリッジ組立体。 １２． 請求項１１記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記持ち上げ 手段は前記第２リテーナリング手段と連結し，そこから伸張する少なくとも一つ のハンドルループから成る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 １３． 請求項８記載のフィルタカートリッジ組立体であって，さらに， 同軸のアパーチャを有し相互結合された複数のフィルタセルと， 前記複数のセルを一緒に締め付けるための少なくとも一つのバンド手段であっ て，前記中央アパーチャが前記セルの連続アパーチャに対して開放されかつ連結 している，ところのバンド手段と， から成るフィルタカートリッジ組立体。 １４． 請求項８記載のフィルタカートリッジ組立体であって，前記第１リテー ナリング手段は内側面を与え，複数のボスがそこから内側へ伸張し，該ボスはア パーチャを有する， ところのフィルタカートリッジ組立体。 １５．請求項１４のフィルタカートリッジ組立体であっ て，前記ハンドルは，前記カートリッジ組立体の取り外し用の，前記ボスアパー チャと結合した対向端を有する少なくとも一つのプラスチックストランドから成 る， ところのフィルタカートリッジ組立体。 １６． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，その内部への入 口及びその内部からの出口を有するハウジング用の取り外し可能なフィルタカー トリッジ組立体であって， 濾過のために流体が通過する少なくとも１個のフィルタセルであって，ハウジ ング内の流体から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互いに離隔され かつ前記中央アパーチャから半径方向へ放射状を成すセルの上側及び下側面を画 成しかつ前記セルの上側面及び下側面を与える濾過媒体の対向ディスクと，前記 セルの周囲を囲む外周エッジとを有するところのフィルタセルと， 前記フィルタセルをフィルタハウジング内へ及び外へ移動するための，前記外 周エッジから伸張する持ち上げ手段と， から成るフィルタカートリッジ組立体。 １７． フィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であって， リテーナリング手段と， 前記リテーナリング手段と連結する持ち上げ手段と， から成る手段。 １８． 請求項１７記載のフィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であ って，前記持ち上げ手段がそこから伸張する少なくともひとつのハンドルループ から成る， ところの手段。 １９． 請求項１７記載のフィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であ って，前記リテーナリング手段は内側面を与え，そこから複数のボスが内側へ伸 張し，前記ボスがアパーチャを有する， ところの手段。 ２０． 請求項１９記載のフィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であ って，前記ハンドルは前記カートリッジ組立体を除去するための，前記ボスアパ ーチャと結合する対向端を有する少なくとも一つのプラスチックストランドから 成る， ところの手段。 ２１． フィルタセルを持ち上げかつ担持するための手段であって， 前記フィルタセルにより与えられる外周エッジと， 前記外周エッジと連結する持ち上げ手段と， から成る手段。 ２２． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能 部材，その内部への入口及びその内部からの出口を有するフィルタハウジング内 に配置されたセルタイプのフィルタカートリッジ装置の組立方法であって， 濾過のために流体が通過する少なくとも１個のフィルタセルであって，該セル が，ハウジング内の流体から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互い に離隔されかつ前記中央アパーチャから半径方向へ放射状を成すセルの上側及び 下側面を画成する濾過媒体の対向ディスクと，前記セルの周囲を囲む外周エッジ とを有するところのフィルタセル，及び，前記フィルタセルの前記上側及び下側 面上に固定可能に配置され前記中央アパーチャに対し開放されかつ同軸である第 １及び第２リテーナリング手段であって該第１リテーナリング手段がハウジング の出口と連続しているところの手段を与える工程と， 前記フィルタセルを前記フィルタハウジング内へ及び外へ移動するための，前 記リテーナリング手段の一つに結合された持ち上げ手段を与える工程と， 前記持ち上げ手段により，前記フィルタセルを前記フィルタハウジング内に配 置する工程と， 前記除去可能部材を前記フィルタハウジングへ締め付ける工程と， 前記第２リテーナリング手段に対しシールを与える工程であって，それによっ て前記中央アパーチャ内の流体が出口方向へ向けられるところの工程と， から成る方法。 ２３． 請求項２２記載の方法であって，前記持ち上げ手段を与える工程が前記 第１リテーナリング手段からの少なくとも一つのハンドルループを与える工程を 含む， ところの方法。 ２４． 請求項２２記載の方法であって，前記持ち上げ手段を与える工程が前記 第２リテーナリング手段からの少なくとも一つのハンドルループを与える工程を 含む， ところの方法。 ２５． 請求項２２記載の方法であって，さらに 複数のフィルタセルを与える工程と， 前記フィルタセルをセルのスタックを形成するように少なくとも一つのバンド で相互に結合する工程であって，該セルのアパーチャが最初のセルのアパーチャ と同軸にアライメントされるところの工程と， から成る方法。 ２６． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，その内部への入 口及びその内部からの出口を有するフィルタハウジング内に配置された，セルタ イプのフィルタカートリッジ装置の組立方法であって， 濾過のために流体が通過する少なくとも１個のフィルタセルを与える工程であ って，該セルが，ハウジング内の流体から分離された流体の通路用の中央アパー チャと，互いに離隔されかつ前記中央アパーチャから半径方向へ放射状 を成すセルの上側及び下側面を画成し，前記カートリッジの上側面及び下側面を それぞれ与える濾過媒体の対向ディスクと，前記セルの周囲を囲む外周エッジと ，を有するところの工程と， 前記フィルタセルを前記フィルタハウジング内へ及び外へ移動するための，前 記外周エッジから伸張する持ち上げ手段を与える工程と， 前記持ち上げ手段により，前記フィルタセルを前記フィルタハウジング内に配 置する工程と， 前記除去可能部材を前記フィルタハウジングへ締め付ける工程と， から成る方法。 ２７． ハウジングの内部へアクセスするための除去可能部材，その内部への入 口及びその内部からの出口を有するフィルタハウジングから，フィルタセルカー トリッジ組立体を除去するための方法であり，該カートリッジ組立体は濾過のた めに流体が通過する少なくとも１個のフィルタセルを与え，該セルが，ハウジン グ内の流体から分離された流体の通路用の中央アパーチャと，互いに離隔されか つ前記中央アパーチャから半径方向へ放射状を成すセルの上側及び下側面を画成 する濾過媒体の対向ディスクと，前記セルの周囲を囲む外周エッジと，前記フィ ルタセルの前記上側及び下側面上に固定可能に配置され前記中央アパーチャに対 し開放されかつ同軸である第１及び第２リテーナリング手段であって該第１リテ ーナリング手段がハウジングの 出口と連続しているところの手段と，を有するところの方法であって， 前記除去可能部材を前記フィルタハウジングから分離する工程と， 持ち上げ手段を前記リテーナリング手段のひとつに固定する工程と， 前記持ち上げ手段により前記フィルタセルを前記フィルタハウジングから持ち 上げる工程と， から成る方法。