JPH10507350A - 搾乳プラント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 搾乳プラントは搾乳のために一時に１頭の動物（２３）を囲うようにされた畜舎（２２）と畜舎内の動物の自動搾乳装置（２４）とを具備している。本発明による前記自動搾乳装置（２４）は乳首カップ（Ａ１）を有する第１の搾乳ユニット（Ａ）と乳首カップ（Ｂ１）を有する第２の搾乳ユニット（Ｂ）と第１もしくは第２の搾乳ユニットの乳首カップ（Ａ１；Ｂ１）を動物の乳首上に取り付けるようにされたアタッチメント手段（２５）とを具備している。搾乳中に、搾乳に使用されない搾乳ユニットは清掃もしくは修理して、搾乳される次の動物に備えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 搾乳プラント 本発明は一時に１頭の動物を搾乳のために囲むようにされた畜舎と、畜舎内で 自動的に動物の搾乳を行う装置とを具備する搾乳プラントに関する。 ＥＰ−Ｂ１−４５２３８１には随意の時点で放し飼いにされた牛の自動搾乳を 行うようにされた搾乳プラントが開示されている。周知の搾乳プラントは比較的 費用がかかるため効率的に利用することが重要である。 しかしながら、周知の搾乳プラントの問題点は前記自動搾乳プラントを必要な 清掃および保守のために規則的に閉鎖しなければならないことである。さらに、 病気したり内科治療を行った牛の搾乳直後に、搾乳される次の牛から搾られる牛 乳の汚染を回避するために、周知のプラントは自動搾乳装置をさらに清掃するた めに閉鎖しなければならない。清掃期間はおよそ４５分間も続くことがあり周知 の搾乳プラントは満足に利用できなくなる。 本発明の目的は周知の搾乳プラントに較べてより効率的に利用することができ る上述したプラントと同種の搾乳プラントを提供することにある。 この目的は最初に述べたプラントと同種の搾乳プラントにより達成され、それ は前記自動搾乳装置が乳首カップを有する第１の搾乳ユニットと乳首カップを有 する第２の搾乳ユニット、および第１もしくは第２の搾乳ユニットの乳首カップ を動物の乳首に取り付けるようにされたアタッチメント手段を具備することを特 徴としている。その結果、他方の搾乳ユニットに、修理もしくは清掃等の適切な 処置がなされる間に一方の搾乳ユニットを動物の搾乳に使用することができる。 したがって、本発明による搾乳プラントの利用効率は周知の搾乳プラントに較べ て実質的に改善される。 清掃手段は一方の搾乳ユニットの乳流路を、他方の搾乳プラントの乳首カップ が前記アタッチメント手段に用いられる間に、適切に清掃するようにすることが できる。前記清掃手段は前記一方の搾乳ユニットの乳首カップに接続するように された清掃装置を具備することができる。あるいは、前記清掃手段は、それぞれ 、第１の搾乳ユニットおよび第２の搾乳ユニットの乳首カップに接続するように された２つの清掃装置を具備することができる。したがって、いずれか一方の清 掃装置に必要な修理を、他方の清掃装置がいずれか一方の搾乳ユニットの清掃に 使用されている間に行うことができ、それは搾乳プラントの利用効率の改善に寄 与するものである。 本発明のプラントの好ましい実施例によれば、転置手段は第１の搾乳ユニット および第２の搾乳ユニットの乳首カップを、それぞれ、乳首カップが前記アタッ チメント手段に用いられる搾乳位置と乳首カップがアタッチメント手段に用いら れない待機位置間で転置するようにされている。また搾乳ユニットの２つの乳首 カップ群を２つの異なる搾乳位置へそれぞれ配置し、アタッチメント手段が乳首 カップを持ってきて前記２つの搾乳位置へ置いていくようにすることもできる。 転置手段は、第２の搾乳ユニットの乳首カップが搾乳位置から待機位置へ転置 されている間に、第１の搾乳ユニットの乳首カップが待機位置から搾乳位置へ転 置されるように、またその逆も成り立つように、第１の搾乳ユニットおよび第２ の搾乳ユニットの乳首カップを同時に転置させるようにされている。例えば、第 １の搾乳ユニットの乳首カップのための搾乳位置および待機位置のそれぞれは、 第２の搾乳ユニットの乳首カップの、搾乳位置および待機位置のそれぞれと同じ とすることができる。この場合、転置手段は第１および第２の両方の搾乳ユニッ トの乳首カップを運ぶ保持手段を具備することができ、保持手段は（垂直が望ま しい）軸周りに回転して乳首カップを搾乳および待機位置間で転置させることが できる。 また、第１の搾乳ユニットの乳首カップの搾乳位置は第２の搾乳ユニットの乳 首カップの搾乳位置と同じとし、第１および第２の搾乳ユニットの乳首カップの 待機位置を異ならせることができる。例えば、転置手段は第１および第２の両方 の搾乳ユニットの乳首カップを運ぶ保持手段を具備し、保持手段は前後に移動し て乳首カップを搾乳および待機位置間で転置させることができる。 清掃手段は乳首カップが待機位置にある時に、それぞれ、第１の搾乳ユニット および第２の搾乳ユニットの乳首カップに接続されるようにすることができる。 以下添付図を参照して本発明について詳細に説明する。第１図は本発明による 搾乳プラントの第１の実施例の略図、第２図は本発明による搾乳プラントの第２ の実施例の略図、第３図は第１図に示す種類の搾乳プラントの畜舎および自動搾 乳装置の平面図、第４図は第２図に示す種類の搾乳プラントの畜舎および自動搾 乳装置の平面図である。 図中、互いに対応する部品には同じ参照符号が付されている。 第１図に、互いに独立して搾乳するようにされた、第１の搾乳ユニットＡおよ び第２の搾乳ユニットＢを具備する本発明による搾乳プラントを示す。第１の搾 乳ユニットＡは４つの乳首カップＡ１、および乳首カップＡ１に接続された乳導 管Ａ２を具備している。搾乳ユニットＡはさらに流量計Ａ３、レシーバＡ４、ポ ンプＡ５および乳濾過器Ａ６を具備し、それらは牛乳の流れる方向に見て前記順 序で乳導管Ａ２に接続されている。乳濾過器Ａ６は第１図に示すように新しい乳 濾過器と自動的に交換することができる。第２の搾乳ユニットＢは４つの乳首カ ップＢ１、乳導管Ｂ２、流量計Ｂ３、レシーバＢ４、ポンプＢ５および乳濾過器 Ｂ６を具備し、それらは第１の搾乳ユニットＡについて述べたと同様の方法で互 いに接続されている。乳濾過器Ａ６およびＢ６の下流で２つの乳導管Ａ２および Ｂ２は弁Ａ７およびＢ７を介してミルクタンク８に接続され２つのドレン弁Ａ９ およびＢ９を介して２つのドレン管Ａ１０およびＢ１０に接続されている。 転置手段１２は乳首カップＡ１および乳首カップＢ１を、それぞれ、搾乳位置 Ｉおよび待機位置II間で転置するようにされている。第１図において乳首カップ Ａ１は搾乳位置Ｉにあり、乳首カップＢ１は待機位置IIにある。 清掃装置は待機位置IIにある乳首カップに接続可能な４つの清掃カップ１３と 、清掃管１５を介して清掃カップ１３に接続可能な清掃装置１４を具備している 。清掃装置１４は弁１６を介して乳濾過器Ａ６と弁Ａ７間で乳導管Ａ２に、また 弁１７を介して乳濾過器Ｂ６と弁Ｂ７間で乳導管Ｂ２に接続することができる。 転置手段１２は第３図に示すように、乳首カップＡ１，Ｂ１を運び垂直軸１９ 周りに回転可能な保持手段１８を具備している。乳首カップＡ１およびＢ１は軸 １９の両側に１列に配置されている。制御装置２０は装置２１を制御して清掃カ ップ１３を接続し、かつ待機位置IIにある乳首カップからこれらを取り外し、ま た転置手段１２を制御して保持手段１８を軸１９周りに１８０°回転させ乳首カ ップＡ１，Ｂ１を搾乳位置Ｉおよび待機位置II間で切り替えるようにされている 。 第３図には搾乳位置Ｉにおける乳首カップＡ１および待機位置IIにおける乳首 カップＢ１が示されている。保持手段１８は乳首カップＡ１を搾乳のために一時 に１頭の動物２３を囲うようにされている畜舎２２近くへ運ぶ。自動搾乳装置２ ４はロボットアーム２５状のアタッチメント手段を有し、それは乳首カップ、こ の場合は乳首カップＡ１を搾乳位置Ｉから持ってきて動物の乳首へ取り付けるよ うにされている。例えば、ロボットアーム２５はＥＰ−Ｂ１−４５２３８１に開 示されているようなものとすることができる。 第１図および第３図による搾乳プラントは次のように作動する。乳首カップＡ １が搾乳に使われる場合、弁１６およびＡ９が閉じられかつ弁Ａ７が開かれ、搾 られた牛乳は、流量計Ａ３、レシーバＡ４、ポンプＡ５および乳濾過器Ａ６を有 する導管Ａ２を通ってミルクタンク８へ流れることができる。必要に応じて、搾 乳ユニットＢは制御装置２０を起動させて清掃カップ１３を乳首カップＢ１に接 続するように装置２１を制御させることにより同時に清掃することができる。す なわち乳濾過器Ｂ６は乳導管Ｂ２から取り外され弁１７が開かれ弁Ｂ７が閉じら れる。清掃装置１４は清掃管１５を介して清掃カップ１３へ清掃液を供給する。 清掃カップ１３から清掃液は乳首カップＢ１、流量計Ｂ３、レシーバＢ４、ポン プＢ５および弁１７を介して清掃装置１４へ戻される。 清掃動作が終了すると清掃カップ１３を取り外しドレン弁Ｂ９を開くことによ りまず搾乳ユニットＢが排出される。次に新しい乳濾過器Ｂ６が導管Ｂ２に取り 付けられ弁１７およびＢ９が閉じられ弁Ｂ７が開かれて、清掃された搾乳ユニッ トＢを使用できる状態となる。 搾乳ユニットＡを清掃する場合には制御装置２０を起動させて保持手段１８を １８０°回転させるように転置手段１２が制御され、乳首カップＢ１が搾乳位置 Ｉに転置されている間に乳首カップＡ１は待機位置IIに転置される。ここで動物 は搾乳ユニットＢにより搾乳することができる。清掃カップ１３が乳首カップＡ １に接続され、弁Ａ７を閉じて弁１６を開くことにより清掃装置１４が乳導管Ａ ２に接続され、乳濾過器Ａ６が取り外された後、搾乳ユニットＡは搾乳ユニット Ｂについて述べたと同様な方法で清掃することができる。 第２図に、転置手段の設計が異なり付加清掃装置がある点を除けば、第１図の 搾乳プラントと同じである搾乳プラントを示す。第２図による搾乳プラントは転 置装置２６を有し、それは図４に示すように、一直線とされた２列の乳首カップ Ａ１およびＢ１を運ぶ保持装置２７、および案内レール２９に沿って２つの終端 位置間を前後に転置可能として保持装置２７に堅固に接続されている駆動手段２ ８を有している。駆動手段２８がその２つの終端位置の一方にある時は乳首カッ プＡ１は搾乳位置Ｉ、乳首カップＢ１は待機位置IIａにあり、駆動手段２８がそ の他方の終端位置にある時は乳首カップＢ１は搾乳位置Ｉ、乳首カップＡ１は待 機位置IIｂにある。乳首カップＢ１が待機位置IIａにある時は、装置２１により 清掃カップ１３は乳首カップＢ１に接続することができる。 前記付加清掃装置は、乳首カップＡ１が待機位置IIｂにある時、乳首カップＡ １に接続することができる４つの清掃カップ３０、および清掃管３２を介して清 掃カップ３０に接続される清掃装置３１を具備している。清掃装置３１は弁３２ を介して乳濾過器Ａ６と弁Ａ７間で乳導管Ａ２に接続することができる。この場 合、清掃装置１４は弁１７を介して乳導管Ｂ２にしか接続することができない。 装置２１と同種の装置３３は、乳首カップＡ１が待機位置IIｂにある時に、清 掃カップ３０を乳首カップＡ１に接続したりそこから取り外すようにされている 。制御装置３４は装置２１および３３を制御し、かつ駆動手段２８の案内レール ２９に沿った前記終端位置（第４図に矢印で示す）間の転置を制御するようにさ れている。 第２図および第４図に示すように、乳首カップＢ１が待機位置IIａにある時は 、制御装置３４を起動させて清掃カップ１３が乳首カップＢ１に接続されるよう に装置２１を制御することにより搾乳ユニットＢを清掃することができる。乳濾 過器Ｂ６は乳導管Ｂ２から取り外され弁Ｂ７が閉じられ弁１７が開かれる。清掃 動作が終了すると搾乳ユニットＢは排出され第１図および第３図の搾乳プラント について述べたと同様な方法で搾乳の準備がなされる。 乳首カップＡ１が待機位置IIｂにあり搾乳ユニットＢが搾乳に利用される場合 には、制御装置３４を起動させて清掃カップ３０が乳首カップＡ１に接続される ように装置３３を制御することにより搾乳ユニットＡを清掃することができる。 乳濾過器Ａ６は取り外され弁Ａ７が閉じられ弁３２が開かれる。清掃動作が終了 すると清掃カップ３０を取り外しドレン弁Ａ９を開くことによりまず搾乳ユニッ トＢが排出される。次に新しい乳濾過器Ａ６が導管Ａ２内に取り付けられ弁Ａ９ および３２が閉じられ弁Ａ７が開かれ、清掃された搾乳ユニットＡは使用できる 状態とされる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．搾乳のために一時に１頭の動物（２３）を囲むようにされた畜舎（２２）と 、畜舎内の動物の自動搾乳のための装置（２４）とを具備する搾乳プラントであ って、前記自動搾乳装置（２４）は乳首カップを有する第１の搾乳ユニット（Ａ ）および乳首カップを有する第２の搾乳ユニット（Ｂ）と、第１もしくは第２の 搾乳ユニットの乳首カップを動物の乳首へ取り付けるアタッチメント手段（２５ ）とを具備することを特徴とする搾乳プラント。 ２．各搾乳ユニット（Ａ；Ｂ）は動物から搾った乳を導く乳流路を有し、搾乳プ ラントはさらに前記２つの搾乳ユニット（Ａ，Ｂ）の一方の前記乳流路を、他方 の搾乳ユニットの乳首カップが前記アタッチメント手段（２５）に用いられる間 に、清掃するようにされた清掃手段（１３−１５，３０−３２）を具備する請求 項１記載の搾乳プラント。 ３．前記清掃手段は前記２つの搾乳ユニット（Ａ，Ｂ）の一方の乳首カップ（Ａ １；Ｂ１）に接続されて、他方の搾乳ユニットの乳首カップが前記アタッチメン ト手段（２５）に用いられる間に、前記一方の搾乳ユニットの前記乳流路を清掃 するようにされた清掃手段（１３−１５）を具備する請求項２記載の搾乳プラン ト。 ４．前記清掃手段は、第１の搾乳ユニット（Ａ）の乳首カップ（Ａ１）に接続さ れて、第２の搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カップ（Ｂ１）が前記アタッチメント手 段（２５）に用いられる間に、第１の搾乳ユニットの前記乳流路を清掃するよう にされた第１の清掃装置（３０−３２）と、第２の搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カ ップ（Ｂ１）に接続されて、第１の搾乳ユニット（Ａ）の乳首カップ（Ａ１）が アタッチメント手段（２５）に用いられる間に、第２の搾乳ユニットの前記乳流 路を清掃するようるようにされた第２の清掃装置（１３−１５）とを具備する請 求項２記載の搾乳プラント。 ５．第１の搾乳ユニット（Ａ）および第２の搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カップ（ Ａ１；Ｂ１）を、それぞれ、乳首カップが前記アタッチメント手段（２５）に用 いられる搾乳位置（Ｉ）と、乳首カップが前記アタッチメント手段に用いられな い待機位置（II）間で、転置するようにされた転置手段（１２；２６）をさらに 具備する請求項１記載の搾乳プラント。 ６．転置手段（１２；２６）は第２の搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カップ（Ｂ１） が搾乳位置（Ｉ）から待機位置（II）へ転置されている間に第１の搾乳ユニット （Ａ）の乳首カップ（Ａ１）が待機位置（II）から搾乳位置（Ｉ）へ転置され、 その逆も成り立つように、第１の搾乳ユニット（Ａ）と第２の搾乳ユニット（Ｂ ）の乳首カップを同時に転置するようにされている請求項５記載の搾乳プラント 。 ７．第１の搾乳ユニットの乳首カップ（Ａ１）のための搾乳位置（Ｉ）および待 機位置（II）のそれぞれは、第２の搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カップ（Ｂ１）の ための搾乳位置および待機位置のそれぞれと同じである請求項６記載の搾乳プラ ント。 ８．転置手段（１２）は第１および第２の両方の搾乳ユニット（Ａ，Ｂ）の乳首 カップ（Ａ１；Ｂ１）を運ぶ保持手段（１８）を具備し、保持手段は軸（１９） 周りに回転して乳首カップを搾乳および待機位置（Ｉ，II）間で転置することが できる請求項７記載の搾乳プラント。 ９．第１の搾乳ユニット（Ａ）の乳首カップ（Ａ１）の搾乳位置（Ｉ）は第２の 搾乳ユニット（Ｂ）の乳首カップ（Ｂ１）の搾乳位置と同じであり、第１および 第２の搾乳ユニットの乳首カップの待機位置（IIａ，IIｂ）は異なる請求項６記 載の搾乳プラント。 １０． 転置手段（２６）は第１および第２の搾乳ユニット（Ａ，Ｂ）の乳首カ ップを運ぶ保持手段（２７）を具備し、保持手段は前後に移動して乳首カップを 搾乳および待機位置（Ｉ，IIａ，IIｂ）間で転置することができる請求項９記載 の搾乳プラント。 １１． 各搾乳ユニット（Ａ；Ｂ）は動物から搾った乳を導く乳流路を有し、搾 乳プラントはさらに、乳首カップが待機位置（II，IIａ，IIｂ）にある時に、そ れぞれ、第１の搾乳ユニットおよび第２の搾乳ユニット（Ａ，Ｂ）の乳首カップ （Ａ１；Ｂ１）に接続されて前記乳流路を清掃するようにされた清掃手段（１３ −１５；３０−３２）を具備する請求項５〜１０のいずれか１項に記載の搾乳プ ラント。