JPH10506533A - アントラサイクリン類およびその中間体の製造方法 - Google Patents

アントラサイクリン類およびその中間体の製造方法

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JPH10506533A JP8511427A JP51142796A JPH10506533A JP H10506533 A JPH10506533 A JP H10506533A JP 8511427 A JP8511427 A JP 8511427A JP 51142796 A JP51142796 A JP 51142796A JP H10506533 A JPH10506533 A JP H10506533A
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ハカラ,ユハ
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ガリラエウス・オサケ・ユキテュア
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    • C12P19/44Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides
    • C12P19/56Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides having an oxygen atom of the saccharide radical directly bound to a condensed ring system having three or more carbocyclic rings, e.g. daunomycin, adriamycin

Abstract

(57)【要約】 本発明は、アントラサイクリン生合成経路に関連したDNAフラグメントを異種ストレプトマイセス宿主中で発現させることによるアントラサイクリン類およびその中間体の製造方法に関し、所望ならば、得られた中間体は非生産ストレプトマイセス変異株を用いてアントラサイクリン類またはそのアグリコンに変換される。

Description

【発明の詳細な説明】 アントラサイクリン類およびその中間体の製造方法 本発明は、アントラサイクリン(anthracycline)類の生合成経路に関連した DNAフラグメントを異種宿主中で発現させることによるアントラサイクリン類 およびその中間体の製造方法に関し、そして所望ならば、得られた中間体は、非 産生変異株を用いてアントラサイクリン類またはそのアグリコンに変換される。 ポリケチド抗生物質は、ポリ−β−ケトメチレン鎖[CHRO]4-20から構成さ れる化合物の広範で多様な群である。ポリケチドの共通の特徴は脂肪酸の生合成 に類似の生合成経路である。Katz,L.and Donadio,S.(1993)はポリケチドに関す る論文を最近公表した。構造的にはアントラサイクリン群の抗生物質は芳香族ポ リケチドであるので、共通の構造本体は式(A)の7,8,9,10−テトラヒド ロ−5,12−ナフタセンキノンである。 この構造本体に対して1個またはそれ以上の糖が結合している。糖が結合して いる分子の構造本体はアグリコンとよばれる。アントラサイクリン類は、例えば A.Fujiwara and T.Hoshino(1986)の論文においてより詳細に議論されている。い くつかのアントラサイクリン類は細胞静止活性があり、それゆえ、それらは興味 の対象であり続けている。 新しいアントラサイクリン類を見つけるために土壌由来のストレプトマイセス (Streptomyces)細菌のスクリーニングが用いられている。既知のアントラサイ クリン類を修飾するために合成的方法が用いられており、それによりアグリコン または糖部分に化学基が付加されあるいは除去される。同様に、生物変換(biot ransformation)が用いられており、他の産生株または合成方法により生産され た分子が生細胞において修飾される。いくつかのアントラサイクリン類は合成法 によっても生産される。 ハイブリッド抗生物質テクノロジーが、新しい抗生物質の製造における新しい テクノロジーとして開示されている。該テクノロジーは、2種の株の本来の生産 物の構造的特徴を有する分子を遺伝子工学により製造することを包含するものと して確立されている。H.G.Floss:"Hybrid antibiotics-the contribution of th e new gene combinations"(1987)という刊行物に該方法が記載されている。ハイ ブリッド抗生物質テクノロジーは、新しい化合物の制御された製造を行う機会を 与える。 ストレプトマイセス・ケリコロール(Streptomyces coelicolor)由来のアク チノロジン遺伝子のクローニング(Hopwood et al.,1985)はポリケチド抗生物 質、さらに同時にストレプトマイセスの分子生物学的研究における先駆的研究と 考えられる。1987年に、Malpartida et al.は、actIおよびactIIID NAフラグメントへの異なるポリケチドプロデューサーのハイブリダイゼーショ ンについて報告しており、その後、ポリケチドシンターゼ(PKS)ドメインの 遺伝子が多くのストレプトマイセス種において同定され、相同性が示されている 。これらの遺伝子の配列決定により、遺伝子は強く保存されていて3つの読み枠 ORF1、2および3を含むことが示された。これら3つの遺伝子産物は、酵素 複合体に結合した直鎖状ポリケチドの形成に必要とされる。テトラセノマイシン においては、PKS遺伝子によりコードされている正確な生成物の最適な形成に は5つのORFが必要である(Shen and Hutchinson,1993)。配列決定された芳 香族PKSを表1に示す。 ポリケチドシンターゼ(PKS)は、長鎖脂肪酸のシンターゼの機能的に関連 している多酵素複合体である。アクチノロジンPKSの個々の成分は、いわゆる actORF1ケトアシルシンターゼ(KS);KSに相同的でポリケチド鎖長 に影響するactORF2(McDaniel,R.,et al.,1993);actORF3アシ ル担体蛋白(ACP);actORF5ケトレダクターゼ(KR)および第1環 の芳香族化の原因となりうるactORF4シクラーゼ/デヒドラーゼである。 生合成されたアントラサイクリン類の大部分ものもは、アクラビノン中間体相 を経由して生成され、その後、化合物はグリコシレーションされるか、あるいは 例えばヒドロキシルまたはメチル基の付加により修飾される。グリコシレーショ ン後でも修飾が起こりうる。アクラビノンおよびそれよりさらに生成されるアン bioconversion of anthracycline antibiotics"(1989)およびそこで引用された 文献に記載されている。10個のアセテートから構成されているノガラマイシン のアグリコンの生合成経路は、明らかにアクラビノンの生合成に類似している( 図 1Aおよび1B)。 発明の説明 ストレプトマイセス・ノガラテル(Streptomyces nogalater)からクローンさ れたDNAフラグメントを本発明に従って用いてアントラサイクリン類の生合成 経路の異なる相を一緒にすることができ、それによりハイブリッドアントラサイ クリン類およびアントラサイクリン類の前駆体を得ることができる。クローンさ れたDNAフラグメントをアントラサイクリン類生産ストレプトマイセス株ある いはアントラサイクリン非生産株に移すことにより、これを行う。 アントラサイクリンの生合成を含み、本発明に従ってクローンされたストレプ トマイセス・ノガラテルのDNAフラグメントは、驚くべきことに、アントラサ イクリン類を生産しない宿主であるエス・リビダンス(S.lividans)においてア ントラサイクリン前駆体の生産を引き起こした。得られた化合物の構造に基づい て、該DNAフラグメントはアントラサイクリンのアグリコンの生合成に必要な 遺伝子の大部分を含むと考えられた。変異株の相補、ハイブリッド生成物の分析 およびDNAフラクションの配列決定により、我々は、DNAフラグメントが以 下のものを含むことを示すことができた: − 9−位の側鎖を決定する出発ユニットの選択の原因となる活性(エス・ガリ ラエウス(S.galilaeus)のハイブリッド生産物)、 − ポリケチドシンターゼ遺伝子、 − 2−位のヒドロキシルの除去に必要な酵素(ケトレダクターゼ)の遺伝子 − カルボン酸のエステル化に必要なメチルトランスフェラーゼ遺伝子 − モノ−オキシゲナーゼ遺伝子。 このDNAフラグメントおよびそれにより生成されるアントラサイクリン前駆 体をさらに用いてハイブリッドアントラサイクリン類を得た。 本発明は、いくつかの既知の細胞静止活性を有するアントラサイクリン類(ア ウラマイシン類)ならびに以前未知であった化合物の製造を可能にする。ハイブ リッドアントラサイクリン類の製造におけるアントラサイクリン類のポリケチド シンターゼの使用はこれまでに記載されておらず、また、異種宿主に遺伝子を移 すことによるポリケチド合成の出発ユニットの変更もこれまで記載されていない 。さらに、エス・ノガラテル(S.nogalater)により生産されるノガラマイシン の生合成経路の遺伝子のクローニング、あるいはその使用についてもこれまで開 示されていない。 Malpartida et al.(1987)により開示されたポリケチド抗生物質の生合成遺伝 子の類似性は、ノガラマイシンの生合成遺伝子の発見の出発点であった。適当な 制限酵素で開裂されたエス・ノガラテルの全DNAをサザン−法によりactI プローブにハイブリダイゼーションさせ、かくして2個のハイブリダイゼーショ ンするDNAフラグメントを得た。最適な場合、適切なプローブは1つのDNA フラグメントを示す。しかしながら、クロスハイブリダイゼーションの使用は、 シグナルが強力なため、生合成遺伝子の同定における方法として可能であると考 えられた。 本発明DNAフラグメントが見いだされた方法は下記のごとし:Malpartida e t al.(1987)により記載されたactIフラグメントに相同的なフラグメントをエ ス・ノガラテルから単離した。該相同的フラグメントおよび隣接DNAフラグメ ントをエス・リビダンス TK24株中に移した。全部で約20kb(=キロベ ース、1000塩基)を5つのフラグメントにして異種宿主中に移した。これら のうち、約12kbのDNAフラグメントであるpSY15はエス・リビダンス においてノガラマイシン中間体の産生を引き起こした。得られた組み換え株をア ントラサイクリン生産株用栄養培地で培養し、適当な有機溶媒で生成物を抽出し た。 本発明DNAフラグメントを、下記ストレプトマイセス株ならびに表2に示す エス・ガリラエウス変異株H028、JH003、H061、H036およびH 039中に移し、それらにおいて発現させた。所望生産物に応じて、該DNAフ ラグメントを同様に表中の他の変異株に移すことができる。 ストレプトマイセス・リビダンス 66 TK24株(制限的修飾のない株) ストレプトマイセス・ガリラエウス ATCC 31615(アクラシノマイシン 生産株) ストレプトマイセス・ガリラエウス ATCC 31615の変異株(表2参照) (Ylihonko et al.,1994) 生物変換を行うための出発生成物を得る場合には、好ましくは、使用宿主はエ ス・リビダンスである。なぜなら、その株はそれ自体、使用増殖条件において着 色化合物または抽出可能化合物を生産しないからである。 生物変換を行うためのアグリコンを得る場合には、好ましくは、アントラサイ クリン類生産細菌株またはその非生産変異株を用いるが、最も好ましくは上記1 2kbのDNAフラグメントを担持しているプラスミドpSY15(図3)で形 質転換されたエス・ガリラエウスの変異株を用いる。 プラスミドpSY15を用いて得られたアントラサイクリン前駆体をアントラ サイクリン類またはそれらのアグリコンに変換する場合には、好ましくは、アク ラルビシンを生産しないエス・ガリラエウス変異株、例えば、JH003または H028を用いる。 記載されたドメイン由来の適当なDNAフラグメントを適当なベクターに連結 することにより本発明DNA構築物を構築することができる。好ましくは、かか るベクターは、ストレプトマイセス属のいくつかの株において増幅しうる高コピ ー数プラスミドpIJ486である(Ward et al.,1986)。 アントラサイクリン類およびそれらの前駆体を得るために、pSY15プラス ミドを担持株を、好ましくはストレプトマイセス細菌用培地、好ましくはチオス トレプトンを添加したE1−培地で増殖させて、プラスミド担持株を維持する。 生産株に有利な条件で、例えば、ビンに入れて振盪器で、あるいは撹拌および通 気を行うファーメンターで株を増殖させる。適当な培養時間後、好ましくは2な いし7日後、細菌の代謝に関して記載されている方法により、好ましくは、適当 な溶媒(例、トルエンまたはクロロホルム)での抽出により生成物を単離する。 抽出された化合物を適当な方法により、例えば、カラムクロマトグラフィーによ り精製する。 本来的にアントラサイクリン類を生産する株またはその変異株においてアント ラサイクリン前駆体はアントラサイクリン類に変換される。このようにして、9 −位にメチルを有し2−位に水素を有する、該株により本来的に生産される化合 物に類似の化合物を該株により得る。生物変換において、最も適当には、プラス ミドpSY15を担持するエス・ガリラエウス株により生産されたアウラマイ シノン、あるいは同じプラスミドを担持し本来的にはアントラサイクリン類を生 産しない株により生産されたノガロニン酸のメチルエステルを出発物質として用 いる。生物変換において、最も好ましくは、アントラサイクリン生産株の非生産 株、例えば、変異株H028またはJH003を用いる。最も好ましくは、株を 適当な培地、例えば、E1−培地で培養し、適量のアントラサイクリン前駆体を 添加することにより生物変換を行う。適当時間後、例えば6ないし48時間後、 最も好ましくは16ないし32時間後、そのようにして生産されたアントラサイ クリン類を抽出する。 生物変換に使用した株(表2も参照)を以下に説明する。 TK24はエス・リビダンス株であり、使用した条件では着色2次代謝物を生 じない。他の増殖条件では、アントラサイクリン類とは非常に異なる抗生物質で あるアクチノロジンを生産する。TK24はアントラサイクリン類を生産せず、 また、それらの前駆体も生産しない。TK24/pSY15の生産物をNMR− スペクトルにより特徴づけたところ、化合物Iが主要生成物として得られ、それ はおそらくアントラサイクリン生合成の中間体である(スキームI参照)。 H028はストレプトマイセス・ガリラエウス変異株であり、アントラサイク リン類またはそれらの前駆体を生産しない。しかしながら、この株をアントラサ イクリン前駆体の生物変換に用いてアクラルビシン類似生成物を得ることができ る。H028/pSY15生産物を特徴づけたところ、この株は、アクラビノン 類似のアントラサイクリンのアグリコンであるアウラマイシノン(化合物II)な らびにアウラマイシノンのグリコシドであるアウラマイシン類、例えば化合物II Iを生産することがわかった。アウラマイシンを加水分解した場合、アウラマイ シノンが得られ、そのことはさらに、生成した化合物がアウラマイシノンのグリ コシドであることを示す。新しいアントラサイクリン類を生物変換により製造す る場合、アウラマイシノンはアントラサイクリン類の有用な前駆体である。アウ ラマイシン類は、癌の化学療法に使用できる細胞静止性アントラサイクリン類で あると説明されている。これらの物質の製造へのH028/pSY15の使用は 新しい。 H061はストレプトマイセス・ガリラエウス変異株であり、2−OH−アク ラノン酸を生産する。このことは、明らかに、2−位のヒドロキシルの除去を妨 げる変異によるものである。H061/pSY15はアクラビノン、アウラマイ シノンおよびアクラルビシン類似のそれらのグリコシドを生産する。結果によれ ば、pSY15はH061の変異を相補し、したがって2−位のデヒドロキシラ ーゼをコードする遺伝子を含む。このプラスミドは、生成物が本来的に2−位に ヒドロキシルまたはメトキシ基を有する株に形質転換された場合、新しいハイブ リッド化合物の製造に有用である。 結果によれば、pSY15は、本来的にアントラサイクリン類を生産しない株 におけるアントラサイクリン類前駆体の生産に有用であり、あるいはアントラサ イクリン類生産株においてハイブリッドアントラサイクリン類を生産する場合に 有用であり、さらにそれらの株の変異株においても有用である。該プラスミドを 用いて9−位の側鎖の形成を行うことができ、2個の炭素からなる側鎖を9−位 に形成する株が、1個の炭素からなる側鎖を当該位置に有する化合物を生産する ようにすることができる。このように修飾されていてもよいアントラサイクリン 類の生産に使用できる株は、例えば、エス・ガリラエウス、エス・ペウセティウ ス(S.peucetius)およびエス・パープラセンス(S.Purpurascens)である。こ のようにして生産されたアントラサイクリン前駆体は、生物変換による新しいア ントラサイクリン類の製造に有用である。2−位にヒドロキシルまたはメトキシ 基を有する化合物を本来的に生産する株にpSY15を形質転換することもでき る。そのことにより、この位置に水素を有する化合物が得られる。さらに、本発 明の新規方法によりpSY15は上記アウラマイシノンおよびそのグリコシドの 生産を可能にする。 本発明の詳細な具体例を、エス・ノガラテル(S.nogalater)ATCC 274 51株からのDNAフラグメント単離、エス・リビダンスTK24株におけるノ ガラマイシン前駆体の生産、変異株H028におけるアウラマイシンの生産、お よび変異株JH003におけるアントラサイクリン類へのそれらの修飾に関する 実施例として説明する。さらに、エス・ガリラエウス変異株における本発 明DNAフラグメントの発現ならびにこれらの株により生産された化合物につい ても説明する。 TK24/pSY15株、JH003/pSY15株、H028/pSY15 株およびH061/pSY15株の主生成物を特徴づけた。 図面の簡単な説明 図1A ストレプトマイセス株により生産されたアントラサイクリン類、およ び同定されたその前駆体(出発分子:プロピオネート)。中間体を生産するエス ・ガリラエウス変異株数をカッコ内に示す。 図1B アセテートを出発分子としてストレプトマイセスにより生産されたア ントラサイクリン 図2 エス・ノガラテルのゲノム由来の12kbの連続したDNAフラグメン トの制限地図。この図は、得られたpSYプラスミド中に含まれるインサートも 開示する。pSYベクターの調製にプラスミドpIJ486を用いた。配列決定 に基づいて、図示した読み枠に関して下記機能を得た。1=ケトアシルシンター ゼ−アシルトランスフェラーゼ、2=鎖長制御因子(CLF)、3=アシル転移 蛋白;AおよびB=調節遺伝子、C=モノ−オキシゲナーゼ、D=メチルトラン スフェラーゼ、E=ケトレダクターゼ。 図3 プラスミドpSY15の構造。 図4 化合物IのNMR−スペクトル 図5 アウラマイシノンのNMR−スペクトル 図6 アウラマイシン−ロドサミン−デオキシフコースのNMR−スペクトル 図7 アウラマイシノン−ロジノース−デオキシフコースのNMR−スペクト ル 使用材料 細菌株およびプラスミド ストレプトマイセス・ノガラテルATCC27451株を遺伝子ドナーとして 用いた。宿主として本研究に用いたストレプトマイセス細菌株は上に示してある 。イー・コリ(E.coli)XL1-Blue株(recA1,endA1,gyrA96,thi-1,hsdR17,supE44 ,relA1,lac,[F1proAB,lacIZΔM15,TnIO(tetr)])(Stratagene Cloning Systems ,California)においてエス・ノガラテルのDNAの処理を行った。イー・コリ GM2163株(E.coli Genetic Stock Center,Department of Biology 255 OM L,Yale University,New Haven,USA)およびLE392株(Promega)を遺伝子バ ンクの調製およびファージDNAの増幅に使用した。 イー・コリ中では、プラスミドpUC18/pUC19(Pharmacia Biotech )を用い、ストレプトマイセス株中ではプラスミドpIJ486(Ward et al., 1987;John Innes Centre,UKのHopwood教授から得た)を用いた。 使用栄養培地および溶液 トリプトン−ソーヤブロス(TSB) 1リットルあたり:Oxoidトリプトンソーヤブロス粉末30g。 YEME(Hopwood et al.,1985.,p.239) 1リットルあたり:酵母エキス(Difco)3g、バクト−ペプトン(Difco)5 g、麦芽エキス(Oxoid)3g、グルコース10gおよびサッカロース340g 。オートクレーブ後、2mlの2.5M MgCl2滅菌溶液および25mlの2 0%グリシンを添加した。 SGYEME サッカロース量が1リットルあたり110gであることを除いてYEMEと同 様であった。プロトプラストを調製するために、使用菌株に応じて20%グリシ ン量を1リットル中12mlから50mlまで変化させた。 YM−寒天 Bacto酵母麦芽エキス寒天,ISP−培地2(Difco);38g/リットル。 ISP4 Bacto ISP−培地4(Difco);37g/リットル R2YE Hopwood et al.,(1985 p.236) LB Sambrook et al.,(1989,3:A.1) EI 1リットルあたり:グルコース20g、澱粉20g、Farmamedia 5g、酵母 エキス2.5g、K2HPO4・3H2O 1.3g、MgSO4・7H2O 1g、N aCl 3g、CaCO33g。水道水を添加して1リットルとし、pHを7.4 に合わせた。 TE Tris−HCl−緩衝液,pH8:10mM、EDTA,pH8:1mM 20*SSC 1リットル中:NaCl 175.3g、クエン酸Na 88.2g。NaOHで pHを7に合わせた。 デンハート溶液(Sambrook et al.,1989,3:B.1) 50*基本溶液を調製する。基本溶液はFicoll 5g、ポリビニルピロリドン 5g、BSA(ウシ・血清アルブミン)5g。蒸留水を添加して500mlとし 、 濾過により滅菌する。 実施例1. ストレプトマイセス・ノガラテルのアントラサイクリン生合成に含 まれる遺伝子のクローニングおよび特徴づけ 1.1 エス・ノガラテル由来の遺伝子バンクの調製およびアントラサイクリ ン遺伝子のクローニング ストレプトマイセス・ノガラテルからの全DNAの単離 エス・ノガラテル(ATCC 27451)菌糸を、0.5%グリシンを添加 したTSB培地50ml中で激しく撹拌しながら28℃で約3日間培養した。菌 糸をペレット化し、上清を捨てた。ペレットを10mlの溶解バッファー(15 %サッカロース、25mM Tris,pH8.0、25mM EDTAおよびリゾ チーム5mg/ml)中に懸濁し、37℃で15分インキュベーションした。プ ロテイナーゼK1mgおよび1mlの10% SDSを撹拌しながら添加した。 即座に混合物を70℃で15分間インキュベーションした。次いで、溶解したペ レットを氷冷し、1mlの3M酢酸Na(pH6.0)を添加し、アイスバス中 に数分間保った。0.1M Trisで平衡化したフェノール5mlを添加し、チ ューブを転倒回転させることにより撹拌した。相を遠心分離し、水相を5mlの クロロホルムでさらに抽出した。次いで、10mlのイソプロパノールを添加す ることによりDNAを沈殿させた。炎で口を閉じたパスツールピペットで注意深 くDNAを巻き取り、70%エタノール中に浸し、チューブの壁にゆるく押し付 けてDNAをはずした。DNAを5mlのTE−バッファーに溶解し、RNas e(10mg/ml DNase不含RNaseを25μl)で30分間、37 ℃において処理した。フェノールクロロホルム抽出を繰り返した。次いで、DN Aをイソプロパノールで再沈殿させ、上記のように洗浄した。最後に、DNAを 1mlのTE−バッファーに溶解し、その後の工程に使用した。 サザンハイブリダイゼーション actIプローブはプラスミドpIJ2345から得られた0.8kbのBgl II−フラグメントであり、acmプローブはプラスミドpACM5(Niemi et a l.,1994)から得られた3kbのBamHI−フラグメントであった。プラスミド をミニ−スケール(Promegaのマジックミニプレプス試薬シリーズ)で単離し、 まずBglll、そしてBamHIでそれぞれ消化した後、調製用アガロースゲル 電気泳動によりプローブフラグメントを単離した。次いで、ニックトランスレー ションにより50μCiの[α32−P]CTPでプローブを標識した(Boehring er Mannheimのニックトランスレーション標識試薬シリーズ)。 上記のごとく単離された全DNA標品をEcoRI酵素で消化し、アガロース ゲル電気泳動で分画した。使用説明書に従ってVacugene装置(LKB 2016,Pharmac ia LKB Biotechnology)を用いて、分画DNAをゲルからHybond N膜(Amersham )に移した。UV光中で3分間インキュベーションすることによりDNAを膜中 に固定した。 ハイブリダイゼーションオーブン内で、10mlのハイブリダイゼーション溶 液(1% SDS、1M NaCl、5*デンハート溶液、100μg/ml変性 担体DNA(子ウシ・胸腺由来DNA,Boehringer Mannheim)中、65℃にて6 時間膜をハイブリダイゼーションさせ、その後、少なくとも100ngの標識− DNAをハイブリダイゼーションチューブ中に添加し、さらに約12時間インキ ュベーションを継続した。この操作後、洗浄溶液(2*SSC,1% SDSまた は0.2*SSC,0.1% SDS)中、65℃で30分間2回膜を洗浄した。オ ートラジオグラフィーを行った。プラスチックフィルムで被覆した膜をオートラ ジオグラフィーフィルムに焼き付けることによりオートラジオグラフィーを行っ た。露出を約1ないし3日間継続した。 エス・ノガラテルDNA由来の遺伝子バンクの調製 40μgのDNAを、2.4ユニットのSau3A(Borhringer Mannheim)存 在下で消化バッファー(10*A,Boehringer Mannheim)中にて5分間37℃でイン キュベーションし、フェノールを添加することにより反応を停止した。フェノー ル処理後、DNAをエタノール沈殿にて精製した。そのようにして得られたDN A−フラグメントを調製用アガロースゲル電気泳動(0.3% LGT、低融点) に供した。カッティングにより20kbまたはそれより大型のDNAをゲルから 取り、アガロースからのフェノール化(phenolization)により精製した。製造 者の説明書に従って、市販ファージベクターλ EMBL 4のBamHIフラグ メント(Amersham International olc,Amersham UK)をアルカリ性ホスファター ゼ(CIAP,子ウシ・アルカリ性ホスファターゼ,Promega)で処理した。製造 者の推奨に従って、T4−DNAリガーゼ(Promega)存在下にて室温で2時間 インキュベーションし、次いで、14℃で2時間インキュベーションすることに より、インサートDNA(Sau3Aフラクション)およびそのようにして得ら れたベクターを連結した。製造者の指示に従って、パッケージ試薬シリーズ(Pr omega Biotech)を用いて連結混合物をλ−粒子にパッキングした。エシェリシ ア・コリ(Escherichia coli)GM2163株を宿主として用いた。パッキング についての説明書に従って細胞を感染用に調製し、Promegaの説明書に従ってパ ッキング混合物に感染させた細胞をプレートに広げた。 ハイブリダイゼーションクローンの単離およびマッピング 製造者の説明書に従って、4000個のプラーク(プレート1枚あたり)を有 するプレートからのファージDNAを膜(Colony/pLaque Screen,New England N uclear)に移した。膜を上記のようにハイブリダイゼーションさせた。オートラ ジオグラフィーでシグナルを発したプラークをピックアップし、プラークを0. 5mlのSM−バッファー中で2時間インキュベーションすることにより、それ らからファージを溶出させた。プラークプレートが密集していたため、それらを 宿主LE392株(Promega)中に感染させ、上記のごとくハイブリダイゼーシ ョンさせることによりプラークを精製した。 Promegaのパッキング説明書に従って、LE392細胞を感染させることによ り精製クローンからファージDNAを20mlスケールで調製した。そのように して得られたDNAを種々の制限エンドヌクレアーゼで消化してクローンをマッ ピングし(Sambrook et al.,1989)、異なるプローブとハイブリダイゼーション させた。そのようにして得られた制限地図を図2に示す。 DNAフラグメントのエス・リビダンスへの移行および新化合物の検出 制限地図(図2)に示したフラグメントを、EcoRI−フラグメント(pS Y1およびpSY6)またはBglII−フラグメント(pSY15)としてエス ・リビダンス中に移した。λ−クローンをEcoRIまたはBglII−制限酵素 で消化し、同じ酵素で直鎖状にしたプラスミドに連結し、イー・コリ中へのエレ クトロポレーション、またはエス・リビダンス中へのプロトプラスト形質転換に より形質転換した。大部分のインサートをまずプラスミドpUC19中にクロー ンし、イー・コリ中で増幅し、そのことによりイー・コリXL1-Blue株を宿主とし て用いた。pSY15をエス・リビダンスTK24株中に直接クローンした。イ ー・コリを使用した。なぜなら、そうすることによって少量のファージーDNA を用いることができるからである。下記セッティング(200オーム、25μF 、1.4kV)でE.coli Pulser Apparatus-エレクトロポレーション装置(Bio-R ad)を用いた場合、イー・コリの形質転換効率は2x108個/μgDNAであ った。エレクトロポレーション用に、Dower,W.J.et al.,(1988)に記載のごとく 細胞を処理し、Bio-Radの0.1cmキュベットを形質転換に使用し、細胞体積を 20μlとした。 エス・ガリラエウスにおいてのみ発現が成功すると考えられたので、エス・リ ビダンスTK24株を中間宿主として用いた。エス・ガリラエウスは、イー・コ リで増殖したDNAを用いると全く形質転換不可能であった。プラスミドpSY 15のみがTK24株における修飾を引き起こし、そのことは、通常はTK24 は無色または青色であるISP4プレート上の褐色として認知された。ただし通 常はTK24は無色または青色である。アントラサイクリン生産に十分適したE 1−培地においてプラスミドpSY15を担持するTK24株のみが着色生成物 の生成を引き起こした。薄層クロマトグラフィーに基づくと、組み換え 株TK24/pSY15の生成物はアルカリであるが、アクラノン酸メチルエス テル生産変異株H036による生成物(Ylihonko et al.,1994)とは同じでない と思われた。溶離液トルエン:酢酸エチル:メタノール:ギ酸(50:50:1 5:3)を用いるとこれらの化合物に関して以下のRf−値が得られた: TK24/pSY15:0.66;0.60;0.50 H036:0.67;0.62;0.51 エス・リビダンスTK24株へのpSY15の形質転換によるこれらの特徴は pSY15から生じることが確認された。チオストレプトンにより生じるプラス ミド株に対する選択圧のないE1培地で組み換え株を培養した場合、新しい化合 物の生成が減少した。 1.2 PKS−遺伝子の局在化 ハイブリダイゼーションフラグメントの配列決定 EcoRI−消化により、2kbのactIハイブリダイゼーションフラグメン トを得て、それを配列決定した。地図に従ってさらに約2kbのDNAを右の方 へ配列決定した。配列決定のために、制限酵素消化部位から対応酵素で直鎖状に したベクターpUC18およびpUC19までの31個のクローンを調製した。 配列決定反応用のプラスミドを単離するために、PromegaのMagic/WizardTMMin ipreps DNA Purifucation Systemキットを用いた。50μg/mlのアンピシリ ンを含有する3mlのLB−培地中でイー・コリXL1-Blue細胞を培養し、製造者 の説明書に従ってプラスミドを単離した。 ジデオキシ鎖ターミネーション法を用いてDNA−配列決定を行った。配列決 Sequencing Systems,Deaza(Promega)配列決定試薬シリーズを用いた。常にPharm aciaキット中の説明書に従って変性を行った(方法C)。Pharmaciaキットを用 いる場合、説明書に記載の方法C(2本鎖鋳型へのプライマーの標準的アニーリ ング)に従ってプライマーを連結した。プロメガのキットを用いる場合、製造者 の説明書のアイテム「直接取り込みを用いる配列決定プロトコール」に従っ た。製造者により推奨されたプライマー連結温度(37℃)からの逸脱、すなわ ち45℃を用いて高GC含量により生じる2次構造を回避した。その後、反応終 了まで温度を45℃に維持した。放射性標識[α35S]dATP(NEN Products Boston,MA)を用いた。汎用プライマー(5'−d(GTTTTCCCAGTC ACGAC)−3')および逆プライマー(5'−d(CAGGAAACAGCT ATGAC)−3')(pUC/M13 17mer Primers,Promega)を用いてPKS−ドメ インの大部分を配列した。ドメインの最長フラグメント(500〜600bp) を配列決定する場合、そして「通過」できないかかる制限部位の配列を決定する ために、6種の特異的プライマーを用いた。該プライマーはUniversity of Turk uのDepartment of Bioorganic Chemistryにおいて製造された。 PharmaciaのMacrophor-systemにより、濃度4%のグラジエントゲルを用いて 、配列決定用ゲルにて泳動を行った。泳動条件:電流20mA、電圧2500V 。 配列分析 PKSドメインから、約4134塩基のDNAフラグメント(配列表に示す) を配列決定し、GCG−ソフトウェア(Genetics Computer Group,GCG Package, Wisconsin USA)によりその分析を行った。サブプログラムCODONPREFERENCEを用 いて、該配列から読み枠を検索した。得られた読み枠をアミノ酸配列に翻訳し、 TFASTA-サブプログラムを用いて既知配列との相同性を検索した。 CODONPREFERENCEプログラムによれば、配列決定された4134塩基のDNA フラグメントは全部で3つの読み枠(ORF1、ORF2、ORF3)を有して いた(ORF1は配列番号:1中のフラグメント359−1651、ORF2は 配列番号:4中のフラグメント1648−2877、ORF3は配列番号:1中 のフラグメント2937−3197)。各読み枠の開始部分にリボゾーム結合部 位(RBS)が見いだされた。それらの塩基配列から翻訳されたアミノ酸配列を 既知配列と比較することにより、それらの遺伝子の機能を決定した。そのように して、アクチノロジンおよびテトラセノマイシンのPKSドメインとの以下の類 似性:ORF1(80%、81%)、ORF2(74%、77%)、ORF3( 6 2%、62%)が得られ、このことに基づいて我々は該遺伝子に関して以下の機 能があると考える。ORF1はケトアシルシンターゼ;ORF2は鎖長に影響す る因子;ORF3はアシル担体蛋白。これら3つの読み枠は機能的ポリケチドシ ンターゼに必要である。 PKSドメインの上流約6kbのDNAフラグメントを配列決定した(kb= 1000塩基)。このドメインにおいて、配列(図2)に基づいて以下の遺伝子 活性が認められた:調節遺伝子、モノ−オキシゲナーゼ、メチルトランスフェラ ーゼおよびケトレダクターゼ。 実施例2. エス・ガリラエウスATCC31615およびその変異株中への遺 伝子の移行 プラスミドpSY15をエス・リビダンスTK24株から単離し、エス・ガリ ラエウス変異株H039中に形質転換し、そこから単離されたDNAを他のエス ・ガリラエウス変異株に形質転換した。エス・ガリラエウス株の形質転換に用い た方法は以前に記載されている(Ylihonko,K.,Pro gradu-thesis,University of Turku,1986)。プロトプラスト調製のために、0.8%サッカロースを添加した SGYEME中で細胞を増殖させた。まず、プラスミドを変異株H039にうま く形質転換し、そのことにより2μgのプラスミド−DNAで約10個の形質転 換体を得た。強力な制限的障壁のため、エス・ガリラエウスは外来DNAを用い て形質転換しにくかったが、プラスミドをエス・ガリラエウス株から単離した場 合には形質転換効率は格段に上昇した。 H039−形質転換体を、まず、チオストレプトンを添加したISP4プレー ト上で約5日間培養した。菌糸を50mlのTSB栄養ブロス(5μg/mlの チオストレプトンを添加)に接種し、シェーカーで5日間増殖させた。プラスミ ドを上記のごとく単離し、他の変異株中に形質転換した。通常には、200ない し500ngのプラスミドを1回の形質転換に使用し、そのことにより10ない し100個の形質転換体を得た。 再生後、形質転換変異株をISP4プレート上に撒き、そこから菌糸をさらに E1栄養培地に移した。プラスミドを維持するために、チオストレプトンをすべ ての栄養培地に添加した。E1菌糸をシェーカー(330rpm、30℃)でイ ンキュベーションし、生産を続行し、3日後から5日後まで0.5mlの菌糸試 料を毎日取った。試料をリン酸バッファーでpH7に緩衝化し、メタノール−ト ルエン混合物(1:1)で抽出した。さらに、試料の一部を1M HCl溶液で 酸性にし、トルエン−メタノール中に抽出した。E1−培養において、変異株お よびエス・ガリラエウス野生株の両方を対照として用いた。TLCで生成物を比 較することにより、生産に及ぼすプラスミドの影響を調べた。 形質転換に用いたエス・ガリラエウス変異株は上に掲載したものである。プラ スミドpSY15は、以下の変異株:H028、H061およびJH003にお いてアントラサイクリン類またはその前駆体の生産能を相補、すなわち、回復さ せた。該プラスミドは、変異株H036およびH039の生産プロフィールに対 して認め得るほどには影響しなかった。使用条件下では着色物質を生産しないJ H003はH054株から変異したものであり、形質転換体JH03/pSY1 5をH054株と比較した。H028も非生産変異株であり、エス・ガリラエウ スATCC31615野生株を変異させて得たものであった。そこで、野生株を 形質転換体H028/pSY15の対照として用いた。溶離液トルエン:酢酸エ チル:メタノール:ギ酸(50:50:15:3)を用いて、形質転換体および 対照として用いた宿主株について以下のRf−値が得られた。 H028/pSY15:(0.69);0.61;0.58;0.01 JH003/pSY15:0.59;0.50;0.46;0.35 H061/pSY15:(0.69);0.61;0.58;0.060.01 エス・ガリラエウスATCC31615:0.23;0.14;0.11 H054:0.65;0.60;0.53;0.48 H061:0.50(酸) 小スケールで単離された生成物を、1M塩酸中にて80℃で0.5時間加熱す ることにより加水分解した。加水分解後、アグリコンまたはその前駆体について 以下のRf−値が得られた。 H028/pSY15:0.61 JH003/pSY15:0.61 H061/pSY15:0.61 使用したこれらすべての変異株は、もともと、エス・ガリラエウス野生株から 作られたものであるので、エス・ガリラエウスにより生産されるアクラシノマイ シンのアグリコンであるアクラビノンを比較物質として用いた。使用溶離液にお いて、アクラビノンについてRf−値0.69が得られた。形質転換体の生成物 において、少量のアクラビノンも検出された。 実施例3. アントラサイクリン前駆体の生産 3.1 TK24/pSY15生成物の生産 それぞれ60mlのE1−培地を入れた10個の250mlエルレンマイヤー フラスコにTK24/pSY15株の1mlの部分試料を接種した。330rp mのシェーカーにて30℃で約3日間フラスコをインキュベーションした。0. 5mlの試料をメタノールおよびトルエンの混合物(1:1)で抽出することに より、最終菌糸からの生産を確認した。薄層クロマトグラフィーにより生成物を 標準物質と比較した。 フラスコ内容物を2本の400ml遠心チューブに入れ、3000rpmで1 0分間遠心分離した。上清を回収した。各チューブに50mlのメタノールを添 加することにより沈殿を懸濁した。3000rpmで10分間チューブを再遠心 分離した。メタノール溶液を上清中に添加した。沈殿を捨てた。溶液を100m lのクロロホルムで2回抽出し、そのことにより濃オレンジ−黄色クロロホルム 溶液を得た。水相を捨てた。 水浴上でロータリーエバポレーターを用いてクロロホルムを蒸発させた。オレ ンジ−黄色乾燥生成物を2mlのクロロホルムに溶解した。 焼結ガラスを有し、クロロホルムに懸濁された約5cmのシリカゲル(Kiesel gel 60,Merck)を入れた直径2cmのガラス製クロマトグラフィーカラム中にク ロロホルム溶液をピペットで入れた。2.5mlずつのクロロホルムで カラムを溶出した。各フラクションを別々の試験管中に集めた。各フラクション の試料を薄層に供して標準物質と比較した。個々の化合物を含むフラクションを 貯留し、次いで、蒸発乾固させた。 スペクトルを類似化合物と比較することにより、純粋な化合物のNMR−スペ クトルを調べ、化合物を同定した。図4に化合物IのH−NMR−スペクトルを 示す。 3.2 H028/pSY15株におけるアグリコンの生産 それぞれ60mlのE1−培地を入れた10個の250mlのエルレンマイヤ ーフラスコにH028/pYS15株の1mlの部分試料を接種した。フラスコ を330rpmのシェーカーにて30℃で約4日間インキュベーションした。0 .5mlの試料をメタノールおよびトルエンの混合物(1:1)で抽出すること により、最終菌糸からの生産を確認した。薄層クロマトグラフィーにより生成物 を標準物質と比較した。 フラスコ内容物を2本の400ml遠心チューブに入れ、3000rpmで1 0分間遠心分離した。上清を回収した。各チューブに50mlのメタノールを添 加することにより沈殿を懸濁した。3000rpmで10分間チューブを再遠心 分離した。メタノール溶液を上清中に添加した。沈殿を捨てた。溶液を100m lのクロロホルムで2回抽出し、そのことにより濃黄色クロロホルム溶液を得た 。水相を捨てた。 水浴上でロータリーエバポレーターを用いてクロロホルムを蒸発させた。黄色 乾燥生成物を2mlのクロロホルムに溶解した。 焼結ガラスを有し、クロロホルムに懸濁された約5cmのシリカゲル(Kiesel gel 60,Merck)を入れた直径2cmのガラス製クロマトグラフィーカラム中にク ロロホルム溶液をピペットで入れた。2.5mlずつのクロロホルムでカラムを 溶出した。各フラクションを別々の試験管中に集めた。各フラクションの試料を 薄層に供して標準物質と比較した。個々の化合物を含むフラクションを貯留し、 次いで、蒸発乾固させた。 スペクトルを類似化合物と比較することにより、純粋な化合物のNMR−スペ クトルを調べ、化合物を同定した。図5にアウラマイシノン(化合物II)のH− NMR−スペクトルを示す。 実施例4. ハイブリッド生成物の生物変換 4.1 JH003株におけるアウラマイシノンの生物変換 60mlのE1−培地を入れた1個の250mlのエルレンマイヤーフラスコ に1mlのJH003株を接種した。フラスコを330rpmのシェーカーにて 30℃で約3日間インキュベーションした。2日培養後、約2mgのアウラマイ シノンをフラスコ中に添加した。この後24時間目に、0.5mlの試料をメタ ノールおよびトルエンの混合物(1:1)で抽出することにより、生産を確認し た。薄層クロマトグラフィーにより生成物を標準物質と比較した。 フラスコ内容物を2本の60ml遠心チューブに入れ、3000rpmで10 分間遠心分離した。上清を回収した。各チューブに10mlのメタノールを添加 することにより沈殿を懸濁した。3000rpmで10分間チューブを再遠心分 離した。メタノール溶液を上清中に添加した。沈殿を捨てた。貯留した溶液を2 0mlのクロロホルムで2回抽出し、そのことにより濃黄色クロロホルム溶液を 得た。水相を捨てた。 水浴上でロータリーエバポレーターを用いてクロロホルムを蒸発させた。黄色 乾燥生成物をクロロホルムに溶解した。TLCにより、生成物がJH003/p SY15株の生成物に対応することがわかった(実施例5.2参照)。 実施例5. ハイブリッドアントラサイクリン類の生産 5.1 H028/pSY15株におけるアウラマイシノン−ロドサミン−デオ キシフコースの生産 それぞれ60mlのE1−培地を入れた10個の250mlのエルレンマイヤ ーフラスコにH028/pYS15株の1mlの部分試料を接種した。フラスコ を330rpmのシェーカーにて30℃で約4日間インキュベーションした。 0.5mlの試料をメタノールおよびトルエンの混合物(1:1)で抽出するこ とにより、最終菌糸からの生産を確認した。薄層クロマトグラフィーにより生成 物を標準物質と比較した。 フラスコ内容物を2本の400ml遠心チューブに入れ、3000rpmで1 0分間遠心分離した。上清を回収した。各チューブに50mlのメタノールを添 加することにより沈殿を懸濁した。3000rpmで10分間チューブを再遠心 分離した。メタノール溶液を上清中に添加した。沈殿を捨てた。貯留した溶液を 100mlのクロロホルムで2回抽出し、そのことにより濃黄色クロロホルム溶 液を得た。水相を捨てた。 水浴上でロータリーエバポレーターを用いてクロロホルムを蒸発させた。黄色 乾燥生成物を2mlのクロロホルムに溶解した。 焼結ガラスを有し、クロロホルムに懸濁された約5cmのシリカゲル(Kiesel gel 60,Merck)を入れた直径2cmのガラス製クロマトグラフィーカラム中にク ロロホルム溶液をピペットで入れた。2.5mlずつのクロロホルムでカラムを 溶出した。各フラクションを別々の試験管中に集めた。各フラクションの試料を 薄層に供して標準物質と比較した。個々の化合物を含むフラクションを貯留した 。 スペクトルを類似化合物と比較することにより、純粋な化合物のNMR−スペ クトルを調べ、化合物を同定した。図6にアウラマイシノン−ロドサミン−デオ キシフコース(化合物III)のH−NMR−スペクトルを示す。 5.2 JH003/pSY15株におけるアウラマイシノン−ロジノース−デ オキシフコースの生産 それぞれ60mlのE1−培地を入れた10個の250mlのエルレンマイヤ ーフラスコにJH003/pYS15株の1mlの部分試料を接種した。フラス コを330rpmのシェーカーにて30℃で約4日間インキュベーションした。 0.5mlの試料をメタノールおよびトルエンの混合物(1:1)で抽出するこ とにより、最終菌糸からの生産を確認した。薄層クロマトグラフィーにより生成 物を標準物質と比較した。 フラスコ内容物を2本の400ml遠心チューブに入れ、3000rpmで1 0分間遠心分離した。上清を回収した。各チューブに50mlのメタノールを添 加することにより沈殿を懸濁した。3000rpmで10分間チューブを再遠心 分離した。メタノール溶液を上清中に添加した。沈殿を捨てた。貯留した溶液を 100mlのクロロホルムで2回抽出し、そのことにより濃黄色クロロホルム溶 液を得た。水相を捨てた。 水浴上でロータリーエバポレーターを用いてクロロホルムを蒸発させた。黄色 乾燥生成物を2mlのクロロホルムに溶解した。 焼結ガラスを有し、クロロホルムに懸濁された約5cmのシリカゲル(Kiesel gel 60,Merck)を入れた直径2cmのガラス製クロマトグラフィーカラム中にク ロロホルム溶液をピペットで入れた。2.5mlずつのクロロホルム:メタノー ル 100:10でカラムを溶出した。各フラクションを別々の試験管中に集め た。各フラクションの試料を薄層に供して標準物質と比較した。個々の化合物を 含むフラクションを貯留し、蒸発乾固させた。 スペクトルを類似化合物と比較することにより、純粋な化合物のNMR−スペ クトルを調べ、化合物を同定した。図7にアウラマイシノン−ロジノース−デオ キシフコースのH−NMR−スペクトルを示す。 実施例6. 生成物の特徴づけ 6.1 HPLC−ラン 溶離液アセトニトリル:メタノール:リン酸二水素カリウムバッファー(8. 00g/1,pH3.0)(5:2:3)を用いてRP−18−カラムにおける化 合物の保持時間を調べた。化合物の保持時間は、I:4.63、II:3.52、III :4.09およびIV:7.26であった。化合物I〜IVの構造をスキームIに示す 。 6.2 化合物のNMR−スペクトル TK24/pSY15、H028/pSY15およびJH003/pSY15 生産物のいくつかのH−NMR−スペクトルを、重水素−クロロホルム中におい スペクトルを既知化合物、例えば、アクラルビシンのスペクトルと比較した。得 られたスペクトルを図4から7に示す。 すべての化合物において、同じ遷移を有する互いに結合した1、2および3− 位の水素が見られた。11−位の水素に対応する同じ遷移を有するシングレット がすべての化合物において見られた。さらに、2個の芳香族ヒドロキシルにより 生じたピークが見られた。これらの6個の水素のピークに基づけば、芳香族クロ モフォア部分は類似であり、例えば、アクラビノンのクロモフォアに対応してい る。 すべての化合物において、3個の水素のサイズのシングレットが約3.7pp mに見られ、メチルエステルのメチルに対応している。すべての化合物において 別のシングレットが約3.8ppmにおいて見られ、それは10−位の水素に対 応する。この積分値は、アウラマイシノンおよびそのグリコシドにおける1個の 水素のサイズならびに化合物Iにおける2個の水素のサイズである。このことに より、化合物Iは4番目の環が閉環していない化合物に適合する。 4.7から6ppmの領域は、アントラサイクリン類およびその関連化合物に おける糖の7−位および1−位の水素を含む。この領域において、アウラマイシ ノンは1本のピークを有し、化合物IIIおよびIVは3本のピークを有するが、化 合物Iはこの領域にピークがない。このことにより、アウラマイシノンは糖を有 しておらず、化合物IIIおよびIVは2個の糖を有しているが、化合物Iはこの領域 に水素を有しておらず、そのことは7−位のケト−型に適合する。 アウラマイシノンおよびそのグリコシド類は3個の水素シングレットを1.3 9から1.47ppmに間に有している。このシングレットは13−位のメチル 基に適合し、それは他の水素に結合していない。このアイテムは、側鎖がエチル であるアクラビノンおよびそのグリコシド類からこれらの化合物を識別する。 アウラマイシノンおよびそのグリコシド類の8−位のCH2−水素は、2.2 ppmにおける1個のダブレットおよび2.6ppmにおける2個のダブレット を与える。さらに、化合物IIIおよびIVのスペクトルにおいて、それらの糖に対 応するピークが見られる。 H−NMRの結果は、図示された構造とよく一致する。 寄託微生物 下記微生物を、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen(D SM),Mascheroder Weg 1b,D-38124 Braunschweig,Germanyに寄託した。 寄託微生物に関する指示 C.さらなる指示の続き DSM 9436 オーストラリアを指定する場合、特許規則3.25(オーストラリア法令規則 1991 No.71)により、この特許出願に関してブダペスト条約により 寄託された材料の試料は、本願に特許されるまでは;あるいは本願が失効、取り 下げまたは拒絶されるまでは、当該試料の提供を求める者により推薦された本発 明について利害関係のない専門家に提供されるだけである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.actIにハイブリダイゼーションする細菌ストレプトマイセス・ノガラ テルのゲノムの12kbのBglII−フラグメント中に含まれるストレプトマイ セス・ノガラテルのアントラサイクリン生合成経路の遺伝子フラグメントである 単離され精製されたDNA−フラグメント。 2.配列番号:1に示されたヌクレオチド配列またはその機能的部分を含む請 求項1記載のDNA−フラグメント。 3.ストレプトマイセス細菌中に形質転換可能でその中でコピーされるプラス ミド中に含有される請求項1または2記載のDNA−フラグメントを含む組み換 え−DNA−構築物。 4.構造が図3に示されている寄託番号DSM 9436を有するエス・リビ ダンスTK24/pSY15株中にあるプラスミドpSY15である請求項3記 載の組み換え−DNA−構築物。 5.請求項1または2記載のDNA−フラグメントを異種ストレプトマイセス 宿主中に移し、得られた組み換え株を培養し、次いで、生成物を単離することを 含むアントラサイクリン類およびその前駆体の製造方法。 6.ストレプトマイセス宿主がエス・リビダンスまたはエス・ガリラエウスで ある請求項5記載の方法。 7.請求項2記載のDNA−フラグメントをストレプトマイセス・ガリラエウ ス宿主またはその変異株中に移し、そのようにして得られた組み換え株を培養し 、次いで、生成したアウラマイシノンまたはそのグリコシドを単離することを含 むアウラマイシノンまたはそのグリコシドの製造方法。 8.ストレプトマイセス・ガリラエウス宿主がエス・ガリラエウスATCC 31615の変異株H028である請求項7記載の方法。 9.請求項5に従って得られる下式Iを有するアントラサイクリン前駆体。
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