JPH10506366A - アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からヒドロキシルアミンを製造する方法 - Google Patents

アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からヒドロキシルアミンを製造する方法

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JPH10506366A JP8511358A JP51135896A JPH10506366A JP H10506366 A JPH10506366 A JP H10506366A JP 8511358 A JP8511358 A JP 8511358A JP 51135896 A JP51135896 A JP 51135896A JP H10506366 A JPH10506366 A JP H10506366A
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Abstract

(57)【要約】 アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からならる出発物質を、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム及び白金からなる群から選択される、但しそれぞれ少なくとも2つの異なった結合エネルギー状態で存在する1種以上の白金族金属0.01〜20重量%を含有するゼオライト構造を有するチタン又はバナジウムシリカライトをベースとする酸化触媒を使用して不均一触媒的に反応させる方法によりヒドロキシルアミンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素 からヒドロキシルアミンを製造する方法 本発明は、特定の酸化触媒を使用してアンモニア又は相応するアミン、水素及 び酸素からヒドロキシルアミンを製造する改良された方法に関する。 アンモニアから出発するヒドロキシルアミンを製造する方法のためには、多工 程の工業的方法が公知である。これらの方法の欠点は、生成するヒドロキシルア ミンをアンモニウム塩の形で結合し、該塩は後の工程で例えばカプロラクタムを 製造するための方法で使用する際には硫酸アンモニウム塩の著しい必然的生成を 惹起することにある。 アンモニア及び過酸化水素をベースとする塩不含の方法は欧州特許出願公開第 522643号明細書に記載されているが、しかし該方法は高価な過酸化水素を 使用することにより不経済である。 本発明の課題は、アンモニア又は相応するアミンからヒドロキシルアミンを製 造する方法並びに相応する方法のための簡単に製造されかつ有効に作用する酸化 触媒であって、従来の技術の欠点をもはや有していずかつヒドロキシルアミンを 塩不含でアンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素から製造することができ る前記触媒を提供することであった。 従って、アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からヒドロキシルアミ ンを製造する方法が見出され、該方法は、出発物質を、ルテニウム、ロジウム、 パラジウム、オスミウム、イリジウム及び白金からなる群から選択される1種以 上の白金族金属(但し、この場合白金族金属はそれぞれ少なくとも2つの異なっ た結合エネルギー状態で存在する)0.01〜20重量%を含有するゼオライト 構造を有するチタンシリカライト又はバナジウムシリカライトをベースとする酸 化触媒を使用して不均一触媒的に反応させることを特徴とする。 このような酸化触媒は、ドイツ国特許出願第P4425672.8号明細書か ら公知である。 本発明によれば、酸化触媒がその使用前に白金族触媒を異なったエネルギー状 態からなる混合物の前記の特殊な変態で含有することが決定的に重要である。異 なったエネルギー状態は、金属の式的に異なった酸化段階に相当する。有利な実 施態様においては、2、3、4又は5種類の異なった結合エネルギー状態が存在 する。 2種類の異なった結合エネルギー状態が存在する場合には、これは例えば酸化 段階0と+1、0と+2、0と+3又は0と+4の種からなる混合物であってよ い。両者の種は、通常は5:95〜95:5、特に1 0:90〜90:10の比で存在する。 3種類の異なった結合エネルギー状態が存在する場合には、これは例えば酸化 段階0、+1及び+2、又は0、+2及び+3、又は0、+2及び+4、又は0 、+1及び+3、又は0、+1及び+4、又は0、+3及び+4の種からなる混 合物であってもよい。3種の種は通常は(0.05〜20):(0.05〜20 ):1、特に(0.1〜10):(0.1〜10):1の比で存在する。 更に、4種以上の異なった酸化段階、例えば0、+1、+2及び+3、又は0 、+1、+2及び+4、0、+2、+3及び+4、又は0、+1、+3及び+4 、又は0、+1、+2、+3及び+4からなる混合物であってもよい。この場合 、該種は互いに2又は3種の異なった酸化段階からなる混合物におけると類似し た重量比で存在する。 白金族金属のうちでは、パラジウムが有利である。特に有利な実施態様におい ては、パラジウムは2又は3種の異なった結合エネルギー状態で存在する。 触媒の表面での結合エネルギー状態は、最も簡単にはX線光電子分光分析法( XPS)により特性を決定することができる。例えば、3種類のパラジウム種の 典型的な混合物の場合には、Pd‐3d5/2状態のエネルギーに関する相応する 値は335.0〜335.4eV、336〜336.6eV及び337.1〜3 37. 9eVであり、これは式的には酸化段階Pd0、Pd1+及びpd2+に相当する。 記載の酸化触媒においては、金属‐金属結合が無効でありかつ金属‐ゼオライ ト結合が主となるようにパラジウム金属を施すのが有利である。特に、X線微細 構造の調査(EXAFS)から、パラジウムが存在する際には、殆ど専ら2.0 2±0.02Aのパラジウム‐酸素結合間隔が生じ、かつ2.74±0.02Å の膨張したパラジウム‐金属又はパラジウム‐凝集物におけるようなパラジウム ‐パラジウム間隔並びに酸化パラジウム(II)におけるような3.04±0. 02Åのパラジウム‐パラジウム間隔が回避されることが重要であることが明ら かである。 記載の酸化触媒は、ゼオライト構造、有利にはペンタシル‐ゼオライト構造を 有する公知のチタンシリカライト又はバナジウムシリカライト、特にX線分析に よりMFI又はMEL構造又はMFI/MEL混合構造として分類されるタイプ を基礎とする。これらのタイプのゼオライトは、例えばW.M.Meier及びD.H.Olson 著“Atlas of Zeolithe Structure Types”,Butterworths,2nd Ed.,1987に記載 されている。更に、ZSM−48の構造を有するチタン含有ゼオライト、フェリ ーライト(ferrierite)又はβ−ゼオライトも可能である。 記載の酸化触媒においては、シリカライトのチタン は部分的に又は完全にバナジウムにより置換されていてもよい。チタン及び/又 はバナジウムの珪素プラスチタン及び/又はバナジウムの和に対するモル比は、 一般に0.01:1〜0.1:1の範囲にある。 記載の酸化触媒における前記の白金族触媒の含量は、酸化触媒の全量に対して 0.01〜20重量%、有利には0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%で ある。 前記の白金族金属による以外に、記載の酸化触媒はなお付加的に鉄、コバルト 、ニッケル、レニウム、銀及び金からなる群から選択される1種類以上の元素で 変性されていてもよい。その際、これらの元素は、通常酸化触媒の全重量に対し て0.01〜10重量%、特に0.05〜5重量%の量で含有されている。 記載の酸化触媒は、有利には、ゼオライト構造を有するチタンシリカライト又 はバナジウムシリカライトを白金族金属の塩溶液、キレート錯体又はカルボニル 錯体で含浸又は反応させることにより製造され、該製造方法は、含浸ないしは反 応に引き続き適当な還元又は酸化条件により白金族金属の結合エネルギー状態の 必要な分配を調整すること特徴とする。 そのようにして、白金族触媒の塗被は、例えば、特に酸化段階+2〜+4の白 金族金属溶液を純粋な水性、純粋なアルコール性又は水‐アルコール性混合物か ら20〜90℃、特に30〜55℃の温度で行うことが できる。この場合、塩としては、例えば相応する塩化物、酢酸塩又はそれらのテ トラミン錯体を使用することができ、この場合パラジウムの場合には塩化パラジ ウム(II)、酢酸パラジウム(II)及びパラジウム(II)‐テトラミンク ロロ錯体を挙げるべきである。この場合、金属塩の量は、結果として生じる酸化 触媒で白金族金属0.01〜20重量%の濃度が達成されるように選択すべきで ある。 この場合、同様に無極性溶剤中の白金族金属の相応するキレート錯体、例えば アセチルアセトネート、アセトニルアセトネート又はホスフィン錯体との反応が 該当する。 白金族金属の相応するカルボニル錯体の形で施すことも可能である。この場合 、有利には気相中で高圧下に作業するか、又はこのカルボニル錯体をCO2のよ うな超臨界溶剤中で含浸させる。 このようにして得られた触媒先駆物質の場合により必要な乾燥及び/又は場合 により燃焼工程後に、結合エネルギー状態の分布を有利には白金族金属の既存の 高い酸化段階の部分的還元により、特に水素雰囲気内での水素添加により調整す る。白金族金属が既に酸化段階0で存在する場合には、カルボニル錯体として施 す場合には、部分的に酸化しなければならない。 有利な実施態様では、記載の酸化触媒に酸化段階+2〜+4の白金族金属を含 浸させ、かつ引き続き乾燥 した触媒を水素雰囲気内で水素添加する。その際、この製造方法は、水素添加を 20〜100℃、特に25〜100℃、就中30〜70℃の温度で実施すること を特徴とする。 この水素雰囲気内での水素添加による部分的還元の際に温度をあまりにも高く 選択すると、白金族金属は殆ど専ら酸化段階0、即ち金属で、かつ大きな凝集体 の形で存在する。このことは、顕微鏡像においては1.0nmを越える大きさを 有する金属クラスターの発生で識別可能である。 ゼオライト構造を有する前記のチタンシリカライト又はバナジウムシリカライ ト、特にこの場合にはMFI‐ペンタシルゼオライト構造を有するものは、一般 に、水、チタンもしくはバナジウム源及び二酸化珪素からなる合成ゲルを適当な 方法で有機窒素含有化合物(テンプレート化合物)を添加して熱水条件下でかつ 場合によりアンモニア、アルカリ又はフッ化物を成鉱剤として添加して結晶化さ せることにより製造される。有機窒素含有化合物としては、例えば1,6−ジア ミノヘキサン又はテトラアルキルアンモニウム、特にテトラプロピルアンモニウ ムの塩もしくは遊離水酸化物が該当する。 チタンシリカライトもしくはバナジウムシリカライトを製造する際には、比較 的大量のアルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物を有する不純物は回避 されるべきである:後で十分に活性の酸化触媒を得るためには、アルカリ含量( 特にナトリウム又はカリウムの)は100ppm未満であるのが好ましい。 チタンシリカライトもしくはバナジウムシリカライトの相純粋な構造の結晶化 は、有利には140〜190℃、特に160〜180℃の温度で、2〜7日の時 間帯で行う。この場合、既に約4日後に良好な結晶質生成物が得られる。結晶化 中の激しい撹拌及び12〜14の高いpH値により、一面では合成時間及び他面 では結晶の大きさが明らかに短縮ないし縮小される。 例えば平均粒径が0.05〜0.5μmの一次結晶、但し特に0.2μm未満 の大きさを有するものが有利である。 結晶化後に、チタンシリカライトもしくはバナジウムシリカライトを自体公知 の方法に基づき濾別し、洗浄しかつ100〜120℃で乾燥させることができる 。 試料内になお存在するアミン化合物又はテトラアルキルアンモニウム化合物を 除去するためには、該材料を空気中で又は窒素下で熱処理することができる。こ の場合、テンプレートの焼却を、温度上昇を<550℃の値まで制限する条件下 で実施するのが有利である。記載の酸化触媒の変性のためには、前記の白金族金 属及びその他の元素の添加の他に従来の技術から公知の方法、結合剤を用いた成 形、イオン交換、又は例 えば化学蒸着(CVD)を介する表面変性又は化学的誘導体化、例えばシリル化 を使用することができる。 酸化反応のために必要な触媒機能の存在は、IR分光分析により試験すること ができる:550cm-1及び960cm-1で、所望の固体結晶化度並びに必要な 酸化活性度の存在を示す重要なバンドが生じる。 記載の酸化触媒の再生は、同様に簡単に可能である。失活した触媒を、制御さ れた燃焼及び引き続いての例えば水素での還元により再び活性形に戻すことがで きる。 被膜が少ない場合には、簡単な洗浄法により再び再生することもできる。その 都度の必要に応じて、洗浄工程は中性、酸性又は塩基性pH範囲で実施すること ができる。場合により、鉱酸性過酸化水素溶液を用いて再び再生することもでき る。 記載の酸化触媒は特に非置換ヒドロキシルアミンの製造のために適当であるが 、しかしその他に相応するアミン、水素及び酸素から、例えば、反応条件下で部 分的に更に反応させて相応するラクタムにすることができるシクロヘキシルアミ ンのような環式又は脂肪族アミンから置換されたヒドロキシルアミンを製造する ためにも適する。 本発明による反応は、液相、気相或いはまた超臨界相で実施することができる 。その際、液体における触媒は有利には懸濁液として使用し、一方気相又は超臨 界操作法の場合には固床配置が有利である。 ヒドロキシルアミンを液相で製造する場合には、有利には1〜100バールの 圧力で懸濁液操作法で溶剤の存在下に実施する。溶剤としては、アルコール、例 えばメタノール、エタノール、イソ−プロパノール、又はt−ブタノールもしく はそれらの混合物及び特に水が適当である。前記アルコールと水の混合物を使用 することもできる。特定の場合には、水又は含有溶剤系の使用は、溶剤としての 純粋なアルコールに対して所望のエポキシドの明白な選択性の上昇を惹起する。 本発明による反応は、一般に−5〜70℃、特に20〜50℃の温度で実施す る。水の酸素に対するモル比は、一般にH2:O2=1:10〜1:3の範囲内で 変動することができ、かつ特に有利であるのは1:2.5〜1:1である。酸素 のアンモニアに対するモル比は、一般に1:1〜1:3、有利には1:1.5〜 1:1.7である。キャリアガスとしては、任意の不活性ガスを供給することが でき、特に窒素が有利である。 次に以下の実施例により本発明を詳細に説明するが、但しそれにより本発明は 制限されるものではない。 例1 この実施例は、チタンシリカライトの結晶化に関する。 このために、4つ首フラスコ(容積2リットル)にオルトケイ酸テトラエチル 455gを入れかつ滴加ロ ートから30分以内でオルトチタン酸テトライソプロピル15gを撹拌(250 rpm、パドル形撹拌機)しながら加えた。無色透明な混合物が形成された。引 き続き、20重量%の水酸化テトラプロピルアンモニウム水溶液(アルカリ含量 <10ppm)800gを加えかつなお1時間撹拌した。90℃〜100℃で、 加水分解により形成されたアルコール混合物(約450g)を留去した。脱イオ ン水1.51を充填しかつ今や僅かに不透明なゾルを容積2.51の撹拌オート クレーブに移した。3℃/minの加熱速度で、密閉したオートクレーブ(アン カー形撹拌機、200rpm)を175℃の反応温度に調整した。92時間後、 反応は終了した。冷却した反応混合物(白色の懸濁液)を円心分離しかつ数回水 で中性に洗浄した。得られた固体を、110℃で24時間以内で乾燥した(得ら れた重量149g)。引き続き、最後に、空気中で500℃で5時間でゼオライ ト内になお存在するテンプレートを焼却した(焼成損失:14重量%)。 純白な生成物は、湿式化学分析によればTi含量1.5重量%及びアルカリ( カリウム)の残量0.01重量%未満を有していた。収率(使用したSiO2に 対して計算)は97%であった。結晶の大きさは約0.1〜0.15μmであり かつ該生成物は960cm-1及び550cm-1で、IRスペクトルのために典型 的であるバンドを示した。 例2 パラジウムを含浸させるために、まず塩化パラジウム(II)0.515g及 びアンモニア溶液(水中25重量%)120gを室温で撹拌しながら肉色の溶液 を製造した。丸底フラスコ内で、例1からの新たに製造したチタンシリカライト 60gを脱イオン水130g中に懸濁させた。それに先に調製したPd‐テトラ アミンクロロ錯体の全量を加えかつ室温で常圧下に回転蒸発器内で1時間かけて 撹拌した。引き続き、該懸濁液を真空(5ミリバール)下に90〜100℃で蒸 発濃縮した。白色の生成物を直接還元にために更に使用した。 実験室用回転炉(石英ガラス、直径5cm、加熱帯域内の長さ20cm)内で 、Pd含浸生成物を温度50℃で90分間以内で窒素20l/h及び水素1l/ hからなる混合物で炉の回転数50rpmで還元した。 完成した生成物は明るい色を有し、かつ透過型電子顕微鏡(TEM)分析によ り1.0nmを越える大きさを有する金属性パラジウムクラスターを示さなかっ た。パラジウム含量は、湿式化学的に測定して0.49重量%であった。XPS を用いて、Pd−3d5/2光電子の3種類の結合エネルギー状態(式的には酸化 段階+2,+1及び0に相当)が観察された。 この試料のEXAFS測定は、Pd−O−又はPd −N結合間隔2.02+0.02Åを示した。Pd−Pd結合間隔2.74±0 .02Å又は3.04±0.02は観察されなかった。 例3 この例は、水溶液中での例1及び2に基づき製造した触媒を用いたアンモニア 、水素及び酸素からのヒドロキシルアミンの1工程式製造を示す。 スチール製耐圧反応器(容積0.375リットル)内に、触媒(例2から)2 gを蒸留水150ml及びアンモニア溶液(水中25重量%)と一緒に入れた。 次いで、密閉した反応器内に酸素20バール及び水素20バールを圧入した。 撹拌下に、該懸濁液を30℃で1時間反応させ、引き続き冷却しかつ3回の圧 縮及びほう圧により水素/酸素の過剰の混合物から窒素を除去した。 生成したヒドロキシルアミンを滴定及び誘導体化により測定した。使用したア ンモニアに対する収率は、11%であった。 例4 この例は、本発明による触媒上に貴金属が存在する結果を明らかにする。 例3での実験を例1で得られた触媒2gで繰り返した。 排出混合物中に、ヒドロキシルアミンは検出することはできなかった。 例5 この例は、アンモニアと酸素を反応させてヒドロキシルアミンを形成するため に、水素を使用した結果を示す。 例3の実験を例2で得られた触媒を用いて繰り返したが、この際には水素の添 加を行わずに作業した。 排出混合物中に、ヒドロキシルアミンは検出することはできなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からヒドロキシルアミンを 製造する方法において、ゼオライト構造を有し、かつルテニウム、ロジウム、パ ラジウム、オスミウム、イリジウム及び白金からなる群から選択される、但しそ れぞれ少なくとも2つの異なった結合エネルギー状態で存在する1種以上の白金 族金属0.01〜20重量%を含有するチタン又はバナジウムシリカライトをベ ースとする酸化触媒を使用して不均一触媒的に出発物質を反応させることを特徴 とする、ヒドロキシルアミンの製造方法。 2.2又は3種類の異なった結合エネルギー状態で存在するパラジウム0.0 1〜20重量%を含有する酸化触媒を使用する、請求項1記載の方法。 3.付加的に、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、銀及び金からなる群か ら選択される1種類以上の元素を含有する酸化触媒を使用する、請求項1又は2 記載の方法。 4.チタン及び/又はバナジウムの珪素プラスチタン及び/又はバナジウムの 和に対するモル比0.01:1〜0.1:1を有する酸化触媒を使用する、請求 項1から3までのいずれか1項記載の方法。 5.ゼオライト構造を有するチタンシリカライト又はバナジウムシリカライト に白金族金属の塩溶液、キ レート錯体又はカルボニル錯体を含浸又は反応させかつ引き続き適当な還元又は 酸化条件下で白金族触媒の結合エネルギー状態の必要な分配を調整することによ り製造した酸化触媒を使用する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法 。 6.酸化段階+2〜+4の白金族金属の塩溶液を含浸させかつ引き続き乾燥し た触媒を水素雰囲気内で20〜120℃の温度で水素添加することにより製造さ れた酸化触媒を使用する、請求項5記載の方法。 7.反応を水の存在下に実施する、請求項1から6までのいずれか1項記載の 方法。
JP8511358A 1994-10-04 1995-09-23 アンモニア又は相応するアミン、水素及び酸素からヒドロキシルアミンを製造する方法 Pending JPH10506366A (ja)

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