JPH10505595A - クラブラン酸または誘導体および有機酸または塩からなる医薬組成物 - Google Patents

クラブラン酸または誘導体および有機酸または塩からなる医薬組成物

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JPH10505595A JP8509160A JP50916096A JPH10505595A JP H10505595 A JPH10505595 A JP H10505595A JP 8509160 A JP8509160 A JP 8509160A JP 50916096 A JP50916096 A JP 50916096A JP H10505595 A JPH10505595 A JP H10505595A
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Abstract

(57)【要約】 クラブラン酸の誘導体からなる医薬製剤、およびそれらの使用、特に、クラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容される塩様誘導体を組み合わせてなる経口投与用固体医薬製剤。

Description

【発明の詳細な説明】 クラブラン酸または誘導体および有機酸または塩からなる医薬組成物 本発明は、クラブラン酸の誘導体からなる医薬製剤、およびそれらの使用に関 する。 クラブラン酸は、β−ラクタマーゼ阻害薬であり、その医薬的に許容される塩 (本明細書では、特定の塩が同定されない限り、個別に、および、集合的に、「 クラブラナート」と記す)は、抗生物質、特にβ−ラクタム抗生物質と一緒に抗 菌性医薬製剤に製剤化されて、ある種の微生物によって産生されるβ−ラクタマ ーゼ酵素に対するそれらの耐性を増加させることができる。広く用いられている クラブラン酸の医薬的に許容される塩は、クラブラン酸カリウムであり、これは 、商業的には、圧縮(compacted)錠剤、顆粒剤などのような経口投与用製剤で 、β−ラクタム抗生物質アモキシシリン(一般的にはアモキシシリン・三水和物 の形態)と共製剤化されている。 クラブラン酸カリウムなどのクラブラナートを投与した患者において、胃腸不 耐性の何らかの発生が観察された。この不耐性は、種々の方法で明らかにされ、 腸液蓄積の結果である。この不耐性の正確な原因は、理解されておらず、多くの 原因が提案されてきた。どのようなことが原因であっても、不耐性は、細菌耐性 に抗する際のクラブラナートの実質的な相殺利益を考慮して、クラブラナートの 使用を通常害しない自己制限性の害として見られる。 クラブラナートと種々の物質との共製剤が研究されてきた。WO 93/00 898には、溶液安定性を改良する予定で、クラブラン酸カリウムとコハク酸お よびコハク酸二ナトリウムとの製剤が開示されており、後者の2つの化合物は、 製剤が水溶液に調製される場合にpHを緩衝化させるために用いられる。クラブ ラナートを含む咀嚼可能な錠剤である発泡性製剤は、EP 0396335 Aに 開示されており、これは、アルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩と一緒に発泡性 カップルの酸成分として酒石酸、クエン酸またはリンゴ酸を用いる。WO 92 /19227には、クラブラナートと低い比率で崩壊剤としてデンプングリコー ル酸ナトリウムを取り込んだ圧縮錠剤が開示されている。 様々な種類の胃腸症状を軽減するための種々の治療的アプローチに基づく非常 に多くの試薬製剤が知られている。クエン酸塩は、製剤を再水化するのに有用で あることが知られている。US 3873695には、8−ヒドロキシキノリン 、ビスマスまたはアルミニウム塩に基づく収斂薬、および有機酸のマグネシウム 塩、ナトリウム塩、カリウム塩またはカルシウム塩から選択される再水化薬から なる獣医学的再水化製剤が開示されている。 本発明の目的は、低い胃腸不耐性を有する、経口投与用クラブラナート含有製 剤を提供することである。本発明は、クラブラナートと、有機酸の塩および塩様 誘導体との共製剤または共投与により観察される新規効果、ならびにこの効果に 基づく新規製剤に基づいている。 本発明は、クラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸またはその医薬的 に許容される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成すること ができる成分を組み合わせてなる(ただし、咀嚼可能な錠剤においてアルカリ金 属の炭酸塩または重炭酸塩との発泡カップルの成分を形成する場合のコハク酸、 酒石酸、クエン酸またはリンゴ酸を除き;コハク酸二ナトリウムおよびコハク酸 の組合せを除き;デンプングリコール酸ナトリウム:クラブラナート比<1:1 .4でのデンプングリコール酸ナトリウムを除く)経口投与用固体医薬製剤を提 供するものである。 本発明は、また、固体抗菌性医薬製剤の調製において、一緒に、前記排除を条 件として、クラブラナート、および医薬的に許容される有機酸またはその医薬的 に許容される塩様誘導体またはかかる成分を使用する方法を提供するものでもあ る。 本発明は、また、クラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸および/ま たはその医薬的に許容される塩様誘導体またはかかる成分の組合せを混合するこ とからなる、前記定義の医薬製剤の調製方法を提供するものでもある。 本発明は、また、特にヒトまたは動物における細菌感染の治療において、活性 治療物質として用いるための前記定義の医薬製剤を提供するものでもある。 本発明は、また、医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容される塩 様誘導体または一緒に反応して塩様誘導体を形成することができる成分と組合せ たクラブラナートの経口共投与からなる、クラブラナート含有生成物の経口投与 に関連する胃腸不耐性を抑制するための方法を提供するものでもある。 本発明は、また、クラブラナート含有生成物の経口投与に関連する胃腸不耐性 が医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容される塩様誘導体により抑 制される、クラブラナート含有医薬製剤を提供するものでもある。 本発明は、また、治療を必要とする患者に前記定義の医薬製剤の有効量を投与 することからなるヒトにおける細菌感染の治療方法を提供するものでもある。 本発明の固体医薬製剤としては、患者への投与のための懸濁液を形成するため に再構成されるための固体製剤を含む錠剤、丸剤、顆粒剤、粉末剤など、および 錠剤への次の圧縮のための中間生成物である粉末製剤または顆粒製剤が挙げられ る。好ましい固体製剤は、例えば粉末化および/または顆粒化された成分の圧縮 によって調製される、圧縮錠剤である。 「塩様誘導体」なる用語は、塩自体、および酸における酸の基が如何なる場合 も陽イオンとイオン的に関連している酸の誘導体を意味する。 本発明の製剤および方法において、クラブラナートは、クラブラン酸のカリウ ム塩、すなわち、クラブラン酸カリウムが好ましい。クラブラン酸の塩は、非常 に吸湿性を有するものである。したがって、クラブラン酸カリウムは、本発明の 製剤の調製において、乾燥条件下、好ましくは、低い相対湿度、例えば、相対湿 度30%以下の条件下で取り扱われるべきである。 本発明の製剤および方法において、単一の医薬的に許容される有機酸またはそ の単一の医薬的に許容される塩様誘導体を用いてもよく、あるいは、これらを2 つ以上組み合わせて用いてもよい。 本発明の製剤がクラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸からなる場合 、有機酸は、医薬的に許容されるモノカルボン酸、または、医薬的に許容される 固体ポリカルボン酸であるのが好ましい。 本発明の製剤は、固体製剤であり、したがって、製剤および方法において遊離 酸として用いる場合に好ましいモノおよびポリカルボン酸などの医薬的に許容さ れる有機酸は、固体の酸である。 医薬的に許容されるモノカルボン酸の好適な一般的なクラスおよび特定の例と しては、固体アルキルモノ−およびポリ−カルボン酸ならびにアリールモノ−お よびポリ−カルボン酸;グリシンなどの医薬的に許容されるアミノ酸;ならびに ペクチン酸のような炭水化物またはポリペプチド系などの高分子系を含む高分子 カルボン酸が挙げられる。 好ましくは、本発明の製剤は、クラブラナートおよび1以上のカルボン酸の1 以上の医薬的に許容される塩を組み合わせてなる。 前記医薬的に許容される有機酸、例えば、カルボン酸の塩の好適な一般的なク ラスおよび特定の例としては、医薬的に許容される陽イオンとの塩、特に、例え ばナトリウム、カリウム、カルシウムまたはマグネシウムなどの第I群金属また は第II群金属の陽イオンとの塩が挙げられる。有機酸が2以上のカルボキシラー ト基を含む場合、これらのうち1つ、いくつか、または全ては、例えばいくつか のカルボキシラート基がそれらの酸プロトンと関連したままである酸塩を形成す るなど、陽イオンと塩を形成してもよく、また、1を超える酸基がある場合、こ れらは、全て、同一または異なる陽イオンと塩を形成してもよい。陽イオンが2 以上の陽電荷を有する場合、有機酸の2つの同一または異なる陰イオンと塩様誘 導体においてイオン的に関連してもよい。 医薬的に許容されるカルボン酸の塩の好適な一般的なクラスとしては、カルボ ン酸の以下の一般的なクラスおよび特定の例の塩が挙げられる:低級、好ましく はC1-10アルキル鎖長またはアルキル基サイズのアルキルカルボン酸、例えば、 直鎖状、分枝鎖状または環状アルキル鎖、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、 ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸およびオクタン酸;ステアリン酸、パルミ チン酸、オレイン酸などのC10-25炭素鎖を有するアルキルカルボン酸のような 高級アルキルカルボン酸;クエン酸、乳酸、リンゴ酸、グルコン酸および酒石酸 などの、カルボン酸基を1個以上、例えば、3個まで、およびヒドロキシ基を1 個以上、例えば、6個まで、好ましくは、3個まで含有する、低級の、例えば、 C1-12の、モノ−またはポリ−ヒドロキシモノ−およびポリ−カルボン酸;コハ ク酸、アジピン酸およびマロン酸などのC1-10アルキルポリカルボン酸のような 、例えばカルボン酸基を3個まで、例えば、2個有するポリカルボン酸;例えば 、マレイン酸、フマル酸、レブリン酸およびソルビン酸などの、例えば、2また は3個のカルボン酸基を含有する、アルキレンモノ−またはポリ−カルボン酸の ような1個以上のC=C単位またはC=O基(カルボキシラート基におけるもの に加えて)を含有するカルボン酸;アミノ基を介して分子中に結合した1個以上 のカルボキシラート基を含むものなどの、アミノ−およびポリアミノ−、例えば 、ジアミノ−モノ−またはポリ−カルボン酸、例えば、アミノアルキルカルボン 酸およびアルキレン、例えば、C2-8アルキレン、ジアミンテトラアルカン酸、 例えば、エチレン−ジアミン四酢酸(「EDTA」)、および炭水化物系(例え ば、デンプン)またはポリペプチド系(例えば、タンパク)などの高分子系を含 む高分子カルボン酸、例えば、ペクチン酸、カゼイン酸およびアルギン酸、およ びデンプングリコール酸の塩が挙げられる。 芳香族酸の塩の好適な一般的なクラスおよび特定の例としては、単環式および 多環式アリール、例えば、アリール環系が置換されていてもよく、1以上のカル ボキシラート基が直接またはアルキル鎖などの連結基によりアリール環に連結さ れてもよいナフチルカルボン酸、例えば、安息香酸および6−メトキシ−α−メ チル−2−ナフタレン酢酸の塩が挙げられる。 有機酸の他のタイプの好適な一般的なクラスおよび特定の例は、酸性特性を有 する(>C=O)−O−基を含有する医薬的に許容される化合物、例えば、アスコ ルビン酸などの内部的にエステル化した化合物である。フィチン酸(1,2,3, 4,5,6−シクロヘキサンヘキサオールリン酸)などの、リン酸基またはスルホ ン酸基などの無機酸基と組合せたアルキルまたはアリール系(例えば、前記で定 義したような)有機的部分からなる有機酸も挙げられる。 したがって、好ましい塩は、低級アルキルモノ−およびポリ−カルボン酸、低 級モノ−またはポリ−ヒドロキシモノ−およびポリ−カルボン酸、ならびに非置 換の環を有する単環式カルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩 であるが、特に、カルシウム塩である。 かかる塩の好適な特定の例としては、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロ ピオン酸カルシウム、カゼイン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グル コン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、クエン酸カルシウ ム、マレイン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、ペクチン酸カルシウム、ソル ビン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、レブリン酸カルシウム、コハク酸 カルシウム、乳酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウム(例えば、無水形)、クエ ン水素二ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、クエ ン酸三カリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、フィチン酸カルシウム、エ デト酸二ナトリウム、酢酸ナトリウムおよび乳酸マグネシウムが挙げられる。か かる塩は、それらの無水形または水化形で用いられる。例えば、クエン酸カルシ ウムUSP(米国薬局方)は、四水和物であり、乳酸カルシウムは、五水和物と して知られており、プロピオン酸カルシウムは、一水和物および三水和物として 知られており、コハク酸カルシウムは、三水和物として知られている。 好ましい塩は、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロピオン酸カルシウ ム、安息香酸カルシウム、コハク酸カルシウム、乳酸ナトリウム、クエン酸三ナ トリウム、クエン酸水素二ナトリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸三カリウ ムおよび乳酸マグネシウムであり、特に、クエン酸カルシウムおよび乳酸カルシ ウムである。 本発明の製剤および方法において、有機酸の医薬的に許容される塩様誘導体は 、そのままで用いてよく、あるいは、さらにまたは別に、該塩様誘導体は、例え ば水と接触させて、一緒に該誘導体を形成するアルカリ金属もしくはアルカリ土 類金属の水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩などの酸または塩基のような成分の 反応によってin situで得られてもよい。この方法で用いる場合、該成分は、例 えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アジピン酸、フマル酸などの固体カルボン 酸、またはクエン酸水素ナトリウムなどのその酸塩、および炭酸カルシウム、炭 酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩からなる、発泡性カップル を形 成する。EP 0396335 Aの発泡性咀嚼可能錠剤において、クエン酸/重 炭酸ナトリウム発泡性カップルは、単に味覚マスキングのためだけに存在する。 前記製剤および方法において、有機酸および/またはその医薬的に許容される 塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分 は、医薬的に許容される酸中和物質と一緒に用いられ、例えば、製剤の形態で共 製剤化される。本明細書で用いる場合、「酸中和物質」なる用語は、医薬的に許 容されるアルカリおよび塩基、すなわち、酸と有効に組み合わせて酸の塩+水を 生成することができる化合物を含む。特に、該用語は、一般に「制酸薬」と称さ れる、すなわち、胃の酸性度を中和する能力を有する物質を含む。 酸中和物質の好適な一般的クラスおよび特定の例としては、以下の一般的に水 不溶性の物質が挙げられる:第II群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物(酸化カ ルシウム以外)、水酸化物(水酸化カルシウム以外)、およびケイ酸塩、例えば 、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムおよびケイ酸カルシウム;第III群金属の 炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物、およびケイ酸塩、例えば、炭酸アルミ ニウム、炭酸水素アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムおよび ケイ酸アルミニウム(例えば、カオリン(Kaolin))。かかる物質は、単独で も、他の酸中和物質と混合しても用いられ、例えば、炭酸マグネシウム/水酸化 マグネシウム混合物、例えば、過剰の化学量(MgCO3)4Mg(OH)25H2Oを有 するものである。 好ましい酸中和物質は、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムである。しか しながら、マグネシウム塩は、それ自体、下痢の原因となり得ることに注意すべ きであり、下痢の原因となることが知られている量でのマグネシウム化合物の使 用は、回避すべきである。 クエン酸カルシウム+炭酸カルシウム、乳酸カルシウム+炭酸カルシウム、乳 酸カルシウム+炭酸マグネシウム、および乳酸カルシウム+クエン酸カルシウム +炭酸カルシウムの組合せが特に好ましい。 前記製剤および方法において、有機酸および/またはその医薬的に許容される 塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分 は、医薬的に許容される吸着物質と一緒に用いて、例えば、製剤中で一緒に共製 剤化される。前記の第II群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物、およ びケイ酸塩、第III群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物、およびケ イ酸塩のうちいくつかは、それらの酸中和特性に加えて吸着特性を有し、本発明 の製剤および方法においては、さらにまたは別に、吸着物質として機能する。実 際にはほとんどまたは全く酸中和特性を有しない酸化アルミニウム、水酸化アル ミニウムおよびケイ酸アルミニウム(例えば、カオリン(Kaolin))のいくつ かの形態;モレキュラーシーブ、セルロース、アルミノケイ酸カルシウムなどの 第II群/第III群金属のケイ酸塩および他の粘土、および木炭は、例えば、吸着 物質として用いられる。かかる物質は、単独でまたは他の酸中和物質および/ま たは吸着物質と混合して用いられる。 前記製剤および方法において、有機酸および/またはその医薬的に許容される 塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分 は、医薬的に許容されるメタクリル酸コポリマーと一緒に用いられ、例えば製剤 において一緒に共製剤化される。医薬的に許容されるメタクリル酸コポリマーの 好適な一般的クラスおよび特定の例は、USP 22/NF 17に開示されてい るものであり、開示されているA型、B型およびC型のかかるコポリマーが好適 である。医薬的に許容されるメタクリル酸コポリマーの好適な一般的クラスおよ び特定の例は、低い含量の第4級アンモニウム基を有する、例えば、かかるアン モニウム基:残存アクリル酸(メタクリル酸)エステルのモル比1:10、例 えば、約1:20または1:40を有し、平均分子量約150000を有するア クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルのコポリマーである公知のポリマ ーである。かかるポリマーは、USP/NF 2「アンモニオメタクリレートコ ポリマー(Ammonio methacrylate copolymer)、A型およびB型」に相当する 。医薬的に許容されるメタクリル酸コポリマーのさらに好適な一般的クラスおよ び特定の例は、特性において陰イオン型の、メタクリル酸およびメタクリル酸メ チルに基づく、例えば、遊離カルボキシル基:メチルエステル化カルボキシル基 の比1:>3、例えば、約1:1または1:2を有する、平均分子量13500 0 を有するコポリマーである公知のポリマーである。 かかるポリマーは、商標名EudragitTMの下に販売されている:例えば、Eudr agit L 12.5TM、Eudragit L 12.5PTM、Eudragit L 100TM、Eud ragit L 100−55TM、Eudragit L−30 DTM、Eudragit L−30 D −55TMなどのEudragit Lシリーズ、Eudragit S 12.5、Eudragit S 12.5PTM、Eudragit S 100TMなどのEudragit STMシリーズ、Eudragi t NE 30DTMなどのEudragit NETMシリーズ、Eudragit RL 12.5TM 、Eudragit RL 100TM、Eudragit RL POTM、Eudragit RL 30DT M などのEudragit RLTMシリーズ、Eudragit RS 12.5TM、Eudragit R S 100TM、Eudragit RS POTMおよびEudragit RS 30DTMなどのEu dragit RSTMシリーズ。これらのポリマーのうちいくつかは、例えばpH5.5 以上の水性媒質中で溶解性を有する、腸溶性ポリマーである(「腸溶性ポリマー 」なる用語は、胃の酸性環境と比較して腸のあまり酸性ではない環境において優 先的に可溶性であるポリマーを表す技術用語である)。 他の好適な医薬的に許容されるポリマーとしては、例えば、アクリル酸メチル −メタクリル酸コポリマー、メタクリレート−メタクリル酸−アクリル酸オクチ ルコポリマーなどが挙げられる。これらは、単独でもしくは組み合わせて、また は、前記ポリマー以外のポリマーと一緒に用いられる。 前記製剤および方法において、クラブラナートは、抗生化合物と共製剤化され るのも好ましい。抗生化合物は、ペニシリン(該用語は、本明細書で用いる場合 、ペネムおよびカルバペネムなどの、ペニシリン環系から誘導された核を有する 抗生化合物を含む);またはセファロスポリン(該用語は、本明細書で用いる場 合、カルバセフなどの、セファロスポリン環系から誘導された核を有する抗生化 合物を含む)などのβ−ラクタム抗生物質であるのが好適である。好ましいβ− ラクタム抗生物質は、例えばアモキシシリン・三水和物またはアモキシシリンの ナトリウム塩の形、例えば、EP 0131147 Aに開示されているアモキシ シリンナトリウムの無水結晶形のアモキシシリンである。 他の好適な抗生物質としては、以下ものから選択される経口投与に適している ものが挙げられる:アンピシリン、アパルシリン(apalcillin)、アスポキシシ リン、アジドシリン(azidocillin)、アズロシリン(azlocillin)、アズトレ オナム、ベンジルペニシリン、バカンピシリン、カルベニシリン、クロキサシリ ン、シクラシリン、ジクロキシシリン(dicloxicillin)、エピシリン(epicill in)、フルクロキサシリン、レナンピシリン、メシリナム(mecillinam)、メチ シリン(methicillin)、メズロシリン(mezlocillin)、フェノキシメチルペニ シリン、ピペラシリン、ピバンピシリン(pivampicillin)、プロピシリン(pro picillin)、スルベニシリン、タランピシリン、チカルシリン、セファクロル、 セファドロキシル、セファトリジン、セフクリジン(cefclidine)、セファマン ドール、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカネルダロキサート(cefcanel d aloxate)、セフジニル、セフェピム、セフェタメトピボキシル、セフィキシム 、セフミノクス、セフミノキシム(cefminoxime)、セフメタゾール、セフォニ シド(cefonicid)、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフォテタン、セフォ チアム、セフォチアムヘキセチル、セフォキシチン、セフピミゾール、セフピラ ミド、セフリロム(cefrirome)、セフポドキシムプロキセチル、セフプロジル (cefprozil)、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキ ソン、セフロキシムアキセチル、セフロキシム、セファセトリル(cephacetrile )、セファレキシン、セファロリジン、セファロチン、セファマナドールナファ ート(cephamanadole nafate)、セファピリン、セフォペラゾン(cephoperazon e)、セフスロジン、セフゾナム(cefuzonam)、セフラジン(cephradine)、ロ ラカルベフ(loracarbef)、DQ 2556、ME 1207、S−1006、S CE−2787およびモキサラクタム(moxalactam)。 抗生化合物を含むかかる製剤は、細菌感染のための治療的または予防的処置と して有効である。 本発明の製剤および方法におけるクラブラナート:抗生化合物の重量比は、遊 離酸によって表して、広範囲内、例えば、約1:1〜1:30を変化してよい。 アモキシシリンの場合、かかる比は、重量により、例えば、1:1〜1:15、 例えば、1:1〜1:12、例えば、1:1〜1:8、例えば、1:4〜1:7 であってよい。 したがって、本発明の好ましい製剤は、クラブラン酸カリウム、三水和物の形 またはアモキシシリンナトリウムとしてのアモキシシリンをクラブラナート:ア モキシシリンの重量比1:2〜1:12、例えば、1:4〜1:8で含有するも のである。 一般的には、クラブラナートの投与前または投与とほぼ同時に、医薬的に許容 される有機酸またはその医薬的に許容される塩様誘導体または一緒に反応してか かる塩様誘導体を形成することができる成分を投与するのが好ましい。したがっ て、本発明の製剤および方法において、クラブラナート、任意の抗生物質、およ び医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容される塩様誘導体または一 緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分は、一緒に、経口投 与用に製剤化されるのが好ましく、この経路により一緒に投与されるのが好まし い。別法としては、クラブラナートおよび任意の抗生物質は、一緒に製剤化およ び/または投与され、医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容される 塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分 は、経口投与用に別々に製剤化され、別々に経口投与される。 かかる経口製剤からなる成分、すなわち、クラブラナート、医薬的に許容され る有機酸および/またはその医薬的に許容される塩様誘導体および/または一緒 に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分は、種々の方法で経口 投与のために製剤化される。 該成分は、例えば、該成分からなる乾燥粉末剤または顆粒剤として簡単に製剤 化され、かかる製剤を調製する方法は、当業者に明らかであろう。かかる粉末剤 または顆粒剤は、例えば、サシェ剤またはカプセル剤中、乾燥形態で存在しても よい。別法としては、該成分は、例えば、当業者に知られているような、充填剤 、希釈剤、圧縮助剤、崩壊剤、滑沢剤、湿潤剤、フレーバー剤、着色剤などの慣 用の賦形剤を含む圧縮錠剤に製剤化される。 かかる錠剤は、また、発泡性カップル、および/または咀嚼可能な基剤を含ん でもよい。かかる錠剤は、当該技術分野でよく知られているプロセス、例えば、 粉末にした成分を配合し、例えばスラッジングまたはローラー圧縮により顆粒化 し、次いで、慣用の錠剤プレスにおいて錠剤形に圧縮することによって調製され る。かかるサシェ剤、カプセル剤または錠剤は、好適には、各々活性成分の単位 投与量を含有する単位投与形態からなる。 別法としては、製剤は、使用前に水または適切なビヒクルで液体製剤として再 構成するための乾燥製品として提供されてもよい。 本発明の製剤が単位投与形態で存在する場合、製剤中に含まれるクラブラナー トおよびアモキシシリンなどの抗生化合物の量は、一般的に、これらを含有する 公知の製剤中に含有される量と同一であってよい。したがって、典型的には、該 製剤は、クラブラナート12.5〜1000mg(遊離酸として表す)、好ましく は、12.5〜250mg、例えば、クラブラン酸カリウム12.5、25、50、 75、100、125、150、200または250mgを含有する。典型的には 、抗生物質、例えば、アモキシシリンの量は、125〜3000mg(遊離酸とし て表す)、好適には125〜1000mgの範囲である。好適には、抗生化合物は 、慣用的に用いられると同様の、圧縮錠剤などの全固体投与形態の重量割合で用 いられる。例えば、該抗生物質は、圧縮錠剤などの固体投与形態の5〜80wt %、例えば、50〜80wt%からなり、クラブラナートは、圧縮錠剤などの固 体投与形態の0.5〜30wt%からなる。 本発明の製剤および方法において有用な医薬的に許容される有機酸および/ま たはその医薬的に許容される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体 を形成することができる成分の好適な量は、広い範囲を変化し、経験によって、 例えば、クラブラナート、抗生物質および医薬的に許容される有機酸および/ま たはその医薬的に許容される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体 を形成することができる成分の種々の組合せによる胃腸不耐性の症状を観察する 臨床試験によって決定される。 患者により嚥下される医薬錠剤の重量を、嚥下し易くなるような理想的なサイ ズ、例えば、錠剤当たり最大約1〜2gに限定するのが一般的に望ましく、1.5 gが一般的に実際に苦痛のない最大である。したがって、医薬的に許容される有 機酸またはその医薬的に許容される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様 誘導体を形成することができる成分の合計量は、1個の錠剤において、約25〜 500mg、例えば、約100〜300mgであるのが好適であり、例えば、これら の量は、前記酸中和および/または吸着物質100〜300mgと合わせてもよい 。好適には、医薬的に許容される有機酸および/またはその医薬的に許容される 塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成分 の量は、圧縮錠剤などの固体投与形態の0.5〜50wt%、例えば、10〜5 0wt%からなる。 例えば、アモキシシリンおよび前記医薬的に許容される有機酸および/または その医薬的に許容される塩様誘導体および/または一緒に反応してかかる塩様誘 導体を形成することができる成分、例えばプロピオン酸カルシウム、乳酸カルシ ウム、クエン酸カルシウムまたは乳酸ナトリウムと一緒にクラブラナートを、ク ラブラナート:医薬的に許容される有機酸および/またはその医薬的に許容され る塩様誘導体比10:1〜1:10で経口共投与した後に、塩様誘導体を用いず にこれらの量のクラブラナートおよびアモキシシリンを経口投与した場合に観察 される胃腸不耐性と比較して胃腸不耐性の低下が観察される。例えば、クラブラ ン酸カリウム:医薬的に許容される有機酸および/またはその医薬的に許容され る塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる成 分、例えばクエン酸カルシウムまたは乳酸カルシウムの重量比は、本発明の固体 製剤において、排他的ではないが好都合には、1:3〜3:1の範囲、好適には 、1:2〜2:1の範囲である。 残存する投与形態の大部分は、当該技術分野で知られているような慣用の割合 で用いられる前記賦形剤により100wt%に調製される。前記賦形剤と一緒に クラブラン酸カリウムおよびアモキシシリン・三水和物などの抗生物質からなる 圧縮錠剤の一般的な調製方法は、よく知られており、例えば、粉末の乾燥圧縮、 アモキシシリンおよびクラブラナートの顆粒化ならびに顆粒の圧縮またはサシェ における粉末成分もしくは顆粒の封入などの方法および製剤を開示するGB 2 005538AおよびWO92/19227に開示されている。 本発明は、ラットの胃腸系における体液蓄積に対する種々の化合物および化合 物の組合せの効果を検討する以下の実施例に関してのみ例証として記載されるで ろう。これは、下痢により発現されるような胃腸不耐性へのガイドとして認めら れ、体液蓄積の量の減少は、一般に、下痢が減少する見込みを示すと考えられる 。 実施例1:ラットの胃腸系における腸および胃液分泌に対する薬物効果の評価 物質: クラブラン酸カリウムおよびアモキシシリン・三水和物[テネシー州ブリスト ールのエスビー・ファーマシューティカルズ(SB Pharmaceuticals)]を水 中で調製した。 エンテロプーリングアッセイ: 体重200〜300gの雄性スプレーグ−ドーリー種ラットを個別のワイヤー 底カゴ中で飼育して、糞食を禁止した。動物に、水は任意に与えつつ、実験前の 24時間、食物は与えなかった。ジメチルPGE2について従前に開示された( Robertら、1976;Fondacaroら、1989)と同様のプロトコールを用い て、Mili−Q水に溶解または懸濁させた試験薬物を1mlの投与量で胃管栄養法 により意識のあるラットに投与した。投与後60分で動物を殺した。腹部を開き 、小腸を幽門括約筋および回盲接合部でクランプにより締め付けた;このように して単離した腸セグメントを腹腔から注意深く取り出し、長さを測定し、次いで 、計量し、その体液内容物を空にし、再計量した。エンテロプーリングは、腸1 cm当たりの体液mgで表す。 胃液蓄積: 以下の方法に従って、胃液分泌または胃エンテロプーリングを測定した。体重 200〜300gの雄性スプレーグ−ドーリー種ラットを個別のワイヤー底カゴ 中で飼育して、糞食を禁止した。動物に、水は任意に与えつつ、実験前の24時 間、食物は与えなかった。水に溶解または懸濁させた試験薬物を1mlの投与量で 胃管栄養法により意識のあるラットに投与した。投与後、標準的な時間で、通常 60分で動物を殺した。腹部を開き、胃を幽門括約筋および下食道括約筋(lowe r esophagal sphincter)でクランプにより締め付けた;このようにして 単離した胃を腹腔から注意深く取り出し、計量し、その体液内容物を空にし、再 計量した。エンテロプーリングは、体液の全グラム数で表す。 腸エンテロプーリングおよび胃液蓄積のアッセイの結果を下記表に示す (Amox.=アモキシシリン、K.clav.=クラブラン酸カリウム、Eud.=Eudrag it)。 実施例2:錠剤製剤 ヒトへの投与に好適な本発明の2種類の錠剤製剤を以下に記載する。 製剤1: 製剤2: これらの製剤は、当該技術分野において知られている標準的な方法、好適には GB 2005538Aに開示されている方法を用いて圧縮錠剤に調製した。製 剤1および製剤2に記載したクエン酸カルシウムの代わりにクエン酸カルシウム ・五水和物125mg、およびクエン酸カルシウムと炭酸カルシウムとを合わせて 250mgの代わりに乳酸カルシウム250mgを含有する等価錠剤も調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/460,441 (32)優先日 1995年6月2日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.クラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容 される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができ る成分を組み合わせてなる(ただし、咀嚼可能な錠剤においてアルカリ金属の炭 酸塩または重炭酸塩との発泡カップルの成分を形成する場合のコハク酸、酒石酸 、クエン酸またはリンゴ酸を除き;コハク酸二ナトリウムおよびコハク酸の組合 せを除き;デンプングリコール酸ナトリウム:クラブラナート比<1:1.4で のデンプングリコール酸ナトリウムを除く)経口投与用固体医薬製剤。 2.クラブラナートがクラブラン酸カリウムである請求項1記載の固体医薬製 剤。 3.クラブラナートおよび1以上の医薬的に許容される固体モノ−カルボン酸 、または1以上の医薬的に許容される固体ポリ−カルボン酸からなる請求項1記 載の固体医薬製剤。 4.モノカルボン酸が固体アルキルモノ−およびポリ−カルボン酸およびアリ ールモノ−およびポリ−カルボン酸;医薬的に許容されるアミノ酸;ならびに高 分子系を含む高分子カルボン酸から選択される請求項3記載の固体医薬製剤。 5.クラブラナートおよび1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される 塩を組み合わせてなる請求項1記載の固体医薬製剤。 6.1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される塩が第I群または第II 群金属の塩である請求項5記載の固体医薬製剤。 7.医薬的に許容されるカルボン酸の1以上の塩が、低級カルボン酸、高級ア ルキルカルボン酸、1以上のカルボン酸基および1以上のヒドロキシ基を含有す るモノ−またはポリ−ヒドロキシモノ−およびポリ−カルボン酸、ポリカルボン 酸、1以上のC=C単位またはC=O基(カルボキシラート基におけるものに加 えて)を含有するカルボン酸、アミノ−およびポリアミノ−カルボン酸、高分子 系を含む高分子カルボン酸、ならびに、アリール環系が置換されており、かつ1 以上のカルボキシラート基がアリール環に直接または結合基によって結合してい る単環式および多環式アリールカルボン酸の塩から選択される請求項5記載の固 体医薬製剤。 8.医薬的に許容されるカルボン酸の1以上の塩が、酢酸、プロピオン酸、酪 酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸およびオクタン酸、ステアリン酸、パ ルミチン酸、オレイン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、グルコン酸、酒石酸、コ ハク酸、アジピン酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、レブリン酸、ソルビン 酸、エチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)、ペクチン酸、カゼイン酸、アル ギン酸、デンプングリコール酸、安息香酸、6−メトキシ−α−メチル−2−ナ フタレン酢酸、アスコルビン酸およびフィチン酸(1,2,3,4,5,6−シクロ ヘキサンヘキサオールリン酸)の塩から選択される請求項7記載の固体医薬製剤 。 9.第I群または第II群金属の塩が、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロ ピオン酸カルシウム、カゼイン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グル コン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、クエン酸カルシウ ム、マレイン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、ペクチン酸カルシウム、ソル ビン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、レブリン酸カルシウム、コハク酸 カルシウム、乳酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウム(例えば、無水形)、クエ ン酸水素二ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ク エン酸三カリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、フィチン酸カルシウム、 エデト酸二ナトリウム、酢酸ナトリウムおよび乳酸マグネシウムから選択される 請求項8記載の固体医薬製剤。 10.1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される塩が、乳酸カルシウ ムおよびクエン酸カルシウム、ならびに乳酸カルシウムおよびクエン酸カルシウ ムの組合せから選択される請求項9記載の固体医薬製剤。 11.1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される塩が、一緒に塩を形 成する成分の反応によってin situで生じる請求項5記載の固体医薬製剤。 12.1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される塩が医薬的に許容さ れる酸中和物質と一緒に用いられる請求項5記載の固体医薬製剤。 13.酸中和物質が、第II群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物(酸化カルシ ウム以外)、水酸化物(水酸化カルシウム以外)、およびケイ酸塩、第III群金 属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物、およびケイ酸塩から選択される請 求項12記載の固体医薬製剤。 14.酸中和物質が、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム 、炭酸アルミニウム、炭酸水素アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化アルミ ニウム、水酸化アルミニウムおよびケイ酸アルミニウムならびにそれらの混合物 から選択される請求項13記載の固体医薬製剤。 15.1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容される塩が医薬的に供与さ れる吸着物質と一緒に用いられる請求項5記載の固体医薬製剤。 16.医薬的に許容される吸着物質が、第II群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸 化物、水酸化物、およびケイ酸塩、第III群金属の炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物 、水酸化物、およびケイ酸塩;分子ふるい、セルロース、第II群/第III群金属 のケイ酸塩、ならびに木炭からなる群から選択される請求項15記載の固体医薬 製剤。 17.クラブラナート、ならびに乳酸カルシウム+炭酸カルシウム、クエン酸 カルシウム+炭酸カルシウム、乳酸カルシウム+炭酸マグネシウム、および乳酸 カルシウム+クエン酸カルシウム+炭酸カルシウムから選択される組合せを組み 合わせてなる請求項12記載の固体医薬製剤。 18.クラブラナートおよび1以上のカルボン酸の1以上の医薬的に許容され る塩を医薬的に許容されるメタクリル酸コポリマーと一緒に組み合わせてなる請 求項5記載の固体医薬製剤。 19.クラブラナートが抗生化合物と共製剤化される請求項1記載の固体医薬 製剤。 20.抗生化合物がβ−ラクタム抗生物質である請求項19記載の固体医薬製 剤。 21.β−ラクタム抗生物質がアモキシシリンである請求項20記載の固体医 薬製剤。 22.製剤におけるクラブラナート:抗生化合物の重量比が、遊離酸によって 表されて、1:1〜1:30の範囲内である請求項19記載の固体医薬製剤。 23.クラブラナート:アモキシシリンの重量比1:2〜1:12の範囲内で クラブラン酸カリウムおよびアモキシシリンを含有する請求項22記載の固体医 薬製剤。 24.クラブラナートがクラブラン酸カリウムであり、医薬的に許容される塩 様誘導体クエン酸カルシウムまたは乳酸カルシウムが用いられ、クラブラナート :医薬的に許容される塩様誘導体の重量比が1:3〜3:1の範囲である請求項 1記載の固体医薬製剤。 25.クラブラナートおよび医薬的に許容される有機酸および/またはその医 薬的に許容される塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成する ことができる成分の組合せを、抗生物質と任意的に、混合することからなる、請 求項1記載の医薬製剤の製造方法。 26.クラブラナートを医薬的に許容される有機酸またはその医薬的に許容さ れる塩様誘導体または一緒に反応してかかる塩様誘導体を形成することができる 成分と組み合わせて経口共投与することからなる、クラブラナート含有生成物の 経口投与に関連する胃腸不耐性の抑制方法。 27.治療を必要とする患者に請求項1記載の医薬製剤の有効量を投与するこ とからなるヒトにおける細菌感染の治療方法。
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