JPH10505353A - オリゴヌクレオチド複合体、構成成分及びリボ核酸の分解方法 - Google Patents

オリゴヌクレオチド複合体、構成成分及びリボ核酸の分解方法

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JPH10505353A JP8509173A JP50917396A JPH10505353A JP H10505353 A JPH10505353 A JP H10505353A JP 8509173 A JP8509173 A JP 8509173A JP 50917396 A JP50917396 A JP 50917396A JP H10505353 A JPH10505353 A JP H10505353A
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Abstract

(57)【要約】 オリゴヌクレオチドにエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結合し、そしてオリゴヌクレオチドの内部配列が天然に存在する標的RNAに対して部分的に相補的でなく、そしてオリゴヌクレオチドが、デオキシリボ核酸構成要素、非天然の合成によるヌクレオチド構成要素、又はペプチド核酸から構成されることを特徴とするオリゴヌクレオチド。本オリゴヌクレオチドは、相補性標的RNAの分解に著しく適し、このとき分解のあとでオリゴヌクレオチドが再び遊離されるので触媒効果が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】 オリゴヌクレオチド複合体、構成成分及びリボ核酸の分解方法 本発明は、エステル交換反応触媒又は加水分解触媒によるオリゴヌクレオチド 複合体、配列が天然に存在する標的リボ核酸(標的RNA)に対して部分的に相 補的でないオリゴヌクレオチド配列、生理条件及びオリゴヌクレオチド会合体の 作用の下で標的RNAを配列特異的に分解する方法、不活性担体物質及びオリゴ ヌクレオチド会合体からなる構成成分、並びにその方法の使用に関する。 一本鎖RNAが金属イオンの触媒作用を受けて加水分解することはかなり前か ら知られている。分解は基本的には英語で“ループ”と呼ばれるRNAの不対部 分で起こる。W.J.Krzyzosiakらはこれについて Biochemistry,Band 27,5771〜 5777頁(1988)において二酢酸鉛の使用を提唱した。G.J.Murakawa らは Nucleic Acids Research,17 巻,5361〜5375頁(1989)において1,10−フェナント ロリンの銅錯体を使用することを記述している。J.Ciesiolka らは Eur.J.Bioch em.182 巻,445 〜450頁(1989)においてtRNAPheの分解に三塩化ユウロピ ウムを同じ目的で用いることを開示している。C.S.Chowらは J.Am.Chem.Soc.,1 12巻,2839〜2841頁(1990)において同じRNSに対してフェナントロリンリガ ンドをもつルテニウム錯体及びロジウム錯体を使用している。Bio-chemistry,2 9 巻,2515〜2523頁(1990)において L.S.Behlen らは二酢酸鉛によるtRNAPhe の突然変位体について説明する。さらに N.Hayashiらは Inorg.Chem.,32 巻,5899〜5900頁(1993)においてtRNAの分解にはランタニド金属錯体も適 することを記述している。 L.S.Kappenらの Biochemistry,32 巻,13138 〜13145 頁(1993)の記述によ ればネオカルチノスタチンによって一本鎖又は二本鎖DNAを酸化分解するとき に、位置特異的切断が生じて、このとき例えば不対部分がDNA鎖に突出部を与 える結果になる。D.Williamsらが Nucleic Acids Research,16 巻,11607 〜11 615頁(1988)で明らかにすることによれば二本鎖DNAをフェナントロリン銅 で処理して加水分解反応をおこさせると鎖中に不対のシチジンが補足されている 位置で分解が優先的に起こる。 すでにドイツ特許 DE-A-24 51 358 が記述しているが、インターフェロンを二 本鎖(rIn rCn)錯体によって模写生産するときにrCn鎖の修飾による構造 阻害を考慮すればインターフェロンの製出につれて毒性が減少し、この結果、細 胞内のrCn鎖は容易にヌクレアーゼによる加水分解を受ける。構造阻害として 錯体中の対形成を阻止するヌクレオチドの導入が提案されている。この他の解説 として K.A.Kolasa が Inorg.Chem.,32巻,3983〜3984頁(1993)において指摘 するようにDNA−RNAハイブリッドのなかのRNAは3価のランタニドイオ ンでは分解されない。 さらに D.Magdaらが J.Am.Chem.Soc.,116巻,7439〜7440頁(1994)に記述す るようにユウロピウム(III)−テキサフィリン及びオリゴヌクレオチドからな る複合体はDNA構成要素によって標的RNAを分解させることが可能で、この ときRNA/オリゴヌクレオチド錯体中のテキサフィリン錯体の部分での切断が 多くなり30%だけが観察される。このテキサフィリン錯体には欠点もあり、か なりの溶解度を与えるためにヒドロキシプロピルがリガンド内に追加して結合さ れなければならない。さらにリガンドのイミン基は加水分解を受けやすいために 水が周辺にあると効果が速やかに低下し、乃至は治療に使用するときの期間が短 縮される。その上リガンドが 加水分解すると金属が遊離して深刻な毒性問題とRNAの非特異性分解をひき起 こす。さらにEuカチオンの荷電がリガンドで中和され、このために2価に帯電 した錯体ができるので弱いルイス酸が生成する。そのうえ記載の錯体は合成的方 法によってのみ得られる。 国際特許 WO 94/29316は、オリゴヌクレオチドからなる複合体にテキサフィリ ン金属錯体を使用するリン酸エステル加水分解の方法を開示する。実施例の1つ に複合体が記載されているが、これは金属としてジスプロシウム(III)を含有 し、複合体のオリゴヌクレオチド配列の選び方は、オリゴヌクレオチド配列の標 的RNAへの結合が1個又は数個のヌクレオチドからなる“ループ”を形成させ るようにしている。 細胞内において生理上有害なポリペプチドは、mRNAによる遺伝子制御によ って生成することが知られている。従って疾患を制圧乃至は阻止するためにはm RNAの効果を阻害する薬剤が望まれる。とくに達成されるべきは、定められた 位置でおきる不可逆的分解によってmRNAが破壊され、これにより情報量が失 われることである。さらに望ましくは、RNA鎖の配列特異的切断により断片が 供給され、これを使用して“アンチセンス部分”における適切なオリゴヌクレオ チドをすばやく同定し、細胞内の物質代謝の影響のもとで診断目的(バイオセン サ)又は病気治療を行うことである。 上述の薬剤には高い要求が課せられる。薬剤は特異的に標的RNAとハイブリ ッド形成しなければならず、他に存在するDNA分子及び/又はRNA分子に影 響を与えてはならない。とくに薬剤が少量でも高い効果を示し、身体特有な防御 物質(例えば、ヌクレアーゼなど)を原因とする分解に対して安定でなければな らない。 今回発見されたことは、オリゴヌクレオチドの配列が標的RNAに対して部分 的にだけ相補性であり、エステル交換反応触媒又は加 水分解触媒が結合しているオリゴヌクレオチドの効果が高いこと、標的RNAに おいて配列特異的分解さえも行えることである。さらに発見されたことは、比較 しうる反応条件において必要なオリゴヌクレオチドのエステル交換反応触媒の量 が、遊離状態、つまりオリゴヌクレオチドに結合していないエステル交換反応触 媒よりもはるかに少ない量であることである。二本鎖部分における標的RNAの 切断によってRNA/オリゴヌクレオチド錯体の不安定性がRNA切断の後で著 しく高まり、容易に分解が進んで遊離のRNA断片並びにオリゴヌクレオチド及 び加水分解触媒乃至はエステル交換反応触媒からなる遊離複合体になる。この方 法により複合体の触媒活性が高くなって使用量を大幅に低減させることができる 。 発明の対象は、デオキシリボヌクレオチド(NA)、非天然の合成によるヌク レオチド、又はペプチド核酸PNAであり、その特徴は、オリゴヌクレオチドに エステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結合し、オリゴヌクレオチドの内部配 列が天然に存在する標的RNAに対して部分的に相補性がないことにある。 本発明の範囲でいう標的RNAとは、標的にRNA配列がなければならないこ とを意味している。これに応じてポリリボ核酸(RNA)が存在することができ る。 m−RNA(メッセンジャーRNA)、pre−m−RNA(前駆体−m−RN A)、t−RNA(転移RNA)、sn−RNA(核内低分子RNA)、r−R NA(リボソームRNA)及びウイルス性RNAが特に重要である。しかし、ま たRNAとポリデオキシリボ核酸(DNA)からなる混合配列、例えばキメラR NA−DNA(岡崎フラグメント)も存在することができる。RNAの構成要素 は非常に多いのでオリゴヌクレオチドと錯体(二本鎖)を形成することができる 。 本発明の範囲でいう部分的非相補性とは、オリゴヌクレオチドの配列が構造障 害を含むために対応する標的RNAのヌクレオチド構成要素と塩基対が形成され ないことを意味する(塩基対の意味は、例えば、標的RNA及びオリゴヌクレオ チドにおける次ぎの相補性ヌクレオシド:A−U、T/U−A、G−C及びC− Gである)。標的RNAに対して通常は相補的なオリゴヌクレオチドにおいて実 行方式ではヌクレオチド連続構成要素が1個又は数個欠如する。このために標的 RNAの中に突出部ができてとくにエステル交換反応又は加水分解を不安定にす る。ほかの実行方式ではオリゴヌクレオチドが1個又は数個のヌクレオチド連続 構成要素を含有して対応する標的RNAのヌクレオチド構成要素との対形成がで きなくなる。これらの部分において二重らせんにおける構造障害によりRNAは エステル交換反応又は加水分解反応に対して不安定になる。オリゴヌクレオチド において、好ましくは1〜10個、特に好ましくは1〜4個、さらに好ましくは 1個又は2個の連続するヌクレオチドが欠如する。ほかの実行方式ではオリゴヌ クレオチドに好ましくは1〜10個、特に好ましくは1〜4個、さらに好ましく は1個又は2個の対をなさない連続するヌクレオチド構成要素が含まれる(英語 ではこれらの構造障害をミスマッチ及び内部ループという)。 本発明の範囲でいう内部配列とは、例えば配列の外部ヌクレオチド構成要素で 好ましくは1〜10個、特に好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1個又は2 個が標的RNAとは相補的であってはならないことを意味している。このことは 配列の末端に結合するエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が動き易く、効率 的になるかぎりにおいて有利である。 オリゴヌクレオチドは、部分的又は全部が標的RNAに対して相補的な天然D NA構成要素又は全部が同じく標的RNAに対して相 補的な非天然の合成ヌクレオチドから組立られるが、ここで部分的とは、オリゴ ヌクレオチド配列において標的RNAに対して相補的な天然DNA構成要素が、 標的RNAに対して同じく相補的な非天然の合成ヌクレオチドによって置き換え られることを意味する。合成による構成要素には、核塩基、オリゴヌクレオチド のフラノース環及び/又は橋かけ基における天然の構成要素の修飾が包含される 。合成による構成要素は、一般的に二重構造における錯体結合の強化及び/又は オリゴヌクレオチドの、例えば、ヌクレアーゼに起因する分解に対する安定性向 上に使用される。修飾ヌクレオシドは“アンチセンス−テクノロジー”の分野で は相補性オリゴヌクレオチドの合成と修飾を行う非常に多くの例が知られるので ここでは詳しく説明しない(例えば、E.Uhlmann ら,Chemical Reviews,90巻, Nr.4,543〜584 頁(1990)を参照のこと)。 修飾として問題にされる変更は、核塩基部分(例えば、置換、置換基の脱離) 、ヌクレオチド橋かけ基(例えば、リン酸エステル基の変更又は他の橋かけ基に よる交換)及びフラノース環(例えば、2’−ヒドロキシル基における置換、フ ラノース−酸素原子の交換、モノ−又はビカルバ環状環によるフラノース環の交 換、開鎖構造によるフラノース環の交換)において起こる。 オリゴヌクレオチド配列における構成要素の選択と配列順は、標的RNAとの 必要な二重体形成によって決まる。触媒との連結の仕方と位置も構成要素の選択 と配列順に影響を与える。 対をなさないヌクレオチドでは天然のヌクレオチドが重要であり、これらは標 的RNAにおけるヌクレオチドに対して相補的でないように選ばれる(Watson/C rickの定義によると、例えばA−A、U−U、A−G、A−C、G−T、T−U のような対がある)。しかし、対をなさないヌクレオチドでは非天然の合成ヌク レオチド も重要である。これらのヌクレオチドは、ヌクレオチド塩基、ヌクレオチドリン 酸エステル橋かけ又はフラノース環における修飾が可能である。これらの修飾し 合成した相補性ではない構成要素は数多くが公知で専門家に知られている。優れ た実行方式においてはオリゴヌクレオチドは非天然の相補性ヌクレオチドから作 られ、ここでオリゴヌクレオチドは特に優先して相補性でない非天然の構成要素 も含有している。 オリゴヌクレオチドにおける構成要素の数は標的RNAとハイブリッド形成が なされるように割り当てられる。オリゴヌクレオチドは、例えば5〜100、好 ましくは5〜15、特に好ましくは8〜30及びさらに好ましくは15〜25個 の構成要素を含むことができる。標的RNAとの対形成を阻害する部分(欠所乃 至は対をなさないヌクレオチド構成要素)は、とくにオリゴヌクレオチドの中程 の配列順に配置され、例えば、最後の配列の構成要素からそれぞれ4番目、又は 3番目、又は2番目又は最後の構成要素の間にある。例えば、20個の構成要素 をもつオリゴヌクレオチドにおいて対をなさない構成要素が優先して4個から1 7個の構成要素の部分で欠けるか、存在するかする。発明による好ましいオリゴ ヌクレオチドはヌクレオチドが欠けるものである。 オリゴヌクレオチドは優先してプリン系列及びピリミジン系列のヌクレオシド から構成される。特に2’−デオキシ−2−アミノアデノシン、2’−デオキシ −5−メチルシチジン、2’−デオキシアデノシン、2’−デオキシシチジン、 2’−デオキシウリジン、2’−デオキシグアノシン及び2’−チミジン由来が 優先される。特別に優れるのは2’−デオキシアデノシン(A)、2’−デオキ シシチジン(C)、2’−デオキシグアノシン(G)及び2’−チミジン(T) である。修飾構成要素は優先してプリン系列及びピリ ミジン系列の天然ヌクレオシドに由来して、特に優れるのはアデノシン、シチジ ン、グアノシン、2−アミノアデノシン、5−メチルシトシン、チミジン及び前 に挙げたデオキシ誘導体である。ヌクレオシドでは2’−修飾リボヌクレオシド も重要である。 本発明の特に大きくすぐれた実行方式では標的RNAに対して部分的相補性の オリゴヌクレオチドは、(1)天然デオキシヌクレオシド、特に好ましくは2− デオキシアデノシン(A)、2’−デオキシシチジン(C)、2’−デオキシグ アノシン(G)、及び2’−チミジン(T)の基又は相補性で非天然の合成によ る構成要素から構成され、そして(2)一部だけが相補的な性質は、好ましくは 1〜4、特に好ましくは1〜3及びとりわけ好ましくは1又は2個の構成要素の 欠如により通常は相補性を示す配列の中で発生する。発明の範囲においてこのよ うな修飾ヌクレオシドは特に優れ、このヌクレオシドはヌクレアーゼに対するオ リゴヌクレオチドの安定性を高めている。 オリゴヌクレオチドはペプチド核酸(PNA)の配列からも構成され、ここで 触媒は優先して核塩基、アミノ基末端又はカルボキシル基末端に結合している。 核塩基はペプチド配列のアミド窒素原子と結合する。相補性配列は、天然か非天 然の合成のアミノ酸構成要素からなり、ここで相補的でない性質は前述したよう に構成要素の脱離又は相補的でない構成要素の構築によって得られる。PNA配 列の構成についてはオリゴヌクレオチドと同様な優位性があてはまる。PNAに ついては Science,254 巻,1497〜1500頁に実例が記載される。 エステル交換反応触媒及び/又は加水分解触媒は、場合によっては橋かけ基を 通してオリゴヌクレオチド配列の3’−又は5’−末端基にある窒素原子、硫黄 原子又は酸素原子と結合することができ る。これらの触媒は、一方、配列中又は配列末端にある核塩基の炭素原子、窒素 原子又は酸素原子と、配列中又は配列末端にある酸素原子、硫黄原子又は窒素原 子についているフラノース環の2’−位置又は配列中のヌクレオチド橋かけ基の 酸素原子、硫黄原子又は窒素原子とも結合することができる。結合の仕方は、例 えば触媒のタイプと官能基の種類によって決まる。触媒分子は、例えば直接又は 橋かけ基を通してオリゴヌクレオチドと結合することができる。橋かけ基は、例 えば、変化した橋かけ基であってよく、直接又は化合物基を通して触媒及び/又 はオリゴヌクレオチドと結合することができる。オリゴヌクレオチドへの結合は イオン結合及び好ましくは共有結合によりなされる。触媒はまたカルバ環状ヌク レオチド類似体の6’−炭素原子とも結合することができる。 橋かけ基は、例えば優先して以下の式(I)が適用される。 −X1−X2−X3−(X4x− (I) {ここで、X1は直接結合又は1〜22個の炭素原子を有する2価の開鎖あるい は環状の、不切断又は−S−、−NR−、−C(O)−O−、−C(O)−NR −の基からなる残基で切断されている炭化水素基、又は1〜12個のオキサアル キレン単位を有するポリオキサアルキレン残基及びアルキレンの2個あるいは3 個の炭素原子を意味し、X2は−O−、−S−、−NR−、−NH−C(O)− NH−、−NH−C(S)−NH−、−O−C(O)−NH−、−NH−C(O )−O−、−O−C(O)−O−、−C(O)−O−、−C(S)−O−、−O −C(O)−、−O−C(S)−、−C(O)−NR−、−RN−C(O)−、 −S(O)−O−、−O−S(O)2−、−S(O)2−NR−、−NR−S(O )−、−PO−(OM)− O−、−O−P(O)−(OM)−、−P(O)−(OM)−NR−、−NR− P(O)−(OM)−、−PH(O)−O−、−O−PH(O)−、−PH(O )−NR−及び −NR−PH(O)−を表し、X3は独立にX1の意味を有し、 そしてxはX3が直接結合を表す場合は0に等しく、X4はヌクレオシド構成要素 の酸素原子、窒素原子又は炭素原子への結合を意味し、又はX4はxが1に等し く、X3が直接結合でない場合には−O−P(O)(OM)−O−、−NR−P (O)(OM)−O−、−O−P(O)(OM)−NR−又は−NR−P(O) (OM)−NR−を表し、RはH、C1−C6−アルキル、フェニル又はベンジル を意味し、MはH、C1−C6−アルキル、フェニル又はベンジル、アルカリ金属 カチオン又はアンモニウムカチオンを表し、xは0又は1を表す。} X1は2価の炭化水素基として好ましくは1〜18個、特に好ましくは1〜1 2個、そして特に好ましくは1〜8個の炭素原子を含み、そしてポリオキサアル キレン残基として−CH2−CH2−O−及び−CH2−CH(CH3)−O−の基 からなるオキサアルキレン単位の好ましくは1〜6個、特に好ましくは1〜4個 を含む。炭化水素基については、例えば鎖状又は分枝状のC1−C22−アルキレ ン、好ましくはC1−C18−アルキレン、特に好ましくはC1−C12−アルキレン 及びさらに好ましくはC1−C8−アルキレン;C3−C8−シクロアルキレン、好 ましくはC5−又はC6−シクロアルキレン;C6−C12−アリレン又はC7−C12 −アラルキレンが重要である。2価の炭化水素基の例をいくつか挙げるとメチレ ン、エチレン、1,2−又は1,3−ブチレン、1,2−,1, 3−又は1,4−ブチレン、1,2−,1,3−,1,4−又は1,5−ペンチ レン、1,2−,1,3−,1,4−,1,5−又は1,6−ヘキシレン、1, 2−,1,3−,1,4−,1,5−,1,6−又は1,7−ヘプチレン、1, 2−,1,3−,1,4−,1,5−,1,6−,1,7−又は1,8−オクチ レン、及びノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシレン、テ トラデシレン、ペンタデシレン、ヘキサデシレン、ヘプタデシレン、オクタデシ レン、ノナデシレン及びアイコシレンの異性体;シクロペンチレン、シクロヘキ シレン;ナフチレン及び特にフェニレン;ベンジレン及びフェニルエチレンがあ る。ポリオキサアルキレンのいくつかの例としてエチレンオキシ、ビスエチレン オキシ、トリスエチレンオキシ、テトラエチレンオキシ及び1,2−プロポキシ がある。 Rはアルキルとして好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはメチル 又はエチルを表す。特にRはHに等しいことを優先する。 Mはアルキルを意味する場合には好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、特に 好ましくはメチル又はエチルに関する。アルカリ金属カチオン又はアンモニウム カチオンとしてはNa+、K+、NH4 +及びN(C1−C6−アルキル)4 +を優先す る。 式(I)で表される橋かけ基の好ましい小群基とは、X1が直接結合又は好ま しくはC1−C4−アルキレン、フェニレン又はベンジレンを意味し、ここでアル キレンは−C(O)−O−又は−C(O)−NH−で切断されてよく、X2は− C(O)−O−、−C(O)−NH−、−NH−C(O)−NH−又は−NH− C(S)−NH−を表し、X3はC2−C18−アルキレン、好ましくはC2−C12 −アルキレンを表し、そしてX4はヌクレオチド構成要素の 酸素原子、窒素原子又は炭素原子への結合を意味し、又はX4は−O−P(O) (OM)−O−、−NR−P(O)(OM)−O−、−O−P(O)(OM)− NR−又は−NR−P(O)(OM)−NR1−を表す(解説:−O−P(O) (OM)−O−、−NR−P(O)(OM)−O−、−O−P(O)(OM)− NR−又は−NR−P(O)(OM)−NR−の残基においてヌクレオシド構成 要素の窒素原子及び酸素原子はこれらの橋かけ基の中に包含されている)。 オリゴヌクレオチドに結合する触媒として、例えばポリペプチド(転移酵素/ 加水分解酵素)、金属塩及び金属錯体が考慮され、ここで金属は好ましくは元素 周期系の副族元素並びに主族元素の金属In,Tl,Sn,Pb及びBiから選 ばれる。例としてスカンジウム、イットリウム、ランタン、ランタニド金属、T i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Ru、Os、 Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd及びHg が挙げられる。スカンジウム、イットリウム、ランタン、ランタニド金属、Cu 及び鉛が優先される。ランタニド金属ではCe、Eu、Gd及びSmが優先され る。金属は2価又は3価のカチオンとして存在することが好ましい。 金属塩及び金属錯体に適切なアニオンは、例えば次ぎのグループから選ぶこと ができる:ハロゲン化物(例えば、Cl-、Br-及びI-)、酸素酸のアニオン 、BF4 -、PF6 -、SiF6 =及びAsF6 -。 酸素酸のアニオンとして、例えば、硫酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、過臭素酸 塩、過ヨウ素酸塩、アンチモン酸塩、ヒ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、例えばギ酸塩、 酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、酢酸フェニル、モノ−、ジ−又 はトリクロロ−又はフルオ ロアセタートなどのC1−C8−カルンボン酸のアニオン、例えばスルホン酸メチ ル、スルホン酸エチル、スルホン酸プロピル、スルホン酸ブチル、スルホン酸ト リフルオロメチル(トリフラート)などのスルホン酸塩、例えばトシラート、メ シラート、ブロシラート、スルホン酸p−メトキシ−又はスルホン酸p−エトキ シフェニル、スルホン酸ペンタフルオロフェニル又はスルホン酸2,4,6−ト リイソプロピルなどの必要な場合にC1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ 又はハロゲン、特にフッ素、塩素又は臭素で置換したスルホン酸フェニル又はス ルホン酸ブチル、及び、例えばホスホン酸メチル、ホスホン酸エチル、ホスホン 酸プロピル、ホスホン酸ブチル、ホスホン酸フェニル、ホスホン酸p−メチルフ ェニル及びホスホン酸ベンジルなどのホスホン酸塩が扱われる。 金属錯体触媒は好ましくは錯体形成剤としての複素有機化合物をもつ金属錯体 塩として存在し、ここで錯体形成剤はオリゴヌクレオチドに結合する。錯体形成 剤は数多く知られている。開鎖又は環状有機化合物でO、S、N及びPのグルー プから選ばれたヘテロ原子をもつ化合物が扱われる。環状又は多環状有機化合物 が優先され、全体で8〜26個、好ましくは12〜20個の環成分を有し、2〜 12個、好ましくは4〜12個、特に好ましくは6〜12個のヘテロ原子が存在 する。ヘテロ原子の中ではO及び特にNが好ましい。錯体形成剤のいくつかの例 としてクラウンエーテル、シアニン、フタロシアニン、ナフタロシアニン、ポル フィリン、フェナントロリン、開鎖又は環状のビス−及びテルピリジン、エチレ ンジアミン四酢酸及びジエチレントリアミン五酢酸塩が挙げられる。 本発明に係る触媒効果をもつオリゴヌクレオチドの好ましい実行方式として式 (II)の複合体が重要である。 A−B−Oligo (II) {ここで、Aは優先して炭素原子を通してBに結合する環状又は多環状の錯体形 成剤をもつ金属錯体塩を表し、錯体形成剤は少なくとも12個の環原子及び環に あるN及びOのグループの少なくとも4個のヘテロ原子を含み、ヘテロ原子には スカンジウム、イットリウム、ランタン及びランタニド金属から選ばれた2価又 は3価の金属イオンが結合し、Bは式(I)の橋かけ基を表し、Oligoはオ リゴヌクレオチドを意味し、その内部配列は一部が標的RNAに対して相補性が ない。} Oligo及びBとして優先して適用されるものはすでに挙げた。 錯体形成剤は、22個まで、好ましくは6〜20個、より好ましくは12〜2 2個、特に好ましくは14〜22個の環原子を含むことができ、ここで環原子と はヘテロ原子以外の優先する炭素原子を表す。ヘテロ原子N及び/又はOの数は 、好ましくは4〜12個、特に好ましくは4〜10個、そしてさらに好ましくは 4〜8個である。比較的小さい環サイズ(例えば、6〜12個の環原子)では含 有するヘテロ原子も少ないほうが有利であり、これは4〜8個、より好ましくは 4〜6個である。優先する小群基においては錯体形成剤は、16〜20個及び特 に18個の環原子並びに6〜10個及びより好ましくは8個の窒素原子を含み、 ここで他の環要素には炭素原子が関わり、そして環には1〜6個及び好ましくは 2〜4個の置換されていない又は置換されている基−CH=CH−CH=CH− が1,3の位置で結合し、環の窒素原子とピリジン基を形成する。好ましくはこ の錯体形成剤は環中に2〜4個のピリジン基及びさらに4個の窒素原子を含む。 優先する金属イオンはLa、Ce、Nd、Eu及びGdである。金属錯体塩で優 先するアニオンは、ハロゲン化物(Cl-、Br-)、硫酸塩、硝酸塩、PF6 -、 酢酸塩、 スルホン酸メチル、スルホン酸トリフルオロメチル、炭酸塩、硫酸水素酸塩、炭 酸水素酸塩及び過塩素酸塩である。 極めて好ましい実行方式において式(II)の複合体の場合に式(III)の複合 体が重要である。 {ここで、 R2及びR7はそれぞれ独立にH、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、 C7−C12−アラルキル又はC6−C16−アリールを意味し、 R3及びR6はそれぞれ独立にH、C1−C4−アルキル、C7−C12−アラルキル 又は C6−C16−アリールであり、 R4はH、C1−C20−アルキル、C5−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリ ール 又はC7−C12−アラルキルを表し、 Meはランタン、ランタニド金属、イットリウム又はスカンジウムを表し、 Yはアニオンを表し、 nは数2又は3を意味し、そして mは数1、2又は3を意味し、 (ここで残基アルキル、シクロアルキル、アラルキル及びアリールは未置換又は C1−C4−アルコキシ、F、Cl、Br、−CN、C1−C4−アルキル又は−N O2で置換され)、 R5は式(IV): −B−Oligo− (IV) の残基を表し、そしてR1はH若しくは置換基又は、 R5はH又は置換基そしてR1は式(IV)の残基、(ここでB及びOligoは優 先する物質を含む前述の意味を有する)を意味する。}。適切でしかも優先する アニオンはYm-として前に述べた。特にYm-=Cl-が好ましい。 R2、R3、R6及びR7は、アルキルとしてメチル又はエチルを、アルコキシと してメトキシ又はエトキシを、アラルキルとしてベンジレン又はフェニルエチレ ンを、アリールとしてナフチル及び特にベンジルを優先することを意味する。好 ましい実行方式ではR2及びR7はH並びにR3及びR6はアルキルを意味する。特 にR2及びR7はH並びにR3及びR6はC1−C4−アルキル、及び特別にメチルを 意味する。R2、R3、R6,及びR7ではヘテロ原子としてO、S、NをもつC4− C12−ヘテロアリールが重要である。例としてピリジル、チアゾリル、イミダゾ イル、オキサゾイル、フラノシル、ピロリル、チオフェニルが存在する。さらに C1−C4−アルキルチオ、ハロゲン化物、ジ(C1−C4−アルキル)アミノ、ス ルホンアミド及びカルボキシアミドが関係する。 置換基としてのR1及びR5には C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ 、C7−C12−アラルキル又はC6−C16−アリール、ヘテロ原子としてO、S、 NをもつC4−C12−ヘテロアリール、C1−C4−アルキルチオ、ジ(C1−C4 −アルキル) アミノ、ハロゲン化物、スルホンアミド及びカルボキシアミドがある。 R1及びR5はピリジン環の窒素原子のp位置に優先して結合する。 R4はアルキルとして、好ましくは1〜12個、特に好ましくは1〜8個、そ して特別に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する。アルキルのいくつかの例 としてメチル、エチル及びプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、 オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル 、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、ノナデシル及びアイコシルの異 性体がある。 R4はシクロアルキルとして5又は6個の環炭素原子を優先して含む。シクロ アルキルのいくつかの例としてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル 、シクロヘキシル、シクロペンチル及びシクロオクチルがある。 R4はアリールとして優先してナフチルを、特にフェニルを表す。R4がアラル キルである場合にはベンジル又はフェニルエチルがとくに重要である。 R4に対する優先する小群基は、H、C1−C4−アルキル、特にメチル、並び にフェニル又はベンジルである。 R1乃至はR5は、アルキルとしてメチル又はエチル、アルコキシとしてメトキ シ又はエトキシ、アリールとしてナフチル又はフェニル、そしてアラルキルとし てフェニル又はフェニルエチルを優先して意味する。好ましくはR1乃至はR5は H、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシを意味する。 式(III)で表される好ましい小群基とは、R2及びR7がHを表し、R3及びR6 がC1−C4−アルキルを意味し、R4がH,C1 −C4−アルキル、フェニル又はベンジルを表し、R1が基X1−X2−X3−(X4x−OligoそしてR5がH、メチル又はメトキシ又はR5が基X1−X2−X3 −(X4x−Oligo 及びR1がH、メチル又はメトキシを表し、X1が直 接結合又はC2−C6−アルキレンであり、X2が−O−、−NH−、−C(O) −O−、−C(O)−NH−、−NH−C(O)−NH−又は−HN−C(S) −NH−を意味し、X3がC2−C12−アルキレン又はフェニレンを表し、X4が ヌクレオシド構成要素のO、N又はC原子への結合を意味し、又はX4が−O− P(O)(OM)−O−を表し、xが0又は1を表し、MeがLa、Ce、Nd 、Eu又はGdを意味し、nが2又は3及びmが1又は2を表し、YがCl、B r、CH3C(O)O、ClO4、BF4、PF6、F3C−SO3又はトシラートを 表し、MがH、Na又はKを表し、そしてOligoがオリゴヌクレオチド残基 を意味し、残基の内部配列は標的RNAに対して部分的にだけ相補性であり、残 基は天然のデオキシリボヌクレオチド構成要素又は非天然の合成によるヌクレオ チド構成要素から構成され、ここで1〜4個の構成要素が欠如する標的RNAに 関するものである。 ヌクレアーゼ又はヌクレアーゼ断片、塩基性ポリペプチド、アミジン誘導体及 びグアニジン誘導体、オリゴアミン及びビスイミダゾールも適切なエステル交換 反応触媒又は加水分解触媒である。これらは金属錯体と同様に同じ橋かけ基を通 してオリゴヌクレオチドと結合することができる。 さらに発明が対象とするところはエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結 合するオリゴヌクレオチドの製造方法であり、そしてオリゴヌクレオチドの内部 配列は天然に存在する標的RNAに対して部分的に相補性がなく、オリゴヌクレ オチドは天然のデオキシリ ボ核酸構成要素又は非天然の合成によるヌクレオチド構成要素から構成され、そ の特徴は、官能基を基本構造核に結合させているエステル交換反応触媒又は加水 分解触媒をヌクレオチド構成要素の官能基又はヌクレオシド構成要素の修飾官能 基と反応させることにある。 必要な場合に橋かけ基X1を通して基本構造核と結合する官能基の例にOH、 −SH、−NCO、−NCS、−CN、−O−CH2−OH、−NHR、−C( O)OR、−C(O)SH、−C(O)NHR、HalがF、Cl又はBrに等 しい−C(O)Hal、―C(S)SR、―C(S)NHR、―C(S)OR、 −SO3R、―SO2NHR、―SO2Cl、−P(O)(OH)2、−P(O)( OH)NHR、−P(S)(SH)2、−P(S)(SH)−NHR、−P(S )(OH)2、−P(S)(OH)−NHR、 −P(O)(SH)2、−P(O )(SH)−NHR、−P(O)(OH)H、−P(O)(NHR)H、−P( S)(SH)−H、−P(S)(NHR)H、−P(S)(OH)H、−P(O )(SH)Hが挙げられ、ここでRはH、−C1−C6−アルキル、−Cz2z− NH2−、−Cz2z−SH 又は―(Cz2zO)yHを意味し、zは数2〜6及 びyは数1〜20である。修飾官能基の例に、ヒドロキシアルコキシ又はアミノ アルコキシがあり、これらは、必要な場合には、例えば−P(O)OM−O−な どのリンカーを通してヌクレオチド構成要素に結合している。官能基は、直接又 は基X1を通して基本構造核と結合することができ、基X1は優先してC1−C12 −アルキレン、C1−C12−アルケニレン、C1− C12−アルキニレン、C5−C8−シクロアルキレン、C6−C12−アリレン又は C7−C12−アラルキレンを意味する。 オリゴヌクレオチド複合体を製造する発明による方法を実施するには、例えば 必要な場合に官能基を与えたオリゴヌクレオチドを溶媒又は混合溶媒に溶かして から官能基を有するエステル交換反応触媒又は加水分解触媒を添加し、必要な場 合には反応混合液を攪拌しながら反応を行わせる。生成した複合体を引き続いて よく知られた方法で精製し、望ましい場合には分離する。 反応温度は、例えば0〜120℃、好ましくは0〜80℃とする。反応は室温 で行うことが特に好ましい。 エステル化反応、エステル交換反応又はアミド化反応で結合する場合には、例 えば相当するカルボン酸基を前もって公知の方法で活性化するが、これは、例え ばカルボジイミド及びN−ヒドロキシスクシンイミドとの反応によって行う。 適切な溶媒には、例えば水及び水とよく混合する極性の非プロトン性溶媒があ る。このような溶媒の例として、アルコール(メタノール、エタノール、n−又 はi−プパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、 エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレング リコールモノメチルエーテル)、エーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテ ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、 エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル 、トリエチレングリコールジメチルエーテル)、ハロゲン化炭化水素(塩化メチ レン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン 、1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロロベンゼン)、カルボン酸エステ ル及びラクトン(酢酸エチルエステル、プロピオン酸メチルエステ ル、安息香酸エチルエステル、2−メトキシエチルアセタート、γ−ブチロラク トン、δ−バレロラクトン、ピバロラクトン)、N−アルキル化カルボン酸アミ ド及びラクタム(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ ド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸ト リアミド、N−メチル−γ−ブチロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタム 、N−メチルピロリドン)、スルホキシド(ジメチルスルホキシド、テトラメチ レンスルホキシド)、スルホン(ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、トリメ チレンスルホン、テトラメチレンスルホン)、第三級アミン(トリメチルアミン 、トリエチルアミン、N−ジメチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ピリジ ン)、置換されたベンゼン(クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2, 4−トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン)及びニトリル (アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、フェニルアセトニトリ ル)がある。 反応物は適切なモル比のもとに添加する。しかし、触媒又はオリゴヌクレオチ ドを過剰に使用することもできる。 精製には通常の方法を使用できるが、優れている方法は、例えば透析、電気泳 動、及びクロマトグラフィーであり、クロマトグラフィーには高速液体クロマト グラフィー(HPLC)、逆相HPLC、アフィニティークロマトグラフィー、 イオン交換クロマトグラフィー及びゲルクロマトグラフィーなどを使用する。 必要な場合に官能基を与えるオリゴヌクレオチドは公知の方法で購入可能な自 動合成装置を使用して製造される。合成に使用するヌクレオシドは公知であり、 購入するか、類似の方法で製造することができる。 官能基を有するエステル交換反応触媒又は加水分解触媒はよく知ら れていて、購入するか、公知乃至は類似の方法により製造することができる。 式(III)の基本構造核を有する官能基をもつ出発化合物は新規である。これ らを得るには以下の式(V): のテルピリジンを、 ピリジンジアルデヒド又は式以下の(VI): のピリジンジケトンと、 式(VII): Men+(Ym-n/m (VII) の塩の存在下で縮合させる(ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、Me 、Y、n及びmは前に述べた意味をもつ)。 この方法を実施するには、例えば式(V)、(VI)及び(VII)の化合物を好 ましくは当量を溶媒に溶かしてから温度を上げて反応させる。目的に適う縮合触 媒、例えば濃鉱酸、特に塩酸、又は酸性イ オン交換体を共に用いる。水と結合する物質を添加し、又は反応混合体から反応 で生じた水を除くことが適切な処置である。 反応温度は、例えば40〜220℃、好ましくは50〜150℃にすることが できる。 溶媒としては極性の非プロトン性有機溶媒を使用すると有利である。これらの 溶媒については前に説明した。 式(VII)の金属塩は一般に知られ、大部分は購入できる。 官能基を含む式(V)の新規な化合物は、E.C.Constable,Polyhedron,7巻 ,Nr.24,2531 〜2536頁(1988)が記載するのと類似な方法により製造されるが 、必要な場合には官能基に保護基の性質を付与することができる。 式(V)及び(VI)の化合物は官能基の有無によらず大部分が公知であり、又 は公知乃至は類似の方法によって製造することができる。式(VI)の化合物、こ こでR4はHを表し、R5はC2−C18−アルキレン−X5を表し、及びX5は−C (O)−OR、−C(O)−NHR、−SO2−R又は−SO2−NHRを意味し 、並びにRはH又はC1−C6−アルキルであるが、この式(VI)の化合物は新規 であり、次ぎの方法によって得ることができる:すなわち、パラジウム触媒を使 用して相当の3−ハロゲン−ピリジン−1,5−ジカルボン酸エステルを式CH2 =CH−C1―C16−アルキレン−カルボン酸エステルのアルケンによってアル ケン化し、アルケン基を例えば触媒で水素化し、引き続いて相当する1,5−ジ ヒドロキシメチルピリジンアルキルカルボン酸エステルに水素化し、ヒドロキシ メチル基をアルデヒド基に酸化、そして必要な場合にはエステル基をカルボン酸 基に加水分解又はエステル基をカルボン酸アミドにアミノ化する。 式(VI)の化合物、ここでR4はH又はC1−C12−アルキルを 表し、R5はC2−C18−アルキレン−X5を表し、及びX5は−C(O)−OR、 −C(O)−NHR、−SO2−R又は―SO2−NHRを意味し、並びにRはH 又はC1−C6−アルキルであるが、この式(VI)の化合物は新規であり、次ぎの 方法によって得ることができる:すなわち、パラジウム触媒を使用して相当する 例えばアセチルで保護した3−ハロゲン−1,5−ジヒドロキシメチルピリジン (相当の3,5−ジカルボン酸メチルエステルの還元により得られる)を式CH2 =CH−C1―C16−アルキレン−カルボン酸エステルのアルケンによってアル ケン化し、アルケン基を例えば触媒で水素化し、ヒドロキシル基を脱保護し、そ して必要な場合には相当する3,5−ピリジンアルデヒドに酸化し、このアルデ ヒド基は例えばグリニャール試薬でC1―C12−アルキル化され、必要な場合に はエステル基をカルボン酸基に加水分解又はエステル基をカルボン酸アミドにア ミノ化し、そして第二級アルコール基をケト基に酸化する。 本発明のオリゴヌクレオチドは、特にRNA配列の配列特異切断に極めて適性 を有するが、ここで触媒効果の機能があるために驚くべき少量だけを使用しなけ ればならない。 本発明がさらに対象することは、生理的条件並びにエステル交換反応又は加水 分解用の合成触媒の作用のもとでリボ核酸のリン酸ヌクレオチド橋かけを切断す る方法であり、その特徴とするところは(a)標的RNAをオリゴヌクレオチド と錯化させるが、その内部配列が標的RNAに対して部分的に相補性でなく、オ リゴヌクレオチドにエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結合し、そして( b)さらに反応を起こさせて切断することにある。 本発明の方法は、オリゴヌクレオチドの生体内投与又は試験管内に標的RNA と発明で使用するオリゴヌクレオチドを導入して実施 することができる。 生理的条件は専門家によく知られ、その包含する実施方法は、例えば水媒質中 であり、pH範囲は5〜9、好ましくは5〜8、特に好ましくは5〜7.5 であり、 ここで水媒質は、例えばアルカリ金属塩又はアルカリ土金属塩などの不活性成分 を含み、そして特に緩衝液システムにある。 本方法は、例えば0〜100℃、好ましくは20〜50℃、特に30〜40℃ の温度で実施することができる。 発明の方法によるとリン酸橋かけ結合のエステル交換反応のときに2’,3’ −環状リン酸末端基をもつ断片及び5’−ヒドロキシル末端基をもつほかの断片 が生成する。環状リン酸塩は引き続いてさらに加水分解する。 発明によるオリゴヌクレオチドは医薬として使用される。その上発明によるオ リゴヌクレオチドはヌクレアーゼによる分解に対して高い安定性を示す。RNA タイプの相補性核酸鎖をもつオリゴヌクレオチドの優れた対は特に驚くべき安定 性がある。その上これらは予想もしないような高い細胞摂取を示す。発明のオリ ゴヌクレオチドは従ってアンチセンステクノロジーに特に適性を示すが、つまり mRNAの適切な相補性ヌクレオチド配列への結合によって望ましくないタンパ ク質生成物の発現を抑制することに至らしめるものである(欧州特許 266,099, 国際特許 WO 87/07300及び国際特許 WO89/08146)。オリゴヌクレオチドは感染 と疾患の治療のために、例えば核酸の段階(例えば、癌遺伝子)でバイオ活性タ ンパク質の発現阻止によって使用することができる。発明によって製造されたオ リゴヌクレオチドの断片は、診断薬としても適しており、ウイルス性感染又は遺 伝子関連疾患を選択的相互作用によって一本鎖又は二本鎖核酸の段階で検出する ための遺伝子ゾンデとして使用される( 遺伝子プローブ)。 さらに本発明が対象とすることは、発明によって製造されたオリゴヌクレオチ ドをウイルス性感染又は遺伝子関連疾患を検出する診断薬としての使用に関する ものである。 本発明の他の対象は、ヒトを含む温血動物の疾患を体内のヌクレオチド配列を 不活性にすることで処置する治療方法へ応用する発明のオリゴヌクレオチドにも 関する。体重が約70kgの温血動物に投与する用量は、例えば一日当たり 0.0 1 〜1000 mg である。投与は好ましくは医薬調剤の形で腸外に、例えば静脈内又 は腹腔内になされる。腸外投与には先ず水溶性活性物質、例えば水に溶け生理的 に問題のない塩の水溶液、又はこのような活性物質の水懸濁液が適しており、こ れは、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビット及び/又はデ キストランなどの懸濁液の粘度を上げる物質並びに必要な場合には安定剤を含有 する。活性物質は、必要な場合には助剤を入れて凍結乾燥体の形でも保存されて 投与前に適切な溶媒を添加して溶液にすることができる。 発明がさらに対象とすることは、水溶液の組成と特に水溶液又は懸濁液を基に した医薬調剤に関し、発明のオリゴヌクレオチドを単独又は他の活性物質と共に 有効量を含有し、医薬担体としての水を好ましくは意味のある量及び必要な場合 には助剤を含有することにある。 医薬として有効な発明のオリゴヌクレオチドは、腸外投与又は輸液溶液の形で 使用することができる。このような溶液は好ましくは等張性の水溶液又は懸濁液 であり、ここで、これらの溶液は、例えば、活性物質を単独又は例えばマンニッ トなどの担体物質と共に含む凍結乾燥調剤のもとで使用前に製造することができ る。医薬調剤は、殺菌され、及び/又は、例えば保存剤、安定剤、湿潤剤及び/ 又は乳化剤、溶解剤、浸透圧調整用の塩及び/又は緩衝剤などの助剤を含有する ことができる。薬理調剤は、望ましくはさらに例えば抗生物質のような薬理活性 物質を含ませてよく知られた方法、例えば通常用いる溶液又は凍結乾燥方法によ って製造され、そして約 0.1〜90%、特に約0.5 〜約30%、例えば1〜5%の活 性物質を含有する。発明の複合体は、吸入又はリポソーム投与の形でも使用する ことができる。 本発明の複合体は、診断も目的とし、又は配列特異性エンドリボヌクレアーゼ としての分子生物的助剤として使用することもできる。 図には例として、発明のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体及び標的 RNA分子からなるハイブリッド構造の種々の可能性を示すが、ここで標的RN A上のハイブリッドにおいて少なくとも対をなさないヌクレオチドが現れるよう に複合体の構造がその都度選ばれる。 図1は標的RNA(5’と書いた線)及びアンチセンス−オリゴヌクレオチド (3’と書いた線)からなるハイブリッドを図示し、これにエステル交換反応触 媒乃至は加水分解触媒としての発明の錯体(Lnと書く)が結合(いわゆる複合 体)し、ここにアンチセンス−オリゴヌクレオチド−配列の中の錯体の結合箇所 が存在する。記載した数字は標的RNAのヌクレオチド構成要素に関係するが、 ここで番号は、アンチセンス−オリゴヌクレオチドのヌクレオチドに対して相補 性であり、錯体が結合している標的RNAのヌクレオチドを“0”とするように つけてある。その他の番号は、それぞれ標的RNAの3'−方向に上昇(+1,+ 2など)乃至は5'−方向に下昇(−1,−2など)のようにしてある。アンチセ ンス−オリゴヌクレオチドの構造に基づいて標的RNA上に現れる不対ヌクレオ チド(数多くの不対ヌクレオチドも現れることがある)を突出部として表し、こ の場合には標的RNA上の位置0から3'−方向(ここでは位置+2)に向かうよ うになっている。 図2は標的RNA及び発明のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体から なるハイブリッドを図示し、ここで対をなさないヌクレオチドは標的RNA(こ の場合には位置−2)の位置0から5'−方向に向かうようになっている。そのほ か図1に挙げた相当する定義が当てはまる。 図3は標的RNA及び発明のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体から なるハイブリッドを図示し、ここで錯体の結合箇所はアンチセンス−オリゴヌク レオチドの末端にあり、そしてここで対をなさないヌクレオチドは標的RNA( この場合には位置−3)の位置0から5'−方向に向かうようになっている。その ほか図1にあげた相当する定義が当てはまる。 本発明を以下の実施例により説明する。A)テルピリジン−ランタニド−錯体のための出発化合物の製造 実施例A1 :テルピリジン−ビス−ヒドラジノ−化合物の製造 (a)6−アセチル−2−ブロモピリジン(100 ミリモル)のメタノール溶液 2 00 ml に2N水酸化カリウム水溶液 40 ml を氷浴で冷却しながら添加する。該 当の置換ベンズアルデヒド(400 ミリモル)を加えてから氷浴を除去し、混合物 を室温で4時間さらに攪拌する。生成物を濾過し、水で3回、冷メタノールで2 回洗浄し、高真空中で乾燥する。 この処方により化合物 a.1.(R1:フェニ ル−4−OCH3;MS 317.7)及び a.2.(R1:フェニル−4−NO2;MS 333.6)が製造される。 (b)(a)で製造したα,β−不飽和カルボニル化合物(30ミリモル)、1− (2−ブロモピリジルカルボニルメチル)ピリジンヨージド(12.1 g,30ミリモ ル)及び酢酸アンモニウム(13.9 g,180 ミリモル)をフラスコに入れて酢酸 1 00 ml を加える。混合物を還流のもとに煮沸する。2時間後に室温まで冷却し、 濾過して得られた生成物を高真空中で乾燥する。 この処方により化合物 b.1.(R1:フェニル−4−OCH3;MS 497.1)及び b.2.(R1:フェニル−4−NO2;MS 512)が製造される。 四塩化チタン(30ミリモル)のテトラヒドロフラン(純品)溶液 75 mlに室温 のアルゴン雰囲気下で水素化リチウムアルミニウム(22ミリモル)を少量ずつ添 加する。得られた懸濁液を室温で20分攪拌し、引き続いて0℃に冷却する。化合 物 b.2.(10ミリモル)を添加して懸濁液を室温で30分攪拌する。水 50 mlを0℃ において注意して滴下してから25%のアンモニア水溶液 25 mlを加える。混合物 にクロロホルム 150 ml を加えてシーライト上で濾過する。水相を分離してから クロロホルムで3回抽出する。有機相をすべて併せてから水で1回洗浄、硫酸ナ トリウム上で乾燥・濃縮する。この処方により化合物 b.3.(R1:フェニル− 4−NH2;MS 482.5)が製造される。 (b)で製造した該当するジブロモテルピリジン化合物(10ミリモル)をメチル ヒドラジン 30 ml に溶かし17時間還流のもとに加熱する。室温まで冷却して から濃縮して残分をメタノール 20 mlに採取する。生成物を濾過して高真空中で 乾燥する。 この処方により化合物 c.1.(R1:フェニル−4−OCH3;MS 427)及び c.2.(R1:フェニル−4−NH2;MS 412.5)が製造される。 メトキシ化合物 c.1.(10ミリモル)をクロロホルム 100 ml に懸濁させて氷浴 で冷却しながら20分間で塩化メチレンに溶かした三臭化ホウ素の1モル溶液(50 ミリモル)を加える。懸濁液を5日間還流のもとに加熱する。室温に冷却してか ら氷水 300 ml に注入し、2N塩酸水溶液 200 ml で酸性にする。エーテル(2 倍量)で抽出してから水相に10%炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを9.0 に設 置して30分攪拌する。沈殿した生成物c.3(R1:フェニル−4−OH;MS 413.5)を濾過して高真空中で乾燥する。 実施例A2: 3−〔4’−(2’,6’−ジホルミルピリジン)〕プロピオン 酸の製造 (a)4−ブロモピリジン−2,6−カルボン酸ジメチルエステル 3.5 g、トリ トリルホスフィン 390 mg、アクリル酸−t−ブチルエステル 9.3 ml、トリエチ ルアミン 7.1 ml、ジメチルホルムアミド30ml及び酢酸パラジウム 287 mg を混 合して 110℃まで加熱する。90分後に反応混合物を室温まで冷却し、エーテル/ 塩化メチレン(1:1)で希釈してNH4Cl/H2Oでよく振盪する。有機相を Na2SO4で乾燥,回転蒸発器で濃縮、高真空中で乾燥する。 活性炭(5%)上のパラジウム 250 mg と上で得られた化合物 2.5 gをメタノ ール 250mlに溶かし、一夜室温の水素雰囲気で水素化する。生成物をフィルター Hyfloで濾過し、濾過液を回転蒸発器で濃縮,室温の高真空中で乾燥する。 上で得た化合物 5.0 gをメタノール 50 mlとテトラヒドロフラン 50 mlに溶か す。 0℃に冷却してNaBH41.1 g を加える。50分後にさらにNaBH41.1 g を 加えて130分後にさらにまたNaBH4 0.5 g を加える。全体で165分経過 してから室温まで加熱する。そして0℃に冷却する。3.5 時間後にいま一度Na BH4 1.1 g を加える。6時間後に容積が60 ml になるまで濃縮する。その後で 塩化アンモニウムの飽和溶液を滴下し,CH2Cl2で4回抽出、有機相を塩化ア ンモニウム溶液で1回洗浄して、Na2SO4で乾燥、濾過そして濃縮する。 上で得た化合物 19.8 g をジオキサン 300 ml に溶かす。引き続いて二酸化セ レン16.2 gを添加する。反応混合物を 100℃まで加熱・攪拌して、45分後に室 温まで冷却する。さらに2時間攪拌してから反応混合物を濾過して回転蒸発器で 濃縮する。 上で得た化合物 4.7 gを氷冷したトリフルオロ酢酸 17.2 mlに加える。酸と混 合してから混合物を0℃で濃縮する。 (b)4−ブロモピリジン−2,6−ジカルボン酸ジメチルエステル 5g を室 温でテトラヒドロフラン 175 ml に溶解する。引き続いてメタノール 75 mlを加 える。0℃に冷却して45分間にホウ水素化ナトリウム 3.44 g を少量ずつ加え て室温まで加熱する。1時間後にアセトン 30 mlを10分内に滴下する。還流の もとに1時間反応混合物を加熱する。反応混合物を引き続いて回転蒸発器で濃縮 して乾燥する。残分を室温でピリジン 50 mlのなかに攪拌しながら入れる。これ に4−ジメチルアミノピリジン 0.1 gを加え、引き続いて0℃まで冷却する。3 0分間で無水酢酸 34.4 mlを滴下する。懸濁液を室温まで加熱する。テトラヒド ロフラン 50 mlを添加する。一夜室温で攪拌してから反応混合物を濾過し、それ ぞれテトラヒドロフラン 50 mlで2回洗浄する。濾過液を回転蒸発器で濃縮する 。結晶化により4−ブロモ−2,6−ジ(アセトキシメチル)ピリジンが得られ る。 (融点:66〜69℃) 4−ブロム−2,6−ジ(アセトメチル)ピリジン 0.982 g、3−(トリブチ ルスタンニル)−アクリル酸エチルエステル 1.5 g及びパラジウムテトラキス( トリフェニルホスフィン)176 mg をジオキサン 25 mlに溶かして90℃まで加熱 する。90分後に反応混合物を冷却する。固形生成物を分離してヘキサン/酢酸エ ステルで再結晶する。 MS321(M+)。 上で得た化合物 2.74 g とウイルキンソン触媒 70 mgをベンゼン 150 ml に溶 かす。トリエチルシラン 12.2 mlを添加して溶液を還流のもとに加熱する。過剰 な触媒トリエチルシラン 270 mg を1時間内に少量ずつ加える。生成物をクロマ トグラフィーで生成する。 MS323。 ナトリウム 267 mg をエタノール 50 mlに溶かす。この溶液 7.2 ml を、上に 得た化合物 1.845 g をエタノール35 ml に溶かした溶液に加える。2.5 時間室 温で攪拌してから反応混合物をシリカゲルで濾過し、濾過液を濃縮して乾燥する 。生成物を一夜高真空中で乾燥する。NMR(CDCl3)δ 7.0(2H,s) ,4.7(4H,s),4.1(2H,q),2.9(2H,t),1.2(3H,t)。 上で得た化合物 1.27 g をジオキサン 30 mlに溶かす。これに二酸化セレン 7 14mgを添加する。反応混合物を加熱し、2時間後に綿で濾過する。濾過液を濃縮 して乾燥する。残分を酢酸エステル/塩化メチレン(5%)に採取してシリカゲ ルで濾過する。1 HNMR(CDCl3)δ 10.1(2H,s),8.0(2H,s),4.1(2H, q),3.1(2H,t),2.7(2H,t),1.2(3H,t)。 エーテル 45 mlと上で得た化合物 350 mg の溶液に0℃において前に調合した 溶液(臭化銅 0.949 g、ジメチルスルフィドをエーテル 10 ml に溶かし、0℃ に冷却してメチルリチウム 5.9 ml を加える)を添加する。5.5 時間室温で攪拌 してから0℃に冷却する。氷酢酸 2 ml をエーテル 8 ml に加え、エタンチオー ル 8 ml を添加する。一夜室温で攪拌してから水 60 ml を加えて塩化メチレン で4回振盪する。有機相をNa2SO4で前乾燥、濾過、回転蒸発器で濃縮、そし てクロマトグラフィーで精製する。 MS266(M+H)+ 塩化メチレン+塩化オキサリルの溶液 4.5 ml に−78℃においてDMSO 0 .5 ml を加える。15分後にこの溶液を、上で得た化合物 193 mg を塩化メチレ ン 4 ml に溶かした溶液に添加する。2時間後に−78℃においてトリエチルア ミン 1.5 ml を添加する。 30分後に0℃で攪拌しながら水 15 mlを加えてジエチルエーテルで4回振盪す る。有機相をNa2SO4で前乾燥、回転蒸発器で濃縮、そしてクロマトグラフィ ーで精製する。 上で得た化合物 0.464 gと5 mlの4N HClを共に50℃まで加熱する。9 0分後に反応混合物を室温まで冷却して氷水で希釈する。結晶性生成物が得られ る。 B)テルピリジン−ランタニド−錯体の製造 実施例B1: (a)実施例A1(c)からの該当するテルピリジン−ビス−ヒドラジノ−化合 物1ミリモルをアルゴンのもとで無水メタノール 60 ml に採取して酢酸ランタ ニド(III)(1ミリモル)を加えて10分間還流のもとに加熱する。この溶液 に相当する2,6−ジカルボニル化合物 1.2ミリモルと濃塩酸水溶液 5 ml を順 次添加する。2日間煮沸する。室温まで冷却してから生成物を濾過し、高真空中 で乾燥する。 この処方によって表1の化合物 1.1〜1.28 が製造される。 (b)実施例A1(c)からの該当するテルピリジン−ビス−ヒドラジノ−化合 物1ミリモルをアルゴンの下で無水メタノール 60 ml に採取して塩化ランタニ ド(III)(1ミリモル)を加えて10分間還流のもとに加熱する。この溶液に 実施例A2(a)に含まれる化合物1.2 ミリモルを順次添加する。一夜煮沸する 。室温まで冷却 してから溶媒を除去して生成物をジメチルスルホキシドとトルエンから再結晶し て得る。 この処方によって表1の化合物 1.29 〜1.32 が製造される。 実施例B2:イソチオシアナート誘導体の製造 炭酸水素ナトリウム 4.4ミリモルとチオホスゲン 3.5ミリモルをクロロホルム 4 ml に懸濁させて表1の該当する錯体溶液を添加する。混合物を室温において 2.5 時間烈しく攪拌する。クロロホルム相を分離して水で1回洗浄する。すべ ての水相を合わせて乾燥する。このようにして得られた表2の生成物 2.1〜2.15 がさらに精製することなしに使用に供せられる。 C)アミノオリゴヌクレオチドの製造 制御多孔性ガラス(CPG)固相約 30 mg を標準応用バイオシステム反応装 置に 1.5μmol の合成だけ秤量する。CPG固相(1)は合成するアミノオリゴ ヌクレオチドの保護された 3'-構成要素(実施例でdC)を担う。 オリゴマー化のためにホスホルアミジット(6)、(7)、(8)及び(9) を使用する。 アミノ官能基を介して後に金属錯体を結合するために分離されたホスホルア ミジット(10)、(11)、(12)及び(13)を使用する。 合成サイクルは Applied Biosystem社の自動合成器 394を変形(デオキシ系列 (6)、(7)、(8)及び(9)のホスホルアミジットの結合時間は2分、アミジット(10 )及び(11)は10分、(12)は5分、そして(13)は40分、(13)は過剰100 倍を使用す る)して Applied Bio-system 社の標準書類に従って実施する(ユーザーマニュ アル版 2.0(1992)1.0 μMol Cyclus,Appen.1-41)。 さらに市販の試薬として使用されるものを挙げる: 0.1 M ホスホルアミジット テトラゾール/アセトニトリル:4%,96% t−ブチルフェノキシ無水酢酸/ピリジン/テトラヒドロフラン:10%,10%, 80% N−メチルイミダゾール/テトラヒドロフラン:16%,84% トリクロロ酢酸/ジメチルクロロメタン:2%,98% ヨウ素/水/ピリジン/テトラヒドロフラン、3%,2%,20%,75% 次ぎのアミノオリゴヌクレオチドが合成される: (821)5'- GTA GAC TGG CGA GAT * CGG CAG TCG GCT AG-3' ここで T* は、 を意味し、ここでTはチミンを表し、 (823)5'- GTA GAC TGG CGA GAT* CGG CAG TCG GCT AG-3' ここで T* は、 を意味し、ここでTはチミンを表し、 (940)5'- GTA GAC TGG CGA GAT CGG CAG T*CG GCT AG-3' ここで T* は、 を意味しそして (691) D)テルピリジン−ランタニド−オリゴヌクレオチド−複合体の製造 実施例D1 :オリゴヌクレオチドがランタニド錯体のテルピリジン部分に結合す る複合体の製造 (a) 該当するアミノオリゴヌクレオチド 0.2 mg をピリジン/水/トリエチ ルアミン(90:15:1)150 μl に溶かす。表2の該当するイソチオシアナ ト錯体 1 mg を添加してから混合物を1時間室温のもとに放置する。反応混合物 を 0.1モル塩化カリウム溶液に対して1回、水に対して3回透析する。生成物を 逆相HPLC(グラジエント溶離:0.05Mトリエチルアンモニウムアセタート中 の0〜30%アセトニトリルで90分)によりヌクレオシル−C18−カラム上で 、イオン交換HPLC(グラジエント溶離:1M塩化カリウム溶液が20%及び アセトニトリルを20%含むpH6.0 の 20 mMリン酸カリウム溶液が80%の溶離 液で10分、続いて60分内に80%塩化カリウム溶液処理を行う)により60℃ においてPV DI.4000Aカラム、5μmにかけると表3の純粋な複合体 3.1〜3.13,3. 18 及び 3.21 が生成する。実施例D2 :オリゴヌクレオチドがランタニド錯体のピリジン部分に結合する複 合体の製造 番号 1.29 〜1.32 に該当するカルボン酸誘導体 3μmol をジメチルスルホキ シド 200μl に溶かした溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド 3.3μmol 及び N−ヒドロキシスクシンアミド 3.3μmol を加えて16時間室温に放置する。N ,N−ジイソプロピルエチルアミン 100μmol を加えてから相当するアミノオリ ゴヌクレオチド 0.2 mg を添加する。室温で4日おいてから炭酸水素トリエチル アンモニウム 50 mmolに対して2回、水に対して2回透析する。 逆相HPLC((a)参照)で精製すると表3の化合物 3.14 〜3.17、3.19、3.2 0 及び 3.22 〜3.25が生成する。 E)標的RNAの製造 “標的RNA”と命名されるオリゴヌクレオチドにおいて調剤上 の理由で大部分がキメラ分子に関し、これらは一部はデオキシリボ核酸(DNA )- 構成要素(記号d)及び一部はリボ核酸(RNA)- 構成要素(記号r)か ら構成される。相当するアンチセンスオリゴヌクレオチドとのハイブリッド形成 により対を形成しなくなった標的RNAのヌクレオチドはそのリボ核酸部分に存 在する。実施例E1: 5'd (CTA GCC GAC TGC)r(CGA UGA CUC GCC AC),RNA-E1 の合成 ‘制御多孔性ガラス’(CPG)固相の約 30 mgを標準応用バイオシステム反 応装置に1.5 μmol の合成だけ秤量する。CPG固相(1)は合成するRNAの 保護された3’−構成要素(実施例で、rC)を担う。 オリゴマー化にためにホスホルアミジット(2)〜(9)を加える。 合成サイクルは Applied Biosystem社の自動合成器 394を変形(リボ系列のホ スホルアミジットの結合時間は10分)して Applied Biosystem社の標準書に従っ て実施する(ユーザーマニュアル版 2.0(1992)1.0 μMol Cyclus,Appen.1-41 )。 さらに市販の試薬として使用されるものを挙げる: 0.1 M ホスホルアミジット テトラゾール/アセトニトリル:4%,96% t−ブチルフェノキシ無水酢酸/ピリジン/テトラヒドロフラン:10%,10%, 80% N−メチルイミダゾール/テトラヒドロフラン:16%,84% トリクロロ酢酸/ジメチルクロロメタン:2%,98% ヨウ素/水/ピリジン/テトラヒドロフラン:3%,2%,20%,75%。 次ぎのRNA基質が合成される:名称RNA−E1 (b)固相(CPG)の分離及び塩基の脱保護: 固相(1.5 μmol 合成)をア ンモニアで飽和したエタノール 800μl と混合して室温で一夜インキュベータに 入れる。アンモニアで飽和したエタノールは、エタノール1部と33%アンモニ ア3部から調製される。インキュベートしたあとアンモニア飽和のエタノール溶 液をデカンテーションしてCPGをアンモニア性エタノールで後洗浄して溶液を 合わせて凍結乾燥する。 (c)t−ブチル−ジメチルシリル(TBDMS)保護基の脱保護: 凍結乾燥 した試料を1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン(T BAF/THF)溶液 800μl に加える。試料を30分間強く混合する。インキ ュベーションは24時間室温で光を遮断して行う。 RNAを炭酸水素酸トリエチルアミン(TAHC)50 mMの溶液pH 7.0(1 +1)と混合して直ちに4℃で透析する(水は9桁超純水を使用する)。 (d)透析:透析はpH 7.0 のTAHC溶液 7.5 mM に対して3回行う(溶液 は9桁超純水を使用して調製し、CO2でpHを 7.0に調節し、4℃まで前冷却 する)。試料は、凍結乾燥し、ピロ炭酸ジエチルで処理〔Sambrook,Fritsch,M aniatis,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Sp ring Habor L aboratory Press(1989)〕してオートクレーブ製造による水(DEPC−H2O) に採取する。アリコートは260nmにおける濃度定量にかける。さらにRNA と操作するにはRNアーゼと異種金属イオンを常に分離して行う。 (e)RNA基質の32〔P〕γ−ATPによる5’末端標識化:キナーゼの酵素 反応を行わせるために上述の合成記録にあるRNA 100 pmol を体積 20 μl の 中で37℃において20分間インキュベートする。 反応溶液は、T4−ポリヌクレオチドキナーゼ(プロメガ、10単位/μl)0 .5 μl、キナーゼ緩衝液 2μl(50 mM トリス−HCl pH 7.5,MgCl210 mM,1,4ジチオ−DL−トレイトール 5 mM,スペルミジン 0.1 mM)及び33〔 P〕γ−ATP0.5 μl(アメルスハム、>1000 Ci/mmol,10μCi/ μl)を含有 する。 引き続いてトリス−HCl/EDTA 138μl(10 mM/ 1 mM,pH 7.5、グリコー ゲン 2μl(35 mg/ml)及びNH4CH3COO 40 μl(10 M)を追加する。エタノ ール 600μl を添加してから試料を−20℃において 30 分間冷却し、引き続いて 4℃において 20分間遠心分離する。ペレット錠剤を凍結乾燥し、着色緩衝液 15 μl(0.025 %ブロモフェノールブリュー、80%ホルムアミド及び7M 尿素の1: 1 混合液中の 0.025%キシレンシラノール、クエン酸 20mM、EDTA 1 mM)を加え て1分間95℃で変性させ、直ちに氷上に置いてゲル電気泳動で分離するために 1.0 cm × 1 mm のキットに入れる。ゲル電気泳動による分離は 55 ワットで40 分の前泳動の後で 55 ワットにおいて2.5 時間行う。 (f)キナーゼ化したRNA基質の精製と分離:キナーゼ反応のゲル電気泳動に よる分離のために12%ポリアクリルアミドゲル(1 mm × 30 cm × 40 cm)を調製する。重合反応は 170 ml で行う。このために アクリルアミド溶液 51 ml(40%アクリルアミド/ ビスアクリルアミド 10:1)、 TBE緩衝液 17 ml(0.89 M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、0.89 M ホウ酸、0.02 M エチレンジアミン四酢酸)及び尿素 71.4 g を相応量の水と 混合する。重合はペルオキシ二硫酸アンモニウム溶液 170μl(25% W/V)及 びTEMED(N,N,N',N'- テトラメチルエチレンジアミン)によって開始され る。ゲルは1時間後に使用する。泳動用緩衝液として10倍希釈のTBE緩衝液 を使用する。 ゲル電気泳動による分離の後でキナーゼ化したRNAはレントゲンフィルムに よって検出され、ゲルから分離される。電気溶離装置(Schleier und Schuell製 )においてRNAはゲル体から 100 V(3.3 V/cm)をかけると溶離する。溶離緩 衝液として10倍希釈のTBE緩衝液を使用する。溶離液 360μl 中の分離したR NAにNaCH3COO 40 μl(3M pH 5.2)及びエタノール 1 ml を加える 。試料を−20℃において 20 分間冷却して引き続き4℃において 20 分間遠心分 離にかける。ペレット錠剤を水 30 μl で凍結乾燥して採取する。溶液はチェレ ンコフ記録書によりシンチレーションカウンタで測定して 12000 cpm/μl に合 わせる。実施例E2: 実施例E1のような方法により以下の配列をもつ標的RNA“RNA−E2”が 製造される: 5'd(CTA GCC GAC TG)r(CCG AUC UCA AG)d(CCA GTC TAC)。実施例E3〜E31: 実施例E1と類似な方法でさらに標的RNA分子E3〜E30及び標的RNA 分子 E31が製造され、その構造は章Fの表4、6及び8に示される。F)応用例(RNA分解) 発明の種々のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体が種々の標的RNA に対して示す分解挙動を調べた。それぞれのアンチセンス−オリゴヌクレオチド −配列での錯体の結合位置乃至は標的RNAとアンチセンス−オリゴヌクレオチ ド−複合体からなるハイブリッドに現れるミスマッチ(不対ヌクレオチド)の位 置に関しては図1、2及び3に示した事例で区別される。実施例F1: 本項では図3に図解するように発明のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複 合体による標的RNAの分解について扱う。 分解反応によるRNA生成物のゲル電気泳動による分離と同定には12%のLo ng Ranger Gel(AT Biochem 製,修飾ポリアクリルアミドゲル)(0.4 mm × 30 cm ×40 cm)が調達される。重合反応は 、TBE緩衝液 11 ml(0.89 M トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン 、0.89 Mホウ酸、0.02 M エチレンジアミン四酢酸)及び尿素 37 g を相応量の 水と混合する。重合はペルオキシ二硫酸アンモニウム溶液 450μl(10% W/V )及びTEMED 45 μlによって開始する。ゲルは1時間後に使用する。泳動 用緩衝液として 16.66倍希釈のTBE緩衝液を使用する。分離は 60 ワットで75 分かけて行う。ゲル電気泳動で分離したあと標識分解生成物(RNAオリゴマー )はセットしたレントゲンフィルム又はりん光画像によって検出乃至は計数され る。 分解反応は 10 μl の容積で行う。 濃度系列の例: RNA基質(12000 cpm)1 μl にオリゴヌクレオチド複合体 1μl(10 μM) 又は該当の希釈液(最終濃度 1μM、750mM、500 nm、250 nM、100 nM、50 nM、10 nM、1 nM 及び 0.5 nM)、トリス−HCl緩衝 液 4μl(50 mM pH 7.4,37 ℃)及び相応量の水をピペットで加える。混合物 を1分で85℃まで加熱し、引き続いて16時間37℃でインキュベートする。 反応は着色緩衝液 5μl(0.025 %ブロモフェノールブルー、80%ホルムアミド 及び7M 尿素の1:1 混合液中の 0.025%キシレンシラノール、クエン酸 20mM 及 び 1 mM EDTA)を添加して終了させる。ゲル電気泳動による分離には試料 7.5μ l を1分間95℃で変性させて直ちに氷上に置き、ゲルキットに入れる。 時間系列の例: RNA/DNA基質(12000 cpm)1 μl にオリゴヌクレオチド複合体 1μl(1 0 μM)、トリス−HCl緩衝液 4μl(50 mM pH 7.4,37 ℃)及び相応量の水 をピペットで加える。混合物を1分で85℃まで加熱し、引き続いて2時間、8 時間、16時間、40時間及び64時間37℃でインキュベートする。反応は着 色緩衝液 5μl(0.025 %ブロモフェノールブルー、80%ホルムアミド及び7M 尿素の1:1 混合液中の 0.025%キシレンシラノール、クエン酸 20mM 及び EDTA 1 mM 0.025)を添加して終了させる。ゲル電気泳動による分離には試料 7.5μl を1分間95℃で変性させて直ちに氷上に置き、ゲルキットに入れる。 RNA基質の濃度は次ぎのように25倍過剰として評価される:RNAの未精 製品 100 pmol 及びゲル精製での 10 %収量において記載記録によればRNA基 質 0.04 μM とオリゴヌクレオチド複合体 1μM が最終濃度として反応混合物中 に存在する。 テルピリジン−ランタニド錯体だけを比較として使用するとオリゴヌクレオチ ド複合体 40 nMと同じ分解を得るためには錯体 400μM が必要になる。ここでは オリゴヌクレオチド複合体に対して錯体 を 10,000 倍過剰に使用している。 濃度系列においてRNA/DNA基質 40 μM をオリゴヌクレオチド複合体 40 nMで分解するのに16時間37℃によることが明らかにされている。 表3の化合物 3.2のRNA−E1による分解生成物: 出発物質 5'd(CTA GCC GAC TGC)r(CGA UGA CUC GCC AC)の<20%は分解し ない。主要分解生成物(Σ80%): 5'd(CTA GCC GAC TGC)r(CGA UGcp) 5'd(CTA GCC GAC TGC)r(CGA Ucp) 5'd(CTA GCC GAC TGC)r(CGcp)他分解生成物(Σ5%): 5'd(CUA GCC GAC UGC CGA UCU CGCcp) 5'd(CUA GCC GAC UGC CGA UCU Ccp) (cp は 2',3'−シクロホスファートを意味する。実施例F2: 本項では図1に図解するようにアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体に よる標的RNAの分解について扱う。 表3の化合物 3.20 及び標的RNA RNA−E2を使用して実施例E1のよ うな処理を行う。 分解生成物: 出発物質 5'd(CTA GCC GAC TG)r(CCG AUC UCA AG)d(CCA GTC TAC)の<5% は分解しない。主要分解生成物(Σ95%): 5'd(CTA GCC GAC TG)r(CCG AUC UCA Acp) 5'd(CTA GCC GAC TG)r(CCG AUC UCAcp) 5'd(CTA GCC GAC TG)r(CCG AUC UCcp)実施例F3: 本項では図1に図解するように種々のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複 合体による種々の標的RNAの分解について行った他の試験を扱う。 次ぎの表4には使用した標的RNAの構造を記載する。太字印刷のヌクレオチ ドは、アンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体の同じヌクレオチドに対して 相補性であり、これに錯体が結合する。下線を引いたヌクレオチドは標的RNA と複合体からなるハイブリッドにおいて対をなさない(ミスマッチ)。 標的R NA E17に引いた二重下線は、選んだ配列に基づいてそれぞれ2個の隣接す るヌクレオチドが下線部において対をなさず、該当するヌクレオチドが明確に定 められないことを意味する。さらに複合体、特に錯体の位置を標的RNAと関連 づけて図解してある。 実施例F1のようにして分解が行われるが、ここで次ぎの表5記載のアンチセ ンス−オリゴヌクレオチド−複合体(表3も参照のこと)及び標的RNA(表4 参照)が使用される。表5はそれぞれの標的RNAの主要分解生成物を記載する 。例えば、表記“+5A”とは、標的RNA E2の複合体 3.22 による分解に おいて分解がヌクレオチド+5Aと+6Aの間で起きることを意味する。 実施例F4: 本項では図2に図解するように種々のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複 合体による種々の標的RNAの分解について行った他の試験を扱う。 次ぎの表6に使用した標的RNAの構造を記載する。表4で行った説明が適用 される。 実施例F1のようにして分解が行われるが、ここで次ぎの表7記載のアンチセ ンス−オリゴヌクレオチド−複合体(表3も参照のこと)及び標的RNA(表6 参照)が使用される。表7にはそれぞれの標的RNAの主要分解生成物が記載さ れる(表5の解説も参照の こと)。 実施例F5: 図3に図示したように種々のアンチセンス−オリゴヌクレオチド−複合体によ る標的RNAの分解をさらに試験した。 表8に使用した標的RNAの構造を示す。そのほかに比較用としてDNA(E 31)が使用される。表4で行った説明が適用される。 実施例F1のようにして分解が行われるが、ここで次ぎの表9記載のアンチセ ンス−オリゴヌクレオチド−複合体(表3も参照のこと)及び標的RNA(表8 参照)が使用される。表9にはそれぞれの標的RNAの主要分解生成物が記され る(表5の解説も参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,US,UZ ,VN (72)発明者 ハル,ヨナタン スイス国,ツェーハー−3012 ベルン,ド ンネルビールベク 41

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.オリゴヌクレオチドにエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結合し、 そしてオリゴヌクレオチドの内部配列が天然に存在する標的RNAに対して部分 的に相補性がないこと、ここで条件として内部配列が天然に存在する標的RNA に対して部分的に相補性がなくエステル交換反応触媒又は加水分解触媒としてテ キサフィリン−金属−錯体が結合しているオリゴヌクレオチドを除外すること、 を特徴とするデオキシリボヌクレオチド、非天然の合成によるヌクレオチド構成 要素、又はペプチド核酸からなるオリゴヌクレオチド。 2.配列のなかで部分的に相補性でない性質が構造障害によって引き起こされ るために塩基対が形成されないことを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌク レオチド。 3.オリゴヌクレオチド配列のなかの標的RNAと比較して1個又は数個の連 続したヌクレオチド構成要素が欠如することを特徴とする、請求項1に記載のオ リゴヌクレオチド。 4.1〜10個のヌクレオチド構成要素が欠如することを特徴とする、請求項 3に記載のオリゴヌクレオチド。 5.オリゴヌクレオチドが1個又は数個の連続したヌクレオチド構成要素を含 み、これが標的RNAの対応するヌクレオチド構成要素と対を形成しないことを 特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 6.オリゴヌクレオチドが1〜10個の対を形成をしない構成要素を含むこと を特徴とする、請求項5に記載のオリゴヌクレオチド。 7.10個までの標的RNAと対を形成をしない外部ヌクレオチ ド構成要素が内部配列に結合することを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌ クレオチド。 8.対を形成しない構成要素として天然のヌクレオチド構成要素を含むことを 特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 9.対を形成しない構成要素として非天然の合成によるヌクレオチド構成要素 を含むことを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 10.5〜100個のヌクレオチド構成要素を含むことを特徴とする、請求項1 に記載のオリゴヌクレオチド。 11.5〜50個のヌクレオチド構成要素を含むことを特徴とする、請求項10 に記載のオリゴヌクレオチド。 12.8〜30個のヌクレオチド構成要素を含むことを特徴とする、請求項10 に記載のオリゴヌクレオチド。 13.対を形成しない部分が配列の中間部分にあることを特徴とする、請求項5 に記載のオリゴヌクレオチド。 14.プリン系列及びピリミジン系列の天然のデオキシヌクレオシドから構成さ れることを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 15.2’−デオキシ−2−アミノアデノシン、2’−デオキシ−5−メチルシ トシン、2’−デオキシアデノシン、2’−デオキシシチジン、2’−デオキシ グアノシン及び2’−チミジンから構成されることを特徴とする、請求項14に 記載のオリゴヌクレオチド。 16.2’−デオキシアデノシン(A)、2’−デオキシシチジン(C)、2’ −デオキシグアノシン(G)及び2’−チミジン(T)から構成されることを特 徴とする、請求項14に記載のオリゴヌクレオチド。 17.非天然の合成による構成要素がプリン系列及びピリミジン系列の天然のヌ クレオシドに由来することを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド 。 18.構成要素が、アデノシン、シチジン、グアノシン、2−アミノアデノシン 、5−メチルシトシン、チミジン及び前にあげたデオキシ誘導体に由来すること を特徴とする、請求項17に記載のオリゴヌクレオチド。 19.標的RNAに対して部分的に相補性のオリゴヌクレオチドが(1)天然の デオキシヌクレオシド又は非天然の合成による構成要素から構成され、そして( 2)部分的にだけ相補的な性質が、通常は相補性を示す配列の中で1〜4個の構 成要素が欠如することによって生じることを特徴とする、請求項1に記載のオリ ゴヌクレオチド。 20.エステル交換反応触媒及び/又は加水分解触媒が、オリゴヌクレオチド配 列の3’−若しくは5’−末端基にある窒素原子、硫黄原子又は酸素原子と、配 列中若しくは配列末端にある核塩基の炭素原子、窒素原子又は酸素原子と、配列 中若しくは配列末端にある酸素原子、硫黄原子又は窒素原子につくフラノース環 の2’−位置と、又は配列中にあるヌクレオチド橋かけ基の酸素原子、硫黄原子 又は窒素原子と直接あるいは橋かけ基を通して結合することを特徴とする、請求 項1に記載のオリゴヌクレオチド。 21.橋かけ基が以下の式(I): −X1−X2−X3−(X4x− (I) {ここで、X1は直接結合又は1〜22個の炭素原子を有する2価の開鎖あるい は環状の、不切断又は−S−、−NR−、−C(O)−O−、−C(O)−NR −の基からなる残基で切断されている炭化水素基、又は1〜12個のオキサアル キレン単位を有するポリオ キサアルキレン残基及びアルキレンの2個あるいは3個の炭素原子を意味し、X2 は−O−、−S−、−NR−、−NH−C(O)−NH−、−NH−C(S) −NH−、−O−C(O)−NH−、−NH−C(O)−O−、−O−C(O) −O−、−C(O)−O−、−C(S)−O−、−O−C(O)−、−O−C( S)−、−C(O)−NR−、−RN−C(O)−、−S(O)−O−、−O− S(O)2−、−S(O)2−NR−、−NR−S(O)−、−PO−(OM)− O−、−O−P(O)−(OM)−、−P(O)−(OM)−NR−、−NR− P(O)−(OM)−、−PH(O)−O−、−O−PH(O)−、−PH(O )−NR− 及び −NR−PH(O)−を表し、X3は独立にX1の意味を有し 、そしてxはX3が直接結合を表す場合は0に等しく、X4はヌクレオシド構成要 素の酸素原子、窒素原子又は炭素原子への結合を意味し、又はX4はxが1に等 しくX3が直接結合でない場合には、−O−P(O)(OM)−O−、−NR− P(O)(OM)−O−、−O−P(O)(OM)−NR−又は−NR−P(O )(OM)−NR−を表し、RはH、C1−C6−アルキル、フェニル又はベンジ ルを意味し、MはH、C1−C6−アルキル、フェニル又はベンジル、アルカリ金 属カチオン又はアンモニウムカチオンを表し、そしてxは0又は1を表す。}に より表されることを特徴とする、請求項20に記載のオリゴヌクレオチド。 22.式(I)において、X1が直接結合又はC1−C4−アルキレン、フェニレ ン又はベンジレンを意味し、ここでアルキレンは− C(O)−O−又は−C(O)−NH−で切断されてよく、X2は−C(O)− O−、−C(O)−NH−、−NH−C(O)−NH−又は−NH−C(S)− NH−を表し、X3はC2−C18−アルキレン、好ましくはC2−C12−アルキレ ンを表し、そしてX4はヌクレオチド構成要素の酸素原子、窒素原子又は炭素原 子への結合を意味し、又はX4は−O−P(O)(OM)−O−、−NR−P( O)(OM)−O−、−O−P(O)(OM)−NR−又は−NR−P(O)( OM)−NR1−を表すことを特徴とする請求項21に記載のオリゴヌクレオチ ド。 23.オリゴヌクレオチドに結合する触媒がポリペプチド、金属塩及び金属錯体 にかかわることを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 24.金属が元素周期系の副族元素並びに主族元素の金属In、Tl、Sn、P b及びBiから選ばれることを特徴とする、請求項23に記載のオリゴヌクレオ チド。 25.金属がスカンジウム、イットリウム、ランタン、ランタニド金属、Ti、 Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Ru、Os、Co 、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd及びHgから 選ばれることを特徴とする、請求項23に記載のオリゴヌクレオチド。 26.金属がスカンジウム、イットリウム、ランタン、ランタニド金属、Cu及 び鉛から選ばれることを特徴とする、請求項23に記載のオリゴヌクレオチド。 27.金属がランタニド金属のなかでCe、Eu、Gd及びSmのグループから 選ばれることを特徴とする、請求項23に記載のオリゴヌクレオチド。 28.金属塩及び金属錯体のアニオンが次ぎのグループ: ハロゲン化物、酸素酸 のアニオン、BF4 t、PF6 t、SiF6 t又はAsF6 tから選ばれることを特徴と する、請求項23に記載のオリゴヌクレオチド。 29.金属錯体触媒が、錯体形成剤として複素有機化合物をもつ金属錯体塩とし て存在し、ここで錯体形成剤がオリゴヌクレオチドと結合することを特徴とする 、請求項23に記載のオリゴヌクレオチド。 30.錯体形成剤がO、S、N及びPのグループから選ばれたヘテロ原子を有す る開鎖又は環状有機化合物にかかわることを特徴とする、請求項29に記載のオ リゴヌクレオチド。 31.錯体形成剤が全体で8〜26個の環成分及び環に2〜12個のヘテロ原子 を有する環状又は多環状有機化合物にかかわることを特徴とする、請求項29に 記載のオリゴヌクレオチド。 32.錯体形成剤がクラウンエーテル、シアニン、フタロシアニン、ナフタロシ アニン、ポルフィリン、フェナントロリン、開鎖又は環状のビス−及びテルピリ ジン、エチレンジアミン四酢酸又はジエチレントリアミン五酢酸塩にかかわるこ とを特徴とする、請求項29に記載のオリゴヌクレオチド。 33.複合体が以下の式(II): A−B−Oligo (II) {ここでAが炭素原子を通してBに結合する環状又は多環状の錯体形成剤をもつ 金属錯体塩を表し、錯体形成剤は少なくとも12個の環原子及び環にあるN及び Oのグループの少なくとも4個のヘテロ原子を含み、環にはスカンジウム、イッ トリウム、ランタン及びランタニド金属から選ばれた2価又は3価の金属イオン が結合し、Bは式(I)の橋かけ基を表し、Oligoはオリゴヌクレオチドを 意味し、その内部配列は標的RNAに対して部分的に相補性でない。}により表 されることを特徴とする、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。 34.錯体形成剤が全部で22個までの環原子を含み、環原子がヘテロ原子以外 は炭素原子であることを特徴とする、請求項33に記載のオリゴヌクレオチド。 35.錯体形成剤がO及びNからのヘテロ原子を4〜12個含むことを特徴とす る、請求項34に記載のオリゴヌクレオチド。 36.錯体形成剤が全体で16〜20個の環原子並びに6〜10個の窒素原子を 含み、ここで他の環要素に炭素原子がかかわり、そして1〜6個及び好ましくは 2〜4個の置換されていない又は置換されている基−CH=CH−CH=CH− が、1,3の位置で環に結合し、そして環の窒素原子とピリジン基を形成するこ とを特徴とする、請求項33に記載のオリゴヌクレオチド。 37.複合体が以下の式(III): {ここで、 R2及びR7はそれぞれ独立にH、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、 C7−C12−アラルキル又はC6−C16−アリールを意味し、 R3及びR6はそれぞれ独立にH、C1−C4−アルキル、C7−C12−アラルキル 又はC6−C16−アリールであり、 R4はH、C1−C20−アルキル、C5−C8−シクロアルキル、C6−C12−アリ ール又はC7−C12−アラルキルを表し、 Meはランタン、ランタニド金属、イットリウム又はスカンジウムを表し、 Yはアニオンを表し、 nは数2又は3を意味し、及び mは数1、2又は3を意味し、 ここで残基のアルキル、シクロアルキル、アラルキル及びアリールは未置換又は C1−C4−アルコキシ、F、Cl、Br、−CN、C1−C4−アルキルあるいは −NO2で置換され、 R5は以下の式(IV)の残基: −B−Oligo− (IV) を表し、及びR1はH又は置換基を意味し、又は R5はH又は置換基を表し、及びR1は式IVの残基を意味し、ここでB及びOli goは請求項33で述べた意味を有する。}により表されることを特徴とする、 請求項33に記載のオリゴヌクレオチド。 38.式(III)において、R2及びR7がHを表し、R3及びR6がC1−C4−ア ルキルを意味し、R4がH、C1−C4−アルキル、フェニル又はベンジルを表し 、R1が基X1−X2−X3−(X4x−Oligo 及び R5がH,メチル又は メトキシ又はR5が基X1−X2−X3−(X4x−Oligo 及びR1が H、メチル又はメトキシを表し、X1が直接結合又はC2−C6−アルキレンであ り、X2が−O−、−NH−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−NH −C(O)−NH−又は−HN−C(S)−NH−を意味し、X3がC2−C12− アルキレン又はフェニレンを表し、X4がヌクレオシド構成要素の酸素、窒素又 は炭素原子への結合を意味し、又はX4が−O−P(O)(OM)−O−を表し 、xが0又は1を表し、MeがLa、Ce、Nd、Eu又はGdを意味し、nが 2又は3及びmが1又は2を表し、YがCl、Br、CH3C(O)O、ClO4 、BF4、PF6、F3C−SO3又はトシラートを表し、MがH、Na又はKを表 し、そしてOligoがオリゴヌクレオチド残基を意味し、残基の内部配列は標 的RNAに対して部分的にだけ相補性であり、残基が天然のデオキシリボヌクレ オチド構成要素又は非天然の合成によるヌクレオチド構成要素から構成され、こ こで1〜4個の構成要素が欠如する標的RNAに関することを特徴とする、請求 項37に記載のオリゴヌクレオチド。 39.エステル交換反応触媒又は加水分解触媒がオリゴヌクレオチドと結合し、 そしてオリゴヌクレオチドの内部配列が天然に存在する標的RNAに対して部分 的に相補性がなく、そしてオリゴヌクレオチドが天然のデオキシリボ核酸構成要 素又は非天然の合成によるヌクレオチド構成要素から構成され、その特徴が、官 能基を基本構造核に結合させているエステル交換反応触媒又は加水分解触媒をヌ クレオチド構成要素の官能基又はヌクレオシド構成要素の修飾官能基と反応させ ることにある、オリゴヌクレオチドの製造方法。 40.生理的条件並びにエステル交換反応及び/又は加水分解用の合成触媒の作 用の下で(a)標的RNAをオリゴヌクレオチドで錯化させ、その内部配列が標 的RNAに対して部分的に相補性でなく 、そしてオリゴヌクレオチドにエステル交換反応触媒又は加水分解触媒が結合す るが、ここでオリゴヌクレオチドの内部配列が天然に存在する標的RNAに対し て部分的に相補性でなくエステル交換反応触媒又は加水分解触媒としてテキサフ ィリン−金属−錯体が結合することを除くことを条件とし、及び(b)次ぎに反 応を起こさせて切断することを特徴とする、リボ核酸のリン酸ヌクレオチド橋か けを切断する方法。 41.ヒトを含む温血動物の疾患を体内のヌクレオチド配列を不活化することで 処置する治療方法において請求項1に記載のオリゴヌクレオチドを応用する方法 。 42.請求項1記載のオリゴヌクレオチドの有効量を単独又はほかの活性物質、 医薬担体物質としての水及び必要な場合には助剤と共に含有する水溶液又は懸濁 液に基づいた構成成分。 43.請求項1記載のオリゴヌクレオチドの有効量を単独又は他の活性物質、医 薬担体物質として意味がある量の水及び必要な場合には助剤と共に含有する水溶 液又は懸濁液に基づいた薬剤調剤。 44.ウイルス性感染又は遺伝子関連疾患を検出する診断薬として請求項39に より製造した請求項1記載のオリゴヌクレオチドの使用。 45.ヒトを含む温血動物の疾患を体内のヌクレオチド配列を不活性にすること で治療するための請求項1記載のオリゴヌクレオチドの使用。
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