JPH10505266A - 非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体とその製造方法 - Google Patents

非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体とその製造方法

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JPH10505266A JP8509451A JP50945196A JPH10505266A JP H10505266 A JPH10505266 A JP H10505266A JP 8509451 A JP8509451 A JP 8509451A JP 50945196 A JP50945196 A JP 50945196A JP H10505266 A JPH10505266 A JP H10505266A
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Abstract

(57)【要約】 成形体の長さにそった異なる箇所で実質的に異なる寸法を有する多孔質ポリテトラフルオロエチレンの非対称成形体。成形体が例えばチューブ状である場合、その異なる寸法は厚さ若しくは直径又はその双方であることができる。その成形体はチューブ状であることが好ましく、それぞれ大きい方と小さい方の内径の相対する端部を有するテーパーを付されることが好ましく、大きい方の直径の端部の壁厚は、小さい方の直径の端部の壁厚と同等以上である。このタイプのテーパー付ポリテトラフルオロエチレンチューブは、インプラント用人工血管として特に有用である。また、これらの非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体の製造方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体とその製造方法 発明の背景 本発明は、非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体、とりわけ人工 血管として有用なテーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブと、そ の成形体の製造方法に関する。 発明の背景 多孔質ポリテトラフルオロエチレン(以降は「PTFE」と称する)の成形体 は公知であり、かなり長い間使用されている。米国特許第3953566号明細 書と同4187390号明細書は、実質的に一定の直径のチューブのような多孔 質延伸膨張PTFE成形体の製造を記載しており、ここで、多孔質延伸膨張PT FEはフィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する。このタ イプのチューブは、その後、広い用途とりわけインプラント用人工血管としての 用途を見出した。ある人工血管の用途において、相対する端部の間にテーパーを 付された人工血管が望ましいことが分かった。人工血管として使用されるテーパ ー付多孔質PTFEチューブ(例えば、アリゾナ州のフラグスタッフにあるW.L .Gore & Associates社から入手可能なGORE−TEX(商標)人工血管パー ツ番号 V47020LとVT68110L)が商業的に入手可能となった。これらのテーパー付 多孔質PTFE人工血管は、チューブの小さい方の直径端部で、チューブの大き い方の端部での壁厚よりも大きい壁厚を有するチューブをもたらす方法によって 製造された。そのような方法の1つはプリム(Primm)の米国特許第495766 9号明細書に 記載されており、ここで、実質的に一定な直径の多孔質PTFEチューブが、丸 い横断面のテーパー付スチールマンドレルの上にフイットされ、そのマンドレル に超音波エネルギーが適用される。多孔質PTFEチューブの一方の端部の材料 を、マンドレルの大きい方の端部にかぶせて伸張することによって、チューブの 一方の端部の内径が、他方の端部の直径よりも大きくされる。このような伸長操 作の結果、チューブの大きい方の直径の端部の壁厚は薄くされ、それによって、 チューブの小さい方の直径の端部の壁厚よりも薄くなる。テーパー付多孔質PT FEチューブの大きい方の直径の端部は、小さい方の元の直径を拡張し、それに よって大きい方の直径の端部での壁厚を薄くさせることによって作成されるため 、最初の小さい方の直径の端部の元の質量が、新しい拡大された大きい直径の端 部で維持されることが分かる。このことは、例えば、チューブの各端部から一定 の同じ幅のリング形状のサンプルを、チューブの長手軸に垂直に切ることによっ て確かめることができる。その大きい直径と小さい直径の、同じ幅のサンプルは 、実質的に同じ重量を有することが期待できる。 圧力下の液体を入れたテーパー付チューブの大きい方の直径の端部でより薄い 壁厚を有することは、チューブの大きい方の端部でより高いフープ応力が加わる ことにかんがみ、機械的見地から明らかに望ましくない。相対する端部で少なく とも同等の壁厚を有するテーパー付多孔質PTFEチューブは、現状で入手可能 なチューブよりも機械的に望ましいであろうし、大きい方の直径の端部でより大 きい壁厚を有するようなテーパー付チューブはより一層好ましいであろう。この ことは、例えば大動脈修復を目的とする約12mm以上の割合に大きい直径の人 工血管について特にあてはまるであろう。 発明の要旨 本発明は、非対称多孔質PTFE成形体に関するものであり、本多孔質PTF E成形体は、一方の端部において、他方の端部の対応寸法と実質的に相違する少 なくとも1種の寸法を有する。また、本発明は、そのような成形体の製造方法に 関する。 本発明の方法によると、ラム式押出機を用い、PTFEファインパウダーと液 体潤滑剤の混合物から押出物が、全て一般的な仕方で作成される。このようにし て作成された押出物の対称成形体が、所望形状の2種のダイの間の圧縮によって 非対称成形体に部分修正される。やはり常套手段により、非対称押出物からその 液体が除去され、その押出物は次いでPTFEの結晶融点より低い温度で伸長す ることによって延伸膨張され、最後に所望により、収縮を防止するために拘束さ れながら、結晶融点より高い温度で熱処理される。このように、本発明は、押出 物から液体を除去する前に、押出物を非対称成形体に部分修正する追加の工程を 必要とする。 「非対称」とは、成形体の一方の端部が、他方の端部の対応寸法と実質的に異 なる少なくとも1種の寸法を有することを意味する。これらの寸法は、例えば、 チューブ状多孔質PTFE成形体の直径又は壁厚に関するものであることができ る。成形体はチューブ状に限定されるものではない。シート状押出物が、ダイを 用いて部分修正され、乾燥され、伸長によって延伸膨張され、相対する端部で異 なる厚さを有する多孔質PTFEシートを作成することもできる。あるいは、本 発明のテーパー付多孔質PTFEチューブが長手方向にスリットされ、相対する 端部で異なる厚さを有するシートを形成することもできる。さらにもう1つの態 様において、円筒形の相対する端部で完全に異なる直径を有するテーパー付円筒 状成形体が作成されることもできる。 好ましい態様において、本発明は、チューブの大きい方の直径の端部で、チュ ーブの小さい方の直径の端部と同等以上の壁厚を有するテーパー付多孔質PTF Eチューブに関する。 本発明によって作成されたチューブは、人工血管として特に有用であると期待 される。 図面の簡単な説明 図1は、従来技術のテーパー付多孔質PTFEチューブの横断面図を示し、チ ューブの大きい方の直径の端部の壁厚は、チューブの小さい方の直径の端部の壁 厚を下回る。 図2は、本発明のテーパー付チューブの横断面図を示し、チューブの大きい方 の直径の端部の壁厚は、チューブの小さい方の直径の壁厚と実質的に同じである 。 図3は、本発明のテーパー付チューブの横断面図を示し、チューブの大きい方 の直径の端部の壁厚は、チューブの小さい方の直径の壁厚を実質的に上回る。 図4A、4B、4Cは、本発明のテーパー付多孔質PTFEチューブを作成す るため、一定直径のPTFEのチューブ状湿り押出物を部分修正するために使用 される雄と雌のダイの横断面図を示す。 図5は、一定の内径と、チューブの一方の端部で他方の端部を上回る壁厚を有 する多孔質PTFEチューブの横断面図を示す。 図6は、多孔質PTFEフィルムの螺旋状巻回を有するテーパー付多孔質PT FEチューブを示す。 図7は、チューブの長さにそった異なる位置で実質的に異なる壁厚を有する多 孔質PTFEチューブの横断面図を示す。 発明の詳細な説明 実質的に一定の直径と壁厚の一般的な多孔質PTFEチューブは、米国特許第 3953566号明細書、同4187390号明細書に記載のプロセスによって 作成され、これらの特許は本願でも参考にして取り入れられている。要約すると 、このプロセスは、ファインパウダーのPTFE樹脂に潤滑剤を配合し、得られ た混合物を円筒状ペレットに圧縮し、ラム式押出機を用いてこのペレットからチ ューブ状成形体を押出し、チューブ状成形体から潤滑剤を除去し、次いでPTF Eの結晶融点より低い温度にそのチューブを加熱した後、その長手軸に平行にそ れを伸長することによってチューブを延伸膨張させることを行う。得られた多孔 質PTFEチューブは、次いで収縮を防ぐために拘束されながら、PTFEの結 晶融点より高い温度で熱処理されることが好ましい。このプロセスによって作成 された多孔質PTFEチューブは、実質的に一定の直径と壁厚を有する。従来技 術のテーパー付チューブは、例えば、熱処理の最終工程の前に、径方向に伸長さ せることによってこれらの一定直径の一方の端部の直径を大きくすることにより 作成されていた。 本発明のテーパー付多孔質PTFEチューブは、チューブ状成形体を押出しす る工程を経る上記プロセスを用いて作成される。次いでこのプロセスに、未だ液 体潤滑剤を含むチューブ状押出物を取り出し、それをテーパーのある雄と雌のダ イの間に配置することを必要とする工程が付加される。ダイは、例えば約60℃ の温度まで加熱されることが好ましい。雄と雌のダイの間の直径の関係は、一緒 に同心状にかみ合わされたとき、相対する大きい方と小さい方の直径の端部での ダイの間のスペースが同等であるか、あるいは、大きい方の直径の端部でのスペ ースが小さい方の直径の端部でのスペースよりも大きい関係にあることができる 。好ましくは、押出物の直径は、ダイの大きい方と小さい方の直径の平均にほぼ 等しくあるべ きである。ダイの間にチューブ状押出物を収めた2種のダイに、軸方向の圧縮が 加えられる。圧縮を解除した後、雄と雌のダイの間からチューブ状押出物が取り 出される。取り出されたチューブ状押出物にはテーパーが形成され、ダイの間の スペースに対応した壁厚を有する。次いでそのテーパー付チューブ状押出物から 液体潤滑剤が除去され、続いて、その押出物は長手軸に平行な方向に伸長するこ とによって延伸膨張され、そして好ましくは、前述のように伸長後に熱処理され る。 従来技術のテーパー付多孔質PTFEチューブと異なり、本発明のチューブは 、相対するチューブ端部で異なる質量を有する。このことはやはり、両サンプル を同じ幅として各サンプルが一定幅のリングの形状を取得するように、テーパー 付チューブの各端部からチューブの長手軸に垂直に同じ幅のサンプルを切り取る ことによって確かめることができる。大きい方の直径のサンプルは、小さい方の 直径のサンプルの重量を少なくとも10%上回る重量を有することが期待できる 。テーパー付チューブとみなされるためには、チューブの小さい方の端部直径は 、チューブの大きい方の端部直径の90%以下であることが期待される。 代わってあり得る態様において、本発明のテーパー付多孔質PTFEチューブ は、例えば多孔質PTFEフィルムの螺旋状に巻回された強化材をチューブに施 し、それによりチューブのフープ強度を高めることによって機械的に強化される ことができる。このタイプの強化材を有する多孔質PTFEチューブは、現在G ORE−TEX人工血管として、ストレートで一定直径のチューブとテーパー付 チューブの双方の形態で入手可能である。この強化材に適切な多孔質PTFEフ ィルムは、米国特許第3953566号明細書、同4187390号明細書によ る教示にしたがって作成される。要約す ると、この用途に好ましいフィルムは、互いに実質的に平行に配向され、即ち、 実質的に1方向に配向されたフィブリルを含む微細構造を有する多孔質PTFE フィルムである。次いでこれらのフィルムは、テープの最大強度がその長さにそ うように、フィブリルの向きをテープの長手に平行にして、例えば幅1.5cm の長くて狭いテープにスリットされる。次いでこのテープは、伸長によってチュ ーブを長手方向に延伸膨張させ、次いでテーパー付スチールマンドレルの上にチ ューブをフィットさせる追加の工程に続いて、テーパー付チューブの外側表面の 周りに螺旋状に巻回されることができる。好ましくは、テープのエッジは、巻回 の際にオーバーラップすべきであり、採用されるオーバーラップの度合いは、テ ープ適用の厚さと、結果的に、得られるチューブのフープ強度に影響するであろ う。所望により、チューブ端部でのより高いフープ応力により十分に適応するた め、テーパー付チューブの大きい方の直径の端部に多めの度合いのオーバーラッ プが使用されることもできる。PTFEの結晶融点より高い温度で加熱処理する 工程は、チューブが未だスチールマンドレルの上に存在するときに、フィルムの 適用の後に行われる。PTFEの結晶融点より高くフィルムを加熱することによ り、下に位置するテーパー付多孔質PTFEチューブへの接着が生じる。 また、多孔質PTFEチューブには、例えばリングの付いた(Ringed)GORE −TEX人工血管(パーツ番号R05020100L)のようにして、チューブの外側に施 されたフッ化エチレンプロピレンのような無孔質材料のリング又は螺旋の形態で 、外側強化材が施されることもできる。 さらにもう1つの代わってあり得る態様において、米国特許第4877661 号明細書による教示のように、多孔質PTFEに迅速 回復性が付与されることができ、この特許は本願でも参考にして取り入れられて いる。多孔質PTFEのテーパー付チューブに関し、迅速回復プロセスの圧縮工 程は、マンドレルのテーパーの度合いが多孔質PTFEチューブのテーパーの程 度に相当し、且つ所望の度合いに長手方向に圧縮されるようにテーパー付スチー ルマンドレルによって行われるべきである。 本発明のテーパー付多孔質PTFEチューブは、主としてインプラント用人工 血管の用途に有用であるが、医療以外の用途及びその他の医療用途を含む別な用 途もさらに有することが期待される。チューブ材料が約5μmのような短いフィ ブリル長さを有するならば、そのチューブ材料は、例えば、乳房内の冠移植片の 周りの接着を防ぐのに有用であることができると考えられる。約0.25mm未 満のような割合に薄い壁が提供された場合、そのテーパー付チューブは、動脈瘤 修復のための管腔内人工血管として有用であることができる。このような移植片 は、例えば膨張可能なステントの使用によって適所に固定されることができる。 また、テーパー付多孔質PTFEチューブは、PTFEの化学的不活性の特質が 有益な、フィルター装置のフィルター又はその構成部分のような工業的用途に有 用であることもできる。 テーパー付チューブを説明する目的において、直径とは、チューブの内径を指 称する。チューブ直径は、適当な間隔で印字した直径目盛を有する円形横断面の なだらかにテーパーを付されたスチールマンドレルの上に、優しくであるがピッ タリとチューブをフィットさせることによって最も的確に測定される。壁厚は、 多孔質PTFEの圧潰を避けるため幅が少なくとも3mmの平坦な表面の押さえ 部分を備えたカリパスを用い、露出したチューブ端部の周囲にそって等間隔の3 点で厚さを測定することによって求められる。壁厚は その3つの測定値の平均である。 図1は、チューブ10の大きい方の直径の端部14で、小さい方の直径の端部12の 壁厚tSを下回る壁厚tLを有する従来技術のテーパー付多孔質PTFEチューブ 10の横断面図を示す。これらは、一般に、PTFEファインパウダーと潤滑剤の 混合物をチューブ形状に押出し、潤滑剤を除去し、PTFEの結晶融点より低い 温度で長手方向に伸長させてチューブ状成形体を延伸膨張させることによって作 成された、一定直径の多孔質PTFEチューブの一方の端部の直径を部分修正さ せた結果である。 図2と3は、本発明の多孔質PTFEチューブの横断面図を示し、ここで、チ ューブ10の大きい方の端部14の壁厚tLは、チューブの小さい方の端部12の壁厚 tSと実質的に同等以上である。 本発明のチューブは、PTFEファインパウダーと潤滑剤の混合物を含むチュ ーブ状押出物を押出しすることによって作成され、その押出物は、実質的に一定 の内径と壁厚を有する。図4A、4B、4Cの横断面図で示されたように、未だ 液体潤滑剤を含むチューブ押出物45が、テーパー付雄ダイ46とテーパー付雌ダイ 48の間に配置され、得られたアセンブリーに軸方向の圧縮Cが適用される。チュ ーブ状押出物をダイの形状にすることを助長するため、ダイが例えば約60℃ま で加熱されることが好ましい。 ダイ46と48の大きい方の端部44でのスペースtLと、小さい方の端部42でのス ペースtSは、仕上げられる多孔質PTFEチューブのそれぞれ大きい方と小さ い方の端部の所望の壁厚に応じて調整される。同じ壁厚の大きい方と小さい方の 端部を有する多孔質PTFEチューブについては、スペースtLとtSは同じであ るべきであり、このことは、雄ダイ46と雌ダイ48が同じ角度のテーパーを有する ことを必要とする。多孔質PTFEチューブが、大きい方の端部 で小さい方の端部を上回る壁厚を有することが望まれる場合、ダイ46と48の大き い方の直径の端部44でのスペースtLは、ダイ46と48の小さい方の端部42でのス ペースtSを上回ることが必要である。このことは、雌ダイ48が、雄ダイ46より 大きいテーパー角度を有することを必要とする。 液体潤滑剤を含むチューブ状押出物を雄ダイ46と雌ダイ48の間にフィットさせ た後、矢印Cで示された圧縮力が、スペースtLとtSが仕上げられる多孔質PT FEチューブの所望の壁厚に等しくなるまでアセンブリーに適用される。最後に 圧縮力が開放され、得られたテーパー付チューブ成形体がダイから取り出され、 米国特許第3953566号明細書、同4187390号明細書による教示のよ うに長手方向に伸長させることによって延伸膨張される。得られたテーパー付多 孔質PTFEチューブは、次いで所望により熱処理される。 図4Bと4Cの横断面図は、本発明の成形体が横方向に対称であることを示し ているが、適当なダイが使用されるならば、長手方向に非対称形を形成するため に圧縮用ダイの使用によって液体潤滑剤を含むPTFE押出物の形状を部分修正 する同じ方法が、横方向に非対称の形状を形成するためにも使用され得ると考え られる。 本発明の方法によって、非常にゆるやかから割合に急なまでの範囲のテーパー を有するテーパー付多孔質PTFEチューブが作成されることができる。例えば 、人工血管として有用なテーパー付チューブは、100cmの長さにわたってゆ るやかに傾斜して、それぞれ6mmと8mmの直径を備えた相対する端部を有す ることができる。あるいは、10cmのように短い長さのチューブが、例えば2 mmと100mmの直径の相対する端部を備えた急なテーパーを有して作成され ることもできる。さらにもう1つの態様において、適 合されるけれど真っ直ぐでない面をもったテーパーを有するダイを用い、直線状 でない段のあるテーパーがチューブに提供されることもできる。また、テーパー 付セクションによって隔てられた大きい方と小さい方の直径の部分の双方の真っ 直ぐな一定直径の部分を備えたチューブが作成されることもできる。 図5は、一定の内径と、チューブ端部53でチューブ端部51の壁厚tSを上回る 壁厚tLを有する非対称多孔質PTFEチューブ50の横断面図を示す。 図6は、多孔質PTFEフィルムのテープの螺旋状巻回61を有するテーパー付 多孔質PTFEチューブ10を示す。 図7の横断面図に示されるように、その長さの中央部分71にそって端部73と異 なる壁厚を有するチューブ70が作成され得ることも考えられる。例えば、透析針 による頻繁なカニューレ挿入を必要とする動静脈に出入りさせるためのチューブ 状人工血管は、移植片の長さの中央部分の壁厚が大きくされた厚さを有するなら ば、カニューレ挿入箇所での出血がより少ないことが期待できる。本発明の方法 によってこのような移植片を作成することは、雌ダイが、押出物からその除去を 可能にするために長手方向に分割されることを必要とするであろう。前駆体押出 物は、チューブの最も薄い部分の所望の壁厚と同等か又は若干大きい壁厚を有す るべきである。前駆体押出物の外径は、所望のチューブの最も小さい外径の部分 の外径と同等か又はごく僅かに大きいことが必要である。雄ダイは、仕上られる チューブの所望の内径と同じ外径を有するべきであり、前駆体押出物を入れてア センブルされた分割式雌ダイの中に挿入される最初の端部で、穏やかなテーパー を有するべきである。この方法によって形成された異なる壁厚は、連続的な厚さ であり、即ち、余分な厚さを形成するために付加的材料の1枚以上の層を付加す ることによっ て厚さが追加された結果ではない。これらの連続的な異なる壁厚は、強化用フィ ルムのような付加的な余分の層を有することができ、このような余分の層は、本 発明の方法によって得られる連続的な異なる壁厚の厚さの決定に含められないこ とは明らかであろう。 例1 微粉末PTFE樹脂に、PTFE樹脂の1kgあたり340cm3のアイソパ ーM無臭溶媒(ルイジアナ州のFt.AllenにあるExxon社より入手)を配合し た。この混合物を外径15.9cm×内径3.8cm×長さ45.7cmのチュ ーブ状ビレットに圧縮し、約40℃に加熱し、約76:1の縮小比を有するラム 式押出機を用いてチューブに押出した。得られた長さ37cmのチューブ状押出 物は2.7mmの壁厚と24mmの内径を有し、これを、60℃に加熱しておい た円形横断面のテーパー付の雄と雌のダイの間に配置した。雌ダイは長さ36. 8cmであり、大きい方の直径の端部に56.92mmの内腔と、小さい方の直 径の端部に17.32mmの内腔を有した。雄ダイは長さ42.65cmであり 、54.89mmの大きい方の端部直径と14.27mmの小さい方の端部直径 を有した。したがって、双方のダイは、長手軸から測定して3.06°のテーパ ーを有した。機械式プレスを用い、図4Aに示すようにして約2500kgの軸 方向の圧縮力をアセンブリーに加え、このようにして、未だ液体潤滑剤を含むテ ーパー付PTFEチューブを作成した。250℃の強制空気環流型オーブン中で 30分間乾燥させることによってテーパー付PTFEチューブから潤滑剤を除去 した。次いでこのチューブを、約310℃の温度に設定した強制空気環流型オー ブン中で55%/秒の速度で長手方向に6:1に伸長させることによって延伸膨 張させた。得られたテーパー付多孔質PT FEチューブを、次いで約393℃に設定した自然空気環流型オーブン中で90 秒間熱処理した。 例2 例1と同じ方法、材料、及び装置を用いてもう1つの多孔質PTFEチューブ を作成し、但し、テーパー付雄ダイを、同じ長さを有するが55.83mmの大 きい方の端部直径と13.41mmの小さい方の端部直径を有する別な雄ダイに 交換した。したがって雄ダイは2.85°のテーパーを有した。 例1と2の多孔質PTFEチューブは長さが約130cmであった。これらの チューブの各々から端部を横方向に切り取り、長さ90cmのテーパー付チュー ブを作成した。次いでこれらのチューブを横方向に30cmの長さに切り、小さ い方の直径の端部から始めてそれぞれ0cm、30cm、60cm、90cmと ラベル表示した。各チューブ端部で内径と壁厚を測定した。幅1cmのリング形 のサンプルを、30cm間隔のラベル表示に近い端部から切り取り、秤量した。 これらのデータを表1に示す。 比較のため、従来技術の方法によって製造された4〜7mmのテーパー付GO RE−TEX人工血管(パーツ番号V47050L)について同じ測定を行った。この 移植片の4mmと7mmの直径は、長さ5cmのテーパー付セクションによって 隔てられており、テーパー付セクションに近い移植片の一定直径の部分で測定を 行った。直径4mmの端部でチューブは3.8mmの内径と、0.65mmの壁 厚を有し、幅1cmのリング形のサンプルの重さは0.064gであった。直径 7mmの端部でチューブは6.8mmの内径と、0.58mmの壁厚を有し、幅 1cmのリング形のサンプルの重さは0.061gであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AT,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES ,FI,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK, LU,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンの、相対する第1と第2の端部を有するチューブであ って、その第1端部はある内径とある壁厚を有し、その第2の端部はある内径と ある壁厚を有し、その第1端部の内径はその第2端部の内径の90%以下であり 、その第2端部の壁厚はその第1端部の壁厚と同等以上であるチューブからなる テーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブ。 2.人工血管を形成する請求の範囲第1項に記載のテーパー付多孔質ポリテト ラフルオロエチレンチューブ。 3.多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムの外側の螺旋状巻回を有する 請求の範囲第2項に記載の人工血管。 4.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第3項に記載の人 工血管。 5.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第3項に記載の人 工血管。 6.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第2項に記載の人 工血管。 7.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第2項に記載の人 工血管。 8.そのチューブは外界温度で伸長されることができ、次いでその伸長された 長さの約6%より多くを迅速に回復することができる請求の範囲第2項に記載の 人工血管。 9.そのチューブは外界温度で伸長されることができ、次いでその伸長された 長さの約10%より多くを迅速に回復することができる請求の範囲第8項に記載 の人工血管。 10.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第8項に記載の 人工血管。 11.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第8項に記載の 人工血管。 12.多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムの外側の螺旋状巻回を有す る請求の範囲第8項に記載の人工血管。 13.その第2端部の壁厚が、その第1端部の壁厚を少なくとも20%上回る 請求の範囲第1項に記載のテーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチュー ブ。 14.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する多孔質 ポリテトラフルオロエチレンの、相対する第1と第2の端部を有するチューブで あって、その第1端部はある内径とある壁厚を有し、その第2の端部はある内径 とある壁厚を有し、その第1端部の内径はその第2端部の内径の90%よりも小 さく、そのチューブの長手軸に垂直にチューブの第1端部から切り取った所定の 幅を有する第1のリング形サンプルが、そのチューブの長手軸に垂直にチューブ の第2端部から切り取った所定の幅を有する第2のリング形サンプルの重量を少 なくとも10%下回る重量を有するチューブからなるテーパー付多孔質ポリテト ラフルオロエチレンチューブ。 15.人工血管を形成する請求の範囲第14項に記載のテーパー付多孔質ポリ テトラフルオロエチレンチューブ。 16.多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムの外側の螺旋状巻回を有す る請求の範囲第15項に記載の人工血管。 17.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第16項に記載 の人工血管。 18.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第 16項に記載の人工血管。 19.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第16項に記載 の人工血管。 20.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第15項に記載 の人工血管。 21.そのチューブは外界温度で伸長されることができ、次いでその伸長され た長さの約6%より多くを迅速に回復することができる請求の範囲第15項に記 載の人工血管。 22.そのチューブは外界温度で伸長されることができ、次いでその伸長され た長さの約10%より多くを迅速に回復することができる請求の範囲第15項に 記載の人工血管。 23.第1端部の内径が少なくとも12mmである請求の範囲第22項に記載 の人工血管。 24.第1端部の内径が少なくとも16mmである請求の範囲第22項に記載 の人工血管。 25.多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムの外側の螺旋状巻回を有す る請求の範囲第22項に記載の人工血管。 26.第1のリング形サンプルの重量が、第2のリング形サンプルの重量を少 なくとも20%下回る請求の範囲第14項に記載のテーパー付多孔質ポリテトラ フルオロエチレンチューブ。 27.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する多孔質 ポリテトラフルオロエチレンのチューブであって、そのチューブは実質的に一定 の内径を有し且つ相対する第1と第2の端部を有し、その第1端部はある壁厚を 有し、その第2端部はある壁厚を有し、その第1端部の壁厚は、その第2端部の 壁厚の90%以下であるチューブからなる多孔質ポリテトラフルオロエチレンチ ューブ。 28.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する多孔質 ポリテトラフルオロエチレンのチューブであって、ある長さを有し、さらに、そ の長さにそった第1箇所で、その長さにそった第2箇所での第2壁厚を少なくと も20%上回る第1壁厚を有し、その第1と第2の壁厚が、シームによって接続 された層を含まずに連続した厚さを形成するチューブからなる多孔質ポリテトラ フルオロエチレンチューブ。 29.その第1壁厚が、その第2壁厚を少なくとも50%上回る請求の範囲第 28項に記載のチューブ。 30.その第1壁厚が、その第2壁厚を少なくとも100%上回る請求の範囲 第28項に記載のチューブ。 31.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有し、且つ第 1と第2の相対する端部を有し、その第1端部はある内径とある壁厚を有し、そ の第2の端部はある内径とある壁厚を有し、その第1端部の内径はその第2端部 の内径の90%を下回り、その第2端部の壁厚はその第1端部の壁厚と同等以上 であるテーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンのチューブの製造方法であ って、 a)ファインパウダーのポリテトラフルオロエチレン樹脂に潤滑剤を配合して 混合物を作成し、 b)その混合物を圧縮してペレットにし、 c)そのペレットからチューブ状成形体を押出し、 d)そのチューブ状成形体をテーパー付の雄と雌のダイの間で軸方向に圧縮し てテーパー付チューブ状成形体を作成し、 e)そのテーパー付の雄と雌のダイの間からテーパー付チューブ状成形体を取 り出し、 f)そのテーパー付チューブ成形体から潤滑剤を除去し、 g)そのテーパー付チューブ状成形体をポリテトラフルオロエチレンの結晶融 点より低い温度に加熱し、長手方向に伸長させることによってそのテーパー付チ ューブ状成形体を延伸膨張させ、それによって、テーパー付多孔質ポリテトラフ ルオロエチレンチューブを作成する、 各工程を含んでなるテーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンのチューブの 製造方法。 32.テーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブが、収縮を防ぐ ために拘束されながら、多孔質ポリテトラフルオロエチレンの結晶融点より高い 温度に加熱される請求の範囲第31項に記載の方法。 33.テーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブが人工血管であ る請求の範囲第32項に記載の方法。 34.テーパー付多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブが人工血管であ る請求の範囲第31項に記載の方法。 35.フィブリルによって相互に接続されたノードの微細構造を有する非対称 の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体の製造方法であって、 a)ファインパウダーのポリテトラフルオロエチレン樹脂に潤滑剤を配合して 混合物を作成し、 b)その混合物を圧縮してペレットにし、 c)そのペレットから押出物を押出し、 d)その押出物を2種のダイの間で圧縮して非対称押出物を作成し、 e)その2種のダイの間から非対称押出物を取り出し、 f)その非対称押出物から潤滑剤を除去し、 g)その非対称押出物をポリテトラフルオロエチレンの結晶融点 より低い温度に加熱し、伸長によってその非対称押出物を延伸膨張させ、それに よって、非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体を作成する、 各工程を含んでなる非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体の製造方 法。 36.非対称の多孔質ポリテトラフルオロエチレン成形体が、収縮を防ぐため に拘束されながら、多孔質ポリテトラフルオロエチレンの結晶融点より高い温度 に加熱される請求の範囲第35項に記載の方法。 37.成形体が、テーパー付チューブ、相対する端部で異なる壁厚のチューブ 、相対する端部で異なる厚さのシート、及びテーパー付円筒からなる形状の群か ら選択された請求の範囲第35項に記載の方法。 38.成形体が、テーパー付チューブ、相対する端部で異なる壁厚のチューブ 、相対する端部で異なる厚さのシート、及びテーパー付円筒からなる形状の群か ら選択された請求の範囲第36項に記載の方法。
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