JP2000503874A - 径方向に支持されたポリテトラフルオロエチレン人工血管 - Google Patents

径方向に支持されたポリテトラフルオロエチレン人工血管

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Abstract

(57)【要約】 少なくとも2つの第1領域及び少なくとも2つの第2領域を有する多孔質ポリテトラフルオロエチレンのチューブであって、少なくとも2つの第1領域は、少なくとも2つの第2領域を上回る密度を有する。フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンのチューブに関し、少なくとも2つの第1領域は、少なくとも2つの第2領域を下回る平均フィブリル長さを有する。好ましくは、その領域は、チューブのリング形セグメントの形態で配置され、比較的緻密なセグメントが比較的緻密でないセグメントとともにチューブの長さにそって交互に位置する。異なる領域の間のいろいろな別な配置も可能であり、例えば、チューブの長さにそってチューブが互いに螺旋の関係で配向される。本発明の多孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブは、円周の方向で設けられた緻密な領域の存在のため、付加的な外側強化部材を必要とせず、優れた径方向の耐圧縮性を有する。このタイプのチューブは、人工血管として、とりわけ管内の人工血管として有用であると考えられる。管内人工血管として提供されるとき、本チューブは、所望により、通常の使用の際にそれ以上拡張できない最大直径までのより大きい直径に円周拡張できるように製造することができ、また、このようなチューブは、拡張力の解放の後に僅かに戻るに過ぎないように製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 径方向に支持されたポリテトラフルオロエチレン人工血管 発明の分野 本発明は補てつ人工血管の分野に関する。 発明の背景 バイパス移植片や管内移植片などの各種人工血管の用途に使用されるために外 的圧縮力に耐えるように、径方向の支持を備えた人工血管に対してニーズが存在 している。バイパス移植片は、生体血管の疾患部分をバイパスするために外科的 に移植される。管内移植片は、生体の管又は血管の内側に移植される。周方向に 拡張性をさらに有する径方向に支持された人工血管は、患者の必要性に合せて人 工血管を正確なサイズにするのにより多くの選択を外科医に与える。即ち、外科 医は、所望の直径まで人工血管の周長を大きくするようにバルーンカテーテルを 使用することができ、また、必要によりテーパーの付いたセクションを形成する こともできる。バルーンカテーテルその他の加圧手段は、主管の内側の管内人工 血管の円周を大きくし、それによって有効な流路面積を最大限にするように利用 されることができる。人工血管の端は、公知の機械的固定手段によって主管又は 先に移植されていた人工血管に固定されることができるが、場合により管内移植 においては、とりわけ下流(遠位)の端では固定する必要がないこともある。 このような人工血管は、ねじれ抵抗性があって、人工血管の周長を大きくした 後に最少限の径の戻りを有するならば、より一層の価値を有する。これらの特質 は、流れ横断面積の低下が開存性に悪影 響するため、人工血管が開存を維持する性能をさらに高める。 種々の刊行物が、血管用に外的強化材を備えた多孔質ポリテトラフルオロエチ レン(以降、PTFE)人工血管の使用を記載している。外面に取り付けられた フッ化エチレンプロピレン(FEP)リングとPTFEの螺旋状ビーズを有する PTFE人工血管が長年市販されている。また、他のタイプの人工血管、とりわ けポリエチレンテレフタレート(PTFE)人工血管にも外的支持が適用されて きた。 また、種々の刊行物が、多孔質PTFE人工血管の管内の用途を記載している 。例えば、次の文献、「Ahn,SS et al.,“Endovascular Femoropopliteal Byp ass:Early Human Cadaver and Animal Studies,”Ann Surg 1995;9:28-36 」 、「Morris,GE et al.,“Endovascular Femoropopliteal Bypass:A Cadaveric Study,”Eur J Vasc Endovasc Surg 1995;10:9-15 」、「Marin,ML et al. ,“Human Transluminally Placed Endovascular Stented Grafts:Preliminary Histopathologic Analysis of Healing Graftsin Aortoiliac and Femoral Art ery Occlusive Disease,” J Vasc Surg 1995;21:595-604」を参照されたい。 外的強化は硬くなり易く、人工血管が適当な長さに切断されると鋭いエッジを 残すことがある。また、部材の硬さと強化材の外的配置は、周りの組織にただれ を生じさせることがある。外的強化材は、人工血管を移植する又は回収すること をより難かしくする。また、これらの外的強化材の手段は、支持された領域にお ける人工血管の周長を大きくする性能を抑制する。 上記の刊行物は、人工血管又は種々の他の医療デバイスとして使用され得るい ろいろなPTFE材料を記載している。オノ(Ono)の米国特許第4280500 号は、多孔質と充実のPTFEの長さが いろいろなセグメントのチューブを含んでなるカテーテル導入器の形態のチュー ブ状フレキシブル医療器具を記載している。このようなチューブは、良好な可撓 性と相当な径方向の耐圧縮性を有するが、チューブの内面に充実(無孔質)材料 を含むため、人工血管として使用するにはふさわしくない材料である。 セイラー(Seiler)らは、多孔質PTFEチューブの外面に横方向に筋をつけ ることによって作成された外的強化構造を有するPTFE人工血管を記載してい る。この筋づけは、伸長の前又は後に行われ、例えば、チューブの外面からチュ ーブ壁を通る道の一部に挿入された鋭利な刃を用いて行われる。伸長の前に筋を つける場合、以降の伸長工程は、筋の間の材料を分離し、未伸長材料のより高い 密度を実質的に保持する一方で、チューブの残り(内側部分)は伸長の際により 多孔質になる。横方向の筋の間のチューブの外側のより高密度の部分は、外側の 強化構造を形成する。あるいは、チューブが伸長された後に筋づけを行うことも でき、この場合、後で長手方向に保持されながらPTFEの溶融温度より高く加 熱され、筋の間の材料を収縮させ、より高い密度の外側強化構造を形成する。 多孔質延伸膨張PTFEに関するその他のいろいろな特許が、種々の微細構造 を有する材料を記載している。例えば、オキタ(Okita)の米国特許第4208 745号と同4248924号は、非対称の微細構造を有し、材料の1つの表面 が反対表面と実質的に異なる平均気孔サイズ又はフィブリル長さを有する多孔質 延伸膨張PTFE人工血管と膜材料を記載している。マノ(Mano)の米国特許第 4332035号は、互いに直角な方向に相対する表面の最高強度方向を有する 多孔質PTFE材料を記載している。 スズキ(Suzuki)は、米国特許第4701362号と同4730088号にお いて、レーザーを用いて多孔質PTFEシート材料の 中までの孔又は貫通する孔を形成し、それによって、形成された孔の周囲の材料 は無孔質という方法を記載している。得られた有孔シート材料は、強化された孔 を有し、誘電性絶縁材として種々のエレクトロニクス用途に有用な耐圧縮性材料 であると記載されている。 米国特許第4877661号、同5026513号、同5308664号にお いて、ハウス(House)とメイヤーズ(Myers)は、材料に繰り返して伸長と回復がで きる性能を与える曲がったフィブリルを有する多孔質PTFE材料を記載してい る。人工血管のようなチューブ状に作成されると、得られたチューブは、チュー ブの長手方向に伸長挙動を示す。このタイプのチューブは、曲げの際に耐ねじれ 性でもあり、通常の多孔質延伸膨張PTFEチューブよりも若干耐圧縮性が優れ るが、外的リング又は螺旋状強化材を有する人工血管が一般に使用されるその人 工血管のジョイントを横切って延びる移植片のような特定の移植片の状況から生 じる外的圧縮力に耐えることができる意味において、十分に耐圧縮性ではない。 コーリギ(Kowligi)らの米国特許第5466509号は、多孔質延伸膨張PT FEを作成するのに一般に使用される伸長工程の前にPTFE押出物にある模様 を圧痕又は形成することによって割合に広範囲にわたって変化する結節間距離を 有する多孔質PTFE材料を提供する方法を教示している。このプロセスは、そ の他の機械的特性を悪化させることなく多孔質PTFEの気孔率を高める方法と 記載されている。 発明の要旨 本発明は、付加的な外的部材とは相違した内的な径支持を有する人工血管であ る。このような構造は、外的支持に関わる問題を回避 すると考えられる。 本発明は、外的圧縮力に抵抗する内的な径支持を有する人工血管である。この 内的支持を与えるために人工血管に付加的な材料が追加される必要は全くない。 言い換えれば、本人工血管は、その密度を高めるために長手方向に圧縮され、そ の長さに沿った領域は、密度の増加を保持するために加熱される。このプロセス は、比較的高い密度と比較的低い密度の、人工血管の長手に沿った硬さの変化に 対応する交互の領域を提供する。この交互の領域は、比較的高密度の領域が比較 的短い平均フィブリル長さを有するといった、その領域に付随した交互のフィブ リル長さによって特徴づけられる。 この領域は、チューブの外面と内面の間に存在すると考えられる。異なる領域 におけるフィブリル長さの相異を、チューブの内面を観察することにより又はチ ューブの長手方向の壁横断面を調べて、外面と内面の間の壁の中間付近のいろい ろな領域におけるいろいろなフィブリル長さを観察することによって観察するこ とができる。チューブの外面は、リング、螺旋又はリブのような外的強化構造の 存在を排除した外側表面と考えられる。 もう1つの態様において、本人工血管は、周辺が拡張可能な構造にされる。こ の特性は、医者に特注されたサイズに本人工血管がされるのを可能にする。また 、管内の配置において、本人工血管が最大のあり得る流れ横断面積を有して移植 されることを可能にする。さらにもう1つの態様において、拡張適性の利点は、 本人工血管の周辺を大きくした後に戻り抵抗を与えることによって最大限にされ ることができる。この特長もまた、最大流れ横断面積を確保する助けとなる。本 願において用語「周辺」は、本発明の物品の横断面の外側境界を指称するために 使用される。任意の所与の程度の拡張について、物品がしわが寄る、曲げられて いる、又は滑らかであるか によらず、周辺は同じである。周方向に拡張適性にするその他の形態の径方向強 化は知られていない。 径方向に支持された領域は、人工血管の各領域を長手方向に圧縮し、次いでそ の領域を局所的に熱処理することによって形成される。この熱処理は、長手方向 の圧縮によって得られるその領域の密度の増加を保存する。限定されるものでは ないが、誘導、伝導、対流などの様々な熱処理法が使用可能である。熱エネルギ ーを供給するために加熱ワイヤー、レーザー、加熱ダイが使用可能である。その 他の適切な技術も採用されてよい。 また、本発明は、テーパー付きチューブやシートのようなその他の形態で実施 されてもよい。 あるいは、緻密な領域は、伸長による延伸膨張の前にチューブ状PTFE押出 物のある領域を局所的に熱処理することによって作成されることもできる。 図面の簡単な説明 図1は、リング状領域の形態で比較的低い密度と比較的高い密度の交互の領域 を有する本発明のチューブの斜視図を示す。 図2は、比較的低い密度と比較的高い密度の交互の領域が螺旋状に設けられた 本発明のチューブの斜視図を示す。 図3は、異なる領域がジグザグ形又はZ形に設けられた図1の態様の変形の斜 視図を示す。 図4は、フィブリルによって結節が相互に接続された従来技術の一般的な多孔 質PTFEの微細構造の概略図を示す。 図5は、比較的低い密度と高い密度の交互の領域を有する本発明のチューブの 微細構造の概略図を示す。 図6Aは、本発明のチューブの壁の縦断面の走査型電子顕微鏡写 真(×12)を示す。 図7Aと図7Bは、本発明のチューブのそれぞれ壁と内面の縦断面の走査型電 子顕微鏡写真(×500)を示す。 図8は、本発明の物品を製造するための順次のプロセス工程を示す。 発明の詳細な説明 本発明の人工血管は、好ましくは、多孔質PTFEからなり、最も好ましくは 、米国特許第3953566号と同4187390号による教示にしたがって製 造された、フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質 PTFEからなり、これらの特許は本願でも参考にして取り入れられている。多 孔質PTFEからなる場合、本人工血管は、PTFEの化学的不活性に由来する 付加的な有用性を有し、生体の動脈や静脈などの血管内に配置された管内移植片 、バイパス人工血管、血管の種々の修復材として特別な価値を有する。多孔質P TFEの気孔とサイズは、本人工血管が血液の漏れを実質的に透過せず、そのた め予めの凝固を必要としないものであることができる。 図1は、多孔質PTFEチューブ10に比較的低い密度の領域11と比較的高い密 度の領域13が設けられた本発明の態様を示す。好ましくは、比較的低い密度の領 域11と比較的高い密度の領域13は、隣接した交互のリング形の領域の形態である 。比較的緻密なリング形の領域は、一般に比較的低い密度の材料のみからなる壁 を有して作成された多孔質PTFEの通常のチューブの形態の人工血管よりも、 かなり高い程度の径方向の耐圧縮性をチューブに与える。 図1は、3つの比較的低密度の領域11と交互になる3つのリング形の比較的高 密度の領域13を有するチューブを示す。この図は、複 数の交互の低密度と高密度の領域を示しているが、所望により多数の交互の領域 が提供され得るのは言うまでもない。本発明は、比較的高い密度の少なくとも2 つの領域に、何らかの交互の関係で比較的低い密度の少なくとも2つの領域が与 えられることを必要とする。比較的高い(又は低い)密度の領域は均一な密度で ある必要はなく、同じ密度である必要もなく、チューブの周囲を完全に囲む必要 もない。例えば、低密度領域11の幅(チューブの長手軸の方向で測定)は、高密 度領域13の幅よりも大きくてよい。また、この幅の関係は逆転してもよい。さら に、個々の高密度(低密度)の領域は、同じ幅である必要もない。 高密度と低密度の交互の領域11と13とは、チューブ10の長手軸15に平行にチュ ーブ10の外側表面にそう任意の線にそった1つの方向に移動して、ある密度の領 域から別な密度の領域に交替(変化)するものとして規定される。図2は、低密 度と高密度の領域11と13が螺旋状の関係で提供された別な態様を示す。この態様 によると、チューブ10の全長にわたってチューブ10の周りを連続的に螺旋状に巻 く1つの低密度領域11とそれに隣接する高密度の螺旋状に巻く領域13が存在する 。ここで、本発明の目的に関し、これらの領域は、長手軸15に平行なチューブの 外側表面上の仮想線について考えるものとする。これによると、これらの個々の 連続領域は、3つの低密度領域11と交互になる2つの高密度領域13とみなされる 。 図3に示すように、低密度領域11と高密度領域13は、概ね真直ぐな境界を有す るという必要はない。この図は、各領域はチューブ10の周のまわりに概ね配向さ れている点で概してリング形であるが、それぞれのほぼリング形の領域の中にジ グザグ又は「Z」模様が施された態様を示す。図3に示唆されるように、交互の 低密度領域11と高密度領域13は任意の所望パターンで提供されてよいことは明ら かである。この異なる領域は、何らかの均一なパターン又は対称パターンである 必要はない。 図1,2,3は、本発明の説明のために、比較的高い密度の領域13を、比較的 低い密度の領域11よりも暗い影を付して示している。多孔質の延伸膨張PTFE は、一般に、白い不透明な材料であり、その領域が割合に大きくて密度差が相当 になければ、密度差は見た目に明らかでない。異なる密度の領域を視覚的に特定 するには、一般に顕微鏡(好ましくは、走査型電子顕微鏡)を必要とする。領域 の相異は、その領域が十分に大きければ、触ることによって分る。 図4は、Goreの米国特許第3953566号と同4187390号の教示 によって製造された多孔質延伸膨張PTFEの微細構造の概略図を示し、結節41 がフィブリル43によって相互に接続され、フィブリルは、製造の際に材料が伸長 されるほぼその方向に配向される。より詳しくは、フィブリルはある長さ45を有 するが、この長さは、材料が弛緩状態、即ち、張力又は圧縮下にないときにフィ ブリルの主方向における隣接結節間で測定した距離である。図5は、低密度領域 11と高密度領域13がこの微細構造に与えられる仕方を示す本発明のチューブの微 細構造を表わすが、ここで、低密度領域11のフィブリル長さ45A の平均は、高密 度領域13のフィブリル長さの45B の平均を上回る。この概略図より、比較的大き い平均フィブリル長さを有する低密度領域11は、高密度領域13よりも多くの空隙 を含むことが分る。この空隙の差異は、当然ながら、密度の差異に対応する。し たがって、1つの領域は、割合に一定のフィブリル長さを有するチューブ構成材 料の1つの部分又はセグメントとして定められる。前述のように、本発明は、少 なくとも2つの高密度領域13と交互する少なくとも2つの低密度領域11を提供す る。好ましくは、低密度領域11は、高密度領域13の平均フィブリル長さを少なく とも20%上回る平均フィブリル長さを有する。より好ましくは、低密度領域11 は、高密度領域13のそれを少なくとも50%上回る平均フィブリル長さを有する 。好ましくは、領域13は、領域11の嵩密度を少なくとも20%上回る嵩密度を有 し、これは、50%〜100%のように相当に上回ってもよい。 図5の概略図は、本発明の2通りの領域の相対的な微細構造を描写するものと 考えられ、フィブリル(チューブの長手軸に平行に配向した)の長さが全視野に 収まる縦断面に見られるような、チューブの内部表面やチューブ壁の1つの視野 に現われるものである。このような縦断面に見られるフィブリルは、肉厚のほぼ 中間点におけるものであり、即ち、外部リブを除く外側表面と内側表面のほぼ中 間である。 図5は、真直ぐなフィブリルを示す本発明の微細構造の概略図を表すが、フィ ブリルは種々の程度で曲っていてもよい。本発明の微細構造は、米国特許第48 77661号と同5308664号に記載のような、チューブにある程度の長手 方向の迅速な回復を与えることができるかなり曲ったフィブリルを、所望により 含むことができ、これらの特許は本願でも参考にして取り入れられている。 本発明のチューブのいろいろな領域における平均フィブリル長さは、チューブ 壁の縦断面又はチューブ内面の顕微鏡写真から求められる。平均フィブリル長さ は、フィブリルによって相互に接続された結節の間のフィブリルの主方向で得ら れた10個の測定値の平均として求められる。10個の測定値は次のようにして 得られる。第1に、顕微鏡写真の長手の中に少なくとも5本の途切れていないフ ィブリルを示す適当な倍率で、サンプル表面の代表的な領域の顕微鏡写真が作成 される。フィブリルの主方向に顕微鏡写真の表面の端から端に引いた直線にそっ て一連の5個の測定値を求め、次いで最 初の直線に平行に引いた第2の線にそって2回目の一連の5個の測定値を求める 。1つの測定値は、少なくとも1本のフィブリルによって接続された隣接結節間 の距離である。この方法によって得られた10個の測定値を平均し、その領域の 平均フィブリル長さを得る。 図6Aは、本発明のチューブの内側表面61と壁の縦断面63の双方を示す走査型 電子顕微鏡写真であり、その断面はチューブの長手にそって得られ、したがって 、見る方向は長手に垂直である。低密度領域11と高密度領域13の異なる平均フィ ブリル長さが分る。図7Aと7Bは、同じサンプルの縦の壁断面63と内側表面61 の影像を代表的に示す走査型電子顕微鏡写真(×500)であり、やはりこれら の違いが明らかである。3枚の顕微鏡写真は、例1の未拡張の物品について撮っ た写真である。拡張の後も外観は実質的に同じである。低密度領域と別な高密度 領域からサンプルを切り取り、各サンプルの見掛け体積と質量からそれぞれの嵩 密度を測定した。参考として、無孔質PTFEの嵩密度は、一般に、約2.2g /ccと考えられる。 次に、本発明の径方向に支持されたPTFE人工血管の好ましい製造方法を順 を追って説明する。長手方向に押出されて延伸膨張された多孔質PTFEチュー ブが用意され、それが、その多孔質PTFEチューブの内径と同じ又は若干大き い外径を有するステンレス鋼マンドレルにかぶせて同軸に装着される。次いでチ ューブの端を同時に押し込み、チューブの長さが、この長手方向の圧縮の前のチ ューブの最初の長さの少なくとも約50%、好ましくは約20%となるようにす る。次いでこのチューブとマンドレルを、380℃に設定された空気対流式オー ブンの中で約50秒間加熱する。次に、レーザーを使用し、圧縮されたチューブ の所定の領域が熱処理され る。レーザー処理と冷却の後、マンドレルから人工血管が取り出される。人工血 管の端に適度な張力を加え、レーザーで処理されていない部分を、それらの元の 長さまで伸長させる。ここで、レーザーで処理された部分は、容易に伸長させる ことができない。これらの比較的緻密な部分が、本人工血管に径方向の支持を与 える。上記のプロセスは、図8に示したプロセスフローチャートの工程1〜6の 説明である。 図8の工程1の前に、チューブの外側表面上に多孔質PTFEフィルムが螺旋 状に巻回され、次いで380℃で十分な時間にわたってチューブに熱結合される こともでき、あるいは、チューブがレーザー処理され、マンドレルから取り出さ れ、伸長され、同じ直径のマンドレル上に再度装着された後にそのフィルムが適 用されてもよい。フィルムは、米国特許第3953566号と同4187390 号の教示にしたがって作成される。この螺旋状に巻回されたフィルムは、本人工 血管にフープ強度を与え、許容されない動脈瘤に対して保証を提供する。フィル ムがこのように施されると、得られた人工血管は実質的に拡張することができな い。あるいは、フィルムの巻回を実施せず、それでフィルムの拡張適性を保持す ることもできる。さらにもう1つの態様を図8に示す。フローチャートの工程7 〜13に概説したようにしてさらにチューブを加工してフィルムチューブを作成す ることにより、第2の周長までチューブを周方向に拡張する内圧に曝されること ができる、拡張可能な径方向に支持されたチューブを提供する。圧力を高めると 、その周長は、この第2の周長を上回って変化することはまず殆どなく、究極的 には、この第2の周長をそれ程上回ることなく本人工血管は破裂する。工程9に 示したフィルムチューブの結合と、工程12のPTFEチューブへのフィルムチュ ーブの結合は380℃で行われる。 管内の径方向に支持された人工血管は、好ましくは、正常なシステム動作圧力 がそれ程限度を超えなければ、それを超えて有意に拡張しない第2周長を有して 作成される。例えば、管内人工血管に関し、正常な人の心臓による血圧(120 mmHg)の25倍を上回る圧力が、本発明の人工血管にその第2周長を超えて 周長を実質的に大きくさせるのに必要である。血管の管内移植片の1つの態様は 、例えば、周長拡張の前に約3mmの初期内径を有する。この小さな最初の直径 は、血管内に容易に挿入することを可能にする。この態様の第2周長は、例えば 8mmの直径に対応することができ、このため、約8mm以下の内径を有する血 管内に挿入されるのに最も有用であろう。8mmの内径に対応するこの態様の第 2周長は、事実上全ての正常な動作条件下における血管の周長のさらなる拡張を 制限する。第2周長は、螺旋状に巻回された多孔質PTFEフィルムの薄いフィ ルムチューブの存在によって確立される。このフィルムチューブは、多孔質PT FEの基材チューブの外側表面に結合されることができる。この基材チューブは 、好ましくは、長手方向の押出と延伸膨張によってシームレスチューブが形成さ れることによって製造され、あるいは、この基材チューブは、チューブの長手軸 に実質的に平行に配向された多孔質PTFEフィルム層から、この同じ方向に継 目を有して作成されることもできると考えられる。螺旋状に巻回された多孔質P TFEフィルムは、主として、基材チューブの外側表面の周りに実質的に周方向 に配向されたフィブリルからなり、それによって、得られる管内人工血管の第2 周長を束縛・制限する。螺旋巻回の多孔質PTFEフィルムは、好ましくは、チ ューブの長手軸について逆方向に多数回巻回される。また、このような管内人工 血管は、基材チューブを使用せずに、反対方向に螺旋状に巻回された螺旋巻回の 多孔質PTFEフィルムから製造される こともできると考えられる。これとは逆に、本管内人工血管は、付加的な周方向 の強度は必要としない用途には第2周長を有さずに作成することもでき、この場 合、本人工血管の周の拡大に対しては予め確立された制限は存在しない。 図8の工程1〜13によって製造された拡張可能な径方向に支持されたチューブ は、さらに処理され、仕上工程14〜19によって戻り抵抗を与えることができる。 工程15の熱処理は、周方向の拡張の後のチューブの戻りを最少限にするのに役立 つ。工程18の熱処理は、あり得る以降のスチーム滅菌プロセスに伴う寸法変化を 最少限にするのに役立つ。これらの2つの熱処理工程は、それぞれ380℃と2 00℃で行われる。工程20〜23は、以降の周拡張の際のチューブの短縮を最少限 にする。 人工血管の戻りの割合は、滑らかな研磨された外面を有するテーパー付き金属 マンドレルを使用して測定される。適切なテーパーは長手軸から1.5゜である 。好ましくは、マンドレルに間隔を設けて漸増する直径の目盛りが施され、マン ドレルの小さい方の直径の端からチューブをゆっくりと滑らせ、テーパー付きマ ンドレルの表面でチューブを動かなくさせ、適切な目盛りを読み取ることによっ て、チューブの内径が測定されることができる。あるいは、チューブの内径は、 輪郭投影測定装置を用い、先述のように一緒にフィットさせたチューブとマンド レルを観察することによって測定することもできる。目盛り付きマンドレル又は 輪郭投影器のいずれを用いても、人工血管の戻り割合は、人工血管の初期直径を 最初に測定することによって求められる。次いで人工血管が、最少限の力によっ て、25%の直径増加が得られるまで、テーパー付きマンドレルの上でゆっくり と滑らされる。この増加した直径は、拡張した直径であると考える。次いで、人 工血管に張力を与えるのを避けるため、 人工血管がマンドレルから押し出される。人工血管が戻るのに少なくとも30分 間待った後、初期直径を測定するのに用いたのと同じ方法を行うことによって、 テーパー付きマンドレルを用いて戻り直径が測定される。次の式を用いて戻り直 径が求められる。 戻り抵抗性とは、14%以下、より好ましくは10%以下の戻り値(%)を示す 物品を意味すると考える。 工程4に示したレーザー処理は、いくつかの仕方で行うことができる。下記の パラメーターを変化させ、チューブにいろいろな程度の縮れと圧縮の抵抗を与え ることができる。レーザーを使用することにより、チューブの周りを完全に取り 巻くリング、螺旋、Z形模様、及びこれらの組み合わせをチューブに施すことが できる。以降の伸長の後、チューブは、これら模様を有する緻密な領域を保持す る。また、これらの模様は、チューブの外側にワイヤーを巻回し、次いでワイヤ ーを加熱するなどの種々の熱処理プロセスによって施すこともできる。選択され る温度、温度の適用時間、熱エネルギーを与える負荷サイクルは、いずれも重要 なプロセスパラメーターである。これらのパラメーターの変化は、いろいろな程 度の熱処理をもたらす。また、チューブの肉厚の端から端までで異なる熱処理を 与えるようにプロセスを改良することもできる。緻密な領域の圧縮抵抗は、工程 2における長手方向の圧縮の程度を変化させることにより、また、模様の幅と間 隔を変化させることにより、改良することもできる。 圧縮後の材料が中程度の軸方向の張力を適用したときに伸長され得るように、 緻密な領域を少なめの熱処理に供することもできる。 生体の中に移植した後に人工血管を観察することが望まれる場合、本人工血管 に放射線不透過性物質を含めて製造することができる。放射線不透過性物質の例 えば硫酸バリウムは、留置カテーテルのような種々の医療器具の分野における当 業者に周知である。 本人工血管は、通常の外科技術を用いて移植することができる。あるいは、カ テーテル導入器を用い、血管系の管腔内に本人工血管を導入し、挿入箇所から遠 い位置であってよい目的位置までガイドワイヤーによって配送することができる 。バルーンカテーテルを用い、目的の位置で周方向に拡張させることができる。 近位端部は、ステント、組織接着剤、ステープル、縫合などの種々の手段によっ て固定することができる。遠位端部も同じ方法で固定されることができるが、適 合性と戻り抵抗が、遠位端部での付加的な固定をせずに管内人工血管が使用され るのを可能にすることができる。 また、径の支持は、管内に配置された場合に人工血管が固定される必要がない 程度に、頑丈であることもできる。即ち、有意な管の戻りがない中での摩擦力が 主血管の内側に本人工血管を適切に固定するのに役立つ程度に、本人工血管が主 血管の中で周方向に拡張されることができる。 例 1 図8のフローチャートにアウトラインを示したプロセス工程にしたがってチュ ーブを作成した。工程1の基材チューブは、米国特許第3953566号と同4 187390号の教示にしたがって作成した。得られたチューブは、2.1mm の内径と0.60mmの肉厚を有した。寸法安定性を与えるため、チューブを、 PTFEの結晶融点を上回る温度に曝した。このチューブを外径2.6mmのマ ンドレルの上にかぶせて配置し、その元の長さの約20%まで長手方向に圧縮し た(工程2)。この例で使用した全てのマンドレルは 、中空のインコネル(登録商標)の管(Huntington Alloys社)から作成した。次 いで、工程3により、マンドレル上のチューブを380℃に設定した空気対流式 オーブンの中に42秒間入れた。 チューブをマンドレル上に固定して長手方向に圧縮したままで、オーブンから 取り出して冷却した後、6.35mmの焦点距離のレンズを備えた2010型の 20WのCO2 レーザー(アプライドレーザーテクノロジー社、Scottsdale,ア リゾナ州)を用いてレーザー処理した。レーザーチャンバーの中に装備した締付 装置とモーターにより、レーザービーム下でチューブを回転させた。レーザー処 理は、チューブの表面にビームを照射し、チューブの長手にそった特定箇所の円 周にリングを形成することからなった。本人工血管を600回転/分で回転させ ながら、300のパルス幅と39999のパルス速度の比例パルスモードでレー ザーを操作した。本人工血管の最も上部を反射ミラーの9.4cm下に位置させ た。ビームは、処理領域の間に幅1.6mmの間隔を設けて幅0.7mmの領域 を処理するようにセットした。このプロセスは、工程4にしたがって行った。 工程5によってチューブをマンドレルから取り出し、工程6によって、幅1. 6mmの間隔が約4.0mmの幅に大きくなるまで張力下でチューブを伸ばした 。本人工血管を、処理した領域と間隔の幅を保つためにその長さを伸ばして、外 径2.6mmのマンドレル上に再度装着した(工程7)。 工程8に示すように、米国特許第3953566号と同4187390号にし たがって製造した幅2.5cmの多孔質PTFEフィルムを入手し、ピッチ6. 4mmにして外径10mmのマンドレルの周りに螺旋状に巻回した。フィルムを 、相対する方向の2回で螺旋状に適用した。工程9により、380℃に設定した 空気対流式オ ーブン中で、フィルムチューブを11分間にわたって加熱した。次にマンドレル からフィルムチューブを取り出した(工程10)。このフィルムチューブを、工 程7の多孔質フィルムチューブの上にかぶせて同軸に配置した。フィルムチュー ブが多孔質PTFEチューブの上にピッタリとフィットするまで、長手方向に張 力をフィルムチューブに加えた。次に、PTFEチューブを覆ったフィルムチュ ーブを長手方向に拘束し、工程11を終えた。次に、フィルムチューブと多孔質P TFEチューブを備えたマンドレルを、工程12によってフィルムチューブをPT FEチューブに結合させるため、380℃に設定したオーブンの中に9分間入れ た。 次いでマンドレルからこの複合チューブを取り出し(工程13)、一方の端で 外径4mmと他方の端で外径6mmを有するテーパー付きマンドレルの小さい方 の端に先ずそれを押し入れ、次いでマンドレルの6mmのセクションまでそれを 押し入れることによって径方向に拡張させ、ここで、以降でダイを通して引張る こと(工程14)を容易にする目的で、チューブのある短い部分を伸長させない でおいた。チューブは、この工程の全体を通じて長手方向に圧縮された状態に維 持した。次に、戻り抵抗をより適切に与えるようにこの複合チューブを次の熱処 理に供した(工程15)。この複合材料を380℃に設定した空気対流式オーブ ンの中に3分間入れた。次いでこの複合チューブをマンドレルから取り出し(工 程16)、続いて、一方の端で8mmの内径と他方の端で4mmの内径を有する 長さ3.8cmのテーパー付きダイを通して引張り、ダイから出した後、この複 合チューブを長手方向と径方向に拘束するため、このチューブを内径3.8mm のペルフルオロアルコキシ樹脂(PFA)チューブの中に引き入れた(工程17 )。このチューブは、しわの発生がないはずである。PFAチューブの中の人工 血管を、200℃に設定 した空気対流式オーブンの中に3分間入れた(工程18)。この複合移植材を、 次いでPFAチューブから取り出し(工程19)、外径2.6mmを有するマン ドレル上に装着した(工程20)。この複合チューブを、その元の長さの約75 %まで長手方向に圧縮し、次いでそれが長くなり得ないように拘束した(工程2 1)。200℃に設定したオーブン中での以降の10分間にわたる熱処理は、以 降の周方向の拡張の際のチューブの短縮化の程度を抑えるのに役立つ。最後の工 程の工程23において、複合チューブをマンドレルから取り出した。 緻密なセグメントの肉厚、内径、平均フィブリル長さ、及び密度、緻密な領域 の間の領域の平均フィブリル長さと密度、及び圧縮抵抗を、工程23までを通じて 作成されたチューブと、その後で外径6mmのマンドレル上にチューブを装着す ることによって行われた周方向の拡張によって加工されたチューブについて測定 した。取り出す前に、マンドレル上にチューブを約60秒間にわたって保持した 。長手軸に対して約1.5゜のテーパーを有して丸い横断面のテーパー付き金属 マンドレルを用い、肉厚と内径を測定した。このマンドレルには、いろいろな直 径の増加に対応する漸増する目盛りを設けた。マンドレルのテーパー付き表面に 接触して動かなくなるまでテーパー付きマンドレルの小さめの端にチューブの開 口端部をやさしくフィットさせ、その時点で適切な目盛りを読み取ることによっ て、チューブ直径を測定した。肉厚は、テーパー付きマンドレルにチューブ端部 をフィットさせたままで、輪郭投影測定システムを用いて測定した。密度は、所 望の領域からサンプルを切り取り、その寸法に基づいたサンプルの嵩体積と精密 天秤を用いた正確な重量を測定し、最後に重量と体積の商を計算して求めた。平 均フィブリル長さは前述のようにして測定した。圧縮抵抗テストは、内圧がない 中で室温において拡張の前後で行った。チューブを50mmの長さに切り、引張 試験機を用い、互いに平行な長さ50mm×幅30mmの2枚の板の間で、チュ ーブの長さ50mmのセクションが1mm圧縮されるまで200mm/分の速度 で圧縮した(1mmの圧縮は、チューブの円形横断面の注意すべき変形に相当す る)。テストデータを表1に示す。戻り割合は、拡張されていないチューブにつ いて4.4%と測定された。比較のため、肉厚3mmのImpra ナ州)の戻り割合は15.4%と測定された。拡張されていないチューブもまた 戻り割合法を用いてテストし、但し、チューブを25%拡張せずに6mmまで拡 張した。得られた値は5%であった。拡張したチューブは戻り割合についてテス トしなかったが、これはさらに25%ほど有効に拡張できないためであった。市 販の肉厚6mmのGORE−TEX人工血管(品目番号VT06080L)から得られた 比較データもまた表に示す。この人工血管の平均フィブリル長さと嵩密度は、そ れぞれ20pmと0.6g/ccであった。また、この人工血管は25%まで有 効に拡張できず、このため戻り割合は示していない。 この例の物品は、拡張適性、戻り抵抗、及び400gを上回る圧縮抵抗を示し た。 例 2 径方向の支持はされているが拡張適性であるように処理されていないもう1つ の肉厚6mmのチューブを作成した。この例において 06080L)とした。このチューブは図8の工程2〜6にしたがって加工した。チュ ーブを外径6mmのマンドレルにかぶせて配置し、その最初の長さの約27%ま で長手方向に圧縮した(工程2)。マン ドレル上のチューブを、工程3により、380℃に設定した空気対流式オーブン の中に42秒間入れた。 チューブをマンドレル上に固定して長手方向に圧縮したままでオーブンから取 り出して冷却した後、6.35mmの焦点距離のレンズを備えた2010型の2 0W CO2 レーザー(アプライドレーザーテクノロジー社、Scottsdale,アリ ゾナ州)を用いてレーザー処理した。レーザーチャンバーの中に装備した締付装 置とモーターにより、レーザービーム下でチューブを回転させた。レーザー処理 は、チューブの表面にビームを照射し、チューブの長手にそった特定箇所の円周 にリングを形成することからなった。本人工血管を600回転/分で回転させな がら、400のパルス幅と39999のパルス速度の比例パルスモードでレーザ ーを操作した。本人工血管の最も上部を反射ミラーの9.4cm下に位置させた 。ビームは、処理領域の間に幅1.6mmの間隔を設けて幅0.7mmの領域を 処理するようにセットした。このプロセスは、工程4にしたがって行った。 工程5によってチューブをマンドレルから取り出し、工程6によって、幅1. 6mmの間隔が約3.0mmの幅に大きくなるまで張力下でチューブを伸ばした 。 テスト値は、上記の方法にしたがって求めた。このチューブについては戻り割 合の値は示していないが、これは有効に25%ほど拡張できないためである。こ の例のチューブは圧縮抵抗を示した。 この例の物品の緻密な領域(1.4g/cc)の材料から全てが構成される同 様なチューブは、本発明の物品と異なり、乏しい取り扱い性と縮み抵抗性を有す るものと考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年2月12日(1998.2.12) 【補正内容】 請求の範囲 1.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質ポリ テトラフルオロエチレンからなり、フィブリル長さがチューブの内側表面で測定 されたとき、前記第2領域が前記第1領域を上回る平均フィブリル長さを有する 請求項55に記載のチューブ。 2.ある長さを有し、前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの 少なくとも一部にそって交互に位置する請求項1に記載のチューブ。 3.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項2に記載のチューブ。 4.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項3に記載のチューブ。 5.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも100 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項4に記載のチューブ。 6.多数の第1と第2の領域を有する請求項2に記載のチューブ。 7.前記第1と第2の領域が、第1と第2のリング形の領域である請求項6に 記載のチューブ。 8.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項6に記載のチューブ。 9.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少な くとも50%上回る平均フィブリル長さを有する請求項8に記載のチューブ。 10.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項9に記載のチューブ。 11.前記第1と第2の領域が、第1と第2のリング形の領域である請求項1 に記載のチューブ。 12.前記第1のリング形の領域がZ模様に配向された請求項11に記載のチ ューブ。 13.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項2に記載のチューブ 。 14.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項11に記載のチューブ。 15.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項14に記載のチューブ。 16.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項15に記載のチューブ。 17.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項11に記載のチューブ。 18.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 17に記載のチューブ。 19.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項18に記載のチューブ 。 20.多数の第1と第2の領域を有する請求項1に記載のチューブ。 21.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項20に記載のチューブ。 22.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項21に記載のチューブ。 23.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項22に記載のチューブ。 24.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項2に記載のチューブ。 25.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 24に記載のチューブ。 26.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項25に記載のチューブ 。 27.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項2に記載の チューブ。 28.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンからなり、チューブの内側表面と外側表面のほぼ中間 の位置でチューブの長手にそってフィブリル長さが測定されたとき、前記第2領 域が、前記第1領域を上回る平均フィブリル長さを有する請求項55に記載のチ ューブ。 29.前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの少なくとも一部 にそって交互に位置する請求項28に記載のチューブ 。 30.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項29に記載のチューブ。 31.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項30に記載のチューブ。 32.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項31に記載のチューブ。 33.多数の第1と第2の領域を有する請求項29に記載のチューブ。 34.前記第1と第2の領域がリング形の領域である請求項33に記載のチュ ーブ。 35.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項33に記載のチューブ。 36.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項35に記載のチューブ。 37.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項36に記載のチューブ。 38.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域である請求項37 に記載のチューブ。 39.前記第1のリング形の領域がZ模様に配向された請求項38に記載のチ ューブ。 40.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項29に記載のチュー ブ。 41.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項38に記載のチューブ。 42.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項41に記載のチューブ。 43.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項42に記載のチューブ。 44.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項38に記載のチューブ。 45.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 44に記載のチューブ。 46.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項25に記載のチューブ 。 47.多数の第1と第2の領域を有する請求項28に記載のチューブ。 48.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項47に記載のチューブ。 49.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項48に記載のチューブ。 50.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少 なくとも100%上回る平均フィブリル長さを有する請求項49に記載のチュー ブ。 51.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項29に記載のチューブ。 52.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 51に記載のチューブ。 53.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項52に記載のチューブ 。 54.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項29に記載 のチューブ。 55.多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなるチューブであって、前記チ ューブはある長さ、内側表面、及び外側表面を有し、且つ内側表面と外側表面の 間に位置する少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有し、前 記第1領域が、前記第2領域を上回る密度を有することを特徴とするチューブ。 56.前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの少なくとも一部 にそって交互に位置する請求項55に記載のチューブ。 57.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項56に記載のチューブ。 58.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項57に記載のチューブ。 59.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項58に記載のチューブ。 60.多数の第1と第2の領域を有する請求項56に記載のチューブ。 61.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域である請求項60 に記載のチューブ。 62.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項60に記載のチューブ。 63.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項62に記載のチューブ。 64.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項63に記載のチューブ。 65.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域である請求項55 に記載のチューブ。 66.前記第1のリング形の領域がZ模様に配向された請求項65に記載のチ ューブ。 67.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項56に記載のチュー ブ。 68.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項65に記載のチューブ。 69.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項68に記載のチューブ。 70.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項69に記載のチューブ。 71.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項65に記載のチューブ。 72.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 71に記載のチューブ。 73.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項72に記載のチューブ 。 74.多数の第1と第2の領域を有する請求項55に記載のチューブ。 75.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項74に記載のチューブ。 76.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項75に記載のチューブ。 77.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項76に記載のチューブ。 78.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項56に記載のチューブ。 79.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 78に記載のチューブ。 80.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項79に記載のチューブ 。 81.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項56に記載 のチューブ。 82.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造、及び交互の関係 にある少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンからなり、フィブリル長さがシート材料の表面で測定 されたとき、前記第2領域が前記第1領域を上回る平均フィブリル長さを有する 請求項84に記載のシート材料。 83.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンからなり、2つの相対する表面、及び交互の関係にあ る少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有するシート材料で あって、シート材料の2つ の相対する表面のほぼ中間の位置でフィブリルに実質的に平行な方向でフィブリ ル長さが測定されたとき、前記第2領域が、前記第1領域を上回る平均フィブリ ル長さを有する請求項84に記載のシート材料。 84.多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなるシート材料であって、前記 シート材料は2つの相対する表面を有し、且つ前記シート材料は、交互の関係に 配置されてその相対する表面の間に位置する少なくとも2つの第1領域と少なく とも2つの第2領域を有し、前記第1領域が、前記第2領域を上回る密度を有す ることを特徴とするシート材料。 85.その長さの少なくとも一部にそって交互の第1と第2の領域を有し、前 記第1領域が前記第2領域を上回る密度を有する多孔質ポリテトラフルオロエチ レンのチューブを製造する方法であって、 a)フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多 孔質ポリテトラフルオロエチレンのチューブを提供し、 b)前記チューブをマンドレル上にフィットさせ、 c)前記チューブを長手方向に圧縮し、 d)前記チューブの第1領域を加熱し、 e)チューブをマンドレルから取り出し、 f)チューブを長手方向に伸長する、 各工程を含む製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AL,AM,AT,A U,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN ,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE, HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 チェステイン,ジェイムス エイチ. アメリカ合衆国,アリゾナ 86326,コッ トンウッド,イースト ココニノ ストリ ート 1717 (72)発明者 ラグナ,アルバロ ジェイ. アメリカ合衆国,アリゾナ 86004,フラ ッグスタッフ,ノース ファンニング ド ライブ 4260 (72)発明者 ポンド,ダニエル ビー. アメリカ合衆国,アリゾナ 86004,フラ ッグスタッフ,ノース パーク ドライブ 3118 【要約の続き】 供されるとき、本チューブは、所望により、通常の使用 の際にそれ以上拡張できない最大直径までのより大きい 直径に円周拡張できるように製造することができ、ま た、このようなチューブは、拡張力の解放の後に僅かに 戻るに過ぎないように製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質ポリ テトラフルオロエチレンからなるチューブであって、内側表面、少なくとも2つ の第1領域、及び少なくとも2つの第2領域を有し、フィブリル長さがチューブ の内側表面で測定されたとき、前記第2領域が前記第1領域を上回る平均フィブ リル長さを有するチューブ。 2.ある長さを有し、前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの 少なくとも一部にそって交互に位置する請求項1に記載のチューブ。 3.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項2に記載のチューブ。 4.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項3に記載のチューブ。 5.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも100 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項4に記載のチューブ。 6.多数の第1と第2の領域を有する請求項2に記載のチューブ。 7.前記第1と第2の領域が、第1と第2のリング形の領域である請求項6に 記載のチューブ。 8.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項6に記載のチューブ。 9.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50% 上回る平均フィブリル長さを有する請求項8に記載のチューブ。 10.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項9に記載のチューブ。 11.前記第1と第2の領域が、第1と第2のリング形の領域である請求項1 に記載のチューブ。 12.前記第1のリング形の領域がZ模様に配向された請求項11に記載のチ ューブ。 13.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項2に記載のチューブ 。 14.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項11に記載のチューブ。 15.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項14に記載のチューブ。 16.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項15に記載のチューブ。 17.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項11に記載のチューブ。 18.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 17に記載のチューブ。 19.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請 求項18に記載のチューブ。 20.多数の第1と第2の領域を有する請求項1に記載のチューブ。 21.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項20に記載のチューブ。 22.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項21に記載のチューブ。 23.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項22に記載のチューブ。 24.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項2に記載のチューブ。 25.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 24に記載のチューブ。 26.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項25に記載のチューブ 。 27.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項2に記載の チューブ。 28.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンからなるチューブであって、内側表面、外側表面、あ る長さ、及び少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有し、チ ューブの内側表面と外側表面のほぼ中間の位置でチューブの長手にそってフィブ リル長さが測定されたとき、前記第2領域が、前記第1領域を上回る平均フィブ リル長さを有するチューブ。 29.前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの少なくとも一部 にそって交互に位置する請求項28に記載のチューブ。 30.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項29に記載のチューブ。 31.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項30に記載のチューブ。 32.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項31に記載のチューブ。 33.多数の第1と第2の領域を有する請求項29に記載のチューブ。 34.前記第1と第2の領域がリング形の領域である請求項33に記載のチュ ーブ。 35.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項33に記載のチューブ。 36.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項35に記載のチューブ。 37.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項36に記載のチューブ。 38.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域であ る請求項37に記載のチューブ。 39.前記第1のリング形の領域がZ模様に配向された請求項38に記載のチ ューブ。 40.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項29に記載のチュー ブ。 41.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項38に記載のチューブ。 42.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも50 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項41に記載のチューブ。 43.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項42に記載のチューブ。 44.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項38に記載のチューブ。 45.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 44に記載のチューブ。 46.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項25に記載のチューブ 。 47.多数の第1と第2の領域を有する請求項28に記載のチューブ。 48.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも20 %上回る平均フィブリル長さを有する請求項47に記載のチューブ。 49.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少 なくとも50%上回る平均フィブリル長さを有する請求項48に記載のチューブ 。 50.前記第2領域が、前記第1領域の平均フィブリル長さを少なくとも10 0%上回る平均フィブリル長さを有する請求項49に記載のチューブ。 51.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項29に記載のチューブ。 52.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 51に記載のチューブ。 53.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項52に記載のチューブ 。 54.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項29に記載 のチューブ。 55.多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなるチューブであって、ある長 さ、内側表面、外側表面、及び内側表面と外側表面の間に位置する少なくとも2 つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有し、前記第1領域が、前記第2領 域を上回る密度を有するチューブ。 56.前記少なくとも2つの第1と第2の領域が、前記長さの少なくとも一部 にそって交互に位置する請求項55に記載のチューブ。 57.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項56に記載のチューブ。 58.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項57に記載のチューブ。 59.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100 %上回る密度を有する請求項58に記載のチューブ。 60.多数の第1と第2の領域を有する請求項56に記載のチューブ。 61.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域である請求項60 に記載のチューブ。 62.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項60に記載のチューブ。 63.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項62に記載のチューブ。 64.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項63に記載のチューブ。 65.前記第1と第2の領域が第1と第2のリング形の領域である請求項55 に記載のチューブ。 66.前記第1のリング形の領域がZ摸様に配向された請求項65に記載のチ ューブ。 67.前記第1と第2の領域が交互の螺旋状である請求項56に記載のチュー ブ。 68.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項65に記載のチューブ。 69.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項68に記載のチューブ。 70.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項69に記載のチューブ。 71.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項65に記載のチューブ。 72.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 71に記載のチューブ。 73.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項72に記載のチューブ 。 74.多数の第1と第2の領域を有する請求項55に記載のチューブ。 75.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも20%上回る密度を 有する請求項74に記載のチューブ。 76.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも50%上回る密度を 有する請求項75に記載のチューブ。 77.前記第1領域が、前記第2領域の密度を少なくとも100%上回る密度 を有する請求項76に記載のチューブ。 78.前記チューブが周方向に拡張可能な請求項56に記載のチューブ。 79.前記チューブが、周方向の拡張力を解放した後に戻り抵抗を示す請求項 78に記載のチューブ。 80.前記チューブが、正常な人の心臓による血圧に継続して曝された下でも 有意にそれを超えて増加しない第2の周長を有する請求項79に記載のチューブ 。 81.前記チューブが約400gを上回る圧縮抵抗を有する請求項56に記載 のチューブ。 82.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造、及び交互の関係 にある少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有する多孔質ポ リテトラフルオロエチレンからなるシート材料であって、フィブリル長さがシー ト材料の表面で測定されたとき、前記第2領域が前記第1領域を上回る平均フィ ブリル長さを有するシート材料。 83.フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有 する多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなるシート材料であって、2つの相 対する表面、及び交互の関係にある少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つ の第2領域を有し、シート材料の2つの相対する表面のほぼ中間の位置でフィブ リルに実質的に平行な方向でフィブリル長さが測定されたとき、前記第2領域が 、前記第1領域を上回る平均フィブリル長さを有するシート材料。 84.多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなるシート材料であって、2つ の相対する表面、及び交互の関係に配置されてその相対する表面の間に位置する 少なくとも2つの第1領域と少なくとも2つの第2領域を有し、前記第1領域が 、前記第2領域を上回る密度を有するシート材料。 85.その長さの少なくとも一部にそって交互の第1と第2の領域を有し、前 記第1領域が前記第2領域を上回る密度を有する多孔質ポリテトラフルオロエチ レンのチューブを製造する方法であって、 a)フィブリルによって相互に接続された結節の微細構造を有する多 孔質ポリテトラフルオロエチレンのチューブを提供し、 b)前記チューブをマンドレル上にフィットさせ、 c)前記チューブを長手方向に圧縮し、 d)前記チューブの第1領域を加熱し、 e)チューブをマンドレルから取り出し、 f)チューブを長手方向に伸長する、 各工程を含む製造方法。
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