JPH10503668A - ポンプ及び膨張可能な構成要素を有する使い捨て吸収物品 - Google Patents

ポンプ及び膨張可能な構成要素を有する使い捨て吸収物品

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JPH10503668A JP8500040A JP50004096A JPH10503668A JP H10503668 A JPH10503668 A JP H10503668A JP 8500040 A JP8500040 A JP 8500040A JP 50004096 A JP50004096 A JP 50004096A JP H10503668 A JPH10503668 A JP H10503668A
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Abstract

(57)【要約】 膨張可能な構成要素及びポンプを有するおむつを開示する。ポンプは、入口ポート及び出口ポートを有するポンプチャンバ及び弾性チャンバ壁を備えている。弾性チャンバ壁は、空気をポンプチャンバから膨張可能な構成要素へ排出するため、変形自在である。ポンプから膨張可能な構成要素への一方向性流れを逆止弁が提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ポンプ及び膨張可能な構成要素を有する使い捨て吸収物品 発明の分野 本発明は、糞便を受け入れるための空所空間を維持するためのスペーサのよう な膨張可能な構成要素、及び膨張可能な構成要素を膨張させるためのポンプを有 する使い捨て吸収物品に関する。 発明の背景 使い捨て吸収物品は、尿、糞便、及び月経といった身体の滲出物を吸収して保 持するのに使用される。使い捨て吸収物品の特に望ましい特徴は、吸収物品と着 用者との間からの身体の滲出物の漏れを最少にするため、身体の滲出物を捕捉し て保持する性能である。 当該技術分野における文献には、糞便の包含を助けるため、使い捨て吸収物品 にスペーサを加えることが教示されている。このようなスペーサには、使い捨て 吸収物品の厚さを増し、これによって、輸送費用及び保管費用が上昇するという 欠点がある。更に、消費者は、おむつを着用者に取り付ける前のこれらのスペー サの厚さのため、このようなスペーサは快適でないと考えている。このような文 献の例には、1993年1月5日にブルーマー等に付与された米国特許第5,1 76,672号、1992年12月15日にドレイアー等に付与された米国特許 第5,171,236号、及び1992年6月11日にアレン等が出願した「使 い捨て吸収物品で使用するためのスペーサ、及びこのようなスペーサを有する使 い捨て吸収物品」という標題の米国特許出願第07/898,047号が含まれ る。 別の文献にも膨張可能な構造を有する吸収物品が開示されている。1985年 9月20日にラフェブレの名で出願された仏国特許出願第2,561,078号 には、口で膨らますことができる構造を有するおむつが開示されている。このよ うにして膨らますことは、特に、公共の場所やおむつが既に着用者に装着されて いる場合には煩わしく、不便である。更に、このような構造は、衛生上の配慮か らいっても欠陥がある。 1975年5月6日にホワイトに付与された米国特許第3,881,491号 、及び1975年11月25日にホワイトに付与された米国特許第3,921, 232号の夫々には、自動膨張構造を有する使い捨て吸収物品が開示されている 。自動膨張構造は、体液を通すことができる半透過性の壁、及び活性材料(例え ば尿)と相互作用して構造を膨張させるガス放出材料を含む。ホワイトが教示し た構造は、主に、コアの密度が高くならないようにするが、尿のような外部源か らの活性材料を必要とするという欠点がある。着用者は、所望の時間に、所望の 場所に、構造を適正に膨張させるのに所望量の排尿を行うとは限らない。199 3年6月23日にアー等の名で出願された米国特許出願第08/081,733 号、及び1993年7月23日にラヴォン等の名で出願された米国特許出願第0 8/081,536号には、膨張させるのに構成要素を濡らすか或いは二つの異 なる材料を混合することを必要とする膨張可能なおむつ構成要素が開示されてい る。 従って、本発明の目的は、着用者による又は着用者の面倒を見る人による使用 の時点で、着用者への装着の前後に膨張できる構成要素を有する使い捨て吸収物 品を提供することである。 本発明の別の目的は、使用者が所望の程度まで膨張させることができる構成要 素を有するおむつを提供することである。 本発明の更に別の目的は、膨張可能な構成要素、及びこの膨張可能な構成要素 を膨張させるために使い捨て吸収物品上に配置されたポンプを有する、吸収物品 を提供することである。 発明の概要 本発明は、トップシート、バックシート、トップシートとバックシートとの間 に配置された吸収コア、膨張可能な構成要素、及びこの膨張可能な構成要素を膨 張させるために使い捨て吸収物品上に配置されたポンプを有する使い捨て吸収物 品からなる。ポンプは、トップシートとバックシートとの間に配置できる。一実 施例では、ポンプは、バックシートに接合されている。ポンプは、入口ポート及 び出口ポートを有するポンプチャンバ、及び弾性チャンバ壁からなる。弾性チャ ンバ壁は、空気をポンプチャンバから出口ポートを通して膨張可能な構成要素内 に送出するため変形させることができる。ポンプチャンバの入口ポートは、吸収 コアの周囲の外側に位置決めでき、トップシートを通して空気を受け入れるため 、トップシートの一部の下に位置決めできる。 別の実施例では、ポンプは、連続気泡フォーム(open celled foam)のような弾 性で多孔質の要素を含む。更に、使い捨て吸収物品は、ポンプから膨張可能な構 成要素への一方向性の流れを提供するため、ポンプチャンバの出口ポートの下流 に配置された逆止弁を有する。 図面の簡単な説明 第1図は、鍵穴形状スペーサ及びこのスペーサを膨張させるためのポンプを示 すため、トップシート及び吸収コアの部分を切り欠いて示す、使い捨ておむつの 平面図である。 第2図は、スペーサ、ポンプ、及び逆止弁を示す、第1図の2−2線に沿った 断面図である。 第3図は、膨張していないスペーサ、変形していない状態のポンプ、及びポン プと一体の変形自在のフラップからなる閉鎖状態の逆止弁を示す、第2図の一部 の拡大図である。 第4図は、膨張させたスペーサ、指先で変形させたポンプ、及び開放状態の逆 止弁を示す、第2図の一部の拡大図である。 第5図は、変形自在の逆止弁のフラップを示すため、スペーサとポンプとの間 の通路の第1壁の一部が切り欠いてある、ポンプ及びバックシートに接合された 逆止弁の拡大平面図である。 第6図は、弾性要素がポンプチャンバ内に配置されたポンプを示す、第3図と 同様の断面図である。 第7図は、弾性要素を圧縮し、空気をポンプから逆止弁を通して膨張可能な構 成要素内に差し向けることを示す、第6図と同様の断面図である。 発明の詳細な説明 本明細書中で使用されているように、「吸収物品」という用語は、身体の滲出 物を吸収して包含する装置に関し、更に詳細には、身体から排出される種々の滲 出物を吸収して包含するために着用者の身体に当てて又は着用者の身体の近くに 置かれる装置に関する。「使い捨て」という用語は、本明細書中では、洗濯又は 他の方法で再生されたり吸収物品として再使用されるようになっていない(即ち 、一回使用した後に廃棄されるようになっており、好ましくは、リサイクル、堆 肥化、又は他の環境に適合した方法で処分されるようになった)吸収物品を説明 するために使用されている。本発明の吸収物品の好ましい実施例は、一体の使い 捨て吸収物品、即ち第1図に示すおむつ20である。本明細書中で使用されてい るように、「おむつ」という用語は、一般に幼児又は失禁者がその下肢の周りに 着用する吸収物品に関する。しかしながら、本発明は、失禁者用ブリーフ、失禁 者用下着、トレーニングパンツ及びブリーフ、おむつホルダ及びライナ、衛生ナ プキン等の女性用衛生衣料といった他の吸収物品にも適用できるということは理 解されるべきである。 第1図は、平らに拡げた拘束されていない状態(即ち弾性による収縮を拡げた 状態)の本発明のおむつ20の平面図であり、おむつ20の構造を更に明瞭に示 すため、構造の部分が切り欠いてあり、着用者に面するおむつ20の部分即ち内 面が図面を見る人の方に向かって配向されている。第1図に示すおむつ20は、 前胴領域22、後胴領域24、股領域26、及び周囲28を有し、周囲28は、 長手方向縁部30及び前後の横端縁部32A及び32Bからなる。おむつ20は 、更に、横方向中心線34及び長手方向中心線36を有する。 本明細書中で使用されているように、おむつ20の「長手方向」寸法、方向、 又は軸線は、使い捨て吸収物品の着用時に、着用者に関して前後に整合する。お むつ20の「横方向」寸法、方向、又は軸線は、おむつ20の着用時に長手方向 と直交し、横方向に整合する。「Z軸方向」は、長手方向及び横方向の両方向と 直交し、これを第2図に示す。 前胴領域22及び後胴領域24は、着用時に着用者の胴部を取り囲み、着用者 が起立姿勢をとっているとき、おむつ20の最も上の部分である。股領域26は 、前胴領域22と後胴領域24との間に配置され、着用時に着用者の脚の間にく るおむつ20の部分である。 第1図及び第2図に示すように、おむつ20は、液体透過性のトップシート3 8、このトップシート38に接合された液体不透過性のバックシート42、及び トップシート38とバックシート42との中間に配置された吸収コア44からな る。吸収コア44は一つ又はそれ以上の層からなるのがよいが、図面では、一層 からなるように示してある。吸収コア44の周囲45は、横方向に延びる前後の 端部45A及び45B、並びに側縁部45C及び45Dを含む。吸収コア44は 、長手方向で、前後の胴領域22、24内には延びていないが、股領域26にお いて、横方向に延びる前後の端部45A及び45Bで終端する。おむつ20の側 辺縁部58は、吸収コアの側縁部45C及び45Dからおむつ20の長手方向縁 部30まで横方向に延びている。側辺縁部58は、吸収コアの側縁部45C及び 45Dから横方向外方に延びるトップシート38及びバックシート42の部分 を含む。 おむつ20は、使用中に着用者の身体と隣接して位置されるおむつ20の部分 を構成する内面39を有する(即ち、内面39は、全体として、トップシート3 8の少なくとも一部によって形成されている)。おむつは、更に、着用者の身体 から遠ざかって位置決めされた外面43を有する(即ち、外面43は、全体とし て、バックシート42の少なくとも一部及びバックシート42に接合された他の 構成要素によって形成されている)。 本発明によるおむつ20は、少なくとも一つの膨張可能な構成要素200及び 使い捨て物品を使用する際に膨張可能な構成要素を膨張させるためのポンプ30 0を更に有する。膨張可能な構成要素200は、第1厚さT1(第3図参照)か らT1よりも相当に大きい第2厚さT2(第4図参照)を有する所定形状まで膨 張可能である。膨張可能な構成要素200は、Z方向糞便空所空間211を第2 図に示すように維持するため、トップシート38とバックシート42との間にス ペーサ210が配置されているのがよい。 ポンプ300は、トップシート38とバックシート42との間に配置できる。 ポンプ300は、少なくとも一つの入口ポート340及び少なくとも一つの出口 ポート360を有するポンプチャンバ305を含む。ポンプ300は、更に、弾 性チャンバ壁310を有する。弾性チャンバ壁310は、ポンプチャンバ305 の境界の少なくとも一部を形成する。弾性チャンバ壁310を指先等で変形させ ることにより、空気等のガスをポンプチャンバ305から出口ポート360を通 してスペーサ210内に移動させることができる。「弾性チャンバ壁」という用 語は、チャンバ壁310は、指先等で及ぼされた力によって繰り返し変形させる ことができ、変形力を外すとチャンバ壁310がその変形していない形状をとり 、これによって、空気が入口ポート340を通ってポンプチャンバ310内に引 き込まれるということを意味する。ポンプ300から膨張可能なスペーサ210 へ の一方向性の流れを提供するため、出口ポート360の下流に逆止弁400を配 置するのがよい。 第1図に示すおむつ20の構成要素を更に詳細に参照すると、おむつ20は、 好ましくは、テープタブファスナ又は機械式ファスナのような一対のファスナ5 4を含む。これらのファスナは、おむつ20を着用者に取り付けるため、後胴領 域24に位置決めされている。更に、おむつは、ガスケットカフ(図示せず)、 障壁カフ(図示せず)、及び弾性胴バンド(図示せず)のような弾性胴部装置を 有する。適当なテープタブファスナ54を例示するため、1974年11月19 日にブエルに付与された米国特許第3,848,594号、及び1987年5月 5日にヒロツ等に付与された米国再発行特許第B1 4,662,875号を参 考のため本明細書に組み込む。ガスケットカフ及び障壁脚カフを例示するため、 1975年1月14日にブエルに付与された米国特許第3,860,003号、 1978年3月28日にブエルに付与された米国特許第4,081,301号、 1987年9月22日にローソンに付与された米国特許第4,695,278号 、及び1990年7月3日にフォアマンに付与された米国特許第4,938,7 55号を参考のため本明細書に組み込む。おむつ20用の弾性胴バンドを例示す るため、1985年5月17日にキビトに付与された米国特許第4,515,5 95号、及び1989年3月28日にフォアマンに付与された米国特許第4,8 16,025号を参考のため本明細書に組み込む。 第1図は、トップシート38及びバックシート42の長さ寸法及び幅寸法が吸 収コア44の長さ寸法及び幅寸法よりも全体に大きいおむつ20の実施例を示す 。トップシート38及びバックシート42は、横方向に延びるコア端部45A及 び45Bを越えて長手方向に延び、前胴領域22及び後胴領域24を形成する。 トップシート38及びバックシート42は、コア側縁部45C及び45Dを越え て横方向に延び、側辺縁部58を形成する。トップシート38、バックシート4 2、 及び吸収コア44は、種々の周知の形体に組み立てることができるが、好ましい おむつ形体は、1975年1月14日にブエルに付与された米国特許第3,86 0,003号、及び1992年9月29日にブエルに付与された米国特許第5, 151,092号に記載されている。これらの特許について触れたことにより、 これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 スペーサ210は、好ましくは、第1厚さT1からこの厚さよりも相当に大き い第2厚さT2まで膨張できる。「相当に大きい」というのは、T2がT1の少 なくとも倍、好ましくは少なくとも10約50倍であるということを意味する。 スペーサ210のZ軸方向の第2厚さT2(第7図参照)は、少なくとも0.6 4cm(0.25インチ)でなければならない。T1及びT2は、0.0703kg /cm2(1平方インチ当たり1.0ポンド)のZ軸方向圧縮荷重が作用した状態で 計測する。この際、圧縮荷重は、約6.45cm2(1.0平方インチ)の円形の 適用領域を有する領域即ち脚プリント上に加えられる。 第1図に示すスペーサ210は、閉じた曲線からなる全体に「鍵穴」形状を有 する。スペーサ210用の他の適当な閉じた形状には、円形、正方形、及び楕円 形や矩形といった細長い形状が含まれるが、これらの形状に限定されない。変形 例では、スペーサ210は、後方又は前方が開放した全体にU字形状の曲線から なるのがよい。スペーサ210は、好ましくは、長手方向に延びる二つの部分2 22を接合する横方向に延びる部分220を含む。スペーサ210の適当な形状 及び寸法は、1993年6月23日にアー等の名で出願された米国特許出願第0 8/081,733号に開示されている。同出願について触れたことにより、そ の出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 膨張させた構成要素200が糞便空所容積スペーサ210を構成する実施例で は、トップシート38及び吸収コア44は、孔46及び47を夫々有する(孔4 6は、第1図では、仮想線で示してある)。孔46及び47は互いに整合し、 糞便を着用者の肛門から空所空間211内へ連通するための通路を提供する。変 形例では、孔46及び47をなくすことができ、スペーサ210は、糞便を着用 者の皮膚から遠ざけた状態に保持するため、トップシートの表面上に形成した窪 みからなる。 本明細書中で使用されているように、「空所空間」は、トップシート38とバ ックシート42との間のキャビティであり、このキャビティは、糞便を受け入れ るような大きさになっている。空所空間211は、吸収コア44が着用者の重量 でトップシート38とバックシート42との間で圧縮される場合には、閉鎖でき る。スペーサ210は、膨張させて厚さを第2厚さT2にしたとき、着用者の重 量を支持し、これによって、空所空間211のような空所空間211を、厚さが 少なくとも約0.65cm(0.25インチ)で容積が少なくとも約16.4cm3 (1.0立方インチ)に維持する。 トップシート38及びバックシート42は、全体に同じ拡がりを有し、周囲が 少なくとも部分的に互いに接合されている。本明細書中で使用されているように 、「接合という用語は、第1部材即ち構成要素が第2部材即ち構成要素に直接的 に又は間接的に取り付けられた即ち連結された状態に関し、間接的に連結されて いる場合には、第1部材即ち構成要素が中間部材即ち構成要素に取り付けられ即 ち連結され、中間部材即ち構成要素が第2部材即ち構成要素に取り付けられ即ち 連結される。 トップシート38及びバックシート42は、接着剤結合又はヒートシールとい った当該技術分野で周知の任意の手段で接合できる。トップシート38をバック シート42に接合する特に好ましい方法は、オハイオ州コロンバスのセンチュリ ー接着剤社が製造し、センチュリー5227として販売しているホットメルト接 着剤、又はミネソタ州セントポールのH.B.フューラー社が販売しているHL 1258を使用する。特に好ましい実施例では、接着剤接合は、長手方向に配向 された接着剤バンド又は螺旋によって行われる。 本明細書中で使用されているように、「吸収コア」という用語は、身体の滲出 物を吸収し保持するのに使用されるおむつ20の任意の構成要素に関する。吸収 コア44は両主面を有し、所望であれば、一つ又はそれ以上のティッシュ層(図 示せず)によって取り囲まれている。吸収コア44は、代表的には、エアーフェ ルトと呼ばれる微粉砕した木材パルプのような一般的に使用されている種々の材 料から製造できる。所望であれば、吸収コア44は、更に、当該技術分野で一般 的に使用されている吸収ゲル化剤を含む。特定的には、吸収コア44は、198 6年9月9日にワイズマン等に付与された米国特許第4,610,678号、1 989年5月30日にアルマニー等に付与された米国特許第4,834,735 号、1993年6月8日にクック等に付与された米国特許第5,217,445 号、及び1993年8月10日にアルマニー等に付与された米国特許第5,23 4,423号の教示に従って製作することができる。これらの特許について触れ たことにより、これらの特許に開示されている内容は、本発明で使用するのに適 した吸収コア44を製作するための方法を示す目的で本明細書中に組み入れたも のとする。1988年4月19日にブランデット等に付与された一般に譲渡され た米国再発行特許第 Re.32,649号に従って製造した吸収ゲル化剤が、本発 明によるおむつ20で使用するのに適している。 コア44は、第2図に示してあるように、トップシート38の下側に接合でき る。変形例では、コア44はバックシート42に接合でき、又はコア44は二つ 又はそれ以上の層からなる。吸収コア44は、当該技術分野で周知の取り付け手 段によって、トップシート38又はバックシート42に接着剤で接合できる。特 に好ましい取り付け手段は、接着剤の螺旋、及び接着剤の長手方向及び横方向の バンドである。特に好ましい種類の接着剤は、オハイオ州コロンバスのセンチュ リー接着剤社がセンチュリー5227として製造している接着剤、ミネソタ州セ ントポールのH.B.フューラー社が販売しているHL−1258接着剤、及び ミネソタ州セントポールの3M社が販売しているXPO−9−035接着剤であ る。 第1図を再び参照すると、「トップシート」は、おむつ20の着用時に着用者 の皮膚と接触し、吸収コア44と着用者の皮膚との接触を実質的に阻止する、お むつ20の任意の液体透過性の面に関する。トップシート38は、好ましくは、 柔軟で手触りがよく、着用者の皮膚に対して刺激がない。好ましくは、身体の滲 出物を吸収コア44に更に容易に輸送するため、トップシート38を親水性を持 つように処理する。 適当なトップシート38は、多孔質フォーム、有孔プラスチックフィルム、天 然繊維(例えば木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル又はポ リプロピレン繊維)、又は以上の組み合わせから製造できる。特に好ましいトッ プシート38は、約2.2デニールで長さが約15.9mm(0.62インチ)の ポリプロピレン繊維からなる。トップシート38は、多くの技術に従って製造で きる。例えば、トップシート38は、スパンボンデッド繊維、カーデッド繊維、 湿式堆積繊維、溶融吹付け繊維、ヒドロエンタングルド繊維、これらの組み合わ せ等でできた不織布ウェブであるのがよい。一つの適当なトップシート38は、 カーディング処理を施し、熱で結合した、坪量が約18g/m2乃至約25g/m2のウ ェブである。適当なトップシート38は、マサチューセッツ州ウォルポールのイ ンターナショナルペーパー社の一部課であるヴェラテック社がP−8の表示で販 売している。 孔46及び47は、好ましくは、横方向で長手方向軸線36上に中心がある。 孔46は、任意の所望の形状であるのがよい。適当な形状は、長手方向寸法が約 5.1cm(2.0インチ)で横方向寸法が約3.8cm(1.5インチ)の楕円形 である。孔46の最も後側の縁部は、着用時におむつ20の後縁部32Bから少 なくとも約15.2cm(6.0インチ)、好ましくは約17.8cm(7.0イン チ)乃至約21.6cm(8.5インチ)である。 孔47は、孔46と整合しており、好ましくは、孔46の形状と同じ又は同様 の形状を有する。好ましくは、スペーサ210は、孔46及び47と整合してお り、これらの孔のいずれも妨げず、各孔46及び47の少なくとも一部がスペー サ210の長手方向に延びる部分222の中間に配置されている。 バックシート42は、尿のような液体に対して不透過性であり、吸収コア44 によって吸収され且つ包含された流体が下着、衣服、及びベッドを濡らすことが ないようにする。本明細書中で使用されているように「バックシート」は、おむ つ20の着用時に吸収コア44の外方に配置された任意の障壁に関し、吸収され た液体をおむつ20内に止める。バックシート42は、好ましくは、薄い熱可塑 性フィルムから製造されるが、液体不透過性の他の可撓性材料を使用することも できる。本明細書中で使用されているように、「可撓性」という用語は、柔軟で あり且つ人体の全体形状及び輪郭に容易に馴染む材料に関する。 バックシート42は、織布材料又は不織布材料、ポリエチレンやポリプロピレ ンでできた熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、又はフィルムでコーテ ィングした不織布材料のような複合材料からなるのがよい。バックシート42は 、厚さが約0.01mm乃至約0.051mm(約0.0005インチ乃至約0.0 02インチ)の熱可塑性フィルムからなる。所望であれば、バックシート42は 、より布に近い外観を与えるため、エンボス加工及び/又は艶消し仕上げが施し てある。バックシート42を形成できる適当な材料は、厚さが約0.012mm乃 至約0.051mmのポリエチレンフィルムである。例示のポリエチレンフィルム は、オハイオ州シンシナチのクロペー社がP18−1401の表示で製造してい るポリエチレンフィルム、及びバージニア州リッチモンドのトレッデガー社がX 8297及びHTS−5,FSIIの表示で製造しているポリエチ レンフィルムである。 再び第1図を参照する。スペーサ210は、全体に閉じた曲線からなる鍵穴形 状を有する。第1図に示す鍵穴形状は、着用者の大腿を快適に受入れるため、横 幅が前胴領域22に向かって小さくなっている。変形例では、スペーサ210は 後方に開放した全体にU字形形体のような開放した曲線で形成された形状を有す る。スペーサ210の適当なU字形形体は、1992年12月15日にドレイア ー等に付与された米国特許第5,171,236号に示されている。同特許につ いて触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れ たものとする。 第1図及び第2図を参照すると、スペーサ210は、一つ又はそれ以上の膨張 可能なチャンバ230からなる。膨張可能なチャンバ230は、シーム240の ところで二つのチャンバ壁232及び234に周囲を接合することによって形成 できる。第1図及び第2図では、チャンバ壁232は、バックシート42の一部 からなり、チャンバ壁234はバックシート42の表面41に直接接合されてい る。変形例では、チャンバ壁232は、チャンバ壁234とバックシート42と の中間に配置された熱可塑性フィルム層のような別体の壁部品からなるのがよい 。 膨張可能なチャンバ230の壁232及び234は、ガス不透過性でなければ ならず、好ましくは、柔らかで可撓性の材料から製造される。一実施例では、壁 232及び234の一方又は両方をエラストマーフィルム即ち延伸性フィルムか ら形成するのがよい。膨張可能なチャンバ230は、スペーサ210に0.07 03kg/cm2(1平方インチ当たり1ポンド)のZ軸方向圧縮荷重が加えられてい る場合に、少なくとも約0.635cm(0.25インチ)の膨張厚さT2を少な くとも一時間に亘って維持しなければならず、着用者が座ったり突然倒れた場合 のように打撃荷重が加わっても完全に平らになったり破れたりしてはならない。 壁232及び234用の適当な材料には、熱可塑性フィルム、熱可塑 性フィルム/金属箔積層体、天然ゴム、天然ゴム及び合成熱可塑性樹脂の積層フ ィルムが含まれるが、これらの材料に限定されない。壁232及び234用の適 当な材料には、厚さが0.000635cm乃至0.0127cm(0.25ミル乃 至5.0ミル)のポリエチレンフィルムが含まれる。 壁232及び234の一方又は両方の形成に使用できる適当な材料は、上掲の トレッデガーX8297及びクロペーP−18−1401のような、バックシー ト42の形成に使用できる材料が含まれる。壁232及び234の一方又は両方 の形成に使用できる他の適当な材料には、トレッデガー産業からC−8323の 表示で入手できるポリエチレンフィルムが含まれる。 壁232及び234の一方又は両方は、真空成形又はエンボス加工等で予備成 形できる。一例として、壁234を真空成形し、チャンバ230の膨張時に全体 に半円形又は矩形断面を与える。壁232及び234は、熱/圧力シール、接着 剤結合、超音波結合、等の任意の適当な接合方法でシール240のところで接合 できる。適当なシール240は、500Wのヴェルトロッドインパルスヒートシ ールユニット12型を用いてヒートシールを行うことによって形成できる。この ヒートシールユニットは高圧に設定されており、ヒートインパルス力の設定は1 .0秒である。このようなヒートシールユニットは、ニューヨーク州ブルックリ ンのヴェルトロッド社が製造している。 第3図、第4図、及び第5図を参照すると、ポンプ300は、トップシート3 8とバックシート42との間に配置されている。ポンプ300は、好ましくは、 少なくとも一つの入口ポート340及び少なくとも一つの出口ポート360を備 えたポンプチャンバ305、及びポンプチャンバ305の境界の一部を形成する 弾性チャンバ壁310を有する。入口ポート340は、弾性チャンバ壁310を 通って延びることができる。 ポンプ300は、第3図、第4図、及び第5図に示すように、バックシート 42に直接的に接合されているのがよい。第3図、第4図、及び第5図に示す実 施例では、弾性チャンバ壁310は、ポンプ300がバックシート42と一体で あるようにバックシート42に直接的に接合されており、バックシート42は、 ポンプチャンバ305の境界の一部を形成する。バックシート42と一体のポン プ300が所望である。これは、このような構成により、おむつ20は、スペー サ210を膨張させる前には、薄く且つ比較的嵩が低い外観を持つためである。 変形例では、弾性チャンバ壁310がポンプチャンバ305の全境界を形成し、 バックシート42に直接的に又は間接的に接合できる。 弾性チャンバ壁310は、ゴム又は適当な熱可塑性ポリマー等の材料から形成 されている。適当な弾性壁310は、厚さtが約0.3mm(第3図参照)のエス タン5708F1ポリエステル−ウレタンポリマーから成形できる。第3図、第 4図、及び第5図を参照すると、ポンプ300は、相互連結された一対のポンプ チャンバ305を有する。各ポンプチャンバは、高さHが約5mmで、長さLが約 25.0mmで、幅Wが約15.0mmである。各入口ポート340は全体に円形形 状を有し、直径が約3.0mmである。 弾性チャンバ壁310は、第5図に示すように、シーム390に沿ってバック シート42に接合できる。シーム390は、熱/圧力シール、接着剤結合、又は 超音波結合を含むがこれらの方法に限定されない任意の適当な方法で形成できる 。適当なシール390は、上述のヴェルトロッドインパルスヒートシールユニッ トで形成できる。 第3図、第4図、及び第5図に示す実施例では、トップシート38は吸収コア 44の周囲45の外方に長手方向及び横方向に延びている。ポンプ300の入口 ポート340は、吸収コアの周囲45の外側に配置されている。このような構成 が望ましく、比較的厚い吸収コアがポンプ300の作動に干渉しない。第1図、 第3図、及び第4図では、ポンプ300は後胴領域24に位置決めされた状態で 示してある。変形例では、ポンプ300を前胴領域22に位置決めでき、又は第 1図に仮想線で示すように側辺縁部58の一方に位置決めできる。 第1図、第3図、及び第4図では、入口ポート340はトップシート38の下 に配置されている。第4図に示すように、指先をポート340と重なったトップ シート38の部分の上に置いてポンプチャンバ305から入口ポート340を通 る空気流を制限する。指先で力を加えて弾性チャンバ壁310を変形させ、これ によって空気をポンプチャンバ305からスペーサ210のチャンバ230内に 圧送する。指先で加えた圧力を外すと、弾性チャンバ壁310は再びその変形し ていない状態に戻り、これによって、空気を入口ポート340を通してチャンバ 305に吸い込む。指先で力を加えるサイクルを繰り返し、スペーサ210を更 に膨張させる。スペーサ210は、これによって、着用者又はおむつを装着させ る人によって、所望程度まで膨張させることができる。 入口ポート340をトップシート38の下にコアの周囲45とおむつの周囲2 8との間に位置決めすることによって、ポンプチャンバ305を充填するための 空気をトップシート38に通すことができる。こうした構成により、ポンプ30 0全体をトップシート38とバックシート42との間に別個にコンシールするこ とができ、ポンプ300からトップシート38とバックシート42との間をおむ つ20の周囲28に沿って延びる空気通路を必要としない。変形例では、入口ポ ート340は、トップシート38とバックシート42との間を周囲28の一部に 沿って延びる開口部からなるのがよい。トップシートとバックシートとの間のこ のような開口部は、おむつ20の製造を複雑にするため、望ましくない。別の変 形例では、入口ポート340をバックシート42に配置できる。しかしながら、 このような構成は、バックシート42が液体不透過性の障壁として機能するため 、一般的には、好ましくない。従って、一般的には、開口部をバックシート42 に設けることは望ましくない。更に別の実施例では、ポンプ300は、バッ クシート42の表面43に接合できる。 逆止弁400は、ポンプ300からスペーサ210のチャンバ230への一方 向性の流れを提供する。第2図を参照すると、逆止弁400は、第1閉鎖位置か ら第2開放位置まで変形自在の可撓性フラップ410からなるのがよい。フラッ プ410は、第2図及び第3図では閉鎖位置で示してあり、第4図では開放位置 で示してある。フラップ410は、壁234及びバックシート42の部分と対応 する向き合った第1及び第2の壁を有する通路420(第3図参照)に配置され ている。フラップ410は、壁234に接合された上流フラップ縁部412及び フラップ410が第2図及び第3図の閉鎖位置にあるときにバックシート42と 結合する下流縁部414を有する。 フラップ410を有する逆止弁400は比較的薄く、比較的に嵩が小さい薄型 のおむつ20を提供する。第2図では、フラップ410は、壁234に接合され た別体の材料部品として示してある。このようなフラップ410は、壁234を 形成するのと同じ材料で作ることができ、厚さは、約0.012mm乃至約0.0 51mmである。フラップ410は、上述のヴェルトロッドインパルスヒートシー ルユニットを用いたヒートシールといった任意の適当な方法で壁234に接合で きる。第3図、第4図、及び第5図に示す変形例では、フラップ410は、弾性 チャンバ壁310の延長部からなる。このような延長部は、厚さtに対して薄く 、そのため、フラップ410は、チャンバ230とポンプチャンバ305との間 の気圧差によって、閉鎖位置と開放位置との間で変形するのに十分薄い。 第6図及び第7図に示す変形例では、ポンプ300の弾性要素500が、ポン プチャンバ305内に配置されている。「弾性要素」は、圧縮荷重を加えること によって、第1厚さからこの第1厚さよりも薄く第1厚さの約60%に等しい第 2厚さまで圧縮でき、圧縮荷重を約15秒外すと、その第1厚さの少なくとも約 70%を回復する要素を意味する。弾性要素500は、指先等で圧縮でき、空気 をポンプチャンバ305からスペーサチャンバ230に圧送する。弾性要素50 0を圧縮する力を外すと、弾性要素500が膨張し、これによって新たな供給空 気を入口ポート340を通してポンプチャンバ305内に吸い込む。 弾性要素500は、好ましくは、圧縮荷重に対する抵抗が比較的小さく、その ため、弾性要素500は、第7図に示すように、指先で容易に圧縮できる。好ま しくは、弾性要素500は、直径が約3.8cm(1.5インチ)の加荷重脚で約 0.0703kg/cm2(1平方インチあたり1ポンド)以下の圧縮荷重を加えるこ とによって、第1厚さから、第1厚さ以下で第1厚さの約60%に等しい第2厚 さまで圧縮できる。 弾性要素500は、荷重が加えられていない状態でのそのキャリパを圧縮サイ クル中に実質的に失うことなく、周期的に圧縮できなければならない。そのため 、ポンプ300は、弾性要素500を指先で繰り返し押したり離したりすること によって作動できる。好ましくは、弾性要素500は、その最初の、荷重が加え られていないキャリパの約60%以下まで、少なくとも毎分25回周期的に圧縮 できる。弾性要素は、各圧縮サイクル毎に、その最初のキャリパの少なくとも約 75%を各圧縮サイクルの中間に再び獲得する。 各圧縮サイクル中に、弾性要素を、その最初の、荷重が加えられていないキャ リパの約60%以下まで圧縮するのに必要な圧縮荷重は、好ましくは、少なくと も約0.0703kg/cm2(1平方インチあたり1ポンド)以下であり、直径が約 3.8cm(1.5インチ)の加荷重装置で加えられる。弾性要素500を周期的 に圧縮するための適当な試験装置は、オハイオ州ニュバリーのEME社が製造し ている EME599高性能テスターである。 一実施例では、弾性要素500は、ポンプチャンバ305内に吸い込まれた空 気が弾性要素500内に、並びに弾性要素500によって占有されていないチャ ンバ305の空間内に引き込まれるように、多孔質であるのがよい。適当な弾性 要素500は、スポンジ又はフォーム材料から形成できる。一実施例では、弾性 要素500は、連続気泡フォームからなるのがよい。連続気泡であることにより 、フォームの個々の気泡は、大部分が気泡の壁の材料によって互いから完全には 隔離されていない。弾性要素500の密度は、約0.0008787kg/cm2(1 平方インチ当たり約0.0125ポンド)の封圧が直径が約3.8cm(1.5イ ンチ)の加荷重脚で加えられた状態で、約0.01g/cc乃至約0.1g/ccである のがよい。 弾性要素500を製造できる一つの適当な連続気泡フォームは、オハイオ州シ ンシナチのアメリカンエクセルシオール社から#1230フォームとして入手で きるフォームのような、密度が約0.015g/cc乃至約0.025g/ccの密度を 有するポリウレタンフォームである。弾性要素500を製造できる他の適当な材 料には、密度が約0.015g/cc乃至約0.025g/ccの天然スポンジ材料、及 び密度が約0.020g/cc乃至約0.030g/ccのポリエチレンフォームが含ま れる。別の適当な連続気泡フォームは、1992年9月15日にヤング等に付与 された米国特許第5,147,345号に記載されているような、高分散相エマ ルジョンを重合させることによって形成したフォームである。同特許について触 れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたもの とする。 弾性要素500は、自由なZ軸方向に拘束されていない約1.778cm(0. 7インチ)の厚さを有する。弾性要素500は、使用前には、輸送及び貯蔵のた め、圧縮されたZ軸方向厚さを小さくしてある。例えば、弾性要素500を圧縮 して薄くすることができ、入口ポート340は、接着剤で裏打ちしたフィルム又 はテープの一片のような、取り外すことができるシールでカバーできる。入口ポ ート340をカバーするシールは、空気がチャンバ305に入らないようにし、 これによって弾性要素500の膨張を阻止する。使い捨て吸収物品の使用 の時点で、入口ポート340をカバーするシールを取り外すことができ、これに よって弾性要素500は、その自由な拘束されていない厚さを取り戻すことがで きる。 ポンプチャンバ305は、第6図に示すように、二つのポンプチャンバ壁35 2及び354によって境界付けることができる。第6図では、壁352はバック シート42と別体であるが、変形例では、壁352は、バックシート42の一部 からなってもよい。壁352及び354は、熱可塑性フィルムのようなガス不透 過性材料から形成されていなければならない。壁352及び354を形成する適 当な材料には、バックシート42及びスペーサチャンバ壁232及び234に関 して上文中に列挙した材料が含まれる。壁352及び354の周囲は、熱/圧力 シール、接着剤結合、超音波結合、等を含む任意の適当な方法で接合されている のがよい。壁352は、ポンプ出口ポート360を含むのがよく、このポートは 、スペーサチャンバ壁234の開口部236と整合している。壁234及び35 2は、これらの壁の間から空気が漏れないようにするため、開口部236及び出 口ポート360と隣接した箇所が、熱/圧力シール、接着剤結合等の任意の適当 な方法で互いに接合されているのがよい。 第6図及び第7図は、ポンプチャンバ305からスペーサチャンバ230への 一方向性流れを提供するための逆止弁400の変形例を示す。逆止弁400は、 第6図及び第7図では、スペーサチャンバ壁234に接合された状態で示してあ る。逆止弁400は、第1及び第2の端部462及び464が支持された変形可 能なフラップ460を有する。更に、逆止弁400は、壁234に接合された支 持部品470を含み、この支持部品の開口部476は、出口ポート360と整合 している。スペーサチャンバ230の空気圧がポンプチャンバ305内の空気圧 よりも大きい場合(例えば、弾性要素500がポンプチャンバ305内で膨張し た場合)には、圧力差により、フラップ460が孔476を覆い、これによって 空気がチャンバ230からポンプチャンバ305内に流れないようにする。ポン プチャンバ305内の空気圧がスペーサチャンバ230内の空気圧よりも大きい 場合(例えば、弾性要素500が指先で圧縮されている場合)には、圧力差によ りフラップ460が第1及び第2の端部462及び464の間で第7図に示すよ うに変形し、空気がスペーサチャンバ230にポンプチャンバ305から出口ポ ート360を通って入ることができるようにする。第1及び第2の端部が支持さ れ、逆止弁400として使用するのに適したフラップを有する薄いフィルム弁は 、イリノイ州エルクグローブヴィレッジのピリテック社がPLI−VALVの商 標で製造している。 図示の実施例では、膨張可能な構成要素200は、スペーサ210からなる。 しかしながら、ポンプ300によって膨張させることができる構成要素200は 、糞便空所容積を形成するためのスペーサに限定されない。例えば、膨張可能な 構成要素200は、胴領域22、24及び側辺縁部58の夫々での漏れを阻止す るため、胴領域22、24又は側辺縁部58に沿って位置決めされた膨張可能な 構成要素からなるのがよい。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の範囲は、添付の請求 の範囲によって定義される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 液体不透過性のバックシート、 前記バックシートに接合された液体透過性のトップシート、 前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収コア、 吸収物品上に配置され、第1厚さからこの第1厚さよりも相当に大きい第2厚 さまで膨張可能な、膨張可能な構成要素、及び 前記吸収物品上に配置され、前記膨張可能な構成要素を膨張させるためのポン プを有する、使い捨て吸収物品。 2. 前記ポンプは、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置され ている、ことを特徴とする請求項1に記載の使い捨て吸収物品。 3. 前記ポンプは、前記バックシートに直接接合されている、ことを特徴と する請求項1に記載の使い捨て吸収物品。 4. 前記ポンプは、前記バックシートと一体である、ことを特徴とする請求 項3に記載の使い捨て吸収物品。 5. 前記トップシートは、前記吸収コアの周囲の外方に延びており、前記ポ ンプは、前記吸収コアの前記周囲の外側で前記トップシートの一部の下に配置さ れた入口ポートを有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一 項に記載の使い捨て吸収物品。 6. 前記ポンプは、弾性チャンバ壁を有する、ことを特徴とする請求項1乃 至5のうちのいずれか一項に記載の使い捨て吸収物品。 7. 前記ポンプは、ポンプチャンバ内に配置された弾性要素を有する、こと を特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の使い捨て吸収物品。 8. 前記弾性要素は多孔質である、ことを特徴とする請求項7に記載の使い 捨て吸収物品。 9. 前記弾性要素は、連続気泡フォームからなる、ことを特徴とする請求項 8に記載の使い捨て吸収物品。 10. 前記ポンプから前記膨張可能な構成要素への一方向性流れを形成する ための逆止弁を更に有する、ことを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれか 一項に記載の使い捨て吸収物品。
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