JPH10503652A - インターロイキン−1β転換酵素に関連するヒトタンパク質TxおよびTyをコードしているDNA配列 - Google Patents

インターロイキン−1β転換酵素に関連するヒトタンパク質TxおよびTyをコードしているDNA配列

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JPH10503652A JP8506262A JP50626296A JPH10503652A JP H10503652 A JPH10503652 A JP H10503652A JP 8506262 A JP8506262 A JP 8506262A JP 50626296 A JP50626296 A JP 50626296A JP H10503652 A JPH10503652 A JP H10503652A
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Abstract

(57)【要約】 プロテアーゼ活性を有しアポトーシスを誘発できるヒトポリペプチドをコードする、インターロイキン−1β転換酵素に関連したDNA配列。

Description

【発明の詳細な説明】 インターロイキン−1β転換酵素に関連するヒトタンパク質TxおよびTyをコ ードしているDNA配列 本発明は、インターロイキン−1β転換酵素に関連する新規なヒトタンパク質 TxをコードしているDNA配列、タンパク質Tx、それらの製造法、それを含 有する製剤組成物、および医薬としてのそれらの用途に関する。 インターロイキン−1β(IL−1β)は、リウマチ様関節炎、腸の炎症性疾 患または敗血症ショックのような、多種類の急性または慢性炎症性疾患の病態形 成に関与する前炎症性サイトカインである[Dinarello ら(1992)、Immunologi cal Reviews、127 :119〜146 ]。 ヒトの単核球やマクロファージは、IL−1βを31kDの不活性前駆体の形態 (pIL−1β)で合成する。pIL−1βは従来のシグナル配列を保有せず、 116番目のアスパラギン酸と117番目のアラニンとの間での切断後にのみ、 細胞が有効に分泌できる。この切断は、17kDの活性IL−1β形態を生じ、イ ンターロイキン−1β転換酵素(ICE)と呼ばれる特異的酵素によって実施さ れる[Thornberryら(1992)、Nature、356 :768 〜774 ;Cerrettiら(1992) 、Science、256 :97〜100 ]。この酵素は、ヒトおよびマウスで特徴付けられ 、かつクローニングされている[Nettら(1992)、Journal of Immunology、149 :3,254 〜3,259 ;Molineaux ら(1993)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、90 :1,809 〜1,813 ]。これは、他の公知のチオールプロテアーゼとの相同性が皆 無である、独自のシステインプロテアーゼである。またpIL−1βの特定のA sp−Xのペプチド結合との特別な特異性を有する。 ICEという酵素は、20kD(p20)と10kD(p10)との2サブユニッ トで構成され、その結合が酵素活性に必要である。これらのサブユニットは、4 5kDのプロ酵素形態(p45)のタンパク質分解による切断に由来する。ICE という酵素自体が、その前駆体であるp45、またはこのプロ酵素のN末端部分 の119個のアミノ酸を保有しない30kDのp30という形態を、p20プラス p10という活性形態に切断できる。p45の完全な配列は、そのcDNAはも とより、アミノ酸配列によっても特徴付けられている[Thornberryら、前掲]。 ヒトICEの遺伝子の特徴付けは、記載されている[Cerrettiら(1994)、Geno mics、20:468 〜473 ]。 最近の研究は、プログラム細胞死またはアポトーシスの調節におけるICEの 可能な役割を明らかにした[Yuanら(1993)、Cell、75:641 〜652 ]。実際に は、ICEは、ラット線維芽細胞でのアポトーシスやマウスICEの過発現に関 与するカエノラーブジチス・エレガンスCelegansのタンパク質で、アポトーシ スを誘発するCed−3との28%の相同性を有する[Miura ら(1993)、Cell 、75:653 〜660 ]。その上、ICEの阻害性ウイルスセルピンserpine である タンパク質crmAの、感染されたニワトリの神経節ニューロンでの発現は、成 長因子(神経成長因子)の抑制が誘発するアポトーシスによる死からこれらの細 胞を保護する[Gagliardini ら(1994)、Science、263 :826 〜828 ]。これ らの所見は、ICEまたはこのタンパク質の相同体が、特にアルツハイマー病ま たはパーキンソン病のような退行性神経疾患や、脳虚血に見られるプログラム細 胞死の調節に関与し得ることを示唆している[M.Barinaga(1993)、Science、 259 :762 ]。 IL−1βの成熟またはアポトーシスのいずれかに役割を果たす、ICEに関 連する新規タンパク質の呈示は、IL−1βまたはアポトーシスが関与する状況 での新規な治療もしくは診断剤の開発に寄与する可能性がある。 本発明は、ICEのヒト前駆体p45との約52%の相同性を有し、活性サイ トカインへとIL−1βの前駆体を成熟させない新規なヒトタンパク質Txに関 する。タンパク質Txは、二つの予想外の機能を有する。すなわち、一方で、そ れはプロテアーゼであり、特に、ICEの前駆体p30をp10およびp20の サブユニットへと切断できるが、他方では、細胞、例えば核酸移入されたCos 細胞でアポトーシスを誘発できる。 これらの生物学的特性は、IL−1βに応答するか、またはアポトーシスが生 じる病理学的状況の治療へのタンパク質Txの使用を予期させる。 本発明は、タンパク質Txとの70%を越える相同性を有する新規なヒトタン パク質Tyにも関する。タンパク質Tyは、細胞、例えば核酸移入されたCos 細胞でアポトーシスを誘発できる。タンパク質Tyは、分子間の方式で自己切断 ができるプロテアーゼである。 したがって、本発明の主題は、プロテアーゼ活性を有するヒトポリペプチドを コードし、配列番号1: の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列を含むDNA配列、およびアポト ーシスを誘発できる能力を有するヒトポリペプチドをコードし、上記配列番号1 の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列を含むDNA配列である。 本発明の特定の主題は、プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発で きるヒトポリペプチドをコードし、上記配列番号1の配列のヌクレオチド配列を 有するDNA配列である。 377個のアミノ酸を有するタンパク質をコードしている上記DNA配列は、 LPSで活性化される単核球、またはヒトの多核細胞もしくは胎盤のRNAから 出発し、ICEの配列、および下記にその詳細な説明を示す操作条件に従って、 既に同定されている相同遺伝子の配列のオリゴヌクレオチド誘導体を援用する、 PCRを用いる増幅によって得ることができるcDNA配列である。 プロテアーゼ活性の呈示と、アポトーシスを誘発できる能力のそれとは、下記 に実験の部で例示する。 本発明の、より特定の主題は、プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを 誘発できるヒトポリペプチドをコードし、配列番号1の配列のヌクレオチド第4 2番に始まり、ヌクレオチド第1,172番に終る配列を有するDNA配列、お よびそれとハイブリッド形成し、同じ機能を有するDNA配列である。 ハイブリッド形成する配列には、高度の緊縮条件下でハイブリッド形成し、同 じ活性を有するポリペプチドをコードしているDNA配列が包含される。緊縮条 件は、例えば、Maniatisら[Molecular Cloning、Cold Spring Harbor Laborato ry Press(1989)]による、65℃で、5xSSPE;10xデンハート溶液; 100μg /mlのDNAss;1%SDS溶液中に18時間、次いで2xSSC ;0.05%SDSで5分ずつ3回洗浄、次いで65℃で、1xSSC;0.1 %SDSで15分ずつ3回洗浄というハイブリッド形成を包含する。 本発明の全く特定の主題は、配列番号1の配列のヌクレオチド第42番に始ま り、ヌクレオチド第1,172番に終る配列を有するDNA配列である。 配列番号1の配列の知見は、本発明を、例えば化学合成の公知の方法によって か、または公知のハイブリッド形成手法による合成オリゴヌクレオチドプローブ を用いる遺伝子ライブラリーもしくはcDNAライブラリーのふるい分けによっ て、再現できるようにする。 本発明は、プロテアーゼ活性を有し、アポトーシスを誘発でき、そして配列番 号2: の配列のアミノ酸配列を有するヒトポリペプチド、ならびに該配列の対立遺伝子 および類似体にも関する。 対立遺伝子および類似体には、1個もしくはそれ以上のアミノ酸の置換、削除 または付加によって修飾された配列が、これらの生成物が同じ機能を保持してい る限り包含される。 本発明の特別な主題は、配列番号2の配列のアミノ酸配列を有し、タンパク質 Txと称されるポリペプチドである。 本発明の態様の一つは、宿主細胞での、配列番号2の配列のアミノ酸配列をコ ードしているDNAの発現によって得られるような、本発明によるポリペプチド にも関する。 本発明によるポリペプチドを宿主細胞での発現によって得るときは、遺伝子工 学および細胞培養の公知の方法に従って、それを実施する。 発現は、本発明のポリペプチドをコードしているDNA配列を適当なプロモー ター配列に先行されて含む原核細胞、例えば大腸菌、または真核細胞、例えばC os細胞で実施することができる。 本発明は、特に、真核宿主細胞での発現によって得られるような、本発明によ るポリペプチドに関する。 全く特定的には、本発明は、そのプロテアーゼ活性がIL−1βの転換酵素の 成熟のための能力に対応する、本発明によるポリペプチドに関する。この特定の プロテアーゼ活性の決定の例は、下記に説明する。 本発明の主題は、プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発できるヒ トポリペプチドをコードしているDNA配列を含む発現ベクター、および上記ベ クターによって形質転換された宿主細胞にも関する。 発現ベクターは、適当なプロモーターの制御下でタンパク質を発現させる公知 のベクターである。原核細胞に対しては、プロモーターは、例えばlacプロモ ーター、trpプロモーター、tacプロモーター、β−ラクタマーゼプロモー ターまたはPLプロモーターであることができる。酵母細胞に対しては、プロモ ーターは、例えばPGKプロモーターまたはADプロモーターであることができ る。哺乳類細胞に対しては、プロモーターは、例えばSV40プロモーター、ま たはアデノウイルスのプロモーターであることができる。バキュロウイルス型の ベクターも、昆虫細胞での発現に用いることができる。 宿主細胞は、例えば原核細胞または真核細胞である。原核細胞は、例えば大腸 菌、桿菌、ストレプトマイセス菌である。真核宿主細胞は、酵母とならんで、高 等生物の細胞、例えば哺乳類細胞または昆虫細胞を包含する。哺乳類細胞は、例 えば、ハムスターのCHOまたはBHK細胞やサルのCos細胞のような線維芽 細胞である。昆虫細胞は、例えばSF9細胞である。 本発明は、配列番号2の配列のアミノ酸配列をコードしているDNAによって 形質転換された宿主細胞での、タンパク質Txの発現を包含する方法、特に、宿 主細胞が真核細胞である方法に関する。 本発明の主題は、本発明によるポリペプチドに仕向けた抗体でもある。 本発明によるポリクローナルまたはモノクローナル抗体は、公知の方法に従っ て調製することができ、例えば、例えばELISA試験でのタンパク質Txの検 定に、また診断剤としても用いることができる。 本発明による新規なタンパク質Txは、下記に述べる結果に示されるとおり、 顕著な生物学的特性、特にプロテアーゼ活性、特にIL−1βの転換酵素を成熟 させ得る能力、およびアポトーシスを誘発できる能力を有する。 これらの生物学的特性は、本発明によるタンパク質Txを、例えば自己免疫疾 患の治療、傷害の治癒、またはIL−1βが関与する照射による治療の、もしく は、例えばアポトーシスが関与する癌や感染の部域でのそれの副作用の軽減に役 立たせる。 したがって、本発明の主題は、医薬としての、本発明によるポリペプチドであ る。 本発明は、上記に定義の医薬を活性成分として含有する製剤組成物に及び、特 に、IL−1βの生産を変調するか、またはアポトーシスを変調するための製剤 組成物に関する。 活性成分は、上記製剤組成物の調製のための通常の賦形剤とともに調合するこ とができる。該組成物は、非経口的、経口的または局所的な経路で投与すること ができる。 本発明によるポリペプチドは、これらのポリペプチドの阻害剤で構成される新 規な治療剤、および、例えば自己免疫疾患、敗血症ショックまたは神経退行性疾 患に付随する炎症の治療での、医薬としてそれらの使用も構想させる。 本発明の主題は、配列番号1の配列のヌクレオチド第42番に始まり、ヌクレ オチド第1,172番で終るDNA配列とハイブリッド形成し、かつ同じ機能を 有するDNA配列でもある。 ハイブリッド形成は、例えば、5xSSC、10xデンハート溶液、100μ g /mlのサケ精子DNA、1%SDSを含有する緩衝液中で、65℃で一晩にて 達成される。次いで洗浄を、例えば、1xSSC、0.1%SDSを含有する緩 衝液中で、60℃で30分ずつ2回実施する。 本発明は、特に、プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発できるポ リペプチドをコードし、配列番号22の配列のヌクレオチド配列、より特定的に は、配列番号22の配列のヌクレオチド第104番に始まり、ヌクレオチド第1 ,195番で終る配列を有するDNA配列に関する。 上記配列番号22のDNA配列は、364個のアミノ酸を有するタンパク質を コードしていて、例えば、TxのcDNA配列(配列番号1)のオリゴヌクレオ チド誘導体を援用する、PCRを用いた増幅によって、ヒトの脾臓または胎盤の cDNAから得られるcDNA配列である。詳細な調製例は、下記に実験の部で 示す。配列番号22の配列の知見は、本発明を、例えば化学合成の公知の方法に よってか、またはハイブリッド形成手法を用いたオリゴヌクレオチドプローブに よる遺伝子ライブラリーもしくはcDNAライブラリーのふるい分けによって、 再現できるようにする。 本発明の主題は、プロテアーゼ活性を有し、アポトーシスを誘発でき、配列番 号23の配列のアミノ酸配列を有し、そしてタンパク質Txと称されるヒトポリ ペプチドでもある。 本発明の態様の一つは、宿主細胞での、配列番号23の配列のアミノ酸配列を コードしているDNAの発現によって得られるような、本発明によるポリペプチ ドにも関する。 本発明は、得ようとするタンパク質Tyを発現させ、その例をタンパク質Tx の発現について上記に示した、宿主細胞および発現ベクターも包含する。 本発明は、配列番号23の配列のアミノ酸配列をコードしているDNAによっ て形質転換された宿主細胞での、タンパク質Tyの発現を含む方法にも関する。 本発明は、タンパク質Tyに仕向けたポリクローナル抗体またはモノクローナ ル抗体も包含する。 本発明は、医薬としての、タンパク質Tyを含有する製剤組成物にも関する。 添付の図は、本発明の一定の態様を示している: 図1は、制限酵素のBglII(A列);PstI(B列);HindIII(C 列);BamHI(D列)で消化されたPBMCに由来するヒトゲノムDNAで の、サザンブロットによるICEと相同な配列の検出を示す。検出は、32Pで標 識したICEの第6エキソンというプローブとのハイブリッド形成によって実施 する。 図2は、遺伝子T2の第6エキソンのヌクレオチド配列(配列番号5)を示す 。 図3は、TxのcDNAのヌクレオチド配列(配列番号1)および対応するア ミノ酸配列(配列番号2)を示す。 図4は、脾臓(列A);胸腺(列B);前立腺(列C);精巣(列D);卵巣 (列E);小腸(列F);結腸(列G);末梢白血球(列H)の組織での、ノー ザンブロットによるTxmRNAの検出を示す。検出は、32Pで標識した「Tx の第6エキソン」というプローブとのハイブリッド形成によって実施する。 図5は、pIL−1βを構成的に含み、そしてICEp45またはTxを含む ベクターpcDL−SRα296(それぞれ列2または列3)、ベクターpcD L−SRα296のみ(列4)、ベクターpcDNAI/Ampのみ(列5)、 TxまたはICEp30を含むベクターpcDNAI/Amp(それぞれ列6ま たは列7)で核酸移入したCos−1細胞での成熟IL−1βの分泌を、DNA を含まない対照培養体(列1)と比較して示す。成熟IL−1βは、ELISA を用いて、細胞上清のpg/mlとして測定する(A:16時間温置;B:24時間 温置)。 図6は、ベクターpcDL−SRα296のみ(列A)、または標識された突 然変異体T7−ICEp30C285Sを含むそれ(列B)で核酸移入したか、 あるいは標識された突然変異体T7−ICEp30C285Sを含むベクターp cDL−SRα296と、ICEp30、ICEp45またはTxを含むベクタ ーとで(それぞれ列C、列Dまたは列E)同時核酸移入したCos−1細胞での 前駆体ICEp30の切断を示す。検出は、抗T7抗体によるウエスタンブロッ トを用い、Txのみを含むベクターpcDL−SRα296によるトランスフェ クションに対応する対照(列F)を用いて実施する。 図7は、ベクターpcDL−SRα296のみ(7B)、またはTxもしくは ICEp45を含むそれ(それぞれ7Cもしくは7D)で核酸移入したCos− 1細胞でのタンパク質Txによるアポトーシスの誘発を、22時間の培養後に、 DNAを含まない対照培養体(7A)と比較して示す(倍率:x400)。 図8は、ICEp45もしくはTxを含むベクターpcDL−SRα296( それぞれ列Bもしくは列C)、またはベクターのみ(列D)で核酸移入したCo s−1細胞のDNAを、DNAを含まない対照培養体(列A)と比較して示す。 検出は、HindIII で消化したλファージ(M1)、およびHindIII で消 化したφX174ファージ(M2)のDNAをDNAのサイズマーカーとして、 アガロースゲル上の移動後にBETで染色することによって、実施する。 図9は、ベクターpcDL−SRα296のみ(列B)またはベクターpcD NAI/Ampのみ(列C)またはベクターpT7TYΔ67C245S(列E )で核酸移入したか、あるいはベクターpT7TYとベクターpT7TYΔ67 C245Sとで同時核酸移入した(列F:23時間および列G:43時間)Co s−1細胞での突然変異させたタンパク質Ty(T7TYΔ67C245S)の 切断を示す。検出は、ウエスタンブロットにより、DNAを含まない対照培養体 (列A)および分子量マーカー(列D:検出不能)と比較して実施する。 下記の実施例は、本発明を、それを限定することなく例示する。 実施例1:配列Txの同定 A−ヒトICEと相同な遺伝子の呈示 ICE遺伝子の第6エキソンに相当するDNAプローブを用い、サザンブロッ トによって、ICEと相同な遺伝子を同定した。 (a)ICE第6エキソンのプローブの調製 ヒトICEの第6エキソンの限界は、ヒトICE遺伝子の完全なイントロン/ エキソン構成とともに記載されている[Cerrettiら、前掲]。第6エキソン(2 35bp)は、記載されたICEのcDNA配列p45のヌクレオチド第635〜 868番に相当する[Thornberryら、前掲]。 第6エキソンICEプローブは、下記のオリゴヌクレオチドによるPCR増幅 によって調製した: これらは、刊行データ[Thornberryら、前掲]を用いて選び、合成し、そして、 ヒト血中単核球に由来し、RNAキット(商品名:Bioprobe社)を用いて抽出・ 精製したRNAを下記の増幅条件:Biotaq酵素(BioProbe社);30サイクル( 94℃、1分;60℃、1分;72℃、1分);PCR装置:Perkin-Elmer社( GeneAmp PCRsystem 9600)下にてRT−PCRによって増幅するのに用いた。 得られたDNAである第6エキソンは、スピンXカラム(Costar社)で遠心分 離し、オリゴラベリングキット(Pharmacia Biotech 社)を用いたランダムプラ イムの手法を用いて、32Pで標識した。 (b)ゲノムDNAとのハイブリッド形成:サザンブロット 得られた放射能標識第6エキソンICEプローブを、ヒトゲノムDNAでのハ イブリッド形成用プローブとして用いた。 ヒトゲノムDNAは、TurboGenキット(Invitrogen社)を用いて末梢血単核細 胞(PBMC)から調製し、次いで、それぞれ制限酵素のBglII、PstI、 HindIII またはBamHI(Boehringer-Mannheim 社)によって切断し、1 xTAEへの0.9%アガロースゲル上で移動させ、ナイロン製GeneScreen Plu s 膜(NEN Dupont社)に移転し、次いで第6エキソンICEプローブとハイブリ ッド形成させた。 ハイブリッド形成条件は、Maniatisら[前掲]が記載した、5xSSPE、1 0xデンハート溶液、100μg /mlのDNAss、1%SDS、65℃で一晩 で実施し、その後、2xSSC、0.05%SDS、環境温度で30分、次いで 1xSSC、0.1%SDS、65℃で30分で連続して洗浄を実施する、高い 緊縮度に相当するそれである。洗浄用緩衝液は、下記の原液から調製した。20 xSSC:すなわち3モルの塩化ナトリウム水溶液、0.3モルのクエン酸ナト リウム、 ・10%SDS:すなわちドデシル硫酸ナトリウムの水溶液。 洗浄後、膜をHyperfilm-MPフィルム(Amersham社)に露光させた。 図1に示したとおり、各制限酵素に対して3〜4条の異なる帯域が認められる が、これらは異なるサイズのDNAフラグメントに対応し、おそらく、それらの うちのあるものについては、ICEと高度に相同であるがそれとは異なる遺伝子 に対応するが、それは、1個の遺伝子は、1個のエキソンに対応するプローブと のハイブリッド形成の際には、1条または多くとも2条の別個の帯域のみを生じ 得るにすぎないからである。 B−ICEと相同な遺伝子のクローニング (a)ICEと相同なゲノム配列のクローニング 上記で得られたDNAの異なるフラグメントを同定するために、末梢血単核細 胞(PBMC)から抽出し、次いでHindIII なる酵素(Boehringer-Mannhei m 社)で消化したヒトゲノムDNAのフラグメントを、Maniatisら[前掲]が記 載した条件に従って、1.5%アガロースゲル、1xTAEでの調製的電気泳動 によって分離した。このゲルを、2.3kb未満の分子量に相当する部域で20個 の分画に切断し、次いで、各分画から溶出させたDNAに対し、上記のオリゴヌ クレオチドのICE6.5(配列番号3)およびICE6.3(配列番号4)を 用い、下記の増幅条件:94℃、1分;55℃、1分;72℃、1分;30サイ クル;BioTaqなるポリメラーゼを用いる、PCRを用いた増幅を実施した。 上記の20の分画のうち、PCRを用いて最良の増幅を生じた8分画を保持し た。増幅した材料は、TAクローニングキット(Invitrogen社)により、供給者 の指示に従って、T4−DNAリガーゼ酵素を用いてベクターpCRIIにクロー ニングし、Macrophor 電気泳動装置(Pharmacia System社)を用いたシークエナ ーゼ酵素によるサンガーの手法を用いて配列決定した。決定された配列は、GC Gソフトウエア[Devereuxら、Nuclei Acids Research、12:387 〜395(1984) ]を用いて分析した。 得られたヌクレオチド配列のうち、ICEの第6エキソンの配列と92%のヌ クレオチドの同一性を有する、T2と呼ばれる配列を本発明者らは同定した。 ヌクレオチド配列T2は、図2に示した第6エキソン(配列番号5)の全部に わたる開放読み枠を有し、タンパク質T2をコードしているメッセンジャーRN Aを同定し、T2に対応するcDNAをクローニングする試みへと導く。 (b)ICEと相同なcDNAのクローニング LPSによって18時間活性化した単核球、または胎盤、または、末梢血から 単離した多核細胞のいずれかで出発し、RNAキット(商品名:Bioprobe社)を 用いて総RNAを抽出・精製した。対応するcDNAの各々を、ポリdTオリゴ ヌクレオチドおよび逆転写酵素なる酵素を用い、GeneAmp RNAPCRキット( Perkin-Elmer社)を用い、供給者の指示に従って合成し、次いで、下記の2種類 のオリゴヌクレオチド:すなわち、T2型であるがICE配列ではない配列を特 異的に増幅するために、T2の第6エキソンをコードする配列から選んだ および、ICEのcDNAのコード化領域(相補鎖)の3’末端から選んだ を用いたPCRを用いて、増幅した。 下記の増幅条件:すなわち94℃、30秒;60℃、30秒;72℃、30秒 ;GeneAmp RNAPCRキット(Perkin-Elmer社)による30サイクルを用い、 3種類のRNA調製物のそれぞれから、それぞれ約600塩基対のフラグメント を得た。このフラグメントを、TAクローニングキット(Invitrogen社)を用い てクローニングし、上記のとおり配列決定した。こうして決定されたヌクレオチ ド配列は、予測されたT2cDNAではなく、Txと呼ぶことにした新規なcD NAに対応する。 C−TxcDNAの同定 (a)TxcDNAの共通配列の決定 TxのcDNAの5’および3’末端のヌクレオチド配列を、アンカードPC Rなる手法によって胎盤のcDNAから得た。 TxのcDNAの5’末端を、5'-Race-Ready cDNAキット(ヒト高速クロ ーンcDNA:Clontech社)、および下記の増幅用オリゴヌクレオチドを用いて 増幅した: TxcDNAの3’末端を、3’RACEシステムキット(Gibco-BRL 社)、およ び下記の増幅用オリゴヌクレオチドを用いて増幅した: これらのそれぞれ2対のプライマーは、上記で得られたTxの部分配列から定 義した。 次いで、得られた増幅フラグメントを、TAクローニングキット(Invitrogen 社)を用いてクローニングし、上記のとおり配列決定した。 ヌクレオチド配列は、上記のTxAオリゴヌクレオチド(配列番号10)およ びTxBオリゴヌクレオチド(配列番号11)、ならびにTxをコードしている 配列(コード化鎖または相補鎖)から選んだ下記のオリゴヌクレオチド: を援用して確認した。 得られたすべての配列の編集は、図3に示したTxcDNA(配列番号1)の 共通ヌクレオチド配列を生じた。こうして決定された配列は、ポリアデニル化配 列で終る1,291個のヌクレオチドを含む。これは、ヌクレオチド第42番の メチオニンイニシエーターに始まり、ヌクレオチド第1,172番の終止コドン で終る開放読み枠を有する。結果は、377アミノ酸のタンパク質をコードして いる1,131ヌクレオチドの開放読み枠である。 b−TxcDNAのコード化領域のクローニング: TxcDNA(配列番号1)のコード化領域を、単核球、多核細胞または胎盤 のいずれかの総RNAから、下記のオリゴヌクレオチドを用いたRT−PCRに よって増幅した: これらの増幅プライマーは、予め決定したTxcDNA共通配列(または相補 鎖)に従って選び、それぞれオリゴヌクレオチドTxP5に対するBamHIお よびNcoIクローニング部位、ならびにオリゴヌクレオチドTxP3に対する XbaIおよびXhoI部位を付加することによって合成した。 約1,150塩基対の長さを有する得られた増幅生成物を、酵素のBamHI およびXbaI(Boehringer-Mannheim 社)で消化し、Amersham結合キットを用 いて、同じ制限酵素のBamHIおよびXbaIで前もって消化しておいたベク ターpcDNAI/Amp(Invitrogen社)にクローニングした。クローニング した生成物を、上記のオリゴヌクレオチドTxA、TxB、TxC、TxD、T x1、Tx2、Tx3、Tx4、Tx5およびTx6を用いて、2本の鎖にわた って完全に配列決定した。 用いた各出発RNAについて、得られたヌクレオチド配列は、上記のTxcD NA共通配列(配列番号1)をコードしている配列と同一である。したがって、 異なる個体に由来する、用いた異なる組織の間に認められる差は皆無である。 TxcDNAのコード化領域は、タンパク質のTxをコードしていて、その推 定アミノ酸配列(配列番号2)を図3に示す。タンパク質Txの配列は、43. 26kDという算定分子量を有する377アミノ酸を含む。 タンパク質Txの配列と前駆体ICEp45との相同性は、配列の整合に不連 続性を導入することによって、アミノ酸に関しては多くとも52%だけ同一であ る。 TxcDNA(配列番号1)をコードしている領域をベクターpcDNAI/ Amp中に含む大腸菌XL−1ブルーの標本(TxcDNA/pcDNAI、13 /07/94)を、I−1462なる番号の下に1994年7月22日付でCNCMに 寄託した。 c−ヒトの様々な組織でのTxmRNAの発現: タンパク質TxをコードしているmRNAの発現を、ICEの第6エキソンに 整合させたTxの部分に相当するDNAプローブ(「Tx第6エキソン」)を用 いたノーザンブロットによって、異なる8組織で調べた。このプローブは、配列 番号1のヌクレオチド第595〜811番に相当する。 プローブ「Tx第6エキソン」は、上記のオリゴヌクレオチドT2.A(配列 番号6)およびTxC(配列番号12)をプライマーとして用い、この配列をT xcDNAを含むプラスミドから始めて増幅することによって、調製した。 このプローブは、オリゴラベリングキット(Pharmacia BioTech 社)によるラ ンダムプライム法なる方法によって32Pで標識し、次いで、多組織ノーザンブロ ットIIという膜(Clontech社)上のヒトの異なる組織の、それぞれRNAである ポリA+2μg を含有する膜上で、供給者が与えたハイブリッド形成条件による ハイブリッド形成によって、TxmRNAを検出するのに用いた。 図4に示したとおり、mRNAシグナルは、試験した組織のほとんどで、様々 な強さで検出された。末梢血白血球(H)は、最も強いシグナルを生じた。脾臓 (A)、小腸(F)、胸腺(B)および卵巣(E)は、中間的なシグナルを生じ た。前立腺(C)および結腸(G)は、非常に弱いシグナルを生じ、最後に、精 巣mRNA(D)では、信号は全く検出されなかった。 したがって、タンパク質TxをコードしているmRNAは、多くの組織で、そ して全く特定的には血液細胞で発現される。 実施例2:タンパク質Txの機能の研究 A−プレIL−1βの切断 タンパク質Txが随意にヒトIL−1βの前駆体を切断できる能力を、発現ベ クターpcDNAI/AmpおよびpcDL−SRα296の一方または他方に よる真核細胞トランスフェクション系で試験した。 初めに、TxcDNA(配列番号1)をコードしている領域を、真核発現ベク ターpcDNAI/Amp(Invitrogen社)のBamHIおよびXbaI部位で クローニングした。酵素BamHIおよびXbaIによる消化の後、約1,15 0塩基対の挿入断片を単離し、次いで精製した。末端の制限部位は、T4DNA ポリメラーゼ(Boehringer-Mannheim 社)を用いて充填した。得られたcDNA を、結合キット(Amersham社)を用いて、ベクターpcDL−SRα296にサ ブクローニングし[Takebeら、Molecular and Cellular Biology、8:466 (19 88)]、XbaI酵素で開裂し、次いで、その末端をT4DNAポリメラーゼで 充填した。プラスミドマキシーキット(QIAGEN社)を用いた精製の後、2ベクタ ー中のTxプラスミドDNA調製物を得た。 トランスフェクションに用いた真核細胞は、pIL−1βを構成的に発現し、 ヒトpIL−1βの遺伝子を有するプラスミドのトランスフェクションによって 得られたCos−1細胞系である。pIL−1βの合成は、DMEMへの0.5 mg/mlのG−418硫酸塩、10%FCS、グルタミン、P/S、ピルビン酸塩 、HEPES培養液の存在下で細胞を培養することによって、この細胞系で維持 される。 3x106個のCos−1細胞を、ペトリ皿中で、5%のCO2を有する湿潤雰 囲気中、37℃で温置し、予めDEAE−デキストラン200μl と混合し、P BS4mlで希釈してから皿に加えたプラスミドDNA15μg で、核酸移入する 。37℃、30分間の細胞の温置、および血清を含まないDMEMへの80μM のクロロキン溶液8mlの添加の後、細胞を2.5時間温置する。次いで、上清溶 液を吸引し、血清を含まないDMEMへの10%のDMSOで2分間、細胞を処 理する。血清を含まないこの培養液で洗浄した後、上記の完全培養液10mlを加 える。温置の後、核酸移入した細胞の上清を、16〜45時間からなる異なる時 間に捕集する。 上清中に存在する成熟IL−1βを、成熟IL−1βを特異的に検出できるE LISAによるIL−1β試験(R&D Systems 社)を用いて、測定する。 トランスフェクションは、上記の2ベクターのうち一方または他方に挿入した TxcDNAのコード化領域を用い、それぞれICEp45またはICEp30 のcDNAのコード化領域を含むトランスフェクション、およびプラスミドを含 まない対応するベクターのみによる対照トランスフェクションと比較して、実施 した。 図5に示したとおり、ICEのp45またはp30のcDNAのトランスフェ クション(列2または列7)は、成熟IL−1βを分泌できる能力を細胞に与え る。対照的に、TxのcDNAを同じ条件下で核酸移入したとき(列3および6 )は、対照トランスフェクション(列1、4、5)についてと同様に、IL−1 βの分泌は全く認められない。トランスフェクション後の温置時間がどうであれ (16時間:図5A;24時間:図5B;29時間および44時間まで)、2種 類の発現ベクターで同様な結果が得られる。 タンパク質Txは、IL−1βの転換酵素特性を保有しない。 B−タンパク質Txのプロテアーゼ活性:ICEの30kD前駆体の切断 タンパク質TxがICEの30kD前駆体(ICEp30)を随意に切断できる 能力を、真核細胞での同時トランスフェクション系で、各DNAが上記の発現ベ クターpcDL−SRα296にそれぞれ挿入された、TxcDNA(配列番号 1)のコード化領域を含むベクター、および修飾されたICEタンパク質をコー ドしているDNAを含むベクターをCos−1に同時に導入することによって、 試験した。 タンパク質ICEを二重に修飾した:一方では、タンパク質Txの存在下でタ ンパク質ICEの特異的検出を許すために、小さいT7ペプチドをタンパク質I CEp30のN末端に融合させた。こうして標識したタンパク質またはその成熟 生成物は、T7ペプチドに特異的なモノクローナル抗体によるウエスタンブロッ トによって検出可能である[Tsaiら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、89:8,864 (1992)]。他方では、それ自体の成熟を誘導できない形態でこの酵素を発現さ せるために、その活性部位のシステインである第285位Cysをセリンに置き 換えた、ICEp30の突然変異体を用いた[K.P.Wilson ら、Nature、370 ( 1994年7月28):370 ]。したがって、この酵素は不活性であり、それ自体の成 熟を誘導することも、pIL−1βを切断することもできない。この突然変異体 は、適切なオリゴヌクレオチド、およびTransformer (登録商標)部位指向性突 然変異誘発キット(Clontech社)を用いた部位指向性突然変異誘発によって調製 した。得られた配列を全体的に検証した。このようにして、標識し、突然変異さ せたICEp30が得られ、これをT7−ICEp30C285Sと称する。 Cos−1細胞を、上記の操作条件に従って、T7−ICEp30C285S を含むベクターpcDL−SRα296、またはベクターT7−ICEp30C 285S含有体Txのいずれかで核酸移入するか、あるいは該2ベクターで同時 核酸移入した。22時間の培養の後、細胞を捕集し、洗浄し、10mMNaCl、 10mMHEPES(pH7.4)、1mMEDTA、50mMNaF、0.2%トリト ンX−100、1μg /mlのロイペプチン、20U/μl のアプロチニン(apro tinin )および1mMPMSFを含有する緩衝液中で溶解した。細胞溶解物を40 0xg、4℃で遠心分離し、次いで、上清を、SDS−PAGEを用いた16% ポリアクリルアミドゲルでの電気泳動に付した。次いで、ゲルのタンパク質をニ トロセルロース膜に移転し、抗T7マウスモノクローナル抗体(Navagen 社)と ともに環境温度で2時間温置した。膜を洗浄し、次いで、アルカリ性ホスファタ ーゼと複合させたマウス抗免疫グロブリンヤギ抗体とともに、環境温度で1時間 温置した。次いで、膜に固着した抗体を、アルカリ性ホスファターゼの基質(Pr omega 社)によって呈示した。 同時トランスフェクションは、T7−ICEp30C285Sを含むベクター pcDL−SRα296と、Txに代えてICEp30またはICEp45のい ずれかを含むベクターpcDL−SRα296とで、同様にして実施した。 図6に示したとおり、突然変異させたタンパク質ICEp30(T7−ICE p30C285S)を、核酸移入したCos細胞で単独に発現させたとき、T7 −p30の形態の酵素(見かけMWは35kD)が検出できる。 p20の形態に相当する帯域の不在は、突然変異させた酵素が自己切断できな いことを示す。ICEp30の酵素またはp45の酵素を含むベクターによって 細胞を同時核酸移入したときは(列Cまたは列D)、活性酵素によるT7−p2 0という切断生成物に相当する26kDの見かけMWに、帯域が認められる。Tx を含むベクターによって、細胞を同時核酸移入したときは(列E)、主要な帯域 の出現がやはり26kDの見かけMWで認められ、約31kDおよび28kDの2条の 副次的な帯域を伴う。異なる帯域は、細胞で発現されたタンパク質Txによる、 p30の形態のICEの切断生成物に相当する。 これらの結果は、タンパク質Txは、一方では核酸移入されたCos細胞で発 現され、他方ではプロテアーゼ活性を有することを示す。加えて、タンパク質T xは、ICEの30kD前駆体を切断することができ、こうして、ICEのプロ酵 素の生体内での成熟、および活性形態での酵素の生成に寄与できる。 C−タンパク質Txによるアポトーシスの誘発 タンパク質Txがアポトーシスを誘発できる能力を、Cos細胞でのトランス フェクション、および培養細胞の形態学的検査によって試験した。 異なる細胞型でのICEのトランスフェクションは、アポトーシスによるこれ らの細胞の死を招くことが、記載されている[Miura ら、前掲]。 TxcDNA(配列番号1)のコード化領域を含むベクターpcDL−SRα 296によるCos−1細胞のトランスフェクション、およびICEp45を含 むベクターpcDL−SRα296によるトランスフェクションを、上記のとお り実施した。細胞の形態学的性状を、22時間の温置後に観察した。 図7に示したとおり、円形の細胞の出現が認められ、それらは、支持体から脱 着し、その形態学的外見は、ICEのcDNAで核酸移入したCos細胞の培養 体でのアポトーシスの際の細胞に特徴的である(7D)。形態学上の同じ変化が 、TxcDNAで核酸移入したCos細胞の培養体で認められる(7C)。 同一の形態学的結果が、上記のベクターpcDNAI/Ampを用いて、核酸 移入したCos−1細胞でICEおよびTxを発現したときに得られた。 これらの結果は、核酸移入したCos−1細胞から単離し、トランスフェクシ ョン後に40時間温置したDNAの観察によって確認された。細胞のDNAは、 microTurboGen キット(Invitrogen社)を用い、1.5%アガロースゲル上で移 動させ、BETで染色して、調製した。 図8に示したとおり、ICEp45およびTxで核酸移入した細胞のDNA( 列Bおよび列C)は、アポトーシスの際の細胞に特徴的な、「梯子状の」外見を 有する。 DNAなしで(7Aおよび8A)、またはcDNAを含まないベクターで(7 Bおよび8B)核酸移入した細胞は、アポトーシスの際の細胞の形態学的性状も DNAも保有しない。 これらの結果は、タンパク質Txがアポトーシスの誘発に関与していることを 示す。 実施例3:Ty配列の同定 A−Txと相同な遺伝子のクローニング 末梢血単核細胞から抽出したヒトゲノムDNAを、HindIII 酵素(Boehri nger-Mannheim 社)で消化し、次いで、Maniatisら[前掲]が記載した条件に従 い、1%アガロース、1xTAEゲル中での調製的電気泳動によって、フラグメ ントを分離した。ゲルを、沈澱ウエルの、1.9kbより大きい分子量に相当する 部域で24分画に切断し、次いで、PCRを用いる増幅を、各分画から溶出させ たDNAに対して既述のT2A(配列番号6)およびTxC(配列番号12)オ リゴヌクレオチドを用い、下記の増幅条件:94℃、30秒;55℃、30秒; 72℃、1分;30サイクル;BioTaqポリメラーゼ(BioProbe社)を用いて実施 した。 上記の24分画のうち、PCRを用いて最良の増幅を生じた10分画を保持し た。増幅した材料をアガロースゲル上で精製し、TAクローニングキット(Invi trogen社)でベクターpCRII中にクローニングし、Macrophor 電気泳動システ ム(Pharmacia System社)を用いるシーケナーゼ酵素(バージョン2.0のDN A配列決定キット)でのサンガーの手法によって、配列決定した。決定した配列 は、実施例1で示したとおり、GCGソフトウエアを用いて分析した。 ヌクレオチドに関してTxcDNA配列(配列番号1)との94.9%の同一 性を有する、Tyと呼ぶヌクレオチド配列を同定したが、これは、Tyに対応す るcDNAをクローニングする試みを導く。 B−TycDNAのクローニングおよび同定 (a)TycDNAの共通配列の決定 TyのcDNAの5’および3’末端のヌクレオチド配列を、アンカードPC Rの手法を用いて、それぞれヒト脾臓および胎盤のcDNAから得た。 TyのcDNAの3’末端を、3’RACEシステムキット(Gibco-BRL 社) 、および下記の増幅用オリゴヌクレオチドを用いて増幅した: これら二つのプライマーは、上記で得られたTy配列の第6エキソンの部分配列 から定義した。増幅したフラグメントをアガロースゲル上で精製し、ベクターp CRIIにクローニングし、上記のとおり配列決定した。得られた配列の編集は、 TycDNAのコード化領域の3’部分はもとより、非コード化3’領域も定義 できるようにした。 TyのcDNAの5’末端を、ヒト脾臓5'-RACE-Ready cDNAキット(Clon tech社)、および下記の増幅用オリゴヌクレオチドを用いて増幅した: および これら二つのプライマーは、上記で得られたTycDNAの3’領域の配列から 、Ty5A1に対する制限部位XbaIおよびXhoIを付加することによって 定義した。次いで、該増幅用フラグメントをTAクローニングキット(Invitrog en社)を用いてクローニングし、上記のとおり配列決定した。 ヌクレオチド配列は、上記のTy5A1(配列番号26)およびTy3.1( 配列番号25)オリゴヌクレオチド、ならびに下記のオリゴヌクレオチドを用い て確認した: これらのオリゴヌクレオチドは、Tyのコード化配列(コード化鎖または相補鎖 )から選んだ。 得られたすべての配列の編集は、TycDNA(配列番号22)の共通ヌクレ オチド配列を生じた。 (b)TycDNAのコード化領域のクローニング TycDNA(配列番号22)のコード化領域を、ヒト脾臓または胎盤のcD NAから始めるPCRを用い、対応する5'-RACE-ready cDNAキット(Clonte ch社)、上記のオリゴヌクレオチドTy5A1(配列番号26)、および下記の オリゴヌクレオチドを用いて増幅した: これらの増幅用プライマーは、上記で決定されたTycDNA(配列番号22) の共通配列に従い、TyP5に対するクローニング部位であるBamHIを付加 することによって選んだ。 増幅し、アガロースゲル上で精製した、約1,100塩基対の長さを有する生 成物を、制限酵素BamHIおよびXbaIで消化し、次いで、実施例1に記載 のとおり、ベクターpcDNAI/Ampにクローニングし、上記のとおり配列 決定した。クローニングした生成物を、上記に定義したオリゴヌクレオチドの配 列番号28〜38を用いて、2本の鎖にわたって全体的に配列決定した。 共通配列であるTycDNA(配列番号22)のコード化配列と同一の配列を 得た。TycDNAのコード化配列と、実施例1で得たTxcDNAのコード化 配列との相同性は、ヌクレオチドの84%の同一性である。 TycDNAのコード化領域は、推定アミノ酸配列の配列番号23を有するT yタンパク質をコードしている。このタンパク質配列は、41.8kDという算定 分子量を有する364個のアミノ酸を含む。 Tyなるタンパク質と、実施例1で得たTxなるタンパク質との配列の相同性 は、アミノ酸の75%の同一性である。 TyのcDNA(配列番号22)のコード化領域をベクターpcDNAI/A mp中に含む大腸菌XL−1ブルーの標本(TycDNA/pcDNAI/Am p、30/6/95)を、I−1068なる番号の下に1995年7月5日付でCNC Mに寄託した。 実施例4:タンパク質Tyの生物学的活性 A−アポトーシスの誘発 タンパク質Tyがアポトーシスを誘発できる能力を、実施例2に示した操作方 法に従って試験したが、それには、pcDL−TYと名付けたTycDNA(配 列番号22)のコード化領域を含むベクターpcDL−SRα296で核酸移入 し、TxcDNAのサブクローニングについて実施例2に記載の条件に従ってそ の調製を実施した、Cos−1細胞を用いた。 この細胞の形態学的性状を、23時間および43時間の温置後に観察し、単離 したDNAの観察を、43時間の温置後に実施した。 TxまたはICEp45のコード化領域を含むベクターで核酸移入した細胞と 比較して得られた結果は、タンパク質Txについて実施例2の図7および図8に 示したのと同一である。 これらの結果は、タンパク質Tyは、タンパク質Txと同じくアポトーシスの 誘発に関与していることを示している。 B−タンパク質Tyのプロテアーゼ活性 タンパク質Tyが分子間方式で自己切断できる能力を、タンパク質Txによる ICEの前駆体の切断について実施例2に記載したのと同様な条件下で、真核細 胞での同時トランスフェクション系で試験したが、それは、TycDNA(配列 番号22)のコード化領域を含むベクターと、修飾されたタンパク質Tyをコー ドしているDNAを含むベクターとをCos−1細胞に同時に導入することを用 い、そのそれぞれのDNAは、実施例2に記載した発現ベクターpcDL−SR α296およびベクターpcDNAI/Ampに、それぞれ挿入した。 タンパク質Tyを二重に修飾した、すなわち、一方では第245位Cysのコ ドンを、「重複」PCR法によってセリンのコドンへと突然変異させ、他方では 、配列番号23の第68〜364残基に相当するTyフラグメントのN末端に、 エピトープタグ(MASMTGGQQMG)を導入した。 下記のプライマーの対: (a)一方では、Tyのコード化配列から選び、制限部位のBamHI、次いで 、タグのT7をコードしているヌクレオチド配列を付加することによって合成し た、 および、第17位にCからGへの突然変異を有するTy(相補鎖)のコード化配 列から選んだ、 (b)他方では、第20位にGからCへの突然変異を有するTyのコード化配列 から選んだ、 および上記のTy5A1(配列番号26)、 を用い、下記の増幅条件:94℃、1分;60℃、1分;72℃、1分;30サ イクル;Ventポリメラーゼ(Biolabs 社)を用いてTYcDNAのテンプレート を増幅した。得られた2種類の増幅生成物を結合し、それぞれプライマーT7T yおよびTy5A1、ならびに上記の条件を用いたPCRによって増幅した。 増幅生成物を制限酵素のBamHIおよびXbaIで消化し、次いで、同じ制 限酵素で前もって消化しておいたベクターpcDNAI/Ampにクローニング した。得られたプラスミドをpT7TYΔ67C245Sと呼ぶ。得られた配列 は、DNA配列決定によって全体的に確認した。 TycDNA(配列番号22)をサブクローニングした発現ベクターpcDL −SRα296はプラスミドpcDL−TYと呼び、上記のとおり調製した。 Cos−1細胞を、ベクターpT7TYΔ67C245Sで核酸移入するか、 またはこのプラスミドとプラスミドpcDL−TYとで同時核酸移入し、次いで 、実施例2に記載の操作条件に従って、23時間または43時間培養し、溶解し 、ポリアクリルアミドゲル上の電気泳動、およびマウス抗T7モノクローナル抗 体を用いるウエスタンブロットによって分析したが、マウス抗免疫グロブリンヤ ギ抗体は、アルカリ性ホスファターゼに代えてセイヨウワサビのペルオキシダー ゼと複合させた。次いで、膜に結合した抗体を、オートラジオグラフィーを用い たECLウエスタン検出システム(Amersham社)で呈示した。 同時トランスフェクションを、ベクターpcDL−SRα296のみ、および ベクターpcDNAI/Ampで同じようにして実施し、細胞を23時間培養し た。 図9に示したとおり、突然変異させたタンパク質Tyを、核酸移入したCos 細胞で単独で発現させたとき、T7Ty形態(見かけMWは約30kD)が検出で きた(列E)。より低いMWの帯域の不在は、突然変異させたタンパク質Tyが 自己切断できないことを示す。この細胞を、Tyを含むベクターと同時核酸移入 したときは(列FおよびG)、主要な帯域の出現が、タンパク質Tyによって突 然変異させたタンパク質Tyの切断生成物に相当する、20kDの見かけMWに認 められる。 これらの結果は、タンパク質Tyが、一方では、核酸移入されたCos細胞で 発現され、他方では、プロテアーゼ活性を有すること、および、特に分子間の方 式で自己切断できることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 5/10 A61K 37/54 ADS 9/64 AAM //(C12N 9/64 C12R 1:91) (72)発明者 ラランヌ,ジャンルイ フランス国 エフ94120 フォントネスー ボワ,リュ マクシミリアン ロベスピエ ール,39 (72)発明者 リビングストン,デイビッド ジェイ. アメリカ合衆国 02160 マサチューセッ ツ,ニュートン,マディソン アベニュー 20 (72)発明者 スー,マイケル エス.エス. アメリカ合衆国 02159 マサチューセッ ツ,ニュートン,ドナ ロード 15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プロテアーゼ活性を有するヒトポリペプチドをコードし、配列番号1: の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列を含むDNA配列。 2.アポトーシスを誘発できる能力を有するヒトポリペプチドをコードし、配列 番号1: の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列を含むDNA配列。 3.プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発できるヒトポリペプチド をコードし、配列番号1: の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列を含むDNA配列。 4.プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発できるヒトポリペプチド をコードし、配列番号1の配列のヌクレオチド第42番に始まり、ヌクレオチド 第1,172番で終る配列を有するDNA配列、ならびにそれとハイブリッド形 成し、同じ機能を有するDNA配列。 5.配列番号1の配列のヌクレオチド第42番に始まり、ヌクレオチド第1,1 72番で終る配列を有する請求項4記載のDNA配列。 6.プロテアーゼ活性を有し、アポトーシスを誘発でき、そして配列番号2: の配列のアミノ酸配列を有するヒトポリペプチド、ならびに該配列の対立遺伝子 および類似体。 7.配列番号2の配列のアミノ酸配列を有し、タンパク質Txと称される請求項 6記載のポリペプチド。 8.プロテアーゼ活性を有し、アポトーシスを誘発できるヒトポリペプチドであ って、宿主細胞での、配列番号2の配列のアミノ酸配列をコードしているDNA の発現によって得られるようなヒトポリペプチド。 9.真核宿主細胞での発現によって得られるような請求項8記載のポリペプチド 。 10.そのプロテアーゼ活性が、IL−1βの転換酵素の成熟能力に対応する請 求項6〜9のいずれか一項に記載のポリペプチド。 11.請求項1〜5のいずれか一項に記載のDNA配列を含む発現ベクター。 12.請求項11記載のベクターで形質転換させた宿主細胞。 13.配列番号2の配列のアミノ酸配列をコードしているDNAによって形質転 換させた宿主細胞でのタンパク質Txの発現を含む方法。 14.宿主細胞が真核細胞である請求項13記載の方法。 15.請求項6〜10のいずれか一項に記載のポリペプチドに対して仕向けた抗 体。 16.医薬としての請求項6〜10のいずれか一項に記載のポリペプチド。 17.請求項16記載の医薬を活性成分として含有する製剤組成物。 18.IL−1βの生産を変調するための請求項17記載の製剤組成物。 19.アポトーシスを変調するための請求項17記載の製剤組成物。 20.配列番号1の配列のヌクレオチド第42番に始まり、ヌクレオチド第1, 172番で終るDNA配列とハイブリッド形成し、同じ機能を有する請求項4記 載のDNA配列。 21.プロテアーゼ活性を有し、かつアポトーシスを誘発できるポリペプチドを コードし、配列番号22の配列のヌクレオチド配列を有するDNA配列。 22.ヌクレオチド第104番に始まり、ヌクレオチド第1195番に終わる、 配列番号22の配列の請求項22記載のDNA配列。 23.プロテアーゼ活性を有し、アポトーシスを誘発でき、配列番号23のアミ ノ酸配列を有し、そしてタンパク質Tyと称されるヒトポリペプチド。 24.配列番号23の配列のアミノ酸配列をコードしているDNAの、宿主細胞 での発現によって得られる限りでのヒトポリペプチド。 25.配列番号23の配列のアミノ酸配列をコードしているDNAによって形質 転換された宿主細胞での、タンパク質Tyの発現を含む方法。
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