JPH10502981A - アタッチメントプレート用の動力アクチュエータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フロントエンドローダ（１０）用に急速取り付け装置（１２）と共に使用される動力アクチュエータ（６２）であり、該アクチュエータは、係止位置と非係止位置との間で係止機構（３４）を動かし、アタッチメントフレーム（１２）に対してローダアタッチメント（２４）を所定位置に係止するか、又は解放する既存の手動レバー（５２、６１）により作動する。この動力アクチュエータ（６２）は、手動レバー（５２、６１）の回動部分（５６、５８）に直接、接続されて、レバー（５２、６１）を係止位置と非係止位置との間で動力により駆動し得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 アタッチメントプレート用の動力アクチュエータ 発明の背景 本発明は、通常の手動の急速取り付け装置を動力作動型にすることができるよ うにする、スキッドステアローダのアクセサリに対する急速取り付け装置の動力 アクチュエータに関する。 米国特許第3,732,996号及び同第3,672,521号には、ローダアームの前面に支承 された急速取り付け装置（各種型式のバケット、又はグラプルのような各種のア クセサリを迅速に脱着するために使用される）が記載されている。こうした急速 取り付け装置は、クラーク・イクップメント・カンパニー（Clark Equipment Co mpany）の事業部門の一つであるメルロー・カンパニー（Melroe Company）によ り広く利用され且つボブタッチ（BOBTACH）という商標名で販売されている。 また、米国特許第3,269,570号に記載された装置のように、従来から改善が加 えられている動力作動型の急速取り付け装置がある。また、バックホウ用の動力 作動型装置が米国特許第5,107,610号に記載されている。 器具を取り付けるプレート用のスキッドステアローダのアダプタが米国特許第 5,098,252号に記載されており、該アダプタは、引き込み位置、又は解放位置に 向けて偏倚されたばね偏倚式機構を使用している。中心を横断する楔止め機構が フック部材に係合して、ばね力に打ち勝ち、また、係止機構は、取り付けようと する器具に係合するように付勢される。 本発明は、現在の手動のラッチレバーを著しく修正せずに、上記のボブタッチ システムを動力作動型にし得るようにしたものである。このことは、既存の手動 装置に取り付け得るようにした装置を形成するのに役立つ。 発明の概要 本発明は、ある器具をスキッドステアローダのようなフロントエンドローダの アームに自動的に接続するために使用される急速取り付け機構の動力アクチュエ ータに関する。具体的には、この動力作動機構は、楔部材（フロントエンドロー ダにおけるローダアームの前端に取り付けられたプレート上の所定位置にアタッ チメントを係止するために使用される部材）を操作する既存のレバーに結合され る。 このアクチュエータの両端は、アタッチメントプレートの両側部にて２つの既 存のレバー上に取り付けられる。このアタッチメントプレートは、可動の楔（１ つのアタッチメントをアタッチメントプレート上の所定位置に係止するために使 用される楔）を収容する。これらの楔は、引込み位置（アタッチメントをアタッ チメントプレート上に滑り込ませる位置）から掛止め位置（楔がアタッチメント 上のブラケットの開口部を通じて押し込まれて、アタッチメントをアタッチメン トプレートに確実に係止する位置）まで可動である。 この開示された動力作動機構は、レバーを動力で動かし得るように手動レバー に直接、接続される。この動力作動機構は、動力作動機構が作動しない状況、又 はその他の理由のため、手動のレバーを使用することが望まれる状況のとき、手 動のレバーを手動で操作することが選択可能である。 この装置は、比較的低コストであり、取り付けが簡単であり、しかも、標準的 な手動機構を殆ど改造せずに使用することができる。 図面の簡単な説明 図１は、動力作動機構が取り付けられたアタッチメントプレートの平面図、 図２は、ローダアーム上のアタッチメントプレートに配置される前のアタッチ メントを示す、典型的な急速取り付けシステム（本発明の動力作動機構が共に使 用される）の側面図、 図３は、取り付けるべきアタッチメントに隣接する位置にあるローダアーム上 のアタッチメントプレートの一端を示す部分斜視図、 図４は、アタッチメントを所定位置に保持し得るように係止楔が所定位置にあ るとき、プレートに取り付けられたアタッチメントを示す図、 図５は、所定位置にある係止レバーを示すために部品を切り欠いた、一部断面 図としたローダのアタッチメントプレートの側面図である。 好適な実施の形態の詳細な説明 図２に図示するように、従来構造のローダアーム１０は、枢着ピン１４の周り でアームに回動可能に取り付けられたアタッチメントの取り付けプレート１２を 有している。このアタッチメントプレート１２の傾動動作は、アクチュエータに より制御される（該アクチュエータの伸長縮退型ロッドは符号１６で示されてお り、アタッチメント取り付けプレート１２上で、適当なブラケット１８に取り付 けられている）。図２から理解されるように、このアタッチメント取り付けプレ ート１２は、張出し部２０（符号２４で示すローダブラケットのようなアタッチ メントのフランジ２２の下方に嵌まる部分）を備えている。バケットの各側部に て、後部壁の下方縁部には、１つのフランジが設けられている。図面の便宜上、 アタッチメントプレートの一側部が図示されている。また、下方フランジ２６は 、アタッチメント、即ち、バケット２４上に支持されており、図示するように、 下方フランジ２６は、穴２８（アタッチメント取り付けプレート、又はフレーム １２の下方支持フランジ３２の穴３０と整合する穴）を有している。摺動可能な 楔３４は、適当な一、又は二以上の案内板３６（アタッチメント取り付けプレー ト１２にてレバー、及び楔ハウジング３７の一部を形成する）内に取り付けられ ている。この楔は、垂直方向に上下動する。図示するように、該楔３４は、該楔 をアタッチメント、即ち、バケット２４上の所望の穴内に（そのブラケットが取 り付けるべき位置にあるとき）押し込み易くしたテーパー付きの楔端部３８を有 している。また、該楔は、適当なガイド内を摺動可能に案内されるシャフト部分 ３９を有している。 楔３４のシャフト部分３９の上端は、従来の楔アクチュエータシャフト組立体 ４０（その下端にハウジング４３を有するシャフト組立体）に回動可能に取り付 けられている。このハウジング４３は、該ハウジング４３を楔３４のシャフト部 分３９の端部に結合するのに使用される枢着ピン４６を受け入れる分岐端部４４ を有している。 結合端５０は、シャフト４２（点線で図示。ハウジング４３内に摺動可能に取 り付けられるシャフト）に接続されている。ばね４８が伸長・縮退シャフト組立 体４０の上端にて調節ナット４９と結合端５０との間にて作用する。この配置は 、従来型式のものであり、上方のみならず、下方にも楔に荷重を加えて、楔を係 止する。このため、この状況は概略図で示してある。 シャフト組立体４０の各々の上端は、アタッチメント取り付けプレート１２の 両側部にて、それぞれ、別個のレバー５２、５４に接続されている。このシャフ ト組立体４０及び楔３４は、その一方が左回りであり、もう一方が右回りである 点を除いて、アタッチメント取り付けプレート１２の両側部にて同一である。こ れらのレバー５２、５４は、それぞれ、適当な枢着支持体５３、５５上でアタッ チメント取り付けプレート１２に回動可能に取り付けられている。これらの枢着 支持体５３、５５は、レバー５２、５４が自由に且つ容易に回動し得るようにす るため、ブッシュを使用するピンとし、又は比較的低摩擦の接続具とすることが できる。レバー５６、５８のアクチュエータ端部は、それぞれ、楔部材３４を制 御する接続具に対する枢着ピン５７を有している。 所望であるときに、部品を手動で操作し得るようにするため、レバー５２、５ ４には、それぞれハンドル５９、６１が設けられている。 本発明において、また、動力アクチュエータ６２の両端を取り付けるために枢 着ピン５７も使用される。図示した形態において、該アクチュエータ６２は、図 示した電動の線形アクチュエータであり、該アクチュエータは、第一のシャフト ６４（レバー５２に結合された枢着ピン５７に取り付けられるブッシュ端部６４ Ａを有するシャフト）を備えている。基部の接続具６６は、レバー５４に結合さ れたピン５７に取り付けられる。 電気モータ駆動による線形動力アクチュエータ６２は、ギアボックス７０を通 じて公知の方法で作動する電気モータ６８を有している。この電気モータは、内 側スクリューを駆動し、この内側スクリューが、端部のスクリュー駆動によるシ ャフト６４をハウジング７２に関して伸長させ、又は縮退させる。この端部６６ は、クランプ及びブラケットによりハウジング７２に固定され、又は、この端部 は、モータ６８が駆動されたときに、同様に伸長する第二のスクリューとしても よい。この電気モータ６８は、スキッドステアローダ、又はその他の原動機（ア クチュエータが共に利用される）の運転室内に取り付けることのできるスイッチ ７４を通じて駆動される。 作動時、動力アクチュエータ６２は、縮退させ、楔３４が上昇し、アタッチメ ントプレート、又はフレーム１２が従来と同一の方法でアタッチメント２４に隣 接する位置まで駆動されるようにする。このアタッチメントフレーム１２は、張 出し部２０が取り付けフランジ２２の下方に位置するように、前方に傾動される 。 スキッドステアローダにおける傾動シリンダのロッド１６は、縮退して、アタッ チメントフレームの底部分は、アタッチメントの下方フランジ２６の上方に形成 された受容部内に動く。このアタッチメントフレーム１２は、楔３４がそれぞれ の穴２８と整合した位置に配置され、このため、楔３４は、所定位置に係止され る位置にある。 動力アクチュエータ６２を縮退させると、レバー５２、５４は、図２にレバー ５２で示した位置となり、ハンドル５９、６１は真っ直ぐに立ち、楔３４は引き 込んだ位置にある。 アタッチメントフレーム１２をフランジ２２、２６に関する所定位置に配置し たならば、動力アクチュエータ６２を作動させて、端部スクリュー６４、６６を 伸長させ、これにより、アクチュエータの長さを伸長させて、２つのレバー５２ 、５４を図４及び図５に図示したその係止位置に向けて動かすことができる。レ バー５２は反時計方向に回動する一方、レバー５４は時計方向に回動して（ロー ダバケット又はその他のアタッチメントのようなアタッチメント２４のフランジ ２６の穴２８を通じて楔３４が押し込まれる迄）、アタッチメントをアタッチメ ントフレーム１２における所定位置に確実に係止する。次に、「工程の終了」に より、或いは、「楔位置」センサにより、又はスイッチ７４を解放することによ り、アクチュエータモータを自動的にオフにし、その通常方法でローダを使用す ることができる。 アタッチメント２４を取り外すためには、端部シャフト６４を縮退させ且つア クチュエータの長さを短くするために、アクチュエータ６２を反対方向に作動さ せる。ピン５７を互いの方向に引っ張って、レバー５２、５４を図２に示した位 置まで回動させ、楔３４をアタッチメント２４のフランジ２６の穴２８外に上方 に持上げ、その後、アタッチメントフレーム１２を前方に傾動させて、フレーム １２の底部分をフランジ２６から離れる方向に引っ張る。アタッチメントフレー ム１２を下降させると、張出し部２０はフランジ２２から引き離されて、完全に 取り外される。 図示した電動の線形アクチュエータ６２は、制御が容易な装置であり、該アク チュエータは、各種のフロントエンドローダに使用し得るようにすることができ る。該アクチュエータは、ローダの電気系統に接続して、運転室内の運転者によ り制御される。該アクチュエータがその両端にスクリュー、又は縮退型ロッドを 有する場合、ハウジング７２はアタッチメントプレート、又はフレームに固定す ることができる。一端スクリュー又はロッドのみが伸長するならば、アクチュエ ータは、枢着ピン５７に取り付け且つその枢着ピン５７の間を伸長するようにし てもよい。 また、基部端部をピン５７の一方に掛止し、ロッド端部をピン５７のもう一方 に掛止し、次に、液圧シリンダを弁（ローダに取り付けられた離れたアタッチメ ント用の弁）に接続することにより、液圧アクチュエータを利用することができ る。 このように、アクチュエータという語は、運転者の制御の下、伸長及び縮退し て、手動レバーを回動させ、楔を縮退位置から操作位置まで持上げ、又はその逆 方向に、下降させるあらゆる型式の動力アクチュエータを意味するものとする。 この装置は取り付けが容易であり、図示したレバー５２、５４を有する既存の装 置に１つのキットとして取り付け得るようにすることができ、また、所望に応じ て手動又は動力操作の何れかとすることが可能である。アクチュエータ６２を取 り外し、又はアクチュエータ端部をピン５７から非係合状態にすることにより、 手動による操作が可能となる。 好適な実施の形態に関して本発明を説明したが、当業者は、本発明の精神及び 範囲から逸脱せずに、形態及び細部の変更が可能であることが認識されよう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．アタッチメントフレームを有するローダのアームにアタッチメントを掛け 止めする、器具用の動力作動装置であって、 掛け止め位置まで摺動可能である掛け止め部材と、 掛け止め位置と非掛け止め位置との間にて前記掛け止め部材を作動させ得るよ うに前記アタッチメントフレームに取り付けられた回動レバーであって、枢着点 にて前記掛け止め部材に回動可能に取り付けられた前記回動レバーとを備える、 動力作動装置にして、該動力作動装置は、 前記レバーと前記掛け止め部材との間にて前記枢着点に接続された伸長且つ縮 退可能な部材を具備し、伸長且つ縮退可能な部材が、動力による作動の下、前記 レバーを回動させて、前記掛け止め部材をその掛け止め位置と非掛け止め位置と の間で駆動することを特徴とする動力作動装置。 ２．請求項１に記載の動力作動装置にして、 前記掛け止め部材が楔を備えることを特徴とする動力作動装置。 ３．請求項２に記載の装置にして、 前記アタッチメントフレームの両側部に２つの楔が設けられ、 別個のレバーが該楔の各々に隣接する位置にて前記アタッチメントフレームに 回動可能に取り付けられ、 前記レバーの各々が、前記楔を掛け止め位置と非掛け止め位置との間にて駆動 し得るようにそれぞれの楔に回動可能に取り付けられたレバー端部を有し、 前記伸長且つ縮退可能な部材が両端部を有し、 該両端部の一方が、前記楔と前記レバーの一方との間の枢着点に接続され、も う一方の端部が、前記楔と前記レバーの他方との間の枢着点に接続され、これに より、前記伸長且つ縮退可能な部材を伸長させ且つ縮退させることにより、前記 レバーの双方が回動して、前記楔の双方がそのそれぞれの掛け止め位置と非掛け 止め位置との間で移動するようにしたことを特徴とする装置。 ４．請求項１乃至３の何れかに記載の装置にして、 前記伸長且つ縮退可能な部材が動力アクチュエータを備えることを特徴とする 装置。 ５．請求項４に記載の装置にして、 前記アクチュエータが、電気駆動による線形アクチュエータと、該アクチュエ ータを作動させ得るように該アクチュエータから離れた位置に設けられたスイッ チとを備えることを特徴とする装置。 ６．ローダアームに取り付けられたアタッチメントフレームにアクセサリのア タッチメント機構を取り付ける急速取り付け装置であって、前記装置が、 相互に係止する張り出し部、及びブラケットと、 アタッチメント側にて前記ブラケットの一方に形成された穴に嵌まる楔であっ て、前記アタッチメントフレームに摺動可能に取り付けられた前記楔と、 前記アタッチメントフレームに回動可能に取り付けられたレバー機構であって 、手動のハンドル部分と、前記楔に回動可能に結合されたレバー部分とを有し、 これにより、該レバーを動かすことにより、前記楔が掛け止め位置と非掛け止め 位置との間で移動するようにした、前記レバー機構とを備える急速取り付け装置 にして、 前記手動のハンドル部分から離間したレバー部分に接続された動力アクチュエ ータを備え、該動力アクチュエータが、動力作動状態下にて、前記レバー部分を 動かして、前記楔を掛け止めし且つ非掛け止め状態に為し得ることを特徴とする 急速取り付け装置。 ７．請求項６に記載の装置にして、 前記アクチュエータが電動の線形アクチュエータであることを特徴とする装置 。