JPH10502638A - 癌治療のための、腫瘍細胞を収容した埋込可能な装置 - Google Patents

癌治療のための、腫瘍細胞を収容した埋込可能な装置

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JPH10502638A JP8504331A JP50433196A JPH10502638A JP H10502638 A JPH10502638 A JP H10502638A JP 8504331 A JP8504331 A JP 8504331A JP 50433196 A JP50433196 A JP 50433196A JP H10502638 A JPH10502638 A JP H10502638A
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Abstract

(57)【要約】 癌の予防又は治療のための、腫瘍細胞、又は患者の腫瘍の抗原に対応する少なくとも1つの抗原を発現するよう工学的操作を受けた体細胞を収容した埋め込み可能なチャンバーを含む埋め込み可能な装置であって、該チャンバーが使用に際して患者の免疫細胞と該収容された細胞との間に多孔質の境界を提供するための多孔質の壁を有しており、該境界の多孔度が、細胞以下の抗原性材料が該境界を通過することを許容する一方該収容された細胞及び患者の免疫細胞が該境界を通過することを阻止するに十分なものである、装置。

Description

【発明の詳細な説明】 癌治療のための、腫瘍細胞を収容した埋込可能な装置 本発明の分野 本発明は、腫瘍細胞を患者組織から分離するチャンバー内に腫瘍細胞が収容さ れたものである、患者への腫瘍細胞の埋め込みによる癌の予防及び治療に関する 。 本発明の背景 大部分の腫瘍に関する現在受け入れられる療法は、手術、化学療法、放射線療 法、骨髄移植又はこれら治療法の種々の組み合わせである。一般に、これらの治 療は、患者の免疫系の活性化とは無関係なメカニズムによって腫瘍細胞を破壊す ることを目的とする。放射線及び化学療法の間における、免疫システムへの顕著 な損傷は残念な副作用である。そのうえ、いくらかの腫瘍に対するこれらの治療 の長期的有効性は疑わしい。 a. 免疫系の活性化 ここ10年間で、抗腫瘍活性を媒介する免疫系の活性化に基づいた治療アプロ ーチが開発されてきた。一般に、腫瘍細胞に対する正常な宿主応答は、腫瘍細胞 上の又は抗原呈示細胞を経由した、腫瘍関連抗原のT細胞による認識で始まる。 T細胞の抗原受容体を経由した認識は、T細胞の活性化を媒介する信号変換経路 を始動させる。これは、インターロイキン−2(IL−2)、ガンマインターフ ェロン、腫瘍壊死因子−α、及び他のサイトカインのT−細胞及び 付属細胞からの分泌をもたらす。こうして、腫瘍細胞を殺すために宿主免疫系が 動員される。しかしながら、よく理解されていない理由により、多くの腫瘍に対 して、この宿主応答は起こらないか又は腫瘍細胞を殺すには不十分である。 免疫系を活性化するのに考えられた一療法は、IL−2の全身投与である。し かしながら、十分な増幅を達成するために必要とされるIL−2の投与量は、患 者に対して毒性であることが判明した。免疫系を活性化するための細胞免疫療法 アプローチは、二つのタイプの細胞(LAK細胞及びTIL細胞)に注目してき た。LAK(リンフォカイン活性化キラー)細胞は、IL−2(Lotzeら,Cance r Res.41,p.4420〜4425(1981);Grimmら,J.Exp.Med.155,p.1823〜1844(1 982))等のようなサイトカインの使用及び/又は抗CD3(Ochoaら,Cancer Re s.49,p.693〜700(1989))等のようなモノクローナル抗体の使用によって非特 異的に活性化された免疫系の細胞である。これらの細胞は、古典的な細胞溶解性 T細胞(CTL)のT細胞受容器に特徴的な、主要組織適合性複合体(MHC) が関係した制限を伴わずに、有意な抗腫瘍活性を媒介することができる。最近の 研究において、進行した腫瘍に対するIL−2及びLAK細胞の連続した輸注は 、黒色腫を有する患者の12%及び腎細胞癌を有する患者の3%において応答を もたらした(Lotze,Cell Transplantation 2,p.33〜47(1993))。現在までに特徴 付けられている大部分のLAK細胞は、活性化されたナチュラルキラー(NK) 細胞からなる(Ortaldoら,J.Exp.Med.164,p.1193〜1205(1986);Ferriniら, J.Immunol.138,p.1297〜1302(1987);Phillips and Lanier,J.Exp.Med.16 4,p.814〜825(19 86))一方、LAK細胞はγδT細胞(T細胞受容器の古典的αβサブユニットを 欠き、代わりにγδサブユニットを発現しているT細胞)として知られているT 細胞の集団から発生させることもできる(Ochoaら,Cancer Res.49,p.693〜70 0(1989))。LAK細胞は、IL−2及び抗CD3モノクローナル抗体の存在下 で培養された単離されたCD4+又はCD8+T細胞から発生させることもでき る(Gellerら,J.Immunol.146,p.3280〜3288(1991))。TIL(腫瘍浸潤リン パ球)細胞は、試験管内で腫瘍から単離されたリンパ球である。LAK細胞と同 様に、これらの細胞はIL−2又はIL−4等のようなサイトカインの存在下で 培養することによって展開させることができるが、LAK細胞とは異なって、こ れらの細胞は腫瘍特異的である。TIL細胞を用いて、黒色腫を有する患者にお いて20〜50%の応答率が観察された(Lotze,Cell Transplantation 2,p.33 〜47(1993))。 b. 腫瘍の免疫原性の増強 腫瘍免疫治療に関する他のアプローチは、応答するリンパ球の活性を高めるの でなく、腫瘍細胞の免疫原性を増強させることを伴うものである。多くの腫瘍細 胞は適切な免疫応答を誘導するのに必要とされるある程度の免疫原生度を欠いて いると信じられている(Houghton and LeWis,「Cytokine Induced Tumor Immuno genicity」,ed.Forniら,Academic Press,p.35〜54(1994))。 一般的に、刺激細胞(腫瘍細胞等のような)は、刺激細胞上のクラスI又はク ラスIIMHC分子に関連したペプチドとのT細胞の係合によってT細胞を活性化 する。これらのペプチドは、刺激細胞に よって外部環境から取り込まれることができ(その場合それらは処理されてMH CクラスII分子と共に提示される)、又は、刺激細胞によって内因的に産生され 次いでMHCクラスI分子と共に提示されたペプチドであることができる。刺激 細胞による外因性のペプチドの提示は、該ペプチドがそれらが由来した細胞上に 提示されていことから、間接提示という。直接提示の場合においては、ペプチド は、そのペプチドが由来するものである細胞の表面上に提示される。図1は直接 対間接提示を示す概略図である。 T細胞受容器及びMHC抗原に加えて、抗原提示細胞及び応答体T細胞の間の 相互作用の媒介においてある役割を果たすことができる多数の細胞表而抗原が同 定されてきた。これらの同時刺激分子には、分子間接着分子(ICAM)、血管 細胞接着分子1(VCAM−1)、リンパ球機能関連抗原3(LFA−3)、熱 安定性抗原(HSA)、及びリンパ球上のCD28、及び抗原提示細胞上に存在 しなければならないリガンドB7を含む(Pardiら,Immunol.Today 13,p.224〜 230(1992); Chenら,Immunol.Today 14,p.483〜486(1993))。同時刺激分子の 不存在下における細胞を与える抗原とT細胞受容器の係合は、T細胞アネルギー 、及び腫瘍に対する免疫応答不全をもたらす可能性がある(Gimmiら,Proc.Natl .Acad.Sci.90,p.6586〜6590(1993))。 黒色腫に対するMAGE(van der Bruggenら,Science 254,p.1643〜1650(1991)) 及びMART(Kawakami,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91,p.3515〜3519(1994);Boon ら,Ann.Rev Immunol.12,p.337〜365(1994))抗原及び乳房胸及び膵臓の腫瘍に 関するムチン(Finn,J.Cellular Biochem.17D,p.92(1993);Domenechら,J.Cel lular B iochem.17D,p.108(1993);Fontenotら,J.Cellular Biochem.17D,p.125(1993)) を含む幾つかの腫瘍に対して、特有の腫瘍抗原が規定されている。Brown,J.P. ら,米国特許番号第5,141,742(黒色腫に関係した抗原)も参照。腫瘍細胞は、 該細胞がMHC抗原を発現したときでさえも自己ペプチドを効果的に提示(直接 提示)しないことが観察されており、腫瘍細胞による抗原の効果的な直接提示の ために必要な他の分子の欠損/欠乏があるであろうことを示唆する。多くの腫瘍 細胞は低レベルのB7を発現することが示されている。従って、一つの治療的ア プローチは、患者の腫瘍細胞中へのB7に関する遺伝子の導入によって腫瘍細胞 の免疫原性を回復させ、こうして直接的腫瘍抗原提示を促進することである(Che nら,Cell 71,p.1093〜1102(1993)及びEPO 600591;Chenら,J.Exp.Med.179 ,p.523〜532(1994); Townsend and Alison,Science 259,p.368〜370(1993);Ba skarら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.5687〜5690(1993))。免疫原性のリン パ腫、肥満細胞腫、黒色腫又は肉腫へのCD28リガンドB7の導入は、野性型 の腫瘍に対する増加したCTL活性及びその後の野性型の腫瘍の注射に対する保 護をもたらした(Chenら,Cell 71,p.1093〜1102(1993)(黒色腫); Chenら,J. Exp.Med.179,p.523〜532(1994)(肥満細胞腫、線維肉腫、リンパ腫、黒色腫 、癌); Townsend and Alison,Science 259,p.368〜370(1993);Baskarら,Pro c.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.5687〜5690(1993)(肉腫))。さらに、B7を発 現しているEL4リンパ腫細胞の注射は、確立されたEL4由来腫瘍を有するマ ウスにおいて60%の治癒率をもたらした(Chenら,J.Exp.Med.179,p.523〜5 32(1994))。腫瘍は完全に除去されなかったが 、同じく、ネズミのクラスI分子に関する遺伝子を有するネズミの結腸腺肉腫又 は線維肉腫のトランスフェクションが、未変性の腫瘍の後退を媒介することがで きた(Plautzら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.4645〜4649(1993)(線維 肉腫、結腸癌))。このアプローチは、ヒト臨床試行において現在試験されつつ ある(Nabel,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.94〜97(1993)(黒色腫))。 これら両方の例において、外来遺伝子の導入は、宿主のエフェクター細胞による 、腫瘍細胞の直接の、クラスIに媒介された認識を高めた。その応答は腫瘍特異 的である。遺伝学的に変性された腫瘍による治療は、無関係の腫瘍の増殖に影響 を与えなかった。この応答は、直接の細胞−細胞接触を必要とすると考えられて いる。Hockら,Gene Therapy Weekly,p.22(January 9,1995)(murine neuroblasto ma cells expressing Class II MHC)も参照。 僅かに異なったアプローチが、膠芽腫の治療のためにTrojanらによって採用さ れた。神経膠腫細胞は高レベルのインスリン様増殖因子I(IGF−1)を発現 する。IGF-1に対するアンチセンス遺伝子による神経膠腫細胞の治療は、腫瘍原 性フェノタイプを逆転して細胞を免疫原性にするするようにみえる。これらの研 究において、IGF-1アンチセンス配列を発現している神経膠腫細胞の注射は、治 療された全ての動物において、前から存在した腫瘍の除去をもたした。(Trojan ら,Science 259,p.94〜97(1993))。この応答はCD8+T細胞によって媒介されるこ とが示されたが、それらが改善された腫瘍細胞によって直接的に活性化されるか 又は抗原提示細胞によって取り込まれた抗原を介して間接的に活性化されるか又 はその両方によるかは明らかでない。 腫瘍の免疫原性を高めるための更なるアプローチは、IL-2,IL-4,IL-6,腫瘍壊 死因子,インターフェロン−γ又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM- CSF)等のようなサイトカイン遺伝子を発現するために腫瘍細胞を操作することを 伴う(Dranoffら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.3539〜3543(1993); Golumbe kら,Science 254,p.713〜716(1991)(renal cell carcinoma); Gansbacherら,Ca ncer Res.50,p.7820〜7825(1990); Gansbacherら,J.Exp.Med.172,p.1217 〜1224(1990); Bannerjiら,J.Immunol.152,p.2324〜2332(1994)(fibrosarcom a); Fearonら,Cell 60,p.397〜403(1990)(colon carcinoma); Columboら,J.E xp.Med.173,p.889〜897(1991)(adeno carcinoma); Haddadaら,Hum.Gene T herapy 4,p.703〜711(1993)(mastocytoma); Lolliniら,Int.J.Cancer 55,p.32 0〜329(1993)(mammary adenocarcinoma); Watanabeら,Proc.Natl.Acad.Sci. USA 86,p.9456〜9460(1989)(neuroblastoma); Pardoll,Curr.Opin.Oncol.4, p.1124〜1129(1992); Tepper and Mule,Hum.Gene Therapy 5,p.153〜164(1994) ;Porgadorら,Cancer Res.52,p.3679〜3686(1992)(Lewis lung carcinoma); WO9 2/05262 Hopkins/University of Texasも参照。ここにも、遺伝学的に変性され た腫瘍細胞は、親腫瘍株が非免疫原性である状況において、免疫応答を刺激する ことができる。この領域の研究者は、免疫応答が、未変性の腫瘍細胞並びに操作 された腫瘍細胞の破壊にまで拡がり、幾つかの場合においては実験動物の前から 存在した腫瘍の完全な退縮をもたらすことができるということを観察している(D ranoffら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.3539〜3543(1993);Golumbekら,Sci ence 254,p.713〜716(1991)(renal cell carcinoma); Gansbacherら,Cancer Res.50,p.7820〜7825(1990); Gansbacherら,J.Exp.M ed.172,p.1217〜1224(1990); Bannerjiら,J.Immunol.152,p.2324〜2332(19 94)(fibrosarcoma); Fearonら,Cell 60,p.397〜403(1990)(colon carcinoma); Columboら,J.Exp.Med.173,p.889〜897(1991); Haddadaら,Hum.Gene The rapy 4,p.703〜711(1993); Lolliniら,Int.J.Cancer 55,p.320〜329(1993); W atanabeら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,p.9456〜9460(1989); Pardoll,Cur r.Opin.Oncol.14,p.1124〜1129(1992); Tepper and Mule,Hum.Gene Therapy 5,p.153〜164(1994);Porgadorら,Cancer Res.52,p.3679〜3686(1992); Vieweg ら,Gene Therapy Weekly,p.20(November 21,1994)(prostratecancer))。 一般に、これらの実験的プロトコールは、外因的遺伝子を発現するように遺伝 子工学的操作を受けた、照射された腫瘍細胞によって1又は2以上の回数で動物 を免疫化することを伴う。照射は細胞が分裂するのを阻止するがそれらの抗原性 は消失させない。次いで、抗腫瘍応答が3つの方法のうちの一つで試験される: (i)動物は、免疫化プロセスが完了した後、未変性の腫瘍細胞によってチャレ ンジされる、(ii)動物は、ワクチン接種プロセスの間、未変性の腫瘍細胞によ ってチャレンジされる、又は(iii)小さな腫瘍が変性された腫瘍細胞による免 疫化の前に確立される。 遺伝的に変性された腫瘍細胞を利用した研究の大部分は、様々な腫瘍中へのサ イトカイン遺伝子の導入を伴っていた(概説に関してはPardoll,Curr.Opin.Onco l.4,p.1124〜1129(1992); Tepper and Mule,Hum.Gene Therapy 5,p.153〜164(1 994)を見よ)。最も効果的な分子の一つは、幾つかの腫瘍タイプに対する特異的 免疫性を増 強するGM-CSF(顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子)である(Dranoffら,P roc.Natl.Acad.Sci.USA 90,p.3539〜3543(1993)(B16 melanoma,colon carc inoma,lung carcinoma,fibrosarcoma,renal carcinoma))。GM-CSFは、CD4+と CD8+T細胞の両方への抗原を提示することのできる、極めて強力な抗原提示細胞 である枝状細胞の増殖及び分化を刺激することにより、この抗腫瘍作用を媒介す ることができるという点において独特である(Steinman,Ann.Rev.Immunol.9,p.2 71〜296(1991))。Metzingerは、免疫系が腫瘍に応答するように活性化されるこ とができる唯一の方法は、枝状細胞等のような専門の抗原提示細胞によって取り 込まれ提示された漏出抗原を介するものであるということを最近示唆している(M etzinger,Ann.Rev.Immunol.12,p.991〜1045(1994))。同様に、Bannerjiらは 、続く全身的な免疫はCD4+とCD8+T細胞との両方の存在に依存するものの、IL-2 分泌線維肉腫細胞の拒絶はT細胞媒介性でないということを最近示唆している(Ba nnerjiら,J.Immunol.152,p.2324〜2332(1994))。彼らは、変性された細胞の 破壊がNK細胞によって媒介され、細胞表面上にクラスI及びクラスII分子の両方 を発現している抗原提示細胞により取り込まれることができる腫瘍抗原の遊離を もたらすと仮定している。次いで、これらの細胞はCD4+とCD8+T細胞との両方を 活性化することができよう。類似のモデルがShoskes及びWoodによって議論され ている(Shoskes and Wood,Immunol.today 15,p.32〜38(1994))。 最近の実験において、Cohen及び共同研究者は、IL-2に対する遺伝子及び黒色 腫細胞から単離したDNAによってトランスフェクトされた同種異系の線維肉腫を 当該動物に注射することによって、以前 から存在した黒色腫を有するマウスの生存を引き伸ばすことができた(Kim and C ohen,Cancer Res.54,p.2531〜2535(1994))。同種異系の細胞を用いることによ って、細胞を照射する(これはサイトカイン発現に影響し得る)必要がない。ト ランスフェクトされた細胞が線維肉腫であることからそれらは腫瘍を形成せず、 及びそれらは同種異系であることからそれらは免疫系を直ちに活性化する。しか しながら、それらは容易に拒絶されることから、免疫系の長期刺激はない。他の 者は、線維肉腫を発現したサイトカインと照射された腫瘍細胞とを混合し、次い でワクチンとして該混合物を投与した(WO93/07906,PCT US92/08999)。更に他 の者は、非腫瘍性である線維肉腫細胞をアジュバントと組み合わせ、腫瘍ワクチ ンとして該細胞を投与した(Eggers,米国特許番号第5,208,022)。 腫瘍の予防及び治療のための更なる他の治療は腫瘍抗原による免疫化である(W O93/06867 Pardoll,Mulligan)。他のワクチンプロトコールは、照射された腫瘍 細胞を細菌アジュバントと共に投与することである(Pardoll,5 Cur.Opin.Immu nology,p.719〜725(1993))。他の者は、未変性の腫瘍細胞を照射しそしてそれら をワクチンとして単独投与した(Dranoffら,90 PNAS,p.3539〜3543,図4A(1993 ))。 c. 腫瘍進化 大部分の癌は、起源はクローナルてあり、そして増殖の有利さを有する遺伝学 的変種のダーウィン選択のため、癌の進化の間、亜集団が連続的に発生する信じ られている。幾つかの遺伝的変種は特定の腫瘍のタイプに特有であり、そして事 実、腫瘍の重篤度を分類す るための基礎として役立ち得、他の場合においては、その変化はイディオタイプ 的、即ち個人自身の腫瘍に特有である。増殖の有利さを生ずる突然変異には、増 殖調節遺伝子における突然変異、形態学、ホルモン依存性、酵素パターン、及び 表面抗原における変化を含む。幾つかのこれらの変化は、患者のホメオスタシス 的制御又は治療による破壊を逃れることを異常細胞に許す可能性がある。慣用の 化学療法は、疾病の進行を遅めるのに初期にはしばしば効果がある。しかしなが ら、反復治療は、時間と共に、おそらく連続的な低い感受性クローンの進化によ り、効果が低下する(G.Klein and E.Klein,PNAS USA 74,p.2121(1977))。Sc hreiber,H.,「Tumor Immunology」,Chapter 32 in Fundatmental Immunology W.Paul,ed.(1993)も参照。 d. 拡散チャンバー 細胞対細胞の接触を防止する拡散チャンバーが、免疫学的メカニズムを研究す るために長年の間、用いられてきた。Kleinらは、腫瘍細胞に対する宿主免疫応 答を研究するためのモデルとして、拡散チャンバーに入れた腫瘍細胞を用いた。 彼らは、腫瘍細胞が遅延型過敏症を促進する可溶因子を生産し、且つ腫瘍増殖を 促進する脈管形成を刺激もすると結論している(Tumor Biol.,15,p.160〜165(199 4))。 Stillstromはげっ歯目における免疫性を誘導するために拡散チャンバーに入れ た腫瘍細胞を埋め込み、そして10週間後、7日間皮下に配置された拡散チャンバ ーに入れた腫瘍細胞により誘導された免疫性のレベルは、直接接種された細胞に より達成されたものよりも 10〜100倍低かったことを見出した。他の実験において、彼は、直接接種さ れた動物と腫瘍細胞を収容した拡散チャンバーを与えられた動物との免疫状態に 有意な差がないことを発見した。彼はまた、もし数週間皮下に置かれたならば、 チャンバーが拒絶されることをも見出した(Acta Path.Microbiol.Scand.,Sec t.B 82,p.676〜686(1974))。 BiggsとEiseleinは、ある腫瘍細胞タイプがチャンバーの外に拡散するウイル ス粒子を遊離し、腫瘍細胞によるその後のチャレンジに対する免疫を提供するこ とを示すために拡散チャンバーを用いた。彼らは、チャンバーの非常に低い空孔 率が免疫化を阻止し得ることも示している(Cancer Research,Vol 25,p.1888〜1 893(1965))。 Cochrumらの米国特許番号第5,015,476は、寄生生物をマイクロカプセル包埋し そして寄生生物の感染に対する免疫化を得るためにそれらを埋め込むときのアジ ュバントとしてのリンフォカイン又はサイトカインの使用を開示している。 本発明の要約 出願人の新規な癌療法は、実験的腫瘍動物の60%を治癒させた。癌の予防の ために用いられたときは、該方法は100%効果的であった。実験動物は106 腫瘍細胞の注射によってチャレンジしたにもかかわらず、腫瘍を発生しなかった 。 出願人の発明は、患者における癌の予防又は治療のための方法であって、腫瘍 細胞の第一のセットを投与することを含み、ここに該第一の腫瘍細胞の少なくと もいくつかは該患者の腫瘍細胞上に見出 される抗原に対応する少なくとも一の腫瘍抗原を有し、該腫瘍細胞は埋め込み可 能なチャンバー内に収容されており、該チャンバーは患者の免疫細胞と該収容さ れた細胞との間の多孔質の境界手段を含む壁手段によって規定されており、該境 界手段は細胞以下の抗原性材料に対して透過性であり、それによって該境界手段 は患者の免疫細胞と該収容された腫瘍細胞との間の接触を阻止し、そしてそれに よって該境界手段は細胞以下の抗原性材料が該チャンバーを出ることを許容する ものである方法である。該投与される腫瘍細胞は未変性であってもよく、又は、 該腫瘍細胞は免疫増強性分子(例えばリンフォカイン)を発現し分泌するように 変性されていてもよい。 代わりに、腫瘍細胞に代えて、該投与される細胞は、腫瘍関連抗原又は他の抗 原を発現するように操作されたトランスフォームされていない体細胞であってよ く、また、それらはサイトカインを発現するように更に操作されていてよい。腫 瘍細胞は生きた又は放射線照射されたものであってよい。該腫瘍細胞は、腫瘍の 進行を防止するために予防的に、又は存在する腫瘍又は転移を治療するために治 療的に投与されることができる。該腫瘍細胞は、腫瘍の外科的除去の後、投与さ れる自家腫瘍細胞であってよい。それらは同種異系であってよい。又は、それら は同種異系ドナー起源の腫瘍細胞株からであってよい。該腫瘍細胞は、化学療法 又は放射線照射療法等のような他の癌治療の前、間、又は後に投与されることが できる。それらは、例えばリポソーム等を使用したサイトカインの局所的投与と 共に投与されることができる。 本発明によれば、細胞以下の材料が該チャンバー内へ又は該チャンバー外へと 通過することを許容する一方、該腫瘍細胞を保持する ことができる任意の適した埋め込み可能な細胞収容チャンバーを用いて、投与さ れた腫瘍細胞は該患者の細胞から隔離される。チャンバーは、投与された細胞と 患者の免疫細胞との間の、細胞対細胞の接触を防止する。腫瘍細胞は、存在する 腫瘍の部位又は腫瘍から遠方の部位に埋め込まれてよい。 本発明は、更に、腫瘍細胞を収容したチャンバーを提供する。 代わりの具体例においては、放射線照射された腫瘍細胞が、やはりチャンバー に入れた生きた腫瘍細胞と共に又はこれを伴わずに、チャンバーに入れて投与さ れる。好ましくは、チャンバーは、生きた腫瘍細胞が患者の免疫系細胞と接触し た場合に生存するであろうよりも長い期間、生きた腫瘍細胞が埋め込み後生存す ることを許容するようなものである。 他の代わりの具体例においては、チャンバーは、その中に収容された放射線照 射された腫瘍細胞が、それらが患者の免疫系細胞と接触した場合に生存するであ ろうよりも長い期間、埋め込み後に生存することを許容するものである。すなわ ち、チャンバーは収容された細胞の拒絶を好ましくは遅らせ又は防止する。好ま しい一具体例において、チャンバーは、埋め込まれた腫瘍細胞に対する患者の免 疫応答を高めるためのアジュバントとして作用する、その表面での慢性創傷治癒 炎症を引き起こすタイプである。 本発明は更に、新規な癌治療であって、(ii)非腫瘍原性した腫瘍細胞の投与 と共に(i)埋め込み可能な細胞収容チャンバーに入れた腫瘍細胞を投与するこ と投与を含む癌治療を提供する。非腫瘍原性にした腫瘍細胞は、「遊離」細胞の 接種としてチャンバー外側 に投与される。それらは好ましくは放射線照射によって非腫瘍原性にされる。代 わりとして、それらを非腫瘍原性にするいかなる方法を使用してもよい。例えば 、放射線未照射の腫瘍細胞のIL−2との組み合わせの投与はそれらを非腫瘍原 性にすることが報告されている。本発明によれば、チャンバー外側に投与された 腫瘍細胞は未変性であってよく又はそれらは、免疫増強性のポリペプチドを発現 するように変性されていてよい。代わりとして、腫瘍細胞の代わりに、該チャン バーの外側に投与される細胞は、サイトカインと共に又はサイトカインを伴わず に、腫瘍関連抗原又は他の抗原を発現するように操作されたトランスフォームさ れていない細胞であってよい。それらは自家の又は同種異系であってよい。又は 、それらは自家の又は同種異系の細胞から発生される細胞株からであってよい。 チャンバーの内側又はチャンバーの外側に埋め込まれた腫瘍細胞は自家のもの 即ち患者の存在する腫瘍から採取されたものであってよい。代わりに、それらは 同種異系(患者の腫瘍細胞上に発見された抗原に対応する腫瘍抗原を有する腫瘍 細胞を有する他の個人から採取される)であってよい。又は、それらは、患者に おいて治療され又は防止されるべき腫瘍のタイプに対応した腫瘍細胞株からのも のであってよい。それらは、サイトカインの付随的発現を伴う又は伴わない、腫 瘍関連抗原又は他の抗原を発現するように操作された非腫瘍細胞であってもよい 。 図面の簡潔な記述 図1は、直接抗原提示対間接抗原提示を示す概略図である。 図2は、本発明の好ましい具体例において用いられるチャンバーの図である。 図3は、実施例1に記述されたように、本発明による治療の後の、マウスの腫 瘍チャレンジへの応答を示している表である。動物は、各々106個の細胞を収 容する二つの装置を埋め込まれた。1匹の動物はただ一の装置を埋め込まれた。 全ての動物は、埋め込み後3週目に106個の遊離MCA-38細胞による第一のチャ レンジを受けた。実験Iにおいては、第二のチャレンジは埋め込み後8週目に与 えられ、実験IIにおいては、第二のチャレンジは埋め込み後11週目に与えられ た。 図4は、実施例1に記述されたように、装置の埋め込みのときに103 MCA-38 細胞によってチャレンジされた動物におけるチャレンジ部位で腫瘍が検出された 日数を示している。対照動物は装置を埋め込まれなかった。 図5は、実施例2に記述されたように切除された一つの塊からの組織を含有す る装置の埋め込み後のイヌ142-3における、残存する皮下の塊の大きさを示して いる。 図6は、>95%の腫瘍の外科切除の後の、イヌ4008における残存する腫瘍の 塊の大きさを示している。切除された腫瘍は、実施例2に記述されたように、皮 下に埋め込まれる装置に加えるるための組織源として使用された。 図7(実施例3から)は、前から存在しているMCA−38腫瘍がチャンバー の内側と外側との両方に放射線照射されたMCA−38腫瘍細胞の投与によって 治療された、C57/B6マウスの生存率を示している。それはまた、チャンバ ーの外側の放射線照射され た細胞と組み合わせたチャンバーの内側の放射線照射されていない細胞の投与に よる治療に関する生存率をも示している。 図8(実施例3から)は、前から存在しているMCA−38腫瘍がチャンバー の内側と外側との両方への放射線照射された及び放射線照射されていないMCA −38腫瘍細胞の投与によって治療された、C57/B6マウスの生存率を示し ている。 図9(実施例3から)は、背面の皮下空間内に前から存在しているMCA−3 8腫瘍がチャンバーの内側と外側との両方への放射線照射された腫瘍細胞の投与 によって治療された、C57/B6マウスの生存率を示している。 図10は、実施例4の実験のためのプロトコールを示している。 図11(実施例4から)は、前から存在しているMCA−38腫瘍が切除され 、次いで放射線照射されていないMCA−38腫瘍細胞を収容したチャンバーの 投与及びチャンバー該への細胞の無投与によって治療された、C57/B6マウ スの生存率を示している。 図12は、実施例5の実験のためのプロトコールを示している。 図13(実施例5から)は、同系動物中で増殖させそして移転させたB16黒 色腫によって最初に免疫化された後、B16黒色腫によってチャレンジされた、 C57/B6マウスの生存率を示している。 図14(実施例6から)は、放射線照射された遊離のC57卵巣腫瘍細胞と、 放射線照射されたC57卵巣腫瘍を収容した装置との 療法で最初に免疫化された後の4週目に、C57卵巣腫瘍によってチャレンジさ れた、C57/B6マウスの生存率を示している。 本発明の詳細な記述 少なくとも投与された腫瘍細胞と患者の免疫細胞との間の細胞対細胞の接触を 防止しつつ患者へ腫瘍細胞を投与することを含む、腫瘍治療の新規な方法が記述 されている。ここに用いられるものとして、「腫瘍」という語は固形腫瘍、転移 腫瘍細胞及び血液、骨髄、及びリンパ系の非固形癌を含むべきである。語「腫瘍 」は、癌(上皮細胞から誘導された癌)、肉腫(間葉組織から誘導された)リン パ腫(リンパ組織の固形腫瘍)、及び白血病(リンパ球又は他の造血細胞の骨髄 又は血液を有する腫瘍)を含むべきである。 ここに用いられるものとして、癌の「治療」又は癌のための「療法」は、存在 する腫瘍を除去し、疾病の進行を遅らせ、存在する腫瘍の大きさを減少させ、治 療又は療法がなければ起こるであろう腫瘍の拡大を防止し、腫瘍の形成の開始を 遅らせ、腫瘍の拡大を遅らせ、及び転移を防止し、減少させ又は遅らせる出願人 の方法を含む。ここに用いられるものとして、「転移」は、元の腫瘍と不連続の 部位に位置する腫瘍細胞(通常、腫瘍細胞のリンパ性及び/又は血行性拡散によ る)を意味する。 本発明によれば、腫瘍細胞と患者の免疫細胞との間の細胞対細胞の接触を防止 するチャンバー手段を用いて、腫瘍細胞は患者内に埋め込まれる。好ましくは、 この分離は、公開されたPCT特許出願WO 92/07525(参照によってその全体を ここに導入する)に記述されたような装置、又は係属中の米国特許出願番号第8/ 179,860(こ れも参照によってその全体をここに同様に導入する)に記述された装置を用いて 達成される。このタイプの装置の使用は、細胞対細胞の接触を防止し、細胞以下 の物質が該チャンバーを通過することを許容し、及び埋め込み部位に患者に脈管 構造を提供する。加えて、古典的な異物カプセルの形成を妨げ、且つその表面に 、アジュバントとして作用する慢性的な創傷治癒炎症を提供する。 直接の細胞対細胞接触による以外であれば、如何なる方法での患者の免疫系と の相互作用を埋め込まれた腫瘍細胞に許容する、細胞分離のための如何なる全て の装置も適していよう。代わりの手段は、中空糸、シート膜又は、(例えば、ア ルギン酸塩のマクロ又はマイクロカプセル又はリポソームに入れた)単一の腫瘍 細胞又は腫瘍細胞集団のカプセル封入を含む。患者から無傷で回収できるチャン バーの使用が、特に生きた腫瘍細胞が該チャンバーに入れて投与されるときは、 好ましい。これは、収容された腫瘍細胞を患者から除去することができるという 利点を提供する。好ましいチャンバーの使用は、生きた自家腫瘍細胞、生きた同 種異系の腫瘍細胞、又は腫瘍抗原を発現するように工学的操作を受けた、生きた 非腫瘍の同種異系の又は自家の細胞を投与することを許容するという利点も有す る。 患者へ投与される先行技術の腫瘍細胞ワクチンは、通常、チャンバーやカプセ ル技術を伴わず、放射線照射された腫瘍細胞又は同種異系の細胞を用いる。本発 明の一具体例によれば、チャンバー内に収容された、放射線照射されていない生 存細胞は、宿主免疫応答によって拒絶又は破壊されず、そしてそれらが生存して いる間、持続した免疫刺激作用を有すると信じられる。対照的に、先行技術の非 生存腫瘍細胞は、宿主から直ぐさま除去されることから、一時的な刺激を与える のみである。チャンバーは患者内に埋め込まれその後細胞を負荷されてよく、又 はチャンバーは埋め込みに先立ち負荷されてもよい。 驚くべきことに、遊離の放射線照射された細胞の投与と組み合わせてチャンバ ー内に投与された腫瘍細胞は、別個に用いられた何れの技術よりも卓越した治療 を提供することができる。出願人はこの結果についてのメカニズムを知らないが 、遊離の細胞の使用は、高められた免疫応答を開始させる初期の細胞対細胞の接 触を許容し、そしてチャンバーに入れた細胞の使用は、その後の長期の免疫応答 の増強を許容すると考えられる。 存在している腫瘍に対する治療の場合には、投与される細胞は好ましくは自家 細胞であり、そして好ましくは、異種の腫瘍に存在するかもしれない全ての様々 な細胞の混合物を好ましくは含む。好ましくは、投与される腫瘍細胞は、患者自 身の腫瘍の異種性を反映する。患者中に存在する腫瘍の塊は、慣用の外科技術を 用いて除去される。除去された腫瘍細胞は収集され、適した媒体中に混合され、 そして所望される細胞の投与量に依存してチャンバー又はマルチチャンバー中へ 負荷される。チャンバー中の細胞は放射線照射されてもされなくてもよい。チャ ンバーは皮下に、腹膜内に、又は組織タイプに関係なく腫瘍の部位内に、又はい かなる他の適した部位に埋め込まれてもよい。負荷されたチャンバーは、チャン バー埋め込み部位又はチャンバー埋め込み部位から遠方における、遊離の非生存 (放射線照射された)腫瘍細胞の投与と組み合わせて投与されてもされなくても よい。マルチチャンバー及び複数の部位が使用されて よい。 同種異系腫瘍細胞が用いられるならば、それらは好ましくは腫瘍生検によって 決定されるような、患者の腫瘍によって発現されている少なくとも一の抗原を発 現する腫瘍細胞株からのものである。同種異系細胞は、ここに記述されるように チャンバー内に投与される。収容される細胞は放射線照射されていてもされてい なくてもよい。加えて、同種異系細胞は放射線照射され、そして自由な細胞とし て投与されてもよい。 代わりに、本発明によれば、腫瘍細胞を収容したチャンバーは、ある量の免疫 増強分子(例えば、リンフォカイン)と共に投与されてもよい。該投与量は、免 疫増強分子(例えば、リンフォカイン)を発現及び分泌するように工学的操作を 受けた非腫瘍細胞(例えば、線維芽細胞)を用いて投与することもできる。負荷 されたチャンバーは、免疫増強分子と共に又はこれを伴わずに、遊離の放射線照 射された腫瘍細胞と共に又はこれを伴わずに、投与されることができる。工学的 操作を受けた細胞は、1つより多くのサイトカイン又は免疫増強分子を発現する ことができる。リポソーム、マイクロカプセル、時間放出力プセル、又はマイク ロポンプ(それらの全てが薬物放出の当業者に知られている)等のような、免疫 増強分子の直接局所的投与のための他の源が用いられることができる。 ここで用いられるものとして、「免疫増強分子」は、本発明のチャンバー及び 腫瘍細胞と組み合わせて用いられるとき免疫系の活性度を刺激又は高めるいかな る分子も含む。当業者は、これがサイトカイン、並びにリン脂質を含む抗原性脂 質、ホルモン、炭水化物、核酸、ウイルス粒子成分、細菌細胞抗原、及び蛋白質 を含んでよい ことを認識するであろう。当業者は、本発明において使用するためには免疫増強 分子は、免疫応答を高め、刺激し又は引き出すのに十分高い量及び抗原性の度合 い有して存在しなければならないということを認識するであろう。免疫増強性分 子は、生きた又は放射線照射された細胞から分泌又は漏出されてよく又は死細胞 からの分解生成物であってよく、又はそれは合成の又は精製された薬物であって よい。幾つかの免疫増強分子は、Frostら,WO92/05262に記述されている。高性能 の免疫アジュバントとしてのサイトカインの使用は業界で知られており、そして HoughtonとLewisによって「Cytokine Induced Tumor Immunogenity」,Eds.For ni,G.ら(1994)のChapter 5「Active Specific Immunotherapy in Humans」に記 述されている。Golumbek,P.T.,らは、ネズミのモデルにおいて癌ワクチンとして 、マイクロカプセル中に含まれる放射線照射された腫瘍細胞とGMC-SFの同時注射 を記述している(Cancer Research,53,p.5841〜5844(December 15,1993))。 適切な投与量を含むプロトコールを決定するに際して、当業者は、放射線照射 され変性された又は未変性の腫瘍細胞を用いた癌ワクチンに関するNational Ins titutes of Health Recombinant DNA Advisory Committeeによって承認され、公 表された多くのプロトコールを参照することができる。例えば、Human Gene The rapy April 1994 Vol.5,p.553〜563及び公表されたプロトコールへのその中の引 用文献を参照。これらの公表されたプロトコールは、(i)Immunization of Canc er Patients Using Autologous Cancer Cells Modified by Insertion of the G ene for Tumor Necrosis Factor,Principal Investigator S.A.Rosenberg,Hum an Gene Therapy 3,p.5 7〜73(1992);(ii)Immunization of Cancer Patients Using Autologous Cancer Cells Modified by Insertion of the Gene for Interleukin-2,Principal Inv estigator S.A.Rosenberg,Human Gene Therapy 3,p.75〜90(1992);(iii)A Pilo t Study of Immunization with Interleukin-2 Secreting Allogeneic HLA-A2 M atched Renal Cell Carcinoma Cells in Patients with Advanced Renal Cell C arcinoma,Principal Investigator B.Gansbacher,Human Gene Therapy 3,p.69 1〜703(1992); (iv)Immunization with Interleukin-2 Transfected Melanoma C ells.A PhaseI−II Study in Patients with Metastatic Melanoma,Human Ge ne Therapy 4,p.323〜330(1993); (v)Gene Therapy of Cancer:A Pilot Study of IL-4 Gene Modified Fibroblasts Admixed with Autologous Tumor to Elici t an Immune Response,Principal Investigators M.T.Lotze and I.Rubin,Huma n Gene Therapy 5,p.41〜55(1994)(melanoma,renal cell carcinoma,breast,col on);(vi)腫瘍細胞とIL-2を発現するように工学的操作を受けた線維芽細胞とを組 み合わせるプロトコールが結腸癌に関して1995年2月17日に承認された(San Die go Regional Cancer); (vii)PhaseI Study of Cytokine-Gene Modified Autolo gous Neuroblastoma Cells for Treatment of Relapsed/Refractory Neuroblast oma; Principal Investigator: M.K.Brenner; RAC Approval No.9206-018; (vii i)PhaseI Study of Non-replicating Autologous Tumor Cell Injections Usin g Cells Prepared with or Without Granulocyte-Macrophage Colony Stimulati ng Factor Gene Transductionin Patients with Metastatic Renal Cell Carcin oma; Principal Investigator: J.Simons; RAC Approval No.930 3-040;(ix)PhaseI Trial of Human Gamma Interferon-Transduced Autologous Tumor Cells in Patients with Disseminated Maligant Melanoma; Principal I nvestigator: H.F.Seigler; RAC Application No.9306-043;(x)PhaseI Study of Transfected Cancer Cells Expressing the Interleukin-2 Gene Product in Limited Stage Small Cell Lung Cancer;(xi)Immunization of Maligant Mel anoma Patients with Interleukin-2 Secreting Melanoma Cells Expressing De fined Allogeneic Histocompatibility Antigens; Principal Investigator:T.K .Das Gupta; RAC Application No.9309-056;及び(xii)Genetically Engineer ed Autologous Tumor Vaccines Producing Interleukin-2 for the Treatment o f Metastatic Melanomas; Principal Investigator:J.S.Economon; RAC Applica tion No.9309-058を含む。これらのプロトコールは、参照によってそれらの全体 がここに導入される。IL−2を発現した細胞に関する癌治療プロトコールが記 述されている公開されたPCT出願WO93/07906及びIL−2を分泌する同種異系 の黒色腫細胞を投与するためのプロトコールが記述されているPCT出願WO94/1 8995も参照のこと。当業者は、患者選択に関係するその中の部分、投与量、前処 理評価、同時の治療、及び強力な毒性の処理がここに全て適用できることを認識 するであろう。一般に、所望の投与量は、腫瘍細胞に対する、患者による保護的 免疫応答を引き出すのに効果的であろう細胞数である。例えば、約150gの重さの 腫瘍を有する70kgの患者を治療するためには、1994年1月11日に出願された係属 中の米国特許出願番号8/179,860に記述されているように、40μlの内腔を有する 、合計5〜10(又は腫瘍細胞の所望の数を含むのに必要なそ のような装置の数)の装置中に収容された約5×107〜5×108個の自家の放 射線照射された又は放射線照射されていない腫瘍細胞を投与するであろう。同様 な数までの遊離の放射線照射された細胞が同時に投与されてよい。患者中に存在 する腫瘍の大きさの減少が約3週間から数カ月までの間に明らかになろう。転移 の除去は検出するのがより困難であるかもしれない。 埋め込み物は、一時的効果のために何週間もの間患者中に残されてよい。存在 している腫瘍の治療のために、好ましくは埋め込み物は、腫瘍が存在する可能性 がある間は患者内にそのまま残すべきである。腫瘍の予防のためには、埋め込み は、患者が腫瘍の発生の危険に曝され続けている間は、患者内にそのまま残すべ きである。一又はそれより多くの埋め込み物が、埋め込まれた腫瘍細胞の生存性 を評価するためにときどき取り出されてよい。遊離の放射線照射された細胞は、 埋め込み時に投与してよく、そして元の遊離の放射線照射された細胞が患者の免 疫系によって破壊されてしまいそうな期間(約2〜6週間)が経過した後再び再 投与してよい。一具体例におけるように、もし腫瘍細胞の持続的な生存性を望む ならば、埋め込み装置は摘出されて、必要なら新鮮な腫瘍細胞を収容した新しい 装置で置き換えられてよい。代わりに、埋め込み物は、摘出せずに、そのままの 部位で中身を空にされそして再負荷されてよい。置き換え腫瘍細胞は、もし自家 腫瘍細胞が投与されるならば、元の腫瘍の切除の時に収穫され後の使用のために 凍結された細胞であってよい。 同種異系の腫瘍細胞の投与の場合においては、同様のガイドラインに従うであ ろう。ドナー腫瘍細胞の少なくとも幾つかの抗原又は 可溶因子は、好ましくは、腫瘍生検により決定されたものとしての患者の腫瘍細 胞上に見出されるものに対応する。 本発明によれば、所望により、腫瘍細胞は放射線照射により、マイトマイシン C処理により、又は当該分野において既知の他の処理により、非腫瘍原性にされ てよい。 既知のヒト腫瘍特異性抗原を発現するように工学的操作を受けたヒト細胞株が 創り出され次いで本発明に従って投与されることができる。そのような既知の腫 瘍抗原の例には、MAGE,MART,及びムチンが含まれる。Brownらへの米 国特許番号第5,141,742は黒色腫関連抗原を記述している。また、投与される細 胞の抗原は、好ましくは、腫瘍生検によって決定され、患者の腫瘍細胞のものと 少なくとも一部は一致する。ヒト細胞株の調製及び所望の抗原を発現するそのよ うな細胞の工学的操作は、当業者に知られた技術を伴う。細胞は、好ましくは、 所望の抗原又は可溶因子を効果的に発現するタイプである。細胞の遺伝的変性は 、遺伝子治療において良く知られている一つ以上の技術によって行うことができ よう(Human Gene Therapy April 1994,Vol.5,p.543〜563)。外因性DNAを細胞内 に届けるための通常用いられる一技術は、レトロウイルスベクターの使用を伴う 。これらのベクターは、標的細胞の大きな割合に感染でき、そして細胞ゲノム中 に一体化することができる。レトロウイルスベクターは選択された細胞株におい て転写欠如性であるように構成され、従ってトランスデュースされていない細胞 を感染することは不可能である。DNAを細胞中へと放出するために提案又は使用 されてきた他のウイルスベクターには、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、 ヘルペスウイルス、及びポリオウイルスが含まれる 。レトロウイルスベクター及びアデノ随伴ウイルスベクターは、ex vivo遺伝子 治療(即ち、患者の体から取り出された細胞内へのDNA送達)のために最も頻 繁に提案され又は用いられている。 遺伝子治療のために用いられ又は提案されてきた非レトロウイルス送達技術と しては、DNAリガンド複合体、遺伝子銃技術及びエレクトロポレーション、及 びリポフェクションが挙げられる。大部分の条件下では、これらの送達技術並び にアデノウイルスベクター等のようなあるウイルスベクターは、細胞ゲノム中へ のDNAの有意な一体化をもたらさない。これは、外因性DNAによる受容細胞 の安定なトランスフォーメーションは非常に低い頻度でしか起こらないことを意 味する。特定の条件に依存して、ウイルス又は非ウイルス法のいずれかが、本発 明に従って次いで埋め込まれるものである細胞内への、遺伝子の導入に適したも のであろう。原発性腫瘍細胞の遺伝子操作は、先に記述されている(Patelら,Hum an Gene Therapy 5,p.577〜584(1994))。 癌の予防のための出願人の方法は、腫瘍発生の高い危険性に曝されている患者 (例えば、遺伝子スクリーニングによって、腫瘍発生について高い危険性がある と同定された個人)のために特に適している。癌と診断された患者のための治療 として、出願人の治療は、成功裏に腫瘍切除を受けた患者及び微細転移の存在の 危険性の高い患者に特に適している。 本発明で使用されるチャンバーは、患者の免疫系の細胞とチャンバー内の細胞 との間の直接の細胞対細胞の接触を阻止する。本発明の好ましいチャンバー(図 2)は、内腔(4)へアクセスするためのポート(3)を有する、互いに超音波溶接さ れたポリエステルメッシュ(2) によって取り囲まれた二つの二重層膜(1)を含む装置である。各二重層は、Gore, Flagstaff,Arizona,Product No.L31324によって製造された5μmのPTFE膜 及びMillipore,Bedford,Massachusetts,Product No.SF1R8148E1によって製造さ れた0.45μmPTFE膜を含む。一端に、細胞を負荷するために装置の内部 へアクセスを許容するためのポリエステルのポート(PE90 内径0.034インチ, 外形0.050インチ)を有する。装置は内部内腔を有する。この装置は、1994年1 月11日に出願された同時係属の出願番号8/179,860及び1994年3月17日に出願さ れた同時係属の出願番号8/210,068に記述されている。この好ましい装置が同種 異系組織を免疫拒絶から長期間防護することができる利点(本発明の全ての具体 例に関して必要とされないが)を有していることを、先の研究が示している(Car r-Brendelら,J.Cellular Biochem.18A,p.223(1994)及びJohnsonら,Cell Trans plantation 3,p.220(1994))。 当業者が本発明において有用であると分かるであろう他の細胞含有チャンバー には以下のものが含まれる。即ち、アガロースマイクロカプセル(Iwataら,J.Bi omed.Mater.Res.26,p.967〜977(1992);J.Bioact.and Comp.Polymers 3,p.356 〜369(1988),及びDepuyら,J.Biomed.Mater.Res.22,p.1061〜1070(1988)); Hollo w fibers of XM50(Winnら,J.Biomed.Mater.Res.23,p.31〜44(1989)及びAltmanら ,Proc.of Third Meeting of ISAO,Supp.5,p.776〜779(1981);Diabetes,35,p.6 25〜633(1986));Alginate-polylysine(Wongら,Biomat.,Art.Cells and Immob. Biotech.19,p.675〜686(1991));Microcapsules of alginate-polylysine(O'She aら,Biochim.et Biophy.Acta 804,p.133〜136(1984),Sunら,App.Biochem.and Bio tech.10,p.87〜99(1984),Chicheporticheら,Diabetologia 31,p.54〜57(1988) 及びGoosenら,米国特許番号第4,689,293,1987年8月25日; 米国特許番号第4,1 487,758,1984年12月11日; 米国特許番号第4,806,355,1989年2月21日,及び米 国特許番号第4,673,566,1987年6月16日);Chitosan-alginate(McKnightら,J.o f Bioact.and Comp.Poly.3,p.334〜355(1988));Polyacrylonitrile or other uttrafiltration membranes in a U-shaped device(Moussyら,Artif.Org.13, p.109〜115(1989),Lepeintreら,Ar-tif.Org.14,p.20〜27(1990),及びJaffrin 及びReach,米国特許番号第4,578,191,1986年3月25日);Hollow fibers of polya crylonitrile(Aebischerら,Biomat.12,p.50〜56(1991)及びLacyら,Science 25 4,p.1782〜1784(1991));Track-etched polycarbonate membranediffusion chamb ers(Gates and Lazarus,Lancet,Dec.17,p.1257〜1259(1977));Polymerized 2-hy droxyethyl methacrylate pHEMA membrane devices(Ronelら,J.Biomed.Mater.Re s.17,p.855〜864(1983);Microcapsules of polyacrylates(Douglas and Sefton, Biotechand Bioeng.36,p.653〜664(1990);Trans Am.Soc.Artif.Inter.Org.3 5,p.791〜799(1989));Acrylic copolymer hollow fibers(Lanzaら,Proc.Natl.Ac ad.Sci.88,p.11100〜11104(1991));polyol copolymer film WO 93/22427;Intrav ascular devices(Berguer,米国特許番号第4,309,776,1982年1月12日)及びGask ill,米国特許番号第4,911,717,1990年3月27日);Cationic-anionic crosslinked membranes,e.g.chitosan and polyaspartic or polyglutamic acid(Jarvis, 米国特許番号第4,803,168,1989年2月7日); Surface-conforming bonding bridg e layer of a multifunctional mate rial and semipermeable polymer layer for cell encapsulation(Cochrum,米国 特許番号第4,696,286,1987年9月29日);Vascular perfusion devices(Chickら, 米国特許番号第5,002,661,1991年3月26日);Macromer polymer encapsulation, Desaiら,WO 93/16687; Barium-alginatec coss-linked microcapsules(Zekorn ら,Acta.Diabetol.29,p.99〜106(1992)),他の膜装置(Wardら,Fourth World Bio mat.Con.,Berlin,p.152,April 24〜28,1992));他のカプセル封入装置(Aebische r,WO 94/07999;米国特許番号第5,283,187; WO 93/00128; WO 93/00127; WO 93/ 00063; WO 92/19195; WO 91/10470; WO 91/10425; WO 90/15637; WO 90/02580) 及び細胞埋め込み装置: 米国特許番号第4,241,187;第4,892,538;及び第4,391,90 9である。「Islet Transplantation with Immunoisolation」,Lanza,R.P.ら,41 Diabetes,p.1503(1992)は、「Tissue Engineering」,260Science,p.920(1993) においてLanger及びVacantiがするように、細胞を収容するために用いられる種 々のチャンバーを概説している。もしも、上述の特定のチャンバーが、埋め込ま れた腫瘍細胞への又は腫瘍細胞からの細胞以下の物質の出入りを許容するのに十 分透過性でない場合、当業者はそのようなチャンバーの透過性がそのようなチャ ンバーの基本設計を変えずに変更できることを理解するであろう。 更に、もし移植細胞と宿主免疫細胞との直接の接触を防止し且つ患者の免疫応 答を刺激する細胞以下の抗原性材料の遊離を許容するような方法で、埋め込まれ た細胞を収容する性質を装置が有するならば、出願人はここに示されていない他 の装置が本発明において使用できると信じている。出願人は、患者の免疫応答を 引き起こす細 胞以下の物質を単離又は同定していないが、それは含まれる腫瘍細胞から漏出又 は分泌された免疫原性分子(抗原)を含むと信じられる。腫瘍細胞は腫瘍が関係 した抗原のみに限らず、多くの抗原を漏出させる。これは、その部位へ多くの数 のマクロファージや抗原提示細胞を動員し、これが今度は高められた免疫応答を 提供すると考えられる。サイトカイン等のような免疫増強性分子の投与は、該部 位で免疫応答を更に高める。 出願人の発明は現行の癌免疫療法に対しておびただしい数の利点を提供する。 これまでに発行された多くの研究は「遊離の」放射線照射された細胞(即ち、細 胞はチャンバー中に収容されていない)のみの投与を必要とする。細胞が増殖し て及び更なる腫瘍の原因になることを防止するための安全予防措置として、細胞 は放射線照射される。しかしながら、それらは1〜2週間内に体内から除去され 、一時的な投与を提供するのみであり、そして場合によっては、放射線照射は、 工学的操作を受けた細胞内のいかなるサイトカインの生産も妨害しうる。出願人 の発明においては、収容される細胞を放射線照射することは必ずしも必要でない 。たとえ、放射線照射された細胞が用いられた場合であっても、先行技術の遊離 の放射線照射された細胞よりも長い期間、それらはチャンバー内で免疫原性とし て存在し続けるであろう。出願人の、チャンバーの使用は、先行技術と異なり、 遊離の腫瘍細胞を患者内へ導入する必要がないよう腫瘍細胞を隔離する安全性を 提供する。そのうえ、この好ましいチャンバーを用いた好ましい一具体例におい ては、チャンバーそれ自身が細胞以下の抗原性物質のためのアジュバントとして 働く。マクロファージは、装置の外面に引き寄せられ、従って、抗原物質が装置 内の腫瘍細胞から漏出するとき抗原物質を取り込む位置にある。 本発明によって使用することのできる工学的操作を受けた細胞としては、サイ トカインを分泌するように工学的操作を受けた腫瘍細胞(Sobol et al.,WO95/07 105; Addision et al.,Gene Therapy Weekly,p.19(November 1994));細胞性 及び/又は液性抗腫瘍活性を高めるよう外来抗原を発現するように工学的操作を 受けた細胞(Plantz et al.,PNAS 90,p.4645(1993)(同種異系組織適合性遺 伝子);Gansbacher WO94/18995(サイトカイン、接着分子、同時刺激因子又は 腫瘍関連抗原を発現するように工学的操作を受けた同種異系腫瘍細胞);Allion e et al.,Gene Therapy Weelky,p.20(January 1995)(IL-2,IL-4,IL-6,IL-7 ,IL-10,TNF∝,CMCSFを発現するよう工学的操作を受けた乳腺癌細胞);Hock e t al.,Gene Therapy Weelky,p.22(January 1995)(クラスIIMHCを発現する ネズミ神経芽細胞)(このアプローチは、直接的細胞−細胞接触を必要とすると 考えられているが、漏出MHCは、本発明による免疫増強性分子となるであろう 。);及び、腫瘍起源細胞中における、免疫増強性分子と自殺遺伝子の双方の同 時発現(Frost et al.,WO 92/05262)。 全体として、次の実施例及び数字で示されたデータは、多数の異なった実験状 況における本出願人の発明の有効性を実証している。腫瘍を収容したチャンバー ワクチンとして(すなわち、腫瘍形成より前に)使用される場合、実験動物の10 0%まで腫瘍形成を阻止するのに有効である。微小腫瘍の存在下に埋め込まれる 場合、試験された動物の75%より多くにおいて効果が実証される。最後に、大型 の腫瘍の外科的摘出と組み合わせた場合、装置の埋め込みは、埋め 込まれた動物の60%において腫瘍の再増殖を阻止した。 総合すると、これらのデータから幾つかの結論を導き出すことができる。第1 に、全ての実験を概観するとき、動物の100%に治癒が得られるのではないもの の、チャンバーを有するほうがそうでないものより優れている。最悪でも、腫瘍 は一層ゆっくりと進行する。最善の場合、動物は腫瘍を全く発生させない。対照 動物と比べて、チャンバーの存在下においては、何れの場合にもより速やかに又 はより大きな腫瘍を発生させた動物は見られなかった。このデータは、チャンバ ーを用いた場合、抗腫瘍免疫応答を生み出すために、遺伝変性させていない腫瘍 細胞を効果的に使用することができるということが実証されている。この免疫応 答を生み出すのに、チャンバー内の腫瘍細胞は、遊離の腫瘍細胞よりも遙に効果 的であり、チャンバー内の照射細胞は、生きた細胞よりも効果的であるように見 える。これは、細胞における照射によって誘導された変化による、細胞の免疫原 性の増強によるものと想定される。 以下の実施例は、本発明の幾つかの具体例を説明するために提供されているも のであり、本発明の範囲を限定するものと解してはならない。 実施例1:げっ歯類腺癌モデル 使用細胞株: MCA−38(Dr.August Ochoa,NCIの寛大な贈与物)は、 生体内又は試験管内で維持することのできるネズミの結腸癌である。試験管内で の維持のために、細胞は、1mMのHEPES、1%の非必須アミノ酸、1%の L−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウム、1%のペニシリン/ストレプト マイシン(Sigma)、0.1%のβ−メルカプトエタノール及び10%の胎仔牛血清( Irvine Scientific,Irvine,カリフォルニア州)を補充したRPMI(Sigma Ch emical Company,St.Louis,ミズリー州)で増殖させた。細胞を、週2回のトリ プシン処理により日常的に継代培養した。 使用動物: 大半の実験において、雌性C57/B6マウス(Harlan Sprague Da wley)を使用した。示した場合には、胸腺除去マウス(Harlan Sprague Dawley)を 使用した。動物は何れも、実験動物を飼育しそして使用するための標準の手順に 従って維持された。 装置: これらの試験には、上記及び米国特許出願8/179,860に記述されてい るラミネート膜を採用している超音波シールされた4.5μl又は20μlのポート 付き装置を利用した。装置は、70%エタノール中で終夜滅菌され、次いで滅菌食 塩水中における3回の洗浄によってエタノールが除去された(Baxter Scientifi c Products,Waukegan,イリノイ州)。 装置の埋め込み: 負荷のために、MCA−38細胞をトリプシン処理し、洗浄 しそして遠心によりペレット化した。示した場合以外、MCA−38細胞は、Hami ltonシリンジを用いて3μl中の106個の細胞を装置の中心内腔内に負荷するこ とにより、4.5μlのポート付き装置内に封入した。より大型の装置には、20μ l中の107個の細胞を負荷した。装置は、23ゲージ針及びシリンジを用いて植え 込まれたシリコーン栓によってシールされた。装置のポートは、シリコーンによ って完全に満たされ、そしてポートは半分に切断された。残っているポートを、 70%のエタノール中に手短に浸漬した。負荷された装置は、食塩水を3回交換し て洗浄された。上記のように補充された装置は、RPMI1640中に入れられ、37 ℃にて埋め込 み迄インキュベートされた。 埋め込み物を埋め込まれる動物は、1mLの滅菌食塩水中に希釈した1mLの ケタミン(Fort Dodge Laboratories,Fort Dodge,アイオワ州)と0.75mLのキ シラジン(Rugby Laboratories,Rockville Center,New York)の混合物0.2〜0 .3mLの腹腔内注射によって麻酔された。腹部領域をベタジンで拭い、そして腹 側正中線切開を加えた。止血鉗子を用いて、正中線切開の両側に小さい皮下ポケ ットを作り、4.5μlの装置を各ポケット内に1つずつ挿入した。装置挿入後、 切開を滅菌ステープルを用いて閉じ、腹部領域を再びベタジンで拭った。20μl の装置を使用する場合には、1つのみを挿入した。 腫瘍チャレンジ: 各示した時点において、カプセル封入していないMCA− 38細胞で動物をチャレンジした。埋め込み後のチャレンジのためには、106個の 新たにトリプシン処理したMCA−38細胞を50μlの滅菌食塩水に希釈して、右 後肢の筋肉内に注射した。再チャレンジする場合には、106個の細胞の第2の注 射は、左後肢内に行い、そして、該当する場合には、106個の細胞の第3の注射 は、右後肢内に行った。埋め込み時におけるチャレンジのためには、動物を、103 個の遊離のMCA−38細胞でチャレンジした。予備実験は、僅か500個の遊離M CA−38細胞が腫瘍形成に十分であることを示した。 組織学: 実験完了後、埋め込まれた装置を回収し、グルタルアルデヒド中で 固定し、切片を作成し、そして、装置内の生存腫瘍細胞の存在につきヘマトキシ リン・エオシン染色によって、光学顕微鏡法を用いて解析した。 免疫隔離装置内のMCA−38細胞の生存: 装置内において免疫攻撃の不存在 下にMCA−38細胞が生存する能力を評価するため、104又は106個の細胞を4.5 μlの装置内に封入して胸腺除去マウス内に埋め込んだ。3週間の埋め込み期間 の終わりに、装置を摘出し、組織学的処理を行い、そして生きた組織の存在につ いて解析を行った。MCA−38細胞は、装置内において生存していた。何れの場 合においても、実質的な壊死領域が装置の中央にあったが、健康に見える細胞が 、外周にそって存在していた。壊死領域の幅は、装置内に負荷した当所の細胞数 に依存していた(すなわち、104個の細胞を収容したものに比して、106個の細胞 を収容した装置の方が壊死が大きかった)。 MCA−38細胞を収容した装置の腫瘍ワクチンとしての使用: 同系C57/B 6マウスに、各々106個のMCA−38細胞を収容した2つの装置を3又は4週間 埋め込んだ。これらの動物は、次いで上記のように106個の遊離のMCA−38細 胞の注射によってチャレンジされた。図3に示すように、2つの実験において、 0/8匹の動物がチャレンジ部位に腫瘍を発生させ、一方、対照動物の全ては注 射の10週後に腫瘍を発生させた。マウスに埋め込まれた空の装置は、後の遊離M CA−38細胞によるチャレンジからマウスを防護しなかった。 これらの動物のうちの5匹が、106個の細胞による第2のチャレンジを、最初 の埋め込みの8〜11週後に受けた。この場合、埋め込み動物の4/5が、双方の 埋め込み部位に腫瘍のない状態を維持し、再び、対照動物の全てが注射部位に腫 瘍を発生させた。1匹の実験動物が、第2の注射の部位に腫瘍を発生させた。こ の動物は装置 を1つだけ埋め込まれたものであった。 腫瘍のない状態を維持した動物のうちの3匹が、装置の埋め込みの7か月後に 第3のチャレンジを受けた。これらの動物の2匹において、腫瘍チャレンジを受 ける前に皮下の装置が除去され、第3の動物は元の位置に装置のある状態で、チ ャレンジを受けた。装置を有する動物は、第3のチャレンジ後も腫瘍のない状態 を維持した一方、装置の除去された動物の両方共が、装置を全く埋め込まれなか った対照動物を同様、腫瘍を発生させた。しかしながら、装置を除去された動物 は確かに腫瘍を発生させはしたものの、それらは、対照群に比して遙にゆっくり であった。対照は、チャレンジの10日後に腫瘍を発生させた。実験動物の1匹は チャレンジの25日後に腫瘍を発生させ、第2の動物は、チャレンジの36日後に腫 瘍を発生させた。取り出された装置の組織学は、細胞の90%より多くが死に、装 置内の材料の高度な石灰化があることを明らかにした。しかしながら、幾らかの 生きた細胞が残っている証拠があった。これらの結果は、装置の取り出された動 物が、装置を全く埋め込まれなかった対照と同じ速度で腫瘍を発生させなかった ことから、この装置がそれ自身は抗腫瘍効果を媒介するものでないということを 示唆している。同時に、この装置は、腫瘍に対する免疫学的防護を維持するのに 必要であるように見える。すなわち、装置を取り出された動物においては腫瘍は よりゆっくりと出現する一方、それらの装置の不存在下においては、装置を埋め 込まれていた動物における長期の免疫はないように見える。 MCA−38細胞を収容した装置の腫瘍治療としての使用: 別の一連の実験に おいては、動物は、MCA−38細胞を収容した装置の 埋め込み時に、遊離のMCA−38細胞でチャレンジされた。この場合、動物は103 個の遊離腫瘍細胞でチャレンジされた。この実験においては、我々は、腫瘍形 成の時間を有意に遅らせることができた(図4)p=0.036。この実験において は、1匹の動物が、32日目の屠殺時に腫瘍のない状態であった。第2の実験にお いては、装置を有しない動物の全てが、16日目までに腫瘍を発生させており、そ の時には、1/10匹の埋め込み動物がチャレンジ部位に腫瘍を発生させていた。こ れらの結果は、腫瘍細胞を収容した装置の埋め込みが、埋め込み時に導入された 腫瘍の増殖を遅らせ又は阻止することができるということを示唆している。 実施例2: イヌモデル 使用動物: Baxterの動物施設(142-3)のイヌを、ピンヘッドからおよそ4分 の1のサイズまでにわたる数個の皮下塊により同定した。組織学的解析は、これ らの塊を上皮封入体嚢胞と診断した。第2の犬(4008)は、外部の供給業者から 調達した。この犬は、生検を受けて腺管内乳癌と診断された直径約10cmの乳癌 を有していた。 装置: これらの試験には、上記及び米国特許出願8/179,860に記載されたラ ミネート膜を採用した、超音波シールされた40μlのポート付き装置を利用した 。装置は70%エタノール中にて終夜滅菌し、次いで滅菌食塩水中での3回の洗浄 によりエタノールを除去した(Baxter Scientific Products,Waukegan,イリノ イ州)。 装置の埋め込み: 標準の方法でイヌを麻酔した。腫瘍の周りの領域の毛を剃 った。イヌ142-3の場合には、最も大きい塊は外科的に切除され、滅菌食塩水中 に入れられた。この塊は、2対の外科用 鋏を用いて細切された。細切された小片は、免疫隔離装置内に次のようにして負 荷された。すなわち、80μlの重力沈降させた組織を、Hamiltonシリンジ内に吸 い取った。シリンジの針を装置のポート内に挿入し、内容物をすべて装置の内腔 内に排出した。装置を、23ゲージ針とシリンジを用いて植え込まれたシリコーン 栓によりシールした。装置のポートをシリコーンで満たし、そしてポートを半分 に切断した。止血鉗子を用いて腫瘍摘出部位の両側に小さいポケットを作り、各 ポケットに装置を1つ挿入した(合計2つの装置を埋め込んだ)。装置の挿入後 、切開を閉じて縫合し、そして腹部領域を再びベタジンで拭った。 イヌ4008の場合には、随伴する血管を焼灼しつつ、約95%の腫瘍塊を外科的に 摘出した。次いで、切開を縫合し、残存腫瘍のベースライン測定を行った。摘出 された腫瘍は切り開かれ、種々の深さの、数個の0.5cm直径の小片が取り出さ れた。これらの小片は、2対の外科用鋏を用いて更に細切された。細切された小 片は、8個の装置内に上記のようにして負荷された。腫瘍が摘出された部位の背 後に4つの小さい腹側の皮下切開を加え、そして2つの装置を各切開内に挿入し た。これらの切開は、次いで縫合され、そして腹部領域はベタジンで拭われた。 動物のモニタリング: イヌ142-3に残存する塊を週に2乃至3回測定した。 測定は、2つの寸法について行われ、各塊の総表面積を計算するのに用いられた 。2名の異なった技術者による二重の測定が行われ、値は各時間点につき平均さ れた。同様に、イヌ4008のに残存する腫瘍も、2つの寸法で週に3回測定された 。 イヌ142-3からの最大の塊の摘出及び該摘出塊からの組織を収容 した装置の挿入の後、4この残りの増殖のうちの2つが、2つの独立した測定に よって決定されたところにより、サイズの劇的な減少を示した(図5)。他の2 つは、形態学的に明確であったが、寸法変化を示さなかった。残存の塊における このサイズ減少は、動物に対する如何なる更なる操作を伴うことなしに起こった 。 イヌ4008における残存腫瘍のサイズは、当所増大したように見えたが、これは 恐らく、外科的外傷によって生じた浮腫のためであった(7日目における増大に 注意、図6)。その後は、2組の独立した測定によって決定されたところによる と、手術後30日を越えると幾分一定になる、残存腫瘍のサイズの一貫した減少が あった。 実施例3: 予め存在する小型の腫瘍 使用細胞株: MCA−38は、生体内でも試験管内でも維持することのできる ネズミの結腸癌である。試験管内での維持のために、細胞は、1mMのHEPE S、1%の非必須アミノ酸、1%のL−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウ ム、1%のペニシリン/ストレプトマイシン(Sigma)、0.1%のβ−メルカプトエ タノール及び10%の胎仔牛血清(Irvine Scientific,Irvine,カリフォルニア州 )を補充したRPMI(Sigma Chemical Company,St.Louis,ミズリー州)中で 増殖させた。細胞を、週2回のトリプシン処理により日常的に継代培養した。 使用動物: 雌性C57/B6マウス(Harlan Sprague DaWley)を使用した。動 物は何れも、実験動物を飼育しそして使用するための標準の手順に従って維持さ れた。 免疫隔離装置: これらの試験には、同時継続の米国特許7/735,401及び7/861 ,512に記述されている、ラミネート膜を採用した超 音波シールした4.5μlのポート付き装置を利用した。装置は、70%エタノール 中において終夜滅菌され、次いで滅菌食塩水中における3回の洗浄によりエタノ ールを除去された(Baxter Scientific Products,Waukegan,イリノイ州)。 装置の埋め込み: 負荷のために、MCA−38細胞をトリプシン処理し、洗浄 しそして遠心によりペレット化した。示した場合以外、Hamiltonシリンジを用い て3μlのペレット化された細胞を免疫隔離装置の内腔内に負荷することによっ て、106個のMCA−38細胞が4.5μlのポート付き装置内に封入された。 示した場合には、細胞は、負荷前に3500Radsに暴露された。装置は、23ゲージ 針及びシリンジを用いて植え込まれたシリコーン栓でシールされた。装置のポー トはシリコーンで完全に満たされ、そしてポートは半分に切断された。残ったポ ートは70%エタノールに手短に浸漬された。負荷された装置を、食塩水の3回の 交換により洗浄した。装置を上記の通りに補充されたRPMI1640中に入れ、3 ℃にて埋め込みまでインキュベートした。 埋め込み物の埋め込みを受ける動物を、1mLの滅菌食塩水中に希釈した1m Lのケタミンと0.75mLのロンプン(rompum)の混合物0.2〜0.3mLの腹腔内注 射によって麻酔した。腹部領域ベタジンで拭い、腹部正中線切開を加えた。止血 鉗子を用いてこの正中線切開の両側に小さいポケットを作り、各ポケットに1つ の装置を挿入した。装置の挿入後、滅菌ステープルを用いて切開を閉じ、腹部領 域を再びベタジンで拭った。 遊離の照射細胞の注射: 埋め込み時に、幾つかの実験動物には、また遊離の 照射腫瘍細胞をも投与した。照射のためには、細胞を 上記のように負荷のために準備した。細胞を、106個/50mLの濃度に懸濁させ た。細胞に、コバルト60からの3500〜4000Radsを照射した。106個の細胞を注射 した。 腫瘍チャレンジ: 埋め込み前に腫瘍を開始させるために、埋め込みの3〜7 日前に動物に103個の遊離のMCA−38細胞を、注射した。注射は、右後肢の筋 肉内注射又は背部皮下スペース内の何れかに行った。予備試験は、僅か500個の 遊離のMCA−38細胞が、腫瘍形成に十分であることを示した。埋め込み後の第 2のチャレンジの場合には、第2の注射は左後肢に行った。 予め存在する腫瘍の治療: 埋め込み3日前に、動物に103個の遊離の腫瘍細 胞を注射した。埋め込み時に、動物に照射MCA−38細胞を収容した2つの装置 を埋め込み、そしてまた106個の遊離の照射腫瘍細胞を装置の外部に投与した。 図7に示すように、装置の内外の双方の照射細胞によって処置された5匹の動物 の何れも、最初の90日以内には腫瘍を発生させなかった。90日目に、これらの動 物のうちの2匹が、106個の腫瘍細胞でチャレンジされ、これら2匹の動物のう ちの1匹が、このチャレンジから腫瘍を発生させた。他の動物の何れも、150日 を超えて腫瘍のない状態を維持した。図8に示すように、この処置は、装置内の 照射細胞と装置外の遊離の照射細胞との組み合わせによって最もよく働いた。装 置に入れた無照射腫瘍細胞と遊離の照射細胞との組み合わせによっても幾らかの 防護が得られたが、それは、装置に入れた照射細胞と遊離の照射細胞との組み合 わせを投与するのに比して小さかった。遊離の照射細胞の注射のみでは、腫瘍の 発生に対して効果がなかった。 背部皮下スペース内に腫瘍を発生させた場合、照射細胞を収容し た装置を遊離の照射細胞と組み合わせて埋め込むことは、治療した動物の60%を 救助した(無治療の動物の全てが、当所に腫瘍を発生させた部位に腫瘍を発生さ せた。)(図9)。 実施例4: 腫瘍摘出後の装置による治療 使用細胞株: MCA−38は、生体内でも試験管内でも維持することのできる ネズミの結腸癌である。試験管内での維持のために、細胞は、1mMのHEPE S、1%の非必須アミノ酸、1%のL−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウ ム、1%のペニシリン/ストレプトマイシン(Sigma)、0.1%のβ−メルカプトエ タノール及び10%の胎仔牛血清(Ivine Scientific,Irvine,カリフォルニア州 )を補充したRPMI(Sigma Chemical Company,St.Louis,ミズリー州)中で 増殖させた。細胞を、週2回のトリプシン処理により日常的方法で継代培養した 。 使用動物: 雌性C57/B6マウス(Harlan Sprague Dawley)を使用した。動 物は何れも、実験動物を飼育しそして使用するための標準の手順に従って維持さ れた。 免疫隔離装置: これらの試験には、同時継続の米国特許7/735,401及び7/861 ,512に記述されている、ラミネート膜を採用した超音波シールした4.5μlのポ ート付き装置を利用した。装置は、70%エタノール中において終夜滅菌され、次 いで滅菌食塩水中における3回の洗浄によりエタノールを除去された(Baxter S cientific Products,Waukegan,イリノイ州)。 装置の埋め込み: 負荷のために、MCA−38細胞をトリプシン処理し、洗浄 しそして遠心によりペレット化した。示した場合以外、Hamiltonシリンジを用い て3μlのペレット化された細胞を免疫 隔離装置の中央内腔内に負荷することによって、106個のMCA−38細胞を4.5μ lのポート付き装置内に封入した。装置は、23ゲージ針及びシリンジを用いて植 え込まれたシリコーン栓でシールされた。装置のポートはシリコーンで完全に満 たされ、そしてポートは半分に切断された。残ったポートは70%エタノールに手 短に浸漬された。負荷された装置を、食塩水の3回の交換により洗浄した。装置 を上記の通りに補充されたRPMI1640中に入れ、37℃にて埋め込みまでインキ ュベートした。 埋め込み物の埋め込みを受ける動物を、1mLの滅菌食塩水中に希釈した1m Lのケタミンと0.75mLのロンプン(rompum)の混合物0.2〜0.3mLの腹腔内注 射によって麻酔した。腹部領域をベタジンで拭い、腹部正中線切開を加えた。止 血鉗子を用いてこの正中線切開の両側に小さいポケットを作り、各ポケットに1 つの装置を挿入した。装置の挿入後、滅菌ステープルを用いて切開を閉じ、腹部 領域を再びベタジンで拭った。 腫瘍チャレンジ: 腫瘍を開始させるために、埋め込み前に、動物に105個の 遊離のMCA−38細胞を注射した。注射は背部皮下スペース内に行った。予備試 験は、僅か500個の遊離のMCA−38細胞が腫瘍を形成するのに十分であること を示した。 腫瘍摘出後の治療のための腫瘍療法としての、MCA−38細胞を収容した免疫 隔離装置の使用: この実験のプロトコールは、図10に概説されている。要す るに、動物は105個の細胞を背部皮下スペース内に注射され、触知可能な腫瘍が 観察されるまでモニターされた。10日目に、腫瘍は、全ての動物から外科的に除 去された。動物の半分(n=5)は、それ以上の治療を受けなかった。他の半分 (n=5)は、各106個の無照射MCA−38細胞を収容した装置を2つ埋め込ま れた。装置は、背部側の皮下に埋め込まれた。両群の動物は、元の腫瘍部位にお ける腫瘍の再発につき観察された。図11に示すように、対照動物(埋め込み無し )の全ては、手術から30日以内に元の腫瘍部位に腫瘍を再発させた。埋め込み物 を有する動物のうちの2匹は腫瘍を再発させたのに対して、3匹は180日を超え て腫瘍のない状態を維持した。群間におけるこれらの差は、高度に有意である( p<0.05)。 実施例5: げっ歯類黒色腫モデル 使用細胞株: B16は、生体内でも試験管内でも維持可能な、ネズミの黒色腫 である。試験管内での維持のために、細胞は、1mMのHEPES、1%の非必 須アミノ酸、1%のL−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウム、1%のペニ シリン/ストレプトマイシン(Sigma)、0.1%のβ−メルカプトエタノール及び10 %の胎仔牛血清(Ivine Scientific,Irvine,カリフォルニア州)を補充したR PMI(Sigma Chemical Company,St.Louis,ミズリー州)中で増殖させた。細 胞を、週2回のトリプシン処理により日常的に継代培養した。 使用動物: 雌性C57/B6マウス(Harlan Sprague Dawley)を使用した。動 物は何れも、実験動物を飼育しそして使用するための標準の手順に従って維持さ れた。 免疫隔離装置: これらの試験には、同時継続の米国特許7/735,401及び7/861 ,512に記述されている、ラミネート膜を採用した超音波シールした4.5μlのポ ート付き装置を利用した。装置は、70%エタノール中において終夜滅菌され、次 いで滅菌食塩水中におけ る3回の洗浄によりエタノールを除去された(Baxter Scientific Products,Wa ukegan,イリノイ州)。 装置の埋め込み: 負荷のために、B16細胞をトリプシン処理し、洗浄しそし て遠心によりペレット化した。示した場合以外、Hamiltonシリンジを用いて3μ lのペレット化された細胞を免疫隔離装置の中央内腔内に負荷することによって 、106個のB16細胞を4.5μlのポート付き装置内に封入した。装置は、23ゲージ 針及びシリンジを用いて植え込まれたシリコーン栓でシールされた。装置のポー トはシリコーンで完全に満たされ、そしてポートは半分に切断された。残ったポ ートは70%エタノールに手短に浸漬された。負荷された装置を、食塩水の3回の 交換により洗浄した。装置を上記の通りに補充されたRPMI1640中に入れ、37 ℃にて埋め込みまでインキュベートした。 埋め込み物の埋め込みを受ける動物を、1mLの滅菌食塩水中に希釈した1m Lのケタミンと0.75mLのロンプン(rompum)の混合物0.2〜0.3mLの腹腔内注 射によって麻酔した。腹部領域をベタジンで拭い、腹部正中線切開を加えた。止 血鉗子を用いてこの正中線切開の両側に小さいポケットを作り、各ポケットに1 つの装置を挿入した。装置の挿入後、滅菌ステープルを用いて切開を閉じ、腹部 領域を再びベタジンで拭った。 遊離の照射細胞の注射: 埋め込み時に、埋め込み装置を有する全ての動物は 更に、106個の遊離の照射培養B16細胞をチャレンジ部位に注射された。照射の ためには、細胞は、上記のようにして負荷用に準備された。細胞を、106個/50 mLの濃度に懸濁させた。細胞に、コバルト60からの3500〜4000Radsを照射した 。106の細胞 を注射した。 腫瘍チャレンジ: 装置の埋め込みの4周後、動物を無照射のB16細胞の注射 によってチャレンジした。チャレンジには、5×105個の新たにトリプシン処理 されたB16細胞を、50μlの滅菌食塩水に懸濁させ、そして右後肢の筋肉内に注 射した。予備試験は、104個の遊離のB16細胞が腫瘍の形成には十分であること を示した。 腫瘍ワクチンとしての、生体内で誘導された腫瘍組織を収容した免疫隔離装置 の使用: この実験のためのプロトコールは、図12に概説されている。要する に、動物を第1ラウンドにおいて、無照射B16細胞を収容した装置で又は遊離の 照射B16細胞の注射によって治療した。これらの動物の全てが、5×104個のB1 6細胞によるチャレンジの後に腫瘍を発生させた。両群の動物からの腫瘍を外科 的に摘出し、約1mm2の小片に細切し、4.5μlの装置に負荷した。培養した無 照射B16細胞を収容した第3の組の装置もまた用意した。これら3つの組の装置 を、第2の組の無処置の動物に埋め込み、そして2つの群の全てにまた遊離の、 照射された培養B16細胞を投与した。対照動物には治療を行わなかった。4周後 に、動物を培養B16細胞でチャレンジした。図13に示すように、遊離の照射細 胞の注射のみによって治療された動物内で増殖させた腫瘍を収容した装置で免疫 された3匹の動物のうちの1匹が、チャレンジ後140日を超えて腫瘍のない状態 を維持した。こうして、無処置の動物を免役するのに用いた腫瘍細胞は、培養細 胞ではなく、寧ろ動物の第1ラウンドにおいて増殖する間に進化を受けた細胞で あった。これらのデータは、進化を受けた、自家ヒト腫瘍細胞等のような腫瘍細 胞を収容したチャンバーが本出願人の発明を実施するのに有用で あろうということを示している。 実施例6: げっ歯類卵巣腫瘍 使用細胞株: C57ovは、生体内でも試験管内でも維持することの可能なネズ ミ腫瘍である。それは、B16細胞(5×105)の静脈内注射を受けた動物中、実 験室において同定された。組織学的検査は、それがB16由来でないことを示唆し た。試験管内での維持のため、細胞は、1mMのHEPES、1%の非必須アミ ノ酸、1%のL−グルタミン、1%のピルビン酸ナトリウム、1%のペニシリン /ストレプトマイシン(Sigma)、0.1%のβ−メルカプトエタノール及び10%の胎 仔牛血清(Irvine Scientific,Irvine,カリフォルニア州)を補充したRPMI (Sigma Chemical Company,St.Louis,ミズリー州)中で増殖させた。細胞を、 週2回のトリプシン処理により日常的に継代培養した。 使用動物: 雌性C57/B6マウス(Harlan Sprague Dawley)を使用した。動 物は何れも、実験動物を飼育しそして使用するための標準の手順に従って維持さ れた。 免疫隔離装置: これらの試験には、同時継続の米国特許7/735,401及び7/861 ,512に記述されている、ラミネート膜を採用した超音波シールした4.5μlのポ ート付き装置を利用した。装置は、70%エタノール中において終夜滅菌され、次 いで滅菌食塩水中における3回の洗浄によりエタノールを除去された(Baxter S cientific Products,Waukegan,イリノイ州)。 装置の埋め込み: 負荷のために、C57ov細胞をトリプシン処理し、洗浄しそ して遠心によりペレット化した。示した場合以外、Hamiltonシリンジを用いて3 μlのペレット化された細胞を免疫隔離 装置の中央内腔内に負荷することによって、106個のC57ov細胞を4.5μlのポー ト付き装置内に封入した。装置は、23ゲージ針及びシリンジを用いて植え込まれ たシリコーン栓でシールされた。装置のポートはシリコーンで完全に満たされ、 そしてポートは半分に切断された。残ったポートは70%エタノールに手短に浸漬 された。負荷された装置を、食塩水の3回の交換により洗浄した。装置を上記の 通りに補充されたRPMI1640中に入れ、37℃にて埋め込みまでインキュベート した。 埋め込み物の埋め込みを受ける動物を、1mLの滅菌食塩水中に希釈した1m Lのケタミンと0.75mLのロンプン(rompum)の混合物0.2〜0.3mLの腹腔内注射 によって麻酔した。腹部領域をベタジンで拭い、腹部正中線切開を加えた。止血 鉗子を用いてこの正中線切開の両側に小さいポケットを作り、各ポケットに1つ の装置を挿入した。装置の挿入後、滅菌ステープルを用いて切開を閉じ、腹部領 域を再びベタジンで拭った。 遊離の照射細胞の注射: 埋め込み時に、埋め込み装置を有する全ての動物は 更に、106個の遊離の照射培養C57ov細胞をチャレンジ部位に注射された。照射 のためには、細胞は、上記のようにして負荷用に準備された。細胞を、106個/5 0mLの濃度に懸濁させた。細胞に、コバルト60からの3500〜4000Radsを照射し た。 腫瘍チャレンジ: 装置の埋め込みの4周後、動物を無照射のC57ov細胞の注 射によってチャレンジした。チャレンジには、5×104個の新たにトリプシン処 理されたC57ov細胞を、50μlの滅菌食塩水に懸濁させ、そして右後肢の筋肉内 に注射した。予備試験は、103個の遊離のC57ov細胞が腫瘍の形成には十分であ ることを示し た。 腫瘍ワクチンとしての、C57ovを収容した免疫隔離装置の使用: 動物は、各 106個の照射C57ov細胞を収容した2つの装置を埋め込まれた。埋め込み時に、 動物はまた、106個の照射C57ov細胞の注射をも受けた。動物は、4週後にC57o vによってチャレンジされた。結果は図14に示されており、60%の動物は、30 日を超えて腫瘍のない状態を維持した。 本発明は、特定の方法及び装置によって記述されたが、本発明の考察に基づい て変更及び修正が当業者に思いつくであろうということを理解しなければならな い。 上記の説明的実施例において記述されている本発明において、夥しい数の修正 及び変更が、当業者に思いつかれることが予測されており、従って、添付の請求 の範囲に見られるような限定のみがこれに加えられる。従って、添付の請求の範 囲は、そのような等価な変更の全てを請求の範囲内に包含するよう意図されてい る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,CN,JP,K R,MX,NO,SG,VN (72)発明者 ジョンストン,ウイリアム,ディー アメリカ合衆国60047イリノイ、キルディ ア、ウエストヨークシャーレイン 20851 (72)発明者 レボン,スティーブン,エィ アメリカ合衆国60084イリノイ、ワウコン ダ、ガーランドロード 29770 (72)発明者 マリアノフ,デビッド,エィ アメリカ合衆国53142ウイスコンシン、ケ ノーシャ、フィフティーセブンスアベニュ ー 7212 ナンバー103

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 癌の予防又は治療のための埋め込み可能な装置であって、 (a) 腫瘍細胞、又は患者の腫瘍の抗原に対応する少なくとも1つの抗原 を発現するよう工学的操作を受けた体細胞を収容した埋め込み可能なチャンバー を含んでおり、 (b) 該チャンバーが、使用に際して患者の免疫細胞と該収容された細胞 との間に多孔質の境界を提供するための多孔質の壁を有するものであり、 (c) 該境界の多孔度が、細胞以下の抗原性材料が該境界を通過すること を許容する一方、該収容された細胞及び患者の免疫細胞が該境界を通過すること を阻止するのに十分なものである、 装置。 2. 該チャンバーとは別個にか又は該チャンバー内に収容された免疫増強性分 子の源を更に含む、請求項1の装置。 3. 該免疫増強性分子がリンホトキシン、マクロファージ遊走阻止因子(MI F)、GM−CSF、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−6、I L−10、IL−12、INF−γ、TNF、TGF−β又は腫瘍抗原である、請求 項2の装置。 4. 該源が、免疫増強性分子を含んだリポソームである、請求項2の装置。 5. 該源が、免疫増強性分子を含んだマイクロカプセルである、請求項2の装 置。 6. 該源が、やはり該チャンバー内に収容された、免疫増強性分子を分泌する よう工学的操作を受けた体細胞である、請求項2の装 置。 7. 該腫瘍細胞が、免疫増強性分子を発現し分泌するよう工学的操作を受けた ものである、請求項1の装置。 8. 該腫瘍細胞が生きているものである、先行の請求項の何れかの装置。 9. 該腫瘍細胞が非腫瘍原性である、請求項1乃至7の何れかの装置。 10. 該腫瘍細胞が、照射を受けたものである、請求項1乃至7の何れかの装 置。 11. 該腫瘍細胞が自家のものである、請求項1の装置。 12. 該腫瘍細胞が同種異系のものである、請求項1の装置。 13. 該腫瘍細胞が同種異系腫瘍細胞株からのものである、請求項1の装置。 14. 非腫瘍原性であり且つ該チャンバー内に収容されていないものである投 与可能な第2の腫瘍細胞と組み合わせた、先行の請求項の何れかの埋め込み可能 な装置。 15. 該腫瘍細胞が自家のものである、請求項14の装置。 16. 該第2の腫瘍細胞が同種異系のものである、請求項14の装置。 17. 該第2の腫瘍細胞が同種異系腫瘍細胞株からのものである、請求項14 の装置。 18. 該第2の腫瘍細胞の少なくとも幾らかが、免疫増強性分子を発現し分泌 するよう工学的操作を受けたものである、請求項14の装置。 19. 該第2の腫瘍細胞が、該患者腫瘍細胞の抗原に対応する少 なくとも1つを発現するよう工学的操作を受けた非腫瘍性ヒト細胞である、請求 項14の装置。 20. 該腫瘍細胞が、患者の癌を予防又は治療するための方法であり該患者腫 瘍細胞の抗原に対応する少なくとも1つを発現するよう工学的操作を受けた非腫 瘍性ヒト細胞である、請求項1乃至18の何れかの装置。 21. 該非腫瘍性ヒト細胞が、中皮細胞、上皮細胞、内皮細胞、肝細胞、骨髄 芽球又は繊維芽細胞である、請求項20の装置。 22. 該チャンバーがマイクロカプセル、中空繊維、限外濾過膜チャンバー、 膜拡散チャンバー、又は血管濯流装置である、先行の請求項の何れかの装置。 23. 該チャンバーが該チャンバーへのアクセスを提供するためのポート手段 を含むものである、先行の請求項の何れかの装置。 24. 患者の癌の治療又は予防を目的とした、製造における、患者の免疫細胞 が当該境界を通過することを阻止する一方細胞以下の抗原性材料が当該境界を通 過することを許容する多孔質の境界を使用に際して提供するための多孔質の壁を 有するチャンバーと、該チャンバー内に収容されて該境界を通過できない細胞と を含む埋め込み可能な装置の使用であって、該細胞が、該患者の腫瘍細胞の抗原 に対応する少なくとも1つの抗原有する腫瘍細胞、患者腫瘍細胞の抗原に対応す る少なくとも1つの抗原を発現するよう工学的操作を受けた非腫瘍性ヒト細胞、 又は患者の腫瘍細胞の抗原に対応する少なくとも1つの抗原を発現するよう工学 的操作を受けた他の体細胞である、使用。 25. 固形腫瘍、転移腫瘍又は白血病癌を治療又は予防すること を目的とする、請求項24の使用。 26. リンパ腫、黒色腫、結腸癌、乳癌、肺癌、繊維肉腫、腎癌又は神経芽細 胞種を治療又は予防することを目的とする、請求項24の使用。
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