JPH10502445A - 炉のための燃焼装置及びその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 少なくとも、燃料／酸化体混合物を燃やす１対のバーナー（１、１´）、及び前記バーナー対のバーナー間に酸化体ノズルを含み、前記バーナー及び前記ノズルの軸（２、４）が好適には実質的に共平面である、炉（Ｆ）の１つの壁（５；５´）に配置される燃焼アセンブリ（Ａ；Ａ´）。１つの装置の前記バーナー（１）及びノズル（３）は、少なくとも８８％の酸素成分を有する過剰な１つの酸化体を供給される。前記装置は、特にガラス溶融炉に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 炉のための燃焼装置及びその使用方法 本発明は、炉の壁に配置されるように意図される、燃料及び酸化体を燃やす少 なくとも１つのバーナーを含むタイプの燃焼装置、及びこのような装置の使用方 法に関する。 伝統的に、空気／燃料混合物を燃やすエアバーナーが設置された工業炉は、最 近、燃料／酸化剤混合物を燃やす酸素バーナーの出現を見ており、それは、従来 のエアバーナーの全て又は幾つかを置き換えている。本願において、「酸化体」 は、酸素成分が４０と７０％との間の「過酸素化空気」、または、酸素成分が８ ５％を超える「不純酸素」とときどき呼ばれる混合物のような、空気よりも非常 に多い酸素成分を有する気体混合物を意味するように理解される。一般的に、酸 素バーナーは、これらのエアバーナーのように、局在化された流体の噴出をとも なう個々の装置の形をしており、酸素バーナーの炎によって、問題の区域で温度 プロファイル及び熱移動の問題をしばしば生じさせるものである。 本発明の目的は、したがって、炎の温度のピークと窒素酸化物の放出を制限す ること、及び炉の中の優れた熱移動を確実にすることを可能にする、燃料／酸化 剤燃焼装置の新規な設計を提供することにある。 この目的及びその他の目的を達成するために、本発明の１つの特徴によると、 燃焼アセンブリは、少なくとも、１対のバーナー及び対をなすバーナー間に配置 されランス軸を有する酸化剤ランス、及び酸化体を供給するためにバーナー及び ランスに接続された酸化体源を含む。 本発明の他の特徴によると、 ランスは、ランス軸が実質的にバーナー軸の間の中間に配置され、典型的に は１０°未満の角度をなし、 ２つのバーナー軸の距離は、炉のタイプに依存して、０．４と２メートルと の間である。 本発明はまた、上記で定義されたような少なくとも１つの燃焼アセンブリを含 む典型的には実質的に垂直な側壁、を少なくとも１つ含む炉、特にチャージ溶融 炉に関する。 本発明の他の特徴によると、 バーナー及びランス軸は、実質的に共平面をなし、 炉の壁に設置された燃焼アセンブリの軸を含む平面と水平との間の角度が、 −２５と＋２５°との間で、典型的には−２０と＋２０°との間であり、 炉は、２つの対向する側壁を含み、それぞれは、少なくとも１つの燃焼アセ ンブリを含み、対向する壁の燃焼アセンブリは、実質的に相互に向かい合うよう に配置される。 本発明はまた、上記で定義されたようなアセンブリの使用方法に関し、そこで は、バーナー及びランスに供給する酸化体は、少なくとも８８％の、典型的には ９０から９５％の酸素を含む。 本発明の他の特徴によると、 同じ組みのバーナーは、同じ燃料及び酸化体流量を有し、 燃焼アセンブリは、燃焼の乾燥生成物中の０．５％と１０％との間のモル濃 度の酸素に対応する、過剰の酸化剤が供給され、 ランスにより放出される酸化剤のインパルス（ｉｍｐｕｌｓｅ）（ｓｉｃ） （速度が乗じられた質量流量）は、バーナーにより放出される酸化体／燃料フラ ックスのインパルス（ｓｉｃ）の０．５と３倍との間である。 本発明の他の特徴及び利点は、以下の実施例の記載から判明し、この記載は例 として与えられ、決して制限するものではなく、添付の図面とともにつくられて おり、その中で、 Ｆｉｇ．１は、本発明による燃焼アセンブリが提供されたチャージ溶融炉の 図式的な平面図であり、 Ｆｉｇ．２は、本発明による燃焼アセンブリが設置されたガラス溶融炉の図 式的な垂直方向の断面図である。 以下の記述及び図面で、同一の又は類似の要素は、場合によっては指数をとも なう同じ参照番号を有する。 本発明による燃焼アセンブリＡは、それぞれがバーナー軸２を有している少な くとも１対の平行な酸素バーナー１、及び、対をなすバーナー１に関係したラン ス軸４を有する少なくとも１つの酸化剤ランスを含んでいる。その装置は、軸２ 及び４が実質的に共平面になるように、例えばガラス溶融炉のような、チャージ 溶融炉の側壁５、５´に設置され、この平面は、Ｆｉｇ．２に示されるように、 水平面と正又は負に、−２５°と＋２５°との間の、典型的には−２０°と＋２ ０°との間の角度αをなす。ランス３は、その軸４が実質的にバーナー軸２の間 に、及び、ことによると、それらと１０°未満の横方向の角度をなすように、対 をなすバーナー１のバーナー間に配置される。バーナー装置は、Ｆｉｇ．１の左 側の部分の炉壁５´に設置された装置Ａについて示されるように、それぞれのラ ンスについて１対のバーナーを構成する隣接する２つのバーナー間に、上述のよ うに配置される、３つのバーナー１と２つのランス３を含んでもよい。問題の工 業炉の寸法に依存して、燃焼アセンブリＡ、Ａ´の隣接する２つのバーナー１の 間の距離は、０．４メートルと２メートルとの間である。それぞれのランス３は 、好適には、２０°未満の角度で分離される発散する方向に向いた射出流を形成 する、断面が同じである少なくとも２つの噴出オリフィスを含み、燃焼アセンブ リの軸がなす平面に配置される。 それぞれのバーナーは、燃料及び酸化剤供給ライン６及び７をそれぞれ含み、 それぞれのランス３は、酸化剤供給ライン８を具備している。本発明の一態様に よると、同じ燃焼アセンブリの酸化剤ラインは、同じ酸化剤供給部９に接続され ており、この酸化剤供給部は、少なくとも８８％、好適には９０と９５％との間 の酸素を含み、典型的にはＰＳＡ（圧力変動吸着）と呼ばれる吸着での空気分離 ユニットにより生成される。燃料は、好適には、気体の形、典型的には天然ガス であって、酸化剤又は水蒸気のようなガスによる液体燃料の噴霧によって形成さ れてもよい。本発明の一側面によると、同じ燃焼アセンブリのバーナーは、同じ 燃料及び酸化剤流量を有し、酸化剤総流量は燃料の完全な燃焼に必要な理論流量 と、燃焼の乾燥生成物中の酸素分子の０．５％から１０％までのモル濃度に等し い過剰な酸化剤との和に等しい。それぞれの燃焼アセンブリにおいて、バーナー の酸化剤流量は、このバーナーから噴出される燃料の完全な燃焼に必要な理論流 量の９０％以下である。 同一の炉が、様々な部分に、本発明による燃焼アセンブリを１つ又はそれ以上 含んでもよく、これらの燃焼アセンブリは、Ｆｉｇ．２のガラス炉Ｆで示される 参照番号１０で表されリジェネレータ１１に繋がれたエアバーナーのようなエア バーナーと、組合わされるか又は組合わされない。ガラス炉Ｆの場合、Ｆｉｇ． １及び２に示されるように、燃焼アセンブリＡ、Ａ´は、相互に対向するように 配置され、好適には、一方の側で及び次に他方の側でと、エアバーナーの方法で 、交互に設置される。 本発明は、特定の態様に関して記述されたが、それらに制限されるものではな く、それとは逆に、当業者には明白な修正や変更が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｆ２７Ｄ 7/02 7821−4Ｋ Ｆ２７Ｄ 7/02 Ａ (72)発明者 デュシャトー、 エリック アメリカ合衆国、イリノイ州 60514、ク ラーレンドン・ヒルズ、 コー・ロード 211 (72)発明者 ジュボー、 ドミニック フランス国、75015 パリ、リュ・コシー 24 (72)発明者 プレシール、 ロベール フランス国、78000 ベルサイユ、リュ・ デュ・ポン − コルベール 19ビス (72)発明者 ピバール、 クロード フランス国、75015 パリ、リュ・ファル ゲール 33 (72)発明者 ルプートル、 エティエンヌ フランス国、78100 サン − ジェルマ ン − アン − レー、 リュ・ドゥ・ ポローニュ 73ビス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．炉（Ｆ）の壁（５、５´）に配置されるように意図され、少なくとも１対 のバーナー（１）及び前記バーナー対の間に配置されランス軸（４）を有する１ つの酸化体ランス（３）を含みバーナー軸（２）を有する少なくとも１つの燃料 ／酸化剤バーナー（１）、及び前記バーナー（１）と前記ランス（３）とに接続 された酸化体源（９）を、少なくとも含む燃焼アセンブリ（Ａ、Ａ´）。 ２．前記ランス軸（４）が、実質的に前記バーナー軸（２）の間に位置する請 求項１に記載の装置。 ３．前記ランス軸（４）が、前記バーナー（１）の軸と１０°以下の角度をな す請求項２に記載の装置。 ４．前記２つのバーナー軸（２）の間の距離が、０．４メートルと２メートル との間である請求項１〜３のいずれか１項に記載の装置。 ５．前記ランス軸（４）が、実質的に、前記対をなすバーナー（１）のバーナ ー軸（２）と共平面をなす請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置。 ６．前記ランス（３）が、少なくとも２つの分岐した酸化体噴出オリフィスを 含む請求項１〜５のいずれか１項に記載の装置。 ７．前記噴出オリフィスが前記軸（２、４）を含む平面内で分岐する請求項５ 及び６に記載の装置。 ８．請求項１〜７のいずれか１項に記載の燃焼アセンブリを少なくとも１つ含 み、前記少なくとも１つの燃焼アセンブリが側壁に設置されている、前記側壁（ ５、５´）を少なくとも１つ含む燃焼炉。 ９．前記装置（Ａ、Ａ´）の軸（２、４）を含む平面と水平とがなす角度が、 −２５°と＋２５°との間である請求項５及び８に記載の炉。 10．２つの対向する側壁（５、５´）を含み、前記対向する側壁で相互に向か い合うように設置された少なくとも１対の燃焼アセンブリ（Ａ、Ａ´）を含む、 請求項８又は９のいずれか１項に記載の炉。 11．前記バーナー（１）及び前記ランス（３）へと供給する前記源（９）の前 記酸化体が、少なくとも８８％の酸素を含む、請求項１〜７のいずれか１項に記 載の燃焼アセンブリの、又は請求項８〜１０のいずれか１項に記載の炉の使用方 法。 12．前記酸化体が９０と９５％との間の酸素成分を含む請求項１１に記載の方 法。 13．前記装置のバーナー（１）が、同じ燃料及び酸化体流量を有する請求項１ １及び１２のいずれか１項に記載の方法。 14．前記燃焼アセンブリが、乾燥燃焼生成物中の酸素の０．５％と１０％との 間のモル濃度に対応して、過剰に酸化体を供給される、請求項１１〜１３のいず れか１項に記載の方法。 15．前記装置のランス（３）により放出された前記酸化体フラックスのインパ ルスが、前記装置のバーナー（１）により放出される前記酸化体及び燃料フラッ クスのインパルスの０．５と３倍との間である、請求項１１〜１４のいずれか１ 項に記載の方法。 16．前記酸化体が、吸着により空気からガスを分離する装置（９）により供給 される、請求項１１〜１５のいずれか１項に記載の方法。