JPH10502088A - ブレフェルジンaの新しい誘導体およびがん治療におけるそれらの有用性 - Google Patents

ブレフェルジンaの新しい誘導体およびがん治療におけるそれらの有用性

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JPH10502088A JP8503293A JP50329396A JPH10502088A JP H10502088 A JPH10502088 A JP H10502088A JP 8503293 A JP8503293 A JP 8503293A JP 50329396 A JP50329396 A JP 50329396A JP H10502088 A JPH10502088 A JP H10502088A
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Abstract

(57)【要約】 下記式II: で表され、式中、R1とR2の一方がHであり、そしてR1とR2の残りが、1〜12個の炭素原子を含有する置換基であり塩基性窒素原子または第四アンモニウム基またはその塩を含有するブレフェルジンA誘導体を提供するものである。これらの誘導体は優れた抗腫瘍活性を示し、かつブレフェルジンAに付随する問題点なしでヒトの患者に投与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ブレフェルジンAの新しい誘導体およびがん治療におけるそれらの有用性 発明の背景 発明の技術分野 本発明は、ブレフェルジンAの新しい誘導体、それを含有する医薬組成物、な らびにこれら誘導体を投与することによる、結腸がん、黒色腫、白血病、卵巣腫 瘍、前立腺腫瘍、乳房腫瘍および腎腫瘍を含むがんの治療方法に関する。 関連技術の説明 ブレフェルジンAは、シグ(Sigg、1964年)が明らかにしたように下記式(I )で表される構造を有している。 この化合物は最初、抗真菌性、細胞毒性およびがん増殖抑制性(cancerostatic )の抗生物質として報告された(Harri他、1963年)。追加の生物学的効果がその後 報告され、ベチナ(Betina)がブレフェルジンAの生物活性をまとめた(V.Betina ,『Folia Microbiol.』37巻、3〜11頁、1992年)。これらの活性としては、抗 生物質の特性、抗真菌特性(Betina他、『Naturweis』49巻、241頁、1962年;Be tina他『Ann.Ins.Pasteur』109巻、833〜842頁、1965年 )、植物毒特性(例えば、Suzuki他『Agric.Biol.Chem.』34巻、395〜413頁、19 70年)、細胞障害特性(Ishii他『J.Antibiot.』42巻、1877〜1878頁、1989年) 、および抗ウイルス特性(Tamura他『J.Antibiot.』21巻、160〜161頁、1968年 )がある。アッカー(Acker)他(米国特許第4,608,078号)は、広範囲に集めたブ レフェルジンA誘導体の製造および望ましくない植物の成長を防除するのに用い る除草剤としてのそれら誘導体の有用性を報告している。 ブレフェルジンAは、細胞内のゴルジ装置の構造に大きな影響を与えることが 報告され、タンパク質が細胞質を通じて運ばれるのを妨害すると考えられている (Lippincott-Schwartz他『Cell』56巻、801〜813頁、1989年および『J.Cell.Bio l.』112巻、567〜577頁、1991年;Domes R.W.他『J.Cell.Biol.』109巻、61〜72 頁、1989年)。 1963年に、ブレフェルジンAは、可能性がある抗がん剤として開発するため米 国国立がんインスティチュートに提供された。初期の開発段階では、マウスの腫 瘍モデルで充分とはいえない生体内活性しか実証できなかった。その後の研究で この活性には、これらの研究に用いる媒体のため、許容しえない毒性を伴なうこ とが実証されたので、ブレフェルジンAのその後の開発は中止された(DIS Minut es:NSC89671,NClからの未発表のデータ)。 ベチナ他(『Folia Microbiol.』13巻、495〜500頁、1968年)は、テトラヒドロ ブレフェルジンAとジ−O−アセチルブレフェルジンAの製造を開示し〔ブレフ ェルジンAは、この著者が以前に使用した名称のシアネイン(cyanein)として報 告された〕、抗真菌特性について試験した。しかし、これらの化合物は溶解性が 不充分なためヒトの静脈に用いるのに適していない。アッカー他(米国特許第4, 608,078号)は、両方の第二級ヒドロキシル基を、アルキル基 、アルアルキル基、ホスホリル基、アルキルホスホリル基、アルカノイル基、ハ ロゲン置換アルカノイル基およびシリル誘導体で官能化することによって修飾し たブレフェルジンA誘導体(類似体)をいくつか開発した。しかし、これらの誘 導体は水溶性であるとかまたはヒトの治療に適しているとかは開示されていない 。さらに、アッカー他の特許に記載されている誘導体は、有機溶媒および界面活 性剤と混合した後、除草剤として有用であると特許請求がなされたが、充分な水 溶性に欠け、そして実験動物、ヒトの被検者または患者に投与された場合、媒体 に関連する毒性の可能性があることを示している。 発明の要約 本発明の発明者らは、上記の欠陥を、ブレフェルジンAの合成修飾によって克 服して、ヒトの新生物の治療に有用なブレフェルジンAの誘導体を提供したので ある。そのうえに、本発明の発明者らは新たに、ブレフェルジンAがヒトの腫瘍 細胞系で、細胞増殖抑制活性と細胞毒活性を有していることを発見した。さらに 本発明の発明者らは、これらの細胞系におけるブレフェルジンAの作用は、これ ら細胞系を、図1に示す棒グラフで示すように、黒色腫、乳房などのような疾患 部位でグループ分けを行うと選択的でかつ特異的であることを発見した。開発治 療スクリーニングプログラム及びデータの解釈の説明は、「Oncology」19巻(6 )号、622〜638頁、1992年のセミナーに提供されている。図1の棒グラフは、結 腸、黒色腫、前立腺、乳房および腎臓が示すヒトがん細胞系が、白血病、CNSお よび卵巣細胞系に比べてブレフェルジンAに対して著しく感受性であることを明 確に示している。またこれらの試験結果は、これら感受性細胞系の総増殖量の抑 制が10ナノモル/Lという低い濃度で 達成できることも示した。また選択された細胞系(例えば786-0腎臓細胞およびM -19黒色腫細胞)に対し、ブレフェルジンAは低濃度で細胞破壊活性を有してい る。 この情報によって、ブレフェルジンAを臨床用途に開発する関心がNCIで再燃 したのである。しかし、以前の実験は、ブレフェルジンAが、許容し得ない媒体 の毒性を伴なわずに動物に投与することができないことを示したので、本発明の 発明者らは、親の化合物の細胞増殖抑制作用と細胞毒作用を保持し、しかも実験 動物およびがん患者に静脈投与するのに適している類似体を設計する試みを行っ た。 したがって、本発明の目的は、従来技術の上記欠陥を克服することである。具 体的に述べると、本発明は、血液および血液製品と相溶性で化学的に安定な窒素 含有水溶性化合物を製造するためブレフェルジンAの構造を修飾することによっ て製造されるブレフェルジンAの新しい化学種を提供するものである。したがっ て、これらの化学種は、毒性である可能性がある有機溶媒または界面活性剤を必 要とせずに静脈経路で患者に安全に投与することができる。 ブレフェルジンAは、ラクトン基に加えて、2個の第二級ヒドロキシル基を含 有している。本発明では、これらのヒドロキシル基を、別個の合成法によって、 選択的に変換させてモノエステル(下記式IIIとIVで表されるモノエステル)を 製造する。上記エステル化に用いる化学部分は、カルボキシル基とアミン基の両 者を含有するアミノ酸から部分的に選択した。そのカルボキシル基はエステルの 形でブレフェルジンAと結合しているが、これら誘導体のアミン基は、塩酸、乳 酸、クエン酸などのような普通の酸のどれとでも自由に塩を生成する。本発明の 新しい化合物に高い水溶性を付与するのはこれら塩の形である。このような化学 修飾を行うと、親医薬の生物 活性が必ずしも保持されるわけではないが、以下に示す証拠は、本明細書に記載 の誘導体がブレフェルジンAと類似の抗腫瘍活性を有していることを示している 。 したがって、本発明の他の目的は、下記式: (式中、R1とR2の一方はHであり、そしてR1とR2の残りは1〜12個の炭素原 子を有する置換基であり塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基またはその 塩を含有している)で表される化合物を提供することである。 本発明の他の目的は、上記化合物の少なくとも1種またはその医薬として許容 しうる塩の抗腫瘍有効量、および医薬として許容しうる担体または賦形剤を含ん でなる医薬組成物を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、上記化合物の少なくとも1種の抗腫瘍有効量を患 者に投与することを含んでなる、腫瘍の治療方法を提供することである。ヒトの 結腸がん、黒色腫、白血病、卵巣腫瘍、前立腺腫瘍、乳房の腫瘍および腎腫瘍は これらの化合物で治療することができる。 また本発明の化合物は、ブレフェルジンAを製造するのに有用な中間体でもあ る。本発明のこれら化合物は、乾燥形態で安定性に優れているので長期間にわた って容易に貯蔵することができる。次いで、これらの化合物は、溶解し、次に塩 酸または臭化水素酸と反応させることによって、親化合物のブレフェルジンAに 容易に変換す ることができる。 本発明のその他の適用可能な範囲は以下の詳細な説明と図面から明らかになる であろう。しかし、詳細な説明と特定の実施例は、本発明の好ましい実施態様を 示すが、本発明の思想と範囲のうちの各種の変更と改変はこの詳細な説明から当 該技術分野の当業者にとって明らかになるので、単に例示として提供するに過ぎ ないと解すべきである。 図面の簡単な説明 本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、添付図面を参照して行う以 下の詳細な説明から充分に理解されるであろう。なおこれらの図面はすべて例示 として提供するに過ぎず本発明を限定するものではない。 図1〜3は各種のヒト腫瘍細胞系による試験の結果を示す棒グラフである。 図4〜6は各種のヒト腫瘍細胞系による試験の結果に基づいた用量−反応曲線 である。 発明の詳細な説明 以下の、本発明の詳細な説明は、本発明を実施する際、当該技術分野の当業者 を援助するために提供するものである。そうとはいえ、本明細書で考察する実施 態様の改変と変化は本発明の思想と範囲を逸脱することなく当該技術分野の当業 者が実施できるので、以下の詳細な説明は本発明を本当に限定するものではない とみなすべきである。 本発明のブレフェルジンA誘導体は、下記式: (式中、R1とR2の一方はHであり、そしてR1とR2の残りは1〜12個の炭素原 子を有する置換基であり塩基性窒素子または第四級アンモニウム基またはその塩 を含有している)で表される。この置換基は一層好ましくは1〜8個の炭素原子 を含有し、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を含有している。 注射用に適している、ブレフェルジンAの可溶性誘導体は、その塩基性窒素原 子または第四級アンモニウム基を、適切な酸を添加することによって、水溶性の 塩に変換することができるエステルでもよい。 本発明の化合物としては、前記置換基が式:−COR3で表される基であり、R3 が、1〜12個の炭素原子、一層好ましくは1〜8個の炭素原子、最も好ましくは 1〜4個の炭素原子を含有する脂肪族基;1〜12個の炭素原子、一層好ましくは 1〜10個の炭素原子、最も好ましくは1〜9個の炭素原子を含有するアリール脂 肪族基;および4〜6個の炭素原子を含有する複基環基からなる群から選択され 、前記基が各々塩基性窒素原子または第四級アンモニウムを含有している化合物 が挙げられる。上記アリール脂肪族基は、そのアリール基がベンゼン環でもよく ,そしてそのアルキル基が1〜3個の炭素原子を含有しているアリールアルキル 基でもよい。そのアリール脂肪族基は、ブレフェルジンA誘導体のエステル基に 結合している脂肪族部分にまたはそのアリール脂肪族基のアリール部分の側鎖に 塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基を有していてもよい。 R1とR2の一方は下記式: (式中、nは1〜3の整数であり、そしてR3とR4は水素および1〜3個の炭素 原子を有するアルキルからなる群から独立してもしくは同一に選択されるか、ま たはR3とR4はそれらが結合している窒素原子とともに、4〜6個の炭素原子を 有する飽和もしくは不飽和の複素環を形成し、前記炭素原子のうちの1〜2個は ヘテロ原子で任意に置換されていてもよい)で表される基であってもよい。これ ら追加のヘテロ原子はN,SおよびOから選択することができる。上記複素環が 窒素原子を1個だけ含有している場合、炭素原子の数は4〜6である。上記複素 環が2個のヘテロ原子を含有しそのヘテロ原子の一方が窒素である場合、炭素原 子の数は3〜5である。7員複素環は2もしくは3個のヘテロ原子を含有してい てもよくそのヘテロ原子のうち一つは窒素であり;そしてヘテロ原子が2個の場 合、炭素原子の数は5であり、およびヘテロ原子が3個の場合、炭素原子の数は 4である。 R3は式:−CH2N(CH3)2で表される基またはアミノ酸のカルボキシル基を除く ことによって得られる残基でもよい。前記アミノ酸はグリシン、アラニン、ロイ シン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、プロリン、リシン、およびア ルギニンからなる群から選択することができる。 1〜2個のヘテロ原子を有する前記複素環は、ピペラジン環、メチルピペラジ ン環、モルホリン環、メチルモルホリン環、ペルヒド ロチアジン環、メチルペルヒドロチアジン環、ピラゾリン環、イソオキサゾリン 環、オキサゾリン環、1,2−オキサゾリン環、ペルヒドロピリダジン環、ペル ヒドロトリアジン環、ペルヒドロオキサチアジン環、ペルヒドロオキサジアジン 環、イミダゾリン環、チアゾリン環、イソチアゾリン環、1,2,4−オキサジ アゾリン環、1,2,5−オキサジアゾリン環、1,2,3−トリアゾール環、 1,2,4−トリアゾール環、アゼピン環、ペルヒドロアゼピン環、1,2,4 −ジアゼピン環、ペルヒドロジアゼピン環、ペルヒドロオキサゼピン環、および ペルヒドロチアゼピン環からなる群から選択することができる。 下記の実施例において(これら実施例は本発明を限定するものではない)、R1 とR2の一方は式:−COCH2N(CH3)2で表される基であり、その特定の化合物は、 4−O−(N,N−ジメチルグリシル)ブレフェルジンAもしくはその医薬とし て許容しうる塩、および7−O−(N,N−ジメチルグリシル)ブレフェルジン Aもしくはその医薬として許容しうる塩である。 式(II)から明らかなように、本発明の化合物はモノエステルであることを特 徴とするものであり、すなわちブレフェルジンAのヒドロキシル基のうちの一方 だけがエステル化されている。 ブレフェルジンA中に存在しているような第二級ヒドロキシル基をエステル化 するのに利用可能な、文献中にみられる一般的な方法では、モノエステルが選択 的に生成しない。一般に、ビス−エステルを生成させるため、大過剰の反応物を 使用することが通例である(例えば、アッカー他の米国特許第4,608,078号参照 )。しかし本発明では、簡単な操作、例えば結晶化またはクロマトグラフィーに よってモノエステルを分離する目的で混合物の製造を試みた。したがって、ブレ フェルジンAを、1,3−ジシクロヘキシルカルボジ イミド(DCC)と4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下、代表的な合成ア ミノ酸のN,N−ジメチルグリシンで処理すると、生成物の混合物が生成する。 この混合物から、4位が官能化された式IIIで表されるモノエステルをクロマト グラフィーで分離して、約15%の収率で得ることができる。ブレフェルジンAの 7-OH基に対応するモノエステル(式IV)はこの反応混合物から単離することがで きなかった。式IVで表されるエステルの小スポットを、薄層クロマトグラフィー によって検出できたが、この化合物を高収率で生成する別の方法が発明されたの で、式IVの化合物を単離するために上記反応のスケールアップは行わなかった。 しかし上記の方法は充分な4−O−エステルを得るのに有用である。 式IVで表されるエステルを製造するには別の方法を使用する。式IVで表される 化合物を製造するために、ブレフェルジンAをまず、1,8−ジアゾビシクロ〔 5.4.0〕ウンデセ−7−エン(DBU)のような塩基の存在下クロロアセチルク ロリドを用いてクロロ酢酸エステルに変換する。次に、得られたクロロ酢酸エス テルを、ジメチルアミンで処理することによってN,N−ジメチル−グリシネー トエステルに変転する。これら二つのステップによって式IVで表されるエステル が優れた収率で得られる。 上記の合成法を用いると、ブレフェルジンAのモノエステルおよび一般式(II) (式中R1またはR2は、追加の置換基を有しているかもしくは有していないアル キル基、アリール基、アリールアルキルまたは複素環アミン基である)で表され るビス−エステルを製造することができる。また上記の合成法は、R1とR2の基 の一方(すなわちR1またはR2)が水溶性の塩に変換するのに適したアミンのよう な塩基性窒素の基をもっているという条件で、R1またはR2の基が水素以外の基 である分子を製造するのに使用できると考え られる。 図1,2および3は、ブレフェルジンA(式I)およびそのエステルIIIとIV の生体外活性を示す。これら化合物の用量−反応曲線を図4,5および6に示す 。ブレフェルジンAと本発明のエステル類は、ヒトのがん細胞系で、類似の細胞 増殖抑制活性と細胞破壊活性ともっていることは明らかである。 製造方法 実施例1 ブレフェルジンA(1.78mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(1.45mmol)お よびN,N−ジメチルグリシン(1.78mmol)のジクロロメタン(25ml)による懸濁液 に、室温で撹拌しながら、1,3−ジクロロヘキシルカルボジイミド(DCC、5.21 mmol)を添加する。24時間撹拌後、追加のDCC(1.74mmol)を添加し、撹拌をさらに 24時間続ける。沈澱した固体を濾過で除去する。得られた濾液を減圧下で濃縮し 、次に残留物をEtOAcに溶解し、濾過によって透明にし、次いでEtOAc中に予めパ ックしたシリカゲルカラムに注入する。EtOAcによる溶離で未反応のブレフェル ジンAが得られ、そしてEtOAc:CH3OH(95:5)による溶離によって式IIIで表さ れる所望のモノエステル生成物が得られる。式IVで表されるエステル化合物は、 薄層クロマトグラフィーによって弱いスポットとして検出できたが単離できなか った。式IIIで表される生成物を含有する画分を合し、減圧下で濃縮し、EtOAc: ヘキサンから再結晶させて、式IIIで表されるエステルの純品(融点:60〜62℃ )が得られる。全収率は15%である。NMR,IRおよび質量スペクトルは、式(III )で表される生成物の構造と一致している。元素分析の結果は次のとおりである 。 この化合物は希釈酸性溶液に自由に溶解可能である(10〜50mg/ml)。 実施例2 ブレフェルジンA(0.148mol)および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウ ンデセ−7−エン(DBU、0.297mol)のテトラヒドロフラン(THF)(8.2l)による溶液 に、室温で撹拌しながら、2.51MクロロアセチルクロリドのTHF(118.4ml、0.297 mol)溶液を添加する。その混合物を、65℃で2時間にわたって加熱した後、混合 物を室温まで冷却し、次にそのTHF溶液を沈澱固体からデカントする。その固体 をTHFで洗浄し、元の溶液と一しょにする。その溶液に無水ジメチルアミンを30 分間バブリングさせ、得られた混合物を室温で48時間撹拌する。溶媒を減圧下で 除き、得られた暗色の残留物をCH2Cl2でスラリーにし、次に、EtOAcでパックさ れEtOAcで溶離されるシリカゲルカラム(2kg)のクロマトグラフィーに付した 。生成物の画分を一しょにし濃縮して、式IVで表されるエステル34gを黄色固体 として得た。EtOAc:ヘキサンから再結晶することによって、式IVで表される化 合物の純品を白色結晶固体(融点105〜106℃)として得た。そのNMR,IRおよび 質量スペクトルは、式IVで表 される構造に合致している。その元素分析の結果は次のとおりである。 この化合物は希釈酸性溶液に自由に溶解可能である(10〜50mg/ml)。 医薬組成物 本発明の化合物は、それ自体を医薬製剤に配合するか、またはその医薬として 許容しうる塩の形で、特に医薬として許容しうる無毒性の酸付加塩として配合す ることができる。これらの塩は、通常の化学的方法にしたがって本発明の化合物 から製造することができる。 通常これらの塩は、本発明の化合物の遊離塩基を、適切な溶媒もしくは各種組 合わせの溶媒中で、所望の塩を生成する無機または有機の酸の化学量論的量また は過剰量と反応させることによって製造される。一例を挙げると、遊離塩基を適 当な酸の水溶液に溶解し、次に標準の方法、例えば溶液を凍結乾燥することによ って塩を回収することができる。あるいは遊離塩基を、有機溶媒の低級アルカノ ール、エーテル、アルキルエステルまたその混合物など、例えばメタノール、エ タノール、エーテル、酢酸エチル、酢酸エチル−エー テル溶液などに溶解した後、適当な酸で処理して対応する塩を生成させることが できる。その塩は、例えば溶液からの自発分離に基づく所望の塩の濾過により回 収するか、または塩が溶解しない溶媒を添加して沈澱させ、溶液から回収するこ とができる。 本発明のブレフェルジンA誘導体は、その細胞毒性の抗腫瘍活性によって、結 腸がん、黒色腫、白血病、卵巣腫瘍、前立腺腫瘍、乳房腫瘍および腎臓腫瘍を含 むがんの治療に利用できる。これらの新しい化合物は、静脈投与剤形で投与する ことができ、この場合、医薬として許容しうる適当な担体または希釈剤と組合わ すことによって医薬組成物に配合することができる。これらの新しい化合物は、 その医薬として許容しうる塩の形態で使用することができ、そして単独でまたは 互いに組合わせておよび他の医薬として活性の化合物と組合わせても使用するこ とができる。これら新規化合物は、水性もしくは非水性の溶媒に、所望により通 常の添加剤、例えば溶解補助剤、等張剤、懸濁化剤、乳化剤、安定剤および保存 剤とともに、溶解、懸濁または乳化させることによって配合して製剤にすること ができる。 以下の配合物Iは本発明の化合物を含んでなる静脈投与剤形の一例である。 配合物I 活性化合物(ブレフェルジンA誘導体) 50mg マンニトール、米国薬局方 100mg 塩酸 (1当量をわずかに超える量) 注射用水、米国薬局方 適量5ml 上記溶液を凍結乾燥して、無定形固体を含有する白色〜灰白色のケークを生成 させ、使用するまで冷蔵して貯蔵する。使用時に、バイアルびんの内容物を、米 国薬局方の注射用滅菌水5mlで再構成す る。1ml当り、10mgのブレフェルジンA誘導体(塩酸塩として)および20mgのマ ンニトールを含有している。その溶液のpHは2.5〜4.0の範囲内である。 本発明の化合物は、凍結乾燥し、所望により、他の医薬として許容しうる賦形 剤と組合わせて、非経口の注射投与を行うのに適切な配合物を製造することがで きる。このような投与を行うため、その配合物を、水、食塩水または5%デキス トロース溶液、または水および有機溶媒例えばプロピレングリコール、エタノー ルなどの混合物で再構成してもよい。 投与される投与量は勿論、単一用量(single dose)、多重用量(multiple dose) または毎日用量(daily dose)であるにかかわらず、使用される本発明の特定の化 合物によって変化する。というのは本発明の化合物の効力、選択される投与経路 、賦形剤の大きさ、および患者の症状の種類が変化するからである。投与される 投与量は、明確な範囲に限定されないが、活性医薬を、その所望の薬理学的およ び生理学的作用を達成するため、代謝で放出する場合、投与配合物から生成する 生理学的に活性な遊離形態の有効量またはモルベースの当量である。投与される 投与量は一般に、治療過程の患者の1kg体重当り約0.8〜8mgの範囲内、または 治療過程の患者の1m2当り約30〜300mg好ましくは約75〜250mg/m2一層好まし くは約100〜200mg/m2の範囲内である。 生物活性 上記のように、本発明のブレフェルジンA誘導体は、結腸がん、黒色腫、白血 病、卵巣腫瘍、前立腺腫瘍、乳房腫瘍および腎臓腫瘍に対する活性を含めて抗腫 瘍活性を有しているので有用である。 本発明の化合物の活性の証拠を図1,2および3に示してあるが、これらの図 には、それぞれ試験化合物としてブレフェルジンA、 式IIIで表される化合物および式IVで表される化合物を用いて各種細胞系につい て生体外で試験した結果を示す。上記化合物それぞれの用量−反応曲線を図4, 5および6に示す。 これらの試験結果から、ブレフェルジンAと本発明の誘導体が、ヒトのがん細 胞系で、類似の細胞増殖抑制活性と細胞破壊活性を示すことが明らかである。 本発明を上記のように説明してきたが、本発明は多くの方式で変えることがで きることは明らかである。このような変化は本発明の思想と範囲から逸脱してい るとみなすべきではなく、かような変形はすべて当該技術分野の当業者にとって 自明であり、下記の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UG,UZ,VN (72)発明者 ビシュヌバジャラ,ビー.ラオ アメリカ合衆国,メリーランド 20854, ロックビル,ベッツ トレイル ウェイ 1130 (72)発明者 スプコ,ジェフリー ジー. アメリカ合衆国,メリーランド 21770, モンブロビア,キャメロン コート 11906 (72)発明者 ケイン,チャールズ ティー., ジュニ ア アメリカ合衆国,ニューヨーク 14051, イースト アムハースト,ミスティ レー ン 123

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: (式中、R1とR2の一方はHであり、そしてR1とR2の残りは1〜12個の炭素原 子を含有する置換基であり塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基またはそ の塩を含有している)で表される化合物。 2.前記置換基が式:−COR3で表される基であり、R3が1〜12個の炭素原子 を含有する脂肪族基;1〜12個の炭素原子を含有するアリール脂肪族基;および 4〜6個の炭素原子を含有する飽和もしくは不飽和の複素環基からなる群から選 択され、前記基が各々、塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基を含有して いる請求項1記載の化合物。 3.前記アリール脂肪族基がアリールアルキル基である請求項2記載の化合物 。 4.アリール基がベンゼン環である請求項3記載の化合物。 5.アルキル基が1〜3個の炭素原子を含有している請求項3記載の化合物。 6.R1とR2の一方が下記式で表される基であり、 式中、nは1〜3の整数であり、そしてR3とR4が水素および1〜3個の炭素原 子を有するアルキル基からなる群から同一にまたは独立して選択されるか、また はR3とR4がそれらが結合している窒素原子とともに、4〜6個の炭素原子を有 する飽和もしくは不飽和の複素環を形成し、前記炭素原子のうちの1〜2個はヘ テロ原子で任意に置換されていてもよい請求項1記載の化合物。 7.前記追加のヘテロ原子がN,SおよびOからなる群から選択される請求項 6記載の化合物。 8.R3が式:−CH2N(CH3)2で表される基であるか、またはアミノ酸のカルボ キシル基を除去することによって得られる残基である請求項2記載の化合物。 9.アミノ酸が、グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、フ ェニルアラニン、プロリン、リシンおよびアルギニンからなる群から選択される 請求項8記載の化合物。 10.前記飽和または不飽和の複素環が、ピペラジン環、メチルピペラジン環、 モルホリン環、メチルモルホリン環、ペルヒドロチアジン環、メチルペルヒドロ チアジン環、ピラゾリン環、イソオキサゾリン環、オキサゾリン環、1,2−オ キサゾリン環、ペルヒドロピリダジン環、ペルヒドロトリアジン環、ペルヒドロ オキサチアジン環、ペルヒドロオキサジアジン環、イミダゾリン環、チアゾリン 環、イソチアゾリン環、1,2,4−オキサジアゾリン環、1,2,5−オキサ ジアゾリン環、1,2,3−トリアゾール環、1,2 ,4−トリアゾール環、アゼピン環、ペルヒドロアゼピン環、1,2,4−ジア ゼピン環、ペルヒドロジアゼピン環、ペルヒドロオキサゼピン環、およびペルヒ ドロチアゼピン環からなる群から選択される請求項6記載の化合物。 11.R1とR2の一方が式:−COCH2N(CH3)2で表される基である請求項1記載の 化合物。 12.4−O−(N,N−ジメチルグリシル)ブレフェルジンAまたはその医薬 として許容しうる塩である請求項1記載の化合物。 13.7−O−(N,N−ジメチルグリシル)ブレフェルジンAまたはその医薬 として許容しうる塩である請求項1記載の化合物。 14.下記式: (式中、R1とR2の一方がHであり、そしてR1とR2の残りが1〜12個の炭素原 子を含有する置換基であり塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基を含有し ている)で表される化合物の少なくとも1種またはその医薬として許容しうる塩 の抗腫瘍有効量;および医薬として許容しうる担体、希釈剤または賦形剤を含ん でなる医薬組成物。 15.前記置換基が、式:−COR3で表される基であり、式中、R3が1〜12個の 炭素原子を含有する脂肪族基、1〜12個の炭素原子を含有するアリール脂肪族基 および4〜6個の炭素原子を含有する複素環基からなる群から選択され、前記基 が各々、塩基性窒素原子または第四級アンモニウム基を含有している請求項14記 載の医薬組成 物。 16.前記アリール脂肪族基がアリールアルキル基である請求項15記載の医薬組 成物。 17.アリール基がベンゼン環である請求項16記載の医薬組成物。 18.アルキル基が1〜3個の炭素原子を含有している請求項16記載の医薬組成 物。 19.R1とR2の一方が下記式で表される基であり、 式中、nは1〜3の整数であり、そしてR3とR4は水素および1〜3個の炭素原 子を有するアルキル基からなる群から同一にまたは独立して選択されるか、また はR3とR4はそれらが結合している窒素原子とともに、4〜6個の炭素原子を有 する飽和もしくは不飽和の複素環を形成し、前記炭素原子のうち1〜2個はヘテ ロ原子で任意に置換されていてもよい請求項14記載の医薬組成物。 20.前記追加のヘテロ原子がN,SおよびOからなる群から選択される請求項 19記載の医薬組成物。 21.R3が式:−CH2N(CH3)2で表される基であるか、またはアミノ酸のカルボ キシル基を除くことによって得られる残基である請求項15記載の医薬組成物。 22.アミノ酸が、グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、フ ェニルアラニン、プロリン、リシンおよびアルギニンからなる群から選択される 請求項21記載の医薬組成物。 23.前記飽和複素環が、ピペラジン環、メチルピペラジン環、モ ルホリン環、メチルモルホリン環、ペルヒドロチアジン環、メチルペルヒドロチ アジン環、ピラゾリン環、イソオキサゾリン環、オキサゾリン環、1,2−オキ サゾリン環、ペルヒドロピリダジン環、ペルヒドロトリアジン環、ペルヒドロオ キサチアジン環、ペルヒドロオキサジアジン環、イミダゾリン環、チアゾリン環 、イソチアゾリン環、1,2,4−オキサジアゾリン環、1,2,5−オキサジ アゾリン環、1,2,3−トリアゾール環、1,2,4−トリアゾール環、アゼ ピン環、ペルヒドロアゼピン環、1,2,4−ジアゼピン環、ペルヒドロジアゼ ピン環、ペルヒドロオキサゼピン環およびペルヒドロチアゼピン環からなる群か ら選択される請求項19記載の医薬組成物。 24.R1とR2の一方が式:−COCH2N(CH3)2で表される基である請求項14記載の 医薬組成物。 25.前記少なくとも1種の化合物が、4−O−(N,N−ジメチルグリシル) ブレフェルジンAまたはその医薬として許容しうる塩である請求項14記載の医薬 組成物。 26.前記少なくとも1種の化合物が、7−O−(N,N−ジメチルグリシル) ブレフェルジンAまたはその医薬として許容しうる塩である請求項14記載の医薬 組成物。 27.請求項1記載の少なくとも1種の化合物の抗腫瘍有効量を患者に投与する ことを含んでなる腫瘍の治療方法。 28.前記治療が、ヒトの結腸がん、黒色腫、白血病、卵巣腫瘍、前立腺腫瘍、 乳房腫瘍および腎臓腫瘍からなる群から選択される腫瘍の治療を含んでなる請求 項27記載の方法。
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