JPH10502032A - 車両シート用無段階調整可能なリニアアクチュエータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 リニアアクチュエータ（１０）は、ねじ付きシャフト（４４）の回りに装着された回転可能部材（６０）を備える。第１，第２可動部材（８６，８８）がハウジング（３０）内に装着され、かつ、回転可能部材（６０）に形成された環状カラー（６５）の両側に配置される。これらの可動部材（８６，８８）は、回転可能部材（６０）がハウジング（３０）の両端部の支持面（７０，７２）から分離して回転可能部材（６０）とねじ付きシャフト（４４）との回転を防止する第１位置と、回転可能部材（６０）から離隔し、回転可能部材（６０）を軸方向に移動して軸受（７０，７２）の一方と係合させ、回転可能部材（６０）とねじ付きシャフト（４４）とを自由に回転させる第２位置との間を移動することができる。各可動部材（８６，８８）上の傾斜して延びる傾斜面（９４，９６）の対は、ハウジング（３０）内の傾斜したスロット（１００，１０２）内を摺動し、可動部材（８６，８８）の動きを案内する。

Description

【発明の詳細な説明】 車両シート用無段階調整可能なリニアアクチュエータ 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般的にはリニアアクチュエータに関し、より詳細には、車両シー トの部材を位置決めするためのリニアアクチュエータに関する。従来の技術 車両シート組立体は、一般に、車両に固定の下部レールに移動可能に装着され た上部レールの水平方向前後位置を調整するためのシートシートアジャスタを設 けられており、車両の床に装着されたシートレール組立体に対して枢動可能なシ ートバックの傾斜位置を調整するためのシートリクライナを設けられる場合もあ る。１の形式のシートアジャスタは、下部レールに対して上部レールを解放可能 にロックするための複数の別個の離隔したポジションあるいは戻り止めを備える 。 シートリクライナとしても使用可能な他の形式のシートアジャスタは、ねじ係 合されるリードスクリューとナットとからなるリニアアクチュエータを備え、ユ ーザによって選択可能な無限数のシート調整位置を提供する。固定位置にナット を解放可能にロックし、ナットおよびリードスクリューの回転を防止するため、 シートの可動部材を、車両シートの他の部材に対してユーザが選択した調整位置 に固定する種々の手段が用いられる。この形式のリニアアクチュエータは、無段 階的なシート調整位置を提供することができるが、このようなリニアアクチュエ ータは、特に、負荷が作用している状態すなわちシートにユーザの重さが作用し ている状態でシートの調整をするときに、信頼性ある滑らかな解放操作を行うこ とができない。 したがって、滑らかで信頼性のあるロックおよびロック解除を行う車両シート 用のリニアアクチュエータを提供することが望まれている。更に、無限数の調整 位置を提供する車両シート用のリニアアクチュエータを提供することが望ましい 。最後に、簡単な構造と、信頼性のある作動と、小さな全体サイズと、最小の重 さ とを有する車両シート用リニアアクチュエータを提供することが望まれている。 発明の概要 本発明は、車両シートの２つの相対的に可動な部材の位置を制御するために理 想的なリニアアクチュエータである。 このリニアアクチュエータは、雌ねじ付きの内孔を有する回転可能部材にねじ 係合するねじ付きシャフトを備える。回転可能部材は、車両シートの１の部材に 装着されたハウジング内に配置される。支持手段がハウジングの両端部に装着さ れ、回転可能部材の両端部に対して抵抗の小さな回転面を提供する。支持手段と 回転可能部材とは、所定の寸法関係で配置され、この関係は、リニアアクチュエ ータがロック解除位置にあるときに、シャフトの１方向に作用する軸方向負荷の 下で、回転可能部材を僅かに軸方向に移動し、回転可能部材を１の支持手段に対 して小さな抵抗で回転係合させ、シャフト上におけるこのような軸方向負荷の下 で回転可能部材を回転させることができる。回転可能部材移動手段がハウジング に装着され、１の支持手段との回転抵抗の小さな係合から、回転可能部材が双方 の支持手段から分離される位置に、移動することができる。移動手段が回転可能 部材分離位置にあるときに、移動手段と回転可能部材とねじ付きシャフトとは、 回転抵抗の大きい結合部を形成し、この結合部は、回転可能部材の回転を防止し 、これにより、回転可能部材にねじ係合するシャフトの動きを防止する。 好ましい実施例では、拡大された環状カラーが回転可能部材上に形成される。 ロック手段あるいはロック部材は、このカラーに近接配置され、このカラーに係 合し、回転可能部材を非回転位置に移動する。 移動手段は、ハウジング内に装着された第１，第２可動部材と可動手段とを含 み、第１，第２可動部材を回転可能部材と係合させ、かつ、分離させる。 可動手段は、ハウジング内に回転可能に装着されたドライブピンを含むドライ ブ手段を備えるのが好ましい。解除レバーがドライブピンに取付けられ、解除レ バーが双方向に回転運動したときに、ドライブピンを双方向に回転する。一対の ドライブフィンガがドライブピンに装着され、ドライブピンが双方向に回転した ときに、交互に第１，第２可動部材に係合し、第１，第２可動部材を、解除レバ ーの回転方向に応じて、回転可能部材に係合させ、かつ、分離する。 リニアアクチュエータは、更に、可動部材上に形成されたガイド手段と、回転 可能部材と係合および分離する第１，第２位置間で可動部材の移動を案内するハ ウジングとを含む。ガイド手段は、各可動部材上に装着されかつ外方に延びる少 なくとも一対のタブを備えるのが好ましく、これらのタブは、ハウジングの側壁 部に形成されたガイドスロットを通して摺動可能に延びる。タブとガイドスロッ トとの双方は、回転可能部材の環状カラーの平面に対して傾斜配置され、可動部 材を回転可能部材に向けかつこれから離隔する方向に移動する。 好ましい実施例では、各可動部材は、２対のタブを含み、これらのタブはハウ ジング内の離隔したガイドスロットを通して延びる。第１可動部材上のタブの対 と、ハウジング内の対応するガイドスロットとは、可動部材の平面に対して同じ 角度に傾斜配置されている。しかし、第１可動部材上のタブは、第２可動部材上 のタブの対から反対方向に向く角度で延びる。 更に、第１，第２可動部材は、可動手段で同時に移動されて回転部材と係合さ れかつ分離されるように連結される。 本発明による無段階的に調整可能なリニアアクチュエータは、車両シート組立 体上の水平位置に用いることができ、ハウジングが車両レール組立体の１のレー ルに取付けられ、ねじ付きシャフトの一端部が枢動可能なシートバック枢動リン クに取付けられ、シートバックリクライナとして作用する。 これに代え、リニアアクチュエータは車両シート組立体のほぼ垂直位置に装着 してもよく、ねじ付きシャフトの一端部がシートレール組立体に枢動可能に結合 され、リニアアクチュエータのハウジングがシートバックフレーム上に装着され 、リニアアクチュエータをシートバックリクライナとして作用させることができ る。 更に、リニアアクチュエータは、ねじ付きシャフトを下部シートレールに固定 した状態で車両シートに装着することができる。回転可能部材を囲むハウジング は、可動部材が分離位置にあるときに、上部レールに作用する軸方向力が回転可 能部材を回転させ、固定された下部レールに対する上部レールの水平方向前後の 平行移動を可能とするように、可動の上部レールに取付けられる。 本発明の無段階的に調整可能なリニアアクチュエータは、車両シートの２つの 相対的に可動の部材間でユーザが選択可能な無数の位置を提供することに加え、 更に、簡単で軽量な小さいパッケージサイズで、無段階的に調節可能な位置を提 供する。更に、本発明のリニアアクチュエータは、ロック位置から滑らかにかつ 小さな力で解除可能とし、更に、リニアアクチュエータが完全に係合あるいはロ ックされた位置にあるときに、シートボットムに対してシートバックが固定され 、あるいは、望ましくない動きをするのが防止される。最後に、リニアアクチュ エータは、回転可能部材の回転に対して大きな抗力を提供し、この抗力はねじ付 きシャフトに作用する力の増大に比例して増大する。 図面の簡単な説明 本発明の種々の特徴、利点および他の用途は、以下の詳細な説明および図面を 参照することにより明らかとなり、ここに、 第１図は、シートリクライナとして使用するために、本発明にしたがって形成 されたリニアアクチュエータの１実施例の側部立面図、 第２図は、第１図に示すリニアアクチュエータの拡大した側部立面図、 第３図は、第２図に示すリニアアクチュエータの一部を破断した底部立面図、 第４図は、ハウジングの一部を除いて解除位置に示すリニアアクチュエータの 側部立面図、 第５図は、第４図のほぼ５−５線に沿う断面図、 第６図は、ロック位置のリニアアクチュエータを示す第４図と同様な一部の側 部立面図、 第７図は、第６図のほぼ７−７線に沿う断面図、 第８図は、車両シートリクライナとして使用するために装着された本発明のリ ニアアクチュエータの側部立面図、 第９図は、車両シートアジャスタとして使用するために装着された本発明のリ ニアアクチュエータを示す斜視図である。 好ましい実施例の説明 図面、特に第１図から第７図を参照すると、本発明により形成されて車両のシ ートリクライナ用アクチュエータとして形成された無段階的に調整可能なリニア アクチュエータ１０の１実施例が記載されている。 通常と同様に、車両シートは、対向したレール組立体１２（track assembly） を備え、第１図にはその１のみが示してある。各レール組立体１２は、下側レー ル（lower track）であるレール（rail）１４を備え、このレール１４は車両の 床に固定状態に装着されている。上部レール（upper track）１６は、下部レー ル１４内に摺動可能に装着され、下部レール１４に対して水平方向前後に移動す ることができる。 シートバック１８は、シートバックフレーム２０とシートバック枢動リンク２ ２との間の枢動結合により、シートレール組立体１２に枢動可能に装着されてい る。シートバック枢動リンク２２は、一端でシートバックフレーム２０に結合さ れ、他端でリニアアクチュエータ１０の可動部材に結合されている。リニアアク チュエータ１０を作動すると、後述するように、シートバック組立体１２に対し てシートバック１８が枢動する。 特定のシートに用いる場合は、２つのリニアアクチュエータを用い、各リニア アクチュエータを２つのシートバック組立体の一方に装着することができる。こ のような場合は、２つのリニアアクチュエータが同時に移動するように連結して もよく、あるいは、互いに完全に独立させてもよい。 第２図，第３図および４図に、リニアアクチュエータ１０がより詳細に記載さ れている。リニアアクチュエータ１０は、ハウジング３０を備え、このハウジン グは適宜の形態を取ることができる。ハウジング３０は、単一の成形部材から形 成するのが好ましいが、２あるいはそれ以上の互いに連結されあるいは結合され た部材から形成することもできる。例えばハウジング３０はほぼＵ字状形状を有 し、頂壁３２と、この頂壁３２から延びる対向側壁３４，３６とを有する。これ らの頂壁３２と離隔した側壁３４，３６とは内部チャンバを形成し、この内部チ ャンバ内に、リニアアクチュエータ１０の所要の作動部材が装着される。ハウジ ング３０は、金属あるいは高強度プラスチック等の適宜の材料で形成することが できる。 ハウジング１０は、ブラケット３８によりシートレール組立体１２に枢動可能 に装着することができるようになっており、このブラケットは適宜の手段で上部 レール１６に固定状態に結合されかつ枢軸ピン４０により枢動可能にハウジング ３０に結合されている。ブラケット３８は、リニアアクチュエータ１０のハウジ ングをシートレール組立体１２に強固に取付けるものであるが、しかし、枢軸ピ ン４０の回りでハウジング３０を枢動可能とする。 例えばねじ付きリードスクリューであるシャフト４４は、ハウジング３０を通 して横方向に延びる。このシャフト４４は、対向した第１，第２端部４６，４８ を有する。ワッシャの形態のストッパ５０がシャフト４４の第１端部４６に装着 されている。シャフト４４の反対側の第２端部４８は平坦状端部として形成され 、その対向する外側部に形成されたねじ５２を有する。孔５４が、シャフト４４ の平坦状の第２端部４８に形成され、第１図に示すように、シャフト４４の第２ 端部４８をシートバック枢動リンク２２に枢動可能に取付けるための取付け具を 受入れる。 コイルばね５６等の付勢手段がシャフト４４の第２端部４８の近部でシャフト ４４の回りに配置されている。このばね５６は、第１図に示すように、シャフト ４４の平坦状端部４８とハウジング３０の一端との間に着座している。リニアア クチュエータ１０が、シートバック１８の移動を可能とする分離位置にあるとき に、ばね５６はハウジング３０とシャフト４４の第２端部４８との間で通常付勢 力（normal biasing force）を作用させ、第１図に示すようにほぼ直立位置に向 けてシートバック１８を常時付勢する。 第３図および第４図に示すように、回転可能部材６０はハウジング３０内に装 着される。回転可能部材６０は、対向した第１，第２端部６４，６６間に延びる 雌ねじ付きの内孔６２を有するナットの形態であるのが好ましい。更に、この回 転可能部材６０は、強固な外側壁あるいは面６８を有する。係合部材がこの回転 可能部材６０上に形成される。係合部材は、第１，第２端部６４，６６間で、回 転可能部材６０上に形成された拡径環状カラー６５であるのが好ましい。このカ ラー６５は、回転可能部材６０の側壁６８から半径方向外方に延びる対向した側 面６７，６９を有する。 第４図に示すように、回転可能部材６０は、ハウジング３０の対向端部に装着 された２つの支持手段７０，７２間に着座している。第２図および第３図に示す ように、各支持手段７０，７２は、タブ８０によりハウジング３０の側壁３４， ３６間に固定状態に装着されており、このタブは各支持手段７０，７２の対向側 部から外方に延び、ハウジング３０の各側壁３４内の開口８２内に密に装着され る。 支持手段７０，７２は鋼等の金属材料で形成され、一般的に軸受レース内に装 着された複数の玉軸受の形態の軸受７４は各支持手段７０，７２の内側凹部内に 装着され、回転可能部材６０の第１，第２端部６４，６６のそれぞれに形成され た凹設環状シート７８に係合する。 貫通孔７１は、各軸受手段７０，７２を貫通して延びる。更に、環状スリーブ ７３が各支持手段７０，７２の外面上に形成され、貫通孔７１と整合することの できる貫通孔を有する。回転可能なシャフト４４は、支持手段７０，７２の孔７ １およびスリーブ７３を通して延びる。 支持手段７０，７２は、後述するように、回転可能部材６０のための低抵抗あ るいは低摩擦面を提供する。なお、支持手段７０，７２が好適なプラスチックで 形成された場合は、軸受７４を省略することもでき、これは支持手段あるいは支 持部材７０，７２自体が回転可能部材６０の第１，第２端部６４，６６の低抵抗 面を形成するためである。 本発明の好ましい実施例では、軸受手段７０，７２あるいは少なくとも内側凹 部あるいはその軸受シート面７６が、回転可能部材６０上のシート７８と所定の 寸法関係となるように配置される。この寸法関係は、リニアアクチュエータ１０ が回転可能部材から分離されかつ軸方向力がシャフト４４に作用したときに、支 持手段７０，７２間で、例示のみの値であるが例えば約０．０２０インチ（約０ ．５mm）の僅かな大きさの距離にわたる回転可能部材６０の移動を可能とする。 リニアアクチュエータ１０は更に回転可能部材移動手段８４を備える。この移 動手段８４は、離隔した第１，第２可動部材８６，８８を備え、それぞれ平坦な 板状の形態で例示されている。可動部材８６，８８は、ハウジング３０内に装着 されており、後述するように、第１，第２位置間を移動することができる。第２ 図および第４図に示すように、リニアアクチュエータ１０は、第１，第２位置間 で第１，第２可動部材８６，８８の移動を案内するためのガイド手段を備える。 ガイド手段は、少なくとも１で、かつ、複数であるのが好ましい周方向に沿って 配置されたタブ９０を備え、これらのタブは可動部材８６，８８のそれぞれに形 成される。好ましい実施例では、第１可動部材８６は周方向に沿って配置された 第１対のタブ９０と、離隔した第２対のタブ９２とを備える。これらの対のタブ ９０，９２は、平坦状の可動部材８６に装着されあるいはこれに一体的に形成さ れ、第４図に示すように、第１可動部材８６で形成された平面に対して所定の同 じ角度に配向されている。 第２可動部材８８は、第１対のタブ９４と、この第１対のタブ９４から離隔し た第２対のタブ９６とを備える。これらのタブ９４，９６は、第２可動部材８８ 上に一体的に形成されあるいはこれに装着され、第２可動部材８８の平面から所 定の同じ角度で配向されている。 第１，第２可動部材８６，８８は、回転可能部材６０上で、拡大環状カラー６ ７の両側でハウジング３０内に装着されている。この配置では、第１可動部材８ ６上のタブ９０，９２の対が、環状カラー６５の第１側面６７の平面に対して鋭 角に配置される。第２可動部材８８のタブ９４，９６の対も同じ鋭角で配置され ているが、しかし、第４図および第６図に詳細に示すように、環状カラー６５の 第２側面６９からタブ９０，９２とは反対方向に延びる。 第２図に示すように、ガイド手段は、例えば離隔したガイドスロット１００， １０２などの好適に形成されたガイドスロットを備え、本実施例のガイドスロッ ト１００，１０２は、ハウジング３０の側壁３４，３６のそれぞれに整合した複 数の対として配置される。ガイドスロット１００，１０２は、同じに形成され、 各側壁３４，３６上で同じ線上に整合されている。ガイドスロット１００は、ほ ぼＶ字状形状を有し、基部１０４と２つの外方に傾斜して延びるサイドスロット １０６，１０８とから形成される。サイドスロット１００，１０２は、可動部材 ８６，８８の第１対のタブ９０，９４を摺動可能に受入れる。ガイドスロット１ ０２もＶ字状形状を有し、基部１０９とサイドスロット１１０，１１１とから形 成され、このサイドスロットは第２可動部材８６，８８の第２対のタブ９２，９ ６を摺動可能に受入れる。 可動部材８６，８８のそれぞれに、ロックプレート８６，８８を貫通して回転 可能部材６０を挿通するための孔が形成される。特に、第５図および第６図に示 すように、第１可動部材８６に孔１１２が形成され、第２可動部材８８に孔１１ ４が形成される。これらの孔１１２，１１４は適宜の形状とすることができるが 、好ましい実施例では、これらの孔は、孔１１２を囲む第１可動部材８６の周縁 部１１５、および、第２可動部材８８の孔１１４を囲む周縁部１１８で形成され るほぼＵ字状形状を有する。 移動手段も、シャフト４４に軸方向の力が作用したときにシャフト４４の回り を回転可能部材６０が自由に回転できる第４図および第５図に示す回転可能部材 分離位置と、第６図および第７図に示す係合位置との間で可動部材８６，８８を 移動するための手段を備え、この係合位置では、回転可能部材が回転しないよう にロックされ、これにより、シャフト４４に軸方向の力が作用しても、シャフト ４４の対応した平行移動あるいは運動が防止される。 第１係合位置と第２分離位置との間で第１，第２可動部材８６，８８を同時に 移動できるようにするため、第１，第２可動部材８６，８８が脚部１２０で連結 されており、この脚部は第２可動部材８８に一体的に形成され、この第２可動部 材の一端からほぼ垂直に延びる。脚部１２０は、外側端部１２１を有し、この外 側端部は、第３図および第４図に示すように、第１可動部材８６に形成された相 手方の孔１２２内に摺動可能に収容されかつこの孔を通して延びる。 第３図に示すように、可動手段は、更に、ほぼ弧状のレバー部１３２と環状の 結合端部１３４とを有する。内側のスプライン付き孔１３６が結合端部１３４の 内側に延びる。小さなファスナー収容孔１３８が孔１３６から結合端部１３４の 外面に延びる。 解除レバーシャフトあるいはドライブピン１４０は、ハウジング３０の側壁３ ４，３６の孔内に回転可能に装着される。解除レバーシャフト１４０は、第１小 径端部１４２を有し、この第１小径端部はハウジング３０の側壁３４に形成され た孔１４１を貫通する。この端部１４２は、拡大された中間部１４４から一体的 に延びる。スプライン付きシャフト１４６は、解除レバーシャフト１４０の拡大 部１４４から延び、ハウジング３０の側壁３６の外側に配置される。スプライン シャフト１４４のスプラインは、解除レバー１３０の内側スプラインと噛合い、 解除レバー１３０の回動運動を、解除レバーシャフト１４０に伝達してこれを回 転することができる。 図示しないファスナーが、解除レバー１３０の孔１３８を通して、解除レバー シャフト１４０の端部に形成された孔１４７内に延び、解除レバー１３０をシャ フト１４０に取付ける。 第３図および第４図に示すように、一対の弧状に離隔したドライブフィンガー １５０，１５２が、解除レバーシャフト１４０の拡大部１４４上に一体的に形成 される。ドライブフィンガー１５０，１５２の内側端部は、互いに離隔し、第２ プレート８８から延びる垂直な脚部１２０の端部１２１の両側に配置される。こ の態様により、リニアアクチュエータ１０の回転可能部材係合位置に対応する第 １位置と、リニアアクチュエータ１０の回転可能部材分離位置に対応する第２位 置との間で、解除レバー１３０を回転すると、解除レバーシャフト１４０が回転 され、ドライブフィンガー１５２あるいはドライブフィンガー１５２が交互にプ レート８８の脚部１２０に接触する。第１，第２位置間における解除レバー１３ ０の回転方向にしたがって、それぞれのドライブフィンガー１５０，１５２と脚 部１２０との係合により、連結された第１，第２可動部材８６，８８が第４図お よび第５図に示すロック解除位置から、第６図および第７図に示すロック位置に 移動される。 例えばコイルばね１６０である付勢ばねは、一端部がハウジング３０の側壁３ ２の一端部に結合され、他端部が解除レバー１３０に結合され、リニアアクチュ エータ１０のロック位置に対応する第１位置に、解除レバー１３０を常時付勢す る。 作動に際し、本発明のリニアアクチュエータ１０は、解除レバー１３０を常時 第１位置に付勢する付勢ばね１６０により、通常は第１図，第６図および第７図 に示す回転可能部材係合位置を占める。この位置では、第１，第２可動部材８６ ，８８の対のタブ９０，９２，９４，９６が、ハウジング３０の各側壁３４，３ ６内のサイドスロット１０６，１０８，１１０，１１１の下端に配置される。更 に、可動部材８６，８８は、回転可能部材６０の環状カラー６５の側面６７，６ ９に係合する。第１，第２可動部材８６，８８と回転可能部材６０の環状カラー ６５との間のこの係合は、回転可能部材６０を、両支持手段７０，７２から分離 する。回転可能部材６０のねじとシャフト４４との間の摩擦力、および、可動部 材８６， ８８と回転可能部材６０のカラー６５との間の摩擦力に関連したこの分離は、回 転可能部材６０の回転に対して大きな抵抗を形成する。回転可能部材６０がこの ようにロックされて回転を防止されるため、シートレール組立体１２に対するシ ャフト４４の移動およびシートバック１８の枢動も防止される。更に、回転可能 部材６０およびシャフト４４を強固にロックすることで、車両の振動によるシー トバックの噛合い（chucking）あるいは移動が最小となる。 シートレール組立体１２に対するシートバック１８の傾斜位置を調整しようと する場合、解除レバー１３０をロック解除される第２位置に枢動する。この解除 レバー１３０の枢動で、解除レバーシャフト１４０が回転され、ドライブフィン ガー１５２が第２可動部材８８の脚部１２０の端部１２１に係合され、第２可動 部材８８および連結された第１可動部材８６を、第６図および第７図に示す係合 位置から、第４図および第５図に示す分離位置に移動する。可動部材８６，８８ のこの摺動中に、第１，第２可動部材８６，８８のタブ９０，９２，９４，９６ がガイドスロット１００，１０２の底部１０４，１０９から離れ、サイドスロッ ト１０６，１０８，１１０，１１１に沿って摺動し、可動部材８６，８８を第４ 図に示すように環状カラー６５との係合から離隔する。可動部材８６，８８が回 転可能部材６０から分離すると、回転可能部材６０は第４図に符号７５で示すよ うに僅かな距離を軸方向に自由に移動し、シャフト４４の軸方向荷重の方向にし たがって支持手段７０，７２の一方に係合する。例えば、シートバック１８に作 用する回転力により、第４図の矢印７７の方向に沿ってシャフト４４に軸方向荷 重が作用すると、シャフト４４および回転可能部材６０は、左に向けて軸方向に 移動し、回転可能部材６０の第２端部６６上の軸受シート７８を支持手段７２に 係合させる。この係合は小さな回転抵抗を形成し、回転可能なシャフト４４に作 用する軸方向荷重の下で、回転可能部材６０を自由に回転させる。この結果、回 転可能部材６０が自由に回転するため、このような軸方向荷重でシャフト４４が 平行移動し（translation）、これにより、枢動リンク２２が枢動可能となり、 シートバックフレーム２０およびシートバック１８が枢動する。シートバック１ ８がシートレール組立体１２に対して所要の傾斜位置にあるときに、解除レバー １３０が解除され、このレバーは付勢ばね１６０を通じて解除レバーシャフト１ ４０を反対方向に回転させ、これにより、ドライブフィンガー１５０を可動部材 ８８の脚部１２２の端部１２１に係合させ、連結された可動部材８６，８８を第 ６図および第７図に示す係合位置に摺動させて戻す。 矢印７７と反対方向に向けてシャフト４４に軸方向荷重が作用すると、シャフ ト４４および回転可能部材６０は第４図で見たときに右方に僅かな距離を軸方向 に沿って移動し、回転可能部材６０の第１端部６４の軸受シート７８を支持手段 ７０と係合させ、再度、回転可能部材６０を回転可能な状態とする。 更に、リニアアクチュエータ１０が第６図および第７図に示すロック位置にあ るときに、シートバック１８に作用する軸方向荷重はシートバックフレーム２０ および枢動リンク２２を介してシャフト４４に伝達され、シャフト４４とナット ６０との間のねじ結合部を介して車体に伝達され、更に、ナット６０から可動手 段８６，８８および外方に延びるタブ９０，９２，９４，９６を介して、シート レール組立体１２に強固に装着されたハウジング３０に伝達される。 本発明のリニアアクチュエータ１０は、第８図に示すように垂直なシートリク ライナとして用いることもできる。この実施例では、リニアアクチュエータ１０ はシートバックフレーム２０内に配置され、ブラケット３８でこれに枢動可能に 結合される。更に、シャフト４４の第２端部４８は、シャフト４４の第２端部４ ８の孔５４を通して延びる好適なファスナーにより、上部レールすなわちレール １６の一端に枢動可能に結合される。 第８図に示す垂直なシートリクライナにおけるリニアアクチュエータ１０の作 動は、上述しかつ第１図から第７図に示したものとほぼ同じであり、リニアアク チュエータ１０の可動部材８６，８８が回転可能部材６０に係合したときに、回 転可能部材６０は回転を防止され、これにより、シャフト４４の第２端部の孔５ ４を通して延びる枢動ピンを中心としたシャフト４４の枢動が防止される。しか し、上述のように、解除レバー３０がロック解除位置に回転されると、回転可能 部材は自由に回転し、本実施例では、シャフト４４を旋回（traverse）させる。 これは、シートレール組立体１２に対してユーザが望む位置まで、シートバック １８の傾斜位置を旋回して調整することを可能とする。選択した傾斜位置に達す ると、解除レバー３０が解除され、自動的にロック位置に戻り、シートレール組 立体１２に対するシートバックのそれ以上の動きが防止される。 第９図に示すように、本発明のリニアアクチュエータ１０は、水平方向前後の シートアジャスタとして使用するために装着することもできる。この実施例では 、リニアアクチュエータ１０のハウジング３０は、上部レール１６およびハウジ ング３０の頂壁３２に固定状態に結合される好適な形態のブラケット１５０によ り、上部シートレール１６に固定状態に装着される。 更に、シャフト４４は、互いに離隔しかつ下部レール１４に固定状態に装着さ れたブラケット１５２，１５４により、下部レール１４に固定状態でかつ回転し ないように装着されている。カラー１５６，１５８がそれぞれのブラケット１５ ２，１５４上に装着され、シャフト４４のそれぞれの第１，第２端部４６，４８ を固定状態に収容する。 第９図に示すリニアアクチュエータ１０の作用は、上述の２つの実施例につい て記載したものと同じであり、解除レバー１３０がロック位置にあるときに、シ ートレール組立体１２の上部レール１６に前後方向の力が作用しても、リニアア クチュエータ１０の回転可能部材６０は回転およびシャフト４４に沿う長手方向 の移動を阻止される。しかし、解除レバー１３０がロック解除位置に回転された ときに、リニアアクチュエータ１０の回転可能部材６０は自由に回転し、シャフ ト４４と共に旋回する。これは、ユーザが上部レール１６に水平方向前後の力を 作用させることにより、下部レール１４に対して上部レール１６の水平方向前後 位置を手動で調整できるようにする。このような軸方向力により、シャフト４４ の回りの回転可能部材６０の回転を通じて、上部レール１６が移動することにな る。 概略すると、シートリクライナ用アクチュエータあるいはシートアジャスタ用 アクチュエータとして使用するために理想的に適したユニークな無段階調整可能 なリニアアクチュエータを開示している。本発明のリニアアクチュエータは、簡 単に形成され、小さくかつコンパクトなサイズを有し、軽量である。更に、この リニアアクチュエータは、信頼でき、滑らかかつ小さな力で解放できる一方、係 合位置にあるときに、例えばシートバックとシートボットムとの間等、シートの 固定部材に対するシートの可動部材の噛み込みあるいは移動が防止される。本発 明のリニアアクチュエータは、水平に装着されるシートリクライナ、垂直に装着 されるシートリクライナあるいは水平方向前後のシート位置アジャスタとして用 いることもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 車両に対して固定状態に装着された下部レールと、この下部レール内に可 動に装着されて下部レールに対して平行移動する上部レールと、これらの上部レ ールと下部レールとの一方に装着されたシートバックフレーム部材とを備える車 両シート用リニアアクチュエータであって、 ねじ付きシャフトと、 シャフトにねじ係合する雌ねじを形成された内孔を有する回転可能部材と、 対向する端部を有し、回転可能部材の回りに配置されるハウジングと、 ハウジングの対向する端部に装着されて回転可能部材の支持面を形成する第１ ，第２支持手段とを備え、これらの第１，第２支持手段は離隔してその間の回転 可能部材を軸方向に可動とし、シャフトの軸方向荷重の下で第１，第２支持手段 の１と回転可能に係合し、更に、 ハウジングに装着され、第１，第２支持手段との係合位置から、これらの第１ ，第２支持手段の双方から分離した回転不能位置まで回転可能部材を移動する手 段を備えるリニアアクチュエータ。 ２． 前記移動手段は、 ハウジング内に配置された第１，第２可動部材を備え、それぞれの可動部材は 、第１，第２可動部材が回転可能部材を第１，第２支持手段から分離する回転可 能部材との第１係合位置、および、回転可能部材に対する第２分離位置から移動 可能であり、更に、 ハウジング内に装着されかつ第１，第２可動部材に連結され、第１，第２可動 部材を第１，第２位置間で移動する手段を備える請求項１に記載のリニアアクチ ュエータ。 ３． 前記可動手段は、 ハウジング内に装着されかつ第１，第２可動部材に結合され、第１，第２可動 部材を第１，第２位置間で駆動する双方向に回転可能なドライブ手段を備える請 求項２に記載のリニアアクチュエータ。 ４． 前記可動手段は、更に、 第１，第２可動部材とハウジングとに形成され、第１，第２位置間における第 １，第２可動手段の移動を案内するガイド手段を備える請求項３に記載のリニア アクチュエータ。 ５． ガイド手段は、 第１，第２可動部材のそれぞれから外方に延びる少なくとも一対のタブと、 ハウジング内に形成され、第１，第２可動部材の少なくとも一対のタブを摺動 可能に受入れるガイドスロットと、を備える請求項４に記載のリニアアクチュエ ータ。 ６． 少なくとも一対のタブは、それぞれの対応する第１，第２可動部材の平面 から所定の角度で延び、 前記ガイドスロットは、ガイドスロット内におけるタブの動きが、回転可能部 材と係合および分離する第１，第２可動部材の動きを案内するように、少なくと も一対のタブと同じ角度で延びる請求項５に記載のリニアアクチュエータ。 ７． 前記ガイド手段は、 第１，第２可動部材のそれぞれに形成された第１，第２対の離隔したタブと、 ハウジングの対向部に形成され、第１，第２可動部材上の各第１，第２対の離 隔したタブの１のタブを受入れる整合したガイドスロットとを備える請求項６に 記載のリニアアクチュエータ。 ８． 第１可動部材の少なくとも一対のタブは、第１可動部材の平面から同じ第 １角度で整合し、 第２可動部材の少なくとも一対のタブは、第２可動部材の平面に対して同じ第 １角度で整合し、第１，第２可動部材がハウジングに装着されたときに、第１可 動部材の少なくとも一対のタブから反対方向に延びる、請求項５に記載のリニア アクチュエータ。 ９． 可動手段で同時に移動するために、第１，第２可動部材を連結する手段を 更に備える請求項２に記載のリニアアクチュエータ。 １０． 前記連結手段は、 第１可動部材に形成されたスロットと、 第２可動部材に形成されてこれから外方に延びる脚部とを備える請求項９に記 載のリニアアクチュエータ。 １１． 前記可動手段は、 ハウジングに装着された回転可能なドライブピンと、 ドライブピンに装着され、レバーが両方向に枢動したときにドライブピンを両 方向に回転するレバーと、 ドライブピンに装着され、第１，第２可動部材に係合して第１，第２可動部材 を第１，第２位置間で移動するドライブフィンガーとを備える請求項２に記載の リニアアクチュエータ。 １２． 可動手段は、更に ハウジング内に装着された回転可能なドライブピンと、 ドライブピンに装着されかつハウジングから外方に延び、レバーが両方向に回 転したときに、ドライブピンを両方向に回転するレバーと、 ドライブピンに装着された一対のドライブフィンガーとを備え、この対のドラ イブフィンガーは離隔し、レバーとドライブピンとが両方向に移動したときに、 第２可動部材の脚部に交互に係合し、第１，第２位置間で、連結された第１，第 ２可動部材を移動する請求項１０に記載のリニアアクチュエータ。 １３． 回転可能部材の対向する端部間の中間部位に形成された拡大環状カラー を更に備え、 第１，第２可動部材は、環状カラーの対向する側に配置され、第１，第２可動 部材が第１位置にあるときに、環状カラーに係合する請求項２に記載のリニアア クチュエータ。 １４． ハウジングは、車両シートの上部および下部レールの一方に枢動可能に 装着され、 ねじ付きシャフトの第１端部は、シートバックフレームに枢動可能に結合され 、 シートバックフレーム部材は、レール組立体の上部レールと下部レールとの一 方に枢動可能に装着される請求項１に記載のリニアアクチュエータ。 １５． ハウジングはシートバックフレーム部材に装着され、 シャフトの一端部が、下部および上部レールの一方に枢動可能に取付けられる 請求項１に記載のリニアアクチュエータ。 １６． ハウジングは、上部レールに固定状態に装着され、 ねじ付きシャフトは、リニアアクチュエータがロック解除位置にあるときに、 回転可能部材が回転してシャフトと共に旋回し、下部レールに対する上部レール の軸方向調整を可能とするように、下部レールに固定状態に装着される請求項１ に記載のリニアアクチュエータ。 １７． 第１，第２可動部材のそれぞれは、更に、 回転可能部材を受入れる孔を有する請求項２に記載のリニアアクチュエータ。 １８． 前記孔は、 各第１，第２可動部材のそれぞれの一端部に開口するＵ字状スロットを有する 請求項１７に記載のリニアアクチュエータ。 １９． 車両に固定状態に装着された下部レールと、下部レール内に可動に装着 されてこの下部レールに対して平行移動する上部レールと、上部レールと下部レ ールとの一方に装着されたシートバックフレーム部材とからなるレール組立体を 備える車両シート用リニアアクチュエータであって、 ねじ付きシャフトと、 このシャフトとねじ係合する雌ねじを形成された内孔を有する回転可能部材と 、 この回転可能部材に形成され、回転可能部材の外面から半径方向外方に延びる 対向側面を有する拡大された環状カラーと、 対向端部と側壁とを有し、回転可能部材を内部に収容するハウジングと、 それぞれハウジングの対向する端部に装着され、回転可能部材の低抵抗支持面 を形成する第１，第２支持手段と、 ハウジング内に配置され、それぞれ環状カラーの側面の１に隣接して配置され る第１，第２可動部材と、 ハウジングに装着され、第１，第２可動部材が環状カラーの対向する側面に係 合しかつ第１，第２支持手段の双方から回転可能部材を分離して回転可能部材の 回転を防止する第１位置と、第１，第２可動部材が環状カラーから離隔し、回転 可能部材の軸方向移動を可能としてねじ付きシャフトの１方向に作用する軸方向 荷重の下で、第１，第２支持手段の一方に係合して回転可能部材を回転可能であ る第２位置との間で、第１，第２可動部材を移動する手段と、を備えるリニアア クチュエータ。 ２０． 可動手段により同時に動かすため、第１，第２可動部材を連結する手段 を更に備える請求項１９に記載のリニアアクチュエータ。 ２１． 前記連結する手段は、更に 第１可動部材に形成されたスロットと、 第２可動部材に形成されかつこの第２可動部材から外方に延びる脚部とを備え 、この脚部はスロットを通して第１可動部材に延びる請求項２０に記載のリニア アクチュエータ。 ２２． 第１，第２可動部材とハウジングとに形成され、第１，第２位置間で第 １，第２可動部材の移動を案内するガイド手段を更に備える請求項１９に記載の リニアアクチュエータ。 ２３． ガイド手段は、 第１，第２可動部材のそれぞれから反対側の外方に延びる少なくとも一対のタ ブと、 ハウジングの側壁に形成され、第１，第２可動部材の少なくとも一対のタブを 摺動可能に受入れるガイドスロットと、 を備える請求項２２に記載のリニアアクチュエータ。 ２４． 第１可動部材の少なくとも一対のタブは、第１可動部材の平面から第１ の同一角度で延び、 第２可動部材の少なくとも一対のタブは、第２可動部材の平面から第１の同一 角度で延び、 第１，第２可動部材は、第１可動部材の少なくとも一対の端部が、第２可動部 材の少なくとも一対の端部に対して反対側で環状カラーから延びるように、ハウ ジングに装着される請求項２３に記載のリニアアクチュエータ。 ２５． 第１，第２可動部材のそれぞれに、前記一対のタブから離隔して他の対 のタブが形成され、これらの第１，第２可動部材のそれぞれの他の対のタブは、 同じ第１，第２可動部材の一対のタブと同様に、同じ第１角度および方向に配置 される請求項２３に記載のリニアアクチュエータ。 ２６． 可動手段は、 ハウジングに装着された回転可能なドライブピンと、 ドライブピンに装着され、両方向に枢動したときにドライブピンを両方向に回 転するレバーと、 ドライブピンに装着され、第１，第２可動部材の一方に係合して第１，第２可 動部材を第１，第２位置間で移動するアームと、を備える請求項２０に記載のリ ニアアクチュエータ。 ２７． 可動手段は、更に、 ハウジングに装着された回転可能なドライブピンと、 ドライブピンに装着されかつハウジングから外方に延び、両方向に枢動したと きに、ドライブピンを両方向に回転するレバーと、 ドライブピンに装着された一対のドライブフィンガーとを備え、この対のドラ イブフィンガーは、第１，第２可動部材の１に交互に係合し、レバーとドライブ ピンとが両方向に回転したときに、連結された第１，第２可動部材を第１，第２ 位置間で移動する請求項２０に記載のリニアアクチュエータ。 ２８． ハウジングは車両シートの上部レールと下部レールとの一方に枢動可能 に装着され、 ねじ付きシャフトの第１端部はシートバックフレームに枢動可能に結合され、 シートバックフレーム部材は、レール組立体の上部レールと下部レールとの一 方に枢動可能に装着される請求項１９に記載のリニアアクチュエータ。 ２９． ハウジングはシートバックフレームに装着され、 シャフトの一端は上部レールと下部レールとの一方に枢動可能に取付けられる 請求項１９に記載のリニアアクチュエータ。 ３０． ハウジングは、上部レールに固定状態に装着され、 ねじ付きシャフトは、リニアアクチュエータがロック解除位置にあるときに、 回転可能部材が回転してシャフトと共に旋回し、下部レールに対する上部レール の軸方向調整を可能とするように、下部レールに固定状態に装着される、請求項 １９に記載のリニアアクチュエータ。 ３１． ねじ付きシャフトと、 シャフトの回りに装着されるハウジングと、 ハウジング内に配置され、シャフトの回りで作動可能に連結される回転可能部 材と、 ハウジング内に装着され、回転可能部材の両端部から離隔した支持面を形成す る支持手段と、 ハウジング内に装着され、支持手段の少なくとも１との係合位置から、回転可 能部材を移動し、回転可能部材とシャフトとの回転を防止する手段と、を備える リニアアクチュエータ。 ３２． 回転可能部材は、回転可能なシャフトにねじ係合し、移動手段が回転可 能部材から分離しかつシャフトに１方向に作用する軸方向力が回転可能部材を付 勢して支持手段の１と係合させるときに、回転可能部材とシャフトとの間を相対 的に回転する請求項３１に記載のリニアアクチュエータ。 ３３． 移動手段は、 ハウジング内に配置された第１，第２可動部材を備え、これらの可動部材は、 第１，第２可動部材が支持手段の双方から回転可能部材を分離する回転可能部材 との第１係合位置から、回転可能部材に対する第２分離位置に可動であり、更に 、 ハウジング内に装着されかつ第１，第２可動部材に連結され、第１，第２可動 部材を第１，第２位置間で移動する手段を備える請求項３１に記載のリニアアク チュエータ。 ３４． 可動手段は、 ハウジング内に装着され、第１，第２可動部材に結合される双方向に回転可能 なドライブ手段を備え、第１，第２可動部材を第１，第２位置間で駆動する請求 項３３に記載のリニアアクチュエータ。 ３５． 可動手段は、更に、 第１，第２可動部材とハウジングとに形成され、第１，第２可動手段の動きを 第１，第２位置間で案内するガイド手段を備える請求項３４に記載のリニアアク チュエータ。 ３６． 可動手段により同時に移動するために、第１，第２可動部材を連結する 手段を更に備える請求項３３に記載のリニアアクチュエータ。 ３７． 可動手段は、 ハウジング内に装着される回転可能なドライブピンと、 ドライブピンに装着され、双方向に枢動されたときに、ドライブピンを双方向 に回転するレバーと、 ドライブピンに装着され、第１，第２可動部材に係合して第１，第２可動部材 を第１，第２位置間で移動するドライブフィンガーと、を備える請求項３３に記 載のリニアアクチュエータ。 ３８． 回転可能部材の両端部間の中間部に形成された拡大環状カラーを備え、 第１，第２可動部材が、この環状カラーの両側に配置され、第１，第２可動部 材が第１位置にあるときに、環状カラーに係合する請求項３３に記載のリニアア クチュエータ。