JPH10501993A - 強化支柱型飾り棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は家具の分野に関し、飾り棚を対象としている。側面翼部（８）及び後部翼部（１０）を備える曲けられた壁面で形成される支柱（２）を有し、前記翼部（８、１０）が、少なくとも一つの棚板通過用の穴（１２、１４）をそれぞれ有するこの飾り棚は、棚板（６）がその下面に、棚板（６）の側面翼部（８）へのフック掛け用に側面翼部（８）の厚さｅ２に等しい幅ｌの溝（２０）を有し、他方の翼部（８、１０）に設けられた穴（１２、１４）が、溝（２０）の深さｐと等しい距離ｄだけ下方にずらされ、棚板（６）の厚さｅ１と等しい高さであり、前記壁面（２）の曲げが修正可能であり、その結果、飾り棚の変形防止に参加する棚板は、追加の道具なしに、また飾り棚の組み立て時に工具類の必要なしに厳密に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】 強化支柱型飾り棚 本発明は家具の分野のものであり、さらに詳しくは、整理用の棚の分野のもの であり、本発明は飾り棚を対象としている。 飾り棚は、壁面間を水平に延びる複数の棚板でつくられた棚板セットを支える 二つの垂直な壁面から主として構成される。 飾り棚の中では、その変形防止設備が棚板によって得られているものが知られ ており、この種類の飾り棚を記載した、ＪＡＮＣＩＫのドイツ国特許第９０１７ ２６１号が特に関係があるであろう。 本発明の目的は、未経験者でも容易かつ迅速に組み立てられる飾り棚を提供す ることである。 本発明によれば、少なくとも支柱と呼ばれる二つの垂直な壁面を有し、それら の間には、棚用の板と呼ばれる少なくとも１枚の棚板でつくられた棚板セットが 水平に延び、前記壁面は、それぞれ側面翼部及び後部翼部と呼ばれる二つの翼部 を形成するように曲げられ、前記翼部は、それぞれ少なくとも一つの支え具を水 平な平面に組み込み、前記支え具は、少なくとも棚用の板を内部に挿入される穴 によって形成される種類の飾り棚と呼ばれる整理用の棚は、前記棚用の板が、前 記支柱の少なくともいずれかの翼部の、少なくとも一つのフック掛けの溝をその 下面に有し、前記溝が、側面翼部の厚さｅ２と等しい幅１であり、他方の翼部に 設けられた穴が、一方では溝の深さｐと等しい距離ｄを下の方へずらされ、他方 では棚用の板の厚さｅ１とほぼ等しい高さｈであり、前記壁面の曲げが、修正可 能で、例えば壁面の構成材料の弾性によって、又は翼部の間に関節構造をつくる 翼部の関節構造によって加工可能であり、曲げの修正が、他方の翼部を押し付け ながら、翼部のいずれかに設けられた前記穴の内部に棚用の板を導入できるのを 目標とすることを主として特徴としている。 そのような構造のために、棚板は、少なくとも飾り棚の変形防止に参加し、さ らに前記支え具は、前記水平な平面における棚板の厳 密な保持に参加している。 支柱及び棚板のみで構成された飾り棚が、厳密に剛性の組み合わせを形成する こと、その組み立てが、迅速に、かつ工具類や、ねじ、止め金、又は他の特殊具 のような追加の固定具なしに行われることは、これらの配置によるものである。 １．−水平な平面での棚板の厳密な保持は、対応する翼部に設けられた穴の下 方の稜における緊密なフック掛けによって得られること、棚板の長手方向の移動 はこの事実から妨げられること、及び ２．−飾り棚の組み立ては、第２の翼部と呼ばれる他方の翼部に設けられた穴 の中に、溝によってフック掛けまで棚板の端部を導入できるように、第１の翼部 と呼ばれる一方の翼部の外側への弾性変形を必要とし、棚板は正しい位置にあっ て、前記穴の外への離脱及び後退は、第１翼部の外側への新しい変形によってし か許されないことは、注目されよう。 好ましくは、少なくとも前記壁面の曲げは、支柱の翼部によってそれぞれ保持 された棚板の縁部で形成された角度よりわずかに小さく、例えば少なくとも支柱 が２面でつくられる場合、及び棚板セットが長方形である場合には、２面の半平 面によって形成される角度は、９０°よりわずかに小さい。 その配置の後に棚用の板が、最初の位置を見出だすように一方を他方に近づけ る傾向を有する支柱の翼部によってわずかに締め付けられること、及び場合によ っては穴内での棚用の板の遊びが弾性的に保証されることが、この配置からもた らされる。 少なくとも支柱のいろいろな可能な実施態様によれば、支柱は、金属、ポリメ タクリレート又はポリカーボネートのような剛性材料で、圧延され及び／又は折 り曲げられた板から形成されるか、プラスチック材料の型成形によって、又は例 えば木材のような剛性材料の１対のパネルの接合、特に接着によって製造される 。 好ましい実施態様によれば、そこでは、支柱は、垂直な稜で２面に折り曲げら れた１枚の金属板で形成され、２面の面はそれぞれ前 記翼部を構成し、前記保持具は、一方では側面翼部に設けられた棚用の板の端部 を受け入れるための横断穴用に、他方では後部翼部の端部の垂直縁部から飾り棚 内側への折り返し部に設けられた切れ込み用に形成され、切れ込みは下の方にず らされた前記穴である。 翼部各端部の垂直縁部は、支柱が強化され、後部翼部に設けられた切れ込みが 棚用の板を保持する増大した面を提供するため、Ｌ字形の縁部を形成するように 、飾り棚の内側の方へ折り曲げられ、垂らされるのが有利である。 本発明は、添付の図面と関連して、好ましい一実施態様について以下になされ る記載によって一層理解され、詳細が明らかになるであろう。図面においては、 第１図は、好ましい一実施態様による本発明の飾り棚の斜視図であり、 第２図及び第３図は、同じ飾り棚の組み立てを図示した部分斜視図である。 第１図では、飾り棚は、向かい合った二つの支柱２及び４で構成され、その間 には、６のような複数の棚用の板からなる棚板セットが延びている。支柱は、垂 直の稜で２面に折り曲げられた１枚の金属板でそれぞれ構成され、側面翼部８及 び後部翼部１０を有している。棚用の板６は、木製、ガラス製、又は例えばポリ メタクリレートのような透明プラスチック材料製の棚板で構成される。 支柱２及び４の側面翼部は、棚用の板６の各端部の通路である、１２のような 横断する穴を有し、一方、後部翼部１０は、折り返し部１６に設けられた１４の ような切れ込みを有し、切れ込み１４及び穴１２は、棚用の板の厚さｅ１とほぼ 等しい、高さｈのものである。 棚用の板６は、それらが正しい場所にあるときは、穴１２及び切れ込み１４で の嵌め込みによって組み合わされた支えにより、その水平を厳密に保持される。 飾り棚の安定はこうして得られ、構成要素としての前記のいろいろな要素が、工 具類や、ねじ、止め金、又 は特殊具のような追加の組み立て具なしに、未経験者によって迅速かつ容易に組 み立てられることは注目されよう。 棚板セットが１本の支柱によって保持され、一方、他の支柱は棚板セットの基 盤しか形成しないかもしれないが、美観の理由で支柱を、互いに逆さにできるこ とは有利であり、少なくとも本発明によって述べられた支柱の特色が、２本の支 柱に利用されることは留意されよう。 翼部８及び１０の各端部の垂直縁部１８が、Ｌ字形の縁部を形成するように、 飾り棚の内側の方へ折り曲げられ、垂らされることは注目されよう。このような 配置が支柱２及び４を剛性化でき、切れ込み１４による棚用の板６の支えが改良 されることは、図に明らかである。 第２図及び第３図では、棚用の板６は、特に長手方向の移動への固定の目的で 、支柱２の側面翼部８に設けられた穴１２のフック掛け用の溝２０を有する。溝 の幅ｌが、その配置後の棚用の板６の上面に対する穴１２の上縁部２２の隔たり にもかかわらず、側面翼部８の穴１２による棚用の板端部の剛性の支えを保持す るように、支柱２を形成する金属板の厚さｅ２と等しいことは注目されよう。さ らにこの後者の配置が、飾り棚の組み立て時に、棚用の板端部をそこへ導入しや すくするように、穴１２の高さｈをわずかに増すことができるのは注目されよう 。 その高さｈが、棚用の板の厚さｅ１とほぼ等しく保持された切れ込み１４は、 特に配置後に棚用の板６の水平の位置を保持するため、溝２０の深さｐと等しい 距離ｄだけ下方にずらされている。 飾り棚を組み立てるためには、穴１２に関して棚用の板６を位置決めしその中 に導入できるために、後部翼部１０を外側の方（３）へ押し返さねばならない。 その結果後部翼部１０は、切れ込み１４の下方へのずれの理由で押し返された位 置にある棚用の板６によって、自発的に保持される（第２図）。 次いで、棚用の板６の長手方向の移動（１）が、溝２０によって 側面翼部８のフック掛けまで行われる。その結果後部翼部１０は、自発的に最初 の位置（５）を回復するようになり、棚用の板６は切れ込み１４によって後部翼 部１０により保持される（第３図）。 棚板が正しい位置にあって、側面翼部８の穴１２の外への離脱及び後退が、後 部翼部１０の外側への新しい弾性変形（３）によってしか許されないことは、第 ３図に明らかである。 好ましい一実施態様が述べられ、図示されたが、本発明の範囲がこれに限定さ れず、むしろ当初に明示された特徴を含むすべての家具に広がることは理解され るべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘクトル，デイデイエ フランス国 エフ−03110 シヤルメイル, ル ブール−ド−シヤルメイル（番地な し) (72)発明者 ジユレ，ジヤン−ルイ フランス国 エフ−63000 クレルモン− フエラン，アブニユ デユ リムザン, 130

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも支柱（２、４）と呼ばれる二つの垂直な壁面を有し、それらの 間には、棚用の板と呼ばれる少なくとも１枚の棚板（６）でつくられた棚板セッ トが水平に延び、前記壁面が、それぞれ側面翼部（８）及び後部翼部（１０）と 呼ばれる二つの翼部を形成するように曲げられ、前記翼部が、それぞれ少なくと も一つの支え具（１２、１４）を水平な平面に組み込み、前記支え具が、少なく とも棚用の板（６）を内部に挿入される穴によって形成される種類の飾り棚と呼 ばれる整理用の棚において、 −前記棚用の板（６）が、前記支柱（２、４）の少なくともいずれかの翼部（ ８、１０）の、少なくとも一つのフック掛けの溝（２０）をその下面に有し、前 記溝（２０）が、側面翼部（８）の厚さｅ２と等しい幅１であること、 −他方の翼部（８、１０）に設けられた穴が、溝（２０）の深さｐと等しい距 離ｄを下の方へずらされ、棚用の板（６）の厚さｅ１とほぼ等しい高さｈである こと、及び −前記壁面（２、４）の曲げが修正可能であること を特徴とする飾り棚。 ２．少なくとも前記壁面（２、４）の形成された曲げが、支柱（２）の翼部（ ８、１０）によってそれぞれ保持された棚板（６）の縁部で形成された角度より わずかに小さいことを特徴とする請求の範囲第１項記載の飾り棚。 ３．少なくとも支柱（２）が、折り曲げ及び圧延のいずれか一方の作業を利用 して剛性物質の板から形成され、前記物質が、金属、ポリメタクリレート及びポ リカーボネートを含む物質群の一つの物質であることを特徴とする請求の範囲第 ２項記載の飾り棚。 ４．少なくとも支柱（２）が、垂直な稜で２面に折り曲げられた１枚の金属板 で形成され、２面の面がそれぞれ前記翼部（８、１０）を構成することを特徴と する請求の範囲第３項記載の飾り棚。 ５．前記支え具が、一方では側面翼部（８）に設けられて棚用の 板（６）の端部を受け入れる横方向の穴（１２）で、他方では後部翼部（１０） の端部の垂直縁部から飾り棚の下方への折り返し部（１６）に設けられた切れ込 み（１４）で形成され、前記切れ込み（１４）が下方にずらされた前記穴である ことを特徴とする請求の範囲第４項記載の飾り棚。 ６．翼部（８、１０）の各端部の垂直縁部（１８）が、Ｌ字形の縁部を形成す るように、飾り棚の内側の方へ折り曲げられ、垂らされることを特徴とする請求 の範囲第４項記載の飾り棚。