JPH10500853A - 大腸菌においてヌクレアーゼ遺伝子を直接クローン化する方法 - Google Patents

大腸菌においてヌクレアーゼ遺伝子を直接クローン化する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、制限エンドヌクレアーゼのようなヌクレアーゼ遺伝子をE.coli中で直接クローニングする新規な方法を開示する。さらに、該方法の適用を容易にする新規な株も提供する。本発明方法は、制限エンドヌクレアーゼ遺伝子を含むエンドヌクレアーゼをコードする多くの遺伝子のクローン化に用いられて成功をおさめている。

Description

【発明の詳細な説明】 大腸菌においてヌクレアーゼ遺伝子を 直接クローン化する方法 発明の背景 ヌタレアーゼは一本鎖または二本鎖DNAを分解もしくは切断する酵素である 。制限エンドヌクレアーゼは、DNA分子中の特定のヌクレオチド配列(「認識 配列」)を認識し、これに結合する一群の重要なヌクレアーゼである。上記のよ うに結合した制限エンドヌクレアーゼは、認識配列の内部またはその一端におい てDNA分子の両鎖を切断する。異なる制限エンドヌクレアーゼは異なる認識配 列を認識する。今までに試験された何百もの細菌種の中から180を越える種類 の、独自の特異性を有する制限エンドヌクレアーゼが同定されている。 自然界では制限エンドヌクレアーゼは、細菌細胞を無事であるように保護する 役割を果たすと考えられる。制限エンドヌクレアーゼによって細菌は、前記酵素 が存在しなければ細菌を破壊するかまたは細菌に寄生するであろうウイルス及び プラスミドのような外来DNA分子への感染に耐性であり得る。この耐性は、適 当な認識配列が存在する場 合に制限エンドヌクレアーゼが侵入した外来DNA分子を切断することによって もたらされる。前記切断によって感染遺伝子の多くは無力化され、DNAは非特 異的エンドヌクレアーゼによって更に分解される。 上記のような細菌保護系の第二の構成要素に修飾メチラーゼが有る。この酵素 は制限エンドヌクレアーゼと相補的であり、細菌が細菌自体のDNAを切断から 保護し、かつ外来の感染DNAと区別することを可能にする手段を提供する。修 飾メチラーゼは、対応する制限エンドヌクレアーゼと同じ認識ヌクレオチド配列 を認識してこれに結合するが、DNAを切断する替わりに配列内のいずれかのヌ クレオチドをメチル基の付加によって化学的に修飾する。メチル化された認識配 列はもはや制限エンドヌクレアーゼによって結合も切断もされない。細菌細胞の DNAは修飾メチラーゼの活性により、常に完全に修飾されている。従って、細 菌細胞のDNAは内在制限エンドヌクレアーゼの存在に対して完全に非感受性で ある。制限エンドヌクレアーゼによる認識及び切断に感受性であるのは、修飾さ れない、従って確実に外来性であるDNAのみである。 遺伝子操作技術の出現に伴い、遺伝子をクローン化し、 当該遺伝子がコードするタンパク質及び酵素を通常の精製技術によって得られる よりも大量に生産することが可能となった。制限エンドヌクレアーゼ遺伝子のク ローンを単離する鍵は、このクローンが10-3〜10-4といった低い頻度で発生 する場合に複雑な「ライブラリー」、即ち「ショットガン」操作によって得られ るクローン集団内で該クローンを同定する簡単でかつ確実な方法を開発すること である。 タイプII制限−修飾系はますます頻繁にクローン化されるようになっている。 最初にクローン化された系には、制限エンドヌクレアーゼクローンを同定または 選択する手段としてバクテリオファージ感染が用いられた(EcoRII: Ko sykh等, Molec. Gen. Genet. 178, pp.71 7−719, 1980; HhaII: Mann等, Gene 3, pp .97−112, 1978; PstI: Walder等, Proc. Natl. Acad. Sci.USA 78, pp.1503−1507 , 1981)。細菌は制限−修飾系を有することによってバクテリオファージ による感染に耐性となり得るので、クローン化 された制限−修飾遺伝子を持つ細胞は原則として、ファージに曝露したライブラ リーから生存細胞として選択的に単離し得る。しかし、この方法の価値は限られ ていることが判明した。特に、クローン化された制限−修飾遺伝子は選択的生存 を実現するのに十分なファージ耐性を常に示すわけではないことが明らかとなっ た。 別のクローニング法では、最初にプラスミド保持型(plasmid−bor ne)であると特徴付けられた系を大腸菌クローニングプラスミドに挿入する( EcoRV:Bougueleret等, Nucl. Acld.Res. 12, pp.3659−3676, 1984; PaeR7: Ginge ras及びBrooks,Proc. Natl. Acad. Sci. U SA80, pp.402−406, 1983; Theriault及びR oy, Gene 19, pp.355−359, 1982; PvuII: Blumenthal等, J. Bacteriol. 164, pp. 501−509, 1985)。 次第に多数の系のクローニングに用いられてきている第三の方法では、活性な メチラーゼ遺伝子を選択することに よってクローニングを行なう。例えば米国特許第5,200,333号、及びB suRIに関してはKiss等,Nucl. Acid. Res. 13, pp.6403−6421, 1985を参照されたい。制限遺伝子と修飾遺伝 子とはしばしば近接して連結されているので、両遺伝子を同時にクローン化する ことがしばしば可能である。しかし、このような選択は常に完全な制限系をもた らすとは限らず、メチラーゼ遺伝子のみをもたらす場合も有る(BspRI: Szomolanyi等, Gene10, pp.219−225, 198 0; BcnI: Janulaitis等, Gene 20, pp.19 7−204, 1982, BsuRI: Kiss及びBaldauf, G ene 21, pp.111−119, 1983; 並びにMspI: W alder等, J. Biol. Chem. 258,pp.1235−1 241, 1983)。 第四のクローニング法(「メチラーゼインジケーター」法)では、メチル化依 存制限系McrA、McrBC及びMrr(Raleigh及びWilson, Proc.Natl. Acad. Sci. USA 83, p p.9070−9074, 1986; Heitman及びModel, G ene 103, pp.1−9,1991; Kellehr及びRalei gh, J.Bacteriol. 173, pp.5220−5223, 1991)並びにdinD1::lacZオペロン融合体を用いて、メチラーゼ 遺伝子を含むクローンをスクリーニングする。dinD1遺伝子座は、大腸菌に おいて紫外線処理、マイトマイシン処理、またはメチル化DNAへのMcrA、 McrBCもしくはMrr制限エンドヌクレアーゼの作用などにより「SOS応 答」が誘起されると発現するDNA損傷誘導性遺伝子である(その開示が本明細 書に参考として含まれるKenyon及びWalker, Proc. Nat l. Acad. Sci.USA 77, pp.2819−2823, 1 980; Heitman及びModel,上掲誌,1991; Heitma n及びModel, J. Bacteriol. 169, pp.3234 −3250,1989; 並びにPiekarowicz等, J.Bacte riol. 173, pp.150−155,1991)。mcrA、mcr BC及びmrrの温度感受 性突然変異体、並びにdinD1::lacZ融合体を有する株を構築し、これ を大腸菌以外の細菌供給源から得たメチラーゼ遺伝子の大腸菌中への直接クロー ニングに用いることが行なわれた(その開示が本明細書に参考として含まれるP iekarowicz等, Nucl. Acid. Res. 19, pp .1831−1835,1991)。連結したゲノム−ベクターDNAで上記の ような株を形質転換すると、上記メチル化依存制限系のうちのいずれかに対する 感受性をもたらすメチラーゼを発現する遺伝子を有する形質転換体が、SOS DNA修復誘導及びβ−ガラクトシダーゼ発現を惹起するメチル化依存制限の結 果としてXgalインジケータープレート上に42℃において白色のコロニー、 30℃において青色のコロニーを形成する。ほとんどの制限酵素遺伝子と同種( cognate)メチラーゼ遺伝子とが近接して連結されているので、適当な大 きさのDNA断片中のメチラーゼ遺伝子をクローン化すれば同種エンドヌクレア ーゼ遺伝子を共にクローン化することになり得る。 標準的な方法が実用的でないか、または好ましい成果をもたらさない場合には 代替方法として、制限エンドヌクレ アーゼなどのヌクレアーゼを直接クローン化する方法を設計することが望ましい 。発明の概要 本発明は、大腸菌において制限エンドヌクレアーゼ遺伝子などのヌクレアーゼ 遺伝子を直接クローン化する新規な方法を提供する。本発明はまた、上記方法の 適用を容易にする新規な株も提供する。本発明の方法は、BsoBI、Tth1 11I、TaqI及びEco0191などの制限エンドヌクレアーゼを含めたヌ クレアーゼをコードする幾つかの遺伝子のクローニングに首尾よく適用できた。 従って本発明は、上記のようなヌクレアーゼをコードする単離DNA、並びにそ れらのヌクレアーゼの発現に用いるベクター及び形質転換宿主細胞も提供する。 本発明は特に、(i)制限系を総て欠く(EcoKR-、McrA-、McrB C-、Mrr-)、dinD1::lacZ融合体を有する新規な大腸菌株、(i i)dinD1::lacZ融合体などの、DNA損傷誘導プロモーターとイン ジケーター/レポーター遺伝子との融合体を含む株を用いる、大腸菌においてヌ クレアーゼ遺伝子を直接クローン化する方法、並びに(iii)本発明の方法で ク ローン化した、或る種のヌクレアーゼをコードする単離DNAに係わる。大脳菌 においてT7.3エンドヌクレアーゼ、EcoRIまたはBamHI制限酵素に よって導入されたDNAの切れ目(breaks)もしくはニックがSOS応答 を誘起することが判明しているので(Panayotatos及びFontai ne, J. Bjol.Chem. 260, pp.3173−3177, 1985; Heitman及びModel,上掲誌,1991; Xu及び Schildkraut, J. Biol. Chem. 266, pp. 4425−4429, 1991)、本発明者は、先に述べた制限系を総て欠く djnD1::lacZなどのインジケーター株に連結ゲノムDNA断片及びベ クターを導入し、形質転換体をXgalプレート上で平板培養すれば、ヌクレア ーゼ保有クローンを青色コロニーの選出(picking)によって直接発見で きるのではないかと推論した。制限エンドヌクレアーゼをコードする遺伝子のク ローニングに本発明を用いる場合、メチラーゼ選択法の時とは異なり、メチラー ゼ遺伝子が宿主染色体を完全に保護する必要は無い。実際のところ、メチラーゼ 遺伝子が全く存在しなくともよいこ とも有る。このことは特に、形質転換体を本発明により比較的低温、即ち約30 〜37℃で増殖させる場合の熱安定酵素の場合に該当する。上記のような低温で は熱安定性の制限エンドヌクレアーゼはさほど活性でなく、形質転換宿主細胞は 保護的メチル化を一部にしか、更には全く受けていなくとも生存し得る。 即ち、本発明の方法によれば、好ましい大腸菌細胞(dinD1::lacZ 、EcoKR-、McrA-、McrBC-、Mrr-)などの宿主細胞を連結ゲノ ム−ベクターDNAで形質転換し、形質転換体をXgalプレート上で平板培養 すると、制限エンドヌクレアーゼ遺伝子を有する細胞は青色のコロニーを形成し 、なぜなら制限酵素はin vivoでDNAを損傷し、SOS DNA修復応 答を誘起するからである。この方法(「エンドヌクレアーゼインジケーター法」 )はPiekarowicz等,上掲誌,1991に記載された「メチラーゼイ ンジケーター法」と、後者の従来方法がエンドヌクレアーゼではなくメチラーゼ の発現を検出する点において相違する。上記従来方法は、特異的なメチル化配列 に作用する内在制限酵素(McrA、McrBCまたはMrr)のDNA損傷作 用 に依拠していた。適当な外来メチラーゼの発現によって、上記メチル化特異的エ ンドヌクレアーゼのうちの一つ以上に感受性である配列が創出され得、その結果 SOS応答の誘起と青色の発色とが生起する。メチラーゼ遺伝子は同種エンドヌ クレアーゼをコードする遺伝子を伴っても伴わなくてもよい。本発明のエンドヌ クレアーゼインジケーター法はエンドヌクレアーゼのみを検出してメチラーゼは 検出せず、なぜなら関連するメチル化依存制限系が宿主細胞に存在しないからで ある。本発明の方法によって熱安定制限酵素TaqI(5′TCGA3′; 配 列番号1)及びTth111I(5′GACNNNGTC3′; 配列番号2) をコードする遺伝子を、大腸菌において首尾よくクローン化した。メチラーゼ選 択法(Szomolanyi等,上掲誌,1980)と「エンドヌクレアーゼイ ンジケーター法」とを組み合わせて制限エンドヌクレアーゼ遺伝子をクローン化 することも可能である。これら2方法の組み合わせによって、制限エンドヌクレ アーゼコーディング遺伝子ecoO109IRをクローン化した。図面の簡単な説明 図1はTth111Iをコードする遺伝子であるtth 111IR遺伝子の大腸菌におけるクローニングの説明図である。 図2は大腸菌によって産生されたクローン化TaqI及びTth111I制限 酵素のDNA切断パターンを示す。 図3はBsoBI活性アッセイの結果を示す。50mM NaCl、10mM トリス−HCl、10mM MgCl2及び1mM DTTを含有する緩衝液中 で1μgのλDNA基質を10μlの細胞抽出物と共に65℃で1時間インキュ ベートした。DNA消化産物を0.8%アガロースゲル中で分離させ(reso lved)、エチジウムブロミド染色によって検出した。単離物#16から得ら れた細胞抽出物はBsoBIヌクレアーゼ活性を有することが判明した。最初の レーンはBsoBI陽性対照である。各レーン上の数字は単離物番号を示す。 図4−1〜図4−4はBsoBI制限及びメチラーゼ遺伝子の配列である(配 列番号3、4、5及び6)。 図5はBsoBI制限エンドヌクレアーゼ遺伝子を含むDNA挿入部分の制限 マップである。挿入部分の大きさは約8.0kbである。挿入部分はSau3A Iで部分消化したBacillus stearothermophi lusゲノムDNAから得、pUC19のBamHI部位へクローン化した。発明の詳細な説明 本発明はその一形態によって、ヌクレアーゼ遺伝子を直接クローン化する新規 な方法を提供する。本発明の方法は通常次のステップを含むが、当業者には理解 されるように、これらのステップの変形も結果に悪影響を及ぼさずに可能である 。 1) ヌクレアーゼ産生株からゲノムDNAを調製し、これを完全に、または部 分的に切断して約500〜20,000bpのクローン化可能なDNA断片を生 じさせる。このような断片は、例えば制限酵素を用いたり、音波処理で切り取っ たりして取得し得る。得られた断片はその後、pBR322、pUC19、pA CYC187、pSC101、またはこれらの誘導体中の相容性の付着端または 平滑末端を持つクローニングベクターに連結する。 2) 連結DNA混合物を、好ましくはdinD::lacZ融合体などの、イ ンジケーター/レポーターと融合したDNA損傷性プロモーターを有し、かつメ チル化依存制限系を欠く細菌株(dinD::lacZ、hsdR、m crA、mcrBC、mrr)に移入する。好ましい株の一つに大腸菌ER19 92(NEB #907)が有り、この株の標本はブダペスト条約の約定に基づ き1994年5月24日付でAmerican Type Cultrue C ollectionに、ATCC受託番号第55582号の下に寄託してある。 用い得る他のDNA損傷誘導プロモーターにはdinA(M. Iwasaki 等,J. Bacteriol. 172, pp.6268−6273, 1 990)及びdinG(L. K. Lewis, J. Bacteriol . 174, pp.5110−5116, 1992)が含まれ、前記文献の 開示は本明細書に参考として含まれる。上記プロモーターのうちのいずれかと融 合し得る他のインジケーター/レポーター遺伝子には、アルカリホスファターゼ (phoA; Proc. Natl. Acad. Sci.USA 82, pp.5107−5111, 1985)、ルシフェラーゼ(lux; J. Engelrecht, Science 227, pp.1345−13 47, 1985)、β−グルクロニダーゼ(W.W. Metcalfe, Gene 129, pp. 17−25, 1993)、アミノグリコシドホスホトランスフェラーゼ(J. M. Ward等, Mol.Gen. Genet. 203, pp.4 68−478, 1986)及びエンドグルカナーゼ(W. W.Bingle 等, Can. J. Microbiol.39, pp.70−80, 1 993)が含まれ、前記文献の開示は本明細書に参考として含まれる。 大腸菌ER1992の形質転換後、細胞を、Xgal及び適当な抗生物質を含 有するインジケータープレート上で平板培養し、約30〜42℃で一晩インキュ ベートする。クローン化するべき特定の制限エンドヌクレアーゼ遺伝子またはヌ クレアーゼ遺伝子次第では、宿主のメチル化依存制限系の全部または一部を不活 性化しなくともよい場合が有る。上記制限系が常に欠けている必要は無いが、修 飾塩基(異常なC5シトシン、N4シトシンまたはN6アデニン)が未知である場 合の制限−修飾系のクローニングには総てのメチル化依存系を欠くdinD:: lacZ株を用いることが好ましい。 3) 個々の中青色(medium blue)/暗青色コロニーを選出し、適 当な抗生物質を加えたLB培地(1 0〜1000ml)に接種して約30〜42℃で一晩振盪する。 4) 細胞を遠心によって回収し、溶菌酵素を加えた音波処理緩衝液中に再懸濁 させ、細胞溶解を音波処理によって完了させる。細胞破片及び不溶性構成要素を 遠心によって除去する。 5) クローン化するべきヌクレアーゼ遺伝子が熱安定性の細菌に由来する場合 は溶解物を約65℃で、大腸菌天然タンパク質の変性に十分な時間(例えば30 分間)加熱する。このステップによって、天然の大腸菌ヌクレアーゼを効率的に 不活性化する。 6) 上清(細胞抽出物)を適当な緩衝液中で37〜68℃において、pUC1 9、pBR322、M13mp18/19複製形態もしくは一本鎖DNAまたは λDNAといった適当なDNA基質に対するヌクレアーゼ活性に関してアッセイ する。 7) DNA消化パターンもしくは断片をアガロースゲル電気泳動またはPAG Eによって分離させ、エチジウムブロミド染色によって検出する。 上述の方法は、taqIR遺伝子、tth111IR遺 伝子、及びThermus filiformis由来のDNAヌクレアーゼを コードする遺伝子を含めた幾つかのヌクレアーゼ遺伝子のクローニングに首尾よ く用いることができた。先に指摘したように、本発明の方法は特に、Bacil lus stearothermophilus(NEB #882)由来のB soBIなどの熱安定ヌクレアーゼを含めた上記以外のヌクレアーゼのクローニ ングに有用である。BsoBIは、CPyCGPuG(配列番号7)を認識する AvaIのアイソシゾマーである。 本発明は別の形態によって、上述のエンドヌクレアーゼインジケーター法で用 い得る新規な株を提供する。この株、即ち大腸菌ER1992はdinD::l acZ融合体を有し、かつ総ての制限系を欠いている(EcoKR-、McrA- 、McrBC-及びMrr-)。 大腸菌ER1992[F- λ- Δ(argF−lac)U169 supE 44 e14- dinD1::Mu dl1734(KanR,LacZ+) rfbD1? relA1? endA1 spoT1? thi−1 Δ(m cr−C−mrr)114::IS10]は、(i)NK6993由来のΔ(a rgF−lac)U16 9に連結したproC::Tn5での形質導入、KanRの選択、及びLac-P ro-のスクリーニングによりER1984を得ることによってER1821の Lac-誘導体を取得し、(ii)前記誘導体をER1578からの形質導入に よりPro+KanSとしてER1991を得、(iii)JH140[dinD 1::μdl1734(KanR,LacZ+)である大腸菌株; J. Hei tman等,上掲誌,1991)からの形質導入、KanRの選択、及びdin D融合体によって媒介されるβ−ガラクトシダーゼのナリジキシン酸誘導性発現 のスクリーニングによってdjnD1::μdl1734(KanR,LacZ+ )を導入する3ステップで構築した。この大腸菌株を、上記DNA損傷物質を収 容したウェルを中央に設けたXgalプレート上で試験した。精製した形質導入 体を、ウェルから放射状に画線培養した。暗青色にグラデーションの有る培養を 大腸菌ER1992と名付けた。この株は一切のDNA損傷を受けず、Xgal 上で淡青色を示した。 以下の実施例を、現段階で好ましく実施される本発明の具体例を説明するため に示す。これらの実施例は説明用で あり、本発明は添付の請求の範囲に記されている事以外では前記実施例に限定さ れないと考えるべきであることは理解されよう。 実施例1 BsoBI制限エンドヌクレアーゼをコードする bsoBIR遺伝子のE.coli中でのクローニング 細菌DNAの精製:5gのBacillus stearothermoph ilus(NEB#882)細胞を、25%スクロース、50mM トリス−H Cl,pH8.0を含む緩衝液25mlに再懸濁した。該細胞懸濁液に、5ml の0.5MEDTA、pH8.0及び6mlのリゾチーム(10mg/ml)を 加えた。室温で10分間インキュベートした後、36mlの溶菌緩衝液(1% Triton X−100、50mM トリス−HCl、pH8.0、62mM EDTA)及び5mlの10% SDSを加えて、細胞を完全に溶解した。フ ェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回抽出してタンパク質を取り出した 。1/10容量の3.5M 酢酸ナトリウム及び等量のイソプロパノールを添加 し、15,000rpm/分で遠心して、ゲノムDNAを沈降させた。DNAペ レットを50m lの70%エタノールで洗浄し、真空下に乾燥した。DNAペレットを10ml のTE緩衝液に再懸濁し、2リットルのTE緩衝液(10mM トリス−HCl 、pH7.8、1mM EDTA)中4℃で一晩透析した。 ゲノムDNAの部分消化:50μgのゲノムDNAを、それぞれ、2単位、1 単位、0.5単位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで30分間3 7℃で消化した。消化DNAをフェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回 抽出し、エタノールで沈降させて精製した。ベクターpUC19 DNAをBa mHI制限酵素により直鎖状にし、ウシ腸アルカリホスファターゼ(CIP)で 脱リン酸化した。CIP処理した後、ベクターDNAをフェノール−CHCl3 で2回、CHCl3で2回抽出し、エタノールで沈降させて精製した。 連結及び形質転換:Sau3AIで部分消化した10μgのゲノムDNAを、 BamHI切断及びCIP処理したpUC19 DNA1μgと一晩16℃で連 結させた。等量のTE緩衝液を加えて連結DNAを希釈し、ER1992(di nD1::lacZ+、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント 細胞の形質転換に用いた。 形質転換細胞をアンピシリン(Ap)+Xgalプレート(5−ブロモ−4−ク ロロ−3−インドリル−D−ガラクトピラノシド、Xgal、0.016%w/ v)上で平板培養し、37℃で一晩インキュベートした。10,000個の形質 転換細胞中に24のブルーコロニーが見出された。各ブルーコロニーを10ml のLBfApに接種し、振盪機中37℃で一晩インキュベートした。細胞を遠心 して収穫し、1mlの音波処理緩衝液(10mM トリス−HCl、pH7.8 、10mM β−メルカプトエタノール、10mg/ml リゾチーム)に再懸 濁した。30秒間の音波処理を2回行って細胞の溶菌を完了した。不溶成分を遠 心して除去し、上清を捕集して、以下のようなエンドヌクレアーゼ活性アッセイ に用いた:1μgのλDNA基質を、10μlの細胞抽出物と共に、50mM NaCl、10mM トリス−HCl、10mM MgCl2、1mM DTT を含む緩衝液中65℃で1時間インキュベートした。DNAフラグメントを0. 8%アガロースゲル中で分離し、臭化エチジウム染色により検出した。1つの分 離物からの細胞抽出物は、BsoBIエンドヌクレアーゼ活性を含むことが判明 した(図3、分離物#16参照)。この株から プラスミドDNAを抽出し、BsoBI制限インドヌクレアーゼで消化して耐性 を調べた。該プラスミドDNAはBsoBIで切断されたが、これは、BsoB Iメチラーゼ遺伝子が挿入物中に存在しないか、又は該メチラーゼ遺伝子が全く 発現されないことを示している。BsoBIエンドヌクレアーゼ遺伝子(Bso BIR)を有するプラスミドをpBsoR1と命名した。BsoBIクローンの 安定性を測定するために、ER1992[pBsoR1]細胞を37℃で増殖さ せ、プラスミドDNAを細胞から分離し、ER1992コンピテント細胞への再 形質転換に用いた。再形質転換実験では、さらなる突然変異を最小限にするべく 、形質転換細胞を30℃で平板培養した。形質転換細胞の67%がブルーコロニ ーを形成する(528個の形質転換細胞中356のブルーコロニー)のに対し、 他の33%はホワイトコロニーを形成する(528個の形質転換細胞中172の ホワイトコロニー)ことが知見された。プラスミドDNAをホワイトコロニーか ら分離し、制限消化により分析すると、該DNAが広範囲の欠失を示すことが見 出された。ER1992[pBsoR1]細胞は37℃ではあまり安定ではない という結論を得た。pBsoR1を有 するブルーコロニーを37℃の代わりに30℃で一晩インキュベートすると、E R1992[pBsoR1]細胞はより安定になる。30℃培養物から分離した プラスミドDNAを用いて再形質転換すると、形質転換細胞の99.6%が30 ℃でブルーコロニーを形成する(480のブルーコロニー、2つのホワイトコロ ニー)。pBsoR1(NEB#951)の試料は、ブダペスト条約の条項に基 づき、1994年12月13日にAmerican Type Culture Collectionに寄託され、ATCC受託番号75966の元に受託さ れた。 AvaI制限−修飾系をコードする遺伝子は、New England Bi olabsでクローン化された。AvaI及びBsoBIは同一の認識配列5′ CPyCGPuG3′(配列番号7)を共有している。AvaIメチラーゼ遺伝 子(avaIM)を有する1.8kbのpstIフラグメントをpAvaIRM 12から消化し、pR976ベクター(pACYC184誘導体、TcR)にク ローン化した。プラスミドpR976−AvaIM+をER1992(dinD: :lacZ)細胞に形質転換して、E.coli染色体を予備修飾した。次いで 、BsoBI エンドヌクレアーゼ遺伝子を有する第2のプラスミド、pBsoR1をpR97 6−AvaIM+を含む細胞に導入し、Xgalインジケータープレート上で平 板培養した。該形質転換細胞はまだブルーコロニーを形成することが知見された が、これは、AvaIメチラーゼがBsoBIエンドヌクレアーゼ損傷に対して E.coli染色体を保護しないことを示唆している。 プラスミドミニ調製手順:1.5mlの一晩培養物を14,000rpm/分 で3分間ペレット化した。上清を流し出し、細胞ペレットを200mlのSTE T緩衝液(50mM トリス−HCl、pH7.8、50mM EDTA、0. 5% Triton−X100、8%スクロース)に再懸濁した。該細胞懸濁液 に50μlのリゾチーム(10mg/ml)を加えた。溶解した細胞を沸騰水中 で1分間沸騰させ、沈降物を14,000rpm/分で10分間スピンした。2 00μlの上清を捕集し、100μlの7.5M NH3Ac及び600mlの 95%エタノールと混合した。室温で10分間14,000rpm/分で遠心し てDNAを沈降させた。DNAペレットを1mlの70%エタノールで洗浄し、 真空下に15分間乾燥した。乾燥し たペレットを100μlのTE緩衝液+5μlのRNアーゼA(10mg/ml )に再懸濁した。 挿入物の制限マッピング:プラスミドDNApBsoR1を種々の制限酵素で 消化し、消化DNA産物をアガロースゲル電気泳動により分析した。制限マップ を図5に示した。 bsoBIR遺伝子を、欠失マッピングにより8kbのゲノムDNA挿入物中 の1.4kbのEcoNI/XbaIフラグメント内にマッピングした。全bs oBIR遺伝子を、サブクローン及び欠失クローン(SspIフラグメントサブ クローン、AvrII/XbaIサブクローン、NlaIIIフラグメントサブクロ ーン、Sau3AIフラグメントサブクローン、EcoNI/AvrIIサブクロ ーン、AvrII/XhoI)並びに「プライマーウォーキング」から配列決定し た。精製BsoBIエンドヌクレアーゼのN末端タンパク質配列は開始コドンの 後の予測タンパク質配列〔(M)NTQKPFENHLKSVDDL(配列番号 6の1−17アミノ酸に対応する)〕とマッチするので、bsoBIR遺伝子の 開始コドンをTTGコドンと定めた。bsoBIR遺伝子の両側のDNAも配列 決定して、8. 0kbのDNAフラグメントにクローン化されているシトシンメチラーゼ遺伝子 の一部が存在するかどうかを測定した。bsoBIM遺伝子又は該遺伝子の一部 は、保存されたメチラーゼモチーフに基づいて同定し得る。bsoBIR遺伝子 の後のDNA領域を配列決定し、6つのフレーム全てについて翻訳すると、保存 されたN4シトシンメチラーゼモチーフが1個見つかった。この配列は、DPF LGSGTT(配列番号5の106−114アミノ酸に対応する)である。bs oBIM遺伝子の727pbのみが元の8.0kb挿入物上に存在していた。従 って、逆PCRを用いてメチラーゼ遺伝子の残りの部分をクローン化した。Ha eII及びNlaIII切断/自己連結したゲノムDNAの逆PCR産物のクローニ ング及び配列決定により、別の保存メチラーゼモチーフTSPPY(配列番号5 の319−323アミノ酸に対応する)が見出された、メチラーゼ遺伝子の別の 902bpを得た。全メチラーゼ遺伝子(1629bp)をゲノムDNAからl acRにより増幅し、pSX33lacIqにクローン化し、E.coli RR 1コンピテント細胞に形質転換して、宿主を予備修飾した。bsoBIR遺伝子 を含むBbsI/XbaIフラグメン トを発現ベクターpRRSにクローン化して過産生構築物E.coli RR1 (pSX33lacIq−BsoBIM+、pRRS−BsoBIR+)を得た。 bsoBIM及びbsoBIR遺伝子の配列をそれぞれ図4−1〜図4−4に示 す。 実施例2 Taq/R遺伝子のE.coli中でのクローニング 細菌DNAの精製を以下のように行った:5gのThermus aquat icus YT−1(ATCC 25104)細胞を、25%スクロース、50 mM トリス−HCl、pH8.0を含む25mlの緩衝液中に懸濁した。該細 胞懸濁液に、5mlの0.5M EDTA、pH8.0及び6mlのリゾチーム (10mg/ml)を加えた。室温で10分間インキュベートした後、36ml の溶菌緩衝液(1% Triton X−100、50mM トリス−HCl、 pH8.0、62mM EDTA)及び5mlの10%SDSを加えて細胞を完 全に溶解した。フェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回抽出してタンパ ク質を取り出し、1/10容量の3.5M酢酸ナトリウム及び等量のイソプロパ ノールを加え、15,000rp m/分で遠心してゲノムDNAを沈降させた。DNAペレットを50mlの70 %エタノールで洗浄し、真空下に乾燥した。DNAを10mlのTE緩衝液に再 懸濁し、2リットルのTE緩衝液中4℃で一晩透析した。50μgのゲノムDN Aを、1単位、0.5単位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで3 0分間37℃で消化した。消化DNAをフェノールCHCl3で2回、CHCl3 で2回抽出し、エタノールで沈降させて精製した。ベクターpBR322 DN AをBamHI制限酵素で直鎖状とし、ウシ腸アルカリホスファターゼ(CIP )で脱リン酸化した。ベクターDNAをフェノール−CHCl3で2回、CHC l3で2回抽出し、エタノールで沈降させて再度精製した。 Sau3AIで部分消化したゲノムDNAを、BamHIで切断し、CIP処 理したpBR322 DNAと連結した。E.coli ER1992(din D1::lacZ、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント細胞 及び連結DNAを混合して、1回の形質転換実験から合計して約4,000のコ ロニーを得、形質転換細胞をAp+Xgalプレート上で平板培養する。10の ブ ルーコロニーが見出された。各コロニーを10mlのLB+Apに接種し、振盪 機中37℃で一晩インキュベートした。細胞を遠心して収穫し、1mlの音波処 理緩衝液(10mM トリス−HCl、pH7.8、10mM β−メルカプト エタノール)+リゾチーム(10mg/ml)中に再懸濁した。音波処理により 細胞の溶菌を完了した。65℃で30分間溶解物をインキュベートして、E.c oliタンパク質を熱変性させた。不溶成分を遠心して除去し、上清をエンドヌ クレアーゼ活性アッセイに用いた。λ又はpBR322 DNA基質を5μlの 細胞抽出物と共に65℃で1時間インキュベートした。DNAフラグメントを0 .8%アガロースゲル中で分離し、臭化エチジウム染色により検出した。細胞抽 出物をpBR322基質上でエンドヌクレアーゼ活性について調べたが、2つの 株はTaqIエンドヌクレアーゼを産生することがわかった(図2)。これら2 つの株からプラスミドDNAを抽出し、TaqIエンドヌクレアーゼ消化にかけ た。1方のプラスミドはTaqI消化に対して部分的に耐性であり、他方は完全 に消化された。上記結果から、一方のクローンはTaqIメチラーゼ遺伝子を含 み、他方のクローンは該遺伝子を含んで いないものと推論された。 TaqIエンドヌクレアーゼ収率を予測するために、1リットルの細胞培養物 を37℃にし、細胞抽出物をその活性についてアッセイした。両株とも、湿潤細 胞1g当たり5×104単位のTaqIを産生した。細胞抽出物は以下のように 調製した:1リットルのLB+Apに5mlの一晩細胞を接種し、37℃で一晩 振盪した。細胞を遠心し、細胞ペレットを20mlの音波処理緩衝液(10mM トリス−HCl、10mM β−メルカプトエタノール)中に再懸濁し、30 秒バーストで10回音波処理し、15,000rpm/分で30分間遠心して、 細胞破片を除去した。上清を、TaqI緩衝液(100mM NaCl、10m M トリス−HCl、10mM MgCl2)中65℃で1時間エンドヌクレア ーゼ活性についてアッセイした。 実施例3 Tth111IR遺伝子のクローニング Tth111I制限酵素を産生するThermus thermophilu s 111(NEB#249)株からゲノムDNAを形成した。5gの細胞を、 25%スクロース、50mM トリス−HCl,pH8.0を含む2 5mlの緩衝液に再懸濁した。該細胞懸濁液に5mlの0.5M EDTA、p H8.0及び6mlのリゾチーム(10mg/ml)を加えた。室温で10分間 インキュベートした後、36mlの溶菌緩衝液(1%Triton X−100 、50mM トリス−HCl、pH8.0、62mM EDTA)及び5mlの 10%SDSを加えて、細胞を完全に溶解させた。フェノール−CHCl3で2 回、CHCl3で2回抽出してタンパク質を取り出し、1/10容量の3.5M 酢酸ナトリウム及び等量のイソプロパノールを加え、15,000rpm/分 で遠心してゲノムDNAを沈降させた。DNAペレットを50mlの70%エタ ノールで洗浄し、真空下に乾燥した。DNAを10mlのTE緩衝液に再懸濁し 、2リットルのTE緩衝液中4℃で一晩透析した。50μgのゲノムDNAを、 1単位、0.5単位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで30分間 37℃で消化した。消化DNAをフェノールCHCl3で2回、CHCl3で2回 抽出し、エタノールで沈降させて精製した。ベクターpBR322 DNAをB amHI制限酵素で直鎖状とし、CIPで脱リン酸化した。ベクターDNAをフ ェノール−CHCl3で2回、C HCl3で2回抽出し、エタノールで沈降させて再精製した。Sau3AIで部 分消化したゲノムDNAを、BamHI切断/CIP処理したpBR322 D NAと連結した。該DNA連結混合物をE.coli ER1992(dinD 1::lacZ、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント細胞に 形質転換した。8,000個の形質転換細胞中に40のブルーコロニーが見出さ れた。これら40の株をエンドヌクレアーゼ活性について調べた。14の株はT th111Iエンドヌクレアーゼを産生した(図2)。Tth111I産生株か らプラスミドDNAを作成し、Tth111I制限消化にかけた。12のプラス ミドはTth111Iエンドヌクレアーゼにより直鎖状となった。これは、メチ ラーゼ遺伝子が同一フラグメント中には含まれていないか、又は37℃では発現 されないことを示唆している。3つのプラスミドはTth111Iに対して部分 的に耐性であり、これは、クローン化フラグメント上に同種メチラーゼ遺伝子が 存在することを示している。 実施例4 メチラーゼ選択法とブルーコロニースクリーニング法の組合わせによるEcoO109IR遺伝子のクローニング この実施例においては、制限エンドヌクレアーゼ遺伝子をクローニングするた めにメチラーゼ選択法とエンドヌクレアーゼインジケーター法を組合わせる可能 性をテストした。E.coli H709c(NEB#361)のゲノムDNA を実施例2に記載のように作成した。DNAを実施例2に記載のようにSau3 AIで部分的に切断し、16℃で一晩pBR322(BamHIで直鎖状にし、 CIP処理した)に連結した。該連結混合物を用いてE.coliRR1コンピ テント細胞を形質転換した。合計105個の形質転換細胞をプールし、500m lのLB培地に接種した。細胞培養物を一晩37℃で振盪した。細菌細胞を遠心 して収穫し、20mlの緩衝液P1(100μg/ml RNアーゼA、50m M トリス−HCl、10mM EDTA、pH8.0)に再懸濁した。20m lの緩衝液P2(100mM NaOH、1%SDS)を添加した後、室温で5 分間インキュベートし、20mlの緩衝液P3(2.55M KAc、pH4. 8)を加えた。4℃で30分間遠心(15,000rpm/分)して沈降物を除 去した。上清を、緩衝液QBT(750mM NaCl、5 0mM MOPS、15%エタノール、pH7.0、0.15% Triton X−100)で予備平衡化した2つのQiagen中型カラムに装入した。プラ スミドDNAを20mlの緩衝液QC(1M NaCl、50mM MOPS、 15%エタノール,pH7.0)で洗浄し、5mlの緩衝液QF(1.25mM NaCl、50mM MOPS、15%エタノール、pH8.2)で溶離した 。プラスミドDNAを等量のイソプロパノールで沈降させ、4℃で30分間遠心 した。DNAペレットを70%エタノールで洗浄し、真空下に乾燥、1mlのT E緩衝液に溶解した。プラスミドライブラリーからの10μgのプラスミドDN Aを100単位のEcoO109I制限酵素で3時間37℃で消化した。消化プ ラスミドDNAを用いて、E.coli ER1992(dinD1::lacZ 、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)を形質転換し、細胞をXgal+ Apプレート上で平板培養した。120個の形質転換細胞中に14のブルーコロ ニーが見出された。14の株それぞれから10mlの細胞培養物を調製し、細胞 抽出物を作成してλDNA基質上でEcoO109Iエンドヌクレアーゼ活性に ついてアッセイした。8つの株がEco O109I制限エンドヌクレアーゼを産生することが判明した。メチラーゼ選択 法とエンドヌクレアーゼインジケーター法を組み合わせることにより、メチラー ゼ遺伝子のみを含むか又はチャレンジ後に切断部位を欠失したクローンは排除す るが、エンドヌクレアーゼ遺伝子を単独で有するか又はエンドヌクレアーゼ遺伝 子とメチラーゼ遺伝子とを共に有するクローンを同定し得る。 実施例5 熱安定性DNAヌクレアーゼ(TFヌクレアーゼ)を コードする遺伝子のクローニング 実施例2に記載のようにして、Thermus filiformis株から ゲノムDNAを作成した。該DNAを実施例2に記載のようにSau3AIで部 分的に切断し、16℃で一晩pBR322(BamHIで直鎖状にし、CIP処 理した)に連結した。連結混合物を用いてE.coli ER1992コンピテ ント細胞を形質転換し、Xgal、Apプレート上で平板培養した。1回の形質 転換実験から合計8,000個の形質転換細胞を得た。これらの形質転換細胞中 に23のブルーコロニーが見出された。23のブルー分離物それぞれから、10 mlの細胞培養物を 作製し、細胞抽出物を(実施例2に記載のように)調製して、pBR322 D NA基質上でDNAヌクレアーゼ活性についてアッセイした。1つの分離物(# 17)からの細胞抽出物は、pBR322二本鎖DNA上68℃のインキュベー ション温度でDNAニック活性を示した。ヌクレアーゼ活性をさらにテストする ために、M13mp18RF形態(二本鎖DNA)及び一本鎖形態を基質として 用いた。この場合も、該ヌクレアーゼは二本鎖基質上でDNAニック活性を示す 。該ヌクレアーゼを加えて一本鎖DNAを分解した。二本鎖DNA(λDNA又 はM13RF形態)をヌクレアーゼと共に長時間(12時間)インキュベートす ると、DNAも分解した。従って、Tfヌクレアーゼに好ましい基質は一本鎖D NAであるとの結論を得た。さらに、テストにより、該ヌクレアーゼは二本鎖D NAをエキソヌクレアーゼIIIで消化した後のような一方向欠失の適用に用い得 、残りの一本鎖DNAはTfヌクレアーゼにより除去し得ることも判明した。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年3月19日 【補正内容】図面の簡単な説明 図1はTth111Iをコードする遺伝子であるtth111IR遺伝子の大 腸菌におけるクローニングの説明図である。 図2は大腸菌によって産生されたクローン化TaqI及びTth111I制限 酵素のDNA切断パターンを示す。細胞抽出物のTaqI及びTth111Iエ ンドヌクレアーゼ活性をアッセイした。レーン1は切断していないpBR322 DNA、レーン2はTaqIエンドヌクレアーゼを含有する細胞抽出物で切断 したpBR322、レーン3は精製TaqIで切断したpBR322、レーン4 はBStEII切断λDNA寸法標準、レーン5は切断していないλDNA、レー ン6はTth111Iエンドヌクレアーゼを含有する細胞抽出物で切断したλD NA、レーン7は精製Tth111Iエンドヌクレアーゼで切断したλDNAで ある。TaqI及びTth111I制限消化は65℃で1時間行なった。 図3はBsoBI活性アッセイの結果を示す。50mM NaCl、10mM トリス−HCl、10mM MgCl2及び1mM DTTを含有する緩衝液中 で1μgのλD NA基質を10μlの細胞抽出物と共に65℃で1時間インキュベートした。D NA消化産物を0.8%アガロースゲル中で分離させ(resolved)、エ チジウムブロミド染色によって検出した。単離物#16から得られた細胞抽出物 はBsoBIヌクレアーゼ活性を有することが判明した。最初のレーンはBso BI陽性対照である。各レーン上の数字は単離物番号を示す。 図4AはBsoBIメチラーゼ遺伝子である(配列番号3)。図4BはBso BI制限エンドヌクレアーゼ遺伝子である(配列番号4)。図4CはBsoBI メチラーゼ遺伝子に対応するアミノ酸配列である(配列番号5)。図4DはBs oBI制限エンドヌクレアーゼ遺伝子に対応するアミノ酸配列である(配列番号 6)。 図5はBsoBI制限エンドヌクレアーゼ遺伝子を含むDNA挿入部分の制限 マップである。挿入部分の大きさは約8.0kbである。挿入部分はSau3A Iで部分消化したBacillus stearothermophilusゲ ノムDNAから得、pUC19のBamHI部位へクローン化した。発明の詳細な説明 本発明はその一形態によって、ヌクレアーゼ遺伝子を直接クローン化する新規 な方法を提供する。本発明の方法は通常次のステップを含むが、当業者には理解 されるように、これらのステップの変形も結果に悪影響を及ぼさずに可能である 。 1) ヌクレアーゼ産生株からゲノムDNAを調製し、これを完全に、または部 分的に切断して約500〜20,000bpのクローン化可能なDNA断片を生 じさせる。このような断片は、例えば制限酵素を用いたり、音波処理で切り取っ たりして取得し得る。得られた断片はその後、pBR322、pUC19、pA CYC187、pSC101、またはこれらの誘導体中の相容性の付着端または 平滑末端を持つクローニングベクターに連結する。 2) 連結DNA混合物を、好ましくはdinD::lacZ融合体などの、イ ンジケーター/レポーターと融合したDNA損傷性プロモーターを有し、かつメ チル化依存制限系を欠く細菌株(dinD::lacZ、hsdR、mCrA、 mcrBC、mrr)に移入する。好ましい株の一つに大腸菌ER1992(N EB #907)が有り、この株の標本はブダペスト条約の約定に基づき199 4年 5月24日付でAmerican Type Cultrue Collect ionに、ATCC受託番号第55582号の下に寄託してある。用い得る他の DNA損傷誘導プロモーターにはdinA(M. Iwasaki等,J. B acteriol. 172, pp.6268−6273, 1990)及び dinG(L. K. Lewis, J. Bacteriol. 174, pp.5110−5116, 1992)が含まれ、前記文献の開示は本明細 書に参考として含まれる。上記プロモーターのうちのいずれかと融合し得る他の インジケーター/レポーター遺伝子には、アルカリホスファターゼ(phoA; Proc. Natl. Acad. Sci. USA 82, pp.5 107−5111, 1985)、ルシフェラーゼ(lux; J. Enge lrecht, Science 227, pp.1345−1347, 1 985)、β−グルクロニダーゼ(W. W. Metcalfe, Gene 129, pp.17−25, 1993)、アミノグリコシドホスホトラン スフェラーゼ(J. M. Ward等, Mol. Gen. Genet. 203, pp.468−47 8, 1986)及びエンドグルカナーゼ(W. W. Bingle等, C an. J. Microbiol.39, pp.70−80, 1993) が含まれ、前記文献の開示は本明細書に参考として含まれる。 大腸菌ER1992の形質転換後、細胞を、Xgal及び適当な抗生物質を含 有するインジケータープレート上で平板培養し、約30〜42℃で一晩インキュ ベートする。クローン化するべき特定の制限エンドヌクレアーゼ遺伝子またはヌ クレアーゼ遺伝子次第では、宿主のメチル化依存制限系の全部または一部を不活 性化しなくともよい場合が有る。上記制限系が常に欠けている必要は無いが、修 飾塩基(異常なC5シトシン、N4シトシンまたはN6アデニン)が未知である場 合の制限一修飾系のクローニングには総てのメチル化依存系を欠くdinD:: lacZ株を用いることが好ましい。 3) 個々の中青色(medium blue)/暗青色コロニーを選出し、適 当な抗生物質を加えたLB培地(10〜1000ml)に接種して約30〜42 ℃で一晩振盪する。 4) 細胞を遠心によって回収し、溶菌酵素を加えた音波 処理緩衝液中に再懸濁させ、細胞溶解を音波処理によって完了させる。細胞破片 及び不溶性構成要素を遠心によって除去する。 5) クローン化するべきヌクレアーゼ遺伝子が熱安定性の細菌に由来する場合 は溶解物を約65℃で、大腸菌天然タンパク質の変性に十分な時間(例えば30 分間)加熱する。このステップによって、天然の大腸菌ヌクレアーゼを効率的に 不活性化する。 6) 上清(細胞抽出物)を適当な緩衝液中で37〜68℃において、pUC1 9、pBR322、M13mp18/19複製形態もしくは一本鎖DNAまたは λDNAといった適当なDNA基質に対するヌクレアーゼ活性に関してアッセイ する。 7) DNA消化パターンもしくは断片をアガロースゲル電気泳動またはPAG Eによって分離させ、エチジウムブロミド染色によって検出する。 上述の方法は、taqIR遺伝子、tth111IR遺伝子、及びTherm us filiformis由来のDNAヌクレアーゼをコードする遺伝子を含 めた幾つかのヌクレアーゼ遺伝子のクローニングに首尾よく用いること ができた。先に指摘したように、本発明の方法は特に、Bacillus st earothermophilus(NEB #882)由来のBsoBIなど の熱安定ヌクレアーゼを含めた上記以外のヌクレアーゼのクローニングに有用で ある。BsoBIは、CPyCGPuG(配列番号7)を認識するAvaIのア イソシゾマーである。 本発明は別の形態によって、上述のエンドヌクレアーゼインジケーター法で用 い得る新規な株を提供する。この株、即ち大腸菌ER1992はdinD::l acZ融合体を有し、かつ総ての制限系を欠いている(EcoKR-、McrA- 、McrBC-及びMrr-)。 大腸菌ER1992[F- λ- Δ(argF−lac)U169 supE 44 e14- dinD1::Mu dl1734(KanR,LacZ+) rfbD1? relA1? endA1 spoT1? thi−1 Δ(m crC−mrr)114::IS10]は、(i)NK6993由来のΔ(ar gF−lac)U169に連結したproC::Tn5での形質導入、KanR の選択、及びLac-Pro-のスクリーニングによりER1984を得ることに よってER1821のLac-誘 導体を取得し、(ii)前記誘導体をER1578からの形質導入によりPro+ KanSとしてER1991を得、(iii)JH140[dinD1::μd l1734(KanR,LacZ+)である大脳菌株; J. Heitman等 ,上掲誌,1991)からの形質導入、KanRの選択、及びdinD融合体に よって媒介されるβ−ガラクトシダーゼのナリジキシン酸誘導性発現のスクリー ニングによってdinD1::μdl1734(KanR,LacZ+)を導入す る3ステップで構築した。この大腸菌株を、上記DNA損傷物質を収容したウェ ルを中央に設けたXgalプレート上で試験した。精製した形質導入体を、ウェ ルから放射状に画線培養した。暗青色にグラデーションの有る培養を大腸菌ER 1992と名付けた。この株は一切のDNA損傷を受けず、Xgal上で淡青色 を示した。 以下の実施例を、現段階で好ましく実施される本発明の具体例を説明するため に示す。これらの実施例は説明用であり、本発明は添付の請求の範囲に記されて いる事以外では前記実施例に限定されないと考えるべきであることは理解されよ う。 実施例1 BsoBI制限エンドヌクレアーゼをコードする bsoBIR遺伝子のE.coli中でのクローニング 細菌DNAの精製:5gのBacillus stearothermoph ilus(NEB#882)細胞を、25%スクロース、50mM トリス−H Cl,pH8.0を含む緩衝液25mlに再懸濁した。該細胞懸濁液に、5ml の0.5M EDTA、pH8.0及び6mlのリゾチーム(10mg/ml) を加えた。室温で10分間インキュベートした後、36mlの溶菌緩衝液(1% Triton X−100、50mM トリス−HCl、pH8.0、62m M EDTA)及び5mlの10% SDSを加えて、細胞を完全に溶解した。 フェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回抽出してタンパク質を取り出し た。1/10容量の3.5M酢酸ナトリウム及び等量のイソプロパノールを添加 し、15,000rpm/分で遠心して、ゲノムDNAを沈降させた。DNAペ レットを50mlの70%エタノールで洗浄し、真空下に乾燥した。DNAペレ ットを10mlのTE緩衝液に再懸濁し、2リットルのTE緩衝液(10mM トリス−HCl、pH7.8、 1mM EDTA)中4℃で一晩透析した。 ゲノムDNAの部分消化:50μgのゲノムDNAを、それぞれ、2単位、1 単位、0.5単位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで30分間3 7℃で消化した。消化DNAをフェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回 抽出し、エタノールで沈降させて精製した。ベクターpUC19 DNAをBa mHI制限酵素により直鎖状にし、ウシ腸アルカリホスファターゼ(CIP)で 脱リン酸化した。CIP処理した後、ベクターDNAをフェノール−CHCl3 で2回、CHCl3で2回抽出し、エタノールで沈降させて精製した。 連結及び形質転換:Sau3AIで部分消化した10μgのゲノムDNAを、 BamHI切断及びCIP処理したpUC19 DNA1μgと一晩16℃で連 結させた。等量のTE緩衝液を加えて連結DNAを希釈し、ER1992(di nD1::lacZ+、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント 細胞の形質転換に用いた。形質転換細胞をアンピシリン(Ap)+Xgalプレ ート(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−D−ガラクトピラノシド、X gal、0.016%w/v)上で平板 培養し、37℃で一晩インキュベートした。10,000個の形質転換細胞中に 24のブルーコロニーが見出された。各ブルーコロニーを10mlのLB+Ap に接種し、振盪機中37℃で一晩インキュベートした。細胞を遠心して収穫し、 1mlの音波処理緩衝液(10mM トリス−HCl、pH7.8、10mM β−メルカプトエタノール、10mg/ml リゾチーム)に再懸濁した。30 秒間の音波処理を2回行って細胞の溶菌を完了した。不溶成分を遠心して除去し 、上清を捕集して、以下のようなエンドヌクレアーゼ活性アッセイに用いた:1 μgのλDNA基質を、10μlの細胞抽出物と共に、50mM NaCl、1 0mM トリス−HCl、10mM MgCl2、1mM DTTを含む緩衝液 中65℃で1時間インキュベートした。DNAフラグメントを0.8%アガロー スゲル中で分離し、臭化エチジウム染色により検出した。1つの分離物からの細 胞抽出物は、BsoBIエンドヌクレアーゼ活性を含むことが判明した(図3、 分離物#16参照)。この株からプラスミドDNAを抽出し、BsoBI制限イ ンドヌクレアーゼで消化して耐性を調べた。該プラスミドDNAはBsoBIで 切断されたが、これは、BsoBIメチラーゼ 遺伝子が挿入物中に存在しないか、又は該メチラーゼ遺伝子が全く発現されない ことを示している。BsoBIエンドヌクレアーゼ遺伝子(BsoBIR)を有 するプラスミドをpBsoR1と命名した。BsoBIクローンの安定性を測定 するために、ER1992[pBsoR1]細胞を37℃で増殖させ、プラスミ ドDNAを細胞から分離し、ER1992コンピテント細胞への再形質転換に用 いた。再形質転換実験では、さらなる突然変異を最小限にするべく、形質転換細 胞を30℃で平板培養した。形質転換細胞の67%がブルーコロニーを形成する (528個の形質転換細胞中356のブルーコロニー)のに対し、他の33%は ホワイトコロニーを形成する(528個の形質転換細胞中172のホワイトコロ ニー)ことが知見された。プラスミドDNAをホワイトコロニーから分離し、制 限消化により分析すると、該DNAが広範囲の欠失を示すことが見出された。E R1992[pBsoR1]細胞は37℃ではあまり安定ではないという結論を 得た。pBsoR1を有するブルーコロニーを37℃の代わりに30℃で一晩イ ンキュベートすると、ER1992[pBsoR1]細胞はより安定になる。3 0℃培養物から分離したプラスミドD NAを用いて再形質転換すると、形質転換細胞の99.6%が30℃でブルーコ ロニーを形成する(480のブルーコロニー、2つのホワイトコロニー)。pB soR1(NEB#951)の試料は、ブダペスト条約の条項に基づき、199 4年12月13日にAmerican Type Culture Colle ctionに寄託され、ATCC受託番号75966の元に受託された。 AvaI制限−修飾系をコードする遺伝子は、New England Bi olabsでクローン化された。AvaI及びBsoBIは同一の認識配列5′ CPyCGPuG3′(配列番号7)を共有している。AvaIメチラーゼ遺伝 子(avaIM)を有する1.8kbのPstIフラグメントをpAvaIRM 12から消化し、pR976ベクター(pACYC184誘導体、TcR)にク ローン化した。プラスミドpR976−AvaIM+をER1992(dinD: :lacZ)細胞に形質転換して、E.coli染色体を予備修飾した。次いで 、BsoBIエンドヌクレアーゼ遺伝子を有する第2のプラスミド、pBsoR 1をpR976−AvaIM+を含む細胞に導入し、Xgalインジケータープ レート上で平板培養した。 該形質転換細胞はまだブルーコロニーを形成することが知見されたが、これは、 AvaIメチラーゼがBsoBIエンドヌクレアーゼ損傷に対してE.coli 染色体を保護しないことを示唆している。 プラスミドミニ調製手順:1.5mlの一晩培養物を14,000rpm/分 で3分間ペレット化した。上清を流し出し、細胞ペレットを200mlのSTE T緩衝液(50mM トリス−HCl、pH7.8、50mM EDTA、0. 5% Triton−X100、8%スクロース)に再懸濁した。該細胞懸濁液 に50μlのリゾチーム(10mg/ml)を加えた。溶解した細胞を沸騰水中 で1分間沸騰させ、沈降物を14,000rpm/分で10分間スピンした。2 00μlの上清を捕集し、100μlの7.5M NH3Ac及び600mlの 95%エタノールと混合した。室温で10分間14,000rpm/分で遠心し てDNAを沈降させた。DNAペレットを1mlの70%エタノールで洗浄し、 真空下に15分間乾燥した。乾燥したペレットを100μlのTE緩衝液+5μ lのRNアーゼA(10mg/ml)に再懸濁した。 挿入物の制限マッピング:プラスミドDNA pBso R1を種々の制限酵素で消化し、消化DNA産物をアガロースゲル電気泳動によ り分析した。制限マップを図5に示した。 bsoBIR遺伝子を、欠失マッピングにより8kbのゲノムDNA挿入物中 の1.4kbのEcoNI/XbaIフラグメント内にマッピングした。全bs oBIR遺伝子を、サブクローン及び欠失クローン(SspIフラグメントサブ クローン、AvrII/XbaIサブクローン、NlaIIIフラグメントサブクロ ーン、Sau3AIフラグメントサブクローン、EcoNI/AvrIIサブクロ ーン、AvrII/XhoI)並びに「プライマーウォーキング」から配列決定し た。精製BsoBIエンドヌクレアーゼのN末端タンパク質配列は開始コドンの 後の予測タンパク質配列〔(M)NTQKPFENHLKSVDDL(配列番号 6の1−17アミノ酸に対応する)〕とマッチするので、bsoBIR遺伝子の 開始コドンをTTGコドンと定めた。bsoBIR遺伝子の両側のDNAも配列 決定して、8.0kbのDNAフラグメントにクローン化されているシトシンメ チラーゼ遺伝子の一部が存在するかどうかを測定した。bsoBIM遺伝子又は 該遺伝子の一部は、保存され たメチラーゼモチーフに基づいて同定し得る。bsoBIR遺伝子の後のDNA 領域を配列決定し、6つのフレーム全てについて翻訳すると、保存されたN4シ トシンメチラーゼモチーフが1個見つかった。この配列は、DPFLGSGTT (配列番号5の106−114アミノ酸に対応する)である。bsoBIM遺伝 子の727pbのみが元の8.0kb挿入物上に存在していた。従って、逆PC Rを用いてメチラーゼ遺伝子の残りの部分をクローン化した。HaeII及びNl aIII切断/自己連結したゲノムDNAの逆PCR産物のクローニング及び配列 決定により、別の保存メチラーゼモチーフTSPPY(配列番号5の319−3 23アミノ酸に対応する)が見出された、メチラーゼ遺伝子の別の902bpを 得た。全メチラーゼ遺伝子(1629bp)をゲノムDNAからlacRにより 増幅し、pSX33lacIqにクローン化し、E.coli RR1コンピテ ント細胞に形質転換して、宿主を予備修飾した。bsoBIR遺伝子を含むBb sI/XbaIフラグメントを発現ベクターpRRSにクローン化して過産生構 築物E.coli RR1(pSX33lacIq−BsoBIM+、pRRS− BsoBIR+)を得た。bsoBI M及びbsoBIR遺伝子の配列をそれぞれ図4−1〜図4−4に示す。 実施例2 Taq/R遺伝子のE.coli中でのクローニング 細菌DNAの精製を以下のように行った:5gのThermus aquat icus YT−1(ATCC 25104)細胞を、25%スクロース、50 mM トリス−HCl、pH8.0を含む25mlの緩衝液中に懸濁した。該細 胞懸濁液に、5mlの0.5M EDTA、pH8.0及び6mlのリゾチーム (10mg/ml)を加えた。室温で10分間インキュベートした後、36ml の溶菌緩衝液(1% Triton X−100、50mM トリス−HCl、 pH8.0、62mM EDTA)及び5mlの10%SDSを加えて細胞を完 全に溶解した。フェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回抽出してタンパ ク質を取り出し、1/10容量の3.5M酢酸ナトリウム及び等量のイソプロパ ノールを加え、15,000rpm/分で遠心してゲノムDNAを沈降させた。 DNAペレットを50mlの70%エタノールで洗浄し、真空下に乾燥した。D NAを10mlのTE緩衝液に再懸濁し、2 リットルのTE緩衝液中4℃で一晩透析した。50μgのゲノムDNAを、1単 位、0.5単位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで30分間37 ℃で消化した。消化DNAをフェノールCHCl3で2回、CHCl3で2回抽出 し、エタノールで沈降させて精製した。ベクターpBR322 DNAをBam HI制限酵素で直鎖状とし、ウシ腸アルカリホスファターゼ(CIP)で脱リン 酸化した。ベクターDNAをフェノール−CHCl3で2回、CHCl3で2回抽 出し、エタノールで沈降させて再度精製した。 Sau3AIで部分消化したゲノムDNAを、BamHIで切断し、CIP処 理したpBR322 DNAと連結した。E.coli ER1992(din D1::lacZ、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント細胞 及び連結DNAを混合して、1回の形質転換実験から合計して約4,000のコ ロニーを得、形質転換細胞をAp+Xgalプレート上で平板培養する。10の ブルーコロニーが見出された。各コロニーを10mlのLB+Apに接種し、振 盪機中37℃で一晩インキュベートした。細胞を遠心して収穫し、1mlの音波 処理緩衝液(1 0mM トリス−HCl、pH7.8、10mM β−メルカプトエタノール) +リゾチーム(10mg/ml)中に再懸濁した。音波処理により細胞の溶菌を 完了した。65℃で30分間溶解物をインキュベートして、E.coliタンパ ク質を熱変性させた。不溶成分を遠心して除去し、上清をエンドヌクレアーゼ活 性アッセイに用いた。λ又はpBR322 DNA基質を5μlの細胞抽出物と 共に65℃で1時間インキュベートした。DNAフラグメントを0.8%アガロ ースゲル中で分離し、臭化エチジウム染色により検出した。細胞抽出物をpBR 322基質上でエンドヌクレアーゼ活性について調べたが、2つの株はTaqI エンドヌクレアーゼを産生することがわかった(図2)。これら2つの株からプ ラスミドDNAを抽出し、TaqIエンドヌクレアーゼ消化にかけた。1方のプ ラスミドはTaqI消化に対して部分的に耐性であり、他方は完全に消化された 。上記結果から、一方のクローンはTaqIメチラーゼ遺伝子を含み、他方のク ローンは該遺伝子を含んでいないものと推論された。 TaqIエンドヌクレアーゼ収率を予測するために、1リットルの細胞培養物 を37℃にし、細胞抽出物をその活 性についてアッセイした。両株とも、湿潤細胞1g当たり5×104単位のTa qIを産生した。細胞抽出物は以下のように調製した:1リットルのLB+Ap に5mlの一晩細胞を接種し、37℃で一晩振盪した。細胞を遠心し、細胞ペレ ットを20mlの音波処理緩衝液(10mM トリス−HCl、10mM β− メルカプトエタノール)中に再懸濁し、30秒バーストで10回音波処理し、1 5,000rpm/分で30分間遠心して、細胞破片を除去した。上清を、Ta qI緩衝液(100mM NaCl、10mM トリス−HCl、10mM M gCl2)中65℃で1時間エンドヌクレアーゼ活性についてアッセイした。 実施例3 Tth111IR遺伝子のクローニング Tth111I制限酵素を産生するThermus thermophilu s 111(NEB#249)株からゲノムDNAを形成した。5gの細胞を、 25%スクロース、50mM トリス−HCl,pH8.0を含む25mlの緩 衝液に再懸濁した。該細胞懸濁液に5mlの0.5M EDTA、pH8.0及 び6mlのリゾチーム(10mg/ml)を加えた。室温で10分間インキュベ ート した後、36mlの溶菌緩衝液(1%Triton X−100、50mM ト リス−HCl、pH8.0、62mM EDTA)及び5mlの10%SDSを 加えて、細胞を完全に溶解させた。フェノール−CHCl3で2回、CHCl3で 2回抽出してタンパク質を取り出し、1/10容量の3.5M 酢酸ナトリウム 及び等量のイソプロパノールを加え、15,000rpm/分で遠心してゲノム DNAを沈降させた。DNAペレットを50mlの70%エタノールで洗浄し、 真空下に乾燥した。DNAを10mlのTE緩衝液に再懸濁し、2リットルのT E緩衝液中4℃で一晩透析した。50μgのゲノムDNAを、1単位、0.5単 位、0.25単位、0.125単位のSau3AIで30分間37℃で消化した 。消化DNAをフェノールCHCl3で2回、CHCl3で2回抽出し、エタノー ルで沈降させて精製した。ベクターpBR322 DNAをBamHI制限酵素 で直鎖状とし、CIPで脱リン酸化した。ベクターDNAをフェノール−CHC l3で2回、CHCl3で2回抽出し、エタノールで沈降させて再精製した。Sa u3AIで部分消化したゲノムDNAを、BamHI切断/CIP処理したpB R322 DNAと連結し た。該DNA連結混合物をE.coli ER1992(dinD1::lacZ 、hsdR、mcrA、mcrBC、mrr)コンピテント細胞に形質転換した 。8,000個の形質転換細胞中に40のブルーコロニーが見出された。これら 40の株をエンドヌクレアーゼ活性について調べた。14の株はTth111I エンドヌクレアーゼを産生した(図2)。Tth111I産生株からプラスミド DNAを作成し、Tth111I制限消化にかけた。12のプラスミドはTth 111Iエンドヌクレアーゼにより直鎖状となった。これは、メチラーゼ遺伝子 が同一フラグメント中には含まれていないか、又は37℃では発現されないこと を示唆している。3つのプラスミドはTth111Iに対して部分的に耐性であ り、これは、クローン化フラグメント上に同種メチラーゼ遺伝子が存在すること を示している。 実施例4 メチラーゼ選択法とブルーコロニースクリーニング法の組合わせによるEcoO109IR遺伝子のクローニング この実施例においては、制限エンドヌクレアーゼ遺伝子をクローニングするた めにメチラーゼ選択法とエンドヌク レアーゼインジケーター法を組合わせる可能性をテストした。E.coli H 709c(NEB#361)のゲノムDNAを実施例2に記載のように作成した 。DNAを実施例2に記載のようにSau3AIで部分的に切断し、16℃で一 晩pBR322(BamHIで直鎖状にし、CIP処理した)に連結した。該連 結混合物を用いてE.coliRR1コンピテント細胞を形質転換した。合計1 05個の形質転換細胞をプールし、500mlのLB培地に接種した。細胞培養 物を一晩37℃で振盪した。細菌細胞を遠心して収穫し、20mlの緩衝液P1 (100μg/ml RNアーゼA、50mM トリス−HCl、10mM E DTA、pH8.0)に再懸濁した。20mlの緩衝液P2(100mM Na OH、1%SDS)を添加した後、室温で5分間インキュベートし、20mlの 緩衝液P3(2.55M KAc、pH4.8)を加えた。4℃で30分間遠心 (15,000rpm/分)して沈降物を除去した。上清を、緩衝液QBT(7 50mM NaCl、50mM MOPS、15%エタノール、pH7.0、0 .15% TritonX−100)で予備平衡化した2つのQiagen中型 カラムに装入した。プラスミドDNA を20mlの緩衝液QC(1M NaCl、50mM MOPS、15%エタノ ール,pH7.0)で洗浄し、5mlの緩衝液QF(1.25mM NaCl、 50mM MOPS、15%エタノール、pH8.2)で溶離した。プラスミド DNAを等量のイソプロパノールで沈降させ、4℃で30分間遠心した。DNA ペレットを70%エタノールで洗浄し、真空下に乾燥、1mlのTE緩衝液に溶 解した。プラスミドライブラリーからの10μgのプラスミドDNAを100単 位のEcoO109I制限酵素で3時間37℃で消化した。消化プラスミドDN Aを用いて、E.coli ER1992(dinD1::lacZ)hsdR、 mcrA、mcrBC、mrr)を形質転換し、細胞をXgal+Apプレート 上で平板培養した。120個の形質転換細胞中に14のブルーコロニーが見出さ れた。14の株それぞれから10mlの細胞培養物を調製し、細胞抽出物を作成 してλDNA基質上でEcoO109Iエンドヌクレアーゼ活性についてアッセ イした。8つの株がEcoO109I制限エンドヌクレアーゼを産生することが 判明した。メチラーゼ選択法とエンドヌクレアーゼインジケーター法を組み合わ せることにより、メチラーゼ遺伝子のみ を含むか又はチャレンジ後に切断部位を欠失したクローンは排除するが、エンド ヌクレアーゼ遺伝子を単独で有するか又はエンドヌクレアーゼ遺伝子とメチラー ゼ遺伝子とを共に有するクローンを同定し得る。 実施例5 熱安定性DNAヌクレアーゼ(TFヌクレアーゼ)を コードする遺伝子のクローニング 実施例2に記載のようにして、Thermus filiformis株から ゲノムDNAを作成した。該DNAを実施例2に記載のようにSau3AIで部 分的に切断し、16℃で一晩pBR322(BamHIで直鎖状にし、CIP処 理した)に連結した。連結混合物を用いてE.coli ER1992コンピテ ント細胞を形質転換し、Xgal、Apプレート上で平板培養した。1回の形質 転換実験から合計8,000個の形質転換細胞を得た。これらの形質転換細胞中 に23のブルーコロニーが見出された。23のブルー分離物それぞれから、10 mlの細胞培養物を作製し、細胞抽出物を(実施例2に記載のように)調製して 、pBR322 DNA基質上でDNAヌクレアーゼ活性についてアッセイした 。1つの分離物(#17)からの 細胞抽出物は、pBR322二本鎖DNA上68℃のインキュベーション温度で DNAニック活性を示した。ヌクレアーゼ活性をさらにテストするために、M1 3mp18RF形態(二本鎖DNA)及び一本鎖形態を基質として用いた。この 場合も、該ヌクレアーゼは二本鎖基質上でDNAニック活性を示す。該ヌクレア ーゼを加えて一本鎖DNAを分解した。二本鎖DNA(λDNA又はM13RF 形態)をヌクレアーゼと共に長時間(12時間)インキュベートすると、DNA も分解した。従って、Tfヌクレアーゼに好ましい基質は一本鎖DNAであると の結論を得た。さらに、テストにより、該ヌクレアーゼは二本鎖DNAをエキソ ヌクレアーゼIIIで消化した後のような一方向欠失の適用に用い得、残りの一本 鎖DNAはTfヌクレアーゼにより除去し得ることも判明した。 請求の範囲 1.ヌクレアーゼをコードするDNAを分離する方法であって、 (a)ヌクレアーゼをコードする供給源からDNAライブラリーを形成するステ ップ; (b)適切なクローニングベクターにステップ(a)のDNAを連結するステッ プ; (c)ステップ(b)のクローニングベクターにより、(i)インジケーター/ レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーターを含み、(ii)1種以 上のメチル化依存性制限系が欠損している宿主細胞を形質転換するステップ; (d)インジケーター/レポーター遺伝子の発現産物と反応する基質及び適切な 抗生物質を含むインジケータープレート上で、ステップ(c)の形質転換宿主細 胞を平板培養/インキュベートするステップ;及び (e)ステップ(d)の平板培養された形質転換宿主細胞から適切なコロニーを 選択し、発現されたヌクレアーゼの存在についてスクリーニングするステップ を含む前記方法。 2.インジケーター/レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーター がdinD1::lacZである、請求項1に記載の方法。 3.インジケーター/レポーター遺伝子の発現産物と反応する基質がXgalで ある、請求項2に記載の方法。 4.ダークブルーコロニーに対する培地を選抜することによりステップ(c)の 選択を実施する、請求項2に記載の方法。 5.ヌクレアーゼが制限エンドヌクレアーゼである、請求項1に記載の方法。 6.宿主細胞が全てのメチル化依存性制限系を欠損している、請求項1に記載の 方法。 7.ステップ(c)の宿主細胞が大腸菌の株である、請求項1に記載の方法。 8.宿主細胞が大腸菌ER1992である、請求項1に記載の方法。 9.インジケーター/レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーター を含み、全てのメチル化依存性制限系が欠損している、ヌクレアーゼをクローン 化するため の宿主細胞。 10.大腸菌の株である、請求項9に記載の宿主細胞。 11.大腸菌ER1992である、請求項10に記載の宿主細胞。 12.ベクターpBsoR1から得られる、BsoBI制限エンドヌクレアーゼ をコードする単離DNA。 13.BsoBI制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAセグメントが挿入 されたベクターを含む組換えDNAベクター。 14.請求項12に記載の単離DNAを含むクローニングベクター。 15.請求項14に記載のクローニングベクターにより形質転換された宿主細胞 。 16.BsoBI制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該エンド ヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項14に記載のベクターにより形質転 換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。 17.サーマスフィリホルミス(Thermus filiformis)から 得られるDNAヌクレアーゼをコードする単離DNA。 18.サーマスフィリホルミス制限エンドヌクレアーゼから得られるDNAヌク レアーゼが挿入されたベクターを含む組換えベクター。 19.請求項17に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 20.請求項18又は19に記載の組換えベクターにより形質転換された宿主細 胞。 21.サーマスフィリホルミスから得られるDNAヌクレアーゼを産生させる方 法であって、該DNAヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項18又は19 に記載のベクターにより形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法 。 22.サーマステルモフィラス(Thermus thermophilus) から得られる、Tth111I制限エンドヌクレアーゼをコードする単離DNA 。 23.Tth111I制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAが挿入された ベクターを含む組換えベクター。 24.請求項22に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 25.請求項23又は24に記載の組換えベクターにより 形質転換された宿主細胞。 26.Tth111I制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該エ ンドヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項23又は24に記載のベクター により形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。 27.大腸菌H709cから得られる、EcoO1091制限エンドヌクレアー ゼをコードする単離DNA。 28.EcoO1091制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAが挿入され たベクターを含む組換えベクター。 29.請求項27に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 30.請求項28又は29に記載の組換えベクターにより形質転換された宿主細 胞。 31.EcoO1091制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該 エンドヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項28又は29に記載のベクタ ーにより形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。 【図2】 【図4】 【図4】 【図4】 【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI (C12N 1/21 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 ローリ,エリザベス・エイ アメリカ合衆国、マサチユーセツツ・ 02144、サマビル、バートン・ストリー ト・32 (72)発明者 キユー,シユアン−ヤン アメリカ合衆国、マサチユーセツツ・ 02173、レキシントン、グレイプバイン・ アベニユー・30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヌクレアーゼをコードするDNAを分離する方法であって、 (a)ヌクレアーゼをコードする供給源からDNAライブラリーを形成するステ ップ; (b)適切なクローニングベクターにステップ(a)のDNAを連結するステッ プ; (c)ステップ(b)のクローニングベクターにより、(i)インジケーター/ レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーターを含み、(ii)1種以 上のメチル化依存性制限系が欠損している宿主細胞を形質転換するステップ; (d)インジケーター/レポーター遺伝子の発現産物と反応する基質及び適切な 抗生物質を含むインジケータープレート上で、ステップ(c)の形質転換宿主細 胞を平板培養/インキュベートするステップ;及び (e)ステップ(d)の平板培養された形質転換宿主細胞から適切なコロニーを 選択し、発現されたヌクレアーゼの存在についてスクリーニングするステップ を含む前記方法。 2.インジケーター/レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーター がdinD1::lacZである、請求項1に記載の方法。 3.インジケーター/レポーター遺伝子の発現産物と反応する基質がXgalで ある、請求項2に記載の方法。 4.ダークブルーコロニーに対する培地を選抜することによりステップ(c)の 選択を実施する、請求項2に記載の方法。 5.ヌクレアーゼが制限エンドヌクレアーゼである、請求項1に記載の方法。 6.宿主細胞が全てのメチル化依存性制限系を欠損している、請求項1に記載の 方法。 7.ステップ(c)の宿主細胞が大腸菌の株である、請求項1に記載の方法。 8.宿主細胞が大腸菌ER1992である、請求項1に記載の方法。 9.インジケーター/レポーター遺伝子に融合したDNA損傷誘発プロモーター を含み、全てのメチル化依存性制限系が欠損している、ヌクレアーゼをクローン 化するため の宿主細胞。 10.大腸菌の株である、請求項9に記載の宿主細胞。 11.大腸菌ER1992である、請求項10に記載の宿主細胞。 12.ベクターpBsoR1から得られる、BsoBI制限エンドヌクレアーゼ をコードする単離DNA。 13.BsoBI制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAセグメントが挿入 されたベクターを含む組換えDNAベクター。 14.請求項12に記載の単離DNAを含むクローニングベクター。 15.請求項14に記載のクローニングベクターにより形質転換された宿主細胞 。 16.BsoBI制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該エンド ヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項14に記載のベクターにより形質転 換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。 17.サーマスフィリホルミス(Thermus filiformis)から 得られるDNAヌクレアーゼをコードする単離DNA。 18.サーマスフィリホルミス制限エンドヌクレアーゼから得られるDNAヌク レアーゼが挿入されたベクターを含む組換えベクター。 19.請求項17に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 20.請求項18又は19に記載の組換えベクターにより形質転換された宿主細 胞。 21.サーマスフィリホルミスから得られるDNAヌクレアーゼを産生させる方 法であって、該DNAヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項18又は19 に記載のベクターにより形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法 。 22.サーマステルモフィラス(Thermus thermophilus) から得られる、Tth111I制限エンドヌクレアーゼをコードする単離DNA 。 23.Tth111I制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAが挿入された ベクターを含む組換えベクター。 24.請求項22に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 25.請求項23又は24に記載の組換えベクターにより 形質転換された宿主細胞。 26.Tth111I制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該エ ンドヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項23又は24に記載のベクター により形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。 27.大腸菌H709cから得られる、EcoO1091制限エンドヌクレアー ゼをコードする単離DNA。 28.EcoO1091制限エンドヌクレアーゼをコードするDNAが挿入され たベクターを含む組換えベクター。 29.請求項27に記載の単離DNAを含む組換えベクター。 30.請求項28又は29に記載の組換えベクターにより形質転換された宿主細 胞。 31.EcoO1091制限エンドヌクレアーゼを産生させる方法であって、該 エンドヌクレアーゼの発現に適した条件下に請求項28又は29に記載のベクタ ーにより形質転換された宿主細胞を培養することを含む前記方法。
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