JPH10500832A - 無許可で侵入する端末ユニットを検出する通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、接続点の料金計測のためのステーション(2)を具える通信システムに関する。このステーションは、接続点(3)からのコネクション設定要求を検出し、所定の時間間隔の後にメッセージがないことを確認するか、又はコネクション設定要求が到着した後で接続点(3)から到着したメッセージの内容を評価し、接続点(3)の無効パラメータが確認された場合はコネクション設定要求を拒否するためのモニター回路(7)を具える。

Description

【発明の詳細な説明】 無許可で侵入する端末ユニットを検出する通信システム 本発明は、接続点の料金計測のためのステーション及びこのステーションに結 合された接続点に接続される端末ユニットを具える通信システムに関するもので ある。 多くの通信システムは、許可された加入者のみが自己の端末ユニットを介して 他の加入者と通信を行うことができることを保証してはいない。例えば、許可さ れた加入者の端末ユニットと例えば電話交換の一部を構成するステーションとの 間の無許可の接続線が使われることがある。これは、加入者及びそのネットワー クの運営会社の損害になる。 従って、本発明の目的は、最初の文節で定義した型の通信システムにおいて、 無許可の者によって使用される可能性を大幅に低減した通信システムを提供する ことにある。 この目的は、接続点の料金計測のためのステーションを具える通信システムで あって、該ステーションが、 ・接続点からのコネクション設定要求を検出し、 ・所定の時間間隔の後にメッセージがないことを確認するか又はコネクション設 定要求が到着した後で接続点から到着したメッセージの内容を評価し、 ・接続点の無効パラメータが確認された場合はコネクション設定要求を拒否する ためのモニター回路を具えることを特徴とする通信システムによって達成される 。 本発明による通信システムは、例えば呼の料金計測を行うステーションを含み 、このステーションはこれに加えて接続点に割当てられたモニター回路を具える 。このモニター回路は、一般的に、接続点に接続されている許可された加入者の 端末ユニットによって送出されるコネクション設定要求を検出する。許可された 加入者の端末ユニットは、例えば、コネクション設定要求の後で、モニター回路 によって解析されるべき特定のメッセージを送出することができ、これによって 許可されていることをモニター回路が確認することができる。コネクション設定 要 求の後で所定の時間間隔の後に、モニター回路がその接続点に接続された端末ユ ニットからまだ何もメッセージを受信していない場合は、コネクション設定要求 は無許可の端末ユニットから受信したことになる。接続点から何もメッセージが ない場合又はエラーを含むメッセージを受信した場合は、モニター回路は、接続 点の無効パラメータ及び以後のコネクション設定要求の拒絶を確定する。 接続点とモニター回路との間の特定の合意メッセージの交換及びそれらのチェ ックにより、加入者端末の許可の検証及び無許可のコネクション設定の簡単な防 止の両者か行われる。 接続点に接続された端末ユニットに評価回路が割当てられ、侵入が検出された 後、この評価回路がモニター回路にエラーメッセージを送出することにより、接 続点における無許可端末ユニットの侵入を防止することができる。モニター回路 は、エラーメッセージを無効パラメータとして取扱う。モニター回路は、端末ユ ニットが休止状態にある間に、評価回路から、無許可の加入者が侵入したとのメ ッセージを受信する。このメッセージが受信されると、コネクションは設定され ない。 本発明の他の実施例においては、接続点に接続された端末ユニットに評価回路 が割当てられ、評価回路は、料金計測信号を計数するための第１カウンタ、及び モニター回路に対する第１カウンタの計数値を含むメッセージを形成するための 第１コントローラを具え、モニター回路は、料金計測信号を計数するための第２ カウンタ、及び評価回路から受信したメッセージを評価し且つ２つのカウンタの 計数値が異なる場合は第１カウンタの計数値を無効パラメータとする第２コント ローラを具える。 端末ユニットに、第１カウンタにより料金計測信号が計数される評価回路が割 当てられる。モニター回路の第２カウンタもこれらの信号を計数する。コネクシ ョンが設定される前に、モニター回路が第１カウンタの計数値の報告を受ける。 モニター回路で２つの計数値が比較される。それらの間に相違がある場合は、無 許可で接続した端末ユニットが検出されたことになる。この場合、許可された加 入者の端末ユニットが接続点から切離される。第１カウンタの計数値に対応する 受信メッセージは無効パラメータと解釈される。 第１及び第２のカウンタの計数値はコネクションが終了する度に格納され、新 しいコネクションが設定される度に比較される。カウンタは次に初期値、例えば 零にリセットされてもよい。その代わりに、カウンタが続いて加算するようにさ れてもよい。 上記の場合、無許可の加入者の端末ユニットがモニター回路に対して計数値を 知らせることができた。ときには端末ユニットがそのようにすることができない 場合があり、この場合はこの接続点に無許可の加入者の端末ユニットが接続され ており、モニター回路は接続点から何もメッセージを受信しない。従って、無許 可の加入者を検出するため、モニター回路は、コネクション設定要求が検出され た後、接続点に対して識別要求を送信するための第２コントローラを具える。所 定の時間間隔の間に接続点から識別信号が到着しない場合は、第２コントローラ は、このメッセージの欠落を無効パラメータとする。従ってコネクションは設定 されない。 無効パラメータが確定されると、モニター回路に設置されている第２コントロ ーラはこの接続点を切離す。次に制御回路は接続線のスイッチを開くことができ る。 コネクション設定要求を検出するために、モニター回路及び評価回路の両者が 電流検出器及び電圧検出器を含む。接続点とステーションとの間の接続線上に、 電流検出器によって測定される特定の電流及び電圧測定器によって測定される特 定の電圧が見出された場合は、第１及び第２コントローラの両者がコネクション 設定要求を検出するために用いられる。 更に、電流検出器によって測定される電流及び電圧測定器によって測定される 電圧を評価することにより、接続点で無許可の端末ユニットの侵入を検出するた めに、第１コントローラが用いられる。 本発明は更に、接続点の料金計測のためのステーションであって、 ・接続点からのコネクション設定要求を検出し、 ・所定の時間間隔の後にメッセージがないことを確認するか又はコネクション設 定要求が到着した後で接続点から到着したメッセージの内容を評価し、 ・接続点の無効パラメータが確認された場合はコネクション設定要求を拒否する ためのモニター回路(7)を具えることを特徴とするステーションに関する。 更に、本発明は、接続点に接続された端末ユニットに割当てられ、接続点で無 許可端末ユニットの侵入が確認された後で、エラーメッセージを送出するために 用いられる評価回路に関する。 接続点に接続された端末ユニットに割当てられる評価回路は、更に、料金計測 信号を計数するための第１カウンタ、及び第１カウンタの計数値を含むメッセー ジを形成するための第１コントローラを含む。 次に、本発明を説明するための実施例が、端末ユニット及びステーションを含 む通信システムを示す図面を参照して説明される。 図は、端末ユニット１及びステーション２を含み、端末ユニット１の料金計測 を行うために用いられ、例えば電話交換の一部を構成する通信システムを示す。 ステーション２には他の端末ユニットを接続することができる。端末ユニット１ は、接続点３及び接続線４及び５を介してステーション２に結合されている。ス テーション２は、例えば計測信号を発生するための信号発生器（図示せず）、料 金メーター及び電圧源を具える。コネクションが端末ユニットから設定される場 合には、例えば端末ユニットのレシーバが持ち上げられることによって、接続線 ４と５との間の電圧及び接続線４と５とに流れる電流が変化する。ステーション ２においては、この変化が電圧及び電流検出器を通してコネクション設定要求と して認識される。 無許可の加入者が接続点３に結合するのを防止するため、端末ユニット１に隣 接して配置された評価回路６が端末ユニット１とステーション２との間に挿入さ れ、同様にステーション２の一部を構成するモニター回路７が挿入される。評価 回路６は、更にネットワークの運営会社の領域に位置するようにされる。評価回 路６は、例えばＴＡＥソケット中に配置すればよい。接続点３は、評価回路６と モニター回路７との間に位置する。 評価回路６は、電圧検出器８、電流検出器９、送信装置10、計測信号デコーダ 11、第１コントローラ12、第１カウンタ13、ディスプレイ14及びメモリー15を含 む。電圧検出器８は接続線４と５との間の電圧を測定し、測定した電圧を２値化 して第１コントローラ12に転送する。第１コントローラ12は、更に、抵抗器16を 介して接続線４と５とに流れる電流を測定する電流検出器９からの２値化した値 を受信する。送信装置10は、第１コントローラ12からのメッセージを送信し、モ ニター回路７からのメッセージを受信する。送信装置10は、例えば被変調信号又 はパルス形状信号として、接続線４及び５上にメッセージを生成することができ る。計測信号デコーダ11は、コネクションの間の料金計測信号を復号化し、受信 した計測信号についての情報信号を２値化した値として第１コントローラ12に転 送する。 第１コントローラ12は、例えばマイクロコントローラとして構成され、受信し た２値化した値及びメッセージを評価し、受信した２値化した値及びメッセージ に対する作用として後に説明するような測定を実行する。計測信号が受信された 時に、第１コントローラ12によって第１カウンタ13が進められる。コネクション の終了後、第１カウンタ13の計数値が第１コントローラ12によって読取られてメ モリー15に書込まれ、ディスプレイ14上に表示される。次に第１カウンタ13が初 期値にリセットされる。メモリー15を具えない場合は、第１カウンタ13の計数値 を変えずに保持することもできる。 モニター回路７は、電圧検出器17、電流検出器18、送信装置19、計測信号デコ ーダ20、第２コントローラ21、第２カウンタ22及びメモリー23を具える。電圧検 出器17、電流検出器18、送信装置19、計測信号デコーダ20、第２カウンタ22及び メモリー23は、評価回路６の回路素子８、９、10、11、13及び15と同様の機能を 有する。しかしながら、電流検出器18は、接続線４又は５ではなく、抵抗器24を 通って流れる電流を測定する。 第２コントローラ21は、これも例えばマイクロコントローラとして構成され、 計測信号が受信された時に第２カウンタ22を進める。コネクションの終了後、第 ２カウンタ22の計数値が第２コントローラ21によって読取られてメモリー23に書 込まれる。次に第２カウンタ22が初期値にリセットされる。メモリー23を具えな い場合は、第２カウンタ22の計数値を変えずに保持することもできる。第２コン トローラ21は、更にステーション２に含まれ且つ図示されていない解析装置への 接続26を有する。これは、この解析装置に対して、例えば侵入する無許可の端末 ユニットを知らせるためのものである。 第２コントローラ21がコネクション設定要求を検出すると、送信装置19を介し て、評価回路６に対して識別要求を送信する。送信装置10が、識別要求を第１コ ントローラ12に転送し、続いて第１コントローラ12が最新のコネクションの計数 値に基づいてメッセージを形成する。この計数値は、メモリー15又はカウンタ13 から読取られたものである。このメッセージは、送信装置10及び19を介して第２ コントローラ21に転送される。第２コントローラ21は、受信した計数値をメモリ ー23中又は第２カウンタ22中の計数値と比較する。これらの計数値が同一の場合 は、許可された加入者の端末ユニット１が確認されたことになるので、コネクシ ョンが設定される。このようにして、第２コントローラ21は、評価回路６の計数 値を含むメッセージを有効パラメータとして確認する。 無許可の加入者が端末ユニット１及び評価回路６を接続点３から切離し、自己 の端末ユニットに切替え、コネクション設定を開始した場合は、モニター回路が 識別のための要求を送出する。無許可のユーザーが接続線４及び５に評価回路を 接続していない場合は、識別のための要求に応答することができない。識別のた めの要求が送出された後の所定の時間間隔の後、第２コントローラ21は、コネク ション設定を中断する。所定の時間間隔の間のメッセージの欠落は無効パラメー タと解釈される。コネクション設定は、例えば接続線４又は５に存在し第２コン トローラ21によって制御されるスイッチ25を解放することによって中断される。 無許可のユーザーが接続線４及び５に付加的に評価回路を接続し（端末ユニッ ト１及び評価回路６が接続点３から切離されている）、コネクション設定要求を 行った場合は、モニター回路７からの識別要求の後に計数値を含むメッセージが 送出される。無許可のユーザーは最新の呼の計数値に合わないので、第２コント ローラ21における比較の際に計数値に差異が生じる。この場合、コネクション設 定はやはり中断される。第２コントローラ21は、評価回路６の不正な計数値を含 むメッセージを無効パラメータと確認する。 無許可のユーザーは、更に端末ユニット１及び評価回路６を接続線４及び５か ら切離さずに、自己の端末ユニットを接続点３に接続することができる。無許可 の端末ユニットがコネクション設定要求を送出する場合は、電流及び電圧の測定 によって評価回路６により、許可された端末ユニット１からのコネクション設定 要求に対する特定の値が使われていないことが確認される。この場合、第１コン トローラ12がモニター回路７にエラーメッセージを送信する。このエラーメッセ ージは無効パラメータと解釈され、従ってコネクション設定は第２コントローラ 21によって中断される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス ミハエル ドイツ連邦共和国 01917 カメンツ ビ ショフスヴェルダー シュトラーセ 52 (72)発明者 キーシュリング アクセル ドイツ連邦共和国 02625 バウツェン ヴィルヘルム−ファウ−ポレンツ−シュト ラーセ 21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接続点の料金計測のためのステーション(2)を具える通信システムであって 、該ステーションが、 ・接続点(3)からのコネクション設定要求を検出し、 ・所定の時間間隔の後にメッセージがないことを確認するか、又はコネクショ ン設定要求が到着した後で接続点(3)から到着したメッセージの内容を評価し、 ・接続点(3)の無効パラメータが確認された場合はコネクション設定要求を拒 否する ためのモニター回路(7)を具えることを特徴とする通信システム。 ２．接続点(3)に接続された端末ユニット(1)に評価回路(6)が割当てられ、該評 価回路(6)は、接続点(3)で無許可端末ユニットの侵入を検出した場合はモニター 回路(7)にエラーメッセージを送出し、モニター回路(7)は、該エラーメッセージ を無効パラメータとすることを特徴とする請求項１に記載の通信システム。 ３．接続点(3)に接続された端末ユニット(1)に評価回路(6)が割当てられ、該評 価回路(6)は、計測信号を計数するための第１カウンタ(13)、及びモニター回路( 7)に対する第１カウンタ(13)の計数値を含むメッセージを形成するための第１コ ントローラ(12)を具え、モニター回路(7)は、計測信号を計数するための第２カ ウンタ(22)、及び評価回路(6)から受信したメッセージを評価し且つ２つのカウ ンタの２つの計数値が異なる場合は第１カウンタ(13)の計数値を無効パラメータ とする第２コントローラ(21)を具えることを特徴とする請求項１又は２に記載の 通信システム。 ４．モニター回路(7)に含まれる第２コントローラ(21)は、コネクション設定要 求を検出した後、接続点(3)に対して識別のための要求を送出し、所定の時間間 隔の後に接続点(3)からのメッセージがない場合は、第２コントローラ(21)は、 該メッセージの欠落を無効パラメータとすることを特徴とする請求項１、２又は ３に記載の通信システム。 ５．モニター回路(7)に含まれる第２コントローラ(21)は、無効パラメータの受 信が確定した場合は、接続点(3)のコネクションを切離すことを特徴とする請求 項１、２、３又は４に記載の通信システム。 ６．モニター回路(7)及び評価回路(6)の両者に電流検出器(9、18)及び電圧検出 器(8、17)が具えられ、接続点(3)とステーション(2)との間の接続線(4、5)上に 、電流検出器(9、18)によって何らかの電流が測定され電圧検出器(8、17)によっ て何らかの電圧が測定された場合は、第１及び第２コントローラ(12、21)の両者 がコネクション設定要求を確認することを特徴とする請求項２、３、４又は５に 記載の通信システム。 ７．電流検出器(9)による電流の測定及び電圧検出器(8)による電圧の測定の評価 を経て、第１コントローラ(12)が、接続点(3)における無許可端末ユニットの侵 入を確認することを特徴とする請求項２乃至６のいずれか１項に記載の通信シス テム。 ８．接続点(3)の料金計測のためのステーション(2)であって、 ・接続点(3)からのコネクション設定要求を検出し、 ・所定の時間間隔の後にメッセージがないことを確認するか又はコネクション 設定要求が到着した後で接続点(3)から到着したメッセージの内容を評価し、 ・接続点(3)の無効パラメータが確認された場合はコネクション設定要求を拒 否する ためのモニター回路(7)を具えることを特徴とするステーション。 ９．接続点(3)に接続された端末ユニット(1)に割当てられ、無許可端末ユニット の侵入が確認された後で、接続点(3)にエラーメッセージを送出することを特徴 とする評価回路(6)。 １０．接続点(3)に接続された端末ユニット(1)に割当てられ、計測信号を計数す るための第１カウンタ(13)、及び第１カウンタ(13)の計数値を含むメッセージを 形成するための第１コントローラ(12)を具えることを特徴とする評価回路(6)。