JPH104992A - 無溶媒下で酵素を用いたエステル化合物の製造方法 - Google Patents

無溶媒下で酵素を用いたエステル化合物の製造方法

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JPH104992A
JPH104992A JP9080029A JP8002997A JPH104992A JP H104992 A JPH104992 A JP H104992A JP 9080029 A JP9080029 A JP 9080029A JP 8002997 A JP8002997 A JP 8002997A JP H104992 A JPH104992 A JP H104992A
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acid
lipase
ethanol
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reaction
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JP9080029A
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Byun Hyun Lee
ビュン ヒュン リー
Soon Uu Hyan
スーン ウー ヒャン
Nan Ryun Cho
ナン リュン チョー
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Yukong Ltd
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Yukong Ltd
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    • C12P7/62Carboxylic acid esters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒を使用せずに液状のアルコール類と有機
酸類とからエステル化合物を製造し得る方法の提供。 【解決手段】 無溶媒下でエタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール及びイソブタノールから
なる群から選択された液状のアルコールと、酢酸、プロ
ピオン酸、イソブチル酸及びイソ吉草酸からなる群から
選択された液状の有機酸とを、リパーゼを触媒として用
いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させるエステル
化合物の製造方法。無溶媒下でエタノール、イソプロパ
ノール、及びイソブタノールからなる群から選択された
液状のアルコールと、n−ブチル酸及びn−吉草酸から
なる群から選択された液状の有機酸とを、リパーゼを触
媒として用いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させ
るエステル化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酵素を用いてエス
テル化合物を無溶媒下で製造する方法に関し、より詳し
くは、酵素、特にリパーゼを用いてエステル化合物を製
造する方法であって、溶媒を使用せずに基質を直接反応
させてエステル化合物を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】尚、本発明において「エステル化合物」
は、例えば、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル又はイソブチル化された酢酸、プロピオン酸、
n−ブチル酸、イソブチル酸、n−吉草酸又はイソ吉草
酸等を意味し、これらは天然香料として使用される。
【0003】
【従来の技術】一般に、エステル化合物の製造方法に
は、化学合成方法と微生物の醗酵物と酵素を用いる生物
的方法とがある。後者は、エステラーゼの一種であるリ
パーゼを用い、エステル化合物を合成する過程は、アル
コールとカルボン酸とが反応してエステル化合物と水と
が生成するものである。
【0004】リパーゼ(Langrand et al., Biotech, Le
tt., 12,581,1990)によりエステル化合物
が製造される方法では、例えば、以下の反応により、ブ
チル酸エチルが生成する。 エタノール+n−ブチル酸→ブチル酸エチル+水 この反応を一般化すると以下の式になる。 アルコール+カルボン酸→エステル化合物+水
【0005】
【発明が解決しようとする課題】化学合成方法によるエ
ステル化合物の合成は可能である。しかし、天然物に対
する志向が増加しており、微生物の醗酵物又は酵素を用
いて生物的に水溶液状態のエステル化合物を製造する研
究が活発に行なわれている(Armstrong et al.,Biotech
nol. Bioeng. 26,1038,1984; Williams e
t al., Ann. NewYork Acad. Sci., 542,406,1
988; Murray & Duff, Appl. Microbiol. Biotechno
l.33,202,1990; Fukuda et al., Curr, Ge
net,20,49,1991; Fukuda et al., J, Ferm.
Bioeng.75,288,1993)。これらの研究で
は、エステルの生成は確認されているが、生成されたエ
ステル化合物の水に対する溶解度が極めて低いという問
題がある。
【0006】水以外の溶媒中での反応系も知られている
(Carta et al., Biotechnol. Bioeng. 37,100
4,1991; Langrand et al., Biotech, Lett., 1
2,581,1990; Carta et al., Enzyme Micro
b, Technol.,14,904,1992)、超臨界流体
上(Marty et al., Biotechnol. Bioeng. 39,27
3,1992; Marty et al., Biotechnol. Bioeng.,
43,497,1994)、又は気上(Hwang and Par
k, Biotech, Lett., 16,379,1994)。
【0007】しかし、溶媒中での反応は溶媒(反応液)
から生成物を分離、回収するのに高い費用がかかる。超
臨界流体又は気体を用いての反応は工業的方法としての
確立は未だ初期段階にある。
【0008】従って、溶媒を使用せずに液状の基質のみ
を使用することで、生産コストが節減でき、安全で、か
つ分離、回収が比較的簡単な方法の確立が可能になる。
その結果、天然香料の大量生産が可能になる(Carta et
al., Enzyme Microb, Technol. ,14,904,19
92; Oguntimein et al., Biotech. Lett., 17,7
7,1995)。
【0009】そこで、本発明の目的は、溶媒を使用せず
にリパーゼを用いて液状のアルコール類と有機酸類から
エステル化合物を製造し得る方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の方法は、無溶媒下でエタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール及びイソブタノール
からなる群から選択された液状のアルコールと、酢酸、
プロピオン酸、イソブチル酸、及びイソ吉草酸からなる
群から選択された液状の有機酸とを、リパーゼを触媒と
して用いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させるこ
とからなる。
【0011】前記目的を達成するための本発明の方法の
別の態様は、無溶媒下でエタノール、イソプロパノー
ル、及びイソブタノールからなる群から選択された液状
のアルコールと、n−ブチル酸及びn−吉草酸からなる
群から選択された液状の有機酸とをリパーゼを触媒とし
て用いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させること
からなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法をより詳しく
説明する。本発明は無溶媒下で液状のアルコール類と液
状の有機酸をリパーゼを触媒として用いて30〜70℃
の温度範囲で直接反応させる方法に関するものである。
本発明において、使用可能なリパーゼは豚膵臓から抽出
するか、微生物等から得た粉末又は液状形態として提供
される酵素又は固定化されたリパーゼ、又はリパーゼを
含有する生物細胞及び固定化された生物細胞を全て包含
するが、担体に固定化されたリパーゼが好ましい。特
に、アクリル樹脂を担体として使用するリパーゼが好ま
しい。
【0013】前記リパーゼは市販されるものを使用でき
るか、必要によっては製造して使用できる。市販される
リパーゼとしては、例えば、アマノ(Amano)社のリパー
ゼAY、リパーゼCES又はリパーゼPS、ノボ(Nov
o)社のリパーゼ又はノボザイム435、トヨ(Toyo)
社の Jozo 、又はシグマ(Sigma)社のリパーゼPPL等
があるが、アクリル樹脂を担体を使用するノボ社のイボ
ザイム435が好ましい。
【0014】一方、本発明に使用されるアルコール類は
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール又はイソブタノール等があるが、好ましくはエタノ
ール、イソプロパノール又はイソブタノールである。
尚、前記アルコール類のうち、プロパノール又はブタノ
ール等は無溶媒系で特定の有機酸(例えば、ブチル酸又
は吉草酸)と反応してエステル化合物を生成し得ると報
告されたことはある(Gatfield, in "Bioformation of
Flavors", p175,1992,Royal Societyof Chem
istry)。しかし、明確な製造方法と最終生成物の収率
等に関しては詳細に言及されていない。さらに、前記エ
タノール、イソプロパノール、イソブタノール等は、低
濃度でも酵素を不活性化させるため、無溶媒下でエステ
ル反応に使用されたことはない。
【0015】エタノールのように、水と混合可能な(wa
ter-miscible)有機溶媒は、蛋白質分子(酵素)と蛋白
質の水和層(hydration layer)間の親水性相互作用を破
壊し、水和層を浸透して、蛋白質製造を破壊させること
が知られている(Duarte, in"Perspectives in Biotech
nology vol.128”Plenum Press,1987,p2
3)。又、エタノールは、通常固定化酵素に悪影響を及
ぼすので、低濃度でも酵素を不活性化させることが知ら
れている(Carta et al., Enzyme Microb, Technol. 1
4,904,1992)。
【0016】エステル反応において、水は、熱力学的平
衡に達すると反応を抑制する役割と、酵素の触媒作用を
助けるという役割の、二重の役割を有する。有機溶媒中
での反応の場合、非常に少量の水が必要であることが知
られている(Abramowicz andKeese, Biotechnol. Bioen
g. 33,149,1989)。又、有機溶媒は酵素に
結合された水分の一定量を遊離することが知られてお
り、その場合、極性溶媒は非極性溶媒に比べて、より多
い水分を酵素から遊離させる(Gorman and Dordick, Bi
otechnol. Bioeng. 39,392,1992)。その結
果、極性有機溶媒中での酵素の触媒作用は、遊離される
結合水(mobile bound water)と構造的な結合水との間
の相対的重要度に依存する(Carta et al., Enzyme Mic
rob, Technol. ,14,904,1992)。
【0017】このような理由のため、大部分の極性溶媒
中での反応、特にエタノールを使用する反応は、殆ど不
可能であると報告されている(Gatifield, in "Bioform
ation of Flavours" Royal Society of Chemistry,19
92,p175)。しかし、本発明では無溶媒下でアル
コールと有機酸をリパーゼを触媒として反応させて低い
収率であるが、エステル化合物を得ることができ、前記
リパーゼを疎水性担体に固定化させて使用することによ
り、非常に高い収率でエステル化合物を得ることができ
た。
【0018】これはアクリル樹脂のような疎水性担体に
固定化されたリパーゼを反応触媒として用いることによ
り、酵素に結合される水分(bound water)のうち、構造
的な部分(structural fraction)以外の水分(mobile f
raction)が大部分反応物である有機溶媒中に放出され、
エタノールのように水と混合可能な反応物が酵素を攻撃
することを防止できるためである。親水性担体を使用す
る場合、反応中に生成する水(水は反応を抑制する)が
酵素の周辺に存在すると、エタノールが水和層に浸入し
て酵素が不活性化される。しかし、疎水性担体に固定化
させた酵素の場合、固定化酵素の疎水的性質のため、生
成された水が酵素触媒から分離されるので反応は進行す
る。反応がほぼ完了すると、反応物が減少するので、生
成物である水がエステル化合物と反応物とから分離して
集合することが観察できる。従って、生成される水の酵
素触媒に対する影響がより小さいので、疎水性担体に酵
素を固定化させて反応させることが好ましい。
【0019】又、本発明に使用される有機酸としては、
酢酸、プロピオン酸、n−ブチル酸、イソブチル酸、n
−吉草酸又はイソ吉草酸等がある。前記アルコール類と
有機酸の混合量はモル比で1〜15、好ましくは2〜5
倍のアルコール類を過剰量添加させることが反応速度及
び効率面で好ましい。
【0020】本発明の好ましい一実施例によると、シリ
コン/テフロンゴム栓で空気の流れを遮断した15mlの
バイアルにリパーゼを入れ、室温又はその以上の温度で
液状のアルコールと有機酸を定量注入して反応させる。
この際に、反応温度は常温でもよいが、必要によって3
0〜70℃に維持させることが好ましく、反応時間は2
4時間以内で充分である。生成したエステル化合物は、
蒸留により未反応基質から容易に分離できる。
【0021】このような方法により製造された最終エス
テル化合物としては、酢酸エチル(ethyl acetate)、酢
酸プロピル(n−propyl acetate) 、酢酸イソプロピル
(iso-propyl acetate) 、酢酸ブチル(n−butyl acet
ate)、酢酸イソブチル(iso-butyl acetate)、プロピオ
ン酸エチル(erhtl propionate)、プロピオン酸プロピ
ル(n−propyl propionate )、プロピオン酸イソプロ
ピル(iso-propyl propionate )、プロピオン酸ブチル
(n−butyl propionate)、プロピオン酸イソブチル
(iso-butyl propionate)、ブチル酸エチル(ethyl n
−butyrate) 、ブチル酸イソプロピル(iso-propyl n
−butyrate) 、ブチル酸イソブチル(iso-butyl n−bu
tyrate) 、イソブチル酸エチル(ethyl iso-butyrate)
、イソブチル酸プロピル(n−propyl iso-butyrat
e)、イソブチル酸イソプロピル(iso-propyl iso-butyr
ate)、イソブチル酸ブチル(n−butyl iso-butyrate)
、イソブチル酸イソブチル(iso-butyl iso-butyrate)
、吉草酸エチル(ethyl n−valerate)、吉草酸イソ
プロピル(iso-propyl n−valerate)、吉草酸イソブ
チル(iso-butyl n−valerate)、イソ吉草酸エチル
(ethyl iso-valerate)、イソ吉草酸プロピル(n−pr
opyl iso-valerate )、イソ吉草酸イソプロピル(iso-
propyl iso-valerate )、イソ吉草酸ブチル(n−buty
l iso-valerate)、イソ吉草酸イソブチル(iso-butyl
iso-valerate)等がある。
【0022】一方、本発明により生成したエステル化合
物はガスクロマトグラフィーを用いて定量し得る。分析
条件としては、カーボワックスでコーテイングされたシ
リカを充填させたキャピラリカラムを40℃で1分間加
熱して1分当たり10℃ずつ160℃まで昇温させた
後、160℃で2分間停止させた。キャリアとしてはヘ
リウムガスを1分当たり1mlの速度で流し、200℃で
FID(Flame Ionization Detector)を使用して検出し
た。エタノールは4.7分、n−ブチル酸は13.3分、ブ
チル酸エチルは5.5分でそれぞれ検出された。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明するが、本発明の範疇は下記例に限定されるもので
はない。
【0024】実施例1 30℃でシリコン/テフロンゴム栓で空気の流れを遮断
させた15mlバイアルにノボ社の Novozym 435 2
0mgを入れ、エタノール(フルカ社製品)溶液4.5mlと
n−ブチル酸(日本、純正化学社製品)溶液0.5mlをそ
れぞれ定量してバイアルに注入した後、攪拌槽を使用し
て30℃で反応させた。一定時間ごとにバイアルで一定
量の内容物を回収し氷で急冷させて反応を中断させた
後、遠心分離機で酵素と生成物を分離した後、上澄液を
ヒュレットパッカード社のガスクロマトグラフィー(製
品モデル5890)を用いて定量した。反応時間による
ブチル酸エチルの生成量を測定して下記表1に記載し
た。
【0025】一方、分析条件としては、カーボワックス
でコーテイングされたシリカを充填させたキャピラリカ
ラム(Nukol 、内径0.53mm、フィルム厚さ0.5mm、長
さ30m、 Supelco 社製品)を40℃で1分間加熱し
て1分当たり10℃まで昇温させた後、160℃で2分
間停止させた。キャリアとしてはヘリウムガス分当たり
1mlの速度で流した。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2〜9 実施例1の条件のうち、酵素濃度を1mgから200mgま
で変化させ、9時間反応後、バイアルの内容物を回収し
氷で急冷させて反応を中断させた後、実施例1の方法に
より分析した。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】実施例10 実施例1の条件のうち、ブチル酸を吉草酸に代えた。生
成した吉草酸エチルは6.8分で検出された。 実施例11〜15 実施例1の条件のうち、エタノールを4.5mlから3ml
に、ブチル酸は吉草酸に代え、0.5mlから2mlに定量、
注入し、反応温度を30℃から70℃に変化させ9時間
反応後、生成物(吉草酸エチル)を実施例1の方法によ
り分析した。結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】実施例16〜21 実施例1の条件のうち、エタノール:n−ブチル酸のモ
ル比を1.1 から14.2まで変化させ、9時間反応後、実
施例1の方法により分析した。その結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】実施例22〜26 実施例1の条件のうち、リパーゼの種類を変えて9時間
反応させた後、実施例1の方法により分析した。その結
果を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】実施例27 実施例1の条件のうち、n−ブチル酸を酢酸に代えた。
生成した酢酸エチルは3.2分で検出された。 実施例28 実施例1の条件のうち、エタノールはn−プロパノール
に、n−ブチル酸は酢酸に代えた。生成した酢酸プロピ
ルは4.2分で検出された。 実施例29 実施例1の条件のうち、エタノールはイソプロパノール
に、n−ブチル酸は酢酸に代えた。生成した酢酸イソプ
ロピルは3.3分で検出された。 実施例30 実施例1の条件のうち、エタノールはn−ブタノール
に、n−ブチル酸は酢酸に代えた。生成した酢酸ブチル
は5.4分で検出された。 実施例31 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸は酢酸に代えた。生成した酢酸イソブ
チルは4.7分で検出された。
【0036】実施例32 実施例1の条件のうち、n−ブチル酸をプロピオン酸に
代えた。生成したプロピオン酸エチルは4.0分で検出さ
れた。 実施例33 実施例1の条件のうち、エタノールはn−プロパノール
に、n−ブチル酸はプロピオン酸に代えた。生成したプ
ロピオン酸プロピルは5.0分で検出された。 実施例34 実施例1の条件のうち、エタノールはイソプロパノール
に、n−ブチル酸はプロピオン酸に代えた。生成したプ
ロピオン酸イソプロピルは4.0分で検出された。 実施例35 実施例1の条件のうち、エタノールはn−ブタノール
に、n−ブチル酸はプロピオン酸に代えた。生成したプ
ロピオン酸ブチルは6.5分で検出された。
【0037】実施例36 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸はプロピオン酸に代えた。生成したプ
ロピオン酸イソブチルは5.9分で検出された。 実施例37 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノールに
代えた。生成したブチル酸イソプロピルは5.2分で検出
された。 実施例38 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノールに
代えた。生成したブチル酸イソブチルは7.1分で検出さ
れた。 実施例39 実施例1の条件のうち、n−ブチル酸はイソブチル酸に
代えた。生成したイソブチル酸エチルは4.3分で検出さ
れた。 実施例40 実施例1の条件のうち、エタノールはn−プロパノール
に、n−ブチル酸はイソブチル酸に代えた。生成したイ
ソブチル酸プロピルは5.1分で検出された。
【0038】実施例41 実施例1の条件のうち、エタノールはイソプロパノール
に、n−ブチル酸はイソブチル酸に代えた。生成したイ
ソブチル酸イソプロピルは4.0分で検出された。 実施例42 実施例1の条件のうち、エタノールはn−ブタノール
に、n−ブチル酸はイソブチル酸に代えた。生成したイ
ソブチル酸ブチルは6.8分で検出された。 実施例43 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸はイソブチル酸に代えた。生成したイ
ソブチル酸イソブチルは6.0分で検出された。 実施例44 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸はn−吉草酸に代えた。生成した吉草
酸イソプロピルは6.7分で検出された。
【0039】実施例45 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸はn−吉草酸に代えた。生成した吉草
酸イソブチルは8.7分で検出された。 実施例46 実施例1の条件のうち、n−ブチル酸はイソ吉草酸に代
えた。生成したイソ吉草酸エチルは5.5分で検出され
た。 実施例47 実施例1の条件のうち、エタノールはn−プロパノール
に、n−ブチル酸はイソ吉草酸に代えた。生成したイソ
吉草酸プロピルは7.1分で検出された。 実施例48 実施例1の条件のうち、エタノールはイソプロパノール
に、n−ブチル酸はイソ吉草酸に代えた。生成したイソ
吉草酸イソプロピルは5.5分で検出された。 実施例49 実施例1の条件のうち、エタノールはn−ブタノール
に、n−ブチル酸はイソ吉草酸に代えた。生成したイソ
吉草酸ブチルは8.7分で検出された。 実施例50 実施例1の条件のうち、エタノールはイソブタノール
に、n−ブチル酸はイソ吉草酸に代えた。生成したイソ
吉草酸イソブチルは7.8分で検出された。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶媒を使用せずに基質を直接反応させてエステル化合物
を製造し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チョー ナン リュン 大韓民国、ソウル、ソンパク、ソンパド ン、147−13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無溶媒下でエタノール、プロパノール、
    イソプロパノール、ブタノール及びイソブタノールから
    なる群から選択された液状のアルコールと、酢酸、プロ
    ピオン酸、イソブチル酸及びイソ吉草酸からなる群から
    選択された液状の有機酸とを、リパーゼを触媒として用
    いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させることを特
    徴とする無溶媒下で酵素を用いたエステル化合物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記アルコールの使用量が有機酸に対し
    てモル比で1〜15倍であることを特徴とする請求項1
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記リパーゼが疎水性担体で固定化され
    たことを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記疎水性担体がアクリル樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 無溶媒下でエタノール、イソプロパノー
    ル、及びイソブタノールからなる群から選択された液状
    のアルコールと、n−ブチル酸及びn−吉草酸からなる
    群から選択された液状の有機酸とを、リパーゼを触媒と
    して用いて30〜70℃の温度範囲で直接反応させるこ
    とを特徴とする無溶媒下で酵素を用いたエステル化合物
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記アルコールの使用量が有機酸に対し
    てモル比で1〜15倍であることを特徴とする請求項5
    記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記リパーゼが疎水性担体で固定化され
    たことを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記疎水性担体がアクリル樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の製造方法。
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