JPH10488A - 活性汚泥の製造方法及び製造装置 - Google Patents
活性汚泥の製造方法及び製造装置Info
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- JPH10488A JPH10488A JP15829496A JP15829496A JPH10488A JP H10488 A JPH10488 A JP H10488A JP 15829496 A JP15829496 A JP 15829496A JP 15829496 A JP15829496 A JP 15829496A JP H10488 A JPH10488 A JP H10488A
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Abstract
え、培養効率が良く、維持管理が簡単な、活性汚泥の製
造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 抽出液用溶媒を抽出槽内で微生物培養剤
と接触させて抽出液を生成し、この抽出液を培養槽に移
し被培養液と混合させ好気的条件下で培養して活性汚泥
を生成する。抽出槽は溶媒の流入口と抽出液流出口とを
有し、また内部に微生物培養剤が収納されている。培養
槽は、前記抽出液流出口に接続される抽出液流入口と被
培養液流入口とを有し、内部に散気装置が設けられてい
る。抽出槽と培養槽はポンプを介在した移送管で接続さ
れる。
Description
排水、水産加工排水、農産加工排水等の有機性排水を処
理するための活性汚泥の製造に関するものである。
て、活性汚泥法、散水ろ床等の好気的処理法及び無酸素
の条件下で分解処理する嫌気的処理法等が採用されてい
た。これらの処理法はいづれも、有機性排水を処理する
過程で自然に発生してくる微生物のみを利用して処理を
行うものである。しかしながら、これらの微生物に人為
的環境下で有機性排水を処理させることはいろいろな面
で限界に達しており、以下のような問題が発生してい
た。
機酸、アンモニア、硫化水素、メルカプタン等の悪臭物
質が発生し周囲の環境を悪くしている。 (2)有機性排水の処理によって発生する汚泥の量が増
大し、その汚泥の処理に多くの費用が費やされている。 (3)発生した汚泥は、悪臭を再発生し、また濃縮不
良、脱水不良等により取り扱いが困難である。
置が開発されているが代表的な装置としてリアクター方
式の活性汚泥の製造装置が特開平7−124580号公
報や特公平5−10999号公報等に開示されている。
これらは、リアクター内に収納されている微生物培養剤
(培養剤又は微生物代謝回路誘導剤)と、培養される被
培養液(又は有機性廃水)とを混合接触し、浄化能力の
高い有用菌を効率良く培養したり、又微生物の代謝反応
を有機性廃水の浄化に好効率の代謝回路に変換するため
の装置である。これらの装置で培養された微生物を各種
有機性排水処理に利用することにより、前述の悪臭や汚
泥の質的悪化等の諸問題を解消できるというものであ
る。
の装置には目詰まりという問題がある。これらの装置は
いづれも微生物培養剤と被培養液とを直接接触してお
り、時間の経過とともに微生物培養剤の表面、微生物培
養剤間の隙間及び微生物培養剤を保持するための金網や
パンチングメタル等の隙間に被培養液中の固着物質や塊
状物質等が次第に蓄積する。蓄積が進行すると目詰まり
も相乗的に進行し、被培養液と微生物培養剤との接触が
不良となったり、被培養液の酸素濃度が不均一になる等
して、リアクターの処理効率が低下してくる。また目詰
まりを起こした微生物培養剤や金網等を定期的に洗浄、
交換等しなければならなくなり、それだけ維持管理の煩
雑さ及びランニングコストの増大につながることにな
る。
るということである。特に特公平5−10999に開示
されている装置に見られる問題である。この装置は、微
生物培養剤の下方側から曝気を行なっており、空気泡の
流れが直接微生物培養剤へ衝突するために、微生物培養
剤の減耗が早まる構造となっている。従って減耗した分
量の微生物培養剤は新たに補充する必要が生じるためそ
れだけ維持管理に手間がかかり、ランニングコストも高
くなる。
鑑みなされたものでその目的は、目詰まりの心配がな
く、かつ微生物培養剤の減耗を最小限に抑えることによ
り、培養効率に優れ、維持管理の簡略化及びランニング
コストの減少を可能にした活性汚泥の製造方法及び装置
を提供することにある。
課題を解決するため、抽出液用溶媒を抽出槽内で微生物
培養剤と接触させて抽出液を生成し、得られた抽出液を
培養槽に移し、ここで被培養液と混合させ好気的条件下
で培養して活性汚泥を生成する、活性汚泥の製造方法
と、抽出液用溶剤の流入口と抽出液の流出口とを有し内
部に微生物培養剤が収納されている抽出槽と、前記抽出
液流出口に接続される抽出液流入口と被培養液流入口と
を有し内部に散気装置が設けられている培養槽とからな
る活性汚泥の製造装置とが提供される。
性汚泥法で使用される「微生物活性の高い汚泥」ではな
く、微生物培養剤の作用による被培養液の微生物活性を
高めた培養液や有用菌が培養された培養液及び代謝回路
の変換した微生物が培養された培養液等を意味する。
を示す図面に基づき説明するが、本発明が本実施態様に
限定されないことは言うまでもない。図1において、1
は抽出槽で、2は培養槽であり、抽出液移送管3により
両槽が連通されている。4は円筒状に構成された抽出槽
本体であり、5は抽出槽本体4内部にその内壁と隙間が
ないように配設され、微生物培養剤6が充填される円筒
体である。円筒体5の上下は開口しており、その上下端
部分には金網あるいはパンチングメタル等からなる底板
7及び天板8が取り付け、微生物培養剤6を円筒体5内
に収納する働きをしている。
活性汚泥を製造するための有効な成分を含有した物質で
あり、具体的にはペレット状の有用微生物培養剤、遠赤
外線セラミック、岩石、鉱物、腐植物を含む物質、有用
菌以外の微生物に抗菌作用を有する物質及びこれらの混
合物等が好適なものとして挙げられるが、これに限定さ
れるものではない。抽出槽本体4の上部側には抽出液の
溶媒9が流入するための流入口10、余分な溶媒または
抽出液を抽出槽本体4から排出するためのオーバーフロ
ー用排水口11及び抽出槽本体4に流入する溶媒9の流
入量を設定するための水位センサー12が設けられてい
る。
から有効な成分を抽出する働きをするものであり、具体
的には水や下水処理施設内の処理水、生下水、曝気槽内
混合液、嫌気槽内混合液等が挙げられ単独あるいは混合
して使用される。又、特に前記腐植物を含んだ物質から
主に有機成分を抽出する場合には、溶媒のpHを中性又は
アルカリ性側に設定すると抽出効率が良くなる。
環流発生装置であり、円筒体5の上下位置で抽出槽本体
4と接続されている循環流管14,15と連結されてい
る。循環流発生装置13は、抽出槽本体4内に循環流を
強制的に発生させ、溶媒9と微生物培養剤6とを効率的
に接触させることにより、抽出効率を大幅に高める作用
をしている。図1においては、循環流は反時計まわり方
向(矢印)の例が示されているが、時計回り方向として
も構わない。循環流発生装置としては、エアリフトポン
プや水流ポンプ等があるが、循環流を発生できるもので
あればいずれでもよい。もちろん、抽出効率の高い微生
物培養剤を使用するとき、あるいは緩慢に抽出したい場
合等は、前記循環流発生装置を設置せずに静置状態で抽
出してもかまわない。
内部に撹拌装置16を設けるとさらに抽出効率が良くな
る。また図3に示すように、ドーナツ型円筒体17内側
の中空部分の中央に撹拌装置を設置し、溶媒に強制的な
回転流を発生させることにより、溶媒と微生物培養剤と
の接触を効率良く行わせることもできる。
ンプ19が接続された抽出液移送管3により抽出液の流
入口28を通って培養槽2へ移送される。20は、円筒
状に構成された培養槽本体であり、培養槽本体20の上
部側には汚泥のような被培養液21が流入する流入口2
2、余分な被培養液21を培養槽2外部に排出するオー
バーフロー用排水口23及び被培養液21と前記抽出液
18の流入量を規定するための水位センサー24が設け
られ、一方底部側には生成された活性汚泥を培養槽2外
部に取り出す取り出し口25が設けられている。
ために散気装置26が培養槽2内下部側に取りつけられ
ている。また、被培養液21を培養槽本体20内で均一
に循環させるための撹拌装置27が培養槽2内下部側中
央に取りつけられている。培養槽2には、基本的には微
生物培養剤6を収納しないが活性汚泥の製造能力を高め
る場合や、製造時間を短縮したい場合等には、適宜微生
物培養剤を投入してもよい。
用について説明する。図1において、図示しないポンプ
等により溶媒9を溶媒流入口10から抽出槽1へ水位セ
ンサー12で設定した流量だけ流入させる。水位センサ
ー12の作動不良で規定量以上の溶媒9が抽出槽1に流
入した場合は、オーバーフロー排水口11から余分量の
溶媒9が抽出槽1外へ排出される。抽出槽1に、規定量
の溶媒9が流入した後、循環流発生装置13を作動さ
せ、溶媒9と微生物培養剤6とをタイマーで設定した時
間接触させる。溶媒9は微生物培養剤6の中や微生物培
養剤6間の隙間を通り、微生物培養剤6と接触し微生物
培養剤6の有効成分を溶解しながら循環させられ抽出液
18を生成させる。
うな被培養液21を流入口22から培養槽2へ水位セン
サー24で規定した量だけ流入させる。水位センサー2
4の作動不良で規定量以上の被培養液21が培養槽2に
流入した場合は、オーバーフロー排水口23から余分量
の被培養液21が培養槽2外へ排出される。培養槽2内
に規定量の被培養液21が流入した後、前記生成された
抽出液18を水流ポンプ19により抽出液移送管3を介
して水位センサー24で規定された量だけ培養槽2へ移
送させる。この場合も、水位センサー24の作動不良で
規定量以上の抽出液18が流入した場合は、オーバーフ
ロー排水口23から余分量の抽出液18が培養槽2外部
に排出される。
た後は、抽出槽1内には培養槽2に移送した抽出液量分
が減少しているので、前記説明した様に流入口10から
新たに溶媒9を抽出槽1へ補充させ、再度抽出を開始す
る。次に、培養槽2において被培養液21と抽出液18
の混合溶液を好気的条件下で効率良く培養させるため
に、散気装置26及び撹拌装置27を作動させる。タイ
マーで設定した時間培養させ、目的とする活性汚泥を生
成させる。
ら培養槽2外部へと取出され各種有機性排水の浄化に利
用される。この場合取出される活性汚泥の量は、種汚泥
を残すことから培養槽2の容量に対し半量程度とするこ
とが好ましい。培養槽2にて減少した活性汚泥分は、被
培養液21及び新たに生成された抽出液18により補充
される。この一連の工程がタイマーで設定した時間毎に
繰り返される。
填量は、微生物培養剤6の種類により適当に調整される
が、微生物培養剤6として腐植物を含む物質を使用する
場合は、抽出槽1の容量に対し重量比で1:50前後に
設定することが好ましい。また、抽出時間、培養時間は
使用する微生物培養剤6に応じて適宜調整することがで
きる。特に、微生物培養剤6として腐植物を含む物質を
用いる場合は、抽出時間、培養時間とも24時間以上と
することが好ましい。もちろん、抽出時間と培養時間を
同じにする必要はなく、培養時間が抽出時間と比較して
短い場合は、培養回数:抽出回数を2:1等に適宜設定
することも可能である。また、培養槽2での抽出液量と
汚泥量の比率は、1:10から1:1の間に設定するこ
とが好ましいが、これに限定されない。
種の過程をバッチ方式により説明したが、連続方式にし
ても構わない。即ち、抽出槽1に溶媒9を連続して流入
させ、抽出槽1からオーバーフローした抽出液を連続し
て培養槽2に移送して、かつ培養槽2からオーバーフロ
ーした活性汚泥を連続的に取出し、各種有機性排水の浄
化に利用することも可能である。
理施設に設置した例を図4に示す。排水処理施設内に流
入してきた有機性排水は、スクリーン、沈殿池及び微生
物等による処理を行う反応工程を経由して、沈殿工程で
処理水と汚泥とに分離される。処理水の一部は、抽出液
の溶媒として利用されるために抽出槽内に取り込まれ、
また汚泥は濃縮工程で濃縮後、一部を被培養液として利
用するために培養槽内に取り込まれる。抽出液により活
性化され、製造された活性汚泥は反応工程中の各処理槽
へと戻され、結果的に全工程に活性汚泥の濃度が高ま
り、処理効率を高めるものである。
活性汚泥の製造方法及び装置によれば、微生物培養剤の
目詰まり、目詰まりに伴う培養効率の低下及び培養剤の
減耗を可能な限り少なくすることができる。従って、培
養剤の洗浄作業、交換作業等有する人材、時間等も大幅
に節減することが可能となり維持管理の簡略化及びラン
ニングコストの低減にも大きく貢献することから本発明
は極めて実用的なものである。
装置の縦断面図である。
面図である。
す縦断面図である。
試図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 抽出液用溶媒を抽出槽内で微生物培養剤
と接触させて抽出液を生成し、得られた抽出液を培養槽
に移し、ここで被培養液と混合させ好気的条件下で培養
して活性汚泥を生成する、活性汚泥の製造方法。 - 【請求項2】 微生物培養剤が、ペレット状の有用微生
物培養剤、遠赤外線セラミック、岩石、鉱物、腐植物を
含む物質、もしくは有用菌以外の微生物に抗菌作用を有
する物質、又はこれら物質の混合物である請求項1に記
載の活性汚泥の製造方法。 - 【請求項3】 抽出液用溶媒が水もしくは有機性排水又
はその混合物である請求項1に記載の活性汚泥の製造方
法。 - 【請求項4】 被培養液が汚泥である請求項1に記載の
活性汚泥の製造方法。 - 【請求項5】 抽出液用溶媒の流入口と抽出液の流出口
とを有し内部に微生物培養剤が収納されている抽出槽
と、前記抽出液流出口に接続される抽出液流入口と被培
養液流入口とを有し内部に散気装置が設けられている培
養槽とからなる活性汚泥の製造装置。 - 【請求項6】 抽出槽に、抽出槽内の液を循環させる装
置を取付けた請求項5に記載の活性汚泥の製造装置。 - 【請求項7】 抽出槽内に液の撹拌装置を設けた請求項
5に記載の活性汚泥の製造装置。 - 【請求項8】 微生物培養剤が、ペレット状の有用微生
物培養剤、遠赤外線セラミック、岩石、鉱物、腐植物を
含む物質、もしくは有用菌以外の微生物に抗菌作用を有
する物質、又はこれら物質の混合物である請求項5に記
載の活性汚泥の製造装置。 - 【請求項9】 培養槽の内部に液の撹拌装置を設けた請
求項5に記載の活性汚泥の製造装置。 - 【請求項10】 培養槽の底部に活性汚泥の取り出し口
を設けた請求項5に記載の活性汚泥の製造装置。 - 【請求項11】 抽出槽と培養槽とをポンプを介して移
送管で接続した請求項5に記載の活性汚泥の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15829496A JP3328139B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 活性汚泥の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15829496A JP3328139B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 活性汚泥の製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10488A true JPH10488A (ja) | 1998-01-06 |
JP3328139B2 JP3328139B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=15668472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15829496A Expired - Fee Related JP3328139B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 活性汚泥の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3328139B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011245476A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Universal Engineering Co Ltd | 汚泥改質機およびこれを併設した水処理施設 |
JP2015150539A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | クボタ環境サ−ビス株式会社 | 生物処理用リアクター、水処理設備、及び生物処理用リアクターの運転方法 |
JP2015188817A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | クボタ環境サ−ビス株式会社 | 廃水処理設備及び廃水処理方法 |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP15829496A patent/JP3328139B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015150539A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | クボタ環境サ−ビス株式会社 | 生物処理用リアクター、水処理設備、及び生物処理用リアクターの運転方法 |
JP2015188817A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | クボタ環境サ−ビス株式会社 | 廃水処理設備及び廃水処理方法 |
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---|---|
JP3328139B2 (ja) | 2002-09-24 |
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