JPH104806A - 底面自動灌水装置 - Google Patents

底面自動灌水装置

Info

Publication number
JPH104806A
JPH104806A JP16731596A JP16731596A JPH104806A JP H104806 A JPH104806 A JP H104806A JP 16731596 A JP16731596 A JP 16731596A JP 16731596 A JP16731596 A JP 16731596A JP H104806 A JPH104806 A JP H104806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water supply
level
supply unit
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16731596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nakayama
靖士 中山
Takayuki Minami
孝幸 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP16731596A priority Critical patent/JPH104806A/ja
Publication of JPH104806A publication Critical patent/JPH104806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内への給水および培地への灌水を自動的
に行なうことができ、軽量小型化できる底面自動灌水装
置を提供する。 【解決手段】 水が蓄えられ、毛管現象で水を吸い上げ
る吸い上げ部12が形成された給水部10と、給水部1
0の水位の上限および下限レベルを検出する水位検出部
20と、給水部10に水を供給する水源30と、給水部
10の水位が下限レベルまで下がったときに水源30に
給水開始指令を出力し、水源30から給水部10に水を
供給させると共に、給水部10の水位が上限レベルまで
上昇したときに水源30に給水停止命令を出力し、水源
30からの給水部10への水の供給を停止させる制御部
40とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、培地内または培地
の底部に設置され、培地に水を供給する底面自動灌水装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アトリウムや屋上の緑化を行なう
ため、所定間隔に複数の孔を開けたホースより土壌に水
を滴下したり、ドリップ(ドリクル)ホースより土壌中
に水を浸み出したり、所定間隔に開けられた複数の吸水
口より水を吸い上げ土壌に供給する底面灌水装置が提案
されている。
【0003】このうち、ドリップホースを用いた底面灌
水装置ではタイマーを使用した時間通水が行なわれてい
る。また、底面灌水装置は、天板に吸水布の挿入孔を開
けると共に、給水管を設置し、側板上部にオーバフロー
孔を開けた貯水タンクをプランター内底部に備え、貯水
タンクの天板上にプランターの内部に見合った仕切板を
載置し、仕切板の貯水タンクの挿入孔と相対した位置に
吸水布挿通用のスリットを開けて、吸水布をスリットと
挿入孔を通して貯水タンク内に垂設し、仕切板上に土壌
を充填し、給水管の上端を土壌の上方に開口し、下端を
貯水タンク内に開口した構成を有し、貯水タンクに水を
補給する場合は、必要な水量をメーターで確認し人手で
水を補給する方法が採られていた(特開平6−3433
49号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案の
如きタイマーを使用したドリップホースは、植物が要求
する水分量が季節毎に違うので、その季節毎に灌水日間
隔、灌水時間の設定を変更する必要があり、降雨時には
植物の根腐れを防止するために、灌水を中止する必要が
あるなどの煩わしさがある。
【0005】そこで、複数の灌水プログラムが設定でき
ると共に、土壌中の水分を検出し、灌水中止命令を指示
することができる灌水コントローラが提案されたが、複
数の灌水プログラムを設定できるといっても、プログラ
ムの切り替えについては管理者に任されており、年毎の
季節の変わり目の変動や揺り戻しを考えると、この作業
には植物を育成した経験と天候に対する勘が要求され
る。それに、短期的な気候変動があったりときに管理者
が不在であると変更ができず、水不足あるいは水分過多
になるとの問題がある。
【0006】また、灌水時間の設定においても、水を過
不足なく、供給するためには、その時期における植物の
蒸発散量を求め、灌水装置がその植栽地に対し、どの程
度の給水能力をもっているか計算し、大雑把な給水量を
もとめ、その上で実際通水しながら微修正を行なうとい
う作業が必要であり、植物、土壌および気象に関し専門
的な知識が要求されるという欠点がある。
【0007】そこで、かかる欠点を解消するため、培地
の底に集水器、外に同レベルまたは低レベルまで測定可
能な水位検出筒を設け、水と土との結合力を水位に置き
換え、土中の水分量と水位が対応するテンションメータ
ーの原理を応用し、灌水装置の制御を行なうという方法
がある。しかしながら、この方法は、培地全体の水分布
状況を代表しているとはいえず、集水器の設置位置が灌
水装置に近すぎると、停止命令が早すぎて水分不足、遠
すぎると停止命令が遅れて水分過多になるという問題が
ある。さらに、灌水装置の制御は電気的な手段により行
なわれるので、電源のない場所では電源工事が必要とな
り、電池を使用する場合は電池の交換を常に考慮しなけ
ればならないため、長期の不在が困難になるという問題
もある。
【0008】また、特開平6−343349号公報に開
示の底面灌水方法においては、大規模緑化用にしかもメ
ンテナンスを簡単にするために用いられてきた経緯か
ら、通常7日から14日間隔でなくなった水を人手で補
給するように貯水タンクが作られているため、貯水タン
クは大型で重くかつ厚く、ビルなどの大規模緑化では問
題ないが、一戸建ての住宅の屋上やベランダに実施しよ
うとすると厚みと重量の面で問題がある。このため、貯
水タンクを薄層化すると、水を供給する間隔を頻繁にす
る必要が生じるため、給水が非常に煩わしくなり、給水
忘れによる枯損を招来するとの問題が生じてしまう。
【0009】本発明は、前記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、装置内
への給水および培地への灌水を自動的に行なうことがで
き、軽量小型化できる底面自動灌水装置を提供すること
にある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る底面自動灌水装置は、水が蓄えられると共
に、毛管現象で水を吸い上げる吸い上げ部が形成された
給水部と、給水部の水位の上限および下限レベルを検出
する水位検出部と、給水部に水を供給する水源と、給水
部の水位が下限レベルまで下がったときに水源に給水開
始指令を出力し、水源から給水部に水を供給させると共
に、給水部の水位が上限レベルまで上昇したときに水源
に給水停止命令を出力し、水源からの給水部への水の供
給を停止させる制御部とを具備したことを特徴とするも
のであり、給水部の上部に雨水が浸入する連絡口および
給水部の水位の上限レベルを越えた水を排出する排水管
が設けられたことを特徴としている。
【0011】また、本発明に係る底面自動灌水装置は、
水が蓄えられ毛管現象で水を吸い上げる吸い上げ部が形
成された給水部と、給水部の水位が下限レベルまで下が
ったときに給水部に水を供給し、給水部の水位が上限レ
ベルまで上昇したときに給水部への水の供給を停止する
ように、給水部に対する水の供給開始/供給停止を切り
換えるフローティングスイッチとを具備したことを特徴
とするものであり、給水部の上部に雨水が浸入する連絡
口および給水部の水位の上限レベルを越えた水を排出す
る排水管が設けられたことを特徴としている。
【0012】従って、本発明の底面自動灌水装置では、
給水部の水は毛管現象によって吸い上げ部から培地に供
給される。これにより、次第に給水部の水位が低下す
る。そして、給水部の水位が所定の下限レベル(低水
位)まで降下すると、これを水位検出部が検出し、制御
部の給水開始指令により水源より給水部に水の供給が開
始される。その後、給水部の水位が所定の上限レベル
(高水位)まで達すると、これを水位検出部が検出し
て、制御部の給水停止命令により水の供給が停止する。
【0013】また、フローティングスイッチにより、給
水部の水位が所定の下限レベル(低水位)まで降下する
と、給水部への水の供給が開始され、給水部の水位が所
定の上限レベル(高水位)まで達すると、給水部への水
の供給が停止される。さらに、給水部への給水は、連絡
口より給水部に浸入する雨水により行なうこともでき、
この場合、給水部の上限レベルを越えた水は排水管より
外部に排出される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の底面自動灌水装置の全体構成図、図2は、本発明
の他の実施の形態の底面自動灌水装置の全体構成図、図
3は、本発明の他の実施の形態の底面自動灌水装置の全
体構成図である。
【0015】図1に示す底面自動灌水装置は、図示しな
い培地内または培地の底部に設置され水が貯水される給
水部10と、この給水部10と連通され、給水部10の
水位を検出する水位検出部20と、給水部10に水を供
給する水源30と、水位検出部20によって検出された
給水部10の水位情報に基づいて水源30に給水開始ま
たは給水停止を出力する制御部40とから概略構成され
ている。
【0016】給水部10の上部の所定複数箇所には、開
口部11が開口され、この開口部11より給水部10の
下部に渡って毛管現象により水を吸い上げる吸い上げ部
12が培地と接触するように装填されている。また、給
水部10の開口部11の形成領域を除く上部には、培地
と給水部10内とを連絡する連絡口13が形成され、雨
水などが培地を通して給水部10内に浸入するようにな
っている。さらに、給水部10の上部側壁には、給水部
10の水位が上限レベルを越えたとき、余剰水を外部に
排出する排水管14が接続されている。
【0017】水位検出部20は、給水部10の水位の上
限レベルを検出する第1の水位センサ21および水位の
下限レベルを検出する第2の水位センサ22が配設され
ている。水源30は、給水部10への水の供給を制御す
る電磁弁31を有する。制御部40には、第1の水位セ
ンサ21、第2の水位センサ22および電磁弁31がそ
れぞれ接続され、第1の水位センサ21および第2の水
位センサ22からの出力により、電磁弁31の開閉を制
御するようになっている。
【0018】また、給水部10および水位検出部20
は、合成樹脂、金属材料および無機セラミックスなどの
うち、不透水性の材料で製作するのが好ましく、重量、
耐腐食性の観点から合成樹脂を使用するのがより好まし
い。なお、培地の土圧などに対する強度が不足すると思
われるときには、ガラス繊維および炭素繊維などの強化
材を合成樹脂に混ぜて使用してもよく、耐候性を増すよ
うな添加剤を加えてもよい。
【0019】吸い上げ部12は、毛管現象で水を吸い上
げる吸水能力を有する材料、たとえば吸水性材料の器に
入れた土壌、不織布、セラミックス、素焼き状物質およ
びロックウールなどが好ましい。とくに、−OH、−C
OOH、−NH2 、−S03H、−NO2 などの親水性
の構造を有すると、水の吸い上げ速度が良い。また、灌
水口である開口部51を防根シートで保護してもよい。
【0020】第1および第2の水位センサ21,22
は、電磁式および圧力式などの検出装置が用いられる。
培地は、パーライト、バーミキュライト、黒土、鹿沼
土、赤玉土、ピートモス、砂などのいづれか1つまたは
これらの混合物である天然または人工土壌が挙げられ
る。底面自動灌水装置は、以上の如く構成されているの
で、水は給水部10の吸い上げ部12を通して毛管現象
で培地中に給水され、それにより給水部10と水位検出
部20の水位は徐徐に低下する。そして、水位レベルが
下限レベル(低水位)まで下がったときに、第2の水位
センサ22が給水部10内に水が無くなったことを制御
部40に出力する。
【0021】制御部40は電磁弁31に給水開始指令を
出力する。これにより、電磁弁31が開き、給水部10
および水位検出部20の給水が開始する。そして、給水
部10の水位レベルが上限レベル(高水位)に達する
と、第1の水位センサ21が満水になったことを制御部
40に出力し、制御部40は電磁弁31に給水停止命令
を出力する。かくして、電磁弁31は閉じ、水の供給が
停止する。
【0022】また、降雨時には、培地に降った雨水が連
絡口13を通して給水部10内に浸入するので、雨水に
よる給水部10の給水が行なわれる。このとき、給水部
10の水位の上限レベルを越えた水は排水管14より外
部に排出されるので、給水部10の水位の上限レベルと
給水部10の上壁との間には、常に空気層が存在するこ
とになる。従って、必要以上に培地の水分量が増加せ
ず、培地水分を適度に保つことができる。
【0023】このように、本実施の形態の底面自動灌水
装置によれば、給水部10の水は毛管現象によって吸い
上げ部12から培地に供給され、制御部40は、水位検
出部20からの給水部10の水位情報により、電磁弁3
1を開閉して給水部10に水を供給するか否かを制御す
るようにしたので、培地への灌水および給水部10への
給水が自動化される。
【0024】また、自動化により給水部10が薄層化さ
れ、小型軽量化ができるので、装置を戸建てなどに簡単
に導入し、管理することができる。図2に示す底面自動
灌水装置は、培地の底部に埋設され水が貯水される給水
部50と、この給水部50と連通され、給水部50の水
位を検出する水位検出部60とを有する。水位検出部6
0は、給水部50の所定水位Xを検出する水位センサ6
1、給水部50へ水を供給する給水管62と、給水管6
2に装着され給水部50への水の供給を制御する電磁弁
63、水位センサ61からの水位情報に基づいて、電磁
弁63の開閉を制御し給水部50への給水開始または給
水停止を行なうコントロール装置64からなる。
【0025】給水部50の上部の所定複数箇所には、開
口部51が開口され、この開口部51より給水部50の
下方に渡って毛管現象により水を吸い上げる吸い上げ部
52が培地と接触するように装填されている。また、給
水部50の開口部51の形成領域を除く上部には、培地
と給水部50内とを連絡する連絡口53が形成され、雨
水などが培地を通して給水部50内に浸入するようにな
っている。さらに、給水部50の側壁には、給水部50
の水位が越流部54を越えたとき、余剰水を外部に排出
する排水管55が接続されている。
【0026】給水部50および水位検出部60は、合成
樹脂、金属材料および無機セラミックスなどのうち、不
透水性の材料で製作するのが好ましく、重量、耐腐食性
の観点から合成樹脂を使用するのがより好ましい。な
お、培地の土圧などに対する強度が不足すると思われる
ときには、ガラス繊維および炭素繊維などの強化材を合
成樹脂に混ぜて使用してもよく、耐候性を増すような添
加剤を加えてもよい。
【0027】吸い上げ部52は、毛管現象で水を吸い上
げる吸水能力を有する材料、たとえば吸水性材料の器に
入れた土壌、不織布、セラミックス、素焼き状物質およ
びロックウールなどが好ましい。とくに、−OH、−C
OOH、−NH2 、−S03H、−NO2 などの親水性
の構造を有すると、水の吸い上げ速度が良い。また、灌
水口である開口部11を防根シートで保護してもよい。
【0028】水位センサ61は、電磁式および圧力式な
どの検出装置が用いられる。培地は、パーライト、バー
ミキュライト、黒土、鹿沼土、赤玉土、ピートモス、砂
などのいづれか1つまたはこれらの混合物である天然ま
たは人工土壌が挙げられる。底面自動灌水装置は、以上
の如く構成されているので、水は給水部50の吸い上げ
部52を通して毛管現象で培地中に給水され、それによ
り給水部50と水位検出部60の水位は徐徐に低下す
る。そして、水位レベルが所定水位Xより下がったとき
に、水位センサ61が給水部50内に水が少なくなった
ことをコントロール装置64に出力する。
【0029】コントロール装置64は電磁弁63に給水
開始指令を出力する。これにより、電磁弁63が開き、
給水部50および水位検出部60の給水が開始する。給
水部50の水位レベルが所定水位Xに達すると、水位セ
ンサ61が満水になったことをコントロール装置64に
出力し、コントロール装置64は電磁弁63に給水停止
命令を出力する。かくして、電磁弁63は閉じ、水の供
給が停止する。このとき、電磁弁63が閉じても電磁弁
63より下流側の給水管62内に残った水が給水部50
に放出され、水位レベルは所定水位Xより若干上昇す
る。
【0030】また、降雨時には、培地に降った雨水が連
絡口53を通して給水部50内に浸入するので、雨水に
よる給水部50の給水が行なわれる。このとき、越流部
54を越えた水は排水管55より外部に排出されるの
で、給水部50の水位の上限レベルと給水部50の上壁
との間には、常に空気層が存在することになる。従っ
て、必要以上に培地の水分量が増加せず、培地水分を適
度に保つことができる。
【0031】このように、本実施の形態の底面自動灌水
装置によれば、給水部50の水は毛管現象によって吸い
上げ部52から培地に供給され、コントロール装置64
は、水位センサ61からの給水部50の水位情報によ
り、電磁弁63を開閉して給水部50に水を供給するか
否かを制御するようにしたので、培地への灌水および給
水部50への給水が自動化される。
【0032】また、自動化により給水部50が薄層化さ
れ、小型軽量化ができるので、装置を戸建てなどに簡単
に導入し、管理することができる。なお、本実施の形態
の底面自動灌水装置は、所定水位Xを制御するため、電
磁弁63の開閉が頻繁に行なわれる可能性がある。そこ
で、一度灌水したら、数時間は電磁弁63の開閉を行な
わないように遅延タイマー回路を設けてもよい。
【0033】図3に示す底面自動灌水装置は、培地の底
部に埋設され水が貯水される給水部70と、この給水部
70と連通され、給水部70の水位を検出し給水を制御
する灌水コントロール部80とを有する。灌水コントロ
ール部80は、仕切り板81により上部タンク82と下
部タンク83とに区画され、上部タンク82には給水管
84およびサイホン85が配設され、下部タンク83に
は給水部70の水位を検出するフローティングスイッ
チ、たとえばボールタップの浮き86が水面に浮遊して
いる。
【0034】給水管84の開口部には給水弁87が装着
され、給水弁87と浮き86とは給水弁87の開閉手段
88を介して連結されている。開閉手段88は、仕切り
板81より下方に突設された支持部材88a、支持部材
88aの下端に一端が軸着された第1の連接棒88b、
給水弁87に連結された第2の連接棒88c、上端が第
2の連接棒88cに軸着され、下端が第1の連接棒88
bに軸着されて給水弁87を駆動させる駆動杆88dか
らなる。
【0035】給水部70の上部の所定複数箇所には、開
口部71が開口され、この開口部71より給水部70の
下方に渡って毛管現象により水を吸い上げる吸い上げ部
72が培地と接触するように装填されている。また、給
水部70の開口部71の形成領域を除く上部には、培地
と給水部70内とを連絡する連絡口73が形成され、雨
水などが培地を通して給水部70内に浸入するようにな
っている。さらに、給水部70の側壁には、給水部70
の水位が越流部74を越えたとき、余剰水を外部に排出
する排水管75が接続されている。
【0036】給水部70および灌水コントロール部80
は、合成樹脂、金属材料および無機セラミックスなどの
うち、不透水性の材料で製作するのが好ましく、重量、
耐腐食性の観点から合成樹脂を使用するのがより好まし
い。なお、培地の土圧などに対する強度が不足すると思
われるときには、ガラス繊維および炭素繊維などの強化
材を合成樹脂に混ぜて使用してもよく、耐候性を増すよ
うな添加剤を加えてもよい。
【0037】吸い上げ部72は、毛管現象で水を吸い上
げる吸水能力を有する材料、たとえば吸水性材料の器に
入れた土壌、不織布、セラミックス、素焼き状物質およ
びロックウールなどが好ましい。とくに、−OH、−C
OOH、−NH2 、−S03H、−NO2 などの親水性
の構造を有すると、水の吸い上げ速度が良い。また、灌
水口である開口部71を防根シートで保護してもよい。
【0038】培地は、パーライト、バーミキュライト、
黒土、鹿沼土、赤玉土、ピートモス、砂などのいづれか
1つまたはこれらの混合物である天然または人工土壌が
挙げられる。底面自動灌水装置は、以上の如く構成され
ているので、水は給水部70の吸い上げ部72を通して
毛管現象で培地中に給水され、給水部70と灌水コント
ロール部80の水位が徐徐に低下すると、浮き86は下
降する。すると、浮き86の動作に第1の連接棒88b
が連動し、駆動杆88dが下方に引き下げられ、第2の
連接棒88cは給水弁87を開く。これにより、上部タ
ンク82の給水が開始する。上部タンク82の水位レベ
ルが所定レベルになると、水はサイホン85により下部
タンク83に導入される。下部タンク83では、水位レ
ベルが上がるに伴い浮き86が上昇し、駆動杆88dが
引き上げられる。そして、給水部70が所定の水位レベ
ルになったところで給水弁87が閉じる。かくして、水
の供給が停止する。
【0039】また、降雨時には、培地に降った雨水が連
絡口73を通して給水部70内に浸入するので、雨水に
よる給水部70の給水が行なわれる。このとき、越流部
74を越えた水は排水管75より外部に排出されるの
で、給水部70の水位の上限レベルと給水部70の上壁
との間には、常に空気層が存在することになる。従っ
て、必要以上に培地の水分量が増加せず、培地水分を適
度に保つことができる。
【0040】このように、本実施の形態の底面自動灌水
装置によれば、給水部70の水は毛管現象によって吸い
上げ部72から培地に供給され、浮き86の上下動によ
り給水弁87を開閉して給水部70に水を供給するか否
かを制御するようにしたので、培地への灌水および給水
部70への給水が自動化される。また、自動化により給
水部70が薄層化され、小型軽量化ができるので、装置
を戸建てなどに簡単に導入し、管理することができる。
さらに、本実施の形態の底面自動灌水装置は、無電源方
式なので、屋外電源が近くにない既存の集合住宅や一般
戸建てなどでも簡単に導入、管理を行なうことができ
る。
【0041】なお、本実施の形態の底面自動灌水装置で
は、上部タンク82の容量は、フローティングスイッチ
が作動する下限の水位と満水時の水位の差の間で蓄えら
れる下部タンク83の水量と等しいか、あるいは若干少
な目が望ましい。以上、本発明の実施の形態の底面自動
灌水装置について詳述したが、本発明は、前記実施の形
態記載の底面自動灌水装置に限定されるものではなく、
本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を
逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるも
のである。
【0042】たとえば、本実施の形態では、給水部10
と水位検出部20とを別々に形成し、これらを接続した
が、一体に構成されることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の底面自動灌水装置は、毛管現象で水を吸い上げる吸
い上げ部が形成された給水部と、給水部の水位を検出す
る水位検出部と、水源に給水開始指令および給水停止命
令を出力する制御部とを具備したので、給水部の水は毛
管現象によって吸い上げ部から培地に供給され、制御部
は、水位検出部からの給水部の水位情報により、給水部
への水の供給を制御するため、培地への灌水および給水
部への給水を自動化することができる。
【0044】従って、作業者が長期不在でも適切な灌水
が行なわれ、土中から失われた分だけ水分を補給できる
ので、季節、地方毎の灌水量の変化を計算して、灌水プ
ログラムをセットする煩わしさを無くすことができる。
さらに、水のやりすぎや不足が無くなり、植物の生育を
よくすることができる。また、自動化により給水部が薄
層化され、小型軽量化ができ、無電源方式なので、装置
を戸建てなどに簡単に導入し、管理することができる。
【0045】給水部の上部に連絡口を設けたので、雨水
によっても給水部の給水ができ、給水部に給水部の水位
の上限レベルを越えた水を排出する排水管を設けたの
で、降雨時でも給水部の水位の上限レベルと給水部の上
壁との間に空気層を形成することができ、培地水分を適
度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す底面自動灌水装置
の全体構成図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す底面自動灌水装
置の全体構成図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す底面自動灌水装
置の全体構成図。
【符号の説明】
10 給水部 11 開口部 12 吸い上げ部 13 連絡口 14 排水管 20 水位検出部 21 第1の水位センサ 22 第2の水位センサ 30 水源 31 電磁弁 40 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が蓄えられ毛管現象で水を吸い上げる
    吸い上げ部が形成された給水部と、前記給水部の水位の
    上限および下限レベルを検出する水位検出部と、前記給
    水部に水を供給する水源と、前記給水部の水位が下限レ
    ベルまで下がったときに前記水源に給水開始指令を出力
    し、前記水源から前記給水部に水を供給させると共に、
    前記給水部の水位が上限レベルまで上昇したときに前記
    水源に給水停止命令を出力し、前記水源からの前記給水
    部への水の供給を停止させる制御部とを具備したことを
    特徴とする底面自動灌水装置。
  2. 【請求項2】 水が蓄えられ毛管現象で水を吸い上げる
    吸い上げ部が形成された給水部と、前記給水部の水位が
    下限レベルまで下がったときに前記給水部に水を供給
    し、前記給水部の水位が上限レベルまで上昇したときに
    前記給水部への水の供給を停止するように、前記給水部
    に対する水の供給開始/供給停止を切り換えるフローテ
    ィングスイッチとを具備したことを特徴とする底面自動
    灌水装置。
  3. 【請求項3】 前記給水部の上部に雨水が浸入する連絡
    口および前記給水部の水位の上限レベルを越えた水を排
    出する排水管が設けられたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の底面自動灌水装置。
JP16731596A 1996-04-23 1996-06-27 底面自動灌水装置 Pending JPH104806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16731596A JPH104806A (ja) 1996-04-23 1996-06-27 底面自動灌水装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-101143 1996-04-23
JP10114396 1996-04-23
JP16731596A JPH104806A (ja) 1996-04-23 1996-06-27 底面自動灌水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH104806A true JPH104806A (ja) 1998-01-13

Family

ID=26442059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16731596A Pending JPH104806A (ja) 1996-04-23 1996-06-27 底面自動灌水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH104806A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102295A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kyodo Ky Tec Corp 自動給水システム
JP2006067960A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Asahi Kasei Homes Kk 緑化基盤装置
KR100913913B1 (ko) * 2008-09-05 2009-08-26 이경자 건물 옥상을 이용한 빗물의 저장·활용장치
CN105409733A (zh) * 2015-12-31 2016-03-23 天津百绿园林景观设计有限公司 水岸景观植物自动维护装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102295A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kyodo Ky Tec Corp 自動給水システム
JP2006067960A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Asahi Kasei Homes Kk 緑化基盤装置
KR100913913B1 (ko) * 2008-09-05 2009-08-26 이경자 건물 옥상을 이용한 빗물의 저장·활용장치
CN105409733A (zh) * 2015-12-31 2016-03-23 天津百绿园林景观设计有限公司 水岸景观植物自动维护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102046601B1 (ko) 증발작용 또는 빗물을 이용한 지중 관수장치
JP4303504B2 (ja) 屋上緑化システムと屋上緑化プランター
JP2007267732A (ja) 屋上緑化システム
KR102029239B1 (ko) 친환경 파고라
US3906667A (en) Irrigation system
CN102217518B (zh) 均衡式供水植物抗干旱集雨器
JPH0956275A (ja) 屋上緑化用貯水システム
JPH104806A (ja) 底面自動灌水装置
CN101940134B (zh) 自动浇灌系统
JP3989818B2 (ja) 屋上緑化プランターと屋上緑化システム
CN215188589U (zh) 一种适应作物全生育期的新型节水灌溉装置
JP2009017792A (ja) 灌液制御システムの制御方法および灌液制御システム
US20170265406A1 (en) Position adjustable self-watering apparatus for controllably dispensing water and nutrients through capillary motion
CN208708223U (zh) 一种混凝土种植盆
JPS6141530B1 (ja)
JPH10164981A (ja) 芝生の管理方法および管理装置
JPH0523065A (ja) 無灌水式プランター
JP3096586U (ja) 自動給水連結植木鉢
JPH078114A (ja) 緑化構造物及び緑化方法
US10704206B1 (en) Sub-irrigated tennis court
JP2005261311A (ja) 潅水システム
GB2357687A (en) Plant watering and feeding system
JPH09262031A (ja) 土壌環境調節装置
JP3027161U (ja) 植木鉢
JP4959888B2 (ja) 自動給水システム