JPH1047271A - ルーツ式流体機械 - Google Patents

ルーツ式流体機械

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JPH1047271A
JPH1047271A JP20380096A JP20380096A JPH1047271A JP H1047271 A JPH1047271 A JP H1047271A JP 20380096 A JP20380096 A JP 20380096A JP 20380096 A JP20380096 A JP 20380096A JP H1047271 A JPH1047271 A JP H1047271A
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JP
Japan
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rotor
space
rotors
tooth
roots
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JP20380096A
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English (en)
Inventor
Akihiro Masuyama
昭浩 増山
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インボリュート曲線のロータを用いながら、
歯元空間での流体の圧力変化による騒音や駆動力ロスを
防止する。 【解決手段】 インボリュート曲線の歯面45、47で
互いに噛み合うロータ15、17と、これらを回転自在
に収容するロータ室29と流体の流入口31及び流出口
33を有するケーシング13と、ロータ15、17の歯
元に形成され相手側ロータの歯先との間で空間を形成す
る逃げ部71、73と、これらの空間と歯面45、47
の内肉部に設けられた空洞部49、51とを連通する流
体の連通路81、89、85と連通路83、91、87
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、車両用
スーパーチャージャのコンプレッサに用いられるルーツ
式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ルーツ式流体機械に用いられる
ロータの歯面を形成する曲線には、サイクロイド曲線や
インボリュート曲線などがある。
【0003】サイクロイド曲線のロータは、回転中に互
いの歯面の一点が常時接触しているから、気体の洩れが
少なく効率がよいと共に、ロータ間に気体が閉じ込めら
れる空間が形成されないから、騒音が低い。
【0004】しかし、サイクロイド曲線のロータは、こ
のような利点がある一方で、歯先部分が太い繭型になる
から慣性モーメントが大きく、高速回転させることが難
しい上に、エンジンとの連結を行う動力伝動機構を大型
にする必要がある。
【0005】又、高速回転が難しいことに加えて、先端
部分が太いからロータ断面積が大きくなってロータ室が
狭くなり、ロータ1回転当たりの吐き出し量が小さく、
充分な吐出量が得られない。
【0006】特開平4−72490号公報には図5乃至
図7のようなロータ301、303が記載されている。
これらはインボリュート曲線の歯面305、307を持
った例である。
【0007】サイクロイド曲線のロータに較べて、イン
ボリュート曲線のロータ301、303は、これらの図
面が示すように、先端部分を細く形成することができる
から、慣性モーメントが小さくなって高速回転させるこ
とが可能であると共に、先端部分が細くロータ断面積が
小さい分1回転当たりの吐き出し容量が大きくなり、充
分な吐出量が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インボリュ
ート曲線のロータ301、303では、相手側ロータの
歯先による切下げを防止するために歯元に逃げ部30
9、311を設ける必要があり、この逃げ部309、3
11によって、例えば、ロータ301の歯先とロータ3
03の歯元との間に図5のような閉じ込み空間313が
生じる。
【0009】この空間313に閉じ込められた流体は、
図5と図6のようにロータ301、303の回転に伴っ
て圧縮され、図6のように空間313はロータ301の
歯先によって空間315、317に分割される。次い
で、空間317の流体は図7の矢印319の箇所で開放
され、更に、ロータ301、303の回転に伴って空間
315の流体は膨張した後開放される。
【0010】空間313の流体は開放されるとき大きな
騒音が発生すると共に、空間313に閉じ込められた流
体の圧縮仕事と膨張仕事だけ余分な駆動力が必要にな
り、エンジンの燃費を低下させる。
【0011】そこで、この発明は、インボリュート曲線
のロータを用いながら、歯元空間での流体の圧力変化に
よる騒音や駆動力ロスなどを防止するルーツ式流体機械
の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のルーツ式流体
機械は、回転中心線に対して放射状に形成された曲線の
歯面が互いに微小隙間を有して噛み合う一対のロータ
と、各歯面の内肉部に設けられた空洞部と、各ロータを
回転自在に収容するロータ室と流体の流入口及び流出口
を有するケーシングとを備えたルーツ式流体機械であっ
て、各ロータの歯元に形成され相手側ロータの歯先との
間に空間を形成し切下げを防止する凹状の逃げ部と、こ
の逃げ部側に開口を有し前記空間と空洞部とを連通する
流体の連通路を設けたことを特徴とする。
【0013】このように、請求項1のルーツ式流体機械
は、逃げ部によって歯元に形成される空間が連通路を介
して空洞部に連通されるから、ロータの回転に伴って、
この空間が流体の圧縮側になる場合(高圧時)は空間か
ら空洞部へ流体が移動し、この空間が流体の膨張側にな
ると(低圧時)は空洞部から空間へ流体が戻る。
【0014】こうして、空間と空洞部との間で行われる
流体の移動によって、空間での圧力変動が大きく緩和さ
れるから、ロータの回転が円滑になり、圧縮された流体
が開放されるときの騒音が防止されると共に、この空間
で流体を無用に圧縮あるいは膨張させるために生じる駆
動力ロスが抑制され、エンジンの燃費が向上する。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載のルーツ
式流体機械であって、一対のロータの曲線がインボリュ
ート曲線で形成され、連通路の逃げ部側開口が、ロータ
の基礎円の内側に設けられていることを特徴とし、請求
項1の構成と同等の効果を得る。
【0016】これに加えて、逃げ部側の連通路をロータ
の基礎円の内側に限定したことにより、上記のように、
歯元空間での流体の圧縮と膨張とを緩和しながら、基礎
円の外側での歯面の噛み合いによって、ルーツ式流体機
械は正常な圧縮機能や膨張機能が得られる。
【0017】なお、上記のように、インボリュート曲線
の歯面は歯先が細い上に、各歯面の内肉部に空洞部が設
けられているから、ロータは慣性モーメントが小さく、
高速回転可能である。従って、単位時間当たりの吐き出
し量が大きくなり、流体機械をそれだけ小型軽量にでき
ると共に、慣性モーメントが小さいから原動機とこのル
ーツ式流体機械との間に配置される動力伝達機構を小型
にすることができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のルーツ式流体機械であって、ロータが、軸孔と前
記歯面とを有するロータ本体と、この軸孔に固定された
ロータ軸とからなり、ロータ本体とロータ軸との間に溝
が形成され、この溝が連通路の一部をなすことを特徴と
し、請求項1又は請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0019】なお、ロータ本体とロータ軸間の溝は、こ
れらのいずれか一方に設けても、あるいはこれらの両方
に設けてもよい。例えば、溝をロータ本体にだけ設けれ
ばロータ軸の機械加工や熱処理がそれだけ容易になる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
記載のルーツ式流体機械であって、ロータが、軸孔と前
記歯面とを有するロータ本体と、この軸孔に固定された
ロータ軸とからなり、連通路が、ロータ本体にだけ形成
されていることを特徴とし、請求項1又は請求項2の構
成と同等の効果を得る。
【0021】これに加えて、連通路をロータ本体にだけ
形成するこの構成は、上記のように、ロータ軸の加工を
容易にするだけでなく、慣性モーメントを低減するため
に有利である。
【0022】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のルーツ式流体機械であって、連
通路の逃げ部側開口が、逃げ部の中心線上に設けられて
いることを特徴とし、歯面の先端のシール部がこの中心
線上(最深箇所)の開口を通過する前後で、空間の圧縮
状態と膨張状態とが反転し、圧縮時に空洞部へ逃げた圧
力が膨張時に空間へ戻ることによって、請求項1乃至請
求項4の構成と同等の効果を得る。
【0023】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のルーツ式流体機械であって、連
通路の逃げ部側開口が、逃げ部の中心線の両側に配置さ
れていることを特徴とし、歯面先端のシール部によって
圧縮側の空間と膨張側の空間に分割される両空間に連通
路がそれぞれ開口するから、圧縮側の分割空間と膨張側
の分割空間からそれぞれの連通路を通って圧力が移動
し、請求項1乃至請求項4の構成と同等の効果を得る。
【0024】請求項7の発明は、請求項6記載のルーツ
式流体機械であって、中心線の両側に配置された開口か
らの連通路が同一の空洞部に連通していることを特徴と
し、請求項6の構成と同等の効果を得る。
【0025】これに加えて、中心線の両側に設けた連通
路を同一の空洞部に連通させているから、これらの間で
流体の循環が生じ、圧縮側分割空間と膨張側分割空間と
の間で圧力移動が間断なく行われるから、空間の圧力緩
和機能が特に大きい。
【0026】又、同一の空洞部に2本の連通路を設けた
ことによって流路抵抗が低減し、圧力緩和機能が更に向
上する。
【0027】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれか一項に記載のルーツ式流体機械であって、連
通路が、ロータの軸方向端部に設けられていることを特
徴とし、請求項1乃至請求項7の構成と同等の効果を得
る。
【0028】これに加えて、連通路をロータの軸方向端
部に設けたことによってその加工が容易になり、低コス
トに実施できる。又、複雑な形状の連通路でも加工が可
能である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1と図2によって本発明の第1
実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2、
3、5の特徴を備えている。図1はこの実施形態のスー
パーチャージャ1(ルーツ式流体機械)を示している。
図1は図2のX−X断面図であり、図2は図1のY−Y
断面図である。又、左右の方向は図1での左右の方向で
あり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0030】スーパーチャージャ1は、入力プーリ3、
ルーツ式コンプレッサ5、タイミングギヤ組7などから
構成されている。
【0031】入力プーリ3は入力側のロータ軸9にスプ
ライン連結され、ナット11で固定されている。入力プ
ーリ3はベルトを介してクランクシャフト側のプーリに
連結されている。このクランクシャフト側プーリには電
磁クラッチが組み込まれており、エンジンとスーパーチ
ャージャ1との断続を行う。
【0032】このように、入力プーリ3はエンジンの駆
動力により、これらの電磁クラッチとベルト伝動機構と
を介して回転駆動される。
【0033】コンプレッサ5はコンプレッサケーシング
13(ケーシング)と、その中に配置されたロータ1
5、17などを備えている。
【0034】コンプレッサケーシング13は、ケーシン
グ本体19の左右にカバー21、23をボルト25、2
7で固定して構成されており、タイミングギヤ組7はケ
ーシング本体19と右のカバー23との間に収納されて
いる。
【0035】図2のように、コンプレッサケーシング1
3は、各ロータ15、17を回転自在に収容するロータ
室29と、エンジン吸気の吸入口31(流入口)及び吐
出口33(流出口)を備えている。
【0036】図1のように、一方のロータ15はロータ
本体35の軸孔37に前記の入力側ロータ軸9をスプラ
イン連結して構成され、他方のロータ17はロータ本体
39の軸孔41にロータ軸43をスプライン連結して構
成されている。
【0037】図2のように、各ロータ15、17は3葉
のロータであり、各ロータ本体35、39には互いに噛
み合う3枚の歯面45、47が形成されている。これら
の歯面45、47はロータ15、17の回転中心線に対
して放射状に形成された曲線であり、それぞれの歯形を
形成する曲線はインボリュート曲線である。
【0038】各歯面45、47の内肉部に空洞部49、
51が形成され、ロータ15、17の慣性モーメントを
低減させている。
【0039】又、各ロータ15、17とロータ室29と
の隙間は所定値の微小な隙間になるように調整されてい
る。
【0040】各ロータ軸9、43は、ロータ本体35、
39の左側でシール付のボールベアリング53、55に
よりコンプレッサケーシング13に支承され、ロータ本
体35、39の右側でボールベアリング57、57によ
りコンプレッサケーシング13に支承されている。又、
ロータ軸9、43の右端側にはコンプレッサケーシング
13との間にシール59、59が配置されている。
【0041】ケーシング本体19と右のカバー23との
間にはオイルが封入されており、タイミングギヤ組7と
ボールベアリング57、57とを潤滑する。
【0042】シール付ボールベアリング53、55とシ
ール59、59とによってロータ室29から外部へのエ
ア洩れが防止され、シール59、59によってカバー2
3側からロータ室29へのオイル洩れが防止される。
【0043】タイミングギヤ組7は互いに噛み合った一
対のタイミングギヤ61、63からなり、タイミングギ
ヤ61はロック機構65によってロータ軸9の右端側に
固定されている。又、タイミングギヤ63はロータ軸4
3の右端部に圧入されている。
【0044】ロック機構65は、テーパリング67とロ
ータ軸9の右端に螺着されるナット69とからなり、テ
ーパリング67をナット69でタイミングギヤ61とロ
ータ軸9との間に押し込むことによって、ロータ軸9に
対しタイミングギヤ61を回転方向に位置決めする。
【0045】各タイミングギヤ61、63の回転方向位
置決めは、各ロータ15、17の歯面45、47を噛み
合わせ、歯面45、47の間に形成される回転方向側と
その反対側の隙間が均一になるようにした状態で、タイ
ミングギヤ61、63を噛み合わせ、上記のように、ロ
ック機構65でタイミングギヤ61とロータ軸9とを回
転方向に位置決めする。
【0046】プーリ3から入力したエンジンの駆動力は
コンプレッサ5を駆動し、タイミングギヤ組7はロータ
15、17を互いに接触しないように回転させる。ロー
タ15、17はコンプレッサケーシング13の吸入口3
1から吸入した吸気を加圧し、加圧された吸気は吐出口
33から吐き出され、エンジンに供給される。
【0047】図2のように、各ロータ15、17の歯元
には逃げ部71、73が設けられている。又、各ロータ
15、17の歯面45、47の先端には、ロータ室29
及び逃げ部73、71に対するシール部75、77が設
けられている。逃げ部71、73を設けたことによって
これらシール部77、75による各ロータ15、17の
歯元部分の切下げが防止されている。
【0048】又、歯面45と逃げ部73との間には空間
79が形成され、歯面47と逃げ部71との間にも同様
な空間が形成される。
【0049】図2に示すように、各逃げ部71、73に
は流路81、83が設けられており、これと180°反
対側の歯面45、47の内肉部に形成された空洞部4
9、51に開口する流路85、87が設けられている。
又、図1に示すように、ロータ本体35、39の軸孔3
7、41には流路81、83と流路85、87とをそれ
ぞれ連通する環状溝の流路89、91が設けられてい
る。
【0050】こうして、逃げ部71側の空間はこれらの
流路81、89、85(連通路)を介して空洞部49に
連通されており、逃げ部73側の空間79はこれらの流
路83、91、87(連通路)を介して空洞部51に連
通されている。
【0051】図1のように、これらの流路81、89、
85と流路83、91、87は軸方向に3組形成されて
おり、これらは3葉の歯面45、47と各別に対応して
いる。
【0052】なお、これら各流路は軸方向いずれの位置
に設けてもよい。
【0053】図2のように、各流路81、83の開口9
3、95は逃げ部71、73の中心線上に形成され、凹
状の逃げ部71、73の最深部に配置されている。
【0054】従って、これらの開口93、95は各ロー
タ15、17の基礎円97、99の内側に配置されてい
る。
【0055】歯面47、45の歯先と逃げ部71、73
との間に形成される空間が、ロータ15、17の回転に
伴って密閉され吸気の圧縮状態になっても、上記のよう
に、これらの空間は空洞部49、51に連通しているか
ら、圧縮された吸気は空洞部49、51に逃がされて、
各空間の圧力上昇は大きく緩和される。
【0056】次いで、ロータ15、17が図2の位置ま
で回転すると、歯面45、47のシール部77、75に
よって各空間は2分割される。
【0057】この位置からロータ15、17が矢印10
1の方向へ更に回転すると、回転方向前側の分割空間が
ロータ室29に開放されるが、上記のように、この空間
の圧力は高くないから開放時の騒音が防止される。
【0058】又、膨張過程に入る回転方向後側の分割空
間には、圧力を逃がした空洞部49、51から吸気が補
充され、圧力の低下が防止される。
【0059】このように、空洞部49、51との間で行
われる吸気の移動によって、各歯元空間の圧力変動が大
きく緩和されるから、ロータ15、17の回転が円滑に
なり、これらの歯元空間で吸気を無用に圧縮し膨張させ
るために生じる駆動力ロスが抑制され、エンジンの燃費
が向上する。
【0060】こうして、スーパーチャージャ1が構成さ
れている。
【0061】スーパーチャージャ1では、歯元空間での
吸気の圧縮と膨張とが大きく緩和されるから、上記のよ
うに、騒音と駆動力ロスとが防止され、エンジン燃費が
向上する。
【0062】又、インボリュート曲線の歯面45、47
は歯先が細く形成できる上に、空洞部49、51が設け
られているから、ロータ15、17は慣性モーメントが
小さく、高速回転可能であり、単位時間当たりの吐き出
し量が大きい。従って、スーパーチャージャ1をそれだ
け小型軽量にできる。
【0063】又、慣性モーメントが小さいから、エンジ
ンとの間に配置したベルト伝動機構のベルトの滑りが防
止され、エンジンとの断続を行う電磁クラッチを小型に
できる。
【0064】又、流路81、83をそれぞれ基礎円9
7、99の内側に限定したことによって、上記のよう
に、歯元側空間での流体の圧縮と膨張とを防止しなが
ら、基礎円97、99の外側での歯面45、47の噛み
合いによって、スーパーチャージャ1は正常な圧縮機能
が得られる。
【0065】又、流路89、91を形成する環状溝をロ
ータ本体35、39側に設けたから、ロータ軸9、43
の機械加工や熱処理がそれだけ容易である。
【0066】次に、図3によって本発明の第2実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1、2、3、6、7
の特徴を備えている。図3はこの実施形態のスーパーチ
ャージャに用いられるコンプレッサ103を示してお
り、図1のY−Y断面に相当する断面図である。又、符
号を与えていない部材等は図示されていない。
【0067】このコンプレッサ103は、第1実施形態
のスーパーチャージャ1においてロータ15、17をロ
ータ105、107に置き換えたものであり、従って、
スーパーチャージャ1と同一機能の部材には同一の符号
を与え、これら同一機能部材の重複説明は省く。
【0068】ロータ105、107は、コンプレッサケ
ーシング13のロータ室29に回転自在に収容されてい
る。
【0069】一方のロータ105はロータ本体109の
軸孔111に入力側のロータ軸9をスプライン連結して
構成され、他方のロータ107はロータ本体113の軸
孔115にロータ軸43をスプライン連結して構成され
ている。
【0070】各ロータ105、107は3葉のロータで
あり、各ロータ本体109、113には互いに噛み合う
3枚の歯面117、119が形成されている。これらの
歯面117、119はロータ105、107の回転中心
線に対して平行に形成されており、それぞれの歯形はイ
ンボリュート曲線である。
【0071】又、各歯面117、119には軸方向に空
洞部121、123が形成され、ロータ105、107
の慣性モーメントを低減させている。
【0072】各ロータ105、107の歯元には逃げ部
125、127が設けられており、歯面117、119
の先端には、ロータ室29及び逃げ部125、127に
対するシール部129、131が設けられている。逃げ
部125、127を設けたことによってシール部12
9、131による各ロータ105、107の歯元部分の
切下げが防止されている。
【0073】又、歯面117と逃げ部127との間には
空間133が形成され、歯面119と逃げ部125との
間にも同様な空間が形成される。
【0074】各逃げ部125、127には、それぞれ一
対の流路135、137と流路139、141が設けら
れており、これらと180°反対側の歯面117、11
9の内肉部には空洞部121、123に開口する流路1
43、145が設けられている。
【0075】又、ロータ本体109の軸孔111側には
流路135、137と流路143とを連通する環状溝の
流路147が設けられ、ロータ本体113の軸孔115
側には流路139、141と流路145とを連通する環
状溝の流路149が設けられている。
【0076】こうして、逃げ部125側の空間はこれら
一対の流路135、137(連通路)から流路147、
143(連通路)を介して同一の空洞部121に連通さ
れており、逃げ部127側の空間133はこれら一対の
流路139、141(連通路)から流路149、145
(連通路)を介して同一の空洞部123に連通されてい
る。
【0077】これらの流路135、137、147、1
43と流路139、141、149、145は軸方向に
3組形成されており、これらは3葉の歯面117、11
9と各別に対応している。
【0078】流路135、137の開口151、153
と流路139、141の開口155、157は、各歯面
117、119の中心線の両側に形成されている。
【0079】又、これらの開口151、153、15
5、157は各ロータ105、107の基礎円159、
161の内側に配置されている。
【0080】歯面117、119の歯先と逃げ部12
5、127との間に形成される空間が、ロータ105、
107の回転に伴って密閉され吸気の圧縮状態になって
も、上記のように、これらの空間は空洞部121、12
3に連通しているから、圧縮された吸気は空洞部12
1、123へ逃がされて、各空間の圧力上昇は大きく緩
和される。
【0081】次いで、ロータ105、107が図3の位
置まで回転すると、歯面117、119のシール部12
9、131によって各空間は2分割される。
【0082】この位置からロータ105、107が矢印
163の方向へ更に回転すると、2分割された空間の一
方が圧縮側になり他方が膨張側になるが、上記のよう
に、流路135、137と流路139、141とを、そ
れぞれ歯面117、119の中心線の両側に形成し、更
に、これらを流路147、149を介してそれぞれ連通
したことによって、圧縮された吸気が流路135、13
7を通り、流路139、141を通って圧縮側(高圧
側)の分割空間から膨張側(低圧側)の分割空間へ移動
する。
【0083】更に、上記のように、流路135、137
と流路139、141がそれぞれ同一の空洞部121、
123に連通しているから、吸気が循環して圧縮側分割
空間から膨張側分割空間への圧力移動が間断なく行われ
る。こうして、空間の圧力緩和機能が向上し、各分割空
間の圧力差が大きく緩和される。
【0084】これに加えて、同一の空洞部121に2本
の流路135、137を設け、同一の空洞部123に2
本の流路139、141を設けたから、それだけ流路抵
抗が低減し、圧力緩和機能が更に向上している。
【0085】又、回転方向前側の分割空間はロータ室2
9に開放されるが、上記のように、この空間の圧力は高
くないから開放時の騒音が防止される。
【0086】更に、膨張過程に入る回転方向後側の分割
空間には、圧力を逃がした空洞部121、123から吸
気が補充され、圧力の低下が防止される。
【0087】このように、空洞部121、123との間
で行われる吸気の移動によって、空間の圧力変動が大き
く緩和され、ロータ105、107の回転が円滑にな
り、これらの空間で吸気を無用に圧縮し膨張させるため
に生じる駆動力ロスが抑制され、エンジンの燃費が向上
する。
【0088】こうして、第2実施形態のスーパーチャー
ジャが構成されている。
【0089】上記のように、このスーパーチャージャで
は、歯元空間での吸気の圧縮と膨張とが大きく緩和され
るから、騒音と駆動力ロスとが防止され、エンジン燃費
が向上する。
【0090】又、流路135、137の間及び流路13
9、141の間で吸気が循環し、圧力移動が間断なく行
われるから、圧力変化緩和機能が特に大きい。
【0091】更に、同一の空洞部121、123にそれ
ぞれ2本の流路135、137、流路139、141を
設けて流路抵抗を低減させ、圧力変化緩和機能を更に向
上させている。
【0092】又、歯先が細いインボリュート曲線の歯面
117、119に空洞部121、123を設けてロータ
105、107の慣性モーメントを小さくしたから、高
速回転可能であり、単位時間当たりの吐き出し量が大き
く、従って、スーパーチャージャをそれだけ小型軽量に
できる。
【0093】又、慣性モーメントが小さいから、エンジ
ンとの間に配置したベルト伝動機構のベルトの滑りが防
止され、エンジンとの断続を行う電磁クラッチを小型に
できる。
【0094】又、流路135、137と流路139、1
41をそれぞれ基礎円159、161の内側に限定した
ことによって、上記のように、歯元側空間での流体の圧
縮と膨張とを緩和しながら、基礎円159、161の外
側で行われる歯面117、119の噛み合いによって、
スーパーチャージャは正常な圧縮機能が得られる。
【0095】又、流路147、149を形成する環状溝
をロータ本体109、113側に設けたから、ロータ軸
9、43の機械加工や熱処理がそれだけ容易である。
【0096】次に、図4によって本発明の第3実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1、2、3、4、
6、7、8の特徴を備えている。図4はこの実施形態の
スーパーチャージャに用いられるコンプレッサ165を
示している。図4は図1のZーZ断面に相当する断面図
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0097】このコンプレッサ165は、第1実施形態
のスーパーチャージャ1においてロータ15、17をロ
ータ167、169に置き換えたものであり、従って、
スーパーチャージャ1と同一機能の部材には同一の符号
を与え、これら同一機能部材の重複説明は省く。
【0098】ロータ167、169は、コンプレッサケ
ーシング13のロータ室29に回転自在に収容されてい
る。
【0099】一方のロータ167はロータ本体171の
軸孔173に入力側のロータ軸9をスプライン連結して
構成され、他方のロータ169はロータ本体175の軸
孔177にロータ軸43をスプライン連結して構成され
ている。
【0100】各ロータ167、169は3葉のロータで
あり、各ロータ本体171、175には互いに噛み合う
3枚の歯面179、181が形成されている。これらの
歯面179、181はロータ167、169の回転中心
線に対して平行に形成されており、それぞれの歯形はイ
ンボリュート曲線である。
【0101】又、各歯面179、181の内肉部には軸
方向に空洞部183、185が形成され、ロータ16
7、169の慣性モーメントを低減させている。
【0102】各ロータ167、169の歯元には逃げ部
187、189が設けられており、歯面179、181
の先端には、ロータ室29及び逃げ部187、189に
対するシール部191、193が設けられている。逃げ
部187、189を設けたことによってシール部19
1、193による各ロータ167、169の歯元部分の
切下げが防止されている。
【0103】又、歯面179と逃げ部189との間には
空間195が形成され、歯面181と逃げ部187との
間にも同様な空間が形成される。
【0104】各逃げ部187、189にはそれぞれ一対
の流路197、199(連通路)と流路201、203
(連通路)が設けられており、隣接する歯面179、1
81の空洞部183、185に連通している。
【0105】又、流路197、199はロータ本体17
1に設けられ、流路201、203はロータ本体175
に設けられている。
【0106】こうして、逃げ部187側の空間はこれら
一対の流路197、199を介して同一の空洞部183
に連通されており、逃げ部189側の空間195はこれ
ら一対の流路201、203を介して同一の空洞部18
5に連通されている。
【0107】図4のように、これらの流路197、19
9、201、203は各ロータ本体171、175の軸
方向端部に3組形成され、3葉の歯面179、181と
各別に対応している。
【0108】流路197、199の開口205、207
と流路201、203の開口209、211は、各歯面
179、181の中心線の両側に形成されている。
【0109】又、これらの開口205、207、20
9、211は各ロータ167、169の基礎円213、
215の内側に配置されている。
【0110】歯面179、181の歯先と逃げ部18
7、189との間に形成される空間が、ロータ167、
169の回転に伴って密閉され吸気の圧縮状態になって
も、上記のように、これらの空間は空洞部183、18
5に連通しているから、圧縮された吸気は空洞部18
3、185へ逃がされて、各空間の圧力上昇は大きく緩
和される。
【0111】次いで、ロータ167、169が図4の位
置まで回転すると、歯面179、181のシール部19
1、193によって各空間は2分割される。
【0112】この位置からロータ167、169が矢印
217の方向へ更に回転すると、2分割された空間の一
方が圧縮側になり他方が膨張側になるが、上記のよう
に、流路197、199と流路201、203とをそれ
ぞれ歯面179、181の中心線の両側に形成したこと
によって、圧縮された吸気は圧縮側(高圧側)の分割空
間から膨張側(低圧側)の分割空間へ移動する。
【0113】更に、上記のように、流路197、199
と流路201、203がそれぞれ同一の空洞部183、
185に連通しているから、吸気が循環して圧縮側分割
空間から膨張側分割空間への圧力移動が間断なく行わ
れ、こうして、空間の圧力緩和機能が向上し、各分割空
間の圧力差が大きく緩和される。
【0114】又、同一の空洞部183に2本の流路19
7、199を設け、同一の空洞部185に2本の流路2
01、203を設けたから、それだけ流路抵抗が低減
し、圧力変化緩和機能が更に向上している。
【0115】又、回転方向前側の分割空間はロータ室2
9に開放されるが、上記のように、この空間の圧力は高
くないから開放時の騒音が防止される。
【0116】更に、膨張過程に入る回転方向後側の分割
空間には、圧力を逃がした空洞部183、185から吸
気が補充され、圧力の低下が防止される。
【0117】このように、空洞部183、185との間
で行われる吸気の移動によって、歯元空間の圧力変動が
大きく緩和され、ロータ167、169の回転が円滑に
なり、これらの空間で吸気を無用に圧縮し膨張させるた
めに生じる駆動力ロスが抑制され、エンジンの燃費が向
上する。
【0118】こうして、第3実施形態のスーパーチャー
ジャが構成されている。
【0119】上記のように、このスーパーチャージャで
は、歯元空間での吸気の圧縮と膨張とが大きく緩和さ
れ、騒音と駆動力ロスとが防止され、エンジン燃費が向
上する。
【0120】又、中心線の両側に設けた流路197、1
99及び流路201、203の間で吸気を循環させて圧
力移動を間断なく行うから、圧力緩和機能が特に大き
い。
【0121】更に、同一の空洞部183、185にそれ
ぞれ2本の流路197、199、201、203を設け
て流路抵抗を低減させ、圧力変化緩和機能を向上させて
いる。
【0122】又、各流路197、199、201、20
3を最も近接した空洞部183、185に連通させて短
くしているから、それだけ流路抵抗が減少し、圧力変化
緩和機能が更に向上していると共に、加工も容易であ
る。
【0123】又、歯先が細いインボリュート曲線の歯面
179、181の内肉部に空洞部183、185を設け
てロータ167、169の慣性モーメントを小さくした
から、高速回転可能であり、単位時間当たりの吐き出し
量が大きく、従って、スーパーチャージャをそれだけ小
型軽量にできる。
【0124】又、慣性モーメントが小さいから、エンジ
ンとの間に配置したベルト伝動機構のベルトの滑りが防
止され、エンジンとの断続を行う電磁クラッチを小型に
できる。
【0125】又、各空間側の流路197、199と流路
201、203をそれぞれ基礎円213、215の内側
に限定したことによって、上記のように、歯元空間での
流体の圧縮と膨張とを緩和しながら、基礎円213、2
15の外側で行われる歯面179、181の噛み合いに
よって、スーパーチャージャは正常な圧縮機能が得られ
る。
【0126】又、流路197、199と流路201、2
03を、それぞれロータ本体171、175にだけ設け
たから、ロータ軸9、43の機械加工や熱処理がそれだ
け容易である。
【0127】更に、流路197、199と流路201、
203を、それぞれロータ本体171、175の軸方向
端部に設けたから、流路197、201のような曲がっ
た流路でも加工が容易であり、それだけ低コストに実施
することができる。
【0128】なお、本発明では、例えば、ロータ本体と
ロータ軸とを一体に鋳造してもよい。この場合、連通路
は鋳造時に形成してもよく、あるいは鋳造後に機械加工
してもよい。
【0129】又、本発明のルーツ式流体機械は、コンプ
レッサやブロワだけでなく、流体圧を与えて回転を取り
出すモータとして用いてもよい。又、各実施形態の歯面
形状はインボリュート曲線であるが、インボリュートと
は限らずその他サクロイド・エンベロープ曲線形状でも
良い。
【0130】
【発明の効果】請求項1のルーツ式流体機械は、歯元に
形成された空間を連通路を介して歯面の内肉部に設けら
れた空洞部に連通することによって、この空間で流体が
圧縮されるときは空間から空洞部に流体が逃げ、空間で
流体が膨張するときは空洞部から空間に流体が戻る。
【0131】こうして、空洞部との間で行われる流体の
移動によって空間での圧力変動が大きく緩和されるか
ら、ロータの回転が円滑になり、圧縮された流体が開放
されるときの騒音が防止されると共に、空間で流体を無
用に圧縮あるいは膨張させるために生じる駆動力ロスが
抑制され、エンジンの燃費が向上する。
【0132】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、連通路をロータの基礎円の内側に
限定したことによって、歯元空間での流体の圧縮と膨張
とを緩和しながら、基礎円の外側での歯面の噛み合いに
よってルーツ式流体機械は正常な圧縮機能や膨張機能が
得られる。
【0133】又、歯先が細いインボリュート曲線の歯面
の内肉部に空洞部を設けたロータは慣性モーメントが小
さく、高速回転可能で単位時間当たりの吐き出し量が大
きく、流体機械がそれだけ小型軽量になると共に、エン
ジンとの間に配置される駆動力伝達機構を小型にでき
る。
【0134】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の構成と同等の効果を得ると共に、ロータ本体だけに溝
を設ければロータ軸の機械加工や熱処理がそれだけ容易
になる。
【0135】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
の構成と同等の効果を得ると共に、連通路をロータ本体
にだけ形成するこの構成は、ロータ軸の加工を容易にす
るだけでなく、慣性モーメントを低減するために有利で
ある。
【0136】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の構成と同等の効果を得る。
【0137】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
の構成と同等の効果を得る。
【0138】請求項7の発明は、請求項6の構成と同等
の効果を得ると共に、中心線の両側の連通路を同一の空
洞部に連通したことによって、これらの間で流体の循環
が生じ、圧縮側分割空間と膨張側分割空間との間で圧力
移動が間断なく行われるから、空間の圧力緩和機能が特
に大きい。
【0139】又、同一の空洞部に2本の連通路を設けた
ことによって流路抵抗が低減し、圧力緩和機能が更に向
上する。
【0140】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
の構成と同等の効果を得ると共に、連通路をロータの軸
方向端部側に設けたことによってその加工が容易にな
り、それだけ低コストに実施することができる。又、複
雑な形状の連通路でも加工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図であり、図
2のX−X断面図である。
【図2】図1のY−Y断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す断面図であり、図
1のY−Y断面に相当する。
【図4】本発明の第3実施形態を示す断面図であり、図
1のZ−Z断面に相当する。
【図5】従来例においてロータの歯元に形成される空間
の変化を示す断面図である。
【図6】従来例においてロータの歯元に形成される空間
の変化を示す断面図であり、図5より僅かに回転した状
態を示す。
【図7】従来例においてロータの歯元に形成される空間
の変化を示す断面図であり、図6より僅かに回転した状
態を示す。
【符号の説明】
1 スーパーチャージャ(ルーツ式流体機械) 9、43 ロータ軸 13 コンプレッサケーシング(ケーシング) 15、17、105、107、167、169 ロータ 29 ロータ室 31 吸入口(流入口) 33 吐出口(流出口) 35、39、109、113、171、175 ロータ
本体 37、41、111、115、173、177 軸孔 45、47、117、119、179、181 歯面 49、51、121、123、183、185 空洞部 71、73、125、127、187、189 逃げ部 79、133、195 空間 81、83、85、87、135、137、139、1
41、143、145、197、199、201、20
3 流路(連通路) 89、91、147、149 流路(連通路:環状溝) 93、95、151、153、155、157、20
5、207、209、211 歯元側の開口 97、99、159、161、213、215 基礎円

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心線に対して放射状に形成された
    曲線の歯面が互いに微小隙間を有して噛み合う一対のロ
    ータと、各歯面の内肉部に設けられた空洞部と、各ロー
    タを回転自在に収容するロータ室と流体の流入口及び流
    出口を有するケーシングとを備えたルーツ式流体機械で
    あって、各ロータの歯元に形成され相手側ロータの歯先
    との間に空間を形成し切下げを防止する凹状の逃げ部
    と、この逃げ部側に開口を有し前記空間と空洞部とを連
    通する流体の連通路を設けたことを特徴とするルーツ式
    流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、一対のロ
    ータの曲線がインボリュート曲線で形成され、連通路の
    逃げ部側開口が、ロータの基礎円の内側に設けられてい
    ることを特徴とするルーツ式流体機械。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、ロータが、軸孔と前記歯面とを有するロータ本体
    と、この軸孔に固定されたロータ軸とからなり、ロータ
    本体とロータ軸との間に溝が形成され、この溝が連通路
    の一部をなすことを特徴とするルーツ式流体機械。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、ロータが、軸孔と前記歯面とを有するロータ本体
    と、この軸孔に固定されたロータ軸とからなり、連通路
    が、ロータ本体にだけ形成されていることを特徴とする
    ルーツ式流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、連通路の逃げ部側開口が、逃げ部
    の中心線上に設けられていることを特徴とするルーツ式
    流体機械。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、連通路の逃げ部側開口が、逃げ部
    の中心線の両側に配置されていることを特徴とするルー
    ツ式流体機械。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の発明であって、中心線の
    両側に配置された開口からの連通路が同一の空洞部に連
    通していることを特徴とするルーツ式流体機械。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に
    記載の発明であって、連通路が、ロータの軸方向端部に
    設けられていることを特徴とするルーツ式流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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