JPH1047207A - 噴射弁 - Google Patents

噴射弁

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JPH1047207A
JPH1047207A JP22325696A JP22325696A JPH1047207A JP H1047207 A JPH1047207 A JP H1047207A JP 22325696 A JP22325696 A JP 22325696A JP 22325696 A JP22325696 A JP 22325696A JP H1047207 A JPH1047207 A JP H1047207A
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JP
Japan
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valve
seat
injection
leaf spring
fuel
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Application number
JP22325696A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Oka
延由記 岡
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の噴射応答性を高め、噴射形状や噴射流
量特性を安定させると共に、構造が簡単で組立性の高い
噴射弁を提供する。 【解決手段】 バルブシート3の内径部3bに供給され
る流体の圧力により開弁するボールバルブ5(弁体)を
閉弁方向に付勢する付勢手段として、開弁時にシート面
3aから離間するボールバルブ5の移動経路に沿って往
復動する保持部6aを備え、この保持部6aがボールバ
ルブ5に直接当接して付勢する板バネ6を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される流体の
圧力により開弁して流体の噴射を行う噴射弁に関し、噴
射時の応答性を向上させると共に安定した噴射を行い、
簡易な構造で組立や調整をも容易化させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の噴射弁としては、例え
ばエンジンを駆動させるための混合気を作成するため
に、エンジンの吸気部に設けられて燃料を噴射する燃料
噴射弁がある。図2は、この燃料噴射弁101の断面構
成を説明する図である。燃料噴射弁101は燃料供給管
102により所定の圧力で供給される燃料を接続室10
3aを介して取り込むものである。燃料供給管102
は、その先端部をOリング102aとプラグ102bに
よりシリンダ103の一方の端部に密封性を保って固定
される。
【0003】そして、シリンダ103の他方の端部に
は、燃料噴射弁101の筒状のボディ104が圧入等の
方法により密封固定される。ボディ104の噴射側の内
径端部にはアジャスト用ねじ部105cにより螺合され
るバルブシート105を備えている。
【0004】さらに、バルブシート105には、バルブ
シート面105aに当接する球状の鋼球弁体106aと
それに接続するロッド106bからなる弁体部106が
挿通されている。そしてロッド106bの鋼球弁体10
6aの反対側には、スプリングリテーナ107が固定さ
れ、ボディ104の内向きフランジ部104aを一方の
端部の固定台座部とし、他方の端部によりスプリングリ
テーナ107を図において上方に付勢するスプリング1
08によって弁体部106が閉弁するように付勢されて
いる。
【0005】この燃料噴射弁101の動作を簡単に説明
すると、燃料供給管102により所定の圧力で供給され
る燃料は、接続室103a、内向きフランジ部104a
の内径部104b、バルブシート105の通路105b
を経て鋼球弁体106aまで導かれ、所定の圧力により
鋼球弁体106aを押圧して開弁させるように作用す
る。
【0006】尚、エンジンの状態に応じた噴射タイミン
グや噴射量は、不図示のコントロールユニットで決定さ
れる。そして燃料加圧ポンプ、加圧された燃料の圧力を
一定の範囲内に調整するプレッシャレギュレータ及び流
量調節を行う電磁弁等を備えた分配装置により、燃料が
断続的な圧力波を伴いながらエンジンの型式や気筒数に
応じた所定本数の燃料供給管102に対して分配・供給
され、各燃料噴射弁から噴射される。
【0007】従って、この燃料噴射弁101は供給され
る燃料の圧力により開弁するもので燃料が所定の圧力以
下の場合に弁を閉弁方向に保持して燃料の噴射を行わな
ず、供給される燃料の圧力が高い時のみ開弁して燃料噴
射を行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の燃料噴射弁101では、開弁時に可動部とな
る構成部材が、スプリング108,スプリングリテーナ
107,ロッド106b及び鋼球弁体106aとなり、
可動部の質量が大きくなってしまう。従って、圧力印加
時の応答性が悪化し、特に短いパルス幅の時の噴射流量
特性が低下するという問題があった。
【0009】また、弁体部106がストロークして開弁
した状態において、弁体部106の姿勢が矢印A10
1,A102の方向に揺動して鋼球弁体106aの位置
が安定せず燃料の噴射形状が変化してしまい安定した燃
料噴射が出来ないという問題がある。
【0010】これは、弁体部106の上端部において、
ロッド106bはスプリングリテーナ107を介してス
プリング108により弾性的に付勢されていること、及
び弁体部106の下端部において、ロッド106bとバ
ルブシート面105aとの間に、開弁時に燃料が流れる
隙間が設けられて浮動状態となっていることからであ
る。従って、特に燃料噴射時に外部から燃料噴射弁10
1を揺さぶるような振動が加わった場合にも、弁体部1
06の揺動が大きくなり燃料噴射の安定性が低下するこ
とも考えられる。
【0011】さらに、従来の燃料噴射弁101の構造で
は、スプリングリテーナ107をロッド106bに固定
する時に、ロッド106bを傾かないように保持する状
態としなければならず、組立及び調整作業が複雑で精度
を要求されることから組立性が低く、噴射弁の構成も複
雑で軸方向の寸法も長くなるという問題もあった。
【0012】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
為になされたもので、その目的とするところは、燃料の
噴射応答性を高め、噴射形状や噴射流量特性を安定させ
ると共に、構造が簡単で組立性の高い噴射弁を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、筒状のバルブシートと、このバル
ブシートの一端に形成されたシート面に当接する弁体
と、この弁体を前記シート面に付勢して閉弁状態とする
付勢手段とを備え、前記バルブシートの内径部に供給さ
れる流体の圧力により、前記弁体が前記付勢手段に抗し
てシート面から離間することで開弁し流体を噴射する噴
射弁であって、前記付勢手段は、開弁時にシート面から
離間する弁体の移動経路に沿って往復動する保持部を備
え、この保持部が弁体に直接当接して付勢する板バネで
あることを特徴とする。
【0014】この構成によると、弁体は板バネの保持部
により直接付勢されるので、弁棒やスプリングリテーナ
は不要であり、可動部の質量が小さく供給される流体の
圧力に対する応答性が向上する。そして、開弁時のシー
ト面から離間する弁体の移動経路は保持部により特定さ
れるので、開弁状態の弁体が揺動することがなく安定し
た噴射を行うことができる。
【0015】また、前記板バネの保持部は、保持部の中
心に向かって延びる複数本の突出片を備え、それぞれの
突出片の間の隙間を流体の噴射形状及び噴射方向を特定
する開口部とすることも良い。
【0016】これによると、弁体は複数本の突出片の先
端部により保持・付勢されると共に、噴射される流体は
開口部によりその噴射形状及び噴射方向が特定される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を適用した噴射弁を
図1に基づいて説明する。噴射弁1は、例えばエンジン
を駆動させるための混合気を作成するために、エンジン
の吸気部に設けられ、不図示のコントロールユニットで
決定されるエンジンの状態に応じた噴射タイミングや噴
射量となるように流体としての燃料を噴射するものであ
る。
【0018】そして、このように使用される場合に噴射
弁1には、不図示の燃料加圧ポンプ及びプレッシャレギ
ュレータにより一定圧に加圧されると共に、所定のタイ
ミングで開弁する電磁弁により断続的な圧力波を伴う燃
料が供給される。そして、噴射弁1は燃料の圧力に応じ
て開弁して燃料を噴射する。
【0019】図1(a)は本発明を適用した噴射弁1の
断面構成説明図であり、図1(b)は図1(a)のD1
部を拡大した図、図1(c)は図1(b)を矢視V1か
ら見た図である。
【0020】噴射弁1は、シリンダ2とシリンダ2に密
封嵌合される筒状のバルブシート3を一方の端部(先端
側)に備えている。シリンダ2は従来の構成と同様であ
り、燃料供給管4がOリング4aとプラグ4bによりシ
リンダ2の他方の端部側(根本側)に密封性を保って接
続・固定されている。そして、燃料は燃料供給管4によ
りバルブシート3の内径部3bへと導入される。
【0021】次に、図1(b)により噴射弁1の弁機構
を説明する。バルブシート3は燃料が流入する反対側の
端部にシート面3aが形成されている。そしてこのシー
ト面3aに弁体としての球状のボールバルブ5が付勢手
段としての板バネ6により外側から閉弁状態となるよう
に付勢されている。
【0022】板バネ6は、バルブシート3の先端側に形
成されたネジ3cにより、軸方向の移動が可能な状態で
取付けられる環状のアジャストスクリュー7の端面7a
にカシメや溶接等の方法により接続固定されている。従
って、板バネ6の付勢力の調整はアジャストスクリュー
7の締め込み具合により調節することが可能となってい
る。
【0023】また、板バネ6は、図1(c)に示される
ように、円形の薄いバネ材によりなるもので、中心部が
ボールバルブ5に直接当接して保持する保持部6aとな
っている。
【0024】この保持部6aは、シート面3aから離間
するボールバルブ5の移動経路すなわち開弁方向に沿っ
て往復動するものであり、これは換言すると、保持部6
aの往復動の経路が定められていることから、この保持
部6aに直接当接するボールバルブ5の開弁時の移動経
路が特定されることである。
【0025】そして保持部6aの形状は、中心に向かっ
て延びる複数本の突出片6bが形成され、その先端6c
にボールバルブ5の表面が接触している。
【0026】それぞれの突出片6bの間の隙間は、噴射
された燃料の通路となる開口部6dとなり、この開口部
6dにより噴射される燃料の噴射形状及び噴射方向を特
定することも可能である。
【0027】本実施の形態では保持部6aが4本の突出
片6bによりボールバルブ5を付勢しているが、少なく
とも2本好ましくは3本以上の突出片6bにより付勢す
ることで噴射時の揺動を抑えることができ、安定した噴
射が行われる。また、噴射形状及び噴射方向は開口部6
dの形状を変更することで容易に変更することができる
ので、燃料の噴射形状や噴射方向を変えるための、別体
構成の導出キャップは不要となる。
【0028】噴射弁1の組立は、バルブシート3のシー
ト面3aにボールバルブ5を載置して、アジャストスク
リュー7の締め込みを行えばよく、ボールバルブ5の開
弁圧の設定は、バルブシート3とアジャストスクリュー
7との軸方向の相対位置を移動することで、板バネ6の
保持部6aの付勢力を調整して行うことができる。
【0029】このような噴射弁1は、ボールバルブ5は
板バネ6の保持部6aにより直接当接して付勢されるの
で、弁棒やスプリングリテーナは不要であり、可動部の
質量が小さく、供給される燃料の圧力に対する応答性が
向上したものとなる。
【0030】そして、開弁時のシート面から離間するボ
ールバルブ5の移動経路は保持部6aの往復動方向に特
定されるので、開弁状態の弁体が揺動することがなく安
定した噴射を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、弁体は板バネの保持部により直接当接し付勢さ
れるので、弁体を付勢するための弁棒やスプリングリテ
ーナは不要であり、可動部の質量が小さく供給される流
体の圧力に対する応答性が向上する。
【0032】そして、開弁時のシート面から離間する弁
体の移動経路は保持部により特定されるので、開弁状態
の弁体が揺動することがなく安定した噴射を行うことが
できる。
【0033】板バネの保持部に複数本の突出片と、開口
部とを備えることで、弁体は複数本の突出片の先端部に
より保持・付勢されると共に、噴射される流体の噴射形
状及び噴射方向を特定することが可能となり、燃料の噴
射形状や噴射方向を変えるための、別体構成の導出キャ
ップは不要となる。
【0034】また、噴射弁を構成する部材が少なく簡易
な構成で組み立ても容易であり、小型化・軽量化を図る
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明による噴射弁の断面構成説
明図であり、図1(b)はそのD1部の拡大図、図1
(c)は矢視V1図である。
【図2】図2は従来の噴射弁の断面構成説明図。
【符号の説明】
1 噴射弁 2 シリンダ 3 バルブシート 3a シート面 3b 内径部 3c ネジ 4 燃料供給管 4a Oリング 4b プラグ 5 ボールバルブ(弁体) 6 板バネ 6a 保持部 6b 突出片 6c 先端 6d 開口部 7 アジャストスクリュー 7a 端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のバルブシートと、このバルブシー
    トの一端に形成されたシート面に当接する弁体と、この
    弁体を前記シート面に付勢して閉弁状態とする付勢手段
    とを備え、 前記バルブシートの内径部に供給される流体の圧力によ
    り、前記弁体が前記付勢手段に抗してシート面から離間
    することで開弁し流体を噴射する噴射弁であって、 前記付勢手段は、開弁時にシート面から離間する弁体の
    移動経路に沿って往復動する保持部を備え、この保持部
    が弁体に直接当接して付勢する板バネであることを特徴
    とする噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記板バネの保持部は、保持部の中心に
    向かって延びる複数本の突出片を備え、それぞれの突出
    片の間の隙間を流体の噴射形状及び噴射方向を特定する
    開口部とすることを特徴とする請求項1に記載の噴射
    弁。
JP22325696A 1996-08-07 1996-08-07 噴射弁 Pending JPH1047207A (ja)

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JP22325696A JPH1047207A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 噴射弁

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060613

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