JPH1047071A - バリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置 - Google Patents

バリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置

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JPH1047071A
JPH1047071A JP8206073A JP20607396A JPH1047071A JP H1047071 A JPH1047071 A JP H1047071A JP 8206073 A JP8206073 A JP 8206073A JP 20607396 A JP20607396 A JP 20607396A JP H1047071 A JPH1047071 A JP H1047071A
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JP
Japan
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egr
abnormality
nozzle
egr amount
turbocharger
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JP8206073A
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Inventor
Koichi Akita
浩市 秋田
Masahiro Nagae
正浩 長江
Hisashi Oki
久 大木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリアブルノズル式ターボチャージャにおい
てノズルスティックによる異常を容易に検出する。 【解決手段】 機関運転状態に応じて開度の可変なノズ
ルより導かれる排気ガスによって駆動されるタービンと
該タービンによって駆動され吸気を圧縮するコンプレッ
サとを有するバリアブルノズル式ターボチャージャと、
該タービンより上流側の排気系と吸気系とをEGR弁を
介して連結するとともに機関運転状態に応じてEGR量
の目標値を設定して該EGR弁をフィードバック制御す
るEGR装置と、を備えた内燃機関において、EGR量
実際値を検出し、そのEGR量実際値がEGR量目標値
から所定値以上ずれたときに前記ターボチャージャの異
常であると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリアブルノズル
式ターボチャージャとEGR(排気ガス再循環:Exhaus
t Gas Recirculation )装置とを備えた内燃機関(エン
ジン)においてバリアブルノズル式ターボチャージャの
異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関には自然吸気式エンジ
ンと過給式エンジンとがあるが、近年においては過給式
エンジンの割合が増大しつつある。過給機構としては、
一般にターボチャージャと呼ばれる排気タービン駆動式
のものと、一般にスーパチャージャと呼ばれる機械駆動
式のものとが実用化されている。ターボチャージャは、
排気ガスのエネルギでタービンを回転させ、それと直結
したコンプレッサで吸入空気を圧縮してエンジンに供給
するものである。ターボチャージャ付エンジンでは、過
給圧が過度に大きくなるのを防ぐため、タービンに流入
する排気ガスの一部をバイパスさせるウエイストゲート
バルブ(waste gate valve)が通常設けられている。
【0003】ターボチャージャに異常が発生し、ウエイ
ストゲートバルブが閉じられたままで運転を続けた場合
には、エンジンを異常な運転状態におくこととなるた
め、エンジンの損傷を招くおそれがある。そこで、ター
ボチャージャの異常検出に関する技術が種々提案されて
いる。例えば、実開平4−125635号公報は、コン
プレッサ出力側のブースト圧(過給圧)とタービン入力
側の排気ガス圧力とを検出し、ブースト圧が排気ガス圧
力より設定値以上低くかつその状態が設定時間継続した
ときにターボチャージャの異常と判定する技術を開示し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンが
低速回転域にあるときには、排気ガスの流量が少ないた
め、ターボチャージャによる過給は不充分なものとな
る。その対策として、タービンノズルの開度すなわち面
積を小さくすることにより、タービンロータに与える運
動エネルギを増大させるターボチャージャが開発されて
いる。バリアブルノズル式ターボチャージャは、そのよ
うなターボチャージャの一種であって、回動可能な複数
のノズルベーンを設け、ノズルベーン間に形成されるタ
ービンノズルよりタービンロータへとエンジンの排気ガ
スを導く際のタービンノズルの開度を変えることができ
るようにしたものである。
【0005】このようなバリアブルノズル式ターボチャ
ージャにおいては、運転状態に応じた最適な過給圧制御
となるようにノズル開度が制御されている。従って、あ
るノズル開度におけるノズルベーンの固着(以下、ノズ
ルスティックという)等の異常を過給圧により検出する
ためには、全ての運転状態と各々のノズル開度に応じた
設定値を設けなければならず、異常判断処理が非常に複
雑になる。
【0006】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、ノズ
ルスティックによる異常を容易に検出することが可能な
バリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】エンジンには通常EGR
装置が設けられている。本発明は、EGR量が前記した
異常により影響を受けることに着目して、以下に記載さ
れるような技術構成を採用することにより、上記目的を
達成するものである。
【0008】即ち、本発明の第1の態様に係るバリアブ
ルノズル式ターボチャージャ異常検出装置は、機関運転
状態に応じて開度の可変なノズルより導かれる排気ガス
によって駆動されるタービンと該タービンによって駆動
され吸気を圧縮するコンプレッサとを有するバリアブル
ノズル式ターボチャージャと、該タービンより上流側の
排気系と吸気系とをEGR弁を介して連結するとともに
機関運転状態に応じてEGR量の目標値を設定して該E
GR弁をフィードバック制御するEGR装置と、を備え
た内燃機関において、該バリアブルノズル式ターボチャ
ージャの異常を検出する装置であって、EGR量の実際
値を検出するEGR量検出手段と、前記EGR量検出手
段によって検出されたEGR量実際値がEGR量目標値
から所定値以上ずれたときに前記ターボチャージャの異
常であると判断する異常判断手段と、を具備する。
【0009】また、本発明の第2の態様に係るバリアブ
ルノズル式ターボチャージャ異常検出装置は、第1の態
様に係る装置において、EGR量実際値がEGR量目標
値から前記所定値以上ずれた期間に基づいて異常度合い
を判定する異常度合い判定手段と、前記異常度合い判定
手段によって判定された異常度合いに応じた度合いの異
常処置をする異常処置手段と、をさらに具備するもので
ある。
【0010】バリアブルノズル式ターボチャージャにお
いてノズルスティック等による異常が発生すると、ター
ビンを流れる排気ガスの流量及び圧力が機関運転状態に
適した値からずれてくる。EGR量は、EGR弁前後の
圧力差、すなわち排気側EGR通路の圧力と吸気側EG
R通路の圧力との差に応じた値となる。ここで、排気側
EGR通路の圧力とは排気ガス圧力のことである。従っ
て、EGR量のずれを監視することでノズルスティック
を検出することができる。本発明の第1の態様に係るバ
リアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置におい
ては、EGR量実際値の目標値からのずれを監視するこ
とにより、ターボチャージャの異常を容易に判断するこ
とが可能である。
【0011】EGR量実際値がEGR量目標値から所定
値以上ずれた期間が短いときには、EGR装置のフィー
ドバック制御により実際値を目標値に復帰させることが
可能な状態、すなわちノズル開度が中間開度で固着して
いる状態にあると判断することができるため、簡単な異
常処置で対処すればよい。一方、かかる期間が長いとき
には、EGR装置のフィードバック制御が有効に作用す
ることができない状態、すなわちノズル開度が開又は閉
状態近傍で固着している状態にあると判断することがで
き、充分な異常処置が必要である。本発明の第2の態様
に係るバリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装
置においては、異常の度合いに応じて異常処置の度合い
が設定可能となる。その結果、運転性の悪化、エミッシ
ョンの悪化等を最小限に抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0013】図1は、本発明の実施形態に係るバリアブ
ルノズル式ターボチャージャ異常検出装置を備えたディ
ーゼルエンジンの一例を概略的に示す図である。エンジ
ンにおける燃焼に必要な空気は、エアクリーナ1でろ過
され、ターボチャージャ30のコンプレッサ32で圧縮
され、インタクーラ2で冷却され、吸気マニホルド4に
導かれる。なお、その吸入空気流量GAは、スロットル
弁3によって調節されるとともに、エアフローメータ2
1によって検出される。また、吸気系には、吸気管圧力
(ブースト圧)PBを検出する吸気管圧力センサ22、
吸気管温度TBを検出する吸気管温度センサ23、及び
空気過剰率λを検出するO2 センサ24が設けられてい
る。ただし、O2 センサ24は、後述する第2実施形態
のみに必要なものである。
【0014】吸気マニホルド4で、吸入空気は、エンジ
ン本体5の各気筒に分配される。各気筒において発生す
る排気ガスは、排気マニホルド6で集められ、次いでタ
ーボチャージャ30のタービン34に通された後、最後
に触媒コンバータ7で浄化されて排出される。なお、タ
ーボチャージャ30による過度の過給効果を防止すべ
く、排気ガスがタービン34を迂回することができるよ
うに、排気バイパス通路8及びウエイストゲートバルブ
(WGV)9が設けられている。
【0015】ターボチャージャ30のタービン34にお
いては、タービンロータ(タービンホイール、タービン
ブレードなどとも呼ばれる)35が排気ガスにより回転
せしめられる。コンプレッサ32のコンプレッサブレー
ド33は、軸31によりタービンロータ35に接続され
ているため、タービンロータ35とともに回転して吸入
空気を圧縮し、すなわち過給作用を奏する。タービン3
4には、後に詳細に説明するように、回動可能な複数の
ノズルベーン36が設けられており、ノズルベーン間に
形成されるタービンノズルの開度すなわち面積を変える
ことができるようになっている。そのため、そのタービ
ンノズルは、バリアブルノズルと呼ばれる。バリアブル
ノズルの開度は、アクチュエータ40によって調節され
る。
【0016】また、このエンジンは、NOx (窒素酸化
物)の低減を目的とするEGR装置付きのエンジンであ
り、排気マニホルド6と吸気マニホルド4との間には、
排気ガスを循環させるための通路11が設けられてい
る。そのガス再循環量は、その通路の途中に設けられた
EGR弁15によって調節される。EGR弁15を駆動
するアクチュエータ16の内部は、ダイアフラム16a
によって負圧室16bと大気圧室16cとに仕切られて
いる。負圧室16b内にはスプリング16dが内装され
ており、EGR弁15と連結したダイアフラム16aを
閉弁側に付勢している。そして、負圧室16bには、負
圧制御弁18によって調整された負圧が導入されるよう
になっている。負圧が導入されると、その負圧の大きさ
に応じてEGR弁15がリフト駆動され、排気マニホル
ド6からEGR通路11を通って吸気マニホルド4へと
リフト量に応じた排気ガスが還流せしめられ、EGRが
達成される。
【0017】EGR量の指標として、EGR率が次のよ
うに定義されている。 EGR率=EGRガス流量/(吸入空気流量+EGRガ
ス流量) そして、このEGR率の目標値が、エンジン負荷とエン
ジン回転数とによって予め決定されており、この目標E
GR率に従ってEGR弁15がフィードバック制御され
る。
【0018】コントローラ10は、エアフローメータ2
1、吸気管圧力センサ22、吸気管温度センサ23、及
びO2 センサ24からの各信号を入力し、それらの信号
に基づき、吸入空気流量GA、吸気管圧力(ブースト
圧)PB、吸気管温度TB、及び空気過剰率λを検出す
る。そして、コントローラ10は、それらの検出データ
に基づいてバリアブルノズル用アクチュエータ40及び
EGR用アクチュエータ16を制御する。さらに、コン
トローラ10は、エンジン本体5へ噴射されるべき燃料
の量を制御する。
【0019】図2は、バリアブルノズルの開度制御に関
連する部分を詳細に示す図である。タービンロータ35
に排気ガスを導くタービン入口のガス通路には、複数の
回動可能なノズルベーン36が設けられている。ノズル
ベーン36間に形成されるバリアブルノズルの開度は、
リンク39を介して駆動リング38を回動せしめること
によって調整されるようになっており、リンク39は、
アクチュエータ40のロッド48に連結されている。図
2において、ロッド48が左側に作動せしめられると、
ノズルベーン36はピン37を中心として反時計方向に
回動し、ノズルベーン間に形成されるノズルの開度すな
わち面積は大となる。一方、ロッド48が右側に作動せ
しめられると、ノズルベーン36はピン37を中心とし
て時計方向に回動し、ノズル開度は小となる。そして、
ノズル開度が小さくなるほど、排気ガス圧力は大きくな
る。
【0020】アクチュエータ40には、ダイアフラム4
1によって隔成されたダイアフラム室42が形成されて
いる。ダイアフラム41には、ロッド48が連結されて
いる。また、ダイアフラム41は、スプリング43によ
ってノズルベーン36を閉じる方向に付勢されている。
ダイアフラム室42の入口ポート44は、負圧制御弁5
0に接続されている。負圧制御弁50は、コントローラ
10に接続されており、コントローラ10からの信号に
基づき、ダイアフラム室42に導入する負圧を調整す
る。なお、本実施形態では、ダイアフラム室42に大気
圧が導入された場合に、ノズル開度が最小となる。
【0021】さて、バリアブルノズル式ターボチャージ
ャ30においてノズルスティックによる異常が発生する
と、タービンを流れる排気ガス流量及び排気ガス圧力が
機関運転状態に適した値からずれていくる。EGR量
は、EGR弁15の前後の圧力差、すなわち排気側EG
R通路の圧力と吸気側EGR通路の圧力との差に応じた
値となり、排気側EGR通路の圧力とは排気ガス圧力そ
のものである。従って、EGR量のずれを監視すること
で上記異常を検出することができる。
【0022】本発明の第1実施形態は、実EGR率を検
出し、実EGR率の目標EGR率からのずれに基づいて
ノズルスティックの発生を判断し、ノズルスティックが
検出された場合に相応の処置を実行しようというもので
ある。図3は、第1実施形態に係る、コントローラ10
のノズルスティック検出及び処置ルーチンの処理手順を
示すフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間
周期で実行される。まず、ステップ102では、エアフ
ローメータ21、吸気管圧力センサ22、及び吸気管温
度センサ23からの各信号に基づき、吸入空気流量G
A、吸気管圧力(ブースト圧)PB、及び吸気管温度T
Bを検出する。PB及びTBより“吸入空気流量+EG
Rガス流量”が求まるため、次のステップ104では、
GA、PB、及びTBに基づいて前述したEGR率の定
義式に従い、実EGR率EGRRAC T を算出する。
【0023】次いで、ステップ106では、別途算出さ
れている目標EGR率EGRRTRGと実EGR率EGR
ACT との比をとり、すなわち、 E←EGRRTRG /EGRRACT なる演算により、EGR量ずれ指数Eを算出する。次い
で、ステップ108では、図4に示されるような所定の
正常範囲内にEGR量ずれ指数Eが入っているか否か、
すなわち、“1−a≦E≦1+a”が満足されるか否か
を判定する。Eが正常範囲内にあるとき、すなわち“1
−a≦E≦1+a”が成立するときには、本ルーチンを
終了する。一方、Eが正常範囲内にないとき、すなわち
“E<1−a又は1+a<E”が成立するときには、ス
テップ110に進む。
【0024】ステップ110では、後述するステップ1
12でONとされるノズルスティックフラグFLGが既
にONとされているか否かを判定し、FLGがOFFの
ときにはステップ112に進み、FLGがONのときに
はステップ118に進む。ステップ112では、始めて
のノズルスティック検出となるため、ノズルスティック
フラグFLGをONとし、次のステップ114では、ウ
ォーニング(例えば、ランプの点灯)を発生させる。さ
らに、次のステップ116では、エンジン保護のため、
高速域における最大燃料噴射量を減量して、本ルーチン
を終了する。
【0025】一方、ノズルスティックを再度検出したと
きに実行されるステップ118では、“E<1−a”が
成立する否か、すなわちEGR量が増大側にずれている
のか、それとも減少側にずれているのかを判定する。
“E<1−a”のとき、すなわち実EGR量が目標値よ
り大きくなっているときには、排気ガス圧力の増大を伴
うクローズスティック(エンジン運転に適したバリアブ
ルノズル開度より閉側でのノズルスティック)が発生し
ていると判断される。また、“1+a<E”のとき、す
なわち実EGR量が目標値より小さくなっているときに
は、排気ガス圧力の減少を伴うオープンスティック(エ
ンジン運転に適したバリアブルノズル開度より開側での
ノズルスティック)が発生していると判断される。
【0026】クローズスティックの発生時には、排気ガ
ス圧力の増大によりEGR量が増大し、その結果、失火
するおそれがあるため、まず、ステップ120において
目標EGR量を減少させる処置を実行する。また、全負
荷域においてブースト圧が過度に上昇するおそれがある
ため、ステップ122において高速域における最大燃料
噴射量を減量する。一方、オープンスティックの発生時
には、排気ガス圧力が減少するため、EGR量が減少
し、それによりスモークの発生が抑えられる結果となる
が、全負荷域におけるブースト圧の増大がやはり発生す
るため、ステップ124において最大燃料噴射量を減量
する処置を実行する。
【0027】上述の制御によれば、図4の曲線C1 又は
3 に示されるように、中間開度のノズルスティックが
発生して実EGR率が一時的にずれたが、目標EGR率
へのフィードバック制御によりEGR弁15が制御され
て実EGR率が目標EGR率へと復帰する場合は、ステ
ップ114及び116の処置(フェーズ1)のみが実施
されることとなる。すなわち、中間開度のノズルスティ
ックの場合、ノズル開度以外のEGR量調整手段である
EGR弁15又はスロットル弁3によりEGR量を目標
値に制御することが可能であるため、簡単な異常処置で
対処すればよいのである。
【0028】一方、図4の曲線C4 に示されるように、
オープンスティックの発生時には、EGRフィードバッ
ク制御の効果が現れず、ステップ124の処置(フェー
ズ2)がなされ、また、図4の曲線C2 に示されるよう
に、クローズスティックの発生時には、やはりEGRフ
ィードバック制御の効果が現れず、ステップ120及び
122の処置(フェーズ3)がなされる。そして、最大
燃料噴射量の減量の度合いは、フェーズ1、フェーズ
2、フェーズ3の順に、より大きな値とされていく。こ
のように、異常の度合いに応じて異常処置の度合いが設
定されているため、運転性の悪化、エミッションの悪化
等を最小限に抑えることができる。
【0029】次に、第2実施形態について説明する。第
1実施形態は、実EGR率を検出し、実EGR率の目標
EGR率からのずれに基づいてノズルスティックを検出
するものであったが、第2実施形態は、EGR率に代え
て、EGR率と空気過剰率との比を制御量にしようとい
うものである。図5は、第2実施形態に係るノズルステ
ィック検出及び処置ルーチンの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0030】まず、ステップ202では、エアフローメ
ータ21、吸気管圧力センサ22、吸気管温度センサ2
2、及びO2 センサ24からの各信号に基づき、吸入空
気流量GA、吸気管圧力(ブースト圧)PB、吸気管温
度TB、及び空気過剰率λを検出する。次いで、ステッ
プ204では、GA、PB、及びTBに基づいて実EG
R率EGRRACT を算出し、そのEGRRACT をλで除
することにより、EGR率と空気過剰率との比の実際値
RλACT を算出する。次いで、ステップ206では、E
GR率と空気過剰率との比の目標値RλTRG (EGR制
御用に別途算出されている)とRλACT との比をとり、
すなわち、 E←RλTRG /RλACT なる演算により、EGR量ずれ指数Eを算出する。それ
以降の処理は、第1実施形態と同一である。
【0031】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することは当業者にとって容
易なことであろう。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズルスティックによる異常を容易に検出することが可
能なバリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置
が提供される。また、異常の度合いに応じて異常処置の
度合いが設定可能となるため、運転性の悪化、エミッシ
ョンの悪化等を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバリアブルノズル式タ
ーボチャージャ異常検出装置を備えたディーゼルエンジ
ンの一例を概略的に示す図である。
【図2】バリアブルノズルの開度制御に関連する部分を
示す図である。
【図3】第1実施形態に係るノズルスティック検出及び
処置ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】目標EGR率と実EGR率との比として定義さ
れるEGR量ずれ指数Eの変動を例示するタイムチャー
トである。
【図5】第2実施形態に係るノズルスティック検出及び
処置ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エアクリーナ 2…インタクーラ 3…スロットル弁 4…吸気マニホルド 5…エンジン本体 6…排気マニホルド 7…触媒コンバータ 8…排気バイパス通路 9…ウエイストゲートバルブ(WGV) 10…コントローラ 11…EGR通路 15…EGR弁 16…EGR用アクチュエータ 16a…ダイアフラム 16b…負圧室 16c…大気圧室 16d…スプリング 18…負圧制御弁 21…エアフローメータ 22…吸気管圧力センサ 23…吸気管温度センサ 24…O2 センサ 30…ターボチャージャ 31…回転軸 32…コンプレッサ 33…コンプレッサブレード 34…タービン 35…タービンロータ 36…ノズルベーン 37…ピン 38…駆動リング 39…リンク 40…バリアブルノズル用アクチュエータ 41…ダイアフラム 42…ダイアフラム室 43…スプリング 44…入口ポート 48…ロッド 50…負圧制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関運転状態に応じて開度の可変なノズ
    ルより導かれる排気ガスによって駆動されるタービンと
    該タービンによって駆動され吸気を圧縮するコンプレッ
    サとを有するバリアブルノズル式ターボチャージャと、
    該タービンより上流側の排気系と吸気系とをEGR弁を
    介して連結するとともに機関運転状態に応じてEGR量
    の目標値を設定して該EGR弁をフィードバック制御す
    るEGR装置と、を備えた内燃機関において、該バリア
    ブルノズル式ターボチャージャの異常を検出する装置で
    あって、 EGR量の実際値を検出するEGR量検出手段と、 前記EGR量検出手段によって検出されたEGR量実際
    値がEGR量目標値から所定値以上ずれたときに前記タ
    ーボチャージャの異常であると判断する異常判断手段
    と、 を具備するバリアブルノズル式ターボチャージャ異常検
    出装置。
  2. 【請求項2】 EGR量実際値がEGR量目標値から前
    記所定値以上ずれた期間に基づいて異常度合いを判定す
    る異常度合い判定手段と、 前記異常度合い判定手段によって判定された異常度合い
    に応じた度合いの異常処置をする異常処置手段と、 をさらに具備する、請求項1に記載のバリアブルノズル
    式ターボチャージャ異常検出装置。
JP8206073A 1996-08-05 1996-08-05 バリアブルノズル式ターボチャージャ異常検出装置 Pending JPH1047071A (ja)

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