JPH104639A - 携帯用通信機 - Google Patents

携帯用通信機

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JPH104639A
JPH104639A JP8153791A JP15379196A JPH104639A JP H104639 A JPH104639 A JP H104639A JP 8153791 A JP8153791 A JP 8153791A JP 15379196 A JP15379196 A JP 15379196A JP H104639 A JPH104639 A JP H104639A
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JP
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core
coil
power
charged
portable communication
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JP8153791A
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Minoru Takahashi
実 高橋
Takashi Urano
高志 浦野
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は携帯用通信装置に関し、携帯用通信機
本体底部の形状に関係なく、充電部と被充電部の各コイ
ル間の電磁誘導による非接触電力伝送の効率向上を可能
にする。 【解決手段】軸部6を中心として回動可能なカバー2を
備え、受電コイル42を巻いた受電コイル用コア48及
び2次電池38を内蔵し、携帯用通信機本体1Aを構成
する被充電部と、送電コイル49を巻いた送電コイル用
コア47を有する充電部からなり、受電コイル用コア4
8を棒状体で構成し、携帯用通信機本体1Aを構成する
被充電部の軸部6に内蔵した。また、被充電部を充電部
上に載置した状態で、棒状体からなる受電コイル用コア
48の両端面P、Qに、それぞれ送電コイル用コア47
の一部R、Sが対向するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次電池を電源と
した携帯電話機、PHS電話機(簡易携帯電話機)等の
携帯用通信機に関するものであり、特に、充電器によ
り、前記2次電池に対して非接触電力伝送による充電が
できるようにした携帯用通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図に基づいて携帯電話機の従来例
を説明する。 §1:従来例1(カバー付き携帯電話機の例)の説明・
・・図7参照 図7は従来例1の説明図である。従来、携帯電話機の1
例として、例えば図7のA図に示したようなカバー付き
携帯電話機が知られていた。この携帯電話機は、電話機
本体1とカバー2からなり、前記電話機本体1には、操
作ボタン等を有する操作部3、表示部4、アンテナ7等
(2次電池、回路部品を搭載したプリント基板、スピー
カ等)が設けてあり、カバー2にはマイクロフォン5が
設けてある。
【0003】前記カバー2は電話機本体1に対し、軸部
6を中心として図示矢印方向に所定角度だけ回動できる
ように取り付けられている。この携帯電話機を使用しな
い時はカバー2を電話機本体1の操作部3上に被せてお
き、使用する時はカバー2を開けて使用する。
【0004】ところで前記カバー2の取り付け機構には
各種の構造が知られており、その1例として図7のB図
に示したものが知られていた(特開平8−126050
号公報参照)。この例は、電話機本体1に対してヒンジ
部を介して開閉自在に可動部(フリップ)を枢支した電
話機の例である。
【0005】前記例は、電話機本体1と、ヒンジ部10
によって開閉自在に枢支したカバー(可動部)2とを備
えた携帯電話機であって、ヒンジ部10は電話機本体1
側に固定した軸部材11の一部に形成した孔12と、前
記孔12内に遊挿された硬球13と、前記孔12内に位
置して硬球13を外径方向へ付勢するバネ14と、中空
部15と、凹部16とからなり、カバー(可動部)2を
電話機本体1に対して軸部材11を中心として回動させ
た時に、硬球13が凹部16に嵌合することによりカバ
ー(可動部)2がその姿勢をロックするものである。
【0006】§2:従来例2(接点式充電装置の例)の
説明・・・図8参照 図8は従来例2の説明図である。前記従来例1で説明し
たような携帯電話機には電源として2次電池が内蔵され
ており、充電器を使用して2次電池を充電して使用する
必要がある。この場合、2次電池の充電機構として、例
えば図示のような機構が知られていた(実開平4−12
6442号公報参照)。
【0007】この例は、子機として使用される電話機の
充電装置の例であり、2次電池を内蔵した子機本体20
を充電台21上に載せて充電するものである。すなわ
ち、充電台21上に突出部22を突出し、充電台21に
給電端子23を透孔24を通して外方へ突出するように
付勢して設ける。この場合、子機本体20には貫通孔2
5を穿設し、子機本体20には充電端子26を設け、子
機本体20に端子孔27を穿設した。
【0008】子機本体20に設けた2次電池を充電する
には、充電台21上に子機本体20を載置し、子機本体
20に設けた充電端子26を、充電台21に設けた給電
端子23に接触させて充電する。すなわち、従来例2は
接点同士を接触させて(給電端子23充電端子26を接
触させて)充電する接点式充電装置である。
【0009】§1:従来例3(非接触充電装置の例)の
説明・・・図9参照 図9は従来例3の説明図である。前記従来例2は接点式
充電装置の例であるが、2次電池を非接触で充電する給
電装置も知られていた(特開平6−225482号公報
参照)。
【0010】この給電装置には、電源部30に設けられ
た1次コア31と、負荷部32に設けられた2次コア3
3とを有する。1次コア31はその中間部に1次巻線L
1が巻回され、その両端の腕部34は負荷部32が装着
される側に向けて配置されている。2次コア33はその
中央部に2次巻線L2が巻回され、負荷部32が電源部
30に装着された時に、その両端が1次コア31の腕部
34に対向するように配置されている。
【0011】この装置では負荷部32に2次電池が設け
てあり、この2次電池を充電するには負荷部32を電源
部30上に載置する。この時、電源部30により1次コ
イルL1に電流を流して磁束を発生させ、この磁束によ
り2次コイルL2に電圧を誘起させる。そして、2次コ
イルL2に誘起した電圧により2次電池を充電する。こ
のように、1次コイルL1を有する電源部30から2次
コイルL2を有する負荷部32へ非接触で電力を伝送す
ることで2次電池の充電を行うものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :従来、各種の携帯電話機等の携帯用通信機が知ら
れていたが(従来例1参照)、これらの携帯用通信機に
は一般に電源として2次電池が内蔵されており、充電器
により充電する必要があった。この場合、前記携帯用通
信機本体側と充電器側にそれぞれ充電用の接点を設けて
おき、これらの接点を介して2次電池を充電する接点式
充電装置が使用されていた(従来例2参照)。
【0013】しかし、前記接点式充電装置では、前記接
点にゴミや埃等が付着して、2次電池の充電に悪影響を
与えたり、携帯用通信機本体や充電器内にゴミや埃等が
侵入して内部回路等への悪影響があるなど、各種の問題
が生じていた。そこで、電磁誘導による非接触電力伝送
を行うことで2次電池の充電を行う技術が開発されてい
た(従来例3参照)。
【0014】ところで、前記非接触電力伝送を行う非接
触電力伝送装置は、携帯用通信機本体側に受電コイルを
巻いたコアを設け、充電器側に送信コイルを巻いたコア
を設け、前記各コイル間の電磁誘導による非接触電力伝
送で2次電池の充電を行うものである。
【0015】このため、携帯用通信機本体のハウジン
グ、及び充電器のハウジングの厚みや、携帯用通信機本
体の底部の形状等により、受電コイルを巻いたコアと、
送信コイルを巻いたコア間の距離を短くすることが困難
であり、前記各コイル間の電磁誘導による非接触電力伝
送の効率を改善するのは困難であった。
【0016】(2) :前記従来例3に示したような非接触
電力伝送装置において、1次コアと2次コアは、負荷部
を構成するハウジングの底の厚みと、電源部を構成する
ハウジングの上側(負荷部を載せる部分)の厚みの分だ
け離れることになり、1次捲線と2次捲線を介しての電
磁誘導による非接触電力伝送効率が低下する。
【0017】この場合、前記負荷部を構成するハウジン
グの底の厚みと、電源部を構成するハウジングの上側
(負荷部を載せる部分)の厚みを薄くすれば1次コアと
2次コアの間隔は狭くなるが、このようにするとハウジ
ングの機械的強度が低下し、落下強度が維持できない。
従って、ハウジングはその強度を維持するために、ある
程度の厚みが必要であり、1次コアと2次コア間の間隔
を狭くするのは難しく、前記各コイル間の電磁誘導によ
る非接触電力伝送の効率を改善するのは困難であった。
【0018】(3) :前記従来例3に示したような装置に
おいて、負荷部を構成するハウジングの底部に丸みを帯
びた場合(ハウジングの底部が外側へ丸みを帯びて突出
した形状の場合)、充電器内のU字型コアの先端部と、
負荷部に設けたI字型コアとの空間距離は、前記丸みの
分だけ更に長くなり、前記(2) の場合に比べて各コイル
間の電磁誘導による非接触電力伝送の効率は更に低下す
る。
【0019】本発明は、このような従来の課題を解決
し、携帯用通信機本体底部の形状に関係なく、充電部と
被充電部に設けた各コイルを介しての電磁誘導による非
接触電力伝送の効率向上を可能にすることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、A図は携帯用通信機の斜視図、B図は充電部
と被充電部の断面図である。本発明は前記の目的を達成
するため、次のように構成した。
【0021】すなわち、軸部6を中心として回動可能な
カバー2を備え、受電コイル42を巻いたコア(受電コ
イル用コア48)及び2次電池38を内蔵し、携帯用通
信機本体1Aを構成する被充電部と、送電コイル49を
巻いたコア(送電コイル用コア47)及び送電コイル4
9を駆動して磁束を発生させる駆動部37を有する充電
部からなり、送電コイル49及び受電コイル42を介し
て充電部から被充電部への電磁誘導による非接触電力伝
送を行うことで、前記2次電池38の充電を行う携帯用
通信機において、受電コイル42を巻いたコアを、携帯
用通信機本体1Aを構成する被充電部の軸部6に内蔵し
た。
【0022】また、被充電部を充電部上に載置した状態
で、棒状体からなる受電コイル42を巻いたコアの両端
面P、Qに、それぞれ送信コイルを巻いたコアの一部
R、Sが対向するように構成した。
【0023】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。被充電部を充電部上に載
置した状態で、駆動部37により送電コイル49を駆動
して電流を流し、送電コイル49から磁束を発生させ
る。この時発生した磁束は送電コイル49を巻いたコア
47、及び受電コイル42を巻いたコアに流れる。この
ため、電磁誘導により受電コイル42に電圧が誘起し、
この誘起した電圧により2次電池38を充電する。この
ようにして、送電コイル49、及び受電コイル42を介
しての電磁誘導による非接触電力伝送を行うことで2次
電池38の充電を行う。
【0024】この場合、受電コイル42を巻いたコアの
両端面P、Qに、それぞれ送電コイル49を巻いたコア
の一部R、Sが対向するようにしたので、携帯用通信機
本体1Aの底部の形状に関係なく、充電部と被充電部に
設けた各コイルを介しての電磁誘導による高効率の非接
触電力伝送を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する例は、
携帯用通信機の1例としてカバー付きPHS電話機(簡
易携帯電話機)に適用した例である。
【0026】§1:PHS電話機の説明・・・図2参照 図2はPHS電話機の説明図である。図2のA図に示し
たように、カバー付きPHS電話機は、電話機本体1と
カバー2からなり、前記電話機本体1には操作ボタン等
を有する操作部3、表示部4、アンテナ7、充電可能な
2次電池、回路部品を搭載したプリント基板、スピーカ
等が設けてあり、カバー2にはマイクロフォン5が設け
てある。なお、充電可能な2次電池としては、Ni−C
d電池、Ni−MH電池、Li−イオン電池等を使用す
る。
【0027】そして、カバー2は電話機本体1に対し、
軸部6を中心として図示矢印方向に所定角度だけ回動で
きるように取り付けられている。このPHS電話機を使
用しない時はカバー2を電話機本体1の操作部3上に被
せておき、使用する時はカバー2を開けて使用するよう
に構成されている。この場合、前記軸部6として図B、
図C、図Dに示したような構成のものを使用する。以
下、前記軸部6の構成例について説明する。
【0028】:例1の説明・・・図2のB図参照 B図に示した例1は、受電コイル42を巻いた中空円筒
型フェライトコア41の中空部内に金属製シャフト40
を挿入して電話機本体1の軸部6に取り付け、前記金属
製シャフト40を挿入した中空円筒型フェライトコア4
1を軸部6に内蔵させた例である。この場合、金属製シ
ャフト40の先端部にはネジ加工が施してあり、このネ
ジを利用して電話機本体1の軸部6に取り付ける。
【0029】:例2の説明・・・図2のC図参照 C図に示した例2は、受電コイル42を巻いた円筒型ボ
ビン43の中空部に円柱型フェライトコア44(中空部
は存在しない)を挿入し、両者を電話機本体1の軸部6
に内蔵させた例である。この場合、例えば、円柱型フェ
ライトコア44の両端部を電話機本体1のハウジングに
固着することで電話機本体1の軸部6に取り付ける。な
お、前記円筒型ボビン43は樹脂により製作する。
【0030】:例3の説明・・・図2のD図参照 D図に示した例3は、受電コイル42を巻いた円柱型複
合フェライトコア45(樹脂混合フェライトコア)を電
話機本体1の軸部6に内蔵させた例である。この例で
は、円柱型複合フェライトコア45の両端部を電話機本
体1のハウジングに固着することで、軸部6に取り付け
る。
【0031】前記のように軸部6として各種の変形例が
あり、いずれかを使用する。また、電話機本体1に内蔵
した2次電池を充電するには充電器を使用するが、この
充電器には、E図、F図に示したように送電コイル49
を巻いた送電コイル用コア47を使用する。この場合、
電話機本体1の軸部6に設けた受電コイル用フェライト
コア48と、充電器側に設けた送電コイル用フェライト
コア47の形状としては、基本的にE図、或いはF図に
示した例がある。
【0032】E図に示した例は、受電コイル用フェライ
トコア48としてI字型のフェライトコアを使用し、送
電コイル用フェライトコア47としてU字型(又はコ字
型)のフェライトコアを使用する。また、F図に示した
例は、受電コイル用フェライトコア48としてI字型の
フェライトコアを使用し、送電コイル用フェライトコア
47としてC字型のフェライトコアを使用する。
【0033】§2:PHS電話機の組み立て例の説明・
・・図3参照 図3はPHS電話機の組み立て例の説明図である。以
下、図3のB図に示した軸部を使用した例について説明
する。
【0034】この例では、カバー2を第1カバー片2−
1と第2カバー片2−2で構成し、前記第1カバー片2
−1には半円筒部55が一体形成されており、第2カバ
ー片2−2には円筒部56が所定の間隔で2か所に一体
形成されている。また、第2カバー片2−2にはマイク
ロフォン5が設けてある。これら第1カバー片2−1と
第2カバー片2−2は組み立て後一体化してカバー2と
するものである。
【0035】先ず、カバー2を取り付けてない電話機本
体1と、マイクロフォン5を取り付けた第1カバー片2
−1と、第2カバー片2−2を用意すると共に、受電コ
イル42を巻いた中空円筒型フェライトコア41と、金
属製シャフト40と、ロックリング51と、固定ブッシ
ュ52と、止め金具53と、バネ54等を用意する。な
お、前記バネ54はカバーを電話機本体1に取り付けた
場合、所定の角度だけ開いてその状態を維持させるもの
(クリックストップ用のバネ)である。
【0036】そして、PHS電話機を組み立てる際に
は、カバー2を取り付けてない電話機本体1内に部品を
搭載したプリント基板58、2次電池等を取り付け、リ
ード線59により必要な配線を行う。その後、第1カバ
ー片2−1を前記電話機本体1の取り付け位置に置き、
第1カバー片2−1に設けた円筒部56内に中空円筒型
フェライトコア41を挿入し、前記中空円筒型フェライ
トコア41の中空部内に金属製シャフト40を挿入す
る。
【0037】この場合、中空円筒型フェライトコア41
の一端部側にはロックリング51とバネ54を挿入する
と共に、他端部側には固定ブッシュ52を挿入する。ま
た、電話機本体1側には止め金具53を固着しておき、
この止め金具53に金属製シャフトの先端部を固着す
る。この場合、止め金具53には雌ネジを設けておき、
金属性シャフト40の先端部には雄ネジを設けておくこ
とにより、これらのネジを利用して固着する。
【0038】その後、第1のカバー片2−1上に第2の
カバー片2−2を重ねて固着し両者を一体化する。この
場合、第2カバー片52に設けた半円筒部55を、受電
コイル42を巻いた中空円筒型フェライトコア41上に
被せる。以上のようにして、中空円筒型フェライトコア
41を軸部6に内蔵したPHS電話機が組み立てられ
る。
【0039】§3:充電部、被充電部の構成例1の説明
・・・図4参照 図4は充電部、被充電部の構成例1であり、A図は断面
図、B図はA図のaで示した円内の拡大図である。この
例は、受信コイル用コア48として図2のC図に示した
ものを使用し、送信コイル用コアとして図2のF図に示
したC字型コアを使用した例である。前記電話機本体1
内に設けた2次電池は、充電器61により非接触充電を
行う。この場合、電話機本体1側を被充電部、充電器6
1側を充電部として説明する。
【0040】図示のように、電話機本体1のハウジング
内には、受電コイル42を巻いた円筒型ボビン43と、
前記円筒型ボビン43内に挿入した円柱型フェライトコ
ア44を収納(軸部6に内蔵)するが、この場合、電話
機本体1のハウジング内の両側にそれぞれ凹部62を設
けておき、この凹部62内に円柱型フェライトコア44
の先端部を挿入して固着する。
【0041】また、充電器61のハウジング内には送電
コイル49を巻いた送電コイル用コア47を収納する
が、この場合にも充電器61のハウジング内に凹部63
を設けておき、この凹部63内に前記送電コイル用コア
47の先端部を挿入して固着する。
【0042】前記構成において、充電器61上に電話機
本体1を載置した状態で、凹部62と凹部63とが対向
し、前記円柱型フェライトコア44の先端部と、送電コ
イル用コア47の先端部とが対向するように配置する。
このようにすれば、円柱型フェライトコア44の先端部
と、送電コイル用コア47の先端部との間隔が前記凹部
62、63の深さ分だけ狭くなり、電力伝送効率が向上
する。
【0043】例えば、前記構成例1では、送信コイル用
コア47の幅W=40mm、高さH=15mmとし、電
話機本体1のハウジング厚み=2.5mm、充電器61
のハウジング厚み=2.5mm、電話機本体1のハウジ
ングに設けた凹部62の底から外側までのハウジングの
厚み(薄くした部分の厚み)=0.8mm、充電器61
のハウジングに設けた凹部63の底から外側までのハウ
ジングの厚み(薄くした部分の厚み)=0.8mm、ク
リアランス=0.4mmとした。
【0044】この場合、送電コイル用コア47の一方の
先端部Sと、受電コイル用コア44の一方の先端部Qと
の間の距離Lg=0.8×2+0.4=2.0mmとな
る。また、送電コイル用コア47の他方の先端部と、受
電コイル用コア48の他方の先端部との間の距離も同じ
く、2.0mmとなる。
【0045】§4:充電部、被充電部の構成例2の説明
・・・図5参照 図5は充電部、被充電部の構成例2であり、A図は断面
図、B図はA図のaで示した円内の拡大図である。この
例は、受電コイル用コア48として図2のC図に示した
ものを使用し、送電コイル用コア47として図2のF図
に示したC字型コアを使用した例である。前記電話機本
体1内に設けた2次電池は、充電器61により非接触充
電を行う。この場合、電話機本体1側を被充電部、充電
器61側を充電部として説明する。
【0046】図示のように、電話機本体1のハウジング
内には、受電コイル42を巻いた円筒型ボビン43と、
前記円筒型ボビン43内に挿入した円柱型フェライトコ
ア44を収納(軸部6に内蔵)するが、この場合、円柱
型フェライトコア44の先端部を電話機本体1のハウジ
ング内に密着させた状態で固着する。
【0047】また、充電器61のハウジング内には送電
コイル49を巻いた送電コイル用コア47を収納する
が、この場合、充電器61のハウジングに貫通孔65を
設けておき、この貫通孔65内に送電コイル用コア47
の先端部を挿入して固着する。この場合、送電コイル用
コア47の先端部が充電器61のハウジングの外側へ突
出しないように配置する(外側が面一となるように配置
する)。
【0048】前記構成において、充電器61上に電話機
本体1を載置した状態で、円柱型フェライトコア44の
先端部と、送電コイル用コア47の先端部とが対向する
ように配置する。このようにすれば、円柱型フェライト
コア44の先端部と、送電コイル用コア47の先端部と
の間隔が充電器61のハウジングの厚み分だけ狭くな
り、電力伝送効率が向上する。
【0049】§5:実験結果の説明・・・図6参照 図6は実験結果の説明図であり、A図は実験結果を示し
た図、B図は実験に使用した従来例の説明図である。な
お、比較のため従来例についても実験を行い、その結果
を示した。この実験では、図4に示した構成例1と、図
6のB図に示した従来例について実験を行なった。この
場合の従来例は、図9のB図に示した従来例3におい
て、負荷部32を構成するハウジングの底部に丸みを形
成した例である。
【0050】(1) :実験条件 :図4の構成例1の条件 前記図4に示した構成例1では、送電コイル用コア47
の幅W=40mm、高さH=15mmとし、電話機本体
1のハウジング厚み=2.5mm、充電器61のハウジ
ング厚み=2.5mm、電話機本体1のハウジングに設
けた凹部62の底から外側までのハウジングの厚み(薄
くした部分の厚み)=0.8mm、充電器61のハウジ
ングに設けた凹部63の底から外側までのハウジングの
厚み(薄くした部分の厚み)=0.8mm、クリアラン
ス=0.4mmとした。
【0051】この場合、送電コイル用コア47の一方の
先端部Sと、受電コイル用コア48の一方の先端部Qと
の間の距離Lg=0.8×2+0.4=2.0mmとな
る。また、送電コイル用コア47の他方の先端部と、受
電コイル用コア48の他方の先端部との間の距離も同じ
く、2.0mmとなる。
【0052】:従来例の条件 前記図6のB図に示した従来例では、1次コア31の幅
W=40mm、高さH=15mmとし、負荷部32(電
話機本体に相当する)のハウジング厚み=2.5mm、
電源部30(充電器に相当する)のハウジング厚み=
2.5mm、クリアランス=0.4mm、1次コア31
の先端部と、2次コア33との距離Lg=5mmとし
た。
【0053】:実験の説明 前記条件で充電部と被充電部(電話機本体)を構成し、
入力電圧=AC100V、2次電池(Liイオン電池、
公称値=4.2V、1000mA)を、300、60
0、900mAで充電した場合の入力電力=P
in(W)、充電出力=P0(W)とした時の効率η=
(P0 /Pin)×100(%)を求めた。そして、前記
2つの例を比較した結果を図6のA図に示した。
【0054】図6のA図において、横軸は充電電流I
(mA)、縦軸は効率η(%)を示す。また、図のイは
図4の構成例1(本実施の形態の例)の特性であり、ロ
は図6のB図に示した従来例の特性である。図示のよう
に、図のイは図4の構成例1の方が従来例に比べて効率
ηが向上しており、約15%程度の効率向上が達成でき
たことが分かった。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :受電コイル用コアを棒状体で構成し、携帯用通信
機本体を構成する被充電部の軸部に内蔵したので、送電
コイル用コアと、受電コイル用コア間の距離を短縮し、
電磁結合度を高めることができる。このため、被充電部
のハウジング底部が丸みを帯びたものでも、機械的強度
を損なうことなく、高効率で大電力伝送を行うことが可
能になる。
【0056】(2) :受電コイル用コアを被充電部の軸部
に内蔵したことにより、軸部を別に設ける必要もなくな
る。従って、携帯用通信機の小型化、低コスト化も実現
可能である。
【0057】(3) :携帯用通信機本体を構成する被充電
部を充電部上に載置した状態で、棒状体からなる受電コ
イル用コアの両端面に、それぞれ送電コイル用コアの一
部が対向するように構成したので、被充電部のハウジン
グの厚みを薄くすることなく、送電コイル用コアと受電
コイル用コア間の距離を短縮し、電磁結合度を高めるこ
とができる。このため、高効率の非接触電力伝送を行う
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるPHS電話機の説明図であ
る。
【図3】実施の形態におけるPHS電話機の組み立て例
の説明図である。
【図4】実施の形態における充電部、被充電部の構成例
1である。
【図5】実施の形態における充電部、被充電部の構成例
2である。
【図6】実施の形態における実験結果の説明図である。
【図7】従来例1の説明図である。
【図8】従来例2の説明図である。
【図9】従来例3の説明図である。
【符号の説明】
1 電話機本体 2 カバー 3 操作部 4 表示部 5 マイクロフォン 6 軸部 7 アンテナ 40 金属製シャフト 41 中空円筒型フェライトコア 42 受電コイル 43 円筒型ボビン 44 円柱型フェライトコア 45 円柱型複合フェライトコア 47 送電コイル用コア 48 受電コイル用コア 49 送電コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部を中心として回動可能なカバーを備
    え、受電コイルを巻いたコア及び2次電池を内蔵し、携
    帯用通信機本体を構成する被充電部と、送電コイルを巻
    いたコア及び前記送電コイルを駆動して磁束を発生させ
    る駆動部を有する充電部からなり、前記送電コイル及び
    受電コイルを介して充電部から被充電部への電磁誘導に
    よる非接触電力伝送を行うことで、前記2次電池の充電
    を行う携帯用通信機において、 前記受電コイルを巻いたコアを、前記携帯用通信機本体
    を構成する被充電部の軸部に内蔵したことを特徴とする
    携帯用通信機。
  2. 【請求項2】前記被充電部を充電部上に載置した状態
    で、受電コイルを巻いたコアの両端面に、それぞれ送信
    コイルを巻いたコアの一部が対向するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の携帯用通信機。
JP8153791A 1996-06-14 1996-06-14 携帯用通信機 Withdrawn JPH104639A (ja)

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