JPH1045829A - 改良された溶液中における重合体臭素化法 - Google Patents
改良された溶液中における重合体臭素化法Info
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Abstract
共役ジオレフィン重合体の臭素化法。 【解決手段】 イソオレフィン−共役ジオレフィン重合
体を、溶媒として選ばれたハロゲン含有炭化水素の溶液
中で臭素化するイソオレフィン−共役ジオレフィン重合
体の臭素化法の改良法が提供される。また臭素化された
重合体は、結合した臭素原子の80%より少なくない量
を該重合体の加硫に関与するのに適した形で含み、結合
した共役ジオレフィン単位の70%より少なくない量が
同様に臭素化されている上記方法から得られる改善され
た生成物が提供される。
Description
化を行う改良法、およびこのような改良法によって得ら
れる生成物に関する。
公知であり、イソオレフィンおよび共役ジオレフィンの
重合体、特にイソブチレンおよびイソプレンの重合体と
して市販されている。このような重合体は広範囲の所望
の性質をもっているが、高度の不飽和性をもった重合
体。例えば1個またはそれ以上の共役ジオレフィンを高
い割合で含む重合体と一緒に加硫することは容易ではな
い。このような問題を克服するために、イソオレフィン
−共役ジオレフィン重合体、特にブチル重合体として知
られているイソブチレン−イソプレンをハロゲン化する
方法が行われて来た。このハロゲン化、特に塩素化また
は臭素化は、ブチル重合体の不活性有機溶媒溶液を一定
量の塩素または臭素で処理することによって達成され
る。ハロゲン化により得られたブチル重合体はブチル重
合体の固有の満足すべき性質をもっており、同時に高度
の不飽和性をもった重合体と一緒に加硫することができ
る。
は良く知られている。この非能率性の理由の一つは、重
合体の中に導入される各塩素または臭素原子に対し、1
分子の塩化水素または臭化水素が生じることである。他
の理由はこの塩化水素または臭化水素の若干量が重合体
に付加し、化学的に望ましくない基を生じることであ
る。さらに他の理由としては、塩素または臭素の実際の
利用効率は非常に低く、一般に約25〜約40重量%程
度であることが挙げられる。
イソオレフィン、好ましくはイソブチレン、および共役
ジオレフィン、好ましくはイソプレンを不活性希釈剤、
好ましくは塩化メチル中において、フリーデル・クラフ
ツ触媒、好ましくは塩化アルミニウムを存在させ、温度
約−80〜−120℃において反応させる。このように
して得られたブチル重合体は約95〜約99.5モル%
のイソブチレンと約0.5〜約5モル%のイソプレンを
含んでいる。このような重合体を有機溶媒に溶解し、約
10〜約60℃において好ましくは塩素または臭素と、
重合体中の二重結合1個当たり1個以下の結合塩素、ま
たは重合体中の二重結合1個当たり3個以下、好ましく
は1個以下のの結合臭素を含むような重合体が得られる
のに十分な時間の間反応させる。例えば米国特許第2
944 578号および同第3 011 996号参
照。米国特許第3 018 275号には、ハロゲン化
工程の間過酸化水素、過酸化ナトリウム、塩素酸ナトリ
ウムまたは臭素酸ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリ
ウムから成る群から選ばれる材料を含む酸化剤を存在さ
せ、該工程におけるハロゲン化剤の利用率を向上させる
ブチル重合体のハロゲン化法が記載されている。
利用率を向上させることによりイソブチレン重合体を臭
素化する改良法を提供することである。
ことにより改良された臭素化ブチル重合体を提供するこ
とである。
にC4〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジオレフィン
重合体を含む溶液をつくり、該溶液に臭素を加え、温度
約10〜60℃において該臭素を該重合体と反応させ、
臭素の量が該重合体中の共役ジオレフィン1モル当たり
約0.3〜約1.0モルである臭素化されたイソオレフ
ィン−共役ジオレフィン重合体を分離するC4〜C6イソ
オレフィン−C4〜C6共役ジオレフィン重合体を臭素化
する方法において、該溶媒は不活性ハロゲン含有炭化水
素から成り、該ハロゲン含有炭化水素はハロゲン化され
たC2〜C6パラフィン炭化水素およびハロゲン化された
芳香族炭化水素から成る群から選ばれることを特徴とす
る改良法が提供される。
〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジオレフィン重合
体を含む溶液をつくり、該溶液に臭素を加え、温度約1
0〜60℃において該臭素を該重合体と反応させ、臭素
の量が該重合体中の共役ジオレフィン1モル当たり約
0.30〜約1.0モルである臭素化されたイソオレフ
ィン−共役ジオレフィン重合体を分離するC4〜C6イソ
オレフィン−C4〜C6共役ジオレフィン重合体を臭素化
する方法において、該溶媒は臭化エチル、塩化プロピ
ル、塩化n−ブチルおよびモノクロロベンゼンから成る
群から選ばれる不活性ハロゲン含有炭化水素から成って
いる改良法が提供される。
に最高20容積%の水を含んでいる。
最高20容積%の酸化剤水溶液を含んでいる方法が提供
される。この酸化剤は水溶性であり、この工程中重合鎖
を実質的に酸化することなく臭化水素を酸化して臭素に
するのに適している。特定の態様においては、酸化剤は
次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、過酸化ナトリウ
ム、塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、または他の
適当な酸化剤から成る群から選ばれる酸素を含んだ酸化
剤である。
は最高20容積%の次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を含
み、次亜塩素酸ナトリウムの量は加えた臭素のモル数の
約200%に対応する量よりも少ない。
化された重合体が臭素化された重合体に関して約1〜約
4重量%の臭素を含み、結合した臭素原子の約80%よ
り少なくない量が該重合体の加硫に関与するのに適した
形で存在し、もとのイソオレフィン−共役ジオレフィン
重合体中の1,4−イソプレン単位の約70%より少な
くない量が該重合体の加硫に関与するのに適した形に変
わっている上記方法で製造された改良された臭素化イソ
オレフィン−共役ジオレフィン重合体が提供される。
ィン重合体、及び該重合体の製造法は公知である。イソ
オレフィンはC4〜C6イソオレフィンから選ばれ、イソ
ブチレンが好適なイソオレフィンである。共役ジオレフ
ィンはC4〜C6イソオレフィンから選ばれ、イソプレン
が好適なジオレフィンである。このような重合体はイソ
オレフィン約95〜約99.5モル%、好ましくはイソ
ブチレン約97〜約99.5モル%、および共役ジオレ
フィン約0.5〜約5モル%、好ましくはイソプレン約
0.5〜約3モル%から成っている。この重合体は不活
性希釈剤、好ましくは塩化メチル中において、温度約−
80℃〜約−120℃で、フリーデル・クラフツ触媒、
好ましくは塩化アルミニウムを存在させ、イソオレフィ
ンと共役ジオレフィンとを陽イオン重合させることによ
り製造される。
活性炭化水素溶媒、例えばペンタン、ヘキサンおよびヘ
プタンに溶解し、この溶液をハロゲン化反応器に供給す
る。ハロゲン化反応器は典型的には入口および出口ライ
ンおよび撹拌機を備えた容器である。重合体の量および
該重合体の二重結合含量に関連して調節された割合で臭
素をまたハロゲン化反応器に供給する。反応器から出て
来る材料を水酸化ナトリウムのようなアルカリ水溶液で
処理し、ハロゲン化反応によって生じた臭化水素を中和
し、残留臭素と反応させ、次いで高温の水および水蒸気
と接触させて溶媒を除去し、水中に臭素化された重合体
を含むスラリをつくり、これを通常の方法で処理して実
質的に乾燥した重合体を得る。回収工程において臭素化
された重合体に対する安定剤を加えることができる。
入される各臭素原子に対して1分子の臭化水素が生成
し、少量の臭化水素が重合体に付加し、実際に重合体に
混入されるよりも多くの臭素を使用する必要があるた
め、ハロゲン化工程における臭素の利用率は悪い。
化水素、さらに詳細にはハロゲン化されたC2〜C6パラ
フィン炭化水素またはハロゲン化された芳香族炭化水素
から成る溶媒を重合体に対する溶媒として使用すると、
ハロゲン化工程を著しく改善し得ることが見出された。
好ましくは不活性ハロゲン含有炭化水素は臭化エチル、
塩化プロピル、塩化n−ブチルおよびモノクロロベンゼ
ンから成る群から選ばれる。溶媒はまた全溶媒に関し最
高約20容積%、好ましくは約3〜約15容積%の水を
含んでいることができる。さらに溶媒は全溶媒に関し最
高約20容積%、好ましくは約3〜約15容積%の酸化
剤水溶液、例えば次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、
過酸化ナトリウム、塩素酸または臭素酸ナトリウムから
成る群から選ばれる酸素を含んだ酸化剤水溶液を含んで
いることができる。この酸化剤は水溶性であり、工程中
において重合鎖を実質的に酸化することなく臭化水素を
酸化して臭素にするのに適している。重合体の酸化を防
ぐかまたはこれを最小限度に抑制するためには、次亜塩
素酸ナトリウムのような弱い酸化剤を低濃度で使用する
ことが好適である。 好ましくは酸化剤は次亜塩素酸ナト
リウムの水溶液から成り、次亜塩素酸ナトリウムの量は
工程に加えた臭素のモル数の約200%以下、好ましく
は約100〜約140%に相当する量である。
と、重合体中に混入されて該重合体の加硫に関与する化
学構造をつくる臭素の量が増加する。本発明方法におい
て一定の反応時間の間に工程に供給された臭素の約85
モル%が重合体中に導入されて重合体の加硫に関与する
化学構造をつくることが見出された。これとは対照的に
従来法においては、僅かに約60〜70モル%の臭素が
導入されるに過ぎない。溶媒が水を含んでいる場合、所
望の化学構造をつくるのに利用される臭素の利用率の改
善は幾分大きい。これは反応で生じる臭化水素が好適に
も水溶性であり、臭化水素が付加された構造をつくるの
に容易に使用されることがないためであると思われる。
溶媒が次亜塩素酸ナトリウム水溶液を含んでいる場合、
所望の化学構造をつくるのに利用される臭素の割合の改
善はかなり大きく、工程に供給された臭素の最高約19
0モル%になることもできる。このことは反応中に生じ
た臭化水素が次亜塩素酸ナトリウムによって酸化されて
臭素になり、これがさらに重合体と反応し得るからであ
ると考えられる。
臭素利用率の改善は、不活性炭化水素溶媒中で製造され
たイソオレフィン−共役ジオレフィンの溶液に、選ばれ
たハロゲン含有炭化水素を加えることにより反応媒質の
誘電定数を増加させることによって達成されると考えら
れる。ハロゲン含有炭化水素の誘電定数は、本発明方法
に対する適切な反応媒質を選択する指標として使用でき
ものと思われる。下記表Aに若干のハロゲン含有炭化水
素およびヘキサンの誘電定数を掲げた。すべてのハロゲ
ン含有炭化水素が本発明方法に適しているとは言えない
ことがこの表から明らかである。例えば四塩化炭素の誘
電定数はヘキサンよりも僅かに大きいだけであり、僅か
な改善が期待できるだけである。これとは対照的に、モ
ノクロロベンゼン、塩化n−ブチル、臭化エチルのよう
な誘電定数の高い溶媒を使用すると例外的な結果が得ら
れるに相違ない。所望の結果を得るためには、誘電定数
は四塩化炭素よりも大きくなければならないであろう。
かには、重合体に対する溶解度が小さいものがある。こ
のような場合或る種の炭化水素を加えることは、重合体
を溶解する助けとなるために推奨される。
せることができ、臭素化された重合体と共に臭素化反応
器を出る過剰の量の臭素を減少させ、従ってそれと反応
させるのに必要なアルカリ水溶液の量を減少させること
ができ、重合体中で化学的に結合される臭素の量を以後
の加硫工程においてより効率的に使用でき、重合体の不
飽和度(結合した共役ジオレフィンの量)を減少させる
ことができることを意味する。何故ならば臭素が十分に
利用されるようになると、従来法に比べ重合体中の不飽
和結合が一層効果的に臭素化されるからである。
構造はエキソ臭化アリル構造、エンド臭化アリル構造、
および再配列されたエキソ臭化アリル構造を含んでい
る。これらのすべての場合において臭素原子は炭素−炭
素二重結合をもつアリル型の配置にある炭素原子に結合
して存在している(即ちC=C−CBrとして)。ここ
でエキソおよびエンドは通常の意味をもっている。これ
らの場合臭素原子は化学的に非常に活性であり、後で行
われる加硫工程に関与する。これらの種々の化学構造の
量は500MHzのHNMRにより容易に極めて高い精
度で決定することができる。エキソ臭化アリル構造は主
要な構造であり、通常所望の化学構造の約75〜約85
%をなしている。従って全主要構造はエキソ臭化アリ
ル、エンド臭化アリルおよび再配列した臭化アリルの全
部を意味し、本発明の生成物では、結合した臭素原子の
約80%より少なくない量が後で活性的に加硫工程に関
与するこのような配置をとっている。本発明方法を用い
れば、結合した1,4−イソプレン単位の多くがこの主
要構造に変化する。本発明方法では70%以上で最高9
0%またはそれ以上がこの主要構造に変化するが、従来
法では約50〜約60%がこのような変化をするに過ぎ
ない。結合した1,4−イソプレン単位の割合として表
した全主要構造が明らかにこの効果を示している。
しくは約20〜約50℃の温度で操作され、反応時間は
約1〜約10分、好ましくは約1〜約5分であることが
できる。ハロゲン化反応器の中の圧力は約0.8〜約1
0バールであることができる。
た重合体は典型的にはムーニイ粘度(125℃における
ML 1+8)で表して約25〜約55の分子量をもっ
ている。ブロモブチル重合体のような臭素化された重合
体は、重合体の炭化水素含量に関し約0.5〜約3モル
%、最も好ましくは約1〜約2モル%のイソプレン、お
よび約97〜約99.5モル%、最も好ましくは約98
〜約99モル%のイソブチレンを含み、ブロモブチル重
合体に関し約1〜4重量%、好ましくは約1.5〜約3
重量%の臭素原子を含んでいる。さらに本発明の生成物
は重合体の加硫に関与するのに適した形の結合した臭素
原子を約80%より少なくない量で含んでいる。従来法
の生成物では、炭素−炭素二重結合に臭化水素分子が付
加する結果として結合した臭素の量は少なく、加硫工程
において臭素原子は実質的に不活性である飽和基が生じ
る。本発明の生成物においては、炭素−炭素二重結合に
臭化水素分子が付加する結果として重合体中に存在する
結合した臭素の量は従来法よりも減少している。臭素化
された重合体の構造組成を決定する方法は500MHz
のHNMRで分析する方法である。イソブチレン−イソ
プレン重合体においては、1,4−配置で結合したイソ
プレンはHNMRで約5.1ppmで共鳴する。臭素化
されたイソブチレン−イソプレン重合体においては、エ
キソ臭化アリル構造に対応する約5.4、5.05およ
び4.35ppm、エンド臭化アリル構造に対応する約
5.6ppm、および再配置エキソ臭化アリル構造に対
応する約4.08および4.10ppmに共鳴が観測さ
れる。臭化水素化された構造は物質収支から計算され
る。また本発明方法の生成物においては、臭素原子と反
応した(加硫工程で活性がある不飽和臭素含有基をつく
るために)炭素−炭素二重結合の割合は、従来法の生成
物の場合よりも遥かに高い。従って本発明方法の生成物
は加硫工程に関与するのに適した形の結合した臭素原子
を高い割合で含んでいる。
される。重合体の加硫は公知である。カーボンブラック
は当業界において加硫物を補強するものとして良く知ら
れており、配合工程中重合体に加えられる。炭化水素の
伸展油も配合工程に使用される公知の材料である。一般
にカーボンブラックはファーナス・カーボンブラックお
よびチャンネル・カーボンブラックから選ばれ、重合体
100重量部当たり約20〜約90重量部の量で使用す
ることができる。炭化水素伸展油はパラフィン油、ナフ
テン油および芳香族油から、好ましくはパラフィン油お
よびナフテン油から選ばれ、重合体100重量部当たり
約5〜約40重量部の量で使用される。本発明方法と共
に使用される加硫システムはブロモブチル重合体と共に
使用される当業界に公知のものであり、一般に金属酸化
物、少なくとも1種の硫黄をベースにした促進剤、およ
び随時元素状の硫黄を含んでいる。適当な金属酸化物は
酸化亜鉛であり、重合体100重量部当たり約1〜約7
重量部の量で使用される。適当な硫黄をベースにした促
進剤は硫化チウラム、チオカーバメート、チアジル化合
物およびベンゾチアジル化合物から選ぶことができる。
このような促進剤の量は重合体100重量部当たり約
0.3〜約3重量部である。元素状の硫黄は重合体10
0重量部当たり最高2重量部の量で存在することができ
る。種々の安定剤、酸化防止剤、粘着化剤等を配合工程
で加えることができる。配合自身はゴム混練機または内
部混合機を使用する通常の方法により、一または二段階
で温度をコントロールして約80℃以下に保ち、一般に
硬化活性成分を最後に添加して行われる。このようにし
て生じた配合物を次に成形し、約150〜約200℃の
温度において約5〜約60分加熱することにより加硫す
る。
ラス製反応器に、溶媒270ml中にブチル重合体(イ
ソプレン1.77モル%を含むイソブチレン−イソプレ
ン重合体)20gの溶液を加えた。使用した溶媒を表I
Vに示した。撹拌機を作動させながら重合体溶液を45
℃に加熱し、次いで水または次亜塩素酸水溶液18ml
を加え、溶液中に十分に分散させた。反応混合物を光か
ら保護し、重合体または溶媒が光で誘起されて臭素化さ
れるのを避けた。試薬投入口の一つを通して臭素0.1
8mlを加え、混合物の撹拌を継続した。2分の反応時
間の後、第2の試薬投入口から水酸化ナトリウムの6%
水溶液20mlを加えて反応を停める。重合体に対する
安定剤を加え、中性になるまで蒸溜水で洗滌し、溶媒の
大部分を回転蒸発器中で除去し、最後に真空炉中で乾燥
して臭素化された重合体を回収した。
た結果を表Iに示す。実験#1は溶媒としてヘキサンを
使用したから対照例である。この結果において生成物の
性質の改善は明白である。
媒を評価した。実験#6および7は対照例である。
臭素化条件下において臭素との反応に対し不活性である
ことを意味する。
あり、本発明を限定するものではない。本発明の精神ま
たは添付特許請求の範囲を逸脱することなく本発明の種
々の変形を行うことができる。
る。 1.溶媒中にC4〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジ
オレフィン重合体を含む溶液をつくり、該溶液に臭素を
加え、温度約10〜60℃において該臭素を該重合体と
反応させ、臭素の量が該重合体中の共役ジオレフィン1
モル当たり約0.3〜約1.0モルである臭素化された
イソオレフィン−共役ジオレフィン重合体を分離するC
4〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジオレフィン重合
体を臭素化する方法において、該溶媒は不活性ハロゲン
含有炭化水素から成り、該ハロゲン含有炭化水素はハロ
ゲン化されたC2〜C6パラフィン炭化水素およびハロゲ
ン化された芳香族炭化水素から成る群から選ばれる改良
法。
4〜C6共役ジオレフィン重合体を含む溶液をつくり、該
溶液に臭素を加え、温度約10〜60℃において該臭素
を該重合体と反応させ、臭素の量が該重合体中の共役ジ
オレフィン1モル当たり約0.3〜約1.0モルである
臭素化されたイソオレフィン−共役ジオレフィン重合体
を分離するC4〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジオ
レフィン重合体を臭素化する方法において、該溶媒は不
活性ハロゲン含有ジオレフィンから成り、該ハロゲン含
有炭化水素は臭化エチル、塩化プロピル、塩化n−ブチ
ルおよびモノクロロベンゼンから成る群から選ばれる改
良法。
含んでいる上記第1または2項記載の方法。
に酸化することなく臭化水素を酸化して臭素にするのに
適した水溶性の酸化剤の水溶液を最高20容積%含んで
いる上記1または2項記載の方法。
過酸化水素、過酸化ナトリウム、塩素酸ナトリウムまた
は臭素酸ナトリウムから成る群から選ばれる酸素を含ん
だ酸化剤を最高20容積%含んでいる上記1または2項
記載の方法。
トリウムの水溶液を含み、次亜塩素酸ナトリウムの量は
加えた臭素のモル数の約200%に対応する量よりも少
ない上記第1または2項記載の方法。
重合体はイソブチレンを約97〜約99.5モル%含
み、イソプレンを約0.5〜約3モル%含むイソブチレ
ン−イソプレン重合体である上記第1、2、3、4、5
または6項記載の方法。
重合体はイソブチレンを約97〜約99.5モル%含
み、イソプレンを約0.5〜約3モル%含むイソブチレ
ン−イソプレン重合体であり、溶媒は臭化エチルおよび
塩化n−ブチルから成る群から選ばれ、反応は温度約2
0〜約50℃、反応時間約1〜5分で行われる上記第
1、2、3、4、5、または6項記載の方法。
重合体はイソブチレンを約97〜約99.5モル%含
み、イソプレンを約0.5〜約3モル%含むイソブチレ
ン−イソプレン重合体であり、溶媒は臭化エチルおよび
塩化n−ブチルから成る群から選ばれるハロゲン含有炭
化水素、および溶媒の約3〜約15容積%をなす水であ
り、反応は温度約20〜約50℃、反応時間約1〜5分
で行われる上記第3項記載の方法。
ン重合体はイソブチレンを約97〜約99.5モル%含
み、イソプレンを約0.5〜約3モル%含むイソブチレ
ン−イソプレン重合体であり、溶媒は臭化エチルおよび
塩化n−ブチルから成る群から選ばれるハロゲン含有炭
化水素、および溶媒の約3〜約15容積%をなす次亜塩
素酸ナトリウム水溶液であり、反応は温度約20〜約5
0℃、反応時間約1〜5分で行われる上記第4項記載の
方法。
レン重合体は臭素化された重合体に関し約1〜約4重量
%の臭素を含み、結合した臭素の80%より少なくない
量の臭素が該重合体の加硫に関与するのに適した形で存
在し、もとのイソブチレン−イソプレン重合体の1,4
−イソプレン単位の約70%より少なくない量が臭素化
された重合体中において該重合体の加硫に関与するのに
適した形に変化している上記第8項記載の方法の生成
物。
レン重合体は臭素化された重合体に関し約1〜約4重量
%の臭素を含み、結合した臭素の80%より少なくない
量の臭素が該重合体の加硫に関与するのに適した形で存
在し、もとのイソブチレン−イソプレン重合体の1,4
−イソプレン単位の約70%より少なくない量が臭素化
された重合体中において該重合体の加硫に関与するのに
適した形に変化している上記第9項記載の方法の生成
物。
レン重合体は臭素化された重合体に関し約1〜約4重量
%の臭素を含み、結合した臭素の80%より少なくない
量の臭素が該重合体の加硫に関与するのに適した形で存
在し、もとのイソブチレン−イソプレン重合体の1,4
−イソプレン単位の約70%より少なくない量が臭素化
された重合体中において該重合体の加硫に関与するのに
適した形に変化している上記第10項記載の方法の生成
物。
は7項記載の方法の生成物。
Claims (2)
- 【請求項1】 溶媒中にC4〜C6イソオレフィン−C4
〜C6共役ジオレフィン重合体を含む溶液をつくり、該
溶液に臭素を加え、温度約10〜60℃において該臭素
を該重合体と反応させ、臭素の量が該重合体中の共役ジ
オレフィン1モル当たり約0.3〜約1.0モルである
臭素化されたイソオレフィン−共役ジオレフィン重合体
を分離するC4〜C6イソオレフィン−C4〜C6共役ジオ
レフィン重合体を臭素化する方法において、該溶媒は不
活性ハロゲン含有炭化水素から成り、該ハロゲン含有炭
化水素はハロゲン化されたC2〜C6パラフィン炭化水素
およびハロゲン化された芳香族炭化水素から成る群から
選ばれることを特徴とする改良法。 - 【請求項2】 臭素化されたイソブチレン−イソプレン
重合体は臭素化された重合体に関し約1〜約4重量%の
臭素を含み、結合した臭素の80%より少なくない量の
臭素が該重合体の加硫に関与するのに適した形で存在
し、もとのイソブチレン−イソプレン重合体の1,4−
イソプレン単位の約70%より少なくない量が臭素化さ
れた重合体中において該重合体の加硫に関与するのに適
した形に変化していることを特徴とする請求項1記載の
方法の生成物。
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