JPH1045398A - 作業機のブーム制御方法および装置 - Google Patents

作業機のブーム制御方法および装置

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JPH1045398A
JPH1045398A JP20476996A JP20476996A JPH1045398A JP H1045398 A JPH1045398 A JP H1045398A JP 20476996 A JP20476996 A JP 20476996A JP 20476996 A JP20476996 A JP 20476996A JP H1045398 A JPH1045398 A JP H1045398A
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JP
Japan
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feedback
amount
boom
telescopic boom
speed
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Application number
JP20476996A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Kyohara
鏡原  和明
Masashi Nishimoto
昌司 西本
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードバック制御とフィードフォワード制
御で駆動部を制御する際、減速や加速の発生を抑えるこ
とができる、作業機の制御方法および装置を提供する。 【解決手段】 伸縮ブームを駆動するときに、移動速度
が入力される操作入力部11と、操作入力部11の入力
量に応じて、伸縮ブームの目標速度および目標速度に応
じたフィードフォワード制御量を算出するフィードフォ
ワード制御系12と、伸縮ブームの目的とする位置と現
在の位置との誤差に基づいて、目標速度を修正するため
のフィードバック量を算出し、伸縮ブームが一定の目標
速度で移動する定常速度状態に入ったかどうかを検出
し、定常速度状態に入ったことを検出すると、フィード
バック量に基づいて修正フィードバック量を算出するフ
ィードバック制御系14と、フィードフォワード制御量
と修正フィードバック量で駆動部を制御する制御出力演
算部13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高所作業車やク
レーン車などのような作業機の駆動を制御する、作業機
の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車やクレーン車などのような作
業機は、ブーム部をテレスコピックにはめ合わせた伸縮
ブームを備える。伸縮ブームは、旋回台に設置され、油
圧モータにより旋回駆動される。また、伸縮ブームは、
伸縮シリンダにより伸縮駆動され、起伏シリンダにより
起伏駆動される。これらの駆動は、制御装置の操作入力
部のレバーを倒すことで行われる。
【0003】例えば、伸縮ブームを旋回させる場合、操
作者が、旋回を示す側にレバーを倒す。制御装置は、レ
バーが倒された量であるレバーの操作量に応じて、伸縮
ブームを旋回させるために必要な目標速度を算出する。
制御装置は、算出した目標速度に基づいて油圧モータ用
の油圧回路を制御し、伸縮ブームを旋回駆動する。
【0004】このようなフィードフォワード制御のと
き、制御装置は、レバーの操作量に基づいて、伸縮ブー
ムを旋回駆動するための制御出力を決める。このため
に、目標とする位置と現在の位置との位置誤差が大きく
なっても、制御装置が旋回速度の修正を行わない。この
結果、位置誤差を縮めることができない。このようなフ
ィードフォワード制御の欠点を解決するために、フィー
ドバック制御が取り入れられている。
【0005】フィードバック制御では、制御装置が、目
標位置と現在位置との位置誤差に基づいて、補正出力を
生成する。そして、制御装置は、補正出力で制御出力を
修正する。定常速度状態では、制御装置は次の制御をす
る。つまり、図10に示すように、制御装置は、目標速
度101から算出した目標位置と、現在位置との誤差が
大きくなると、この誤差を少なくするように、伸縮ブー
ムの旋回速度を加速または減速する。つまり、レバーの
操作量に応じた目標速度101付近に旋回速度110を
保ち、かつ、旋回速度110を修正して、伸縮ブームが
目標位置にくるように制御する。
【0006】制御装置は、このような制御により、伸縮
ブームの旋回駆動をする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に述べた
制御装置がフィードバック制御を行うと、旋回速度11
0に減速111や加速112が発生する。このとき、作
業機が高所作業車であれば、伸縮ブームの先端に取り付
けられたバケット内の操作者に対して、減速111や加
速112による力が加わる。このために、乗り心地が悪
いという問題が発生する。また、作業機がクレーン車で
あれば、伸縮ブームの先端に吊るされた荷物が揺れて、
荷物に対する作業性が低下するという問題が発生する。
【0008】この発明の目的は、このような欠点を除
き、フィードバック制御により目標速度を修正する際、
減速や加速の発生を抑えることができる、作業機の制御
方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、伸縮ブームを駆動する駆動部を
備える作業機を制御する、作業機のブーム制御方法にお
いて、伸縮ブームを制御するときに入力された入力量に
応じて、伸縮ブームの目標速度および目標速度に応じた
フィードフォワード制御量を算出し、伸縮ブームの目的
とする位置と現在の位置との誤差、および、伸縮ブーム
の目的とする速度と現在の速度との誤差のどちらかに基
づいてフィードバック量を算出し、伸縮ブームが一定の
目標速度で移動する定常速度状態に入ったかどうかを検
出し、定常速度状態に入ったことを検出すると、フィー
ドバック量に基づいて修正フィードバック量を算出し、
フィードフォワード制御量と修正フィードバック量に応
じて駆動部を制御することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、伸縮ブームを駆動する
駆動部を備える作業機を制御する、作業機のブーム制御
装置において、伸縮ブームを駆動するときに、移動速度
が入力される操作入力部と、操作入力部に入力された入
力量に応じて、伸縮ブームの目標速度および目標速度に
応じたフィードフォワード制御量を算出するフィードフ
ォワード制御系と、伸縮ブームの目的とする位置と現在
の位置との誤差、および、伸縮ブームの目的とする速度
と現在の速度との誤差のどちらかに基づいて、目標速度
を修正するためのフィードバック量を算出し、伸縮ブー
ムが一定の目標速度で移動する定常速度状態に入ったか
どうかを検出し、定常速度状態に入ったことを検出する
と、フィードバック量に基づいて修正フィードバック量
を算出するフィードバック制御系と、フィードフォワー
ド制御系からのフィードフォワード制御量と、フィード
バック制御系からの修正フィードバック量で駆動部を制
御する制御出力演算部とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、請求項2記載の作業
機のブーム制御装置において、フィードバック制御系
は、定常速度状態に入ったことを検出すると、フィード
バック値の最大値を検出して修正フィードバック量とす
ると共に、この最大値を保持し、フィードバック量が、
保持している最大値以下のとき、保持している最大値を
修正フィードバック量とすることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明では、請求項2記載の作業
機のブーム制御装置において、フィードバック制御系
は、定常速度状態に入ったことを検出すると、補正値の
最小値を検出してフィードバック量とすると共に、この
最小値を保持し、補正値が、保持している最小値以上の
とき、保持している最小値をフィードバック量とするこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0014】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
の実施の形態1に係る、作業機の制御装置を示すブロッ
ク図である。実施の形態1では、この発明が図4に示す
高所作業車の伸縮ブーム3を駆動制御する制御装置に適
用されている。伸縮ブーム3は、旋回台2に設置され、
さらに、旋回台2は、高所作業車の車体1に設置されて
いる。そして、旋回駆動部としての油圧回路および油圧
モータが、旋回台2を旋回駆動する。また、油圧回路お
よび伸縮シリンダが伸縮ブーム3を伸縮駆動し、油圧回
路および起伏シリンダが伸縮ブーム3を起伏駆動する。
【0015】このような作業機を制御する、図1の制御
装置は、操作入力部11と、フィードフォワード制御系
12と、制御出力演算部13と、フィードバック制御系
14とを備える。
【0016】操作入力部11は、高所作業車のバケット
4に設置されている。操作入力部11は、旋回を指示す
るためのレバー11A(図4)を備える。このレバー1
1Aは、バケット4内の操作者により操作される。バケ
ット4を旋回する場合、操作者が旋回を示す側にレバー
11Aを倒す。このレバー11Aの操作により、操作入
力部11は、レバー11Aが倒された量を示す操作量を
出力する。つまり、操作入力部11は、旋回速度を操作
量として出力する。
【0017】フィードフォワード制御系12は、目標速
度演算部12Aとフィードフォワード出力演算部12B
とを備える。
【0018】目標速度演算部12Aは、それぞれの制御
周期Tで次の演算をする。つまり、目標速度演算部12
Aは、操作入力部11からレバーの操作量を受け取る
と、この操作量に応じて、目標速度Vrを算出する。
【0019】フィードフォワード出力演算部12Bは、
それぞれの制御周期Tで次の演算をする。つまり、フィ
ードフォワード出力演算部12Bは、目標速度演算部1
2Aからの目標速度Vrを受け取ると、この目標速度V
rに応じたフィードフォワード制御量を算出し出力す
る。
【0020】フィードバック制御系14は、検出部14
Aと、現在位置演算部14Bと、目標位置演算部14C
と、補正出力演算部14Dとを備える。
【0021】検出部14Aは、旋回台2の旋回角度を検
出する旋回角度センサを備える。そして、検出部14A
は、この旋回角度センサの検出結果を示す信号を出力す
る。
【0022】現在位置演算部14Bは、それぞれの制御
周期Tで次の演算をする。つまり、現在位置演算部14
Bは、検出部14Aからの検出結果を受け取ると、ある
時点、例えば、それぞれの制御周期Tの始まりで、旋回
角度センサの検出結果を取り出して、旋回台2の現在位
置Pcとする。現在位置演算部14Bは、こうして旋回
台2の現在位置Pcを算出する。
【0023】目標位置演算部14Cは、それぞれの制御
周期Tで次の演算をする。つまり、目標位置演算部14
Cは、目標速度演算部12Aからの、旋回台2の目標速
度Vrを受け取ると、 目標位置Pr=目標速度Vr×制御周期T+前回の目標
位置 の式を用いて、目標位置Prを算出する。なお、目標位
置演算部14Cは、制御開始時点では、前回の目標位置
として初期値を用いる。
【0024】補正出力演算部14Dは、図2に示すよう
に、フィードバック出力演算部21と、ピークホールド
演算部22と、速度メモリ23と、補正出力メモリ24
とを備える。
【0025】フィードバック出力演算部21は、現在位
置演算部14Bからの現在位置Pcと、目標位置演算部
14Cからの目標位置Prとの誤差を算出する。この
後、フィードバック出力演算部21は、算出した誤差を
縮めるように、目標速度Vrを加速または減速するため
の補正出力Viを算出する。
【0026】速度メモリ23は、RAM(Random Acces
s Memory)であり、ピークホールド演算部22の制御に
より、目標速度Vrを記憶する。速度メモリ23に記憶
されている値がメモリ値Vmrである。
【0027】補正出力メモリ24は、RAM(Random A
ccess Memory)であり、ピークホールド演算部22の制
御により、補正出力Viを記憶する。補正出力メモリ2
4に記憶されている値がメモリ値Vmiである。
【0028】ピークホールド演算部22は、それぞれの
制御周期Tで次の演算をする。つまり、目標速度演算部
12Aからの目標速度Vrと、フィードバック出力演算
部21からの補正出力Viとを基にして、修正補正出力
Voを算出する。この算出に際して、ピークホールド演
算部22は、図3に示す処理手順に従って修正補正出力
Voを算出する。
【0029】ピークホールド演算部22は、目標速度演
算部12Aから目標速度Vrを受け取ると、速度メモリ
23から読み出したメモリ値Vmrと、目標速度Vrと
を比較し(ステップS1)、目標速度Vrがメモリ値V
mrと等しいかどうかを判断する(ステップS2)。
【0030】ステップS2で、目標速度Vrがメモリ値
Vmrと異なる場合、ピークホールド演算部22は、目
標速度演算部12Aから受け取った目標速度Vrを速度
メモリ23に記憶して、速度メモリ23の記憶内容を更
新する(ステップS3)。
【0031】この後、ピークホールド演算部22は、変
化量制限処理をする。つまり、ピークホールド演算部2
2は、補正出力メモリ24のメモリ値Vmiと補正出力
Viとの間の値を算出する(ステップS4)。そして、
ピークホールド演算部22は、算出した値を補正出力メ
モリ24に記憶し、補正出力メモリ24の記憶内容を更
新する(ステップS5)。また、ピークホールド演算部
22は、算出した値を修正補正出力Voとして制御出力
演算部13に送る(ステップS6)。
【0032】これらのステップS3〜ステップS6の処
理により、ピークホールド演算部22は、旋回台2の加
速状態または減速状態を検出する。そして、ピークホー
ルド演算部22は、旋回台2の加速中または減速中に、
旋回台2の急激な速度変化を防止する。
【0033】一方、ステップS2で目標速度Vrがメモ
リ値Vmrに等しいと、ピークホールド演算部22は、
目標速度Vrを受け取ったとき、フィードバック出力演
算部21から出力される補正出力Viと、補正出力メモ
リ24のメモリ値Vmiとを比較し(ステップS7)、
補正出力Viがメモリ値Vmiより大きいかどうかを判
断する(ステップS8)。
【0034】ステップS8で、補正出力Viがメモリ値
Vmiより大きいとき、ピークホールド演算部22は、
補正出力Viを補正出力メモリ24に記憶して、補正出
力メモリ24の記憶内容を更新する(ステップS9)。
また、ピークホールド演算部22は、補正出力Viを修
正補正出力Voとして制御出力演算部13に送る(ステ
ップS10)。
【0035】ステップS8で、補正出力Viがメモリ値
Vmiに等しいか、または、補正出力Viがメモリ値V
miより小さいとき、ピークホールド演算部22は、メ
モリ値Vmiを修正補正出力Voとして制御出力演算部
13に送る。
【0036】これらのステップS7〜ステップS11の
処理により、ピークホールド演算部22は、目標速度V
rが一定のとき、つまり、目標速度Vrの定常速度状態
のとき、最大の修正補正出力Voを保持して、制御出力
演算部13に出力する。
【0037】このように、補正出力演算部14Dは、目
標位置Prと現在位置Pcとの位置誤差に基づいて、補
正出力Viを生成する。さらに、補正出力演算部14D
は、目標速度Vrが一定の値になる定常速度状態を検出
し、この状態では、補正出力Viの最大値を保持して、
この値を修正補正出力Voとして制御出力演算部13に
出力する。つまり、補正出力演算部14Dは、定常速度
状態では、最大のフィードバック量を出力する。
【0038】制御出力演算部13は、フィードフォワー
ド出力演算部12Bからのフィードフォワード制御量
に、補正出力演算部14Dからの修正補正出力Voを加
えて、制御出力を生成する。制御出力演算部13は、生
成した制御出力を、油圧モータを駆動する油圧回路に送
る。これにより、油圧モータが、制御出力に応じた速度
で旋回台2を旋回駆動する。
【0039】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0040】バケット4内の操作者が伸縮ブーム3を旋
回するとき、旋回を示す側にレバー11Aを倒す。レバ
ー11Aの操作により、操作入力部11は、レバー11
Aが倒された量を示す操作量を出力する。
【0041】レバー11Aが操作されると、次の制御が
行われる。つまり、フィードフォワード制御系12の目
標速度演算部12Aは、操作入力部11からレバーの操
作量を受け取ると、この操作量に応じて、目標速度Vr
を算出する。フィードフォワード出力演算部12Bは、
目標速度演算部12Aから目標速度Vrを受け取ると、
目標速度Vrに応じたフィードフォワード制御量を算出
する。そして、フィードフォワード出力演算部12B
は、算出したフィードフォワード制御量を算出し制御出
力演算部13に送る。
【0042】一方、フィードバック制御系14の目標位
置演算部14Cは、目標速度演算部12Aからの、旋回
台2の目標速度Vrを受け取ると、目標位置Prを算出
する。また、現在位置演算部14Bは、検出部14Aか
らの、旋回角度センサの検出結果を取り出して、旋回台
2の現在位置Pcとする。
【0043】補正出力演算部14Dは、目標位置Prと
現在位置Pcとの位置誤差に基づいて、修正補正出力V
oを生成する。
【0044】制御出力演算部13は、フィードフォワー
ド出力演算部12Bからのフィードフォワード制御量
に、補正出力演算部14Dからの修正補正出力Voを加
えて、制御出力を生成する。制御出力演算部13は、生
成した制御出力を、油圧モータを駆動する油圧回路に送
る。これにより、油圧モータが、制御出力に応じた速度
で旋回台2を旋回駆動する。
【0045】この後、補正出力演算部14Dは、各制御
周期Tで同様の制御を行い、目標速度Vrの定常速度状
態を検出すると、最大の修正補正出力Voを出力する。
つまり、補正出力演算部14Dは、定常速度状態で位置
誤差を修正するとき、目標速度Vr付近での修正をする
ためのフィードバック量であり、かつ、加速だけにより
位置誤差を修正するためのフィードバック量である修正
補正出力Voを生成する。
【0046】これにより、図5に示すように、定常速度
状態で旋回台2の位置誤差を修正するとき、旋回速度1
21の減速の発生を防ぐことができる。この結果、バケ
ット4の乗り心地が改善される。同時に、目標位置Pr
と現在位置Pcとの位置誤差を修正するために生成され
たフィードバック量の最大値に基づいて、旋回台2の旋
回駆動をするので、最大のフィードバックによる修正機
能を保つことができる。
【0047】[発明の実施の形態2]図6は、この発明
の実施の形態2に係る、作業機の制御装置を示すブロッ
ク図である。実施の形態2では、先に説明した発明の実
施の形態1とは、補正出力演算部14Eだけが相違し、
その他は同様である。以下の説明では、この相違する点
だけを説明し、重複する部分については、図面に同一の
参照番号を付けて説明を省略する。
【0048】補正出力演算部14Eは、図7に示すよう
に、フィードバック出力演算部31と、ミニマムホール
ド演算部32と、速度メモリ33と、補正出力メモリ3
4とを備える。
【0049】フィードバック出力演算部31、速度メモ
リ33および補正出力メモリ34は、実施の形態1のフ
ィードバック出力演算部21、速度メモリ23および補
正出力メモリ24とそれぞれ同じであるので、説明を省
略する。
【0050】ミニマムホールド演算部32は、目標速度
演算部12Aから目標速度Vrを受け取ると、図8に示
すように、ステップS21以下の処理を開始する。この
処理の中で、加速状態または減速状態で、旋回台2の急
激な速度変化を防ぎ、旋回台2の緩起動または緩停止を
する処理、つまり、ステップS21〜ステップS26の
処理は、ステップS1〜ステップS6と同じであるの
で、説明を省略する。
【0051】一方、ステップS22で目標速度Vrがメ
モリ値Vmrに等しいと、ミニマムホールド演算部32
は、目標速度Vrを受け取ったとき、フィードバック出
力演算部31から出力される補正出力Viと、補正出力
メモリ34のメモリ値Vmiとを比較し(ステップS2
7)、補正出力Viがメモリ値Vmiより小さいかどう
かを判断する(ステップS28)。
【0052】ステップS28で、補正出力Viがメモリ
値Vmiより小さいとき、ミニマムホールド演算部32
は、補正出力Viを補正出力メモリ34に記憶して、補
正出力メモリ34の記憶内容を更新する(ステップS2
9)。また、ミニマムホールド演算部32は、補正出力
Viを修正補正出力Voとして制御出力演算部13に送
る(ステップS30)。
【0053】ステップS28で、補正出力Viがメモリ
値Vmiに等しいか、または、補正出力Viがメモリ値
Vmiより大きいとき、ミニマムホールド演算部32
は、メモリ値Vmiを修正補正出力Voとして制御出力
演算部13に送る。
【0054】これらのステップS27〜ステップS31
の処理により、ミニマムホールド演算部32は、定常速
度状態のとき、最小の修正補正出力Voを保持して、制
御出力演算部13に出力する。
【0055】この制御により、図9に示すように、定常
速度状態では、旋回台2の位置誤差を修正するとき、旋
回速度123の加速の発生を防ぐことができる。この結
果、バケット4の乗り心地が改善される。同時に、目標
位置Prと現在位置Pcとの位置誤差を修正するために
生成されたフィードバック量の最小値に基づいて、旋回
台2の旋回駆動をするので、減速の際の速度変化を小さ
くし、かつ、フィードバックによる修正機能を保つこと
ができる。
【0056】なお、実施の形態1,2では、伸縮ブーム
101の旋回駆動の場合について述べたが、伸縮ブーム
101の伸縮駆動や起伏駆動に対して、この発明の適用
が可能である。つまり、伸縮シリンダ用の油圧回路や、
起伏シリンダ用の油圧回路を同じように制御すればよ
い。
【0057】また、実施の形態1,2では、伸縮ブーム
の目的位置と現在位置との誤差に基づいてフィードバッ
ク量を算出したが、伸縮ブームの目的とする速度と現在
の速度との誤差に基づいてフィードバック量を決めても
よい。
【0058】また、バケット4が首振りをする場合、バ
ケット4の首振りを検出するバケット首振り角センサの
出力に基づいて、実施の形態1,2と同じように、首振
り駆動部を制御して首振りの制御をすることができる。
【0059】また、実施の形態1,2では、高所作業車
にこの発明を適用したが、クレーン車のように伸縮ブー
ムを備える作業機であれば、この発明の適用が可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1,2の
発明により、伸縮ブームを駆動した後で、伸縮ブームの
速度が定常速度状態に入ると、所定のフィードバック量
で速度を修正するので、目標速度付近での減速や加速を
繰り返して行われる位置誤差の修正を防ぐことができ
る。これにより、伸縮ブームのスムーズな移動を可能に
する。しかも、所定のフィードバック量で速度を修正す
るので、フィードバックによる位置誤差の修正機能を保
つことができる。
【0061】請求項3の発明により、定常速度状態での
速度の修正に際して、フィードバック量が前の最大値以
上になる毎に、今回のフィードバック量に応じて速度を
上げる。この結果、速度を減速して行う修正を除いて、
伸縮ブームのスムーズな移動を可能にする。
【0062】請求項4の発明により、定常速度状態での
速度の修正に際して、フィードバック量が最小になる毎
に、今回のフィードバック量に応じて速度を下げる。こ
の結果、速度を加速して行う修正を除いて、伸縮ブーム
のスムーズな移動を可能にする。しかも、フィードバッ
ク量の最小値で速度を修正するので、速度を減速する際
の速度変化を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック図であ
る。
【図2】実施の形態1に用いられる補正出力演算部を示
すブロック図である。
【図3】実施の形態1のピークホールド演算部が行う処
理を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1が適用される高所作業車を示す図
である。
【図5】実施の形態1による制御の様子を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態2を示すブロック図であ
る。
【図7】実施の形態2に用いられる補正出力演算部を示
すブロック図である。
【図8】実施の形態2のミニマムホールド演算部が行う
処理を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2による制御の様子を示す図であ
る。
【図10】従来の制御の様子を示す図である。
【符号の説明】
11 操作入力部 12 フィードフォワード制御系 12A 目標速度演算部 12B フィードフォワード出力演算部 13 制御出力演算部 14 フィードバック制御系 14A 検出部 14B 現在位置演算部 14C 目標位置演算部 14D 補正出力演算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮ブームを駆動する駆動部を備える作
    業機を制御する、作業機のブーム制御方法において、 伸縮ブームを制御するときに入力された入力量に応じ
    て、伸縮ブームの目標速度および目標速度に応じたフィ
    ードフォワード制御量を算出し、 伸縮ブームの目的とする位置と現在の位置との誤差、お
    よび、伸縮ブームの目的とする速度と現在の速度との誤
    差のどちらかに基づいてフィードバック量を算出し、 伸縮ブームが一定の目標速度で移動する定常速度状態に
    入ったかどうかを検出し、 定常速度状態に入ったことを検出すると、フィードバッ
    ク量に基づいて修正フィードバック量を算出し、 フィードフォワード制御量と修正フィードバック量に応
    じて駆動部を制御することを特徴とする、作業機のブー
    ム制御方法。
  2. 【請求項2】 伸縮ブームを駆動する駆動部を備える作
    業機を制御する、作業機のブーム制御装置において、 伸縮ブームを駆動するときに、移動速度が入力される操
    作入力部と、 操作入力部に入力された入力量に応じて、伸縮ブームの
    目標速度および目標速度に応じたフィードフォワード制
    御量を算出するフィードフォワード制御系と、 伸縮ブームの目的とする位置と現在の位置との誤差、お
    よび、伸縮ブームの目的とする速度と現在の速度との誤
    差のどちらかに基づいて、目標速度を修正するためのフ
    ィードバック量を算出し、伸縮ブームが一定の目標速度
    で移動する定常速度状態に入ったかどうかを検出し、定
    常速度状態に入ったことを検出すると、フィードバック
    量に基づいて修正フィードバック量を算出するフィード
    バック制御系と、 フィードフォワード制御系からのフィードフォワード制
    御量と、フィードバック制御系からの修正フィードバッ
    ク量で駆動部を制御する制御出力演算部とを備えること
    を特徴とする、作業機のブーム制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の作業機のブーム制御装置
    において、 フィードバック制御系は、定常速度状態に入ったことを
    検出すると、フィードバック値の最大値を検出して修正
    フィードバック量とすると共に、この最大値を保持し、
    フィードバック量が、保持している最大値以下のとき、
    保持している最大値を修正フィードバック量とすること
    を特徴とする、作業機のブーム制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の作業機のブーム制御装置
    において、 フィードバック制御系は、定常速度状態に入ったことを
    検出すると、補正値の最小値を検出してフィードバック
    量とすると共に、この最小値を保持し、補正値が、保持
    している最小値以上のとき、保持している最小値をフィ
    ードバック量とすることを特徴とする、作業機のブーム
    制御装置。
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